JP2003070674A - ウェットティシュ用途で使用するドライシート積層体 - Google Patents

ウェットティシュ用途で使用するドライシート積層体

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JP2003070674A
JP2003070674A JP2001271731A JP2001271731A JP2003070674A JP 2003070674 A JP2003070674 A JP 2003070674A JP 2001271731 A JP2001271731 A JP 2001271731A JP 2001271731 A JP2001271731 A JP 2001271731A JP 2003070674 A JP2003070674 A JP 2003070674A
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dry
sheet
dry sheet
sheet laminate
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Noriyuki Ishibashi
範之 石橋
Kenji Takahata
謙治 高畑
Nobumasa Hayashi
伸匡 林
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Cresia KK
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Cresia KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 製品重量が軽く可圧縮性のコンパクトな包装
ができ、品質的に長期に安定なウェットティシュ用基布
を提供する。 【解決手段】 ドライ状態の不織布シートをウェットテ
ィシュ用基布とし、使用開始前に使用者が該基布に水を
加えてウェットティシュ用途に供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウェットティシュ用
途で使用するドライシート積層体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ウェットティシュは対人用あるいは対物
用として、数多く上市されており、最近では、おしりふ
きやトイレ掃除用に水解性不織布や生分解性不織布を用
いて易廃棄性を謳ったものも多く考案されている。これ
らは何れも、予め防腐、洗浄、保湿成分等の有効成分を
含む薬液を不織布等の基布に含浸している。また、昨今
の消費者の安全や衛生に対する関心の高まり、また価格
重視の志向から、より安全でより低コストな製品が期待
されている。関連して、薬液が別納され、使用前に薬液
を注入するものも考案されてはいる(実開昭56−73
4941等)が、薬液の収納袋を伴うことや保存性など
から満足できる性能は得られていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで上記のウェット
ティシュには製造面、包装面および物流面等で以下の如
き問題点がある。 現状のウェットティシュは重たくて嵩張る。(基布に
対して数倍の薬液を含浸させており重く、包装をコンパ
クトにしようとすると薬液に流出、分離が起きるなど圧
縮包装が難しい) 薬液量は予め所定量含浸されているため、濡れ具合が
使用者の嗜好、感覚と合わないことがある。 製造工程の衛生管理が煩雑であり、生産効率が悪い。 物流や店頭での保管期間を考慮した経時安定性に対す
る商品設計が必要である。長期保管時には、基布、包
材、薬液の相互作用から、基布の変色や脆弱化、包材の
変質(粘着ラベルの粘着力の低下、フィルムのデラミネ
ーション)が起こることがある。このため耐薬液性、耐
光性を備えた包装材料が必要であり、薬液の防腐成分の
選定、濃度等の設定も難しかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はドライ不織布を
積層して包装体とし、使用開始前に使用者が水を加えて
ウェットティシュ用途に使用して所期の目的を達成しよ
うとするものである。
【0005】
【作用】本発明は、ドライ状態の不織布シートをウェッ
トティシュ用基布とし、これらを積層して包装体とし、
この包装体の基布の使用開始前に使用者が該基布に水を
加えてウェットティシュ用途に供するように構成したこ
とを特徴とする。
【0006】また本発明は、ウェットティシュ用基布が
抗菌性繊維を配合したドライ状態の不織布シートである
ドライシート積層体に関する。
【0007】また本発明は、ウェットティシュ用基布に
予め洗浄成分および/または保湿成分を付与させておく
ドライシート積層体に関する。
【0008】さらにまた本発明は、ドライ状態の不織布
シートの積層体を側面を開放するか或いは側面に開口を
設けたフィルム等の可撓性包材で包んで包装体としたド
ライシート積層体に関する。
【0009】また本発明は、包装体の1個もしくは複数
個を容器に収容したドライシート積層体に関する。
【0010】また本発明は、ドライ状態の不織布シート
の積層体を収容して包装体とするための容器が軟包装ラ
ベル開封タイプまたは容器タイプであるドライシート積
層体に関する。
【0011】また本発明は、容器に、その収容基布の使
用開始前に使用者が加えるべき水の注入口を設けたドラ
イシート積層体に関する。
【0012】また本発明は、容器に、その収容基布の使
用開始前に使用者が加えるべき水の注入量を示す目盛を
備えたドライシート積層体に関する。
【0013】また本発明は、容器を透明ないしは半透明
とし該容器にその収容基布の使用開始前に使用者が水を
加える際のその含浸量の目安となる目盛を設けたドライ
シート積層体に関する。
【0014】
【発明の実施の形態】容器は軟包装ラベル開封タイプで
容器タイプ共に可能であり、水を加えてからの保存安定
性は以下の方法で得られる。
【0015】(1)抗菌性繊維を配合した不織布を使用
する。抗菌性繊維とレーヨン、パルプ、ポリエステル等
ウェットティシュに汎用な繊維との配合比は抗菌能力に
より任意に配合すれば良い。 抗菌性繊維:第四級アンモニウム塩・両性界面活性剤・
アニオン界面活性剤・アルデヒド系・フェノール系・イ
ミダゾール系・チアベンダゾール・グアニジン系・有機
酸系・キトサン、カラシ精油等の天然物由来成分・金属
・無機系抗菌剤等の一般的な抗菌剤を含有した繊維が利
用できる。 (例)“ミレトス” クラボウ製 ヒノキチオール
含有 “セキュリテ” 旭化成工業製 硫黄含有
【0016】(2)洗浄成分や保湿成分等については、
予め基布に混合、含浸、スプレー等既知の方法で付与さ
せておくことも有効である。
【0017】(3)注ぎやすさを考慮した包装容器、ま
た余分な含浸液を絞りだすことが可能な包装を備えるこ
とでより利便性が得られる。
【0018】
【実施例】以下に実施例をあげて説明するが、本発明は
これらの実施例に限定されるものではない。
【0019】[実施例1]ドライ状態の不織布シートとし
て特開平8−176961号の実施例1記載の抗菌性複
合不織布シート(疎水性の連続長繊維からなるスパンボ
ンド不織布と、セルロースパルプ繊維からなる紙シート
とを高圧水柱流で一体化された複合不織布シートにおい
て、該紙シートがカルボキシメチルセルロースにイオン
交換により銀を固定して生成されるカルボキシメチルセ
ルロース銀塩を含有する。前記紙シートの銀含有率は、
絶乾全重量当り銀として0.01〜0.15重量%であ
る。)を使用した。このドライ状態の不織布シート
(1)をウェットティシュ用基布として常法によってZ
型あるいはV型に交互に折畳み積層して図1または図2
に示すように、容器タイプまたは軟包装ラベル開封タイ
プの容器(2)に夫々充填しポップアップ式に1枚毎順
次引出せるように構成した。この場合には基布(1)の
使用時に容器(2)よりこれを引出した後、加水湿潤さ
せてウェットティシュとして使用する。大腸菌(Escheri
chia coli)を培地とともに不織布あるいはウェットティ
シュに一定量ずつ接種して時間ごとに菌数を測定した。
試験では、紙シートの銀含有率は絶乾重量当り銀として
0.05重量%を使用した。ブランクは抗菌性繊維未配
合の不織布。本発明によるウェットティシュは、下記の
図表に示すように加水後にも充分な抗菌性を示すことが
確認された。
【0020】[実施例2]図3に示すように、ドライ状態
の不織布シート(1)をウェットティシュ用基布として
その多数枚を実施例と同様ポップアップ式の引出しが可
能なように積層し、この積層体をプラスチックフィルム
等の可撓性包材(3)で両側面が開放されるように包み
包装体(4)とした。これらの包装体(4)は複数個を
1パッケージとすることができる。(5)はシート
(1)をポップアップ式に引出す際の開口窓である。こ
のウェットティシュ用基布の使用に際し、図4に示すよ
うに包装体(4)の開放側面を上に向けてビーカー
(5)等を用いてシート(1)の積層体に十分に加水し
た後、図5に示すように手で絞り包装体(4)の全シー
ト(1)を適度の均一の湿潤状態とする。これらのシー
ト(1)が湿潤された状態の包装体(4)を図1に示す
ように容器(2)に収納し湿潤状態のシート(1)をウ
ェットティシュとして順次ポップアップ式に引出して使
用できるようにする。
【0021】[実施例3]ドライ状態の不織布シートをウ
ェットティシュ用基布としてポップアップ式に順次引出
しが可能なように積み重ねた積層体を図6に示すように
透明あるいは半透明な容器(2’)に予め充填してお
く。使用者がウェットティシュ用基布の使用開始前に容
器(2’)の注入口(6)より容器(2’)内に含水量
の目安とする目盛(7)を用いて適当量の水を注入し容
器(2’)に充填したシート(1)を適当な湿潤状態と
した後、シート(1)を順次ポップアップ式に引出して
ウェットティシュとして使用する。
【0022】
【発明の効果】(1)ドライ状態の不織布シートをウェ
ットティシュ用基布としているので、製品重量が軽く、
圧縮も容易でコンパクトな包装が可能である。(従来製
品では圧縮すると薬液が基布に保持できずに分離した
り、包材の破断などの問題から圧縮は困難であった。) (2)ウェットティシュ用基布の使用開始前に使用者の
好みに応じた濡れ具合、温度で使用できる。含浸量が多
いと感じたときに、薬液を絞っても抗菌作用はそのまま
持続する。また、冬場等には温水を、また夏場には冷水
を注ぐことで、快適な使用ができる。さらに好みのミネ
ラルウオーターを加えたり、香りつけ等も容易である。 (3)皮膚への低刺激対策が可能である。水を加えてか
ら使用するまでの期間の保存安定性を考慮すればよく、
例えば3年間の保存安定性を考慮して、配合している防
腐剤が不要であり、抗菌成分も必要最小限とすることが
できる。また、拭き取り時にこれら成分の肌への移行が
なく、敏感肌の人や赤ちゃん等には特に安心して使用す
ることができる。 (4)注水するまではドライ状態であるので長期に亘り
変質がしにくい。 (5)工程管理を簡略化することが可能である。包装材
等の資材、製造や品質管理等のコストが大幅に削減され
る。また、抗菌成分が基材自体に配合されていることか
ら、従来の薬液含浸タイプのような含浸ムラもない。 (6)必要な量だけを濡らして使用することもでき経済
的である。 (7)乾燥しても水を加えるだけで、本来のウェットテ
ィシュ性能を再現することができる。従来のものは、乾
燥すると成分が析出してしまい、たとえ水を加えてもこ
れらが溶解せずに使用できなくなることがあった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1における容器タイプの容器を示す。
【図2】 実施例1における軟包装ラベル開封タイプの
容器を示す。
【図3】 実施例2における包装体を示す。
【図4】 包装体の加水方法を示した説明図。
【図5】 加水包装体を絞り湿潤状態とする方法を示し
た説明図。
【図6】 実施例3の容器を示した説明図。
【符号の説明】
1……ドライ状態の不織布シート(ウェットティシュ用
基布) 2……容器 2’…透明または半透明の容器 3……可撓性包材 4……包装体 5……開口窓 6……注入口 7……含浸量の目安とする目盛
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 伸匡 東京都新宿区西新宿6−22−1 株式会社 クレシア内 Fターム(参考) 3E014 LB07 LB08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドライ状態の不織布シートをウェットテ
    ィシュ用基布とし、これらを積層して包装体とし、この
    包装体の基布の使用開始前に使用者が該基布に水を加え
    てウェットティシュ用途に供するように構成したことを
    特徴とするドライシート積層体。
  2. 【請求項2】 ウェットティシュ用基布が抗菌性繊維を
    配合したドライ状態の不織布シートである請求項1記載
    のドライシート積層体。
  3. 【請求項3】 ウェットティシュ用基布に予め洗浄成分
    および/または保湿成分を付与させておく請求項1また
    は2記載のドライシート積層体。
  4. 【請求項4】 ドライ状態の不織布シートの積層体を側
    面を開放するか或いは側面に開口を設けたフィルム等の
    可撓性包材で包んで包装体とした請求項1から3までの
    いずれか1項記載のドライシート積層体。
  5. 【請求項5】 包装体の1個もしくは複数個を容器に収
    容した請求項4記載のドライシート積層体。
  6. 【請求項6】 ドライ状態の不織布シートの積層体を収
    容して包装体とするための容器が軟包装ラベル開封タイ
    プまたは容器タイプである請求項1から3までのいずれ
    か1項記載のドライシート積層体。
  7. 【請求項7】 容器に、その収容基布の使用開始前に使
    用者が加えるべき水の注入口を設けた請求項6記載のド
    ライシート積層体。
  8. 【請求項8】 容器に、その収容基布の使用開始前に使
    用者が加えるべき水の注入量を示す目盛を備えた請求項
    6または7記載のドライシート積層体。
  9. 【請求項9】 容器を透明ないしは半透明とし該容器に
    その収容基布の使用開始前に使用者が水を加える際のそ
    の含浸量の目安となる目盛を設けた請求項6から8まで
    のいずれか1項記載のドライシート積層体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004082448A1 (en) * 2003-03-22 2004-09-30 Woolji Industrial Co. Ltd Disposable tissue and production apparatus thereof
CN104434546A (zh) * 2015-01-07 2015-03-25 付强 一种便于婴儿用的湿巾替代品
JP2019006443A (ja) * 2017-06-23 2019-01-17 凸版印刷株式会社 注液型シート容器

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004082448A1 (en) * 2003-03-22 2004-09-30 Woolji Industrial Co. Ltd Disposable tissue and production apparatus thereof
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JP2019006443A (ja) * 2017-06-23 2019-01-17 凸版印刷株式会社 注液型シート容器
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