JP2003070202A - 高温超伝導ロータコイル支持体とコイル支持方法 - Google Patents

高温超伝導ロータコイル支持体とコイル支持方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同期機械のためのロータを開示する。 【解決手段】 該ロータは、ロータコアと、ロータコア
の少なくとも一部分の周りに延び、ロータコアの端部に
隣接するコイル端部分を有する超伝導コイル巻線と、端
部分を支え、ロータコアから熱的に隔離されたコイル支
持体とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的に、同期回
転機械における超伝導コイルに関する。より具体的に
は、本発明は、同期機械のロータにおける超伝導界磁巻
線のための支持構造に関する。
【0002】
【発明の背景】界磁コイル巻線を有する同期電気機械
は、それに限定するわけではないが、回転発電機、回転
モータ及びリニアモータを含む。これらの機械は、一般
的に、電磁的に結合されたステータとロータとを備え
る。ロータは、多極ロータコアと、ロータコアに取り付
けられた一つ又はそれ以上のコイル巻線とを含むことが
できる。ロータコアは、鉄製コア(鉄心)ロータのよう
な、透磁性の中実材料を含むことができる。
【0003】従来の銅巻線が、同期電気機械のロータに
一般に使用されている。しかしながら、銅巻線の電気抵
抗は、(従来の尺度では小さいが)ロータの大きな加熱
の一因となり、機械の出力効率を減少させる程である。
近年、ロータのための超伝導(SC)コイル巻線が開発
されてきた。SC巻線は、実効的には抵抗を持たず、非
常に有利なロータのコイル巻線である。
【0004】鉄心ロータは、約2テスラの空隙磁界強度
で飽和する。公知の超伝導ロータは、ロータ内に鉄がな
い空コア設計を利用して3テスラ又はそれ以上の空隙磁
界を達成する。このような高い空隙磁界は、電気機械の
出力密度を増大させ、機械の重量と寸法の著しい減少を
もたらす。空コア超伝導ロータは、多量の超伝導線を必
要とする。多量のSC線は、所要コイル数を増加させ、
コイル支持体を複雑にし、SCコイル巻線及びロータの
コストを増加させる。
【0005】高温SCコイル界磁巻線は、脆性の超伝導
材料で形成されており、超伝導を達成しこれを維持する
ためには、例えば27°Kの臨界温度又はそれ以下の温
度まで冷却しなければならない。SC巻線は、BSCC
O(BixSrxCaxCux x)ベースの導体のよう
な、高温超伝導材料で形成することができる。
【0006】超伝導コイルは、液体ヘリウムによって冷
却されてきた。ロータの巻線を通過して高温になった使
用済みのヘリウムは、室温の気体ヘリウムとして戻され
る。極低温冷却に液体ヘリウムを使用するには、戻され
た室温の気体ヘリウムを連続的に再液化することが必要
であり、このような再液化は、信頼性に関する大きな問
題を提起し、大きな補助出力を必要とする。
【0007】従来のSCコイル冷却技術は、エポキシ含
浸したSCコイルを極低温冷却機からの固体伝導路を介
して冷却することを含む。別の手法では、ロータの冷却
チューブが、液体及び/又は気体の極低温剤の流れに浸
漬した多孔質のSCコイル巻線に、液体及び/又は気体
の極低温剤流を送るようにすることができる。しかしな
がら、浸漬冷却は、界磁巻線及びロータ構造体全体を極
低温にすることを必要とする。その結果、極低温におけ
る鉄の脆性性質のため、ロータの磁気回路に鉄を使用す
ることができない。
【0008】必要とされるものは、例えば、公知の超伝
導ロータの空コア液冷式超伝導界磁巻線集成体の欠点を
有しない、電気機械のための超伝導界磁巻線集成体であ
る。
【0009】さらに、高温超伝導(HTS)コイルは、
大きな曲げ歪み及び引張歪みによる劣化に対して敏感で
ある。これらのコイルは、コイル巻線に応力を加え歪み
を与える大きな遠心力及びその他の加速力に耐えなけれ
ばならない。電気機械の通常の作動は、数年にわたって
何千回もの始動及び停止サイクルを伴い、その結果、ロ
ータに対する低サイクル疲労負荷となり、又ロータコイ
ルを歪ませる曲げモーメントを与える。さらに、HTS
ロータ巻線は、周囲温度におけるロータの平衡時に25
%の過速度作動に耐えなければならず、また発電作動時
の極低温において時たま起こる過速度状態にもやはり耐
えなければならない。これらの過速度状態は、通常作動
状態における巻線に作用する遠心力負荷をかなり増大さ
せる。
【0010】電気機械のHTSロータの界磁巻線として
使用されるSCコイルは、冷却及び通常作動時に応力及
び歪みを受ける。それらは、遠心荷重、曲げモーメン
ト、トルク伝達及び過渡的欠陥状態に曝される。力、応
力、歪み及び周期的荷重に耐えるため、SCコイルは、
コイル支持システムによってロータに適切に支持されな
ければならない。これらの支持システムは、SCコイル
をHTSロータ内に保持し、ロータの回転による非常に
大きな遠心力及びその他の加速力に抗してコイルを固定
しなければならない。さらに、コイル支持システムは、
SCコイルを保護するものであり、コイルに早期に亀裂
を生じたり、疲労その他の破壊を生じたりしないことを
保証するものである。
【0011】高温超伝導(HTS)電気機械の開発に対
する課題は、超伝導界磁コイルの構造的一体性を維持す
ることである。コイルが脆弱なため、BSCCOベース
コイルの臨界電流は、コイルの機械的歪みの度合いに敏
感である。従って、臨界電流の最適レベルを維持するた
めに、SCコイルの機械的歪みは最小にされなければな
らない。
【0012】同期機械のロータのためのSCコイルにお
ける機械的歪みを最小化するために、頑丈なコイル支持
体が必要とされる。コイル支持体は、コイルの歪みを最
小化することにより、コイルがその臨界電流能力を持ち
続けることを保証する。コイルの歪みを最小化すること
に加えて、コイル支持体は、ロータから極低温コイルへ
熱を伝導してはならない。
【0013】HTSコイルのための支持システムの開発
においては、SCコイルをHTSロータに適合させるの
が難しい課題であった。以前に提案されているHTSロ
ータ用のコイル支持システムの例が、米国特許第5,5
48,168号、同第5,532,663号、同第5,
672,921号、同第5,777,420号、同第
6,169,353号、及び、同第6,066,906
号に開示されている。しかしながら、これらのコイル支
持システムは、高価である、複雑である、甚だしい数の
構成部品を必要とする等の種々の課題に苦慮している。
SCコイルのためのコイル支持システムを有するHTS
ロータに対する積年の要請がある。低コストで製造し易
い構成部品で作られるコイル支持システムへの要請もあ
る。
【0014】
【発明の概要】レーストラック形SCコイルの端部を把
持する分割型クランプを有するコイル支持体が開発され
た。クランプは、コイルに剛度と剛性を与え、遠心加速
時にコイルが曲がるのを防止する。コイルに剛性を持た
せることにより、クランプはコイルの歪みを最小化し、
それによってコイルの臨界電流能力を維持する。
【0015】分割型クランプはコイルに自由浮遊状態で
取り付けられ、ロータには固定されない。従って、分割
型クランプはコイルと共に極低温に保たれることができ
る。自由浮遊状態のクランプは、ロータコア及び端シャ
フトカラーのような高温の構造体から熱的に隔離(断
熱)される。自由浮遊状態のクランプは、ロータからの
熱がクランプを介してコイルへ伝導するのを防ぐための
断熱構造を必要としない。
【0016】HTSロータは、もともとSCコイルを含
むように設計された同期機械のためのものであってもよ
い。或いは、HTSロータは、従来の発電機のような、
既存の電気機械における銅コイルロータと置き換わるも
のでもよい。ロータ及びそのSCコイルは、ここでは発
電機に関連して記載されているが、HTSコイルロータ
はまた、他の同期機械に使用するのにも適している。
【0017】分割型クランプを含むコイル支持システム
は、該コイル支持システムをコイルとロータとに一体化
させる上で有用である。更に、コイル支持システムは、
最終的なロータの組み立てに先立っての、コイル支持シ
ステムとコイルとロータコアとの容易な事前組み立てを
助ける。事前組み立ては、コイルとロータの組み立て時
間を短縮し、コイル支持体の品質を向上させ、コイル組
み立てのばらつきを減少させる。
【0018】第1の実施形態において、本発明は、同期
機械のためのロータであって、該ロータは、ロータコア
と、ロータコアの少なくとも一部分の周りに延び、ロー
タコアの端部に隣接するコイル端部分を有する超伝導コ
イル巻線と、端部分を支え、ロータコアから熱的に隔離
されたコイル支持体とを含む。
【0019】第2の実施形態において、本発明は、同期
機械のロータコア上に超伝導コイル巻線を支持するため
の方法であって、該方法は、コイル巻線の端部分を端部
コイル支持体によって支える段階と、コイル巻線と端部
コイル支持体とロータコアとを組み立てる段階と、ロー
タコアにロータ端シャフトを取り付ける段階と、コイル
支持体をロータコア及びシャフトから熱的に隔離する段
階とを含む。
【0020】第3の実施形態において、本発明は、同期
機械のためのロータであって、該ロータは、ロータの長
手方向軸線と直交する少なくとも1つのロータコア端部
を有するロータコアと、ロータコア端部に取り付けられ
た少なくとも1つの端シャフトと、ロータコアの周りに
延び、ロータコア端部に隣接するコイル端部分を有する
レーストラック形超伝導(SC)コイル巻線と、コイル
端部分に取り付けられ、ロータコア及びロータ端シャフ
トから熱的に隔離されたコイル支持体とを含む。
【0021】
【発明の実施の形態】本明細書に関連する添付図面に、
本発明の実施形態を記載する。
【0022】図1は、ステータ12とロータ14とを有
する例示的な同期発電機械10を示す。ロータは、ステ
ータの円筒形のロータ真空キャビティ16内に嵌まる界
磁巻線コイルを含む。ロータは、ステータのロータ真空
キャビティ内に嵌まる。ロータがステータ内で回転する
と、ロータとロータコイルによって発生する磁界18
(点線で示される)はステータを通って移動/回転し、
ステータのコイル巻線19に電流を生じさせる。この電
流は、発電機によって電力として出力される。
【0023】ロータ14は、ほぼ長さ方向に延びる軸線
20と、全体的に中実のロータコア22とを有する。中
実のコア22は、大きな透磁率を有し、鉄のような強磁
性材料で形成するのが普通である。低電力密度の超伝導
機械では、ロータの鉄心を使用して、起磁力(MMF)
を減少させ、従ってコイル巻線に必要とされる超電導
(SC)コイル線の量を最小にする。例えば、中実の鉄
製ロータコアは、約2テスラの空隙磁界強度で磁気的に
飽和させることができる。
【0024】ロータ14は、少なくとも1つの長さ方向
に延びるレーストラック形の高温超伝導(HTS)コイ
ル巻線34(図2参照)を支持する。別の構成では、H
TSコイル巻線は、サドル形にしてもよく、或いは、特
定のHTSロータ設計に適した幾つかの他の形状を有し
てもよい。レーストラック形SCコイル巻線のためのコ
イル支持システムがここに開示される。このコイル支持
システムは、中実のロータコアに取り付けられたレース
トラック形コイル以外のコイル形態に適合させることが
できる。
【0025】ロータは、軸受25によって支持されたコ
レクタ端シャフト24及び駆動端シャフト30を含む。
コレクタ端シャフトは、コレクタリング78を含み、該
コレクタリング78は、コイル接点79を通してのSC
コイルに対する外部電気接点となる。コレクタ端シャフ
ト24はまた、ロータのSCコイル巻線を冷却するのに
使用される極低温冷却流体の源への極低温剤移送継手2
6を有する。極低温剤移送継手26は、極低温剤冷却流
体の源に連結される固定セグメントと、HTSコイルに
冷却流体を供給する回転セグメントとを有する。ロータ
の駆動端シャフト30は、駆動継手32を介して発電タ
ービンによって駆動されることができる。
【0026】図2は、例示的なHTSレーストラック形
の界磁コイル巻線34を示す。ロータのSC界磁巻線3
4は、高温超伝導(SC)コイル36を含む。各々のS
Cコイルは、固体状エポキシ含浸巻線複合材料で積層さ
れたBSCCO(BixSrxCaxCuxx)導線のよ
うな、高温超伝導導体を含む。例えば、一連のBSCC
O2223線を、積層し、互いに接着し、巻いて中実の
エポキシ含浸コイルとすることができる。
【0027】SC線は、脆くて、傷つき易い。SCコイ
ルは、一般的に、エポキシ含浸されたSCテープが巻か
れた層である。SCテープは、厳密な寸法公差を得るた
めに、精密なコイル形態に巻かれている。テープは螺旋
に巻かれ、レーストラック形SCコイル36を形成す
る。
【0028】レーストラック形コイルの寸法は、ロータ
コアの寸法で決まる。一般的に、各々のレーストラック
形SCコイルは、ロータコアの磁極を囲み、ロータ軸線
に対して平行である。コイル巻線は、レーストラックの
周りで連続している。SCコイルは、ロータコアの周り
及び該コアの磁極の間に、無抵抗の電流路を形成する。
コイルは、該コイルをコレクタ78に電気的に接続する
電気接点79を有する。
【0029】極低温冷却流体のための流路38が、コイ
ル巻線34に含まれる。これらの流路は、SCコイル3
6の外縁部の周りに延びることができる。流路は、コイ
ルに極低温冷却流体を供給し、該コイルから熱を除去す
る。冷却流体は、SCコイル巻線において、該コイルに
電気抵抗がない場合を含む超伝導状態をもたらすのに必
要とされる低温、例えば27°Kを維持する。冷却路
は、ロータコアの一端に入口流体ポート39及び出口ポ
ート41を有する。これらの流体(ガス)ポート39、
41は、SCコイル上の冷却通路38を低温剤移送継手
26につながる通路に接続する。
【0030】各々のHTSレーストラック形コイル巻線
34は、ロータ軸線20に対して平行でほぼ真っ直ぐな
一対の側部分40と、該ロータ軸線に直交する一対の端
部分54とを有する。コイルの側部分は、最も大きな遠
心応力に曝される。従って、その側部分は、コイルに作
用する遠心力を打ち消すコイル支持システムによって支
持される。
【0031】機械の作動中にロータが加速及び減速され
る時、コイル巻線の端部分54は大きな曲げモーメント
を受ける。コイル端部分54は、ロータ端部56を横切
って半径方向に延びる。端部分が半径方向に延びている
ので、コイル端部分の加速度はその長さに沿って変化す
る。従って、ロータの加速及び減速中に、コイル端部分
には曲げモーメントが作用する。端部分に作用する曲げ
モーメントは、コイルの側部分40に作用するどんな曲
げモーメントよりも一層顕著に現れる。
【0032】SCコイルの曲がりは、脆弱なSCコイル
に機械的な歪みを与える。SCコイルにおける過度な歪
みは、超伝導状態において臨界電流を処理するコイルの
能力を低下させるおそれがある。従って、コイルの過度
な曲がり及び歪みを防止するコイル支持体が、コイルの
端部分54のために必要とされる。分割型クランプ58
(図3)がコイル端部分に適用される。分割型クランプ
はコイル端部分に剛性を与え、それによってコイル端部
分54における過度な曲がりと歪みを防止する。
【0033】図3は、高温超伝導コイルのためのロータ
コア22及びコイル支持システムの分解図を示す。コイ
ル支持システムは、コイルの端部分54を挟む1対の板
60で形成された分割型クランプ58を含む。更に、コ
イル支持システムは、コイルの長い側部分40のための
支持体を含む。これらコイル側部40の支持体は、溝ハ
ウジングに連結されたテンションロッド42を含む。ハ
ウジングは、コイル巻線34の側部分40をロータ内に
保持し支持する。図3において、一つのテンションロッ
ド及び溝ハウジングが示されているが、一般的に、コイ
ル支持システムは、一連のテンションロッドを含み、そ
の各々が該ロッドの両端部にコイル支持ハウジングを有
する。テンションロッド及び溝ハウジングは、ロータ作
動中のコイル巻線の損傷を防ぎ、遠心力及び他の力に対
してコイル巻線を支持し、該コイル巻線に防護のための
遮蔽を与える。
【0034】鉄製コアロータにおけるHTSコイル巻線
34の主な荷重は、ロータ回転時における遠心加速と、
停止及び始動時におけるロータの加速及び減速とによる
ものである。効果的なコイル構造支持体が、ロータに作
用する力を打ち消すために必要とされる。
【0035】コイル巻線34の端部分54は、ロータコ
アの対向する端部56に隣接する。分割型クランプ58
は、コイル端部分が一層よく曲げモーメントに耐えるこ
とができるように、各コイル端部分を支える。各端部分
54における分割型クランプは1対の対向する板60を
含み、それらの間にコイル巻線34の端部分54が挟ま
れる。各クランプ板の表面は、コイル巻線34と巻線に
対する冷却流体及び電気接続部39、41、79とを受
けるための溝116、118(図6)を含む。
【0036】分割型クランプ58は、コイルの端部分の
曲がりが最小になるように、コイルの端部分に剛性を与
える。分割型クランプは、コイルの端部分の曲がりを減
らすことにより、コイルの歪みを減少させる。分割型ク
ランプは、アルミニウム、インコネル合金、又はステン
レス鋼で形成することができる。これらの材料はまた、
貼り合わせられたBSCCO2223超伝導線と同様の
熱膨張係数を有する。従ってクランプは、コイルと同様
な熱膨張及び熱収縮特性を有する。分割型クランプの板
60は、それらの間にコイル端部分を挟んだ状態で互い
に結合することができる。これとは別に、これらの板
は、板と板との間にコイルのための小さな隙間が保持さ
れるように、互いにボルトで組み立ててもよい。
【0037】強磁性材料は、キュリー転移温度以下の温
度では脆性になり、荷重支持構造体として使用すること
ができないので、分割型クランプを含むコイル支持シス
テムは、極低温で延性を保持するために非磁性体である
のが好ましい。
【0038】分割型クランプ58は、ロータ端シャフト
24、30のカラー62によって取り囲まれるが、カラ
ー62と接触しない。各々の端シャフトのカラー62
は、ロータコア22の端部56に結合される。図3には
1つのカラーだけしか図示していないが、カラーは両方
の端シャフト上に設けられ、コアの両端部に取り付けら
れるのが普通である。カラー62は、ロータのシャフト
を形成する材料と同じ又は類似のステンレス鋼のような
非磁性材料の厚いディスクである。実際には、カラーは
ロータシャフトの一部である。カラーは、ロータ軸線と
直交し、分割型クランプ58を受け、かつ通過させるの
に十分広いスロット64を有する。分割型クランプは、
カラーの側壁66から真空によって隔てられる。スロッ
ト付きカラーの高温の側壁66は、低温の分割型クラン
プから離間して配置され、それらは互いに接触状態にな
ることはない。
【0039】カラー62は、ロータコアの隆起したディ
スク領域70(対向するカラー内に挿入される隆起した
ディスク領域については、ロータコアの反対側を参照)
を受けるために凹状のディスク領域68(スロット64
によって二分されている)を含むことができる。ロータ
コアの端部56の隆起したディスク領域を凹状のディス
ク68に挿入することにより、カラー内にロータコアが
支持され、ロータコアとカラーとの位置合わせが容易に
なる。さらに、カラーは、該カラーを貫通し、該カラー
のリムの周りを長さ方向に延びる円形配列のボルト孔7
2を有することができる。これらのボルト孔は、ロータ
コア中に部分的に延びるねじを切られた適合するボルト
孔74に対応する。ねじを切られたボルト(図示せず)
が、これらの長さ方向のボルト孔72、74を貫通して
延び、カラーをロータコアに固定する。
【0040】側部コイル支持体が、遠心加速度を最も強
く受けるコイルの側部分40に沿って必要とされる。コ
イルの側部分40を支持するために、テンションロッド
42がコイルの両側部分の間を跨ぎ、コイルの対向する
側部分を把持する溝ハウジング44に取り付けられる。
テンションロッドは、ロータコアの導管46、例えば孔
を貫通して延び、該ロッドは、同一コイルの側部分の
間、又は隣接するコイルの間を跨ぐことができる。
【0041】導管46は、真っ直ぐな軸線を有する、ロ
ータコア内のほぼ円筒形の通路である。導管の直径は、
ロータの凹状の表面付近における導管端部を除いて、ほ
ぼ一定である。導管は、ロータコアとテンションロッド
との間に滑動可能な軸受面及び熱的絶縁を与える非熱導
伝性の円筒形チューブ52を受け入れるため、それらの
端部のところで大きな直径に拡張することができる。チ
ューブは、ロックナット84によって、コア内に保持さ
れる。
【0042】導管46の軸線は、ほぼレーストラック形
コイルによって定められる平面内に位置する。さらに、
導管の軸線は、該導管を貫通して延びるテンションロッ
ドが連結されるコイルの側部分に対して直交している。
さらに、ここに示される実施形態においては、導管は、
ロータ軸線と直交し、かつ該軸線と交差している。導管
の数と導管の位置は、HTSコイルの位置及びコイルの
側部分を支持するのに必要とされるコイルハウジングの
数で決まることになる。
【0043】テンションロッドがコイル巻線の両側部間
をほぼ半径方向に延びるので、該テンションロッドは、
遠心力に対して特に良好にコイルを支持する。各テンシ
ョンロッドは、該ロッドの長さ方向に沿って連続し、レ
ーストラック形コイルの平面内にあるシャフトである。
テンションロッドの長さ方向の連続性は、コイルに対し
て横剛性を与え、ロータに動的利点をもたらす。さら
に、横剛性は、コイル支持体をコイルと一体にするのを
可能にし、ロータの最終的な組み立ての前にコイルをコ
イル支持体と共に組み立てることができる。コイルとコ
イル支持体の事前組み立ては、製造サイクルを減少さ
せ、コイル支持体の品質を向上させ、コイル組み立ての
ばらつきを減少させる。レーストラック形コイルは、コ
イルの長い側を跨ぐテンション部材の列によって支持さ
れる。テンションロッドを備えるコイル支持部材は、コ
イルに予め組み立てられる。
【0044】HTSコイル巻線及び構造支持体構成部品
は、極低温状態にあり、これに対して、ロータコアは、
周囲の「高」温度状態にある。コイル支持体は、熱がロ
ータコアからHTSコイルに到達するのを許す熱伝導源
となる可能性がある。ロータは、作動時に高温になる。
コイルを極低温状態に保持しようとすると、コイルへの
熱伝導を回避しなければならない。ロッドは、ロータの
孔、例えば導管を貫通して延びるが、ロータと接触しな
い。このように接触しないことにより、ロータからテン
ションロッド及びコイルへの熱伝導が回避される。
【0045】コイルからの熱の漏れを減少させるため、
コイル支持体を最小にして、ロータコアのような熱源か
ら支持体を通る熱伝導を減少させる。一般的に、超伝導
巻線のための支持体については2つのカテゴリー、即
ち、(i)「常温」支持体と(ii)「低温」支持体があ
る。常温支持体では、支持構造体は、冷却されたSC巻
線から熱的に隔離されている。常温支持体については、
超伝導(SC)コイルの機械的荷重の大部分は、低温の
部材から常温の部材に跨る構造部材によって支持され
る。
【0046】低温支持システムでは、支持システムは、
SCコイルの冷たい極低温又はその付近にある。低温支
持体では、SCコイルの機械的荷重の大部分は、極低温
又はその付近にある構造部材によって支持される。ここ
に開示される例示的なコイル支持システムは、テンショ
ンロッド及び該テンションロッドをSCコイル巻線に連
結する関連するハウジングが、極低温又はその付近に維
持されるので、低温支持体である。支持部材が低温なの
で、これらの部材は、例えばロータの他の「高温」構成
部品からロータコアを通る非接触導管によって、熱的に
隔離される。
【0047】止めピン80が、溝ハウジング44をテン
ションロッドの端部に連結する。各々の溝ハウジング4
4は、テンションロッドに連結される脚部とコイル巻線
34を受ける溝とを有するU形ブラケットである。U形
溝ハウジングは、コイルのための支持システムの精密で
便利な組み立てを可能にする。一連の溝ハウジングを、
コイル巻線の側部に沿って端から端まで配置することが
できる。溝ハウジングは、全体として、各々のコイルの
側部分40のほぼ全体にわたってコイルに作用する力、
例えば遠心力を分散させる。
【0048】溝ハウジング44は、コイルの側部分40
を、遠心力による過剰な撓みと曲げから防ぐ。コイル支
持体は、ガスタービンの通常の始動/停止作動時に生ず
る長さ方向の熱膨張及び収縮に対してコイルを拘束しな
い。特に、熱膨張は、主として側部分の長さに沿う方向
に向いている。従って、コイルの側部分は、溝ハウジン
グ及びテンションロッドに対して長さ方向にわずかに摺
動する。
【0049】コイル構造体から支持ロッドへの遠心力の
伝達は、コイルの外表面及び側部直線部分の周りに嵌ま
り、テンションロッドの拡径端に、ピン80によって止
められる溝ハウジングによる。U形溝ハウジングは、極
低温において延性である軽量の高強度材料で形成され
る。溝ハウジングのための一般的な材料は、非磁性体で
あるアルミニウム、インコネル、又はチタン合金であ
る。U形ハウジングの形状を最適にして、軽量及び高強
度にすることができる。
【0050】止めピン80は、溝ハウジング及びテンシ
ョンロッドの孔を貫通して延びる。重さを軽くするため
に、止めピンは中空としてもよい。ロックナット(図示
せず)を、止めピンの両端にねじ込み、又は取り付け
て、U形ハウジングを固定し、該ハウジングの両側面
が、荷重を受けて別々に広がるのを防ぐ。止めピンは、
高強度のインコネル又はチタン合金で作ることができ
る。U形ハウジング及びコイル幅に適合させるように、
端部に2つの平坦部86を有するように機械加工した拡
径端部が、テンションロッドに設けられる。テンション
ロッドの平坦部86は、ロッド、コイル及びハウジング
が互いに組み立てられるとき、HTSコイルの内面に当
接する。この組立体は、止め具を受けるテンションロッ
ドの孔における応力集中を減少させる。
【0051】テンションロッド42、溝ハウジング44
及び分割型クランプ58からなるコイル支持システム
を、HTSコイル巻線34と共に組み立てて、両者をロ
ータコア22に取り付けることができる。テンションロ
ッド、溝ハウジング、及びクランプは、コイル巻線を支
持し、該コイル巻線をロータコアに対して適所に保持す
るための適正な剛構造体を構成する。
【0052】各々のテンションロッド42は、ロータコ
アを貫通して延びるが、ロータ軸線20を通って直交し
て延びてもよい。ロータコアを貫通する導管46は、テ
ンションロッドが貫通して延びる通路を形成する。導管
の直径は、十分に大きいので、導管の高温のロータ壁が
低温のテンションロッドと接触するのを回避することが
できる。接触を回避することにより、テンションロッド
とロータコアとの間の熱的隔離が向上する。
【0053】ロータ端シャフトは、一般的には、ステン
レス鋼のような非磁性材料で作られるが、ロータコア2
2は、一般的に、鉄のような磁性材料で作られる。一般
的に、ロータコア及び端シャフトは、組み立てられ、か
つボルト止め又は溶接のいずれかによって互いに固定的
に接合されている別々の構成部品である。
【0054】鉄製ロータコア22は、ステータ12のロ
ータキャビティ16内で回転するのに適したほぼ円筒形
状を有する。コイル巻線を受けるために、ロータコアは
平らな又は三角形の領域又はスロットのような凹状の表
面48を有する。これらの表面48は、円筒形のコアの
湾曲した表面50に形成され、ロータコアを横切って長
さ方向に延びる。コイル巻線34は、凹状の領域48に
隣接してロータに取り付けられる。コイルは、一般的
に、凹状の領域の外表面に沿って長さ方向に、かつロー
タコアの両端の周りに延びる。ロータコアの凹状の表面
48は、コイル巻線を受ける。凹状の領域の形状は、コ
イル巻線に一致している。例えば、コイル巻線が、サド
ル形状又は何らかの他の形状を有する場合には、ロータ
コアの凹みは、巻線の形状を受けるように構成されるこ
とになる。
【0055】凹状の表面48は、コイル巻線の外表面が
ロータの回転によって定められる包絡面まで実質的に延
びるように、コイルを受ける。ロータコアの湾曲した外
表面50は、回転時に、円筒形の包絡面を定める。ロー
タのこの回転包絡面は、ステータにおけるロータキャビ
ティ16(図1参照)とほぼ同じ直径を有する。
【0056】ロータ包絡面とステータキャビティ16と
の間のギャップは、ロータが通風冷却を必要としないの
で、ステータのみの強制流通風冷却に必要とされるよう
な比較的小さい隙間である。ロータのコイル巻線とステ
ータの巻線との間における電磁的結合を増大させるた
め、ロータとステータとの間の隙間を最小にするのが望
ましい。さらに、ロータによって形成される包絡面まで
延びて、ロータとステータとの間の隙間ギャップのみに
よってステータから離されるように、ロータのコイル巻
線を配置するのが好ましい。
【0057】ロータコアを金属の円筒形遮蔽体(図示せ
ず)に入れることが可能であり、この遮蔽体は、ロータ
を取り巻く渦電流及び他の電流から超電導コイル巻線3
4を保護し、ロータの極低温構成部品の周りに強力な真
空を維持するために必要とされる真空包体を構成するも
のである。円筒形の遮蔽体は、銅合金又はアルミニウム
のような高導電性材料で形成することができる。
【0058】SCコイル巻線34は、真空状態に維持さ
れる。この真空を遮蔽体によって形成することができ、
該遮蔽体は、コイル及びロータコア周りに真空の容器を
形成するステンレス鋼の円筒形層を含むことができる。
【0059】図4、図5、及び図6は、ロータにおける
コイル支持構造体とコイル巻線のための組み立て工程を
概略的に示す。図4に示すように、ロータコアがカラー
及び他のロータの構成部品と組み立てられる前に、テン
ションロッド42が、ロータコアを貫通して延びる導管
46の各々に挿入される。各テンションロッドの各々の
端部における断熱チューブ52は、導管46の各々の端
部にある拡大端部に配置される。チューブ52は、リテ
ーナロックナット84によって適所に固定される。テン
ションロッドがロータコア22内に組み立てられると、
コイル巻線をコア上に挿入することが可能になる。
【0060】図5に示されるように、テンションロッド
42の平坦な端部86がSCコイルの側部分40の内面
に当接するように、SCコイル36がロータコア上に挿
入される。巻線がテンションバーの端部上に挿入された
後に、溝ハウジング44がSCコイルを覆って挿入され
る。溝ハウジングは、止め具80をそれぞれテンション
ロッド及び溝ハウジング104、108内の孔を通して
挿入することによって、テンションバーの端部に固定さ
れる。
【0061】溝ハウジング44は、冷却導管38を受
け、コイル36に対して該導管を保持する上部内面に沿
ったスロットを含む。
【0062】複数の溝ハウジングが、遠心力による影響
なしに、適所にコイルを効果的に保持する。溝ハウジン
グは、互いに近接した状態で示されているが、遠心荷
重、トルク伝達、及び過渡的欠陥状態の間に大きな曲げ
及び引張歪みによって引き起こされるコイルの劣化を防
ぐために必要なだけ近接していればよい。
【0063】ロータコア及びコイルがカラー及びロータ
の他の部品と組み立てられる前に、溝ハウジング及びテ
ンションロッドをコイル巻線と組み立てることができ
る。従って、ロータ及び同期機械の他の部品を組み立て
る前に、ロータコア、コイル巻線、及びコイル支持シス
テムを一つの装置として組み立てることができる。
【0064】図6は、クランププレート60によって形
成される分割型クランプ58の組立体を示す。クランプ
プレート60は、コイル巻線の端部分54をそれらの間
に挟む。分割型クランプは、コイル巻線34の端部に対
する構造的支持体を構成する。分割型クランプのプレー
ト60は、その内面にコイル巻線を受けるチャネル11
6を含む。同様に、プレートは、気体の入口/出口ライ
ン39、41と、コイルへの入力及び出力電流用接続部
79とのための溝118を含む。コイル支持体、コイ
ル、及びロータコアが組み立てられると、このユニット
はいつでもロータ及び同期機械内に組み立てることがで
きる。
【0065】本発明を、現在最も実用的で好ましい実施
形態と考えられるものに関して説明してきたが、本発明
は、開示した実施形態に限定されるものではなく、それ
とは逆に、特許請求の範囲の技術思想に含まれる全ての
実施形態を保護しようとするものであることを理解され
たい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 超伝導ロータ及びステータを有する同期電気
機械の概略側面図。
【図2】 例示的なレーストラック形超伝導コイル巻線
の斜視図。
【図3】 高温超伝導(HTS)ロータの構成部品の分
解図。
【図4】 図3に示すHTSロータのための組み立て工
程を示す斜視図。
【図5】 図3に示すHTSロータのための組み立て工
程を示す斜視図。
【図6】 図3に示すHTSロータのための組み立て工
程を示す斜視図。
【符号の説明】
10 同期発電機械 12 ステータ 14 ロータ 16 ロータキャビティ 19 ステータのコイル巻線 20 ロータ軸線 22 ロータコア 24 コレクタ端シャフト 26 極低温剤移送継手 30 駆動端シャフト 32 動力継手 34 超伝導コイル巻線 78 コレクタリング
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年7月9日(2002.7.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エバンゲロス・トリフォン・ラスカリス アメリカ合衆国、ニューヨーク州、スケネ クタデイ、クリムゾン・オーク・コート、 15番 (72)発明者 ファニ・ケイ・ヌカラ アメリカ合衆国、ニューヨーク州、オール バニ、アパートメント・2、ウッドレイ ク・ロード、53番 Fターム(参考) 5H604 AA03 AA05 CC02 CC04 CC05 CC12 CC20 QA03 QA08 5H609 BB03 BB07 BB08 PP02 PP07 PP09 QQ06 QQ09 RR37 RR46 RR50 RR68

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期機械におけるロータであって、 ロータコアと、 該ロータコアの少なくとも一部分の周りに延び、該ロー
    タコアの端部に隣接するコイル端部分を有する超伝導コ
    イル巻線と、 前記端部分を支え、前記ロータコアから熱的に隔離され
    たコイル支持体と、を含むことを特徴とするロータ。
  2. 【請求項2】 前記コイル支持体が、分割型クランプで
    あることを特徴とする、請求項1に記載のロータ。
  3. 【請求項3】 前記コイル支持体が、前記コイル端部分
    をそれらの間に挟む1対の板を含むことを特徴とする、
    請求項1に記載のロータ。
  4. 【請求項4】 前記コイル巻線に冷却流体を供給する極
    低温継手を更に含み、 前記コイル支持体が、前記コイル巻線からの伝導によっ
    て冷却されることを特徴とする、請求項1に記載のロー
    タ。
  5. 【請求項5】 前記コイル端部分とコイル支持体とを受
    けるためのスロットを有するロータ端シャフトを更に含
    み、前記端シャフトが、前記コイル支持体から熱的に隔
    離されていることを特徴とする、請求項1に記載のロー
    タ。
  6. 【請求項6】 前記コイル支持体が、前記コイル端部分
    の全長を支えることを特徴とする、請求項1に記載のロ
    ータ。
  7. 【請求項7】 前記コイル支持体が、前記ロータコアの
    軸線と直交していることを特徴とする、請求項1に記載
    のロータ。
  8. 【請求項8】 前記ロータコアの第2の端部に隣接する
    第2のコイル端部分と、該第2のコイル端部分を支える
    第2のコイル支持体とを更に含むことを特徴とする、請
    求項1に記載のロータ。
  9. 【請求項9】 前記コイル支持体が、前記コイルの長い
    側部分に取り付けられた側部支持体を更に含むことを特
    徴とする、請求項1に記載のロータ。
  10. 【請求項10】 前記コイル支持体が、前記ロータコア
    を貫通して直角方向に延びる少なくとも1つのテンショ
    ンロッドと、該テンションロッドの両端部に取り付けら
    れたコイルハウジングとを更に含み、該コイルハウジン
    グの各々が、前記コイルの対向する長い側部分に取り付
    けられることを特徴とする、請求項1に記載のロータ。
  11. 【請求項11】 前記テンションロッドが、前記ロータ
    コアの導管を貫通して延びることを特徴とする、請求項
    10に記載のロータ。
  12. 【請求項12】 同期機械のロータコア上に超伝導コイ
    ル巻線を支持するための方法であって、 前記コイル巻線の端部分を端部コイル支持体で支える段
    階と、 前記コイル巻線と前記端部コイル支持体と前記ロータコ
    アとを組み立てる段階と、 前記ロータコアにロータ端シャフトを取り付ける段階
    と、 前記コイル支持体を前記ロータコア及びシャフトから熱
    的に隔離する段階と、を含むことを特徴とする方法。
  13. 【請求項13】 前記端部分が、分割型クランプによっ
    て支えられることを特徴とする、請求項12に記載の方
    法。
  14. 【請求項14】 前記組み立てる段階が、前記コイルの
    端部分と前記コイル支持体とを、前記ロータ端シャフト
    のスロット内へ挿入する段階を含むことを特徴とする、
    請求項12に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記支持する段階が、前記端部分の対
    向する表面上に板を当てる段階を含むことを特徴とす
    る、請求項12に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記コイルを極低温冷却する段階と、
    前記端部コイル支持体を前記コイルと該コイル支持体と
    の間の熱伝達によって冷却する段階とを更に含むことを
    特徴とする、請求項12に記載の方法。
  17. 【請求項17】 同期機械のためのロータであって、 該ロータの長手方向軸線に直交する少なくとも1つのロ
    ータコア端部を有するロータコアと、 前記ロータコア端部に取り付けられた少なくとも1つの
    端シャフトと、 前記ロータコアの周りに延び、前記ロータコア端部に隣
    接するコイル端部分を有するレーストラック形超伝導
    (SC)コイル巻線と、 前記コイル端部分に取り付けられ、前記ロータ及びロー
    タ端シャフトから熱的に隔離されたコイル支持体と、を
    含むことを特徴とするロータ。
  18. 【請求項18】 前記コイル支持体が、分割型クランプ
    であることを特徴とする、請求項17に記載のロータ。
  19. 【請求項19】 前記コイル支持体が、前記コイル端部
    分をそれらの間に挟む1対の板を含むことを特徴とす
    る、請求項17に記載のロータ。
  20. 【請求項20】 前記コイル巻線に冷却流体を供給する
    極低温継手を更に含み、前記コイル支持体が、前記コイ
    ル巻線からの伝導によって冷却されることを特徴とす
    る、請求項17に記載のロータ。
  21. 【請求項21】 前記ロータ端シャフトが、前記コイル
    端部分とコイル支持体とを受けるためのスロットを有
    し、前記コイル支持体から熱的に隔離されていることを
    特徴とする、請求項17に記載のロータ。
  22. 【請求項22】 前記コイル支持体が、前記コイル端部
    分の全長を被うことを特徴とする、請求項17に記載の
    ロータ。
  23. 【請求項23】 前記コイル支持体が、前記ロータコア
    の軸線と直交していることを特徴とする、請求項17に
    記載のロータ。
  24. 【請求項24】 前記ロータコアの第2の端部に隣接す
    る第2のコイル端部分と、該第2のコイル端部分に取り
    付けられた第2のコイル支持体とを更に含むことを特徴
    とする、請求項17に記載のロータ。
  25. 【請求項25】 前記コイルの長い側部分に取り付けら
    れたコイル側部支持体を更に含むことを特徴とする、請
    求項17に記載のロータ。
  26. 【請求項26】 前記ロータコアを貫通して直角方向に
    延びる少なくとも1つのテンションロッドと、該テンシ
    ョンロッドの両端部に取り付けられたコイルハウジング
    とを更に含み、該コイルハウジングの各々が、前記コイ
    ルの対向する長い側部分に取り付けられることを特徴と
    する、請求項17に記載のロータ。
  27. 【請求項27】 前記テンションロッドが、前記ロータ
    コアの導管を貫通して延びることを特徴とする、請求項
    17に記載のロータ。
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