JP2003069932A - 画像情報再生装置 - Google Patents

画像情報再生装置

Info

Publication number
JP2003069932A
JP2003069932A JP2002176278A JP2002176278A JP2003069932A JP 2003069932 A JP2003069932 A JP 2003069932A JP 2002176278 A JP2002176278 A JP 2002176278A JP 2002176278 A JP2002176278 A JP 2002176278A JP 2003069932 A JP2003069932 A JP 2003069932A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reproduction
playback
image
video
list
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002176278A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Yasuda
茂 安田
Munetoshi Morikazu
宗利 盛一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Electronic Corp filed Critical Pioneer Electronic Corp
Priority to JP2002176278A priority Critical patent/JP2003069932A/ja
Publication of JP2003069932A publication Critical patent/JP2003069932A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 PBC機能を備えたビデオCDに対して再生
を一時中断しても、連続性を失うことなく再生を再開す
ることが可能な画像情報再生装置を提供する。 【解決手段】 複数の画像グループ(Group of Pictur
e)からなり各画像グループがフレーム内符号化または
予測符号化により圧縮された複数のフレーム画像を含む
画像情報と、該画像情報の一部分からなる部分画像情報
の再生順序を規定する再生リストと、が記録されている
記録媒体を再生する画像情報再生装置である。この画像
情報再生装置は、再生中断時、表示されていたフレーム
画像に対応する再生中のリストのリストIDをバックア
ップメモリ13に記憶させる。再生再開時には、バック
アップメモリ13に記憶されているリストIDに基づ
き、再生リストを検出し、検出された再生リストにより
規定される再生順序に従って部分画像情報を再生する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮された画像情
報及び対応する音声情報が記録されたコンパクトディス
クサイズの光ディスク(一般に、ビデオCD(Compact
Disk)と呼ばれている。)からの当該画像情報及び音声
情報の再生において、再生途中で再生を一時的に中断
し、後ほど再開する場合に、自動的に当該中断した位置
から再生を再開する画像情報再生装置に関する。 【0002】 【従来の技術】画像情報が記録されている光ディスクと
しては、従来、直径が30cmのLD(LASER Disk)が広
く一般化している。 【0003】このLDには、映画等の長時間の画像情報
が記録される場合が多く、当該映画等を再生していると
きにその再生を一時的に中断し、その後、その中断位置
から新たに再生を再開したい場合がある。 【0004】そこで、このLDを再生するためのLDプ
レーヤにおいては、再生していた画像情報を一時的に中
断したとき、その中断したときの画像の、LDに記録さ
れている画像情報全体の最初からの光ディスク上での記
録位置を示す絶対番地(絶対アドレス)を記憶しておく
ラストメモリ機能が備えられている。そして、再生の再
開時においては、記憶しておいた絶対番地を用いて、そ
の絶対番地に対応する画像情報及び音声情報から再生を
再開するのである。 【0005】ところで、近年、上記LDよりも小さいC
Dサイズの光ディスクにLDと同様の画像情報及び音声
情報を記録した、いわゆるビデオCDが一般化しつつあ
る。このビデオCDにおいては、CDサイズの光ディス
クにLDとほぼ同様の74分の画像情報及び音声情報が
記録されているため、当該画像情報及び音声情報は夫々
に圧縮された状態で記録されている。この圧縮には、画
像情報を圧縮して蓄積するための画像圧縮方法の国際標
準規格であるMPEG1(Moving Picture Experts Gro
up 1)方式が採用されている。 【0006】ここで、MPEG1方式による画像情報の
圧縮についてその概要を図18を用いて説明する。一般
に連続したフレーム単位の画像において、一枚のフレー
ム画像の前後にあるフレーム画像は、互いに類似してお
り、相互関係を有している場合が多い。MPEG1方式
ではこの点に着目し、複数のフレーム画像に基づき、当
該複数のフレーム画像の間に存在する別のフレーム画像
を、夫々のフレーム画像間の動きベクトル等に基づく補
間演算により生成する方式である。この場合、当該別の
フレーム画像を記録する場合には、上記複数のフレーム
画像との間における差分及び動きベクトルに関する情報
のみを記録するだけで、再生時には、それらを参照して
上記複数のフレーム画像から予測して当該別のフレーム
画像を再生することが可能となる。これにより、画像情
報の圧縮記録が可能となるのである。 【0007】ここで、MPEG1方式では、他のフレー
ム画像を参照することなく、単独で画像再生が可能な最
小単位として、GOP(Group Of Picture)なる単位が
用いられる。図18(a)には、この一のGOPを構成
する複数のフレーム画像の例を示している。図18
(a)では一枚のGOPが15枚のフレーム画像から構
成されているが、このうち、符号「I」で示されるフレ
ーム画像は、Iピクチャ(Intra-coded picture:イント
ラ符号化画像)と呼ばれ、自らの情報のみで完全な一枚
のフレーム画像を再構成することが可能なフレーム画像
をいう。また、符号「P」で示されるフレーム画像は、
Pピクチャ(Predictive-coded picture: 前方予測符号
化画像)と呼ばれ、既に復号されたIピクチャ又はPピ
クチャに基づいて再生された他の画像との差を復号化し
て生成する予測画像である。更に、符号「B」で示され
るフレーム画像は、Bピクチャ(Bidirectionally pred
ictive-coded picture: 両方向予測符号化画像)と呼ば
れ、既に復号されたIピクチャ又はPピクチャのみでな
く、光ディスクに記録されている時間的に未来のIピク
チャ又はPピクチャをも予測に用いて再生される予測画
像であり、Iピクチャ及びPピクチャが復号された後
に、それらの間に挿入される形で再生される。図18
(a)においては、各ピクチャ(フレーム画像)間の予
測関係(補間関係)を矢印で示している。 【0008】また、図18(a)に示される各ピクチャ
の順番は、光ディスクに記録される前の源画の状態の順
序を示しており、光ディスクに記録される際には、図1
8(b)に示すように、GOP内のIピクチャを先頭に
して記録される。これは、復号の際の各ピクチャ間の予
測関係を考慮したものである。 【0009】更に、光ディスク上に記録する際には、各
GOPの先頭には、GOPヘッダが設けられ、このGO
Pヘッダの中にはGOPの開始を示すGSC(Group St
artCode)及び当該GOPの画像情報全体の再生当初か
らの経過時間を示す時間情報であるTC(Time Code )
を記録することが規定されている。 【0010】更にまた、記録時には、上記の各ピクチャ
毎に、ピクチャ層の開始を示すPSC(Picture Start
Code)及び各ピクチャの当該ピクチャが存在するGOP
内での先頭ピクチャからの表示順(図18(a)におけ
る添字番号)を示す表示順序情報であるTR(Temporal
Reference)が記録することが規定されている。 【0011】以上説明したMPEG1方式は、画像圧縮
のための初めての国際規格として広く一般化しており、
この方式により、ビデオCDでは、一枚の光ディスクに
74分の動画の記録が可能となっている。 【0012】一方、近年、ビデオCDにおける新しい試
みとして、PBC(Play Back Control )機能と呼ばれ
る機能が開発され、当該機能を搭載したプレーヤが市販
されている。このPBC機能は、ビデオCDに他の画像
情報や音声情報とともに記録されているPSD(Play S
equence Descriptor)と呼ばれるデータにより実現され
るものであり、当該ビデオCDに記録されている画像情
報や音声情報を、記録の順番に依らずに当該画像情報や
音声情報を製作した製作者の意図した順序で再生させる
ための機能である。このため、PBC機能に対応したビ
デオCDには、再生したい画像を使用者に選択させるた
めのメニュー画面や、記録されている画像情報や音声情
報を効果的に演出するための静止画や動画が、上記画像
情報、音声情報及びPSDとともに記録されている。 【0013】このPBC機能により、ビデオCDが使用
者に対して多彩なアクセス性を持つこととなる。より具
体的には、使用者は、数字キーにより見たい画像を指定
して当該画像を再生するニューメリック(Numeric )操
作や、表示されているメニュー画面を見ながら選択キー
を押すことにより再生したい画像を選択して再生するデ
フォルトセレクション(Default Selection )操作、或
は、選択キーを入力したタイミングによって飛び先の画
像(現在見ている画像から複数の画像をスキップして再
生する画像)が異なるマルチデフォルトセレクション
(Multi DefaultSelection )操作等を実行することが
できる。 【0014】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述したP
BC機能を備えたビデオCDに対して再生を一時中断し
ても、連続性を失うことなく再生を再開することが可能
な画像情報再生装置を提供することにある。 【0015】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、複数の画像グループ
(Group of Picture)からなり各画像グループがフレー
ム内符号化または予測符号化により圧縮された複数のフ
レーム画像を含む画像情報と、該画像情報の一部分から
なる部分画像情報の再生順序を規定する再生リストと、
が記録されている記録媒体を再生する画像情報再生装置
であって、前記再生中断時、表示されていた前記フレー
ム画像に対応する前記再生リストを示す再生リスト識別
情報を記憶する記憶手段と、再生再開時、前記記憶手段
に記憶された再生リスト識別情報に基づき、再生リスト
を検出する再生リスト検出手段と、前記検出された再生
リストにより規定される前記再生順序に従って前記部分
画像情報を再生する再生手段と、を備えて構成される。 【0016】 【発明の実施の形態】次に、本発明に好適な実施の形態
について図面に基づいて説明する。 (I)装置構成 始めに、本発明の画像情報再生装置を備えたビデオCD
再生装置の構成について、図1を用いて説明する。 【0017】図1に示すように、本発明のビデオCD再
生装置Sにおいて、2は読出手段、再生選択リスト検出
手段としてのピックアップ部、2Aは光ピックアップ、
2Bはバッファ、3はRF(Radio Frequency )アン
プ、4はサーボシグナルプロセッサ、5はスピンドルモ
ータ、6はキャリッジモータ、7はディジタル信号処理
部、8は判別手段、再生再開手段、画像グループ検出手
段、画像検出手段、特定手段としてのコントローラ、
9、10、11、12はバッファ用RAM(RandomAcce
ss Memory)、13は表示画像グループ情報記憶手段、
記録位置情報記憶手段、表示画像情報記憶手段、選択再
生リスト識別情報記憶手段及び部分画像情報番号記憶手
段としてのバックアップメモリ、14はROM(Read O
nly Memory)、15はビデオデコーダ、15Aはビデオ
パーサ、15Bはデコーダ、16はRGB(Red Green
Blue)DAC(D/A Converter )、17はRGBエンコ
ーダ、18はオーディオデコーダ、19はDAC、20
はバックアップ電源、21はキーボードである。 【0018】次に動作の概要を説明する。ピックアップ
部2を構成する光ピックアップ2Aは、図示しないレー
ザダイオード、対物レンズ、フォーカスアクチュエー
タ、トラッキングアクチュエータ及び光検出器等を含
み、再生すべき画像情報及び音声情報が記録されている
ビデオCD1に対して再生光としてのレーザ光等の光ビ
ームBを照射し、その反射光に基づいて記録されている
画像情報及び音声情報に対応した検出信号SP をバッフ
ァ2Bに出力する。そして、バッファ2Bは出力された
検出信号SP を一時的に記憶し、所定のタイミングでR
Fアンプ3及びサーボシグナルプロセッサ4に出力す
る。 【0019】このとき、サーボシグナルプロセッサ4
は、RFアンプ3及びバッファ2Bからの検出信号SP
に基づいて、スピンドルモータ5及びキャリッジモータ
6を制御する。そして、スピンドルモータ5は、サーボ
シグナルプロセッサ4の制御に基づき、ビデオCD1を
所定速度で回転させる。これと並行して、キャリッジモ
ータ6は、サーボシグナルプロセッサ4の制御に基づ
き、ピックアップ部2をビデオCD1の半径方向に移動
する。これらのスピンドルモータ5及びキャリッジモー
タ6の動作により、ビデオCD1上の情報トラックに沿
って光ビームBが照射され、情報が再生される。 【0020】一方、サーボシグナルプロセッサ4に出力
された検出信号SP は、ディジタル信号処理部7に出力
され、ここで検出されたデータのデインターリーブ及び
エラー訂正等の処理が施され、フレーム画像情報と音声
情報を含むストリームSRが生成される。このストリー
ムSRは、ビデオデコーダ15及びオーディオデコーダ
18に出力されるとともに、コントローラ8にも出力さ
れる。更に、バッファ用RAM9はデインターリーブ後
のデータを一時的に記憶するとともに、エラー訂正前後
のデータを一時的に記憶する。 【0021】また、バッファ用RAM11は、コントロ
ーラ8の制御の下、ストリームSRに含まれる画像情報
と音声情報を、画像情報を含むビデオストリームVSと
音声情報を含むオーディオストリームASに振り分ける
際に夫々の情報を一時的に記憶するためのものである。 【0022】バッファ用RAM11及びコントローラ8
によりストリームSRから分離されたビデオストリーム
VSは、ビデオデコーダ15に入力され、フレーム画像
のデコードが行われる。このとき、バッファ用RAM1
2は、Bピクチャ及びPピクチャの復号のためのIピク
チャを一時的に記憶するとともに、Bピクチャの復号の
ためのPピクチャ及びIピクチャを一時的に記憶する。
更に、ビデオデコーダ15に含まれるビデオパーサ15
Aは、入力されるビデオストリームVS中に含まれるG
OPを判別して各GOPのGSCを検出し、各GSCを
検出する度に後述のGOPレイヤ割込み信号SGRをコン
トローラ8に出力する。これと並行して、ビデオパーサ
15Aは、GOP中の各ピクチャに対応するPSCを検
出し、各PSCを検出する度に後述のピクチャレイヤ割
込み信号SPRをコントローラ8に出力する。 【0023】一方、デコーダ15Bは、ビデオパーサ1
5Aを通過したビデオストリームVSをデコードして各
ピクチャに対応するフレーム画像を復号する。このと
き、デコーダ15Bは、各ピクチャに対応する垂直同期
信号が入力される度に後述の表示割込み信号SH をコン
トローラ8に出力する。 【0024】ビデオデコーダ15においてデコードされ
た各フレーム画像は、RGBDAC16において各原色
毎にD/A変換され、更にRGBエンコーダ17を介し
てビデオ出力として図示しないディスプレイ等に出力さ
れ表示される。 【0025】一方、バッファ用RAM11及びコントロ
ーラ8によりストリームSRから分離されたオーディオ
ストリームASは、オーディオデコーダ18に入力さ
れ、復号された後、DAC19においてD/A変換され
てアナログのオーディオ出力として図示しないスピーカ
等に出力される。 【0026】また、コントローラ8は、上述の動作の
他、後述の各実施形態において説明するフローチャート
に対応するプログラムに基づいてビデオCD再生装置S
全体を制御する。このとき、当該プログラムは、ROM
14に予め記憶されており、必要に応じて読み出され
る。ここで、バッファ用RAM10及びバックアップメ
モリ13の動作については、後述の各実施形態毎に後述
する。なお、バックアップメモリ13は不揮発性メモリ
により構成されており、ビデオCD再生装置Sの電源を
断としても、バックアップ電源20から電源が供給され
るので、電源の遮断によりバックアップメモリ13に記
憶された内容が消滅することはない。 【0027】更に、コントローラ8においては、ビデオ
パーサ15AからGOPレイヤ割り込み信号SGRが入力
される度に対応するTCを読み込めるように構成されて
おり、また、ビデオパーサ15Aからピクチャレイヤ割
り込み信号SPRが入力される度に対応するTRを読み込
めるように構成されている。同時に、デコーダ15Bに
おいて垂直同期信号を検出する度に、現在表示している
画像のTRが読み込めるように構成されている。また、
ビデオストリームVSのデコード中にディスプレイ等へ
の表示のオン/オフ切換も可能となっている。 【0028】更にまた、ビデオCD再生装置Sの制御に
必要な再生中断指令等の操作は、キーボード21におい
て行われ、それに基づいてコントローラ8がビデオCD
再生装置S全体を制御することとなる。 【0029】以上説明した構成を有するビデオCD再生
装置Sの動作について、各実施形態毎に以下に説明す
る。 (II)第1参考実施形態 次に、請求項1及び2に記載の発明に対応する第1の参
考実施形態について、図1乃至図5を用いて説明する。 (A)再生中の動作 先ず、第1参考実施形態における再生中の動作につい
て、図1及び図2を用いて説明する。 【0030】第1参考実施形態における再生中において
は、図2(a)に示すGOPレイヤ割り込み信号SGR
のTCの記憶、図2(b)に示すピクチャレイヤ割り込
み信号SPR毎のTCに対応したTRの記憶及び図2
(c)に示す表示割込み信号SH毎のTRの記憶が並行
して行われている。 【0031】すなわち、図2(a)に示す各GOP毎の
TCの記憶処理においては、ビデオストリームBCが入
力されるビデオパーサ15AにおいてGSCが検出され
ると、GOPレイヤ割込み信号SGRがコントローラ8に
出力され、これによりそのときのTCをバッファ用RA
M10に一時保持する(ステップS1)。 【0032】また、図2(b)に示すTC対応したTR
の記憶処理においては、ビデオパーサ15AにおいてP
SCが検出されると、ピクチャレイヤ割込み信号SPR
コントローラ8に出力され、これによりそのときのTR
を一時保持する(ステップS2)。そして、保持したT
RをそのときのTCとともにバッファ用RAM10内に
記憶する(ステップS3)。 【0033】ここで、バッファ用RAM10は、図2
(d)に示すように、一のGOPに含まれるピクチャの
数に等しい15のメモリ領域に分割されており、図2
(b)において新しいTRが検出される度に当該TRが
そのときのTCとともに図2(d)中メモリ領域の左か
ら順に更新記憶されていく。図2(d)においては、7
番目までが新しいGOPのTC(図2(d)中符号nで
示す)及びTRであり、8番目以降が一つ前のGOPの
TC(図2(d)中符号mで示す)及びTRである。 【0034】更に、図2(c)に示す表示割込み信号S
H 毎のTRの記憶処理においては、デコーダ15Bから
各ピクチャに対応する表示割込み信号SH が入力される
と、当該表示割込みに対応する(すなわち、現在表示し
ている画像に対応する)TRがバッファ用RAMの他の
領域に記憶される(ステップS4)。 【0035】第1参考実施形態の再生中においては、以
上の動作が繰返されることにより、TC及びTRの更新
記憶が繰返し行われている。 (B)再生中断時の動作 次に、第1参考実施形態における再生中断動作につい
て、図1及び図3を用いて説明する。 【0036】図3に示すように、再生中断時において
は、キーボード21から再生中断指令が入力されると、
コントローラ8はビデオデコーダ15に再生中断信号S
S を出力する(ステップS10)。そして、ビデオデコ
ーダ15において、再生中断信号SS が入力されたタイ
ミングにおいてビデオCD1から読み出していた画像
(まだ表示されていない)の当該ビデオCD1上の記憶
位置を示すセクタアドレス(ビデオCD上の記録位置を
示す時間情報)を中断画像アドレスとしてコントローラ
8に出力し、これをバックアップメモリ13に記憶する
(ステップS11)。その後、ビデオデコーダ15にお
いて、再生中断信号SS が入力されたタイミングにおい
てデコードしていた画像に対応する表示割込み信号SH
がコントローラ8に出力され、コントローラ8はそのと
きのTRを入力されているビデオストリームVSから検
出する。そして、当該TRからバッファ用RAM10に
記憶されている内容(図2(d)参照)を参照して対応
するTCを読み出し、当該TCを検出したTRとともに
バックアップメモリ13に記憶する(ステップS1
2)。 【0037】ステップS11及びS12における処理を
具体的に説明すると、今、図3(b)に示すビデオスト
リームVSがビデオCDから検出されており、Bピクチ
ャB10を検出したときに再生中断信号SS が入力された
とすると、コントローラ8は、BピクチャB10が記録さ
れていたビデオCD1上のセクタアドレスを中断画像ア
ドレスとしてバックアップメモリ13に記憶する。これ
と並行して、再生中断信号SS が入力された時に実際に
画像としてデコードして表示していた画像がPピクチャ
P8 であったとすると、このときの表示割込み信号SH
によりPピクチャP8 のTR(=8)を検出し、検出さ
れたTRからバッファ用RAM10の内容を参照して対
応するTCを読み出し、これらをバックアップメモリ1
3に記憶するのである。この動作により、再生中断信号
S の入力時に実際に表示されていた画像に対応するT
C及びTRが記憶されることとなる。 【0038】なお、再生中断信号SS が入力されたとき
にビデオCD1から検出していた画像(図3(b)にお
けるBピクチャB10)と実際に表示していた画像(図3
(b)におけるPピクチャP8 )との間に時間的誤差が
生じるのは、画像情報のデコードにおける各バッファ用
RAMの記憶時間及びデコード処理そのものによって遅
延が生じるためである。なお、この遅延時間は、図1に
示すビデオCD再生装置Sの場合、約0.5秒である。 【0039】再生中断信号SS の入力時に実際に表示さ
れていた画像に対応するTC及びTRが記憶されると
(ステップS12)、次に光ピックアップ2Aの固定及
びビデオCD1の回転の停止等の再生停止処理を行い
(ステップS13)、処理を終了する。 (C)再生再開時の動作 次に、第1参考実施形態における再生再開時の動作につ
いて、図1、図4及び図5を用いて説明する。 【0040】図4に示すように、再生再開時において
は、キーボード21から再生再開指令が入力されると、
光ピックアップ2Aの駆動及びビデオCDの回転等のセ
ットアップ処理を行う(ステップS20)。そして、セ
ットアップ処理が終了すると(ステップS20)、現在
載置されているビデオCDが再生を中断した時に載置さ
れていたビデオCD1と同じ内容の画像情報及び音声情
報が記録されているビデオCDであるか否かが判断され
る(ステップS21)。この判断は、ビデオCDに予め
記録されており、セットアップ処理(ステップS20)
において検出されているPVD(Primary Volume Descr
iptor )の中のボリューム識別子(同じ内容の画像情報
及び音声情報が記録されているビデオCDでは全て同じ
値である。)を読み出すことにコントローラ8において
判断される。 【0041】ステップS21において、同一の内容のビ
デオCDであると判断された場合には(ステップS2
1;YES)、次に、バックアップメモリ13に記憶さ
れていた中断画像アドレス(図3ステップS11参照)
を読み出し、当該再生中断セクタアドレスからビデオC
D1上において記録順に約2.5秒手前のセクタアドレ
スを検索し、そこに記録されている画像情報及び音声情
報を検出してビデオストリームVSの入力を開始する
(ステップS22)。 【0042】ステップS22において、再生中断セクタ
アドレスから約2.5秒手前のセクタアドレスを検索す
るのは、一般にビデオCD1において一のGOPの長さ
は約0.5秒から約2.0秒の範囲であり、この時間と
図3(b)において説明したバッファ及びデコードでの
遅延時間(約0.5秒)を考慮すると、中断画像アドレ
スから約2.5秒手前のセクタアドレスを検索すれば当
該セクタアドレスと中断画像アドレスとの間に少なくと
も一個のIピクチャが記録されているからである。 【0043】また、ステップS22におけるビデオスト
リームVSの入力の際には、再生中断時と同様に(図2
ステップS1及びS4参照)図5(a)に示す各GOP
毎のTCの記憶処理(ステップS1’)及び図5(b)
に示す表示割込み信号SH 毎のTRの記憶処理(ステッ
プS4’)が並行して行われている。 【0044】再生中断セクタアドレスから約2.5秒手
前のセクタアドレスからビデオストリームVSの入力が
開始されると(ステップS22)、入力されたビデオス
トリームVSにおいて中断時にバックアップメモリ13
に記憶しているTC(図3(a)ステップS12参照)
と一致するTCが記憶(ステップS1’参照)されたか
否かが判定される(ステップS23)。一致したTCが
ない場合には(ステップS23;NO)、一致したTC
が検出されるまでビデオストリームVSの入力を継続
し、一致したTCが検出された場合には(ステップS2
3;YES)、検出されたTCに対応するGOPが再生
中断時に再生されていたGOPであるとして、画像のデ
コードを開始する(ステップS24)。なお、このと
き、ディスプレイへの表示はオフとされており、画像表
示は行われない。 【0045】デコードが開始されると(ステップS2
4)、デコードした画像について、中断時にバックアッ
プメモリ13に記憶しているTR(図3(a)ステップ
S12参照)と一致するTRが記憶(ステップS4’参
照)されたか否かが判定される(ステップS25)。一
致したTRがない場合には(ステップS25;NO)、
一致したTRが検出されるまでデコードを継続し、一致
したTRが検出された場合には(ステップS25;YE
S)、検出されたTRを有するピクチャが再生中断時に
表示されていた画像に対応するとして、ディスプレイへ
の表示をオンとして画像表示を再開する(ステップS2
7)。 【0046】一方、ステップS21において、再生中断
時のビデオCD1と異なるビデオCDが載置されている
と判断された場合には(ステップS21;NO)、通常
のビデオCD用の再生のために先頭のピクチャを検索
し、デコードを開始し(ステップS28)、当該デコー
ドが完了するまで待機し(ステップS29;NO)、完
了したら(ステップS29;YES)それ以降の再生を
継続する(ステップS27)。 【0047】以上説明したように、第1参考実施形態の
再生中断処理及び再生再開処理によれば、再生中断時に
おける表示画像のTC及びTRを記憶しておき、再生再
開時においてそれらと一致するTC及びTRを検索する
ことにより、再生中断した時に表示されていた画像その
ものから再生を再開することができる。 (D)第1参考実施形態の変形形態 上述の第1参考実施形態においては、再生中断時におけ
る表示画像のTC及びTRを記憶しておき、再生再開時
においてそれらと一致するTC及びTRを検索するよう
に構成したが、これに限らず、中断画像アドレス及び再
生中断時におけるTCのみを記憶し、再生再開時には、
当該中断画像アドレスから約2.5秒前のセクタアドレ
スからビデオストリームVSの入力を開始し、再生中断
時におけるTCと一致するTCを有するGOPの最初か
ら再生を再開するように構成してもよい。 【0048】この場合には、再生中断した時に表示され
ていた画像そのものからの再生再開はできないものの、
同じGOPからの再生は可能であるので、再生中断時か
らの画像の連続性を損なわない範囲で再生を再開でき
る。 【0049】また、記憶した再生中断アドレスから約
4.5秒前のセレクタアドレスからビデオストリームV
Sの入力を開始すれば、二つ手前のGOPに対応する画
像から再生することも可能である。 【0050】更に、約4.5秒以上の所定時間前のセク
タアドレスからビデオストリームVSの入力を開始すれ
ば、数個手前のGOPに対応する画像から再生すること
も可能であり、この場合は再生中断時のシーンに至るス
トーリを視聴者に思い出させることも可能となる。 【0051】更にまた、上述のステップS11(図3参
照)において記憶した中断画像アドレスを用いて再生を
再開することも可能である。すなわち、再生再開時にお
いて、ステップS22までの処理(図4参照)を実行し
た後、ディスプレイ等への表示をオフとしたまま入力さ
れてくるビデオストリームVSのセクタアドレスの検出
及び当該ビデオストリームVSのデコードを実行し、上
記中断時に記憶した中断画像アドレスを一致するセクタ
アドレスが検出されたタイミングでディスプレイ等への
表示をオンとすれば、再生中断時に表示していた画像そ
のものから表示を再開することができる。 (III )第2参考実施形態 次に、本発明の課題を解決するための他の参考実施形態
である第2の参考実施形態について、図1及び図6乃至
図8を用いて説明する。なお、図6乃至図8において、
第1参考実施形態と同様の処理については、同様のステ
ップ番号を付し、細部の説明は省略する。 【0052】第1参考実施形態においては、再生中断時
における表示画像のTC及びTRを記憶しておき、再生
再開時においてそれらと一致するTC及びTRを検索す
るように構成したが、第2参考実施形態においては、ビ
デオCDに予め記録されており、ビデオCD1に記録さ
れている画像情報中の全てのIピクチャの当該ビデオC
D1上の記録位置を示すセクタアドレスの情報を含むス
キャンデータファイルを用いて再生の再開を行う。 (A)再生中の動作 第2参考実施形態における再生中においては、図2に示
したような処理は行われておらず、通常のビデオストリ
ームVSの入力に基づく再生動作が行われているのみで
あるので、細部の説明は省略する。 (B)再生中断時の動作 次に、第2参考実施形態における再生中断動作につい
て、図1及び図6を用いて説明する。 【0053】図6に示すように、再生中断時において
は、キーボード21から再生中断指令が入力されると、
コントローラ8は入力されているビデオストリームVS
に基づいて、再生中断指令入力時にビデオCD1から読
み出されていたピクチャのセクタアドレスよりも0.5
秒手前(図3(b)において説明した遅延時間に相当す
る。)のセクタアドレスを、中断時に再生していた画像
に対応する再生中断セクタアドレスとしてバックアップ
メモリ13に記憶する(ステップS30)。その後、第
1参考実施形態と同様の再生停止処理を行う(ステップ
S13)。 (C)再生再開時の動作 次に、第2参考実施形態における再生再開時の動作につ
いて、図1、図7及び図8を用いて説明する。 【0054】再生再開時には、上述のスキャンデータフ
ァイルを用いて再生中断時の画像のセクタアドレスに最
も近いIピクチャを検索することにより再生の再開を行
う。始めに、図7を用いてスキャンデータファイルの構
造について説明する。 【0055】図7に示すように、スキャンデータファイ
ルSCは、それが記録されているビデオCDと同じ内容
のビデオCDにおいては共通のデータが記述されてお
り、その後半部に、全てのIピクチャの記録位置を示す
セクタアドレスが記述されている。 【0056】次に、再生再開時の動作について、具体的
に、図8を用いて説明する。図8に示すように、再生再
開時においては、キーボード21から再生再開指令が入
力されると、セットアップ処理(ステップS20)及び
中断時と同一のビデオCD1と同一か否かの判別動作が
行われ(ステップS21)、中断時と同一のビデオCD
1と同一であった場合には(ステップS21;YE
S)、次に変数n(上記スキャンデータファイルSC内
のIピクチャの番号nに相当する)が初期化される(ス
テップS40)。そして、変数nを「1」だけインクリ
メントし(ステップS41)、変数nが記録されている
Iピクチャの番号の最大値Nと一致したか否かが判定さ
れる(ステップS42)。そして、最大値Nと一致した
場合には、それが中断時の画像の直前のIピクチャであ
るとしてステップS45に移行し、最大値Nと一致しな
い場合には(ステップS42;NO)、バックアップメ
モリ13に記憶されている中断時に再生していた画像に
対応する中断画像アドレスと、スキャンデータファイル
内の番号nのIピクチャのセクタアドレスとを比較する
(ステップS43)。そして、中断画像アドレスがスキ
ャンデータファイル内の番号nのIピクチャのセクタア
ドレスより小さくない場合には(ステップS43;N
O)、当該番号nのIピクチャは、中断画像アドレスの
直前のIピクチャでないとして次に番号のIピクチャに
ついて処理すべくステップS41に戻る。 【0057】一方、中断画像アドレスがスキャンデータ
ファイル内の番号nのIピクチャのセクタアドレスより
小さい場合には(ステップS43;YES)、当該番号
nのIピクチャは、中断画像アドレスの直後のIピクチ
ャであるので、変数nを「1」だけデクリメントする
(ステップS44)。こうして得られた変数nを番号と
するIピクチャは、中断画像アドレスの直前のIピクチ
ャとなる。そこで、ステップS44で「1」だけデクリ
メントした後の変数nを番号とするIピクチャのセクタ
アドレスをスキャンデータファイルSCから読み込み、
バッファ用RAM10に記憶する(ステップS45)。
そして、記憶したセクタアドレスに対応するビデオCD
1上の記録位置を検索し、そこに記録されている画像情
報及び音声情報を検出してビデオストリームVSを入力
し、デコードを開始する(ステップS46)。 【0058】その後、記憶したセクタアドレスのIピク
チャのデコードを開始し(ステップS47)、当該デコ
ードが完了するまで待機して(ステップS47;N
O)、完了したならば(ステップS47;YES)、そ
の画像から再生を再開し(ステップS27)、ディスプ
レイへの表示をオンとして画像表示を再開する。 【0059】一方、ステップS21において、再生中断
時のビデオCD1と異なる場合には(ステップS21;
NO)、第1参考実施形態と同様に通常のビデオCDの
先頭からの再生のためのデコードを開始し(ステップS
28)、デコードが完了するまで待機して(ステップS
29;NO)、完了したら(ステップS29;YES)
その画像から再生を継続する(ステップS27)。 【0060】以上説明したように、第2参考実施形態の
再生中断処理及び再生再開処理によれば、再生中断時に
おけるビデオCD1から検出していた中断画像アドレス
を記憶し、その直前のIピクチャのセクタアドレスをス
キャンデータファイルSCに基づいて検索して当該直前
のIピクチャから再生を再開するので、再生中断した時
に表示されていた画像が属するGOPからの再生が可能
であるので、再生中断時からの画像の連続性を損なわな
い範囲で再生を再開できる。 【0061】また、第2参考実施形態の場合、再生中断
したときに表示されていた画像が属するGOPのIピク
チャをスキャンデータファイルを使って直接検索し、そ
こから再生を再開するので、多くの場合、第1参考実施
形態よりも早く再生を再開できる。 (IV)第3参考実施形態 次に、本発明の課題を解決するための他の参考実施形態
である第3の参考実施形態について、図1、図9及び図
10を用いて説明する。なお、図9及び図10におい
て、第1参考実施形態と同様の処理については、同様の
ステップ番号を付し、細部の説明は省略する。 【0062】第1参考実施形態においては、再生中断時
における表示画像のTC及びTRを記憶しておき、再生
再開時においてそれらと一致するTC及びTRを検索す
るように構成したが、第3参考実施形態においては、再
生中断時において表示していた画像が含まれるGOPの
先頭のセクタアドレスを記憶しておき、再生再開時にお
いて、当該記憶したセクタアドレスに対応する部分から
再生を開始し、再生中断時において表示していた画像が
含まれるGOPの先頭のIピクチャから画像を表示す
る。 (A)再生中及び再生中断時の動作 始めに、第3参考実施形態における再生中及び再生中断
時における動作について図1及び図9を用いて説明す
る。 【0063】図9に示すように、第3参考実施形態の再
生中においては、先ず、ビデオパーサ15Aにおいて、
ビデオCD1から各GOPの先頭を示すGSCを検出し
たが否かが判定される(ステップS50)。そして、G
SCを検出しない場合には(ステップS50;NO)、
GOPの途中を再生中であるとして、そのまま再生を継
続し、GSCを検出したら(ステップS50;YE
S)、ビデオパーサ15AからGOPレイヤ割込み信号
GRがコントローラ8に出力され、これによりコントロ
ーラ8に含まれるタイマがスタートされる(ステップS
51)。 【0064】タイマがスタートされると(ステップS5
1)、次に、検出したGSCのセクタアドレス、すなわ
ち、検出したGSCに対応するGOPの先頭のセクタア
ドレスがバッファ用RAM10中の図示しない第1メモ
リ領域に記憶され(ステップS52)、ステップS51
においてスタートしたタイマが0.5秒を計時したか否
かが判定される(ステップS53)。そして、0.5秒
経過していない場合には(ステップS53;NO)ステ
ップS55に移行し、0.5秒経過していた場合には
(ステップS53;YES)、第1メモリ領域に記憶さ
れているセクタアドレスをバッファ用RAM10中の図
示しない他の第2メモリ領域に記憶する(ステップS5
4)。 【0065】そして、キーボード21から再生中断指令
が入力されたか否かが判定され(ステップS55)、入
力されない場合には(ステップS55;NO)、上記ス
テップS50乃至S54の動作が繰返され、入力された
場合には(ステップS55;YES)、第2メモリ領域
に記憶されているセクタアドレスをバックアップメモリ
に記憶し(ステップS56)、再生停止処理を実行して
(ステップS13)処理を終了する。 【0066】ここで、ステップS52乃至S54におい
て、GSCを検出してから0.5秒経過した後にGOP
の先頭のセクタアドレスを第1メモリ領域から第2メモ
リ領域に移すのは、ビデオCD1からのデータの検出と
当該検出したデータに基づく画像の表示との間には、図
3(b)において説明したように約0.5秒の遅延があ
るので、GSCを検出したときに対応するセクタアドレ
スを記憶し、そのまま再生中断処理を実行した場合、G
SCの検出から0.5秒以内に再生中断指令が入力され
ているときには、実際の画像表示は当該検出したGSC
に対応するGOPの一つ前のGOPに属する画像を表示
しているにも拘らず、再生再開時には検出したGSCに
対応するGOPから再生が開示されるため、実際に再生
中断時に表示していた画像と、再生再開時の画像との間
の連続性が損なわれる場合があるからである。そこで、
ステップS53において上記の遅延時間分だけ待ってか
ら第2メモリ領域にセクタアドレスを記憶させ、これに
基づいて再生中断処理を実行することにより、再生中断
時において表示されていた画像が属するGOPのGSC
のセクタアドレスを確実に記憶させておくのである。 (B)再生再開時の動作 次に、第3参考実施形態における再生再開時の動作につ
いて、図1及び図10を用いて説明する。 【0067】再生再開時には、図10に示すように、始
めにキーボード21から再生再開指令が入力されると、
セットアップ処理(ステップS20)及び中断時と同一
のビデオCDと同一か否かの判別動作が行われ(ステッ
プS21)、中断時と同一のビデオCDであった場合に
は(ステップS21;YES)、中断時からバックアッ
プメモリ13に記憶されているセクタアドレスを用いて
当該セクタアドレスの位置に記憶されているGSCに対
応するGOPの先頭を検索する(ステップS60)。そ
して、検索したIピクチャからデコーダ15Bにおいて
デコードを開始し(ステップS60)、検索直後に存在
するIピクチャ中のデコードが完了するまで待機して
(ステップS61;NO)、デコードが完了したならば
(ステップS61;YES)、そのIピクチャから画像
再生を再開し(ステップS27)、ディスプレイへの表
示をオンとして画像表示を再開する。 【0068】一方、ステップS21において、再生中断
時のビデオCDと異なる場合には(ステップS21;N
O)、第1参考実施形態と同様に通常のビデオCDの先
頭からの再生のためのデコードを開始し(ステップS2
8)、デコードが完了するまで待機して(ステップS2
9;NO)、完了したら(ステップS29;YES)そ
の画像から再生を継続する(ステップS27)。 【0069】以上説明したように、第3参考実施形態の
再生中断処理及び再生再開処理によれば、再生中断時に
おいて表示していた画像が含まれるGOPの先頭のセク
タアドレスを記憶しておき、再生再開時において、当該
記憶したセクタアドレスに対応する部分から再生を開始
し、再生中断時において表示していた画像が含まれるG
OPの先頭のIピクチャから画像を表示するので、再生
中断時からの画像の連続性を損なわない範囲で再生を再
開できる。 【0070】なお、本参考実施形態の場合も再生中断し
た時に表示されていた画像が属するGOPの先頭アドレ
スを直接検索し、そこから再生を再開するので、多くの
場合、第1参考実施形態よりも早く再生を再開できる。 (V)第4参考実施形態 次に、本発明の課題を解決するための他の参考実施形態
である第4の参考実施形態について、図1、図11乃至
図13を用いて説明する。なお、図11乃至図13にお
いて、第2及び第3参考実施形態と同様の処理について
は、同様のステップ番号を付し、細部の説明は省略す
る。 【0071】上述の第2及び第3参考実施形態において
は、再生中断時の動作において得られた情報に基づい
て、再生再開時に中断時に表示していた画像が属するG
OPのIピクチャを検索し、当該Iピクチャに対応する
画像から表示を開始することにより再生を再開していた
が、第4参考実施形態においては、再生中断時におい
て、当該中断時に再生していた画像が属するGOPのI
ピクチャの検索を実行し、これに基づいて再生を再開す
るものである。 (A)再生中及び再生中断時の動作(i) 始めに、上述の第2参考実施形態について本第4参考実
施形態を適用した参考実施形態における再生中断時の動
作について図11を用いて説明する。 【0072】図11に示す再生中断時の動作において
は、再生中断指令が入力されると、第2参考実施形態に
おけるステップS30(図6参照)に準ずる動作が実行
され、再生中断指令入力時にビデオCD1から読み出し
ていたピクチャのセクタアドレスより0.5秒記録順序
において手前のピクチャのセクタアドレスが検出される
(ステップS30’)。そして、当該検出したピクチャ
の直前のIピクチャのセクタアドレスを図7に示すスキ
ャンデータファイルを用いて検索し、それをバックアッ
プメモリ13に記憶する(ステップS70)。その後、
再生停止処理を実行して(ステップS13)再生を終了
する。 (B)再生中及び再生中断時の動作(ii) 次に、上述の第3参考実施形態について本第4参考実施
形態を適用した参考実施形態における再生中断時の動作
について図12を用いて説明する。 【0073】図12に示す再生中においては、第3参考
実施形態におけるステップS50乃至S55の動作(図
9参照)が行われ、表示していた画像が属するGOPの
先頭のセクタアドレスが第2メモリ領域に記憶される動
作が繰返される。 【0074】そして、再生中断指令が入力されると(ス
テップS55;YES)、第2メモリ領域に記憶されて
いるセクタアドレスの直前のIピクチャのセクタアドレ
スを図7に示すスキャンデータファイルを用いて検索
し、それをバックアップメモリ13に記憶する(ステッ
プS71)。その後、再生停止処理を実行して(ステッ
プS13)再生を終了する。 (C)再生再開時の動作 次に、第4参考実施形態における再生再開時の動作につ
いて図13を用いて説明する。 【0075】図13に示す再生再開時の動作では、図1
1又は図12において記憶したIピクチャのアドレスを
用いて再生が再開される。第4参考実施形態の再生再開
時においては、図13に示すように、始めにキーボード
21から再生再開指令が入力されると、セットアップ処
理(ステップS20)及び中断時と同一のビデオCD1
と同一か否かの判別動作が行われ(ステップS21)、
中断時と同一のビデオCD1であった場合には(ステッ
プS21;YES)、中断時にバックアップメモリ13
に記憶しておいたIピクチャのセクタアドレスを用いて
当該Iピクチャを検索し、検索したIピクチャからデコ
ードを開始する(ステップS72)。そしてデコードが
完了したか否かが判定され(ステップS73)、完了し
ていなければ完了するまで待機し(ステップS73;N
O)、完了していれば(ステップS73;YES)デコ
ードした画像から再生を再開する(ステップS27)。 【0076】一方、ステップS21において、再生中断
時のビデオCD1と異なる場合には(ステップS21;
NO)、通常のビデオCDの先頭からの再生のためのデ
コードを開始し(ステップS28)、デコードが完了す
るまで待機して(ステップS29;NO)、完了したら
(ステップS29;YES)その画像から再生を継続す
る(ステップS27)。 【0077】以上説明したように、第4参考実施形態の
再生中断処理及び再生再開処理によれば、再生中断時に
おいて、当該中断時に表示していた画像の直前のIピク
チャのセクタアドレスを記憶し、これに基づいて再生再
開時に記憶したセクタアドレスに対応するIピクチャか
ら画像を表示するので、第2及び第3参考実施形態と同
様に、再生中断時からの画像の連続性を損なわない範囲
で再生を再開できる。 【0078】なお、本参考実施形態の場合も、再生中断
時に表示されていた画像が属するGOPのIピクチャの
セクタアドレスを直接検索し、そこから再生を再開する
ので、多くの場合、第1参考実施形態よりも早く再生を
再開できる。 (VI)本実施形態 次に本発明の実施形態について、図14乃至図17を用
いて説明する。 【0079】本実施形態は、上述のPBC機能を備える
ビデオCD(以下、PBCビデオCDという。)におい
て、再生を中断した際に、その再生を中断した画像から
再生を再開するための実施形態である。なお、図16及
び図17において、第2及び第3の参考実施形態と同様
の処理については、同様のステップ番号を付し、細部の
説明は省略する。 【0080】ここで、具体的な再生中断処理及び再生再
開処理を説明する前に、上述のPBCビデオCDに記憶
されている情報の構造について、図14を用いて説明す
る。図14左側に示すように、PBCビデオCDには、
その最内周部であるトラック1に、ビデオCDに関する
種々の情報が記録されている。それぞれの情報につい
て、以下その概要を説明する。 【0081】始めに、PVD(Primary Volume Descrip
tor )30は、PBCビデオCDに記録されているファ
イル構造等の管理情報が記録されている。次に、カラオ
ケベーシックインフォメーションエリア31には、カラ
オケCDとの互換に必要な情報が記述されている。 【0082】ビデオCDインフォメーションエリア32
には、PBC機能の実現に直接寄与するPSD43を含
めて、ビデオCDとしての規格に関する情報が記述され
ている。ビデオCDインフォメーションエリア32の情
報については後ほど詳説する。 【0083】セグメントプレイアイテムエリア33に
は、後述するPSD43によって指定される静止画、メ
ニュー画面、動画及び音等の情報が記述されている。C
D−I(Compact Disk-Interactive )アプリケーショ
ンエリア34には、CD−Iディスク(オーディオ情報
の他に、画像、データ、文字等を記録し、使用者に対し
てインタラクティブに情報を提供することが可能なC
D)との互換に必要な情報が記述されている。 【0084】また、PBCビデオCDのトラック2以降
トラックNまでには、そのビデオCDに記録されている
動画等の画像情報等の本体が記述されている。次に、ビ
デオCDインフォメーションエリア32内に記述されて
いる情報について説明する。始めに、ディスクインフォ
メーションエリア40には、PSDエリアの大きさや、
セグメントプレイアイテムエリア33の開始番地等のビ
デオCDとしての基本的な情報が記述されている。 【0085】また、エントリーテーブル41には、トラ
ック2以降の動画の内部(途中)から再生を開始するた
めのエントリーポイントの一覧表が記述されている。L
OT(List ID Offset Table)42には、図15に示す
ように、後述の選択再生リストとしてのセレクションリ
ストSL及びプレイリストPLのビデオCD上の記録開
始位置を示すセクタアドレスが、それぞれのリストを示
すリストIDと対応づけて記述されている。 【0086】図14右側に示すように、PSD43に
は、大別して、メニュー画面等を表示し、使用者が選択
した数字キー(セレクション番号)に対応したリストに
分岐するためのセクションリストSLと、連続して再生
する複数のプレイアイテム(動画や静止画)を記述した
プレイリストPLと、再生の終了を示すエンドリストE
Lとが記述されている。また、セレクションリストSL
についてはツリー状の階層構造を有している。 【0087】このうち、セレクションリストSLは、図
14右側に示すようにセレクションリスト1を先頭とし
て複数存在し、それぞれのセレクションリストSLに
は、セレクションリストSLの開始を示すセレクション
リストヘッダ(その値は通常、$18(「$」は16進
数を示す。)とされている。)と、それぞれのセレクシ
ョンリストSLに記述されているセレクションの数を示
すセレクション数と、当該セレクションのうち、最初の
セレクションの番号を示すセレクション番号始点と、そ
れぞれのセレクションリストSLに固有の上述のリスト
ID番号と、キーボード21においてプリビアス(PREV
IOUS)キーが押された場合に実行するべきリストのPS
D43の最初からのオフセットアドレスを示すプリビア
スリストオフセットと、キーボード21においてネクス
ト(NEXT)キーが押された場合に実行すべきリストのP
SD43の最初からのオフセットアドレスを示すネクス
トリストオフセットと、キーボード21においてリター
ンキーが押された場合に実行すべきリストのPSD43
の最初からのオフセットアドレスを示すリターンリスト
オフセットと、キーボード21においてデフォルト(DE
FAULT )キーが押された場合に実行すべきリストのPS
D43の最初からのオフセットアドレスを示すデフォル
トリストオフセットと、タイムアウト時間等を記述した
タイムアウトリストのPSD43の最初からのオフセッ
トアドレスを示すタイムアウトリストオフセットと、そ
れぞれのセレクションリストSLの指定するプレイアイ
テムの再生終了時の待ち時間を示す再生終了待ち時間
と、それぞれのセレクションリストSLの指定するプレ
イアイテムの再生回数を示す繰返し再生回数及びジャン
ピングタイミングと、それぞれのセレクションリストS
Lが指定するプレイアイテムを示すプレイアイテム番号
と、キーボード21において数字キーが押された場合に
実行すべきリストのPSD43の最初からのオフセット
アドレスを示すセレクションオフセットとを含んでい
る。上記の構成において、実行すべきリストとして別の
セレクションリストSLを指定することにより、全体と
して階層構造のセレクションリストSLとすることが可
能である。 【0088】また、プレイリストPLは、図14右側に
示すように、プレイリスト1を先頭として複数存在し、
それぞれのプレイリストPLには、プレイリストPLの
開始を示すプレイリストヘッダ(その値は、通常$10
とされている。)と、それぞれのプレイリストPLに記
述されているプレイアイテムの数を示すアイテム数と、
それそれのプレイリストPLに固有の上述のリストID
番号と、キーボード21においてプリビアスキーが押さ
れた場合に実行すべきリストのPSD43の最初からの
オフセットアドレスを示すプリビアスリストフセット
と、キーボード21においてネクストキーが押された場
合に実行すべきリストのPSD43の最初からのオフセ
ットアドレスを示すネクストリストオフセットと、キー
ボード21においてリターンキーが押された場合に実行
すべきリストのPSD43の最初からのオフセットアド
レスを示すリターンリストオフセットと、それぞれのプ
レイリストPLで指定されるプレイアイテムの総再生時
間を示す再生時間と、各プレイアイテムを再生した後の
待ち時間であるプレイアイテム待ち時間と、各プレイア
イテムを再生中にオートポーズになった場合の待ち時間
を示すオートポーズ待ち時間と、当該プレイリストPL
で指定されている各プレイアイテムを示すプレイアイテ
ム番号とを含んでいる。 【0089】更に、エンドリストELは、図14右側に
示すように、一つのPSD43には一つだけ存在し、当
該エンドリストELの開始を示すエンドリストヘッダ
(その値は通常$1Fとされる)を含んでいる。 【0090】以上説明したそれぞれのリスト間の相互関
係については、例えば、再生するPBCビデオCD1の
PSDが、図14に示すPSD43のごとくセクション
リスト1から配置されている場合には、通常再生開始
時、コントローラ8はこの最初のセクションリストを読
み込みこのリストに従った動作を行う。このとき、当該
セレクションリスト1内のプレイアイテム番号で指定さ
れているプレイアイテムがセグメントプレイアイテムエ
リア33内のメニュー画面であった場合、それを再生
し、ディスプレイ等に表示する。当該メニュー画面内に
表示されている各選択枝が当該セレクションリスト1内
の各セレクションに相当し、それぞれの選択枝に対応す
る選択先がセレクションオフセットとしてセレクション
リスト1内に記述されている。そして、選択枝に従って
使用者が選択した場合、コントローラ8はその選択した
セレクションオフセットに対応するプレイリストPL等
を検出し、そこに記述されているプレイアイテム(トラ
ック2以降に記述されている画像情報本体としての動画
等)が再生される。 【0091】また、メニュー画面において、エンドリス
トELが選択された場合には、そのまま再生を終了する
こととなる。以上説明した各リストを含むPSD43に
より、上述のPBC機能としての使用者に対する多彩な
アクセス性を持つこととなる。 【0092】次に、本実施形態のPBCビデオCD1に
おける再生中断処理及び再生再開処理について図16及
び図17を用いて説明する。 (A)再生中及び再生中断時の動作 先ず、PBCビデオCD1の再生中においては、コント
ローラ8は、再生され実行されているリストのリストI
D番号を記憶する動作を実行するリストが変わる度に繰
返している。 【0093】そして、図16に示すようにキーボード2
1から再生中断指令が入力されると、そのときに再生し
ているリストID番号をバックアップメモリ13に記憶
する(ステップS80)。そして、その記憶したリスト
ID番号を有するリストがセレクションリストSLであ
るか否かを、当該リストのヘッダを検出することにより
判定する(ステップS81)。再生しているリストがセ
レクションリストSLであった場合には(ステップS8
1;YES)、次に当該セレクションリストSL内の繰
返し再生回数(図14参照)のうち、既に繰返された回
数を示すカウンタの値をバックアップメモリ13に記憶
する(ステップS82)。そして、再生終了待ち時間
(図14参照)のうち、既に経過した時間を示す他のタ
イマカウンタの値をバックアップメモリ13に記憶する
(ステップS83)。 【0094】その後、これまで説明した第1乃至第4参
考実施形態における再生中断時の処理(図3、6、9、
11又は12参照)により、再生中断時の画像又は再生
中断時の画像の属するGOPから再生を再開するための
セクタアドレス等をバックアップメモリ13に記憶し
(ステップS84)、第1参考実施形態と同様の再生停
止処理(ステップS13)を行って処理を終了する。 【0095】一方、ステップS81において、再生して
いるのがセレクションリストSLでない場合には(ステ
ップS81;NO)、再生しているのがプレイリストP
Lであるか否かが当該リストのヘッダを検出することに
より判定され(ステップS85)、プレイリストPLで
あった場合には(ステップS85;YES)、当該プレ
イリストPL内のプレイアイテムの再生中にオートポー
ズとなったときの待ち時間(オートポーズ待ち時間(図
14参照))のうち、既に経過した時間を計時するタイ
マカウンタの値をバックアップメモリ13に記憶する
(ステップS86)。次に、各プレイアイテムを再生し
た後に待つ待ち時間(プレイアイテム待ち時間(図14
参照))のうち、既に経過した時間を計時する他のタイ
マカウンタの値をバックアップメモリ13に記憶する
(ステップS87)。そして、再生しているプレイアイ
テムのプレイアイテム番号(図14参照)をバックアッ
プメモリ13に記憶する(ステップS88)。ステップ
S88の処理についてより具体的には、記憶したプレイ
アイテムの番号を指定するために、プレイリストPL中
のどの(何番目の)プレイアイテムを再生していたかを
指し示すポインタをバックアップメモリ13に記憶す
る。その後、上述のステップS84及びS13と同様の
動作を行い処理を終了する。 【0096】更にステップS85の処理において、再生
しているリストがプレイリストPLでない場合には(ス
テップS85;NO)、再生しているのはエンドリスト
ELであるとしてそのまま再生終了処理(ステップS1
3)を行って処理を終了する。 (B)再生再開時の動作 次に、本実施形態における再生再開時の動作について図
17を用いて説明する。 【0097】本実施形態の再生再開時においては、図1
7に示すように、始めにキーボード21から再生再開指
令が入力されると、セットアップ処理(ステップS2
0)が実行され、その後、PBCビデオCD1か否かが
PVD(図14参照)等を参照することにより判定され
る(ステップS90)。そして、PBCビデオCD1で
ない場合には(ステップS90;NO)、上述の第1乃
至第4参考実施形態における再生再開処理が再生中断時
と対応するように行われる(ステップS91)。一方、
PBCビデオCD1である場合にはステップS90;Y
ES)、中断時と同一のPBCビデオCD1と同一が否
かの判別動作が行われ(ステップS21)、中断時と同
一のPBCビデオCD1でない場合には(ステップS2
1;NO)、当該ビデオCDを最初から再生するための
処理が行われる(ステップS92)。 【0098】ステップS21における処理において、中
断時と同一のPBCビデオCD1であった場合には(ス
テップS21;YES)、次に再生中断時に記憶したリ
ストID番号(図16ステップS80参照)を指定する
(ステップS93)。そして、LOT42(図14及び
図15参照)をPBCビデオCD1から読み込み、ステ
ップS93において指定されたリストID番号に対応す
るリストを読み込むためのオフセットアドレスを取得す
る(ステップS94)。その後、PSD43(図14参
照)を読み込んでステップS94で取得されたオフセッ
トアドレスに記録されているリストを指定する(ステッ
プS95)。そして、そのリストがセレクションリスト
SLか否かを、当該リストのリストヘッダにより判定す
る(ステップS96)。 【0099】ステップS95において指定されたリスト
がセレクションリストSLであった場合には(ステップ
S96;YES)、次に、再生中断時のステップS82
及びS83(図16参照)でバックアップメモリ13に
記憶されていたタイマカウンタの値をバッファ用RAM
10にそれぞれストアする(ステップS97、S9
8)。そして、ステップS97及びS98でストアされ
た値を参照して、当該セレクションリストSL内で指定
されているプレイアイテム番号に対応するプレイアイテ
ムを再生中断時の画像から再生再開する(ステップS9
9)。なお、ステップS99における再生中断時の画像
からの再生再開方法は、再生中断時におけるステップS
84の動作に対応して、上述の第1乃至第4参考実施形
態における再生再開方法が実行される。その後、再生し
ているPBCビデオCD1のセレクションリスト処理の
うち、ステップS97乃至S99における初期設定が行
われた部分を除いた以降の処理を行って、再生中断前に
同様の再生状態に復帰する(ステップS100)。 【0100】一方、ステップS95において指定された
リストがセレクションリストSLでない場合には(ステ
ップS96;NO)、次にそれがプレイリストPLか否
かが、当該リストのリストヘッダにより判定される(ス
テップS101)。そして、それがプレイリストPLで
あった場合には(ステップS101;YES)、次に、
再生中断時のステップS86及びS87(図16参照)
でバックアップメモリ13に記憶されていたタイマカウ
ンタの値をバッファ用RAM10にそれぞれストアする
(ステップS102、S103)。その後、ステップS
102及びS103でストアされた値を参照して、再生
中断時にバックアップメモリに記憶したプレイアイテム
番号(図16ステップS88参照)に対応するプレイア
イテムを再生中断時の画像から再生再開する(ステップ
S104)。なお、ステップS104における再生中断
時の画像からの再生再開方法は、再生中断時におけるス
テップS84の動作に対応して、上述の第1乃至第4参
考実施形態における再生再開方法が実行される。その
後、再生しているPBCビデオCD1のプレイリスト処
理のうち、ステップ102乃至S104における初期設
定が行われた部分を除いた以降の処理を行って再生中断
前の再生状態に復帰する(ステップS105)。 【0101】また、ステップS101における判断にお
いて、プレイリストPLでないと判定された場合には
(ステップS101;NO)、ステップS95で指定さ
れたリストはエンドリストELであるとしてそのまま再
生終了処理を行い(ステップS13)、処理を終了す
る。 【0102】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、PBCビデオCD1において再生中断時に再生して
いたリストID等番号を記憶し、再生再開時にそれに基
づいて中断時のリスト処理から引続いて残りのリスト処
理を行うように再生を再開するので、PBCビデオCD
1を用いる場合にも、これまでの各実施形態と同様に、
再生中断時からの画像の連続性を損なわない範囲で再生
を再開できる。 【0103】なお、特にゲームや教育レッスン用の画像
情報が記録されたPBCビデオCD1では、選択枝が数
多く使用され、また、階層数も多く構成されているもの
が多いが、本実施形態によれば、階層の深い部分で再生
が中断されても、再生再開時に当該再生中断されたとき
の階層に到達するまでの最初からの手順を踏襲せずに、
再生中断された階層そのものから迅速に再生を再開する
ことができる。 【0104】更に、本実施形態によれば、繰返し再生回
数や各種待ち時間等の経過状況が再生中断時に記憶され
ているので、再生再開時に再生中断時の再生状況と全く
同一の状態から再生を再開できるため、同じ再生過程を
再生中断時と再生再開時で繰返すというような煩わしさ
を解消することができる。 (C)本実施形態の変形形態 以上説明した参考実施形態においては、再生中断時にお
いて再生中のリストID番号を記憶し、再生時に当該リ
ストID番号に対応するリストから再生を再開するよう
にしたが、参考実施形態と同様の効果を奏する他の実施
形態として、PBCビデオCD1において、再生中断時
に再生中のリストのオフセットアドレスをバックアップ
メモリ13に記憶させ、再生再開時に先ずPSD43を
読み込み、当該PSD43の先頭から中断時に記憶させ
たオフセットアドレスの位置に記憶されているリスト
(すなわち、再生中断時に再生中のリスト)を読み出
し、再生を再開してもよい。 【0105】また、再生中断時に再生中のリストのオフ
セットアドレス及びPSD43をバックアップメモリ1
3に記憶させ、再生再開時に再生中断時に記憶したPS
D43の先頭から中断時に記憶させたオフセットアドレ
スの位置に記憶されているリスト(すなわち、再生中断
時に再生中のリスト)から再生を再開してもよい。 【0106】更に、再生中断時に再生中のセレクション
リストSL又はプレイリストPLのリストID番号及び
プレイアイテム番号をバックアップメモリ13に記憶さ
せ、再生再開時に再生中断時に記憶したリストID番号
及びプレイアイテム番号で指定されるリスト及びプレイ
アイテムの先頭から再生を再開してもよい。 【0107】以上のように構成しても、再生中断時から
の画像の連続性を損なわない範囲で再生を再開できる。
なお、これまで説明した第2乃至参考実施形態におい
て、夫々の形態の構成に加えて、再生中断時にそのとき
再生していた画像のTRを記憶し(具体的な方法は第1
参考実施形態に準じる。)、再生再開時にその記憶した
TRに基づいて再生中断した画像そのものから再生を再
開することも可能である。 【0108】また、同様に第2乃至本実施形態におい
て、再生中断時に再生していた画像に対応する上記の中
断画像アドレスを記憶し、再生再開時にビデオストリー
ムVSを入力してデコードを開始した後、ディスプレイ
等への表示をオフとしたまま入力されてくるビデオスト
リームVSのセクタアドレスを検出し、上記中断時に記
憶した中断画像アドレスと一致するセクタアドレスが検
出されたタイミングでディスプレイ等への表示をオンと
すれば、再生中断時に表示していた画像そのものから表
示を再開することができる。 【0109】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
PBC機能を備えた記録媒体に対して再生を一時中断し
ても、連続性を失うことなく再生を再開することが可能
な画像情報再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】ビデオCD再生装置の概要構成ブロック図であ
る。 【図2】第1参考実施形態における再生中の動作を示す
フローチャートであり、(a)はGOPレイヤ割込み信
号入力時の処理を示すフローチャートであり、(b)は
ピクチャレイヤ割込み信号入力時の処理を示すフローチ
ャートであり、(c)は表示割込み信号入力時の処理を
示すフローチャートであり、(d)は再生中におけるバ
ッファ用RAMの記憶状態を示す図である。 【図3】第1参考実施形態における再生中断時の動作を
示す図であり、(a)は第1参考実施形態における再生
中断時の動作を示すフローチャートであり、(b)は再
生中断時において記憶されるピクチャを示す図である。 【図4】第1参考実施形態における再生再開時の動作を
示すフローチャートである。 【図5】第1参考実施形態における再生再開時のビデオ
ストリーム入力中の動作を示すフローチャートであり、
(a)はGOPレイヤ割込み信号入力時の処理を示すフ
ローチャートであり、(b)は表示割込み信号入力時の
処理を示すフローチャートである。 【図6】第2参考実施形態における再生中断時の動作を
示すフローチャートである。 【図7】スキャンデータファイルの内容を示す図であ
る。 【図8】第2参考実施形態における再生再開時の動作を
示すフローチャートである。 【図9】第3参考実施形態における再生中及び再生中断
時の動作を示すフローチャートである。 【図10】第3参考実施形態における再生再開時の動作
を示すフローチャートである。 【図11】第4参考実施形態における再生中断時の動作
(i)を示すフローチャートである。 【図12】第4参考実施形態における再生中断時の動作
(ii)を示すフローチャートである。 【図13】第4参考実施形態における再生再開時の動作
を示すフローチャートである。 【図14】PBCビデオCDの記録構造を示す図であ
る。 【図15】LOTの内容を示す図である。 【図16】本発明の実施形態における再生中断時の動作
を示すフローチャートである。 【図17】本発明の実施形態における再生再開時の動作
を示すフローチャートである。 【図18】GOPを構成するフレーム画像を示す図であ
る。 【符号の説明】 1…ビデオCD(PBCビデオCD) 2…ピックアップ部 2A…光ピックアップ 2B…バッファ 3…RFアンプ 4…サーボシグナルプロセッサ 5…スピンドルモータ 6…キャリッジモータ 7…ディジタル信号処理器 8…コントローラ 9、10、11、12…バッファ用RAM 13…バックアップメモリ 14…ROM 15…ビデオデコーダ 15A…ビデオパーサ 15B…デコーダ 16…RGBDAC 17…RGBエンコーダ 18…オーディオデコーダ 19…DAC 20…バックアップ電源 21…キーボード 30…PVD 31…カラオケベーシックインフォメーションエリア 32…ビデオCDインフォメーションエリア 33…セグメントプレイアイテムエリア 34…CD−Iアプリケーションエリア 40…ディスクインフォメーション 41…エントリーテーブル 42…LOT 43…PSD SR…ストリーム VS…ビデオストリーム AS…オーディオストリーム SL…セレクションリスト PL…プレイリスト EL…エンドリスト C…コンデンサ D…ダイオード S…ビデオ再生装置 SS …再生中断信号 SP …検出信号 SGR…GOPレイヤ割込み信号 SPR…ピクチャレイヤ割込み信号 SH …表示割込み信号
フロントページの続き Fターム(参考) 5C052 AA01 AA02 AA03 AB02 AB03 AB05 AC01 CC01 CC06 CC11 DD10 EE03 5C053 FA23 FA27 GA11 GB06 GB37 HA21 JA01 JA16 JA21 JA24 KA24 5D044 AB05 AB07 BC02 CC06 DE24 FG09 GK08 5D110 AA14 AA27 AA29 DA03 DB09 DC06

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 複数の画像グループ(Group of Pictur
    e)からなり各画像グループがフレーム内符号化または
    予測符号化により圧縮された複数のフレーム画像を含む
    画像情報と、該画像情報の一部分からなる部分画像情報
    の再生順序を規定する再生リストと、が記録されている
    記録媒体を再生する画像情報再生装置であって、 前記再生中断時、表示されていた前記フレーム画像に対
    応する前記再生リストを示す再生リスト識別情報を記憶
    する記憶手段と、 再生再開時、前記記憶手段に記憶された再生リスト識別
    情報に基づき、再生リストを検出する再生リスト検出手
    段と、 前記検出された再生リストにより規定される前記再生順
    序に従って前記部分画像情報を再生する再生手段と、 を備えたことを特徴とする画像情報再生装置。
JP2002176278A 2002-06-17 2002-06-17 画像情報再生装置 Pending JP2003069932A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002176278A JP2003069932A (ja) 2002-06-17 2002-06-17 画像情報再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002176278A JP2003069932A (ja) 2002-06-17 2002-06-17 画像情報再生装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29318795A Division JP3532332B2 (ja) 1995-11-10 1995-11-10 画像情報再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003069932A true JP2003069932A (ja) 2003-03-07

Family

ID=19195242

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002176278A Pending JP2003069932A (ja) 2002-06-17 2002-06-17 画像情報再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003069932A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009213142A (ja) * 2004-01-27 2009-09-17 Sharp Corp 画像再生装置及び画像再生方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009213142A (ja) * 2004-01-27 2009-09-17 Sharp Corp 画像再生装置及び画像再生方法
JP4691173B2 (ja) * 2004-01-27 2011-06-01 シャープ株式会社 画像再生装置及び画像再生方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3532332B2 (ja) 画像情報再生装置
EP0800174B1 (en) Information record medium, apparatus for recording the same and apparatus for reproducing the same
JP3938605B2 (ja) 情報記録装置及び方法、情報再生装置及び方法並びに情報処理装置及び方法
US7715692B2 (en) Still picture information recording medium and method and apparatus for reproducing still picture information therefrom
US5701386A (en) Recording and reproducing apparatus and method for compressed video signal
CA2205240C (en) Recording medium having video data stored therein which is capable of forcibly reproducing sub-picture in accordance with state of reproduction and system for the same
EP1236349B1 (en) Method for editing source video to slow motion or fast motion on the recordable media
KR100700862B1 (ko) 재생장치 및 컴퓨터 판독 가능 기록매체
JP2004187051A (ja) 情報記録媒体、情報再生装置及び方法、並びにコンピュータプログラム
JP2002354406A (ja) 動画像再生装置
JP2001203977A (ja) 情報再生装置
JP2003069932A (ja) 画像情報再生装置
JP3760467B2 (ja) コンテンツ再生装置および方法、記録媒体、並びにプログラム
JP4254842B2 (ja) 記録媒体および再生方法
US7493013B2 (en) Information storage medium having a program chain command table structure
JPH11203051A (ja) 情報処理装置および方法、並びに提供媒体
JP2010086641A (ja) コンテンツ制御プログラムおよび可搬型記録媒体
EP1331816B1 (en) Method for editing source video to fast motion on the recordable media
JP3887372B2 (ja) 再生装置
JP4807469B2 (ja) 記録媒体および再生方法
JP4568148B2 (ja) 画像記録装置
JP4706730B2 (ja) 記録媒体および再生方法
JP3249897B2 (ja) ディスクプレーヤー
JP2001344874A (ja) ディスク再生装置及びディスク再生方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050905

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051101