JP2003069832A - 画像処理装置及び方法及びプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

画像処理装置及び方法及びプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Info

Publication number
JP2003069832A
JP2003069832A JP2001255019A JP2001255019A JP2003069832A JP 2003069832 A JP2003069832 A JP 2003069832A JP 2001255019 A JP2001255019 A JP 2001255019A JP 2001255019 A JP2001255019 A JP 2001255019A JP 2003069832 A JP2003069832 A JP 2003069832A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image data
image
data
received
coefficient
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001255019A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideshi Osawa
秀史 大澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001255019A priority Critical patent/JP2003069832A/ja
Publication of JP2003069832A publication Critical patent/JP2003069832A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データの転送が中断した場合であって
も、転送済みの画像データを用いて明瞭な画像を復号化
して再生することができる画像処理装置及び方法及びプ
ログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提
供することを目的とする。 【解決手段】 送信側端末1の原画像を記憶する画像D
B11から指定された画像が符号器12においてプログ
レッシブ符号化される。符号化された画像データは送信
器13から送信され、ネットワーク3を介して受信側端
末2の受信器21で受信される。受信された画像データ
は受信バッファ22に記憶されるとともに、受信レート
がバッファモニタ26で検出される。そして、受信バイ
ト数の変化量が所定値より小さい場合、画像データの受
信が中止される。また、受信された画像データを用いて
受信データ解析器23でデータ補間等され、復号器24
で画像データの復号化が行われ、表示器25で画面表示
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,圧縮・符号化さ
れた画像データを転送して復号化する画像処理装置及び
方法及びプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記
録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、カラー静止画像の圧縮には、
離散コサイン変換(DCT)を利用したJPEG(Join
t Photographic Coding Experts Group)方式や、ウェ
ーブレット変換を利用した圧縮方式が多く使われてい
る。従来から画像データを転送する際には、これらの圧
縮方式によって圧縮・符号化された画像データがネット
ワークを介して転送され、転送先で画像データの復号化
が行われている。この場合、受信側(クライアント側)
は、まず、送信側(サーバ側)の画像データ群の中から
画面表示させたい画像を選択する。次に、選択された画
像がサーバ側で符号化された後、ネットワーク等を介し
てクライアント側へ転送される。そして、符号化された
画像は、クライアント側において復号化される。このよ
うにして、クライアントは所望の画像を画面表示させる
ことが可能となる。
【0003】ところで、国際標準方式のJPEGでは、
DCTを使うオプション機能としてプログレッシブ符号
化方式が定義されている。この方式では、転送されてき
た画像データを転送の初期段階で粗い画像を画面表示さ
せ、画像データの転送が進むにつれて精細な画像を表示
できるようなデータ構造をつくることができる。
【0004】従来、クライアント側においては、上述し
たようなデータ構造の画像データを受信したとき、画像
データの中の区切り信号が転送された段階で逐次画像を
画面表示したり、あるいは、選択された画像データがす
べて転送されてから画像を画面表示していた。このよう
に従来の方式では、サーバ側で設定されたデータ構造に
依存した形に従って、クライアント側が受信した画像デ
ータの画面表示が行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サーバ
システムの過負荷や通信回線の混雑などにより、サーバ
側からの画像データの送信が長い時間中断する場合があ
った。この場合、クライアント側での画面表示が停止し
たり、アプリケーションの動作が停止してしまうような
エラーが起こることがあった。
【0006】このような場合、DCTにより得られるD
CT係数を符号化することによって符号化された画像デ
ータの各ブロックの区切り信号も転送されなくなる。そ
のため、上述したような方法では区切り信号を受信する
までは、受信した画像データを画面表示することができ
ないという問題があった。また、画像データの転送の途
中で受信を中断して画面表示を行った場合、受信した情
報だけで画像の復号化を行うと、画質の劣化が目立つと
いう問題もあった。
【0007】この発明は、このような事情を考慮してな
されたものであり、画像データの転送が中断した場合で
あっても、転送済みの画像データを用いて画像を復号化
して再生することができる画像処理装置及び方法及びプ
ログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、プログレッシブ符号化さ
れた画像データを受信する受信手段と、受信された画像
データの受信レートを検出する検出手段と、前記受信レ
ートが所定値より小さい場合、前記画像データの受信を
中止する中止手段と、受信された画像データを用いて画
像を復号化する復号化手段とを備えることを特徴とす
る。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記復号化手段が、受信された最後の区切
り信号までの符号化された画像データを用いて画像を復
号化することを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、受信された画像データに含まれる複数の直
流係数に基づいて所定数の交流係数を予測する交流係数
予測手段と、受信された画像データのうち欠落している
交流係数について予測された交流係数を割り当てるデー
タ補間手段とをさらに備え、前記復号化手段が、データ
補間された画像データを用いて画像を復号化することを
特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、プログレッシブ符
号化された画像データを受信する第1の過程と、受信さ
れた画像データの受信レートを検出する第2の過程と、
前記受信レートが所定値より小さい場合、前記画像デー
タの受信を中止する第3の過程と、受信された画像デー
タを用いて画像を復号化する第4の過程とを備えること
を特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明は、プログレッシブ符
号化された画像データを受信する第1のステップと、受
信された画像データの受信レートを検出する第2のステ
ップと、前記受信レートが所定値より小さい場合、前記
画像データの受信を中止する第3のステップと、受信さ
れた画像データを用いて画像を復号化する第4のステッ
プとをコンピュータに実行させるためのプログラムであ
ることを特徴とする。
【0013】請求項6記載の発明は、コンピュータに、
プログレッシブ符号化された画像データを受信する第1
の手順と、受信された画像データの受信レートを検出す
る第2の手順と、前記受信レートが所定値より小さい場
合、前記画像データの受信を中止する第3の手順と、受
信された画像データを用いて画像を復号化する第4の手
順とを実行させるためのプログラムを記録したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の一実施形態について説明する 。図1は、この発明の
一実施形態による画像通信システムの構成を説明するた
めのブロック図である。
【0015】図1に示すように、送信側端末1は画像デ
ータを符号化して、符号化された画像データをネットワ
ーク3を介して受信側端末2に転送するための装置であ
る。送信側端末1には、原画像である画像データを記憶
するための画像データベース(DB)11と、特定の画
像を複数のブロックに分割して、各ブロックに対してD
CTを用いて得られたDCT係数を符号化するための符
号器12と、符号化された特定の画像データを受信側端
末2に送信するための送信器13とが備わっている。ま
た、送信器13は通信回線41を介してネットワーク3
に接続されている。
【0016】一方、受信側端末2では、送信側端末1か
ら送信されてくる符号化された画像データを受信するた
めに、受信器21が通信回線42を介してネットワーク
3に接続されている。さらに、受信側端末2は、受信さ
れた画像データを一時的に記憶するための受信バッファ
22と、受信された画像データからデータの一部削除や
欠落データの補間等によって、画像データの再構成を行
うための受信データ解析器23と、画像の復号化を行う
ための復号器24と、復号化された画像を画面表示する
ための表示器25とが備わっている。さらに、受信側端
末2には、単位時間あたりの受信したデータ量を観察
し、送信側端末1から転送された画像データの受信が停
止しているか否かを判断するバッファモニタ26が備わ
っている。
【0017】本実施形態における受信データ解析器23
においては、次に示すような処理が行われることによっ
て、復号器24に画像データを復号化する指示が出され
る。図2は、受信データ解析器23における細部構成を
説明するためのブロック図である。まず、受信バッファ
22に一時記憶されている符号化された画像データの中
から、各ブロックごとのスキャンの先頭を示すマーカで
あるSOS(Start of Scan)コードがSOSカウント
部23aにおいて検出される。次いで、当該ブロックの
直流係数が直流係数解析部23bにおいて検出される。
さらに、当該ブロックの交流係数が交流係数解析部23
cにおいて検出される。
【0018】送信側端末1から転送される画像データは
8×8画素を1ブロックとした複数のブロックに分けら
れ、それぞれのブロックに対してDCTされている。画
像データは、通常、1番目のブロックの直流係数、2番
目のブロックの直流係数、…、N番目のブロックの直流
係数、1番目のブロックの交流係数、2番目のブロック
の交流係数、…、N番目のブロックの交流係数の順に並
んでいる。尚、本実施形態においては、交流係数をさら
に周波数の低い順に複数のグループに分けている。図3
は、DCT係数の周波数分割のグループ分けを説明する
ための概要図である。本実施形態では、図3に示すよう
に交流成分を周波数の低い順に〜の3つのグループ
に分けている。
【0019】したがって、本実施形態における画像デー
タの構成は、1番目のブロックの直流係数、2番目のブ
ロックの直流係数、…、N番目のブロックの直流係数、
1番目のブロックの部分の交流係数、2番目のブロッ
クの部分の交流係数、…、N番目のブロックの部分
の交流係数、1番目のブロックの部分の交流係数、2
番目のブロックの部分の交流係数、…、N番目のブロ
ックの部分の交流係数、…の順に並んでいる。
【0020】図4は、プログレッシブ符号化における画
像データの構成および画像転送の中断指示が入るタイミ
ングを説明するための概要図である。本実施形態では、
画像データを説明しやすくするために、第一段階のデー
タ31、第二段階のデータ32、第三段階のデータ3
3、第四段階のデータ34に分割している。そして、各
段階のデータには、先頭にSOSコードが設定され、S
OSコードの後にDCT係数である圧縮データが続いて
いる。
【0021】例えば、上述した画像データにおいて、交
流係数の部分だけに注目すると、第一段階のデータ31
は、1番目のブロックの部分の交流係数に関するデー
タであって、当該部分のデータであることを示すSOS
コードと部分の圧縮データ1から構成される。また、
第二段階のデータ32は、2番目のブロックの部分の
交流係数に関するデータであって、当該部分のデータで
あることを示すSOSコードと部分の圧縮データ2で
ある。第三段階のデータ33、第四段階のデータ34に
ついても同様にしてSOSコードと圧縮データから構成
される。
【0022】また、図4における記号A、B、C、D
は、それぞれサーバシステムの過負荷や通信回線の混
雑、その他の理由により受信途中における中断が入るタ
イミングの一例を示している。そこで、それぞれの段階
において中断が入った場合、受信中の圧縮データを廃棄
して、それ以前に受信した圧縮データとして完成してい
る部分のみを用いて画像を復元するような方法が考えら
れる。例えば、タイミングBで中断した場合は、第一段
階のデータ31を含むそれ以前のデータを用いて画像の
復号化を行う。同様に、タイミングCで中断した場合は
第二段階までのデータで、タイミングDで中断した場合
では第三段階までのデータを用いて画像の復号化処理を
することが可能である。
【0023】そこで、本実施形態においては、図2に示
されるSOSカウント部23aで行われるカウント結果
と、直流係数解析部23bで得られる直流係数と、交流
係数解析部23cで得られる交流係数とを用いることに
よって、判定部23dにおいて以下のような判定が行わ
れるものとする。
【0024】送信されてきた画像データのすべての直流
係数のデータが既に受信済みであって、交流係数のデー
タの個数が少ない場合は解像度変換により画像を復号化
するための指示信号が解析部23eに出される。この場
合、受信した画像データの範囲内で画像を復号化するた
めに解像度の低い画像が得られ、その画像を公知の手段
で拡大処理することによって原画像と同じサイズに変換
する。これによって、画像データの受信が中断された場
合であっても、それまでに受信した画像データを用いて
最小限の画像を復号化することができる。
【0025】一方、交流係数のデータがある程度受信さ
れているが、いくつかのデータが欠落しているような場
合には、直流係数から交流係数を予測する処理を行うこ
とによって交流係数のデータ補間を行わせるための指示
信号が解析部23eに出される。この場合、前述した方
法のように送信途中の部分のデータを無視するのではな
く、受信された交流係数はすべて獲得データとして利用
し、欠落している部分のみを補間する。これによって、
画面表示する際の画像データの画質劣化を防ぐことがで
きる。また、解析部23eでは、判定部23dからの指
示信号にしたがって、復号器24で復号化するための画
像データの再構成が行われる。
【0026】次に、上述した構成を備える本実施形態の
画像通信システムの動作手順について説明する。画像D
B11には複数のカラー静止画像が記憶されている。受
信側端末2からある画像の転送が指定された場合、画像
DB11に記憶されている指定された画像は、8×8画
素のブロックに分割されて、符号器12においてプログ
レッシブ符号化される。これによって、受信側端末2に
おいて画像を画面表示する際には、大まかな出力画像か
ら徐々に解像度の高い画像を再現することが可能とな
る。そして、符号化された画像データが逐次送信器13
から送信される。
【0027】送信器13から送信された画像データは、
通信回線41、ネットワーク3、通信回線42を介し
て、受信側端末2の受信器21で受信される。受信され
た画像データは、逐次受信バッファに記憶される。この
際、画像データの単位時間あたりに受信されるデータ量
がバッファモニタ26で観察される。さらに、バッファ
モニタでは、この受信レートが、あらかじめ設定された
値に対して大きいか否かの比較が行われる。そして。あ
らかじめ設定された値よりも小さい場合は、送信側端末
1からの画像データの転送が中断しているものと判断さ
れる。
【0028】バッファモニタ26が画像データの転送が
中断されていると判断した場合、受信バッファ22は送
信側端末1から受信する画像データの記憶を中止する。
そして、受信データ解析器23では上述したような2つ
のデータ解析が行われる。
【0029】最初に、解像度を下げて画面表示する場合
の実施例について詳細に説明する。図5は、8×8画素
で構成された1ブロックをDCTの演算で得られたDC
T係数のジグザグスキャンの順を説明するための図であ
る。図5において、DCT係数の伝送は「0」、
「1」、「2」、…、「63」の位置のデータ順に行わ
れる。図5において、「0」の位置には直流係数があ
り、この直流係数の伝送に引き続いて交流係数がジグザ
グスキャンの順に伝送される。
【0030】尚、4番目までのDCT係数を用いること
によって、1/4の解像度の画像を生成するのに十分な
データ(2×2)が得られる。この場合、それ以降の係
数が0であっても、多少粗い画像ではあるが、ある程度
の画質を持った画像が復号することができる。さらに、
24番目までのDCT係数を用いることによって、1/
2の解像度の画像を生成するのに十分なデータ(4×
4)が得られる。この場合は、それ以降の係数が0であ
っても、4番目までのDCT係数しか用いていない場合
よりも、比較的画質のよい画像を復号することができ
る。
【0031】したがって、本実施形態においては、ジグ
ザグスキャンの順番のしきい値を4番と24番に設定す
る。すなわち、画像データの構成を各ブロックの直流係
数、1番〜4番までの交流係数、5番〜24番までの交
流係数、25番〜63番までの交流係数の順に並べる。
尚、直流係数は各ブロックの画素値の平均値を表すの
で、直流係数のみを用いて1/8の解像度の画像を生成
することも可能である。
【0032】図6は、解像度変換に必要な係数値を残す
ための、マスクデータを説明するための概要図である。
図6(a)は、すべてのDCT係数を用いて逆DCTを
行う場合のマスクデータである。8×8の領域のDCT
係数を用いて逆DCTを行うと、原画像の画像サイズと
同一、かつ同解像度の画像データを生成することができ
る。また、図6(b)はDCT係数のジグザグスキャン
の24番目の係数までを用いる場合のマスクデータであ
る。4×4の領域のDCT係数を用いて逆DCTを行う
と、原画像の画像サイズの1/2の画像データが生成さ
れる。そして、このデータを公知の方法で2倍に拡大す
ると、解像度が原画像の1/2の画像を生成することが
できる。
【0033】図6(c)は、DCT係数のジグザグスキ
ャンの4番目の係数までを用いる場合のマスクデータで
ある。2×2の領域のDCT係数を用いて逆DCTを行
うと、原画像の画像サイズの1/4の画像データが生成
される。このデータを公知の方法で4倍に拡大すると、
解像度が原画像の1/4の画像を生成することができ
る。これらの復号化処理は、図1における復号部24に
おいて行われる。
【0034】図7は、解像度変換を行う場合の復号部2
4における処理を実現するための構成を説明するための
ブロック図である。図7において、受信データ解析器2
3で解析された受信データは復号バッファ24aに一時
記憶される。そして、可変長復号器(VCD)24bに
おいて、交流係数を残す処理が行われる。この結果に基
づいて、8×8の逆DCT部(8×8IDCT)24
c、4×4の逆DCT部(4×4IDCT)24d、2
×2の逆DCT部(2×2IDCT)24eのいずれか
の逆DCT部で逆DCTが行われる。
【0035】さらに、その結果に対して、色変換部24
fにおいて輝度・色差信号がRGB信号に変換される。
また、4×4IDCT24dにおいて逆DCTされた場
合は、2倍拡大部24gで画像サイズが縦横方向それぞ
れに2倍され、原画像のサイズに合わせられる。一方、
2×2IDCT24eにおいて逆DCTされた場合は、
4倍拡大部24hで画像サイズが縦横方向それぞれに4
倍されて原画像のサイズに合わせられる。このようにし
て復号化された画像データは、ラインバッファ24iを
通して表示器25で出力される。
【0036】次に、交流係数を予測して画像データを補
間する方法について説明する。交流係数の予測方法に関
しては、特許第2618083号公報や特許第3118
237号公報等で既に開示されているものもあるが、本
実施形態については以下のようにして予測する。
【0037】図8は、同実施形態による画像処理装置の
動作手順を説明するためのフローチャートである。まず
送信側端末1からプログレッシブ符号化された画像デー
タが送信されると、受信側端末2の受信器21で当該画
像データの受信が開始される(ステップS11)。そし
て、バッファモニタ26の作動により、画像データが一
定の受信レート以上で受信しているか否かが判断される
(ステップS12)。その結果、一定の受信レート以上
で画像データを受信している場合(YES)、受信され
た画像データは受信バッファ22に格納される(ステッ
プS13)。一方、一定の受信レート以下で受信されて
いる場合、或いは全く受信されていないような場合(N
O)、ある一定の時間が経過したか否かが判断される
(ステップS17)。そして、一定時間が経過した場合
(YES)、受信データ解析器23において受信した画
像データの補間が行われる(ステップS18)。
【0038】また、ステップS13で受信バッファ22
に画像データが格納された後、全画像データが受信され
たか否かが判断される(ステップS14)。その結果、
全画像データが受信された場合(YES)、画像データ
の復号化が復号器24で行われる(ステップS15)。
そして、復号化が行われた画像データの再生が表示器2
5で行われる(ステップS16)。一方、ステップS1
8で画像データが補間された後も当該画像データの復号
化が行われ(ステップS15)、画像が再生される(ス
テップS16)。
【0039】図9は、同実施形態における交流係数予測
を説明するための概要図である図9(a)は、注目して
いるブロックを含んだ9個のブロックの直流係数を用い
て8個の中間データを算出する手順を説明をするための
図である。
【0040】図9(a)において、注目しているブロッ
クをB5として、ブロックB5のまわりに位置するブロ
ックB1〜B4およびブロックB6〜B9における各直
流係数DC1〜DC9を用いて、次式に示すような8個
の中間データを算出する。 D4M6=DC4−DC6 (1) D4P6=DC4+DC6−2×DC5 (2) D2M8=DC2−DC8 (3) D2P8=DC2+DC8−2×DC5 (4) D1M3=DC1−DC3 (5) D1P3=DC1+DC3 (6) D7M9=DC7−DC9 (7) D7P9=DC7+DC9 (8) また、図9(b)は算出された8個の中間データから、
注目しているブロックB5のCF2〜CF15に位置す
る14個の交流係数の予測値を算出する手順を説明する
ための図である。交流係数CF2〜CF15は、8個の
中間データおよび直流成分を用いて次式のように算出す
ることができる。 CF2=9.1108×D4M6 (9) CF3=9.1108×D4P6 (10) CF4=2.2305×D2P8 (11) CF5=1.297×(D1M3−D7M9) (12) CF6=2.2305×D4P6 (13) CF7=0.9524×D4M6 (14) CF8=0.3175×(D1P3−D7P9−2×D2M8) (15) CF9=0.3175×(D1M3+D7M9−2×D4M6) (16) CF10=0.9524×D2M8 (17) CF11=0.5×D2P8 (18) CF12=0.1356×(D1M3−D7M9) (19) CF13=0.0777×(D1P3+D7P9 −2×(DC2+D4P6+DC8)) (20) CF14=0.1356×(D1M3−D7M9) (21) CF15=0.5×D4P6 (22) このようにして受信データ解析器23における解析部2
3eで算出された予測値CF2〜CF15を注目ブロッ
クにおける交流係数が、受信された画像データ中の欠落
している部分に割り当てる。
【0041】尚、画像データ中の交流係数の受信状態に
応じて、交流係数を予測して補間する手段を用いるか、
補間を行わずに受信した画像データのみで画像を復号化
するかについては、次のような方法を用いることができ
る。図10は、画像データ中の交流係数の受信状態に応
じて符号データを再構成する処理手順を説明するための
フローチャートである。
【0042】まず、受信したデータである2次元ハフマ
ン符号の復号化を行う(ステップS21)。次いで、ゼ
ロラングレスとDCT係数を解析して、図5に示される
ジグザグスキャンの最大のシーケンス番号をカウントす
る(ステップS22)。そして、このシーケンス番号が
あらかじめ設定されたしきい値よりも大きいか否かが判
定される(ステップS23)。例えば、このしきい値と
しては、上述したように「4」や「24」が与えられ
る。
【0043】その結果、しきい値以上である場合(YE
S)、しきい値の次の位置のDCT係数に対するハフマ
ン符号の直前にブロックデータの終端符号であるEOB
コードを付加する(ステップS24)。一方、しきい値
以下である場合(NO)、上述した交流係数予測を行う
ことによって、交流係数のデータ補間を行う(ステップ
S25)。このようにして得られた符号化データに対し
て、逆DCTが行われることによって画像を復号化する
ことができる。
【0044】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0045】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記録媒体(または記憶媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納された
プログラムコードを読み出し実行することによっても、
達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体
から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施
形態の機能を実現することになり、そのプログラムコー
ドを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実
行することにより、前述した実施形態の機能が実現され
るだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、
コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステ
ム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0046】さらに、記録媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0047】本発明を上記記録媒体に適用する場合、そ
の記録媒体には、先に説明したフローチャートに対応す
るプログラムコードが格納されることになる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、プログレッシブ符号化された画像データを
受信する受信手段と、受信された画像データの受信レー
トを検出する検出手段と、前記受信レートが所定値より
小さい場合、前記画像データの受信を中止する中止手段
と、受信された画像データを用いて画像を復号化する復
号化手段とを備えることを特徴とするので、画像データ
の転送が中断した場合であっても、転送済みの画像デー
タを用いて明瞭な画像を復号化して再生することができ
るという効果が得られる。
【0049】また、請求項3記載の発明によれば、受信
された画像データに含まれる複数の直流係数に基づいて
所定数の交流係数を予測する交流係数予測手段と、受信
された画像データのうち欠落している交流係数について
予測された交流係数を割り当てるデータ補間手段とをさ
らに備え、復号化手段が、データ補間された画像データ
を用いて画像を復号化するので、画像データの転送が中
断した場合であっても、欠落した交流係数の補間によっ
て、明瞭な画像を復号化して再生することができるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態による画像通信システ
ムの構成を説明するためのブロック図である。
【図2】 受信データ解析器23における細部構成を説
明するためのブロック図である。
【図3】 DCT係数の周波数分割のグループ分けを説
明するための概要図である。
【図4】 プログレッシブ符号化における画像データの
構成および画像転送の中断指示が入るタイミングを説明
するための概要図である。
【図5】 8×8画素で構成された1ブロックをDCT
の演算で得られたDCT係数のジグザグスキャンの順を
説明するための図である
【図6】 解像度変換に必要な係数値を残すための、マ
スクデータを説明するための概要図である。
【図7】 解像度変換を行う場合の復号部24における
処理を実現するための構成を説明するためのブロック図
である。
【図8】 同実施形態による画像処理装置の動作手順を
説明するためのフローチャートである。
【図9】 同実施形態における交流係数予測を説明する
ための概要図である。
【図10】 画像データ中の交流係数の受信状態に応じ
て符号データを再構成する処理手順を説明するためのフ
ローチャートである。
【符号の説明】
11 画像データベース、12 符号器、13 送信
器、21 受信機、22 受信バッファ、23 受信デ
ータ解析器、24 復号器、25 表示器、26 バッ
ファモニタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プログレッシブ符号化された画像データ
    を受信する受信手段と、 受信された画像データの受信レートを検出する検出手段
    と、 前記受信レートが所定値より小さい場合、前記画像デー
    タの受信を中止する中止手段と、 受信された画像データを用いて画像を復号化する復号化
    手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記復号化手段が、最後に受信された区
    切り信号までの画像データを用いて画像を復号化するこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 受信された画像データに含まれる複数の
    直流係数に基づいて所定数の交流係数を予測する交流係
    数予測手段と、 受信された画像データのうち欠落している交流係数につ
    いて予測された交流係数を割り当てるデータ補間手段と
    をさらに備え、 前記復号化手段が、データ補間された画像データを用い
    て画像を復号化することを特徴とする請求項1記載の画
    像処理装置。
  4. 【請求項4】 プログレッシブ符号化された画像データ
    を受信する第1の過程と、 受信された画像データの受信レートを検出する第2の過
    程と、 前記受信レートが所定値より小さい場合、前記画像デー
    タの受信を中止する第3の過程と、 受信された画像データを用いて画像を復号化する第4の
    過程とを備えることを特徴とする画像処理方法。
  5. 【請求項5】 プログレッシブ符号化された画像データ
    を受信する第1のステップと、 受信された画像データの受信レートを検出する第2のス
    テップと、 前記受信レートが所定値より小さい場合、前記画像デー
    タの受信を中止する第3のステップと、 受信された画像データを用いて画像を復号化する第4の
    ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラ
    ム。
  6. 【請求項6】 コンピュータに、 プログレッシブ符号化された画像データを受信する第1
    の手順と、 受信された画像データの受信レートを検出する第2の手
    順と、 前記受信レートが所定値より小さい場合、前記画像デー
    タの受信を中止する第3の手順と、 受信された画像データを用いて画像を復号化する第4の
    手順とを実行させるためのプログラムを記録したコンピ
    ュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2001255019A 2001-08-24 2001-08-24 画像処理装置及び方法及びプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Withdrawn JP2003069832A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001255019A JP2003069832A (ja) 2001-08-24 2001-08-24 画像処理装置及び方法及びプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001255019A JP2003069832A (ja) 2001-08-24 2001-08-24 画像処理装置及び方法及びプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003069832A true JP2003069832A (ja) 2003-03-07

Family

ID=19083079

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001255019A Withdrawn JP2003069832A (ja) 2001-08-24 2001-08-24 画像処理装置及び方法及びプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003069832A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1908512A1 (en) 2002-07-15 2008-04-09 Asahi Glass Company, Limited Process for producing inorganic spheres
JP2008228327A (ja) * 2008-04-08 2008-09-25 Canon Inc 復号方法及び装置
US8325817B2 (en) 2006-05-17 2012-12-04 Sony Corporation Communication apparatus and method for data interpolation
JP2013539941A (ja) * 2010-09-30 2013-10-28 アルカテル−ルーセント 圧縮サンプリング測定値を使用する任意解像度ビデオ符号化のための方法および装置
US9398310B2 (en) 2011-07-14 2016-07-19 Alcatel Lucent Method and apparatus for super-resolution video coding using compressive sampling measurements
US9563806B2 (en) 2013-12-20 2017-02-07 Alcatel Lucent Methods and apparatuses for detecting anomalies using transform based compressed sensing matrices
US9600899B2 (en) 2013-12-20 2017-03-21 Alcatel Lucent Methods and apparatuses for detecting anomalies in the compressed sensing domain
US9894324B2 (en) 2014-07-15 2018-02-13 Alcatel-Lucent Usa Inc. Method and system for modifying compressive sensing block sizes for video monitoring using distance information

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1908512A1 (en) 2002-07-15 2008-04-09 Asahi Glass Company, Limited Process for producing inorganic spheres
US8325817B2 (en) 2006-05-17 2012-12-04 Sony Corporation Communication apparatus and method for data interpolation
JP2008228327A (ja) * 2008-04-08 2008-09-25 Canon Inc 復号方法及び装置
JP2013539941A (ja) * 2010-09-30 2013-10-28 アルカテル−ルーセント 圧縮サンプリング測定値を使用する任意解像度ビデオ符号化のための方法および装置
US9634690B2 (en) 2010-09-30 2017-04-25 Alcatel Lucent Method and apparatus for arbitrary resolution video coding using compressive sampling measurements
US9398310B2 (en) 2011-07-14 2016-07-19 Alcatel Lucent Method and apparatus for super-resolution video coding using compressive sampling measurements
US9563806B2 (en) 2013-12-20 2017-02-07 Alcatel Lucent Methods and apparatuses for detecting anomalies using transform based compressed sensing matrices
US9600899B2 (en) 2013-12-20 2017-03-21 Alcatel Lucent Methods and apparatuses for detecting anomalies in the compressed sensing domain
US9894324B2 (en) 2014-07-15 2018-02-13 Alcatel-Lucent Usa Inc. Method and system for modifying compressive sensing block sizes for video monitoring using distance information

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4259114B2 (ja) Mpeg−2圧縮ビデオにおけるインターレースされた動き領域の検出及び適切なスケール処理
JP4455364B2 (ja) 解像度変換方法及び装置
JP4353460B2 (ja) 動画データ処理装置及び方法並びにプログラム
KR100510756B1 (ko) 화상복호화장치와 그 방법 및 화상재생장치
JP2003069832A (ja) 画像処理装置及び方法及びプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US8948257B2 (en) Image encoding method, image decoding method, image encoding apparatus, image decoding apparatus, and program
JPH11146398A (ja) マルチメディア情報処理装置
JP3924420B2 (ja) 画像圧縮装置及びその方法
JP4165752B2 (ja) 画像データへの秘匿データ挿入方式および秘匿データ検出方式
JP5080304B2 (ja) 秘匿データが挿入された画像データの表示方式
JPH07236153A (ja) 動画像のカット点検出およびカット画面グループ検出装置
JP3812808B2 (ja) スキップ領域検出型動画像符号化装置および記録媒体
JP2001189844A (ja) 情報挿入/検出方式
JP2001145107A (ja) Dctを用いた信号処理装置及画像圧縮装置
JP2007006194A (ja) 画像復号再生装置
JPH0795536A (ja) 動画像逆再生装置及び方法
JPH06233266A (ja) 映像符号化装置および映像復号化装置
JP3799842B2 (ja) 静的映像検出方法、及び装置
US20070098277A1 (en) Transmitting apparatus, image processing system, image processing method, program, and recording medium
JP2005516499A (ja) 圧縮されたビデオ情報の計算
JPH07264590A (ja) 画像再生装置
CN116708800A (zh) 图像编码与解码方法、装置及系统
JPH0856357A (ja) 画像処理装置
JP4360985B2 (ja) 動画像符号化装置、動画像符号化方法及び動画像符号化プログラム
JP2005039662A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20081104