JP2005039662A - 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 通信ネットワークを介して画像信号を伝送する際に、符号化ならびに伝送の対象とする画像の領域を一部の領域に限定することにより、符号化の対象とする情報量を低減し、所定の画質を確保する画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供する。
【解決手段】 本発明に係るエンコーダサーバ10は、画像/音声分離部101と、MPEG-2デコード部103と、ネットワークIF部105と、画像領域切出し部107と、MPEG-4エンコード部109と、外部記憶媒体アクセス部113とを備えている。画像領域切出し部107は、MPEG-2デコード部103から送出されたディジタルRGBフォーマットの画像信号によって再生されるR画像、G画像及びB画像の一定の矩形領域を切り出す。また、画像領域切出し部107は、上述した矩形領域のR・G・Bの各画像の画像データを複製し、MPEG-4エンコード部109に送出する。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明に係るエンコーダサーバ10は、画像/音声分離部101と、MPEG-2デコード部103と、ネットワークIF部105と、画像領域切出し部107と、MPEG-4エンコード部109と、外部記憶媒体アクセス部113とを備えている。画像領域切出し部107は、MPEG-2デコード部103から送出されたディジタルRGBフォーマットの画像信号によって再生されるR画像、G画像及びB画像の一定の矩形領域を切り出す。また、画像領域切出し部107は、上述した矩形領域のR・G・Bの各画像の画像データを複製し、MPEG-4エンコード部109に送出する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、入力された画像信号を符号化し、符号化された画像信号を出力する画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関するものであり、特に、符号化される画像信号の情報量を通信ネットワークの帯域の応じて制限することが必要な場合に用いられる画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムに関する。
従来、アナログ画像信号やディジタルRGB信号など、音声信号などと比較して膨大な情報量を有する画像信号を帯域幅(伝送速度)が限られている通信ネットワークを用いて伝送する場合、当該画像信号の情報量を圧縮しつつ解像度などの画質の劣化を抑制する符号化方式、例えば、MPEG(Moving Picture Expert Group)により規定されるMPEG-1、MPEG-2及びMPEG-4や、ITU-TのHシリーズ勧告により規定されるH.261、H.262、H.263及びH.264などが用いられる。
図5は、このような符号化方式を用いた従来の画像処理装置の一例を示す図である。同図に示すように、従来の画像処理装置を構成するエンコーダサーバ20は、ビデオカメラ30が出力するNTSCなどのアナログ画像信号を取得するアナログ画像信号IF部102を備えている。また、エンコーダサーバ20は、MPEG-2エンコーダ40から送信されたディジタル画像信号をLAN50とネットワークIF部105とを介して受信し、当該ディジタル画像信号を復号化するMPEG-2デコード部103を備えている。
さらに、エンコーダサーバ20は、MPEG-2デコード部103またはアナログ画像信号を変換するA/D変換部104から送出されたディジタルRGB信号を、その情報量を圧縮しつつWAN60を用いて受信端末70に送信するため、MPEG-4エンコード部109を備えている。なお、WAN60は、インターネットなどのTCP/IPをベースとした通信ネットワークであってもよい。
すなわち、エンコーダサーバ20から送信された画像信号に基づいて、受信端末70において再生される画像は、ビデオカメラ30から出力されたアナログ画像信号やMPEG-2デコード部103から出力されたディジタルRGB信号により再生される原画像と比較すると、画像の領域全体の画素数を1/4から1/8程度に削減することにより情報量が圧縮されているため、その画質は、一般的に劣化したものとなる。
このように、エンコーダサーバ20によって符号化された画像信号の画質は劣化したものとなるため、画像の一部の領域について解像度を確保したい場合などに問題となる。
そこで、上述したような画質の劣化を抑制するため、画像の一部の領域について、符号化後における解像度を他の領域よりも高く設定する一方、当該他の領域の符号化後における解像度をより低く設定することにより、使用される通信ネットワークの帯域に対応しつつ画像の一部の領域について、符号化後においても高い解像度を確保するシステムが開示されている(例えば、特許文献1)。
特開平7−288806号公報(第4−5頁、第1−2図)
しかしながら、画像信号の伝送に際し、一部の領域の画像のみを伝送すればよい場合、例えば、監視カメラにより撮影された原画像のうち、所定の被写体を含む重要な領域のみを伝送すればよい場合などにおいても、上述したシステムは、原画像のすべての領域を対象として符号化することから、伝送を必要としない領域の画像信号を伝送するために、限られた帯域幅の通信ネットワークの一定の帯域を常に消費するという問題があった。
さらに、上述したシステムは、特定の一部の領域を所望の解像度に設定した場合、他の領域の解像度が著しく低く設定され、受信端末において当該画像信号を再生した場合、内容を判別できない程に画質が劣化した領域を含む画像が再生され得るという問題があった。
そこで、本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、通信ネットワークを介して画像信号を伝送する際に、符号化ならびに伝送の対象とする画像の領域を一部の領域に限定することにより、符号化の対象とする情報量を低減し、所定の画質を確保する画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供することをその目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、第1の画像信号を取得する画像信号取得部と、前記第1の画像信号によって再生される画像の一部の領域を切り出す画像領域切出し部と、前記画像領域切出し部によって切り出された領域の画像信号を所定の符号化方式を用いて符号化し、第2の画像信号を出力する符号化部とを備える画像処理装置であることを要旨とする。
かかる特徴によれば、画像領域切出し部が、符号化される画像の領域を原画像の一部の領域に制限することにより、符号化部において符号化の対象とされる画像信号の情報量を低減することができるため、画像の領域全体を符号化の対象とする場合と比較して、符号化後の画質の劣化を抑制し、所定の画質を確保することができる。
すなわち、使用される通信ネットワークの帯域幅を用いて伝送可能な所定の情報量となるように画像信号を符号化する場合、原画像の領域を制限してやれば、符号化の対象とされる画像信号の情報量が低減されるため、情報量の圧縮の程度が緩和、或いは情報量を圧縮することが回避され、符号化後の画像信号の画質の劣化を抑制することができる。
具体的には、画像信号取得部は、例えば、MPEGなどの符号化方式によって符号化された画像信号(第1の画像信号)をディジタルRGB信号に変換し、変換した画像信号を画像領域切出し部に送出する。
画像領域切出し部は、画像信号取得部から送出されたディジタルRGB信号により再生される画像のうち、一定の矩形領域を符号化の対象領域として切り出し、当該矩形領域に該当するディジタルRGB信号を符号化部に送出する。また、画像領域切出し部は、当該矩形領域以外に該当するディジタルRGB信号を符号化部に送出せずに廃棄する。
符号化部は、画像領域切出し部から送出された一定の矩形領域に該当するディジタルRGB信号を、MPEG-4などの符号化方式を用いて符号化し、符号化された画像信号(第2の画像信号)を出力する。
なお、画像信号取得部、画像領域切出し部及び符号化部において送受される画像フォーマットは、ディジタルRGBに限らず、YUVやYUY2などの画像フォーマットであってもよい。
さらに、かかる特徴によれば、符号化部は画像領域切出し部から送出された矩形領域に該当するディジタルRGB信号をそのまま符号化するため、符号化部としては、従来から提供されている汎用モジュールを活用することができ、画像処理装置の開発・試験に係るコストや期間を縮減することができる。
また、上述した本発明の第1の特徴において、前記符号化部は、使用される通信ネットワークの帯域に応じた情報量に圧縮された前記第2の画像信号を出力することが好ましい。
かかる特徴によれば、符号化部が、第2の画像信号を伝送するために使用される通信ネットワークの帯域に応じた情報量となるように第1の画像信号を符号化するため、多様な通信ネットワークに適用可能な画像処理装置を提供することができる。
本発明の第2の特徴は、第1の画像信号を取得するステップと、前記第1の画像信号によって再生される画像の一部の領域を切り出すステップと、前記画像領域切出し部によって切り出された領域の画像信号を所定の符号化方式を用いて符号化し、第2の画像信号を出力するステップと備える画像処理方法であることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、コンピュータにより実行される画像処理プログラムにおいて、前記コンピュータが、第1の画像信号を取得し、前記第1の画像信号によって再生される画像の一部の領域をし、前記画像領域切出し部によって切り出された領域の画像信号を所定の符号化方式を用いて符号化し、第2の画像信号を出力するように機能させることを要旨とする。
本発明によれば、通信ネットワークを介して画像信号を伝送する際に、符号化ならびに伝送の対象とする画像の領域を一部の領域に限定することにより、符号化の対象とする情報量を低減し、所定の画質を確保する画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供することができる。
(本実施形態に係る画像処理装置を含む接続構成)
本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る画像処理装置を含む接続構成図である。
本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る画像処理装置を含む接続構成図である。
本実施形態に係る画像処理装置を構成するエンコーダサーバ10は、100BASE-TXなどの有線LANによって構成されるローカルエリアネットワーク(LAN)50を介して、MPEG-2エンコーダ40と接続されている。エンコーダサーバ10は、MPEG-2エンコーダ40から送信されたMPEG-2信号を受信し、受信したMPEG-2信号に基づいて、MPEG-2よりも情報量の圧縮率(削減率)が高く、符号化後の伝送速度(ビットレート)が低いMPEG-4信号に変換する機能を備えている。
また、エンコーダサーバ10は、LAN50の特定のセグメントと接続されているWAN60を介して、MPEG-4信号を受信端末70に送信する機能を備えている。なお、WAN60は、専用回線などの一般的な広域網に限らず、インターネットなどであってもよい。
受信端末70は、エンコーダサーバ10から送信されたMPEG-4信号を受信して画像を再生するため、ネットワークIF部71と、MPEG-4デコード部73と、画像表示部75とを備えている。受信端末70は、受信したMPEG-4信号をMPEG-4デコード部73により復号化し、画像表示部75に所定の画像を表示する。
次に、エンコーダサーバ10の論理ブロック構成について説明する。同図に示すように、エンコーダサーバ10は、画像/音声分離部101と、MPEG-2デコード部103と、ネットワークIF部105と、画像領域切出し部107と、MPEG-4エンコード部109と、外部記憶媒体アクセス部113とを備えている。
ネットワークIF部105は、LAN50と接続され、通信を行うためのネットワーク・インターフェースを提供するものであり、例えば、100BASE-TXといった有線LANインターフェースやTCP/IPのプロトコルスタックを用いて構成することができる。
具体的には、ネットワークIF部105は、LAN50を介してMPEG-2エンコーダ40から送信されたMPEG-2信号を含むパケットを分解し、MPEG-2信号を画像/音声分離部101に送出する。また、ネットワークIF部105は、MPEG-4エンコード部109から送出されたMPEG-4信号をパケット化し、WAN60を介して受信端末70に送信する。
画像/音声分離部101は、ネットワークIF部105から送出されたMPEG-2信号を画像データと音声データとに分離し、分離した画像データをMPEG-2デコード部103に送出するものである。なお、本実施形態では、分離された音声データは、エンコーダサーバ10内において処理の対象としていないが、当該音声データを復号化し、画像データと同様に異なる符号化方式を用いて符号化するようにしてもよい。
MPEG-2デコード部103は、画像/音声分離部101から送出されたMPEG-2画像データを復号化し、ディジタルRGBフォーマットの画像データを画像領域切出し部107に送出するものである。なお、本実施形態では、上述した画像/音声分離部101と、MPEG-2デコード部103と、ネットワークIF部105とによって第1の画像信号を取得する画像信号取得部を構成する。また、本実施形態では、ディジタルRGBフォーマットを例として説明するが、YUVやYUY2などの画像フォーマットを用いることも勿論可能である。
画像領域切出し部107は、MPEG-2デコード部103から送出されたディジタルRGB信号によって再生される画像の一部の領域を切り出すものである。
具体的には、画像領域切出し部107は、MPEG-2デコード部103から送出されたディジタルRGBフォーマットの画像信号によって再生されるR画像、G画像及びB画像の一定の矩形領域を切り出す。
より具体的には、画像領域切出し部107は、R・G・Bの各画像の所定の位置(例えば座標X, Y)から矩形領域として切り出す横方向のサイズ(例えばX+CX)と、縦方向のサイズ(例えばY+CY)を指定することができる。なお、画像領域切出し部107によって指定される矩形領域は、任意の位置や面積を指定できるようにしてもよいし、符号化後の画像信号のビットレートや、使用される符号化方式、要求される画質(解像度)などに応じて、面積を制限するようにしてもよい。
なお、矩形領域のアスペクト比(縦横比)は、MPEG-4エンコード部109において用いられる画像フォーマットの仕様と合わせることにより、符号化後の画像が横及び縦方向に伸長された画像とならずに都合がよい。
また、画像領域切出し部107は、上述した矩形領域のR・G・Bの各画像の画像データを複製し、MPEG-4エンコード部109に送出する。ここで、MPEG-4エンコード部109として、汎用モジュールを用いる場合、モジュールによっては、複製された矩形領域の画像を画面の全体を構成する画像として処理できないものがある。この場合、画像領域切出し部107は、複製した矩形領域の画像を画面全体のサイズに拡大した上で、当該画像データをMPEG-4エンコード部109に送出すればよい。
MPEG-4エンコード部109は、画像領域切出し部107によって切り出された領域の画像信号をMPEG-4により符号化し、MPEG-4信号(第2の画像信号)を出力するものであり、本実施形態では、符号化部を構成する。
具体的には、MPEG-4エンコード部109は、画像領域切出し部107から送出されたR・G・B画像データをMPEG-4に基づいて符号化し、MPEG-4信号をネットワークIF部105を介して出力することができる。MPEG-4エンコード部109から出力されるMPEG-4信号のビットレートは、WAN60の使用可能帯域(伝送速度)や、要求される画質に基づいて、任意の値とすることができる。
また、例えば、WAN60の使用可能帯域に応じて、原画像、つまりMPEG-2信号の1/4の情報量に削減された画像信号をWAN60に送出しなければならない場合、画像領域切出し部107によって切り出される矩形領域を原画像の1/4の領域として符号化することにより、当該切り出された領域について、原画像と同等の画質を有する画像信号をWAN60に送出することもできる。
さらに、例えば、ネットワークIF部105が実装するTCP/IPプロトコルスタックが具備するRTT(Round Trip Time)の測定機能を利用し、測定されたRTTに応じて当該MPEG-4信号のビットレートを調整するようにしてもよい。
また、上述したように、MPEG-4エンコード部109は、汎用の符号化モジュールを用いて実現することができ、エンコーダサーバ10の開発・試験に係るコストや期間を縮減することができる。
画像ファイル記憶部111は、画像/音声分離部101と、外部記憶媒体アクセス部113とに接続され、本実施形態では、MPEG-2により符号化された画像ファイルを記憶するものである。
外部記憶媒体アクセス部113は、外部のハードディスクドライブ(HDD)などに蓄積されているMPEG-2画像ファイルを読み込み、読み込んだMPEG-2画像ファイルを画像/音声分離部101に送出するものであり、DVD-ROMなどの外部記憶媒体のドライブ装置を用いることができる。
以上、本発明に係る画像処理装置の一実施形態(エンコーダサーバ10)について説明したが、画像処理装置において用いられる符号化方式は、上述したMPEG-2やMPEG-4に限定されるものではなく、MPEG-1や、H.261、H262、H263及びH.264などの他の符号化方式を用いることも勿論可能である。
すなわち、本発明は、取得した画像信号の情報量、すなわちビットレートよりも、出力する画像信号に用いられる符号化方式によるビットレートが低い場合には、符号化方式を問わず適用することができる。
また、上述した本発明に係る画像処理装置を構成する画像/音声分離部101MPEG-2デコード部103、画像領域切出し部107及びMPEG-4エンコード部109の各機能は、ダウンロード可能なコンピュータプログラムとして提供することもできる。
(本実施形態に係る画像処理装置を用いた画像処理方法)
次に、上述した画像処理装置を用いた画像処理方法について説明する。図2は、上述した画像処理装置(エンコーダサーバ10)を用いた画像処理フローを示す図である。なお、同図において、エンコーダサーバ10は、画像信号を取得しているものとする。
次に、上述した画像処理装置を用いた画像処理方法について説明する。図2は、上述した画像処理装置(エンコーダサーバ10)を用いた画像処理フローを示す図である。なお、同図において、エンコーダサーバ10は、画像信号を取得しているものとする。
まず、エンコーダサーバ10は、取得した画像信号に基づいてRGB画像データを読み込む(S10)。
次いで、エンコーダサーバ10は、横方向の切出しサイズ(CX)及び縦方向の切出しサイズ(CY)を指定し、符号化及び出力の対象とする矩形領域の面積を決定する(S20)。
さらに、エンコーダサーバ10は、ステップS10において読み込んだRGB画像データによって再生される画像の所定の位置(X, Y)を切出し開始点として指定し、矩形領域を確定する(S30)。なお、ステップS20及びS30において、ユーザが、エンコーダサーバ10に接続されているコンソールなどを介して、直接切出しサイズ及び切出し開始点を指定してもよいし、受信端末70のユーザが、WAN60を介してエンコーダサーバ10にリモートアクセスし、切出しサイズ及び切出し開始点を指定してもよい。
次いで、エンコーダサーバ10は、R成分の画像データ(R画像)のうち、ステップS30において確定した(X, Y)、(X+CX)及び(Y+CY)により形成される矩形領域の画像データをR'画像として複製(コピー)する(S40)。
同様に、エンコーダサーバ10は、G及びB成分の画像データ(G画像及びB画像)について、当該矩形領域の画像データをG'画像及びB'画像としてそれぞれ複製する(S50及びS60)。なお、ステップS40乃至S60の処理は、実際には並行して実行される。
さらに、エンコーダサーバ10は、R'・G'・B'の各画像データを出力する(S70)。その後、エンコーダサーバ10は、R'・G'・'B'の各画像データをMPEG-4に基づいて符号化し、MPEG-4信号を受信端末70に対して送信する。
ここで、上述した画像処理方法の概念について、図3を用いて説明する。同図の左上には、ステップS10において読み込まれる原画像のRGB画像データが示されている。この原画像は、監視カメラによって撮影された現金自動預入れ支払い機(ATM)を利用する人物を示している。
次いで、エンコーダサーバ10は、RGB画像データの所定の位置(X,Y)、(X+CY)及び(Y+CY)によって形成される矩形領域を確定し、同図の右上に示すように、当該矩形領域のR・G・B各画像データを複製する。当該矩形領域には、ATMを利用する人物の顔の部分が位置しており、当該部分のみがMPEG-4により符号化されることとなる。
さらに、エンコーダサーバ10は、当該矩形領域の画像データが符号化されたMPEG-4信号を受信端末70に送信し、受信端末70は、当該MPEG-4信号を受信して復号する。同図の左下には、受信端末70において再生される画像が示されている。同図に示すように、受信端末70上では、矩形領域として確定されたATMを利用する人物の顔の部分のみが再生される。
すなわち、上述したようにMPEG-4による符号化の対象を矩形領域内の画像データに制限することにより、画像全体を符号化の対象とする場合と比較して、符号化の対象とされる情報量を低減することが可能となり、同一のビットレートを用いて画像信号を受信端末70に送信する場合、解像度などの画質の劣化を抑制することができる。
特に、図3に示したように、監視カメラによって撮影された画像など、一部の領域のみを高い解像度を確保して送信したい場合、本発明は、大きな効果を奏する。
すなわち、監視カメラが設置されているATMの設置場所と、LANなどの広帯域なネットワークを用いて接続することができる場合、例えば、当該ATMが設置されている銀行の店舗内においては、原画像の全体の領域を伝送する一方、当該店舗から、LANよりも帯域の狭いWANまたはインターネットなどを介して監視センターなどに当該画像を伝送する場合、上述したエンコーダサーバ10を用いて、ATMを利用する人物の顔の部分を含む領域のみを伝送することにより、所定の画質を確保しつつ画像信号を伝送することができる。
(変更例)
上述した本発明の実施形態においては、画像処理装置がMPEG-2などのディジタル画像信号を取得する形態について説明したが、本発明に係る画像処理装置は、このような実施形態に限定されるものではなく、以下のように変更することもできる。
上述した本発明の実施形態においては、画像処理装置がMPEG-2などのディジタル画像信号を取得する形態について説明したが、本発明に係る画像処理装置は、このような実施形態に限定されるものではなく、以下のように変更することもできる。
図4は、本変更例に係る画像処理装置を構成するエンコーダサーバ11を含む接続構成を示す図である。以下、図1に示したエンコーダサーバ10を含む接続構成と異なる部分を主に説明する。
エンコーダサーバ11は、図1に示したエンコーダサーバ10が備える画像/音声分離部101と、MPEG-2デコード部103とに代えて、アナログ画像信号IF部102と、A/D変換部104とを備えている。
アナログ画像信号IF部102は、NTSCフォーマットなどのアナログ画像信号を出力するビデオカメラ30と接続するためのインターフェースを提供するものである。アナログ画像信号IF部102は、ビデオカメラ30から出力されたアナログ画像信号をA/D変換部104に送出する。
A/D変換部104は、アナログ画像信号IF部102から送出されたアナログ画像信号をディジタル画像信号に変換するものである。具体的には、本変更例に係るA/D変換部104は、アナログ画像信号をディジタルRGBフォーマットの画像データに変換し、変換したRGB画像データを画像領域切出し部107に送出する。なお、上述したように、ディジタルRGBフォーマットに代えて、YUVやYUY2などの画像フォーマットを用いることも勿論可能である。
また、画像領域切出し部107及びMPEG-4エンコード部109が有する機能は、図1に示したエンコーダサーバ10と同様である。
このように、エンコーダサーバ11は、アナログ画像信号によって再生される画像の一部の領域を切り出して、符号化する機能を提供することができる。さらに、上述したエンコーダサーバ10と、エンコーダサーバ11とが有する機能の双方を具備するエンコーダサーバを構成することもできる。かかるエンコーダサーバによれば、多様な画像信号を取り込むことができ、エンコーダサーバの活用の機会や利用分野を拡大することができる。
10、11、20…エンコーダサーバ、30…ビデオカメラ、40…MPEG-2エンコーダ、50…LAN、60…WAN、70…受信端末、71…ネットワークIF部、73…MPEG-4デコード部、75…画像表示部、101…画像/音声分離部、102…アナログ画像信号IF部、103…MPEG-2デコード部、104…A/D変換部、105…ネットワークIF部、107…画像領域切出し部、109…MPEG-4エンコード部、113…外部記憶媒体アクセス部
Claims (4)
- 第1の画像信号を取得する画像信号取得部と、
前記第1の画像信号によって再生される画像の一部の領域を切り出す画像領域切出し部と、
前記画像領域切出し部によって切り出された領域の画像信号を所定の符号化方式を用いて符号化し、第2の画像信号を出力する符号化部と
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記符号化部は、使用される通信ネットワークの帯域に応じた情報量に圧縮された前記第2の画像信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 第1の画像信号を取得するステップと、
前記第1の画像信号によって再生される画像の一部の領域を切り出すステップと、
前記画像領域切出し部によって切り出された領域の画像信号を所定の符号化方式を用いて符号化し、第2の画像信号を出力するステップと
備えることを特徴とする画像処理方法。 - コンピュータにより実行される画像処理プログラムにおいて、
前記コンピュータが、
第1の画像信号を取得し、
前記第1の画像信号によって再生される画像の一部の領域を切り出し、
前記画像領域切出し部によって切り出された領域の画像信号を所定の符号化方式を用いて符号化し、第2の画像信号を出力する
ように機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051018 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051215 |