JP2003068892A - 不揮発性半導体メモリ装置の製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体メモリ装置の製造方法

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JP2003068892A JP2001254458A JP2001254458A JP2003068892A JP 2003068892 A JP2003068892 A JP 2003068892A JP 2001254458 A JP2001254458 A JP 2001254458A JP 2001254458 A JP2001254458 A JP 2001254458A JP 2003068892 A JP2003068892 A JP 2003068892A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電荷注入速度を向上させるために有効な、製造
条件の変更指針(パラメータ)を新たに提案し、このパ
ラメータに基づいて決定された条件を用いた製造方法を
提供する。 【解決手段】チャネルが形成される半導体CH表面に、
電荷蓄積膜CSを含む複数の誘電体膜BTM,CS,T
OPからなるゲート誘電体膜を形成する。そのうち電荷
蓄積膜CSの形成工程が、所定のバイアス条件下で所望
の電荷注入速度が達成されるために必要な、当該電荷蓄
積膜内のSi−Hボンド面密度の下限値を決定する工程
と、Si−Hボンド面密度が下限値以上となる成膜条件
(例えば、ガス流量比)を決定する工程と、決定した成
膜条件に従って電荷蓄積膜CSを成膜する工程とを含
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラッシュEEP
ROM(Flash Electrically Erasable and Programmabl
e ROM)に代表される電荷トラップを電荷蓄積手段とする
不揮発性半導体メモリ装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電荷トラップを電荷蓄積手段とする不揮
発性半導体メモリ装置は、代表的なものとして、いわゆ
るMONOS(Metal-Oxide-Nitride-Oxide-Semiconduct
or) 型と、MNOS(Metal-Nitride-Oxide-Semiconduct
or) とが知られている。
【0003】何れの不揮発性メモリ装置においても、チ
ャネルが形成される半導体上に複数の誘電体膜を積層さ
せてゲート誘電体膜を形成し、さらにその上にゲート電
極を積層させた構造を有する。ゲート誘電体膜の一構成
膜として、電荷トラップが多い窒化シリコン(SiN
X )または酸化窒化シリコン(SiOyX )からな
り、当該メモリ装置に閾値電圧シフトをもたらす電荷が
主に注入され蓄積される膜(以下、電荷蓄積膜)を含
む。電荷蓄積膜とチャネルが形成される半導体との間に
は、エネルギー的に両者の電位障壁となる膜が形成され
ている。この膜は、ゲート誘電体膜内の最下層に位置す
るため“ボトム膜”と称せられたり、あるいは、電荷の
注入および引き抜きを行うときに電荷がトンネル伝導す
ることから“トンネル膜”とも称せられる。
【0004】MONOS型では、電荷蓄積膜とゲート電
極との間に、もう1つ電位障壁膜(トップ膜)が形成さ
れている。これに対し、MNOS型では、このトップ膜
が不要な程度まで電荷蓄積膜を厚くしている。近年の高
速動作化および低電圧化の要請に対して、SiO2 膜換
算値でゲート誘電体膜を薄くできるMONOS型のほう
が、MNOS型よりも適合している。
【0005】MONOS型不揮発性メモリ装置におい
て、トンネル伝導機構を利用してチャネル側から電荷蓄
積膜へ電荷を注入する場合、ゲート電極に十分高い電圧
(典型的には、10数V)を印加して、ボトム膜内に高
い電界を生じさせる。一般に、この電界の強さおよびボ
トム膜の材料,膜厚に応じて決まる電気伝導機構、すな
わちダイレクトトンネリング現象あるいはFN(Fowler-
Nordheim) トンネリング現象によりボトム誘電膜内を電
荷が伝導し、電荷蓄積膜に注入される。このトンネル注
入は、チャネル全面から行う場合と、ソースまたはドレ
インの一方または双方から行う場合がある。
【0006】また、他の代表的な電荷注入方法として
は、いわゆるCHE(チャネルホットエレクトロン)注
入法など、チャネル内でボトム膜の障壁高さを越えるま
で電荷をエネルギー的に励起する方法がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の書き込み時の電
荷注入の高速化は、主に、電荷注入動作の物理現象を変
更したり、ゲートやドレインに印加する電圧値の最適
化、ゲート誘電体膜(ONO膜)の材料および膜厚の最
適化によって行われてきた。このうち、ONO膜の材料
および膜厚の最適化は、変化させるパラメータが少な
く、また、電荷保持特性やエンディランス特性など信頼
性の確保、低電圧動作への配慮などの観点から変化させ
るパラメータの範囲に制約が多かった。
【0008】このため、更なる電荷注入速度の高速化の
ためには、根本的に、デバイス構造や新たな動作原理の
検討が必要となってきている。しかし、このような根本
的な検討には時間がかかり、また新たに解決すべき課題
が派生することが多いので容易でない。そこで、現状の
デバイス構造において、電荷注入速度を向上させるため
に有効で、かつ変更可能な新たなパラメータまたは開発
方針が必要とされていた。
【0009】本発明の第1の目的は、現状のデバイス構
造において電荷注入速度を向上させるために有効な、製
造条件の変更指針(パラメータ)を新たに提案し、この
パラメータに基づいて決定された条件を用いた製造方法
を提供することである。本発明の第2の目的は、電荷注
入速度を向上させる方向に上記パラメータを変化させる
処理を提案し、この処理を用いた不揮発性半導体メモリ
装置の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の第1の観点に係る不揮発性半導体メ
モリ装置の製造方法は、チャネルが形成される半導体表
面に、電荷蓄積膜を含む複数の誘電体膜からなるゲート
誘電体膜を形成する工程を含む不揮発性半導体メモリ装
置の製造方法であって、電荷蓄積膜の形成工程が、所定
のバイアス条件下で所望の電荷注入速度が達成されるた
めに必要な、当該電荷蓄積膜内のSi−Hボンド面密度
の下限値を決定する工程と、Si−Hボンド面密度が下
限値以上となる成膜条件を決定する工程と、決定した成
膜条件に従って電荷蓄積膜を成膜する工程とを含む。た
とえば、このSi−Hボンド面密度の下限値を5×10
13cm-2とする。
【0011】この製造方法では、新たに提案した、Si
−Hボンド面密度というパラメータを利用している。具
体的には、電荷蓄積膜の形成時に、まず、所定のバイア
ス条件下で所望の電荷注入速度が達成されるために必要
な、電荷蓄積膜内のSi−Hボンド面密度の下限値を決
定する。たとえば、Si−Hボンド面密度の下限値を5
×1013cm -2とすると、5nmの電荷蓄積膜のSi−
Hボンド体積密度の下限値は約1×1020cm-3とな
る。つぎに、Si−Hボンド面密度が下限値以上となる
成膜条件、たとえばシリコン窒化膜形成時のジクロルシ
ラン(DCS)とアンモニアのガス流量比、基板温度、
圧力を決定する。このうち、変化させる条件は1つでも
複数でもよい。その後、決定した成膜条件に従って電荷
蓄積膜を成膜する。
【0012】シリコン(Si)のダングリングボンド
は、電子または正孔のトラップサイトになると考えられ
ている。また、Siダングリングボンドは確率的に、そ
の多くが水素により終端されていると考えられる。した
がって、Si−Hボンド密度が高い膜は、トラップサイ
ト密度も高い。トラップサイト密度が高いと、それだけ
電子または正孔を捕獲する確率が高くなり、その結果、
Si−Hボンド密度が高い電荷蓄積膜を用いると書き込
み時などの電荷注入速度が向上する。
【0013】上記第2の目的を達成するために、本発明
の第2の観点に係る不揮発性半導体メモリ装置の製造方
法は、チャネルが形成される半導体表面に、電荷蓄積膜
を含む複数の誘電体膜からなるゲート誘電体膜を形成す
る工程を含む不揮発性半導体メモリ装置の製造方法であ
って、電荷蓄積膜の成膜後に、温度を上げていったとき
水素離脱が急激に進む温度以上の温度で、かつ水素を含
まないガスの雰囲気中でアニールする工程を含む。たと
えば、上記水素離脱が急激に進む温度が400℃であ
る。また、アニールの雰囲気ガスが一酸化窒素NO、ア
ニールの温度が900℃である。
【0014】この製造方法では、電荷蓄積膜の成膜後に
水素離脱、すなわちトラップサイトの増大を目的として
アニールを行うものである。このアニール温度は、Si
−Hボンドが切れて水素離脱が十分に活発となる温度で
ある。水素が離脱した後に、トラップサイトが形成され
る。また、ガス雰囲気は、水素を含まないことが要件と
なる。水素を含む雰囲気中では電荷蓄積膜からの水素離
脱が進まなかったり、条件によっては水素が膜中に取り
込まれることから、これらを防止するためである。
【0015】
【発明の実施の形態】第1実施形態 第1実施形態は、本発明の第1の観点に係り、Si−H
ボンド面密度をパラメータとして用いた成膜工程を含む
不揮発性半導体メモリ装置の製造方法に関する。
【0016】図1は、MONOS型メモリトランジスタ
の概略断面図である。このメモリトランジスタは、たと
えばP型シリコンウエハ,P型SOI層などの半導体
(以下、基板SUBという)に形成されている。基板S
UBの表面に、必要に応じて、たとえばLOCOS(Loc
al Oxidation of Silicon)またはSTI(Shallow Trenc
h Isolation)などにより形成された誘電体分離層ISO
が形成されている。この誘電体分離層ISOが形成され
ていない基板表面部分が当該トランジスタのチャネル形
成領域CHとなる。
【0017】チャネル形成領域CH上に、ボトム膜BT
M、主に電荷蓄積を担う電荷蓄積膜CS、トップ膜TO
P、およびゲート電極GEが積層されている。
【0018】ボトム膜BMTは、基板SUBと電荷蓄積
膜CSとの間の電位障壁として機能し、たとえば1〔n
m〕〜10〔nm〕程度の膜厚を有する二酸化シリコン
SiO2 からなる。電荷蓄積膜CSは、窒化シリコンま
たは酸化窒化シリコンからなる。ここでは、ジルロルシ
ラン(DCS)とアンモニアを原料ガスとするCVDに
より形成した、たとえば1〔nm〕〜10〔nm〕程度
の膜厚を有する窒化シリコンの膜からなる。トップ膜T
POは、たとえばCVDにより作製した二酸化シリコン
SiO2 からなり、その膜厚は1〔nm〕〜10〔n
m〕程度である。ゲート電極GEは、CVD法により形
成し高濃度に不純物がドーピングされたドープト多結晶
シリコン、または、ドープト多結晶シリコンと、その上
に形成されたWSi2 ,TiN,TaSi2 ,TiSi
2 ,Ti,W,Cu,Al,Au等との蓄積膜からな
る。
【0019】このような構成のゲート積層構造の両側の
基板表面に、いわゆるLDD(Lightly Doped Drain) を
有した2つのソース領域S,ドレイン領域Dが互いに離
れて形成されている。ソース領域Sとドレイン領域Dの
濃度プロファイル,形状は対称に形成されている。ま
た、ゲート積層構造の両側面には、いわゆるサイドウォ
ールと称せられる絶縁層SWが形成されている。サイド
ウォールSW直下に位置する基板領域に、N型不純物が
比較的低濃度で浅く導入されることにより、N- 不純物
領域(LDD)が形成されている。また、サイドウォー
ルSWを自己整合マスクとして、その両外側にn型不純
物を比較的高濃度で深くまで導入することにより、ソー
ス領域Sおよびドレイン領域Dの主体をなすN+ 不純物
領域が形成されている。なお、サイドウォールSWおよ
びLDDは省略可能である。特に図示しないが、ソース
領域S,ドレイン領域Dの上に、ドープド多結晶シリコ
ンまたは金属などからなるソース電極,ドレイン電極が
形成されている。
【0020】以下、このメモリトランジスタの製造方法
を、図面を参照しながら説明する。ここで、図2〜図8
は、このトランジスタの製造における断面図である。図
2に示すように、基板SUB上にLOCOS法またはS
TI法により誘電体分離層ISOを形成する。また、必
要に応じて、メモリトランジスタの閾値電圧を調整する
ための不純物ドーピングを、たとえばイオン注入により
行う。
【0021】800〔℃〕から1000〔℃〕に昇温し
た基板SUBの表面を酸素O2 または酸化二窒素N2
に曝すことにより、1〔nm〕程度の二酸化シリコン膜
を形成する。基板温度を800〔℃〕から1000
〔℃〕に保った状態で、二酸化シリコン膜の表面をアン
モニアNH3 に数10分間曝し、二酸化シリコン膜表面
を窒化する。この高温窒化処理は、つぎのシリコン窒化
膜の堆積時のインキュベーション時間を低減するためで
ある。これにより、図3に示すように、約1〔nm〕の
ボトム膜BTMが基板SUBのチャネル形成領域上に形
成される。
【0022】次に、ボトム膜BTM上に電荷蓄積膜CS
をCVDにより堆積するが、本実施形態では、必要な電
荷注入速度を達成するためのSi−Hボンド密度を求
め、そのSi−Hボンド密度を満たすCVD成膜条件を
選択する。CVD成膜条件としては、ガス流量比,基板
温度,圧力のうち1つまたは複数を用いる。ここでは、
必要なSi−Hボンド密度に応じて変化させる製造パラ
メータとしてガス流量比を用いた場合を例示する。
【0023】図9は、ガス流量比とSi−Hボンド(体
積)密度との関係を示すグラフである。このグラフを得
たときの条件出しでは、基板温度730℃、圧力100
Paと一定にして、ジクロルシラン(DCS:SiH2
Cl2 )とアンモニアNH3の流量比〔DCS〕/〔N
3 〕を種々変えたサンプルを作り、それをフーリエ変
換赤外分光解析してSi−Hボンド密度を求めた。ここ
で、必要な電荷注入速度を達成するためのSi−Hボン
ド密度は、1×1020cm-3以上が望ましい。その根拠
となる電荷注入速度との関係は後述する。このグラフよ
り、流量比〔DCS〕/〔NH3 〕とSi−Hボンド密
度はほぼ比例関係にあり、流量比〔DCS〕/〔NH
3 〕が0.01以上あれば、Si−Hボンド密度の下限
値(1×1020cm-3)を十分に満足することが分か
る。
【0024】このグラフより、たとえば〔DCS〕=
〔NH3 〕=100〔sccm〕(流量比=1)を選択
して、その流量でジクロルシラン(DCS)とアンモニ
アNH 3 をチャンバ内に流し、また、所定のチャンバ内
圧力(100〔Pa〕),基板温度730〔℃〕の下
で、シリコン窒化膜のCVDを行う。所定時間経過後に
CVDを止めると、図4に示すように、数nmのシリコ
ン窒化膜(電荷蓄積膜CS)がボトム膜BTM上に形成
される。
【0025】基板温度を600〔℃〕から800〔℃〕
の範囲内で保ち、DCSと酸化二窒素N2 Oをそれぞれ
数100〔sccm〕の所定流量で、かつチャンバ内の
圧力が100〔Pa〕となる条件で流し、二酸化シリコ
ンSiO2 のCVDを行う。所定時間経過後にCVDを
止めると、図5に示すように、数nmのトップ膜TOP
が電荷蓄積膜CS上に形成される。なお、このCVDに
代えて、電荷蓄積膜CSの表面を例えばパイロジェニッ
ク酸化法などで熱酸化することにより、あるいは熱酸化
とCVDの組合せによりトップ膜TOPを形成してもよ
い。
【0026】ゲート電極GEとなる高濃度不純物がドー
ピングされた多結晶シリコンと、銅(Cu),アルミニ
ウム(Al),金(Au),タングステン(W),チタ
ン(Ti),タングステンシリサイド(WSi2 ),タ
ンタルシリサイド(TaSi 2 ),チタンナイトライド
(TiN)などの金属との積層膜を、CVD法またはP
VD法により形成する。これにより、図6に示すよう
に、50〔nm〕〜200〔nm〕程度の厚さのゲート
電極GEが、トップ膜TOPの上に形成される。
【0027】とくに図示しないが、必要に応じてドライ
エッチング耐性の優れた誘電体(たとえばSiO2 )の
パターンを形成し、この誘電体あるいはレジストをマス
クとして異方性のあるエッチング、たとえばRIE(Rea
ctive Ion Etching)を行う。これにより、図7に示すよ
うに、ゲート電極GE,トップ膜TOP,電荷蓄積膜C
Sがパターンニングされる。
【0028】つぎに、図8に示すように、ゲート電極を
自己整合マスクとしボトム膜BTMをスルー膜として、
基板表面にN型不純物を低濃度でイオン注入し、N-
純物領域(LDD領域)を形成する。このイオン注入で
は、たとえば砒素イオン(As+ )を1〜5×10
13〔cm-2〕ほどのドーズでドーピングする。その後、
CVDによりSiO2 膜を100〔nm〕〜200〔n
m〕程度堆積し、これをRIE等の異方性エッチングに
よりエッチバックする。これにより、ゲート電極GEの
側面にサイドウォールSWが形成される。
【0029】この状態で、サイドウォールSW外側の基
板表面にN型不純物を高濃度でイオン注入し、図1に示
すソース領域Sおよびドレイン領域Dを形成する。この
イオン注入では、たとえば、ゲート電極GEおよびサイ
ドウォールSWをマスクとして自己整合的にAs+ を1
〜5×1015〔cm-2〕ほどのドーズでドーピングす
る。その後、ソース電極およびドレイン電極の形成など
を行って、当該メモリトランジスタを完成させる。
【0030】つぎに、メモリトランジスタの第1のバイ
アス設定例および動作を説明する。書き込み時に、基板
SUBの電位を基準としてソース領域S,ドレイン領域
Dを0Vで保持し、ゲート電極GEに正の電圧、たとえ
ば10Vのパルスを印加する。このとき、チャネル形成
領域CHに電子が蓄積されて反転層(チャネル)が形成
され、そのチャネル全面で電子がボトム膜BTMをトン
ネル効果により伝導し、電荷蓄積膜CS内の電荷トラッ
プに捕獲される。
【0031】読み出し時に、基板SUBの電位を基準と
してソース領域S,ドレイン領域Dの一方に0Vを印加
し、他方にたとえば1.5Vを印加し、電荷蓄積膜CS
内の捕獲電子数を閾値電圧に影響がでるまで変化させな
い範囲の電圧、たとえば2.5Vをゲート電極GEに印
加する。このバイアス条件下、電荷蓄積膜CS内の捕獲
電子の有無または捕獲電子量に応じてチャネルの導電率
が顕著に変化する。このチャネルの伝導度の差は、チャ
ネルの電流量またはドレイン電圧変化に効果的に変換さ
れる。このチャネルの電流量またはドレイン電圧変化
を、たとえばセンスアンプなどの検出回路で増幅し記憶
情報として外部に読み出す。なお、この第1のバイアス
設定例では、書き込みをチャネル全面で行ったため、ソ
ースとドレインの電圧印加方向を上記と逆にしても読み
出しが可能である。
【0032】消去時に、基板SUBの電位を基準とし2
つのソース領域S,ドレイン領域Dの双方に0Vを印加
し、ゲート電極GEに負の電圧、たとえば−10Vのパ
ルスを印加する。このとき、電荷蓄積膜CS内で保持さ
れていた電子がボトム膜BTMをトンネルしてチャネル
形成領域CHに強制的に引き抜かれる。これにより、メ
モリトランジスタは、その電荷蓄積膜CS内の捕獲電子
量が十分低い書き込み前の状態(消去状態)に戻され
る。
【0033】つぎに、メモリトランジスタの第2のバイ
アス設定例および動作を説明する。書き込み時に、基板
SUBの電位を基準としてソース領域S,ドレイン領域
Dの一方に0V、他方に5Vを印加し、ゲート電極GE
に正の電圧、たとえば5Vのパルスを印加する。このと
き形成されたチャネル内にソースから供給された電子
が、ソースとドレイン間の電界により加速されてドレイ
ン端部側で高い運動エネルギーを得てホットエレクトロ
ンとなる。ホットエレクトロンの一部が、ボトム膜BT
Mで規定されるポテンシャル障壁高さより高いエネルギ
ーを持つと、それらの電子は散乱過程によってボトム膜
BTMをトンネルし、電荷蓄積膜CS内の電荷トラップ
に捕獲される。
【0034】読み出しは、第1のバイアス設定例と同様
に行う。ただし、第2のバイアス設定例では、書き込み
時に5Vを印加したドレイン側に電荷が蓄積されるた
め、読み出しでは、この電荷蓄積側がソースとなるよう
にソースとドレイン間に電圧を印加する必要がある。消
去時では、第1のバイアス設定時と同様にFNトンネリ
ングを用いるか、または、バンド−バンド間トンネリン
グを用いる。後者の方法では、基板電位を基準としてソ
ース領域S,ドレイン領域Dの一方または双方に5Vを
印加し、5Vを印加しない側を0Vで保持し、ゲート電
極GEに−5Vを印加する。5Vを印加したソース領域
またはドレイン領域Dの表面が空乏化し、その空乏層内
が高電界となるためにバンド−バンド間トンネル電流が
発生する。バンド−バンド間トンネル電流に起因した正
孔は電界で加速されて高エネルギーを得る。この高いエ
ネルギーの正孔はゲート電圧に引きつけられて電荷蓄積
膜CS内の電荷トラップに注入される。その結果、電荷
蓄積膜内の蓄積電子は注入された正孔により電荷が打ち
消され、当該メモリトランジスタが消去状態、すなわち
しきい値電圧が低い状態に戻される。
【0035】つぎに、メモリトランジスタの第3のバイ
アス設定例および動作を説明する。バイアス設定の基本
は第2のバイアス設定例と同様であるが、この第3のバ
イアス設定例では2ビットを1メモリトランジスタ内に
記憶する動作を説明する。第1の情報の書き込み時に、
基板SUBの電位を基準としてソース領域,ドレイン領
域Dの一方に0V、他方に5Vを印加し、ゲート電極G
Eに正の電圧、たとえば10Vのパルスを印加する。こ
のとき形成されたチャネル内を電子が、電界加速されて
ドレイン端部側で高い運動エネルギーを得てホットエレ
クトロンとなる。ホットエレクトロンの一部が、ボトム
膜BTMで規定されるポテンシャル障壁高さより高いエ
ネルギーを持つと、それらの電子は散乱過程によってボ
トム膜BTMをトンネルし、電荷蓄積膜CS内の電荷ト
ラップに捕獲される。第2の情報の書き込み時に、ソー
ス領域とドレイン領域Dの電圧を上記した第1の情報の
書き込み時と逆にする。上記した第1の情報の書き込み
時には、5Vを印加した側からチャネルホットエレクト
ロンが注入され、電荷蓄積膜CSの他方端部を中心とし
た一部の領域に電子が捕獲されている。これに対し、こ
の第2の情報の書き込みでは、電荷蓄積膜CSの一方端
部側に第1の情報とは独立に2値情報(第2の情報)を
書き込むために、2つの領域SまたはDの他方に0Vを
印加し、一方に5Vを印加する。0Vを印加した他方の
側から供給された電子は、5Vを印加した側でホットエ
レクトロン化し、電荷蓄積膜の一方側の一部に注入され
る。なお、この第3の動作例で2つの2ビット情報が互
いに重ならないように、電子の注入量およびメモリトラ
ンジスタのゲート長が決められる。
【0036】この2ビット情報の読み出しでは、読み出
し対象の情報が書き込まれた側に近いほうの領域Sまた
はDがソースとなるように、ソースとドレイン間の電圧
印加方向が決められる。第1の情報を読み出す際には、
第1の情報に近い他方の領域SまたはDに0Vを印加
し、一方の領域SまたはDに1.5Vを印加し、電荷蓄
積膜CS内の捕獲電子数を閾値電圧に影響がでるまで変
化させない範囲の電圧、たとえば2.5Vをゲート電極
GEに印加する。このバイアス条件下、電荷蓄積膜CS
内のソース側端部に存在する捕獲電子の有無または捕獲
電子量に応じてチャネルの導電率が顕著に変化する。こ
のとき、ドレイン側近傍ではドレイン電圧によって電子
に対するポテンシャルが、電荷蓄積膜CSのドレイン側
端部の電子の有無にかかわらず低くなっている。また、
この読み出し時にドレイン端部がピンチオフ状態となる
ため、電荷蓄積膜CSのドレイン側端部の電子の有無が
チャネルの伝導度に対する影響が小さくなる。すなわ
ち、トランジスタのしきい値電圧は、より低い電界のソ
ース側の捕獲電子の量を反映したものとなるため、この
バイアス条件下では第1の情報が検出回路によって読み
出される。一方、第2の情報を読み出す際には、第2の
情報に近い一方の領域SまたはDに0Vを印加し、他方
の領域SまたはDに1.5Vを印加し、ゲート電極GE
に2.5Vを印加する。このバイアス条件下では、0V
を印加した側が低電界となるため、上記した第1の情報
の読み出し時と同様な原理で第2の情報が読み出され
る。
【0037】消去時では、第1のバイアス設定時と同様
にFNトンネリングを用いるか、または、第2のバイア
ス設定時と同様にバンド−バンド間トンネリングを用い
る。
【0038】図10に、電荷蓄積膜CSのSi−Hボン
ド密度を5×1020cm-3としたメモリトランジスタの
書き込み特性を示す。この書き込み特性の測定では、ゲ
ート電圧Vgをパラメータとして、ゲート電圧パルスの
発生時間を1μsから10sの範囲で変化させ、このと
きの閾値電圧Vthを調べた。このメモリトランジスタの
電子注入速度(書き込み速度)から要求されるスペック
は、ゲート電圧Vg=10Vを1ms印加した時に閾値
電圧変化ΔVthが2V以上となることである。このメモ
リトランジスタは、このスペックを十分満たしている。
また、同じゲート電圧下で閾値電圧変化ΔVthが2Vと
なるのは、書き込みパルス時間が数百μs程度であり、
さらに短時間で書き込み完了させる余地がある。
【0039】比較例として、電荷蓄積膜CSのSi−H
ボンド密度を1×1020cm-3未満としたメモリトラン
ジスタを作製した。その書き込み特性のグラフを、図1
1に示す。この比較例は、本実施形態で規定しているS
i−Hボンド密度の下限値1×1020cm-3を満足しな
いので、書き込み速度から要求されるスペック(ΔVth
≧2V at Vg:10V,1ms)をクリアできていな
い。このメモリトランジスタで、スペックをクリアする
には、書き込みパルス時間が数十ms必要となる。この
電荷蓄積膜厚が5nmのデバイスでは、上記スペック下
限値を満足するSi−Hボンド密度は1×1020cm-3
程度であることが確かめられている。
【0040】最後に、Si−Hボンド密度と電子注入速
度との関係について、理論的考察を行ったので、その概
要について簡単に述べる。ここでの考察では、Si−H
ボンド密度と正の相関がある電子トラップ面密度Ntrap
を用いる。また、電子注入速度は直接測定できないの
で、電子注入速度に正の相関があるパラメータとして、
閾値電圧差の時間変化率dΔVth(t) /dtを用いる。
より正確には、蓄積電荷量がゼロのとき閾値電圧差の時
間変化率dΔVth(t) /dt|t=0 を用いる。なぜな
ら、蓄積電荷による影響がないときにこそ電子注入速度
の真の値が得られ、また、電子トラップ面密度Ntrap
の相関関係がもっとも強いと考えられるからである。
【0041】以下、閾値電圧差の時間変化率dΔVth
(t) /dt|t=0 の値、および、dΔVth(t) /dt|
t=0 とSi−Hボンド密度との関係を実験的に求め、そ
の関係を示す理論式を導出した。
【0042】まず、流量比を5,0.05,0.01と
変えた3種類の試料を用意し、その書き込み特性を測定
した。図12は、この測定データを基に、縦軸を閾値電
圧差の時間変化率dΔVth(t) /dtをとり、横軸にゲ
ート電圧パルス時間をとったグラフである。このグラフ
から流量比を上げてSi−Hボンド密度が高いほど(図
9参照)、閾値電圧差の時間変化率dΔVth(t) /dt
が高く、電子注入速度が速いことが分かる。また、この
グラフ線を外挿した縦軸との交点の値は、Si−Hボン
ド密度に比例するdΔVth(t) /dt|t=0 を示す。
【0043】Si−Hボンド密度(トラップサイト密
度)が電子注入速度(書き込み速度)に依存しているこ
とは、次のモデルと、実験結果を比較することで確かめ
るこができる。時刻tにおける電界をE(t) とし、その
電界が印加されることによりトンネル酸化膜(ボトム膜
BTM)内を流れる注入電流をJinj (t) とする。印加
電界が十分高く、電流注入がFNトンネリングにより行
われたとすると、注入電流をJ inj (t) は次式(1)に
より表される。
【数1】 ここで、A,Bは電界に依存しない定数である。
【0044】シリコン窒化膜における電子の捕獲率が、
トラップ面密度Ntrapと、その捕獲断面積σtrapとの積
に比例するとする。ボトム膜BTM/窒化シリコン膜C
S/トップ膜TOPのSiO2 換算等価膜厚をtEOT
窒化シリコン膜中の捕獲電子の電荷中心とゲート電極G
E間の容量をCgとすると、トンネル酸化膜(ボトム膜
BTM)にかかる電界の時間変化は、次式(2)のよう
になる。
【数2】
【0045】以上の式を解くことにより、時刻tにおけ
る消去状態からの閾値電圧差ΔVth(t) は、次式(3)
のように導出される。
【数3】
【0046】以上の関係から、初期の書き込み速度(d
ΔVth(t) /dt|t=0 に比例)とトラップ面密度N
trapとの関係は、次式(4)のように比例することが分
かる。
【数4】
【0047】実際に、フーリエ変換赤外分光解析により
求めたSi−Hボンド密度と、図12の外挿により求め
たdΔVth(t) /dt|t=0 とを比較すると、図13に
示すように、両者は比例関係にあることが分かった。ま
た、このモデル式の理論曲線を書き込み特性の測定デー
タにフィティングさせると、図14に示すように良く合
致している。したがって、このモデル式を用いると、実
デバイスの動作を良く説明できることが確認できた。
【0048】以上より、所望の書き込み速度から最低限
満たすべきSi−Hボンド密度を求め、このSi−Hボ
ンド密度を満足する範囲で、あるいはSi−Hボンド密
度を出来るだけ上げるように電荷蓄積膜CSの成膜条件
を制御することの有効性が証明できた。
【0049】なお、従来から、Si−Hボンド面密度は
保持電荷量と正の相関があることが知られ、そのため、
一定の閾値電圧シフト量を確保するためのパラメータと
捉えられていた。また、電荷蓄積膜が10nm以上と比
較的厚いときは、Si−Hボンド面密度としては十分大
きいため、これを多少変えても電荷注入速度が余り変わ
らないという認識が一般的であった。本発明では、電荷
蓄積膜が薄くなったときに、Si−Hボンド面密度を用
いて書き込み速度を、ある程度正確に評価できるといっ
た新たな知見に基づいてなされたものである。本発明に
よって書き込み速度向上のための成膜条件の追い込みが
容易となり、これによって不揮発性メモリ装置の高速化
を進展させることが可能となる。
【0050】第2実施形態 第2実施形態では、本発明の第2の観点に係り、電荷蓄
積膜CSの形成にSi−Hボンド密度を向上させる目的
でアニールを行う工程を含む不揮発性メモリ装置の製造
方法に関する。すなわち、図4の工程において、電荷蓄
積膜CSを形成した後、例えば、チャンバ内に一酸化窒
素NOを1slm(l/min)の流量で流し、常圧に
おいて基板温度を900℃に保ち、30分程度のアニー
ルを行う。他の工程は、第1実施形態と同じとする。
【0051】この製造方法により作製したメモリトラン
ジスタの特性を、第1実施形態の製造方法であるアニー
ルなしのものと比較した結果を、図15のグラフに示
す。このグラフから判るように、アニールによって書き
込み速度の向上が達成されている。
【0052】なお、アニールガスはNOに限定されず、
酸化二窒素N2 Oであってもよい。また、アニールを真
空中で行ってもよい。アニール温度は、温度をあげてい
ったときにSi−Hボンドが切断されることにより水素
が離脱が急激に活発化する温度、例えば400℃以上
で、SiO2 が軟化する温度(例えば1100℃)まで
の範囲内なら何度であってもよい。アニール時間も、期
待するデバイス特性に応じて1sから数時間の範囲で変
化可能である。
【0053】変形例 本発明の実施形態は、上記第1,第2実施形態に限定さ
れず、種々の変更が可能である。ボトム膜BTMの材料
は、二酸化シリコンに限らず、例えば酸化窒化シリコン
SiON、酸化アルミニウムAl23 、酸化タンタル
Ta25 、酸化ジルコニウムZrO2 、酸化ハフニウ
ムHfO2 などの材料が選択できる。
【0054】酸化窒化シリコンの形成では、例えば、基
板温度を600〔℃〕から800〔℃〕の範囲内で保
ち、DCSあるいは四塩化珪素SiCl4 と、酸化二窒
素N2Oと、アンモニアNH3 とを、それぞれ10〔s
ccm〕から500〔sccm〕の範囲内で適切な流量
で、かつチャンバ内の圧力が数100〔Pa〕となる条
件で流しCVDを行う。
【0055】Al23 の形成は、例えば、AlCl
3 ,CO2 およびH2 を含む原料ガスを用いたCVD法
により行う。あるいは、アルミニウムアルコシド(Al
(C25 O)3,Al(C37 O)3 ,Al(C49
O)3 など)を熱分解により堆積する方法によって、
Al23 を形成する。また、Ta25 の形成は、た
とえば、TaCl5 ,CO2 およびH2 を原料ガスとし
たCVD法により行う。あるいは、TaCl2 (OC2
525 72 またはTa(OC255 など
の熱分解により堆積する方法によって、Ta25 を形
成する。
【0056】ZrO2 やHfO2 は、ジルコニウムZr
またはハフニウムHfのターゲット材を、酸素雰囲気中
でスパッタリングすることにより形成する。
【0057】これらの材料のうちSiONを、電荷蓄積
膜CSの材料として用いることもできる。また、窒化シ
リコン、酸化窒化シリコンの珪素を含む原料ガスとして
は、DCSの代わりにモノシラン(SiH4 )を用いる
こともできる。
【0058】
【発明の効果】本発明に係る不揮発性半導体メモリ装置
の製造方法によれば、Si−Hボンド面密度に基づいて
成膜条件を決める。このため、各種成膜条件を振った膜
のSi−Hボンド面密度を予め測定しておけば、必要な
電荷注入速度を満たすSi−Hボンド面密度から成膜条
件を容易に決定できる。また、電荷注入速度向上の観点
から成膜条件を細かに最適化できるので、書き込み速度
などの動作速度が、より改善できる。さらに、従来行っ
ていたように、各種成膜条件を振った膜を用いたキャパ
シタを作製して、その容量−電圧特性から蓄積電荷量を
見積もって電荷トラップ能力を評価したり、実際に不揮
発性メモリトランジスタを作って閾値電圧変化から電荷
トラップ能力を評価する必要がない。このため、動作速
度向上の検討期間が短縮できる。
【0059】水素離脱が急激に進む温度以上でのアニー
ルを行うことにより、さらにSi−Hボンド面密度を増
大させ、その結果、閾値電圧シフト量、および高速動作
時の電荷注入効率を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るMONOS型メモリト
ランジスタの概略断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るMONOS型メモリト
ランジスタの製造において、誘電体分離層の形成後の断
面図である。
【図3】本発明の実施形態に係るMONOS型メモリト
ランジスタの製造において、ボトム膜形成後の断面図で
ある。
【図4】本発明の実施形態に係るMONOS型メモリト
ランジスタの製造において、電荷蓄積膜形成後の断面図
である。
【図5】本発明の実施形態に係るMONOS型メモリト
ランジスタの製造において、トップ膜形成後の断面図で
ある。
【図6】本発明の実施形態に係るMONOS型メモリト
ランジスタの製造において、ゲート電極材料の堆積後の
断面図である。
【図7】本発明の実施形態に係るMONOS型メモリト
ランジスタの製造において、ゲートパターン形成後の断
面図である。
【図8】本発明の実施形態に係るMONOS型メモリト
ランジスタの製造において、LDD領域形成後の断面図
である。
【図9】本発明の実施形態に係るMONOS型メモリト
ランジスタの電荷蓄積膜形成時に用いた、ガス流量比と
Si−Hボンド密度との関係を示すグラフである。
【図10】本発明の実施形態に係り、電荷蓄積膜のSi
−Hボンド密度を5×1020cm -3としたメモリトラン
ジスタの書き込み特性を示すグラフである。
【図11】本発明の実施形態の比較例に係り、電荷蓄積
膜のSi−Hボンド密度を1×1020cm-3未満とした
メモリトランジスタの書き込み特性を示すグラフであ
る。
【図12】本発明の実施形態に係り、閾値電圧差の時間
変化率dΔVth(t) /dtの、ゲート電圧パルス時間と
流量比に対する依存性を示すグラフである。
【図13】本発明の実施形態に係り、フーリエ変換赤外
分光解析により求めたSi−Hボンド密度と、図12の
外挿により求めたdΔVth(t) /dt|t=0 との関係を
示すグラフである。
【図14】本発明の実施形態で用いたモデル式の理論曲
線を、書き込み特性の測定データにフィティングさせた
グラフである。
【図15】本発明の第2実施形態に係り、アニールの有
無により閾値電圧差の変化を示すグラフである。
【符号の説明】 SUB…基板(チャネルが形成される半導体)、BTM
…ボトム膜、CS…電荷蓄積膜、TOP…トップ膜、G
E…ゲート電極、SW…サイドウォール、S…ソース領
域、D…ドレイン領域、ISO…誘電体分離層、CH…
チャネル形成領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 一郎 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 田中 伸史 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5F083 EP18 EP43 EP44 EP63 EP68 ER03 ER09 ER19 ER30 HA02 JA02 JA04 JA35 JA36 JA37 JA39 JA40 NA01 PR12 PR15 PR21 PR33 PR36 PR39 ZA21 5F101 BA45 BB05 BC02 BD07 BE05 BE06 BE07 BH02 BH03 BH05 BH06 BH16

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チャネルが形成される半導体表面に、電荷
    蓄積膜を含む複数の誘電体膜からなるゲート誘電体膜を
    形成する工程を含む不揮発性半導体メモリ装置の製造方
    法であって、 電荷蓄積膜の形成工程が、 所定のバイアス条件下で所望の電荷注入速度が達成され
    るために必要な、当該電荷蓄積膜内のSi−Hボンド面
    密度の下限値を決定する工程と、 Si−Hボンド面密度が下限値以上となる成膜条件を決
    定する工程と、 決定した成膜条件に従って電荷蓄積膜を成膜する工程と
    を含む不揮発性半導体メモリ装置の製造方法。
  2. 【請求項2】上記成膜条件を決定する工程では、電荷蓄
    積膜の所定の膜厚を固定パラメータとし、成膜時のガス
    流量比,温度,圧力のうち1つまたは複数のパラメータ
    を変化させて、Si−Hボンド面密度が下限値以上とな
    る成膜条件を求める請求項1記載の不揮発性半導体メモ
    リ装置の製造方法。
  3. 【請求項3】上記成膜条件を決定する工程では、電荷蓄
    積膜の膜厚,成膜時のガス流量比,温度,圧力のうち1
    つまたは複数のパラメータを変化させて、Si−Hボン
    ド面密度が下限値以上となる成膜条件を求める請求項1
    記載の不揮発性半導体メモリ装置の製造方法。
  4. 【請求項4】上記Si−Hボンド面密度の下限値が5×
    1013cm-2である請求項1記載の不揮発性半導体メモ
    リ装置の製造方法。
  5. 【請求項5】上記主電荷蓄積膜の成膜後に、温度を上げ
    ていったとき水素離脱が急激に進む温度以上の温度で、
    かつ水素を含まないガスの雰囲気中でアニールする工程
    をさらに含む請求項1記載の不揮発性半導体メモリ装置
    の製造方法。
  6. 【請求項6】上記水素離脱が急激に進む温度が400℃
    である請求項5記載の不揮発性半導体メモリ装置の製造
    方法。
  7. 【請求項7】アニールの雰囲気ガスが一酸化窒素NO、
    アニールの温度が900℃である請求項6記載の不揮発
    性半導体メモリ装置の製造方法。
  8. 【請求項8】チャネルが形成される半導体表面に、電荷
    蓄積膜を含む複数の誘電体膜からなるゲート誘電体膜を
    形成する工程を含む不揮発性半導体メモリ装置の製造方
    法であって、 電荷蓄積膜の成膜後に、温度を上げていったとき水素離
    脱が急激に進む温度以上の温度で、かつ水素を含まない
    ガスの雰囲気中でアニールする工程を含む不揮発性半導
    体メモリ装置の製造方法。
  9. 【請求項9】上記水素離脱が急激に進む温度が400℃
    である請求項8記載の不揮発性半導体メモリ装置の製造
    方法。
  10. 【請求項10】アニールの雰囲気ガスが一酸化窒素N
    O、アニールの温度が900℃である請求項9記載の不
    揮発性半導体メモリ装置の製造方法。
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