JP2003068618A - 露光装置、デバイス製造方法、半導体製造工場および露光装置の保守方法 - Google Patents

露光装置、デバイス製造方法、半導体製造工場および露光装置の保守方法

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JP2003068618A
JP2003068618A JP2001257519A JP2001257519A JP2003068618A JP 2003068618 A JP2003068618 A JP 2003068618A JP 2001257519 A JP2001257519 A JP 2001257519A JP 2001257519 A JP2001257519 A JP 2001257519A JP 2003068618 A JP2003068618 A JP 2003068618A
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exposure apparatus
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Akio Aoki
明夫 青木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体デバイスなどの製造時における不良の
発生を回避して、生産ラインの生産性の低下を抑制す
る。 【解決手段】 原版上に形成された回路パターンを基板
上に投影露光する露光装置において、原版上または基板
上に形成される回路パターンの設計データを位置合わせ
の残差に基づいて変形させる回路パターン変形手段と、
回路パターン変形手段によって変形された設計データを
画像データとしてメモリ上に展開する回路パターン展開
手段と、回路パターン展開手段によってメモリ上に展開
された原版上の回路パターンの画像データおよび基板上
の回路パターンの画像データを重ねて表示する回路パタ
ーン表示手段とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LSI、VLSI
などの半導体デバイス等を製造するための露光装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体露光装置においては、原版
であるレチクル上の回路パターンの像を基板であるウエ
ハ上の回路パターンに高精度に重ね合わせるために、レ
チクル、ウエハおよび装置上のアライメント用マークの
位置を計測して、その計測結果に基づいてレチクルおよ
びウエハの位置合わせの条件を確定している。このよう
な従来の半導体露光装置においては、前記位置合わせの
条件に基づいて位置合わせを行なった上で露光を行なう
が、位置合わせの精度の限界や装置の機構上補正不可能
な位置ずれ要因によって位置ずれ量を0にできない場合
がある。回路パターンの設計時には、このような残差に
よる製造不良の発生を抑えるために回路パターンの寸法
の決定において、種々の製造工程中に発生する位置合わ
せ誤差を考慮した重ね合わせ上のマージン(プロセス用
マージン)を盛り込む。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例に示す半導体露光装置においては、残差がプロ
セス用マージンを越えて発生する製造不良は、実際に露
光を行った後の次工程において基板上に転写された回路
パターンを現像して初めて認識可能となっていた。この
ため、生産ラインの生産性を大幅に低下させる結果を招
く可能性があった。
【0004】本発明の目的は、上記従来技術の問題点に
鑑み、半導体デバイスなどの製造時における不良の発生
を回避して、生産ラインの生産性の低下を抑制すること
が可能な露光装置、デバイス製造方法、半導体製造工場
および露光装置の保守方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の露光装置(例えば半導体露光装置)は、原
版上に形成された回路パターンを基板上に投影露光する
に際して、原版上あるいは基板上に形成される回路パタ
ーンの設計データを位置合わせの残差に基づいて変形さ
せる回路パターン変形手段と、この回路パターン変形手
段によって変形された設計データを画像データとしてメ
モリ上に展開する回路パターン展開手段と、この回路パ
ターン展開手段によってメモリ上に展開された原版上の
回路パターンの画像データおよび基板上の回路パターン
の画像データを重ねて表示する回路パターン表示手段と
を具備することを特徴とする。
【0006】ここで、原版上に形成される回路パターン
の設計データとしては、例えば、原版作成時に用いた電
子ビーム描画装置用パターンデータ、イオンビーム描画
装置用パターンデータ等が挙げられる。また、基板上に
形成される回路パターンの設計データとしては、単純に
原版上に形成される回路パターンの設計データに露光倍
率を積算したものが挙げられる。ただし、原版上の回路
パターンと重ね合わせる基板上の回路パターンが、複数
の原版の露光によって実現されたものである場合には、
単一の原版の回路パターンではなく、通常、重ね合わせ
の対象となる基板上の回路パターンを形成する全ての原
版の回路パターンとそれらの原版の露光領域および露光
したときの重ね合わせ残差に基づいて回路パターンを変
形させる。
【0007】さらに、前記メモリ上に展開されたレチク
ル上の回路パターンの画像データおよびウエハ上の回路
パターンの画像データに対して演算を行なうことによっ
て、これら2つの回路パターンの重なり状態について評
価する重なり状態評価手段を設けてもよい。この重なり
状態評価手段とは、具体的には、例えば、予め回路パタ
ーンのずれた領域のビット数等により許容範囲を決めて
おき、2つの回路パターンのずれ量が許容範囲を超える
か否かを判断する。そして、この重なり状態評価手段に
よる評価結果に基づいて、露光装置上で行なわれる処理
のシーケンスを変更する手段を設けてもよい。このシー
ケンスの変更手段は、例えば、2つの回路パターンのず
れ量が許容範囲を超える場合に、露光処理を終了した
り、タッチパネル付きディスプレイのような入力機能を
有する回路パターン表示手段により、画像データを重ね
て表示しオペレータの判断を促すといったシーケンスに
変更する。
【0008】ここで、ずれ量の許容範囲としては、例え
ば、パターンデータ作成時に、位置合わせ誤差を補償す
るために予め設けられるマージンの範囲としてもよい
が、評価対象のレイヤまたは回路パターンの密度によっ
て、適宜評価基準を変更してもよい。
【0009】さらに、露光装置の保守情報等をコンピュ
ータネットワークを介してデータ通信できるように、デ
ィスプレイと、ネットワークインタフェースと、ネット
ワーク用ソフトウェアを実行するコンピュータとを有し
てもよい。このネットワーク用ソフトウェアは、露光装
置が設置された工場の外部ネットワークに接続され露光
装置のベンダーもしくはユーザーが提供する保守データ
ベースにアクセスするためのユーザーインタフェースを
ディスプレイ上に提供し、外部ネットワークを介して該
データベースから情報を得ることを可能にする。
【0010】本発明のデバイス製造方法は、上記本発明
の露光装置を含む各種プロセス用の製造装置群を半導体
製造工場に設置する工程と、この製造装置群を用いて複
数のプロセスによって半導体デバイスを製造する工程を
有する。この場合、製造装置群をローカルエリアネット
ワークにより接続し、ローカルエリアネットワークと半
導体製造工場外の外部ネットワークにより製造装置群の
少なくとも1台に関する情報をデータ通信する工程とを
有してもよい。このとき、例えば、露光装置のベンダー
もしくはユーザーが提供するデータベースに外部ネット
ワークを介してアクセスしてデータ通信によって露光装
置の保守情報を得る、または半導体製造工場とは別の半
導体製造工場との間で外部ネットワークを介してデータ
通信して生産管理等を行ってもよい。
【0011】本発明の半導体製造工場は、上記本発明の
露光装置を含む各種プロセス用の製造装置群と、該製造
装置群を接続するローカルエリアネットワークと、該ロ
ーカルエリアネットワークから工場外の外部ネットワー
クにアクセス可能にするゲートウェイを有し、外部ネッ
トワークと製造装置群の少なくとも1台との間で情報を
データ通信することを可能にしたことを特徴とする。
【0012】本発明の保守方法は、半導体製造工場に設
置された上記本発明の露光装置の保守方法であって、露
光装置のベンダーもしくはユーザーが、半導体製造工場
の外部ネットワークに接続された保守データベースを提
供する工程と、半導体製造工場内から外部ネットワーク
を介して保守データベースへのアクセスを許可する工程
と、保守データベースに蓄積される保守情報を外部ネッ
トワークを介して半導体製造工場側に送信する工程とを
有することを特徴とする。
【0013】
【作用】前記回路パターン変形手段は、位置情報を含む
図形データの集合である回路パターンの設計データから
一つずつ図形データを入力して、予め確定している倍
率、直行度、平行移動および回転等に関する変動量に基
づいて、入力した図形データを変形させる。前記回路パ
ターン展開手段は、前記回路パターン変形手段によって
変形された図形データを順次2値化された画像データ
(ビットマップ)に変換しながらメモリ上に展開する。
このとき処理の対象としてメモリ上に展開する回路パタ
ーンは、露光領域全体あるいは指定された一部の領域で
ある。前記回路パターン表示手段は、前記回路パターン
展開手段および前記回路パターン変形手段によってメモ
リ上に展開された原版上の回路パターンの画像データお
よび基板上の回路パターンの画像データを重ねて表示す
る。前記重なり状態評価手段は、設計データを元に展開
したレチクル上の回路パターンの画像データおよびウエ
ハ上の回路パターンの画像データのそれぞれに対して特
定の演算処理を行なうことにより、前記レチクルの回路
パターンの像と前記ウエハ上の回路パターンの重なり状
態について評価する。また、前記重なり状態評価手段に
よる評価結果を予め設定しておいた評価基準と比較判断
して、その判断結果に基づいて以後の処理を変更するこ
とができる。
【0014】この結果、レチクルの回路パターンを実際
にウエハ上に転写する前に、回路パターンの重なり状態
を予測することが可能となる。
【0015】
【実施例】(実施例1)図1は本発明の特徴を最も良く
表す図であり、半導体露光装置の本体とその周辺装置等
を示す模式図である。同図において101は半導体露光
装置を制御する制御装置、102は以下に図2を用いて
開示する半導体露光装置のユニット群、110は画像デ
ータに対する演算処理を高速に行なう高速演算処理装
置、111はレチクルを作成した際に使用したラスター
スキャン型電子ビーム描画装置用のパターンファイルか
ら設計データであるパターンデータを読み込んで予め指
定されたシフト量、回転量、倍率および直交度のパラメ
ータにしたがってパターンデータを変形するパターンデ
ータ変形手段(回路パターン変形手段)、112はパタ
ーンデータ変形手段111によって変形されたパターン
データを2値化した画像データとしてメモリ120上に
展開する画像データ展開手段(回路パターン展開手
段)、113はメモリ120上に展開された2つの回路
パターンの画像データをタッチパネル付きディスプレイ
150に表示する画像データ表示手段(回路パターン表
示手段)、120は画像データを保持するメモリ、13
1はパターンデータ変形手段111が読み込むパターン
ファイルを保管しているパターンファイル保管手段、1
32はメモリ120上に展開された画像データを再利用
のために保管しておく画像データ保管手段、150は回
路パターンの画像データを表示するタッチパネル付ディ
スプレイである。また同図において、141は制御装置
101からユニット群102の中の各ユニットに対して
発行されるコマンドおよびそれらのユニットから制御装
置101に返される実行結果の流れ、142は制御装置
101から高速演算処理装置110に対して発行される
処理要求および高速演算処理装置110から返される処
理結果の流れ、143は高速演算処理装置110とメモ
リ120の間の画像データの流れ、144はパターンフ
ァイル保管手段131から高速演算処理装置110ヘの
パターンデータの流れ、145は高速演算処理装置11
0から画像データ保管手段132への画像データの流
れ、146は画像データ表示手段113から前記タッチ
パネル付きディスプレイ150に対して出力される画像
データと前記タッチパネル付ディスプレイ150から画
像データ表示手段113へ入力されるオペレータの操作
結果の流れを表す。
【0016】図2はユニット群102の基本構造の一例
を示す図であり、半導体露光装置としてのステッパが示
されている。図中の202はレチクル、203はウエハ
であり、光源装置204から出た光束が照明光学系20
5を通ってレチクル202を照明するとき、投影光学レ
ンズ206によりレチクル202上のパターンをウエハ
203上の感光層に転写することができる。レチクル2
02はレチクルステージ207により支持されている。
ウエハ203はウエハチャック291により支持された
状態で露光される。ウエハチャック291はウエハステ
ージ209上に固定されて、該ウエハステージ209の
可動範囲内での移動が可能である。レチクル202の上
側には主にレチクルの位置ずれ量を検出するためのレチ
クル光学系281が配置される。ウエハステージ209
の上方に、投影光学レンズ206に隣接してオフアクシ
ス顕微鏡282が配置されている。オフアクシス顕微鏡
282はウエハ203上のアライメントマークを観察す
るのが主たる役割で撮像手段を含んでいる。また、これ
ら本体ユニットに隣接してレチクルライブラリ220や
レチクルロボット221などから構成されるレチクル搬
送ユニットおよびウエハカセットエレベータ230やウ
エハ搬入出ロボット231などから構成されるウエハ搬
送ユニットが配置される。
【0017】チャンバ103は、主に空気の温度調節を
行なう空調機室210および微小異物をろかし清浄空気
の均一な流れを形成するフィルタボックス213、また
装置環境を外部と遮断するブース214で構成されてい
る。チャンバ103内では、空調機室210内にある冷
却器215および再熱ヒータ216により温度調節され
た空気が、送風機217によりエアフィルタgを介して
ブース214内に供給される。このブース214に供給
された空気はリターン口raより再度空調機室210に
取り込まれチャンバ103内を循環する。通常、このチ
ャンバ103は厳密には完全な循環系ではなく、ブース
214内を常時陽圧に保つため循環空気量の約1割のブ
ース214外の空気を空調機室210に設けられた外気
導入口oaより送風機を介して導入している。このよう
にしてチャンバ103は本装置の置かれる環境温度を一
定に保ち、かつ空気を清浄に保つことを可能としてい
る。また光源装置204には超高圧水銀灯の冷却やレー
ザ異常時の有毒ガス発生に備えて吸気口saと排気口e
aが設けられ、ブース214内の空気の一部が光源装置
204を経由し、空調機室210に備えられた専用の排
気ファンを介して工場設備に強制排気されている。ま
た、空気中の化学物質を除去するための化学吸着フィル
タcfを、空調機室210の外気導入口oaおよびリタ
ーン口raにそれぞれ接続して備えている。
【0018】図3は前記制御装置101が実行する露光
シーケンスの概要を示すフローチャートである。前記制
御装置101は、露光シーケンス開始すると(ステップ
S1)、システムパラメータおよび露光制御パラメータ
を読み込み(ステップS2)、ユニット群102に対し
てウエハ203の搬送のコマンドを発行する。これに基
づいてユニット群102は、ウエハ203の搬送を開始
し(ステップS3)、ウエハ203の搬送が終了したら
制御装置101に対して搬送終了を通知する(以下、ユ
ニット群102の各ユニットを用いた処理は、同様に、
制御装置101からユニット群102へのコマンド発
行、ユニット群102での処理、ユニット群102から
制御装置101への実行結果の送信という、流れに沿っ
て実行される)。次に制御装置101(およびユニット
群102)は、レチクル202をレチクルステージ20
7にロードし(ステップS4)、同時にレチクル202
のアライメントの準備(即ち、アライメント処理に使用
するユニットの駆動など)を行う(ステップS5)。
【0019】次に制御装置101(およびユニット群1
02)は、ステップS4およびステップS5の完了を待
って、レチクル202のアライメントを行なう(ステッ
プS6)。ステップS7のエラー処理では、レチクル上
の計測対象となるマークを見つけることができないとき
など、アライメント結果が正常でない場合に、オペレー
タが補助的な操作(目視によるマーク検索やマーク計測
に関連するパラメータの変更など)を行い、その後ステ
ップS4(およびS5)に戻り、再度自動計測を行う。
また、アライメント結果が正常であった場合は、次のス
テップS8およびステップS9に進む。次に制御装置1
01(およびユニット群102)は、ウエハ203をウ
エハチャック291上に供給し(ステップS8)、同時
に、ステップS5のレチクルアライメントの準備と同様
に、ウエハアライメント用計測の準備を行なう(ステッ
プS9)。
【0020】次に制御装置101(およびユニット群1
02)は、ステップS8とステップS9の完了を待って
からウエハアライメントのためにウエハ上のアライメン
トマークの計測を行なう(ステップS10)。続くステ
ップS11では、ステップS7と同様のエラー処理を行
い、エラーが発生した場合はステップS10に戻り、再
度自動計測を行う。この後ステップS10の計測結果に
基づいてウエハ203のステップ移動、位置合わせおよ
びフォーカス処理(ステップS12)を行なう。
【0021】次に、制御装置101は、これから露光す
るショットが第1ショットであるかどうか判断し(ステ
ップS21)、第1ショット(Yes)であればステッ
プS22に進み、高速演算処理装置110に対して回路
パターン表示処理の要求をする、そうでなければ(N
o)、ステップS13に進み、ステップS12で位置合
わせしたショット位置に露光処理を行う。ここで、ステ
ップS22は回路パターン表示処理であり、詳細につい
ては図6を用いて後述する。また、ステップS23で
は、高速演算処理装置110における回路パターン表示
処理(ステップS22)の結果に基づき、露光シーケン
スを継続(Yes)するか否か(No)を判断し、その
処理結果を制御装置101に返信する。このステップS
23の結果が露光シーケンスの継続(Yes)を示せ
ば、ステップS13に進み、そうでなければ(No)ス
テップS24に進む。ステップS24では、制御装置1
01(ユニット群102)は、高速演算処理110から
返される処理結果(露光シーケンスの中止)を受けて、
ウエハ203をアンロードして(ステップS24)、露
光シーケンスを終了する(ステップS17)。
【0022】一方、ステップS13の露光処理が完了し
たら、露光したショットが最終ショットであるかどうか
を判断する(ステップS14)。そして、ステップS1
4で最終ショット(Yes)と判断した場合は、ウエハ
203をアンロードし(ステップS15)、ステップS
14において最終ショットでない(No)と判断された
場合は、ステップS12に戻る。次にステップS15に
おいてウエハをアンロードした後で、そのウエハがロッ
トの最終ウエハあるかどうかを判断し(ステップS1
6)、最終ウエハ(Yes)であれば、露光シーケンス
を終了する(ステップS17)。ステップS16におい
て最終ウエハでない(No)と判断された場合、ステッ
プS8およびステップS9に戻って次のウエハの処理を
開始する。
【0023】図4および図5は、前記電子ビーム描画装
置用のパターンファイル内の論理的なデータ構造を示
す。図4において、行(Column#)cおよび列
(Row#)rは、回路パターン全体を1回のスキャン
の最大描画範囲(Xmax,Ymax)に基づいて、そ
れぞれ横(X)方向および縦(Y)方向に分割されたス
キャン領域に割り当てられた番号である。
【0024】図5は、スキャン領域(c,r)内の回路
パターンを表す標準的な図形データの一例を示す。ここ
で、a,b,d,eは台形の4つの頂点、xおよびyは
それぞれスキャン領域(c,r)の左下のコーナを原点
とした頂点dのx座標およびy座標、Hは台形abde
の高さ、LおよびUはそれぞれ下底deおよび上底ab
の長さ、Sは頂点dおよびaのX方向の距離をそれぞれ
表している。また上記図形は、S=0かつL=Hならば
矩形を、L≦Hならば倒立した台形を、L=0ならば三
角形を表わすことになり、組み合わせによって、前記ス
キャン領域に分割された回路パターンのうち直線から成
る部分の全てを表現することができる。さらに、前記ス
キャン領域に分割された回路パターンのうち曲線から成
る部分については、H=1またはL=1とした矩形の組
み合わせなどによって表現することができる。
【0025】図6は、前記回路パターン表示処理の詳細
を示すフローチャートである。同図に示すように、まず
制御装置101から処理要求を受けると、高速演算処理
装置110は、パターンファイル保管手段131に保管
されているレチクル上の回路パターンのパターンファイ
ルからパターンデータ144を図形データとして1つず
つ読み込む(ステップS102)。続いて、パターンデ
ータ変形手段111によってその図形データを、前記ス
テップS6においてレチクル202をアライメントした
際の位置合わせの残差(シフト量、回転量、倍率、直交
度)に基づいて、位置および形状について変換し(ステ
ップS103)、その変換後の図形データを画像データ
展開手段112によってメモリ120上に2値化された
画像データとして展開する(ステップS104)。その
後、レチクル上の回路パターンのパターンファイルの読
み込みが終了か否かを判断し(ステップS105)、終
了でなければ(No)、ステップS102に戻って次の
パターンデータの処理を進める。またステップS105
において終了(Yes)と判断された場合、ステップS
112以降の処理に進む。ステップS112からS11
5は、前記ステップS102からS105においてレチ
クル上の回路パターンに対して行なった処理と同様にウ
エハ上に形成される回路パターンについて行なう処理で
あるが、ステップS113において用いる位置合わせ残
差として、前記ステップS12のウエハ203の位置合
わせにおいて発生したものを用いる点が異なる。ステッ
プS115でウエハ上に形成される回路パターンのパタ
ーンファイルの読み込みが終了か否かを判断し、終了で
あると判断したらステップS126に進む。レチクル上
の回路パターンおよびウエハ上の回路パターンの画像デ
ータの展開が全て終了したら、次のステップS126に
おいては、それらの画像データをタッチパネル付きディ
スプレイ150に、重ねて表示するとともに、画像デー
タ表示手段113は、タッチパネル付きディスプレイ1
50上で行なわれるオペレータによる所定の操作の結果
を入力し、任意のスケールで画像データを拡大・縮小す
る。また前記ステップS126において、露光処理の継
続または中断を示す操作が行なわれた場合、ステップS
23において入力信号から継続か中断かを判断し、その
判断結果を含む処理結果を電気信号として制御装置10
1に返信し、回路パターン表示処理を終了する。一方、
制御装置101では、受信した判断結果に従って、処理
内容を切替える。
【0026】本実施例によると、オペレータが回路パタ
ーンの重なり状態を目視で確認し、実際に露光を行う前
に製造不良の発生を認識することができるので、露光シ
ーケンスの継続あるいは中断の判断が可能となる。
【0027】また、画像データ展開手段112の入力を
パターンファイルから読み込んだパターンデータとし、
かつパターンデータ変形手段111の入力を画像データ
展開手段112がメモリ120上に展開した画像データ
とし、かつパターンデータ変形手段111の出力をメモ
リ120上の画像データとした上で、パターンデータ変
形手段111による処理と画像データ展開手段112に
よる処理を入れ換えた処理のフローによっても上述の実
施例1と同様な結果をもたらすことができる。
【0028】(実施例2)本実施例では、上述の実施例
1と同様の構成の半導体露光装置において、前記ステッ
プS115とS126の間に図7に示すフローチャート
に従う重なり状態評価処理を新たに追加する。
【0029】図7のフローチャートを用いて、本実施例
の重なり状態評価処理を説明する。パターンファイル保
管手段131に保管されているウエハ上の回路パターン
のパターンファイルからパターンデータを図形データと
して1つずつ読み込む(ステップS212)。次に、そ
の読み込んだ図形データを、パターンデータ変形手段1
11によって、前記ステップS6においてレチクル20
2をアライメントした際の位置合わせの残差(シフト
量、回転量、倍率、直交度)に基づいて、位置および形
状について変換する(ステップS213)。次に、その
変換後の図形データを画像データ展開手段112によっ
てメモリ120上に2値化された画像データとして展開
した(ステップS214)後、ウエハ上の回路パターン
のパターンファイルの読み込みが終了したか否かを判断
し(ステップS215)、終了でなければ(No)、ス
テップS212に戻って次のパターンデータを読み込
む。また前記ステップS215において読み込みが終了
した(Yes)と判断された場合、次のステップS22
6に進む。そして、図6のステップS102からS10
5において作成したレチクル上の回路パターンの画像デ
ータと図6のS112からS115において作成したウ
エハ上の回路パターンの画像データとを、重ね合わせて
排他的論理和の演算を行ない、その結果の画像データを
被評価データとして、新たにメモリ120上に展開する
(ステップS226)。次に前記レチクル上の回路パタ
ーンの画像データとステップS212からS215にお
いて作成した画像データを重ね合わせて排他的論理和の
演算を行ない、その結果の画像データを基準データとし
て、さらにメモリ120上に展開する(ステップS22
7)。次に前記被評価データと前記基準データを重ね合
わせて排他的論理和の演算を行ない、その結果を評価用
データとして、新たにメモリ上に展開する。次に前記評
価用データ上のオン(1)になっているビット数を数え
(ステップS228)、そのビット数が予め設定されて
いる判定基準のビット数と比較して(ステップS22
9)、判定基準のビット数を越えていた場合(No)、
図6のステップS126へ進む。また、ステップS22
9において判定基準のビット数以下(Yes)であれ
ば、図3のステップS13に進み、露光シーケンスを継
続する。
【0030】図8は、図7のフローチャートで説明した
重なり評価処理における各画像データの概要を示す図で
あり、図中斜線を施した部分はビットがオン(1)とな
っている領域を示している。同図において、G1は図6
のステップS102からS105において展開した画像
データ、G2は図6のステップS112からS115に
おいて展開した画像データ、G2’は図7のS212か
らS215において展開した画像データ、G12はG1
とG2を重ねて排他的論理和を施した画像データ、G1
2’はG1,G2’を重ねて排他的論理和を施した画像
データ、G122’はG12とG12’を重ねて排他的
論理和を施した画像データを表す。
【0031】本実施例によると、評価のための演算を単
純な排他的論理和で行なうため、処理時間が短いという
利点がある。また、前記ステップS228(図7)にお
けるビット数を数える処理を、X方向およびY方向のそ
れぞれに連続するオンのビットの数の最大数を求める処
理として、かつ前記ステップS229(図7)において
予め設定されている露光シーケンスを継続可能なX方向
およびY方向のそれぞれの幅を判定基準として用いて、
X方向およびY方向についてそれぞれ判定を行なっても
よい。これにより、X方向およびY方向のそれぞれに独
立した判定基準を設けることが可能になる。
【0032】また本実施例においては、評価において不
合格となった場合に、さらにオペレータの判断が可能で
あるように重なり評価処理を実現したため、回路パター
ンの特性によって自動判定が誤って判定した場合であっ
ても、オペレータの判断により、誤判定を防ぐことがで
きる。
【0033】(半導体生産システムの実施例)次に、半
導体デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パ
ネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の
生産システムの例を説明する。これは半導体製造工場に
設置された製造装置のトラブル対応や定期メンテナン
ス、あるいはソフトウェア提供などの保守サービスを、
製造工場外のコンピュータネットワークを利用して行う
ものである。
【0034】図9は全体システムをある角度から切り出
して表現したものである。図中、301は半導体デバイ
スの製造装置を提供するベンダー(装置供給メーカー)
の事業所である。製造装置の実例として、半導体製造工
場で使用する各種プロセス用の半導体製造装置、例え
ば、前工程用機器(露光装置、レジスト処理装置、エッ
チング装置等のリソグラフィ装置、熱処理装置、成膜装
置、平坦化装置等)や後工程用機器(組立て装置、検査
装置等)を想定している。事業所301内には、製造装
置の保守データベースを提供するホスト管理システム3
08、複数の操作端末コンピュータ310、これらを結
んでイントラネットを構築するローカルエリアネットワ
ーク(LAN)309を備える。ホスト管理システム3
08は、LAN309を事業所の外部ネットワークであ
るインターネット305に接続するためのゲートウェイ
と、外部からのアクセスを制限するセキュリティ機能を
備える。
【0035】一方、302〜304は、製造装置のユー
ザーとしての半導体製造メーカーの製造工場である。製
造工場302〜304は、互いに異なるメーカーに属す
る工場であっても良いし、同一のメーカーに属する工場
(例えば、前工程用の工場、後工程用の工場等)であっ
ても良い。各工場302〜304内には、夫々、複数の
製造装置306と、それらを結んでイントラネットを構
築するローカルエリアネットワーク(LAN)311
と、各製造装置306の稼動状況を監視する監視装置と
してホスト管理システム307とが設けられている。各
工場302〜304に設けられたホスト管理システム3
07は、各工場内のLAN311を工場の外部ネットワ
ークであるインターネット305に接続するためのゲー
トウェイを備える。これにより各工場のLAN311か
らインターネット305を介してベンダー301側のホ
スト管理システム308にアクセスが可能となり、ホス
ト管理システム308のセキュリティ機能によって限ら
れたユーザーだけがアクセスが許可となっている。具体
的には、インターネット305を介して、各製造装置3
06の稼動状況を示すステータス情報(例えば、トラブ
ルが発生した製造装置の症状)を工場側からベンダー側
に通知する他、その通知に対応する応答情報(例えば、
トラブルに対する対処方法を指示する情報、対処用のソ
フトウェアやデータ)や、最新のソフトウェア、ヘルプ
情報などの保守情報をベンダー側から受け取ることがで
きる。各工場302〜304とベンダー301との間の
データ通信および各工場内のLAN311でのデータ通
信には、インターネットで一般的に使用されている通信
プロトコル(TCP/IP)が使用される。なお、工場
外の外部ネットワークとしてインターネットを利用する
代わりに、第三者からのアクセスができずにセキュリテ
ィの高い専用線ネットワーク(ISDNなど)を利用す
ることもできる。また、ホスト管理システムはベンダー
が提供するものに限らずユーザーがデータベースを構築
して外部ネットワーク上に置き、ユーザーの複数の工場
から該データベースへのアクセスを許可するようにして
もよい。
【0036】さて、図10は本実施形態の全体システム
を図9とは別の角度から切り出して表現した概念図であ
る。先の例ではそれぞれが製造装置を備えた複数のユー
ザー工場と、該製造装置のベンダーの管理システムとを
外部ネットワークで接続して、該外部ネットワークを介
して各工場の生産管理や少なくとも1台の製造装置の情
報をデータ通信するものであった。これに対し本例は、
複数のベンダーの製造装置を備えた工場と、該複数の製
造装置のそれぞれのベンダーの管理システムとを工場外
の外部ネットワークで接続して、各製造装置の保守情報
をデータ通信するものである。図中、501は製造装置
ユーザー(半導体デバイス製造メーカー)の製造工場で
あり、工場の製造ラインには各種プロセスを行う製造装
置、ここでは例として露光装置502、レジスト処理装
置503、成膜処理装置504が導入されている。なお
図10では製造工場501は1つだけ描いているが、実
際は複数の工場が同様にネットワーク化されている。工
場内の各装置はLAN506で接続されてイントラネッ
トを構成し、ホスト管理システム505で製造ラインの
稼動管理がされている。一方、露光装置メーカー51
0、レジスト処理装置メーカー520、成膜装置メーカ
ー530などベンダー(装置供給メーカー)の各事業所
には、それぞれ供給した機器の遠隔保守を行なうための
ホスト管理システム511,521,531を備え、こ
れらは上述したように保守データベースと外部ネットワ
ークのゲートウェイを備える。ユーザーの製造工場内の
各装置を管理するホスト管理システム505と、各装置
のベンダーの管理システム511,521,531と
は、外部ネットワーク500であるインターネットもし
くは専用線ネットワークによって接続されている。この
システムにおいて、製造ラインの一連の製造機器の中の
どれかにトラブルが起きると、製造ラインの稼動が休止
してしまうが、トラブルが起きた機器のベンダーからイ
ンターネット500を介した遠隔保守を受けることで迅
速な対応が可能で、製造ラインの休止を最小限に抑える
ことができる。
【0037】半導体製造工場に設置された各製造装置は
それぞれ、ディスプレイと、ネットワークインターフェ
ースと、記憶装置にストアされたネットワークアクセス
用ソフトウェアならびに装置動作用のソフトウェアを実
行するコンピュータを備える。記憶装置としては内蔵メ
モリやハードディスク、あるいはネットワークファイル
サーバーなどである。上記ネットワークアクセス用ソフ
トウェアは、専用又は汎用のウェブブラウザを含み、例
えば図11に一例を示す様な画面のユーザーインターフ
ェースをディスプレイ上に提供する。各工場で製造装置
を管理するオペレータは、画面を参照しながら、製造装
置の機種(401)、シリアルナンバー(402)、ト
ラブルの件名(403)、発生日(404)、緊急度
(405)、症状(406)、対処法(407)、経過
(408)等の情報を画面上の入力項目に入力する。入
力された情報はインターネットを介して保守データベー
スに送信され、その結果の適切な保守情報が保守データ
ベースから返信されディスプレイ上に提示される。また
ウェブブラウザが提供するユーザーインターフェースは
さらに図示のごとくハイパーリンク機能(410〜41
2)を実現し、オペレータは各項目の更に詳細な情報に
アクセスしたり、ベンダーが提供するソフトウェアライ
ブラリから製造装置に使用する最新バージョンのソフト
ウェアを引出したり、工場のオペレータの参考に供する
操作ガイド(ヘルプ情報)を引出したりすることができ
る。ここで、保守データベースが提供する保守情報に
は、上記説明した、パターンファイル等、本発明に関連
する情報も含まれる。また、前記ソフトウエアライブラ
リは、回路パターン変形,展開,表示手段、状態評価手
段等の本発明を実現するための最新のソフトウエアも提
供する。
【0038】次に上記説明した生産システムを利用した
半導体デバイスの製造プロセスを説明する。図12は半
導体デバイスの全体的な製造プロセスのフローを示す。
ステップS301(回路設計)では半導体デバイスの回
路設計を行なう。ステップS302(マスク製作)では
設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。一
方、ステップS303(ウエハ製造)ではシリコン等の
材料を用いてウエハを製造する。ステップS304(ウ
エハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記用意したマスク
とウエハを用いて、リソグラフィ技術によってウエハ上
に実際の回路を形成する。次のステップS305(組立
て)は後工程と呼ばれ、ステップS304によって作製
されたウエハを用いて半導体チップ化する工程であり、
アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッ
ケージング工程(チップ封入)等の組立て工程を含む。
ステップS306(検査)ではステップS305で作製
された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト
等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイス
が完成し、これを出荷(ステップS307)する。前工
程と後工程はそれぞれ専用の別の工場で行い、これらの
工場毎に上記説明した遠隔保守システムによって保守が
なされる。また前工程工場と後工程工場との間でも、イ
ンターネットまたは専用線ネットワークを介して生産管
理や装置保守のための情報がデータ通信される。
【0039】図13は上記ウエハプロセスの詳細なフロ
ーを示す。ステップS311(酸化)ではウエハの表面
を酸化させる。ステップS312(CVD)ではウエハ
表面に絶縁膜を成膜する。ステップS313(電極形
成)ではウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステ
ップS314(イオン打込み)ではウエハにイオンを打
ち込む。ステップS315(レジスト処理)ではウエハ
に感光剤を塗布する。ステップS316(露光)では上
記説明した露光装置によってマスクの回路パターンをウ
エハに焼付露光する。ステップS317(現像)では露
光したウエハを現像する。ステップS318(エッチン
グ)では現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ス
テップS319(レジスト剥離)ではエッチングが済ん
で不要となったレジストを取り除く。これらのステップ
を繰り返し行なうことによって、ウエハ上に多重に回路
パターンを形成する。各工程で使用する製造機器は上記
説明した遠隔保守システムによって保守がなされている
ので、トラブルを未然に防ぐと共に、もしトラブルが発
生しても迅速な復旧が可能で、従来に比べて半導体デバ
イスの生産性を向上させることができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
位置合わせの残差による製造不良の発生を露光前あるい
は直後に精度よく判断することができる。また、本発明
の露光装置に、原版と基板の回路パターンの重なり状態
について評価する重なり状態評価手段を設けることによ
り、位置合わせの残差による製造不良の発生を露光装置
においてオペレータの介在無しに自動で判断することが
できる。
【0041】また、本発明の露光装置に、重なり状態評
価手段による評価結果に基づいて露光装置上で行なわれ
る処理のシーケンスを変更する手段を設けることによ
り、位置合わせの残差による製造不良の自動判定の結果
に応じて、自動で処理を切替えることができる。
【0042】また、回路パターンの設計データとして、
電子ビーム描画装置用パターンデータまたはイオンビー
ム描画装置用パターンデータを用いることにより、その
元になるCADデータを回路パターンの設計データとし
て用いた場合と比較して、予め単純な図形データに分割
されているため、画像データヘの展開の処理を比較的単
純な論理で実現できるため、より高速な処理が可能にな
る。また、重なり状態評価手段が、評価対象のレイヤま
たは回路パターンの密度によって評価基準を変更するこ
とにより、品種やレイヤによって回路パターンの特性が
異なる場合においても、正確に製造不良を予測すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1に係る半導体露光装置のシステム構
成図。
【図2】 図1のユニット群の構造を示す図。
【図3】 実施例1に係る露光シーケンスを示すフロー
チャート。
【図4】 実施例1に係るパターンファイルの構成を示
す図。
【図5】 実施例1に係る図形データの一例を示す図。
【図6】 実施例1に係る回路パターン表示処理のフロ
ーチャート。
【図7】 実施例2に係る重なり状態評価処理のフロー
チャート。
【図8】 実施例2に係る画像処理の概要を示す図。
【図9】 半導体デバイスの生産システムをある角度か
ら見た概念図。
【図10】 半導体デバイスの生産システムを別の角度
から見た概念図。
【図11】 ユーザーインタフェースの具体例を示す
図。
【図12】 デバイスの製造プロセスのフローを説明す
る図。
【図13】 ウエハプロセスを説明する図。
【符号の説明】
101:制御装置、102:ユニット群、103:チャ
ンバ、110:高速演算処理装置、111:パターンデ
ータ変形手段、112:画像データ展開手段、113:
画像データ表示、120:メモリ、131:パターンフ
ァイル保管手段、132:画像データ保管手段、15
0:タッチパネル付きディスプレイ、202:レチク
ル、203:ウエハ、204:光源装置、205:照明
光学系、206:投影光学レンズ、207:レチクルス
テージ、209:ウエハステージ、210:空調機室、
213:フィルタボックス、214:ブース、215:
冷却器、216:再熱ヒータ、217:送風機、22
0:レチクルライブラリ、221:レチクルロボット、
230:ウエハカセットエレベータ、231:ウエハ投
入出ロボット、232:プリアライメントユニット、2
33:ウエハ供給ハンド、234:インラインステーシ
ョン、281:レチクル光学系、282:オフアクシス
顕微鏡、291:ウエハチャック。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原版上に形成された回路パターンを基板
    上に投影露光する露光装置において、前記原版上または
    前記基板上に形成される回路パターンの設計データを位
    置合わせの残差に基づいて変形させる回路パターン変形
    手段と、前記回路パターン変形手段によって変形された
    設計データを画像データとしてメモリ上に展開する回路
    パターン展開手段と、前記回路パターン展開手段によっ
    てメモリ上に展開された原版上の回路パターンの画像デ
    ータおよび基板上の回路パターンの画像データを重ねて
    表示する回路パターン表示手段とを具備することを特徴
    とする露光装置。
  2. 【請求項2】 前記メモリ上に展開された原版上の回路
    パターンの画像データおよび基板上の回路パターンの画
    像データに対して演算を行なうことによって、これら2
    つの回路パターンの重なり状態について評価する重なり
    状態評価手段を具備することを特徴とする請求項1記載
    の露光装置。
  3. 【請求項3】 前記重なり状態評価手段は、前記2つの
    回路パターンのずれ量が許容範囲を超えるか否かを判断
    するものであることを特徴とする請求項2に記載の露光
    装置。
  4. 【請求項4】 前記重なり状態評価手段による評価結果
    に基づいて、露光装置上で行なわれる処理のシーケンス
    を変更する手段を有することを特徴とする請求項2また
    は3に記載の露光装置。
  5. 【請求項5】 前記原版上に形成された回路パターンの
    設計データは、前記原版の作成時に用いた電子ビーム描
    画装置用パターンデータまたはイオンビーム描画装置用
    パターンデータであることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれか1項に記載の露光装置。
  6. 【請求項6】 前記基板上に形成される回路パターンの
    設計データは、前記原版上に形成された回路パターンの
    設計データに露光倍率を積算したものを含むことを特徴
    とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の露光装置。
  7. 【請求項7】 前記許容範囲は、前記電子ビーム描画装
    置用パターンデータまたは前記イオンビーム描画装置用
    パターンデータの作成時に、位置合わせ誤差を補償する
    ために予め設けられるマージンの範囲であることを特徴
    とする請求項5または6に記載の露光装置。
  8. 【請求項8】 前記重なり状態評価手段は、評価対象の
    レイヤまたは回路パターンの密度によって評価基準を変
    更する機能を有することを特徴とする請求項1〜7のい
    ずれか1項に記載の露光装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の露
    光装置を含む各種プロセス用の製造装置群を半導体製造
    工場に設置する工程と、該製造装置群を用いて複数のプ
    ロセスによって半導体デバイスを製造する工程とを有す
    ることを特徴とするデバイス製造方法。
  10. 【請求項10】 前記製造装置群をローカルエリアネッ
    トワークで接続する工程と、前記ローカルエリアネット
    ワークと前記半導体製造工場外の外部ネットワークとの
    間で、前記製造装置群の少なくとも1台に関する情報を
    データ通信する工程とをさらに有する請求項9に記載の
    方法。
  11. 【請求項11】 前記露光装置のベンダーもしくはユー
    ザーが提供するデータベースに前記外部ネットワークを
    介してアクセスしてデータ通信によって前記製造装置の
    保守情報を得る、または前記半導体製造工場とは別の半
    導体製造工場との間で前記外部ネットワークを介してデ
    ータ通信して生産管理を行う請求項9に記載の方法。
  12. 【請求項12】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の
    露光装置を含む各種プロセス用の製造装置群と、該製造
    装置群を接続するローカルエリアネットワークと、該ロ
    ーカルエリアネットワークから工場外の外部ネットワー
    クにアクセス可能にするゲートウェイを有し、前記製造
    装置群の少なくとも1台に関する情報をデータ通信する
    ことを可能にした半導体製造工場。
  13. 【請求項13】 半導体製造工場に設置された請求項1
    〜8のいずれか1項に記載の露光装置の保守方法であっ
    て、前記露光装置のベンダーもしくはユーザーが、半導
    体製造工場の外部ネットワークに接続された保守データ
    ベースを提供する工程と、前記半導体製造工場内から前
    記外部ネットワークを介して前記保守データベースへの
    アクセスを許可する工程と、前記保守データベースに蓄
    積される保守情報を前記外部ネットワークを介して半導
    体製造工場側に送信する工程とを有することを特徴とす
    る半導体製造装置の保守方法。
  14. 【請求項14】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の
    露光装置において、ディスプレイと、ネットワークイン
    タフェースと、ネットワーク用ソフトウェアを実行する
    コンピュータとをさらに有し、露光装置の保守情報をコ
    ンピュータネットワークを介してデータ通信することを
    可能にした露光装置。
  15. 【請求項15】 前記ネットワーク用ソフトウェアは、
    前記露光装置が設置された工場の外部ネットワークに接
    続され前記露光装置のベンダーもしくはユーザーが提供
    する保守データベースにアクセスするためのユーザーイ
    ンタフェースを前記ディスプレイ上に提供し、前記外部
    ネットワークを介して該データベースから情報を得るこ
    とを可能にする請求項14に記載の装置。
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