JP2003068257A - ラミネートケース電池 - Google Patents

ラミネートケース電池

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JP2003068257A
JP2003068257A JP2001259653A JP2001259653A JP2003068257A JP 2003068257 A JP2003068257 A JP 2003068257A JP 2001259653 A JP2001259653 A JP 2001259653A JP 2001259653 A JP2001259653 A JP 2001259653A JP 2003068257 A JP2003068257 A JP 2003068257A
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battery
individual
case
laminate film
wall
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JP2001259653A
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Haruyoshi Yamashita
晴義 山下
Makoto Motono
誠 本野
Takehito Yoda
武仁 依田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易な構成で、電池の高出力化を図りつつ、
小型化や軽量化、コストダウンを行うことのできるラミ
ネートフィルムを用いた電池からなる電池列で構成され
るラミネートケース電池を提供する。 【解決手段】 ラミネートフィルム18と被覆壁16と
により電池セルを覆い個別電池12を形成する。前記被
覆壁16は、前記ラミネートフィルム18の位置がユニ
ットケース20内で所定範囲内に維持できるように支持
する支持部材14の一部を構成され、ユニットケース2
0内で所定位置に固定される個別電池12複数配列して
電池列を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラミネートケース
電池、特にラミネートフィルムで覆われた電池を複数接
続配列してなるラミネートケース電池に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電気自動車やハイブリッド自動車
等の実用化、及び普及に伴い搭載する電池の需要が高ま
ると共に、高出力化が強く要望されている。
【0003】電池の高出力化は、単純に複数の電池を配
列し接続することにより実現可能であるが、電池の搭載
スペースは、限られているため電池の高出力化と共に、
小型化や軽量化も要求されている。
【0004】個別の電池における小型化や軽量化を行う
手段としては、電池を構成する電池セルを覆う部材とし
て、薄くて軽い、かつ十分な強度を有するラミネートフ
ィルムを用いることが知られており、例えば、実公平7
−18127号公報に単体の電池の構造が記載されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、電池
の高出力化を図るためには、複数の電池を接続して電池
列を構成することが考えられるが、ラミネートフィルム
を用いた電池で電池列を構成することに関しては、十分
に検討されていないのが現状である。
【0006】さらに、ラミネートフィルムを用いた電池
は、周囲温度が上昇したり過充電になってしまった場
合、電池の内圧が上昇し膨張してしまう。ラミネートフ
ィルムの場合、柔らかく容易に形状が変化するため内圧
上昇による膨張が発生した場合、任意に形状が変化して
しまい、個別電池が相互に接触したり、個別電池間で大
きな応力が働いてしまう場合があり、個別電池間の接続
が不安定になってしまう。また、電池の充放電動作を効
率的に行うためには、電池を最適温度に維持するように
適切な冷却を行う必要があり、適切な冷却スペースを設
ける必要がある。通常、ラミネートフィルムを用いた電
池は、ハウジングケースに収納されたり、電池を使用す
る装置側の壁面に固定されたりしているが、前述したよ
うに膨張による任意の形状変化が発生した場合、冷却ス
ペースを少なくしたり、完全に塞いでしまう場合があ
る。その結果、冷却効率が不安定になり、電池の充放電
効率を低下させてしまう、つまり、せっかく複数の電池
で電池列を構成しても十分に機能させることができない
という問題がある。別途、冷却手段を設けることも考え
られるが、部品点数が増加したり、製品コストが増大し
たり、電池全体の大型化や重量化にも繋がってしまうた
め、単なる冷却手段の追加は好ましくない。
【0007】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、容易な構成で、電池の高出力化を図りつつ、小型
化や軽量化、コストダウンを行うことのできるラミネー
トフィルムを用いた電池を複数配列した電池列を成すラ
ミネートケース電池を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明は、電池セルと、前記電池セルの少
なくとも一部を覆い個別電池の外皮を形成するラミネー
トフィルムと、前記個別電池を収納するユニットケース
の内壁に対する前記ラミネートフィルムの位置が前記内
壁と接触しない所定範囲内に維持できるように個別電池
を支持する支持部材と、を含み、前記ユニットケース内
に前記個別電池を複数配列して電池列を構成することを
特徴とする。
【0009】この構成によれば、個別電池を複数配列し
ても、その固定位置をユニットケースの内壁に接触しな
い所定範囲内に確実に維持することが可能で、安定した
個別電池の支持が行える。また、周囲温度の上昇や過充
電により個別電池が膨張してもユニットケース内で、ラ
ミネートフィルムの位置を前記内壁に接触しない所定範
囲内で維持可能であり、ラミネートフィルムを用いた電
池の高出力、小型化、軽量化を行うことができる。
【0010】上記のような目的を達成するために、本発
明は、上記構成において、前記支持部材の少なくとも一
部は、プレート形状を呈し、前記ラミネートフィルムと
共に前記電池セルを覆い個別電池音外皮を形成し、かつ
前記プレート形状の支持部材により個別電池に対する冷
却路壁を形成することを特徴とする。
【0011】この構成によれば、ラミネートフィルムを
用いた電池の高出力、小型化、軽量化を図りつつ、安定
した冷却スペースの確保が可能になり、安定した十分な
冷却を行うことができる。
【0012】上記のような目的を達成するために、本発
明は、上記構成において、前記プレート形状の支持部材
は、複数の個別電池の共用覆壁であることを特徴とす
る。
【0013】この構成によれば、部品点数の削減が可能
であり、小型化、軽量化を行いつつ、コストダウンを行
うことができる。
【0014】上記のような目的を達成するために、本発
明は、上記構成において、前記プレート形状の支持部材
は、端部が折り返し可能な薄プレート形状を呈すること
を特徴とする。
【0015】この構成によれば、薄い支持部材の使用に
より、小型化、軽量化が可能であると共に、端部を折り
返すことにより、ユニットケースへの固定強度を増加す
ることができる。
【0016】上記のような目的を達成するために、本発
明は、上記構成において、前記ラミネートフィルムは、
前記電池セルの全体を覆い、前記支持部材の一部は、ラ
ミネートフィルムに所定張力を付与しつつ少なくとも両
端を支持する棒状形状を呈することを特徴とする。
【0017】この構成によれば、支持部材の簡略化及び
軽量化ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
(以下、実施形態という)を図面に基づき説明する。
【0019】図1には、本実施形態のラミネートケース
電池10の構成が示されている。図1に示す実施形態に
おいて、ラミネートケース電池10は、複数の個別電池
12を配列することにより所定の出力能力を有する電池
列を構成している。各個別電池12は、支持部材14の
一部であると共に個別電池12の内部に収納された電池
セル(不図示)の一部を覆う被覆壁16と、電池セルの
残りの部分を覆うラミネートフィルム18とで外皮が構
成されている。前記被覆壁16は、例えば樹脂等で絶縁
処理が行われたアルミニューム板等の所定厚みを有する
板材で構成されている。一方、ラミネートフィルム18
は、アルミニューム等の金属薄膜に樹脂フィルムを熱溶
着させて形成したものであり、電池セル側が樹脂フィル
ムになるように配置される。ラミネートフィルム18
は、金属薄膜の使用により所定強度を維持することが可
能であると共に、薄型化及び軽量化が容易であり、個別
電池12の内容積を維持しつつ外形体積を容易に減少す
ることが可能である。従って、個別電池12の一部にラ
ミネートフィルム18を使用することにより、個別電池
12の小型化及び軽量化を容易に行うことが可能にな
る。
【0020】本実施形態の特徴的事項は、前述したよう
に構成されるラミネートケース電池10を前記ラミネー
トフィルム18の位置が個別電池12を収納するユニッ
トケース20の内壁と接触しない所定範囲内に維持でき
る支持部材14を用いて、個別電池12を複数配列して
電池列を構成しているところである。
【0021】通常、ラミネートフィルムを用いた電池
は、むき出しで使用されることはなく、所定のケースに
収納された状態で使用される。前述したように、ラミネ
ートフィルム18を使用した電池は、周囲温度の上昇や
過充電等による電池セルの温度上昇によって膨張する。
つまり、柔軟なラミネートフィルム18が外側に向かっ
て膨れ上がってしまう。この膨張により、ユニットケー
ス内におけるラミネートケース電池10の位置が不安定
になり、電池列を構成する複数の電池間の接続が不安定
になる虞がある。そこで、本実施形態においては、支持
部材14により、ユニットケース20に対する個別電池
12の位置を所定範囲内の位置に維持している。なお、
図1に示す構成においては、2個の個別電池12を被覆
壁16側を背中合わせに配置したダブルタイプを例に取
り説明する。
【0022】図1の例の場合、背中合わせの2枚の被覆
壁16は、スペーサ22を介して所定間隔を有し対向配
置され、スペーサ22にボルト26等の締結手段で固定
可能な一対のブラケット24により挟み込むように固定
されている。つまり、図1の例の場合、被覆壁16、ス
ペーサ22、ブラケット24等により支持部材14が構
成されている。そして、支持部材14の一部が、電池列
を収納するユニットケース20の一部と接続されてい
る。なお、通常、ユニットケース20は箱形を呈してい
るが、図1の場合、ユニットケース20の一部の壁面の
みを図示している。図1に示すように、支持部材14
は、ボルト28等によりユニットケース20に固定され
ている。この時、ユニットケース20と個別電池12の
ラミネートフィルム18との距離は、ラミネートフィル
ム18部分が膨張した場合でも、接触しない距離(ラミ
ネートフィルム18の膨張変形を考慮した距離)に設定
され、ラミネートフィルム18の位置が所定範囲内に維
持できるようになっている。
【0023】その結果、ラミネートフィルム18を含む
個別電池12が膨張した場合でも、ユニットケース20
に接触したり、隣接する個別電池12に接触したりする
ことがなく、ラミネートフィルム18を用いて、個別電
池12の小型化、軽量化を行いつつ、複数配列した個別
電池12をユニットケース20内の所定位置に良好に支
持することが可能になる。また、個別電池12のラミネ
ートフィルム18がユニットケース20の内壁に対して
所定範囲内に維持されることによって、常に、ユニット
ケース20とラミネートフィルム18との間に一定量以
上の冷却用の流路を形成することができる。つまり、個
別電池12の膨張に関わらず、常時安定した冷却流路を
確保することが可能になる。その結果、個別電池12の
安定した冷却を行うことが可能になり、電池列としての
ラミネートケース電池の充放電効率を最適状態に維持す
ることができる。
【0024】また、図1の構成の場合、支持部材14を
形成する硬質の被覆壁16はスペーサ22を介して、当
該スペーサ22の厚み分の空間が常時確保される。つま
り、被覆壁16が冷却路壁となり、背中合わせの個別電
池12間に冷却流路を形成している。前述したように、
被覆壁16は電池セルの被覆の一部を構成しているの
で、被覆壁16が冷却路壁となることにより効率的な冷
却を行うことが可能になる。また、冷却路を硬質の被覆
壁16で形成することにより、冷却路は個別電池12の
膨張の有無に関わりなく、常に所定の間隔を維持するこ
とができるので、安定した冷却を行うことができる。
【0025】また、上述のように、支持部材14により
各個別電池12の周囲に常時空間が確保できる。この空
間は、絶縁空間としても機能するので、例えば、個別電
池12本体の絶縁性能を低下させても、周囲に形成され
る絶縁空間で補うことが可能になる。従って、個別電池
12本体の絶縁構造を簡略化することが可能になり、製
造コストの削減や軽量化に寄与することができる。な
お、絶縁空間により補う絶縁率は、個別電池12が膨張
した時の絶縁率に基づいて計算することが好ましい。
【0026】図2は、個別電池12を一列に配列する例
(シングルタイプ)を示している。個別電池12は、図
1と同様に、支持部材30の一部を構成する被覆壁16
とラミネートフィルム18とで電池セル(不図示)を覆
って時別電極12の外皮を形成している。図2に場合、
支持部材30は、被覆壁16を冷却路壁として機能させ
るために、被覆壁16に対面する部分の大部分が凹部3
2aを形成するベース部材32を含み、ベース部材32
上に被覆壁16とラミネートフィルム18で構成される
個別電池12が固定されている。そして、支持部材30
の一部であるベース部材32は、ボルト(不図示)等に
よりユニットケース20に固定されている。この時、図
1と同様に、ユニットケース20と個別電池12のラミ
ネートフィルム18との距離は、ラミネートフィルム1
8部分が膨張した場合でも、接触しない距離に設定さ
れ、ラミネートフィルム18の位置が所定範囲内に維持
できるようになっている。その結果、図1に示す構造と
同様に、ラミネートフィルム18を用いて、個別電池1
2の小型化、軽量化を行いつつ、複数配列した個別電池
12をユニットケース20内の所定位置に良好に支持す
ることが可能になる。また、個別電池12のラミネート
フィルム18とユニットケース20の内壁との間に形成
される空間及び、被覆壁16とベース部材32の凹部3
2aとで形成される空間により常時冷却流路が確保でき
るので、個別電池12の安定した冷却を行うことが可能
となり、図1の構造と同様な冷却性能を得ることができ
る。
【0027】図3は、図2に示す構造の変形例である。
図2においては、被覆壁16を各個別電池12の専用と
して設けていたが、図3の場合は、1枚の被覆壁34で
複数(図3の場合は3個)の個別電池12の外皮を形成
している。それに伴い、支持部材36の一部であるベー
ス部材38の凹部38aも複数(図3の場合は3個)の
個別電池12を跨ぐ形状になっている。この構成によれ
ば、図2の構造と同様に、電池列全体としての小型化、
軽量化、冷却機能の安定確保等が可能であると共に、部
品点数の削減が可能になり、ラミネートケース電池10
(電池列)の組み立て性の向上及び製造コストの低減に
寄与することが可能になる。なお、上述の説明において
は、被覆壁34を複数の個別電池12で共有する形態、
つまり、電池セル(不図示)は個々のラミネートフィル
ム18で覆われる形態として説明したが、1枚のラミネ
ートフィルム18で複数(図3に従えば3個)の電池セ
ルを覆う構成としてもよい。この場合、個別電池が複数
の電池セルを含み、ユニット化され容量を増大させた個
別電池を形成することができる。この個別電池を複数配
列することにより、大容量のラミネートケース電池10
を形成する時の取り扱いが容易になる。
【0028】図4には、図1と同様に個別電池12を背
中合わせに組み合わせたダブルタイプの配置において、
スペーサ22を用いることなく、冷却流路を形成する例
を示している。図4の例の場合、個別電池12の内部に
収納された電池セル(不図示)の一部を覆う被覆壁40
の外表面側に凹部40aを複数形成し、相対する被覆壁
40を組み合わせることにより、図4の紙面表裏方向に
延びる冷却流路42を形成している。図4においては、
ダブルタイプに組み合わせた2個の個別電池12のみを
図示しているが、図1等と同様に、ダブルタイプに組み
合わせた2個の個別電池12を紙面左右方向や表裏方向
に組み合わせて、所望の出力を得る電池列を形成する。
勿論、この場合も支持部材40の一部が、電池列を収納
するユニットケース(不図示)の一部にボルト等の締結
手段により接続される。そして、ユニットケースと個別
電池12のラミネートフィルム18との距離は、ラミネ
ートフィルム18部分が膨張した場合でも、接触しない
距離に設定され、ラミネートフィルム18の位置が所定
範囲内に維持できるようになっている。その結果、図1
に示す構造と同様に、ラミネートフィルム18を用い
て、個別電池12の小型化、軽量化を行いつつ、複数配
列した個別電池12をユニットケース内の所定位置に良
好に支持することが可能になる。また、個別電池12の
ラミネートフィルム18とユニットケースの内壁との間
に形成される空間及び、被覆壁40の凹部40aで形成
される空間により常時冷却流路が確保できるので、個別
電池12の安定した冷却を行うが可能となり、図1の構
造と同様な冷却性能を得ることができる。
【0029】図5(a)には、ラミネートケース電池1
0をさらに軽量化、小型化するための構造が示されてい
る。図1〜4に示した例では、個別電池12の内部に収
納された電池セル(不図示)の一部を覆う被覆壁16,
34,40等を比較的厚みの厚い金属の板材を使用する
例を示した。これに対し、図5(a)の場合、被覆壁4
4として、薄板を使用している。その結果、電池列とし
てのラミネートケース電池10の軽量化、小型化を促進
することができる。なお、支持部材46の一部に薄い被
覆壁44を使用する場合、ブラケット24を使用したス
ペーサ22への押さえ込み強度が十分に確保できない場
合がある。そのため、図5(a)の例では、ブラケット
24とスペーサ22との間に挟み込む被覆壁44の端部
44aを折り返すことにより、その端部44a部分の厚
みを増し、ブラケット24による保持力を増大させてい
る。
【0030】このように、被覆壁44をブラケット24
でしっかりと保持することにより、個別電池12が膨張
した時でも、膨らみが被覆壁44側で発生しないように
している。つまり、膨張時の個別電池12の変形をラミ
ネートフィルム18側のみで発生させ、個別電池12の
形状変化の予想を可能とし、ユニットケースとラミネー
トフィルム18との距離の設定を容易にしている。な
お、保持部材46は、前述した各構造と同様に、図示し
ないユニットケースに接続され、ユニットケースとラミ
ネートフィルム18との距離の設定範囲内に維持するよ
うになっている。
【0031】このように、薄い被覆壁44を使用した場
合でも、上述した各構造と同様に、ラミネートフィルム
18を用いて、個別電池12の小型化、軽量化を行いつ
つ、複数配列した個別電池12をユニットケース内の所
定位置に良好に支持することが可能になる。また、個別
電池12のラミネートフィルム18とユニットケースの
内壁との間に形成される空間及び、被覆壁44とスペー
サ22で形成される空間により常時冷却流路が確保でき
るので、個別電池12の安定した冷却を行うことが可能
となり、図1の構造と同様な冷却性能を得ることができ
る。
【0032】なお、図1〜4の構造においては、ラミネ
ートフィルム18と被覆壁16,34,40等とは、例
えば溶着によって接続していたが、図5(a)のように
被覆壁44を折り返す場合、図5(b)に示すように、
その端部44aでラミネートフィルム18をくわえ込
み、かしめることができる。その結果、ラミネートフィ
ルム18と被覆壁44によるシール性が向上すると共
に、作業も容易になる。
【0033】図6には、上述した個別電池12とは異な
る形態の個別電池48で構成されるラミネートケース電
池50が示されている。個別電池48は、ラミネートフ
ィルム52a,52bが電池セル(不図示)の両側から
挟み込むように全体を包み込むことにより形成されてい
る。また、保持部材としての棒状形状の芯材54が電池
セルの図中左右位置でラミネートフィルム52a,52
bによってやはり包み込まれている。この芯材54の上
下部分は、図示しないユニットケース(複数配列された
個別電池48を収納するケース)の内壁面等に形成され
たレール56の位置決め孔56aに挿入可能であり、ラ
ミネートフィルム52a,52bに所定張力を付与しつ
つ、ユニットケースの内壁に対するラミネートフィルム
52a,52bの位置が所定範囲内に維持できるように
個別電池48を支持している。個別電池48は、レール
56上に複数所定間隔で形成された位置決め孔56aに
順次配置されることにより、複数の個別電池48がユニ
ットケースに配列されラミネートケース電池50を構成
する。
【0034】その結果、ラミネートフィルム52a,5
2bを含む個別電池48が膨張した場合でも、ユニット
ケースに接触したり、隣接する個別電池48に接触した
りすることがなく、ラミネートフィルム52a,52b
を用いて、個別電池48の小型化、軽量化を行いつつ、
複数配列した個別電池48をユニットケース内の所定位
置に良好に支持することが可能になる。また、個別電池
48のラミネートフィルム52a,52bがユニットケ
ースの内壁に対して所定範囲内に維持されることによっ
て、常に、ユニットケースとラミネートフィルム52
a,52bとの間に冷却用の流路を形成することができ
る。つまり、個別電池48の膨張に関わらず、常時安定
した冷却流路を確保することが可能になり、個別電池4
8の安定した冷却を行うことが可能になり、電池列とし
てのラミネートケース電池50の充放電効率を最適状態
に維持することができる。また、支持部材をラミネート
フィルム52a,52bに張力を付与しつつ、ユニット
ケース内での位置を維持できる芯材54で構成すること
により、支持部材の簡略化が可能である。なお、個別電
池48の一部からは電極58a,58bが突出し、複数
配列された個別電池48が電気的に接続され、所望の出
力を得ることができる。勿論、図1〜5に示す構造の個
別電池12にも電極が形成され各個別電池12が電気的
に接続されている。
【0035】図7には、図6に示すラミネートケース電
池50のユニットケースに対する固定強度及び個別電池
48の形状維持強度を向上するために、一対の芯材54
の間に補強芯材60を配置した例が示されている。この
補強芯材60は電池セルの内圧の増加による膨張により
芯材54が曲がることを抑制すると共に、ラミネートケ
ース電池50が使用される環境、例えば車両等に搭載さ
れた場合に振動が常時与えられる場合等に個別電池48
の形状維持や固定状態の維持に寄与することが可能であ
り、ユニットケース内での個別電池48の配置位置の維
持性を向上することが可能になる。
【0036】図8には、図6,7のラミネートケース電
池50において、芯材54の他の配置例が示されてい
る。図8の例においては、芯材54をラミネートフィル
ム52a,52bの外側に配置し、ユニットケース(不
図示)に形成されたブラケット62に、芯材54がラミ
ネートフィルム52a,52bによって巻き込まれるよ
うに収納されている。このように、芯材54をラミネー
トフィルム52a,52bの外側に配置することによ
り、電池セルを包含するラミネートフィルム52a,5
2bの密着性が向上すると共に、芯材54によるラミネ
ートフィルム52a,52bに対する張力付与を増強す
ることできる。その結果、さらに安定した個別電池48
の支持固定を行うことができる。
【0037】なお、上述した実施形態の各例における個
別電池の形状や配列は、一例であり、個別電池の少なく
とも一部がラミネートフィルムで覆われ、そのラミネー
トフィルムの位置を前記個別電池が収納されるユニット
ケース内の所定範囲内に維持する支持部材を含む構成で
あれば、上述した実施形態と同様な効果を得ることがで
きる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、個別電池を複数配列し
ても、その固定位置をユニットケースの内壁に接触しな
い所定範囲内に確実に維持することが可能で、安定した
個別電池の支持を行うことができる。また、周囲温度の
上昇や過充電により個別電池が膨張してもユニットケー
ス内で、ラミネートフィルムの位置を所定範囲内で維持
可能であり、ラミネートフィルムを用いた電池列の高出
力、小型化、軽量化を行うことができる。また、ラミネ
ートフィルムを用いた電池列の高出力、小型化、軽量化
を図りつつ、冷却スペースの確保が可能になり、安定し
た十分な冷却を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るラミネートケース電
池の構造の構成概念を示す行成概念図である。
【図2】 本発明の実施形態に係るラミネートケース電
池の他の構造の構成概念を示す行成概念図である。
【図3】 本発明の実施形態に係るラミネートケース電
池において、被覆壁を複数の個別電池で共用した構造の
構成概念を示す行成概念図である。
【図4】 本発明の実施形態に係るラミネートケース電
池において、スペーサを用いることなく冷却路を形成し
た構造の構成概念を示す行成概念図である。
【図5】 本発明の実施形態に係るラミネートケース電
池において、薄板で被覆壁を形成した場合の構造の構成
概念を示す行成概念図である。
【図6】 本発明の実施形態に係るラミネートケース電
池において、ラミネートフィルムで電池セルの全体を覆
う構成とした場合の構造の構成概念を示す行成概念図で
ある。
【図7】 図6に示すラミネートケース電池の形状維持
等のために補強を行う場合の構成概念を示す行成概念図
である。
【図8】 図6,7に示すラミネートケース電池におい
て、芯材の他の配置例を説明する説明図である。
【符号の説明】
10 ラミネートケース電池、12 個別電池、14
支持部材、16 被覆壁、18 ラミネートフィルム、
20 ユニットケース、22 スペーサ、24ブラケッ
ト、26,28 ボルト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 依田 武仁 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 5H011 AA02 AA03 AA05 AA08 AA09 BB05 CC02 CC06 CC10 DD26 5H031 AA09 BB04 CC01 KK01 5H040 AA02 AA18 AA28 AS07 AT04 AY05 AY10 CC20 CC27 CC32 CC34 JJ03 JJ06 JJ10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池セルと、 前記電池セルの少なくとも一部を覆い個別電池の外皮を
    形成するラミネートフィルムと、 前記個別電池を収納するユニットケースの内壁に対する
    前記ラミネートフィルムの位置が前記内壁と接触しない
    所定範囲内に維持できるように個別電池を支持する支持
    部材と、 を含み、 前記ユニットケース内に前記個別電池を複数配列して電
    池列を構成することを特徴とするラミネートケース電
    池。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電池において、 前記支持部材の少なくとも一部は、プレート形状を呈
    し、 前記ラミネートフィルムと共に前記電池セルを覆い個別
    電池音外皮を形成し、かつ前記プレート形状の支持部材
    により個別電池に対する冷却路壁を形成することを特徴
    とするラミネートケース電池。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電池において、 前記プレート形状の支持部材は、 複数の個別電池の共用覆壁であることを特徴とするラミ
    ネートケース電池。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3記載の電池にお
    いて、 前記プレート形状の支持部材は、端部が折り返し可能な
    薄プレート形状を呈することを特徴とするラミネートケ
    ース電池。
  5. 【請求項5】 請求項1記載に電池において、 前記ラミネートフィルムは、前記電池セルの全体を覆
    い、 前記支持部材の一部は、ラミネートフィルムに所定張力
    を付与しつつ少なくとも両端を支持する棒状形状を呈す
    ることを特徴とするラミネートケース電池。
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