JP2003066348A - 光伝送システム - Google Patents
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- G02B6/35—Optical coupling means having switching means
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Abstract
題を解決し、品質が保証された光伝送システムを提供す
る。 【解決手段】レーザ光を受信する入力ポート10と、そ
のレーザ光を集光する入力側光学素子12と、集光され
たレーザ光を反射する複数の入力側反射板101を有す
る入力側反射板群40と、反射されたレーザ光を更に反
射する複数の出力側反射板101を有する出力側反射板
群41と、更に反射したレーザ光を更に集光する複数の
出力側光学素子13と、更に集光されたレーザ光を受信
する出力ポート11とを具備し、入力側光学素子12と
出力側光学素子13との距離の内、最長の光学距離をD
Lとし、最短の光学距離をDSとしたとき、入力ポート
に最も近い入力側光学素子12からのレーザ光のビーム
ウエスト位置Qを、0.9(DL+DS)/4≦Q≦
1.1(DL+DS)/4 とする光伝送システムを用
いる。
Description
る伝送システムに関し、特に高い信号品質が要求される
光伝送システムに関する。
75176号公報には、マイクロダイナミック光スイッ
チの技術が開示されている。この光スイッチは、1つの
光ファイバーから構成される入力ポートと、光を反射さ
せ光路を変更されるためのミラーと、ミラーの位置を変
位させる圧電アクチュエータと、n本の光ファイバーか
ら構成される出力ポートとを有する。この技術による
と、入力ポートと出力ポートは90度の角度をもち、入
力ポートからの光はその光の経路に対し45度に傾けた
ミラーを介して出力ポートに伝達される。また、入出力
ポート間の距離は、その光学系に光コリメーティングレ
ンズを含んだ場合は50μmより長く、含まない場合に
は50μm以下である。この技術において、入出力間距
離を50μm以下にすることは低い挿入損失の実現に必
要であると述べられている。さらに、コリメーティング
レンズを用いて光ビームをコリメート(平行に)して光
の発散を押さえることができるので、コリメーティング
レンズを用いる場合には入出力間距離を50μmより長
くしても低い挿入損失が実現できると述べている。
圧電アクチュエータは、ミラーを駆動することが可能な
距離には限界がある。従って、入出力ポート数にも限界
があることになる。また、入力側からミラーまでの距離
が出力ポートにより変化することにより、出力端でのビ
ーム径が出力ポートにより異なる。これは出力ポートに
よって信号品質が異なることを示している。
スイッチング装置の技術が開示されている。この装置
は、光ファイバーを用いた入出力ポートと、複数のレン
ズと、複数の可動ミラーと、固定ミラーとを有する。こ
こでの可動ミラーは光学損失が最小になるよう動作して
いると述べられている。
とが必須であり、ポート数の増加は可動範囲拡大と入出
力距離の拡大が必要である。入出力距離の拡大は、入力
側からミラーまでの距離が出力ポートにより変化するこ
とを意味する。従って、先の例と同様に、出力端でのビ
ーム径が出力ポートにより異なるため、出力ポートによ
って信号品質が異なることになる。
は、出力ポートによって信号品質が異なるという問題を
解決し、品質が保証された光伝送システムを提供するこ
とにある。
ム径の大きさが出力ポートに依存しない光伝送システム
を提供することにある。
の際、入力ポートと出力ポートとの間の距離の変動によ
っても、光損失を大幅に抑制することが可能な光伝送シ
ステムを提供することにある。
制限の緩やかな光伝送システムを提供することにある。
物理的配置の制限が緩やかな光伝送システムを提供する
ことにある。
形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決す
るための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特
許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]との対応
関係を明らかにするために付加されたものである。ただ
し、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載
されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならな
い。
の光伝送システムは、複数のレーザビームをそれぞれ受
信する複数の入力ポート(10)と、前記複数の入力ポ
ート(10)に1:1に対応し、前記複数のレーザビー
ムの各々を集光する複数の入力側光学素子(12)と、
前記複数の入力側光学素子(12)に1:1に対応し、
前記集光されたレーザビームの各々を反射する複数の入
力側反射板(101)を有する入力側反射板群(40)
と、前記反射されたレーザビームの各々を更に反射する
複数の出力側反射板(101)を有する出力側反射板群
(41)と、前記複数の出力側反射板(101)に1:
1に対応し、前記更に反射したレーザビームの各々を更
に集光する複数の出力側光学素子(13)と、前記複数
の出力側光学素子(13)に1:1に対応し、前記更に
集光されたレーザビームの各々を受信する複数の出力ポ
ート(11)とを具備し、前記入力ポート(10)に最
も近い前記入力側光学素子(12)から前記出力ポート
(11)に最も近い前記出力側光学素子(13)までの
最長の光学距離をDLとし、最短の光学距離をDSとし
たとき、前記入力ポートに最も近い前記入力側光学素子
(12)からの前記レーザビームのビームウエスト位置
Qを、 0.9(DL+DS)/4≦Q≦1.1(DL+DS)
/4 となるように、前記入力ポート(10)の出力端での前
記レーザビームのビーム径と、前記レーザビームの波長
と、前記出力端と前記入力側光学素子(12)との距離
と、前記入力側光学素子(12)の焦点距離とが選択さ
れている。
レーザビームをそれぞれ受信する複数の入力ポート(1
0)と、前記複数の入力ポート(10)に1:1に対応
し、前記複数のレーザビームの各々を集光する複数の入
力側光学素子(12)と、前記複数の入力側光学素子
(12)に1:1に対応し、前記集光されたレーザビー
ムの各々を反射する複数の入力側反射板(101)を有
する入力側反射板群(40)と、前記反射されたレーザ
ビームの各々を更に反射する複数の出力側反射板(10
1)を有する出力側反射板群(41)と、前記複数の出
力側反射板(101)に1:1に対応し、前記更に反射
したレーザビームの各々を更に集光する複数の出力側光
学素子(13)と、前記複数の出力側光学素子(13)
に1:1に対応し、前記更に集光されたレーザビームの
各々を受信する複数の出力ポート(11)とを具備し、
前記入力ポート(10)に最も近い前記入力側光学素子
(12)から前記出力ポート(11)に最も近い前記出
力側光学素子(13)までの最長の光学距離をDLと
し、最短の光学距離をDSとしたとき、前記入力ポート
に最も近い前記入力側光学素子(12)からの前記レー
ザビームのビームウエスト位置Qを、 DS/2≦Q≦DL/2 となるように、前記入力ポート(10)の出力端での前
記レーザビームのビーム径と、前記レーザビームの波長
と、前記出力端と前記入力側光学素子(12)との距離
と、前記入力側光学素子(12)の焦点距離とが選択さ
れている。
力ポート(10)に最も近い前記入力側反射板(10
1)である近接入力側反射板が、次式で示されるRの半
径を有する円又は前記円を含む形状であり、 0.6r≦R ここで、Wを前記レーザビームのビームウエスト半径、
λを前記レーザビームの波長、xを前記レーザビームの
前記ビームウエスト位置から前記近接入力側反射板まで
の距離と前記ビームウエスト位置から前記近接出力側反
射板までの距離との内の長い方、πを円周率、
力ポート(11)に最も近い前記出力側反射板(10
1)である近接出力側反射板が、前記rを用いた次式で
示されるSの半径を有する円又は前記円を含む形状であ
り、 0.6r≦S である。
形態に関わる反射板の大きさ及びビームウエスト位置の
決定方法について図面を参照して説明する。レーザビー
ム(以下、レーザ光と記す)はガウシアンビームとして
扱うことができる。最初にガウシアンビームとしてのレ
ーザ光の性質について説明する。図1に示したように、
レンズに代表される光学素子1を通してガウシアンビー
ムを集光させると、光学素子1からある距離だけ離れた
位置でそのビーム径(ビームの半径、以下同じ)は最小
になる。そのときの光学素子1からのビームの位置をビ
ームウエスト位置と呼ぶ。また、ビームウエスト位置に
おいて、ビーム中心部のパワーの1/e2になるビーム
径をビームウエスト半径と呼ぶ。ビームウエスト位置か
ら前後に離れた場所におけるビーム径W(x)は下記に
示した式(1)で表すことができる。
半径、λは光の波長、xはビームウエスト位置からの距
離、πは円周率である。
ビーム径との関係を示す。横軸は、ビームウエスト位置
からの距離x(mm)である。縦軸は、ビーム径W
(x)(μm)であり、横軸が0の位置がビームウエス
ト位置である。グラフは、λ=1.55μmの波長につ
いて、ビームウエスト位置(x=0)からの距離xとビ
ーム径W(x)との関係を、様々なビームウエスト半径
の場合について、式(1)を用いて計算したものであ
る。ビームウエスト位置から離れるにしたがいビームは
広くなることが判る。また、ビームが広がる割合はビー
ムウエスト半径が小さいほど大きくなる。さらに、ビー
ムウエスト位置からの距離が決まると、その位置におけ
るビーム径の下限は理論的に定まることがわかる。
構成された光伝送システムを考える。図3にこの光伝送
システムの光学概念を示す。入力ポート(図示せず)よ
り出力され、入射側光学素子2によって集光された光
は、入射側反射板4で反射され進行方向を変えられる
(図3は概念図なので、そのまま直進するように描いて
いる、反射側反射板5についても同じ)。光は、進行方
向を変えられながらも、入射側光学素子2より与えられ
た性質を保存する。従って、光が進むに連れてビーム径
は小さくなり、ビームウエスト位置で最小となる。その
後、ビーム径は、ビームウエスト位置から離れるにつれ
広くなる。そして、光は、その途中で再び反射側反射板
5で進行方向を変えられて反射側光学素子3に入射す
る。そして、集光されて出力ポート(図示せず)へ達す
る。
力ポートと入射側光学素子2とが組みとなり、複数存在
し、また、出力ポートと反射側光学素子3とが組みとな
り、複数存在する場合を考える。その場合、入力ポート
及び出力ポートの切り替え(組み合わせ)により、入射
側光学素子2と反射側光学素子3との距離は変化する。
そして、その距離は、入力ポートと出力ポートの組み合
わせにより異なる。その距離の変化に伴い、入射側反射
板4と反射側反射板5におけるビーム径と反射板の大き
さの比も変化する。
径)とビーム径(半径)との比との関係を示す。縦軸
は、光損失(dB)を表す。横軸は、(円形)ミラー径
とビーム径との比である。円形ミラー径とビーム径との
比が小さくなると、光学損失が大きくなる。この光学損
失の変化が、出力ポートによって信号品質が異なるとい
う問題の原因である。従って、出力ポートによって信号
品質が異なるという問題を解決し品質が保証された光伝
送システムを提供するためには、以下の方法が有効であ
る。すなわち、入射側光学素子2と反射側光学素子3と
の距離が変化する場合でも、入射側反射板4及び反射側
反射板5におけるビーム径と反射板の大きさの比をある
範囲内に留めることが有効である。
が1.6以上になると損失はゼロであり、その比を大き
くしても意味がない。むしろ、円形ミラーが不必要に大
きくなるため、光スイッチの装置のサイズが大きくな
る、入出力ポートの数が減少するなどの悪影響が出る可
能性がある。また、円形ミラー径とビーム径との比が
0.9までは損失が1dB未満であり、実用上問題の無
い値である。更に、その比が0.6までは損失が3dB
未満であり、実用上許容し得る値である。従って、円形
ミラー径とビーム径との比は、0.6以上が好ましい値
となる。より好ましくは、0.9以上、1.6以下であ
る。
近い反射板(入射側反射板4に相当)およびレーザ光の
出力側に最も近い反射板(反射側反射板5に相当)の大
きさを、以下の条件にする。すなわち、下記式(2)で
示される値の0.6倍以上、より好ましくは0.9倍以
上、1.6倍以下の半径を有する円の大きさにする。
ビームウエスト半径、λは光の波長、xはビームウエス
ト位置から最も入射側に近い反射板までの距離と、ビー
ムウエスト位置から最も出力側に近い反射板までの距離
のうち長い方の距離、πは円周率である。
り、入射側光学素子2と反射側光学素子3との光学距離
が変化する。光学距離の変化により、反射側反射板5の
位置が、ビームウエスト位置から相対的に変動し、反射
側反射板5の位置におけるビーム径が変化して光学損失
の変動を引き起こす。光学損失の変動は、信号品質の変
動となるので、光学損失の変動を小さくする必要があ
る。これは、入力ポートを切り替えた場合にも同様に当
てはまる。つまり、光学損失の変動は、入力ポート及び
出力ポートを切り替えることによる入力ポートと出力ポ
ートとの間の光学距離の変化が原因である。
めには、ビームウエスト位置から各反射板までの距離の
変動を最小にすれば良い。ビームウエスト位置は、例え
ば、光源又は入力ポート(図示せず)におけるビーム
径、光源又は入力ポートから入射側光学素子2までの距
離、入射側光学素子2の焦点距離のような主に入射側光
学素子2の特性で決定される。そして、これは入力ポー
トと出力ポートとの間の光学距離とは独立に設定でき
る。ビームウエスト位置から各反射板までの距離の変動
を最小にするためには、ビームウエスト位置を、入力ポ
ートと出力ポートとの間の光学距離の変動幅の中心にす
れば良い。
ポートに最も近い光学素子までの距離の内、最長光学距
離をDL、最短光学距離をDSとする。そうすると、光
学距離の中心の変動幅は、入力側ポートに最も近い光学
素子から光学距離の中心の位置までの距離をPとする
と、DS/2≦P≦DL/2となる。従って、ビームウ
エスト位置Qは、変動幅の中心である、(DL+DS)
/4(=(DS/2+DL/2)/2) となる。入力
側ポートに最も近い光学素子から出力ポートに最も近い
光学素子までの最長光学距離DLと最短光学距離DS
は、幾何学的に求めることができる。また、ビームウエ
スト位置も一般的な幾何光学計算により設定できる。ま
た、実用上許容し得るビームウエスト位置Qの範囲とし
て、(DL+DS)/4の1割以内で変化しても同様の
効果がある。すなわち、0.9×(DL+DS)/4≦
Q≦1.1×(DL+DS)/4 である。なお、入力
ポート及び出力ポートを切り替えない場合には、DL=
DSとなるので、ビームウエスト位置は、入出力ポート
間の中点にある。
トと出力ポートとの間の光学距離の変動幅としても、同
様の理由から効果を得ることが可能である。すなわち、
DS/2≦Q≦DL/2 となる位置にする。
態の構成について、添付図面を参照して説明する。図5
は、本発明による光伝送システムの実施の形態の構成を
示す図である。光伝送システムは、複数の入力側シング
ルモード・光ファイバー10を有する入力側ポート2
0、複数の入力側光学素子12、入力側反射板群40、
出力側反射板群41、複数の出力側光学素子13、複数
の出力側シングルモード・光ファイバー11を有する出
力側ポート21を具備する。
=合計1296本の入力側シングルモード・光ファイバ
ー10で構成されている。入力側シングルモード・光フ
ァイバー10は、光ファイバーである。本実施例では、
シングルモードの光ファイバーであり、1.0mmピッ
チで格子状(縦36本×横36本)に整列されている。
波長1.55μmのレーザ光が、このシングルモード・
光ファイバー10から入力側光学素子12に向けて放射
される。
る。本実施例では、焦点距離3.50mmの合成石英製
の凸レンズである。入力側シングルモード・光ファイバ
ー10に対応して、入力側光学素子12が1.0mmピ
ッチで格子状(縦36個×横36個)に整列されてい
る。また、入力側シングルモード・光ファイバー10の
出射端と入力側光学素子12までの距離は3.60mm
である。入力側シングルモード・光ファイバー10から
放射されたレーザ光は、入力側光学素子12を透過し、
入力側反射板群40へ向かう。
る反射板が集合したものである。その構造図を図6に示
す。セラミック基板100の上には、微小ミラー101
が、主としてシリコンを用いて形成されている。微小ミ
ラー101は、縦方向に1.00mmピッチ、横方向に
1.10mmピッチで格子状(縦36個×横36個)に
並んでいる。横方向のピッチが0.10mmだけ長いの
は、入射側反射板群40をレーザ光に対してθm=25
度傾けて設置しているからである(p=1/cos(2
5°)=1.1)。微小ミラー101は、縦横それそれ
の方向に最大10度傾けることができる。そして、この
傾きを調整することによりレーザ光の反射方法を任意の
方法に決めることができる。微小ミラー101は、半径
0.3mmの円である。本実施例における反射板は円と
したが、これは円に限らず、その円に外接する多角形で
も良い。例えば、一辺が0.6mmの正方形でもかまわ
ない。
小ミラー101は、図示しない制御部によりその傾きを
制御される。そして、入力側光学素子12を透過したレ
ーザ光は、各微小ミラーにより反射される。反射したレ
ーザー光は、然るべき出力側ポートに対応する出力側反
射版群41の微小ミラーへ向かう。
の方向にθm=25度で傾斜している。また、入力側光
学素子12と入力側反射板群40の最短距離Lu1は3
1.00mm、入力側反射板群40と出力側反射板群4
1との垂直距離L0は100.00mmである。
0と同じ図6に示す構造を有する。そして、出力側光学
素子13の方向にθm=25度で傾斜している。また、
入力側反射板群40からのレーザ光を受光可能なよう
に、入力側反射板群40と対向して平行に設置されてい
る。入力側反射板群40で反射したレーザ光は、出力側
反射版群41の然るべき微小ミラー101へ入射する。
微小ミラー101は、図示しない制御部によりその傾き
を制御される。そして、反射したレーザー光は、然るべ
き出力側ポートの出力側光学素子11へ向かう。
2と同じ構造を有する。また、出力側シングルモード・
光ファイバー11の受光端(出射端)と出力側光学素子
13までの距離は、3.60mmとした。出力側反射板
群41で2回目の反射をうけたレーザ光は、出力側光学
素子13を透過し、出力ポート21の出力側シングルモ
ード・光ファイバー11へ入射される。
ド・光ファイバー11は、入力と出力が異なる他は、入
力側ポート20及び入力側シングルモード・光ファイバ
ー10と同様の構造を有する。そして、出力側光学素子
13を透過したレーザ光は、出力側シングルモード・光
ファイバー11へ入射する。出力側光学素子13と出力
側反射板群41との最短距離Lu2は、31.00mm
である。
態の動作について、添付図面を参照して説明する。図5
を参照して、波長1.55μmのレーザ光が、入力側ポ
ート20の入力側シングルモード・光ファイバー10か
ら放射される。そのとき、出射端は、一方のビームウエ
スト位置となる。レーザ光は広がりながら、入力側シン
グルモード・光ファイバー10に対応する入力側光学素
子12に達する。そして、集光されながら、入力側光学
素子12を通過する。入力側光学素子12を透過したレ
ーザ光は、入力側反射板群40に達する。
入力側シングルモード・光ファイバー10に対応する微
小ミラー101に入射し、反射される。図示しない制御
部は、微小ミラー101の鏡面の角度を制御し、レーザ
光が向かうべき出力側ポート21へレーザ光が向かうよ
うにする。レーザ光は、反射され出力側反射板群41へ
向かう。制御部は、それと同時に、出力側反射板群41
にある微小ミラー101の鏡面の角度を制御し、入力側
反射板群40から来るレーザ光が微小ミラー101と対
応する出力側ポート21に向かうようにする。
射板群41において、然るべき微小ミラー101へ入射
する。そして、その微小ミラー101(制御部により制
御)により、その微小ミラー101に対応する出力側光
学素子21へ向けて反射される。
けたレーザ光は、出力側光学素子13に達する。そし
て、そこで集光されながら、出力側シングルモード・光
ファイバー11へ向けて通過する。出力側光学素子13
を透過したレーザ光は、出力側シングルモード・光ファ
イバー11へ入射し、スイッチングが完了する。
エスト位置d1は式(3)で求まる。
位置までの距離、W1は入力側シングルモード・光ファ
イバー10のコアの半径、λはレーザ光の波長、d0は
入力側シングルモード・光ファイバー10の出射端と入
力側光学素子12までの距離、fは入力側光学素子12
の焦点距離である。
スト位置d1におけるビームウエスト半径W2は、式
(4)で定まる。
の出射端と入力側光学素子12までの距離は3.60m
m、入力側光学素子12の焦点距離は3.5mm、波長
1.55μm、入力側シングルモード・光ファイバー1
0のコア半径は5μmである。従って、式(3)から、
ビームウエスト位置d1は100.97mmとなる。一
方、本実施例の光伝送システムにおける、最短光学距離
DSと最長光学距離DLは、それぞれ、192.91m
mおよび205.35mmである。(DL+DS)/4
=99.6mmとなる。よって、ビームウエスト位置d
1は、0.9(DL+DS)/4 以上1.1(DL+
DS)/4以下を満足している。(DS/2 以上、D
L/2以下もまた満足している。)
小ミラー)の大きさをバランスして、どちら側も小さく
出来る。従って、入力側反射板群及び出力側反射板群を
小さく出来、光伝送システム全体を小型化することが可
能となる。
入力側反射板群40までの距離(d 1−Lu1)は6
9.97mmである。また、ビームウエスト位置から最
も出力側に近い出力側反射板群40までの距離(DL−
Lu2−d1)は73.38mmである。ビームウエス
ト位置からの距離は、これらの値よりも大きくなること
はない。すなわち、この値が、入力側反射板群40と出
力側反射板群41との距離の最大値である。従って、
(4)式により、まず、ビームウエスト位置でのビーム
ウエスト径W 2を求める。次に、(1)式において、求
めたW2をW0へ代入(W0=W2)し、x=69.9
7mmを代入すると、入力側反射板群40における最大
ビーム径が0.280mmと求まる。同様に、(1)式
において、W2をW0へ代入し、x=73.38mmを
代入すると、出力側反射板群40における最大ビーム半
が0.271mmと求まる。微小ミラー101は半径
0.3mmの円であるので、出力側反射板群40におけ
る最大ビーム半径(0.271mm)の0.9倍(0.
252mm)以上、1.6倍(0.448mm)以下を
満足している。
板(微小ミラー)における光学損失を全て1dB未満に
することができる。従って、出力側ポートにおける信号
品質を、ばらつきの無い高品質な状態に維持することが
可能となる。
の入出力間における光パワー損失は、最大5.2dB、
最小4.42dBであった。つまり、光パワー損失も6
dB以下を実現しており実用性がある。さらに、光パワ
ー損失の最大値と最小値の差は0.78dBと1dB以
下の差であった。このことはスイッチング動作により信
号品質がほとんど変化しないことを意味しており、品質
が保証された光伝送システムが得られたと考えられる。
の入出力ポート間において、それぞれの光学距離を一定
にしなくても、ビームウエスト位置を最適な位置に設定
することにより、入出力ポートによらず均質の光伝送を
行うことが可能となる。
る複数の入出力ポート間において、レーザ光のビームの
ビームウエスト径を特別に最適化せず、また、ビームウ
エスト位置に特別な素子を設置しない場合でも、入出力
ポートによらず均質の光伝送を行うことが可能となる。
システムにより、出力ポートによる信号品質依存性が無
く、均質な信号が得られ、品質が保証された光伝送シス
テムを得ることが可能となる。
ある。
の関係を示す図である。
光伝送システムの光学概念を示す図である。
の関係を示す図である。
示す構成図である。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】複数のレーザビームをそれぞれ受信する複
数の入力ポートと、 前記複数の入力ポートに1:1に対応し、前記複数のレ
ーザビームの各々を集光する複数の入力側光学素子と、 前記複数の入力側光学素子に1:1に対応し、前記集光
されたレーザビームの各々を反射する複数の入力側反射
板を有する入力側反射板群と、 前記反射されたレーザビームの各々を更に反射する複数
の出力側反射板を有する出力側反射板群と、 前記複数の出力側反射板に1:1に対応し、前記更に反
射したレーザビームの各々を更に集光する複数の出力側
光学素子と、 前記複数の出力側光学素子に1:1に対応し、前記更に
集光されたレーザビームの各々を受信する複数の出力ポ
ートと、 を具備し、 前記入力ポートに最も近い前記入力側光学素子から前記
出力ポートに最も近い前記出力側光学素子までの最長の
光学距離をDLとし、最短の光学距離をDSとしたと
き、前記入力ポートに最も近い前記入力側光学素子から
の前記レーザビームのビームウエスト位置Qを、 0.9(DL+DS)/4≦Q≦1.1(DL+DS)
/4 となるように、前記入力ポートの出力端での前記レーザ
ビームのビーム径と、前記レーザビームの波長と、前記
出力端と前記入力側光学素子との距離と、前記入力側光
学素子の焦点距離とが選択されている、 光伝送システム。 - 【請求項2】複数のレーザビームをそれぞれ受信する複
数の入力ポートと、 前記複数の入力ポートに1:1に対応し、前記複数のレ
ーザビームの各々を集光する複数の入力側光学素子と、 前記複数の入力側光学素子に1:1に対応し、前記集光
されたレーザビームの各々を反射する複数の入力側反射
板を有する入力側反射板群と、 前記反射されたレーザビームの各々を更に反射する複数
の出力側反射板を有する出力側反射板群と、 前記複数の出力側反射板に1:1に対応し、前記更に反
射したレーザビームの各々を更に集光する複数の出力側
光学素子と、 前記複数の出力側光学素子に1:1に対応し、前記更に
集光されたレーザビームの各々を受信する複数の出力ポ
ートと、 を具備し、 前記入力ポートに最も近い前記入力側光学素子から前記
出力ポートに最も近い前記出力側光学素子までの最長の
光学距離をDLとし、最短の光学距離をDSとしたと
き、前記入力ポートに最も近い前記入力側光学素子から
の前記レーザビームのビームウエスト位置Qを、 DS/2≦Q≦DL/2 となるように、前記入力ポートの出力端での前記レーザ
ビームのビーム径と、前記レーザビームの波長と、前記
出力端と前記入力側光学素子との距離と、前記入力側光
学素子の焦点距離とが選択されている、 光伝送システム。 - 【請求項3】前記入力ポートに最も近い前記入力側反射
板である近接入力側反射板が、次式で示されるRの半径
を有する円又は前記円を含む形状であり、 0.6r≦R ここで、Wを前記レーザビームのビームウエスト半径、
λを前記レーザビームの波長、xを前記レーザビームの
前記ビームウエスト位置から前記近接入力側反射板まで
の距離と前記ビームウエスト位置から前記近接出力側反
射板までの距離との内の長い方、πを円周率、 【数1】 である、請求項1又は2に記載の光伝送システム。 - 【請求項4】前記出力ポートに最も近い前記出力側反射
板である近接出力側反射板が、前記rを用いた次式で示
されるSの半径を有する円又は前記円を含む形状であ
り、 0.6r≦S である、請求項3に記載の光伝送システム。
Priority Applications (4)
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JP2001258703A JP2003066348A (ja) | 2001-08-28 | 2001-08-28 | 光伝送システム |
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- 2002-08-28 CN CN02142145.5A patent/CN1402445A/zh active Pending
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