JP2003065065A - 雪上車用エンジンの補機配置構造 - Google Patents
雪上車用エンジンの補機配置構造Info
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Abstract
スト等と干渉することの無いようにできかつエンジンを
車体中央に近づけて重心位置を車体中央近傍に設定でき
るようにし操縦性能を向上させることができ、それとと
もに、エンジンルームに吹き込んでくる雪でも補機類に
トラブルの生じないようにできる雪上車用エンジンの補
機配置構造を提供する。 【解決手段】 雪上車において、4サイクルエンジン1
6には、発電機であるオルタネータ66が設けられ、雪
上車の車体には該エンジン16冷却水を外気や雪と熱交
換して冷却するヒートエクスチェンジャー17が雪上車
のクローラハウス部52の前部(17a)と上部(17
b)に設けられており、オルタネータ66は、前記4サ
イクルエンジン16と前部のヒートエクスチェンジャー
17aとの間に位置して該エンジン16にブラケットな
どを介して設置されている。
Description
特に雪上車用4サイクルエンジンの補機配置構造に関す
る。
搭載されるエンジンは、構造が比較的簡単で、かつ、軽
量コンパクトでパワーのある2サイクルが主流となって
いた。ところが、最近では、排気ガス規制や燃費の向上
を目指して4サイクルエンジン化が進んでいるが、高出
力でコンパクトな2サイクルエンジンに対して、カムシ
ャフトやオイル潤滑を必要とする4サイクルエンジンは
どうしても大型となってしまう傾向にある。
雪上車の車体やエンジンフード形状を2サイクルエンジ
ン搭載時と同程度の大きさにするためには、オイルパン
形状、インテーク、エキゾーストや関連補機類のレイア
ウトに工夫が必要不可欠である。
エンジン補機に電気を供給するために発電装置としフラ
イホイールマグネトーやオルタネータを必要とするが、
フライホイールマグネトーはクランク軸端に設けるた
め、エンジンの軸方向の幅を拡大したり、あるいは、ク
ランクシャフトのイナーシャを増やしてしまうため加速
性能を低下させたりする問題がある。
の駆動力をベルトで伝達して駆動するが、エンジンのク
ランク軸直角方向の前後幅を拡大してしまうので、適切
な位置に配置する必要があり、また、ベルト駆動される
ウォータポンプとの位置関係を最適化し、エンジンの前
後幅の縮小を考慮する必要がある。そして、ステアリン
グシャフトの前方にエンジンを配設したときには、ステ
アリングシャフトがオルタネータなどの補機類と干渉す
る問題が考えられる。
ジンフードで覆われているが走行中にエンジン冷却のた
めにフード内エンジンルームに走行風を取り入れるのが
一般的であるが、走行中においてエンジンルーム内には
走行風とともに雪が吹き込まれるときがあり、この雪で
電装部品であるオルタネータにトラブルをもたらすこと
があるため、走行中の雪害から逃れる位置に配置するの
が望ましい。
てなされたもので、雪上車に搭載するエンジンをオルタ
ネータなどの補機類の配置を工夫してエンジン全体の前
後幅を抑えステアリングポスト等と干渉することの無い
ようにできかつエンジンを車体中央に近づけて重心位置
を車体中央近傍に設定できるようにし操縦性能を向上さ
せることができ、それとともに、エンジンルームに吹き
込んでくる雪でも補機類にトラブルの生じないようにで
きる雪上車用エンジンの補機配置構造を提供することを
目的とする。
り前記目的を達成するものである。すなわち、本発明
は、車体前部で、座席シートより前方に位置するエンジ
ンフード内に収容される雪上車用エンジンのオルタネー
タなどの補機の配置構造であって、エンジンを、そのク
ランク軸方向が車体幅方向に沿うように配置し、オルタ
ネータをエンジンとヒートエクスチェンジャーとの間に
位置して設け、エンジンのクラッチ装置設置側と反対側
のクランク軸端に設けたプーリとオルタネータ駆動用プ
ーリの間にタイミングベルトを巻きかけてクランク軸の
回転によりオルタネータを駆動するようにしたことを特
徴とする雪上車用エンジンの補機配置構造である。本発
明によれば、オルタネータをエンジンとヒートエクスチ
ェンジャーとの間に配設したので、走行中にエンジンフ
ード内(エンジンルーム内)に走行風を導入してもその
走行風と共に雪や雨がオルタネータに当たることが無
く、雪や雨による水分がオルタネータにかかることによ
るトラブル発生の可能性を未然に防ぐことができる。ま
た、オルタネータをウォータポンプと同様にタイミング
ベルトで駆動することができ、部品点数を削減できる。
に位置して設置したことが好適である。また、エンジン
は吸気系がシリンダヘッド後部の吸気ポートに吸気マニ
ホールドが繋がり、かつ、排気系がシリンダヘッド前部
の排気ポートに排気マニホールドが繋がる構成であり、
オルタネータを吸気マニホールドの下方に位置して設け
たことが好適である。このようにすれば、吸気マニホー
ルド下方のスペース内にオルタネータが配設されて、吸
気系との干渉を防止でき、また、走行風でエンジンルー
ム内に入ってくる雪や雨がエンジン上方から回り込もう
としても吸気マニホールドが傘の役割をして雪などがオ
ルタネータにかかることを確実に防止できる。また、上
端にハンドルを設置したステアリングポストをエンジン
ルーム内に貫通配置した操舵装置を有し、車体正面視で
オルタネータをステアリングポストの側方に配置したこ
とが好適である。このようにすれば、エンジンをエンジ
ンフード内でできるだけで後方に配置しようとするとき
にステアリングポストとオルタネータが干渉しない位置
に配置できるため、エンジンをエンジンルーム内でより
後方に位置させてエンジン重心を車体重心に近づけるこ
とができる。また、エンジンシリンダ軸線を中心にして
前方にウォータポンプを、後方にオルタネータを互いに
ほぼ対称位置になるように配設したことが好適である。
形態を詳細に説明する。
クルエンジンを搭載した雪上車の前部側方視拡大説明
図、図2は同雪上車の全体側方視説明図、図3は同雪上
車の全体平面視説明図、図4は図3の拡大詳細説明図、
図5は雪上車の正面視説明図、図6は図4のVI−VI
線断面視したバッテリの配設説明図、図7(a)、
(b)は前記4サイクルエンジンの外観側面視図、正面
視図、図8は4サイクルエンジンの平面視図である。
うに、車体10の前部10fで、座席シート12より前
方に位置するエンジンフード14内に3気筒(多気筒の
一例)4サイクルエンジン16を収容した雪上車であ
る。そして、前記エンジンフード14の最上部(実施形
態では上側に膨出した膨出部18)の前側にヘッドラン
プ20を設けている。そして、前記4サイクルエンジン
16を、クランク軸22が車体幅方向に沿いシリンダ2
4の中心軸線24cが車体垂直方向線10cに対して後
向きに角度α傾いた後傾エンジンとしている。
発電機であるオルタネータ66が設けられ、雪上車の車
体には該エンジン16冷却水を外気や雪と熱交換して冷
却するヒートエクスチェンジャー17が雪上車のクロー
ラハウス部52の前部(17a)と後部クローラハウス
92上部(17b)に設けられており、オルタネータ6
6は、前記4サイクルエンジン16と前部のヒートエク
スチェンジャー17aとの間に位置して該エンジン16
にブラケットなどを介して設置されている。
エンジン16のクラッチ装置82設置側と反対側のクラ
ンク軸22端に設けたプーリ22aとオルタネータ駆動
用ドリブンプーリ66aの間にタイミングベルト68を
巻きかけてクランク軸22の回転によりオルタネータ6
6を駆動するようにしたものである。
26後部の吸気ポート28に繋がるエアクリーナボック
ス30およびスロットルボディ32を含むエンジン16
の吸気系34のエアクリーナボックス30前部30aお
よびスロットルボディ32の上部)が前記エンジンフー
ド14最上部の膨出部18空間内のヘッドランプ20後
方に収容される。そして、シリンダヘッド26前部の排
気ポート36に繋がる排気系38で排気をシリンダ24
前方に導出したものである。
に詳しく細に説明する。実施形態に係る雪上車は、図2
や図3に示すように、前後方向に延びた車体10の前部
10fの下部に左右一対の操舵用そり(スキー)40が
左右方向に向くように回動自在に設置され、一方、上部
に前記座席シート12を載置した車体後部10rの下部
にトラックベルト42を循環させるクローラ44が配置
されている。このクローラ44は、車体後部10rの前
端に配置された駆動輪44aと、後端に配置された従動
輪44bと、複数の中間輪44cと、それらを懸架・緩
衝するサスペンション機構44dと、各車輪の周囲に巻
きかけられて循環するトラックベルト42とを有するも
のである。
で構成されており、4サイクルエンジン16が搭載され
る車体前部(エンジンマウントフレーム)10fは、平
面視で前方にいくと徐徐に絞られた形状であって上部が
開口している概略船底形状を呈し、上部開口10f1に
エンジンフード14を被せて塞いで内部をエンジンルー
ム46にするようになっている。そして、前記上部開口
10f1周縁部は、やや緩やかに波打った形状になって
いる。
に示すように、そのエンジンルーム46内底面は、車幅
方向中央部でかつ前後方向中央部(主部という)48が
最も低く形成され、その主部48の最底部近傍にエンジ
ンオイルパン16aが隣接するように主部48上に位置
して4サイクルエンジン16がその下部前部のブラケッ
ト16cを介してフローティングにより固定・搭載され
る。
幅方向中央部は、前記主部48の前方部48aでは緩や
かに立ち上がる斜面になっている。主部48の左右両側
位置から前方部にかけては、前記操舵用そり40の揺動
およびクッションストロークでもそり40が車体に当た
らないようにエンジンルーム46内部で上方に突出した
(車体前部10fでは下方に向けて凹んだ)そりハウス
部50になっている。このそりハウス部50の前方部5
0aは、主部48近傍よりも上方に凹んで高くなってい
てそこにそり40のサスペンション機構およびステアリ
ング機構40aを収容するようになっている(図4参
照)。また、底面で前記主部48の後方側は、主部48
よりも上方へ突出した前記クローラ44前部(駆動輪4
4a付近)を収容するクローラハウス部52になってい
る。クローラハウス部52はクローラ44の駆動輪44
aの周囲を含んで収容しているが、クローラハウス部5
2の後部は車体後部10rにおいてクローラ44を従動
輪44b、中間輪44cおよびサスペンション機構44
dをほぼ全体的に収容する後部クローラハウス92に繋
がっている。クローラハウス部52の前側斜面部には、
ヒートエクスチェンジャー前部17aが設けられ、後部
クローラハウス92の上面部には、ヒートエクスチェン
ジャー後部17bがクローラ44の後端部付近まで前後
に長く延在している(図2参照)。
ト12の直前には、やや後傾してステアリングシャフト
(ステアリングポストともいう)54が上部を突出して
フードを貫通して回動自在に設置されており、このステ
アリングシャフト54上端部に操舵用のバー状のステア
リングハンドル56が設けられる。ステアリングシャフ
ト54の下端部は前記クローラハウス部52に隣接して
車体に回動自在に支持されており、この下端部には、そ
り40を左右に揺動操舵するステアリング機構40aに
図示しないリンク機構で操舵力を伝達するようになって
いる。
ルーム46内に搭載された前記の後傾した4サイクルエ
ンジン16は、図1〜図8に示すように、下部のクラン
クケース58底部がオイルパン16aになっており、オ
イルパン16a内にはオイル吸上げ口にオイルストレー
ナ16bが収容されている。また、前記エンジンクラン
クケース58上部のシリンダ24内で上下往復動するピ
ストン24aの運動がコネクティングロッド58aを介
してクランク軸22の回転運動に変換される。そして、
シリンダ24上部に設けられたシリンダヘッド26に
は、シリンダ24内燃焼室に繋がる吸気ポート28・排
気ポート36を開閉する吸気弁60a・排気弁62bと
その動弁機構60b.62bが配設されている。このよ
うに、実施形態のエンジンは、ダブルオーバヘッドカム
型の4サイクルエンジンである。
ンシリンダ24の前部には、ウォータポンプ64が配設
され、エンジンシリンダ24後部には、オルタネータ6
6が配設されて、それぞれにドリブンプーリ64a・6
6aが設けられており、これらとクランクケース58外
部のクランク軸22に設けられたドライブプーリ22a
とにタイミングベルト68が巻きかけられてクランク軸
の回転で駆動されるようになっている。
66とクランク軸22との位置関係は側面視で概略逆三
角形形状を呈し、エンジンシリンダ軸線24cを中心に
して前方にウォータポンプ64を、後方にオルタネータ
66を互いにほぼ対称位置になるように配設したもので
ある。また、タイミングベルト68の上側経路はほぼシ
リンダヘッド26とシリンダ24の合わせ面と概略平行
になっている。
4サイクルエンジン16のシリンダ24とオイルパン1
6aとの間に位置しかつオイルパン16aの上方に位置
して配置される。そして、オルタネータ66は、吸気系
のスロットルボディ32から吸気ポート28に繋がるイ
ンテークパイプ(吸気マニホールド)32aの下方に位
置している。また、車体正面視でオルタネータ66をス
テアリングシャフト54の側方に配置している(図4、
図5参照)。
のオイルフィルタ70がその中心軸を斜め前上方に傾く
ように立設されており、側面視でこのオイルフィルタ7
0上端位置は前記ウォータポンプ64の下縁位置とほぼ
一致している。
方へ突出した膨出部18を形成しており、この膨出部1
8の前部に単体のヘッドランプ20が、一方、膨出部1
8の後部に車両状態を表示する計器パネル72が設けら
れており、吸気系34の少なくとも一部を、膨出部18
のヘッドランプ20と計器パネル72とで挟まれた空間
74内に収容したものである。また、この膨出部18上
を覆うように、運転者の風除けのためのフェアリング1
9がステアリングハンドル56よりも幅広に後ろ開きに
形成されてエンジンフード14上に設置されている。
ボックス30がスロットルボディ32を挟んだ位置に前
後2つ(前ボックス30a,後ろボックス30b)に分
かれており、前ボックス30aとスロットルボディ32
の上部とが側面視で膨出部18にラップしている。な
お、前ボックス30aは、シリンダヘッド26上(シリ
ンダヘッドカバー26a上)に位置して平面視でエンジ
ン16にラップし、後ろボックス30bはドライブスプ
ロケット軸84上の空間に位置している。この吸気系3
4において吸気は、後ろボックス30bから前ボックス
30aに流れてスロットルボディ32からインテークパ
イプ32aさらにはエンジン16の吸気ポート28に斜
め下前方へ向けて混合気が流入する。
5に示すように、シリンダヘッド26前部の排気ポート
36に繋がる排気マニホールド74と、エンジン16の
前方に位置すると共にエキゾーストパイプ76を介して
排気マニホールド74出側部に繋がる排気マフラ78と
がエンジンフード14に覆われるエンジンルーム46内
に配置されたものであり、該マフラ78は実施形態では
前記主部前方部48a上に載置されている。そして、該
マフラ78の排気導出パイプ80が車体10下部を貫通
しその開口80aを車体10下面部の車幅方向中央部位
置(符号SCで示す)に設けて該開口80aからエンジ
ン16の排気を車体外部に向けて下向きに放出するよう
にしたものである。
ラ76が下方に位置し、排気マニホールド74に繋がる
エキゾーストパイプ76がマフラ78に向けて前方下が
りに延在する。排気マニホールド74は、入側部分が4
サイクルエンジン16の複数の排気ポート36(実施形
態ではシリンダが3気筒で3箇所)に対応して複数あ
り、エキゾーストパイプ76に繋がる出側部分は一括し
ており、この一括した部分が前方下がりになっている。
てその筒状体軸78aが車幅方向に沿い、かつ、車幅方
向一側(実施形態では車体左側)面部に概略C字形状に
曲がったエキゾーストパイプ76出側が繋がれ、このエ
キゾーストパイプ76を介して4サイクルエンジン14
からの排気が前記マフラ78内に導入されるようにして
いる。前記マフラ78は、車幅方向の他側(実施形態で
は車体右側)に偏倚して設置されており、これにより、
エンジンルーム46内壁との間隔を開けて、エキゾース
トパイプ76の配設スペースを確保している。
クルエンジン16をそのクランク軸22方向中心位置1
6Cが車体幅方向中心位置SCに対して一側に偏倚する
ように配置した(図4参照)。また、エンジンフード1
4内には、4サイクルエンジン14を挟んで車幅方向一
側(実施形態では車体左側)にクラッチ装置82を配設
し、該車幅方向他側にバッテリ86を配設している。ク
ラッチ装置82は、エンジンクランク軸出力端に設置さ
れたドライブクラッチプーリ82aと、クローラ用ドラ
イブスプロケット軸84におけるスプロケット84aの
反対端に設置されたドリブンクラッチプーリ82bと、
断面V字形状のVベルト84cとからなるVベルト変速
装置を兼用したものである。クラッチ装置82のドライ
ブクラッチプーリ82aの4サイクルエンジン側には、
図示しないスタータモータに噛合ってその駆動力をクラ
ンク軸22に伝達するリングギヤ85が配設されてい
る。
に収容して載置するバッテリホルダ部88には、ECU
CDIユニットなどの電装品90を設置することが好ま
しい。図4、図6に示すように、バッテリホルダ部88
が断面L字形状の金具で形成されており、図6の(a)
に示すように、電装品90をバッテリ86と背中合わせ
に設置したり、(b)に示すように、電装品90をバッ
テリ86より上方に設置したりできる。
ば、オルタネータ66をエンジンとヒートエクスチェン
ジャー(前部17a)との間に配設したので、走行中に
エンジンフード14内(エンジンルーム64内)に走行
風を導入してもその走行風と共に雪や雨がオルタネータ
に当たることが無く、雪や雨による水分がオルタネータ
66にかかることによるトラブル発生の可能性を未然に
防ぐことができる。また、オルタネータ66をウォータ
ポンプ64と同様にタイミングベルト68で駆動するの
で、駆動用の部品点数を削減できる。
て、オルタネータ66を吸気マニホールド(スロットル
ボディ32に繋がるインテークパイプ32aに相当)の
下方に位置して設けたので、吸気マニホールド下方のス
ペース内にオルタネータ66が配設されて、吸気系34
との干渉を防止でき、また、走行風でエンジンルーム4
6内に入ってくる雪や雨がエンジン16上方から回り込
もうとしても吸気系34やインテークパイプ32aが傘
の役割をして雪などがオルタネータ66にかかることを
確実に防止できる。
ングシャフト54をエンジンルーム46内に貫通配置し
た操舵装置を有し、車体正面視でオルタネータをステア
リングポストの側方に配置したので、4サイクルエンジ
ン16をエンジンフード14内でできるだけで後方に配
置しようとするときにステアリングシャフト54とオル
タネータ66が干渉しない位置に配置できるため、エン
ジン16をエンジンルーム46内でより後方に位置させ
てエンジン重心を車体重心に近づけることができる。
てエンジンフード14内最上部(膨出部18)のヘッド
ランプ20後方にエンジン16上方の吸気系の一部を収
容するので、直立エンジンに比較してエンジン全高をは
るかに抑えてエンジンフード14およびヘッドランプ2
0との干渉を避けることができる。また、車体前部のエ
ンジンフード14内において4サイクルエンジン16を
後傾にすることにより、エンジン16重心を車体中央部
に近づけることができ、かつシリンダヘッド26位置の
低下によっても重心位置が低くなり、操縦性が向上し、
雪上車の走行性能を向上できる。また、エンジン16の
後傾でエンジン前方が広くなり、排気管など自由度を持
たせて配置することができることにより一層エンジンフ
ード14の高さを低くすることができる。また、エンジ
ン後部に繋げる吸気系34をエンジン16上方に設置し
てもそれら吸気系がエンジンフード14最上部のヘッド
ランプ20の後方に収容できるため、スペース効率が向
上しエンジンフード全高を高くするような変更・改造を
する必要がない。
への膨出部18を形成し、この膨出部18の前部にヘッ
ドランプ20を、膨出部18の後部に車両状態を表示す
る計器パネル72をそれぞれ設けており、吸気系34の
少なくとも一部を、膨出部18のヘッドランプ20と計
器パネル72とで挟まれた空間内に収容したものにでき
る。このようにして、ヘッドランプ20と計器パネル7
2を配設するべきエンジンフード14最上部において、
空いた空間となるヘッドランプ20後方空間内に吸気系
の一部を収容してスペース効率よく吸気系を収容できエ
ンジンフード14の形状を低くすることができる。
前部の排気ポート36に繋がる排気74マニホールド
と、エンジン前方に位置すると共にエキゾーストパイプ
76を介して排気マニホールド74出側部に繋がる排気
マフラ78とがエンジンフード14内に配置されたもの
とし、該マフラ78からの排気導出パイプ80の開口8
0aを車体下面部の車幅方向中央部位置に設けて該開口
80aから排気を車体外部に向けて放出するようにした
ものにするので、排気を車体下面の車幅方向中央部から
放出でき、排気音が車体下側から両側に分かれしかも車
体前部であるので、操縦者から遠くなり運転時は排気音
が運転者の耳障りになることがない。また、車幅中央で
あるので、運転時の排気音が車体左右に同じになり、か
つ下向きとすることで雪面や操舵用そりで跳ね上げた雪
による消音効果が期待できる。
78が下方に位置し、排気マニホールド74に繋がるエ
キゾーストパイプ76がマフラ78に向けて前方下がり
に延在するので、エンジン16からエキゾーストパイプ
76、マフラ78に亘って前下がりになり、空力性能向
上のために前下がりのエンジンフード14形状に沿った
形状になる。
の筒状体軸が車幅方向に沿い、車幅方向一側に繋がれた
らエキゾーストパイプ76を介してエンジン16からの
排気がマフラ78内に導入されるようにしているので、
前後長さをとらずにエンジンフード14内にマフラ78
を収容できる。
クルエンジン16をそのクランク軸方向中心位置が車体
幅方向中心位置に対して一側に偏倚するように配置し、
他側にバッテリ86を配置してスペース利用効率を向上
させている。
ン16を挟んで車幅方向一側にクラッチ装置82を配設
し、該車幅方向他側にバッテリ86を配設したので、車
体左右の重量バランスを取ることが容易にできる。
ルダ部88に電装品を設置するので、例えばECUやC
DIユニットなどの電装品90をバッテリホルダ部88
に設置してより重量バランスを採ることができると共
に、エンジン16の直ぐ横に電装品を配設できるのでエ
ンジン16との間のリード線を短くすることができ、配
線の取り回しが簡単になる。
ば、雪上車に搭載するエンジンをオルタネータなどの補
機類の配置を工夫してエンジン全体の前後幅を抑えステ
アリングポスト等と干渉することの無いようにできかつ
エンジンを車体中央に近づけて重心位置を車体中央近傍
に設定できるようにし操縦性能を向上させることがで
き、それとともに、エンジンルームに吹き込んでくる雪
でも補機類にトラブルの生じないようにできる。
ンを搭載した雪上車の前部側方視拡大説明図である。
説明図である。
観側面視図、正面視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 車体前部で、座席シートより前方に位置
するエンジンフード内に収容される雪上車用エンジンの
オルタネータなどの補機の配置構造であって、 エンジンを、そのクランク軸方向が車体幅方向に沿うよ
うに配置し、 オルタネータをエンジンとヒートエクスチェンジャーと
の間に位置して設け、 エンジンのクラッチ装置設置側と反対側のクランク軸端
に設けたプーリとオルタネータ駆動用プーリの間にタイ
ミングベルトを巻きかけてクランク軸の回転によりオル
タネータを駆動するようにしたことを特徴とする雪上車
用エンジンの補機配置構造。 - 【請求項2】 オルタネータは、オイルパンの上方に位
置して設置したことを特徴とする請求項1に記載の雪上
車用エンジンの補機配置構造。 - 【請求項3】 エンジンは吸気系がシリンダヘッド後部
の吸気ポートに吸気マニホールドが繋がり、かつ、排気
系がシリンダヘッド前部の排気ポートに排気マニホール
ドが繋がる構成であり、オルタネータを吸気マニホール
ドの下方に位置して設けたことを特徴とする請求項1ま
たは2に記載の雪上車用エンジンの補機配置構造。 - 【請求項4】 上端にハンドルを設置したステアリング
ポストをエンジンルーム内に貫通配置した操舵装置を有
し、車体正面視でオルタネータをステアリングポストの
側方に配置したことを特徴とする請求項1ないし3のう
ちのいずれか1に記載の雪上車用エンジンの補機配置構
造。 - 【請求項5】 エンジンシリンダ軸線を中心にして前方
にウォータポンプを、後方にオルタネータを互いにほぼ
対称位置になるように配設したことを特徴とする請求項
1ないし4のうちのいずれか1に記載の雪上車用エンジ
ンの補機配置構造。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001257846A JP4042368B2 (ja) | 2001-08-28 | 2001-08-28 | 雪上車用4サイクルエンジンの補機配置構造 |
US10/201,294 US6941924B2 (en) | 2001-07-27 | 2002-07-24 | Arrangement and structure of auxiliaries in a snowmobile engine |
Applications Claiming Priority (1)
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