JP2003065030A - 回転フィルター式微粒子除去装置 - Google Patents

回転フィルター式微粒子除去装置

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JP2003065030A
JP2003065030A JP2001304185A JP2001304185A JP2003065030A JP 2003065030 A JP2003065030 A JP 2003065030A JP 2001304185 A JP2001304185 A JP 2001304185A JP 2001304185 A JP2001304185 A JP 2001304185A JP 2003065030 A JP2003065030 A JP 2003065030A
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cylinder
filter
exhaust gas
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Koji Iizuka
孝司 飯塚
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】本案は、フィルターの目の大きさより大きな粒
子をフィルターに寄せ付けないことによって微粒子を除
去する安価な装置を提供する。 【解決手段】管壁に排気ガス吸入口15を有するシリン
ダー1内に構成されたフィルター装着用二重筒2は、シ
リンダー1のヘッドカバー3及びエンドカバー4に軸支
され、ヘッドカバー3に設置されたモーター5に連結さ
れる。二重筒2の内筒6の筒内端部には排気ファン7が
形成され、外筒8の外周には多数の凸状ロッド9が形成
される。外筒8および内筒6には、パンチングなどによ
る通気孔が施され、双方の筒の間にはフィルター10が
装着される。シリンダー1の下部には微粒子の排出口1
1が構成され、排出口11の外部には集塵トラップ12
が取り付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車の排気ガスや焼却炉
の燃焼ガスに含まれる微粒子や飛灰を除去する装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】車の排気ガスや、焼却炉の燃焼ガスの未
燃焼による微粒子や飛灰に含まれる有害物質を除去する
方法として、フィルターやサイクロンや触媒などによる
方法が採用されている。従来のフィルターによる微粒子
除去装置は、フィルター内部に微粒子を吸着させるもの
で、吸着した微粒子を焼却などの方法で取り除かなけれ
ばならず、高価な装置にならざるを得ないという欠点を
有している。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】本案は、従来のように
フィルターに微粒子を吸着させるという発想とは逆に、
フィルターを回転させ、遠心力によりフィルターに微粒
子が吸着しないようにして微粒子を除去する装置を提供
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本案の微粒子除去装置は
車や焼却炉の排気筒に接続して使用される。シリンダー
1内に構成されたフィルター装着用二重筒2は、シリン
ダー1のヘッドカバー3及びエンドカバー4の軸受け1
6,17,18に軸支され、ヘッドカバー3に設置され
たモーター5に連結されて回転する。二重筒2の内筒6
の筒内端部には排気ファン7が形成され、外筒8の外周
には多数の凸状ロッド9が形成される。外筒8および内
筒6には、パンチングなどによる通気孔が施され、双方
の筒の間にはフィルター10が装着される。シリンダー
1の下部には微粒子の排出口11が構成され、排出口1
1の外部には集塵トラップ12が取り付けられる。
【0005】
【作用】排気筒13よりシリンダー1内に流入してきた
排気ガス14は、モーター5で回転する凸状ロッド9に
より回転流となり、ガス中の微粒子や飛灰は遠心力によ
ってシリンダーの内壁面に沿って周回する。一方、内筒
6と共に回転するファン8は、排気ガスを内筒6に導入
して外部に排気しようとする。従って、外筒7付近の微
粒子には、遠心力により外側に向かう力と、内筒6に向
かう逆向きの二つの力が作用する。しかるに、大きな微
粒子はシリンダーの内壁近くを周回して排出口11より
集塵パット12に回収され、非常に細かい微粒子も、フ
ィルター10に強力に吸い込まれることがなく、かつ高
速で回転しているので、フィルター面からの吸引力によ
る粒子を拘束する力は非常に弱くフィルターの目詰まり
を極端に減少させることが出来る。
【0006】
【実施例】以下図面に基づきその詳細を説明する。[図
1]は、本案の[請求項1]記載の微粒子除去装置の断
面図、[図2]は、そのI−I断面図である。自動車又
は焼却炉の排気筒13をシリンダー1の排気ガス吸入口
15に接続し、排気ガス14をシリンダー内に導入す
る。シリンダー内には、シリンダー両端のヘッドカバー
3およびエンドカバーに設置された軸受け16,17,
18によりフィルター装着用二重筒2が軸支され、ヘッ
ドカバー3に設置されたモーター5により回転する。二
重筒2の外筒7の外周には多数の凸状ロッド9が形成さ
れ、この回転によりシリンダー内に流入してきた排気ガ
スをシリンダー内壁に沿って周回させる。凸状ロッド9
は、シリンダー内の排気ガスに回転流を与えるためのも
ので、回転速度による遠心力に耐える強度のものでなけ
ればならずその太さ、形状はブラシ状の物、波状の物な
ど様々である。一方二重筒1の内筒6の筒内端部には内
筒6と共に回転する排気ファン7が形成され、排気ガス
を内筒6と通って排出する。外筒8および内筒6には、
パンチングなどによる通気孔が施され、双方の筒の間に
はフィルター10が装着される。従って内筒6に流入し
てくる排気ガスにはフィルター10の目よりも大きい粒
子は含まれることはない。シリンダー1の内壁に沿って
周回する微粒子は排出口11より集塵トラップ12に捕
集される。エンドカバーには、必要に応じて触媒19を
装着し有害物質を吸着する。フィルターは、エンドカバ
ーを外して交換できる。本案のフィルターは、吸着を目
的とするものではないので、従来品よりも格段に薄くす
ることが可能である。目詰まりを除去する方法として、
ファン8を逆回転させる方法も有効である。[図3]
は、本案の記載の微粒子除去装置の断面図、[図4]
は、そのII−II断面図である。[請求項2]は、
[請求項1]による微粒子除去装置における外筒7を省
いた構成になるもので、外筒やブラシにかかる遠心力の
影響をとりのぞくことにより、軽量かつ耐久性を向上さ
せたものである。本案では、[図4]のようにフィルタ
ー20の表面を波状にすることによってシリンダーに流
入してきた排気ガスを回転流にする効果を高めるなどの
方法も有効である。
【0007】
【発明の効果】本発明は、下記のような特徴を有する。 1.遠心力およびフィルターの回転運動により、微粒子
をフィルターに付着および吸着させない効果が大きい。
従って、フィルターの目よりも微小な粒子であってもフ
ィルターを通過する確率は小さくなる。 2.従来品のようにフィルターに吸着した微粒子を焼却
除去したりする必要がない。 3.軽量、低コストが実現され、自動車の公害防止に貢
献するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、[請求項1]記載の微粒子除去装置の断面
図。
【図2】は、I−I断面図。
【図3】は、[請求項1]記載の微粒子除去装置の断面
図。
【図4】は、II−II断面図。 1.シリンダー 2.二重筒 3.ヘッ
ドカバー 4.エンドカバー 5.モーター 6.内筒 7.外筒 8.ファン 9.凸状
ロッド 10.フィルター 11.排出口 12.集
塵トラップ 13.排気筒 14.排気ガス 15.排
気ガス吸入口 16.軸受 17.軸受 18.軸
受 19.触媒 20.フィルター
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年11月5日(2001.11.
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【実施例】以下図面に基づきその詳細を説明する。[図
1]は、本案の[請求項1]記載の微粒子除去装置の断
面図、[図2]は、そのI−I断面図である。自動車又
は焼却炉の排気筒13をシリンダー1の排気ガス吸入口
15に接続し、排気ガス14をシリンダー内に導入す
る。シリンダー内には、シリンダー両端のヘッドカバー
3およびエンドカバーに設置された軸受け16,17,
18によりフィルター装着用二重筒2が軸支され、ヘッ
ドカバー3に設置されたモーター5により回転する。二
重筒2の外筒7の外周には多数の凸状ロッド9が形成さ
れ、この回転によりシリンダー内に流入してきた排気ガ
スをシリンダー内壁に沿って周回させる。凸状ロッド9
は、シリンダー内の排気ガスに回転流を与えるためのも
ので、回転速度による遠心力に耐える強度のものでなけ
ればならずその太さ、形状はブラシ状の物、波状の物な
ど様々である。一方二重筒1の内筒6の筒内端部には内
筒6と共に回転する排気ファン7が形成され、排気ガス
を内筒6と通って排出する。外筒8および内筒6には、
パンチングなどによる通気孔が施され、双方の筒の間に
はフィルター10が装着される。従って内筒6に流入し
てくる排気ガスにはフィルター10の目よりも大きい粒
子は含まれることはない。シリンダー1の内壁に沿って
周回する微粒子は排出口11より集塵トラップ12に捕
集される。なお、排出口11には、本人出願人による、
特願2000−144166発明の名称「集塵装置」に
記載した静電気による捕集ロールを併用することにより
除塵効果を向上させることが出来る。エンドカバーに
は、必要に応じて触媒19を装着し有害物質を吸着す
る。フィルターは、エンドカバーを外して交換できる。
本案のフィルターは、吸着を目的とするものではないの
で、従来品よりも格段に薄くすることが可能である。目
詰まりを除去する方法として、ファン8を逆回転させる
方法も有効である。なお、内筒6は、フィルタ10ーを
しっかりと固定すること、およびファン8を回転させる
ことを目的とするものであり、フィルター10は内筒6
で支えなくても回転時に形崩れしないものであれば、必
ずしも内筒6は必要でなく、内筒6の代わりに、ファン
の中心をロッドで連結しても目的は達成される。また、
触媒の装着方法として、フィルターの内側に装着してフ
ィルターと一緒に回転させる方法も可能である。[図
3]は、本案の[請求項2]記載の微粒子除去装置の断
面図、[図4]は、そのII−II断面図である。[請
求項2]は、[請求項1]による微粒子除去装置におけ
る外筒7を省いた構成になるもので、外筒やブラシにか
かる遠心力の影響をとりのぞくことにより、軽量かつ耐
久性を向上させたものである。本案では、[図4]のよ
うにフィルター20の表面を波状などにすることによっ
てシリンダーに流入してきた排気ガスを回転流にする効
果を高めるなどの方法も有効である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 50/00 B01D 50/00 501H F23J 15/00 F23J 15/00 Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管壁に排気ガス吸入口15を有するシリン
    ダー1内に構成されたフィルター装着用二重筒2は、シ
    リンダー1のヘッドカバー3及びエンドカバー4に軸支
    され、ヘッドカバー3に設置されたモーター5に連結さ
    れる。二重筒2の内筒6の筒内端部には排気ファン7が
    形成され、外筒8の外周には多数の凸状ロッド9が形成
    される。外筒8および内筒6には、パンチングなどによ
    る通気孔が施され、双方の筒の間にはフィルター10が
    装着される。シリンダー1の下部には微粒子の排出口1
    1が構成され、排出口11の外部には集塵トラップ12
    が取り付けられる。以上の構成を特徴とする微粒子除去
    装置。
  2. 【請求項2】[請求項1]の微粒子除去装置において、
    外筒8及び凸状ロッド9を有しない構成になる微粒子除
    去装置。
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