JP2003065007A - 小規模熱電併給システム - Google Patents
小規模熱電併給システムInfo
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E20/00—Combustion technologies with mitigation potential
- Y02E20/12—Heat utilisation in combustion or incineration of waste
Landscapes
- Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 粗悪な固形可燃物を容易に利用可能であり、
そのうえ、周囲で発生する固形可燃廃棄物を燃料として
利用可能な熱電併給システムを提供する。 【解決手段】 熱機関で駆動される発電機13によって
作られた交流電力が一旦直流に変換されたうえ、さらに
所望の周波数に再変換されると共に、排熱が給湯その他
の目的のために有効利用されるよう構成されたものであ
って、熱機関が、可燃物の燃焼に伴って発生した熱を受
けて発生するスチームによって駆動される蒸気タービン
12であり、且つ、上記可燃物の燃焼部分において、固
形可燃廃棄物又はそれの乾燥されたものが、機器の運転
保守に支障なく、且つ容易に燃焼可能に構成されてい
る。また、前記固形可燃廃棄物の乾燥を小規模熱電併用
システムの排熱によって行う廃棄物乾燥器が付設されて
いる。さらに、前記固形可燃廃棄物として、小規模熱電
併給システムの付近で発生したものが使用されることが
好ましい。
そのうえ、周囲で発生する固形可燃廃棄物を燃料として
利用可能な熱電併給システムを提供する。 【解決手段】 熱機関で駆動される発電機13によって
作られた交流電力が一旦直流に変換されたうえ、さらに
所望の周波数に再変換されると共に、排熱が給湯その他
の目的のために有効利用されるよう構成されたものであ
って、熱機関が、可燃物の燃焼に伴って発生した熱を受
けて発生するスチームによって駆動される蒸気タービン
12であり、且つ、上記可燃物の燃焼部分において、固
形可燃廃棄物又はそれの乾燥されたものが、機器の運転
保守に支障なく、且つ容易に燃焼可能に構成されてい
る。また、前記固形可燃廃棄物の乾燥を小規模熱電併用
システムの排熱によって行う廃棄物乾燥器が付設されて
いる。さらに、前記固形可燃廃棄物として、小規模熱電
併給システムの付近で発生したものが使用されることが
好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小規模熱電併給シ
ステムであって、特に発電機が蒸気タービンによって駆
動されるものに関する。
ステムであって、特に発電機が蒸気タービンによって駆
動されるものに関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロガスタービンと称する小規模
(約30KW)のガスタービン発電装置、小規模軽量・
低騒音で殆ど振動がなく、潤滑油や冷却水が不要であっ
て殆どメンテナンスフリーであるため、小規模施設の発
電施設として極めて有用であり、小規模熱電併給システ
ムとして、次第に適用分野を拡大しつつある。
(約30KW)のガスタービン発電装置、小規模軽量・
低騒音で殆ど振動がなく、潤滑油や冷却水が不要であっ
て殆どメンテナンスフリーであるため、小規模施設の発
電施設として極めて有用であり、小規模熱電併給システ
ムとして、次第に適用分野を拡大しつつある。
【0003】しかしながら、上記マイクロガスタービン
は、燃料に制約があって、例えば、厨房等で発生した生
ごみや、豆腐製造の過程で発生する豆腐がらや、さらに
木材の裁断、研削によって発生する木屑、等の固形可燃
廃棄物は使用困難乃至は不可能であり、この種の固形可
燃廃棄物の利用容易な小規模熱電併給システムが求めら
れている。
は、燃料に制約があって、例えば、厨房等で発生した生
ごみや、豆腐製造の過程で発生する豆腐がらや、さらに
木材の裁断、研削によって発生する木屑、等の固形可燃
廃棄物は使用困難乃至は不可能であり、この種の固形可
燃廃棄物の利用容易な小規模熱電併給システムが求めら
れている。
【0004】また、その供給エネルギは、電力の他、一
部スチームとして回収されることもあるが、小規模であ
るという制約からその大部分は用途の低い温水としてし
か回収されず、そのため、温水需要の低い分野では熱経
済性に欠け、その用途が温水需要の高い分野(浴場・プ
ール等)に限定されていて、その改善が求められてい
る。
部スチームとして回収されることもあるが、小規模であ
るという制約からその大部分は用途の低い温水としてし
か回収されず、そのため、温水需要の低い分野では熱経
済性に欠け、その用途が温水需要の高い分野(浴場・プ
ール等)に限定されていて、その改善が求められてい
る。
【0005】他方、上述の生ごみや豆腐がら等の含水固
形可燃廃棄物は、従来そのまま処理業者に引き渡される
か又は施設内で単に焼却処分されていたが、最近は施設
内で発酵又は乾燥され、減容、堆肥化又は/及び飼料化
されるようになりつつある。
形可燃廃棄物は、従来そのまま処理業者に引き渡される
か又は施設内で単に焼却処分されていたが、最近は施設
内で発酵又は乾燥され、減容、堆肥化又は/及び飼料化
されるようになりつつある。
【0006】しかしながら、例えば生ごみの発酵による
堆肥化は、温度・水分等の最適発酵条件が厳しく、その
まま生ごみが発酵槽に投入され、攪拌され、さらに内部
又は外側から加熱されても、最適発酵条件への移行・保
持が容易ではなく、そのうえ完全堆肥化には多大の時間
を要するという問題点があった。
堆肥化は、温度・水分等の最適発酵条件が厳しく、その
まま生ごみが発酵槽に投入され、攪拌され、さらに内部
又は外側から加熱されても、最適発酵条件への移行・保
持が容易ではなく、そのうえ完全堆肥化には多大の時間
を要するという問題点があった。
【0007】その堆肥化に比べて乾燥だけの処理は、処
理条件が緩く、極端に言えば、直接間接を問わず熱さえ
与えられれば、容易に乾燥が進行する。さらに得られた
乾燥物が熱電併給システムにそのまま燃料として利用さ
れれば、固形可燃廃棄物処理及び熱電併給システムの燃
料費の節減に著しく寄与することになる。
理条件が緩く、極端に言えば、直接間接を問わず熱さえ
与えられれば、容易に乾燥が進行する。さらに得られた
乾燥物が熱電併給システムにそのまま燃料として利用さ
れれば、固形可燃廃棄物処理及び熱電併給システムの燃
料費の節減に著しく寄与することになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
した従来技術の欠点を除くためになされたものであっ
て、粗悪な固形可燃廃棄物を容易に利用可能であり、そ
のうえ、周囲で発生する固形可燃廃棄物を燃料として利
用可能な熱電併給システムを提供することにある。
した従来技術の欠点を除くためになされたものであっ
て、粗悪な固形可燃廃棄物を容易に利用可能であり、そ
のうえ、周囲で発生する固形可燃廃棄物を燃料として利
用可能な熱電併給システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するため
に、請求項1の発明の小規模熱電併用システムは、熱機
関で駆動される発電機によって作られた交流電力が一旦
直流に変換されたうえ、さらに所望の周波数に再変換さ
れると共に、排熱が給湯その他の目的のために有効利用
されるよう構成されたものであって、熱機関が、可燃物
の燃焼に伴って発生した熱を受けて発生するスチームに
よって駆動される蒸気タービンであり、且つ、上記可燃
物の燃焼部分が、固形可燃廃棄物又はそれの乾燥された
ものを、機器の運転保守に支障なく、且つ容易に燃焼可
能に構成されていることを特徴とする。
に、請求項1の発明の小規模熱電併用システムは、熱機
関で駆動される発電機によって作られた交流電力が一旦
直流に変換されたうえ、さらに所望の周波数に再変換さ
れると共に、排熱が給湯その他の目的のために有効利用
されるよう構成されたものであって、熱機関が、可燃物
の燃焼に伴って発生した熱を受けて発生するスチームに
よって駆動される蒸気タービンであり、且つ、上記可燃
物の燃焼部分が、固形可燃廃棄物又はそれの乾燥された
ものを、機器の運転保守に支障なく、且つ容易に燃焼可
能に構成されていることを特徴とする。
【0010】請求項2の発明の小規模熱電併用システム
は、請求項1の発明の構成に加えて、前記固形可燃廃棄
物の乾燥を小規模熱電併用システムの排熱によって行う
廃棄物乾燥器が付設されていることを特徴とする。
は、請求項1の発明の構成に加えて、前記固形可燃廃棄
物の乾燥を小規模熱電併用システムの排熱によって行う
廃棄物乾燥器が付設されていることを特徴とする。
【0011】請求項3の発明の小規模熱電併用システム
は、請求項1又は2の発明の構成に加えて、前記固形可
燃廃棄物として、小規模熱電併給システムの付近で発生
したものが使用されることを特徴とする。
は、請求項1又は2の発明の構成に加えて、前記固形可
燃廃棄物として、小規模熱電併給システムの付近で発生
したものが使用されることを特徴とする。
【0012】請求項1の発明によれば、可燃物の燃焼部
分において、固形可燃廃棄物又はそれの乾燥されたもの
も、機器の運転保守に支障なく、且つ容易に燃焼可能と
なったため、従来処置に困っていた固形可燃廃棄物が燃
料として有効活用されると共に、それによって小規模熱
電併給システムとして燃料費が低減され、経済性が向上
する。
分において、固形可燃廃棄物又はそれの乾燥されたもの
も、機器の運転保守に支障なく、且つ容易に燃焼可能と
なったため、従来処置に困っていた固形可燃廃棄物が燃
料として有効活用されると共に、それによって小規模熱
電併給システムとして燃料費が低減され、経済性が向上
する。
【0013】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の作用効果に加えて、固形可燃廃棄物の乾燥が小規模熱
電併用システムの排熱によって行われるため、未乾燥の
場合に比較して、固形可燃廃棄物の発熱量が増大し、シ
ステムの熱効率が向上する。
の作用効果に加えて、固形可燃廃棄物の乾燥が小規模熱
電併用システムの排熱によって行われるため、未乾燥の
場合に比較して、固形可燃廃棄物の発熱量が増大し、シ
ステムの熱効率が向上する。
【0014】請求項3の発明によれば、請求項1又は2
の発明の作用効果に加えて、前記固形可燃廃棄物とし
て、小規模熱電併給システムの付近で発生したものが使
用されるため、その収集が容易であり、システムの経済
性が一層改善される。
の発明の作用効果に加えて、前記固形可燃廃棄物とし
て、小規模熱電併給システムの付近で発生したものが使
用されるため、その収集が容易であり、システムの経済
性が一層改善される。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態例につ
いて図1により説明すると、本小規模熱電併給システム
10は、熱機関として、通常採用されるガスタービンや
ピストンエンジン等の内燃機関の代わりに、蒸気タービ
ンが採用されたものであって、次のように構成される。
いて図1により説明すると、本小規模熱電併給システム
10は、熱機関として、通常採用されるガスタービンや
ピストンエンジン等の内燃機関の代わりに、蒸気タービ
ンが採用されたものであって、次のように構成される。
【0016】すなわち、スチームを発生させるボイラ1
1、そのボイラで発生したスチームによって駆動される
蒸気タービン12、その蒸気タービン12に同軸に結合
された発電機13、蒸気タービン12から排出されたス
チームを冷却し、水に戻す復水器13、同じくスチーム
の持つ熱を回収し、給湯・暖房用の温水を作る給湯器1
4を備えている。
1、そのボイラで発生したスチームによって駆動される
蒸気タービン12、その蒸気タービン12に同軸に結合
された発電機13、蒸気タービン12から排出されたス
チームを冷却し、水に戻す復水器13、同じくスチーム
の持つ熱を回収し、給湯・暖房用の温水を作る給湯器1
4を備えている。
【0017】なお、前記ボイラ11は、その燃焼部分に
おいて、詳細は省略するが、固形可燃廃棄物又はそれの
乾燥されたものが、その性状に応じて、火格子型、微粉
燃焼バーナ型、流動層型等、本システムに含まれるいず
れの機器の運転保守に支障なく、且つ容易に燃焼可能に
構成されているが、勿論ガスや液体燃料も燃焼可能に構
成されている。
おいて、詳細は省略するが、固形可燃廃棄物又はそれの
乾燥されたものが、その性状に応じて、火格子型、微粉
燃焼バーナ型、流動層型等、本システムに含まれるいず
れの機器の運転保守に支障なく、且つ容易に燃焼可能に
構成されているが、勿論ガスや液体燃料も燃焼可能に構
成されている。
【0018】さらに本システム10は、発電機13で作
られた交流電力を直流に変換する交流/直流コンバータ
16、その直流電力を所望の交流に変換する直流/交流
インバータ17、余剰電力を貯蔵する蓄電池18、前記
直流/交流インバータ17よりの電力を所望の電圧に変
圧する変圧器19をも備えている。
られた交流電力を直流に変換する交流/直流コンバータ
16、その直流電力を所望の交流に変換する直流/交流
インバータ17、余剰電力を貯蔵する蓄電池18、前記
直流/交流インバータ17よりの電力を所望の電圧に変
圧する変圧器19をも備えている。
【0019】作用について説明すると、通常採用されて
いる内燃機関と異なり、ボイラ11の燃焼部分は、固形
可燃廃棄物又はそれの乾燥されたものも、機器の運転保
守に支障なく、且つ容易に燃焼可能であるため、従来処
置に困っていた固形可燃廃棄物が燃料として有効活用さ
れる。しかも、上記固形可燃廃棄物又はそれの乾燥され
たものが、分散した小規模熱電併給システムのそれぞれ
の付近で発生したものであることが一層望ましく、それ
によってその収集が極めて容易になる。
いる内燃機関と異なり、ボイラ11の燃焼部分は、固形
可燃廃棄物又はそれの乾燥されたものも、機器の運転保
守に支障なく、且つ容易に燃焼可能であるため、従来処
置に困っていた固形可燃廃棄物が燃料として有効活用さ
れる。しかも、上記固形可燃廃棄物又はそれの乾燥され
たものが、分散した小規模熱電併給システムのそれぞれ
の付近で発生したものであることが一層望ましく、それ
によってその収集が極めて容易になる。
【0020】そのうえ、蒸気タービン12からの排スチ
ームの大部分は、給湯器15において冷水と熱交換し、
給湯・暖房用の温水を作ることによって復水し、ボイラ
11に戻され、循環使用されるため、熱及び水の無駄は
生じない。すなわち、以上総合すれば、従来の小規模熱
電併給システムによっては実現出来なかった固形可燃廃
棄物の利用、特に可燃廃棄物の利用、それによる燃料費
の低減、さらにシステム全体としての経済性の改善が達
せられる。なお、燃料は上述のように固形のものに限定
されず、流体燃料との組み合わせを妨げるものではな
い。
ームの大部分は、給湯器15において冷水と熱交換し、
給湯・暖房用の温水を作ることによって復水し、ボイラ
11に戻され、循環使用されるため、熱及び水の無駄は
生じない。すなわち、以上総合すれば、従来の小規模熱
電併給システムによっては実現出来なかった固形可燃廃
棄物の利用、特に可燃廃棄物の利用、それによる燃料費
の低減、さらにシステム全体としての経済性の改善が達
せられる。なお、燃料は上述のように固形のものに限定
されず、流体燃料との組み合わせを妨げるものではな
い。
【0021】その他、図では熱として温水が取り出され
るよう描かれているが、スチームとしても取り出し可能
であり、それによって熱利用の用途が拡大される。さら
に電力需要が少なく、しかも蓄電池18が飽和の場合に
は、蒸気タービン12のスチーム通過割合が減らされ、
その分、給湯器15へ直接送るようにされてもよく、そ
れによって電力と熱との出力割合の自由に変えられる。
るよう描かれているが、スチームとしても取り出し可能
であり、それによって熱利用の用途が拡大される。さら
に電力需要が少なく、しかも蓄電池18が飽和の場合に
は、蒸気タービン12のスチーム通過割合が減らされ、
その分、給湯器15へ直接送るようにされてもよく、そ
れによって電力と熱との出力割合の自由に変えられる。
【0022】第2の実施の形態例について、図2により
説明すると、第1の実施の形態例の構成に加えて、固形
可燃廃棄物の乾燥を小規模熱電併用システム10の排熱
によって行う廃棄物乾燥器20、及び熱量補給器30が
付設されている(図は付加分の詳細のみを示したもので
ある)。
説明すると、第1の実施の形態例の構成に加えて、固形
可燃廃棄物の乾燥を小規模熱電併用システム10の排熱
によって行う廃棄物乾燥器20、及び熱量補給器30が
付設されている(図は付加分の詳細のみを示したもので
ある)。
【0023】廃棄物乾燥器20は、図2に示すように、
その中央には、断面形状がそれぞれ底が半円形、上部が
鉛直の金属製の壁21aを持つ攪拌容器21が設けら
れ、前記半円形壁の中心を軸として、放射状に伸びる腕
及びその先端に取り付けられたパドルよりなり、図示さ
れないモータによって駆動される攪拌機25が設けられ
ている。
その中央には、断面形状がそれぞれ底が半円形、上部が
鉛直の金属製の壁21aを持つ攪拌容器21が設けら
れ、前記半円形壁の中心を軸として、放射状に伸びる腕
及びその先端に取り付けられたパドルよりなり、図示さ
れないモータによって駆動される攪拌機25が設けられ
ている。
【0024】その他、攪拌容器21には、図の左上に含
水固形可燃廃棄物Wの投入のための蓋で覆われた投入口
21bが設けられると共に、図示されないが、底部には
排出口が設けられ、上部には含水固形可燃廃棄物Wの乾
燥によって生じたスチーム等の排気口21cが設けら
れ、そこに白金等の触媒燃焼による無臭化(350℃以
上)又は活性炭等の吸着剤による吸着(100℃以下)
等の手段を備えた脱臭装置26が設けられている。
水固形可燃廃棄物Wの投入のための蓋で覆われた投入口
21bが設けられると共に、図示されないが、底部には
排出口が設けられ、上部には含水固形可燃廃棄物Wの乾
燥によって生じたスチーム等の排気口21cが設けら
れ、そこに白金等の触媒燃焼による無臭化(350℃以
上)又は活性炭等の吸着剤による吸着(100℃以下)
等の手段を備えた脱臭装置26が設けられている。
【0024】廃棄物乾燥器20の作用について説明する
と、以上のように構成されることによって、攪拌容器2
1内の含水固形可燃廃棄物Wは、攪拌機25で攪拌され
ながら、ガス通路22を通過する加熱ガスGによって均
一に間接加熱されたうえ、さらに分岐ダクト23を経て
攪拌容器21内に噴出した、加熱ガスGの少なくとも一
部と直接接触し、加熱されることによって乾燥される。
以上熱電併用システム10の排熱の利用によって、含水
固形可燃廃棄物Wの乾燥が行われるため、未乾燥の場合
に比較して、可燃物の発熱量が増大し、それだけ燃料消
費量が低減され、システム10全体の熱効率が向上し、
経済性が向上する。
と、以上のように構成されることによって、攪拌容器2
1内の含水固形可燃廃棄物Wは、攪拌機25で攪拌され
ながら、ガス通路22を通過する加熱ガスGによって均
一に間接加熱されたうえ、さらに分岐ダクト23を経て
攪拌容器21内に噴出した、加熱ガスGの少なくとも一
部と直接接触し、加熱されることによって乾燥される。
以上熱電併用システム10の排熱の利用によって、含水
固形可燃廃棄物Wの乾燥が行われるため、未乾燥の場合
に比較して、可燃物の発熱量が増大し、それだけ燃料消
費量が低減され、システム10全体の熱効率が向上し、
経済性が向上する。
【0025】なお、加熱ガスGが吹き込まれない場合に
比較して、吹き込み割合が増せば増す程、直接熱交換量
が増し、廃棄物Wの乾燥能力が増大するだけでなく、そ
れによって攪拌容器21内で発生したスチームが加熱ガ
スGによって薄められる度合いが増大するため、スチー
ム分圧が低くなって、さらに乾燥が促進されるが、反
面、脱臭装置26のガス通過量が増し、それへの負担が
増すため、加熱ガスGの吹き込み割合には最適値が存在
する。
比較して、吹き込み割合が増せば増す程、直接熱交換量
が増し、廃棄物Wの乾燥能力が増大するだけでなく、そ
れによって攪拌容器21内で発生したスチームが加熱ガ
スGによって薄められる度合いが増大するため、スチー
ム分圧が低くなって、さらに乾燥が促進されるが、反
面、脱臭装置26のガス通過量が増し、それへの負担が
増すため、加熱ガスGの吹き込み割合には最適値が存在
する。
【0026】熱量補給器30は、廃棄物乾燥器20での
含水固形可燃廃棄物Wの乾燥に当って、熱電併給システ
ム10のボイラ11からの排ガスが全く得られないか、
又は前記排ガスの温度又は/及び量が不足する場合に備
えて、追設されたものであって、前記排ガスダクト11
によって前記排ガス、空気、また、バーナ31によって
燃料(利便性のうえからは流体燃料が好ましい)、空気
がそれぞれ供給され、それによって温度・量が調整され
た加熱ガスGが作られ、さらにファンF2によって排気
ダクト32を通って廃棄物乾燥器20へ導かれるよう構
成されている。
含水固形可燃廃棄物Wの乾燥に当って、熱電併給システ
ム10のボイラ11からの排ガスが全く得られないか、
又は前記排ガスの温度又は/及び量が不足する場合に備
えて、追設されたものであって、前記排ガスダクト11
によって前記排ガス、空気、また、バーナ31によって
燃料(利便性のうえからは流体燃料が好ましい)、空気
がそれぞれ供給され、それによって温度・量が調整され
た加熱ガスGが作られ、さらにファンF2によって排気
ダクト32を通って廃棄物乾燥器20へ導かれるよう構
成されている。
【0027】熱量補給器30の作用について説明する
と、先ず、熱電併給システム10が停止していて、それ
からの排ガスが得られなくても、廃棄物乾燥器20は熱
量補給器30のみで発生する熱ガスGによっても運転可
能である。その際、熱ガスGの温度・量は、燃料量及び
それに対する空気の割合の変更によって、乾燥器20側
の要求に容易に対応可能である。
と、先ず、熱電併給システム10が停止していて、それ
からの排ガスが得られなくても、廃棄物乾燥器20は熱
量補給器30のみで発生する熱ガスGによっても運転可
能である。その際、熱ガスGの温度・量は、燃料量及び
それに対する空気の割合の変更によって、乾燥器20側
の要求に容易に対応可能である。
【0028】また、熱電併給システム10からの排ガス
の温度・量のいずれか一方に不足がある場合も、熱量補
給器30へ必要な燃料、空気(排ガスダクト11Xへの
供給も含む)が供給され、それによって、熱ガスGの温
度・量が調整される。
の温度・量のいずれか一方に不足がある場合も、熱量補
給器30へ必要な燃料、空気(排ガスダクト11Xへの
供給も含む)が供給され、それによって、熱ガスGの温
度・量が調整される。
【0029】本発明は、以上2つの実施の形態例に用い
られた乾燥器20の代わりに、伝熱性に優れたスチーム
(温水でもよい)によって加熱されるものでもよく、い
ずれにしても本発明の主旨が体現されるものであれば、
ここに記載されたものに限定されるものではない。
られた乾燥器20の代わりに、伝熱性に優れたスチーム
(温水でもよい)によって加熱されるものでもよく、い
ずれにしても本発明の主旨が体現されるものであれば、
ここに記載されたものに限定されるものではない。
【0030】
【発明の効果】以上のとおり請求項1の発明によれば、
従来処置に困っていた固形可燃廃棄物が燃料として有効
活用されると共に、それによって小規模熱電併給システ
ムの燃料費が低減され、経済性が向上する。
従来処置に困っていた固形可燃廃棄物が燃料として有効
活用されると共に、それによって小規模熱電併給システ
ムの燃料費が低減され、経済性が向上する。
【0031】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、固形可燃廃棄物が未乾燥の場合に比較
して、可燃物の発熱量が増大し、システムの熱効率が向
上する。
の効果に加えて、固形可燃廃棄物が未乾燥の場合に比較
して、可燃物の発熱量が増大し、システムの熱効率が向
上する。
【0032】請求項3の発明によれば、請求項1又は2
の発明の効果に加えて、固形可燃廃棄物の収集が容易で
あり、システムの経済性が一層改善される。
の発明の効果に加えて、固形可燃廃棄物の収集が容易で
あり、システムの経済性が一層改善される。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる小規模熱電
併給システムを示す機器構成図である。
併給システムを示す機器構成図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係わる小規模熱電
併給システムの要部詳細断面図である。
併給システムの要部詳細断面図である。
10 小規模熱電併給システム
11 ボイラ
11X 排ガスダクト
12 蒸気タービン
13 発電機
14 復水器
15 給湯器
16 交流/直流コンバータ
17 直流/交流インバータ
18 蓄電池
19 変圧器
20 廃棄物乾燥器
21 廃棄物攪拌容器
21a 壁
21b 投入口
21c 排気口
22 加熱ガス通路
23 加熱ガス分岐通路
25 攪拌機
26 脱臭装置
30 熱量補給器
31 バーナ
32 排気ダクト
G 加熱ガス
F ファン
F1 ファン
F2 ファン
F3 ファン
W 含水固形可燃廃棄物
Claims (3)
- 【請求項1】 熱機関で駆動される発電機(13)によ
って作られた交流電力が一旦直流に変換されたうえ、さ
らに所望の周波数の交流に再変換されると共に、排熱が
給湯その他の目的のために有効利用されるよう構成され
た小規模熱電併給システムであって、熱機関が、可燃物
の燃焼に伴って発生した熱を受けて発生するスチームに
よって駆動される蒸気タービン(12)であり、且つ、
上記可燃物の燃焼部分が、固形可燃廃棄物又はそれの乾
燥されたものを、機器の運転保守に支障なく、且つ容易
に燃焼可能に構成されていることを特徴とする小規模熱
電併用システム。 - 【請求項2】 前記固形可燃廃棄物を、小規模熱電併用
システム(10)の排熱によって乾燥する廃棄物乾燥器
(20)が付設されていることを特徴とする、請求項1
に記載の小規模熱電併用システム。 - 【請求項3】 前記固形可燃廃棄物として、小規模熱電
併給システム(10)の付近で発生したものが使用され
ることを特徴とする、請求項1又は2に記載の小規模熱
電併用システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001308059A JP2003065007A (ja) | 2001-08-29 | 2001-08-29 | 小規模熱電併給システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001308059A JP2003065007A (ja) | 2001-08-29 | 2001-08-29 | 小規模熱電併給システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003065007A true JP2003065007A (ja) | 2003-03-05 |
Family
ID=19127420
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001308059A Pending JP2003065007A (ja) | 2001-08-29 | 2001-08-29 | 小規模熱電併給システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003065007A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103758594A (zh) * | 2013-11-06 | 2014-04-30 | 北京中科华誉能源技术发展有限责任公司 | 通过膨胀机利用热水锅炉生产的热水进行发电的系统 |
JP2015518130A (ja) * | 2012-04-04 | 2015-06-25 | バイキング ヒート エンジンズ エーエス | 熱電併給ステーション |
JP2015528266A (ja) * | 2012-06-04 | 2015-09-24 | ケイ2アイピー ホールディングス、エルエルシー | 総合発電所およびデータセンタ |
-
2001
- 2001-08-29 JP JP2001308059A patent/JP2003065007A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015518130A (ja) * | 2012-04-04 | 2015-06-25 | バイキング ヒート エンジンズ エーエス | 熱電併給ステーション |
JP2015528266A (ja) * | 2012-06-04 | 2015-09-24 | ケイ2アイピー ホールディングス、エルエルシー | 総合発電所およびデータセンタ |
CN103758594A (zh) * | 2013-11-06 | 2014-04-30 | 北京中科华誉能源技术发展有限责任公司 | 通过膨胀机利用热水锅炉生产的热水进行发电的系统 |
CN103758594B (zh) * | 2013-11-06 | 2015-05-20 | 北京中科华誉能源技术发展有限责任公司 | 通过膨胀机利用热水锅炉生产的热水进行发电的系统 |
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