JP2003064778A - インサート器具 - Google Patents

インサート器具

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JP2003064778A
JP2003064778A JP2001257272A JP2001257272A JP2003064778A JP 2003064778 A JP2003064778 A JP 2003064778A JP 2001257272 A JP2001257272 A JP 2001257272A JP 2001257272 A JP2001257272 A JP 2001257272A JP 2003064778 A JP2003064778 A JP 2003064778A
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Kiyobumi Ogita
清文 荻田
Ken Iida
憲 飯田
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Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Meiden Ceramics Co Ltd
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Meiden Ceramics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被取付部材の取付ボルトの長さを短くすると
ともに、引き抜き強度を高める。 【解決手段】 筒状で内周に雌ねじ部10aを有するセ
ラミックス製の雌ねじ部材10の一端を、雌ねじ部材1
0より径大のセラミックス製径大部11の穴11aに挿
入し、両者を拡散結合により一体化して、雌ねじ部12
aと径大部12bを有するインサート本体12を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンクリート内
に埋設するインサート器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】セラミックスからなるインサート器具
は、実公平5−6326号などで知られている。図7は
このようなインサート器具をコンクリートに埋設した状
態の断面図を示し、1は逆円錐台状に形成されたセラミ
ックス製のインサート本体であり、中心に貫通した雌ね
じ部1aを有する。インサート本体1はコンクリート構
造物2に埋設されている。3は同じくインサート本体1
とコンクリート構造物2の外表面との間に埋設された筒
状のスリーブ体であり、スリーブ体3は被取付部材をコ
ンクリート構造物2に取り付けるための取付ボルト4の
挿通孔を形成する。そして、被取付部材を挿通した取付
ボルト4をスリーブ体3に挿通し、インサート本体1の
雌ねじ部1aに螺合することにより被取付部材をコンク
リート構造物2に取り付ける。
【0003】図8は他の従来のインサート器具を型枠に
取り付けた状態の断面図を示し、5はセラミックス製の
インサート本体であり、その中心には取付ボルト4が螺
合する雌ねじ部5aが貫通して形成されている。インサ
ート本体5の外周面はテーパ状の曲面となっている。
又、インサート本体5の一端と接続してコンクリート製
のスリーブ体6が設けられ、スリーブ体6は取付ボルト
4を挿通するための挿通孔6aを有する。インサート本
体5の他端にはコンクリートの侵入を防止するために雌
ねじ部5aを覆うシール7が貼付される。スリーブ体6
のインサート本体5との反対端にはやはりコンクリート
の侵入を防止するためにゴム製のシール体8が配設され
る。そして、型枠9、シール体8、及びスリーブ体6の
各挿通孔9a,8a,6aに挿通した取付ボルト4をイ
ンサート本体5の雌ねじ部5aに螺合することによりイ
ンサート本体5及びスリーブ体6等を型枠9の内側に取
り付け、コンクリートを打設することによりインサート
本体5及びスリーブ体6等をコンクリート内に埋設す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のインサ
ート器具においては、雌ねじ部1a,5aを有するイン
サート本体1,5がコンクリートに埋設した際に最奥端
に位置し、コンクリート構造物2の壁面から離れた位置
となり、取付ボルト4の長さが長いものとなった。この
ため、取付ボルト4の取付作業が繁雑になるとともに、
高価になった。このことから、雌ねじ部を有するインサ
ート本体をコンクリート壁面近くに埋設することが望ま
れているが、この場合には引き抜き破壊が低下するとい
う新たな課題が生じた。しかし、取付ボルト4の長さが
短くて済むインサート器具が強く求められている。
【0005】この発明は上記のような課題を解決するた
めに成されたものであり、取付ボルトの長さが短くて済
み、しかも引き抜き強度が高いインサート器具を得るこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明者は、取付ボルトを
取り付ける雌ねじ部材と、引き抜き破壊強度に関与する
径大部とを別々に形成し、これらを結合することによ
り、雌ねじ部材をコンクリート壁面に近い部分に位置さ
せ、引き抜き強度に関与する径大部を壁面より離間した
部分に位置させることができることを見出した。別々に
形成した部材の一体化は、セラミックスの収縮率の大き
さに着目し、かつ圧縮に強い特徴に着目したものであ
る。
【0007】即ち、特開平10−272614号等(未
焼結のアルミナセラミックスの拡散結合技術)、あるい
は特開平5−105535号、特開平6−345552
号等(接着剤を介在させて焼結して拡散結合焼結する技
術)に開示されているセラミックスの接合技術をインサ
ート器具の形成に活用したものである。
【0008】この発明の請求項1に係るインサート器具
は、セラミックスからなり、内周に雌ねじ部を有する雌
ねじ部材と、セラミックスからなり、雌ねじ部材の一端
側に位置するとともに、雌ねじ部材より径大な径大部と
を一体化したものである。
【0009】請求項2に係るインサート器具は、請求項
1において、径大部に穴又は孔を設け、この穴又は孔に
雌ねじ部の一端側を係合し、両者を拡散結合により一体
化したものである。
【0010】請求項3に係るインサート器具は、請求項
1において、径大部に穴又は孔を設け、この穴又は孔に
雌ねじ部の一端側を係合し、両者を嵌着結合により一体
化したものである。
【0011】請求項4に係るインサート器具は、請求項
2又は3において、径大部の穴又は孔と雌ねじ部の一端
側との間に結合助剤を介在させたものである。
【0012】請求項5に係るインサート器具は、請求項
1〜4のいずれかにおいて、セラミックスをアルミナセ
ラミックスとしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】実施形態1 以下、この発明の実施の形態を図面とともに説明する。
図1(a)〜(c)は、この発明の実施形態1による雌
ねじ部の断面図、径大部の断面図、及びインサート器具
の断面図を示し、アルミナ粉末(アルミナ96重量%、
残りはガラス質成分の結合助剤)を5MPaの圧力で加
圧成形して、図1(a)に示すように、筒状で内周に雌
ねじ部10aを有する雌ねじ部材10を形成する。又、
同成分のアルミナ粉末を加圧成形(雌ねじ部材10より
低い圧力、例えば4.5MPaとする。)して、図1
(b)に示すように、貫通していない穴11aを有する
外周が曲面状(樽形状)の径大部11の未焼結体を形成
する。径大部11は雌ねじ部材10より外径が大きい。
雌ねじ部材10と径大部11は同成分であるので、焼結
段階で径大部11の方が縮小率が大きくなるように、成
形段階では径大部11の方の圧縮力を小さくする。な
お、アルミナセラミックスの焼結後の縮小率の範囲は約
14〜17%である。
【0014】次に、径大部11の穴11aに雌ねじ部材
10の一端側を挿入して係合する。この際、径大部11
が雌ねじ部材10の雌ねじ部10aの一部を包囲してい
ることが重要であり、雌ねじ部材10の取付ボルトの先
端が位置する部分の外周を径大部11がしめつけている
ことが望ましい。又、必要に応じて雌ねじ部材10の挿
入部外周に結合助剤を塗布する。結合助剤は、雌ねじ部
材10及び径大部11と同成分のアルミナのペースト材
を使用する。この状態において、焼成炉で1600℃で
焼成し、雌ねじ部材10と径大部11とを拡散結合によ
り焼結一体化し、図1(c)に示すように、雌ねじ部1
2aと径大部12bを有するインサート器具12を得
る。
【0015】図2は上記のように形成したインサート器
具12を型枠9に取り付けた状態の断面図を示し、型枠
9の挿通孔9aに挿通した取付ボルト4をインサート器
具12の雌ねじ12aに螺合し、インサート器具12を
型枠9の内側に径大部12bが型枠9から離れるように
取り付ける。ここで、型枠9の内側にコンクリートを打
設し、インサート器具12をコンクリートに埋設する。
コンクリートの固化によりコンクリート構造物2が形成
された後、図3に示すように取付ボルト4及び型枠9を
除去し、図4に示すように、被取付部材13の挿通孔1
3aに挿通した取付ボルト4をインサート器具12の雌
ねじ部12aに螺合し、被取付部材13をコンクリート
構造物2に取り付ける。
【0016】実施形態1においては、雌ねじ部材10と
径大部11とを別々に形成し、これらを拡散結合により
一体化してインサート器具12を形成しており、コンク
リート構造物2の壁面に近い部分に雌ねじ部12aが位
置するので、取付ボルト4の長さを短くすることがで
き、取付ボルト4を安価にすることができるとともに、
その取付作業が容易となる。又、径大部12bがコンク
リート構造物2の奥側に位置しているので、引き抜き強
度を高めることができる。
【0017】実施形態2 図5(a)〜(c)は実施形態2による径大部の断面
図、雌ねじ部材の断面図、及びめくら蓋の断面図を示
し、アルミナ粉末(アルミナ96重量%、残りはガラス
質成分の結合助剤)を5MPaの圧力で加圧成形して、
図5(b)に示すように、筒状で内周に雌ねじ部14a
を有する雌ねじ部材14の未焼結体を得る。雌ねじ部材
14の外周は、径が同一のストレート部14bと、径が
次第に大きくなる拡大部14cとからなる。又、同成分
のアルミナ粉末を加圧成形(雌ねじ部材14より低い圧
力、例えば4.5MPaとする。)して、図5(a)に
示すように、貫通している孔15aを有する外周が曲面
状の径大部15の未焼結体を得る。孔15aは、雌ねじ
部材14の外周と相似のストレート部15bと拡大部1
5cとからなる。雌ねじ部材14と径大部15は同成分
であるので、焼成段階で径大部15の方が縮小率が大き
くなるように、成形段階では径大部15の方の圧縮力を
小さくする。さらに、同成分のアルミナ粉末を加圧成形
して、図5(c)に示すようにめくら蓋16の未焼結体
を形成する。めくら蓋16は一方の側の中央に突出部1
6aを有する。
【0018】次に、図6(a)に示すように、めくら蓋
16を突出部16aを上側にして配置し、その上に雌ね
じ部材14を拡大部14cを下側にして、めくら蓋16
の突出部16aが雌ねじ部14aと嵌合するように載置
し、さらに雌ねじ部材14の上から径大部15を拡大部
15cを下側にして被せ、図6(a)の状態とする。こ
の状態で焼成炉により1600℃で焼成して、雌ねじ部
材14と径大部15とめくら蓋16を拡散結合により焼
結一体化し、図6(b)に示すように雌ねじ部17aと
径大部17bを有するインサート器具17を形成する。
なお、図6(a)に示すように組み立てる前に、必要に
応じて雌ねじ部材14の拡大部14cの外周及び端面に
結合助剤を塗布しておく。結合助剤は、雌ねじ部材14
及び径大部15と同成分のアルミナのペースト材を使用
する。
【0019】実施形態2においても、雌ねじ部材14と
径大部15とめくら蓋16を別々に形成し、これらを拡
散結合により一体化してインサート器具17を形成して
おり、コンクリート構造物2の壁面に近い位置に雌ねじ
部17aが位置するので、取付ボルト4の長さを短くす
ることができ、取付ボルト4を安価にできるとともに、
その取付作業も容易となる。又、径大部17bがコンク
リート構造物2の奥側に位置するので、引き抜き強度を
高めることができる。なお、結合助剤を介在させると、
拡散結合の結合性が向上する。
【0020】実施形態3 次に、実施形態3を便宜上図5及び図6を用いて説明す
る。まず、図5(b)に示すように、アルミナ粉末(ア
ルミナ94重量%、残りはガラス質成分の結合助剤)を
5MPaの圧力で加圧成形し、筒状で内周に雌ねじ部1
4aを有する雌ねじ部材14の未焼結体を得る。雌ねじ
部材14は、ストレート部14bと拡大部14cとから
なる。又、雌ねじ部材14よりアルミナ成分が多い材料
粉末(アルミナ96重量%)を加圧成形(雌ねじ部材1
4より低い圧力、例えば4.5MPaとする。)して、
図5(a)に示すように、孔15aを有する外周が曲面
状の径大部15の未焼結体を得る。孔15aは、雌ねじ
部材14の外周と相似のストレート部15bと拡大部1
5cとからなる。なお、雌ねじ部材14と径大部15が
拡散結合しないように、雌ねじ部材14の焼結が先に完
了し、次に径大部15が縮小して締め付け圧縮するよう
にそれぞれのアルミナ量と加圧成形圧力を調整する。さ
らに、雌ねじ部材14と同成分のアルミナ粉末を加圧成
形して、図5(c)に示すようにめくら蓋16の未焼結
体を形成する。めくら蓋16は一方の側の中央に突出部
16aを有する。
【0021】次に、図6(a)に示すように、めくら蓋
16を突出部16aを上側にして配置し、その上に雌ね
じ部材14を拡大部14cを下側にして、めくら蓋16
の突出部16aが雌ねじ部14aと嵌合するように載置
し、さらに雌ねじ部材14の上から径大部15を拡大部
15cを下側にして被せ、図6(a)の状態とする。な
お、図6(a)の状態とする前に、必要に応じて、雌ね
じ部材14の拡大部14cの外周及び端面に結合助剤を
塗布しておく。結合助剤は、雌ねじ部材14及び径大部
15と同成分のアルミナのペースト材を使用する。図6
(a)の状態において、焼成炉により1600℃で焼成
し、縮小率が大きい径大部15が雌ねじ部材14を締め
付けて嵌着結合により一体化し、めくら蓋16と雌ねじ
部材14は拡散結合により一体化し、図6(b)に示す
インサート器17と同様に雌ねじ部と径大部を有するイ
ンサート器具を得る。即ち、このインサート器具は、イ
ンサート器具17と比べて、雌ねじ部材14と径大部1
5とが拡散結合でなく、嵌着結合である点で異なる。
又、嵌着結合においても、結合助剤を介在させることに
より結合性を高めることができる。
【0022】実施形態3においても、雌ねじ部材14と
径大部15とめくら蓋16を別々に形成し、雌ねじ部材
14と径大部15とを嵌着結合により一体化するととも
に、雌ねじ部材14とめくら蓋16を拡散結合により一
体化して、インサート器具を形成しており、コンクリー
ト構造物2の壁面に近い位置に雌ねじ部が位置するの
で、取付ボルト4の長さが短くなり、取付ボルト4が安
価になり、その取付作業も容易となる。又、径大部がコ
ンクリート構造物2の奥側に位置するので、引き抜き強
度を高めることができる。
【0023】
【実施例】次に、実施形態2の実施例について説明す
る。まず、主成分となる酸化アルミニウム原料(粒径1
μm以下、純度99.8%で96重量%)に焼結を助け
るための副成分(焼結助剤MgO,SiO2,CaO、
残りの成分)を添加し、さらに純水を加え、ボールミル
により10時間混合破砕を行う。得られた原料スラリー
にポリビニールアルコールなどの有機バインダを分散剤
としてのポリカルボン酸アンモニウム塩を添加し、スプ
レードライヤーで1500℃の温度で乾燥し、噴霧造粒
する。得られた顆粒を静水圧成型機(通称CIP)によ
り加圧成形する。雌ねじ部材14は5MPaの圧力で成
形し、めくら蓋16も5MPaの圧力で成形する。径大
部15は4.5MPaの圧力で成形する。外側に位置す
る部材の焼成工程での縮小率を大きくするためである。
雌ねじ部材14に径大部15を被せ、雌ねじ部材14の
拡大部14cの下にめくら蓋16を位置させて仮組立を
行う。ガス炉により1600℃で2時間以上焼成し、1
00℃/時間の降温速度で冷却し、アルミナセラミック
ス焼結体のインサート器具17を得る。
【0024】なお、焼成条件としては、雰囲気は大気中
でもよい。焼成保持温度は1500〜1700℃、2時
間以上、降温速度は焼成保持温度から400℃までを5
0〜200℃/時間の冷却速度で行えばよい。理由は、
90重量%以上の酸化アルミニウムと焼結助剤(Mg
O,SiO2,CaO)を含む組成では、約1500〜
1700℃で焼結しないと焼結が完了せず、また50〜
200℃/時間の降温速度でないと焼成後の強度が低下
して好ましくないことに基因する。
【0025】(成分について)主成分の酸化アルミニウ
ムの含有量は、約96重量%とする。又、アルミナの純
度は99.9%で粒径は約1μm以下とする。なお、主
成分の酸化アルミニウムの含有量は、約90〜98重量
%の範囲とする。90重量%以下の場合には、インサー
ト器具としての強度が不足し、特に内部の雌ねじ部が破
損する。98重量%以上の場合には、焼結温度を高くす
る必要があり、経済的に好ましくない。残り成分は焼結
助剤であり、MgO,SiO2,CaOを添加する。こ
れらの成分はガラス質成分であることから、拡散結合に
好適である。
【0026】(粒径について)噴霧造粒された顆粒は、
その粒径が約30〜200μmの範囲に分布する粒子が
80%以上占めるものが好ましい。この範囲を下回る
(小径)場合には、流動性が悪化し、成形型への充填が
困難となり、空洞が発生する。この範囲を上回る(大
径)場合には、雌ねじ部の形成が確実に行われない。何
れにしても、所望のインサート器具を得ることが困難で
ある。
【0027】(圧力について)成形圧力は、3〜10M
Paの範囲であればよい。これ以下では、成形圧力不足
により、欠けやクラックを発生する。これ以上では、圧
力解除までの時間がかかり、生産性が低下する。しかも
離型性が悪く、型割れが発生し易くなる。
【0028】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、雌ねじ
部材と径大部とを別々に形成し、これらを一体化(拡散
結合又は嵌着結合)してインサート器具を形成してお
り、このインサート器具をコンクリート構造物に埋設し
た場合、コンクリート構造物の壁面に近い部分に雌ねじ
部材を位置させることができ、被取付部材を取り付ける
ための取付ボルトの長さを短くすることができ、取付ボ
ルトを安価にかつその取付作業を容易にすることができ
る。又、径大部をコンクリート構造物の奥側に位置させ
ることができ、引き抜き強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1による雌ねじ部材の断面
図、径大部の断面図及びインサート器具の断面図であ
る。
【図2】実施形態1によるインサート器具の型枠取付時
の断面図である。
【図3】実施形態1によるインサート器具のコンクリー
ト埋設時の断面図である。
【図4】実施形態1によるインサート器具の被取付部材
取付時の断面図である。
【図5】実施形態2による径大部の断面図、雌ねじ部材
の断面図、及びめくら蓋の断面図である。
【図6】実施形態2によるインサート器具の組み立て時
の断面図及び拡散結合した状態の断面図である。
【図7】従来のインサート器具のコンクリート埋設時の
断面図である。
【図8】従来の他のインサート器具の型枠取付時の断面
図である。
【符号の説明】
2…コンクリート構造物 4…取付ボルト 9…型枠 10,14…雌ねじ部材 10a,12a,14a,17a…雌ねじ部 11,12b,15,17b…径大部 11a…穴 12,17…インサート器具 13…被取付部材 15a…孔 16…めくら蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 憲 静岡県沼津市東間門字上中溝515番地 明 電セラミックス株式会社内 Fターム(参考) 2E125 BA04 BA33 BD04 CA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックスからなり、内周に雌ねじ部
    を有する雌ねじ部材と、セラミックスからなり、雌ねじ
    部材の一端側に位置するとともに、雌ねじ部材より径大
    の径大部とを一体化したことを特徴とするインサート器
    具。
  2. 【請求項2】 径大部に穴又は孔を設け、この穴又は孔
    に雌ねじ部材の一端側を係合し、両者を拡散結合により
    一体化したことを特徴とする請求項1記載のインサート
    器具。
  3. 【請求項3】 径大部に穴又は孔を設け、この穴又は孔
    に雌ねじ部材の一端側を係合し、両者を嵌着結合により
    一体化したことを特徴とする請求項1記載のインサート
    器具。
  4. 【請求項4】 径大部の穴又は孔と雌ねじ部材の一端側
    との間に結合助剤を介在させたことを特徴とする請求項
    2又は3記載のインサート器具。
  5. 【請求項5】 セラミックスはアルミナセラミックスで
    あることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    インサート器具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014046460A1 (ko) * 2012-09-19 2014-03-27 서울대학교산학협력단 콘크리트 매설용 너트
EP2925932B1 (de) 2012-11-27 2017-09-27 Mageba S.A. Dehnfugen-überbrückungsvorrichtung

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