JP2003063625A - ライブラリシステム - Google Patents

ライブラリシステム

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JP2003063625A
JP2003063625A JP2001260422A JP2001260422A JP2003063625A JP 2003063625 A JP2003063625 A JP 2003063625A JP 2001260422 A JP2001260422 A JP 2001260422A JP 2001260422 A JP2001260422 A JP 2001260422A JP 2003063625 A JP2003063625 A JP 2003063625A
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JP2001260422A
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Yasunori Matsuda
安功 松田
Hiroshi Tsuyumine
浩 露峰
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送中のテープの所在を正確に把握し、搬送
中テープに対する申請を柔軟かつ効率的に処理すること
のできるライブラリシステムを提供する。 【解決手段】 管理装置10はテープの位置を管理する
テープ位置情報を保持している。テープ搬送用の台車装
置20は、貸出/返却に伴なって積み下ろしされるテー
プから識別情報を読み取って管理装置10に送信し、管
理装置10は、この情報に従って、当該テープのテープ
位置情報の内容を更新する。また、搬送中のテープに関
して何らかの処理申請を受け付けた管理装置10は、台
車装置20に処理内容を通知し、台車装置20はこれを
担当者に提示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、カセットテープな
どの記録媒体を、格納や取り出しの可能な形で大量に保
管するライブラリシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、放送局など大量の記録媒体を有す
る施設では、記録媒体を出し入れ可能な形で管理するラ
イブラリシステムを備えている。ライブラリシステムに
期待される役割としては、大量の記録媒体を安全に保管
することに加え、これら大量の記録媒体から任意のもの
を、希望に応じて確実に利用者に提供すること(貸し出
すこと)ができるような形で保管しておく、というもの
がある。特に近年、放送の多チャンネル化の進展に伴
い、過去の映像ソフトに対する利用需要が高まり、再放
送されたり、編集を施して新たな映像ソフトの素材とさ
れる、などの形で使用されることが多くなり、記録媒体
を利用しやすい形で保管することの重要性が高まってい
る。そのためには記録媒体の所在地を正しく把握できる
仕組みが求められるが、一般的なライブラリシステムで
は、全ての記録媒体に識別情報を記録したバーコードを
貼付すると共に、管理端末に全記録媒体の位置情報
(「本来、どの格納棚の何段目何行目のスペースに格納
されているか」、「貸出中か否か」、「貸出中ならば貸
出先はどこか」などを示す情報)を保存し、貸出/返却
のたびに記録媒体のバーコードを読み取って当該媒体の
位置情報を更新する、という方法を用いている。
【0003】こうしたライブラリシステムでの記録媒体
(以下、「テープ」とする)の貸出/返却の手順はおお
よそ以下のようになっている。先ず、希望者が貸出申請
書類に必要事項を記入し、これを提出する。管理部門で
は、管理端末に保存している位置情報を検索して当該テ
ープの保存位置を得ると、位置情報が記された貸出票を
発行する。そして、発行された貸出票は担当者に渡さ
れ、担当者は当該テープをテープ格納場所(格納棚)か
ら貸出先まで搬送する。貸出先ではテープを受け取った
時点で管理部門に受取り通知を送り、これに応じて、管
理部門ではテープの位置情報を、「貸出中、貸出先:×
×」といった内容に更新する。そして、逆にテープを返
却する場合は、担当者がテープを格納棚に運び、格納位
置に収めた後、返却を管理部門に通知する。そして、管
理部門はこれに応じてテープの位置情報から「貸出中」
を示す内容を消去する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
形でテープの位置管理をしている従来のライブラリシス
テムでは、テープが格納棚から取出されてから貸出先に
届けられるまで、あるいは貸出先から格納棚へ戻される
までの間、管理部門がテープ位置を正しく把握していな
い状態となる。すなわち、実際には担当者の手にあって
貸出先と格納棚との間を移動中のテープについても、格
納棚又は貸出先にあるものと認識されることになる。そ
の結果、例えば、実際には返却のため搬送中のテープに
ついて管理部門が至急の貸出申請を受けた場合、管理部
門は「テープは貸出先にある」と判断をして、申請者に
は「テープは貸出中であるから貸出先に取りに行くよう
に」と誤った指示をすることになる。
【0005】また、貸出先への電話確認などによって、
テープが搬送中であると認識することができたとして
も、テープ搬送中の担当者に連絡がとれないため、貸出
のために搬送中のテープについて貸出先の変更申請があ
った場合、あるいは、返却のために搬送中のテープに対
して返却を取りやめ新たな貸出先へ搬送すること(再貸
出)を求める申請がなされた場合など、搬送を終えた担
当者が管理部門へ連絡してくるのを待ち、改めて変更前
の貸出先から変更後の貸出先へ、または格納棚から新た
な貸出先へ、テープを移動させなければならない。こう
した処理の仕方は、作業効率が悪く、柔軟さを欠く。
【0006】本発明は、上記課題に鑑み、貸出/返却に
伴なって搬送中のテープについても管理部門が正確に位
置を把握できると共に、搬送中のテープに対する申請を
効率よく柔軟に処理することが可能となるようなライブ
ラリシステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のライブラリシステムは、入出庫可能な物
品を複数格納可能な格納装置と、前記物品の各々につい
て入出庫に伴なう位置の変遷を管理する管理装置と、前
記物品を入出庫に伴なって搬送する搬送装置と、を備え
るライブラリシステムであって、前記物品には、それぞ
れに固有に付与された識別情報が読み取り可能な形で付
されており、前記管理装置は、前記物品の各々につい
て、識別情報と前記格納装置における格納位置を示す格
納位置情報とを含む物品位置管理情報を保持する位置情
報管理手段と、前記物品のいずれかを対象とする入出庫
申請を受け付ける申請受付手段と、前記申請受付手段が
受け付けた入出庫申請の内容に応じて、入出庫対象の物
品の格納位置情報を含む入出庫指示を生成し、前記搬送
装置に送信する管理側送信手段と、を有し、前記搬送装
置は、前記管理側送信手段から入出庫指示を受信する受
信手段と、前記受信手段が受信した入出庫指示の内容を
表示する表示手段と、前記表示手段に表示された入出庫
指示の内容に従って前記搬送装置への積み下ろしが行わ
れる物品について識別情報を読み取る識別情報読取手段
と、前記識別情報読取手段が読み取った識別情報を前記
管理装置に送信する搬送装置通信手段と、を有し、前記
位置情報管理手段は、前記搬送装置通信手段が送信して
くる識別情報に応じて、当該識別情報に対応する物品の
位置管理情報に、入出庫に伴なう搬送のために前記搬送
装置上にあることを示す情報を設定又は消去すること、
を特徴とする。
【0008】これによって、貸出/返却に伴なって搬送
中のテープについて、格納装置または貸出先にあると誤
って認識されることがなく、正確に位置を把握すること
ができる。また、前記管理装置において、前記申請受付
手段は、更に、いったん受け付けた入出庫申請に関する
変更申請を受け付け、前記管理装置通信手段は、前記変
更申請を前記搬送装置に送信し、前記搬送装置におい
て、前記受信手段が前記変更申請を受信し、前記表示手
段は前記受信手段が受信した前記変更申請の内容に従っ
て、表示する入出庫指示の内容を変更すること、とすれ
ば、テープに関する申請の内容に変更があった場合で
も、テープ搬送中の担当者に直ちにこれを伝達すること
ができるので、搬送中のテープに対する申請を効率よく
柔軟に処理することが可能となる
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明のライブラリシステ
ムに関する実施の形態を、図面を参照しながら説明す
る。 (全体構成)図1は、本実施の形態におけるライブラリ
システム1を、それが関連する外部構成と共に示す図で
ある。ライブラリシステム1はアーカイブセンタAに設
けられている。アーカイブセンタ1は、映像を記録した
多数のテープを保管し、これらテープを素材とした新た
な放送番組制作、テープに記録された映像のダビング、
テープ自体の外部貸出などを行う。
【0010】ライブラリシステム1は、アーカイブセン
タAの保管庫A1に格納された多数のテープを管理対象
とし、貸出・返却に伴って保管庫A1と貸出先との間を
移動するテープの所在地を監視するものである。貸出先
には、アーカイブセンタ1外部への貸出における窓口と
なる陸運窓口A2、テープの内容をデジタルデータとし
て外部の通信機器へ送信する伝送センタA3、アーカイ
ブセンタ1内部の部署への貸出窓口である内部貸出窓口
A4がある。
【0011】ライブラリシステム1は、全テープに関し
てその位置情報を一元管理する管理装置10、貸出・返
却に伴うテープの搬送に用いられる台車装置20、各貸
出先に配置された貸出先端末30a、30b、30c
(以下、貸出先毎に区別する必要が有る場合を除いて貸
出先端末30という)から成る。管理装置10と貸出先
端末30との間、管理装置10と台車装置20との間で
は、LANや無線通信によるデータ送受信が可能であ
る。さらに、各テープには識別情報が記録されたバーコ
ードが貼付されていると共に、各貸出先の出入口や保管
庫A1内のいくつかポイントには、位置を示す情報が記
録されたタグ(位置情報タグ)が貼付されていて、ライ
ブラリシステム1はこれらのバーコードや位置情報タグ
の情報も利用する。
【0012】テープの貸出・返却は、1日に何回か、所
定の時刻に以下の手順で行われる。貸出の場合、貸出先
端末30から送信される貸出申請は、管理装置10が受
信、蓄積しておき、定時になると台車装置20に送信す
る。そして、担当者が台車装置20を保管庫A1に入
れ、台車装置20上のパネルに表示された貸出申請の内
容を参照しながら、貸出対象のテープを格納棚から台車
装置20に移す。そして、テープをそれぞれの貸出先に
運ぶと、管理装置10に貸出完了の通知を送る。
【0013】返却の場合、定時になると担当者が台車装
置20と共に各貸出先を回って、各貸出先から返却対象
のテープを回収して台車装置20に移す。その後、保管
庫A1に台車を移動し、管理装置10から取得した格納
位置情報(どのテープをどの格納棚のどの格納スペース
に格納するかを示す情報)を参照しながら、台車装置2
0上のテープをそれぞれの格納位置に戻す。そして、管
理装置10に返却終了を通知する。
【0014】ただし、貸出・返却処理の途中で、処理内
容の急な変更が行われる場合が有る。変更の種類として
は「貸出テープの貸出先変更」、「返却テープの再貸
出」などがある。 (管理装置10の構成)次に、管理装置10の構成につ
いて図面を参照しながら説明する。
【0015】図2は、管理装置10の構成を示すブロッ
ク図である。管理装置10は、管理装置通信部11、テ
ープ情報管理部12、管理装置メモリ13を有する。管
理装置通信部11は、貸出先端末30又は台車装置20
との間でテープの貸出/返却やテープ位置に関する情報
を送受信する。
【0016】管理装置通信部11が貸出先端末30から
受信する情報は、逐次送信されてくる「貸出申請情
報」、さらに貸出/返却処理中のテープに対する「変更
申請」がある。また、管理装置通信部11が台車装置2
0から受信する情報としては、先ず、貸出処理におい
て、テープが格納棚から台車装置20へ積み込まれる時
点で送信されてくる「貸出テープ積込み通知」、そし
て、テープが台車装置20から降ろされて貸出先に渡さ
れる時点で送信されてくる「貸出完了通知」。逆に、返
却処理において、返却対象テープが貸出先から台車装置
20へ積み込まれる時点で送信されてくる「返却テープ
積込み通知」、そして、テープが台車装置20から本来
の保管場所である格納棚の所定のスペースに格納された
時点で送信されてくる「返却完了通知」がある。また、
貸出/返却に関わりなく、テープを積んで移動中の台車
装置20がアーカイブセンタA内の所定位置に配置され
た位置情報タグの近くを通過するたびに送信してくる、
台車装置20の現在位置情報がある。管理装置通信部1
1は、これら受信した情報をテープ情報管理部12に渡
す。
【0017】これら情報は、管理装置メモリ13内に格
納されたり、管理装置メモリ13内にある情報の更新に
用いられたりする。ただし、「返却テープ積込み通知」
は、当該返却テープの保管庫A1における格納位置情報
の台車装置20への返送を促す「格納位置送信要求」を
兼ねる。一方、管理装置通信部11が送信する情報とし
ては、台車装置20からの格納位置送信要求に応じて送
信する、返却対象テープの保管庫A1内における格納位
置情報(管理装置メモリ13内に保持されているテープ
位置情報300(内容は後述)の一部)がある。また、
管理装置通信部11は、貸出先端末30から受信した
「貸出申請」、「変更申請」の内容を台車装置20に送
信する。貸出申請を送信する際には、貸出対象のテープ
の格納位置情報を付加する。
【0018】管理装置メモリ13には、テープの位置に
関する情報やテープの貸出/返却処理に関する情報が格
納されている。管理装置メモリ13に格納される情報に
ついて、以下に述べる。図3は、管理装置メモリ13に
格納される情報のうち、各テープに関するテープ位置情
報をまとめたテープ位置情報テーブル300の構成と内
容例とを示す図である。
【0019】テープ位置情報テーブル300は、テープ
位置情報を構成する項目に応じて、テープID欄31
0、種別欄320、タイトル欄330、格納位置欄34
0、現在位置欄350、搬送先欄360から成る。テー
プID欄310には、各テープに付加されたユニークな
識別情報(各テープに貼付のバーコードに記録されてい
るものと同じ)が格納される。テープID欄310の内
容によって、どのテープに関するテープ位置情報である
かが示される。種別欄320にはテープの種別が、タイ
トル欄330にはテープに格納されているプログラムの
タイトルが格納される。1つのテープには複数のタイト
ルが格納される場合がある。
【0020】格納位置欄340には、保管庫A1内での
テープ格納位置(どの格納棚の何段目、何列目のスペー
スか)を示す格納位置情報が格納される。格納位置欄3
40の内容は、格納棚の識別情報と、格納スペース座標
(段番号,列番号)とから成る。格納位置欄340の内
容は、テープが保管庫A1内に格納される時点で値が設
定され、その後は変更されない。
【0021】現在位置欄350には、保管庫A1から取
り出されたテープについて、貸出時は「貸出先」、返却
時は「保管庫A1」への移動途中での現在位置を示す現
在位置情報が格納される。基本的にテープの移動は台車
装置20に乗せられた形で行われるので、現在位置情報
は、テープが積込まれている台車装置の識別情報と当該
台車装置の位置情報とから成る。現在位置欄350に
は、テープが台車装置に乗せられた時点で情報が格納さ
れ、その後は台車装置がアーカイブセンタA内の特定ポ
イント(位置情報タグが設置されたポイント)を通過す
るたびに更新される。そして、貸出先又は格納庫A1に
テープが届いた時点で、現在位置欄350からは情報が
消去される。現在位置欄350には、テープの移動方
向、すなわち、貸出処理に伴なって保管庫A1から貸出
先への移動中か、返却処理に伴なって貸出先から保管庫
A1への移動中かを示すフラグ情報が保持されている。
図ではこの情報を矢印として示している(保管庫A1か
ら貸出先への移動の場合は右向きの矢印、貸出先から保
管庫A1への移動の場合は左向きの矢印)。
【0022】搬送先欄360には、テープの貸出先の情
報が格納される。この情報は、貸出申請に基づいてテー
プが台車装置20に載せられる時点で、貸出申請におけ
る貸出先の情報が設定される。そして、貸出先からテー
プが返却され、保管庫A1に戻された時点で消去され
る。図3において、テープ位置情報301は、テープの
識別情報が「A0001」であるテープについて、保管
庫A1内の「格納棚A01、2段目3行目のスペース」
に格納されていて、貸出中でも移動中でもないこと、を
示している。
【0023】テープ位置情報302は、テープの識別情
報が「B0011」であるテープについて、本来、保管
庫A1内の「格納棚B02、5段目30行目のスペー
ス」に格納されているものであるが、「伝送センタA
3」に貸出中であること、を示している。テープ位置情
報303は、テープの識別情報が「C0007」である
テープについて、本来、保管庫内の「格納棚C02、1
0段目25行目のスペース」に格納されているものであ
るが、「伝送センタA3」への貸出のために、「番号C
10の台車装置に載せられて、保管庫A1の出入口」周
辺を通過したところであること、を示している。
【0024】テープ位置情報304は、テープの識別情
報が「D0102」であるテープについて、本来、保管
庫A1内の「格納棚D11、1段目7行目のスペース」
に格納されているものであるが、貸出先の「陸運窓口A
2」から返却され、元の格納棚へ収めるために「番号C
11の台車装置に載せられて、格納棚K11」周辺を移
動中であること、を示している。
【0025】図4は、管理装置メモリ13に格納される
情報のうち、テープ貸出申請の内容である貸出申請情報
の構成と内容の一例とを示す。貸出申請情報は、管理装
置10が貸出先端末30から貸出申請を受信した時点で
格納され、申請対象テープがいったん貸し出された後、
格納棚に返却された時点で消去(履歴DB132に移
動)される。
【0026】貸出申請情報400は、申請対象のテープ
の識別情報であるテープID部410(テープ位置情報
テーブル300のテープID欄310に格納されている
情報に対応)、申請元(貸出先)を示す申請元情報42
0(テープ位置情報テーブル300の搬送先欄360に
格納される情報)、返却予定日や貸出目的などのその他
情報430からなる。図4の例は、「IDがC0007
のテープを伝送センタA3に貸し出す」という内容の貸
出申請である。
【0027】貸出申請情報は、貸出処理を行う台車装置
20から申請対象のテープに関する「返却完了通知」が
送信されてきた時点で管理装置メモリ13内の履歴DB
132に収められる。また、履歴DB132には、返却
処理まで完了したテープの貸出申請情報が返却完了時刻
などのデータを追加された形で保存される。
【0028】テープ情報管理部12は、管理装置通信部
11経由で台車装置20や貸出先端末30から受信する
情報に基づいて、上述した管理装置メモリ13内の情報
を更新する。また、貸出/返却に伴なうテープの搬送に
必要な情報を管理装置メモリ13から読み出して管理装
置通信部11に渡し、台車装置20に送信させる。ま
た、変更申請を受け付けた場合は、対象となるテープの
現在位置をテープ位置情報で確認したうえで、変更申請
の内容とテープ現在位置に応じた指示とを管理装置通信
部11に渡し、台車装置20に送信させる。また、移動
中の台車装置20が位置情報タグの設置された場所を通
過するたびに送信してくる現在位置情報を受け取り、台
車装置20上のテープについてテープ位置情報の現在位
置欄350の値をこの現在位置情報で更新する。
【0029】先ず、貸出処理の場合、テープ情報管理部
12は、貸出先端末30からの貸出申請の内容を管理装
置通信部11経由で受け付け、管理装置メモリ13に申
請情報として蓄積する。そして、所定の時刻になると台
車装置20に送信する。次いで、前記貸出申請の内容に
従って貸出作業が開始された後、台車装置20に移され
たテープについて、台車装置20から識別情報(返却テ
ープ積込み通知)が送信されてくるのを受けて、テープ
情報管理部12は、当該テープのテープ位置情報の現在
位置欄350に台車装置20上にあることを示す情報
(例:「台車装置××上」)を設定すると共に、搬送先
欄360に貸出申請情報における「貸出先情報420」
の内容を設定する。さらにその後、移動する台車装置2
0が位置情報タグから読み取った位置情報を現在位置情
報として送信してくるたびに、テープ情報管理部12
は、台車装置20上のテープに関するテープ位置情報の
現在位置欄350の情報を、受信した現在位置情報の値
に更新する。
【0030】そして、貸出先に到着した台車装置20か
ら、貸出の完了した(貸出先に渡された)テープに関す
る「貸出完了通知(テープの識別情報を含む)」が送信
されてくるたびに、当該テープに関するテープ位置情報
を更新する(現在位置欄350の値を空値に戻す)。一
方、返却処理の場合、テープ情報管理部12は、返却作
業が開始され、各貸出先で台車装置20に返却対象テー
プが移しかえられる度に、台車装置20からテープ識別
情報(返却テープ積込み通知)が送信されてくるのを受
けて、当該テープに関するテープ位置情報の現在位置欄
350に情報(例:「台車装置××上」)を設定する。
さらに、移動する台車装置20が位置情報タグから読み
取った位置情報を現在位置情報として送信してくるたび
に、テープ情報管理部12は、台車装置20上のテープ
に関するテープ位置情報の現在位置欄350の情報を、
受信した現在位置情報の値に更新する。
【0031】その後、台車装置20が保管庫A1まで移
動してテープの格納棚への格納が行われる際には、テー
プ毎に送信されてくる「返却完了通知(テープ識別情報
を含む)」に応じて、当該テープに関するテープ位置情
報を更新する(現在位置欄350、搬送先欄360の値
を空値に戻す)と共に、当該テープに関する貸出申請情
報を履歴DB132に格納する。
【0032】また、貸出先変更の場合、テープ情報管理
部12は、貸出先端末30から貸出先変更の申請(「貸
出先変更」を示す識別情報、対象テープの識別情報、変
更後の貸出先の識別情報、から成る)を管理装置通信部
11経由で受け付け、対象テープに関するテープ位置情
報の現在位置欄350を参照して、当該テープの現在位
置(台車装置の上にあるか)を得る。さらに、テープ情
報管理部12は、管理装置メモリ13に保持しているテ
ープ位置情報のうち、変更対象のテープに関するものの
内容を変更申請に応じて変更し(テープ位置情報の搬送
先欄360の値を変更後の貸出先に変更し)、変更申請
の内容(変更後貸出先)を管理装置通信部11に渡し
て、台車装置20に送信させる。また、変更対象の貸出
申請に対応する申請情報の内容を変更申請の内容に応じ
て変更した上で、変更申請情報を履歴DB132に格納
する。
【0033】変更後の貸出申請情報について、テープ情
報管理部12は、通常の貸出申請情報と同様に処理す
る。そして、返却処理中のテープに対する再貸出の場
合、テープ情報管理部12は、貸出先端末30からの再
貸出申請(「再貸出」を示す申請内容の識別情報、対象
テープの識別情報、再貸出先の識別情報、から成る)を
管理装置通信部11経由で受け付け、対象テープの識別
情報をキーにテープ位置情報テーブル300を検索し、
対応するテープ位置情報の現在位置欄350から当該テ
ープの現在位置(台車装置に積込まれているか)を得
る。そして、テープ情報管理部12は、再貸出申請の内
容を管理装置通信部11に渡して、「返却から貸出への
切り替え」指示と共に台車装置20に送信させる。そし
て、再貸出申請の内容を元に貸出申請情報を生成して管
理装置メモリ13に保持する。変更前の貸出申請情報は
再貸出申請情報と対にして履歴DB132に格納する。
当該貸出申請情報(元再貸出申請)のその後の扱いは、
通常の貸出申請情報と同じである。 (台車装置20の構成)次に台車装置20の構成につい
て説明する。
【0034】図5は、台車装置20の主要部分の構成を
示すブロック図である。台車装置20は、テープに貼付
された情報の読み取りに用いられるテープ読取装置21
(バーコードリーダ)、担当者からの指示入力を受け付
けると共に貸出/返却処理関連の情報を表示するタッチ
パネル22、アーカイブセンタA内の各所に設置された
位置情報タグから非接触で位置情報を読み取るタグ読取
装置23、テープ読取装置21、タッチパネル22、タ
グ読取装置23を介して行われるデータ入出力を管理す
る入出力部24、台車装置20全体の制御を行う主制御
部25、テープの貸出/返却に関する情報の格納場所で
ある台車装置メモリ26、管理装置10との間でテープ
の貸出/返却処理とそれに伴なう位置変化に関連する情
報を送受信する通信制御部27を有する。
【0035】通信制御部27は、入出力部24から入力
された情報を主制御部25経由で受け取り、主制御部2
5の指示に従って管理装置10に送信する。また、管理
装置10から送られてくる情報を受信し、主制御部25
に渡す。通信制御部27が管理装置10へ送信する情報
としては、先ず、台車装置20へのテープの積み降しに
際してテープ読取装置21から入力されるテープ識別情
報がある。台車装置20へのテープの積み下ろしは、貸
出時に「格納棚から台車装置20へ」及び「台車装置2
0から貸出先へ」、返却時には「貸出先から台車装置2
0へ」及び「台車装置20から格納棚へ」、の4種類の
パターンがある。
【0036】貸出時に「格納棚から台車装置20へ」テ
ープが積み込まれる際、通信制御部27は「貸出テープ
積込み通知」と共にテープ識別情報を管理装置10に送
信する。貸出時に「台車装置20から貸出先へ」テープ
が移し替えられる際、通信制御部27は「貸出完了通
知」と共にテープ識別情報を管理装置10に送信する。
返却時に「貸出先から台車装置20へ」テープが積み込
まれる際、通信制御部27は「返却テープ積込み通知」
と共にテープ識別情報を管理装置10に送信する。返却
時に「台車装置20から格納棚へ」テープが格納(返
却)される際、通信制御部27は「返却完了通知」と共
にテープ識別情報を管理装置10に送信する。なお、返
却時の「返却テープ積込み通知」は、管理装置10に関
する説明でも述べた通り、返却テープの格納位置情報送
信要求を兼ねる。通信制御部27は、テープの識別情報
を管理装置10に送信する際、「貸出」対象のテープか
「返却」対象のテープかを示す情報を併せて送信する。
貸出/返却の区別は主制御部25からの指示によって認
識する。また、通信制御部27が管理装置10に送信す
る情報としては、更に、台車装置20がアーカイブセン
タA内の所定位置(位置情報タグが設置された場所)を
通過する際にタグ読取装置23がタグから読み取る位置
情報(台車装置20、すなわち、台車装置20上のテー
プの現在位置を示す情報)、がある。
【0037】逆に、通信制御部27が管理装置10から
受信する情報には、管理装置10が受け付けた貸出申請
の内容である「貸出申請情報」、貸出申請に対する変更
申請の内容である「貸出先変更申請情報」、返却処理中
のテープに対する再貸出申請の内容である「再貸出申請
情報」がある。また、返却処理時には、返却処理対象の
テープの格納位置(テープ位置情報の格納位置欄340
の内容)を受信する。このテープ位置情報は、上記の通
り台車装置20から返却対象テープの識別情報を送信す
るのに応じて管理装置10が送信してくるものである。
【0038】主制御部25は、貸出/返却処理に伴なっ
て入出力又は送受信される情報の管理、各構成部の制御
に関する処理を行う。主制御部25は、貸出処理に関連
して、通信制御部27経由で受け取った貸出申請情報の
内容(テープ識別情報と貸出(搬送)先の情報)をテー
プ貸出情報261として台車装置メモリ26へ格納する
と共に、入出力部24に送ってタッチパネル22に表示
させる。
【0039】その後、主制御部25は、格納棚から取り
出され台車装置20に移し替えられるテープからバーコ
ード読み取りされたテープ識別情報を入出力部24から
受け取ると、当該テープ識別情報を台車装置メモリ26
に格納されているテープ貸出情報に照会し、正しいテー
プが取出されたかどうかチェックする。具体的には、テ
ープ識別情報をテープ貸出情報に含まれるテープ識別情
報の内容とを比較し、一致するものがあれば正しいテー
プを取出したものと判定する。正しいと判定したテープ
について、主制御部25は、入出力部24にテープ識別
情報を送り、タッチパネル22に表示中の当該テープの
テープ貸出情報について、「取出済」を示す形に表示様
態を変更させる。さらに、主制御部25は通信制御部2
7に、当該テープの識別情報を渡すと共に「貸出」に伴
なう取出しであることを通知し、テープの識別情報(貸
出テープ積込み通知)を管理装置10に送信するよう指
示する。
【0040】逆に、誤ったテープが取り出されたと判定
した場合(貸出申請情報にテープの識別情報が一致する
ものがないテープが取出された場合)、主制御部25は
入出力部24に指示して、担当者に「テープが正しいか
否か確認する」よう促すメッセージをパネル表示させ
る。その後、主制御部25は、台車装置20が貸出先に
達してテープが引き渡されるたびに(貸出が完了するた
びに)、バーコードリードされた当該テープの識別情報
を通信制御部27に送り、当該テープ識別情報と共に
「貸出完了」の通知を管理装置20に送信させる(テー
プ位置情報更新のため)と共に、入出力部24にテープ
識別情報を送り、タッチパネル22に表示中の当該テー
プのテープ貸出情報について、「貸出完了」を示す形に
表示様態を変更させる。
【0041】一方、返却処理時、主制御部25は、返却
対象のテープが台車装置20に移し替えられるたびに、
バーコードリードされた当該テープの識別情報を通信制
御部27に渡すと共に「返却」に伴なう取出しであるこ
とを通知し、テープの識別情報(返却テープ積込み通
知)を管理装置10に送信させる。そして、これに対し
て返送されてくる当該テープの格納位置情報をテープ返
却情報262(テープ識別情報と格納位置情報との組み
合わせ)として台車装置メモリ26に格納した上で、入
出力部24経由でタッチパネル22に表示させる。
【0042】その後、主制御部25は、テープが格納棚
に格納されるたびに(返却が完了するたびに)、格納に
伴なってバーコードリードされた当該テープの識別情報
を通信制御部27に送り、当該テープ識別情報を含む返
却完了通知を管理装置20に送信させる(テープ位置情
報更新のため)と共に、入出力部24にテープ識別情報
を送り、タッチパネル22に表示中の当該テープのテー
プ返却情報について、「返却済」を示す形に表示様態を
変更させる。
【0043】また、申請更新時の主制御部25の処理
は、変更の種類に関わらず以下のようになる。すなわ
ち、通信制御部27経由で管理装置10から「申請変更
情報」を受信すると、変更情報に含まれるテープ識別情
報をキーに台車装置メモリ26に格納しておいたテープ
貸出情報又はテープ返却情報を検索し、変更対象の情報
を得る。そして、その内容を更新申請情報の内容に応じ
て変更した上で、入出力部24に変更後の貸出/返却情
報を送出し、タッチパネル22の表示内容を変更させ
る。
【0044】また、主制御部25は、タグ読取装置23
が読み取った位置情報が入出力部24から送られてくる
と、通信制御部27に渡して、管理装置10に送信させ
る。 (動作)次いで、ライブラリシステム1の動作を、テー
プの貸出(取出し)時、返却(格納)時、申請変更時、
のそれぞれの場合について以下に説明する。
【0045】(貸出時の動作)先ず、テープを保管庫A
1から取り出して、貸出先へと搬送する場合のライブラ
リシステム1の動作について説明する。担当者は、定期
的に台車装置20を動かして保管庫A1から貸出申請の
あったテープを取り出し、貸出先へと運ぶ。図6は、テ
ープ取り出し時(貸出時)のライブラリシステム1の処
理の流れを示すシーケンス図である。
【0046】先ず、テープ取り出し(貸出)の前段階と
して、貸出申請の受け付けが行われる。貸出申請は、貸
出先端末30から、所定のフォーマットに必要事項が入
力された電子文書(メール)として管理装置10の管理
装置通信部11に送信されてくる。管理装置通信部11
は、受け付けた貸出申請の内容(貸出対象テープの識別
情報又はタイトル名、貸出先(搬送先)、貸出希望日、
返却予定日など)をテープ情報管理部12に送り、テー
プ情報管理部12は、その内容を貸出申請情報として管
理装置メモリ13に保存させる。そして、所定の貸出処
理実行時刻になって、管理装置通信部11が台車装置2
0から貸出処理開始の通知を受けると、テープ情報管理
部12は、それまでに蓄積した貸出申請情報の各々につ
いて、貸出対象テープの格納位置情報(対応するテープ
位置情報の格納位置欄340から抽出したもの)と共に
管理装置メモリ13から読み出し、管理装置通信部11
に渡して台車装置20に送信させる(S601)。
【0047】台車装置20では、起動時に担当者がタッ
チパネル22から「貸出」キーを押下するのを受け付
け、入出力部24は「貸出」処理の開始を主制御部25
に伝えることで処理が開始される。そして、通信制御部
27が受信した貸出申請情報(格納位置情報を含むも
の)を、主制御部25が台車装置メモリ26内にテープ
貸出情報として格納する(S602)。
【0048】台車装置20では、主制御部25が、台車
装置メモリ26からテープ貸出情報の内容を読み出し、
入出力部24に渡してタッチパネル22に表示させる
(S603)。これ以降、担当者は、台車装置20を保
管庫A1内で移動させ、タッチパネル22に表示された
テープ貸出情報の内容を見ながら、テープを1つずつ保
管棚から取り出していく。それに伴なう処理は以下の通
りである。
【0049】担当者は、テープが格納されている格納棚
及び格納スペースの位置をタッチパネル22に表示され
たテープ貸出情報で確認した上で、そこに示された格納
スペースからテープを取り出し、テープに貼付されてい
るバーコードのリーダ読み取りを行う。これによって、
入出力部24には当該テープの識別情報が入力され、こ
れは主制御部25に送られる(S604)。
【0050】主制御部25は、台車装置メモリ26内の
テープ貸出情報の内容に、入出力部24から送られてき
たテープ識別情報を照会し、担当者が取り出したのが正
しいテープかどうか確認する(S605)。もし、取り
出されたテープのテープ識別情報と同じテープ識別情報
を含むテープ貸出情報がなければ、主制御部25は、誤
ったテープが取り出されたものと判定し、入出力部24
に指示して、「正しいテープを取出す」よう促すメッセ
ージをタッチパネル22に表示させる。
【0051】テープ貸出情報に、取り出されたテープの
識別情報と同じテープ識別情報を含むものがあれば、主
制御部25は、正しいテープが取り出されたものと判定
する。その場合、主制御部25は入出力部24に当該テ
ープ識別情報を送り、タッチパネル22に表示中のテー
プ貸出情報のうち、当該テープ識別情報に対応するもの
について、「取出済み」を示す形に表示様態を変更させ
る。さらに、主制御部25は、通信制御部27にも当該
テープ識別情報を渡して、当該テープの台車装置への
「貸出テープ積込み通知」と共に管理装置10に送信さ
せる(S606)。
【0052】これを受信した管理装置10では、テープ
情報管理部12が、保持するテープ位置情報のうち、当
該テープ識別情報に対応するテープ位置情報の現在位置
欄350に現在位置情報、搬送先欄360に貸出先の情
報を設定する(S607)。上記のステップS604〜
S607の処理は、台車装置20に蓄積されたテープ貸
出情報の全件についてテープの取り出し(台車装置20
への積込み)が終るまで繰り返される。
【0053】その後、担当者は、台車装置20をテープ
貸出情報が示す貸出先に移動させ、そこでテープを引き
渡す。その際、バーコードリーダ21によって貸出テー
プのバーコードに記録された識別情報が読み込まれる。
台車装置20では、主制御部25の指示に応じ、通信制
御部27が「貸出完了通知」を当該テープ識別情報と共
に管理装置10に送信する(S608)。
【0054】管理装置10では、当該テープ識別情報に
対応するテープ位置情報における現在位置欄350の内
容を空値に更新することで、テープの現在位置が、台車
装置20上から搬送先欄360に示す貸出先に変わった
ことを示す(S609)。上記のステップS608〜S
609の処理は、台車装置20に蓄積されたテープ貸出
情報の全件について貸出先への受け渡しが終るまで繰り
返される。
【0055】なお、図には示していないが、「貸出先へ
の移動」の間には、台車装置20が位置情報タグから位
置情報を取得するたびに、取得した位置情報を現在位置
情報として管理装置10に送信し、管理装置10は台車
装置20上にある全てのテープについて、テープ位置情
報の現在位置欄350の内容を当該現在位置情報に応じ
て更新する、という処理が発生している。
【0056】(格納時の動作)図7は、テープ格納時
(返却時)のライブラリシステム1の処理の流れを示す
シーケンス図である。ここでは、伝送センタA3に貸し
出されていたテープを保管庫A1に返却する場合を例に
説明する。先ず、伝送センタA3において、担当者が、
台車装置20上のタッチパネル22から「返却」を指定
して台車装置20を起動する(S701)。その後、バ
ーコードリーダ21を用いてテープに貼付されたバーコ
ードの読み取りを行うことで、返却対象テープの識別情
報が入出力部24に入力される(S702)。
【0057】入出力部24はテープ識別情報を主制御部
25に送る。主制御部25は通信制御部27に指示し
て、この返却対象のテープ識別情報(テープID)を
「返却テープ積込み通知(=格納位置情報送信要求)」
と共に管理装置10に送信させる(S703)。管理装
置10側では、このテープ識別情報及び送信要求を受け
付けた管理装置通信部11がテープ情報管理部12にテ
ープ識別情報を渡し、これに対応するテープ格納位置情
報の読み出しを指示する。テープ情報管理部12はテー
プ識別情報をキーにテープ管理情報テーブル300を検
索して当該テープに対応するテープ位置情報を得ると、
そこから格納位置欄340の値(格納位置情報)を取得
して管理装置通信部11に出力する。そして、このテー
プ格納位置情報は管理装置通信部11から台車装置20
へ送信される(S704)。
【0058】台車装置20では、通信制御部27が格納
位置情報を受信し、これを主制御部25に送る。主制御
部25は、これをテープ識別情報と組み合わせてテープ
返却情報とし、台車装置メモリ26に格納するととも
に、入出力部24に送る。入出力部24は、これら情報
を所定のフォーマットに従ってタッチパネル22に表示
させる(S705)。
【0059】以上、ステップS701〜S705までの
処理は、伝送センタA3に保持されていた返却テープ全
てに対して行われる。その後、担当者は台車装置20を
保管庫A1まで移動させ、ディスプレイに表示されたテ
ープ返却情報に従って順次テープを格納棚に格納してい
く。そして、テープを1つ格納するたびに、以下の処理
が行われる。
【0060】タッチパネル22に表示される返却情報に
従って1本のテープを格納棚の所定の格納スペースに格
納する際、担当者は、先ず、パネル上の「返却」ボタン
を押下した上で、バーコードリーダ21を用いて当該テ
ープのバーコード読み取りを行う(S706)。入出力
部24は、「返却」ボタンの押下を検知した後にバーコ
ードリーダ21からのテープ識別情報の入力を受け付け
ると、当該識別情報に対応するテープ返却情報の内容を
パネル上で赤色表示させる。担当者は、赤色表示された
テープ返却情報における格納位置が示すスペースにテー
プを格納し、タッチパネル22上の「完了」ボタンを押
下する。
【0061】入出力部24経由で「完了」を検出した主
制御部25は、ステップS706で受け付けたテープ識
別情報に対応するテープ返却情報の内容を、タッチパネ
ル22上から消去させるよう入出力部24を制御し、さ
らに、通信制御部27に指示して、当該テープ識別情報
を「返却完了通知」と共に管理装置10に送信させる
(S707)。
【0062】管理装置10側では、管理装置通信部11
からの返却完了通知及びテープ識別情報を元に、テープ
情報管理部12がテープ位置情報の内容を更新する(S
708)。当該テープ識別情報に対応するテープ位置情
報の搬送先欄360及び現在位置欄350の内容を空値
に戻す。そして、以上のステップS706〜S708の
処理は、台車装置20上の返却テープの各々に対して、
全て格納棚に格納され終わるまで繰り返される。
【0063】なお、図には示していないが、「保管庫へ
の移動」の間には、台車装置20が位置情報タグから位
置情報を取得するたびに、取得した位置情報を管理装置
10に送信し、管理装置10は台車装置20上にある全
てのテープについて、テープ位置情報の現在位置欄35
0の内容を当該現在位置情報に応じて更新する、という
処理が発生する。
【0064】(変更時の動作)次に、貸出/返却処理に
伴なって搬送中のテープに対して、処理内容の変更申請
がなされた場合のライブラリシステム1の動作について
説明する。ここで説明する変更申請とは、貸出処理にお
ける貸出先変更、返却処理中のテープに対する再貸出、
である。 (1)貸出先変更時の動作 先ず、貸出先変更時の動作について説明する。
【0065】図8は、貸出処理のために台車装置20に
積込まれ搬送中のテープに関し、貸出先変更の申請があ
った場合の、ライブラリシステム1の処理の流れを示す
シーケンス図である。同図に示す処理は、図6に示した
貸出処理におけるステップS607とS608との間で
申請が行われた場合のものである。管理装置10では、
管理装置通信部11が、貸出申請を受け付けるのと同じ
形で変更申請を受け付ける(S801)。管理装置通信
部11はテープ情報管理部12に変更申請(「変更申
請」を示す識別情報、対象テープの識別情報、変更後貸
出先を含む)の内容を伝え、テープ情報管理部12は変
更申請で指定されたテープの識別情報に対応するテープ
位置情報を参照し、変更申請対象のテープの現在位置を
確認する。
【0066】テープが台車装置20上にある場合(テー
プ位置情報の現在位置欄350にデータが格納されてい
る場合)、テープ情報管理部12は管理装置通信部11
に指示して、台車装置20に変更申請の内容を送信させ
る(S802)。台車装置20では、通信制御部27が
変更申請を受信し、主制御部25に送る。主制御部25
は、変更申請に含まれるテープ識別情報をキーに台車装
置メモリ26内のテープ貸出情報を検索し、変更要求の
対象となったテープに関するテープ貸出情報の貸出先の
内容を変更申請に含まれる変更後貸出先に内容に更新す
る(S803)。さらに、主制御部25は、変更した結
果のテープ貸出情報を入出力部24に送って、タッチパ
ネル22に表示中の内容と差替えさせる。そして、この
時、入出力部24は、タッチパネル22の表示内容を更
新すると共に、変更部分を点滅させたり、アラーム音を
鳴らすなどして変更が生じたことを担当者に通知する
(S804)。
【0067】変更後のテープ貸出情報に従って行われる
貸出処理の内容は、通常の場合と同じである(図6のス
テップS608、S609)。 (2)再貸出(返却から貸出への切り替え) 次いで、返却処理中テープに対する再貸出処理の際の動
作について説明する。再貸出は、返却処理のために台車
装置20で搬送中のテープについて、処理を貸出に切り
替える(改めて貸出を行う)ことである。再貸出が発生
するのは、ある貸出先において、いったん返却したテー
プについて返却を取り消し、改めて貸出申請するなどし
て、ちょうど返却処理のために台車装置20上にあるテ
ープが貸出申請の対象となった場合である。
【0068】図9は、再貸出処理の場合のライブラリシ
ステム1による処理の流れを示すシーケンス図である。
同図に示す処理は、図7に示した返却処理において、ス
テップS705とS706との間で再貸出申請が行われ
た場合の処理である。貸出申請を受け付けた管理装置1
0では、テープ情報管理部12がテープ位置情報テーブ
ル300を検索し、申請対象のテープが台車装置20上
にあるか(現在位置欄350にデータが入っているか)
チェックする(S901)。テープが台車装置20上に
あれば、テープ情報管理部12は、管理装置送通信部1
1に指示して、「再貸出」指示と貸出申請の内容(対象
テープの識別情報、貸出先)とを台車装置20に送信さ
せる(S902)。
【0069】台車装置20側では、再貸出指示を受け取
った通信制御部27が、主制御部25にその内容を伝え
る。主制御部25は、台車装置メモリ26内に保持され
ているテープ返却情報のうち再貸出対象テープに関する
ものを、再貸出命令の内容に応じてテープ貸出情報に書
き換える(S903)。そして、入出力部24に指示
し、タッチパネルに表示されていた当該テープ返却情報
の内容もテープ貸出情報に変更させる。更に、この時、
入出力部24はアラーム音を発生させるなどして、変更
発生を担当者に通知する(S904)。
【0070】それ以降の処理は通常の貸出処理と同じに
なる(図6のステップS603以降)。すなわち、テー
プは再貸出先に搬送され、そこでテープに対してバーコ
ートリードが行われてテープ識別情報が管理装置10に
送信される。このテープの識別情報が管理装置10に
「貸出完了」通知とともに送られるので、管理装置10
では、テープ情報管理部12が、テープ位置情報の更
新、返却申請情報及び再貸出申請情報の履歴DB132
への格納を行う。 (まとめ)上記の通り、本実施の形態におけるライブラ
リシステム1は、管理装置10が各テープの位置情報を
管理するためのテープ位置情報テーブル300を保持し
ている。そして、管理装置10とテープの搬送に使われ
る台車装置20との間では通信が可能である。管理装置
10から台車装置20へは、テープの貸出/返却に必要
な情報が送信される。一方、台車装置20から管理装置
10へは、台車装置20に積み下ろしされるテープの識
別情報、アーカイブセンタA内の所定ポイントを通過し
た際に検知される位置情報、が送信される。
【0071】よって、管理装置10は台車装置20で搬
送中のテープについても現在位置を確実に把握できると
共に、貸出/返却処理に関する「貸出先変更」「再貸
出」などの変更申請を通信によって台車装置20に送
り、担当者に通知することが可能なので、急な変更にも
柔軟、迅速に対応することが可能である。また、緊急の
「貸出先変更」「再貸出」の場合には、申請者が台車装
置20の所までテープを取りに行く場合もありうるが、
その際、申請者は変更を申し込んだ貸出先端末30から
管理装置10の保持するテープ位置情報を取得し、その
現在位置欄350の内容をもとに台車装置20の現在位
置を得て、テープを取りに行くことができる。よって、
管理装置10が移動中テープの現在位置を把握している
だけでも、急な貸出/返却処理の変更への対応を可能と
する効果は実現できる。なお、申請者が自らテープを取
りに行く場合は、管理装置10から台車装置20に、そ
の場で待機するよう指示を送ることとしてもよい。
【0072】なお、テープに付される識別情報の形式は
バーコードには限定されない。チップやタグなどを用い
ることもできる。また、本実施の形態では、テープの返
却処理は台車装置20が貸出先をまわってテープを積み
込むことで開始されるが、貸出先端末から管理装置に
「返却申請」を送信することで返却処理を開始すること
としてもよい。そして、管理装置から台車装置へ返却申
請の内容(返却対象テープの識別情報とテープ現在位置
(貸出先))を送信しておくこととすれば、台車装置は
返却テープのある貸出先だけをまわればよい。
【0073】また、本実施の形態では、1台の台車装置
で保管庫と全ての貸出先との間のテープ搬送を行ってい
たが、例えば貸出先別に複数の台車装置を用いることも
考えられる。その場合、台車装置に識別情報を与え、台
車装置から管理装置に送信する情報には送信元台車装置
の識別情報を付加する。管理装置では、テープ位置情報
の現在位置欄350に設定する情報に台車装置の識別情
報を加える。
【0074】また、本発明のシステムにおいて、台車装
置を別の構成に置き換えることもできる。テープを入れ
るケースにパネルやバーコードリーダを設けた形とする
ことも考えられるし、台車とは切り離した携帯端末にバ
ーコードリーダを付加した形とし、搬送担当者はテープ
を台車などの運搬手段で運ぶ一方、管理装置へのテープ
位置情報の送信、管理装置からの情報の取得、表示には
端末を利用する、といった形も考えられる。
【0075】また、本実施例ではテープの貸出/返却を
例に説明したが、本発明は、ライブラリシステムからの
物品の入出庫全般に適用できるので、テープ以外の記録
媒体や、記録媒体以外の物品を対象としてもよい。 (変形例)なお、本実施の形態において、テープ位置を
管理できる範囲は、アーカイブセンタA内部の保管庫A
1、陸運窓口A2、伝送センタA3、受付窓口A4を結
ぶ部分としているが、この範囲を更に広げることもでき
る。例えば、陸運窓口A2からテープが搬送される先の
「放送センタC」や、受付窓口A4経由でのテープが貸
し出されるアーカイブセンタ内の他部署なども含めるた
範囲でテープの位置管理を行うことができる。
【0076】図10は、範囲を拡張した場合のライブラ
リシステム2の概略図である。ライブラリシステム2
は、ライブラリシステム1の構成に加え、アーカイブセ
ンタA内の編集部A5、ダビング処理部A6に設置され
た貸出用端末30d、30e、そして、放送センタC内
の部署C1、C2、C3に設置された貸出用端末30
g、30h、30i、アーカイブセンタA内において内
部貸出窓口A4と編集部A5、ダビング処理部A6との
間でテープ搬送に用いられる台車装置20b、放送セン
タC内で陸運窓口C0と部署C1、C2、C3dとの間
のテープ搬送に用いられる台車装置20cが含まれてお
り、管理装置10がテープ位置を管理できる範囲は、ア
ーカイブセンタA全体及び放送センタCまで広がってい
る。
【0077】管理装置10と端末30a〜30iとは通
信可能な形に接続されていて、データ送受信が可能であ
る。また、管理装置10と台車装置20a、20bとの
間でも通信によるデータ送受信は可能だが、管理装置1
0と台車装置20cとの間のデータ通信については、端
末30fを中継して行われるものとする。ライブラリシ
ステム2においては、貸出先として編集部A5、ダビン
グ処理部A6、放送センタC内の部署C1、C2、C3
が追加されると共に、ライブラリシステム1において、
貸出先であった陸運窓口A2、内部貸出窓口A4、そし
て放送センタCの陸運窓口C0の位置付けは、テープの
「中継ポイント」となる。また、編集部A5、ダビング
処理部A6、放送センタC内の部署C1、C2、C3の
出入り口などには、位置情報タグが配置されている。
【0078】ライブラリシステム2におけるテープの貸
出/返却処理及びそれに伴なうテープ位置管理の内容
は、ライブラリシステム1とほぼ同じであるが、ライブ
ラリシステム2では、中継ポイントをはさんで台車装置
同士の間で、あるいは他の交通機関(トラックなど)と
台車装置との間で、テープの受け渡しが行われるため
(格納庫A1から貸出先まで1台の台車装置で搬送され
る訳ではないので)、処理内容に以下のような変更が必
要となる。
【0079】先ず、テープの積みかえを行う際は、積み
かえ先の台車装置にテープの識別情報が入力され、当該
台車装置は管理装置10に当該テープの「積みかえ通
知」を送信する。そして、管理装置10はこの通知に応
じて対応するテープ位置情報の現在位置欄350の値を
更新する(例:「台車装置20a,内部貸出窓口の出入
り口」→「台車装置20b,内部貸出窓口の出入り
口」)。
【0080】なお、台車装置以外の交通機関への積みか
えの場合は、交通機関に管理装置10との通信機能やバ
ーコードリーダを装備させることが現実的でないので、
運転者に通信機能及びバーコード読取機能を有する携帯
端末を保持させるか、積みかえ元の台車装置から「××
(積みかえ先交通機関の識別情報)への積みかえ」であ
る旨の通知を管理装置10に送信させたうえで、台車装
置によってテープの識別情報の読み込み、送信を行うよ
うにする。
【0081】これによって、テープの搬送過程において
中継ポイントで積み替えを行うことがあっても、管理装
置10はテープの現在位置を確実に把握することができ
るので、より広い範囲を対象としてテープ位置管理を行
うライブラリシステムが可能となる。
【0082】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によるライブラリシステムは、入出庫可能な物品を複数
格納可能な格納装置と、前記物品の各々について入出庫
に伴なう位置の変遷を管理する管理装置と、前記物品を
入出庫に伴なって搬送する搬送装置と、を備えるライブ
ラリシステムであって、前記物品には、それぞれに固有
に付与された識別情報が読み取り可能な形で付されてお
り、前記管理装置は、前記物品の各々について、識別情
報と前記格納装置における格納位置を示す格納位置情報
とを含む物品位置管理情報を保持する位置情報管理手段
と、前記物品のいずれかを対象とする入出庫申請を受け
付ける申請受付手段と、前記申請受付手段が受け付けた
入出庫申請の内容に応じて、入出庫対象の物品の格納位
置情報を含む入出庫指示を生成し、前記搬送装置に送信
する管理側送信手段と、を有し、前記搬送装置は、前記
管理側送信手段から入出庫指示を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した入出庫指示の内容を表示する表
示手段と、前記表示手段に表示された入出庫指示の内容
に従って前記搬送装置への積み下ろしが行われる物品に
ついて識別情報を読み取る識別情報読取手段と、前記識
別情報読取手段が読み取った識別情報を前記管理装置に
送信する搬送装置通信手段と、を有し、前記位置情報管
理手段は、前記搬送装置通信手段が送信してくる識別情
報に応じて、当該識別情報に対応する物品の位置管理情
報に、入出庫に伴なう搬送のために前記搬送装置上にあ
ることを示す情報を設定又は消去する、という構成を特
徴としている。
【0083】これによって、入出庫処理に伴なって搬送
中の物品に関しては、搬送装置上にあること、すなわち
搬送中であることを管理装置が認識できるので、搬送中
の物品の位置を、「格納装置内にある」又は「出庫先に
ある」と形で誤って認識することはなくなる。よって、
物品位置の誤認識に起因する問題を防止できる、という
効果が得られる。
【0084】なお、上記と同じ効果は、搬送装置単独
で、格納装置内に入出庫可能に格納された物品を、前記
物品の各々について入出庫に伴なう位置の変遷を管理す
る管理装置からの指示に従って搬送する搬送装置であっ
て、前記物品には、それぞれに固有に付与された識別情
報が読み取り可能な形で付されており、前記搬送装置
は、前記管理装置から前記物品のいずれかに関する入出
庫指示を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した
入出庫指示の内容を表示する表示手段と、前記表示手段
に表示された入出庫指示の内容に従って前記搬送装置へ
の積み下ろしが行われる物品について識別情報を読み取
る識別情報読取手段と、前記識別情報読取手段が読み取
った識別情報を前記管理装置に送信することで、当該識
別情報に対応する物品が入出庫に伴なう搬送のために前
記搬送装置上にあることを前記管理装置に通知する搬送
装置通信手段とを有する、という構成によっても実現で
きる。
【0085】また、前記搬送装置は、前記搬送装置の現
在位置を検知する現在位置検出手段を更に有し、前記搬
送装置通信手段は、前記現在位置検出手段が検知した現
在位置の情報を前記位置情報管理手段に送信し、前記位
置情報管理手段は、前記搬送装置通信手段から受信した
現在位置の情報に従って、前記搬送装置上の物品に関す
る物品位置管理情報に現在位置情報を設定する、という
構成にすることも可能である。
【0086】この構成によれば、搬送装置上で搬送中の
物品について、現在搬送路上のどの地点にあるか、とい
うことまで管理装置が把握できるという効果が得られ
る。よって、緊急の必要に迫られた場合など、搬送装置
の所まで出かけて必要な物品を取得するといった柔軟な
対応が可能となる。なお、上記と同じ効果は、搬送装置
単独で、現在位置を検知する現在位置検出手段を更に有
し、前記搬送装置通信手段は、前記現在位置検出手段が
検知した現在位置の情報を前記管理装置に送信して、前
記管理装置に、前記現在位置の情報に従って、前記搬送
装置上の物品に関する位置管理のための情報に現在位置
情報を設定させること、としても実現できる。
【0087】また、上記の効果を得るための具体的な手
段として、前記現在位置検出手段は、タグ読取装置であ
り、入出庫に伴なう物品の搬送経路上に配置された位置
情報タグから位置情報を読み取る形で前記搬送装置の現
在位置を検知する、という構成が考えられる。また、前
記管理装置において、前記申請受付手段は、更に、いっ
たん受け付けた入出庫申請に関する変更申請を受け付
け、前記管理装置通信手段は、前記変更申請を前記搬送
装置に送信し、前記搬送装置において、前記受信手段が
前記変更申請を受信し、前記表示手段は前記受信手段が
受信した前記変更申請の内容に従って、表示する入出庫
指示の内容を変更する、という構成にすることも可能で
ある。
【0088】この構成によれば、物品の入出庫申請の内
容に変更があった場合、対象の物品が搬送中であって
も、搬送装置の表示手段に変更内容を表示することで、
変更に対する対応を担当者に促すことができるので、搬
送中の物品に対する処理変更に効率よく柔軟に対応でき
るという効果が得られる。なお、上記と同じ効果は、搬
送装置単独で、前記受信手段が更に、いったん受け付け
た入出庫指示に関する変更指示を前記管理装置から受信
し、前記表示手段は前記受信手段が受信した前記変更申
請の内容に従って、表示する入出庫指示の内容を変更す
る、という構成にしても実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るライブラリシステムの実施の形態
における概要を外部構成と共に示す図である。
【図2】同実施の形態における管理装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】同実施の形態におけるライブラリシステムが保
持するテープ位置情報テーブルの構成と内容例とを示す
図である。
【図4】同実施の形態における貸出申請情報の構成及び
内容の一例を示す。
【図5】同実施の形態における台車装置の主要部分の構
成を示すブロック図である。
【図6】同実施の形態におけるライブラリシステムによ
るテープ取り出し時(貸出時)の処理の流れを示すシー
ケンス図である。
【図7】同実施の形態におけるライブラリシステムによ
るテープ格納時(返却時)の処理の流れを示すシーケン
ス図である。
【図8】同実施の形態におけるライブラリシステムによ
る貸出先変更時の処理の流れを示すシーケンス図であ
る。
【図9】同実施の形態におけるライブラリシステムによ
る再貸出時の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図10】同実施の形態の変形例として、テープ位置管
理範囲を拡張したライブラリシステムを示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1、2 ライブラリシステム 10 管理装置 11 管理装置通信部 12 テープ情報管理部 13 管理装置メモリ 20 台車装置 21 バーコードリーダ 22 タッチパネル 23 タグ読取装置 24 入出力部 25 主制御部 26 台車装置メモリ 27 通信制御部 30 貸出先端末 300 テープ位置情報テーブル A アーカイブセンタ C 放送センタ
フロントページの続き Fターム(参考) 3F022 AA12 CC02 LL01 MM08 MM11 MM22 MM32 MM35 PP04 PP06 5B035 BB09 BC00 CA23

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入出庫可能な物品を複数格納可能な格納
    装置と、前記物品の各々について入出庫に伴なう位置の
    変遷を管理する管理装置と、前記物品を入出庫に伴なっ
    て搬送する搬送装置と、を備えるライブラリシステムで
    あって、 前記物品には、それぞれに固有に付与された識別情報が
    読み取り可能な形で付されており、 前記管理装置は、 前記物品の各々について、識別情報と前記格納装置にお
    ける格納位置を示す格納位置情報とを含む物品位置管理
    情報を保持する位置情報管理手段と、 前記物品のいずれかを対象とする入出庫申請を受け付け
    る申請受付手段と、 前記申請受付手段が受け付けた入出庫申請の内容に応じ
    て、入出庫対象の物品の格納位置情報を含む入出庫指示
    を生成し、前記搬送装置に送信する管理装置送信手段
    と、を有し、 前記搬送装置は、 前記管理側送信手段から入出庫指示を受信する受信手段
    と、 前記受信手段が受信した入出庫指示の内容を表示する表
    示手段と、 前記表示手段に表示された入出庫指示の内容に従って前
    記搬送装置への積み下ろしが行われる物品について識別
    情報を読み取る識別情報読取手段と、 前記識別情報読取手段が読み取った識別情報を前記管理
    装置に送信する搬送装置通信手段と、を有し、 前記位置情報管理手段は、前記搬送装置通信手段が送信
    してくる識別情報に応じて、当該識別情報に対応する物
    品の物品位置管理情報について、入出庫に伴なう搬送の
    ために前記搬送装置上にあることを示す情報を設定又は
    消去すること、 を特徴とするライブラリシステム。
  2. 【請求項2】 前記搬送装置は、 前記搬送装置の現在位置を検知する現在位置検出手段を
    更に有し、 前記搬送装置通信手段は、前記現在位置検出手段が検知
    した現在位置の情報を前記位置情報管理手段に送信し、 前記位置情報管理手段は、前記搬送装置通信手段から受
    信した現在位置の情報に従って、前記搬送装置上の物品
    に関する物品位置管理情報に現在位置情報を設定するこ
    と、を特徴とする請求項1に記載のライブラリシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記現在位置検出手段は、タグ読取装置
    であり、入出庫に伴なう物品の搬送経路上に配置された
    位置情報タグから位置情報を読み取る形で前記搬送装置
    の現在位置を検知すること、を特徴とする請求項2に記
    載のライブラリシステム。
  4. 【請求項4】 前記管理装置において、 前記申請受付手段は、更に、いったん受け付けた入出庫
    申請に関する変更申請を受け付け、 前記管理装置通信手段は、前記変更申請を前記搬送装置
    に送信し、 前記搬送装置において、 前記受信手段が前記変更申請を受信し、 前記表示手段は前記受信手段が受信した前記変更申請の
    内容に従って、表示する入出庫指示の内容を変更するこ
    と、を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のラ
    イブラリシステム。
  5. 【請求項5】 格納装置内に入出庫可能に格納された物
    品を、前記物品の各々について入出庫に伴なう位置の変
    遷を管理する管理装置からの指示に従って搬送する搬送
    装置であって、 前記物品には、それぞれに固有に付与された識別情報が
    読み取り可能な形で付されており、 前記搬送装置は、 前記管理装置から前記物品のいずれかに関する入出庫指
    示を受信する受信手段と、 前記受信手段が受信した入出庫指示の内容を表示する表
    示手段と、 前記表示手段に表示された入出庫指示の内容に従って前
    記搬送装置への積み下ろしが行われる物品について識別
    情報を読み取る識別情報読取手段と、 前記識別情報読取手段が読み取った識別情報を前記管理
    装置に送信することで、当該識別情報に対応する物品が
    入出庫に伴なう搬送のために前記搬送装置上にあること
    を前記管理装置に通知する搬送装置通信手段と、を有す
    ること、 を特徴とする搬送装置。
  6. 【請求項6】 現在位置を検知する現在位置検出手段を
    更に有し、 前記搬送装置通信手段は、前記現在位置検出手段が検知
    した現在位置の情報を前記管理装置に送信して、前記管
    理装置に、前記現在位置の情報に従って、前記搬送装置
    上の物品に関する位置管理のための情報に現在位置情報
    を設定させること、を特徴とする請求項5に記載の搬送
    装置。
  7. 【請求項7】 前記現在位置検出手段は、タグ読取装置
    であり、入出庫に伴なう物品の搬送経路上に配置された
    位置情報タグから位置情報を読み取る形で前記搬送装置
    の現在位置を検知すること、を特徴とする請求項6に記
    載の搬送装置。
  8. 【請求項8】 前記受信手段は、更に、いったん受け付
    けた入出庫指示に関する変更指示を前記管理装置から受
    信し、 前記表示手段は前記受信手段が受信した前記変更申請の
    内容に従って、表示する入出庫指示の内容を変更するこ
    と、を特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の搬
    送装置。
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