JP2003062845A - プレス成形方法およびそのプレス成形装置 - Google Patents

プレス成形方法およびそのプレス成形装置

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JP2003062845A
JP2003062845A JP2001254242A JP2001254242A JP2003062845A JP 2003062845 A JP2003062845 A JP 2003062845A JP 2001254242 A JP2001254242 A JP 2001254242A JP 2001254242 A JP2001254242 A JP 2001254242A JP 2003062845 A JP2003062845 A JP 2003062845A
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昭彦 小川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1次成形された少なくとも樹脂からなる板に
対し加熱手段が設けられた型により加圧することにより
2次成形を行い、最終成形品を得るプレスにおいて、前
記板が加熱された下型上に載置されている間に前記板の
当接部分に熱が及ぼされ、成形前に前記板に反りが発生
することによりプレス成形時間が必要以上に長くなった
り、良好な成形が行えないといった問題を解消する。 【解決手段】 1次成形された少なくとも樹脂からなる
板を対向する加熱された型の間に保持し、前記板または
前記型を移動させることにより前記板の一方の面と他方
の面を前記型にそれぞれほぼ同時に当接させ、加圧する
ことによりプレス成形を行うことにより2次成形を行
い、最終成形品を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は1次成形された少な
くとも樹脂からなる板を、加熱手段が設けられた型によ
って加圧することにより2次成形を行い、最終成形品で
ある導光板、レンズ、プリント基板、建材等を得るプレ
ス成形方法およびそのプレス成形装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来1次成形された少なくとも樹脂から
なる板を、加熱手段が設けられた型によって加圧するこ
とにより2次成形を行い、最終成形品を得るプレス成形
装置としては図9に示されるものが知られている。しか
しながらこのプレス成形装置は、前記板を加熱された下
型に載置した上で、下型を上型に向けて移動させて加圧
し成形を行うものであるため、前記板が加熱された下型
上に載置されている間に、下型と当接する側の面に熱が
及ぼされ、成形前に前記板に反りが発生するという問題
があった。そして前記した板の反りを解消するため、プ
レス成形時間が必要以上に長くなっていた。また型にス
タンパが取付けられ、樹脂板に転写を行うものでは、樹
脂板に反りが発生し凹状になった中央部の転写が良好に
行えないという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題に
鑑みてなされたものであって、1次成形された少なくと
も樹脂からなる板に対し加熱手段が設けられた型により
加圧することにより2次成形を行い、最終成形品である
導光板、レンズ、プリント基板、建材等を得るプレス成
形において、前記板が加熱された下型上に載置されてい
る間に樹脂板の当接部分に熱が及ぼされ、成形前に樹脂
板に反りが発生することによりプレス成形時間が必要以
上に長くなったり、良好な成形が行えないといった問題
を解消することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載のプレス成形方法は、少なくとも樹脂か
らなる板を対向する加熱された型の間に保持し、前記型
を移動させることにより、前記板の一方の面と他方の面
を対向する型にほぼ同時に当接させ、加圧することを特
徴としている。
【0005】請求項2記載のプレス成形方法は、少なく
とも樹脂からなる板を対向する加熱された型の間に保持
手段により挿入し、前記型を移動させることにより、前
記板の一方の面と他方の面を対向する前記型にほぼ同時
に当接させ、加圧した後、前記型または前記板を移動さ
せることにより、前記板の一方の面と他方の面を型から
それぞれ離隔させ、成形された前記板を搬出することを
特徴としている。
【0006】請求項3に記載の光学製品のプレス成形方
法は、請求項1または請求項2において、対向する加熱
された型の少なくとも一方にはスタンパが取付けられた
ことを特徴としている。
【0007】請求項4に記載のプレス成形装置は、対向
する一対の加熱手段が設けられた型と、前記型にそれぞ
れ取付けられた型移動手段と、前記型の間に少なくとも
樹脂からなる板が保持可能に設けられた保持手段とから
なり、型移動手段により前記型をそれぞれ移動させ、保
持された前記板の一方の面と他方の面に対しほぼ同時に
当接させ、加圧することを特徴としている。
【0008】請求項5に記載のプレス成形装置は、対向
する加熱手段が設けられた型と、前記型のうち一方の型
に取付けられた型移動手段と、少なくとも樹脂からなる
板を保持しつつ前記型移動手段による型の移動方向と同
方向に向かって移動させる保持手段とからなり、前記型
移動手段による型の移動にあわせて前記保持手段により
前記板を移動させ、保持された前記板の一方の面と他方
の面に対し前記型をそれぞれほぼ同時に当接させ、加圧
することを特徴としている。
【0009】請求項6に記載のプレス成形装置は、対向
する加熱手段が設けられた型と、前記型の少なくとも一
方に設けられた型移動手段と、前記型のうち一方の型の
側に設けられ弾発手段により少なくとも樹脂からなる板
に対し一方の型との間隔を維持して保持可能な保持手段
と、他方の型の側に設けられ弾発手段により前記板また
は前記保持手段に対し他方の型との間隔を維持して当接
可能な当接調整手段とからなり、前記型移動手段により
少なくとも一方の型を他方の型に向けて移動させ、保持
された前記板の一方の面と他方の面に対しそれぞれ対向
する型をほぼ同時に当接させ、加圧することを特徴とし
ている。
【0010】請求項7に記載の光学製品のプレス成形装
置は、請求項4ないし請求項6において、対向する一対
の加熱手段が設けられた型の少なくとも一方にはスタン
パが取付けられたことを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】図1に示すものは、本発明の第1
の実施の形態のプレス成形装置の正面図である。図2に
示すものは、本発明の第1の実施の形態のプレス成形装
置の側面図である。図3に示すものは、図1におけるA
−A線における保持手段と樹脂板と型との関係を示す図
である。図4に示すものはプレス時の保持手段と樹脂板
と型との関係を示す断面図である。
【0012】本発明の第1の実施の形態のプレス成形装
置1は射出成形等により1次成形された樹脂板P1を2
次成形することにより光学製品である導光板を成形する
際に使用されるものである。 図1に示されるようにプ
レス成形装置1は、下盤2の四隅寄りに四本のガイド柱
3が垂直方向に向けて設けられ、四本のガイド柱3の上
方には上盤4が設けられている。
【0013】上盤4の中央部には上部シリンダ5がピス
トン6を下方に向けて設けられ、ピストン6には可動上
板7が固定されている。そしてこれらの上部シリンダ
5、ピストン6、可動上板7から型移動手段が構成され
ている。可動上板7の四隅寄りには前記ガイド柱3が挿
通され、可動上板7はガイド柱3に対し摺動自在に設け
られている。可動上板7の下面中央部には、加熱手段が
設けられた上型8が取付けられている。そして可動上板
7および上型8は図示しない油圧機構を用いて上部シリ
ンダ5を駆動させることにより昇降可能に設けられてい
る。
【0014】一方下盤2の中央部にも下部シリンダ9が
ピストン10を上方に向けて設けられ、下部シリンダ9
はプレス成形装置1の台座11に載置されている。また
下部シリンダ9のピストン10には可動下板12が固定
されている。そしてこれらの下部シリンダ9、ピストン
10、可動下板12から型移動手段が構成されている。
可動下板12の四隅寄りには前記ガイド柱3が挿通さ
れ、可動下板12はガイド柱3に対し摺動自在に設けら
れている。可動下板12の上面中央部には加熱手段が設
けられた下型13が前記上型8に対向して取付けられ、
下型13と上型8により一対の型を形成している。そし
て可動下板12および下型13は図示しない油圧機構を
用いて下部シリンダ9を駆動させることにより昇降可能
に設けられている。そして上部シリンダ5、下部シリン
ダ9をそれぞれ駆動させることにより、上型8と上型8
に対向する下型13は、樹脂板P1の一方の面と他方の
面に対しほぼ同時に当接され、加圧可能に設けられてい
る。
【0015】また前記上部シリンダ5、下部シリンダ9
に接続される油圧機構にはそれぞれ油圧を調整するリリ
ーフバルブ等が設けられ、上下のシリンダに油圧力が均
等に働くように調整可能に設けられている。また上型8
の下死点位置近傍、および下型13の上死点位置近傍に
は図示しないリミットスイッチがそれぞれ複数設けら
れ、前記リミットスイッチにより上型8および下型13
の移動が検知されると、油圧機構のサーボバルブ等によ
り上型8および下型13の移動速度は、型当接位置付近
で低速になるように制御が行われるとともに、上型8の
下死点位置、下型の上死点位置での確実な停止が行なわ
れる。また、可動上板7と可動下板12に図示しない規
制部材をそれぞれ設け、両方の規制部材同士が直接当接
することにより、上型8と下型13の移動を物理的に停
止させ、過剰な圧力が樹脂板P1にかからないようにし
てもよい。更に可動上板7と可動下板12との間のガイ
ド柱3にそれぞれバネを装着し、型当接位置付近での樹
脂板P1に対する過剰な圧力に対して反発力を得るよう
にしてもよい。
【0016】なお、プレス成形装置1の型移動手段は油
圧シリンダに限定されるものでなく、他のプレス成形装
置に用いられる機構であってもよい。例えば、空気圧シ
リンダ、サーボモータを含むモータを動力としたボール
ネジ機構、クランク機構、カム機構、トグル機構等のリ
ンク機構またはそれらを併用したものを型移動手段に用
いてもよい。
【0017】上型8と下型13の内部にはそれぞれ加熱
手段としての流体通路14がそれぞれ設けられている。
流体通路14には図示しない温度調整器により温度制御
された温水、油、蒸気等が流通され、型の温度が調整可
能に設けられている。なお、型の加熱手段はこれに限定
されるものでなく、電気ヒーター等でもよく、型自体に
設けられたものでなく外側から型を加熱するものでもよ
い。更に加熱手段は、型表面に設けられ樹脂板P1と直
接当接するスタンパ15や薄板に取付けしてもよい。
【0018】この実施の形態では導光板のプレスを行う
ことを目的として、樹脂板P1にグルーブを転写するた
めのスタンパ15が上型8に設けられている。スタンパ
15は上型8の下面に複数のスタンパホルダ16により
固定されている。またスタンパ15を上型8に固定する
ために、上型8の下面に向けてエア通路を開口させ、図
示しないバキューム装置によりスタンパ15を吸引する
手段も設けてもよい。スタンパ15は下型13側に設け
てもよく、導光板のタイプによっては上型8と下型13
の両側に取付けてもよい。
【0019】そしてスタンパ15が上型8のみに取付け
られている場合、下型13にはスタンパ15の転写エリ
アに対向する部分を含む部分に押圧部17が設けられて
おり、下型13の四隅部に押圧部17より一段低い段差
部18が設けられている。段差部18は保持手段19の
保持部20の上に樹脂板P1の周辺部Cを保持した状態
で上型8と下型13により成形を行う際に、保持部20
が下型13と干渉しないために設けられている。また、
成形される導光板の種類により樹脂板P1の形状がテー
パー状のものであるときは、下型13の押圧部17は一
方が高い傾斜状に設けられる。また上型8と下型13の
当接の際には、保持手段19を待避させ加圧を行うよう
にしてもよい。更にランナーが付いたままの樹脂板P1
のランナー部を保持手段により保持してプレス成形装置
1に挿入し、成形の際に、型に併設された加熱されたカ
ッタによりゲート部から切断するようにしてもよい。
【0020】次に保持手段19について説明する。保持
手段19は、図1、図3、図4に示されるように樹脂板
P1を両側および下方から保持するものであって、樹脂
板P1の四隅を保持する保持部20が設けられている。
保持部20は一段低く水平に設けられた爪部21と爪部
21から直角方向に設けられた段部22を有する。保持
手段19の片側部分について図3、図4により説明する
と、樹脂板P1の片側の両隅をそれぞれ保持する保持部
20,20は部材23により連結され、部材23の中間
部にはシリンダ24のロッド25が固定されている。シ
リンダ24は保持手段19の本体部26に固定されてい
る。また本体部26の両側には前記シリンダ24と平行
に断面L字状のガイド部材27,27が保持部20側に
向けて設けられている。そしてガイド部材27,27の
L字状の内側部分と、保持部20,20の外側部分とは
摺動自在に設けられ、前記シリンダ24によって保持部
20,20を樹脂板P1に対し進退させる際に保持部2
0,20はガイド部材27,27によりガイドされる。
そしてシリンダ24のロッド25を伸長させることによ
り樹脂板P1の側面を保持部20の段部22で両側から
押圧するとともに、樹脂板P1の裏面の一部を保持部2
0の爪部21で載置する。
【0021】また、本体部26のシリンダ取付位置の両
側上方にはそれぞれ上下方向に二個の回転自在な車輪2
8,28が設けられ、後述する移動機構29のカイドバ
ー30を車輪28,28が挟むように設けられている。
そして保持手段19は、ガイドバー30に対し移動自在
に吊下されている。なお保持手段19は樹脂板P1の下
方の一部を載置するとともに樹脂板P1の側面を押圧す
ることにより保持するものについて記載したが、樹脂板
P1をクランプするものや吸着具により吸着するもので
もよい。また、保持手段19は熱伝導が良好な金属製の
薄板上に樹脂板P1を載置するものでもよい。その場合
は樹脂板P1の上面側が型に当接するのとほぼ同時に、
樹脂板P1の下面側が前記薄板を介して型に当接され、
樹脂板P1の両面にほぼ同時に熱が及ぼされる。よって
前記例のものは樹脂板P1の下面側が直接型と当接しな
いが、本発明の概念に含まれる。
【0022】移動機構29について説明すると、図2に
示されるように、プレス成形装置1のガイド柱3,3等
の内側であって樹脂板P1の進行方向の両側上方には、
搬入用コンベア31の側と搬出用コンベア32の側に亘
ってガイドバー30,30が設けられている。ガイドバ
ー30,30には、前述した保持手段19と、搬出手段
33が図2における左右方向に同時に移動自在に設けら
れている。保持手段19は、搬入用コンベア31からプ
レス成形位置への樹脂板P1の挿入を行い、前述したプ
レス成形開始時に樹脂板P1の保持を行う。また搬出手
段33は、プレス成形位置から搬出用コンベア32への
成形品P2の搬出を行う。
【0023】保持手段19と搬出手段33は連結杆3
4,34により連結固定され、保持手段19には、移動
機構29のアクチュエータとしてのシリンダ35,35
のロッド36,36が固定されている。また、樹脂板P
1の進行方向両側に設けられたロッド36,36の先端
側同士、連結杆34,34同士はそれぞれ図示しない部
材により互いに連結されており、移動機構29は平面視
梯子状に骨組みされている。なお、移動機構29のアク
チュエータはシリンダ35を用いたものを記載したが、
その他公知のボールネジとサーボモータの組合わせや、
ラック・ピニオン機構や、クランク機構等を用いたもの
でもよい。
【0024】搬出手段33の構成については、保持手段
19の構成とほぼ同一であるが、シリンダ35のロッド
36が固定されてない点が相違する。また、保持手段1
9と搬出手段33とを別個に設けず、保持手段19のみ
とし、樹脂板P1を保持したまま成形を完了させ、その
まま保持手段19により成形品P2を搬入側と同方向、
あるいは他方向に搬出させるようにしてもよい。
【0025】次にこのプレス成形装置1を用いた導光板
の成形方法について説明する。このプレス成形に用いら
れる1次成形された樹脂板P1は射出成形により成形さ
れたものであるが、押出成形により成形されたものを切
断したものでもよい。材料としてはこの第1の実施の形
態ではアクリルが用いられたものについて説明するが、
透明性の樹脂であって、ポリカーボネート、ポリ塩化ビ
ニール、ポリスチレン、シクロオレフィンポリマー等が
使用される。
【0026】1次成形である射出成形に用いられる金型
のキャビティ形状は、導光板の形状に略一致している
が、金型にはスタンパは装着されていないから、例えば
アクリルを用いて18インチの導光板の1次成形品を成
形する場合、スタンパが装着された金型により射出成形
して導光板を成形する際の金型の温度より20℃程度低
い60℃程度の金型の温度で成形を行うことができ、成
形時間も2/3程度の80秒程度で成形ができる。射出
成形された1次成形品である樹脂板P1は、搬入用コン
ベア31により運ばれ、保持手段19によってプレス成
形装置1の上型8と下型13との間に挿入され、保持さ
れる。
【0027】この際の射出成形機から取出された樹脂板
P1の温度は50℃〜60℃程度であり、そのままプレ
ス成形される。また射出成形された樹脂板P1を、プレ
ス時間を短縮する等の目的のために、予熱手段において
更に熱変形温度の近くまで予熱した上でプレス成形して
もよい。
【0028】成形に適する樹脂板P1の予熱温度は、成
形される樹脂の熱変形温度(ASTMD648)から6
5℃〜5℃低い温度、好ましくは熱変形温度から40℃
〜15℃低い温度であり、この実施の形態の場合、アク
リルの熱変形温度は約95℃であるから、樹脂板P1の
予熱温度は30℃〜90℃、好ましくは55℃〜80℃
が良好な範囲である。樹脂板P1の予熱については、他
で押出成形されたものを切断された樹脂板P1を使用す
る場合なども、樹脂板P1を予熱してからプレス成形を
行うことが好ましい。
【0029】プレス成形について説明すると、プレス成
形装置1のスタンパ15が取付けられた上型8、および
下型13の設定温度は、いずれも140℃に設定されて
いる。両型の温度はスタンパ15が装着された面と他方
の面が必ずしも完全に同一温度である必要はないが、温
度差があると成形品に反りが発生しやすいから同温に設
定することが好ましい。型の設定温度については、成形
される樹脂の熱変形温度(ASTM D648)よりも
10℃〜90℃、好ましくは30℃〜70℃高い温度に
設定される。この実施の形態の場合、前記したようにア
クリルの熱変形温度は約95℃であるから、型の設定温
度は、105℃〜185℃、好ましくは125℃〜16
5℃が良好な転写を行うために適する温度である。
【0030】樹脂板P1が保持手段19により上型8と
下型13の間に挿入されると、保持部20の爪部21の
上に樹脂板P1の周辺部Cを保持したままで、スタンパ
15が取付けられた上型8とそれに対向する押圧部17
が設けられた下型13を型移動手段によりほぼ同時に移
動させ、低速で樹脂板P1の一方の面と他方の面にほぼ
同時に上型8と下型13を当接させ、更に加圧を行う。
この際スタンパ15は上型8とほぼ同温に加熱されてい
るから、樹脂板P1の一方の面はスタンパ15からの伝
熱により、極めて容易に変形しやすい可塑状態になり、
スタンパ15の転写面の微細なグルーブが樹脂板P1の
アクティブエリアGに転写される。またこの際、樹脂板
P1のアクティブエリアGの裏面側は下型13の押圧部
17により押圧され、樹脂板P1にはほぼ同時に上下の
型の熱が及ぼされる。
【0031】この際の樹脂板P1に加えられるプレス圧
力は0.5Mpaであり、プレス成形時間は15秒であ
る。プレス圧力は、プレス成形装置の種類、成形される
導光板の形状、樹脂の種類等にもよるが、0.3Mpa
〜3Mpa、好ましくは0.4Mpa〜2Mpaの範囲
に設定される。またプレス成形時間は、プレス成形装置
の種類、成形品の面積、成形品の形状、成形品の樹脂の
種類等にもよるが、5秒〜30秒、好ましくは10秒〜
20秒程度に設定される。
【0032】なお、上型8と下型13により樹脂板P1
が加圧を開始されると保持手段19のシリンダ24のロ
ッド25が収縮され、保持部20が両側へ退避すること
により樹脂板P1の保持が解除され、シリンダ35の収
縮により保持手段19は搬入用コンベア31の位置に戻
される。同時に搬出手段33がプレス成形位置に移動さ
れ、成形中の樹脂板P1の周辺部Cは搬出手段33によ
り保持される。そして対向する一対の上型8と下型13
がほぼ同時に成形品P2から離隔されることによりプレ
ス成形が終了すると、グルーブがアクティブエリアGに
転写された導光板が搬出手段33により搬出用コンベア
32に搬出され、同時に保持手段19により次に成形さ
れる樹脂板P1が搬入用コンベア31からプレス成形位
置に挿入される。
【0033】次に第2の実施の形態のプレス成形装置4
1は図5に示されるものである。第2の実施の形態のプ
レス成形装置41は、加熱手段が設けられ対向する一対
の一方の型42と他方の型43が水平方向に対向して設
けられたものであり、一方の型42の型移動手段である
シリンダ45、他方の型43の型移動手段であるシリン
ダ46、ガイド柱47等が設けられているが、他の構成
および作用は第1の実施の形態のものと基本的にほぼ同
じである。スタンパ44については一方の型42に取付
けられたものについて記載したが、両方の型に取付けて
もよい点も第1の実施の形態のものと同じである。
【0034】保持手段48は一方の型42と他方の型4
3の間で樹脂板P1を縦方向に保持するもので、樹脂板
P1の周辺部Cが挟持部49により挟持されるものであ
る。そして挟持部49に下方には回転自在な車輪50が
複数設けられ、両側に断面コ字状に設けられたガイド5
1,51に嵌合されている。保持手段48については、
樹脂板P1を下方から保持するものについて記載した
が、上方から保持するもの、または上下から保持するも
のであってもよい。そしてプレス成形装置41は、保持
手段48により保持された樹脂板P1に対し一方の型4
2と対向する他方の型43をほぼ同時に当接させ加圧
し、成形後は成形品P2からほぼ同時に一方の型42と
他方の型43を離隔させることによりプレス成形を行
う。
【0035】第3の実施の形態のプレス成形装置61は
図6に示されるものである。プレス成形装置61は、下
盤62の下部にシリンダ63がピストン64を上方に向
けて設けられ、シリンダ63は台座65に載置されてい
る。そして下盤62の四隅寄りに四本のガイド柱66が
垂直方向に向けて設けられ、四本のガイド柱66の上方
には上盤67が設けられている。そしてシリンダ63の
ピストン64が可動板68に固定されており、これらの
シリンダ63、ピストン64、可動板68から型移動手
段が構成されている。また可動板68の四隅寄りには、
前記ガイド柱66が挿通され、可動板68はガイド柱6
6に対し摺動自在に設けられている。そして可動板68
の上面中央部には加熱手段が設けられた下型69が取付
けられるとともに、上盤67の下側中央部には加熱手段
が設けられた上型70が前記下型69と対向して取付け
られるとともに、上型70にはスタンパ71が固定され
ている。そして下型69と上型70との間には樹脂板P
1を保持する保持手段72が設けられている。保持手段
72は、樹脂板P1を保持する保持部である爪部73と
樹脂板P1を昇降させる昇降部であるシリンダ74等と
からなり、第1の実施の形態の図2に示されるような移
動機構によりプレス成形装置61の外から樹脂板P1を
挿入可能に設けられている。
【0036】第3の実施の形態のプレス成形装置61に
よる成形方法は、固定的に設けられスタンパ71が取付
けられた上型70と、昇降可能に設けられた下型69と
の略中央位置に保持手段72により樹脂板P1を保持す
る。そして前記ピストン64により前記下型69を上昇
させる。この際保持手段72のシリンダ74もほぼ同時
に収縮され、保持手段72に保持された樹脂板P1も前
記下型69の移動にあわせて上昇される。この保持手段
72による樹脂板P1の移動速度は型移動手段による下
型69の移動速度よりも相対的に遅く移動され、樹脂板
P1の上面が保持手段72により上型70の裏面に当接
されるのと、樹脂板P1の下面が下型69の押圧部75
に当接されるのがほぼ同時に行われる。
【0037】そして更に下型69の押圧部75と上型7
0のスタンパ71との間で樹脂板P1を加圧し成形を行
う。また、成形後についても成形品P2と保持手段72
は、下型69の移動速度より相対的に遅く下方に向けて
移動され、成形品P2の下面から下型69の押圧部75
の離隔と、上型70のスタンパ71から成形品P2の上
面の離隔とがほぼ同時に行われる。また、保持手段72
および昇降部であるシリンダ74等は、移動機構側に設
けられたものでなく、プレス成形装置61に保持手段7
2の昇降部であるシリンダ74が設けられたものでもよ
い。この場合、保持手段72には別の移動機構により樹
脂板P1の挿入や成形品P2の搬出が行われる。
【0038】更に第3の実施の形態の応用例として、プ
リント基板等を製造する多段式のホットプレス装置に本
発明を用いることが可能である。ホットプレス装置は、
熱盤の表面に本発明の型に相当する凹凸のない鏡面板が
他の熱盤の鏡面板と対向して取付けられている。そして
固定された一方の型に相当する最上部の熱盤の鏡面板に
向けて他の複数または単数の熱盤を移動させ鏡面板の間
で樹脂板P1の加圧を行う。このホットプレス装置は、
最上部の熱盤以外の熱盤と、熱盤の間に樹脂板P1を保
持する保持手段としての金属製の薄板からなるキャリア
プレートにもそれぞれ移動手段が設けられている。そし
て最上部の熱盤以外の熱盤と樹脂板P1が載置されたキ
ャリアプレートをそれぞれ最上部の熱盤に向けて同時に
移動させる。この場合、最上部の熱盤に対し遠くの側の
前記熱盤、キャリアプレートほど移動速度が速く設定さ
れる。上記構成により、移動キャリアプレートに載置さ
れた樹脂板P1の上面側が上側の鏡面板に当接するのと
ほぼ同時に、樹脂板P1の下面側が前記薄板を介して下
型の鏡面板に当接され、樹脂板P1の両面にほぼ同時に
熱が及ぼされるとともに、加圧が行われる。なおこの実
施の形態の例も、樹脂板P1の下面側が薄板を介して加
熱された型に当接するが、第1の実施の形態において記
載したように、樹脂板P1の一方の面と他方の面にほぼ
同時に熱が及ぼされるから、本発明の技術課題を解決す
るものである。
【0039】次に第4の実施の形態のプレス成形装置8
1は図7に示されるものである。プレス成形装置81
は、ベッド82の上面の中央に加熱手段が設けられた下
型83が取付けられている。また、ベッド82の四隅寄
りに四本のガイド柱84が垂直方向に向けて設けられ、
四本のガイド柱84の上方には上盤85が設けられてい
る。上盤85の中央部にはシリンダ86がピストン87
を下方に向けて設けられ、ピストン87には可動板88
が固定されている。そしてこれらのシリンダ86、ピス
トン87、可動板88から型移動手段が構成されてい
る。また可動板88の四隅寄りには前記ガイド柱84が
挿通され、可動板88はガイド柱84に対し摺動自在に
設けられている。そして可動板88の下面中央部には加
熱手段が設けられた上型89が下型83に対向して取付
けられるとともに、上型89にはスタンパ90が取付け
られている。
【0040】またプレス成形装置81の下型83には保
持手段91が設けられている。保持手段91は、弾発手
段により樹脂板P1に対して下型83との間隔を維持し
て保持可能とするものであって、下型83上面の周辺部
寄りに少なくとも四箇所に穿設された孔92にそれぞれ
弾発手段であるバネ93が挿入され、前記バネ93の先
端に樹脂板P1の保持部94が設けられている。この保
持部94の高さは、プレス成形装置81の型開時に保持
部94に載置した樹脂板P1が下型83から所定間隔H
を維持して保持可能な高さであり、樹脂板P1はプレス
成形装置81の型開時に下型83と上型89のほぼ中間
位置に保持される。また、この保持手段91が設けられ
る位置は下型側であれば、下型83ではなくベッド82
上であってもよい。保持部94は樹脂板P1の左右両側
寄りを下方から保持するものの他、樹脂板P1の加圧部
である中央のみに空所が設けられた枠状のものや、薄板
上に保持するものでもよい。
【0041】また、上型89にも保持手段91と対向す
る位置に、当接調整手段95が設けられている。当接調
整手段95は、弾発手段により樹脂板P1または保持手
段91に対して上型89との間隔を維持して当接可能と
するものであって、上型89に孔96が穿設され、孔9
6には弾発手段であるバネ97が挿入されている。そし
てバネ97の先端には部材98が取付けられ、上型89
の待機時に上型89の下面から一定間隔下方に部材98
が位置するように設けられている。そしてこの実施の形
態では、部材98は上型89の下降時に保持部94と当
接可能に設けられている。また、この当接調整手段95
についても上型側であれば、上型89に設けるのではな
く、可動板88の下面に設けてもよい。また、部材98
は上型89の下降時に保持部94と当接するのでなく、
樹脂板P1と当接するように設けてもよい。これらの保
持手段91および当接調整手段95に用いられる弾発手
段としてはバネの他、ゴムやフェルトやエア等を用いた
ものでもよい。また、弾発手段と他の部材の間や保持部
等には適宜断熱材が使用される。
【0042】このプレス成形装置81の成形方法につい
て説明すると、保持部94の上方に樹脂板P1が載置さ
れる。型移動手段であるシリンダ86が作動し、上型8
9が下降すると当接調整手段95の部材98と保持手段
91の保持部94の樹脂板P1を載置されてない部分と
が当接される。そして更にシリンダ86により型移動が
行われると、保持手段91のバネ93と当接調節手段9
5のバネ97が互いに収縮され、樹脂板P1は上型89
と下型83とにほぼ同時に当接され、加圧される。また
プレス終了後についても前記機構により、成形品P2か
ら上型89と下型83がほぼ同時に離隔される。
【0043】次に第5の実施の形態のプレス成形装置1
01は図8に示されるものである。プレス成形装置10
1は、ベッド102の四隅寄りに四本のガイド柱103
が垂直方向に向けて設けられ、四本のガイド柱103の
上方には上盤104が設けられている。上盤104の中
央部にはシリンダ105がピストン106を下方に向け
て設けられ、ピストン106は可動上板107に固定さ
れている。そしてシリンダ105、ピストン106、可
動上板107から型移動手段が構成されている。また可
動上板107は四隅寄りに前記ガイド柱103が挿通さ
れ、可動上板107はガイド柱103に対し摺動自在に
設けられている。可動上板107の下面中央部には加熱
手段が設けられた上型108が取付けられるとともに、
上型108にはスタンパ109が取付けられている。
【0044】一方ベッド102の周囲の四箇所には、上
方に向けてシリンダ110が設けられ、シリンダ110
のロッド111の先端には、可動下板112が取付けら
れている。そして前記シリンダ110、ロッド111、
可動下板112から型移動手段が構成されている。また
可動下板112は四隅寄りに前記ガイド柱103が挿通
され、可動下板112はガイド柱103に対し摺動自在
に設けられている。可動下板112の上面中央部には加
熱手段が設けられた下型113が上型108に対向して
取付けられている。また、上型108と下型113の間
には樹脂板P1を保持する保持手段114が設けられて
いる。
【0045】このプレス成形装置101の成形方法につ
いて説明すると、保持手段114に樹脂板P1が載置さ
れる。型移動手段であるシリンダ105が作動され、可
動上板107と上型108が下降を開始する。それと同
時に、ベッド102に設けられた型移動手段であるシリ
ンダ110のロッド111も伸長され、可動下板112
と下型113が上昇を開始する。そして上型108と下
型113の間に保持された樹脂板P1の一方と他方の面
に対し、上型108と下型113がほぼ同時に当接され
る。上型108と下型113が樹脂板P1に当接される
と、シリンダ105のピストン106はなおも伸長され
上型108は下降され続けるが、ベッド102に設けら
れたシリンダ110のロッド111の伸長は中止され
る。そしてシリンダ110のロッド111は、ピストン
106の下降に同調してロッド111が収縮され、下型
113と樹脂板P1を当接させた状態のまま、可動下板
112をベッド102上に下降させる。そしてシリンダ
105による樹脂板P1への加圧が行われる。またプレ
ス終了後については、その逆に駆動が行われ、成形品P
2から上型108と下型113がほぼ同時に離隔され
る。
【0046】また第5の実施の形態の型移動手段に関し
ては、上盤104側に可動下板112を上昇させるシリ
ンダを設けてもよく、シリンダ110に代えてサーボモ
ータとボールネジの組合せ等を型移動手段の駆動手段と
してもよい。また下部に加圧も行うシリンダ105を設
け、シリンダ105により可動下板112を上昇させる
とともに、可動上板107を型移動のみを行うシリンダ
やサーボモータなどにより下降させるようにしてもよ
い。
【0047】なお、これらの第2の実施の形態ないし第
5の実施の形態についても、第1の実施の形態で記載し
たような適宜の変更が可能である。すなわち、プレス機
構の変更、保持手段や移動機構の変更、スタンパが取付
けられる型の変更、型の形状の変更、成形条件の変更等
が可能である。また、第3の実施の形態ないし第5の実
施の形態についても第2の実施の形態のように、水平方
向に型を移動させるものでもよい。
【0048】なおこれらの実施の形態については型にス
タンパが取付けられ導光板を成形する例について記載し
たが、導光板以外の光学製品の成形に用いてもよく、ス
タンパを取付けずに行う他の精密成形や、プリント基板
や建材等の平板状のものを成形する際にも本発明を用い
ることが可能である。
【0049】
【発明の効果】射出成形や押出成形により1次成形され
た少なくとも樹脂からなる板に対し加熱手段が設けられ
た型により加圧することにより2次成形を行い、最終成
形品を得るプレス成形において、対向する加熱手段が設
けられた型の間に前記板を保持し、少なくとも前記型を
移動させることにより、前記板の一方の面と他方の面に
型をそれぞれほぼ同時に当接させ、加圧することによ
り、前記板の両面に対しほぼ同時に熱を及ぼした上でプ
レス成形を行うことが可能になり、前記板が加熱された
下型上に載置されている間に前記板の当接部分に熱が及
ぼされ、成形前に前記板に反りが発生することにより成
形時間が必要以上に長くなったり、良好な成形が行えな
いといった問題を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のプレス成形装置の
正面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のプレス成形装置の
側面図である。
【図3】図1におけるA−A線における保持手段と樹脂
板と型との関係を示す図である。
【図4】プレス時の保持手段と樹脂板と型と樹脂板と保
持手段との関係を示す断面図である。
【図5】第2の実施の形態のプレス成形装置の正面図で
ある。
【図6】第3の実施の形態のプレス成形装置の正面図で
ある。
【図7】第4の実施の形態のプレス成形装置の正面図で
ある。
【図8】第5の実施の形態のプレス成形装置の正面図で
ある。
【図9】従来技術のプレス成形装置の正面図である。
【符号の説明】
1 ……… プレス成形装置 2 ……… 下盤 3 ……… ガイド柱 4 ……… 上盤 5 ……… 上部シリンダ 6 ……… ピストン 7 ……… 可動上板 8 ……… 上型 9 ……… 下部シリンダ 10 …… ピストン 11 …… 台座 12 …… 可動下板 13 …… 下型 14 …… 流体通路 15 …… スタンパ 16 …… スタンパホルダ 17 …… 押圧部 18 …… 段差部 19 …… 保持手段 20 …… 保持部 21 …… 爪部 22 …… 段部 23 …… 部材 24 …… シリンダ 25 …… ロッド 26 …… 本体部 27 …… ガイド部材 28 …… 車輪 29 …… 移動機構 30 …… ガイドバー 31 …… 搬入用コンベア 32 …… 搬出用コンベア 33 …… 搬出手段 34 …… 連結杆 35 …… シリンダ 36 …… ロッド 95 …… 当接調整手段 P1 …… 樹脂板 P2 …… 成形品 C …… 周辺部 G …… アクティブエリア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 CA09 CB01 CK18 CL02 CM12 4F204 FA01 FB01 FN11 FN15 FQ01 FQ15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも樹脂からなる板を対向する
    加熱された型の間に保持し、前記型を移動させることに
    より前記板の一方の面と他方の面を前記型にそれぞれほ
    ぼ同時に当接させ、加圧することを特徴とするプレス成
    形方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも樹脂からなる板を対向する
    加熱された型の間に保持手段により挿入し、前記型を移
    動させることにより前記板の一方の面と他方の面を前記
    型にそれぞれほぼ同時に当接させ、加圧した後、前記板
    の一方の面と他方の面を前記型からそれぞれ離隔させ、
    成形された前記板を搬出することを特徴とするプレス成
    形方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、対
    向する加熱された型の少なくとも一方にはスタンパが取
    付けられたことを特徴とする光学製品のプレス成形方
    法。
  4. 【請求項4】 対向する一対の加熱手段が設けられた
    型と、前記型にそれぞれ取付けられた型移動手段と、前
    記型の間に少なくとも樹脂からなる板が保持可能に設け
    られた保持手段とからなり、型移動手段により前記型を
    それぞれ移動させ、保持された前記板の一方の面と他方
    の面に対し前記型をそれぞれほぼ同時に当接させ、加圧
    することを特徴とするプレス成形装置。
  5. 【請求項5】 対向する加熱手段が設けられた型と、
    前記型のうち一方の型に取付けられた型移動手段と、少
    なくとも樹脂からなる板を保持しつつ前記型移動手段に
    よる型の移動方向と同方向に向かって移動させる保持手
    段とからなり、前記型移動手段による型の移動にあわせ
    て前記保持手段により前記板を移動させ、保持された前
    記板の一方の面と他方の面に対し前記型をそれぞれほぼ
    同時に当接させ、加圧することを特徴とするプレス成形
    装置。
  6. 【請求項6】 対向する加熱手段が設けられた型と、
    前記型の少なくとも一方に設けられた型移動手段と、前
    記型のうち一方の型の側に設けられ弾発手段により少な
    くとも樹脂からなる板に対し一方の型との間隔を維持し
    て保持可能な保持手段と、他方の型の側に設けられ弾発
    手段により前記板または前記保持手段に対し他方の型と
    の間隔を維持して当接可能な当接調整手段とからなり、
    前記型移動手段により少なくとも一方の型を他方の型に
    向けて移動させ、保持された前記板の一方の面と他方の
    面に対しそれぞれ対向する型をほぼ同時に当接させ、加
    圧することを特徴とするプレス成形装置。
  7. 【請求項7】 請求項4ないし請求項6において、対向
    する一対の加熱手段が設けられた型の少なくとも一方に
    はスタンパが取付けられたことを特徴とする光学製品の
    プレス成形装置。
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