JP2003062699A - 回転式粉末圧縮成形機 - Google Patents

回転式粉末圧縮成形機

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JP2003062699A
JP2003062699A JP2001256158A JP2001256158A JP2003062699A JP 2003062699 A JP2003062699 A JP 2003062699A JP 2001256158 A JP2001256158 A JP 2001256158A JP 2001256158 A JP2001256158 A JP 2001256158A JP 2003062699 A JP2003062699 A JP 2003062699A
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roll
air
pressure
pressure roll
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JP2001256158A
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Nobuo Tamura
信雄 田村
Minoru Kamimura
稔 上村
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Hata Tekkosho Co Ltd
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HATA IRON WORKS
Hata Tekkosho Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
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    • B30B11/02Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses using a ram exerting pressure on the material in a moulding space
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造される成形品の厚みや硬度を安定化できる
回転式粉末圧縮成形機(打錠機)を得ることにある。 【解決手段】回転盤に取付けられた臼及び上下の杵を、
回転盤の回転に伴って上下の加圧ロール15,16間に通過
させることにより、これら加圧ロールで上下の杵を夫々
軸線方向に移動させて、臼内の粉末材料を圧縮成形して
成形品(錠剤)を製造する打錠機を前提とする。上下の
加圧ロール15,16を強制的に冷却する液流路27,41及び加
圧ロール部液冷装置51とを備える。液流路27,41は、加
圧ロール15,16を軸受26,37を介して回転自在に支持した
ロール軸25,35に設けられる。液冷装置51は、液流路27,
41の入口27a,41a及び出口27b,41bに接続される液循環
流路52、この液循環流路中に設けられた送液ポンプ53、
及び液循環流路中に設けられた液冷却器54を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、錠剤を製造する回
転式打錠機等の回転式粉末圧縮成形機に関する。
【0002】
【従来の技術】回転式打錠機の温度は、運転の継続に従
って運転開始時点の温度(常温)より次第に上昇し、そ
れに伴い上下の杵が軸方向に熱膨張することは知られて
いる。杵が伸びると打錠圧力が上がり、この逆に杵が縮
むと打錠圧力が下がり、それに伴い成形される錠剤(成
形品)の厚みや硬度が変化する。そのため、現状では、
作業員が所定時間毎に成形品の厚みや硬度を測定し、そ
れに基づき適宜調整を行なっているが、こうした作業は
軽減することが望まれている。
【0003】又、回転式打錠機の多くは、錠剤の重量
(錠重量)が一定となるように、打錠圧力(成形圧力)
の変化を電気的に検出して、その検出値に応じて臼への
原料粉末の充填量を自動的に調節するフィードバック制
御を行なっている。こうした成形条件において、温度変
化により杵の長さに変化が起こると、打錠圧力と錠重量
との相関関係が変化するので、重量制御の精度が低下す
る場合がある。
【0004】そのため、成形品の重量だけではなく、そ
の厚み及び硬度にも精度が要求される場合には、既存の
回転式打錠機では対応できず、その改善が求められてい
る。
【0005】そして、最近の回転式打錠機は、密閉扉で
囲まれる閉鎖空間を有し、この空間内に回転盤等を含む
打錠部分を配置する構成を採用することが多く、前記閉
鎖空間の密閉性はとみに高められる傾向にある。前記密
閉性が高まるほど、回転式打錠機の外部への自然放熱性
能が低下するので、回転式打錠機全体の温度は上昇し易
くなる。そのため、成形品の厚みや硬度の変化も大きく
なり易い。
【0006】更に、回転式打錠機はその生産能力を向上
するために、回転盤をより高速で回転させて打錠を行う
高速化が促進される傾向にある。この回転の高速化にお
いては、各部の摩擦熱の発生量が増えるので、前記閉鎖
空間の有無に拘わらず、回転式打錠機全体の温度は上昇
し易くなる。そのため、成形品の厚みや硬度の変化も大
きくなり易い。
【0007】又、最近では、前記閉鎖空間内の空気を真
空ポンプで排出して、前記閉鎖空間を減圧した状態に保
持したままで運転を行なう、いわゆる真空打錠形(減圧
形)の回転式打錠機が開発されるに至った。この種回転
式打錠機の閉鎖空間での空気の対流は期待できない。そ
のため、この種回転式打錠機では、運転に伴って発生す
る熱が特にこもり易く、回転の高速化を図る場合にはな
お更である。したがって、この種回転式打錠機では、そ
の温度上昇に伴う杵の熱膨張に起因する成形品の厚みや
硬度の変化が特に大きくなり易い。
【0008】ところで、回転式打錠機全体を空冷室に格
納し、この空冷室の外部で形成される冷気を空冷室に流
通させて打錠機全体を空冷することが従来提案されてい
る。しかし、打錠機全体を均一に冷却することは難し
く、又、空気と金属との熱交換はさほど良くないので、
温度上昇に起因する成形品の厚みや硬度の変化を効果的
に抑制できるものではない。又、冷却媒体が空気である
から減圧形回転式打錠機には適用できない。
【0009】このように従来の回転式打錠機では、運転
に伴う温度上昇に起因する成形品の厚みや硬度の変化を
効果的に抑制できる対策を講じたものはいまだ提供され
ていない。特に、高速回転式打錠機や減圧形回転式打錠
機ではなお更である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、回転式打錠
機の運転に伴う温度上昇の主原因は、回転盤を回転させ
る駆動部での発熱、回転盤に対する杵の摺動に伴う摩擦
熱、臼に対する杵先部の摺動に伴う摩擦熱、及び臼内の
粉末の圧縮に伴う発熱等、回転盤回りの諸条件によると
考えられてきた。
【0011】しかし、本発明者は、回転式打錠機を所定
時間運転した後に、回転盤、杵、加圧ロールの温度を測
定したところ、それらの測定値が、加圧ロール、杵、回
転盤の順に高いという、従来では考えらなかった事実を
見出すに至った。
【0012】この事実の原因は充分に解き明かされてい
ないが、杵の温度上昇の主原因は、加圧ロール部であ
り、そこからの熱伝導により杵の温度が高くなったと考
えられる。
【0013】そして、加圧ロール部の温度上昇は、次の
理由によるものと考えられる。つまり、回転盤の回転に
伴って臼及び上下の杵が上下の加圧ロール間を通過する
たびに、上下の加圧ロールで加えられる成形圧力は数ト
ンと極めて高い。この成形圧力の反力は加圧ロールを転
がり軸受を介して支持しているロール軸に作用する。こ
の数トンの反力による損失エネルギーの一部が、加圧ロ
ール部において熱に変換される。
【0014】このような理由から、回転式打錠機(回転
式粉末圧縮成形機)の運転に伴う温度上昇に起因する成
形品の厚みや硬度の変化は、杵の熱膨張以外にも加圧ロ
ールの熱膨張が原因していると考えられる。加圧ロール
は、杵よりも遥かに大形であり、その温度上昇による径
方向の熱膨張変化は、杵の熱膨張変化よりも遥かに大き
い。そのため、加圧ロールの温度上昇を抑制することは
前記厚みや硬度の変化を小さく抑制するのに有効である
と考えられる。
【0015】本発明が解決しようとする課題は、製造さ
れる成形品の厚みや硬度を安定化できる回転式粉末圧縮
成形機を得ることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転盤に取付
けられた臼及び上下の杵を、前記回転盤の回転に伴って
上下の加圧ロール間に通過させることにより、これら加
圧ロールで前記上下の杵を夫々軸線方向に移動させて、
前記臼内に充填された粉末を圧縮成形する回転式粉末圧
縮成形機を前提とする。
【0017】そして、前記課題を解決するために、請求
項1の発明は、前記上下の加圧ロールを含む加圧ロール
部を強制的に冷却するロール部冷却手段を備えたことを
特徴としている。
【0018】この発明において、加圧ロール部とは、加
圧ロール自体、又は、このロールを軸受を介して支持す
るロール軸、若しくは、これら加圧ロール及びロール軸
を含んでいる。この発明は、密閉扉で囲まれる閉鎖空間
を有し、この空間内に回転盤等を含む圧縮成形部分を配
置した構成を備える密閉扉付きの回転式粉末圧縮成形
機、又は前記密閉扉の有無を問わないが回転盤を高速で
回転させて製造を行なう高速の回転式粉末圧縮成形機、
或いは減圧形の回転式粉末圧縮成形機に適用できる。
又、この発明において、加圧ロールを強制的に冷却する
媒体としては、冷却した水などの冷却液、又は冷却空気
を用いることができる。
【0019】請求項1の発明においては、加圧ロールを
含んだ加圧ロール部を、冷却液又は冷却空気を用いて強
制的に冷却してその温度上昇を抑制するので、加圧ロー
ル自体の熱膨張及び、この加圧ロールから杵への熱伝導
に基づく杵の熱膨張を抑制して、圧縮位置での上下の杵
の杵先間隔の変動を抑制できる。
【0020】請求項2の発明は、請求項1の発明に記載
の加圧ロール部冷却手段を、前記加圧ロールを軸受を介
して回転自在に支持したロール軸に設けられた液流路
と、この液流路の入口及び出口に接続される液循環流
路、この液循環流路中に設けられた送液ポンプ、及び前
記液循環流路中に設けられた液冷却器を有する加圧ロー
ル部液冷装置と、を備えて形成したことを特徴としてい
る。
【0021】この発明においては、液冷却器で冷却した
冷却液を、送液ポンプ及び液循環流路を介してロール軸
内の液流路に循環させるから、液流路を流通する冷却液
によってロール軸を強制的に冷却できる。そのため、軸
受を介して加圧ロールの熱をロール軸に移動させて、加
圧ロールの温度上昇及びこのロールによって加熱される
杵の温度上昇を抑制できる。
【0022】請求項3の発明は、請求項1の発明に記載
の加圧ロール部冷却手段を、前記加圧ロールに対向する
吹付け口と、この吹付け口に接続される送気路、この送
気路中に設けられた送気ポンプ、及びこのポンプにより
送られる空気を冷却する空気冷却器を有する加圧ロール
部空冷装置と、を備えて形成したことを特徴としてい
る。
【0023】この発明においては、空気冷却器で冷却し
た空気を、送気ポンプ及び送気路を介して吹付け口から
加圧ロールに吹付けるので、冷却空気によって加圧ロー
ルを強制的に冷却できる。そのため、加圧ロールの温度
上昇及びこのロールによって加熱される杵の温度上昇を
抑制できる。
【0024】請求項4の発明は、請求項1の発明に記載
の加圧ロール部冷却手段を、入口及び出口を有して加圧
ロールを前記杵との接触部を除いて収容する略閉じた状
態のロール収容室と、前記入口及び出口に接続される空
気循環流路、この循環流路中に設けられた送気ポンプ、
及び前記空気循環流路中に設けられた空気冷却器を有す
る加圧ロール部空冷装置と、を備えて形成したことを特
徴としている。
【0025】この発明においては、空気冷却器で冷却し
た空気を、送気ポンプ及び空気循環流路を介してロール
収容室に循環させるので、この収容室を流動する冷却空
気に加圧ロールを晒して、この加圧ロールを強制的に冷
却できる。そのため、加圧ロールの温度上昇及びこのロ
ールによって加熱される杵の温度上昇を抑制できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図1及び図2を参照して本
発明の第1実施形態を説明する。この実施形態は、回転
式粉末圧縮成形機のうち少なくとも減圧形回転式打錠機
に適用され、特に、高速化された減圧形回転式打錠機に
好適に実施できる。
【0027】減圧形回転式打錠機(以下、減圧打錠機と
略称する。)1の一部の断面を示す図1中符号2は上部
フレーム、3は下部フレームを示し、これらは、上下に
隔たられていて複数の図示しない柱によって連結されて
いる。上下フレーム2、3間にはこれらにわたる複数の
密閉扉1a(1枚のみ図示)が開閉可能に取付けられて
いる。
【0028】これらの扉1aと上下フレーム2、3とが
囲むスペースは閉鎖空間Sとして用いられる。減圧打錠
機1は、閉鎖空間S内の空気を真空吸引装置Vによって
吸い出して、閉鎖空間Sを減圧された真空状態(0.1気
圧〜0.7気圧程度)に維持して運転される。
【0029】上部フレーム2の下面には閉鎖空間S内に
配置される上杵案内カム4がボルト止めされている。こ
のカム4の円形の周部に形成された軌道部には後述の上
杵の頭部が摺動し、それにより、粉末を圧縮成形するの
に必要な上下動が上杵に与えられる。下部フレーム3内
は機械室として用いられていて、駆動モータや減速機構
などが収容されている。図1中符号5は前記減速機構の
最終歯車を示している。
【0030】下部フレーム3の中央部上面には閉鎖空間
S内に起立する軸受サポート6が取付けられ、このサポ
ート6の筒部には駆動軸7が上下方向に貫通して転がり
軸受8、9によって回転自在に支持されている。垂直な
駆動軸7の上端部は杵案内カム4の中央部に転がり軸受
10を介して回転自在に支持されている。駆動軸7の下
端部には最終歯車5が連結されている。そのため、駆動
軸7は前記駆動モータの動作に連動して所定の回転速度
で回転される。
【0031】駆動軸7の上部には閉鎖空間Sに収容され
る回転盤11が複数のボルト12等により固定されてい
る。この回転盤11の中央部を駆動軸7は貫通してい
る。回転盤11の外周側には、駆動軸7の軸線を中心と
する同一半径で描かれる円上に等配して多数の臼(1個
のみ代表して図示する。)12が取付けられている。更
に回転盤11には、各臼12に個別に対応する上杵(1
本のみ代表して図示する。)13と下杵(1本のみ代表
して図示する。)14とが夫々その軸線方向に沿って上
下方向に移動可能に取付けられている。
【0032】一つの臼12とそれに対応する上杵13と
下杵14とは一つの成形セットをなしている。この成形
セットは、回転盤11が1回転する間に、臼12の臼孔
に原料粉末を充填する原料供給位置、臼孔に供給された
原料粉末が所望重量となるようにする重量調節位置、重
量調節された臼孔内の原料粉末を圧縮する圧縮位置、圧
縮成形された錠剤(成形品)を臼孔外に押し出す押し出
し位置、押し出された錠剤を回転盤11外にスクレーパ
等で排出する成形品取出し位置を、この記載順に経由し
て錠剤を成形する。
【0033】この錠剤の製造においては、打錠圧力(成
形圧力)の変化を電気的に検出して、その検出値に応じ
て臼12への原料粉末の充填量を自動的に調節するフィ
ードバック制御を行なって、錠剤の重量(錠重量)の一
定化を図る既知の重量制御が施されるようになってい
る。
【0034】下杵14の杵先部14aは、対応する臼1
2の臼孔に下側から挿入されて、この挿入状態を常に維
持して前記臼孔の底をなして用いられる。この下杵14
の昇降は、閉鎖空間Sの下部に配置された図示しない各
種の下杵案内軌道を下杵14が摺動することによって行
なわれる。既述のように上杵案内カム4で昇降される上
杵13は、その杵先部13aを前記臼孔にその上方から
挿脱する。
【0035】前記圧縮位置には、上杵13をその軸線方
向に沿って押し下げる上加圧ロール15と、下杵14を
その軸線方向に沿って押上げる下加圧ロール16とが、
上下に対応して配置されている。これら上下の加圧ロー
ル15、16間には回転盤11の回転に伴い前記成形セ
ットが通過される。この通過に伴って上下加圧ロール1
5、16が上下の杵13、14を互いに近づくように軸
線方向に移動させて、前記臼孔内の原料粉末が圧縮成形
される。なお、この圧縮成形を1回で完了させるのでは
なく、予圧と本圧との2回に分けて完了させてもよい。
【0036】図1及び図2に示すように上部フレーム2
はロール収容室21を有している。この収容室21の上
端は上部フレーム2に取付けられた天板22で閉じら
れ、下端は開放している。そのため、ロール収容室21
は閉鎖空間Sと連通している。ロール収容室21を仕切
っている壁部のうち、回転盤11の半径方向に並んだ互
いに平行な壁部23、24にわたってロール軸25が回
転不能に取付けられている。したがって、ロール軸25
は、その軸線を水平にして回転盤11の半径方向に延び
る姿勢で上部フレーム2に固定されている。
【0037】ロール軸25は段付き構造で、その中間部
分がロール収容室21を横切っている。この中間部分の
外周に、組合せ形の転がり軸受26を介して上加圧ロー
ル15が回転自在に支持されている。この上加圧ロール
15の下端部を除く大部分はロール収容室21に収容さ
れ、前記下端部は閉鎖空間S内に下向きに突出されてい
る。この上加圧ロール15の下端部には上杵13の頭部
が当たって転動しながら通過し、それに伴い上加圧ロー
ル15は上杵13を押し下げる。
【0038】図2に示すようにロール軸25には後述の
ように冷却液が循環される液流路27が設けられてい
る。液流路27は、例えばロール軸25の軸線方向に延
びる例えば2本の流路穴と、これら流路穴の奥端を連通
させた連通穴とからなる。前記2本の流路穴の前記連通
穴と反対側の端は、ロール軸25の外端面25a、つま
り、減圧打錠機1の外側(中心側とは反対側)に向いた
端面に開口しており、その一方は入口27a、他方は出
口27bとして用いられている。
【0039】図1に示すように前記下部フレーム3の上
面にはロールホルダ31が固定され、このホルダ31に
下加圧ロール16が支持されている。つまり、図1及び
図2に示すようにロールホルダ31はロール収容室32
を有している。この収容室32の上端は開放しているた
め、ロール収容室32は閉鎖空間Sと連通している。ロ
ール収容室32を仕切っている壁部のうち、回転盤11
の半径方向に並んだ互いに平行な壁部33、34にわた
ってロール軸35が軸受36を介して回転可能に取付け
られている。このロール軸35は、その軸線を水平にし
て回転盤11の半径方向に延びる姿勢でロールホルダ3
1に取付けられている。
【0040】ロール軸35のロール収容室32を横切っ
ている中間部分の外周に、組合せ形の転がり軸受37を
介して下加圧ロール16が回転自在に支持されている。
この下加圧ロール16の上端部を除く大部分はロール収
容室32に収容され、前記上端部は閉鎖空間S内に上向
きに突出されている。この下加圧ロール16の上端部に
は下杵14の頭部が当たって転動しながら通過し、それ
に伴い下加圧ロール16は下杵14を押し上げる。ロー
ル軸35の転がり軸受37に支持された軸部分の軸中心
は、ロール軸35の軸受36に支持された軸部分の軸中
心に対して偏心している。
【0041】壁部33を貫通したロール軸35の軸端部
には扇形歯車38が連結され、この歯車38にはウォー
ム39が噛み合わされている。この噛み合いによりロー
ル軸35は回転しないように静止状態に通常は保持され
る。ウォーム39はこれに連結された図示しない正逆回
転可能なステッピングモータで必要に応じて回転され、
この回転に伴って下加圧ロール16の高さ位置が前記偏
心に従って調節されるようになっている。なお、図1中
40はセクタ歯車38及びウォーム39等を覆うカバー
を示している。
【0042】図2に示すようにロール軸35には後述の
ように冷却液が循環される液流路41が設けられてい
る。液流路41は、例えばロール軸35の軸線方向に延
びる例えば2本の流路穴と、これら流路穴の奥端を連通
させた連通穴とからなる。前記2本の流路穴の前記連通
穴と反対側の端は、ロール軸35の外端面35a、つま
り、減圧打錠機1の外側に向いた端面に開口しており、
その一方は入口41a、他方は出口41bとして用いら
れている。
【0043】図1中符号51は、冷却液を用いてロール
軸25、35を強制的に冷却し、その結果として上下の
加圧ロール15、16の温度上昇を抑制する加圧ロール
部液冷装置(以下、液冷装置と略称する。)を示してい
る。この液冷装置51と液流路27、41とは加圧ロー
ル部冷却手段をなしている。
【0044】図2に示されるように液冷装置51は、液
循環流路52と、送液ポンプ53と、液冷却器54と、
電磁開閉弁55及び56と、温度センサ57と、コント
ローラ58等を備えている。
【0045】液循環流路52は、その供給側を分岐した
第1、第2の供給側接続端部52a、52bと、戻り側
を分岐した第1、第2の戻り側接続端部52c、52d
とを有している。第1の供給側接続端部52aは液流路
27の入口27aに接続され、第2の供給側接続端部5
2bは液流路41の入口41aに接続されている。第1
の戻り側接続端部52cは液流路27の出口27bに接
続され、第2の戻り側接続端部52dは液流路41の出
口41bに接続されている。
【0046】この液循環流路52には、送液ポンプ53
が介装されているとともに、このポンプ53の吐き出し
側に位置して液冷却器54が介装されている。更に、液
循環流路52には、送液ポンプ53の吸込み側に位置し
て電磁開閉弁55が介装されているとともに、液冷却器
54の下流側に位置して電磁開閉弁56が介装されてい
る。液冷却器54には好ましい例として温度調節が可能
なものを採用するとよい。又、電磁開閉弁55と送液ポ
ンプ53との間に、送液ポンプ53に吸込まれる液体の
温度を検出する温度センサ57が取付けられている。こ
のセンサ57の検出値はコントローラ58に供給され
る。コントローラ58は、電磁開閉弁55、56の開
閉、送液ポンプ53及び液冷却器54の起動及び停止等
の液冷装置51の動作全般を制御する。
【0047】前記構成を備えた減圧打錠機1を運転する
場合、この運転開始と同時、又はそれ以前、或いは運転
開始後適当な時期に、液冷装置51の電磁開閉弁55、
56が開き状態に維持されるとともに、送液ポンプ53
及び液冷却器54が駆動される。この駆動は打錠期間中
継続して行なわれる。それに伴い、送液ポンプ53から
吐き出される冷却液、好ましくは冷却水は、液冷却器5
4で冷却されてから液循環流路52の供給側を通って、
ロール軸25、35の液流路27、41に送り込まれる
とともに、これらの液流路27、41を通った冷却液が
液循環流路52の戻り側を通って送液ポンプ53に吸込
まれる。
【0048】このように冷却液をロール軸25、35に
循環させることにより、ロール軸25、35の温度上昇
を抑制することができる。この場合、冷却媒体が液体で
あることにより、冷却空気に比較して熱交換が極めて良
好であり、効果的にロール軸25、35を冷却できる。
しかも、送液ポンプ53に吸込まれる冷却水の温度は温
度センサ57で検出されているため、液温が上がり気味
の場合には、コントローラ58により液冷却器54の冷
却能力が高められるように調節される。よって、ロール
軸25、35の温度上昇を確実に抑制することができ
る。
【0049】そのため、減圧打錠機1の運転に伴い、圧
縮成形の際に上下の加圧ロール15、16から転がり軸
受26、37を介してロール軸25、35が受ける数ト
ンの反力による損失エネルギーの一部が加圧ロール部で
熱に変換されるにも拘わらず、液冷却されているロール
軸25、35に、加圧ロール15、16の熱を転がり軸
受26、37を介して移して、上下の加圧ロール15、
16の温度上昇を抑制できる。しかも、このような加圧
ロール15、16の強制冷却は、密閉された閉鎖空間S
を減圧環境下にして打錠を行なう減圧打錠機1であるに
も拘わらず、その減圧環境を損なうことがない。
【0050】こうした加熱ロール部の強制冷却に伴い、
転がり軸受26、37の温度過昇も防止される。そのた
め、減圧環境下である故に外部への放熱が難しい転がり
軸受26、37の焼き付きなどの機械的なトラブルが未
然に防止され、減圧打錠機1の運転の長時間連続運転が
可能となる。
【0051】そして、既述のような加熱ロール部の強制
冷却に伴い、加圧ロール15、16の熱膨張が抑制され
るとともに、これら加圧ロール15、16に摺接して通
過する上下の杵13、14の温度上昇も抑制されて、そ
れらの軸線方向への熱膨張も抑制できる。
【0052】従って、圧縮成形時点での上下の杵13、
14の杵先部13a、14a間の間隔(杵先間隔)の変
動が抑制されるに伴い、錠剤の厚み寸法の変動、及びこ
の変動に伴い圧縮されようとしている錠剤に加えられる
成形圧力(打錠圧力)の変動が抑制される。すなわち、
長時間にわたる連続打錠運転においても製造される錠剤
の厚みと硬度とを一定に維持できるので、錠剤の品質を
向上できる。
【0053】以上のように熱膨張を原因とする成形圧力
の変動を抑制できることにより、成形圧力が安定化され
る。そのため、既述のフィードバック制御での成形圧力
の検出精度が高められるに伴い、錠重量制御の精度も向
上できる。
【0054】又、図1中符号59は、上下加圧ロール1
5、16のうちの少なくとも一方に近接して配置された
非接触形の温度センサを示し、これは前記温度センサ5
7に代えて使用される。この非接触形温度センサ59を
使用する場合には、加圧ロール15の外表面の温度が検
出値としてコントローラ58に供給されるから、その温
度に応じて液冷却器54の能力を適宜調整できる。この
ように上下加圧ロール15、16のうちの少なくとも一
方の温度に基づいて、加圧ロール部の冷却液温度を調節
するので、上下加圧ロール15、16及び上下の杵1
3、14の熱膨張をより正確に抑制できる点で優れてい
る。
【0055】なお、前記第1実施形態では上下の加圧ロ
ール部に共通して使用したので、液冷装置51が1台で
済む点で優れている。しかし、これに代えて、上下の加
圧ロール部に対して個々に専用の液冷装置51を設けて
実施することもできる。この場合には、上下の加圧ロー
ル部の発熱状況が異なっても、それに見合った冷却能力
を設定して個別に上下の加圧ロール部を強制的に冷却で
きる点で好ましい。
【0056】図3及び図4は本発明の第2実施形態を示
している。この実施形態は基本的には第1実施形態と同
様な構成であるので、同様構成部分には第1実施形態と
同じ符号を付して、その構成および作用の説明を省略
し、以下異なる部分について説明する。
【0057】第2実施形態は、減圧式ではない高速の回
転式打錠機(以下、高速打錠機と略称する。)61に本
発明を適用した例を示しているとともに、この第2実施
形態は加圧ロール部冷却手段の構成が第1実施形態とは
異なる。なお、現状において高速打錠機とは、杵立て数
が40本〜50本の中型回転式打錠機で、その回転盤の
回転数が70rpm〜120rpm以上のものとされている。
【0058】この第2実施形態において、加圧ロール部
冷却手段は、図3に示すようにロール収容室21及び3
2と、加圧ロール部空冷装置(以下、空冷装置と略称す
る。)62とを備えている。
【0059】図4に示すように上部フレーム2に形成さ
れたロール収容室21の下端は、上部フレーム2の下面
に固定された閉じ板63では閉じられている。この閉じ
板63には、上加圧ロール15の下端部、つまり、上杵
13の頭部が接して通過する部分(接触部15a)が挿
通されている。そのため、ロール収容室21は、略閉じ
た状態に形成されていて、接触部15aを除いて上加圧
ロール15を収容している。図4中点線矢印Aは接触部
15aに対する上杵13の上端の移動軌跡を示してい
る。
【0060】そして、ロール収容室21の上端を閉じた
天板22には、ロール収容室21と連通する入口64と
出口65が夫々設けられているとともに、これら入口6
4と出口65とに渡る短絡気流の形成を妨げる邪魔板6
6が設けられている。入口64は吹付け口として使用さ
れるように上加圧ロール15の周部と対向する位置に形
成されている。
【0061】ロールホルダ31に形成されたロール収容
室32の上端は、ロールホルダ31の上面に固定された
閉じ板67では閉じられている。この閉じ板67には、
下加圧ロール16の上端部、つまり、下杵14の頭部が
接して通過する部分(接触部16a)が挿通されてい
る。そのため、ロール収容室32は、略閉じた状態に形
成されていて、接触部16aを除いて下加圧ロール16
を収容している。図4中点線矢印Bは接触部16aに対
する下杵14の下端の移動軌跡を示している。
【0062】そして、ロールホルダ31にはロール収容
室32に連通して入口68と出口69が夫々設けられて
いる。入口68は吹付け口として使用されるように例え
ば下加圧ロール15の下側周部に側方から対向する位置
に形成されている。出口69はロールホルダ31の上部
に他側方から対向する位置に設けられている。
【0063】空冷装置62は、空気循環流路70と、送
気ポンプ71と、空気冷却器72と、電磁開閉弁55及
び56と、温度センサ57と、コントローラ58等を備
えている。
【0064】空気循環流路70は、その供給側を分岐し
た第1、第2の供給側接続端70a、70bと、戻り側
を分岐した第1、第2の戻り側接続端70c、70dと
を有している。第1の供給側接続端70aはロール収容
室21の入口64に接続され、第2の供給側接続端70
bはロール収容室32の入口68に接続されている。第
1戻り側接続端70cは、ロール収容室21の出口65
に接続され、第2の戻り側接続端70dはロール収容室
32の出口69に接続されている。
【0065】この空気循環流路70には、送気ポンプ7
1が介装されているとともに、このポンプ71の吐き出
し側に位置して空気冷却器72が介装されている。更
に、空気環流路70には、送気ポンプ71の吸込み側に
位置して電磁開閉弁55が介装されているとともに、空
気冷却器72の下流側に位置して電磁開閉弁56が介装
されている。空気冷却器72には好ましい例として温度
調節が可能なものを採用するとよい。又、電磁開閉弁5
5と送気ポンプ71との間に、このポンプ71に吸込ま
れる空気の温度を検出する温度センサ57が取付けられ
ている。このセンサ57の検出値はコントローラ58に
供給される。コントローラ58は、電磁開閉弁55、5
6の開閉、送気ポンプ71及び空気冷却器72の起動及
び停止等の空冷装置62の動作全般を制御する。なお、
以上説明した点以外の構成は第1実施形態と同様であ
る。
【0066】前記構成を備えた高速打錠機61を運転す
る場合、この運転開始と同時、又はそれ以前、或いは運
転開始後適当な時期に、空冷装置62の電磁開閉弁5
5、56が開き状態に維持されるとともに、送気ポンプ
71及び空気冷却器72が駆動される。この駆動は打錠
期間中継続して行なわれる。それに伴い、送気ポンプ7
1から吐き出される空気は、空気冷却器72で冷却され
てから空気循環流路70の供給側を通って、ロール収容
室21、32の加圧ロール15、16に吹付けられると
ともに、これらの収容室21、32内を流動して空気循
環流路72の戻り側を通って送気ポンプ71に吸込まれ
る。
【0067】このように冷却された空気(冷気)を加圧
ロール15、16に吹付けつつ循環させることにより、
加圧ロール15、16の温度上昇を抑制することができ
る。この場合、高速打錠機61全体ではなく、加圧ロー
ル部に限って冷却を行なうので、冷却媒体が冷却空気で
あるにも拘わらず、比較的効果的に加圧ロール15、1
6をその外側から冷却できる。しかも、冷却空気を略密
閉状態のロール収容室21、32という限定された空間
に循環させて、加圧ロール15、16が冷却空気に晒さ
れる機会を多く確保したので、この点からも効果的に加
圧ロール15、16をその外側から冷却できる。
【0068】又、送気ポンプ71に吸込まれる冷却空気
の温度は温度センサ57で検出されているため、循環さ
れる空気温度が上がり気味の場合には、コントローラ5
8により空気冷却器72の冷却能力が高められるように
調節される。よって、加圧ロール15、16の温度上昇
を確実に抑制することができる。
【0069】そのため、高速打錠機61の運転に伴い、
圧縮成形の際に上下の加圧ロール15、16から転がり
軸受26、37を介してロール軸25、35が受ける数
トンの反力による損失エネルギーの一部が加圧ロール部
で熱に変換されるにも拘わらず、これら加圧ロール1
5、16を強制的に空冷して、その温度上昇を抑制でき
る。それに伴い、加圧ロール15、16の熱膨張が抑制
されるとともに、これら加圧ロール15、16に接して
通過する上下の杵13、14の温度上昇も抑制されて、
それらの軸線方向への熱膨張も抑制できる。
【0070】従って、圧縮成形時点での上下の杵13、
14の杵先部13a、14a間の間隔(杵先間隔)の変
動が抑制されるに伴い、錠剤の厚み寸法の変動、及びこ
の変動に伴い圧縮されようとしている錠剤に加えられる
成形圧力(打錠圧力)の変動が抑制される。すなわち、
長時間にわたる連続打錠運転においても製造される錠剤
の厚みと硬度とを一定に維持できるので、錠剤の品質を
向上できる。
【0071】なお、この第2実施形態では次のように変
更して実施することもできる。つまり、前記空冷装置6
2の戻り側配管を省略するとともに、併せて電磁弁55
及び温度センサ57を省略して、空冷装置を冷却空気の
供給側だけの構成として、この供給側の流路(送気路)
を通して冷却された空気を、吹付け口としての入口6
4、68から加圧ロール15、16に吹付けて、これら
のロール15、16を強制空冷してその温度上昇を抑制
するようにしてもよい。しかも、この場合前記閉じ板6
3、67を省略して実施することもでき、その場合に
は、加圧ロール15、16に吹付けられた冷却空気が、
その後に回転盤11に吹き当たるので、この回転盤11
の温度上昇も少なくできる点で好ましい。
【0072】図5は本発明の第3実施形態を示してい
る。第3実施形態は減圧式ではない高速の回転式打錠機
(以下、高速打錠機と略称する。)に本発明を適用した
例を示しているとともに、この実施形態は基本的には第
1実施形態と同様な構成であるので、同様構成部分には
第1実施形態と同じ符号を付して、その構成および作用
の説明を省略し、以下異なる部分について説明する。
【0073】第3実施形態の高速打錠機は第1、第2の
加圧ロール部冷却手段を備える。第1の加圧ロール部冷
却手段は、冷却媒体として冷却液を用いるものであっ
て、既述のように液冷装置51と液流路27、41とを
備えて形成されている。又、第2の加圧ロール部冷却手
段は、冷却媒体として冷却空気を用いるものであって、
第2実施形態で説明したようにロール収容室21及び3
2と、加圧ロール部空冷装置62とを備えて形成されて
いる。この第2の加圧ロール部冷却手段の構成は、第2
実施形態で説明したものと同様であるので、同様構成部
分には第2実施形態と同じ符号を付して、その構成およ
び作用の説明を省略する。なお、以上説明した点以外の
構成は第1実施形態のものと同様である。
【0074】この構成においては、第1の加圧ロール部
冷却手段によって、ロール軸25、35内の液流路2
7、41を通る冷却液でロール軸25、35を強制的に
冷却できるとともに、第2の加圧ロール部冷却手段によ
って、加圧ロール15、16をこれらにその外側から冷
却空気を吹き付けて強制的に冷却できる。そのため、加
圧ロール15、16の温度上昇及びこれらのロール1
5、16によって加熱される杵13、14の温度上昇を
より効果的に抑制できる。したがって、加圧ロール自体
15、16及び杵13、14の熱膨張による上下の杵1
3、14の杵先間隔の変動を抑制できるので、長時間に
わたる運転において製造される錠剤の厚みや硬度を一定
に保つことができる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、加
圧ロール部を強制的に冷却して、圧縮位置での加圧ロー
ル自体及び杵の熱膨張による上下の杵の杵先間隔の変動
を抑制できるので、長時間にわたる運転において製造さ
れる成形品の厚みや硬度を一定に保つことが可能な回転
式粉末圧縮成形機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る回転式打錠機の一
部を示す断面図。
【図2】図1の回転式打錠機が備える上下の加圧ロール
部液冷手段を示す断面図。
【図3】本発明の第2実施形態に係る回転式打錠機の一
部を示す断面図。
【図4】図3の回転式打錠機が備える上下の加圧ロール
部空冷手段を示す断面図。
【図5】本発明の第3実施形態に係る回転式打錠が備え
る上下の加圧ロール部冷却手段を示す断面図。
【符号の説明】
1、61…打錠機(回転式粉末圧縮成形機) S…閉鎖空間 11…回転盤 12…臼 13…上杵 14…下杵 13a、14a…杵先部 15…上加圧ロール 16…下加圧ロール 15a、16a…加圧ロールの杵との接触部 27、41…液流路(加圧ロール部冷却手段) 27a、41a…液流路の入口 27b、41b…液流路の出口 51…加圧ロール部液冷装置(加圧ロール部冷却手段) 52…液循環流路 53…送液ポンプ 54…液冷却器 62…加圧ロール部空冷装置(加圧ロール部冷却手段) 64、68…ロール収容室の入口(吹付け口) 65、69…ロール収容室の出口 70…空気循環路 71…送気ポンプ 72…空気冷却器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転盤に取付けられた臼及び上下の杵
    を、前記回転盤の回転に伴って上下の加圧ロール間に通
    過させることにより、これら加圧ロールで前記上下の杵
    を夫々軸線方向に移動させて、前記臼内に充填された粉
    末を圧縮成形する回転式粉末圧縮成形機において、 前記加圧ロールを含む上下の加圧ロール部を強制的に冷
    却する加圧ロール部冷却手段を備えたことを特徴とする
    回転式粉末圧縮成形機。
  2. 【請求項2】 前記加圧ロール部冷却手段を、 前記加圧ロールを軸受を介して回転自在に支持したロー
    ル軸に設けられた液流路と、 この液流路の入口及び出口に接続される液循環流路、こ
    の液循環流路中に設けられた送液ポンプ、及び前記液循
    環流路中に設けられた液冷却器を有する加圧ロール部液
    冷装置と、を備えて形成したことを特徴とする請求項1
    に記載の回転式粉末圧縮成形機。
  3. 【請求項3】 前記加圧ロール部冷却手段を、 前記加圧ロールに対向する吹付け口と、 この吹付け口に接続される送気路、この送気路中に設け
    られた送気ポンプ、及びこのポンプにより送られる空気
    を冷却する空気冷却器を有する加圧ロール部空冷装置
    と、を備えて形成したことを特徴とする請求項1に記載
    の回転式粉末圧縮成形機。
  4. 【請求項4】 前記加圧ロール部冷却手段を、 入口及び出口を有して前記加圧ロールを前記杵との接触
    部を除いて収容する略閉じた状態のロール収容室と、 前記入口及び出口に接続される空気循環流路、この循環
    流路中に設けられた送気ポンプ、及び前記空気循環流路
    中に設けられた空気冷却器を有する加圧ロール部空冷装
    置と、を備えて形成したことを特徴とする請求項1に記
    載の回転式粉末圧縮成形機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005193297A (ja) * 2003-10-02 2005-07-21 Kikusui Seisakusho Ltd 粉末圧縮成形機
KR101294802B1 (ko) 2011-12-09 2013-08-08 주식회사 세종파마텍 배출 스크레이퍼 구조
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CN114616094A (zh) * 2019-08-19 2022-06-10 制粒技术荷兰有限公司 带有冷却系统的颗粒挤压机和制造颗粒的方法

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