JP2003062223A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2003062223A
JP2003062223A JP2001261403A JP2001261403A JP2003062223A JP 2003062223 A JP2003062223 A JP 2003062223A JP 2001261403 A JP2001261403 A JP 2001261403A JP 2001261403 A JP2001261403 A JP 2001261403A JP 2003062223 A JP2003062223 A JP 2003062223A
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紀志男 杉島
Satoru Iwata
岩田  悟
Isamu Yamada
勇 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技者に新鮮な遊技感を味合わせることがで
き、さらには遊技者が技量を発揮することのできる、趣
向性の向上した弾球遊技機を提供する。 【解決手段】 遊技領域6に向けて遊技球を発射する発
射装置Hを備え、前記発射装置Hにより前記遊技領域中
に打ち込まれた遊技球が前記遊技領域の駆動入賞口に入
賞することにより遊技者に遊技上の価値を付与する弾球
遊技機1において、前記駆動入賞口を複数備え、所定条
件に起因して前記複数の駆動入賞口11,12,13の
うち少なくとも一の駆動入賞口を選択して入賞領域を拡
開及び縮小閉鎖駆動する選択駆動制御手段と、前記選択
駆動制御手段により選択された駆動入賞口がいずれの駆
動入賞口であるかを当該駆動入賞口の拡開駆動前に遊技
者に事前に報知する事前報知手段を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機等
に代表される弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ遊技機には、複数の駆動
入賞口を備え、複数の図柄が変動開始後特定の図柄で停
止する等、所定条件に起因して、最初に第一の駆動入賞
口がその入賞領域を拡開させる拡開駆動を行い、前記拡
開した第一の駆動入賞口に遊技球を入賞させることによ
り、次に第二の駆動入賞口がその入賞領域を拡開させる
拡開駆動を行い、前記拡開した第二の駆動入賞口に遊技
球を入賞させることにより遊技者に遊技上の価値とし
て、入賞した遊技球の数にあわせて賞品球が払い出され
るものがある。また、前記第一の駆動入賞口が拡開駆動
する前にその拡開駆動を遊技者に事前報知するものもあ
る。
【0003】しかし、上記のパチンコ遊技機にあって
は、複数の駆動入賞口を備えているにもかかわらず、所
定条件に起因して最初に拡開駆動する駆動入賞口は常に
一定のものであり、しかも前記最初に拡開した駆動入賞
口への入賞によって次に拡開駆動する駆動入賞口も常に
一定のものであり、さらにそれらの駆動入賞口が常に同
じ順序で拡開駆動するため、おもしろみに欠けるきらい
があった。また、第一の駆動入賞口が拡開駆動する際に
は、常に毎回事前報知が行われるため、遊技に変化が乏
しく趣向性に欠けるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は前記
の点に鑑みなされたもので、複数の駆動入賞口を有する
弾球遊技機において、前記駆動入賞口の拡開態様や事前
報知にバラエティを持たせ、遊技の趣向性を高めた弾球
遊技機を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1の発
明は、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射装置を備
え、前記発射装置により前記遊技領域中に打ち込まれた
遊技球が前記遊技領域の駆動入賞口に入賞することによ
り遊技者に遊技上の価値を付与する弾球遊技機におい
て、前記駆動入賞口を複数備え、所定条件に起因して前
記複数の駆動入賞口のうち少なくとも一の駆動入賞口を
選択して入賞領域を拡開及び縮小閉鎖駆動する選択駆動
制御手段と、前記選択駆動制御手段により選択された駆
動入賞口がいずれの駆動入賞口であるかを当該駆動入賞
口の拡開駆動前に遊技者に事前に報知する事前報知手段
を備えたことを特徴とする弾球遊技機に係る。
【0006】請求項2の発明は、請求項1において、選
択された駆動入賞口の拡開駆動を、事前報知手段の事前
報知によって、前記駆動入賞口の拡開駆動前に遊技者に
事前に報知することを特徴とする。
【0007】請求項3の発明は、請求項1又は2におい
て、選択されて拡開駆動する駆動入賞口の閉鎖駆動を、
事前報知手段の事前報知によって、前記駆動入賞口の閉
鎖駆動前に遊技者に事前に報知することを特徴とする。
【0008】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
か一項において、事前報知手段により遊技者に事前報知
する第1の遊技状態と、遊技者に事前報知を行わない第
2の遊技状態とのいずれかを所定条件に起因して選択す
る事前報知選択制御手段を備えたことを特徴とする。
【0009】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
か一項において、選択された駆動入賞口に対する発射装
置からの遊技球の到達時間に合わせて事前報知のタイミ
ングを駆動入賞口毎に設定したことを特徴とする。
【0010】請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれ
か一項において、表示装置を備え、該表示装置による表
示で事前報知することを特徴とする。
【0011】請求項7の発明は、請求項6において、表
示装置は、駆動入賞口と、前記駆動入賞口の近傍のうち
少なくとも一方に設けられたことを特徴とする。
【0012】請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれ
か一項において、音声発生装置を備え、該音声発生装置
による音声で事前報知することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に基づき本発明の
好適な実施形態を説明する。図1は本発明の一実施例に
係る弾球遊技機全体の正面図、図2は同弾球遊技機の遊
技盤の正面図、図3は同弾球遊技機のシステム制御を簡
略に示すブロック図、図4は同弾球遊技機の表示制御を
簡略に示すブロック図、図5は乱数更新処理に関するフ
ローチャート、図6は駆動入賞口用乱数取得記憶処理に
関するフローチャート、図7は駆動入賞口当否判定処理
に関するフローチャート、図8は駆動入賞口用図柄変動
時間決定処理に関するフローチャート、図9は事前報知
決定処理に関するフローチャート、図10は駆動入賞口
抽選選択処理に関するフローチャート、図11は打ち出
しタイミング報知処理に関するフローチャート、図12
は駆動入賞口拡開駆動処理に関するフローチャート、図
13は打ち止めタイミング報知処理に関するフローチャ
ート、図14は駆動入賞口縮小閉鎖駆動処理に関するフ
ローチャートである。
【0014】図1及び図2に示す弾球遊技機(ここでは
パチンコ遊技機)1は、遊技盤3の縁に遊技球の外側誘
導レール4及び内側誘導レール5が略円形に立設され、
前記内側誘導レール5によって囲まれた遊技領域6の中
心線上にその上部から下部に向かって順に表示装置9、
第1種始動入賞口10、電動役物である中駆動入賞口1
2、特別電動役物である大入賞口15、アウト口17が
配設され、また上方両側にはランプ風車18a,18
b、その左側ランプ風車18aの下方に電動役物である
左駆動入賞口11、右側ランプ風車18bの下方に電動
役物である右駆動入賞口13が設けられ、前記電動役物
である左駆動入賞口11と右駆動入賞口13の下方に風
車22a,22b、その下方に駆動入賞口図柄用図柄始
動ゲート19a,19bが配設されている。また前記駆
動入賞口図柄用図柄始動ゲート19a,19bの左右に
は左袖入賞口23と右袖入賞口25、さらには前記大入
賞口15の両側に左落とし入賞口27と右落とし入賞口
29が配設されている。前記駆動入賞口用図柄始動ゲー
ト19a,19bを除く種々の入賞口に遊技球が入賞す
ると所定数の遊技球が賞品球として払い出される。ま
た、この弾球遊技機においては、特定の条件で所定の特
別遊技状態、この例では大当たりとなると大入賞口15
が開放され、遊技球が入賞し易い状態となる。
【0015】前記遊技盤3の前面側にはガラス枠31、
払い出された遊技球を受けるための上側球受け皿32、
該上側球受け皿32を取り付けるための取付板33、前
記上側球受け皿32の飽和時に遊技球を受けるための下
側球受け皿34、遊技状態を報知するランプ表示器3
5,36、音声や効果音を発して遊技状態を遊技者に報
知するスピーカ(音声発生装置)37、遊技者の発射操
作に応じて遊技球を遊技領域6に向けて弾発発射する発
射装置H等がそれぞれ組み付けられている。次に所要の
各部についてさらに詳述する。
【0016】前記表示装置9は、その上部の駆動入賞口
用図柄表示装置41と中部の特別図柄表示装置43とよ
りなり、数字、アルファベット、記号或いは絵(キャラ
クター)等の駆動入賞口用図柄又は特別図柄を変動表示
及び停止表示可能となっている。また、前記特別図柄表
示装置43には、後に詳述する各駆動入賞口11,1
2,13に対する事前報知も表示可能としている。駆動
入賞口用図柄表示装置41は7セグメントLED等から
なる駆動入賞口用図柄表示部45を有する。また、駆動
入賞口用図柄表示部45の両側にはLED等からなる駆
動入賞口図柄変動数記憶表示器47が設けられ、前記駆
動入賞口用図柄始動ゲート19a,19bを遊技球が通
過することによって発生する図柄変動開始の数を、現在
変動中のものを除いて保留回数(この例では最高4回)
として記憶し表示するようになっている。
【0017】前記特別図柄表示装置43は、液晶、ドッ
トマトリックス若しくはLED表示装置等の表示装置か
らなり、この実施例では、窓枠部49内にカラー表示可
能な液晶表示器(TFT−LCDモジュール)等からな
る画像表示部(可変表示領域)50が設けられている。
この画像表示部50は、横に並ぶ3つの表示領域に分割
されて左側表示領域、中央表示領域、右側表示領域とな
っており、左側表示領域には左特別図柄が、中央表示領
域には中特別図柄が、右側表示領域には右特別図柄が、
それぞれ判定図柄(判定結果表示用図柄)として、変動
表示及び停止表示可能とされている。なお、この実施例
における前記左側表示領域、中央表示領域、右側表示領
域にそれぞれ表示される特別図柄は、‘0’,‘1’,
‘2’,‘3’,‘4’,‘5’,‘6’,‘7’,
‘8’,‘9’,‘10’,‘11’の12通りの図柄
とされている。
【0018】また、前記画像表示部50には、前記特別
図柄の変動中に、該特別図柄に加えて背景(建物、風景
等)、キャラクター(人物、動物、植物、物等)、文字
等の装飾図柄が表示され、該装飾図柄は前記特別図柄の
変動開始等の所定始動条件に起因して変動表示可能とな
っている。さらに、前記窓枠部49の左右内側にはLE
D等からなる特別図柄変動数記憶表示器51が設けられ
ている。
【0019】前記第1種始動入賞口10は表示装置9の
真下に設けられ、開口したものとされている。また、前
記左,中,右の各駆動入賞口11,12,13について
は、二つの可動翼片(左駆動入賞口11においては11
a,11b、中駆動入賞口12においては12a,12
b、右駆動入賞口13においては13a,13b)が各
駆動入賞口背面の駆動入賞口用ソレノイドによって、通
常状態である略垂直な縮小閉鎖状態と略V字形に入賞
(入球)領域を拡開させる拡開状態間を変化可能に制御
されるものとなっている。なお、この例では前記左,右
駆動入賞口11,13の上部には、ピン状の障害突起2
0が突設され、前記二つの可動翼片(左駆動入賞口11
では11a,11b、右駆動入賞口13では13a,1
3b)が略垂直の縮小閉鎖時に遊技球が前記左,右駆動
入賞口11,13へ入賞するのを阻止する構成になって
いる。前記中駆動入賞口12においては、上部に第1種
始動入賞口10が設けられ、縮小閉鎖状態における遊技
球の入賞が阻止されている。
【0020】また、前記遊技盤3の背面には、前記各駆
動入賞口11,12,13及び第1種始動入賞口10に
入賞した球を検出する特別図柄変動開始スイッチが各入
賞球の通路に設けられており、該入賞球の検出によって
前記特別図柄表示装置43の図柄変動を開始するように
なっている。その際、特別図柄変動中に各駆動入賞口1
1,12,13及び第1種始動入賞口10に入賞した球
の個数、すなわち特別図柄の変動を開始する回数につい
ては、保留回数(この例では最高4回)を、前記特別図
柄変動数記憶表示器51に表示し、記憶数の減少によっ
て前記表示器51の表示個数を減らすようになってい
る。
【0021】前記駆動入賞口用図柄始動ゲート19a,
19bは、駆動入賞口用図柄変動開始スイッチを備え、
該駆動入賞口用図柄変動開始スイッチでゲート19a,
19bを通過する遊技球を検出する。検出された入賞信
号は、後に詳述する図3,図4に示すメイン制御回路7
0及び表示制御回路90へ送られる。前記入賞信号を受
け取ったメイン制御回路70では駆動入賞口当否判定用
ラベル−FRND−Mカウンタ,駆動入賞口用図柄変動
時間決定用ラベル−FRND−Hカウンタ,駆動入賞口
の抽選選択用ラベル−FRND−Kカウンタの数値が取
得(抽出)され、それらの取得数値がメイン制御回路7
0のRAM73の駆動入賞口用図柄乱数記憶領域に一旦
格納される。そして、当該格納された各数値に基づい
て、駆動入賞口に対する当たり及び外れの判定、駆動入
賞口用停止図柄の決定、駆動入賞口の抽選選択等が行わ
れ、その決定された停止図柄等の制御データに基づい
て、駆動入賞口用図柄表示装置41が駆動入賞口用図柄
表示部45で駆動入賞口用図柄の変動及び停止を行い、
当たりの場合には前記選択された駆動入賞口で拡開及び
縮小閉鎖駆動するようになっている。それに対し、前記
入賞信号を受け取った表示制御回路90では、事前報知
決定用ラベル−FRND−Jカウンタの数値が取得さ
れ、その取得数値が表示制御回路90の制御データRA
M93に一旦格納される。当該格納された数値に基づい
て、前記選択された駆動入賞口について及びその拡開及
び縮小閉鎖駆動について事前報知するか否かが決定され
る。また、前記左袖入賞口23と右袖入賞口25の入賞
球を検出する左袖入賞口用検出スイッチと右袖入賞口用
検出スイッチ、前記左落とし入賞口27と右落とし入賞
口29の入賞球を検出する左落とし入賞口用検出スイッ
チと右落とし入賞口用検出スイッチが、それぞれ対応す
る遊技盤背面に設けられている。
【0022】前記大入賞口15は第1種始動入賞口10
の下方に設けられ、大入賞口開放用ソレノイドと該ソレ
ノイドによって開閉する開閉板61とを備えている。こ
の大入賞口15は、通常は開閉板61が閉じた状態とさ
れ、当該大入賞口15の内部には、該大入賞口15の開
放と同時に開放して入賞可能にする特定領域入賞口63
とを有する。さらに、該特定領域入賞口63には、所定
条件時に特定領域開放用ソレノイドにより開閉される開
閉扉(図示せず)が設けられている。また、前記特定領
域入賞口63には特定入賞球を検出する特定入賞球検出
スイッチが設けられ、該入賞球の検出により大入賞口1
5を再度開ける継続権利が成立するようにされている。
また、大入賞口15内の略中央には、前記大入賞口15
に入賞しかつ前記特定領域入賞口63に入賞しなかった
入賞球を検出する入賞球数カウントスイッチが設けられ
ている。
【0023】前記特別図柄表示装置43の作動及び大入
賞口15の作動、つまり特別遊技実行時(大当たり成立
時)の動作について説明する。前記のように各駆動入賞
口11,12,13や第1種始動入賞口10に遊技球が
入賞し、特別図柄変動開始スイッチによって入賞球が検
出されると、前記特別図柄変動開始スイッチにより入賞
信号が後述する図3に示すメイン制御回路70へ送ら
れ、それに伴って、メイン制御回路70の各種乱数値が
取得(抽出)され、その取得数値がメイン制御回路70
のRAM73の特別図柄乱数記憶領域に一旦格納され
る。そして、当該格納された各数値に基づいて大当たり
の判定、確定停止図柄の決定(作成)、リーチの有無決
定、図柄変動・停止パターン及び背景図柄の種類の決定
等が行われ、その決定(選択)された確定停止図柄や図
柄変動・停止パターン等がコマンド(指示信号)として
サブ制御回路である表示制御回路90へ送信され、それ
を受けた表示制御回路90が特別図柄表示装置43に制
御データをセットし、該制御データによる制御を実行す
ることによって、前記特別図柄表示装置43における画
像表示部50の左側表示領域、中央表示領域、右側表示
領域で特別図柄の変動を開始する。
【0024】前記特別図柄の変動開始から所定時間(前
記選択された各変動パターンで定められている時間、こ
の例では最低5.1秒から最高57.1秒)変動後、例
えば、左側表示領域、中央表示領域、右側表示領域の順
や左側表示領域、右側表示領域、中央表示領域の順等で
特別図柄が変動停止して、停止図柄が確定表示される。
その際、決定された停止図柄及び図柄変動・停止パター
ン等によっては、リーチ状態が成立することがある。こ
こで、リーチ状態とは、画像表示部50で特別図柄の変
動表示が開始された後、表示制御が進行して表示結果が
停止表示される前段階において、特定の表示態様、つま
り大当たりの組合せが表示され易い可変表示態様となっ
たと遊技者に思わせるための表示態様をいう。この実施
例では、リーチ状態の1つとして、前記画像表示部50
の各表示領域の内、最終停止図柄(ここでは中特別図
柄)を表示する表示領域(ここでは中央表示領域)だけ
を残して、残りの二つの表示領域で図柄が特定の組合せ
(例えば同一図柄)となるように停止表示するリーチ変
動表示処理がなされている。
【0025】また、前記リーチ状態時には、前記画像表
示部50における特別図柄(主に最終停止特別図柄)の
変動時間を長くしたり、前記画像表示部50における特
別図柄の背後に表示される背景画像を変化させたり、該
画像表示部50上に前記キャラクターや文字を表示する
等、複数の態様のリーチアクションの中から選択された
リーチアクションが演出されるようになっている。な
お、前記リーチ状態になる前に、該リーチ状態になる可
能性又は大当たりになる可能性が高いことを報知する予
告(予兆)が演出されるようにしても良い。前記予告と
しては、画像表示部50上へのキャラクター表示や残像
表示等が挙げられる。
【0026】前記停止特別図柄の組合せが、予め決めら
れた特定の当たり図柄組合せ(大当たり図柄組合せ)、
例えば、同一図柄の組合せからなる通称ぞろ目である
と、大当たり状態に移行する。大当たり状態になると、
前記大入賞口15の開閉板61が開いて遊技領域6表面
を落下してくる遊技球を受け止め、大入賞口15へ入賞
可能にし、該大入賞口15への入賞があると、図示しな
い賞品球払出装置により所定数の遊技球が賞品球として
払い出される。前記開閉板61は、所定時間(例えば2
9.5秒)経過後、或いは入賞球数カウントスイッチで
検出された入賞球数が所定個数(例えば10個)となっ
た時点で閉じるようにされている。なお、前記入賞球数
カウントスイッチで検出された入賞球数は、特別図柄表
示装置43の画像表示部50に、0〜10までの数字又
は棒グラフのように表示されるようになっている。
【0027】また、大入賞口15の開放中又は大入賞口
15が閉じてから約2秒以内に、特定領域入賞口63へ
の入賞球を特定入賞球検出スイッチが検出すると、前記
大当たりを再度繰り返す継続権利が発生し、所定最高回
数(例えば最高15回又は13回)、前記開閉板61の
開放を繰り返すようになっている。なお、実施例では、
大当たり成立時に確定停止表示される大当たり図柄の組
合せが特定の図柄組合せ、具体的には‘1’、‘3’、
‘5’、‘7’、‘9’、‘11’の何れかの奇数のぞ
ろ目からなる図柄組合せであるときには、前記大当たり
継続権利の発生する最高回数、いわゆるラウンド数が1
3ラウンド(回)となり、一方、確定停止表示される大
当たり図柄の組合せが非確変図柄(通常図柄)である
‘0’、‘2’、‘4’、‘6’、‘8’、‘10’の
何れかの偶数のぞろ目からなる図柄組合せ(通常図柄組
合せ)であるときには、前記ラウンド数が15ラウンド
(回)となる。
【0028】図3には、弾球遊技機1の裏側に設置され
た遊技系統の主制御を行うメイン制御回路70及び該メ
イン制御回路70の制御下で前記特別図柄表示装置43
の画像表示部50における特別図柄、背景,キャラクタ
ー,文字等の装飾図柄の表示制御及び事前報知の選択や
制御等を行う表示制御回路(サブ制御回路)90等、当
該弾球遊技機1のシステム制御ブロックが示されてい
る。
【0029】前記メイン制御回路70は、内部に遊技制
御用プログラムに従って制御動作を行うCPU72、該
CPU72のワーク用メモリとして機能するRAM7
3、遊技制御用プログラムを記憶するROM74を備え
たワンチップマイクロコンピュータ71と、該コンピュ
ータ71と前記表示制御回路90等を結ぶI/O(入出
力)バス75,76、出力ポート77、ドライバ78、
バッファゲート79、インターフェイス80、初期リセ
ット回路81、定期リセット回路82等により構成され
ている。
【0030】前記CPU72は、制御部、演算部、各種
カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備え、演算制
御を行う他、大当たり(特別遊技状態)の発生確率や駆
動入賞口用図柄による当たり(前記各駆動入賞口11,
12,13の拡開駆動)の発生確率を定める乱数等も生
成している。また、前記RAM73は特別図柄変動開始
スイッチの検出信号及び駆動入賞口用図柄変動開始スイ
ッチの検出信号用の記憶領域、CPU72で生成される
各種乱数値用の記憶領域、各種データを一時的に記憶す
る記憶領域やフラグ、並びにCPU72の作業領域を備
えている。さらに、前記ROM74には、遊技上の制御
プログラムや制御データ、制御コマンドが書き込まれて
いる他、大当たり及び駆動入賞口の当たりの判定値等が
書き込まれている。
【0031】初期リセット回路81は、電源回路87に
よる電源投入時にワンチップマイクロコンピュータ71
をリセットするための回路である。初期リセット回路8
1から送られてきた初期リセットパルスに応答して、ワ
ンチップマイクロコンピュータ71は各種制御情報を初
期化する。
【0032】定期リセット回路82は、ワンチップマイ
クロコンピュータ71に対し、定期的(例えば4mse
c毎)にリセットパルスを与え、ワンチップマイクロコ
ンピュータ71のROM74に記憶されている遊技制御
用プログラムを先頭から繰り返し実行させるための回路
である。
【0033】また、前記メイン制御回路70から出力さ
れる制御信号に基づいて、ドライバ78に接続された
左,中,右駆動入賞口11,12,13、大入賞口15
が制御されている。その他、ドライバ78及び情報出力
回路83を介して、大当たり情報や図柄確定情報、確率
変動情報等の各種遊技情報がホストコンピュータである
ホール用の管理装置84に出力されている。さらに、I
/Oバス75及び出力ポート77を介して発光体制御回
路88が発光体制御信号を受け取り、当該制御信号に基
づいてランプ表示器35,36等が制御されている。そ
の他、前記ワンチップマイクロコンピュータ71には、
I/Oバス75を介して音声制御回路85が接続されて
いる。前記音声制御回路85では、図示しないが音声合
成回路及び音声増幅回路を制御してスピーカ37により
発生される音声を制御する。なお、メイン制御回路70
は、前記各駆動入賞口11,12,13を拡開駆動する
拡開駆動制御手段と、縮小閉鎖(この例では閉鎖)する
縮小閉鎖駆動制御手段にも相当する。
【0034】さらに、各種入賞口に入賞した遊技球を検
出する、特別図柄変動開始スイッチ、駆動入賞口用図柄
変動開始スイッチ、特定入賞球検出スイッチ、入賞球数
カウントスイッチ、その他の入賞口用検出スイッチ等の
各検出器から出力される検出信号は、前記インターフェ
イス80を介してメイン制御回路70に送信されるよう
になっている。
【0035】その他、前記メイン制御回路70には、電
源回路87と、前記発射装置Hによる遊技球の発射を制
御するための発射制御回路100と、払い出し装置(図
示せず)による賞品球や貸球の払い出しを制御するため
の払い出し制御回路110が接続されている。
【0036】前記表示制御回路90には、駆動入賞口用
図柄表示装置41、駆動入賞口用図柄変動数記憶表示器
47、特別図柄表示装置43、特別図柄変動数記憶表示
器51が接続され、制御されるようになっている。ま
た、前記発光体制御回路88と音声制御回路85もこの
表示制御回路90に接続され、当該表示制御回路90で
選択決定される事前報知を、前記特別図柄表示装置43
のみならずランプ表示器35,36やスピーカ37でも
行えるようにし、様々な遊技演出を可能にしている。
【0037】前記表示制御回路90は、前記メイン制御
回路70からの制御信号に基づいて所定の表示制御処理
を行うサブ制御回路に相当する。また、この表示制御回
路90は、表示装置9(特には特別図柄表示装置43の
画像表示部50)に表示する遊技画像(特別図柄(判定
図柄)、キャラクター,背景,文字等の装飾図柄が含ま
れる。)や事前報知の表示制御及びスピーカ37の音声
による事前報知の制御、さらにはランプ表示器35,3
6の点滅による演出を行うためのものである。この表示
制御回路90は、図4に示すように、前記表示装置9に
遊技画像を表示するための制御データや事前報知のため
の制御データを記憶する制御データROM92、前記制
御データを書き換え可能に記憶する制御データRAM9
3、特別図柄、キャラクター,背景,文字等の装飾図柄
等の画像データ(判定図柄変動・停止表示データや装飾
図柄表示データ等)を記憶する画像データROM96、
メイン制御回路70の制御信号に基づき制御データRO
M92及び制御データRAM93に従って表示制御デー
タを制御する表示制御用CPU(制御部、演算部、各種
カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備えてい
る。)91、該表示制御用CPU91からの指令に基づ
いて画像データROM96から必要なデータを読み出
し、前記特別図柄や背景,キャラクター,文字等の装飾
図柄等のマップデータを生成するVDP94、該VDP
94で生成したデータを格納するVRAM95、前記格
納記憶された画像データをRGB信号に変換するD−A
変換回路97、リセット回路98等よりなる。なお、D
−A変換回路97によって変換されたRGB信号は特別
図柄表示装置43に入力され、またVDP94から複合
同期信号SYNCを表示装置9の特別図柄表示装置43
に供給する。そして、特別図柄表示装置43は、送信さ
れてきたRGB信号及び複合同期信号SYNCに基づい
て画像表示部50に画像を表示する。
【0038】この実施例における前記メイン制御回路7
0のCPU72のカウンタとしては、大当たり判定カウ
ンタをはじめとした各種カウンタが挙げられるが、この
発明における主なカウンタとして、表1に示すように、
ラベル−FRND−M,ラベル−FRND−H,ラベル
−FRND−J,ラベル−FRND−Kの4種類のカウ
ンタがある。各カウンタの作動については次に示す。
【0039】
【表1】
【0040】ラベル−FRND−Mは、前記駆動入賞口
用図柄表示部45に停止表示する駆動入賞口用図柄を決
定すると共に該駆動入賞口の当たり及び外れを判定する
もので、弾球遊技機1の電源投入時、‘0’から始まっ
て割り込み時間(この例では4msec)ごとに‘1’
ずつ加算され、‘9’に至った後、再び‘0’から始ま
って加算が繰り返される。このラベル−FRND−Mの
数値Q1は、駆動入賞口用図柄始動ゲート19a,19
bを通過した遊技球を駆動入賞口用図柄変動開始スイッ
チで検出するごとに取得され、表示中の駆動入賞口用図
柄当たり用のものを含めて、最大5個まで前記メイン制
御回路70のRAM73に格納される。
【0041】また、前記ラベル−FRND−Mの数値に
は、各数値に対応する駆動入賞口用図柄が予め割り当て
られている。実施例においては、ラベル−FRND−M
の取得数値が‘1’のときは駆動入賞口用図柄表示部4
5に停止表示する駆動入賞口用図柄が‘1’となる等、
ラベル−FRND−Mの取得数値がそのまま駆動入賞口
用図柄表示部45に停止表示する駆動入賞口用図柄とし
て割り当てられている。
【0042】ラベル−FRND−Hは、駆動入賞口用図
柄表示部45における駆動入賞口用図柄の変動開始から
停止までの変動時間を決定するためのものであり、弾球
遊技機1の電源投入時、‘0’から始まって前記割り込
み時間ごとに‘1’ずつ加算され、‘4’に至った後、
再び‘0’から始まって加算が繰り返される。このラベ
ル−FRND−Hの数値Q2は、駆動入賞口用図柄始動
ゲート19a,19bを通過した遊技球を駆動入賞口用
図柄変動開始スイッチで検出するごとに取得され、表示
中の駆動入賞口用図柄に対するものを含めて、最大5個
まで前記メイン制御回路70のRAM73に格納され
る。
【0043】ラベル−FRND−Jは、後に詳述するラ
ベル−FRND−Kを利用して前記左駆動入賞口11,
中駆動入賞口12,右駆動入賞口13のうちから抽選選
択された駆動入賞口がどの駆動入賞口であるか、及び抽
選選択された駆動入賞口における拡開駆動と縮小閉鎖駆
動を、事前報知手段(この実施例では前記特別図柄表示
装置43、ランプ表示器35,36、スピーカ37が事
前報知手段を兼ねる。)によって遊技者に事前報知する
第1の遊技状態と、事前報知を行わない第2の遊技状態
とのいずれかを抽選選択する事前報知選択制御手段に相
当する。なお、前記拡開駆動及び縮小閉鎖駆動に関する
事前報知は、発射装置Hによって発射された遊技球が各
駆動入賞口へ到達する時間を考慮し、前記選択された駆
動入賞口に合わせたタイミングで行われるように表示制
御手段90で制御される。この実施例では発射装置Hに
より発射された遊技球が各駆動入賞口へ到達するまでの
平均時間は、左駆動入賞口11が約1.5秒、中駆動入
賞口12が約2.5秒、右駆動入賞口13が約2秒であ
る。
【0044】前記ラベル−FRND−Jは、弾球遊技機
1の電源投入時、‘0’から始まって前記割り込み時間
ごとに‘1’ずつ加算され、‘1’に至った後、再び
‘0’から始まって加算が繰り返される。このラベル−
FRND−Jの数値Q3は、駆動入賞口用図柄始動ゲー
ト19a,19bを通過した遊技球を駆動入賞口用図柄
変動開始スイッチで検出するごとに取得され、表示中の
駆動入賞口用図柄に対するものを含めて、最大5個まで
前記表示制御回路90の制御データRAM93に格納さ
れる。
【0045】ラベル−FRND−Kは、前記ラベル−F
RND−Mの取得数値により駆動入賞口当否判定が当た
りの場合に、拡開駆動及び縮小閉鎖駆動する一の駆動入
賞口を前記左駆動入賞口11と中駆動入賞口12と右駆
動入賞口13のうちから抽選選択するためのものであ
り、選択駆動制御手段(抽選選択駆動手段と称してもよ
い)に相当する。ラベル−FRND−Kの数値Q4は、
弾球遊技機1の電源投入時、‘0’から始まって前記割
り込み時間ごとに‘1’ずつ加算され、‘2’に至った
後、再び‘0’から始まって加算が繰り返される。この
ラベル−FRND−Kの数値Q4は、駆動入賞口用図柄
始動ゲート19a,19bを通過した遊技球を駆動入賞
口用図柄変動開始スイッチで検出するごとに取得され、
表示中の駆動入賞口用図柄に対するものを含めて、最大
5個まで前記メイン制御回路70のRAM73に格納さ
れる。なお、前記RAM73に記憶された各カウンタの
数値は、各カウンタの数値に関する一連の遊技動作処理
後、クリア処理される。
【0046】本発明に係る弾球遊技機1では、前記メイ
ン制御回路70及び表示制御回路90において、各種様
々の処理が行われる。前記処理のうち、乱数更新処理
(S10)、駆動入賞口用乱数取得記憶処理(S2
0)、駆動入賞口当否判定処理(S30)、駆動入賞口
用図柄変動時間決定処理(S40)、事前報知決定処理
(S60)、駆動入賞口抽選選択処理(S70)、打ち
出しタイミング報知処理(S80)、駆動入賞口拡開駆
動処理(S90)、打ち止めタイミング報知処理(S1
10)、駆動入賞口縮小閉鎖駆動処理(S130)につ
いて、具体例を示しつつ前記カウンタとの関係から詳述
する。なお、図3,図4に示したメイン制御回路70の
CPUは、割り込み時間(この例においては4mse
c)ごとにメイン制御回路70のROM74に記憶され
ている各プログラム(メインルーチン)を実行する。
【0047】乱数更新処理(S10)では、表1に示す
各カウンタの乱数範囲において、図5に示すような処理
(S10)がなされる。その際、前記ラベル−FRND
−Jのカウンタについては表示制御回路90で処理さ
れ、他のカウンタについてはメイン制御回路70で処理
される。この乱数更新処理(S10)では、各カウンタ
の各数値Qn(n=1〜4)が前記所定時間毎に1ずつ
加算され(S11)、前記各数値Qnが所定最大値X
(ラベル−FRND−Mの場合は9、ラベル−FRND
−Hの場合は4、ラベル−FRND−Jの場合は1、ラ
ベル−FRND−Kの場合は2)に至ると次に再び
‘0’に戻る繰り返しを行う(S12,S13)。そし
て、各カウンタの更新数値がメイン制御回路70のRA
M73及び表示制御回路90の制御データ用RAM93
における各カウンタと対応する乱数記憶エリアにそれぞ
れ記憶される(S14)。なお、図5中における『Q
n’』は、加算(更新)される前の各カウンタの数値を
意味する。
【0048】駆動入賞口用乱数取得記憶処理(S20)
では、図6に示すように、メイン制御回路70及び表示
制御回路90において、まず、遊技球が前記駆動入賞口
用図柄始動ゲート19a,19bを通過したか否か判断
され(S21)、通過した場合には、前記メイン制御回
路70のRAM73及び表示制御回路90の制御データ
RAM93における取得乱数値記憶領域に既に記憶され
ている駆動入賞口用取得乱数(ラベル−FRND−M,
ラベル−FRND−H,ラベル−FRND−J,ラベル
−FRND−Kの取得乱数値)の記憶数が、それぞれ最
大記憶数の5個未満か否か判断され(S22)、5個未
満の場合には、新たに各種(ラベル−FRND−M,ラ
ベル−FRND−H,ラベル−FRND−J,ラベル−
FRND−K)の乱数値が取得される(S23)。ま
た、新たに取得された各種乱数値は前記RAM73、制
御データRAM93の対応する取得乱数値記憶領域に追
加記憶される(S24)。なお、前記S21で駆動入賞
口用図柄始動ゲート19a,19bを遊技球が通過して
いない場合、又は前記S22で駆動入賞口用取得乱数の
記憶数が5以上の場合は、直ちに駆動入賞口用乱数取得
記憶処理(S20)が終了される。このようにして取得
されたラベル−FRND−M(Q1),ラベル−FRN
D−H(Q2),ラベル−FRND−J(Q3),ラベ
ル−FRND−K(Q4)の乱数値は、駆動入賞口の当
否判定処理(S30)、駆動入賞口用図柄変動時間決定
処理(S40)、事前報知決定処理(S50)、駆動入
賞口抽選選択処理(S70)、打ち出しタイミング報知
処理(S80)、駆動入賞口拡開駆動処理(S90)、
打ち止めタイミング報知処理(S110)、駆動入賞口
縮小閉鎖駆動処理(S130)等の各処理で利用され
る。
【0049】駆動入賞口当否判定処理(S30)では、
図7に示すように、メイン制御回路70で、まず、前記
左,中,右の各駆動入賞口11,12,13に対する当
否判定の条件が成立しているか否かが判断される(S3
1)。この例において当否判定条件が成立している場合
とは、駆動入賞口用図柄が現在変動中でない場合や前記
左,中,右の各駆動入賞口11,12,13の拡開が終
了している場合において、駆動入賞口用乱数がRAM7
3内に各種記憶されている場合である。そして、前記S
31で当否判定条件が成立していると判断された場合に
は、前記メイン制御回路70のRAM73に記憶されて
いるラベル−FRND−Mの取得数値Q1が1つ読み出
されて、予め設定されている駆動入賞口用当たり数値、
この例では‘3’,‘7’と対比され(S32)、前記
取得数値Q1が‘3’又は‘7’の何れかと一致すれば
当たり(すなわち左,中,右の各駆動入賞口11,1
2,13のうち何れかの一が拡開駆動)と決定され、当
否判定フラグFが1にセットされる(S33)。この例
における駆動入賞口の当たり確率は、前記ラベル−FR
ND−M(Q1)の乱数範囲が0〜9であるため、2/
10である。また、前記S31で当否判定条件が成立し
ない場合、あるいは前記S32でラベル−FRND−M
の取得数値Q1が‘3’及び‘7’のいずれでもない場
合には、前記当否判定フラグFは1にセットされること
無く、直ちに終了される。なお、前記S32で判断に供
された前記ラベル−FRND−Mの取得数値は、メイン
制御回路70のRAM73から削除される。
【0050】駆動入賞口用図柄変動時間決定処理(S4
0)は、図8に示されるように、まず、前記メイン制御
回路70のRAM73にラベル−FRND−Hの記憶取
得数値Q2があるか否かによって駆動入賞口用図柄変動
開始か否かが判断され(S41)、前記記憶取得数値Q
2が存在する場合には駆動入賞口用図柄変動開始と判断
される。前記S41で駆動入賞口用図柄変動開始と判断
された場合には、続いて前記メイン制御回路70のRA
M73からラベル−FRND−Hの取得数値Q2が1つ
読み出されて、その取得数値Q2が‘0’,‘1’,
‘2’,‘3’,‘4’のいずれの値であるかが判断さ
れる。そして、前記S42で前記ラベル−FRND−H
の取得数値Q2が‘0’と判断された場合には、前記駆
動入賞口用図柄の変動時間が6秒に設定され(S4
3)、前記駆動入賞口用図柄の変動開始6秒後に前記駆
動入賞口用図柄表示部45で該駆動入賞口用図柄の変動
が停止するようにされる。
【0051】前記ラベル−FRND−Hの取得数値Q2
が‘1’の場合(S44)には、前記駆動入賞口用図柄
の変動時間が11秒に設定され(S45)、前記ラベル
−FRND−Hの取得数値Q2が‘2’の場合(S4
6)には、前記変動時間が16秒に設定される(S4
7)。また、前記ラベル−FRND−Hの取得数値Q2
が‘3’の場合(S48)には、前記変動時間が21秒
に設定され(S49)、前記ラベル−FRND−Hの取
得数値Q2が‘0’〜‘3’の何れでもない場合、すな
わち、前記取得数値Q2が‘4’の場合には、前記図柄
変動時間が26秒に設定される(S50)。そして、そ
れぞれの場合において前記変動時間終了後に前記駆動入
賞口用図柄表示部45で駆動入賞口用図柄の変動が停止
するようにされる。
【0052】前記判定に供されたラベル−FRND−H
の取得数値は、メイン制御回路70のRAM73から削
除され、前記駆動入賞口用図柄変動数記憶表示器47に
おける保留回数表示が減らされる。また、前記メイン制
御回路70のRAM73にラベル−FRND−Hの取得
数値が複数存在する場合には、前回の駆動入賞口用図柄
の変動がラベル−FRND−Mの取得数値Q1に基づく
図柄で一旦停止し、遊技者に判断できる程度の時間(こ
の例では拡開時間の5秒間)だけ停止表示した後、次に
読み出された取得数値に基づく駆動入賞口用図柄の変動
開始が行われるようになっている。それに対し、前記メ
イン制御回路70のRAM73にラベル−FRND−H
の記憶取得数値Q2が残っていない場合には、駆動入賞
口用図柄が変動を開始しないため(S41)、直ちに駆
動入賞口用図柄変動時間決定処理(S40)は終了され
る。
【0053】事前報知決定処理(S60)では、図9に
示すように、前記表示制御回路90において、まず前記
当否判定フラグFが1にセットされているか否か判断さ
れる(S61)。そして前記当否判定フラグFが1の場
合には、前記ラベル−FRND−Jの取得数値Q3が、
事前報知決定数値として予め決定されている‘0’か否
か判断され(S62)、取得数値Q3が‘0’の場合に
は、事前報知フラグJが1にセットされて事前報知を行
う第1遊技状態が選択決定される(S63)。なお、前
記S61において当否判定フラグFが1ではない場合、
又は前記S62で前記ラベル−FRND−Jの取得数値
Q3が‘0’でない場合、すなわち‘1’の場合には、
直ちに事前報知決定処理(S60)が終了され、事前報
知を行わない第2遊技状態が選択されたことになる。こ
の実施例における事前報知の確率は、前記当たり確率が
2/10のため、2/10×1/2=1/10である。
このように、たまに事前報知されることによって、遊技
者は遊技に対する興趣が高まり、また遊技店は、事前報
知による遊技者の出球獲得増大で過大な損失を受けるの
を避けることができる。
【0054】駆動入賞口抽選選択処理(S70)では、
図10に示すように、メイン制御回路70において、ま
ず、前記当否判定フラグFが1にセットされているか否
か判断される(S71)。そして前記当否判定フラグF
が1の場合には、前記左,中,右駆動入賞口11,1
2,13のうち何れかの一の駆動入賞口を抽選選択する
カウンタであるラベル−FRND−Kの取得数値Q4
が、左駆動入賞口開放決定数値として予め決定されてい
る‘0’か否か判断され(S72)、取得数値が‘0’
の場合には、左駆動入賞口11が拡開駆動して開放され
ることが決定される(S73)。
【0055】また、前記ラベル−FRND−Kの取得数
値Q4が、中駆動入賞口開放決定数値として予め決定さ
れている‘1’の場合(S74)には、中駆動入賞口1
2が拡開駆動して開放されることが決定され(S7
5)、また右駆動入賞口開放決定数値として予め決定さ
れている‘2’の場合(S76)には、右駆動入賞口1
3が拡開駆動して開放されることが決定される(S7
7)。なお、前記S71において当否判定フラグFが1
ではない場合には、直ちに駆動入賞口抽選選択決定処理
(S70)は終了される。
【0056】打ち出しタイミング報知処理(S80)で
は、いずれの駆動入賞口が抽選選択されたかを事前報知
するとともに、その選択された駆動入賞口の拡開駆動を
事前報知するための処理が行われる。この打ち出しタイ
ミング報知処理(S80)では、図11に示すように、
表示制御回路90において、まず、前記事前報知フラグ
Jが1にセットされているか否かが判断される(S8
1)。そして、前記事前報知フラグJが1の場合には、
前記駆動入賞口抽選選択処理(S70)において左駆動
入賞口11が拡開駆動して開放されることが決定されて
いる(S73)か否かが判断され(S82)、左駆動入
賞口11の開放が決定されている場合には左駆動入賞口
11の拡開駆動2秒前か判断される(S83)。前記左
駆動入賞口11の拡開駆動2秒前である場合には、『左
入賞口へ打ち出し開始!』と前記特別図柄表示装置43
の画像表示部50で事前報知するように指示されると共
に、同じ意味の事前報知用音声を音声発生装置のスピー
カ37から発生するように指示される(S84)。な
お、前記S83で左駆動入賞口11の拡開駆動2秒前で
ない場合には、前記報知指示はなされることなく、直ち
に打ち出しタイミング報知処理(S80)は終了され
る。
【0057】前記事前報知フラグJが1にセットされて
いると判断され(S81)、前記S82で左駆動入賞口
の開放が決定されていないと判断された場合には、前記
駆動入賞口抽選選択処理(S70)において中駆動入賞
口12の拡開駆動による開放が決定されているか、ある
いは右駆動入賞口13の拡開駆動による開放が決定され
ているか否かが順に判断される(S85)。前記中駆動
入賞口12の拡開駆動による開放が決定されていると判
断された(S85)場合には、さらに中駆動入賞口12
の拡開駆動3秒前か判断される(S86)。そして、前
記中駆動入賞口12の拡開駆動3秒前である場合には、
『中入賞口へ打ち出し開始!』と前記特別図柄表示装置
43の画像表示部50で事前報知するように指示される
と共に、同じ意味の事前報知用音声を音声発生装置のス
ピーカ37から発生するように指示される(S87)。
なお、前記S86で中駆動入賞口12の拡開駆動3秒前
でない場合には、前記報知指示はなされることなく、直
ちに打ち出しタイミング報知処理(S80)は終了され
る。
【0058】また、前記S85において中駆動入賞口1
2ではなく右駆動入賞口13の拡開駆動による開放が決
定されていると判断された場合には、さらに右駆動入賞
口13の拡開駆動2.5秒前か判断される(S88)。
そして、前記右駆動入賞口13の拡開駆動2.5秒前で
ある場合には、『右入賞口へ打ち出し開始!』と前記特
別図柄表示装置43の画像表示部50で事前報知するよ
うに指示されると共に、同じ意味の事前報知用音声を音
声発生装置のスピーカ37から発生するように指示され
る(S89)。なお、前記S88で右駆動入賞口13の
拡開駆動2.5秒前でない場合には、前記報知指示はな
されることなく、直ちに打ち出しタイミング報知処理
(S80)は終了される。
【0059】前記打ち出しタイミングの事前報知指示
(S84,S87,S89)に併せて、前記発光体制御
回路88により制御されるランプ表示器35,36を点
灯あるいは点滅させる等によって、事前報知をわかり易
くするとともに演出効果を高めるようにしてもよい。ま
た、この実施例では、遊技者が事前報知に気付くため及
び事前報知にしたがい発射装置Hを操作するための時間
的余裕を持たせるため、発射された遊技球が各駆動入賞
口11,12,13へ到達する平均到達時間に対して一
律に0.5秒加算した時間、各駆動入賞口の拡開駆動時
よりも前に事前報知するうようにしている。なお、前記
事前報知フラグJが1にセットされていないと判断され
た(S81)場合も前記報知指示はなされることなく、
直ちに打ち出しタイミング報知処理(S80)は終了さ
れる。
【0060】駆動入賞口拡開駆動処理(S90)では、
図12に示すように、メイン制御回路70において、ま
ず、前記当否判定フラグFが1にセットされているか否
か判断される(S91)。そして、前記当否判定フラグ
Fが1の場合には、前記駆動入賞口用図柄の変動時間が
終了したか否か判断され(S92)、終了している場合
には、前記駆動入賞口用図柄表示部45で変動表示され
ている前記駆動入賞口用図柄を当たり図柄、この例では
‘3’又は‘7’で停止させると共に、前記駆動入賞口
抽選選択処理(S70)において選択決定された駆動入
賞口に対して拡開駆動の指示がなされ(S93)、当該
選択決定された駆動入賞口の二つの可動翼片(左駆動入
賞口11にあっては11a,11b、中駆動入賞口12
にあっては12a,12b、右駆動入賞口13にあって
は13a,13b)が、背面の駆動入賞口用ソレノイド
により所定時間(この例では5秒間)拡開駆動し、前記
駆動入賞口11,12,13の入賞領域を遊技球の入球
し易くなる拡開状態とする。
【0061】前記S91で当否判定フラグFが1にセッ
トされていない場合、又は前記S92で右駆動入賞口用
図柄の変動時間が終了していない場合には、直ちに駆動
入賞口拡開駆動処理(S90)が終了される。
【0062】打ち止めタイミング報知処理(S110)
では、駆動入賞口の縮小閉鎖駆動を事前報知するための
処理がなされる。この打ち止めタイミング報知処理(S
110)では、図13に示すように、表示制御回路にお
いて、まず、前記事前報知フラグJが1にセットされて
いるか否かが判断される(S111)。そして、前記事
前報知フラグJが1の場合には、前記駆動入賞口抽選選
択処理(S70)において左駆動入賞口11の拡開駆動
による開放が決定されているか否か判断され(S11
2)、左駆動入賞口11の開放が決定されている場合に
は左駆動入賞口11の縮小閉鎖駆動1秒前か判断される
(S113)。前記左駆動入賞口11の縮小閉鎖駆動1
秒前である場合には、『左入賞口への打ち出し止め!』
と、前記特別図柄表示装置43の画像表示部50で事前
報知するように指示されると共に、同じ意味の事前報知
用音声を音声発生装置のスピーカ37から発生するよう
に指示される(S114)。なお、前記S113で左駆
動入賞口11の縮小閉鎖駆動1秒前でない場合には、前
記報知指示はなされることなく、直ちに打ち止めタイミ
ング報知処理(S110)は終了される。
【0063】また、前記事前報知フラグJが1にセット
されていると判断され(S111)、前記S112で左
駆動入賞口11の開放が決定されていないと判断された
場合には、前記駆動入賞口抽選選択処理(S70)にお
いて中駆動入賞口12の拡開駆動による開放が決定され
ているか、あるいは右駆動入賞口13の拡開駆動による
開放が決定されているか否かが順に判断される(S11
5)。前記中駆動入賞口12の拡開駆動による開放が決
定されていると判断された(S115)場合には、さら
に中駆動入賞口12の縮小閉鎖駆動2秒前か判断される
(S116)。そして、前記中駆動入賞口12の縮小閉
鎖駆動2秒前である場合には、『中入賞口へ打ち出し止
め!』と前記特別図柄表示装置43の画像表示部50で
事前報知するように指示されると共に、同じ意味の事前
報知用音声を音声発生装置のスピーカ37から発生する
ように指示される(S117)。なお、前記S116で
中駆動入賞口12の縮小閉鎖駆動2秒前でない場合に
は、前記報知指示はなされることなく、直ちに打ち止め
タイミング報知処理(S110)は終了される。
【0064】また、前記S115において中駆動入賞口
12ではなく右駆動入賞口13の拡開駆動による開放が
決定されていると判断された場合には、さらに右駆動入
賞口13の縮小閉鎖駆動1.5秒前か判断される(S1
18)。そして、前記右駆動入賞口13の縮小閉鎖駆動
1.5秒前である場合には、『右入賞口へ打ち出し止め
!』と前記特別図柄表示装置43の画像表示部50で事
前報知するように指示されると共に、同じ意味の事前報
知用音声を音声発生装置のスピーカ37から発生するよ
うに指示される(S119)。なお、前記S118で右
駆動入賞口13の縮小閉鎖駆動1.5秒前でない場合に
は、前記報知指示はなされることなく、直ちに打ち止め
タイミング報知処理(S110)は終了される。
【0065】前記打ち止めタイミングの事前報知指示
(S114,S117,S119)に併せて、前記発光
体制御回路88により制御されるランプ表示器35,3
6を消灯あるいは点滅停止させる等によって、事前報知
をわかり易くするとともに演出効果を高めるようにして
もよい。また、この実施例では、各駆動入賞口へ向けて
発射された遊技球が、各駆動入賞口の縮小閉鎖駆動直前
まで駆動入賞口へ到達可能となるように、各駆動入賞口
への遊技球の平均到達時間から一律に0.5秒減算した
時間だけ各駆動入賞口の縮小閉鎖駆動時よりも前に打ち
止めタイミングの事前報知を行うようにしている。な
お、前記事前報知フラグJが1にセットされていないと
判断された(S111)場合も前記報知指示はなされる
ことなく、直ちに打ち出しタイミング報知処理(S11
0)は終了される。また、前記打ち止めタイミングの事
前報知指示(S114,S117,S119)がなされ
た後、前記事前報知フラグJは0にセットされる(S1
20)。
【0066】駆動入賞口縮小閉鎖駆動処理(S130)
では、図14に示すように、メイン制御回路において、
まず、前記駆動入賞口抽選選択処理(S70)で抽選選
択された駆動入賞口が、前記駆動入賞口拡開駆動処理
(S90)の指示拡開中となっているか否かが判断され
る(S131)。そして拡開状態の場合には、予め設定
されている駆動入賞口拡開時間の5秒間が経過したか否
か判断され(S132)、5秒間経過した場合にあって
は、拡開状態の前記駆動入賞口に対する縮小閉鎖駆動指
示がなされる(S133)。前記駆動入賞口縮小閉鎖駆
動指示にしたがい、拡開状態となっている前記駆動入賞
口は、二つの可動翼片(左駆動入賞口11にあっては1
1a,11b、中駆動入賞口12にあっては12a,1
2b、右駆動入賞口13にあっては13a,13b)
が、背面の前記ソレノイドにより略垂直に縮小閉鎖し、
前記入賞領域を縮小閉鎖状態とする縮小閉鎖駆動がなさ
れる。その後、前記当否判定フラグFが0にセットされ
る(S134)。
【0067】前記S131で前記一の駆動入賞口が拡開
駆動されていない場合、又は前記S132で前記駆動入
賞口拡開時間の5秒間が経過していない場合は、直ちに
駆動入賞口縮小閉鎖駆動処理(S130)が終了され
る。前記駆動入賞口縮小閉鎖駆動処理(S130)にお
いては、前記特別図柄表示装置43の画像表示部50を
利用して、遊技者に前記一の駆動入賞口が閉鎖状態にな
ったことを知らせても良い。
【0068】なお、この実施例では、前記左,中,右駆
動入賞口11,12,13の縮小閉鎖状態では、各入賞
領域上方に設けられたピン状の障害突起20又は第1種
始動入賞口10が、前記左,中,右駆動入賞口11,1
2,13へ遊技球が入賞するのを阻止しているが、これ
に限定されることなく、前記障害突起20を設けず又は
第1種始動入賞口10と中駆動入賞口12の間隔を広
げ、前記二つの可動翼片左駆動入賞口11にあっては1
1a,11b、中駆動入賞口12にあっては12a,1
2b、右駆動入賞口13にあっては13a,13b)の
略垂直状態のみで遊技球の入賞が困難になるようにして
もよい。
【0069】次に、この実施例の弾球遊技機において、
駆動入賞口の拡開駆動及び縮小閉鎖駆動の事前報知を行
う第1の遊技状態と、前記事前報知を行わない第2の遊
技状態の具体例について図15及び図16を用いて説明
する。さらに、駆動入賞口と該駆動入賞口の近傍とに、
該駆動入賞口が拡開駆動及び縮小閉鎖駆動する旨を事前
報知する表示装置を備えた実施例の弾球遊技機について
図17を用いて説明する。
【0070】図15(a)は、前記駆動入賞口当否判定
処理(S30),事前報知決定処理(S60),駆動入
賞口抽選選択処理(S70),打ち出しタイミング報知
処理(S80)によって、右駆動入賞口13が拡開駆動
すること及びその事前報知を行う第1の遊技状態が選択
された場合の遊技盤3の正面図を示す。
【0071】第1の遊技状態では、右駆動入賞口13の
拡開駆動2.5秒前に、遊技者が容易に確認できるよう
に、前記画像表示部50に『右入賞口へ打ち出し開始
!』の事前報知となる打ち出しタイミング報知がなされ
ている。それに併せて、画像表示部50には右駆動入賞
口13の位置を指す矢印が表示され、さらに前記音声発
生装置としてのスピーカ37により『右入賞口へ打ち出
し開始!』と音声報知なされ、また前記ランプ表示器3
5,36では点滅を始める。前記打ち出しタイミング報
知(事前報知)によって、遊技者は右駆動入賞口13を
狙った遊技球Pの打ち方に変更するようになる。具体的
には、前記発射装置Hのハンドル操作により、遊技球P
に対する弾発力をそれまで中位にしていたものを強位に
変更して行う。前記打ち出しタイミング報知の2.5秒
後に、右駆動入賞口13が拡開駆動して入賞領域の拡開
状態(図示せず)となり、前記打ち出しタイミング報知
と共に弾発力を変更して発射された遊技球Pが、拡開状
態の右駆動入賞口13に到達して入賞できるようにな
る。その際、前記駆動入賞口用図柄表示部45は、当た
り図柄の1つである‘7’で停止表示されている。
【0072】この例においては、前記発射装置により発
射された遊技球Pは発射から右駆動入賞口13に到達す
るまでの平均時間が約2秒であり、前記打ち出しタイミ
ング報知(事前報知)が右駆動入賞口13の拡開駆動開
始の2.5秒前に行われるため、遊技者は慌てることな
く発射装置Hの操作を行うことができる。
【0073】この例では右駆動入賞口13の拡開時間は
5秒間であるため、1分間に100球発射する遊技機の
場合、約8〜9球の遊技球を入賞させることができ、約
80〜90個(入賞1球に対し賞品球10個の払い出し
設定)の賞品球の獲得が見込める。なお、図示しないが
前記右駆動入賞口11の拡開中に、前記画像表示部50
に『右入賞口開放中!』と表示して右駆動入賞口13が
開放中であるのを遊技者に知らせるように構成してもよ
い。
【0074】前記打ち出しタイミング報知(事前報知)
後、右駆動入賞口13の縮小閉鎖駆動1.5秒前に、図
15(b)に示すように、打ち止めタイミング報知(事
前報知)が行われる。前記打ち止めタイミング報知は、
遊技者が容易に確認できるように、前記画像表示部50
に『右入賞口への打ち出し止め!』と表示され、それと
共に前記音声発生装置としてのスピーカ37により『右
入賞口への打ち出し止め!』と音声報知なされ、またそ
れまで点滅を続けていた前記ランプ表示器35,36は
点滅を中止し、消灯する。前記打ち止めタイミング報知
(事前報知)によって、遊技者はそれまでの右駆動入賞
口13を狙った遊技球Pの打ち方を止めて通常の打ち方
に変更するようになる。具体的には、遊技球発射装置の
ハンドル操作により、遊技球Pの弾発力をそれまで強位
にしていたものを中位に変更して行う。前記打ち止めタ
イミング報知の1.5秒後に右駆動入賞口13が縮小閉
鎖駆動して入賞領域の閉鎖状態となる。そのため、縮小
閉鎖状態の右駆動入賞口13へ到達してどこにも入賞す
ることなくアウト口17へ至る無駄球が少なくなる。
【0075】なお、前記駆動入賞口抽選選択処理(S7
0)において左駆動入賞口11又は中駆動入賞口12が
抽選選択された場合にあっては、それぞれの駆動入賞口
11,12に対して発射される遊技球の到達時間を考慮
したタイミングで、打ち出しタイミング報知(事前報
知)及び打ち止めタイミング報知(事前報知)がなされ
る。具体的には、左駆動入賞口11が抽選選択された場
合、拡開駆動2秒前に『左入賞口へ打ち出し開始!』
と、また縮小閉鎖駆動1秒前には『左入賞口への打ち出
し止め!』と画像表示部50等により報知なされる。一
方、中駆動入賞口12が抽選選択された場合、拡開駆動
3秒前に『中入賞口へ打ち出し開始!』と、また縮小閉
鎖駆動2秒前には『中入賞口への打ち出し止め!』と画
像表示部50等により報知なされる。
【0076】それに対して、前記事前報知決定処理(S
60)において事前報知を行わない第2遊技状態が選択
された場合には、前記駆動入賞口抽選選択処理(S7
0)で抽選選択された駆動入賞口が拡開駆動する所定時
間前、あるいは縮小閉鎖する所定時間秒前であっても図
16(a),図16(b)に示すように、前記画像表示
部50等で、打ち出しタイミング報知や打ち止めタイミ
ング報知がなされない。
【0077】また、前記駆動入賞口用図柄表示部45に
表示される駆動入賞口用図柄の変動時間は、前記駆動入
賞口用図柄変動時間決定処理(S40)によって最短6
秒〜最長26秒までの間で選択され、その選択された駆
動入賞口用図柄変動時間が遊技者にはわからず、しかも
駆動入賞口用図柄変動時間の経過直後に駆動入賞口の拡
開駆動が行われるため、事前報知のされない第2遊技状
態の場合には、駆動入賞口の拡開駆動について遊技者は
予測することができなくなる。
【0078】従って、事前報知がなされない第2遊技状
態の場合、遊技者は、拡開駆動開始する駆動入賞口を目
で直接把握するまでは、適当に遊技球を発射することに
なるので、拡開初期の駆動入賞口には1球も入賞させら
れないこともあり、その場合に他の入賞口に入らなけれ
ば、発射した遊技球はどこにも入賞しない無駄な遊技球
となり、遊技者が損失を被ることになる。また、駆動入
賞口の拡開駆動に気づいてからその駆動入賞口を狙って
打ち出し始めても、駆動入賞口の拡開時間が5秒間とい
う短い時間であり、しかも遊技球Pの発射から駆動入賞
口に到達するまでの時間が1.5〜2秒程度必要なた
め、拡開中の駆動入賞口には遊技球を4,5球入賞させ
るのがせいぜいである。また、縮小閉鎖駆動タイミング
も事前に知らされることもないため、さらに無駄球を発
射することになる。遊技者が得られる利益は極めて少な
いものとなる。
【0079】このように、前記駆動入賞口の拡開に対す
る事前報知がある第1の遊技状態の場合には、遊技者は
事前報知のない第2遊技状態の場合に比べてより効率的
に駆動入賞口に入賞させやすくなるので、第1の遊技状
態が選択されるか第2遊技状態が選択されるかで一喜一
憂するようになり、遊技に対する趣向がより向上する。
なお、事前報知のない第2遊技状態の場合にも、例えば
右駆動入賞口13の拡開中には、図示しないが、前記画
像表示部50で『右開放中!』と表示して右駆動入賞口
13が拡開中であることを遊技者に知らせるようにして
も良い。
【0080】また、図17に示す弾球遊技機の実施例の
遊技盤3Zは、各駆動入賞口11,12,13と、その
近傍に事前報知用の表示装置38A,38B,38C,
39A,39B,39Cとしてランプ装置が設けられ、
前記画像表示部50あるいはスピーカ37に代えて、あ
るいはそれらに加えて、この駆動入賞口及びその近傍の
表示装置38A〜38C,39A〜39Cで事前報知が
行われる。前記表示装置38A〜38C,39A〜39
Cによる事前報知は、前記駆動入賞口抽選選択処理(S
70)で抽選選択された駆動入賞口における表示装置、
例えば左駆動入賞口11が抽選選択された場合には、左
駆動入賞口及びその近傍の表示装置38A,39Aにお
いて、点滅や点灯あるいは消灯させて遊技者に左駆動入
賞口11が拡開駆動あるいは縮小閉鎖駆動するのを事前
に報知する。前記駆動入賞口及びその近傍に設けられる
表示装置38A等は、ランプ装置に限られず、遊技者に
目視確認可能なものであれば何ら限定されることはな
い。例えばランプの他に、公知の液晶表示器,ドットマ
トリクス,LED表示器等が挙げられ、それらの場合に
は文字や画像等で事前報知することがなされる。また、
前記駆動入賞口及び駆動入賞口近傍のいずれか一方にの
み前記表示装置を設けてもよい。さらに、前記各駆動入
賞口が、所定の部品と共にユニットとされている場合に
は、その駆動入賞口ユニットにあるいはその近傍に前記
事前報知用の表示装置38A等が設けられる。
【0081】なお、発射された遊技球が各駆動入賞口へ
到達する時間は、駆動入賞口の位置や釘の構成等によっ
て異なり、その到達時間に応じて事前報知のタイミング
が設定されるものであり、前記実施例に事前報知のタイ
ミングは限定されるものではない。
【0082】また、前記の例における事前報知は、遊技
者の心と体(特にハンドルを握る手)が準備されていな
い状態で単独に突然行われるものであったが、遊技者が
確実に対応できるように、前記ランプ表示器35,36
で点滅若しくは点灯、又は前記画像表示部50で画像表
示させて遊技者に事前報知に対する準備を促す準備報知
がされるものであってもよい。特に、前記ランプ表示器
35,36又は画像表示部50で事前報知されるまでカ
ウントダウンを行うように色違いランプ等により順次点
滅若しくは順次点灯あるいは画像表示すれば、遊技者は
前記事前報知に確実に対応できるものとなり、より好ま
しいものとなる。
【0083】前記実施例では、抽選選択される駆動入賞
口が第1種始動入賞口10と同様に大当たりに関係する
特別図柄の始動入賞口を兼ねているため、拡開状態の駆
動入賞口へ入賞させることによって大当たりに対する機
会が増大するので、抽選選択された駆動入賞口の拡開及
び縮小閉鎖に対する事前報知がなされることは、遊技者
にとって有利となり、遊技に対する興趣を大きく増大さ
せる。
【0084】なお、この発明は、前記実施例に限定され
るものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において
構成の一部を適宜に変更して実施することができる。例
えば、前記実施例では、抽選選択される駆動入賞口が第
1種始動入賞口10と同様に大当たりに関係する特別図
柄の始動入賞口を兼ねているが、前記駆動入賞口は単に
入賞によって賞品球を払い出すものであってもよい。
【0085】また、前記実施例においては、前記選択駆
動制御手段により複数の駆動入賞口のうち一の駆動入賞
口を選択して入賞領域を拡開駆動させるものであった
が、この例に限定されることなく、複数の駆動入賞口を
抽選選択して入賞領域を拡開駆動させると共に、その抽
選選択された複数の駆動入賞口に対して事前報知を行う
ものであってもよい。
【0086】さらにまた、前記実施例においては、事前
報知となる打ち出しタイミング報知及び打ち止めタイミ
ング報知にしたがう『打ち出し』又は『打ち止め』は、
発射装置Hを連続発射させた状態で遊技球の弾発力をハ
ンドル操作により速やかに変更して行ったが、これに限
定されることなく、一旦遊技球の打ち出しを停止した後
に切替えるものであってもよい。
【0087】また、前記実施例では、事前報知手段によ
る事前報知として、前記選択駆動制御手段により選択さ
れた駆動入賞口がいずれの駆動入賞口であるか、及び選
択された駆動入賞口の拡開駆動、及び選択された駆動入
賞口の縮小閉鎖駆動の全ての報知を行うものとしたが、
これに限定されることは無い。例えば、事前報知とし
て、選択駆動制御手段により選択された駆動入賞口がい
ずれの駆動入賞口であるかのみとしても良いし、また選
択された駆動入賞口がいずれの駆動入賞口であるか及び
該駆動入賞口の拡開駆動の報知であっても良いし、また
選択された駆動入賞口がいずれの駆動入賞口であるか及
び該駆動入賞口の縮小閉鎖駆動の報知であっても良い。
【0088】
【発明の効果】以上図示し説明したように、請求項1の
発明に係る弾球遊技機によれば、所定条件に起因して前
記複数の駆動入賞口のうち少なくとも一の駆動入賞口を
選択して入賞領域を拡開及び縮小閉鎖駆動する選択駆動
制御手段と、前記選択駆動制御手段により選択された駆
動入賞口がいずれの駆動入賞口であるかを当該駆動入賞
口の拡開駆動前に遊技者に事前に報知する事前報知手段
を備えたため、どの駆動入賞口が選択されるか一定では
ないので遊技の変化が高まり、しかも、選択された駆動
入賞口がいずれの駆動入賞口であるかを当該駆動入賞口
の拡開駆動前に遊技者に事前に報知するために興趣が向
上する。
【0089】また、請求項2の発明に係る弾球遊技機に
よれば、どの駆動入賞口が選択されているか、及び選択
された駆動入賞口の拡開駆動について、遊技者は事前報
知手段により行われる事前報知によって知らされるた
め、事前報知にしたがって遊技球を発射させれば、遊技
球の入賞が容易になる。また、選択された駆動入賞口に
応じた発射強度に発射装置を遊技者が調整する遊技機で
ある場合には、遊技者の技量によっては遊技者の得られ
る遊技価値が異なるものとなるので、技術介入要素を多
分に盛り込んだ趣向性の高い弾球遊技機となる。
【0090】また、請求項3の発明に係る弾球遊技機に
よれば、どの駆動入賞口が選択されているか、及び選択
された駆動入賞口の縮小閉鎖駆動について、遊技者は事
前報知手段により行われる事前報知によって知らされる
ため、事前報知にしたがって遊技球を発射停止させれ
ば、無駄球の発射を防止することができる。また、選択
された駆動入賞口に応じた発射強度に発射装置を遊技者
が調整する遊技機である場合には、遊技者の技量によっ
ては遊技者の得られる遊技価値が異なるものとなるの
で、技術介入要素を多分に盛り込んだ趣向性の高い弾球
遊技機となる。
【0091】また、請求項4の発明に係る弾球遊技機に
よれば、事前報知手段により遊技者に事前報知する第1
の遊技状態と、遊技者に事前報知を行わない第2の遊技
状態とのいずれかを所定条件に起因して選択する事前報
知選択制御手段を備えたため、遊技者は、第1の遊技状
態が選択された場合には駆動入賞口に効率良く入賞させ
ることができるのに対し、第2の遊技状態が選択された
場合には事前報知されることなく駆動入賞口が拡開駆動
するので、駆動入賞口に効率良く遊技球を入賞させるこ
とができなくなり、第1の遊技状態と第2の遊技状態と
で遊技者が得られる利益が異なるため、より趣向性が高
くなる。
【0092】また、請求項5の発明に係る弾球遊技機に
よれば、選択された駆動入賞口に対する発射装置からの
遊技球の到達時間に合わせて事前報知のタイミングを駆
動入賞口毎に設定したため、遊技者は、駆動入賞口それ
ぞれの拡開及び縮小閉鎖駆動するタイミング合わせて無
駄なく遊技球を発射させることができ、遊技者に親切な
ものとなる。
【0093】また、請求項6の発明に係る弾球遊技機に
よれば、表示装置を備え、該表示装置による表示で事前
報知するため、遊技者は拡開及び縮小駆動するタイミン
グを掴みやすいばかりか、拡開駆動する駆動入賞口を把
握し易くなる。
【0094】また、請求項7の発明に係る弾球遊技機に
よれば、表示装置は、駆動入賞口と、前記駆動入賞口の
近傍のうち少なくとも一方に設けられたため、遊技者
は、拡開縮小駆動するタイミング及び拡開駆動する駆動
入賞口を素早く簡単に把握できるようになる。
【0095】また、請求項8の発明に係る弾球遊技機に
よれば、音声発生装置を備え、該音声発生装置による音
声で事前報知するため、聴覚によって事前報知が把握で
き、遊技者に親切なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る弾球遊技機全体の正面
図である。
【図2】同弾球遊技機の遊技盤の正面図である。
【図3】同弾球遊技機のシステム制御を簡略に示すブロ
ック図である。
【図4】同弾球遊技機の表示制御を簡略に示すブロック
図である。
【図5】乱数更新処理に関するフローチャートである。
【図6】駆動入賞口用乱数取得記憶処理に関するフロー
チャートである。
【図7】駆動入賞口当否判定処理に関するフローチャー
トである。
【図8】駆動入賞口用図柄変動時間決定処理に関するフ
ローチャートである。
【図9】事前報知決定処理に関するフローチャートであ
る。
【図10】駆動入賞口抽選選択処理に関するフローチャ
ートである。
【図11】打ち出しタイミング報知処理に関するフロー
チャートである。
【図12】駆動入賞口拡開駆動処理に関するフローチャ
ートである。
【図13】打ち止めタイミング報知処理に関するフロー
チャートである。
【図14】駆動入賞口縮小閉鎖駆動処理に関するフロー
チャートである。
【図15】事前報知を行う第1の遊技状態が選択された
場合の遊技盤の正面図である。
【図16】事前報知がなされない第2の遊技状態が選択
された場合の遊技盤の正面図である。
【図17】駆動入賞口と駆動入賞口の近傍に表示装置が
設けられた遊技盤を示す正面図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機 3 遊技盤 9 表示装置 43 特別図柄表示装置 50 画像表示部 H 発射装置 11 左駆動入賞口 12 中駆動入賞口 13 右駆動入賞口 38A,38B,38C 駆動入賞口の表示装置 39A,39B,39C 駆動入賞口近傍の表示装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年6月7日(2002.6.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 弾球遊技機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機等
に代表される弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ遊技機には、複数の駆動
入賞口を備え、複数の図柄が変動開始後特定の図柄で停
止する等、所定条件に起因して、最初に第一の駆動入賞
口がその入賞領域を拡開させる拡開駆動を行い、前記拡
開した第一の駆動入賞口に遊技球を入賞させることによ
り、次に第二の駆動入賞口がその入賞領域を拡開させる
拡開駆動を行い、前記拡開した第二の駆動入賞口に遊技
球を入賞させることにより遊技者に遊技上の価値とし
て、入賞した遊技球の数にあわせて賞品球が払い出され
るものがある。また、前記第一の駆動入賞口が拡開駆動
する前にその拡開駆動を遊技者に事前報知するものもあ
る。
【0003】しかし、上記のパチンコ遊技機にあって
は、複数の駆動入賞口を備えているにもかかわらず、所
定条件に起因して最初に拡開駆動する駆動入賞口は常に
一定のものであり、しかも前記最初に拡開した駆動入賞
口への入賞によって次に拡開駆動する駆動入賞口も常に
一定のものであり、さらにそれらの駆動入賞口が常に同
じ順序で拡開駆動するため、おもしろみに欠けるきらい
があった。また、第一の駆動入賞口が拡開駆動する際に
は、常に毎回事前報知が行われるため、遊技に変化が乏
しく趣向性に欠けるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は前記
の点に鑑みなされたもので、複数の駆動入賞口を有する
弾球遊技機において、前記駆動入賞口の拡開態様や事前
報知にバラエティを持たせ、遊技の趣向性を高めた弾球
遊技機を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1の発
明は、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射装置を備
え、前記発射装置により前記遊技領域中に打ち込まれた
遊技球が前記遊技領域の駆動入賞口に入賞することによ
り遊技者に遊技上の価値を付与する弾球遊技機におい
て、前記駆動入賞口を複数備え、所定条件に起因して前
記複数の駆動入賞口のうち少なくとも一の駆動入賞口を
選択して入賞領域を拡開及び縮小閉鎖駆動する選択駆動
制御手段と、前記選択駆動制御手段により選択された駆
動入賞口がいずれの駆動入賞口であるかを当該駆動入賞
口の拡開駆動前に遊技者に事前に報知する事前報知手段
と、前記事前報知手段により遊技者に事前報知する第1
の遊技状態と、遊技者に事前報知を行わない第2の遊技
状態とのいずれかを所定条件に起因して選択する事前報
知選択制御手段を備えたことを特徴とする弾球遊技機に
係る。
【0006】請求項2の発明は、請求項1において、選
択された駆動入賞口の拡開駆動を、事前報知手段の事前
報知によって、前記駆動入賞口の拡開駆動前に遊技者に
事前に報知することを特徴とする。
【0007】請求項3の発明は、請求項1又は2におい
て、選択されて拡開駆動する駆動入賞口の閉鎖駆動を、
事前報知手段の事前報知によって、前記駆動入賞口の閉
鎖駆動前に遊技者に事前に報知することを特徴とする。
【0008】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
か一項において、選択された駆動入賞口に対する発射装
置からの遊技球の到達時間に合わせて事前報知のタイミ
ングを駆動入賞口毎に設定したことを特徴とする。
【0009】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
か一項において、表示装置を備え、該表示装置による表
示で事前報知することを特徴とする。
【0010】請求項6の発明は、請求項5において、表
示装置は、駆動入賞口と、前記駆動入賞口の近傍のうち
少なくとも一方に設けられたことを特徴とする。
【0011】請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれ
か一項において、音声発生装置を備え、該音声発生装置
による音声で事前報知することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に基づき本発明の
好適な実施形態を説明する。図1は本発明の一実施例に
係る弾球遊技機全体の正面図、図2は同弾球遊技機の遊
技盤の正面図、図3は同弾球遊技機のシステム制御を簡
略に示すブロック図、図4は同弾球遊技機の表示制御を
簡略に示すブロック図、図5は乱数更新処理に関するフ
ローチャート、図6は駆動入賞口用乱数取得記憶処理に
関するフローチャート、図7は駆動入賞口当否判定処理
に関するフローチャート、図8は駆動入賞口用図柄変動
時間決定処理に関するフローチャート、図9は事前報知
決定処理に関するフローチャート、図10は駆動入賞口
抽選選択処理に関するフローチャート、図11は打ち出
しタイミング報知処理に関するフローチャート、図12
は駆動入賞口拡開駆動処理に関するフローチャート、図
13は打ち止めタイミング報知処理に関するフローチャ
ート、図14は駆動入賞口縮小閉鎖駆動処理に関するフ
ローチャートである。
【0013】図1及び図2に示す弾球遊技機(ここでは
パチンコ遊技機)1は、遊技盤3の縁に遊技球の外側誘
導レール4及び内側誘導レール5が略円形に立設され、
前記内側誘導レール5によって囲まれた遊技領域6の中
心線上にその上部から下部に向かって順に表示装置9、
第1種始動入賞口10、電動役物である中駆動入賞口1
2、特別電動役物である大入賞口15、アウト口17が
配設され、また上方両側にはランプ風車18a,18
b、その左側ランプ風車18aの下方に電動役物である
左駆動入賞口11、右側ランプ風車18bの下方に電動
役物である右駆動入賞口13が設けられ、前記電動役物
である左駆動入賞口11と右駆動入賞口13の下方に風
車22a,22b、その下方に駆動入賞口図柄用図柄始
動ゲート19a,19bが配設されている。また前記駆
動入賞口図柄用図柄始動ゲート19a,19bの左右に
は左袖入賞口23と右袖入賞口25、さらには前記大入
賞口15の両側に左落とし入賞口27と右落とし入賞口
29が配設されている。前記駆動入賞口用図柄始動ゲー
ト19a,19bを除く種々の入賞口に遊技球が入賞す
ると所定数の遊技球が賞品球として払い出される。ま
た、この弾球遊技機においては、特定の条件で所定の特
別遊技状態、この例では大当たりとなると大入賞口15
が開放され、遊技球が入賞し易い状態となる。
【0014】前記遊技盤3の前面側にはガラス枠31、
払い出された遊技球を受けるための上側球受け皿32、
該上側球受け皿32を取り付けるための取付板33、前
記上側球受け皿32の飽和時に遊技球を受けるための下
側球受け皿34、遊技状態を報知するランプ表示器3
5,36、音声や効果音を発して遊技状態を遊技者に報
知するスピーカ(音声発生装置)37、遊技者の発射操
作に応じて遊技球を遊技領域6に向けて弾発発射する発
射装置H等がそれぞれ組み付けられている。次に所要の
各部についてさらに詳述する。
【0015】前記表示装置9は、その上部の駆動入賞口
用図柄表示装置41と中部の特別図柄表示装置43とよ
りなり、数字、アルファベット、記号或いは絵(キャラ
クター)等の駆動入賞口用図柄又は特別図柄を変動表示
及び停止表示可能となっている。また、前記特別図柄表
示装置43には、後に詳述する各駆動入賞口11,1
2,13に対する事前報知も表示可能としている。駆動
入賞口用図柄表示装置41は7セグメントLED等から
なる駆動入賞口用図柄表示部45を有する。また、駆動
入賞口用図柄表示部45の両側にはLED等からなる駆
動入賞口図柄変動数記憶表示器47が設けられ、前記駆
動入賞口用図柄始動ゲート19a,19bを遊技球が通
過することによって発生する図柄変動開始の数を、現在
変動中のものを除いて保留回数(この例では最高4回)
として記憶し表示するようになっている。
【0016】前記特別図柄表示装置43は、液晶、ドッ
トマトリックス若しくはLED表示装置等の表示装置か
らなり、この実施例では、窓枠部49内にカラー表示可
能な液晶表示器(TFT−LCDモジュール)等からな
る画像表示部(可変表示領域)50が設けられている。
この画像表示部50は、横に並ぶ3つの表示領域に分割
されて左側表示領域、中央表示領域、右側表示領域とな
っており、左側表示領域には左特別図柄が、中央表示領
域には中特別図柄が、右側表示領域には右特別図柄が、
それぞれ判定図柄(判定結果表示用図柄)として、変動
表示及び停止表示可能とされている。なお、この実施例
における前記左側表示領域、中央表示領域、右側表示領
域にそれぞれ表示される特別図柄は、‘0’,‘1’,
‘2’,‘3’,‘4’,‘5’,‘6’,‘7’,
‘8’,‘9’,‘10’,‘11’の12通りの図柄
とされている。
【0017】また、前記画像表示部50には、前記特別
図柄の変動中に、該特別図柄に加えて背景(建物、風景
等)、キャラクター(人物、動物、植物、物等)、文字
等の装飾図柄が表示され、該装飾図柄は前記特別図柄の
変動開始等の所定始動条件に起因して変動表示可能とな
っている。さらに、前記窓枠部49の左右内側にはLE
D等からなる特別図柄変動数記憶表示器51が設けられ
ている。
【0018】前記第1種始動入賞口10は表示装置9の
真下に設けられ、開口したものとされている。また、前
記左,中,右の各駆動入賞口11,12,13について
は、二つの可動翼片(左駆動入賞口11においては11
a,11b、中駆動入賞口12においては12a,12
b、右駆動入賞口13においては13a,13b)が各
駆動入賞口背面の駆動入賞口用ソレノイドによって、通
常状態である略垂直な縮小閉鎖状態と略V字形に入賞
(入球)領域を拡開させる拡開状態間を変化可能に制御
されるものとなっている。なお、この例では前記左,右
駆動入賞口11,13の上部には、ピン状の障害突起2
0が突設され、前記二つの可動翼片(左駆動入賞口11
では11a,11b、右駆動入賞口13では13a,1
3b)が略垂直の縮小閉鎖時に遊技球が前記左,右駆動
入賞口11,13へ入賞するのを阻止する構成になって
いる。前記中駆動入賞口12においては、上部に第1種
始動入賞口10が設けられ、縮小閉鎖状態における遊技
球の入賞が阻止されている。
【0019】また、前記遊技盤3の背面には、前記各駆
動入賞口11,12,13及び第1種始動入賞口10に
入賞した球を検出する特別図柄変動開始スイッチが各入
賞球の通路に設けられており、該入賞球の検出によって
前記特別図柄表示装置43の図柄変動を開始するように
なっている。その際、特別図柄変動中に各駆動入賞口1
1,12,13及び第1種始動入賞口10に入賞した球
の個数、すなわち特別図柄の変動を開始する回数につい
ては、保留回数(この例では最高4回)を、前記特別図
柄変動数記憶表示器51に表示し、記憶数の減少によっ
て前記表示器51の表示個数を減らすようになってい
る。
【0020】前記駆動入賞口用図柄始動ゲート19a,
19bは、駆動入賞口用図柄変動開始スイッチを備え、
該駆動入賞口用図柄変動開始スイッチでゲート19a,
19bを通過する遊技球を検出する。検出された入賞信
号は、後に詳述する図3,図4に示すメイン制御回路7
0及び表示制御回路90へ送られる。前記入賞信号を受
け取ったメイン制御回路70では駆動入賞口当否判定用
ラベル−FRND−Mカウンタ,駆動入賞口用図柄変動
時間決定用ラベル−FRND−Hカウンタ,駆動入賞口
の抽選選択用ラベル−FRND−Kカウンタの数値が取
得(抽出)され、それらの取得数値がメイン制御回路7
0のRAM73の駆動入賞口用図柄乱数記憶領域に一旦
格納される。そして、当該格納された各数値に基づい
て、駆動入賞口に対する当たり及び外れの判定、駆動入
賞口用停止図柄の決定、駆動入賞口の抽選選択等が行わ
れ、その決定された停止図柄等の制御データに基づい
て、駆動入賞口用図柄表示装置41が駆動入賞口用図柄
表示部45で駆動入賞口用図柄の変動及び停止を行い、
当たりの場合には前記選択された駆動入賞口で拡開及び
縮小閉鎖駆動するようになっている。それに対し、前記
入賞信号を受け取った表示制御回路90では、事前報知
決定用ラベル−FRND−Jカウンタの数値が取得さ
れ、その取得数値が表示制御回路90の制御データRA
M93に一旦格納される。当該格納された数値に基づい
て、前記選択された駆動入賞口について及びその拡開及
び縮小閉鎖駆動について事前報知するか否かが決定され
る。また、前記左袖入賞口23と右袖入賞口25の入賞
球を検出する左袖入賞口用検出スイッチと右袖入賞口用
検出スイッチ、前記左落とし入賞口27と右落とし入賞
口29の入賞球を検出する左落とし入賞口用検出スイッ
チと右落とし入賞口用検出スイッチが、それぞれ対応す
る遊技盤背面に設けられている。
【0021】前記大入賞口15は第1種始動入賞口10
の下方に設けられ、大入賞口開放用ソレノイドと該ソレ
ノイドによって開閉する開閉板61とを備えている。こ
の大入賞口15は、通常は開閉板61が閉じた状態とさ
れ、当該大入賞口15の内部には、該大入賞口15の開
放と同時に開放して入賞可能にする特定領域入賞口63
とを有する。さらに、該特定領域入賞口63には、所定
条件時に特定領域開放用ソレノイドにより開閉される開
閉扉(図示せず)が設けられている。また、前記特定領
域入賞口63には特定入賞球を検出する特定入賞球検出
スイッチが設けられ、該入賞球の検出により大入賞口1
5を再度開ける継続権利が成立するようにされている。
また、大入賞口15内の略中央には、前記大入賞口15
に入賞しかつ前記特定領域入賞口63に入賞しなかった
入賞球を検出する入賞球数カウントスイッチが設けられ
ている。
【0022】前記特別図柄表示装置43の作動及び大入
賞口15の作動、つまり特別遊技実行時(大当たり成立
時)の動作について説明する。前記のように各駆動入賞
口11,12,13や第1種始動入賞口10に遊技球が
入賞し、特別図柄変動開始スイッチによって入賞球が検
出されると、前記特別図柄変動開始スイッチにより入賞
信号が後述する図3に示すメイン制御回路70へ送ら
れ、それに伴って、メイン制御回路70の各種乱数値が
取得(抽出)され、その取得数値がメイン制御回路70
のRAM73の特別図柄乱数記憶領域に一旦格納され
る。そして、当該格納された各数値に基づいて大当たり
の判定、確定停止図柄の決定(作成)、リーチの有無決
定、図柄変動・停止パターン及び背景図柄の種類の決定
等が行われ、その決定(選択)された確定停止図柄や図
柄変動・停止パターン等がコマンド(指示信号)として
サブ制御回路である表示制御回路90へ送信され、それ
を受けた表示制御回路90が特別図柄表示装置43に制
御データをセットし、該制御データによる制御を実行す
ることによって、前記特別図柄表示装置43における画
像表示部50の左側表示領域、中央表示領域、右側表示
領域で特別図柄の変動を開始する。
【0023】前記特別図柄の変動開始から所定時間(前
記選択された各変動パターンで定められている時間、こ
の例では最低5.1秒から最高57.1秒)変動後、例
えば、左側表示領域、中央表示領域、右側表示領域の順
や左側表示領域、右側表示領域、中央表示領域の順等で
特別図柄が変動停止して、停止図柄が確定表示される。
その際、決定された停止図柄及び図柄変動・停止パター
ン等によっては、リーチ状態が成立することがある。こ
こで、リーチ状態とは、画像表示部50で特別図柄の変
動表示が開始された後、表示制御が進行して表示結果が
停止表示される前段階において、特定の表示態様、つま
り大当たりの組合せが表示され易い可変表示態様となっ
たと遊技者に思わせるための表示態様をいう。この実施
例では、リーチ状態の1つとして、前記画像表示部50
の各表示領域の内、最終停止図柄(ここでは中特別図
柄)を表示する表示領域(ここでは中央表示領域)だけ
を残して、残りの二つの表示領域で図柄が特定の組合せ
(例えば同一図柄)となるように停止表示するリーチ変
動表示処理がなされている。
【0024】また、前記リーチ状態時には、前記画像表
示部50における特別図柄(主に最終停止特別図柄)の
変動時間を長くしたり、前記画像表示部50における特
別図柄の背後に表示される背景画像を変化させたり、該
画像表示部50上に前記キャラクターや文字を表示する
等、複数の態様のリーチアクションの中から選択された
リーチアクションが演出されるようになっている。な
お、前記リーチ状態になる前に、該リーチ状態になる可
能性又は大当たりになる可能性が高いことを報知する予
告(予兆)が演出されるようにしても良い。前記予告と
しては、画像表示部50上へのキャラクター表示や残像
表示等が挙げられる。
【0025】前記停止特別図柄の組合せが、予め決めら
れた特定の当たり図柄組合せ(大当たり図柄組合せ)、
例えば、同一図柄の組合せからなる通称ぞろ目である
と、大当たり状態に移行する。大当たり状態になると、
前記大入賞口15の開閉板61が開いて遊技領域6表面
を落下してくる遊技球を受け止め、大入賞口15へ入賞
可能にし、該大入賞口15への入賞があると、図示しな
い賞品球払出装置により所定数の遊技球が賞品球として
払い出される。前記開閉板61は、所定時間(例えば2
9.5秒)経過後、或いは入賞球数カウントスイッチで
検出された入賞球数が所定個数(例えば10個)となっ
た時点で閉じるようにされている。なお、前記入賞球数
カウントスイッチで検出された入賞球数は、特別図柄表
示装置43の画像表示部50に、0〜10までの数字又
は棒グラフのように表示されるようになっている。
【0026】また、大入賞口15の開放中又は大入賞口
15が閉じてから約2秒以内に、特定領域入賞口63へ
の入賞球を特定入賞球検出スイッチが検出すると、前記
大当たりを再度繰り返す継続権利が発生し、所定最高回
数(例えば最高15回又は13回)、前記開閉板61の
開放を繰り返すようになっている。なお、実施例では、
大当たり成立時に確定停止表示される大当たり図柄の組
合せが特定の図柄組合せ、具体的には‘1’、‘3’、
‘5’、‘7’、‘9’、‘11’の何れかの奇数のぞ
ろ目からなる図柄組合せであるときには、前記大当たり
継続権利の発生する最高回数、いわゆるラウンド数が1
3ラウンド(回)となり、一方、確定停止表示される大
当たり図柄の組合せが非確変図柄(通常図柄)である
‘0’、‘2’、‘4’、‘6’、‘8’、‘10’の
何れかの偶数のぞろ目からなる図柄組合せ(通常図柄組
合せ)であるときには、前記ラウンド数が15ラウンド
(回)となる。
【0027】図3には、弾球遊技機1の裏側に設置され
た遊技系統の主制御を行うメイン制御回路70及び該メ
イン制御回路70の制御下で前記特別図柄表示装置43
の画像表示部50における特別図柄、背景,キャラクタ
ー,文字等の装飾図柄の表示制御及び事前報知の選択や
制御等を行う表示制御回路(サブ制御回路)90等、当
該弾球遊技機1のシステム制御ブロックが示されてい
る。
【0028】前記メイン制御回路70は、内部に遊技制
御用プログラムに従って制御動作を行うCPU72、該
CPU72のワーク用メモリとして機能するRAM7
3、遊技制御用プログラムを記憶するROM74を備え
たワンチップマイクロコンピュータ71と、該コンピュ
ータ71と前記表示制御回路90等を結ぶI/O(入出
力)バス75,76、出力ポート77、ドライバ78、
バッファゲート79、インターフェイス80、初期リセ
ット回路81、定期リセット回路82等により構成され
ている。
【0029】前記CPU72は、制御部、演算部、各種
カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備え、演算制
御を行う他、大当たり(特別遊技状態)の発生確率や駆
動入賞口用図柄による当たり(前記各駆動入賞口11,
12,13の拡開駆動)の発生確率を定める乱数等も生
成している。また、前記RAM73は特別図柄変動開始
スイッチの検出信号及び駆動入賞口用図柄変動開始スイ
ッチの検出信号用の記憶領域、CPU72で生成される
各種乱数値用の記憶領域、各種データを一時的に記憶す
る記憶領域やフラグ、並びにCPU72の作業領域を備
えている。さらに、前記ROM74には、遊技上の制御
プログラムや制御データ、制御コマンドが書き込まれて
いる他、大当たり及び駆動入賞口の当たりの判定値等が
書き込まれている。
【0030】初期リセット回路81は、電源回路87に
よる電源投入時にワンチップマイクロコンピュータ71
をリセットするための回路である。初期リセット回路8
1から送られてきた初期リセットパルスに応答して、ワ
ンチップマイクロコンピュータ71は各種制御情報を初
期化する。
【0031】定期リセット回路82は、ワンチップマイ
クロコンピュータ71に対し、定期的(例えば4mse
c毎)にリセットパルスを与え、ワンチップマイクロコ
ンピュータ71のROM74に記憶されている遊技制御
用プログラムを先頭から繰り返し実行させるための回路
である。
【0032】また、前記メイン制御回路70から出力さ
れる制御信号に基づいて、ドライバ78に接続された
左,中,右駆動入賞口11,12,13、大入賞口15
が制御されている。その他、ドライバ78及び情報出力
回路83を介して、大当たり情報や図柄確定情報、確率
変動情報等の各種遊技情報がホストコンピュータである
ホール用の管理装置84に出力されている。さらに、I
/Oバス75及び出力ポート77を介して発光体制御回
路88が発光体制御信号を受け取り、当該制御信号に基
づいてランプ表示器35,36等が制御されている。そ
の他、前記ワンチップマイクロコンピュータ71には、
I/Oバス75を介して音声制御回路85が接続されて
いる。前記音声制御回路85では、図示しないが音声合
成回路及び音声増幅回路を制御してスピーカ37により
発生される音声を制御する。なお、メイン制御回路70
は、前記各駆動入賞口11,12,13を拡開駆動する
拡開駆動制御手段と、縮小閉鎖(この例では閉鎖)する
縮小閉鎖駆動制御手段にも相当する。
【0033】さらに、各種入賞口に入賞した遊技球を検
出する、特別図柄変動開始スイッチ、駆動入賞口用図柄
変動開始スイッチ、特定入賞球検出スイッチ、入賞球数
カウントスイッチ、その他の入賞口用検出スイッチ等の
各検出器から出力される検出信号は、前記インターフェ
イス80を介してメイン制御回路70に送信されるよう
になっている。
【0034】その他、前記メイン制御回路70には、電
源回路87と、前記発射装置Hによる遊技球の発射を制
御するための発射制御回路100と、払い出し装置(図
示せず)による賞品球や貸球の払い出しを制御するため
の払い出し制御回路110が接続されている。
【0035】前記表示制御回路90には、駆動入賞口用
図柄表示装置41、駆動入賞口用図柄変動数記憶表示器
47、特別図柄表示装置43、特別図柄変動数記憶表示
器51が接続され、制御されるようになっている。ま
た、前記発光体制御回路88と音声制御回路85もこの
表示制御回路90に接続され、当該表示制御回路90で
選択決定される事前報知を、前記特別図柄表示装置43
のみならずランプ表示器35,36やスピーカ37でも
行えるようにし、様々な遊技演出を可能にしている。
【0036】前記表示制御回路90は、前記メイン制御
回路70からの制御信号に基づいて所定の表示制御処理
を行うサブ制御回路に相当する。また、この表示制御回
路90は、表示装置9(特には特別図柄表示装置43の
画像表示部50)に表示する遊技画像(特別図柄(判定
図柄)、キャラクター,背景,文字等の装飾図柄が含ま
れる。)や事前報知の表示制御及びスピーカ37の音声
による事前報知の制御、さらにはランプ表示器35,3
6の点滅による演出を行うためのものである。この表示
制御回路90は、図4に示すように、前記表示装置9に
遊技画像を表示するための制御データや事前報知のため
の制御データを記憶する制御データROM92、前記制
御データを書き換え可能に記憶する制御データRAM9
3、特別図柄、キャラクター,背景,文字等の装飾図柄
等の画像データ(判定図柄変動・停止表示データや装飾
図柄表示データ等)を記憶する画像データROM96、
メイン制御回路70の制御信号に基づき制御データRO
M92及び制御データRAM93に従って表示制御デー
タを制御する表示制御用CPU(制御部、演算部、各種
カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備えてい
る。)91、該表示制御用CPU91からの指令に基づ
いて画像データROM96から必要なデータを読み出
し、前記特別図柄や背景,キャラクター,文字等の装飾
図柄等のマップデータを生成するVDP94、該VDP
94で生成したデータを格納するVRAM95、前記格
納記憶された画像データをRGB信号に変換するD−A
変換回路97、リセット回路98等よりなる。なお、D
−A変換回路97によって変換されたRGB信号は特別
図柄表示装置43に入力され、またVDP94から複合
同期信号SYNCを表示装置9の特別図柄表示装置43
に供給する。そして、特別図柄表示装置43は、送信さ
れてきたRGB信号及び複合同期信号SYNCに基づい
て画像表示部50に画像を表示する。
【0037】この実施例における前記メイン制御回路7
0のCPU72のカウンタとしては、大当たり判定カウ
ンタをはじめとした各種カウンタが挙げられるが、この
発明における主なカウンタとして、表1に示すように、
ラベル−FRND−M,ラベル−FRND−H,ラベル
−FRND−J,ラベル−FRND−Kの4種類のカウ
ンタがある。各カウンタの作動については次に示す。
【0038】
【表1】
【0039】ラベル−FRND−Mは、前記駆動入賞口
用図柄表示部45に停止表示する駆動入賞口用図柄を決
定すると共に該駆動入賞口の当たり及び外れを判定する
もので、弾球遊技機1の電源投入時、‘0’から始まっ
て割り込み時間(この例では4msec)ごとに‘1’
ずつ加算され、‘9’に至った後、再び‘0’から始ま
って加算が繰り返される。このラベル−FRND−Mの
数値Q1は、駆動入賞口用図柄始動ゲート19a,19
bを通過した遊技球を駆動入賞口用図柄変動開始スイッ
チで検出するごとに取得され、表示中の駆動入賞口用図
柄当たり用のものを含めて、最大5個まで前記メイン制
御回路70のRAM73に格納される。
【0040】また、前記ラベル−FRND−Mの数値に
は、各数値に対応する駆動入賞口用図柄が予め割り当て
られている。実施例においては、ラベル−FRND−M
の取得数値が‘1’のときは駆動入賞口用図柄表示部4
5に停止表示する駆動入賞口用図柄が‘1’となる等、
ラベル−FRND−Mの取得数値がそのまま駆動入賞口
用図柄表示部45に停止表示する駆動入賞口用図柄とし
て割り当てられている。
【0041】ラベル−FRND−Hは、駆動入賞口用図
柄表示部45における駆動入賞口用図柄の変動開始から
停止までの変動時間を決定するためのものであり、弾球
遊技機1の電源投入時、‘0’から始まって前記割り込
み時間ごとに‘1’ずつ加算され、‘4’に至った後、
再び‘0’から始まって加算が繰り返される。このラベ
ル−FRND−Hの数値Q2は、駆動入賞口用図柄始動
ゲート19a,19bを通過した遊技球を駆動入賞口用
図柄変動開始スイッチで検出するごとに取得され、表示
中の駆動入賞口用図柄に対するものを含めて、最大5個
まで前記メイン制御回路70のRAM73に格納され
る。
【0042】ラベル−FRND−Jは、後に詳述するラ
ベル−FRND−Kを利用して前記左駆動入賞口11,
中駆動入賞口12,右駆動入賞口13のうちから抽選選
択された駆動入賞口がどの駆動入賞口であるか、及び抽
選選択された駆動入賞口における拡開駆動と縮小閉鎖駆
動を、事前報知手段(この実施例では前記特別図柄表示
装置43、ランプ表示器35,36、スピーカ37が事
前報知手段を兼ねる。)によって遊技者に事前報知する
第1の遊技状態と、事前報知を行わない第2の遊技状態
とのいずれかを抽選選択する事前報知選択制御手段に相
当する。なお、前記拡開駆動及び縮小閉鎖駆動に関する
事前報知は、発射装置Hによって発射された遊技球が各
駆動入賞口へ到達する時間を考慮し、前記選択された駆
動入賞口に合わせたタイミングで行われるように表示制
御手段90で制御される。この実施例では発射装置Hに
より発射された遊技球が各駆動入賞口へ到達するまでの
平均時間は、左駆動入賞口11が約1.5秒、中駆動入
賞口12が約2.5秒、右駆動入賞口13が約2秒であ
る。
【0043】前記ラベル−FRND−Jは、弾球遊技機
1の電源投入時、‘0’から始まって前記割り込み時間
ごとに‘1’ずつ加算され、‘1’に至った後、再び
‘0’から始まって加算が繰り返される。このラベル−
FRND−Jの数値Q3は、駆動入賞口用図柄始動ゲー
ト19a,19bを通過した遊技球を駆動入賞口用図柄
変動開始スイッチで検出するごとに取得され、表示中の
駆動入賞口用図柄に対するものを含めて、最大5個まで
前記表示制御回路90の制御データRAM93に格納さ
れる。
【0044】ラベル−FRND−Kは、前記ラベル−F
RND−Mの取得数値により駆動入賞口当否判定が当た
りの場合に、拡開駆動及び縮小閉鎖駆動する一の駆動入
賞口を前記左駆動入賞口11と中駆動入賞口12と右駆
動入賞口13のうちから抽選選択するためのものであ
り、選択駆動制御手段(抽選選択駆動手段と称してもよ
い)に相当する。ラベル−FRND−Kの数値Q4は、
弾球遊技機1の電源投入時、‘0’から始まって前記割
り込み時間ごとに‘1’ずつ加算され、‘2’に至った
後、再び‘0’から始まって加算が繰り返される。この
ラベル−FRND−Kの数値Q4は、駆動入賞口用図柄
始動ゲート19a,19bを通過した遊技球を駆動入賞
口用図柄変動開始スイッチで検出するごとに取得され、
表示中の駆動入賞口用図柄に対するものを含めて、最大
5個まで前記メイン制御回路70のRAM73に格納さ
れる。なお、前記RAM73に記憶された各カウンタの
数値は、各カウンタの数値に関する一連の遊技動作処理
後、クリア処理される。
【0045】本発明に係る弾球遊技機1では、前記メイ
ン制御回路70及び表示制御回路90において、各種様
々の処理が行われる。前記処理のうち、乱数更新処理
(S10)、駆動入賞口用乱数取得記憶処理(S2
0)、駆動入賞口当否判定処理(S30)、駆動入賞口
用図柄変動時間決定処理(S40)、事前報知決定処理
(S60)、駆動入賞口抽選選択処理(S70)、打ち
出しタイミング報知処理(S80)、駆動入賞口拡開駆
動処理(S90)、打ち止めタイミング報知処理(S1
10)、駆動入賞口縮小閉鎖駆動処理(S130)につ
いて、具体例を示しつつ前記カウンタとの関係から詳述
する。なお、図3,図4に示したメイン制御回路70の
CPUは、割り込み時間(この例においては4mse
c)ごとにメイン制御回路70のROM74に記憶され
ている各プログラム(メインルーチン)を実行する。
【0046】乱数更新処理(S10)では、表1に示す
各カウンタの乱数範囲において、図5に示すような処理
(S10)がなされる。その際、前記ラベル−FRND
−Jのカウンタについては表示制御回路90で処理さ
れ、他のカウンタについてはメイン制御回路70で処理
される。この乱数更新処理(S10)では、各カウンタ
の各数値Qn(n=1〜4)が前記所定時間毎に1ずつ
加算され(S11)、前記各数値Qnが所定最大値X
(ラベル−FRND−Mの場合は9、ラベル−FRND
−Hの場合は4、ラベル−FRND−Jの場合は1、ラ
ベル−FRND−Kの場合は2)に至ると次に再び
‘0’に戻る繰り返しを行う(S12,S13)。そし
て、各カウンタの更新数値がメイン制御回路70のRA
M73及び表示制御回路90の制御データ用RAM93
における各カウンタと対応する乱数記憶エリアにそれぞ
れ記憶される(S14)。なお、図5中における『Q
n’』は、加算(更新)される前の各カウンタの数値を
意味する。
【0047】駆動入賞口用乱数取得記憶処理(S20)
では、図6に示すように、メイン制御回路70及び表示
制御回路90において、まず、遊技球が前記駆動入賞口
用図柄始動ゲート19a,19bを通過したか否か判断
され(S21)、通過した場合には、前記メイン制御回
路70のRAM73及び表示制御回路90の制御データ
RAM93における取得乱数値記憶領域に既に記憶され
ている駆動入賞口用取得乱数(ラベル−FRND−M,
ラベル−FRND−H,ラベル−FRND−J,ラベル
−FRND−Kの取得乱数値)の記憶数が、それぞれ最
大記憶数の5個未満か否か判断され(S22)、5個未
満の場合には、新たに各種(ラベル−FRND−M,ラ
ベル−FRND−H,ラベル−FRND−J,ラベル−
FRND−K)の乱数値が取得される(S23)。ま
た、新たに取得された各種乱数値は前記RAM73、制
御データRAM93の対応する取得乱数値記憶領域に追
加記憶される(S24)。なお、前記S21で駆動入賞
口用図柄始動ゲート19a,19bを遊技球が通過して
いない場合、又は前記S22で駆動入賞口用取得乱数の
記憶数が5以上の場合は、直ちに駆動入賞口用乱数取得
記憶処理(S20)が終了される。このようにして取得
されたラベル−FRND−M(Q1),ラベル−FRN
D−H(Q2),ラベル−FRND−J(Q3),ラベ
ル−FRND−K(Q4)の乱数値は、駆動入賞口の当
否判定処理(S30)、駆動入賞口用図柄変動時間決定
処理(S40)、事前報知決定処理(S50)、駆動入
賞口抽選選択処理(S70)、打ち出しタイミング報知
処理(S80)、駆動入賞口拡開駆動処理(S90)、
打ち止めタイミング報知処理(S110)、駆動入賞口
縮小閉鎖駆動処理(S130)等の各処理で利用され
る。
【0048】駆動入賞口当否判定処理(S30)では、
図7に示すように、メイン制御回路70で、まず、前記
左,中,右の各駆動入賞口11,12,13に対する当
否判定の条件が成立しているか否かが判断される(S3
1)。この例において当否判定条件が成立している場合
とは、駆動入賞口用図柄が現在変動中でない場合や前記
左,中,右の各駆動入賞口11,12,13の拡開が終
了している場合において、駆動入賞口用乱数がRAM7
3内に各種記憶されている場合である。そして、前記S
31で当否判定条件が成立していると判断された場合に
は、前記メイン制御回路70のRAM73に記憶されて
いるラベル−FRND−Mの取得数値Q1が1つ読み出
されて、予め設定されている駆動入賞口用当たり数値、
この例では‘3’,‘7’と対比され(S32)、前記
取得数値Q1が‘3’又は‘7’の何れかと一致すれば
当たり(すなわち左,中,右の各駆動入賞口11,1
2,13のうち何れかの一が拡開駆動)と決定され、当
否判定フラグFが1にセットされる(S33)。この例
における駆動入賞口の当たり確率は、前記ラベル−FR
ND−M(Q1)の乱数範囲が0〜9であるため、2/
10である。また、前記S31で当否判定条件が成立し
ない場合、あるいは前記S32でラベル−FRND−M
の取得数値Q1が‘3’及び‘7’のいずれでもない場
合には、前記当否判定フラグFは1にセットされること
無く、直ちに終了される。なお、前記S32で判断に供
された前記ラベル−FRND−Mの取得数値は、メイン
制御回路70のRAM73から削除される。
【0049】駆動入賞口用図柄変動時間決定処理(S4
0)は、図8に示されるように、まず、前記メイン制御
回路70のRAM73にラベル−FRND−Hの記憶取
得数値Q2があるか否かによって駆動入賞口用図柄変動
開始か否かが判断され(S41)、前記記憶取得数値Q
2が存在する場合には駆動入賞口用図柄変動開始と判断
される。前記S41で駆動入賞口用図柄変動開始と判断
された場合には、続いて前記メイン制御回路70のRA
M73からラベル−FRND−Hの取得数値Q2が1つ
読み出されて、その取得数値Q2が‘0’,‘1’,
‘2’,‘3’,‘4’のいずれの値であるかが判断さ
れる。そして、前記S42で前記ラベル−FRND−H
の取得数値Q2が‘0’と判断された場合には、前記駆
動入賞口用図柄の変動時間が6秒に設定され(S4
3)、前記駆動入賞口用図柄の変動開始6秒後に前記駆
動入賞口用図柄表示部45で該駆動入賞口用図柄の変動
が停止するようにされる。
【0050】前記ラベル−FRND−Hの取得数値Q2
が‘1’の場合(S44)には、前記駆動入賞口用図柄
の変動時間が11秒に設定され(S45)、前記ラベル
−FRND−Hの取得数値Q2が‘2’の場合(S4
6)には、前記変動時間が16秒に設定される(S4
7)。また、前記ラベル−FRND−Hの取得数値Q2
が‘3’の場合(S48)には、前記変動時間が21秒
に設定され(S49)、前記ラベル−FRND−Hの取
得数値Q2が‘0’〜‘3’の何れでもない場合、すな
わち、前記取得数値Q2が‘4’の場合には、前記図柄
変動時間が26秒に設定される(S50)。そして、そ
れぞれの場合において前記変動時間終了後に前記駆動入
賞口用図柄表示部45で駆動入賞口用図柄の変動が停止
するようにされる。
【0051】前記判定に供されたラベル−FRND−H
の取得数値は、メイン制御回路70のRAM73から削
除され、前記駆動入賞口用図柄変動数記憶表示器47に
おける保留回数表示が減らされる。また、前記メイン制
御回路70のRAM73にラベル−FRND−Hの取得
数値が複数存在する場合には、前回の駆動入賞口用図柄
の変動がラベル−FRND−Mの取得数値Q1に基づく
図柄で一旦停止し、遊技者に判断できる程度の時間(こ
の例では拡開時間の5秒間)だけ停止表示した後、次に
読み出された取得数値に基づく駆動入賞口用図柄の変動
開始が行われるようになっている。それに対し、前記メ
イン制御回路70のRAM73にラベル−FRND−H
の記憶取得数値Q2が残っていない場合には、駆動入賞
口用図柄が変動を開始しないため(S41)、直ちに駆
動入賞口用図柄変動時間決定処理(S40)は終了され
る。
【0052】事前報知決定処理(S60)では、図9に
示すように、前記表示制御回路90において、まず前記
当否判定フラグFが1にセットされているか否か判断さ
れる(S61)。そして前記当否判定フラグFが1の場
合には、前記ラベル−FRND−Jの取得数値Q3が、
事前報知決定数値として予め決定されている‘0’か否
か判断され(S62)、取得数値Q3が‘0’の場合に
は、事前報知フラグJが1にセットされて事前報知を行
う第1遊技状態が選択決定される(S63)。なお、前
記S61において当否判定フラグFが1ではない場合、
又は前記S62で前記ラベル−FRND−Jの取得数値
Q3が‘0’でない場合、すなわち‘1’の場合には、
直ちに事前報知決定処理(S60)が終了され、事前報
知を行わない第2遊技状態が選択されたことになる。こ
の実施例における事前報知の確率は、前記当たり確率が
2/10のため、2/10×1/2=1/10である。
このように、たまに事前報知されることによって、遊技
者は遊技に対する興趣が高まり、また遊技店は、事前報
知による遊技者の出球獲得増大で過大な損失を受けるの
を避けることができる。
【0053】駆動入賞口抽選選択処理(S70)では、
図10に示すように、メイン制御回路70において、ま
ず、前記当否判定フラグFが1にセットされているか否
か判断される(S71)。そして前記当否判定フラグF
が1の場合には、前記左,中,右駆動入賞口11,1
2,13のうち何れかの一の駆動入賞口を抽選選択する
カウンタであるラベル−FRND−Kの取得数値Q4
が、左駆動入賞口開放決定数値として予め決定されてい
る‘0’か否か判断され(S72)、取得数値が‘0’
の場合には、左駆動入賞口11が拡開駆動して開放され
ることが決定される(S73)。
【0054】また、前記ラベル−FRND−Kの取得数
値Q4が、中駆動入賞口開放決定数値として予め決定さ
れている‘1’の場合(S74)には、中駆動入賞口1
2が拡開駆動して開放されることが決定され(S7
5)、また右駆動入賞口開放決定数値として予め決定さ
れている‘2’の場合(S76)には、右駆動入賞口1
3が拡開駆動して開放されることが決定される(S7
7)。なお、前記S71において当否判定フラグFが1
ではない場合には、直ちに駆動入賞口抽選選択決定処理
(S70)は終了される。
【0055】打ち出しタイミング報知処理(S80)で
は、いずれの駆動入賞口が抽選選択されたかを事前報知
するとともに、その選択された駆動入賞口の拡開駆動を
事前報知するための処理が行われる。この打ち出しタイ
ミング報知処理(S80)では、図11に示すように、
表示制御回路90において、まず、前記事前報知フラグ
Jが1にセットされているか否かが判断される(S8
1)。そして、前記事前報知フラグJが1の場合には、
前記駆動入賞口抽選選択処理(S70)において左駆動
入賞口11が拡開駆動して開放されることが決定されて
いる(S73)か否かが判断され(S82)、左駆動入
賞口11の開放が決定されている場合には左駆動入賞口
11の拡開駆動2秒前か判断される(S83)。前記左
駆動入賞口11の拡開駆動2秒前である場合には、『左
入賞口へ打ち出し開始!』と前記特別図柄表示装置43
の画像表示部50で事前報知するように指示されると共
に、同じ意味の事前報知用音声を音声発生装置のスピー
カ37から発生するように指示される(S84)。な
お、前記S83で左駆動入賞口11の拡開駆動2秒前で
ない場合には、前記報知指示はなされることなく、直ち
に打ち出しタイミング報知処理(S80)は終了され
る。
【0056】前記事前報知フラグJが1にセットされて
いると判断され(S81)、前記S82で左駆動入賞口
の開放が決定されていないと判断された場合には、前記
駆動入賞口抽選選択処理(S70)において中駆動入賞
口12の拡開駆動による開放が決定されているか、ある
いは右駆動入賞口13の拡開駆動による開放が決定され
ているか否かが順に判断される(S85)。前記中駆動
入賞口12の拡開駆動による開放が決定されていると判
断された(S85)場合には、さらに中駆動入賞口12
の拡開駆動3秒前か判断される(S86)。そして、前
記中駆動入賞口12の拡開駆動3秒前である場合には、
『中入賞口へ打ち出し開始!』と前記特別図柄表示装置
43の画像表示部50で事前報知するように指示される
と共に、同じ意味の事前報知用音声を音声発生装置のス
ピーカ37から発生するように指示される(S87)。
なお、前記S86で中駆動入賞口12の拡開駆動3秒前
でない場合には、前記報知指示はなされることなく、直
ちに打ち出しタイミング報知処理(S80)は終了され
る。
【0057】また、前記S85において中駆動入賞口1
2ではなく右駆動入賞口13の拡開駆動による開放が決
定されていると判断された場合には、さらに右駆動入賞
口13の拡開駆動2.5秒前か判断される(S88)。
そして、前記右駆動入賞口13の拡開駆動2.5秒前で
ある場合には、『右入賞口へ打ち出し開始!』と前記特
別図柄表示装置43の画像表示部50で事前報知するよ
うに指示されると共に、同じ意味の事前報知用音声を音
声発生装置のスピーカ37から発生するように指示され
る(S89)。なお、前記S88で右駆動入賞口13の
拡開駆動2.5秒前でない場合には、前記報知指示はな
されることなく、直ちに打ち出しタイミング報知処理
(S80)は終了される。
【0058】前記打ち出しタイミングの事前報知指示
(S84,S87,S89)に併せて、前記発光体制御
回路88により制御されるランプ表示器35,36を点
灯あるいは点滅させる等によって、事前報知をわかり易
くするとともに演出効果を高めるようにしてもよい。ま
た、この実施例では、遊技者が事前報知に気付くため及
び事前報知にしたがい発射装置Hを操作するための時間
的余裕を持たせるため、発射された遊技球が各駆動入賞
口11,12,13へ到達する平均到達時間に対して一
律に0.5秒加算した時間、各駆動入賞口の拡開駆動時
よりも前に事前報知するうようにしている。なお、前記
事前報知フラグJが1にセットされていないと判断され
た(S81)場合も前記報知指示はなされることなく、
直ちに打ち出しタイミング報知処理(S80)は終了さ
れる。
【0059】駆動入賞口拡開駆動処理(S90)では、
図12に示すように、メイン制御回路70において、ま
ず、前記当否判定フラグFが1にセットされているか否
か判断される(S91)。そして、前記当否判定フラグ
Fが1の場合には、前記駆動入賞口用図柄の変動時間が
終了したか否か判断され(S92)、終了している場合
には、前記駆動入賞口用図柄表示部45で変動表示され
ている前記駆動入賞口用図柄を当たり図柄、この例では
‘3’又は‘7’で停止させると共に、前記駆動入賞口
抽選選択処理(S70)において選択決定された駆動入
賞口に対して拡開駆動の指示がなされ(S93)、当該
選択決定された駆動入賞口の二つの可動翼片(左駆動入
賞口11にあっては11a,11b、中駆動入賞口12
にあっては12a,12b、右駆動入賞口13にあって
は13a,13b)が、背面の駆動入賞口用ソレノイド
により所定時間(この例では5秒間)拡開駆動し、前記
駆動入賞口11,12,13の入賞領域を遊技球の入球
し易くなる拡開状態とする。
【0060】前記S91で当否判定フラグFが1にセッ
トされていない場合、又は前記S92で右駆動入賞口用
図柄の変動時間が終了していない場合には、直ちに駆動
入賞口拡開駆動処理(S90)が終了される。
【0061】打ち止めタイミング報知処理(S110)
では、駆動入賞口の縮小閉鎖駆動を事前報知するための
処理がなされる。この打ち止めタイミング報知処理(S
110)では、図13に示すように、表示制御回路にお
いて、まず、前記事前報知フラグJが1にセットされて
いるか否かが判断される(S111)。そして、前記事
前報知フラグJが1の場合には、前記駆動入賞口抽選選
択処理(S70)において左駆動入賞口11の拡開駆動
による開放が決定されているか否か判断され(S11
2)、左駆動入賞口11の開放が決定されている場合に
は左駆動入賞口11の縮小閉鎖駆動1秒前か判断される
(S113)。前記左駆動入賞口11の縮小閉鎖駆動1
秒前である場合には、『左入賞口への打ち出し止め!』
と、前記特別図柄表示装置43の画像表示部50で事前
報知するように指示されると共に、同じ意味の事前報知
用音声を音声発生装置のスピーカ37から発生するよう
に指示される(S114)。なお、前記S113で左駆
動入賞口11の縮小閉鎖駆動1秒前でない場合には、前
記報知指示はなされることなく、直ちに打ち止めタイミ
ング報知処理(S110)は終了される。
【0062】また、前記事前報知フラグJが1にセット
されていると判断され(S111)、前記S112で左
駆動入賞口11の開放が決定されていないと判断された
場合には、前記駆動入賞口抽選選択処理(S70)にお
いて中駆動入賞口12の拡開駆動による開放が決定され
ているか、あるいは右駆動入賞口13の拡開駆動による
開放が決定されているか否かが順に判断される(S11
5)。前記中駆動入賞口12の拡開駆動による開放が決
定されていると判断された(S115)場合には、さら
に中駆動入賞口12の縮小閉鎖駆動2秒前か判断される
(S116)。そして、前記中駆動入賞口12の縮小閉
鎖駆動2秒前である場合には、『中入賞口へ打ち出し止
め!』と前記特別図柄表示装置43の画像表示部50で
事前報知するように指示されると共に、同じ意味の事前
報知用音声を音声発生装置のスピーカ37から発生する
ように指示される(S117)。なお、前記S116で
中駆動入賞口12の縮小閉鎖駆動2秒前でない場合に
は、前記報知指示はなされることなく、直ちに打ち止め
タイミング報知処理(S110)は終了される。
【0063】また、前記S115において中駆動入賞口
12ではなく右駆動入賞口13の拡開駆動による開放が
決定されていると判断された場合には、さらに右駆動入
賞口13の縮小閉鎖駆動1.5秒前か判断される(S1
18)。そして、前記右駆動入賞口13の縮小閉鎖駆動
1.5秒前である場合には、『右入賞口へ打ち出し止め
!』と前記特別図柄表示装置43の画像表示部50で事
前報知するように指示されると共に、同じ意味の事前報
知用音声を音声発生装置のスピーカ37から発生するよ
うに指示される(S119)。なお、前記S118で右
駆動入賞口13の縮小閉鎖駆動1.5秒前でない場合に
は、前記報知指示はなされることなく、直ちに打ち止め
タイミング報知処理(S110)は終了される。
【0064】前記打ち止めタイミングの事前報知指示
(S114,S117,S119)に併せて、前記発光
体制御回路88により制御されるランプ表示器35,3
6を消灯あるいは点滅停止させる等によって、事前報知
をわかり易くするとともに演出効果を高めるようにして
もよい。また、この実施例では、各駆動入賞口へ向けて
発射された遊技球が、各駆動入賞口の縮小閉鎖駆動直前
まで駆動入賞口へ到達可能となるように、各駆動入賞口
への遊技球の平均到達時間から一律に0.5秒減算した
時間だけ各駆動入賞口の縮小閉鎖駆動時よりも前に打ち
止めタイミングの事前報知を行うようにしている。な
お、前記事前報知フラグJが1にセットされていないと
判断された(S111)場合も前記報知指示はなされる
ことなく、直ちに打ち出しタイミング報知処理(S11
0)は終了される。また、前記打ち止めタイミングの事
前報知指示(S114,S117,S119)がなされ
た後、前記事前報知フラグJは0にセットされる(S1
20)。
【0065】駆動入賞口縮小閉鎖駆動処理(S130)
では、図14に示すように、メイン制御回路において、
まず、前記駆動入賞口抽選選択処理(S70)で抽選選
択された駆動入賞口が、前記駆動入賞口拡開駆動処理
(S90)の指示拡開中となっているか否かが判断され
る(S131)。そして拡開状態の場合には、予め設定
されている駆動入賞口拡開時間の5秒間が経過したか否
か判断され(S132)、5秒間経過した場合にあって
は、拡開状態の前記駆動入賞口に対する縮小閉鎖駆動指
示がなされる(S133)。前記駆動入賞口縮小閉鎖駆
動指示にしたがい、拡開状態となっている前記駆動入賞
口は、二つの可動翼片(左駆動入賞口11にあっては1
1a,11b、中駆動入賞口12にあっては12a,1
2b、右駆動入賞口13にあっては13a,13b)
が、背面の前記ソレノイドにより略垂直に縮小閉鎖し、
前記入賞領域を縮小閉鎖状態とする縮小閉鎖駆動がなさ
れる。その後、前記当否判定フラグFが0にセットされ
る(S134)。
【0066】前記S131で前記一の駆動入賞口が拡開
駆動されていない場合、又は前記S132で前記駆動入
賞口拡開時間の5秒間が経過していない場合は、直ちに
駆動入賞口縮小閉鎖駆動処理(S130)が終了され
る。前記駆動入賞口縮小閉鎖駆動処理(S130)にお
いては、前記特別図柄表示装置43の画像表示部50を
利用して、遊技者に前記一の駆動入賞口が閉鎖状態にな
ったことを知らせても良い。
【0067】なお、この実施例では、前記左,中,右駆
動入賞口11,12,13の縮小閉鎖状態では、各入賞
領域上方に設けられたピン状の障害突起20又は第1種
始動入賞口10が、前記左,中,右駆動入賞口11,1
2,13へ遊技球が入賞するのを阻止しているが、これ
に限定されることなく、前記障害突起20を設けず又は
第1種始動入賞口10と中駆動入賞口12の間隔を広
げ、前記二つの可動翼片左駆動入賞口11にあっては1
1a,11b、中駆動入賞口12にあっては12a,1
2b、右駆動入賞口13にあっては13a,13b)の
略垂直状態のみで遊技球の入賞が困難になるようにして
もよい。
【0068】次に、この実施例の弾球遊技機において、
駆動入賞口の拡開駆動及び縮小閉鎖駆動の事前報知を行
う第1の遊技状態と、前記事前報知を行わない第2の遊
技状態の具体例について図15及び図16を用いて説明
する。さらに、駆動入賞口と該駆動入賞口の近傍とに、
該駆動入賞口が拡開駆動及び縮小閉鎖駆動する旨を事前
報知する表示装置を備えた実施例の弾球遊技機について
図17を用いて説明する。
【0069】図15(a)は、前記駆動入賞口当否判定
処理(S30),事前報知決定処理(S60),駆動入
賞口抽選選択処理(S70),打ち出しタイミング報知
処理(S80)によって、右駆動入賞口13が拡開駆動
すること及びその事前報知を行う第1の遊技状態が選択
された場合の遊技盤3の正面図を示す。
【0070】第1の遊技状態では、右駆動入賞口13の
拡開駆動2.5秒前に、遊技者が容易に確認できるよう
に、前記画像表示部50に『右入賞口へ打ち出し開始
!』の事前報知となる打ち出しタイミング報知がなされ
ている。それに併せて、画像表示部50には右駆動入賞
口13の位置を指す矢印が表示され、さらに前記音声発
生装置としてのスピーカ37により『右入賞口へ打ち出
し開始!』と音声報知なされ、また前記ランプ表示器3
5,36では点滅を始める。前記打ち出しタイミング報
知(事前報知)によって、遊技者は右駆動入賞口13を
狙った遊技球Pの打ち方に変更するようになる。具体的
には、前記発射装置Hのハンドル操作により、遊技球P
に対する弾発力をそれまで中位にしていたものを強位に
変更して行う。前記打ち出しタイミング報知の2.5秒
後に、右駆動入賞口13が拡開駆動して入賞領域の拡開
状態(図示せず)となり、前記打ち出しタイミング報知
と共に弾発力を変更して発射された遊技球Pが、拡開状
態の右駆動入賞口13に到達して入賞できるようにな
る。その際、前記駆動入賞口用図柄表示部45は、当た
り図柄の1つである‘7’で停止表示されている。
【0071】この例においては、前記発射装置により発
射された遊技球Pは発射から右駆動入賞口13に到達す
るまでの平均時間が約2秒であり、前記打ち出しタイミ
ング報知(事前報知)が右駆動入賞口13の拡開駆動開
始の2.5秒前に行われるため、遊技者は慌てることな
く発射装置Hの操作を行うことができる。
【0072】この例では右駆動入賞口13の拡開時間は
5秒間であるため、1分間に100球発射する遊技機の
場合、約8〜9球の遊技球を入賞させることができ、約
80〜90個(入賞1球に対し賞品球10個の払い出し
設定)の賞品球の獲得が見込める。なお、図示しないが
前記右駆動入賞口11の拡開中に、前記画像表示部50
に『右入賞口開放中!』と表示して右駆動入賞口13が
開放中であるのを遊技者に知らせるように構成してもよ
い。
【0073】前記打ち出しタイミング報知(事前報知)
後、右駆動入賞口13の縮小閉鎖駆動1.5秒前に、図
15(b)に示すように、打ち止めタイミング報知(事
前報知)が行われる。前記打ち止めタイミング報知は、
遊技者が容易に確認できるように、前記画像表示部50
に『右入賞口への打ち出し止め!』と表示され、それと
共に前記音声発生装置としてのスピーカ37により『右
入賞口への打ち出し止め!』と音声報知なされ、またそ
れまで点滅を続けていた前記ランプ表示器35,36は
点滅を中止し、消灯する。前記打ち止めタイミング報知
(事前報知)によって、遊技者はそれまでの右駆動入賞
口13を狙った遊技球Pの打ち方を止めて通常の打ち方
に変更するようになる。具体的には、遊技球発射装置の
ハンドル操作により、遊技球Pの弾発力をそれまで強位
にしていたものを中位に変更して行う。前記打ち止めタ
イミング報知の1.5秒後に右駆動入賞口13が縮小閉
鎖駆動して入賞領域の閉鎖状態となる。そのため、縮小
閉鎖状態の右駆動入賞口13へ到達してどこにも入賞す
ることなくアウト口17へ至る無駄球が少なくなる。
【0074】なお、前記駆動入賞口抽選選択処理(S7
0)において左駆動入賞口11又は中駆動入賞口12が
抽選選択された場合にあっては、それぞれの駆動入賞口
11,12に対して発射される遊技球の到達時間を考慮
したタイミングで、打ち出しタイミング報知(事前報
知)及び打ち止めタイミング報知(事前報知)がなされ
る。具体的には、左駆動入賞口11が抽選選択された場
合、拡開駆動2秒前に『左入賞口へ打ち出し開始!』
と、また縮小閉鎖駆動1秒前には『左入賞口への打ち出
し止め!』と画像表示部50等により報知なされる。一
方、中駆動入賞口12が抽選選択された場合、拡開駆動
3秒前に『中入賞口へ打ち出し開始!』と、また縮小閉
鎖駆動2秒前には『中入賞口への打ち出し止め!』と画
像表示部50等により報知なされる。
【0075】それに対して、前記事前報知決定処理(S
60)において事前報知を行わない第2遊技状態が選択
された場合には、前記駆動入賞口抽選選択処理(S7
0)で抽選選択された駆動入賞口が拡開駆動する所定時
間前、あるいは縮小閉鎖する所定時間秒前であっても図
16(a),図16(b)に示すように、前記画像表示
部50等で、打ち出しタイミング報知や打ち止めタイミ
ング報知がなされない。
【0076】また、前記駆動入賞口用図柄表示部45に
表示される駆動入賞口用図柄の変動時間は、前記駆動入
賞口用図柄変動時間決定処理(S40)によって最短6
秒〜最長26秒までの間で選択され、その選択された駆
動入賞口用図柄変動時間が遊技者にはわからず、しかも
駆動入賞口用図柄変動時間の経過直後に駆動入賞口の拡
開駆動が行われるため、事前報知のされない第2遊技状
態の場合には、駆動入賞口の拡開駆動について遊技者は
予測することができなくなる。
【0077】従って、事前報知がなされない第2遊技状
態の場合、遊技者は、拡開駆動開始する駆動入賞口を目
で直接把握するまでは、適当に遊技球を発射することに
なるので、拡開初期の駆動入賞口には1球も入賞させら
れないこともあり、その場合に他の入賞口に入らなけれ
ば、発射した遊技球はどこにも入賞しない無駄な遊技球
となり、遊技者が損失を被ることになる。また、駆動入
賞口の拡開駆動に気づいてからその駆動入賞口を狙って
打ち出し始めても、駆動入賞口の拡開時間が5秒間とい
う短い時間であり、しかも遊技球Pの発射から駆動入賞
口に到達するまでの時間が1.5〜2秒程度必要なた
め、拡開中の駆動入賞口には遊技球を4,5球入賞させ
るのがせいぜいである。また、縮小閉鎖駆動タイミング
も事前に知らされることもないため、さらに無駄球を発
射することになる。遊技者が得られる利益は極めて少な
いものとなる。
【0078】このように、前記駆動入賞口の拡開に対す
る事前報知がある第1の遊技状態の場合には、遊技者は
事前報知のない第2遊技状態の場合に比べてより効率的
に駆動入賞口に入賞させやすくなるので、第1の遊技状
態が選択されるか第2遊技状態が選択されるかで一喜一
憂するようになり、遊技に対する趣向がより向上する。
なお、事前報知のない第2遊技状態の場合にも、例えば
右駆動入賞口13の拡開中には、図示しないが、前記画
像表示部50で『右開放中!』と表示して右駆動入賞口
13が拡開中であることを遊技者に知らせるようにして
も良い。
【0079】また、図17に示す弾球遊技機の実施例の
遊技盤3Zは、各駆動入賞口11,12,13と、その
近傍に事前報知用の表示装置38A,38B,38C,
39A,39B,39Cとしてランプ装置が設けられ、
前記画像表示部50あるいはスピーカ37に代えて、あ
るいはそれらに加えて、この駆動入賞口及びその近傍の
表示装置38A〜38C,39A〜39Cで事前報知が
行われる。前記表示装置38A〜38C,39A〜39
Cによる事前報知は、前記駆動入賞口抽選選択処理(S
70)で抽選選択された駆動入賞口における表示装置、
例えば左駆動入賞口11が抽選選択された場合には、左
駆動入賞口及びその近傍の表示装置38A,39Aにお
いて、点滅や点灯あるいは消灯させて遊技者に左駆動入
賞口11が拡開駆動あるいは縮小閉鎖駆動するのを事前
に報知する。前記駆動入賞口及びその近傍に設けられる
表示装置38A等は、ランプ装置に限られず、遊技者に
目視確認可能なものであれば何ら限定されることはな
い。例えばランプの他に、公知の液晶表示器,ドットマ
トリクス,LED表示器等が挙げられ、それらの場合に
は文字や画像等で事前報知することがなされる。また、
前記駆動入賞口及び駆動入賞口近傍のいずれか一方にの
み前記表示装置を設けてもよい。さらに、前記各駆動入
賞口が、所定の部品と共にユニットとされている場合に
は、その駆動入賞口ユニットにあるいはその近傍に前記
事前報知用の表示装置38A等が設けられる。
【0080】なお、発射された遊技球が各駆動入賞口へ
到達する時間は、駆動入賞口の位置や釘の構成等によっ
て異なり、その到達時間に応じて事前報知のタイミング
が設定されるものであり、前記実施例に事前報知のタイ
ミングは限定されるものではない。
【0081】また、前記の例における事前報知は、遊技
者の心と体(特にハンドルを握る手)が準備されていな
い状態で単独に突然行われるものであったが、遊技者が
確実に対応できるように、前記ランプ表示器35,36
で点滅若しくは点灯、又は前記画像表示部50で画像表
示させて遊技者に事前報知に対する準備を促す準備報知
がされるものであってもよい。特に、前記ランプ表示器
35,36又は画像表示部50で事前報知されるまでカ
ウントダウンを行うように色違いランプ等により順次点
滅若しくは順次点灯あるいは画像表示すれば、遊技者は
前記事前報知に確実に対応できるものとなり、より好ま
しいものとなる。
【0082】前記実施例では、抽選選択される駆動入賞
口が第1種始動入賞口10と同様に大当たりに関係する
特別図柄の始動入賞口を兼ねているため、拡開状態の駆
動入賞口へ入賞させることによって大当たりに対する機
会が増大するので、抽選選択された駆動入賞口の拡開及
び縮小閉鎖に対する事前報知がなされることは、遊技者
にとって有利となり、遊技に対する興趣を大きく増大さ
せる。
【0083】なお、この発明は、前記実施例に限定され
るものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において
構成の一部を適宜に変更して実施することができる。例
えば、前記実施例では、抽選選択される駆動入賞口が第
1種始動入賞口10と同様に大当たりに関係する特別図
柄の始動入賞口を兼ねているが、前記駆動入賞口は単に
入賞によって賞品球を払い出すものであってもよい。
【0084】また、前記実施例においては、前記選択駆
動制御手段により複数の駆動入賞口のうち一の駆動入賞
口を選択して入賞領域を拡開駆動させるものであった
が、この例に限定されることなく、複数の駆動入賞口を
抽選選択して入賞領域を拡開駆動させると共に、その抽
選選択された複数の駆動入賞口に対して事前報知を行う
ものであってもよい。
【0085】さらにまた、前記実施例においては、事前
報知となる打ち出しタイミング報知及び打ち止めタイミ
ング報知にしたがう『打ち出し』又は『打ち止め』は、
発射装置Hを連続発射させた状態で遊技球の弾発力をハ
ンドル操作により速やかに変更して行ったが、これに限
定されることなく、一旦遊技球の打ち出しを停止した後
に切替えるものであってもよい。
【0086】また、前記実施例では、事前報知手段によ
る事前報知として、前記選択駆動制御手段により選択さ
れた駆動入賞口がいずれの駆動入賞口であるか、及び選
択された駆動入賞口の拡開駆動、及び選択された駆動入
賞口の縮小閉鎖駆動の全ての報知を行うものとしたが、
これに限定されることは無い。例えば、事前報知とし
て、選択駆動制御手段により選択された駆動入賞口がい
ずれの駆動入賞口であるかのみとしても良いし、また選
択された駆動入賞口がいずれの駆動入賞口であるか及び
該駆動入賞口の拡開駆動の報知であっても良いし、また
選択された駆動入賞口がいずれの駆動入賞口であるか及
び該駆動入賞口の縮小閉鎖駆動の報知であっても良い。
【0087】
【発明の効果】以上図示し説明したように、請求項1の
発明に係る弾球遊技機によれば、所定条件に起因して前
記複数の駆動入賞口のうち少なくとも一の駆動入賞口を
選択して入賞領域を拡開及び縮小閉鎖駆動する選択駆動
制御手段と、前記選択駆動制御手段により選択された駆
動入賞口がいずれの駆動入賞口であるかを当該駆動入賞
口の拡開駆動前に遊技者に事前に報知する事前報知手段
を備えたため、どの駆動入賞口が選択されるか一定では
ないので遊技の変化が高まり、しかも、選択された駆動
入賞口がいずれの駆動入賞口であるかを駆動入賞口の拡
開駆動前に遊技者に事前に報知するため、より効率的に
駆動入賞口に入賞させやすくなり、その上、事前報知手
段により遊技者に事前報知する第1の遊技状態と、遊技
者に事前報知を行わない第2の遊技状態とのいずれかを
所定条件に起因して選択する事前報知選択制御手段を備
えたため、第1の遊技状態が選択された場合には駆動入
賞口に効率良く入賞させることができるのに対し、第2
の遊技状態が選択された場合には事前報知されることな
く駆動入賞口が拡開駆動するので、駆動入賞口に効率良
く遊技球を入賞させることができなくなり、第1の遊技
状態と第2の遊技状態とで遊技者が得られる利益が異な
るため、より趣向性が高くなる。
【0088】また、請求項2の発明に係る弾球遊技機に
よれば、どの駆動入賞口が選択されているか、及び選択
された駆動入賞口の拡開駆動について、遊技者は事前報
知手段により行われる事前報知によって知らされるた
め、事前報知にしたがって遊技球を発射させれば、遊技
球の入賞が容易になる。また、選択された駆動入賞口に
応じた発射強度に発射装置を遊技者が調整する遊技機で
ある場合には、遊技者の技量によっては遊技者の得られ
る遊技価値が異なるものとなるので、技術介入要素を多
分に盛り込んだ趣向性の高い弾球遊技機となる。
【0089】また、請求項3の発明に係る弾球遊技機に
よれば、どの駆動入賞口が選択されているか、及び選択
された駆動入賞口の縮小閉鎖駆動について、遊技者は事
前報知手段により行われる事前報知によって知らされる
ため、事前報知にしたがって遊技球を発射停止させれ
ば、無駄球の発射を防止することができる。また、選択
された駆動入賞口に応じた発射強度に発射装置を遊技者
が調整する遊技機である場合には、遊技者の技量によっ
ては遊技者の得られる遊技価値が異なるものとなるの
で、技術介入要素を多分に盛り込んだ趣向性の高い弾球
遊技機となる。
【0090】また、請求項4の発明に係る弾球遊技機に
よれば、選択された駆動入賞口に対する発射装置からの
遊技球の到達時間に合わせて事前報知のタイミングを駆
動入賞口毎に設定したため、遊技者は、駆動入賞口それ
ぞれの拡開及び縮小閉鎖駆動するタイミング合わせて無
駄なく遊技球を発射させることができ、遊技者に親切な
ものとなる。
【0091】また、請求項5の発明に係る弾球遊技機に
よれば、表示装置を備え、該表示装置による表示で事前
報知するため、遊技者は拡開及び縮小駆動するタイミン
グを掴みやすいばかりか、拡開駆動する駆動入賞口を把
握し易くなる。
【0092】また、請求項6の発明に係る弾球遊技機に
よれば、表示装置は、駆動入賞口と、前記駆動入賞口の
近傍のうち少なくとも一方に設けられたため、遊技者
は、拡開縮小駆動するタイミング及び拡開駆動する駆動
入賞口を素早く簡単に把握できるようになる。
【0093】また、請求項7の発明に係る弾球遊技機に
よれば、音声発生装置を備え、該音声発生装置による音
声で事前報知するため、聴覚によって事前報知が把握で
き、遊技者に親切なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る弾球遊技機全体の正面
図である。
【図2】同弾球遊技機の遊技盤の正面図である。
【図3】同弾球遊技機のシステム制御を簡略に示すブロ
ック図である。
【図4】同弾球遊技機の表示制御を簡略に示すブロック
図である。
【図5】乱数更新処理に関するフローチャートである。
【図6】駆動入賞口用乱数取得記憶処理に関するフロー
チャートである。
【図7】駆動入賞口当否判定処理に関するフローチャー
トである。
【図8】駆動入賞口用図柄変動時間決定処理に関するフ
ローチャートである。
【図9】事前報知決定処理に関するフローチャートであ
る。
【図10】駆動入賞口抽選選択処理に関するフローチャ
ートである。
【図11】打ち出しタイミング報知処理に関するフロー
チャートである。
【図12】駆動入賞口拡開駆動処理に関するフローチャ
ートである。
【図13】打ち止めタイミング報知処理に関するフロー
チャートである。
【図14】駆動入賞口縮小閉鎖駆動処理に関するフロー
チャートである。
【図15】事前報知を行う第1の遊技状態が選択された
場合の遊技盤の正面図である。
【図16】事前報知がなされない第2の遊技状態が選択
された場合の遊技盤の正面図である。
【図17】駆動入賞口と駆動入賞口の近傍に表示装置が
設けられた遊技盤を示す正面図である。
【符号の説明】 1 弾球遊技機 3 遊技盤 9 表示装置 43 特別図柄表示装置 50 画像表示部 H 発射装置 11 左駆動入賞口 12 中駆動入賞口 13 右駆動入賞口 38A,38B,38C 駆動入賞口の表示装置 39A,39B,39C 駆動入賞口近傍の表示装置 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年9月12日(2002.9.1
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1の発
明は、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射装置を備
え、前記発射装置により前記遊技領域中に打ち込まれた
遊技球が前記遊技領域の駆動入賞口に入賞することによ
り遊技者に遊技上の価値を付与する弾球遊技機におい
て、前記駆動入賞口を複数備え、所定条件に起因して前
記複数の駆動入賞口のうち少なくとも一の駆動入賞口を
選択して入賞領域を拡開及び縮小閉鎖駆動もしくは遊技
球の入賞が困難になるように駆動する選択駆動制御手段
と、前記選択駆動制御手段により選択された駆動入賞口
がいずれの駆動入賞口であるかを当該駆動入賞口の拡開
駆動前に遊技者に事前に報知する事前報知手段と、前記
事前報知手段により遊技者に事前報知する第1の遊技状
態と、遊技者に事前報知を行わない第2の遊技状態との
いずれかを所定条件に起因して選択する事前報知選択制
御手段を備えたことを特徴とする弾球遊技機に係る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0087
【補正方法】変更
【補正内容】
【0087】
【発明の効果】以上図示し説明したように、請求項1の
発明に係る弾球遊技機によれば、所定条件に起因して前
記複数の駆動入賞口のうち少なくとも一の駆動入賞口を
選択して入賞領域を拡開及び縮小閉鎖駆動もしくは遊技
球の入賞が困難になるように駆動する選択駆動制御手段
と、前記選択駆動制御手段により選択された駆動入賞口
がいずれの駆動入賞口であるかを当該駆動入賞口の拡開
駆動前に遊技者に事前に報知する事前報知手段を備えた
ため、どの駆動入賞口が選択されるか一定ではないので
遊技の変化が高まり、しかも、選択された駆動入賞口が
いずれの駆動入賞口であるかを駆動入賞口の拡開駆動前
に遊技者に事前に報知するため、より効率的に駆動入賞
口に入賞させやすくなり、その上、事前報知手段により
遊技者に事前報知する第1の遊技状態と、遊技者に事前
報知を行わない第2の遊技状態とのいずれかを所定条件
に起因して選択する事前報知選択制御手段を備えたた
め、第1の遊技状態が選択された場合には駆動入賞口に
効率良く入賞させることができるのに対し、第2の遊技
状態が選択された場合には事前報知されることなく駆動
入賞口が拡開駆動するので、駆動入賞口に効率良く遊技
球を入賞させることができなくなり、第1の遊技状態と
第2の遊技状態とで遊技者が得られる利益が異なるた
め、より趣向性が高くなる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 勇 愛知県名古屋市中区丸の内2丁目11番13号 株式会社サンセイアールアンドディ内 Fターム(参考) 2C088 AA42 BA09 BC15 CA27 EA41 EB14 EB28 EB44 EB55

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技領域に向けて遊技球を発射する発射
    装置を備え、前記発射装置により前記遊技領域中に打ち
    込まれた遊技球が前記遊技領域の駆動入賞口に入賞する
    ことにより遊技者に遊技上の価値を付与する弾球遊技機
    において、 前記駆動入賞口を複数備え、所定条件に起因して前記複
    数の駆動入賞口のうち少なくとも一の駆動入賞口を選択
    して入賞領域を拡開及び縮小閉鎖駆動する選択駆動制御
    手段と、 前記選択駆動制御手段により選択された駆動入賞口がい
    ずれの駆動入賞口であるかを当該駆動入賞口の拡開駆動
    前に遊技者に事前に報知する事前報知手段を備えたこと
    を特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 選択された駆動入賞口の拡開駆動を、事
    前報知手段の事前報知によって、前記駆動入賞口の拡開
    駆動前に遊技者に事前に報知することを特徴とする請求
    項1に記載された弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 選択されて拡開駆動する駆動入賞口の閉
    鎖駆動を、事前報知手段の事前報知によって、前記駆動
    入賞口の閉鎖駆動前に遊技者に事前に報知することを特
    徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 事前報知手段により遊技者に事前報知す
    る第1の遊技状態と、遊技者に事前報知を行わない第2
    の遊技状態とのいずれかを所定条件に起因して選択する
    事前報知選択制御手段を備えたことを特徴とする請求項
    1〜3のいずれか一項に記載の弾球遊技機。
  5. 【請求項5】 選択された駆動入賞口に対する発射装置
    からの遊技球の到達時間に合わせて事前報知のタイミン
    グを駆動入賞口毎に設定したことを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか一項に記載の弾球遊技機。
  6. 【請求項6】 表示装置を備え、該表示装置による表示
    で事前報知することを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    か一項に記載の弾球遊技機。
  7. 【請求項7】 表示装置は、駆動入賞口と、前記駆動入
    賞口の近傍のうち少なくとも一方に設けられたことを特
    徴とする請求項6記載の弾球遊技機。
  8. 【請求項8】 音声発生装置を備え、該音声発生装置に
    よる音声で事前報知することを特徴とする請求項1〜7
    のいずれか一項に記載の弾球遊技機。
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