JP2003061435A - 電動作業機 - Google Patents

電動作業機

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JP2003061435A
JP2003061435A JP2001252000A JP2001252000A JP2003061435A JP 2003061435 A JP2003061435 A JP 2003061435A JP 2001252000 A JP2001252000 A JP 2001252000A JP 2001252000 A JP2001252000 A JP 2001252000A JP 2003061435 A JP2003061435 A JP 2003061435A
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Japan
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battery
electric
electric motor
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machine
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Application number
JP2001252000A
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English (en)
Inventor
Yasunori Yamamoto
康則 山本
Norikazu Shimizu
則和 清水
Yoshitoshi Hirose
好寿 廣瀬
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 機体11に充電可能なバッテリ26を搭
載し、このバッテリ26を駆動源として電動モータ22
を回転させて機体11の走行や各種の作業を行なう電動
作業機において、電動モータ22のオン信号に基づいて
常時鳴り続けるブザー38を備え、作動中であることを
作業者に知らせるようにしたものであると言える。 【効果】 機体の走行や各種の作業時に常時鳴り続ける
ブザーを備え、作動中であることを作業者に知らせるよ
うにしたので、例えば、電動作業機を騒音の大きな環境
で使用する場合にも、作業者は、電動作業機の作動中で
あるか否かを感覚的に容易に判断できる。すなわち、電
動作業機の作業性及び取扱い性の向上を図ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機体に充電可能な
バッテリを搭載し、このバッテリを駆動源として機体の
走行や各種の作業を行なう電動作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】電動作業機の多くは、主電源がONのと
きにパイロットランプを点灯させ、作業者に電動作業機
の状態を知らせるものが一般的である。しかし、作業者
に電動作業機の状態を知らせために、電動作業機にパイ
ロットランプを点灯させるだけでは不十分な場合もあ
る。このような電動作業機の一例として、例えば特許第
2837960号公報「バッテリー駆動型の改善された
芝刈り装置」が知られている。上記技術は、同公報の第
3図及び第20図によれば、ハウジング52上部に安全
キー48を抜き差し自在に取付けたものであり、芝刈機
10の電源をOFFにし、且つ安全キー48がハウジン
グ52に差したままの状態のときにアラーム回路209
を駆動させ、ブザー296を鳴らし続けることで、安全
キー48がハウジング52に差したままであることを作
業者に知らせるようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のバッテ
リー駆動型の改善された芝刈り装置では、安全キー48
の差し忘れの防止のために、ブザーを鳴らすようにした
ものであり、安全キー48をハウジング52に差し忘れ
たとしても、バッテリ48が揚ってしまう等の重大な過
避を引起こすとも考え難い。とすれば、電動作業機とし
てもっと有効的なブザーの活用の方法を摸索したいもの
である。
【0004】そこで、本発明の目的は、有効なブザーの
利用を図った電動作業機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、機体に充電可能なバッテリを搭載し、こ
のバッテリを駆動源として電動モータを回転させて機体
の走行や各種の作業を行なう電動作業機において、電動
モータのオン信号に基づいて常時鳴り続けるブザーを備
え、作動中であることを作業者に知らせるようにしたこ
とを特徴とする。
【0006】一般的に、電動モータ駆動方式の作業機
は、エンジン駆動方式の作業機に比べはるかに騒音レベ
ルが低い。そこで、この様な電動作業機を騒音の大きな
環境で使用する場合は、電動作業機の作動中であるか否
かを感覚的に判断しにくい場合が生ずる。すなわち、電
動モータのオン信号に基づいて各種の作業時に常時鳴り
続けるブザーを取付け、作動中であることを作業者に知
らせることで、電動作業機の作業性及び取扱い性の向上
を図る。
【0007】請求項2は、ブザーがバッテリの電圧が予
め設定した電圧を下回ったときに作動が止ることを特徴
とする。ブザーがバッテリの電圧が予め設定した電圧を
下回ったときに作動が止るようにすることで、いたずら
なバッテリ消費の防止を図る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、
「左」、「右」、「上」、「下」は作業者から見た方向
に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側
を示す。また、図面は符号の向きに見るものとする。
【0009】図1は本発明に係る電動作業機の斜視図で
あり、10は電動作業機としての電動芝刈機、11は機
体、12は前輪、13は後輪、14はグラスバッグ、1
5はグラスカバー、16はハンドル、21はカッタハウ
ジング、27はカバー部材、28は操作機構、41は電
源をON/OFFするための接続部材としてのメインキ
ー、42はメインキー41を抜き差しする差込み口とな
る中継部材、73は操作レバー、74はクラッチ機構を
示す。本発明に係る電動芝刈機10は、後述するよう
に、バッテリの電圧がメモリ効果を受ける直前の電圧を
超えているときに常時点灯させる表示灯を備えた電動芝
刈機10である。
【0010】図2は図1の2矢視図であり、電動芝刈機
10の側面を示す。電動芝刈機10は、機体11にメイ
ンキー41を抜き差しすることで電動モータ22をオン
・オフ制御し、この電動モータ22でカッタハウジング
21内のカッタブレード23を回すことで芝草を刈り、
カッタハウジング21内のスクロール部31から機体1
1後方に刈り芝を送り、この刈り芝をグラスバッグ14
で収集するリヤディスチャージ式の電動芝刈機である。
【0011】図3は図1の3矢視図であり、電動芝刈機
10の側面を示す。電動芝刈機10は、中継部材42に
メインキー41を差込み、図1に示す操作機構28で電
動モータ22をONにし、この電動モータ22で矢印a
の如くカッタブレード23を回転させ、このカッタブレ
ード23で芝を刈り、カッタブレード23の回転で発生
する渦流で刈り芝をカッタハウジング21のスクロール
部31から矢印bの如くグラスバック14に送り込む。
【0012】すなわち、電動芝刈機10は、機体11に
メインキー41を抜き差しすることで電動モータ22を
オン・オフ制御し、この電動モータ22でカッタハウジ
ング21内のカッタブレード23を回すことで芝草を刈
り、カッタハウジング21内のスクロール部31から機
体11後方に刈り芝を送り、この刈り芝をグラスバッグ
14で収集する方式の電動芝刈機において、スクロール
部31を機体11の左又は右の一方側に配置し、メイン
キー41の抜き差しをする差込み口としての取付けブラ
ケット29を機体11の他方側に配置したものと言え
る。
【0013】一般的に、スクロール部から機体後方に刈
り芝を送り、この刈り芝をグラスバッグで収集するリヤ
ディスチャージ式の電動芝刈機では、スクロール部に刈
り芝が付着するため、定期的にスクロール部を清掃する
必要に迫られ、スクロール部の清掃しやすい構造が望ま
れる。そこで、スクロール部31を機体11の左又は右
の一方側に配置し、メインキー41の抜き差しをする差
込み口(取付けブラケット29)を機体11の他方側に
配置することで、作業者は機体11の横に廻りメインキ
ー41の抜き差しを行ない、この状態にて機体12の横
倒しを行ない、スクロール部31の清掃をすることがで
きる。すなわち、作業者は機体12の側方からメインキ
ー41の抜き差し及び機体12の横倒しの二つの作業を
場所を変えずに行なうことで、清掃作業の作業性の向上
を図ることができる。以下、電動芝刈機10の構成を詳
細に説明する。
【0014】図4は本発明に係る電動作業機の分解斜視
図であり、電動芝刈機10の主要構成部品を示す。電動
芝刈機10は、カッタハウジング21と、このカッタハ
ウジング21に取付ける電動モータ22と、この電動モ
ータ22のモータ軸22aに取付けるカッタブレード2
3と、電動モータ22の上部に配置する制御部24と、
これらの電動モータ22及び制御部24の上からカッタ
ハウジング21に取付けるバッテリブラケット25と、
このブラケット25に載置するバッテリ26と、これら
の電動モータ22、制御部24、バッテリブラケット2
5及びバッテリ26を一括して覆うカバー部材27と、
電動モータ22をON/OFF制御する操作機構28
と、からなる。なお、バッテリブラケット25は、電動
モータ22をカッタハウジング21に取付けるときに共
締め固定するようにした。
【0015】カッタハウジング21は、本体部21aに
電動モータ22を取付けるための開口21bを形成し、
本体部21aに電動モータ22を固定するためのボス2
1c・・・(・・・は複数個を示す。以下同じ)を形成し、本
体部21a内にカッタブレード23の回転を許容すると
ともに刈り芝を機体11(図3参照)後方のグラスバッ
グ14に搬送するスクロール部31を形成したものであ
る。また、電動モータ22を、カッタハウジング21の
ボス21c・・・に取付けることでカッタハウジング21
の内外に連通する連通穴32・・・(1個のみ示す)を形
成する。
【0016】制御部24は、コントロールケース34
と、このコントロールケース34に収納した制御基板3
5とから構成するもので、この制御基板35に電動モー
タ22を制御するために操作機構28の構成部品である
非接触式リードスイッチ36を接続し、電動芝刈機10
が作業可能であることを作業者に知らせるために常時点
灯させる表示灯37を接続し、機体11の走行や各種の
作業時に常時鳴り続けるブザー38を接続したものであ
る。また、電源をONにするための前記メインキー41
を備え、このメインキー41を差込む前記中継部材42
を備える。なお、この中継部材42は、コネクタであっ
て後述するようにバッテリ26を充電するための接続部
分をも兼ねる。
【0017】バッテリブラケット25は、金属製の素材
で形成したものであって、電動モータ22の側方及び上
部を覆う本体部25aと、この本体部25aから延ばし
た延出部25bと、中継部材42を取付けるための前記
取付けブラケット29とからなり、カッタハウジング2
1に電動モータ22と共に固定するようにしたものであ
る。また、25c,25dは、本体部25aに形成した
通風のための開口、25eは、延出部25bに形成した
通風のための開口である。
【0018】前述したように、電動芝刈機10は、カッ
タハウジング21に、バッテリブラケット25及び電動
モータ22とを共締め固定したものであると言える。す
なわち、カッタハウジング21に、バッテリブラケット
25及び電動モータ22とを共締めすることで、電動芝
刈機10の組立性の向上を図ることができる。
【0019】バッテリ26は、ニケッル・カドニューム
系のバッテリであって、前バッテリ43、上バッテリと
しての第1・第2上バッテリ44,45とから構成した
ものである。前バッテリ43は、定格電圧1.2Vのセ
ル46・・・を複数個組合せたものであって、バッテリブ
ラケット25の延出部25bに縦置きに配置した。第1
・第2上バッテリ44,45は、前バッテリ43と同様
に、定格電圧1.2Vのセル46・・・を複数個組合せた
ものであって、バッテリブラケット25の本体部25a
に横置きに配置した。
【0020】バッテリ26は、高性能バッテリが好まし
く、ニケッル・カドニューム系のバッテリの他に、その
他のニッケル系又はリチューム系のバッテリを用いても
よい。一般的に、ニッケル系又はリチューム系のバッテ
リは充電時の温度管理が容易であることが知られる。そ
こで、バッテリをニッケル系又はリチューム系のバッテ
リにすることで、充電作業の作業性の向上を図ることが
できる。
【0021】カバー部材27は、樹脂で形成した部材で
あり、前方下部にルーバ47を備えたカバーであって、
後方に通風孔27a・・・を形成し、左側方に中継部材4
2を開放する逃げ部27bを形成したものである。ま
た、ルーバ47は、空気の流通を図る開放口47a・・・
を形成した。
【0022】図5は図1の5−5線断面図であり、電動
芝刈機10の側面断面を示す。電動芝刈機10は、カッ
タブレード23をカッタハウジング21で囲い、このカ
ッタハウジング21上部に電動モータ22を取付け、こ
の電動モータ22を充電可能なバッテリ26で駆動する
電動芝刈機において、バッテリ26を、電動モータ22
の上に配置した第1・第2上バッテリ44,45と、電
動モータ22の前に配置した前バッテリ43とから構成
したものであると言える。
【0023】すなわち、バッテリ26を、電動モータ2
2の上に配置した第1・第2上バッテリ44,45と、
電動モータ22の前に配置した前バッテリ43とから構
成することで、電動芝刈機10の重量バランスの確保を
図ることができる。この結果、電動芝刈機10の操作性
の向上を図ることができる。
【0024】また、電動芝刈機10は、機体11に充電
可能なバッテリ26を搭載し、このバッテリ26で電動
モータ22を回転させ、この電動モータ22でカッタハ
ウジング21内のカッタブレード23を回転させる電動
芝刈機において、電動モータ22及びバッテリ26を一
括して覆うカバー部材27を備え、このカバー部材27
は、側面視において機体11の前方から後方に上り勾配
に形成するとともに前方下部に開放口47aを形成し、
且つ後方に通風孔27aを形成することで開放口47a
から通風孔27aに通風させることでバッテリ26若し
くは電動モータ22を冷却するようにした構造であると
も言える。
【0025】電動モータ22及びバッテリ26を一括し
て覆うカバー部材27を、側面視において機体11の前
方から後方に上り勾配に形成し、カバー部材27の前方
下部に開放口47aを形成し、且つ後方に通風孔27a
を形成する。開放口47aから通風孔27aに通風する
ことでバッテリ26若しくは電動モータ22を冷却す
る。これにより、バッテリ26若しくは電動モータ22
を過度に発熱させることを防止し、電動芝刈機10を長
時間の連続使用にも耐え得るようにすることができる。
【0026】図6は図1の6−6線断面図であり、電動
芝刈機10のカバー部材27(図5参照)を取外した状
態の芝刈機を示す。電動芝刈機10は、カッタハウジン
グ21に、電動モータ22の側方及び上部を覆う本体部
25aを有するとともに電動モータ22の両側から前方
に延ばした延出部25bを有するバッテリブラケット2
5を取付け、このブラケット25の本体部25aに第1
・第2上バッテリ44,45を搭載し、延出部25bに
前バッテリ43を分散して搭載したものであるとも言え
る。
【0027】すなわち、バッテリブラケット25の本体
部25aに第1・第2上バッテリ44,45を搭載し、
バッテリブラケット25の延出部25bに前バッテリ2
5bを分散して搭載したので、前バッテリ43、第1・
第2上バッテリ44,45や電動モータ22の間に空気
が流通しやすくすることができる。この結果、前バッテ
リ43、第1・第2上バッテリ44,45や電動モータ
22の放熱の促進を図ることができる。
【0028】電動芝刈機10は、バッテリブラケット2
5を金属製とするとともにバッテリブラケット25のバ
ッテリ43,44,45搭載位置に通風のための開口2
5c,25d,25eを設けたものであるとも言える。
バッテリブラケット25を金属製とするとともにバッテ
リブラケット25のバッテリ43,44,45搭載位置
に通風のための開口25c,25d,25eを設けるこ
とで、電動モータ22やバッテリ43,44,45のさ
らなる放熱の促進を図ることができる。
【0029】なお、前バッテリ43及び第1・第2上バ
ッテリ44,45は、バッテリブラケット25にそれぞ
れ弾性ベルト49a,49b,49cで固定したことを
示す。
【0030】図7は本発明に係る電動作業機の制御シス
テム図であり、電動作業機の制御システム50は、電動
モータ22を制御する先に説明した制御部24と、バッ
テリ26の充電をするための充電器51、とから構成す
る。
【0031】制御部24の回路構成は、過電流を遮断す
る過電流遮断回路55と、電動芝刈機10の作動をコン
トロールするコントロールブロック56と、充電時にバ
ッテリ26温度を監視するサーミスタ57と、サーミス
タの情報に基づいて充電を停止するサーマルブレーカ5
8とからなり、メインキー41及び充電器51の双方を
コンパチブルに抜き差し可能な前記中継部材42を備え
る。
【0032】制御部24は、充電時にバッテリ26温度
をサーミスタ57で監視する。すなわち、バッテリ26
の温度管理制御機能を有していることを示す。制御部2
4にバッテリの温度管理制御機能を持たせることで、充
電時の信頼性の向上を図ることができる。この結果、バ
ッテリの寿命を延ばすことができる。
【0033】コントロールブロック56は、電動モータ
22を制御するモータ制御回路61と、表示灯37を点
灯させる点灯回路62と、ブザー38を駆動するブザー
駆動回路63と、からなる。なお、表示灯37はLED
(発光ダイオード)である。
【0034】モータ制御回路61は、電動モータ22を
制御する回路であって、電動モータ22をON/OFF
する操作機構28(図4参照)の非接触式リードスイッ
チ36を接続した。点灯回路62は、バッテリ26の電
圧が、後述するメモリ効果を受ける直前の電圧を超えて
いるときに表示灯37を常時点灯させ、前記電圧を下回
ったときに表示灯37を消灯する回路である。すなわ
ち、バッテリ26の電圧が0.97V/セルよも低い電
圧ならない限り表示灯37を常時点灯させるようにした
回路である。
【0035】例えば、バッテリ26を駆動源とした電動
芝刈機10(図5参照)に、メモリ効果を受ける直前の
電圧を超えているときに常時点灯させる表示灯37を設
けることで、作業者は、電動芝刈機10の表示灯37が
点灯しているときは作業を続行し、表示灯37が消灯し
たときは作業を中止してバッテリ26の充電を行なえば
よい。すなわち、電動芝刈機10にバッテリ26の電圧
が、メモリ効果を受ける直前の電圧を超えているときに
常時点灯させる表示灯37を備えることで、作業者にバ
ッテリ26の充電時期を的確に知らせる。これをもって
バッテリ26が短寿命になることを防ぐことができる。
【0036】ブザー駆動回路63は、電動モータ22の
回転中は(電動モータ22のオン信号に基づいて)常時
ブザー38を鳴らす回路であって、バッテリ26の電圧
が予め設定した電圧を下回ったときにブザー38の作動
を止めるようにした回路である。
【0037】すなわち、電動芝刈機10(図5参照)
は、機体11に充電可能なバッテリ26を搭載し、この
バッテリ26を駆動源として電動モータ22を回転させ
て機体11の走行や各種の作業を行なう電動作業機にお
いて、電動モータ22のオン信号に基づいて常時鳴り続
けるブザー38を備え、作動中であることを作業者に知
らせるようにしたものであると言える。
【0038】一般的に、電動モータ駆動方式の作業機
は、エンジン駆動方式の作業機に比べはるかに騒音レベ
ルが低い。従って、この様な電動作業機を騒音の大きな
環境で使用する場合は、電動作業機の作動中であるか否
かを感覚的に判断しにくい場合が生ずる。すなわち、電
動芝刈機10(図5参照)に機体11の走行や各種の作
業時に常時鳴り続けるブザー38を取付け、作動中であ
ることを作業者に知らせることで、電動芝刈機10の作
業性及び取扱い性の向上を図ることができる。
【0039】また、電動芝刈機10(図1参照)は、ブ
ザー38がバッテリ26の電圧が予め設定した電圧を下
回ったときに作動が止るようにしたものであると言え
る。ブザー38がバッテリ26の電圧が予め設定した電
圧を下回ったときに作動が止るようにすることで、いた
ずらなバッテリ26消費の防止を図ることができる。
【0040】中継部材42は、6個の接続端子を設けた
コネクタであって、正極端子としての1番端子C1(本
図ではC1を単に「1」と表示する。以下同じ)に過電
流遮断回路55を介してバッテリ26の正極に接続し、
2番端子C2にバッテリ26の負極及びコントロールブ
ロック56の一方を接続し、3番端子C3にコントロー
ルブロック56の他方を接続し、4番端子C4にサーマ
ルブレーカ58の一端を接続し、5番端子C5にサーミ
スタの一端を接続し、6番端子C6にサーマルブレーカ
58の他端及びサーミスタ57の他端を接続したもので
ある。
【0041】メインキー41は、電気的に接続した一対
のピンP1,P3(本図ではP1,P3を単に「1」、
「3」と表示する)を備えたプラグであって、中継部材
42の1番端子C1及び3番端子C3に差込むことで、1
番端子C1と3番端子C3との間をショートするプラグで
ある。
【0042】充電器51は、中継部材42に接続する充
電器側プラグ52と、家庭用電源に接続する電源プラグ
53とを備える。充電器側プラグ52は、中継部材42
の1番端子C1、2番端子C2、4番端子C4、5番端子
C5及び6番端子C6に、それぞれ接続するための1番ピ
ンR1(本図ではR1を単に「1」と表示する。以下同
じ)、2番ピンR2、4番ピンR4、5番ピンR5及び6
番ピンR6を備えたプラグであって、バッテリ26を充
電するためのプラグである。以上から、中継部材42
は、メインキー41及び充電器側プラグ52の双方をコ
ンパチブルに抜き差し可能なコネクタであると言える。
【0043】すなわち、電動芝刈機10は、中継部材4
2にバッテリ26を充電するための充電器51を接続す
る接続部分を一体的に設けたものである。中継部材42
に、バッテリ26を充電するための充電器51を接続す
る接続部分を一体的に設けることで、例えば、放電時は
中継部材42に接続部材(メインキー41)を差込み、
充電時は中継部材42に充電器51を差込めばよく、放
電時又は充電時に伴う誤挿入の防止を図ることができ
る。この結果、電動芝刈機10における放電時又は充電
時の利便性の向上を図ることができる。
【0044】電動芝刈機10は、中継部材42がバッテ
リ26の正極に接続した正極端子(1番端子C1)を有
し、この正極端子が充電器51からバッテリ26の正極
に接続する充電用の正極端子を兼ねるようにしたもので
あるとも言える。正極端子(1番端子C1)が充電器5
1からバッテリ26の正極に接続する充電用の正極端子
を兼ねるようにすることで、制御部24及び中継部材4
2の簡素化を図ることができる。この結果、電動芝刈機
10のコストの低減を図ることができる。
【0045】また、電動芝刈機10(図5参照)は、機
体11に充電可能なバッテリ26を搭載し、このバッテ
リ26で電動モータ22を回転させ、この電動モータ2
2を制御部24で制御することで機体11の走行や各種
の作業を行なう電動作業機において、バッテリ26と制
御部24との間に中継部材42を介在させ、この中継部
材42に差込むための接続部材(メインキー41)を用
意し、この接続部材を中継部材42に差込むことでバッ
テリ26と制御部24を接続し、接続部材を中継部材4
2から取外すことでバッテリ26と制御部24を切り離
すようにしたものであると言える。
【0046】バッテリ26と制御部24との間に中継部
材42を介在させ、この中継部材42に差込むための接
続部材(メインキー41)を用意し、この接続部材を中
継部材42に差込むことでバッテリ26と制御部24を
接続する。また、接続部材を中継部材42から取外し、
バッテリ26と制御部24を切り離すようにすること
で、バッテリ26から制御部24を完全に遮断すること
ができる。これをもって、非作動時の放電の減少を図れ
るとともに長期保管時の過放電の防止を図ることができ
る。この結果、バッテリ26の寿命を延ばすことができ
る。
【0047】図8は本発明に係る電動作業機のバッテリ
の寿命を表すグラフである。横軸は放電深度(%)、縦
軸は充放電のサイクル数である。ここで、放電深度と
は、電池の放電の深さを表すもので、パーセントで表示
する。例えば、バッテリ容量を100としたときに完全
放電を行なった場合に放電深度100%と表示する。ま
た、サイクル数とは、バッテリの充放電の可能回数を表
す。ニケッル・カドニューム系のバッテリは、完全放電
をしても容量回復をし、鉛電池などに比べると過放電に
強い電池である。しかし、完全放電を繰り返すとバッテ
リの寿命の低下を招く。例えば、放電深度100
(%)、即ち完全放電を繰り返すとバッテリのサイクル
数は500〜800回であり、放電深度50(%)の充
放電を繰り返す場合はバッテリのサイクル数は1700
〜1800回に延びる。
【0048】図9は本発明に係る電動作業機のバッテリ
のメモリ効果を表すグラフである。横軸は放電時間(m
in)、縦軸はバッテリ電圧(V)である。ニケッル・
カドニューム系のバッテリでは、浅い充放電を繰り返し
た後に、深い放電を行なうと放電時の電圧が二段落ちす
る現象が知られる。これをメモリー効果と呼ぶ。グラフ
中、放電時間60(min)まではバッテリ電圧1.3
から1.1(V)に緩やかに下降する。しかし、放電時
間60(min)を超えるとバッテリ電圧が急激に下降
する。図8及び図9から、バッテリを長期間使用するた
めには、第1に完全放電を繰り返さないこと。第2にメ
モリ効果を引起こす浅い放電ばかりを繰り返さないこ
と。これらに二項目に注意を払う必要がある。すなわ
ち、適度な放電深度での充放電が望まれる。
【0049】経験的に、定格1.2V/セルのバッテリ
では、メモリ効果を引起こす放電終了電圧を1.1V/
セルと見込み、電動芝刈機10(図1参照)は、放電終
了電圧を1.1V/セル以下に設定することを狙って、
バッテリ電圧が9.7V/セルよりも低い電圧ならない
限り常時点灯させる表示灯37(図5参照)を設けた。
【0050】図5に戻って説明すると、電動芝刈機10
は、機体12に充電可能なバッテリ26を搭載し、この
バッテリ26を駆動源として機体12の走行や各種の作
業を行なう電動作業機において、浅い充放電サイクルを
繰り返した後に深い放電を行なう場合に放電時の電圧が
二段落ちする現象をメモリー効果と呼ぶときに、バッテ
リ26の電圧が、メモリ効果を受ける直前の電圧を超え
ているときに常時点灯させる表示灯37を備えたもので
あると言える。すなわち、電動芝刈機10にバッテリ2
6の電圧が、メモリ効果を受ける直前の電圧を超えてい
るときに常時点灯させる表示灯37を備えることで、作
業者にバッテリ26の充電時期を的確に知らせ、これを
もってバッテリ26が短寿命になることを防ぐことがで
きる。
【0051】以上に述べた電動芝刈機10の放熱のメカ
ニズムの一例を次に説明する。図10(a),(b)は
本発明に係る電動作業機の作用説明図であり、(a)は
電動芝刈機が動作中の空気流れを示し、(b)は電動芝
刈機が停止直後の空気流れを示す。(a)において、電
動芝刈機10が動作中はカッタブレード23の回転でカ
ッタハウジング21内は負圧になる。従って、ルーバ4
7の開放口47a(図4参照)から矢印の如く外気を
引き込み、前バッテリ43の側方を経由し、カッタハウ
ジング21に電動モータ22を取付けることで形成した
連通穴32(図4参照)からカッタハウジング21内に
流れ込む。一方、カバー部材27の通風孔27aから矢
印,の如く外気を引き込み、第1・第2上バッテリ
44,45の側方を経由し、前記連通穴32(図4参
照)からカッタハウジング21内に流れ込む。矢印〜
に示した空気の流れで、前バッテリ43、第1・第2
上バッテリ44,45及び電動モータ22の強制冷却を
図ることができる。
【0052】(b)において、電動芝刈機10が停止直
後は前バッテリ43、第1・第2上バッテリ44,45
及び電動モータ22が発熱状態にある。そこで、前記連
通穴32から矢印〜の如く前バッテリ43、第1・
第2上バッテリ44,45又は電動モータ22の廻りを
通過する自然対流で前バッテリ43、第1・第2上バッ
テリ44,45及び電動モータ22は放熱することがで
きる。また、これに伴って、ルーバ47の開放口47a
(図4参照)からカバー部材27の通風孔27aに矢印
の如くの空気の流れも期待でき、さらなる放熱の促進
を図ることができる。
【0053】すなわち、電動芝刈機10は、カッタハウ
ジング21に、カバー部材27に連通する連通穴32を
設け、カッタブレード23を回転させることで開放口4
7a(図4参照)及び通風孔27aからカッタハウジン
グ21内に至る送風流を作るとともにカッタブレード2
3の停止中は電動モータ22又は前バッテリ43、第1
・第2上バッテリ44,45の熱でカッタハウジング2
1内から通風孔27aに逆流させるようにしたものと言
える。
【0054】尚、実施の形態では図7に示すように、常
時鳴り続けるブザー38を用いたが、これに限るもので
はなく、ブザーは聴覚的に警告を促すメロディ又はベル
音であってもよい。
【0055】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1では、電動モータのオン信号に基づいて
常時鳴り続けるブザーを備え、作動中であることを作業
者に知らせるようにしたので、例えば、電動作業機を騒
音の大きな環境で使用する場合にも、作業者は、電動作
業機の作動中であるか否かを感覚的に容易に判断でき
る。すなわち、電動作業機の作業性及び取扱い性の向上
を図ることができる。
【0056】請求項2では、ブザーがバッテリの電圧が
予め設定した電圧を下回ったときに作動が止るようにし
たので、いたずらなバッテリ消費の防止を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動作業機の斜視図
【図2】図1の2矢視図
【図3】図1の3矢視図
【図4】本発明に係る電動作業機の分解斜視図
【図5】図1の5−5線断面図
【図6】図1の6−6線断面図
【図7】本発明に係る電動作業機の制御システム図
【図8】本発明に係る電動作業機のバッテリの寿命を表
すグラフ
【図9】本発明に係る電動作業機のバッテリのメモリ効
果を表すグラフ
【図10】本発明に係る電動作業機の作用説明図
【符号の説明】
10…電動作業機(電動芝刈機)、11…機体、26…
バッテリ、38…ブザー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣瀬 好寿 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 2B083 AA02 BA12 BA18 CA09 CA27 DA03 FA06 FA11 FA16 HA19 HA32 3F333 CA09 FA36

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体に充電可能なバッテリを搭載し、こ
    のバッテリを駆動源として電動モータを回転させて機体
    の走行や各種の作業を行なう電動作業機において、 前記電動モータのオン信号に基づいて常時鳴り続けるブ
    ザーを備え、作動中であることを作業者に知らせるよう
    にしたことを特徴とする電動作業機。
  2. 【請求項2】 前記ブザーは、前記バッテリの電圧が予
    め設定した電圧を下回ったときに作動が止ることを特徴
    とする請求項1記載の電動作業機。
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