JP2003061001A - デジタルチューナ、キャリアの捕捉方法、キャリア捕捉のためのプログラム - Google Patents

デジタルチューナ、キャリアの捕捉方法、キャリア捕捉のためのプログラム

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JP2003061001A JP2001244925A JP2001244925A JP2003061001A JP 2003061001 A JP2003061001 A JP 2003061001A JP 2001244925 A JP2001244925 A JP 2001244925A JP 2001244925 A JP2001244925 A JP 2001244925A JP 2003061001 A JP2003061001 A JP 2003061001A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリアの捕捉を確実にし、キャリアサーチ
の時間を短縮できるデジタルチューナー、キャリアの捕
捉方法、そのためのプログラムを提供する。 【解決手段】 情報信号に基づき変調されたキャリアを
含み、選局されたRF信号において、ベースバンドにダ
ウンコンバートされたI/Q信号をデジタル復調するデ
ジタル復調手段16を設ける。デジタル復調手段16
に、変換されたデジタル信号をAGCゲインにより振幅
一定となるように増幅するデジタル信号用のAGC22
を設ける。AGCゲインを読み取り記憶するメモリ32
を設ける。AGCゲインの記憶値を、設定した信号検出
範囲の各周波数ポイントで読み取り、ノイズ帯域でのA
GCゲインとキャリア帯域でのAGCゲインとの各記憶
値の変化を用いてキャリア帯域の中心周波数を算出する
コントローラ34を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル衛星レシ
ーバ等のデジタル通信に用いるデジタルチューナ、キャ
リアの捕捉方法、キャリア捕捉のためのプログラムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、衛星放送等に用いられるデジタル
チューナでは、音声信号や映像信号等の情報信号の無線
伝送にために、上記情報信号に基づいてQPSK(Quadr
iphasePhase Shift Keying)変調され、キャリア(搬送
波)の帯域がGHzオーダーのRF信号(RadioFrequen
cy signal)が使用されている。
【0003】上記デジタルチューナにおいては、図5に
示すように、アンテナ等から受信し、伝送されるRF信
号(RF signal)は、チューナ内部のハイパスフィルタ
1で帯域制限を受け、アンプ2でレベルを増幅した後、
RF−自動利得制御回路3でレベル調整をして第0段IF
IC4に入力される。なお、RF信号は、その周波数帯
域が第0段IFIC4に入力される前に中間周波数(I
F)に低減されていてもよい。
【0004】第0段IFIC4に入力したRF信号は、レ
ベル調整のためのアンプ5、RF用AGC(Automatic G
ain Control)6を通り二分配され、二つの各混合器7
a、7bにそれぞれ入力される。QPSK復調では、復
調直前のRF信号の振幅を一定にしておく必要から、復
調されたデジタル信号に基づき後段のLinkIC16にて
検出されたRF AGC17にて示される制御信号によ
るRF AGC11によって、RF−自動利得制御回路
3やRF用AGC6がフィードバック制御されている。
【0005】混合器7aでは、PLL(Phase-Locked Lo
op) 14へ送られた周波数情報を元に、その周波数で発
振する局部発振器(VCO)13の発振信号と、前記R
F信号とが混合され、RF信号は、上記局部発振信号周
波数とRF信号周波数との差の周波数を有する第一ベー
スバンド信号(I信号)に変換されて出力される。上記
周波数情報は、SDA(シリアルデータライン)25、
SCL(シリアルクロックライン)26からLinkIC1
6にて生成されたSCL18、SDA19によりPLL
14に伝達される。
【0006】一方、混合器7bにおいては、前記局部発
振器13の発振信号を位相シフター12によって90度
移相した発振信号と前記RF信号とが混合され、RF信
号は、90度移相された発振信号周波数とRF信号周波
数との差の周波数を有する第二ベースバンド信号(Q信
号)に変換されて出力される。よって、混合器7a、7
bでは、RF信号をベースバンドにダウンコンバート
し、I/Q復調していることになる。
【0007】そして、互いに90度の位相差を有する第
一ベースバンド信号及び第二ベースバンド信号のそれぞ
れは、各ローバスフィルター9a、9bを通して帯域を
制御され、各アンプ10a、10bにて増幅されて、後
段のLinkIC16にそれぞれ入力される。
【0008】入力された第一及び第二ベースバンド信号
は、LinkIC16内部のアナログ・デジタルコンバータ
ー(ADC)20によりデジタル信号にそれぞれ変換さ
れ(矩形波に整波され)、ナイキストフィルター21で
帯域制限された後、AGC22において、振幅一定とな
るようにAGCゲインによりレベル調整される。
【0009】その後、前記第一及び第二ベースバンド信
号の周波数と、予め設定している基準ベースバンド周波
数との差を検出し、その周波数差をキャリアオフセット
としてキャリアサーチ23で補正し、続いて、復号化や
誤り訂正等を行うフォワードエラーコレクション(FE
C)24で誤り訂正を行いトランスポートストリームデ
ータ(デジタル出力データ、DATA[7:0] )27として出
力される。
【0010】しかしながら、シンボルレートが4Msps
以下、かつ、検出されたキャリアオフセットが大きい場
合、キャリアサーチ23では補正できないため、予めキ
ャリアオフセットの値を補正のために捕捉しておく必要
がある。
【0011】図6に示すフローチャートに従って、キャ
リアの捕捉について説明する。まず、RF信号を前記ベ
ースバンド信号に変換するため、RF信号の周波数情報
をレシジスタ値としてPLL14に送り、初期PLL設
定を行う(ステップ1、以降、ステップをSと略記す
る)。その後、キャリアを捕捉するためにAGCゲイン
をレジスタ値として読み取り、キャリア帯域の中心周波
数を決定する(S2)。
【0012】次に、S2で得られた中心周波数の近傍で
キャリアサーチを行い(S3)、キャリアを捕捉したか
否かを判定し(S4)、キャリアの捕捉に失敗した場合
には、上記中心周波数を別の周波数に設定し(S5)、
再度キャリアサーチを実行して、キャリアの捕捉を行う
(S3)。キャリアの捕捉すればキャリアサーチを終了
する(S6)。
【0013】上記キャリア捕捉を行うには、正確にキャ
リア帯域の中心周波数を知ることが必要であり、そのた
め、周波数空問でのAGCゲインをレジスタ値で読み取
り、そのプロファイルから中心周波数の計算を行う。図
7は、従来の使われているAGCゲインのプロファイル
(周波数の変化に伴うAGCゲインの変化)である。
【0014】まず、入力されたRF信号の帯域内の各周
波数ポイントにおけるAGCゲインのプロファイルを調
べるために、周波数ポイントを変えながら、そのAGC
ゲインのプロファイルを調べ、入力されたRF信号の帯
域内のAGCゲインとなった所(キャリア帯域)の、そ
の近傍で等間隔にAGCゲインのレジスタ値を3ポイン
ト読み込む。
【0015】これら3ポイントの周波数とAGCゲイン
を(f0,g0)、(f1,g1 )、(f2,g2)として、これらの周
波数間隔をδFとおき、LinkIC16への入力信号のA
GCゲインのプロファイルは中心周波数に対して対称と
仮定してテイラー展開の2次までの近似を行うと、中心
周波数Fは、下式(1)となる。この様にして、中心周
波数を算出して、キャリア捕捉を行う。
【0016】 F=f1+{±(g2・g0)δF}/{2(g0+g2・2g1 )}…(1) (∵ f0<f1<f2)
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記に
示す様に従来の技術では、キャリア帯域でのAGCゲイ
ンのプロファイルが、上に凸な山なりのカーブとなって
いて、かつ極大周波数に対し、左右対称となっている時
には有効であるが、別種のLinkICの特性によっては、
キャリア帯域内でのAGCゲインのプロファイルが山な
りにならず、フラット(周波数が変化してもAGCゲイ
ンが変化しない)となる場合があり、前記の中心周波数
Fの算出式(1)を用いると、中心周波数Fが真値から
ずれて、キャリア捕捉が不確実となるという問題を生じ
ている。
【0018】また、一般に衛星通信では、ドップラー効
果やフェージング等により、前記のRF信号をベースバ
ンド信号に変換した時に、LinkIC16への入力信号の
AGCゲインのプロファイルが中心周波数に対して非対
称となることもあり、この場合に式(1)を用いれば、
中心周波数の算出値は真値からずれ、LinkIC16がキ
ャリアを正確に捕捉をする事ができないという不具合が
起こる。
【0019】上記状態に対して、キャリアの捕捉ができ
たとしても、それを捕捉するまでに時間がかかると言う
不具合も発生する。また前記問題に関連し、中心周波数
の算出値が真値からずれていると、RF信号に対して、
シンボルレート(伝送レート)の1/4の整数倍ずれた
周波数で誤ったキャリアを捕捉する擬似ロックを起こす
という不具合も起こる。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明のデジタルチュー
ナは、上記課題を解決するために、情報信号に基づき変
調されたキャリアを含むRF信号に対し、順次、周波数
ポイントを変えて選局する選局手段と、RF信号からデ
ジタル復調し、AGCゲインにより振幅一定となるよう
に増幅して出力するデジタル復調手段と、AGCゲイン
を読み取り記憶する記憶手段と、AGCゲインの記憶値
を、設定した信号検出範囲の各周波数ポイントで読み取
り、ノイズ帯域でのAGCゲインとキャリア帯域でのA
GCゲインとの各記憶値の変化を用いてキャリア帯域の
中心周波数を算出する算出手段とを有することを特徴と
している。
【0021】上記構成によれば、選局手段により選局さ
れた周波数ポイントに対して、隣接チャンネルを選局し
ない程度の周波数間隔である、例えば±3MHzの周波
数ポイント検出範囲のRF信号を、デジタル復調し、A
GCゲインにより振幅一定となるようにデジタル復調手
段にて増幅して出力する。
【0022】また、上記構成では、算出手段において、
記憶手段により読み取り記憶したAGCゲインの記憶値
を等間隔に読み取りデジタル復調手段へのキャリア帯域
の周波数をノイズ帯域でのAGCゲインの記憶値に基づ
いて調べる。
【0023】次に、上記構成においては、ノイズ帯域で
のAGCゲインの記憶値に基づいた、上記キャリア帯域
の最小周波数と最大周波数とから、キャリア帯域の中心
周波数を、例えば下式(2)にて算出するので、この中
心周波数を用いてキャリア捕捉をより確実に行うことが
できる。この場合、中心周波数を算出する式(2)は、
前述(1)ではなく、 F=(f1+f2)/2…(2) となる。但しf1、f2は、キャリア帯域の最小周波数
と最大周波数である。
【0024】上記デジタルチューナでは、さらに、AG
Cゲインの記憶値を設定した信号検出範囲で読み取る際
に、送られてくるRF信号の伝送レートや中心周波数の
算出に必要な分解能等のRF信号の伝送条件を検出し、
上記伝送条件に合わせて、読み取る周波数ポイントの間
隔を決定して選局手段を制御する決定手段を有していて
もよい。
【0025】上記構成によれば、伝送レートが4Mbaud
s (Msps)以下と低い場合、周波数ポイントの問隔を伝
送レートより小さくする事でAGCゲインの記憶値から
読み取るキャリア帯域を確実に捕捉できる。また、中心
周波数の決定に際してデジタル復調手段がキャリアの捕
捉を行う時に確認できる周波数範囲は約10kHz程度
までであり、この周波数範囲内に入るようにAGCゲイ
ンを読み取る周波数ポイントの間隔を決定する事で確実
にキャリアの捕捉を行うことが出来る。
【0026】上記デジタルチューナにおいては、さら
に、算出手段は、ノイズ帯域でのAGCゲインとキャリ
ア帯域でのAGCゲインとの各記憶値の変化を用いる際
に、ノイズ帯域でのAGCゲインの記憶値を調べ、その
記憶値の平均をノイズ帯域の記憶値と決定し、この値よ
り高いAGCゲインの記憶値の部分をキャリア帯域とす
るようになっていてもよい。
【0027】上記構成によれば、一般にAGCゲインの
記憶値は同一の値ではなく、時問的またはその他の外的
要因により変動するため、確実にノイズ帯域と分かる周
波数ポイントを選局し、そのAGCゲインの記憶値を数
回、又は数カ所の選局された周波数ポイントでAGCゲ
インの記憶値を読み取り、その平均値をノイズ帯域のA
GCゲインの記憶値とする。
【0028】次に、信号検出範囲内で、このノイズ帯域
の値より高いAGCゲインの記憶値を検出して、それを
キャリア帯域内のAGCゲインの記憶値と決定して、ノ
イズ帯域のAGCゲインに基づきキャリア帯域の捕捉を
確実に行うことができる。
【0029】上記デジタルチューナでは、さらに、算出
手段は、ノイズ帯域でのAGCゲインの記憶値を決める
際に、設定した信号検出範囲内で、各周波数ポイント毎
にAGCゲインの最大記憶値と最小記憶値をそれぞれ読
み取り最大記憶値プロファイルと最小記憶値プロファイ
ルとを求め、上記最大記憶値プロファイルの最小値をノ
イズ帯域のAGCゲイン記憶値と決定し、上記AGCゲ
インの最小記憶値プロファイルの内、ノイズ帯域でのA
GCゲイン記憶値よりも大きい帯域をキャリア帯域と決
定するようになっていてもよい。
【0030】上記構成によれば、信号検出範囲内で各周
波数ポイント毎に、数回のAGCゲインを読み取り、そ
れぞれの最大値と最小値とを記憶手段に格納して、記憶
しておく。このAGCゲインの記憶値の各最大値からな
る最大記憶値プロファイルの中で、最小値をノイズ帯域
でのAGCゲインの記憶値と決定する。次に、上記AG
Cゲインの記憶値の各最小値からなる最小記憶値プロフ
ァイルの中で、最大記憶値プロファイルの最小値よりも
大きい場合に、キャリア帯域と決定し、そのキャリア帯
域から中心周波数を算出するので、ノイズ帯域のAGC
ゲインに基づきキャリア帯域の捕捉を確実に行うことが
できる。
【0031】上記デジタルチューナにおいては、決定手
段は、設定した信号検出範囲内を必要な中心周波数の分
解能に対して、数倍の周波数間隔の各周波数ポイントで
大まかに調べ、その調査結果を元に必要な中心周波数の
分解能に対応した周波数間隔でAGCゲインを調べるよ
うになっていてもよい。
【0032】上記構成によれば、予め伝送レート程度の
問隔で信号検出範囲内のAGCゲインを調べ、キャリア
帯域のある周波数を確認する。次に、キャリア帯域のあ
った周波数の周辺を伝送レートの2倍の範囲で、かつ必
要な分解能に対応した間隔でAGCゲインの記憶値を調
べ、中心周波数を算出して、必要な部分のみ詳しく調べ
るので、キャリア帯域の捕捉を確実に、かつ迅速に行う
ことができる。
【0033】上記デジタルチューナでは、決定手段は、
設定した信号検出範囲内を伝送レートの1/4の間隔の
各周波数ポイントで調べることで、擬似ロックによる誤
った中心周波数の算出を防ぐようになっていてもよい。
【0034】上記構成によれば、擬似ロックを起こした
場合、その擬似ロックを起こした周波数ポイントに対し
て、キャリア捕捉のための、周波数ポイントを伝送レー
トの1/4の周波数分だけずらす事で、RF信号のキャ
リアを擬似ロックを回避しながら、確実に捕捉する事が
できる。
【0035】上記デジタルチューナにおいては、決定手
段は、信号検出帯域を大まかに調べる際に信号検出帯域
の範囲内の中心周波数からプラス側、マイナス側を交互
にAGCゲインの記憶値を調べるようになっていてもよ
い。
【0036】上記構成によれば、既知のRF周波数(f
0)を中心にして、伝送レート程度(δF)の周波数ポ
イントの間隔でAGCゲインの記憶値を調べる。上記A
GCゲインの記憶値を、f0+δF、f0−δF、f0+2*
δF、f0−2*δF、…とジグザグに読み取り、キャリ
ア帯域となった周波数を確認して終了する。その後、上
記周波数を中心に、必要な分解能(δf)の周波数間隔
で、キャリア帯域の最小周波数と、最大周波数を決定し
て、中心周波数を算出して、必要な部分のみ詳しく調べ
るので、キャリア帯域の捕捉を確実に、かつ迅速に行う
ことができる。
【0037】上記デジタルチューナでは、算出手段は、
ノイズ帯域でのAGCゲインの各記憶値のノイズ帯域平
均値とキャリア帯域のAGCゲインの各記憶値のキャリ
ア帯域平均値との差が1/2となる2点の周波数の中点
を中心周波数として決定するように設定されていてもよ
い。
【0038】上記構成によれば、一般にAGCゲインの
記憶値のプロファイルは、テールを引いているため、最
小周波数、最大周波数付近でAGCゲインの記憶値は単
調増加、又は単調減少の関数となっている。これによ
り、ノイズ帯域でのAGCゲインの記憶値とキャリア帯
域の記憶値との差が1/2となるAGCゲインの記憶値
での周波数を最小周波数、最大周波数と決定する事がで
き、これにより中心周波数を確実に算出することができ
る。
【0039】上記デジタルチューナにおいては、算出手
段は、ノイズ帯域でのAGCゲインの記憶値と、キャリ
ア帯域でのAGCゲインの記憶値との既知の差を用い
て、キャリア帯域と決定するようになっていてもよい。
【0040】上記構成によれば、予めノイズ帯域のAG
Cゲインの記憶値を調べておき、上記構成を、例えばセ
ットトップボックスに実装する時に、このノイズ帯域の
AGCゲインの記憶値をしきい値として記憶しておき、
このしきい値より大きい値をキャリア帯域と決定するこ
とで、中心周波数を確実に算出できる。
【0041】本発明のキャリアの捕捉方法は、前記の課
題を解決するために、情報信号に基づき変調されたキャ
リアを含むRF信号に対し、順次、周波数ポイントを変
えて選局し、選局されたRF信号をデジタル復調し、復
調したデジタル信号をAGCゲインにより振幅一定とな
るように増幅して出力し、上記AGCゲインを出力する
ことで、AGCゲインを読み取り記憶し、AGCゲイン
の記憶値を、設定した信号検出範囲の各周波数ポイント
で読み取り、キャリア帯域でのAGCゲインとノイズ帯
域でのAGCゲインとの各記憶値の変化を用いてキャリ
ア帯域の中心周波数を算出することを特徴としている。
【0042】本発明のキャリア捕捉のためのプログラム
は、前記の課題を解決するために、上記捕捉方法をコン
ピュータ上にて実行することを特徴としている。
【0043】上記方法及びプログラムによれば、選局さ
れた周波数ポイントに対して、隣接チャンネルを選局し
ない程度の周波数間隔である、例えば±3MHzの周波
数ポイント検出範囲のRF信号を、デジタル復調し、復
調したデジタル信号をAGCゲインにより振幅一定とな
るように増幅して出力する。
【0044】また、上記方法及びプログラムでは、上記
AGCゲインを出力することで、AGCゲインの記憶値
を等間隔に読み取り、キャリア帯域の中心周波数をノイ
ズ帯域でのAGCゲインの記憶値に基づいて調べる。
【0045】次に、上記方法及びプログラムにおいて
は、ノイズ帯域でのAGCゲインの記憶値に基づいた、
上記キャリア帯域の最小周波数と最大周波数とから、キ
ャリア帯域の中心周波数を、例えば前記の式(2)にて
算出するので、この中心周波数を用いてキャリア捕捉を
より確実に行うことができる。
【0046】
【発明の実施の形態】本発明に係るデジタルチューナで
は、図1に示すように、キャリア帯域の中心周波数を、
より確実に捕捉するために、図4に記載の構成に加え
て、AGC22におけるAGCゲインのレジスタ値を、
記憶し、格納しておくためのメモリ(記憶手段)32
と、メモリ32のレジスタ値(記憶値)を呼び出し、上
記中心周波数を算出により捕捉するためのコントローラ
(選局手段、算出手段、決定手段)34とが設けられて
いる。
【0047】上記コントローラ34においては、上記中
心周波数の捕捉のための、調査周波数帯域である周波数
ポイントを選局するために、PLL14に対し、選局し
たい周波数帯域をレジスタ値として書き込める(入力で
きる)ようになっている。PLL14は、書き込まれた
レジスタ値を元に局部発振器(VCO)13を制御して
所望する周波数帯域を選局できる。
【0048】このようなデジタルチューナにおける、I
信号/Q信号からLinkIC(デジタル復調手段)16に
よってキャリアの捕捉を行うソフトウェア(概略の手
順)のフローチャートは前述の図6に示す通りである。
また、図1では、図5に示した構成と同一の機能を有す
る部材については、同一に部材番号を付与して、それら
の説明を以下において省いた。以下に、従来との相違点
について説明する。
【0049】本発明に係る周波数ポイントの選局につい
て、図2のフローチャートに基づいて説明すると、ま
ず、コントローラ34は、LinkIC16へSDA25、
SCL26を通してバス・リピータ・オープンのコマン
ドを転送する(S11)。これにより、LinkIC16と
第0段IFIC4のPLL14とは、バス・リピータであ
るSDA19、SCL18によって互いに短絡(導通)
状態となる(S12)。
【0050】次に、S12の状態で、コントローラ34
は、PLL14に対して選局したい周波数をレジスタ値
として出力する。その後、PLL14は選局を行う(S
12)。続いて、選局が完了すると、コントローラ34
は、LinkIC16へSDA25、SCL26を通してバ
ス・リピータ・クローズのコマンドを転送する。これに
より、LinkIC16と第0段IFIC4のPLL14と
は、互いに遮断した(非導通)状態となる(S14)。
【0051】次に、本発明に関わるAGCゲインのプロ
ファイルを図3に示す。本発明は、図3に示した、AG
Cゲインのプロファイルにおける最小周波数と最大周波
数をノイズ帯域(ノイズフロア)でのAGCゲインに基
づいて決定する事で、中心周波数を算出する事を特徴と
している。
【0052】そのため、本発明では、ノイズ帯域でのA
GCゲインの、メモリ32でのレジスタ(記憶)値をコ
ントローラ34によりまず決定している。また、PSK
(Phase Shift Keying)変調され、キャリア(搬送波)の
帯域がGHzオーダーのRF信号では、ノイズ帯域での
AGCゲインは、各周波数ポイントにおいて、ほぼ均一
となっている。
【0053】またノイズ帯域でのAGCゲインのレジス
タ値を決定する際に、その方法は以下のとおり数種類考
えられる。AGCゲインのレジスタ値は、前述の通り時
間的またはその他の外的要因で変動するため、ノイズ帯
域でのAGCゲインのレジスタ値を元にノイズ帯域での
レジスタ値の平均値を算出する。
【0054】この場合、同じ周波数ポイントで数回AG
Cゲインのレジスタ値を読み取り平均値を算出する。そ
の後、キャリア帯域を含む信号検出範囲内においてAG
Cゲインのレジスタ値を互いに等しい周波数ポイントの
間隔で順次調べ、ノイズ帯域でのAGCゲインのレジス
タ値と比較し、ノイズ帯域のレジスタ値より大きけれ
ば、キャリア帯域内の周波数であると決定する。
【0055】よって、キャリア帯域の最小周波数と最大
周波数が、安定なノイズ帯域のレジスタ値によって、従
来より確実に決定でき、例えば、前述(2)式に従って
中心周波数を算出する事ができる。この場合の分解能
は、AGCゲインのレジスタ値を調べる時の前述した、
周波数ポイントの間隔と等しくなる。
【0056】また、ノイズ帯域でのAGCゲインのレジ
スタ値の他の決定方法を、図3に基づき説明する。前述
の通り、同じ周波数ポイントにおいても、AGCゲイン
のレジスタ値は最小値、最大値をそれぞれ有するため、
キャリア帯域を含む信号検出範囲内で、互いに等間隔の
各周波数ポイントにてAGCゲインのレジスタ値を順次
調べ、各周波数ポイントのレジスタ値における最大値と
最小値をメモリ32にそれぞれ格納する。
【0057】そして、各周波数ポイントでの各最大値か
らなる最大値プロファイル中の最小値をしきい値とし
て、各周波数ポイントの各最小値からなる最小値プロフ
ァイル中で、前述しきい値より大きなAGCゲインのレ
ジスタ値を示す周波数をキャリア帯域内の周波数である
と決定する。これにより、キャリア帯域の中心周波数の
捕捉を確実化できる。
【0058】また、上記コントローラ34は、さらに、
AGCゲインの記憶値を設定した信号検出範囲で読み取
る際に、送られてくるRF信号の伝送レートや中心周波
数の算出に必要な分解能等のRF信号の伝送条件を検出
し、上記伝送条件に合わせて、読み取る周波数ポイント
の間隔を決定して選局を制御するようになっていてもよ
い。
【0059】上記構成によれば、伝送レートが4Mbaud
s (Msps)以下と低い場合、周波数ポイントの問隔を伝
送レートより小さくする事でAGCゲインの記憶値から
読み取るキャリア帯域を確実に捕捉できる。また、中心
周波数の決定に際してLinkIC16がキャリアの捕捉を
行う時に確認できる周波数範囲は約10kHz程度まで
であり、この周波数範囲内に入るようにAGCゲインを
読み取る周波数ポイントの間隔を決定する事で確実にキ
ャリアの捕捉を行うことが出来る。
【0060】上記コントローラ34は、さらに、ノイズ
帯域でのAGCゲインとキャリア帯域でのAGCゲイン
との各記憶値の変化を用いる際に、ノイズ帯域でのAG
Cゲインの記憶値を調べ、その記憶値の平均をノイズ帯
域の記憶値と決定し、この値より高いAGCゲインの記
憶値の部分をキャリア帯域とするようになっていてもよ
い。
【0061】上記構成によれば、一般にAGCゲインの
記憶値は同一の値ではなく、時問的またはその他の外的
要因により変動するため、確実にノイズ帯域と分かる周
波数ポイントを選局し、そのAGCゲインの記憶値を数
回、又は数カ所の選局された周波数ポイントでAGCゲ
インの記憶値を読み取り、その平均値をノイズ帯域のA
GCゲインの記憶値とする。
【0062】次に、信号検出範囲内で、このノイズ帯域
の値より高いAGCゲインの記憶値を検出して、それを
キャリア帯域内のAGCゲインの記憶値と決定して、ノ
イズ帯域のAGCゲインに基づきキャリア帯域の捕捉を
確実に行うことができる。
【0063】上記コントローラ34は、さらに、ノイズ
帯域でのAGCゲインの記憶値を決める際に、設定した
信号検出範囲内で、各周波数ポイント毎にAGCゲイン
の最大記憶値と最小記憶値をそれぞれメモリ32から読
み取り最大記憶値プロファイルと最小記憶値プロファイ
ルとを求め、上記最大記憶値プロファイルの最小値をノ
イズ帯域のAGCゲイン記憶値と決定し、上記AGCゲ
インの最小記憶値プロファイルの内、ノイズ帯域でのA
GCゲイン記憶値よりも大きい帯域をキャリア帯域と決
定するようになっていてもよい。
【0064】上記構成によれば、信号検出範囲内で各周
波数ポイント毎に、数回のAGCゲインを読み取り、そ
れぞれの最大値と最小値とを記憶手段に格納して、記憶
しておく。このAGCゲインの記憶値の各最大値からな
る最大記憶値プロファイルの中で、最小値をノイズ帯域
でのAGCゲインの記憶値と決定する。次に、上記AG
Cゲインの記憶値の各最小値からなる最小記憶値プロフ
ァイルの中で、最大記憶値プロファイルの最小値よりも
大きい場合に、キャリア帯域と決定し、そのキャリア帯
域から中心周波数を算出するので、ノイズ帯域のAGC
ゲインに基づきキャリア帯域の捕捉を確実に行うことが
できる。
【0065】上記コントローラ34は、設定した信号検
出範囲内を必要な中心周波数の分解能に対して、数倍の
周波数間隔の各周波数ポイントで大まかに調べ、その調
査結果を元に必要な中心周波数の分解能に対応した周波
数間隔でAGCゲインを調べるようになっていてもよ
い。
【0066】上記構成によれば、予め伝送レート程度の
問隔で信号検出範囲内のAGCゲインを調べ、キャリア
帯域のある周波数を確認する。次に、キャリア帯域のあ
った周波数の周辺を伝送レートの2倍の範囲で、かつ必
要な分解能に対応した間隔でAGCゲインの記憶値を調
べ、中心周波数を算出して、必要な部分のみ詳しく調べ
るので、キャリア帯域の捕捉を確実に、かつ迅速に行う
ことができる。
【0067】上記コントローラ34は、設定した信号検
出範囲内を伝送レートの1/4の間隔の各周波数ポイン
トで調べることで、擬似ロックによる誤った中心周波数
の算出を防ぐようになっていてもよい。
【0068】上記構成によれば、擬似ロックを起こした
場合、その擬似ロックを起こした周波数ポイントに対し
て、キャリア捕捉のための、周波数ポイントを伝送レー
トの1/4の周波数分だけずらす事で、RF信号のキャ
リアを擬似ロックを回避しながら、確実に捕捉する事が
できる。
【0069】上記コントローラ34は、信号検出帯域を
大まかに調べる際に信号検出帯域の範囲内の中心周波数
からプラス側、マイナス側を交互に、つまりジグザグス
キャンによりAGCゲインの記憶値を調べるようになっ
ていてもよい。
【0070】上記構成によれば、既知のRF周波数(f
0)を中心にして、伝送レート程度(δF)の周波数ポ
イントの間隔でAGCゲインの記憶値を調べる。上記A
GCゲインの記憶値を、f0+δF、f0−δF、f0+2*
δF、f0−2*δF、…とジグザグに読み取り、キャリ
ア帯域となった周波数を確認して終了する。
【0071】その後、上記周波数を中心に、必要な分解
能(δf)の周波数間隔で、キャリア帯域の最小周波数
と、最大周波数を決定して、中心周波数を算出して、必
要な部分のみ詳しく調べるので、キャリア帯域の捕捉を
確実に、かつ迅速に行うことができる。
【0072】上記コントローラ34は、ノイズ帯域での
AGCゲインの各記憶値のノイズ帯域平均値とキャリア
帯域のAGCゲインの各記憶値のキャリア帯域平均値と
の差が1/2となる2点の周波数の中点を中心周波数と
して決定するように設定されていてもよい。
【0073】上記構成によれば、一般にAGCゲインの
記憶値のプロファイルは、テールを引いているため、最
小周波数、最大周波数付近でAGCゲインの記憶値は単
調増加、又は単調減少の関数となっている。これによ
り、ノイズ帯域でのAGCゲインの記憶値とキャリア帯
域の記憶値との差が1/2となるAGCゲインの記憶値
での周波数を最小周波数、最大周波数と決定する事がで
き、これにより中心周波数を確実に算出することができ
る。
【0074】上記コントローラ34は、ノイズ帯域での
AGCゲインの記憶値と、キャリア帯域でのAGCゲイ
ンの記憶値との既知の差を用いて、キャリア帯域と決定
するようになっていてもよい。
【0075】上記構成によれば、予めノイズ帯域のAG
Cゲインの記憶値を調べておき、上記構成を、例えばセ
ットトップボックスに実装する時に、このノイズ帯域の
AGCゲインの記憶値をしきい値として記憶しておき、
このしきい値より大きい値をキャリア帯域と決定するこ
とで、中心周波数を確実に算出できる。
【0076】本発明のキャリアの捕捉方法は、以上のよ
うに、情報信号に基づき変調されたキャリアを含むRF
信号に対し、順次、周波数ポイントを変えて選局し、選
局されたRF信号からベースバンドにダウンコンバート
してI/Q信号を生成し、I/Q信号をデジタル復調
し、復調されたデジタル信号をAGCゲインにより振幅
一定となるように増幅してデジタル復調を行うと共に上
記AGCゲインを出力し、AGCゲインを読み取り記憶
し、AGCゲインの記憶値を、設定した信号検出範囲の
各周波数ポイントで読み取り、キャリア帯域でのAGC
ゲインとノイズ帯域でのAGCゲインとの各記憶値の変
化を用いてキャリア帯域の中心周波数を算出する方法で
ある。上記捕捉方法をコンピュータ上にて実行できるよ
うに、キャリア捕捉のための、CD−ROM等の記録媒
体に記録可能なプログラムとしてもよい。
【0077】上記方法及びプログラムによれば、選局さ
れた周波数ポイントに対して、隣接チャンネルを選局し
ない程度の周波数間隔である±3MHzの周波数ポイン
ト検出範囲のRF信号からベースバンドにダウンコンバ
ートしてI/Q信号を生成し、I/Q信号をデジタル復
調し、復調されたデジタル信号を、AGCゲインにより
振幅一定となるように増幅する。
【0078】続いて、上記方法及びプログラムでは、上
記RF信号を、デジタル復調すると共に上記AGCゲイ
ンを出力し、AGCゲインの記憶値を等間隔に読み取
り、キャリア帯域の周波数をノイズ帯域でのAGCゲイ
ンの記憶値に基づいて調べる。
【0079】次に、上記方法及びプログラムにおいて
は、ノイズ帯域でのAGCゲインの記憶値に基づいた、
上記キャリア帯域の最小周波数と最大周波数とから、キ
ャリア帯域の中心周波数を、例えば前記の式(2)にて
算出するので、この中心周波数を用いてキャリア捕捉を
より確実に行うことができる。
【0080】なお、上記では、RF信号として、QPS
K変調され、キャリア(搬送波)の帯域がGHzオーダ
ーのRF信号を用いた例を挙げたが、上記に限定される
ものではなく、復調時にAGCゲインが必要な物であれ
ば適用可能であり、例えば、BPSK変調やDPSK変
調やOPSK変調を用いたデジタルチューナに本発明を
用いることができる。
【0081】
【発明の効果】本発明のデジタルチューナは、以上のよ
うに、AGCゲインの記憶値を、設定した信号検出範囲
の各周波数ポイントで読み取り、ノイズ帯域でのAGC
ゲインとキャリア帯域でのAGCゲインとの各記憶値の
変化を用いてキャリア帯域の中心周波数を算出する算出
手段を有する構成である。
【0082】それゆえ、上記構成は、ノイズ帯域でのA
GCゲインに基づきキャリア帯域の中心周波数を算出す
るので、キャリアの中心周波数を容易に決定、又は、確
実に中心周波数を算出する事が出来、かつキャリアサー
チにかかる時間を短縮できるという効果を奏する。
【0083】本発明のキャリアの捕捉方法及びそれを用
いたプログラムは、以上のように、AGCゲインの記憶
値を、設定した信号検出範囲の各周波数ポイントで読み
取り、キャリア帯域でのAGCゲインとノイズ帯域での
AGCゲインとの各記憶値の変化を用いてキャリア帯域
の中心周波数を算出する方法である。
【0084】それゆえ、上記方法及びプログラムは、ノ
イズ帯域でのAGCゲインに基づきキャリア帯域の中心
周波数を算出するという上記に示したアルゴリズムを用
いる事によって、キャリアの中心周波数を容易に決定、
又は、確実に中心周波数を算出する事が出来、かつキャ
リアサーチにかかる時間を短縮できるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタルチューナのブロック図で
ある。
【図2】上記デジタルチューナの選局手順を示すフロー
チャートである。
【図3】上記デジタルチューナにおけるキャリア帯域の
中心周波数を検出方法を示すためのAGCのレジスタ値
プロファイルを示すグラフである。
【図4】上記デジタルチューナにおけるキャリア帯域の
中心周波数を他の検出方法を示すためのAGCのレジス
タ値プロファイルを示すグラフである。
【図5】従来のデジタルチューナのブロック図である。
【図6】上記デジタルチューナのキャリア帯域の中心周
波数を検出する概略手順を示すフローチャートである。
【図7】上記デジタルチューナのキャリア帯域の中心周
波数を検出するときのAGCのレジスタ値プロファイル
を示すグラフである。
【符号の説明】
16 LinkIC(デジタル復調手段) 22 AGC(AGCゲイン) 32 メモリ(記憶手段) 34 コントローラ(選局手段、算出手段、決定手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C025 AA11 AA24 BA27 BA30 DA01 DA04 5C026 BA00 BA12 BA18 5J103 AA11 AA25 BA08 GA12 JA04 JA06 5K052 AA01 BB02 BB10 DD02 EE32 FF07

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報信号に基づき変調されたキャリアを含
    むRF信号に対し、順次、周波数ポイントを変えて選局
    する選局手段と、 RF信号からデジタル復調し、AGCゲインにより振幅
    一定となるように増幅して出力するデジタル復調手段
    と、 AGCゲインを読み取り記憶する記憶手段と、 AGCゲインの記憶値を、設定した信号検出範囲の各周
    波数ポイントで読み取り、ノイズ帯域でのAGCゲイン
    とキャリア帯域でのAGCゲインとの各記憶値の変化を
    用いてキャリア帯域の中心周波数を算出する算出手段と
    を有することを特徴とするデジタルチューナ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のデジタルチューナにおい
    て、 AGCゲインの記憶値を設定した信号検出範囲で読み取
    る際に、送られてくるRF信号の伝送レートや中心周波
    数の算出に必要な分解能等のRF信号の伝送条件を検出
    し、上記伝送条件に合わせて、読み取る周波数ポイント
    の間隔を決定して選局手段を制御する決定手段を有する
    ことを特徴とするデジタルチューナ。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のデジタルチューナ
    において、 算出手段は、ノイズ帯域でのAGCゲインとキャリア帯
    域でのAGCゲインとの各記憶値の変化を用いる際に、
    ノイズ帯域でのAGCゲインの記憶値を調べ、その記憶
    値の平均をノイズ帯域の記憶値と決定し、この値より高
    いAGCゲインの記憶値の部分をキャリア帯域とするよ
    うになっていることを特徴とするデジタルチューナ。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載のデジタルチューナ
    において、 算出手段は、ノイズ帯域でのAGCゲインの記憶値を決
    める際に、設定した信号検出範囲内で、各周波数ポイン
    ト毎にAGCゲインの最大記憶値と最小記憶値をそれぞ
    れ読み取り最大記憶値プロファイルと最小記憶値プロフ
    ァイルとを求め、上記最大記憶値プロファイルの最小値
    をノイズ帯域のAGCゲイン記憶値と決定し、上記AG
    Cゲインの最小記憶値プロファイルの内、ノイズ帯域で
    のAGCゲイン記憶値よりも大きい帯域をキャリア帯域
    と決定するようになっていることを特徴とするデジタル
    チューナ。
  5. 【請求項5】請求項2記載のデジタルチューナにおい
    て、 決定手段は、設定した信号検出範囲内を必要な中心周波
    数の分解能に対して、数倍の周波数間隔の各周波数ポイ
    ントで大まかに調べ、その調査結果を元に必要な中心周
    波数の分解能に対応した周波数間隔でAGCゲインを調
    べるようになっていることを特徴とするデジタルチュー
    ナ。
  6. 【請求項6】請求項2記載のデジタルチューナにおい
    て、 決定手段は、設定した信号検出範囲内を伝送レートの1
    /4の間隔の各周波数ポイントで調べることで、擬似ロ
    ックによる誤った中心周波数の算出を防ぐようになって
    いることを特徴とするデジタルチューナ。
  7. 【請求項7】請求項2または5記載のデジタルチューナ
    において、 決定手段は、信号検出帯域を大まかに調べる際に信号検
    出帯域の範囲内の中心周波数からプラス側、マイナス側
    を交互にAGCゲインの記憶値を調べるようになってい
    ることを特徴とするデジタルチューナ。
  8. 【請求項8】請求項3記載のデジタルチューナにおい
    て、 算出手段は、ノイズ帯域でのAGCゲインの各記憶値の
    ノイズ帯域平均値とキャリア帯域のAGCゲインの各記
    憶値のキャリア帯域平均値との差が1/2となる2点の
    周波数の中点を中心周波数として決定するように設定さ
    れていることを特徴とするデジタルチューナ。
  9. 【請求項9】請求項3記載のデジタルチューナにおい
    て、 算出手段は、ノイズ帯域でのAGCゲインの記憶値と、
    キャリア帯域でのAGCゲインの記憶値との既知の差を
    用いて、キャリア帯域と決定するようになっていること
    を特徴とするデジタルチューナ。
  10. 【請求項10】情報信号に基づき変調されたキャリアを
    含むRF信号に対し、順次、周波数ポイントを変えて選
    局し、 選局されたRF信号をデジタル復調し、復調したデジタ
    ル信号をAGCゲインにより振幅一定となるように増幅
    して出力し、 上記AGCゲインを出力することで、AGCゲインを読
    み取り記憶し、AGCゲインの記憶値を、設定した信号
    検出範囲の各周波数ポイントで読み取り、キャリア帯域
    でのAGCゲインとノイズ帯域でのAGCゲインとの各
    記憶値の変化を用いてキャリア帯域の中心周波数を算出
    することを特徴とするキャリアの捕捉方法。
  11. 【請求項11】請求項10に記載のキャリアの捕捉方法
    をコンピュータ上にて実行することを特徴とするキャリ
    ア捕捉のためのプログラム。
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