JP2003060979A - 電子カメラ - Google Patents

電子カメラ

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JP2003060979A
JP2003060979A JP2001248279A JP2001248279A JP2003060979A JP 2003060979 A JP2003060979 A JP 2003060979A JP 2001248279 A JP2001248279 A JP 2001248279A JP 2001248279 A JP2001248279 A JP 2001248279A JP 2003060979 A JP2003060979 A JP 2003060979A
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JP
Japan
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user
electronic camera
mode
input
condition
Prior art date
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Application number
JP2001248279A
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English (en)
Inventor
Yuichi Kawakami
雄一 川上
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1台の電子カメラが複数のユーザに共有して
使用される場合の電子カメラの操作性を向上する。 【解決手段】 撮影条件がマニュアル設定され登録モー
ドに切り換えられると、検出パターンP1が登録パター
ンPtと一致するか否かの判定が行われ(♯1)、一致
する(♯2でYES)と、撮影条件が現在の撮影条件に
変更され(♯3)、文字入力画面30が表示される(♯
4)。この画面30でサーバアドレス等が入力される
(♯5)と、撮影条件及びサーバアドレス等が、変更さ
れた撮影条件と対応付けて登録される(♯6)。検出パ
ターンP1がいずれの登録パターンPtとも一致しない
とき(♯2でNO)、画面30が表示され(♯7)、こ
の画面30でサーバアドレス等が入力される(♯8)
と、設定された撮影条件及びサーバアドレス等が検出さ
れた掌紋パターン情報とともに登録される(♯9)よう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、共有者毎に撮影条
件や記録条件などのカメラの動作条件を登録する機能を
備えた電子カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】特開2000−147623号公報に
は、カメラの使用者の網膜や指紋、あるいは声紋等の生
体情報を検出してそれらを予め記憶するとともに、カメ
ラが使用された時に、その使用者の生体情報を読み取
り、その読み取った生体情報と予め記憶した生体情報と
を比較照合して、照合結果が一致したときにのみカメラ
を使用可能にするカメラが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、複数の人が
1台の電子カメラを共有して使用する場合、共有者は自
分の使い方に合ったカメラの動作条件(例えばAEプロ
グラムの設定や記録メディアの設定等の動作条件)を自
由に設定するため、使用者が変わる度に、各使用者が自
分の使い方に合った動作条件を設定しなければならない
のは煩わしく面倒である。したがって、各使用者の動作
条件をユーザの固有情報(ID)とともに登録でき、そ
れ以降、登録された使用者が再び電子カメラを使用する
際には、電子カメラの動作条件がその使用者の合ったも
のに自動的に設定される機能を備えていれば、電子カメ
ラの操作性が向上するものと考えられるが、このような
技術を備えたカメラは現在商品化されておらず、提案も
なされていない。
【0004】なお、上記公報には、カメラの使用者を登
録しておき、カメラが使用される毎に当該使用者を判別
する技術が記載されているが、この使用者の登録・判別
機能は、登録者以外のカメラ使用を禁止する、所謂カメ
ラ所有者の防護機能に関する技術であって、上記のよう
なカメラ共有機能を実現する技術ではない。
【0005】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
1台の電子カメラが複数のユーザに共有して使用される
場合の電子カメラの操作性を向上することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、撮影モードを含む通常モードと使用者毎の電子カメ
ラの動作条件を登録する登録モードとを切換設定するモ
ード設定手段と、電子カメラの動作条件を入力する第1
の入力手段と、使用者を特定するための使用者固有情報
を入力する第2の入力手段と、前記登録モードにおい
て、前記第2の入力手段により使用者固有情報が入力さ
れると、前記第1の入力手段により入力された動作条件
を前記入力された使用者固有情報に対応付けて記憶する
記憶手段と、前記通常モードにおいて、前記第2の入力
手段により使用者固有情報が入力されると、その使用者
固有情報に対応する動作条件が前記記憶手段に記憶され
ているか否かを判定する判定手段と、前記動作条件が前
記記憶手段に記憶されているとき、電子カメラをその動
作条件に設定する設定手段とを備えることを特徴とする
ものである。
【0007】この発明によれば、モード設定手段により
登録モードが設定されているときに、第1、第2の入力
手段により電子カメラの動作条件及び使用者を特定する
ための使用者固有情報が入力されると、記憶手段により
その使用者固有情報に対応付けて電子カメラの動作条件
が記憶される。そして、モード設定手段により通常モー
ドが設定されているときに、前記第2の入力手段により
使用者固有情報が入力されると、判定手段によりその使
用者固有情報に対応する動作条件が前記記憶手段に記憶
されているか否かが判定され、前記動作条件が前記記憶
手段に記憶されているときには、設定手段により電子カ
メラがその動作条件に設定される。
【0008】その場合に、動作条件として、電子カメラ
で被写体を撮影する際の撮影条件を前記記憶手段に記憶
できるようにし、かつ前記撮影モードにおいて前記第2
の入力手段により使用者固有情報が入力されると、前記
設定手段により、電子カメラがその使用者固有情報に対
応する撮影条件に設定されるようにすればよい(請求項
2)。
【0009】また、動作条件として、更に撮影画像を記
録する対象の記録先に関する条件も含むようにすればよ
い(請求項3)。
【0010】さらに、撮影画像を再生表示する表示手段
を更に備え、前記モード設定手段は、前記表示手段に撮
影画像を表示する再生モードに切換設定可能になされて
いるとともに、前記動作条件は、前記表示手段への撮影
画像の再生表示に関する条件であり、前記再生モードに
おいて前記第2の入力手段により使用者固有情報が入力
されると、その使用者固有情報に対応する再生表示に関
する条件に従って撮影画像が前記表示手段に表示される
ようにすればよい(請求項4)。
【0011】一方、使用者固有情報としては、使用者の
掌紋、網膜及び声紋の少なくとも一の生体情報とすれば
よい(請求項5)。
【0012】この場合、前記第2の入力手段を、使用者
が電子カメラに対して所定の使用状態になったときにそ
の使用者の生体情報を検出する検出センサとすればよい
(請求項6)。例えば、使用者の生体情報として掌紋を
採用する場合には、使用者が電子カメラを握ったときに
その使用者の掌紋を検出する掌紋検出センサを設けると
よく、また、使用者の生体情報として網膜を採用する場
合には、使用者がファインダに接眼したときにその使用
者の網膜を検出する網膜検出センサを設けるとよい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る電子カメラは、1台
の電子カメラが複数の使用者に共有して利用される場合
に、各使用者がその電子カメラを使用する際に電子カメ
ラが当該使用者専用の電子カメラとして動作するように
構成しているところに特徴がある。
【0014】すなわち、本発明に係る電子カメラは、通
常モードとしての撮影モードや再生モードの他に、自分
の使い方にあった撮影条件(第1の実施形態ではホワイ
トバランス、画像サイズ、圧縮率、及び輪郭補正)を、
使用者を特定するための使用者固有情報(第1の実施形
態では使用者の掌紋情報)とともに登録するための登録
モードを備えており、撮影モードにおいて、一旦登録し
た使用者固有情報が検出されたときには、電子カメラ
が、その使用者が登録した撮影条件に自動的に設定され
る構成とすることで、使用者が変わる度に自分にあった
撮影条件を設定し直す作業を省けるようにしている。
【0015】また、撮影モードにおいて撮影した撮影画
像を使用者固有の記憶領域(第1の実施形態ではメモリ
カードの記憶領域に作成された使用者のフォルダ等)へ
記憶し、再生モードにおいて、一旦登録した使用者の固
有情報が検出されたときには、電子カメラの表示部に表
示させる対象の画像をその使用者の撮影画像に設定する
ことで、使用者が自分の撮影画像を観賞したりあるいは
その画像データに何らかの処理を行う等の場合に、電子
カメラで撮影された全ての撮影画像の中から自分の撮影
画像を探し出す作業を省けるようにしている。以下、こ
れらの構成等について説明する。
【0016】本発明を適用したデジタルカメラの第1の
実施形態について説明する。
【0017】第1の実施形態に係るデジタルカメラは、
撮影画像をメモリカードなどの記録媒体に記録すると共
に、インターネットに接続してサーバとの間で撮影画像
データを送受信する無線通信機能を有し、撮影画像をイ
ンターネット上のサーバに記録することができるように
なっている。
【0018】図1は、デジタルカメラの正面図、図2
は、同デジタルカメラの背面図である。
【0019】図1、図2に示すように、デジタルカメラ
1は、カメラ本体部1aに、レンズユニット2、シャッ
ターボタン3、光学ファインダ4、フラッシュ5、LC
D(Liquid Crystal Display)6、機能スイッチ7、電
源ボタン8、カードスロット9及びモード設定スイッチ
10を備えている。
【0020】レンズユニット2は、カメラ本体部1aの
前面右側に配設されており、被写体の光像を取り込むも
のである。レンズユニット2は、ズームレンズからな
り、モータ50(図9参照)の駆動によりズームやピン
トの調節を行う。
【0021】シャッターボタン3は、背面から見てカメ
ラ本体部1aの上面右端部に配設されており(図2参
照)、撮影モード中に半押しされると、撮影準備処理
(主として被写体輝度を検出して露出制御値を設定する
とともに、被写体距離を検出してレンズユニット2の焦
点調節を行う処理)が行われ、全押しされると、設定さ
れた露出制御値で撮影処理が行われる。
【0022】光学ファインダ4は、カメラ本体部1aの
背面左側上部に配設されており、撮影者が撮影画角を視
認するためのものである。
【0023】フラッシュ5は、カメラ本体部1aの前面
中央上部に配設されており、被写体が暗い場合に照明光
を照射するものである。
【0024】LCD6は、カメラ本体部1aの背面略中
央部に配設されており、撮影画像のモニタ表示及び記録
画像の再生表示等を行うものである。
【0025】機能スイッチ7は、LCD6の右側方に配
設されており、レンズユニット2のワイド方向又はテレ
方向の駆動や登録モードでの撮影条件等の登録等を行う
ためのスイッチである。
【0026】電源ボタン8は、カメラ本体部1aの背面
上部であって機能スイッチ7の左側に配設されており、
押圧する毎に主電源のON/OFFが交互に切り換わる
ようになっている。
【0027】カードスロット9は、背面から見てデジタ
ルカメラ1の右側面に配設されており、このカードスロ
ット9にメモリカード11が装着されるようになってい
る。
【0028】モード設定スイッチ10は、カメラ本体部
1aの背面上部に配設されており、上下にスライドする
3接点式のスライドスイッチからなる。モード設定スイ
ッチ10をAの位置にセットすると、デジタルカメラ1
は画像の撮影を行う撮影モードに、Bの位置にセットす
るとメモリカード11またはインターネット上のサーバ
24(図8参照)に記録された撮影画像をLCD6に再
生表示する再生モードに設定されるとともに、Cの位置
にセットすると、本実施形態の特徴である、撮影条件等
を使用者の掌紋情報とともに登録するための登録モード
に設定される。
【0029】デジタルカメラ1は、撮影モードにおい
て、ホワイトバランス、画像サイズ、圧縮率、及び輪郭
補正(シャープネス)を含む各撮影条件がマニュアル設
定可能に構成されている。すなわち、各撮影条件ごと
に、予め設けられた複数の選択肢を有する設定画面がL
CD6に表示されるので、この設定画面の複数の選択肢
の中から所望の選択肢を機能スイッチ7を用いて選択す
る。図3は、ホワイトバランスの設定画面、図4は、画
像サイズの設定画面、図5は画質(圧縮率)の設定画
面、図6は輪郭補正(シャープネス)の設定画面を示す
図である。
【0030】図3に示すように、ホワイトバランスは、
「自動調整」,「屋外での撮影」,「蛍光灯下での撮
影」及び「電球・白熱灯下での撮影」の4種類のホワイ
トバランスの中から選択可能とされており、機能スイッ
チ7の上下ボタン7a,7bの操作により所望のホワイ
トバランスが選択される。
【0031】図4に示すように、画像サイズは、「24
00×1800(ピクセル)」,「1280×960
(ピクセル)」及び「640×480(ピクセル)」の
3種類の画像サイズの中から選択可能とされており、機
能スイッチ7の上下ボタン7a,7bの操作により所望
の画像サイズが選択される。
【0032】図5に示すように、画質(圧縮率)は、
「FINE」,「NORMAL」及び「BASIC」の
3種類の画質の中から選択可能とされており、機能スイ
ッチ7の上下ボタン7a,7bの操作により所望の画質
(圧縮率)が選択される。
【0033】図6に示すように、輪郭補正(シャープネ
ス)は、「輪郭強調」,「通常」及び「輪郭ソフト」の
3種類の輪郭補正の中から選択可能とされており、機能
スイッチ7の上下ボタン7a,7bの操作により所望の
輪郭補正が選択される。
【0034】本実施形態においては、登録モードにおい
て、上記4種類の撮影条件(ホワイトバランス、画像サ
イズ、画質及び輪郭補正)について使用者毎に自分の使
い方にあった条件を登録できるようになっており、後述
するように、掌紋検出センサ13に掌の小指付け根近傍
を押し当てた状態で撮影モードで撮影条件を設定してか
らモード設定スイッチ10により登録モードに切り換え
ることにより、使用者の掌紋情報と、その使用者により
設定された撮影条件とが対応づけて登録される。
【0035】また、デジタルカメラ1は、上述したよう
に、メモリカード11とインターネット上のサーバとに
撮影画像を記録可能とされており、上記撮影条件の他
に、これらの記録先の情報についても登録できるように
なっている。
【0036】図7に示すように、デジタルカメラ1は、
メモリカード11に撮影画像データを記録する場合に、
複数の撮影画像データをまとめて収納するフォルダF
1,F2,・・・が作成可能とされている。したがっ
て、各使用者がそれぞれ異なるフォルダの名称を付加し
て使用者固有のフォルダをそれぞれ作成し、撮影画像を
自分のフォルダに記録することで、各フォルダが使用者
固有の記憶領域として機能し、再生モードに設定された
ときに、使用者に対応するフォルダにアクセスすること
で、その使用者の撮影画像がLCD6に表示される。デ
ジタルカメラ1は、このフォルダの名称を上記掌紋情報
及び撮影条件とともに登録できるようになっている。な
お、本実施形態においては、メモリカード11に初めて
アクセスしたときに、未登録者用のフォルダFxを自動
的に予め作成するようになっており、登録していない使
用者が撮影した撮影画像はこのフォルダFx内に記録さ
れる。
【0037】また、デジタルカメラ1は、アンテナ12
(図1参照)を備え、インターネット上のサーバとの間
で無線通信を行う機能を有する。すなわち、図8に示す
ように、デジタルカメラ1は、無線通信によって基地局
20と接続され、基地局20は例えばISDN網21と
接続されている一方、サーバ24はLAN(Local Area
Network)23と接続され、LAN23には、ISDN
網21への接続を提供するアクセスポイント22が割り
当てられている。これによって、デジタルカメラ1とサ
ーバ24との間に通信ネットワークが形成される。した
がって、各使用者がそれぞれ異なるサーバ24に撮影画
像を転送して記録することで、各サーバ24が使用者固
有の記憶領域として機能し、再生モードに設定されたと
きには、使用者に対応するサーバ24から撮影画像を取
り込むことで、その使用者の撮影画像がLCD6に表示
される。デジタルカメラ1は、上記サーバのアドレスを
上記掌紋情報及び撮影条件とともに登録できるようにな
っている。なお、アクセスポイント22は、インターネ
ットに接続されており、インターネット上のサーバと通
信可能としてもよい。
【0038】上記フォルダ名及びサーバアドレスは、上
記掌紋情報及び撮影条件と同様に、登録モードで登録可
能とされており、登録モードに設定されると、図9に示
すように、フォルダ名やサーバアドレスを入力するため
の文字入力画面30がLCD6に表示される。文字入力
画面30において各文字等が機能スイッチ7により選択
され、一旦所望のフォルダ名またはサーバアドレスが登
録されると、当該使用者の撮影画像は、自動的にそのフ
ォルダ内もしくはサーバ24に記録される。なお、文字
入力画面30の選択文字表示部30aには、選択された
文字等が羅列表示される。
【0039】再生モードでは、デジタルカメラ1の使用
者が既登録者であるとき、その使用者に対応するフォル
ダもしくはサーバ24にアクセスし、撮影画像(その使
用者の撮影画像)がLCD6に再生表示される。なお、
サーバ24に記録された撮影画像をLCD6に再生する
場合には、デジタルカメラ1が自動的にインターネット
に接続するようになっている。
【0040】デジタルカメラ1は、本発明の目的を達成
するべく、使用者を特定するための情報の一例として掌
紋を検出する掌紋検出センサ13を備えている。掌紋検
出センサ13は、感圧式のラインセンサからなり、正面
から見てカメラ本体部1aの左端部(グリップ部1b)
に内蔵されている。使用者がカメラを保持するべく右手
でグリップ部1bを握ると、右手小指付け根近傍による
押圧が掌紋検出センサ13で検出されるようになってい
る。掌紋検出センサ13は、右手小指付け根近傍の圧力
が検出可能となっている。右手小指付け根近傍の皺部分
の圧力が他の部分の圧力より小さくなるので、掌紋検出
センサ13からは、右手小指付け根近傍の掌紋の形状に
対応した圧力波形が検出される。したがって、後述する
ように、掌紋検出センサ13の出力波形を調べることで
掌紋が検出される。
【0041】図10は、デジタルカメラ1のシステムを
示すブロック構成図である。
【0042】CCD51は、CCDカラーエリアセンサ
からなる撮像素子で、レンズユニット2により結像され
た被写体の光像を、R(赤)、G(緑)、B(青)の色
成分の画像信号に光電変換して出力するものである。
【0043】タイミング制御回路52は、制御部62か
ら送信される基準クロックCLK0に基づいてクロック
CLK1を生成し、このクロックCLK1をタイミング
ジェネレータ53に出力するとともに、基準クロックC
LK0に基づいてA/D変換用のクロックCLK2を生
成し、このクロックCLK2をA/D変換部56に出力
する。
【0044】タイミングジェネレータ53は、タイミン
グ制御回路52から送信されるクロックCLK1に基づ
いてCCD51の駆動制御信号を生成するものである。
また、例えば積分開始/終了(露出開始/終了)のタイ
ミング信号、各画素の受光信号の読出制御信号(水平同
期信号,垂直同期信号,転送信号等)等のクロック信号
を生成し、CCD51に出力する。
【0045】信号処理部54は、CCD51から出力さ
れる画像信号(アナログ信号)のノイズの低減を行なう
と共に、画像信号のレベル調整を行なう。
【0046】FL制御回路55は、制御部62の制御信
号に基づいてフラッシュ5の発光の有無、発光量及び発
光タイミング等を制御し、図略の調光回路から入力され
る発光停止信号に基づいてフラッシュ5の発光量を制御
する。
【0047】A/D変換部56は、タイミング制御回路
52から送信されるクロックCLK2に基づいて、信号
処理部54から入力された画像データの各画素信号(ア
ナログ信号)を10ビットのデジタル信号に変換するも
のである。
【0048】画像処理部57は、A/D変換部56によ
りA/D変換された画素信号(以下、画素データとい
う。)の黒レベルを基準の黒レベルに補正する黒レベル
補正と、R(赤),G(緑),B(青)各色成分の画素
データのレベル変換を行うホワイトバランスと、画素デ
ータのγ特性を補正するγ補正と、被写体の輪郭を補正
する輪郭補正等を行うものである。ホワイトバランスに
ついては、上述したように4種類の処理が選択可能に設
定されており、画像処理部57は、使用者によりマニュ
アル設定された時には、その選択された処理でホワイト
バランスを行う。また、輪郭補正については、上述した
ように3種類の処理が選択可能に設定されており、画像
処理部57は、使用者によりマニュアル設定された時に
は、その選択された処理で輪郭補正を行う。
【0049】画像メモリ58は、撮影モードにおいて
は、画像処理部57から出力される画素データを一時記
憶し、再生モードにおいては、メモリカード11または
サーバ24から取り込まれた画像データを一時記憶する
メモリである。この画像メモリ58は、1フレームにお
ける各色成分の画素データを記憶する容量を有し、各色
成分の各画素データを、対応する色成分の画像メモリの
画素位置に記憶する。
【0050】画像メモリ59は、LCD6に再生表示さ
れる画像データのバッファメモリであり、LCD6の画
素数に対応した画像データの記録容量を有する。
【0051】撮影待機状態においては、CCD51によ
り1/30(秒)毎に撮像された画像の各画素データが
A/D変換部56及び画像処理部57により所定の信号
処理が施された後、画像メモリ58に記録されると共
に、制御部62を介して画像メモリ59に転送され、L
CD6にライブビュー表示される。これにより、撮影者
は、LCD6に表示された画像により被写体像を視認す
ることができる。また、再生モードにおいては、メモリ
カード11またはサーバ24から取り込んだ画像データ
が画像メモリ58に記録され、この画像メモリ58に記
録された画像データに制御部62で所定の信号処理が施
された後、画像メモリ59に転送されて、LCD6に再
生表示される。
【0052】カードI/F60は、メモリカード11へ
の画像データの書込み及び画像データの読出しを行うた
めのインターフェースである。
【0053】操作部61は、シャッターボタン3のレリ
ーズ操作を検出するスイッチ、撮影モード等のモードを
設定するモード設定スイッチ10等からなる。
【0054】制御部62は、マイクロコンピュータから
なり、上述したカメラ本体部1a内の各部材の駆動を有
機的に制御してデジタルカメラ1の撮影動作を統括制御
するものであり、マイクロコンピュータのワーク用とし
てのRAM620と、デジタルカメラ1に備えられる各
種機能のプログラム等が記録されたフラッシュメモリ6
21とを備える。
【0055】また、制御部62は、撮影指示後に画像メ
モリ58に取り込まれた画像データをJPEG(Joint
Photographic Coding Experts Group)方式により圧縮
する(以下、圧縮された画像をJPEG画像という)画
像圧縮部622と、撮影画像の画素数を設定する画像サ
イズ設定部623とを有する。画質(圧縮率)について
は、上述したように3種類の圧縮率が選択可能に設定さ
れており、画像圧縮部622は、使用者によりマニュア
ル設定されたときには、その選択された圧縮率で画像の
圧縮を行う。また、画像サイズについては、上述したよ
うに3種類の圧縮率が選択可能に設定されており、画像
サイズ設定部623は、使用者によりマニュアル設定さ
れたときには、その選択された画像サイズに設定する。
【0056】さらに、制御部62は、本発明の目的を達
成すべく、掌紋パターン検出部624と、撮影条件記憶
部620aと、使用者判定部625と、撮像制御部62
6と、記録制御部627と、再生制御部628と、通信
制御部629とを備える。
【0057】掌紋パターン検出部624は、各モードの
設定時に、掌紋検出センサ13から出力された圧力情報
を取り込んで、例えば図11(位相を横軸、圧力の大き
さを縦軸としている)に示すように、使用者の右手小指
付け根近傍(例えば矢印Aで示す部分)の掌紋パターン
を検出するものである。矢印Bに示す窪み部分は、圧力
の小さい部分、すなわち皺部分を示している。
【0058】撮影条件記憶部620aは、登録モードに
おいて、使用者によって設定された撮影条件及びフォル
ダ名またはサーバアドレスと、掌紋パターン検出部62
4により検出された掌紋パターン情報とをテーブル形式
で記憶するものである。
【0059】使用者判定部625は、掌紋パターン検出
部624により検出された掌紋パターンと、撮影条件記
憶部620aに登録された各掌紋パターンとを比較して
一致するか否か、すなわち使用者が既登録者であるか否
かを判定し、使用者が既登録者であるときには使用者を
特定するものである。
【0060】図12は、その判定方法の説明図である。
なお、この図12において、実線は、既に登録されてい
る掌紋パターン(以下、登録パターンPtという)を、
点線は、検出された掌紋パターン(以下、検出パターン
P1という)を示す。
【0061】図12(a)に示すように、使用者の掌紋
パターンが検出パターンP1として検出されたものとす
ると、まずこの状態で、登録パターンPtに対する検出
パターンP1の相関値を演算する。そして、(b),
(c)に示すように、シフト量の総和が予め設定された
所定量となるまで、検出パターンP1を所定のピッチず
つシフトし、そのシフト毎に相関値を演算する。
【0062】図13は、検出パターンP1の各シフト位
置において演算された相関値のグラフの一例である。
【0063】図13に示すように、各シフト位置におい
て相関値が演算されると、最大相関値Tmax(図13で
は矢印Cで示す相関値)と、予め設定された相関値につ
いての閾値Taとを比較し、最大相関値Tmaxがその閾
値Ta以上であるときに、検出パターンP1が登録パタ
ーンPtと一致するものとし、使用者は今回の比較対象
の登録パターンPtをもつ使用者であると判定する。一
方、最大相関値Tmaxが閾値Ta未満であるときには、
検出パターンP1が登録パターンPtと一致しないもの
とし、当該検出パターンP1を持つ使用者は、今回の比
較対象の登録パターンPtを持つ者ではないと判定す
る。したがって、図13は、検出パターンP1と登録パ
ターンPtとが一致しない例である。そして、この判定
を、撮影条件記憶部620aに登録されている全ての登
録パターンについて行うことにより、使用者の特定を行
う。
【0064】撮像制御部626は、使用者判定部625
により、検出パターンP1と一致する登録パターンPt
が存在したときには、その登録パターンPtに対応する
撮影条件を撮影条件記憶部620aから読み出し、デジ
タルカメラ1をその撮影条件に設定する一方、検出パタ
ーンP1と一致する登録パターンPtが存在しないとき
には、デジタルカメラ1を、各撮影条件について予め設
定された初期条件に設定するものである。
【0065】記録制御部627は、デジタルカメラ1に
装着されたメモリカード11またはインターネット上の
サーバ24に、画像データを時系列的に配列して記録
し、各コマ毎に、撮影指示後に画像メモリ58に取り込
まれた画像データのサムネイル画像とJPEG画像と
を、撮影画像に関するコマ番号等のインデックス情報と
ともに記録するものである。
【0066】その場合に、使用者に対応するサーバ及び
フォルダの両方が登録されている場合には、そのサーバ
24及びフォルダに撮影画像データを記録し、サーバ2
4及びフォルダのいずれか一方が登録されているときに
は、その登録されている記録先に撮影画像データを記録
し、サーバ24及びフォルダのいずれにも登録されてい
ないときには、未登録者用のフォルダFxに撮影画像デ
ータを記録する。
【0067】再生制御部628は、再生モードにおい
て、検出パターンP1が撮影条件記憶部620aに登録
されている登録パターンPtに一致する(使用者が登録
パターンPtをもつ登録者である)とき、その登録パタ
ーンPtに対応するフォルダまたはサーバ24にアクセ
スし、その記録先に記録されている撮影画像をLCD6
に表示させる一方、検出パターンP1が登録パターンP
tに一致しない(使用者が登録者でない)とき、メモリ
カード11の未登録者用のフォルダFxにアクセスし、
その撮影画像をLCD6に表示させるものである。
【0068】通信制御部629は、送受信相手であるサ
ーバ24との回線接続処理を行うとともに、撮影画像デ
ータの通信処理を制御するものである。通信制御部62
9は、自動的にアクセスポイント22に電話をかけ、デ
ジタルカメラ1とサーバ24との通信ネットワークを形
成し、この通信ネットワークを介して、撮影モードでは
サーバ24にアクセスして撮影画像データを転送し、再
生モードではサーバ24にアクセスして撮影画像データ
を取り込む。なお、撮影画像データを受信したサーバ2
4は、その撮影画像データを画像格納部24a(図8参
照)に格納する。
【0069】本発明に係る登録処理は、図14のフロー
チャートにしたがって行われる。
【0070】撮影モードにおいて撮影条件がマニュアル
設定された後登録モードに切り換えられると、検出パタ
ーンP1が登録パターンPtと一致するか否かの判定が
行われる(ステップ♯1)。検出パターンP1が登録パ
ターンPtと一致する(ステップ♯2でYES)と、登
録されている撮影条件が現在の撮影条件(登録モードに
切り換えられる直前に設定された撮影条件)に変更され
(ステップ♯3)、図9の文字入力画面が表示される
(ステップ♯4)。この文字入力画面においてサーバア
ドレスまたはフォルダ名が入力される(ステップ♯5)
と、設定された撮影条件及び入力されたサーバアドレス
またはフォルダ名が、変更された撮影条件と対応付けて
登録される(ステップ♯6)。
【0071】一方、検出パターンP1がいずれの登録パ
ターンPtとも一致しないとき(ステップ♯2でN
O)、図9の文字入力画面が表示される(ステップ♯
7)。この文字入力画面においてサーバアドレスまたは
フォルダ名が入力される(ステップ♯8)と、設定され
た撮影条件及び入力されたサーバアドレスまたはフォル
ダ名が、検出された掌紋パターン情報とともにテーブル
形式で登録される(ステップ♯9)。
【0072】本発明に係る撮影条件設定処理は、図15
のフローチャートにしたがって行われる。
【0073】撮影モードが選択されると、検出パターン
P1が登録パターンPtと一致するか否かの判定が行わ
れる(ステップ♯11)。そして、検出パターンP1が
登録パターンPtと一致する(ステップ♯12でYE
S)と、撮影条件がその登録者に対応する撮影条件に設
定される(ステップ♯13)とともに、サーバアドレス
を登録しているとき(ステップ♯14)には、サーバ2
4と通信可能に接続される(ステップ♯15)。一方、
検出パターンP1が登録パターンPtと一致しない(ス
テップ♯12でNO)と、撮影条件が予め設定された初
期条件に設定される(ステップ♯16)。なお、サーバ
アドレスを登録している場合において、レリーズ前にサ
ーバ24と通信可能に接続するのは、次の理由による。
すなわち、画像メモリ58は、1フレーム分の記憶容量
しか有していないので、複数フレーム分の撮影画像デー
タを同時に一時記憶することはできない。よって、画像
データをサーバ24に記録する場合には、画像データを
各フレーム毎に逐一サーバ24に転送しなければ、次の
フレームの撮影を行うことはできない。したがって、通
信回線の確立等に時間を要すると、レリーズ後にサーバ
24と通信回線の接続を確立するようにした場合、次の
フレームの撮影が、接続を確立し画像メモリ58に一時
的に記録している画像データをサーバ24に転送するま
での時間だけ遅れることになり、シャッターチャンスを
逃してしまう虞があるからである。
【0074】シャッターボタン3が全押しされる(ステ
ップ♯17)と、被写体光像が撮像され(ステップ♯1
8)、所定の撮像処理が施された(ステップ♯19)
後、撮影画像が一時的に画像メモリ58に記憶される
(ステップ♯20)。そして、デジタルカメラ1がサー
バ24と通信可能に接続されているとき(ステップ♯2
1でYES)には、上記撮影画像が使用者の掌紋パター
ンに対応するサーバ24及びフォルダに記録され(ステ
ップ♯22)、サーバ24と接続されていないとき(ス
テップ♯21でNO)で使用者が登録しているものであ
るとき(ステップ♯23でYES)には、上記撮影画像
が使用者の掌紋パターンに対応するフォルダに記録され
る(ステップ♯24)。また、使用者が登録者でない
(ステップ♯23でNO)ときには、メモリカード11
における未登録者用のフォルダFxに撮影画像が記録さ
れる(ステップ♯25)。
【0075】本発明に係る再生処理は、図16のフロー
チャートにしたがって行われる。
【0076】再生モードが選択されると、検出パターン
P1が登録パターンPtと一致するか否かの判定が行わ
れる(ステップ♯31)。そして、検出パターンP1が
登録パターンPtと一致する(ステップ♯32)と、そ
の検出パターンP1に対してサーバアドレスが登録され
ているか否かが判定される(ステップ♯33)。サーバ
アドレスが登録されている(ステップ♯33でYES)
と、サーバ24と通信可能に接続され(ステップ♯3
4)、そのサーバ24に記録されている画像がLCD6
に表示される(ステップ♯35)一方、サーバアドレス
が登録されていないとき(ステップ♯33でNO)に
は、メモリカード11の上記検出パターンP1に対応す
るフォルダ内の撮影画像がLCD6に表示される(ステ
ップ♯36)。
【0077】また、ステップ♯32の処理において検出
パターンP1が登録パターンPtと一致しないとき(ス
テップ♯32でNO)には、メモリカード11の未登録
者用のフォルダFxの撮影画像がLCD6に表示される
(ステップ♯37)。
【0078】図14〜図16のステップ♯1、ステップ
♯11及びステップ♯31の判定処理は、図17のフロ
ーチャートにしたがって行われる。なお、この判定処理
は、複数の登録パターンPtについて個別に検出パター
ンP1と一致するか否かの判定を行うもので、その判定
を行う順番として本実施形態では登録順に判定を行うも
のとする。
【0079】まず、判定対象の登録パターンとして1番
始めに登録された使用者の登録パターンPtに設定され
(ステップ♯41)、その登録パターン情報が読み出さ
れる(ステップ♯42)。そして、検出パターンP1を
シフトせず(ステップ♯43)、その検出パターンP1
と上記登録パターンPtとを比較し、登録パターンPt
に対する検出パターンP1の相関値が演算された(ステ
ップ♯44)後、検出パターンP1が所定のピッチだけ
シフトされる(ステップ♯45)。そして、シフト量の
総和が所定値を超えているか否かが判定され(ステップ
♯46)、シフト量の総和が所定値を超えていなければ
(ステップ♯46でNO)、以下、シフト量の総和が上
記所定値を超えるまで、ステップ♯44及びステップ♯
45の処理が繰り返し行われる。
【0080】そして、シフト量の総和が上記所定値を超
える(ステップ♯46でYES)と、演算された各相関
値のうち最大の相関値が予め設定された閾値より大きい
か否かが判定され(ステップ♯47)、最大相関値が上
記閾値以上であるとき(ステップ♯47でYES)に
は、検出パターンP1は、この比較対象の登録パターン
Ptであると判定される(ステップ♯48)一方、最大
相関値が上記閾値未満であるとき(ステップ♯47でN
O)には、その検出パターンは上記比較対象の登録パタ
ーンでないと判定される(ステップ♯49)。
【0081】そして、登録されている全ての登録パター
ンについて判定処理が終了する(ステップ♯50でYE
S)と、図14〜図16のステップ♯2、ステップ♯1
2及びステップ♯32の処理にリターンする一方、判定
処理を行っていない登録パターンがあるとき(ステップ
♯51でNO)には、比較対象の登録パターンを次に登
録された登録パターンに設定し(ステップ♯51)、全
ての登録パターンについて判定が終了するまで未判定の
登録パターンについて登録順に上記判定処理が行われ
る。
【0082】このように、登録モードにおいて、使用者
の使い方に合った撮影条件及び撮影画像データの記憶領
域(サーバ24やフォルダ)を使用者の掌紋パターン情
報とともに記憶し、撮影モードにおいて、一旦登録した
使用者の掌紋情報が検出されたときには、デジタルカメ
ラ1を、その使用者が登録した撮影条件に自動的に設定
するようにし、再生モードにおいて、一旦登録した使用
者の掌紋情報が検出されたときには、デジタルカメラ1
のLCD6にその使用者が撮影した画像が表示されるよ
うにしたので、使用者が変わる度に自分にあった撮影条
件等を設定し直す作業や、デジタルカメラ1で撮影され
た全ての撮影画像の中から自分の撮影画像を探し出す作
業を省くことができる。したがって、上記の登録以降は
使用者専用のデジタルカメラとして動作するので、1台
のデジタルカメラが複数のユーザに共有して使用される
場合の電子カメラの操作性を向上することができる。
【0083】なお、本発明は、次のような変形形態が採
用可能である。
【0084】(1)第1の実施形態では、使用者がデジ
タルカメラを握り、右手小指付け根近傍が掌紋検出セン
サ13に触れた時点で、撮影条件の自動設定等を行うよ
うにしたが、これに限らず、例えば接触状態でシャッタ
ーボタン3が半押しされた時点で行うようにしてもよ
い。
【0085】(2)第1の実施形態においては、再生モ
ードにおいて使用者の撮影画像を表示対象とするため、
使用者固有のフォルダを作成する機能を備えて、このフ
ォルダに使用者の撮影画像を記録するようにしたが、登
録モードにおいて撮影画像データに対しファイル名を付
加する機能を備えて、再生モード時には、使用者に対応
するファイル名が付加されている撮影画像を抽出してL
CD6に再生表示する構成としてもよい。
【0086】(3)掌紋を検出する掌紋検出センサ13
を複数設けると、使用者の識別精度を向上することがで
きる。
【0087】(4)第1の実施形態では、使用者を特定
するための生体情報として、使用者の掌紋を検出した
が、これに限らず、使用者の網膜を採用してもよい。
【0088】図18,図19は、使用者を特定するため
の生体情報として網膜を採用した場合のデジタルカメラ
の構成を示す概略図である。
【0089】図18に示すように、デジタルカメラ1
は、使用者の眼球Eの網膜を検出するために、面14a
からの入射光をCCD51及びミラー15の方向へ分光
し、面14bからの入射光を全反射するミラー14が内
蔵されており、図略の駆動部の駆動により、ミラー14
を図18に示す第1の姿勢(右上がりの姿勢)と、図1
9に示す第2の姿勢(右下がりの姿勢)とに姿勢変化さ
せるように構成されている。また、ファインダ4の近傍
にはLEDなどの光源15が配設されており、ファイン
ダ4に接眼されたときに、眼球Eを照射するようになっ
ている。
【0090】そして、被写体を撮影するときには、ミラ
ー14を第1の姿勢(右上がりの姿勢)に駆動して被写
体光像をCCD51に導くとともに、ミラー15に向け
て反射し、ファインダ光学系16を介して眼球Eに導
く。これにより、被写体が視認されるとともに、シャッ
ターボタン3の全押しにより被写体光像が撮像される。
【0091】一方、網膜を検出するときには、ファイン
ダ4に接眼されたときに光源15を点灯させて使用者の
眼球Eを照射するとともに、ミラー14を右下がりの姿
勢に駆動して眼球Eからの反射光をCCD51に導く。
このCCD51からの出力を網膜データとして検出し、
上記第1の実施形態と同様に、この検出した網膜データ
について登録モードで登録処理を行い、撮影モードや再
生モードで撮影条件設定処理や再生処理を行うようにし
てもよい。
【0092】(5)また、使用者を特定するための生体
情報として声紋を採用してもよい。
【0093】図20は、使用者を特定するための生体情
報として声紋を採用した場合のデジタルカメラの構成を
示す概略図である。
【0094】図20に示すように、例えばデジタルカメ
ラ1の背面に集音マイク17が備えられており、この集
音マイク17により得られた使用者の声紋データを使用
者の固有情報として登録するようにしてもよい。この場
合、撮影モードや再生モードで使用者が発声すると声紋
データが検出され、その声紋データが登録されていると
きには、撮影モードで上記声紋データに対応する撮影条
件に設定され、再生モードで上記声紋データに対応する
撮影画像がLCD6に表示されるようにするとよい。
【0095】(6)使用者を特定するための生体情報と
して、上記の掌紋、網膜及び声紋の他に指紋でもよく、
更にこれらに限らず使用者を特定できる生体情報であれ
ば何でもよい。
【0096】(7)また、使用者の固有情報として、パ
スワードやID番号を採用してもよい。すなわち、登録
モードにおいて上記パスワード等を例えば上記の文字入
力画面30で登録可能とし、撮影モードや再生モードで
使用者固有のパスワード等が入力されると、撮影モード
ではそのパスワード等に対応する撮影条件に設定され、
再生モードではそのパスワード等に対応する撮影画像が
LCD6に表示されるようにするとよい。
【0097】(8)登録モードにおいて登録可能なもの
として、上述した撮影条件等の他に、撮影画像に対し
て、減色、セピアカラー、モノクロ、ネガカラーなどの
処理を施す特殊効果や、デジタルズームのON/OF
F、あるいは自分の撮影画像を誤って消去しないように
設定するプロテクト、及びその解除の設定等を加えても
よい。
【0098】
【発明の効果】本発明によれば、モード設定手段により
登録モードが設定されているときに、第1、第2の入力
手段により電子カメラの動作条件及び使用者を特定する
ための使用者固有情報が入力されると、記憶手段により
その使用者固有情報に対応付けて電子カメラの動作条件
が記憶されるとともに、モード設定手段により通常モー
ドが設定されているときに、前記第2の入力手段から使
用者固有情報が入力されると、判定手段によりその使用
者固有情報に対応する動作条件が前記記憶手段に記憶さ
れているか否かが判定され、前記動作条件が前記記憶手
段に記憶されているときには、設定手段により電子カメ
ラがその動作条件に設定されるようにしたので、1台の
電子カメラが複数のユーザに共有して使用される場合の
電子カメラの操作性を向上することができる。
【0099】また、本発明によれば、動作条件として、
電子カメラで被写体を撮影する際の撮影条件を前記記憶
手段に記憶できるようにし、かつ前記撮影モードにおい
て前記第2の入力手段により使用者固有情報が入力され
ると、前記設定手段により、電子カメラがその使用者固
有情報に対応する撮影条件に設定されるようにしたの
で、使用者が変わる度に自分にあった撮影条件を設定し
直す作業を省くことができる。
【0100】また、本発明によれば、撮影画像を記録す
る対象の記録先に関する条件も記憶手段に記憶できるよ
うにしたので、撮影画像を各使用者ごとに分別して記録
することができる。
【0101】また、本発明によれば、撮影画像を再生表
示する表示手段を更に備え、前記モード設定手段は、前
記表示手段に撮影画像を表示する再生モードに切換設定
可能になされているとともに、前記動作条件は、前記表
示手段への撮影画像の再生表示に関する条件であり、前
記再生モードにおいて前記第2の入力手段により使用者
固有情報が入力されると、その使用者固有情報に対応す
る再生表示に関する条件に従って撮影画像が前記表示手
段に表示されるようにしたので、使用者が自分の撮影画
像を観賞したりあるいはその画像データに何らかの処理
を行う等の場合に、電子カメラで撮影された全ての撮影
画像の中から自分の撮影画像を探し出す作業を省くこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るデジタルカメラの
正面図である。
【図2】 同じくデジタルカメラの背面図である。
【図3】 ホワイトバランスの選択画面の一例を示す図
である。
【図4】 画像サイズの選択画面の一例を示す図であ
る。
【図5】 画質(圧縮率)の選択画面の一例を示す図で
ある。
【図6】 輪郭補正(シャープネス)の選択画面の一例
を示す図である。
【図7】 メモリカードへの画像データの記録形式を示
す説明図である。
【図8】 デジタルカメラとインターネット上のサーバ
との通信システムを示す図である。
【図9】 文字入力画面を示す図である。
【図10】 デジタルカメラのシステムを示すブロック
構成図である。
【図11】 検出した掌紋パターンの一例を示す図であ
る。
【図12】 登録者か否かを判定する判定方法の説明図
である。
【図13】 検出パターンの各シフト位置において演算
された、登録パターンに対する検出パターンの相関値の
グラフの一例を示す図である。
【図14】 本発明に係る登録処理のフローチャートで
ある。
【図15】 本発明に係る撮影条件設定処理のフローチ
ャートである。
【図16】 本発明に係る再生処理のフローチャートで
ある。
【図17】 図14〜図16のステップ♯1、ステップ
♯11及びステップ♯31の判定処理のフローチャート
である。
【図18】 本発明の他の実施形態に係るデジタルカメ
ラの構成図である。
【図19】 本発明の他の実施形態に係るデジタルカメ
ラの構成図である。
【図20】 本発明の他の実施形態に係るデジタルカメ
ラの背面図である。
【符号の説明】
3 シャッターボタン 6 LCD 7 機能スイッチ 10 モード設定スイッチ 12 アンテナ 13 掌紋検出センサ 14 ミラー 17 集音マイク 24 サーバ 30 文字入力画面 620a 撮影条件記憶部 624 掌紋パターン検出部 625 使用者判定部 626 撮像制御部 627 記録制御部 628 再生制御部 629 通信制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影モードを含む通常モードと使用者毎
    の電子カメラの動作条件を登録する登録モードとを切換
    設定するモード設定手段と、 電子カメラの動作条件を入力する第1の入力手段と、 使用者を特定するための使用者固有情報を入力する第2
    の入力手段と、 前記登録モードにおいて、前記第2の入力手段により使
    用者固有情報が入力されると、前記第1の入力手段によ
    り入力された動作条件を前記入力された使用者固有情報
    に対応付けて記憶する記憶手段と、 前記通常モードにおいて、前記第2の入力手段により使
    用者固有情報が入力されると、その使用者固有情報に対
    応する動作条件が前記記憶手段に記憶されているか否か
    を判定する判定手段と、 前記動作条件が前記記憶手段に記憶されているとき、電
    子カメラをその動作条件に設定する設定手段とを備える
    ことを特徴とする電子カメラ。
  2. 【請求項2】 前記動作条件は、電子カメラで被写体を
    撮影する際の撮影条件であり、前記撮影モードにおいて
    前記第2の入力手段により使用者固有情報が入力される
    と、前記設定手段は、電子カメラをその使用者固有情報
    に対応する撮影条件に設定することを特徴とする請求項
    1に記載の電子カメラ。
  3. 【請求項3】 前記動作条件は、更に撮影画像を記録す
    る対象の記録先に関する条件を含むことを特徴とする請
    求項2に記載の電子カメラ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の電
    子カメラにおいて、撮影画像を再生表示する表示手段を
    更に備え、前記モード設定手段は、前記表示手段に撮影
    画像を表示する再生モードに切換設定可能になされてい
    るとともに、前記動作条件は、前記表示手段への撮影画
    像の再生表示に関する条件であり、前記再生モードにお
    いて前記第2の入力手段により使用者固有情報が入力さ
    れると、その使用者固有情報に対応する再生表示に関す
    る条件に従って撮影画像が前記表示手段に表示されるよ
    うに構成されていることを特徴とする電子カメラ。
  5. 【請求項5】 前記使用者固有情報は、使用者の掌紋、
    網膜及び声紋の少なくとも一の生体情報であることを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の電子カメ
    ラ。
  6. 【請求項6】 前記第2の入力手段は、使用者が電子カ
    メラに対して所定の使用状態になったときにその使用者
    の生体情報を検出する検出センサであることを特徴とす
    る請求項5に記載の電子カメラ。
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