JP2003060888A - 画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
ターンマッチング処理の探索範囲を狭めて、画像合成の
処理時間の短縮化を図る。 【解決手段】 過去N回における撮影手段の停止位置の
平均値に相当する停止位置のずれ量の最頻値に基づい
て、パターンマッチング処理の探索範囲を限定するよう
にした(S3乃至S6)。これにより、移動手段の経時
変化や環境変化に起因して発生する画像間の対応点のず
れに合わせてパターンマッチング処理の探索範囲をずら
すことができ、従って、パターンマッチング処理の探索
範囲を、繰り返しばらつきのみを考慮した狭い範囲に限
定することができる。
Description
の領域に分割して読み取り、読み取った複数の画像を合
成して1つの画像を作成する画像読取装置に関するもの
である。
て、撮像手段(エリアセンサ)を2次元的に移動させ
て、各移動点において読取対象物の分割画像を撮影し、
これらの複数の分割画像を合成して1つの画像を作成す
るようにしたものが知られている(例えば、特開平3−
240372号公報参照)。また、オペレータによって
それぞれの画像の一部が他の画像にオーバーラップする
ように撮影された複数の画像に基づいて、各画像間の対
応点を抽出し、この対応点を基準にして複数の画像を合
成するようにしたものが知られている(例えば、特開平
5−260264号公報参照)。さらにまた、複数の分
割画像の合成に必要な対応点の検出処理であるパターン
マッチング処理の対象範囲を人手により大まかに設定す
ることで画像合成の際に必用な処理量を削減するように
したものが知られている(例えば、特開平10−108
003号公報参照)。
開平3−240372号公報に示される各移動点におい
て撮影した複数の分割画像をそのまま合成する画像読取
装置では、撮像手段の停止位置が所定の位置からずれる
と、良好な合成画像を得ることができないため、良好な
合成画像を得るには撮像手段の移動手段に高い停止位置
精度を持たせる必要があった。また、上記特開平5−2
60264号公報に示されるオペレータがカメラを移動
させて複数の画像を撮影する画像読取装置では、各撮影
画像間のオーバーラップ量の変動が大きいため、各画像
間の対応点を抽出するためのパターンマッチング処理の
探索範囲を広くせざるを得ず、従って、パターンマッチ
ング処理に要する時間が長くなるという問題があった。
報に示される装置におけるカメラの移動を特開平3−2
40372号公報に示されるような機械的な移動手段で
行った場合には、オペレータが手でカメラを移動させる
場合に比べて各撮影画像間のオーバーラップ量の変動を
小さくすることができ、従って、パターンマッチング処
理の探索範囲をある程度限定することができる。ただ
し、一般に機械的な移動手段によるカメラの停止位置
は、機械的な停止処理の精度不足のみならず経時変化や
環境変化によってもばらつくため、カメラの移動を機械
的な移動手段で行った場合には、パターンマッチング処
理の探索範囲を経時変化や環境変化に起因するばらつき
を含む全ての種類のばらつきをカバーする範囲とする必
要がある。従って、カメラの移動を機械的な移動手段で
行うことにより、オペレータが手でカメラの移動を行う
場合と比べてパターンマッチング処理の探索範囲を充分
に狭め、画像合成の処理時間を確実に短縮するために
は、上記特開平3−240372号公報に示される装置
と同様に、移動手段に高い停止位置精度を持たせる必要
があった。また、上記特開平10−108003号公報
に示されるパターンマッチング処理の探索範囲を人手に
より大まかに設定する装置では、パターンマッチング処
理の探索範囲を人間が判断するため、画像合成の処理時
間を確実に短縮することができないという問題があっ
た。
になされたものであり、移動手段による撮像手段の停止
位置精度を向上させることなく、画像合成に必用なパタ
ーンマッチング処理の探索範囲を狭めて、画像合成の処
理時間の短縮を図ることが可能な画像読取装置を提供す
ることを目的とする。
に請求項1の発明は、読取対象物を複数の領域に分割し
て読み取り、読み取った複数の画像を合成して1つの画
像を作成する画像読取装置において、読取対象物の画像
を複数の領域に分割して撮影する撮影手段と、撮影手段
により撮影した分割画像と一部が重複する分割画像を撮
影可能な位置に撮影手段を移動させる移動手段と、移動
手段による移動の前後に撮影手段により撮影した画像間
の相対位置関係を検出する相対位置検出手段と、相対位
置検出手段の検出結果を記憶する記憶手段と、相対位置
検出手段の検出結果に基づいて、撮影手段により撮影し
た複数の分割画像を合成する合成手段とを備え、相対位
置検出手段は、記憶手段に記憶された過去の相対位置検
出結果に基づいて相対位置検出範囲を限定するようにし
たものである。
た過去数回における画像間の相対位置関係の検出結果に
基づいて、移動手段を構成する部材等の経時変化や環境
変化等に起因して発生する画像間の相対位置関係のずれ
を予測し、この予測のずれ情報に基づいて、撮影手段の
停止位置のばらつきに起因する画像間の相対位置関係の
ばらつきから、経時変化や環境変化に起因して発生する
停止位置のずれの影響を除去することができる。これに
より、分割画像合成処理に必用なパターンマッチング処
理の一種である相対位置検出処理の対象範囲を、移動手
段の機械的な停止処理の精度不足に起因するばらつき
(以下、「繰り返しばらつき」という)のみを考慮した
狭い範囲に限定することができ、従って、相対位置検出
手段による分割画像間の相対位置関係の検出処理に要す
る時間の短縮化を図ることができる。
位置検出結果の最頻値に基づいて相対位置検出範囲を決
定するようにしてもよい。これにより、移動手段を構成
する部材等の経時変化や環境変化等に起因して撮影手段
の停止位置にずれが生じた場合でも、過去数回における
画像間の相対位置関係のばらつきの平均値に相当する相
対位置検出結果の最頻値に合わせて相対位置検出手段に
よる検出範囲をずらして、相対位置検出処理の対象範囲
を繰り返しばらつきのみを考慮した狭い範囲に限定する
ことができる。
画像読取装置であるデジタルカメラについて図面を参照
して説明する。図1は、本実施形態によるデジタルカメ
ラを搭載した画像処理装置の全体構成を示す。画像処理
装置1は、原稿21の画像を上方から読み取るためのデ
ジタルカメラ部10と、原稿21を載せる原稿台20
と、基台となるベース30と、原稿台20上にデジタル
カメラ部10を支持する支柱40とから構成されてい
る。デジタルカメラ部10には、原稿21の画像を読み
取るためのCCD104(撮影手段)及びこのCCD1
04の撮像位置を移動させるための移動部(図2参照)
が内蔵されている。原稿台20上には原稿21が上向き
に載置される。また、ベース30の一隅には読み取りの
開始信号を入力するためのスタートキー50が配設され
ている。
ブロックを示す。デジタルカメラ部10は、図1に示さ
れる原稿21の分割画像を読み取るためのCCD104
と、デジタルカメラ部全体の制御を行なうCPU100
と、CCD104の撮像位置を移動させるための移動部
106(移動手段)とを備えている。また、デジタルカ
メラ部10は、CCD104で読み取った分割画像を一
時的に記憶する分割画像蓄積部108と、分割画像蓄積
部108に記憶された分割画像から特徴点を抽出する特
徴点抽出部110と、特徴点抽出部110で抽出された
特徴点を用いたパターンマッチング処理の対象範囲を限
定する比較範囲限定部112(相対位置検出手段)とを
有している。さらにまた、デジタルカメラ部10は、移
動部106によるCCD104の移動の前後にCCD1
04で読み取った2つの分割画像を合成するための画像
合成部114(合成手段)と、画像合成部114により
画像合成を行う際に検出された過去の合成情報を記録す
る合成情報記録部118(記憶手段)と、画像合成部1
14により合成された画像を出力する出力部116とを
有している。また、デジタルカメラ部10は、CPU1
00で実行するためのプログラムを記憶するROM10
2とを有している。なお、CPU100に外部記憶装置
122を接続して、CD−ROM124や光磁気ディス
ク等からデジタルカメラ部10の制御用のプログラムを
読取るようにしてもよい。
撮影し、得られる複数の部分画像(分割画像)を合成し
て1つの画像を出力する。以下の説明では、話を簡単に
するために、原稿21を2分割して撮影する場合におけ
るデジタルカメラ部10の処理について説明する。移動
部106は不図示の駆動機構で構成されており、各部分
画像の撮影の際におけるCCD104の移動は自動的に
行われる。すなわち、図1に示されるスタートキー50
が押下されると、CPU100は、移動部106に指示
を与えて、CCD104を第1の部分画像が撮影可能な
位置に移動させる。次に、CPU100は、CCD10
4に積分を開始するように指示を与える。そして、CC
D104による積分が終了すると、CCD104から出
力されたデータを分割画像蓄積部108に書き込む。こ
れにより、第1の部分画像が分割画像蓄積部108に記
憶される。次に、CPU100は、移動部106に指示
を与えて、CCD104を第2の部分画像が撮影可能な
位置に移動させる。そして、再びCCD104に積分を
行うように指示を与えて、積分終了後にCCD104か
ら出力された第2の部分画像に相当するデータを分割画
像蓄積部108に書き込む。上記第1の部分画像の撮
影、第2の部分画像が撮影可能な位置へのCCD104
の移動、及び第2の部分画像の撮影は自動的に行われ
る。
を2分割して撮影する場合には、原稿21を左、右の部
分に分割して撮影する。第1及び第2の部分画像の撮影
を行なう位置は、隣り合う2つの部分画像がオーバーラ
ップし、そのオーバーラップ量が所定量となる位置に定
められている。なお、CCD104を移動させるのでは
なく、原稿21を移動させることにより、CCD104
による撮影位置を変更してもよい。
06によるCCD104の移動とCCD104による撮
影とを繰り返すことにより、原稿21の左部分を撮影し
た左部分画像と、右部分を撮影した右部分画像とを得
る。CCD104による右部分画像の撮影に先だって、
移動部106は、原稿21の左部分画像がその右側の一
部で右部分画像の左側の一部とオーバーラップするよう
な位置にCCD104を移動させる。特徴点抽出部11
0は、左部分画像中の右部分画像とオーバーラップする
領域から特徴点を抽出する。ここでの特徴点は、二次微
分フィルタによって検出されるエッジや、画素値の極大
点、極小点等を用いた既存の方法により求めることがで
きる。また、特徴点抽出部110による抽出対象は、特
徴点でなくても特徴的な領域であってもよい。
出部110で左部分画像中の特徴点を検出した後、検出
した左部分画像中の特徴点とパターンマッチングを行な
う右部分画像中の範囲を後述の方法で限定する。
分画像の合成を行う。具体的には、右部分画像中の比較
範囲限定部112で限定された範囲内において、特徴点
のパターンマッチング処理を行ない、検出した右部分画
像中における特徴点の理論値からの位置ずれ量に基づい
て左右の部分画像の合成を行う。このとき画像合成部1
14により検出される位置ずれ量は、合成情報記録部1
18に毎回記録される。この画像合成処理の詳細は後述
する。合成後の画像は、出力部116に出力される。
イまたはプリンタであり、画像合成部114により合成
された画像を出力表示する。また、出力部116は、ハ
ードディスクであってもよいし、外部の記憶装置や端末
等であってもよい。
なわれるパターンマッチング範囲の限定処理について図
3を参照して説明する。移動部106は、CCD104
により撮影された2つの部分画像が図に示されるような
位置関係となるようにCCD104を移動させる。図中
の実線で囲まれた領域は左部分画像61の領域を示し、
点線で囲まれた領域は右部分画像62の領域を示す。ま
た、図中の斜線部は、オーバーラップ領域63を示す。
いま、各部分画像61、62の横方向の画素数をW、オ
ーバーラップ領域63の横方向の画素数をOVとする
と、図に示されるように、左部分画像61は、右部分画
像62よりも左方向に(W−OV)だけずれているはず
である。従って、オーバーラップ領域63中の任意点A
について、左部分画像61における任意点Aの座標を
(LX,LY)、右部分画像62における任意点Aの座
標を(RX,RY)とすると、これらの座標の間には、 RX=LX−(W−OV) …(1) RY=LY …(2) の関係が成立しているはずである。
出部110により抽出された特徴点A0の左部分画像6
1における座標が(LX0,LY0)の場合、上記(1)
式及び(2)式を用いてこの座標に対応する右部分画像
の座標(RX0,RY0)を求めて、この点を中心に±α
画素の範囲をパターンマッチング処理の対象領域として
設定する。αは移動部106の停止位置のばらつきを許
容できる量である。ただし、ここで言うばらつきは長い
時間単位で発生する経時変化や環境変化によるものは含
まず、繰り返しばらつきのみをさす。
理の際に合成情報記録部118に毎回記録される特徴点
の理論値からの位置ずれ量と、上記の比較範囲限定部1
12によるパターンマッチング範囲の限定処理(比較範
囲限定処理)との関係について述べる。移動部106を
構成する駆動機構が、例えば特開2000−35838
7号公報に示されるような摩擦駆動の機構の場合、移動
部106によるCCD104の停止位置にはばらつきが
生じる。このため、右部分画像における特徴点A0の実
際の座標は、上記(1)式及び(2)式に左部分画像6
1における特徴点A0の座標(LX0,LY0)を代入し
て求めた理論値(RX0,RY0)とはずれる。
た右部分画像62における特徴点の理論値(RX0又は
RY0)からの位置ずれ量に関する分布の例を示す。図
中の縦軸は頻度を、横軸は右部分画像62における特徴
点の理論値からのずれ量を表す。例えば、右部分画像6
2における特徴点の理論値からのずれ量の分布が図に示
されるような広がりを持つ場合には、比較範囲限定部1
12により限定されるパターンマッチング処理の対象範
囲は、右部分画像62における特徴点の理論値に相当す
る位置(図中の原点Oで示される位置)を中心とした−
α画素〜+α画素の範囲となる。
移動部106に経時変化や環境変化が生じると、図5に
示されるような状態にシフトする。これに対して、画像
合成部114は、パターンマッチング処理を行う度毎に
右部分画像62における特徴点の位置ずれ量をx方向、
y方向それぞれについて検出して、これらの位置ずれ量
を合成情報記録部118に記録しておく。比較範囲限定
部112は、合成情報記録部118に記録された過去N
回分の位置ずれ量を読み込んで、これらの位置ずれ量の
最頻値(mode)をx方向、y方向それぞれについて
計算し、この最頻値を次回の読み取り時の比較範囲限定
に反映する。具体的には、例えば、画像合成部114に
より検出された特徴点のx方向、y方向における理論値
(RX0又はRY0)からのずれ量の最頻値が、それぞれ
Sx,Syであったとすると、 RX=LX−(W−OV)−Sx …(3) RY=LY−Sy …(4) というように左右の部分画像の理論対応点をシフトす
る。比較範囲限定部112は、このような理論対応点の
シフトを行うことにより、パターンマッチング処理の対
象範囲を、図に示されるように、原点Oで示される位置
を中心とした−α画素〜+α画素の範囲(最初のパター
ンマッチング範囲)から、Sx(又はSy)の位置を中心
とした−α画素〜+α画素の範囲(新しいパターンマッ
チング範囲)に変更する。
過去N回における位置ずれ量の検出結果の最頻値S
x(又はSy)に合わせて今回のパターンマッチング処理
の対象範囲を決定するようにしたことにより、特徴点の
理論値からの位置ずれ量から、移動部106を構成する
部材の経時変化や環境変化等に起因する長い時間単位で
発生する停止位置のずれの影響を除去することができ
る。これにより、画像合成部114により行われるパタ
ーンマッチング処理の対象範囲を、上記の繰り返しばら
つきのみを考慮した狭い範囲(図中におけるSx(Sy)
を中心とした合計2α画素の範囲)とすることができ
る。
頻値に基づいて比較範囲を限定するようにしたが、比較
範囲限定部112における比較範囲の限定処理のために
使用する値は中央値や平均値など、データの分布を代表
する値であれば何でもよい。また、上記のパターンマッ
チング処理の対象範囲を過去N回のずれ量の標準偏差か
ら決定するようにしてもよい。
ャートを参照して、デジタルカメラ部10で行われる画
像合成処理について説明する。ユーザにより画像の読み
取りが指示されると、CPU100は、CCD104と
移動部106とに指示を与えて、被写体を左右に2分割
して撮影し(S1)、撮影した左右の部分画像61,6
2を分割画像蓄積部108に書き込む。次に、CPU1
00は、分割画像蓄積部108から左部分画像61を読
み込んで、読み込んだ左部分画像61を特徴点抽出部1
10に転送する。特徴点抽出部110は、この左部分画
像61から特徴点の抽出を行う(S2)。この特徴点の
検出は、図3に示される左部分画像61中の右部分画像
62とオーバーラップする領域63に二次微分フィルタ
処理を行って、エッジを検出することにより行われる。
12に過去N回のずれ量の最頻値を求めるように指示を
与える。比較範囲限定部112は、この指示に基づき、
合成情報記録部118に記録された過去N回のずれ量を
読み出して、これらのデータに基づいて過去N回のずれ
量の最頻値を求める(S3)。そして、合成情報記録部
118に記録された前回の最頻値(1回前の読取り時に
求めた過去N回のずれ量の最頻値)を読み出して、読み
出した前回の最頻値とS3で求めた今回の最頻値とを比
較し(S4)、これらの値が異なる場合は(S4でYE
S)、合成情報記録部118に記録された最頻値Sx,
Syを書き換え(S5)、同じ場合は(S4でNO)、
S6へ進む。
(3)式及び(4)式を用いて、S2の処理で抽出され
た左部分画像61中の特徴点の座標に対応する右部分画
像62中の理論座標値を算出し、求めた理論座標値を中
心とした±α画素の範囲をパターンマッチング範囲とす
る(S6)。この理論座標値の計算には、上記S5の処
理で書き換えた新たな最頻値Sx,Syを用いる。画像合
成部114は、S6の処理で求めたパターンマッチング
範囲において、S2の処理で抽出された左部分画像61
中の特徴点と、右部分画像62中の各点とのパターンマ
ッチング処理を行ない、左右の部分画像61,62にお
ける対応点の理論値からのずれ量を検出する(S7)。
次に、画像合成部114は、S7で検出したずれ量を合
成情報記録部118に記録する(S8)。ここで記録し
たずれ量は、次の撮影時におけるS3での最頻値計算の
基となる。画像合成部114は、上記S7で検出したず
れ量に基づいて、左の部分画像61と右の部分画像62
との合成を行う(S9)。画像合成部114は、この画
像合成が終了すると、CPU100からの指示に基づい
て、画像合成を出力部116に外部出力する(S1
0)。
ルカメラ部10によれば、過去N回における位置ずれ量
の検出結果の最頻値に合わせてパターンマッチング処理
の対象範囲をずらすようにしたことにより、左右の部分
画像間における対応点のばらつきから、移動部106を
構成する部材の経時変化や環境変化等に起因するCCD
104の停止位置のずれの影響を除去することができ
る。
はなく、様々な変形が可能である。例えば、本実施形態
では、原稿画像を左右の2つの部分に分割して撮影した
部分画像を合成する場合の例を示したが、画像合成の基
になる部分画像はこれに限られず、2×2の4枚の画像
に分割した部分画像であってもよいし、他の任意の枚数
に分割した部分画像であってもよい。また、本実施形態
では、デジタルカメラ部10内で部分画像の合成処理を
行う場合の例を示したが、デジタルカメラ部10で撮影
した複数の部分画像のデータをパソコンに出力して、パ
ソコン内でこれらの画像の合成を行なうようにしてもよ
い。
による撮影手段の移動の前後に撮影手段により撮影した
分割画像間の相対位置関係の検出結果を記憶手段に記憶
しておいて、記憶手段に記憶された過去数回の相対位置
関係の検出結果に基づいて、今回撮影した分割画像を合
成するために必用な分割画像間の相対位置関係の検出範
囲を限定するようにした。ここで、上記過去数回の相対
位置関係の検出結果は、移動手段を構成する部材等の経
時変化や環境変化といった長い時間単位で発生する撮影
手段の停止位置のずれを反映したものとなる。従って、
上記のように過去数回の相対位置関係の検出結果に基づ
いて、今回の相対位置関係の検出範囲を限定することに
より、長い時間単位で発生する撮影手段の停止位置のず
れに合わせて今回の相対位置関係の検出範囲をずらすこ
とができる。これにより、分割画像の合成に必用な相対
位置検出処理(パターンマッチング処理)の対象範囲
を、移動手段の機械的な停止処理の精度不足に起因する
ばらつきのみを考慮した狭い範囲に限定することがで
き、従って、分割画像合成に必用な相対位置検出処理に
要する時間の短縮化を図ることができる。
や環境変化に起因して撮像手段の停止位置にずれが生じ
るような移動手段を使用した場合であっても、分割画像
の合成に必用な相対位置検出処理の対象範囲を狭い範囲
に限定することができるので、移動手段の構成部材に通
常の部材を用いることができ、しかも、移動手段の構成
の単純化を図ることができる。
値に基づいて相対位置検出範囲を決定することにより、
過去数回における撮影手段の停止位置の平均値に相当す
る相対位置検出結果の最頻値に合わせて相対位置検出範
囲をずらすことができる。これにより、上記に記載の効
果を適切に得ることができる。
搭載した画像処理装置の外観を示す斜視図。
部分画像の位置関係を示す図。
生していない場合における位置ずれ量の分布とパターン
マッチング範囲との関係を示す図。
生した場合における位置ずれ量の分布とパターンマッチ
ング範囲との関係を示す図。
チャート。
Claims (2)
- 【請求項1】 読取対象物を複数の領域に分割して読み
取り、読み取った複数の画像を合成して1つの画像を作
成する画像読取装置において、 読取対象物の画像を複数の領域に分割して撮影する撮影
手段と、 前記撮影手段により撮影した分割画像と一部が重複する
分割画像を撮影可能な位置に前記撮影手段を移動させる
移動手段と、 前記移動手段による移動の前後に前記撮影手段により撮
影した画像間の相対位置関係を検出する相対位置検出手
段と、 前記相対位置検出手段の検出結果を記憶する記憶手段
と、 前記相対位置検出手段の検出結果に基づいて、前記撮影
手段により撮影した複数の分割画像を合成する合成手段
とを備え、 前記相対位置検出手段は、前記記憶手段に記憶された過
去の相対位置検出結果に基づいて相対位置検出範囲を限
定するようにしたことを特徴とする画像読取装置。 - 【請求項2】 前記相対位置検出手段は、過去数回の相
対位置検出結果の最頻値に基づいて相対位置検出範囲を
決定することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装
置。
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