JP2003060683A - モバイルipの経路制御方法 - Google Patents

モバイルipの経路制御方法

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JP2003060683A
JP2003060683A JP2001246536A JP2001246536A JP2003060683A JP 2003060683 A JP2003060683 A JP 2003060683A JP 2001246536 A JP2001246536 A JP 2001246536A JP 2001246536 A JP2001246536 A JP 2001246536A JP 2003060683 A JP2003060683 A JP 2003060683A
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貴仁 吉原
Hironori Horiuchi
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 移動端末(MN)が移動することにより移動ネッ
トワークに接続した場合、MNと相手端末(CN)との通信に
おいて、移動ルータ(MR)のホームエージェント(HA-MR)
と外部エージェント(FA-MR)との2つのホームエージェ
ントを経由するという冗長な経路をとることなく、ま
た、パケットが二重にカプセル化されるという無駄なオ
ーバヘッドが生じない、モバイルIPの経路制御方法を提
供する。 【解決手段】 移動ルータ(MR)6が、送信先アドレスMR
-HAdrと転送先アドレスMR-CoA(移動先のネットワーク
におけるMRの気付きアドレス)との対応関係1(dst:MR-H
Adr->MR-CoA)を、移動端末(MN)1のホームエージェント
(HA-MN)3に登録する。相手端末(CN)2から送信された
移動端末(MN)1宛のパケットは、MR用ホームエージェ
ント(HA-MR)5を経由することなく、順方向トンネリン
グにより、ホームエージェント(HA-MN)3と移動ルータ
(MR)6との間で直接通信される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モバイルIPの経
路制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インターネット技術において、通信を行
う各端末は、IPアドレスによって一意に識別される。ま
た、IPアドレスは、ネットワークのトポロジに従った形
で割り当てられているため、端末は、接続するネットワ
ークに割り当てられているIPアドレスを持つ必要があ
る。
【0003】最近では、端末の小型化により、人と一緒
に移動する携帯端末などの移動端末が登場している。移
動端末が移動する場合、携帯電話などを使用して同じネ
ットワークに接続し続けることも可能であるが、携帯電
話は狭帯域であり利用料金も発生するために、移動した
場所に整備されているネットワークに接続する方が望ま
しい。そのためには、移動端末のIPアドレスを接続した
ネットワークのアドレスに変更する必要がある。
【0004】しかしながら、それまでその移動端末と通
信を行っていた他の端末は、移動端末のIPアドレスが変
更されても、依然として変更する前のIPアドレスにデー
タを送信してしまうため、移動端末と通信を継続するこ
とが不可能となる。このため、移動端末の接続するネッ
トワークの変更に伴い、端末に割り当てられるIPアドレ
スが変更されても、通信を継続することを可能にする技
術が必要となる。この技術として、IETF (Internet Eng
ineering Task Force)のRFC2002 ("IP Mobility Suppor
t" : Mobile IP)がある。
【0005】モバイルIPにおいて、移動端末(Mobile No
de:MN)は、ホームアドレス(Home Address):MN-HAdrと、
気付アドレス(Care of Address):MN-CoAとを含む。MN-H
Adrは、本来所属するネットワーク(ホームネットワー
ク)において割り当てられているIPアドレスである。ま
た、MN-CoAは、移動した先の外部ネットワークにおいて
割り当てられたIPアドレスである。
【0006】また、MNに割り当てられるCoAには、FA-Co
A(Foreign Agent:FA:外部エージェント)と、共存CoA(C
ollocated CoA)との2つの種類のアドレスがある。FA-
CoAは、FA-MNと呼ばれる装置のインタフェースのアドレ
スであり、共存CoAは、DHCP(Dynamic Host Configurat
ion Protocol)又はPPP(Point to Point Protocol)にお
けるIPCP (Internet Protocol Control Protocol)など
のプロトコルによってMNのインタフェースに直接割り当
てられるMNが接続したネットワークのアドレス空間に含
まれるアドレスである。
【0007】図1は、本発明が対象とする通信システム
の構成図である。図1のシステムは、以下のことを前提
としている。
【0008】図1のシステムは、通信相手側端末(CN)が
接続された第1のネットワーク(NW1)と、アドレスMN-HA
drの移動端末(MN)及び第1のホームエージェント(HA-M
N)が接続された第2のネットワーク(NW2)と、移動ネッ
トワークに接続されたアドレスMR-HAdrの移動ルータ(M
R)及び第2のホームエージェント(HA-MR)が接続された
第3のネットワーク(NW3)と、外部エージェント(FA-MR)
が接続された第4のネットワーク(NW4)とが、通信ネッ
トワークで接続されている。また、FA-MRが、MRにNW4に
おける気付アドレスMR-CoAを割り当て、MRが、FA-MNと
して、MNに移動ネットワークにおける気付アドレスMN-C
oAを割り当てる。
【0009】第1の従来の技術について説明する。
【0010】図1は、移動端末(MN)が移動した場合の、
FA-CoAを用いた通信経路を表すシステム構成図である。
また、図2は、図1に基づくシーケンス図であり、順方
向トンネリングと、逆方向トンネリングとが表されてい
る。また、図2には、CNが、送信先をMN-HAdr及び送信
元をCNにしたパケットをMNへ送信し、MNが、逆に、送信
先CN及び送信元MN-HAdrのパケットをCNへ送信する、こ
とが表されている。
【0011】図1及び図2を用いて、FA-CoAを用いる場
合のMNの通信方法を示す。 (1)MNは、外部ネットワークに接続した際、FA-MNの送信
するエージェント広告からMN-CoAを取得する。 (2)MNは、対応関係1(dst:MN-HAdr->MN-CoA)を含む登録
要求を、ホームネットワークに存在するHA-MN(Home Ag
ent:HA:ホームエージェント)に、FA-MNを経由して送信
する。HA-MNは、対応関係1(dst:MN-HAdr->MN-CoA)を登
録する。この登録は順方向トンネリングで用いられる。 (3)このとき、FA-MNは、登録要求のパケットを中継する
際に、対応関係2(src:MN-HAdr->HA-MN)を登録する。こ
の登録は逆方向トンネリングで用いられる。
【0012】[順方向トンネリング] (4)MNの通信相手の端末CN(Correspondent Node)は、M
N-HAdr宛のパケットを送信する。MNがホームネットワー
クに存在する場合、このMN-HAdr宛のパケットをMNが受
信する。 (5)一方、MNがホームネットワークに存在しない場合、M
N-HAdr宛のパケットをHA-MNが受信する。HA-MNは、登録
された対応関係1(dst:MN-HAdr->MN-CoA)に基づいて、M
N-HAdr宛のパケットをMN-CoA宛のパケットにカプセル化
して転送する。 (6)カプセル化されたMN-CoA宛のパケットをFA-MNが受信
する。FA-MNは、そのパケットからMN-HAdr宛のパケット
を取り出し、MNへ送信する。 (7)このようにして、MNはホームネットワーク以外のネ
ットワークに接続していても、CNの送信したMN-HAdr宛
のパケットを受信することができる。
【0013】また、MNが外部ネットワークに接続してい
る場合、MNからCNへのパケットの送信元アドレスはMN-H
Adrであるが、これはネットワークトポロジー的に正し
くなく、セキュリティ上の問題がある。特に、ネットワ
ーク上のルータが入力フィルタ("Network Ingress Filt
ering:" RFC2267)を実施している際には、MNからCNへの
パケットは破棄されてしまう。そこで、MNからCNへの通
信もトンネルを用いて行う方法(逆方向トンネリング)が
RFC2344"Reverse Tunneling for Mobile IP"に規定され
ている。
【0014】[逆方向トンネリング] (8)CNの通信相手の端末MNは、送信先CN及び送信元MN-HA
drのパケットを送信する。 (9)CN宛のパケットを受信したFA-MNは、対応関係2(sr
c:MN-HAdr->HA-MN)に基づいて、送信元がMN-HAdrである
パケットをHA-MN宛のパケットとしてカプセル化して転
送する。 (10)HA-MNは、HA-MN宛のパケットのカプセル化を解除
し、CN宛のパケットを取り出し、そのパケットをCNへ送
信する。
【0015】第2の従来の技術について説明する。
【0016】図3は、移動端末(MN)が移動した場合の、
共存CoAを用いた通信経路を表すシステム構成図であ
る。また、図4は、図3に基づくシーケンス図であり、
順方向トンネリングと、逆方向トンネリングとが表され
ている。
【0017】図3及び図4を用いて、共存CoAを用いる
場合のMNの通信方法を示す。 (1)MNは、外部ネットワークに接続した際、例えばDH
CPサーバにような、動的にアドレスを割り当てるアド
レス割り当てサーバによりMN-CoAを取得する。 (2)MNは、対応関係1(dst:MN-HAdr->MN-CoA)をHA-MNへ送
信する。HA-MNは、対応関係1(dst:MN-HAdr->MN-CoA)を
登録する。この登録は順方向トンネリングで用いられ
る。 (3)MNは、自らが送信する全てのパケットをHA-MNに転送
するために対応関係2(src:MN-HAdr->HA-MN)を登録す
る。この登録は逆方向トンネリングで用いられる。 (4)MNがホームネットワークに存在する場合、端末CNが
送信したMN-HAdr宛のパケットは、MNによって直接受信
される。
【0018】[順方向トンネリング] (5)MNがホームネットワークに存在しない場合、端末CN
が送信したMN-HAdr宛のパケットは、HA-MNが受信する。
HA-MNは、対応関係1(dst:MN-HAdr->MN-CoA)に基づい
て、そのパケットをMN-CoA宛のパケットにカプセル化し
て送信する。 (6)カプセル化されたパケットを受信したMNは、そのパ
ケットからMN-HAdr宛のパケットを取り出す。 (7)このようにして、MNはホームネットワーク以外のネ
ットワークに接続していても、CNの送信したMN-HAdr宛
のパケットを受信することができる。
【0019】[逆方向トンネリング] (8)CNの通信相手の端末MNは、送信先CN及び送信元MN-HA
drのパケットを、対応関係2(src:MN-HAdr->HA-MN)に基
づいて、MN-HAdr宛のパケットをHA-MN宛のパケットとし
てカプセル化して送信する。 (9)HA-MNは、HA-MN宛のパケットのカプセル化を解除
し、CN宛のパケットを取り出し、そのパケットをCNへ送
信する。
【0020】第3の従来の技術について説明する。
【0021】モバイルIPでは、一つのIPアドレスを持
った端末が他のネットワークとの接続点を変更する場合
(端末の移動)だけでなく、ネットワーク単位のIPアドレ
スが他のネットワークとの接続点を変更する場合(ネッ
トワークの移動)も、移動ルータ(Mobile Router : MR)
とよばれる装置によってサポートしている(RFC2002 4.5
節、プレンティスホール出版「詳解Mobile IP」ページ2
66〜275参照)。移動するネットワーク(移動ネットワー
ク)にはMRが存在し、MRが他のネットワークと接続を行
う。
【0022】図5は、移動ネットワークに端末(Station
ary Node:SN)が固定的に設置された場合における、移動
ルータ(MR)が移動した場合の、FA-CoAを用いた通信経路
を表すシステム構成図である。また、図6は、図5に基
づくシーケンス図であり、順方向トンネリングと、逆方
向トンネリングとが表されている。
【0023】図5及び図6を用いて、MRがFA-CoAを用い
る場合に、移動ネットワークに固定的に設置されたSNの
通信方法を示す。
【0024】(1)移動ネットワークがホームネットワー
クに接続している場合は、一般的なルーティング手段に
より、SNの通信相手であるCNからのSN宛のパケットはMR
からSNに転送される。 (2)移動ネットワークが他のネットワークと接続した場
合、MRはMR用のFA(FA-MN)が送信するエージェント広告
からMR-CoAを取得する。 (3)MRは、ホームネットワークにおける本来のIPアドレ
スであるMR-HAdrとMR-CoAとの対応関係1(dst:MR-HAdr->
MR-CoA)を、MRのホームエージェントHA-MRに登録要求を
送信し、HA-MRは対応関係1(dst:MR-HAdr->MR-CoA)を登
録する。この登録は順方向トンネリングで用いられる。 (4)さらにHA-MRは、移動ネットワークがMRに接続してい
ることをあらかじめ知っており、対応関係2(dst:MNW-Hd
r/MNW-Prefix->MR-HAdr)を登録する。この登録は順方向
トンネリングで用いられる。 (5)MRは、送信元が移動ネットワークのアドレスである
パケットを、HA-MRに転送するため、対応関係3(src:MN
W-Hdr/MNW-Prefix->HA-MR)を登録する。この登録は逆方
向トンネリングで用いられる。 (6)FA-MNは、(3)の登録要求のパケットを中継する際
に、対応関係4(src:MN-CoA->HA-MN)を登録する。この登
録は逆方向トンネリングで用いられる。
【0025】[順方向トンネリング] (7)CNがSN宛のパケットをHA-MRへ送信する。 (8)HA-MRは、MRがホームネットワークに存在しない場
合、移動ネットワーク宛(SN宛)のパケットを、SNのアド
レスが移動ネットワークのアドレス空間に含まれている
ことから対応関係2(dst:MNW-Hdr/MNW-Prefix->MR-HAdr)
に従い、MR-HAdr宛のパケットでカプセル化する。更
に、HA-MRは上記のMR-HAdr宛のパケットを、対応関係1
(dst:MR-HAdr->MR-CoA)に従い、MR-CoA宛のパケットで
カプセル化して転送する。 (9)MR-CoA宛のパケットは、FA-MRに到達する。FA-MRは
パケット化を解除して、MR-HAdr宛のパケットをMRに転
送する。 (10)MRは、MR-CoA宛のパケットからSN宛のパケットを取
り出し、移動ネットワークにルーティングする. (11)SNは、CNからのパケットを受信する。
【0026】[逆方向トンネリング] (12)SNからCN宛てのパケットが送出される。 (13)MRは、対応関係3(src:MNW-Hdr/MNW-Prefix->HA-MR)
に従い、CN宛てのパケットをHA-MR宛てのパケットにカ
プセル化して送出する。 (14)FA-MRは、MR-HAdrがMN-CoAと等しいことから、対応
関係4(src:MN-CoA->HA-MN)に従い、HA-MR宛てのパケッ
トをHA-MN宛てのパケットにカプセル化して送出する。 (15)HA-MRは、HA-MR宛てのパケットのカプセル化を解除
し、さらに内部のHA-MR宛てのパケットのカプセル化を
解除して、CN宛てのパケットを取り出す。HA-MRはCN宛
てのパケットをCNに転送する。
【0027】第4の従来の技術について説明する。
【0028】図7は、移動ネットワークにSNが固定的に
設置された場合における、移動ルータ(MR)が移動した場
合の、共存CoAを用いた通信経路を表すシステム構成図
である。また、図8は、図7に基づくシーケンス図であ
り、順方向トンネリングと、逆方向トンネリングとが表
されている。
【0029】(1)移動ネットワークがホームネットワー
クに接続している場合は、一般的なルーティング手段に
より、SNの通信相手であるCNからのSN宛のパケットはMR
からSNに転送される。 (2)移動ネットワークが他のネットワークと接続した場
合、MRはDHCPによりMR-CoAを取得する。 (3)MRは、ホームネットワークにおける本来のIPアドレ
スであるMR-HAdrとMR-CoAの対応関係1(dst:MR-HAdr->MR
-CoA)としてHA-MRに登録する。 (4)さらにHA-MRは、移動ネットワークがMRに接続してい
ることをあらかじめ知っており、対応関係2(dst:MNW-Hd
r/MNW-Prefix->MR-CoA)を登録する。この登録は順方向
トンネリングで用いられる。 (5)MRは、送信元が移動ネットワークのアドレスである
パケットを、HA-MRに転送するため、対応関係3(src:MNW
-Hdr/MNW-Prefix->HA-MR)を登録する。この登録は逆方
向トンネリングで用いられる。
【0030】[順方向トンネリング] (6)HA-MRは移動ネットワーク宛(SN宛)のパケットを、対
応関係2(dst:MNW-Hdr/MNW-Prefix->MR-CoA)に従い、MR-
CoA宛のパケットでカプセル化して転送する。 (7)MR-CoA宛のパケットは、MRに到達する。MRはパケッ
ト化を解除して、SN宛のパケットをSNに転送する。 (8)SNは、CNからのパケットを受信する。
【0031】[逆方向トンネリング] (9)SNはCN宛てのパケットを送出する。 (10)MRは、対応関係3(src:MNW-Hdr/MNW-Prefix->HA-MR)
に従い、CN宛てのパケットをHA-MR宛てのパケットにカ
プセル化して送出する。 (11)HA-MRは、HA-MR宛てのパケットのカプセル化を解除
し、内部のCN宛てのパケットをCNに転送する。
【0032】以上説明したように、MRを使用することに
よって、自動車、列車、船、飛行機などに構築された移
動ネットワークが、移動により他のネットワークと接続
した場合でも、移動ネットワークに接続された端末が継
続して通信を行うことができる。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自動
車、列車、船、飛行機などに構築された移動ネットワー
クに、人が携帯端末を持ち込んだ場合に問題が生じる。
これは、移動ネットワークにMNが接続した場合に相当す
る。
【0034】図9は、本発明が課題とする、移動端末(M
N)と移動ルータ(MR)とが共に移動した場合の、FA-CoAを
用いた通信経路を表すシステム構成図である。また、図
10は、図9に基づく本発明が課題とする従来のシーケ
ンス図である。
【0035】図9によれば、移動端末(MN)が、移動し、
移動ルータ(MR)を接続する移動ネットワークに接続さ
れ、該移動ルータ(MR)が、移動し、第4のネットワーク
(NW4)に接続されている。以下では、図10のシーケン
スを説明する。
【0036】(1)図10のシーケンスの前提として、移
動ネットワークが第4のネットワークNW4と接続した場
合、MRはMR用のFA(FA-MN)が送信するエージェント広告
からMR-CoAを取得する。
【0037】[S101のシーケンス] (2)MRは、ホームネットワークにおける本来のIPアドレ
スであるMR-HAdr及びMR-CoAの対応関係1(dst:MR-HAdr->
MR-CoA)を含むパケットを、FA-MRへ送信する。また、そ
のパケットにおいて、順方向トンネル及び逆方向トンネ
ルの実施、カプセル化方式の指定を行う。 (3)FA-MRは、MNから指定されたカプセル化方式で順方向
トンネリング及び逆方向トンネリングを実施することが
可能であれば、パケットをホームエージェントHA-MRへ
転送する。 (4)HA-MRは、MRから指定されたカプセル化方式で順方向
トンネリング及び逆方向トンネリングを実施することが
可能であれば、対応関係1(dst:MR-HAdr->MR-CoA)を登録
し、表1のAのような処理エントリを作成する。
【0038】
【表1】
【0039】(5)HA-MRは、対応関係1(dst:MR-HAdr->MR-
CoA)の登録が完了したことと、MRから指定されたカプセ
ル化方式で順方向トンネル及び逆方向トンネリングを実
施することが可能であることをFA-MR経由で応答する。 (6)FA-MRは、HA-MRからの応答パケットを受信すると、
対応関係2(src:MR-HAdr->HA-MR)を登録し、表2のAのよ
うな処理エントリを作成する。また、FA-MRは応答パケ
ットをMRに転送する。
【0040】
【表2】
【0041】(7)同様に、MNも移動ネットワークへ移動
する(図9)。
【0042】[S102のシーケンス] (8)MRは、移動ネットワークに接続するMNに対するFAの
機能を持つ。MNは、MN-CoAとしてMR-HAdrをMRのエージ
ェント広告から取得する。 (9)そして、MNは、対応関係3(dst:MN-HAdr->MN-CoA)をH
A-MNに登録すべく、該対応関係を含むパケットをMRへ送
信する。また、そのパケットにおいて、順方向トンネル
及び逆方向トンネルの実施、カプセル化方式の指定を行
う。 (10)MRは、MNから指定されたカプセル化方式で順方向ト
ンネル及び逆方向トンネリングを実施することが可能で
あれば、そのパケットを、FA-MRへ転送する。この際、M
RはMN-HAdr及びHA-MNのアドレスを知ることができる。M
RはMN-HAdr宛のパケットを移動ネットワーク上のMNにル
ーティングするように設定する。 (11)FA-MRは、そのパケットを、表2のAの対応関係2(sr
c:MR-HAdr->MR-CoA)に基づいてカプセル化して、HA-MR
へ送信する。 (12)HA-MRは、パケットのカプセル化を解除し、HA-MN宛
のパケットを取り出し、HA-MNへ送信する。 (13)HA-MNは、MRから指定されたカプセル化方式で順方
向トンネル及び逆方向トンネリングを実施することが可
能であれば、そのパケットに含まれる対応関係3(dst:MN
-HAdr->MN-CoA)を登録する。表3は、その処理テーブル
である。これにより、MN-HAdr宛のパケットはMN-CoA宛
のパケットにカプセル化して転送される。また、MNの登
録によって作成された処理エントリの優先度は「低」と
する。
【0043】
【表3】
【0044】(14) HA-MNは、対応関係3(dst:MN-HAdr->M
N-CoA)の登録が完了したことと、MNから指定されたカプ
セル化方式で順方向トンネル及び逆方向トンネリングを
実施することが可能であることをMR経由で応答する。 (15)MRは、HA-MNからの応答パケットを受信すると、対
応関係4(src:MN-HAdr->HA-MN)を登録し、表4のBのよう
な処理エントリを作成する。また、MRは応答パケットを
MNに転送する。
【0045】
【表4】
【0046】[順方向トンネリング:S103のシーケンス] (16)CNから送信されるMN宛のパケットは、HA-MNで受信
される。 (17)HA-MNは、表3(B)の対応関係3(dst:MN-HAdr->MN-Co
A)に基づいて、該パケットをMN-CoA宛のパケットにカプ
セル化する。そして、そのパケットはHA-MRへ送信され
る。 (18)HA-MRは、表1(A)の対応関係1(dst:MR-HAdr->MR-Co
A)に基づいて且つMN-CoAはMR-HAdrと同じアドレスであ
るので、MN-CoA宛パケットを、MR-CoA宛のパケットにカ
プセル化する。そして、そのパケットをFA-MRへ送信す
る。 (19)FA-MRは、そのパケットのカプセル化を解除し、MN-
CoA宛のパケットを取り出す。そのパケットは、MRへ送
信される。 (20)MRは、そのパケットのカプセル化を解除し、MN-HAd
r宛のパケットを取り出す。そして、そのパケットをMN
へ送信する。 これにより、CNからのパケットは、MNで受信される。
【0047】[逆方向トンネリング:S104のシーケンス] (21)MNから送信されるCN宛のパケットは、MRで受信され
る。 (22)MRは、表4(B)の対応関係4(src:MN-HAdr->HA-MN)に
基づいて、該パケットをHA-MN宛のパケットにカプセル
化する。そして、そのパケットはFA-MRへ送信される。 (23)FA-MRは、表2(A)の対応関係2(src:MN-CoA->HA-MR)
に基づいて且つMN-CoAはMR-HAdrと同じアドレスである
ので、HA-MN宛のパケットを、HA-MR宛のパケットにカプ
セル化する。そして、そのパケットをHA-MRへ送信す
る。 (24)HA-MRは、そのパケットのカプセル化を解除し、HA-
MN宛のパケットを取り出す。そのパケットは、HA-MNへ
送信される。 (25)HA-MNは、そのパケットのカプセル化を解除し、CN
宛のパケットを取り出す。そして、そのパケットをCNへ
送信する。 これにより、MNからのパケットは、CNで受信される。
【0048】前述したように、このように、移動ネット
ワークにMNが接続した場合、MNとCNとの通信は、2つの
HAを経由するという冗長な経路をとる。また、HA-MN及
びHA-MRでの転送のたびにカプセル化が発生するため、H
A-MRとFA-MRの間ではパケットが二重にカプセル化され
るというオーバヘッドが生じてしまう。
【0049】このため、特開平9-172451では、移動ネッ
トワーク上の端末に対しても、移動ネットワークが接続
する外部ネットワークのIPアドレスをCoAとして割り当
てることで、HA-MRを迂回する方法が論じられている。
しかしながら、これは移動ネットワーク上の全てのアド
レスに対して外部ネットワークのアドレスを割り当てる
必要があることから、効率的なアドレスの利用が行われ
ないという問題がある。
【0050】図11は、経路最適化を適用した場合のシ
ーケンス図である。これは、CNがMNへのカプセル化を行
うことで、CN−MN間の通信を最適な経路で行う方法であ
る。これは、Router Optimization in Mobile IP"とし
て、 http://www.ietf.org/internet-drafts/draft-ietf-mob
ileip-optim-10.txt に述べられている。
【0051】HA-MNがCNからMN-HAdr宛のパケットを受信
した場合、HA-MNはCNがMN-CoAを知らないと推測する。
そこで、HA-MNはCNに対してMN-CoAを通知する。CNは通
知されたMN-CoAを使用して直接FA-MNにトンネリングを
行う。これにより、HA-MNを迂回して、CNとFA-MN間の通
信を行うことができる。
【0052】一方、経路最適化は通常の端末であるCNに
モバイルIPの機能を実装する必要があり、現実的では
ない。従って、図16に示すように、経路最適化を移動ル
ータに適用する場合には、HA-MNをCN、HA-MRをHAとして
適用する。HA-MNはモバイルIPを実装している装置で
あるため、経路最適化のための機能を追加するのは問題
とならない。
【0053】しかしながら、経路最適化ではHA-MRがHA-
MNにMR-CoAを通知するため、FA-MRとHA-MNの間で逆方向
トンネリングを実施するためのネゴシエーションを行う
ことができない。
【0054】図12は、経路最適化をHA-MRに適用した
場合のシーケンス図である。この場合、逆方向トンネリ
ングを実施することができない、即ち、FA-MRはHA-MNに
対して逆方向トンネリングを行ってよいかどうか判断す
ることができない、ということが問題となる。仮にネゴ
シエーションをせずにHA-MNに対して逆方向トンネリン
グを行ったとしても、HA-MNとMRにおけるカプセル化方
式の違いや、HA-MNがセキュリティのため明示的にネゴ
シエーションを行っていないホストからのトンネリング
のパケットを破棄する場合には、通信を行うことができ
ない。また、経路最適化を使用しても、二重カプセル化
を回避することはできない。
【0055】そこで、本発明は、移動ネットワークにMN
が接続した場合のCNとの通信が、2つのHAを経由すると
いう冗長な経路をとることなく、HA-MRとFA-MRの間では
パケットが二重にカプセル化されるという無駄なオーバ
ヘッドが生じないような、モバイルIPの経路制御方法を
提供することを目的とする。
【0056】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、通信相
手側端末(CN)が接続された第1のネットワーク(NW1)
と、アドレスMN-HAdrの移動端末(MN)及び第1のホーム
エージェント(HA-MN)が接続された第2のネットワーク
(NW2)と、移動ネットワークに接続されたアドレスMR-HA
drの移動ルータ(MR)及び第2のホームエージェント(HA-
MR)が接続された第3のネットワーク(NW3)と、外部エー
ジェント(FA-MR)が接続された第4のネットワーク(NW4)
とが、通信ネットワークで接続された通信システムにお
けるモバイルIPの経路制御方法であって、外部エージ
ェント(FA-MR)が、移動ルータ(MR)に第4のネットワー
ク(NW4)における気付アドレスMR-CoAとしてFA-MRのアド
レスを割り当て、移動ルータ(MR)が、移動端末(MN)に移
動ネットワークにおける気付アドレスMN-CoAとしてMR-H
Adrを割り当て、移動端末(MN)が、移動し、移動ルータ
(MR)を接続する移動ネットワークに接続され、該移動ル
ータ(MR)が、移動し、第4のネットワーク(NW4)に接続
されたとき、経路削減のための順方向トンネリングを行
うために、第1の段階として、移動端末(MN)が、移動ル
ータ(MR)、外部エージェント(FA-MR)及び第2のホーム
エージェント(HA-MR)を介して、送信先アドレスMN-HAdr
と転送先アドレスMN-CoAとの第1の対応関係(dst:MN-HA
dr->MN-CoA)を含む第1の登録要求を第1のホームエー
ジェント(HA-MN)へ送信し、該第1のホームエージェン
ト(HA-MN)が該第1の対応関係(dst:MN-HAdr->MN-CoA)を
登録し、第2の段階として、移動ルータ(MR)が、外部エ
ージェント(FA-MR)及び第2のホームエージェント(HA-M
R)を介して、送信先アドレスMR-HAdrと転送先アドレスM
R-CoAとの第2の対応関係(dst:MR-HAdr->MR-CoA)を含む
第2の登録要求を第1のホームエージェント(HA-MN)へ
送信し、該第1のホームエージェント(HA-MN)が、該第
2の対応関係(dst:MR-HAdr->MR-CoA)を登録し、順方向
トンネリングを行う第3の段階として、端末(CN)が、移
動端末(MN)へ送信すべき送信先アドレスMN-HAdrのパケ
ットを、第1のホームエージェント(HA-MN)へ送信した
際に、該第1のホームエージェント(HA-MN)は、第1の
対応関係(dst:MN-HAdr->MN-CoA)に基づいて該パケット
を転送先アドレスMN-CoA宛のパケットと認識することに
よりカプセル化し、転送先アドレスMN-CoAと送信先アド
レスMR-HAdrとが等しければ、第2の対応関係(dst:MR-H
Adr->MR-CoA)に基づいて該パケットを転送先アドレスMR
-CoA宛のパケットと認識することにより更にカプセル化
して、外部エージェント(FA-MR)へ転送し、該外部エー
ジェント(FA-MR)は、転送先アドレスMR-CoA宛のパケッ
トのカプセル化を解除して転送先アドレスMN-CoA宛のパ
ケットを取り出し、転送先アドレスMN-CoAと送信先アド
レスMR-HAdrとが等しいので移動ルータ(MR)へ送信し、
該移動ルータ(MR)は、転送先アドレスMN-CoA宛のパケッ
トのカプセル化を解除して転送先アドレスMN-HAdr宛の
パケットを取り出し、該パケットを移動端末(MN)へ送信
する方法である。
【0057】本発明の他の実施形態によれば、経路削減
のための逆方向トンネリングを行うために、第1の段階
について、移動ルータ(MR)は、第1の登録要求を受信し
た際に、送信元アドレスMN-HAdrと転送先アドレスHA-MN
との第3の対応関係(src:MN-HAdr->HA-MN)を登録し、第
2の段階について、外部エージェント(FA-MR)は、移動
ルータ(MR)から第2の登録要求を受信した際に、送信先
アドレスHA-MN及び送信元アドレスMN-CoAと転送先アド
レスHA-MNとの第4の対応関係(dst:HA-MN,src:MN-CoA->
HA-MN)を登録し、逆方向トンネリングを行う第4の段階
として、移動端末(MN)が、端末(CN)へ送信すべき送信先
アドレスCNのパケットを、移動ルータ(MR)へ送信した際
に、該移動ルータ(MR)は、第3の対応関係(src:MN-HAdr
->HA-MN)に基づいて、該パケットを、転送先アドレスHA
-MN宛のパケットと認識することによりカプセル化して
外部エージェント(FA-MR)へ送信し、該外部エージェン
ト(FA-MR)は、第4の対応関係(dst:HA-MN,src:MN-CoA->
HA-MN)に基づいて、該パケットを、転送先アドレスHA-M
N宛のパケットと認識することにより更にカプセル化し
て第1のホームエージェント(HA-MN)へ送信し、該第1
のホームエージェント(HA-MN)は、転送先アドレスHA-MN
宛のパケットのカプセル化を解除して転送先アドレスHA
-MN宛のパケットを取り出し、更に転送先アドレスHA-MN
宛のパケットのカプセル化を解除して転送先アドレスCN
宛のパケットを取り出し、該パケットを端末(CN)へ送信
することも好ましい。
【0058】本発明の他の実施形態によれば、ヘッダが
削減された順方向トンネリングを行うために、第2の段
階について、移動ルータ(MR)は、第2の対応関係に加え
て、第1の対応関係(dst:MN-HAdr->MN-CoA)を含む該移
動ルータ(MR)配下の移動端末(MN)のアドレス(MN-HAdr)
のリストを登録要求に付加して外部エージェント(FA-M
R)に送信し、該外部エージェント(FA-MR)は、該第1の
対応関係を登録し、第1のホームエージェント(HA-MN)
が、第1の対応関係(dst:MN-HAdr->MN-CoA)と第3の対
応関係(dst:MR-HAdr->MR-CoA)について、MR-CoAとMN-HA
drとのアドレスが一致していることにより、第5の対応
関係(dst:MN-HAdr->MR-CoA)を新たに登録し、第3の段
階について、端末(CN)が、移動端末(MN)へ送信すべき送
信先アドレスMN-HAdrのパケットを、第1のホームエー
ジェント(HA-MN)に送信した際に、該第1のホームエー
ジェント(HA-MN)は、第5の対応関係(dst:MN-HAdr->MR-
CoA)に基づいて該パケットを転送先アドレスMR-CoA宛の
パケットと認識することによりカプセル化して、外部エ
ージェント(FA-MR)へ転送し、該外部エージェント(FA-M
R)は、転送先アドレスMR-CoA宛のパケットのカプセル化
を解除して転送先アドレスMN-HAdr宛のパケットを取り
出し、第1の対応関係(dst:MN-HAdr->MN-CoA)に基づい
て該パケットを転送先アドレスMN-CoA宛のパケットと認
識することによりカプセル化して、移動ルータ(MR)へ転
送し、該移動ルータ(MR)は、転送先アドレスMN-CoA宛の
パケットのカプセル化を解除して転送先アドレスMN-HAd
r宛のパケットを取り出し、該パケットを移動端末(MN)
へ送信することも好ましい。
【0059】本発明の他の実施形態によれば、ヘッダ削
減のための逆方向トンネリングを行うために、第4の段
階として、移動端末(MN)が、端末(CN)へ送信すべき送信
先アドレスCNのパケットを、移動ルータ(MR)へ送信した
際に、該移動ルータ(MR)は、第3の対応関係(src:MN-HA
dr->HA-MN)に基づいて、該パケットを、転送先アドレス
HA-MN宛のパケットと認識することによりカプセル化し
て外部エージェント(FA-MR)へ送信し、該外部エージェ
ント(FA-MR)は、第4の対応関係(HA-MN,MN-CoA->HA-MN)
に基づいて、該パケットのカプセル化を解除して送信先
アドレスCN宛のパケットを取り出し、更に、該パケット
を転送先アドレスHA-MN宛のパケットと認識することに
よりカプセル化して第1のホームエージェント(HA-MN)
へ送信し、該第1のホームエージェント(HA-MN)は、転
送先アドレスHA-MN宛のパケットのカプセル化を解除し
て転送先アドレスCN宛のパケットを取り出し、該パケッ
トを端末(CN)へ送信することも好ましい。
【0060】本発明の他の実施形態によれば、更に、移
動ルータ(MR)及び移動ネットワークの移動とともに移動
端末(MN)も移動し、該移動ルータ(MR)が他のネットワー
クに接続されたとき、移動ルータ(MR)が、外部エージェ
ント(FA-MR)を介して、送信先アドレスMR-HAdrと転送先
アドレスMR-CoAとの第2の対応関係(dst:MR-HAdr->MR-C
oA)を登録する登録要求を第2のホームエージェント(HA
-MR)へ送信し、該第2のホームエージェント(HA-MR)
が、該第2の対応関係(dst:MR-HAdr->MR-CoA)を登録
し、その登録応答を該移動ルータ(MR)へ送信する第5の
段階と、第2の段階とを行うことも好ましい。
【0061】また、本発明によれば、通信相手側端末(C
N)が接続された第1のネットワーク(NW1)と、アドレスM
N-HAdrの移動端末(MN)及び第1のホームエージェント(H
A-MN)が接続された第2のネットワーク(NW2)と、アドレ
ス空間がアドレスMNW-AdrとプレフィックスMNW-Prefix
で示される移動ネットワークに接続されたアドレスMR-H
Adrの移動ルータ(MR)及び第2のホームエージェント(HA
-MR)が接続された第3のネットワーク(NW3)と、動的に
アドレスを割り当てるアドレス割り当てサーバが接続さ
れた第4のネットワーク(NW4)とが、通信ネットワーク
で接続された通信システムにおけるモバイルIPの経路
制御方法であって、アドレス割り当てサーバが、移動ル
ータ(MR)に第4のネットワーク(NW4)における気付アド
レスMR-CoAを第4のネットワーク(NW4)のアドレス空間
から割り当て、移動端末(MN)に移動ネットワークにおけ
る気付アドレスMN-CoAを移動ネットワークのアドレス空
間から割り当て、移動端末(MN)が、移動し、移動ルータ
(MR)を接続する移動ネットワークに接続され、該移動ル
ータ(MR)が、移動し、第4のネットワーク(NW4)に接続
されたとき、経路削減のための順方向トンネリングを行
うために、第1の段階として、移動端末(MN)が、移動ル
ータ(MR)及び第2のホームエージェント(HA-MR)を介し
て、送信先アドレスMN-HAdrと転送先アドレスMN-CoAと
の第1の対応関係(dst:MN-HAdr->MN-CoA)を含む第1の
登録要求を第1のホームエージェント(HA-MN)へ送信
し、該第1のホームエージェント(HA-MN)が該第1の対
応関係(dst:MN-HAdr->MN-CoA)を登録し、第2の段階と
して、移動ルータ(MR)が、第2のホームエージェント(H
A-MR)を介して、送信先アドレスMNW-Adr/MNW-Prefixと
転送先アドレスMR-CoAとの第2の対応関係(dst:MNW-Adr
/MNW-Prefix->MR-CoA)を含む第2の登録要求を第1のホ
ームエージェント(HA-MN)へ送信し、該第1のホームエ
ージェント(HA-MN)が、該第2の対応関係(dst:MNW-Adr/
MNW-Prefix->MR-CoA)を登録し(MRが共存CoAを使用する
場合は、MRはHA-MNに移動ネットワーク(MNW-Adr/MNW-Pr
efix)の転送先(MR-CoA)を通知する)、順方向トンネリン
グを行う第3の段階として、端末(CN)が、移動端末(MN)
へ送信すべき送信先アドレスMN-HAdrのパケットを、第
1のホームエージェント(HA-MN)へ送信した際に、該第
1のホームエージェント(HA-MN)は、第1の対応関係(ds
t:MN-HAdr->MN-CoA)に基づいて該パケットを転送先アド
レスMN-CoA宛のパケットと認識することによりカプセル
化し、転送先アドレスMN-CoAは移動ネットワークのアド
レス空間に含まれるため、第2の対応関係(dst:MNW-Adr
/MNW-Prefix->MR-CoA)に基づいて該パケットを転送先ア
ドレスMR-CoA宛のパケットと認識することにより更にカ
プセル化して、移動ルータ(MR)へ転送し、該移動ルー
タ(MR)は、転送先アドレスMR-CoA宛のパケットのカプセ
ル化を解除して転送先アドレスMN-CoA宛のパケットを取
り出し、移動端末(MN)へ送信し、該移動端末(MN)は、転
送先アドレスMN-CoA宛のパケットのカプセル化を解除し
て転送先アドレスMN-HAdr宛のパケットを取り出す方法
である。
【0062】本発明の他の実施形態によれば、経路削減
のための逆方向トンネリングを行うために、第1の段階
について、移動端末(MN)は、自らが送信する全てのパケ
ットをHA-MNに転送するために第3の対応関係(src:MN-H
Adr->HA-MN)を登録し(MNにとって、MN-HAdr及びHA-MN
は自明である)、移動ルータ(MR)は、第1の登録要求を
受信した際に、送信先アドレスHA-MN及び送信元アドレ
スMN-CoAと転送先アドレスHA-MNとの第3の対応関係(ds
t:HA-MN,src:MN-CoA->HA-MN)を登録し、逆方向トンネリ
ングを行う第4の段階として、移動端末(MN)が、端末(C
N)へ送信すべき送信先アドレスCNのパケットを、第3の
対応関係(src:MN-HAdr->HA-MN)に基づいて、転送先アド
レスHA-MN宛のパケットと認識することによりカプセル
化して移動ルータ(MR)へ送信し、該移動ルータ(MR)は、
第4の対応関係(dst:HA-MN,src:MN-CoA->HA-MN)に基づ
いて、該パケットを、転送先アドレスHA-MN宛のパケッ
トと認識することにより更にカプセル化して第1のホー
ムエージェント(HA-MN)へ送信し、該第1のホームエー
ジェント(HA-MN)は、転送先アドレスHA-MN宛のパケット
のカプセル化を解除して転送先アドレスHA-MN宛のパケ
ットを取り出し、更に転送先アドレスHA-MN宛のパケッ
トのカプセル化を解除して転送先アドレスCN宛のパケッ
トを取り出し、該パケットを端末(CN)へ送信することも
好ましい。
【0063】本発明の他の実施形態によれば、ヘッダが
削減された順方向トンネリングを行うために、第2の段
階について((MRがFA-CoAを使用する場合は、MRからHA-M
Nへの登録において、MR-HAdr=MR-CoAをHA-MNに通知す
る)、)第1のホームエージェント(HA-MN)が、第1の対
応関係(dst:MN-HAdr->MN-CoA)と第2の対応関係(dst:MN
W-Adr/MNW-Prefix->MR-CoA)について、MR-CoAが移動ネ
ットワークのアドレス空間に含まれていることにより、
第5の対応関係(dst:MN-HAdr->MR-CoA)を新たに登録
し、第3の段階について、端末(CN)が、移動端末(MN)へ
送信すべき送信先アドレスMN-HAdrのパケットを、第1
のホームエージェント(HA-MN)に送信した際に、該第1
のホームエージェント(HA-MN)は、第5の対応関係(dst:
MN-HAdr->MR-CoA)に基づいて該パケットを転送先アドレ
スMR-CoA宛のパケットと認識することによりカプセル化
して移動ルータ(MR)へ送信し、移動ルータ(MR)が、転送
先アドレスMR-CoA宛のパケットのカプセル化を解除して
転送先アドレスMN-HAdr宛のパケットを取り出し、該移
動ルータが、配下の移動端末(MN)のアドレス(MN-HAdr)
のリストから得られる対応関係(dst:MN-HAdr->MN-CoA)
に基づいて、更に該パケットをMN-CoA宛のパケットと認
識することによりカプセル化して移動端末(MN)へ送信
し、該移動端末(MN)が、転送先アドレスMN-CoA宛のパケ
ットを解除してMN-HAdr宛のパケットを取り出すことも
好ましい。
【0064】本発明の他の実施形態によれば、ヘッダ削
減のための逆方向トンネリングを行うために、第4の段
階として、移動端末(MN)が、端末(CN)へ送信すべき送信
先アドレスCNのパケットを、第3の対応関係(src:MN-HA
dr->HA-MN)に基づいて、転送先アドレスHA-MN宛のパケ
ットと認識することによりカプセル化して移動ルータ(M
R)へ送信し、該移動ルータ(MN)は、第4の対応関係(ds
t:HA-MN,src:MN-CoA->HA-MN)に基づいて、該パケットの
カプセル化を解除して送信先アドレスCN宛のパケットを
取り出し、更に、該パケットを転送先アドレスHA-MN宛
のパケットと認識することによりカプセル化して第1の
ホームエージェント(HA-MN)へ送信し、該第1のホーム
エージェント(HA-MN)は、転送先アドレスHA-MN宛のパケ
ットのカプセル化を解除して転送先アドレスCN宛のパケ
ットを取り出し、該パケットを端末(CN)へ送信すること
も好ましい。
【0065】本発明の他の実施形態によれば、更に、移
動ルータ(MN)及び移動ネットワークの移動とともに移動
端末(MN)も移動し、該移動ルータ(MR)が他のネットワー
クに接続されたとき、移動ルータ(MR)が、送信先アドレ
スMR-HAdrと転送先アドレスMR-CoAとの第1の対応関係
(dst:MR-HAdr->MR-CoA)を登録する登録要求を第2のホ
ームエージェント(HA-MR)へ送信し、該第2のホームエ
ージェント(HA-MR)が、該第1の対応関係(dst:MR-HAdr-
>MR-CoA)を登録し、その登録応答を該移動ルータ(MR)へ
送信する第5の段階と、第2の段階とを行うことも好ま
しい。
【0066】
【発明の実施の形態】以下では、図面を用いて、本発明
の実施形態を詳細に説明する。
【0067】図13は、本発明による経路削減のための
FA-CoAを用いたシーケンス図である。図10のシーケン
ス図と比較して、図13は、S105のシーケンスを有する
点に特徴がある。
【0068】[S105のシーケンス] (1)MRは、対応関係1(dst:MR-HAdr->MR-CoA)をHA-MNに登
録させるためのパケットを、FA-MRへ送信する。また、
そのパケットにおいて、順方向トンネル及び逆方向トン
ネルの実施、カプセル化方式の指定を行う。 (2)FA-MRは、MNから指定されたカプセル化方式で順方向
トンネル及び逆方向トンネリングを実施することが可能
であれば、そのパケットをHA-MNへ送信する。 (3)HA-MNは、MRから指定されたカプセル化方式で順方向
トンネル及び逆方向トンネリングを実施することが可能
であれば、S102で登録された対応関係に加えて、対応関
係1(dst:MR-HAdr->MR-CoA)を登録する。処理テーブル
は、以下の表5のようになる。また、MRの登録によって
作成された処理エントリの優先度も「低」とする。
【0069】
【表5】
【0070】(4)HA-MNは、対応関係1(dst:MR-HAdr->MR-
CoA)の登録が完了したことと、MRから指定されたカプセ
ル化方式で順方向トンネル及び逆方向トンネリングを実
施することが可能であることをFA-MR経由で応答する。 (5)FA-MRは、HA-MNからの応答パケットを受信すると、S
102で登録された対応関係に加えて、対応関係5(src:MR-
HAdr,dst:HA-MN->HA-MR)を登録し、表6のCのような処
理エントリを作成する。また、FA-MRは応答パケットをM
Rに転送する。
【0071】
【表6】
【0072】[順方向トンネリング:S106のシーケンス] (6)CNは、送信先MN-HAdr及び送信元CNのパケットを、HA
-MNへ送信する。 (7)HA-MNは、送信先MN-HAdrのパケットを、表5のBに基
づいて、MN-CoA宛のパケットにカプセル化する。MN-CoA
とMR-HAdrとは同じアドレスであるため、表5のCに基づ
いて、そのパケットをMR-CoA宛のパケットに更にカプセ
ル化する。その2重にカプセル化されたパケットは、MR
-CoAのアドレスであるFA-MRへ送信される。 (8)FA-MRは、そのパケットのカプセル化を解除し、MN-C
oA宛のパケットを取り出す。そして、MN-CoAとMR-HAdr
とは同じアドレスであるので、そのパケットはMRへ送信
される。 (9)MRは、MN-CoA宛のパケットのカプセル化を解除し、M
N-HAdr宛のパケットを取り出す。そして、そのパケット
をMNへ送信する。ここで、MRとMNは同じリンクに属して
おり、かつMRはS102のシーケンスによりMNのMACアドレ
スを知ることができるため、MN-HAdr宛のパケットをMN
に転送することができる。これにより、CNから送信され
たパケットは、MNで受信される。
【0073】[逆方向トンネリング:S107のシーケンス] (10)MNは、送信先CN及び送信元MN-HAdrのパケットを、M
Rへ送信する。 (11)MRは、送信先MN-HAdrのパケットを、表4のBの対応
関係4(src:MN-HAdr->HA-MN)に基づいて、HA-MN宛のパケ
ットにカプセル化する。そして、そのパケットは、FA-M
Rへ送信する。 (12)FA-MRは、そのパケットを、表6のCの対応関係5(ds
t:HA-MN,src:MN-CoA->HA-MN)に基づいて、HA-MN宛のパ
ケットにカプセル化する。そして、その2重にカプセル
化されたパケットは、HA-MNへ送信される。 (13)HA-MNは、そのパケットのカプセル化を解除し、HA-
MN宛のパケットを取り出し、更にそのパケットのカプセ
ル化を解除し、CN宛のパケットを取り出す。そして、そ
のパケットは、CNへ送信される。これにより、MNから送
信されたパケットは、CNで受信される。
【0074】図14は、本発明によるヘッダ削減のため
のFA-CoAを用いたシーケンス図である。図13のシーケ
ンス図と比較して、図14は、S108のシーケンスを有す
る点に特徴がある。以下では、図13と図14との相違
点についてのみ、説明する。
【0075】[S108のシーケンス] (1)MRは、対応関係1(dst:MR-HAdr->MR-CoA)をHA-MNに登
録させるためのパケットを、FA-MRへ送信する際に、MR
配下のHAが同じMNのHAdrのリストを添付する。 (2)FA-MRは、MR配下のMNのHAdrのリストから、対応関係
3(dst:MN-HAdr->MN-CoA)を得る。そして、そのパケット
をHA-MNへ送信する。 (3)HA-MNは、対応関係1(dst:MR-HAdr->MR-CoA)を登録す
る際に、MN-CoAとMR-HAdrとのアドレスが同一であるの
で、表5のB及びCを集約し、対応関係6(dst:MN-HAdr-
>MR-CoA)として、以下の表7の処理テーブル(B+C)を生成
する。集約して生成された処理エントリの優先度は
「高」とする。 (4)FA-MRは、HA-MNからの応答パケットを受信すると、
対応関係3(dst:MN-HAdr->MN-CoA)を登録し、表8のC2の
ような処理エントリを作成する。また、MRは応答パケッ
トをMNに転送する。
【0076】
【表7】
【0077】
【表8】
【0078】[順方向トンネリング:S109シーケンス] (5)CNは、送信先MN-HAdr及び送信元CNのパケットを、HA
-MNへ送信する。 (6)HA-MNは、送信先MN-HAdrのパケットを、表7について
優先度の高いB+Cに基づいて、対応関係6(dst:MN-HAdr-
>MR-CoA)に従い、MR-CoA宛のパケットにカプセル化す
る。このとき、HA-MNは、表7にMR-CoA宛のパケットに該
当するエントリが無いことを確認する。そして、そのパ
ケットを、FA-MRへ送信する。 (7)FA-MRは、そのパケットのカプセル化を解除し、MN-H
Adr宛のパケットを取り出す。FA-MRは、表8(C2)の対応
関係3(dst:MN-HAdr->MN-CoA)に基づいて、そのパケット
を、MN-CoA宛のパケットにカプセル化する。そして、そ
のパケットをMRへ送信する。 (8)MRは、そのパケットのカプセル化を解除し、MN-HAdr
宛のパケットを取り出す。そして、そのパケットをMNへ
送信する。これにより、MNは、CNから送信されたパケッ
トを受信する。
【0079】[逆方向トンネリング:S110シーケンス] (9)MNは、送信先CN及び送信元MN-HAdrのパケットを、MR
へ送信する。 (10)MRは、送信先CNのパケットを、表4(B)の対応関係4
(src:MN-HAdr->HA-MN)に基づいて、HA-MN宛のパケット
にカプセル化する。そして、そのパケットをFA-MRへ送
信する。 (11)FA-MRは、そのパケットのカプセル化を解除し、CN
宛のパケットを取り出す。更に、FA-MRは、そのパケッ
トを、表7(C)の対応関係5(dst:HA-MN,src:MN-CoA->HA-
MN)に基づいて、HA-MN宛のパケットにカプセル化する。
そして、そのパケットを、HA-MNへ送信する。 (12)HA-MNは、そのパケットのカプセル化を解除し、CN
宛のパケットを取り出す。そして、そのパケットは、CN
へ送信される。これにより、MNから送信されたパケット
は、CNで受信される。
【0080】図15は、本発明による共存CoAを用いた
通信経路を表すシステム構成図である。図9と異なり、
図15では、HA-MRはMRと直接通信することが可能とな
る。
【0081】図15によれば、以下の点を前提として説
明する(MR:共存CoA、MN:共存CoAの場合)。 ・NW4上のDHCP(アドレス割り当て)サーバが、MRにMR-
CoAを割り当てる。IPversion 6の場合は、ステートレス
自動アドレス設定を用いてもよい。 ・MRがDHCPサーバとしてMNにMN-CoAを移動ネットワーク
上のアドレス空間から割り当てる。
【0082】図16は、本発明による経路削減のための
共存CoAを用いたシーケンス図である。図16は、図1
3と比較して、FA-MRが存在しない点のみが異なる。
【0083】(1)図16のシーケンスの前提として、移
動ネットワークが第4のネットワークNW4と接続した場
合、MRはDHCPサーバよりMR-CoAを外部ネットワーク(NW
4)のアドレス空間から取得する。
【0084】[S101'のシーケンス] (2)MRは、ホームネットワークにおける本来のIPアドレ
スであるMR-HAdr及びMR-CoAの対応関係1(src:MR-HAdr->
MR-CoA)を含むパケットを、HA-MRへ送信する。また、そ
のパケットにおいて、順方向トンネル及び逆方向トンネ
ルの実施、カプセル化方式の指定を行う。 (3)HA-MRは、MRから指定されたカプセル化方式で順方向
トンネル及び逆方向トンネリングを実施することが可能
であれば、対応関係1(dst:MR-HAdr->MR-CoA)を登録し、
表9のAの処理エントリを作成する。 (4)さらに、HA-MRは、移動ネットワークがMRに接続して
いることをあらかじめ知っており、対応関係7(dst:MNW-
Hdr/MNW-Prefix->MR-CoA)を登録し、表9のA’の処理エ
ントリを作成する。また、HA-MRは応答パケットをMRに
転送する。
【0085】
【表9】
【0086】(5)MRは、HA-MRからの応答パケットを受信
すると、対応関係8(src:MNW-Adr/MNW-Prefix->HA-MR)を
登録し、表10のAのような処理エントリを作成する。
また、MRは応答パケットをMNに転送する。
【0087】
【表10】
【0088】(6)同様に、MNも移動ネットワークへ移動
する(図15)。
【0089】[S102'のシーケンス] (7)MRは、移動ネットワークに接続するMNに対するDHCP
サーバの機能を持つ。MNは、MRよりMN-CoAを移動ネット
ワークのアドレス空間から取得する。 (8)そして、MNは、対応関係3(dst:MN-HAdr->MN-CoA)をH
A-MNに登録すべく、該対応関係を含むパケットをMRへ送
信する。ここで、通常のMobile IPでは、共存CoAを用い
るMNはMR経由ではなく、直接HA-MNに該対応関係を含む
パケットを送信する。しかし、ここではエージェント広
告にMR経由の登録を強制するRビットを使用すること
で、MNにMR経由で該対応関係を含むパケットを送信させ
る。また、そのパケットにおいて、順方向トンネル及び
逆方向トンネルの実施、カプセル化方式の指定を行う。 (9)MRは、そのパケットを、HA-MR宛のパケットにカプセ
ル化して、HA-MRへ送信する。 (10)HA-MRは、パケットのカプセル化を解除し、HA-MN宛
のパケットを取り出し、HA-MNへ送信する。 (11)HA-MNは、MNから指定されたカプセル化方式で順方
向トンネル及び逆方向トンネリングを実施することが可
能であれば、そのパケットに含まれる対応関係3(dst:MN
-HAdr->MN-CoA)を登録し、表12のBような処理エント
リを作成する。その処理テーブルは、前述の表3と同じ
である。また、HA-MNは応答パケットをMNに転送する。 (12)MNは、HA-MNからの応答パケットを受信すると、対
応関係4(src:MN-HAdr->HA-MN)を登録し、表11のCのよ
うな処理エントリを作成する。
【0090】
【表11】
【0091】[S105'のシーケンス] (13)MRは、対応関係7(dst:MNW-Adr/MNW-Prefix->MR-Co
A)を、S102'のシーケンスで知ったHA-MNに登録させるた
めのパケットを、HA-MNへ送信する。また、そのパケッ
トにおいて、順方向トンネル及び逆方向トンネルの実
施、カプセル化方式の指定を行う。 (14)HA-MNは、MRから指定されたカプセル化方式で順方
向トンネル及び逆方向トンネリングを実施することが可
能であれば、S102'で登録された対応関係に加えて、対
応関係7(dst:MNW-Adr/MNW-Prefix->MR-CoA)を登録し表
12のCような処理エントリを作成する。また、HA-MNは
応答パケットをMRに転送する。
【0092】
【表12】
【0093】(15)MRは、HA-MNからの応答パケットを受
信すると、S101'で登録された対応関係に加えて、対応
関係5(src:MN-CoA,dst:HA-MN->HA-MN)を登録し、表13
のCのような処理エントリを作成する。また、FA-MRは応
答パケットをMRに転送する。
【0094】
【表13】
【0095】[順方向トンネリング:S106'のシーケン
ス] (16)図13と比較して、HA-MNが送信する、2重にカプ
セル化されたパケットが、直接MRへ送信される点が異な
る。 (17)MRは、MR-CoA宛のパケットのカプセル化を解除し、
MN-CoA宛のパケットを取り出す。そして、MRは、そのパ
ケットをMNへ送信する。 (18)MNは、MN-CoA宛のパケットのカプセル化を解除し、
MN-HAdr宛のパケットを取り出す。これにより、CNから
送信されたパケットは、MNで受信される。
【0096】[逆方向トンネリング:S107'のシーケン
ス] (19)図13と比較して、MNは、表11(C)の対応関係4(s
rc:MN-HAdr->HA-MN)に基づいて、CNへ送信すべきパケッ
トをHA-MNでカプセル化する点が異なる。そして、その
パケットをMRへ送信する。 (20)MRは、表13(C)の対応関係5(dst:HA-MN,src:MN-Co
A->HA-MN)に基づいて、そのパケットを、HA-MN宛のパケ
ットにカプセル化する。そして、そのパケットをHA-MN
へ送信する。
【0097】図17は、本発明によるヘッダ削減のため
の共存CoAを用いたシーケンス図である。図17は、図
14と図16とを組み合わせたシーケンスである。
【0098】[S108'のシーケンス] (1)MRは、対応関係7(dst:MNW-Adr/MNW-Prefix->MR-CoA)
をHA-MNに登録させるためのパケットを、HA-MNへ送信す
る。また、そのパケットにおいて、順方向トンネル及び
逆方向トンネルの実施、カプセル化方式の指定を行う。 (2)HA-MNは、MRから指定されたカプセル化方式で順方向
トンネル及び逆方向トンネリングを実施することが可能
であれば、対応関係7(dst:MNW-Adr/MNW-Prefix->MR-Co
A)を処理エントリCとして登録する際に、MN-CoAはMNW-A
dr/MNW-Prefixに含まれるので、BとCを集約し、対応関
係6(dst:MN-HAdr->MR-CoA)として、表14のB+Cの処理
エントリを作成する。また、HA-MNは応答パケットをMR
に転送する。
【0099】
【表14】
【0100】(3)MRは、HA-MNからの応答パケットを受信
すると、対応関係3(dst:MN-HAdr->MN-CoA)を登録し、表
15のC’のような処理エントリを作成する。また、MR
は応答パケットをMNに転送する。
【0101】
【表15】
【0102】[順方向トンネリング:S109'シーケンス] (4)図14と比較して、HA-MNから送信されたパケットが
直接MRで受信される。MRは、そのパケットのカプセル化
を解除し、MN-HAdr宛のパケットを取り出す。そして、
そのパケットを、表15(C’)の対応関係3(dst:MN-HAdr
->MN-CoA)に基づいて、MN-CoA宛のパケットにカプセル
化する。そして、そのパケットをMNへ送信する。 (5)MNは、そのパケットのカプセル化を解除し、MN-HAdr
宛のパケットを取り出す。これにより、CNから送信され
たパケットは、MNで受信される。
【0103】[逆方向トンネリング:S110'シーケンス] (6)図14と比較して、MNは、表11(C)の対応関係4(sr
c:MN-HAdr->HA-MN)に基づいて、CNへ送信すべきパケッ
トをHA-MNでカプセル化する点が異なる。そして、その
パケットをMRへ送信する。 (7)MRは、そのパケットのカプセル化を解除し、CN宛の
パケットを取り出す。MRは、表13(C)の対応関係5(ds
t:HA-MN,src:MN-CoA->HA-MN)に基づいて、更にそのパケ
ットを、HA-MN宛のパケットにカプセル化する。そし
て、そのパケットをHA-MNへ送信する。
【0104】前述した本発明のモバイルIPの経路制御方
法の種々の実施形態によれば、本発明の技術思想及び見
地の範囲の種々の変更、修正及び省略が、当業者によれ
ば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例で
あって、何ら制約しようとするものではない。本発明
は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するもの
にのみ制約される。
【0105】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、移動に伴って外部ネットワークとの接続点を変
更するネットワークへ移動端末を接続した場合におい
て、従来方法よりも通信経路及びカプセル化によるオー
バヘッドを削減しつつ、継続的に通信を行うことが可能
となる。従って、人が自動車や列車に乗り込む前から携
帯端末で通信を行っており、さらに自動車や列車に乗り
込んでから、自動車や列車内部に構築されたネットワー
クに携帯端末を接続して通信を行うような状況において
も、端末の再設定を行うことなしに外部と継続的に、か
つ効率的に通信を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動端末(MN)が移動した場合の、FA-CoAを用い
た通信経路を表すシステム構成図である。
【図2】図1に基づくシーケンス図である。
【図3】移動端末(MN)が移動した場合の、共存CoAを用
いた通信経路を表すシステム構成図である。
【図4】図3に基づくシーケンス図である。
【図5】移動ルータ(MR)が移動した場合の、FA-CoAを用
いた通信経路を表すシステム構成図である。
【図6】図5に基づくシーケンス図である。
【図7】移動ルータ(MR)が移動した場合の、共存CoAを
用いた通信経路を表すシステム構成図である。
【図8】図7に基づくシーケンス図である。
【図9】本発明が課題とする、移動端末(MN)と移動ルー
タ(MR)とが共に移動した場合の、FA-CoAを用いた通信経
路を表すシステム構成図である。
【図10】図9に基づく本発明が課題とする従来のシー
ケンス図である。
【図11】経路最適化を適用した場合のシーケンス図で
ある。
【図12】経路最適化をHA-MRに適用した場合のシーケ
ンス図である。
【図13】本発明による経路削減のためのFA-CoAを用い
たシーケンス図である。
【図14】本発明によるヘッダ削減のためのFA-CoAを用
いたシーケンス図である。
【図15】本発明による共存CoAを用いた通信経路を表
すシステム構成図である。
【図16】本発明による経路削減のための共存CoAを用
いたシーケンス図である。
【図17】本発明によるヘッダ削減のための共存CoAを
用いたシーケンス図である。
【符号の説明】
1 MN、移動端末 2 CN、MNと通信する端末 3 HA-MN、MN用ホームエージェント 4 FA、外部エージェント 5 HA-MR、MR用ホームエージェント 6 MR、移動ルータ 7 通信ネットワーク 8 移動ネットワーク 9 DHCPサーバ、動的アドレス割り当てサーバ 10 SN、MNと通信する端末 11 FA-MR、MR用外部エージェント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀内 浩規 埼玉県上福岡市大原二丁目1番15号 株式 会社ケイディーディーアイ研究所内 Fターム(参考) 5K030 GA03 HA08 HB21 HC01 HC09 HD03 HD10 JA11 JL01 JT03 JT09 KA05 LB08 MA06 MD09 5K051 AA01 BB00 CC07 DD15 FF11 FF16 GG06 HH18 5K067 AA13 BB04 BB21 CC04 CC08 EE02 EE10 EE16 HH31

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信相手側端末(CN)が接続された第1の
    ネットワーク(NW1)と、アドレスMN-HAdrの移動端末(MN)
    及び第1のホームエージェント(HA-MN)が接続された第
    2のネットワーク(NW2)と、移動ネットワークに接続さ
    れたアドレスMR-HAdrの移動ルータ(MR)及び第2のホー
    ムエージェント(HA-MR)が接続された第3のネットワー
    ク(NW3)と、外部エージェント(FA-MR)が接続された第4
    のネットワーク(NW4)とが、通信ネットワークで接続さ
    れた通信システムにおけるモバイルIPの経路制御方法
    であって、 前記外部エージェント(FA-MR)が、前記移動ルータ(MR)
    に前記第4のネットワーク(NW4)における気付アドレスM
    R-CoAとしてFA-MRのアドレスを割り当て、前記移動ルー
    タ(MR)が、前記移動端末(MN)に前記移動ネットワークに
    おける気付アドレスMN-CoAとしてMR-HAdrを割り当て、 前記移動端末(MN)が、移動し、前記移動ルータ(MR)を接
    続する移動ネットワークに接続され、該移動ルータ(MR)
    が、移動し、前記第4のネットワーク(NW4)に接続され
    たとき、 経路削減のための順方向トンネリングを行うために、 第1の段階として、前記移動端末(MN)が、前記移動ルー
    タ(MR)、前記外部エージェント(FA-MR)及び前記第2の
    ホームエージェント(HA-MR)を介して、送信先アドレスM
    N-HAdrと転送先アドレスMN-CoAとの第1の対応関係(ds
    t:MN-HAdr->MN-CoA)を含む第1の登録要求を前記第1の
    ホームエージェント(HA-MN)へ送信し、該第1のホーム
    エージェント(HA-MN)が該第1の対応関係(dst:MN-HAdr-
    >MN-CoA)を登録し、 第2の段階として、前記移動ルータ(MR)が、前記外部エ
    ージェント(FA-MR)及び前記第2のホームエージェント
    (HA-MR)を介して、送信先アドレスMR-HAdrと転送先アド
    レスMR-CoAとの第2の対応関係(dst:MR-HAdr->MR-CoA)
    を含む第2の登録要求を前記第1のホームエージェント
    (HA-MN)へ送信し、該第1のホームエージェント(HA-MN)
    が、該第2の対応関係(dst:MR-HAdr->MR-CoA)を登録
    し、 順方向トンネリングを行う第3の段階として、前記端末
    (CN)が、前記移動端末(MN)へ送信すべき前記送信先アド
    レスMN-HAdrのパケットを、前記第1のホームエージェ
    ント(HA-MN)へ送信した際に、該第1のホームエージェ
    ント(HA-MN)は、前記第1の対応関係(dst:MN-HAdr->MN-
    CoA)に基づいて該パケットを転送先アドレスMN-CoA宛の
    パケットと認識することによりカプセル化し、転送先ア
    ドレスMN-CoAと送信先アドレスMR-HAdrとが等しけれ
    ば、前記第2の対応関係(dst:MR-HAdr->MR-CoA)に基づ
    いて該パケットを転送先アドレスMR-CoA宛のパケットと
    認識することにより更にカプセル化して、前記外部エー
    ジェント(FA-MR)へ転送し、該外部エージェント(FA-MR)
    は、転送先アドレスMR-CoA宛のパケットのカプセル化を
    解除して転送先アドレスMN-CoA宛のパケットを取り出
    し、転送先アドレスMN-CoAと送信先アドレスMR-HAdrと
    が等しいので前記移動ルータ(MR)へ送信し、該移動ルー
    タ(MR)は、転送先アドレスMN-CoA宛のパケットのカプセ
    ル化を解除して転送先アドレスMN-HAdr宛のパケットを
    取り出し、該パケットを前記移動端末(MN)へ送信するこ
    とを特徴とするモバイルIPの経路制御方法。
  2. 【請求項2】 経路削減のための逆方向トンネリングを
    行うために、 前記第1の段階について、前記移動ルータ(MR)は、前記
    第1の登録要求を受信した際に、送信元アドレスMN-HAd
    rと転送先アドレスHA-MNとの第3の対応関係(src:MN-HA
    dr->HA-MN)を登録し、 前記第2の段階について、前記外部エージェント(FA-M
    R)は、前記移動ルータ(MR)から前記第2の登録要求を受
    信した際に、送信先アドレスHA-MN及び送信元アドレスM
    N-CoAと転送先アドレスHA-MNとの第4の対応関係(dst:H
    A-MN,src:MN-CoA->HA-MN)を登録し、 逆方向トンネリングを行う第4の段階として、前記移動
    端末(MN)が、前記端末(CN)へ送信すべき前記送信先アド
    レスCNのパケットを、前記移動ルータ(MR)へ送信した際
    に、該移動ルータ(MR)は、前記第3の対応関係(src:MN-
    HAdr->HA-MN)に基づいて、該パケットを、前記転送先ア
    ドレスHA-MN宛のパケットと認識することによりカプセ
    ル化して前記外部エージェント(FA-MR)へ送信し、該外
    部エージェント(FA-MR)は、前記第4の対応関係(dst:HA
    -MN,src:MN-CoA->HA-MN)に基づいて、該パケットを、前
    記転送先アドレスHA-MN宛のパケットと認識することに
    より更にカプセル化して前記第1のホームエージェント
    (HA-MN)へ送信し、該第1のホームエージェント(HA-MN)
    は、転送先アドレスHA-MN宛のパケットのカプセル化を
    解除して転送先アドレスHA-MN宛のパケットを取り出
    し、更に転送先アドレスHA-MN宛のパケットのカプセル
    化を解除して転送先アドレスCN宛のパケットを取り出
    し、該パケットを前記端末(CN)へ送信することを特徴と
    する請求項1に記載の経路制御方法。
  3. 【請求項3】 ヘッダが削減された順方向トンネリング
    を行うために、 前記第2の段階について、前記移動ルータ(MR)は、前記
    第2の対応関係に加えて、前記第1の対応関係(dst:MN-
    HAdr->MN-CoA)を含む該移動ルータ(MR)配下の移動端末
    (MN)のアドレス(MN-HAdr)のリストを前記登録要求に付
    加して前記外部エージェント(FA-MR)に送信し、該外部
    エージェント(FA-MR)は、該第1の対応関係を登録し、
    前記第1のホームエージェント(HA-MN)が、前記第1の
    対応関係(dst:MN-HAdr->MN-CoA)と前記第3の対応関係
    (dst:MR-HAdr->MR-CoA)について、MR-CoAとMN-HAdrとの
    アドレスが一致していることにより、第5の対応関係(d
    st:MN-HAdr->MR-CoA)を新たに登録し、 前記第3の段階について、前記端末(CN)が、前記移動端
    末(MN)へ送信すべき前記送信先アドレスMN-HAdrのパケ
    ットを、前記第1のホームエージェント(HA-MN)に送信
    した際に、該第1のホームエージェント(HA-MN)は、前
    記第5の対応関係(dst:MN-HAdr->MR-CoA)に基づいて該
    パケットを転送先アドレスMR-CoA宛のパケットと認識す
    ることによりカプセル化して、前記外部エージェント(F
    A-MR)へ転送し、該外部エージェント(FA-MR)は、転送先
    アドレスMR-CoA宛のパケットのカプセル化を解除して転
    送先アドレスMN-HAdr宛のパケットを取り出し、前記第
    1の対応関係(dst:MN-HAdr->MN-CoA)に基づいて該パケ
    ットを転送先アドレスMN-CoA宛のパケットと認識するこ
    とによりカプセル化して、前記移動ルータ(MR)へ転送
    し、該移動ルータ(MR)は、転送先アドレスMN-CoA宛のパ
    ケットのカプセル化を解除して転送先アドレスMN-HAdr
    宛のパケットを取り出し、該パケットを前記移動端末(M
    N)へ送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の
    経路制御方法。
  4. 【請求項4】 ヘッダ削減のための逆方向トンネリング
    を行うために、 前記第4の段階として、前記移動端末(MN)が、前記端末
    (CN)へ送信すべき前記送信先アドレスCNのパケットを、
    前記移動ルータ(MR)へ送信した際に、該移動ルータ(MR)
    は、前記第3の対応関係(src:MN-HAdr->HA-MN)に基づい
    て、該パケットを、前記転送先アドレスHA-MN宛のパケ
    ットと認識することによりカプセル化して前記外部エー
    ジェント(FA-MR)へ送信し、該外部エージェント(FA-MR)
    は、前記第4の対応関係(dst:HA-MN,src:MN-CoA->HA-M
    N)に基づいて、該パケットのカプセル化を解除して送信
    先アドレスCN宛のパケットを取り出し、更に、該パケッ
    トを前記転送先アドレスHA-MN宛のパケットと認識する
    ことによりカプセル化して前記第1のホームエージェン
    ト(HA-MN)へ送信し、該第1のホームエージェント(HA-M
    N)は、転送先アドレスHA-MN宛のパケットのカプセル化
    を解除して転送先アドレスCN宛のパケットを取り出し、
    該パケットを前記端末(CN)へ送信することを特徴とする
    請求項3に記載の経路制御方法。
  5. 【請求項5】 更に、前記移動ルータ(MR)及び前記移動
    ネットワークの移動とともに前記移動端末(MN)も移動
    し、該移動ルータ(MR)が他のネットワークに接続された
    とき、 前記移動ルータ(MR)が、前記外部エージェント(FA-MR)
    を介して、送信先アドレスMR-HAdrと転送先アドレスMR-
    CoAとの第2の対応関係(dst:MR-HAdr->MR-CoA)を登録す
    る登録要求を前記第2のホームエージェント(HA-MR)へ
    送信し、該第2のホームエージェント(HA-MR)が、該第
    2の対応関係(dst:MR-HAdr->MR-CoA)を登録し、その登
    録応答を該移動ルータ(MR)へ送信する第5の段階と、 前記第2の段階とを行うことを特徴とする請求項1から
    4のいずれか1項に記載の経路制御方法。
  6. 【請求項6】 通信相手側端末(CN)が接続された第1の
    ネットワーク(NW1)と、アドレスMN-HAdrの移動端末(MN)
    及び第1のホームエージェント(HA-MN)が接続された第
    2のネットワーク(NW2)と、アドレス空間がアドレスMNW
    -AdrとプレフィックスMNW-Prefixで示される移動ネット
    ワークに接続されたアドレスMR-HAdrの移動ルータ(MR)
    及び第2のホームエージェント(HA-MR)が接続された第
    3のネットワーク(NW3)と、動的にアドレスを割り当て
    るアドレス割り当てサーバが接続された第4のネットワ
    ーク(NW4)とが、通信ネットワークで接続された通信シ
    ステムにおけるモバイルIPの経路制御方法であって、 前記アドレス割り当てサーバが、前記移動ルータ(MR)に
    前記第4のネットワーク(NW4)における気付アドレスMR-
    CoAを前記第4のネットワーク(NW4)のアドレス空間から
    割り当て、前記移動端末(MN)に前記移動ネットワークに
    おける気付アドレスMN-CoAを前記移動ネットワークのア
    ドレス空間から割り当て、 前記移動端末(MN)が、移動し、前記移動ルータ(MR)を接
    続する移動ネットワークに接続され、該移動ルータ(MR)
    が、移動し、前記第4のネットワーク(NW4)に接続され
    たとき、 経路削減のための順方向トンネリングを行うために、 第1の段階として、前記移動端末(MN)が、前記移動ルー
    タ(MR)及び前記第2のホームエージェント(HA-MR)を介
    して、送信先アドレスMN-HAdrと転送先アドレスMN-CoA
    との第1の対応関係(dst:MN-HAdr->MN-CoA)を含む第1
    の登録要求を前記第1のホームエージェント(HA-MN)へ
    送信し、該第1のホームエージェント(HA-MN)が該第1
    の対応関係(dst:MN-HAdr->MN-CoA)を登録し、 第2の段階として、前記移動ルータ(MR)が、前記第2の
    ホームエージェント(HA-MR)を介して、送信先アドレスM
    NW-Adr/MNW-Prefixと転送先アドレスMR-CoAとの第2の
    対応関係(dst:MNW-Adr/MNW-Prefix->MR-CoA)を含む第2
    の登録要求を前記第1のホームエージェント(HA-MN)へ
    送信し、該第1のホームエージェント(HA-MN)が、該第
    2の対応関係(dst:MNW-Adr/MNW-Prefix->MR-CoA)を登録
    し、 順方向トンネリングを行う第3の段階として、前記端末
    (CN)が、前記移動端末(MN)へ送信すべき前記送信先アド
    レスMN-HAdrのパケットを、前記第1のホームエージェ
    ント(HA-MN)へ送信した際に、該第1のホームエージェ
    ント(HA-MN)は、前記第1の対応関係(dst:MN-HAdr->MN-
    CoA)に基づいて該パケットを転送先アドレスMN-CoA宛の
    パケットと認識することによりカプセル化し、転送先ア
    ドレスMN-CoAは移動ネットワークのアドレス空間に含ま
    れるため、前記第2の対応関係(dst:MNW-Adr/MNW-Prefi
    x->MR-CoA)に基づいて該パケットを転送先アドレスMR-C
    oA宛のパケットと認識することにより更にカプセル化し
    て、前記移動ルータ(MR)へ転送し、該移動ルータ(MR)
    は、転送先アドレスMR-CoA宛のパケットのカプセル化を
    解除して転送先アドレスMN-CoA宛のパケットを取り出
    し、前記移動端末(MN)へ送信し、該移動端末(MN)は、転
    送先アドレスMN-CoA宛のパケットのカプセル化を解除し
    て転送先アドレスMN-HAdr宛のパケットを取り出すこと
    を特徴とするモバイルIPの経路制御方法。
  7. 【請求項7】 経路削減のための逆方向トンネリングを
    行うために、 前記第1の段階について、前記移動端末(MN)は、自らが
    送信する全てのパケットをHA-MNに転送するために第3
    の対応関係(src:MN-HAdr->HA-MN)を登録し、前記移動ル
    ータ(MR)は、前記第1の登録要求を受信した際に、送信
    先アドレスHA-MN及び送信元アドレスMN-CoAと転送先ア
    ドレスHA-MNとの第3の対応関係(dst:HA-MN,src:MN-CoA
    ->HA-MN)を登録し、 逆方向トンネリングを行う第4の段階として、前記移動
    端末(MN)が、前記端末(CN)へ送信すべき前記送信先アド
    レスCNのパケットを、前記第3の対応関係(src:MN-HAdr
    ->HA-MN)に基づいて、前記転送先アドレスHA-MN宛のパ
    ケットと認識することによりカプセル化して前記移動ル
    ータ(MR)へ送信し、該移動ルータ(MR)は、前記第4の対
    応関係(dst:HA-MN,src:MN-CoA->HA-MN)に基づいて、該
    パケットを、前記転送先アドレスHA-MN宛のパケットと
    認識することにより更にカプセル化して前記第1のホー
    ムエージェント(HA-MN)へ送信し、該第1のホームエー
    ジェント(HA-MN)は、転送先アドレスHA-MN宛のパケット
    のカプセル化を解除して転送先アドレスHA-MN宛のパケ
    ットを取り出し、更に転送先アドレスHA-MN宛のパケッ
    トのカプセル化を解除して転送先アドレスCN宛のパケッ
    トを取り出し、該パケットを前記端末(CN)へ送信するこ
    とを特徴とする請求項6に記載の経路制御方法。
  8. 【請求項8】 ヘッダが削減された順方向トンネリング
    を行うために、 前記第2の段階について、前記第1のホームエージェン
    ト(HA-MN)が、前記第1の対応関係(dst:MN-HAdr->MN-Co
    A)と前記第2の対応関係(dst:MNW-Adr/MNW-Prefix->MR-
    CoA)について、MR-CoAが移動ネットワークのアドレス空
    間に含まれていることにより、第5の対応関係(dst:MN-
    HAdr->MR-CoA)を新たに登録し、 前記第3の段階について、前記端末(CN)が、前記移動端
    末(MN)へ送信すべき前記送信先アドレスMN-HAdrのパケ
    ットを、前記第1のホームエージェント(HA-MN)に送信
    した際に、該第1のホームエージェント(HA-MN)は、前
    記第5の対応関係(dst:MN-HAdr->MR-CoA)に基づいて該
    パケットを転送先アドレスMR-CoA宛のパケットと認識す
    ることによりカプセル化して前記移動ルータ(MR)へ送信
    し、前記移動ルータ(MR)が、転送先アドレスMR-CoA宛の
    パケットのカプセル化を解除して転送先アドレスMN-HAd
    r宛のパケットを取り出し、該移動ルータ(MR)が、配下
    の移動端末(MN)のアドレス(MN-HAdr)のリストから得ら
    れる対応関係(dst:MN-HAdr->MN-CoA)に基づいて、更に
    該パケットをMN-CoA宛のパケットと認識することにより
    カプセル化して前記移動端末(MN)へ送信し、該移動端末
    (MN)が、転送先アドレスMN-CoA宛のパケットを解除して
    MN-HAdr宛のパケットを取り出すことを特徴とする請求
    項6又は7に記載の経路制御方法。
  9. 【請求項9】 ヘッダ削減のための逆方向トンネリング
    を行うために、 前記第4の段階として、前記移動端末(MN)が、前記端末
    (CN)へ送信すべき前記送信先アドレスCNのパケットを、
    前記第3の対応関係(src:MN-HAdr->HA-MN)に基づいて、
    前記転送先アドレスHA-MN宛のパケットと認識すること
    によりカプセル化して前記移動ルータ(MR)へ送信し、該
    移動ルータ(MN)は、前記第4の対応関係(dst:HA-MN,sr
    c:MN-CoA->HA-MN)に基づいて、該パケットのカプセル化
    を解除して送信先アドレスCN宛のパケットを取り出し、
    更に、該パケットを前記転送先アドレスHA-MN宛のパケ
    ットと認識することによりカプセル化して前記第1のホ
    ームエージェント(HA-MN)へ送信し、該第1のホームエ
    ージェント(HA-MN)は、転送先アドレスHA-MN宛のパケッ
    トのカプセル化を解除して転送先アドレスCN宛のパケッ
    トを取り出し、該パケットを前記端末(CN)へ送信するこ
    とを特徴とする請求項8に記載の経路制御方法。
  10. 【請求項10】 更に、前記移動ルータ(MN)及び前記移
    動ネットワークの移動とともに前記移動端末(MN)も移動
    し、該移動ルータ(MR)が他のネットワークに接続された
    とき、 前記移動ルータ(MR)が、送信先アドレスMR-HAdrと転送
    先アドレスMR-CoAとの第1の対応関係(dst:MR-HAdr->MR
    -CoA)を登録する登録要求を前記第2のホームエージェ
    ント(HA-MR)へ送信し、該第2のホームエージェント(HA
    -MR)が、該第1の対応関係(dst:MR-HAdr->MR-CoA)を登
    録し、その登録応答を該移動ルータ(MR)へ送信する第5
    の段階と、 前記第2の段階とを行うことを特徴とする請求項6から
    9のいずれか1項に記載の経路制御方法。
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