JP2003059912A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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Abstract
ングガスを用いるプラズマエッチングを行なったときに
レジスト膜の上に堆積されるポリマー膜をアッシングに
より除去し、その後、絶縁膜をウェット洗浄した際に該
絶縁膜に表面荒れが形成されないようにする。 【解決手段】 シリコン基板100の上に堆積された絶
縁膜101の上に剥離層102を堆積する。剥離層10
2及び絶縁膜101に対してレジストパターン103を
マスクにすると共に炭素及びフッ素を含むエッチングガ
スを用いるプラズマエッチングを行なう。レジストパタ
ーン103の上に堆積されたポリマー膜105に対し
て、酸素ガス又は酸素を主成分とするガスを用いてアッ
シングを行なった後、表面部にフッ素注入層106が形
成されている剥離層102を除去する。
Description
方法に関し、特に、絶縁膜に対して炭素及びフッ素を含
むエッチングガスを用いるプラズマエッチングを行なっ
た後、前記プラズマエッチングにより堆積されたポリマ
ー膜を酸素ガス又は酸素を主成分とするガスを用いてア
ッシングを行なう工程を備えている半導体装置の製造方
法に関する。
むにつれて、より小さい径を持つコンタクトホールが必
要になっているが、これに対してコンタクトの深さはそ
れほど変化していないため、アスペクト比(コンタクト
ホールの深さ/コンタクトホールの径)の高いコンタク
トホールを形成する技術が必要となっている。
レジスト膜も薄膜化されているため、(コンタクトホー
ルの深さ)/(レジスト膜のエッチング量)の値を如何
に大きくするか、つまり、(コンタクトホールが形成さ
れる絶縁膜のエッチングレート)/(レジスト膜のエッ
チングレート)=対レジスト選択比の値を如何に大きく
するかが重要となる。
なければ、コンタクトホールが形成されるまでにレジス
ト膜の大部分がエッチングされてしまうので、コンタク
トホールの形状を良好に保つことができない。つまり、
コンタクトホールの上部がラッパ状に開いてしまった
り、又はレジスト膜が消滅して隣り合うコンタクトホー
ル同士が接続されてしまったりする。
クトホールの形状を良好に保つための1つの方法として
は、エッチングガスとしてC/F比の高いPFC(パー
フルオロカーボン)ガス、例えば、C2F6ガス(C/F
比=2/6)、C4F8ガス(C/F比=4/8)又はC
5F8ガス(C/F比=5/8)などを用いたり、又はカ
ーボンリッチなエッチング条件を採用したりして、レジ
スト膜の表面に強固な堆積膜を形成し、これにより、高
い対レジスト選択比を得ることが考えられる。
比がより高い酸化膜エッチングプロセスを使用している
ため、従来のアッシング方法では、電力を高くしてもレ
ジスト膜表面のポリマー膜に対して十分なエッチングレ
ートを得ることができないと言う問題がある。
に、酸素ガスにフッ素ガスを添加してアッシングを行な
うと、ウェーハ表面荒れ又は下地基板の削れなどの問題
が発生する。
て、図3(a)〜(c)及び図4(a)〜(c)を参照
しながら説明する。
窒化膜などよりなるエッチングストッパー膜、ポリシリ
コン若しくはタングステンなどよりなるプラグ、又は下
層配線などから構成される下地層10の上に形成された
シリコン酸化膜11の上に、コンタクトホール形成用開
口部を有するレジストパターン12を形成する。
グ用チャンバー(図示は省略している)内に、フルオロ
カーボンガスを主成分とするエッチングガス13を導入
して、シリコン酸化膜11に対してレジストパターン1
2をマスクにエッチングを行なうことにより、シリコン
酸化膜11にコンタクトホール14を形成する。このよ
うにすると、SiF4、CO2 又はH2Oなどの反応生成
ガス15が生成されて気化する。この際、レジストパタ
ーン12の表面、コンタクトホール14の底面及び壁面
並びにエッチング用チャンバーの壁面には、エッチング
ガス13のプラズマから供給される炭素又はフッ素を主
成分とし(CxHyFz)nよりなる強固なポリマー膜16
が堆積する。
グ用チャンバー(図示は省略している)内に、フルオロ
カーボンガスが添加された酸素ガスよりなるアッシング
ガス17を導入して、ポリマー膜16をアッシングす
る。このようにすると、プラズマ生成用電力により活性
化した酸素がポリマー膜16の1つの主成分である炭素
と結合して二酸化炭素になると共にフッ素も気化し、こ
れらが反応生成ガス18として除去される。
ン酸化膜11の表面に残留ポリマー19が形成される。
そして、プラズマ生成電力により、高いエネルギーを持
つ活性化酸素が大量に生成されると共に、生成された高
いエネルギーを持つ活性化酸素がシリコン酸化膜11の
表面に飛来するため、残留ポリマー19内のフッ素が凝
縮されながら、飛来してくる活性化酸素によりシリコン
酸化膜11の表面部に押し込まれるので、シリコン酸化
膜11の表面部に第1のフッ素注入層21が形成され
る。また、反応生成ガス18に含まれており気化状態の
フッ素は、プラズマ生成電力により活性化されて再びシ
リコン酸化膜11の表面に飛来した後、シリコン酸化膜
11の表面部に注入されるので、シリコン酸化膜11の
表面部には第2のフッ素注入層22が形成される。
面に付着しているポリマー膜16又はチャンバーの壁面
に付着しているポリマー膜に含まれるフッ素、及びアッ
シングガスに添加されているフルオロカーボンに含まれ
るフッ素がコンタクトホール14の底部にも入射するの
で、下地層10におけるコンタクトホール14に露出し
ている部分がエッチングされてリセス部23が形成され
る。
4によりシリコン酸化膜11の表面及びコンタクトホー
ル14の底部をウェット洗浄して、残留ポリマー19を
除去する。
浄工程では、シリコン酸化膜11の表面及びコンタクト
ホール14の底面に存在する残留ポリマー19は除去さ
れるが、シリコン酸化膜11の表面における、第1のフ
ッ素注入層21及び第2のフッ素注入層22が形成され
ている領域と形成されていない領域との間ではウェット
洗浄工程におけるエッチングレートに差があるので、図
4(c)に示すように、シリコン酸化膜11の表面に凹
凸が形成されて、表面荒れ部25が発生してしまう。
タクトホール14の底部に存在する残留ポリマー19を
アッシングにより除去する際に、アッシングレートを確
保したり又は残留ポリマー19を確実に除去したりする
べく、大きいプラズマ生成用電力を印加してアッシング
を行なうと、残留ポリマー19に含まれるフッ素又はチ
ャンバーの壁面に堆積しているポリマーに含まれている
フッ素がシリコン酸化膜11の表面に打ち込まれるの
で、ウェット洗浄工程において発生する表面荒れ部25
が一層大きくなる。
1の表面に打ち込まれたフッ素が洗浄工程で完全に除去
されずに残ってしまう場合がある。この場合、コンタク
トホール14が形成されているシリコン酸化膜11の上
に化学増幅型レジスト材料よりなるレジスト膜を形成
し、該レジスト膜に対してパターン露光を行なうと、第
1及び第2のフッ素注入層21、22に含まれるフッ素
がレジスト膜の露光部で発生する酸を失活させてしまう
ので、良好な形状を有するレジストパターンが形成され
ないという問題もある。
素及びフッ素を含むエッチングガスを用いるプラズマエ
ッチングを行なったときにレジスト膜の上に堆積される
ポリマー膜をアッシングにより除去し、その後、絶縁膜
をウェット洗浄した際に該絶縁膜に表面荒れが形成され
ないようにすることを目的とする。
め、本発明に係る第1の半導体装置の製造方法は、半導
体基板上に形成された下地層の上に絶縁膜を堆積した
後、絶縁膜の上に剥離層を堆積する工程と、剥離層の上
にレジストパターンを形成した後、剥離層及び絶縁膜に
対して、レジストパターンをマスクにすると共に炭素及
びフッ素を含むエッチングガスを用いるプラズマエッチ
ングを行なう工程と、プラズマエッチング工程において
レジストパターンの上に堆積されたポリマー膜に対し
て、酸素ガス又は酸素を主成分とするガスを用いてアッ
シングを行なう工程と、アッシング工程において表面部
にフッ素注入層が形成された剥離層を除去する工程とを
備えている。
によると、絶縁膜の上に剥離層が形成されているため、
ポリマー膜に含まれているフッ素は剥離層に注入される
が、下層の絶縁膜には注入されない。また、剥離層の表
面部に形成されたフッ素注入層は剥離層と共に完全に除
去される。このため、後に行なわれるウェット洗浄工程
において、絶縁膜にはフッ素に起因する表面荒れは発生
しない。
で、剥離層が除去された絶縁膜の上に化学増幅型レジス
ト材料よりなるレジスト膜を形成して、該レジスト膜に
対してパターン露光を行なう場合には、化学増幅型レジ
スト材料に含まれる酸(H+)がフッ素と反応して、レ
ジスト膜の露光部において発生する酸が失活する事態を
回避することができる。
縁膜は不純物が添加されていないシリコン酸化膜よりな
り、剥離層はホウ素、リン及びフッ素のうちの少なくと
も1つの不純物が添加されたシリコン酸化膜よりなるこ
とが好ましい。
より除去する際に絶縁膜に対する選択性が得られるの
で、剥離層を確実に除去することができる。
縁膜はシリコン酸化膜よりなり、剥離層はシリコン窒化
膜よりなることが好ましい。
より除去する際に絶縁膜に対する選択性が得られるの
で、剥離層を確実に除去することができる。
地層はシリコン窒化膜であり、絶縁膜はシリコン酸化膜
であり、剥離層はシリコン膜であることが好ましい。
より除去する際に絶縁膜に対する選択性が得られるの
で、剥離層を確実に除去できると共に、剥離層をエッチ
ングにより除去する際に、下地層がエッチングされる事
態を防止できる。
は、半導体基板上に形成された下地層の上に絶縁膜を堆
積した後、絶縁膜の上に該絶縁膜を構成する材料よりも
硬い絶縁材料よりなる注入ストッパ層を堆積する工程
と、注入ストッパ層の上にレジストパターンを形成した
後、注入ストッパ層及び絶縁膜に対して、レジストパタ
ーンをマスクにすると共に炭素及びフッ素を含むエッチ
ングガスを用いるプラズマエッチングを行なう工程と、
プラズマエッチング工程においてレジストパターンの上
に堆積されたポリマー膜に対して、酸素ガス又は酸素を
主成分とするガスを用いてアッシングを行なう工程と、
アッシング工程において注入ストッパ層の表面部に形成
されたフッ素注入層を除去する工程とを備えている。
によると、絶縁膜の上に注入ストッパ層が堆積されてい
るため、ポリマー膜に含まれているフッ素は注入ストッ
パ層に注入されるが、絶縁膜には注入されない。また、
注入ストッパ層は絶縁膜を構成する材料よりも硬い絶縁
材料よりなるため、ポリマー膜から発生したフッ素は注
入ストッパ層の表面部の浅い領域に留まり、深い領域に
は注入されない。このため、フッ素注入層が除去された
後に、注入ストッパ層の表面部に形成される表面荒れの
凹凸は小さくなるので、後に行なわれるウェット洗浄工
程において、絶縁膜にはフッ素に起因する表面荒れは発
生しない。
縁膜の上に化学増幅型レジスト材料よりなるレジスト膜
を形成して、該レジスト膜に対してパターン露光を行な
う場合には、化学増幅型レジスト材料に含まれる酸(H
+ )がフッ素と反応して、レジスト膜の露光部において
発生する酸が失活する事態を回避することができる。
の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法につい
て、図1(a)〜(d)を参照しながら説明する。
してのシリコン基板100の上にシリコン酸化膜(ホウ
素、リン又はフッ素等の不純物が添加されていてもよい
し、添加されていなくてもよい)よりなる絶縁膜101
を堆積した後、該絶縁膜101の上に、例えば10nm
〜50nm程度の厚さを持つシリコン窒化膜よりなる剥
離層102を堆積する。
02の上に、コンタクトホール形成用開口部を有するレ
ジストパターン103を形成した後、剥離層102及び
絶縁膜101に対して、レジストパターン103をマス
クにすると共にフルオロカーボンガスよりなるエッチン
グガスを用いるプラズマエッチングを行なって、コンタ
クトホール104を形成する。このようにすると、レジ
ストパターン103の上面並びにコンタクトホール10
4の底面及び壁面には、エッチングガスのプラズマから
供給される炭素又はフッ素を主成分とする強固なポリマ
ー膜105が堆積する。
ガスよりなるアッシングガスを用いて、ポリマー膜10
5及びレジストパターン103に対してアッシングを行
なう。このようにすると、ポリマー膜105から発生し
プラズマにより活性化されたフッ素が剥離層102に注
入されるので、図1(c)に示すように、剥離層102
の表面部にフッ素注入層106が形成されるが、絶縁膜
101にはフッ素が注入されない。
剥離層102を除去すると、フッ素注入層106は剥離
層102と共に除去されるため、図1(d)に示すよう
に、フッ素が注入されていない絶縁膜101が得られ
る。この場合、洗浄液としてフッ酸を用いるため、シリ
コン窒化膜よりなる剥離層102はシリコン基板100
に対してウェット洗浄の選択性を有するので、コンタク
トホール104の底部がエッチングされることなく剥離
層102を除去することができる。
上に剥離層102が形成されているため、ポリマー膜1
05に含まれているフッ素は剥離層102に注入される
が、絶縁膜101には注入されない。また、剥離層10
2の表面部に形成されたフッ素注入層105は剥離層1
02と共に完全に除去される。このため、ウェット洗浄
工程において、絶縁膜101にはフッ素に起因する表面
荒れは発生しない。
れるので、剥離層102が除去された絶縁膜101の上
に化学増幅型レジスト材料よりなるレジスト膜を形成し
て、該レジスト膜にパターン露光を行なう場合に、化学
増幅型レジスト材料に含まれる酸(H+ )がフッ素と反
応してレジスト膜の露光部において発生する酸が失活す
る事態を回避することができる。
トホール104の底部に、下地層としてシリコン基板1
00が露出する構造であったが、下地層としてポリシリ
コン膜よりなる電極が存在する場合であっても、シリコ
ン窒化膜よりなる剥離層102をリン酸により除去する
ことができる。
地層としてシリコン窒化膜よりなるエッチングストッパ
が露出する構造の場合には、剥離層102として、10
〜30nm程度の厚さを持つ薄いポリシリコン膜又は1
0〜50nm程度の厚さを持つシリコン酸窒化膜を用い
ることが好ましい。
る場合には、洗浄液として水酸化カリウムを用いること
ができる。また、剥離層102としてシリコン酸窒化膜
(SiON)を用いる場合には、フッ酸を用いることが
できるが、シリコン酸窒化膜のシリコン窒化膜に対する
選択性が余り高くないので、剥離層102の厚さを小さ
くすることが好ましい。
の第1の実施形態の変形例に係る半導体装置の製造方法
について、図1(a)〜(d)を参照しながら説明す
る。
してのシリコン基板100の上に、ホウ素、リン及びフ
ッ素などの不純物が添加されていないシリコン酸化膜よ
りなる絶縁膜101を堆積した後、該絶縁膜101の上
に、ホウ素、リン及びフッ素のうちの少なくとも1つの
不純物が添加され、且つ例えば10nm〜50nm程度
の厚さを持つシリコン酸化膜よりなる剥離層102を堆
積する。
02の上に、コンタクトホール形成用開口部を有するレ
ジストパターン103を形成した後、剥離層102及び
絶縁膜101に対して、レジストパターン103をマス
クにすると共にフルオロカーボンガスよりなるエッチン
グガスを用いるプラズマエッチングを行なって、コンタ
クトホール104を形成する。
3の上面並びにコンタクトホール104の底面及び壁面
には、エッチングガスのプラズマから供給される炭素又
はフッ素を主成分とする強固なポリマー膜105が堆積
する。
添加されていない絶縁膜101及び不純物が添加された
シリコン酸化膜よりなる剥離層102に対して行なわれ
るので、エッチング工程が容易になる。
ガスよりなるアッシングガスを用いて、ポリマー膜10
5及びレジストパターン103に対してアッシングを行
なう。このようにすると、ポリマー膜105から発生し
プラズマにより活性化されたフッ素が剥離層102に注
入されるので、図1(c)に示すように、剥離層102
の表面部にフッ素注入層106が形成されるが、絶縁膜
101にはフッ素が注入されない。
り、フッ素注入層106を剥離層102と共に除去す
る。このようにすると、シリコン酸化膜よりなる剥離層
102はシリコン基板100に対してウェット洗浄の選
択性を有するので、コンタクトホール104の底部がエ
ッチングされることなく剥離層102を除去できる。
101の上に剥離層102が形成されているため、ポリ
マー膜105に含まれているフッ素は剥離層102に注
入されるが、絶縁膜101には注入されない。また、剥
離層102の表面部に形成されたフッ素注入層106は
剥離層102と共に完全に除去される。このため、ウェ
ット洗浄工程において、絶縁膜101にはフッ素に起因
する表面荒れは発生しない。
れるので、剥離層102が除去された絶縁膜101の上
に化学増幅型レジスト材料よりなるレジスト膜を形成し
て、該レジスト膜にパターン露光を行なう場合に、化学
増幅型レジスト材料に含まれる酸(H+ )がフッ素と反
応して、レジスト膜の露光部において発生する酸が失活
する事態を回避することができる。
剥離層102をフッ酸を用いるウェット洗浄により除去
したが、これに代えて、気相のフッ酸により除去しても
よい。
は、コンタクトホール104の底部に下地層としてのシ
リコン基板100が露出する構造であったが、これに代
えて、コンタクトホール104の底部に、下地層とし
て、シリコン窒化膜よりなるエッチングストッパ又はポ
リシリコン膜よりなる電極が露出する構造であってよ
い。
実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図2
(a)〜(d)を参照しながら説明する。
してのシリコン基板200の上に、ホウ素、リン及びフ
ッ素のうちの少なくとも1つよりなる不純物が添加され
たシリコン酸化膜(例えば、BPSG膜又はFSG膜)
よりなる絶縁膜201を堆積した後、該絶縁膜201の
上に、不純物が添加されておらず硬いシリコン酸化膜よ
りなり、10〜50nm程度の厚さを有する注入ストッ
パ層202を堆積する。尚、硬いシリコン酸化膜として
は、プラズマTEOS膜又はHDP−NSG膜(高密度
プラズマにより堆積されたNon-doped Silicate Grass)
等が挙げられる。絶縁膜201と注入ストッパ層202
とがいずれもシリコン酸化膜よりなる場合には、連続的
に成膜を行なうことができるので、工程を追加しなくて
もよい。
ッパ層202の上に、コンタクトホール形成用開口部を
有するレジストパターン203を形成した後、注入スト
ッパ層202及び絶縁膜201に対して、レジストパタ
ーン203をマスクにすると共にフルオロカーボンより
なるエッチングガスを用いるプラズマエッチングを行な
って、コンタクトホール204を形成する。このように
すると、レジストパターン203の上面並びにコンタク
トホール204の底面及び壁面には、エッチングガスの
プラズマから供給される炭素又はフッ素を主成分とする
強固なポリマー膜205が堆積する。
添加されたシリコン酸化膜よりなる絶縁膜201及び不
純物が添加されていないシリコン酸化膜よりなる注入ス
トッパ層202に対して行なわれるので、エッチング工
程が容易になる。
ガスよりなるアッシングガスを用いて、ポリマー膜20
5及びレジストパターン203に対してアッシングを行
なう。このようにすると、ポリマー膜205から発生し
プラズマにより活性化されたフッ素が注入ストッパ層2
02に注入されるので、図2(c)に示すように、注入
ストッパ層202の表面部にフッ素注入層206が形成
されるが、注入ストッパ層202は不純物が添加されて
おらず硬いので、フッ素の注入深さ(フッ素注入層20
5の厚さ)は浅くなると共に絶縁膜201にはフッ素が
注入されない。
酸又はアンモニア過水を用いるウェット洗浄によりフッ
素注入層206を、コンタクトホール204に露出して
いる絶縁膜201及び注入ストッパ層202に段差がで
きない程度に除去する。このウェット洗浄工程において
は、フッ素注入層206と、不純物が添加されていない
シリコン酸化膜よりなる注入ストッパ層202とのエッ
チングレートの差によって、フッ素注入層206が主と
して除去される。
れた絶縁膜201の上に、不純物が添加されていない硬
いシリコン酸化膜よりなる注入ストッパ層202が設け
られているため、ポリマー膜205から発生したフッ素
は注入ストッパ層202の表面部の浅い領域に留まり、
深い領域には注入されない。このため、ウェット洗浄に
よりフッ素注入層206が除去された後に、注入ストッ
パ層202の表面部に形成される表面荒れの凹凸は小さ
くなる。
で、絶縁膜201の上に化学増幅型レジスト材料よりな
るレジスト膜を形成して、該レジスト膜にパターン露光
を行なう場合に、化学増幅型レジスト材料に含まれる酸
(H+ )がフッ素と反応して、レジスト膜の露光部にお
いて発生する酸が失活する事態を回避することができ
る。
ール204の底部に下地層としてシリコン基板200が
露出する構造であったが、これに代えて、コンタクトホ
ール204の底部に、下地層として、シリコン窒化膜よ
りなるエッチングストッパ、ポリシリコン膜よりなる電
極又は金属膜よりなる配線が露出する構造であってよ
い。
注入層を除去することが困難である場合には、CMPに
よる表面研磨も有効である。
法によると、剥離層の表面部に形成されたフッ素注入層
は剥離層と共に完全に除去されるため、後に行なわれる
ウェット洗浄工程において、絶縁膜にはフッ素に起因す
る表面荒れは発生しない。
で、剥離層が除去された絶縁膜の上に化学増幅型レジス
ト材料よりなるレジスト膜を形成する場合、レジスト膜
の露光部において発生する酸が失活する事態を回避する
ことができる。
によると、ポリマー膜から発生したフッ素は注入ストッ
パ層の表面部の浅い領域に留まるため、フッ素注入層が
除去された後に、注入ストッパ層の表面部に形成される
表面荒れの凹凸は小さくなるので、後に行なわれるウェ
ット洗浄工程において、絶縁膜にはフッ素に起因する表
面荒れは発生しない。
離層が除去された絶縁膜の上に化学増幅型レジスト材料
よりなるレジスト膜を形成する場合、レジスト膜の露光
部において発生する酸が失活する事態を回避することが
できる。
その変形例に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す
断面図である。
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
の各工程を示す断面図である。
の各工程を示す断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 半導体基板上に形成された下地層の上に
絶縁膜を堆積した後、前記絶縁膜の上に剥離層を堆積す
る工程と、 前記剥離層の上にレジストパターンを形成した後、前記
剥離層及び絶縁膜に対して、前記レジストパターンをマ
スクにすると共に炭素及びフッ素を含むエッチングガス
を用いるプラズマエッチングを行なう工程と、 前記プラズマエッチング工程において前記レジストパタ
ーンの上に堆積されたポリマー膜に対して、酸素ガス又
は酸素を主成分とするガスを用いてアッシングを行なう
工程と、 前記アッシング工程において表面部にフッ素注入層が形
成された前記剥離層を除去する工程とを備えていること
を特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 前記絶縁膜は、不純物が添加されていな
いシリコン酸化膜よりなり、 前記剥離層は、ホウ素、リン及びフッ素のうちの少なく
とも1つの不純物が添加されたシリコン酸化膜よりなる
ことを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載の半
導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 前記絶縁膜は、シリコン酸化膜よりな
り、 前記剥離層は、シリコン窒化膜よりなることを特徴とす
る請求項1に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 前記下地層は、シリコン窒化膜であり、 前記絶縁膜は、シリコン酸化膜であり、 前記剥離層は、シリコン膜であることを特徴とする請求
項1に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 半導体基板上に形成された下地層の上に
絶縁膜を堆積した後、前記絶縁膜の上に該絶縁膜を構成
する材料よりも硬い絶縁材料よりなる注入ストッパ層を
堆積する工程と、 前記注入ストッパ層の上にレジストパターンを形成した
後、前記注入ストッパ層及び前記絶縁膜に対して、前記
レジストパターンをマスクにすると共に炭素及びフッ素
を含むエッチングガスを用いるプラズマエッチングを行
なう工程と、 前記プラズマエッチング工程において前記レジストパタ
ーンの上に堆積されたポリマー膜に対して、酸素ガス又
は酸素を主成分とするガスを用いてアッシングを行なう
工程と、 前記アッシング工程において前記注入ストッパ層の表面
部に形成されたフッ素注入層を除去する工程とを備えて
いることを特徴とする半導体装置の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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