JP2003059449A - 閃光放電管及びそれを用いた電子閃光装置 - Google Patents

閃光放電管及びそれを用いた電子閃光装置

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JP2003059449A
JP2003059449A JP2001247983A JP2001247983A JP2003059449A JP 2003059449 A JP2003059449 A JP 2003059449A JP 2001247983 A JP2001247983 A JP 2001247983A JP 2001247983 A JP2001247983 A JP 2001247983A JP 2003059449 A JP2003059449 A JP 2003059449A
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JP
Japan
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discharge tube
electrode
flash discharge
glass bulb
flash
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JP2001247983A
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English (en)
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Bunji Omura
文次 大村
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West Electric Co Ltd
Original Assignee
West Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実な閃光発光を確保した上で低コストの閃
光放電管を提供する。 【解決手段】 内部に所定圧の希ガスが封入されたガラ
スバルブ2の外周面に透明な導電性被膜からなるトリガ
ー電極7が積層されて形成され、ガラスバルブ2の両端
に互いに対向したアノード電極5とカソード電極6とが
封止されてなるものであり、アノード電極5は、タング
ステンとニッケルとが接合されてなる棒状の金属体によ
って形成され、カソード電極6は、コバール金属からな
るコバール金属体14と、このコバール金属体14に取
り付けられた焼結金属体9とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真撮影用の人口
光源として用いられる閃光放電管及びそれを用いた電子
閃光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】此の種の閃光放電管の従来のものとし
て、図3に示すような閃光放電管が知られている。この
閃光放電管1は、硼珪酸の硬質ガラスからなるガラスバ
ルブ2と、このガラスバルブ2の両端にビードガラス
3,4を介して封止されたアノード電極5およびカソー
ド電極6と、ガラスバルブ2の外周面に形成された透明
な導電性被膜からなるトリガー電極7とを備えて構成さ
れている。
【0003】上記アノード電極5は、例えばタングステ
ンとニッケルとが接合されてなる棒状の接合金属体によ
って形成されている。またカソード電極6は、アノード
電極5と同一の材料で形成された金属体8と、この金属
体8にかしめ止めされた焼結金属体9とからなってい
る。
【0004】そして、かかるアノード電極5、カソード
電極6およびトリガー電極7を備えたガラスバルブ2内
に希ガスである例えばキセノンが封入されることによっ
て閃光放電管1が形成されている。
【0005】このような閃光放電管1を使用した電子閃
光装置として、図4に示すようなものが知られている。
この電子閃光装置10は、電源11と、この電源11と
並列に接続された主放電コンデンサ12およびトリガー
回路13とを備えて構成されている。かかる電子閃光装
置10のトリガー回路13の出力が閃光放電管1のトリ
ガー電極7に供給されるようになされている。
【0006】主放電コンデンサ12は、電源11からの
電力供給を得て閃光放電管1が発光するのに必要な電気
エネルギーである例えば300〜330Vの電力を充電
するものであり、トリガー回路13は、主放電コンデン
サ12が発光に必要な電気エネルギーを充電した状態
で、高圧の高周波電力をトリガー電極7に印加し閃光放
電管1を励起するものである。
【0007】従って、所定の動作に基いてトリガー回路
13が駆動されると、トリガー回路13からトリガー電
極7に高圧の高周波電力が供給され、これにより閃光放
電管1は励起され、主放電コンデンサー12の充電エネ
ルギーを消費して発光する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、カメ
ラの小型化に対応するように電子閃光装置10の小型化
が図られるとともに、低コスト化が要求されている。し
かしながら、アノード電極5およびカソード電極6に使
用されているタングステンとニッケルとからなる接合金
属体は、タングステンの棒状体にニッケルの棒状体を直
列状態で溶接することによって形成されており、材料的
に高価であり、これがネックとなって閃光放電管1の低
コスト化が実現し難いという問題点が存在した。
【0009】本発明は、上記のような状況に鑑みなされ
たものであり、確実な閃光機能を確保した上で低コスト
化を実現することができる閃光放電管及びそれを用いた
電子閃光装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
内部に所定圧の希ガスが封入されたガラスバルブの外周
面に透明な導電性被膜からなるトリガー電極が積層され
て形成されているとともに、ガラスバルブの両端に互い
に対向したアノード電極とカソード電極とが封止されて
なる閃光放電管であって、アノード電極は、タングステ
ンとニッケルとが接合されてなる棒状の接合金属体によ
って形成され、またカソード電極は、単一材料の棒状の
コバール金属体と、このコバール金属体に取り付けられ
た焼結金属体とから構成されていることを特徴とするも
のである。
【0011】この発明によれば、高圧側であるアノード
電極には従来どおりのタングステンとニッケルとからな
る接合金属体を採用することにより高電圧に耐え得るよ
うにした上で、低圧側であるカソード電極にはタングス
テンとニッケルとの接合金属より安価なコバール金属体
を採用することにより、閃光放電管の製造コストの低減
化が実現する。
【0012】また、請求項1記載の閃光放電管を使用す
ることにより、電子閃光装置としても製造コストを低減
化することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る閃光放電管
の一実施形態を示す断面図であり、図2は、図1のカソ
ード電極の拡大断面図である。なお、これらの図におい
て、従来技術の説明で用いた部品と同一の部品について
は同一の符号を付す。まず、図1に示すように、閃光放
電管1は、硼珪酸の硬質ガラスからなるガラスバルブ2
と、このガラスバルブ2の両端にビードガラス3,4を
介して封入されたアノード電極5およびカソード電極6
と、ガラスバルブ2の外周面に積層されて形成された透
明な導電性被膜からなるトリガー電極7とを備えて構成
されている。
【0014】そして、アノード電極5、カソード電極6
およびトリガー電極7が封入されたガラスバルブ2内に
希ガスである例えばキセノンが封入されることによって
閃光放電管1が形成されている。
【0015】アノード電極5は、例えばタングステン製
の棒状体にニッケル製の棒状体が溶接されることにより
形成されている。他方、カソード電極6は、図2に示す
ように、コバール製のコバール金属棒体14に焼結金属
体9をかしめ処理で取り付けたものが使用されている。
コバールは、封着用合金の一種であり、通常、鉄が29
%、ニッケルが17%、コバルトが54%の組成割合を
有し、これによって熱膨張係数が硬質ガラスのそれと一
致するようになされており、従って、ガラスバルブ2に
封入されるカソード電極6の材料として適している。
【0016】上記焼結金属体9は、タングステンの粉末
や、タングステンとハフニウムとの混合粉末を成型処理
した後に略600℃の高温で焼結し、この焼結体を炭酸
セシウムの溶液に浸漬してセシウムを含浸させ、乾燥処
理することにより得られる。このようにして得られた焼
結金属体9がかしめによりコバール金属体14の端部に
取りつけられることによってカソード電極6が形成され
ている。
【0017】さらに、トリガー電極7は、ガラスバルブ
2の外周面に形成された透明な導電性の被膜であり、ビ
ードガラス4を介してカソード電極6が封止された状態
のガラスバルブ2に対して形成処理が施される。
【0018】具体的には、まずカソード電極6だけが封
止されたガラスバルブ2において、アノード電極5が封
止される部分の外周面に例えば酸化アルミニウムと水と
の混合液からなるマスキング材料が塗布され、次いでこ
のマスキング材料の塗布されたガラスバルブ2が略60
0℃の高熱炉に装填され、この高熱炉内で加熱状態のガ
ラスバルブ2に錫またはインジウムとエタノールの金属
の塩化溶液が噴射される。こうすることによってガラス
バルブ2の外周面の所定範囲(アノード電極5およびカ
ソード電極6に対応した位置を除く部分)に形成された
透明な酸化錫または酸化インジウムの導電性被膜がトリ
ガー電極7となる。
【0019】ついで、ガラスバルブ2のアノード電極5
が封止される部分に形成されているマスキングがブラシ
操作等によって取り除かれる。
【0020】その後、カソード電極6が封止され、か
つ、トリガー電極7の形成されたガラスバルブ2は、ビ
ードガラス3を取り付けたアノード電極5が他方の開口
から嵌挿された状態で、所定の排気・封止容器中に装填
され、この排気・封止容器中が排気された後に所定圧の
キセノンガスが導入されることにより内部にキセノンガ
スが充満された状態とされる。
【0021】この状態で、アノード電極5がビードガラ
ス3を介してガラスバルブ2の開口部分に融着されるこ
とにより、本発明に係る閃光放電管1が完成する。
【0022】本発明の閃光放電管1は、以上詳述したよ
うに、内部に所定圧の希ガスが封入されたガラスバルブ
2の外周面に透明な導電性被膜からなるトリガー電極7
が積層され形成されているとともに、ガラスバルブ2の
両端に互いに対向したアノード電極5とカソード電極6
とが封止されてなるものであり、アノード電極5は、タ
ングステンとニッケルとが接合されてなる棒状の接合金
属体によって形成され、カソード電極6は、単一材料の
コバール金属からなるコバール金属体14と、このコバ
ール金属体14に取り付けられた焼結金属体9とから構
成されているため、高圧側であるアノード電極5には従
来どおりのタングステンとニッケルとからなる接合金属
体を採用することにより高電圧に耐え得るようにする一
方、低圧側であるカソード電極6にはタングステンとニ
ッケルとの接合金属よりも安価なコバール金属体を採用
することにより、閃光放電管1としての機能を確保した
上で閃光放電管1の製造コストの低減化を実現すること
ができる。
【0023】また、電子閃光装置10を、本発明にかか
る閃光放電管1を備えてなるものとすることにより、電
子閃光装置10の製造コストの低減化をも達成すること
ができる。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように本発明の閃光放電管
は、高圧側であるアノード電極には従来どおりのタング
ステンとニッケルとからなる接合金属体を採用すること
により高電圧に耐え得るようにする一方、低圧側である
カソード電極にはタングステンとニッケルとの接合金属
よりも安価なコバール金属体を採用しているため、閃光
放電管としての機能を損なうことなく閃光放電管の製造
コストの低減化を実現することができる。
【0025】また、かかる閃光放電管を使用した電子閃
光装置は、安価な閃光放電管を採用することにより、装
置の製造コストの低減化をも実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る閃光放電管の一実施形態を示す断
面図
【図2】カソード電極の拡大断面図
【図3】従来の閃光放電管を示す断面図
【図4】閃光放電管が装着された電子閃光装置の基本電
気回路図
【符号の説明】
1 閃光放電管 2 ガラスバルブ 5 アノード電極 6 カソード電極 7 トリガー電極 8 金属体 9 焼結金属体 10 電子閃光装置 11 電源 12 主放電コンデンサ 13 トリガー回路 14 コバール金属体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に所定圧の希ガスが封入されたガラ
    スバルブの外周面に透明な導電性被膜からなるトリガー
    電極が積層されているとともに、ガラスバルブの両端に
    互いに対向したアノード電極とカソード電極とが封止さ
    れてなる閃光放電管であって、前記アノード電極は、タ
    ングステンとニッケルとが接合されてなる棒状の接合金
    属体によって形成され、前記カソード電極は、コバール
    からなる棒状のコバール金属体と、このコバール金属体
    に取り付けられた焼結金属体とから構成されていること
    を特徴とする閃光放電管。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の閃光放電管を備えてなる
    電子閃光装置。
JP2001247983A 2001-08-17 2001-08-17 閃光放電管及びそれを用いた電子閃光装置 Pending JP2003059449A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103443704A (zh) * 2011-04-06 2013-12-11 松下电器产业株式会社 闪光灯装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103443704A (zh) * 2011-04-06 2013-12-11 松下电器产业株式会社 闪光灯装置

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