JP2003058693A - 取引管理方法及びシステム - Google Patents

取引管理方法及びシステム

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JP2003058693A JP2001242696A JP2001242696A JP2003058693A JP 2003058693 A JP2003058693 A JP 2003058693A JP 2001242696 A JP2001242696 A JP 2001242696A JP 2001242696 A JP2001242696 A JP 2001242696A JP 2003058693 A JP2003058693 A JP 2003058693A
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武一郎 西川
Naoshi Uchihira
直志 内平
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晋作 小林
Shigeru Sogabe
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Abstract

(57)【要約】 【課題】取引先との個別の取引の可否や取引条件を取引
先全体のリスクを考慮して迅速かつ的確に決定できるよ
うにするための取引管理システムを提供する。 【解決手段】コンピュータを用いて対象企業と取引先と
の取引を管理する取引管理システムであって、ネットワ
ーク10を介して接続された少なくとも一つのデータベ
ース17〜19から入手した情報に基づき取引に関わる
取引基準を算出する取引基準算出部12、対象企業のリ
スク許容度から、取引に関わる少なくとも一つの取引回
避指標を決定する取引回避指標決定部13、及び取引基
準が取引回避指標以上となるように取引に関わる取引条
件を修正して決定する取引条件修正部14として機能す
る取引管理サーバ11を有する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、企業における売掛
金債権管理などの与信を伴う取引業務を管理する取引管
理方法及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、取引管理とは対象企業の商品販
売に伴う売掛金債権管理・販売計画管理、融資における
貸付金債権管理・貸し付け計画管理、あるいはリース業
務におけるリース債権管理・リース計画管理など、与信
を伴う取引業務の管理をいう。ここでいう対象企業と
は、取引管理を行う主体たる企業を指す。
【0003】これらの取引管理にあたって、従来では対
象企業の取引先である個々の企業または個人毎にリスク
(危険度)を評価し、この評価結果に基づいて管理を行
っている。取引先のリスクを評価するために、対象企業
の営業員が仕入れてくる取引先に関する噂などは重要な
情報源であり、これを基に取引先が危険かどうか判断で
きる。また、最近ではデータウェアハウスの提供する財
務情報または企業評価情報をオンラインまたはオフライ
ンで入手し、これを基に取引先のリスクを判断できるよ
うになってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来では、
定量的ではないにしても、個々の取引に伴う債権のリス
クを直感的に認識できているが、対象企業における取引
先全体のリスク(取引債権全体のリスク)を定量的に評
価することは困難であった。また、対象企業における取
引先全体のリスクを小さくとどめるとともに、対象企業
全体の収益をできるだけ大きくするような取引計画を立
てる手法も確立されていない。
【0005】最近、インターネット等を経由したオンラ
イン取引の普及などに伴い、多様な相手と迅速に取引を
行う必要が生じてきており、オンラインで入手できる客
観情報を基に、迅速に取引の可否や取引条件を合理的に
導出できるシステムが必要となってきている。
【0006】本発明は、これらのニーズに応え、取引先
との個別の取引の可否や取引条件を取引先全体のリスク
を考慮して迅速かつ的確に決定できるようにするための
取引管理方法及びシステムを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明はコンピュータを用いて対象企業と取引先と
の取引を管理するために、ネットワークを介して接続さ
れた少なくとも一つのデータベースから入手した情報に
基づき取引に関わる取引基準を算出し、対象企業のリス
ク許容度から取引に関わる少なくとも一つの取引回避指
標を決定し、取引基準が取引回避指標以上となるように
取引に関わる取引条件を修正して取引条件を決定するこ
とを基本的な特徴とする。
【0008】また、本発明はコンピュータを用いて本部
と複数の支部を有する対象企業と取引先との取引を管理
する場合、ネットワークを介して接続された少なくとも
一つのデータベースから入手した情報に基づき、対象企
業の全取引に関わる取引基準を算出し、対象企業のリス
ク許容度から、全社レベルの取引に関わる取引回避指標
を決定し、取引基準が取引回避指標以上となるように全
取引条件を修正して全社レベルに関わる取引条件を決定
し、全社レベルの取引に関わる取引条件に基づいて各支
部が取引に際して満たすべき条件を算出し、各支部が取
引に際して満たすべき条件に基づいて支部別取引計画を
立案し、各支部からの支部別取引計画を集計して全社レ
ベルの取引計画案を作成することを特徴とする。この場
合、さらに全社レベルの取引計画案から全社レベルの取
引に関わるリスクが許容値以下になるか否かを評価し、
この評価結果に従い全社レベルの取引に関わるリスクが
許容値以下になるように支部が取引に際して満たすべき
条件を修正するようにしてもよい。
【0009】また、本発明によるとネットワークを介し
て接続された少なくとも一つのデータベースから入手し
た情報に基づき、取引に関わる取引基準を算出する処理
と、対象企業のリスク許容度から、取引に関わる少なく
とも一つの取引回避指標を決定する処理と、取引基準が
取引回避指標以上となるように取引に関わる取引条件を
修正して、該取引条件を決定する処理とをコンピュータ
に実行させるためのプログラムまたは該プログラムを格
納した記録媒体を提供できる。
【0010】さらに、本発明によれば本部と複数の支部
を有する対象企業と取引先との取引の管理をコンピュー
タに実行させるためのプログラムであって、ネットワー
クを介して接続された少なくとも一つのデータベースか
ら入手した情報に基づき、対象企業の全社レベルの取引
に関わる取引基準を算出する処理と、対象企業のリスク
許容度から、全社レベルの取引に関わる取引回避指標を
決定する処理と、取引基準が取引回避指標以上となるよ
うに全社レベルの取引に関わる取引条件を修正して該取
引条件を決定する処理と、全社レベルの取引に関わる取
引条件に基づいて各支部が取引に際して満たすべき条件
を算出する処理と、各支部が取引に際して満たすべき条
件に基づいて支部別取引計画を立案する処理と、各支部
からの支部別取引計画を集計して全社レベルの取引計画
案を作成する処理とをコンピュータに実行させるための
プログラムを提供できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。 [第1の実施形態] (システム構成について)図1に、本発明の第1の実施
形態に関わる取引管理システムの構成を示す。ネットワ
ーク10は例えばインターネットまたはイントラネット
であり、このネットワーク10にコンピュータにより実
現される取引管理サーバ11、企業群の財務情報などの
情報を格納した企業情報データベース17、企業群の取
引計画や取引債権などの情報(これらを総称して取引条
件という)を格納した取引情報データベース18、及び
取引先の属する企業群の倒産件数などを予測することで
景気を予測する景気予測サーバ19が接続されている。
取引先が属する企業群とは、取引先企業と同じ業種の企
業の集合であってもよいし、従業員数・資本金などの規
模が同程度の企業の集合であってもよい。さらに、業種
と規模の両方によって取引先が属する企業群を定義して
もよい。
【0012】取引管理サーバ11は、取引管理を行う対
象企業の内部または外部の適当な場所に置かれ、企業情
報データベース17及び取引情報データベース18を利
用して対象企業と個々の取引先との個別取引を管理する
装置であり、取引基準算出部12、取引回避指標決定部
13、取引条件修正部14、取引先全体リスク評価部1
5及び表示出力処理部16として機能するようにプログ
ラムされたコンピュータにより実現される。取引管理サ
ーバ11には、ハードディスク装置その他の外部記憶装
置20、ユーザが種々の入力を行うためのキーボードや
マウスなどの入力装置21及びディスプレイやプリンタ
などの出力装置22が接続されている。ユーザとは、取
引管理システムを運用する対象企業の担当者をいう。
【0013】以下、取引管理サーバ11の内部構成につ
いて概略的に説明する。取引基準算出部12は、企業情
報データベース17から入手した取引先の財務情報など
に基づいて個別取引に関する取引基準、例えば後述する
リターン・リスク比を算出し、これを取引条件修正部1
4に渡す。取引回避指標決定部13は、対象企業の全て
の取引先(取引先全体)との取引に対して指定された取
引改善率から、個別取引の取引回避指標(例えばリター
ン・リスク比に対する閾値)を決定し、これを取引条件
修正部14に渡す。取引条件修正部14は、取引基準が
取引回避指標以上となるように個別取引の取引条件を修
正する。取引先全体リスク評価部15は、対象企業の取
引先全体に関わるリスクを評価する。取引先全体リスク
の評価結果は、取引条件修正部14にフィードバックさ
れる。表示出力処理部16は、例えば取引基準算出部1
2や取引回避指標決定部13からの情報を処理して出力
装置22で表示すべき情報を生成する。
【0014】次に、本実施形態に係る取引管理システム
の処理を説明する前に、本実施形態の前提となる基本的
な考え方について説明する。商取引を行う場合、式
(1)に示す利益の最大化と、全体の収支は95%の確
率で式(2)の条件を満たす、というモデル(真のモデ
ル)を考える。
【0015】
【数1】
【0016】s=1なら取引すべき、s=0なら取引す
べきではないことが分かる。ここで式(1)は、利益の
期待値を最大化することを表す。式(2)左辺の第1項
は売上合計、第2項は原価合計に相当する。次に、式
(1)(2)で示される真のモデルを以下のように解き
やすい近似モデルへと変形する。すなわち、営業サイド
で簡便に評価できる必要もあるため、モデルを変形して
簡単に解けるモデルで近似的に真のモデルを表現する。
制約条件を以下の条件で置き換える。
【0017】
【数2】
【0018】式(3)の同値関係は、取引先のデフォル
トが独立に発生するという条件の下で成り立つ。つま
り、式(1)(2)で示した真のモデルではVaR(バ
リュー・アット・リスク)を小さくしようとしているの
に対して、式(3)の近似モデルでは分散を小さくしよ
うとしている。
【0019】従って、以下の問題を解くことで、取引を
すべきかどうかを決定できる。
【数3】
【0020】この問題は、よく知られているナップサッ
ク問題として解くことができる。ナップサック問題で
は、式(4)中に示す利益の期待値E[r]と、式
(5)中に示す利益の分散V[r]の比率E[r]/V
[r](これは後述するリターン・リスク比に相当す
る)の大きいものから、制約条件の許す限りs=1(取
引する)としていけば、ほぼ最適解に近い結果を得られ
ることが知られている。
【0021】本実施形態では、E[r]/V[r]に対
してある閾値(取引回避指標)θを定め、E[r]/V
[r]≧θであれば取引することにする。実際にどのよ
うに取引回避指標θを決めるかについては、過去の取引
実績からE[r]/V[r]を計算し、どの程度に設定
すれば良いかを対象企業の経営者ないしは取引責任者が
決定すればよい。特にθ=0であれば、利益の期待値E
[r]が正の場合には全て取引するということになる。
【0022】(取引管理の処理の概要)以下、上記の基
本的な考え方を踏まえて、図2に基づき本実施形態に関
わる取引管理システムの概略的な処理の流れについて説
明する。まず、ユーザによって入力装置21を介して個
別取引に関わる取引条件を入力する(ステップS2
0)。この取引条件は、取引管理サーバ11を介して取
引情報データベース18に入力される。ここで、取引条
件とは例えば取引計画及び取引債権情報であり、さらに
具体的には図3に示すように取引先、取引予定額(与信
限度額)、原価及び回収期間等を含む。
【0023】ユーザが取引条件を入力する際、実際には
取引先、取引品目及び取引品目別取引予定価格を入力し
てもよい。取引品目をキーとして取引品目の原価を検索
できるので、取引先、取引予定額及び原価の情報が得ら
れる。また、ステップS20においては、ユーザによっ
て入力された取引条件に対して当該個別取引に関わる過
去の取引実績に応じて修正を加えてもよい。
【0024】次に、取引基準算出部12において取引基
準を算出するために、まず、ネットワーク10を介して
企業情報データベース17や景気予測サーバ19から入
手した情報に基づいて、取引先のデフォルト確率を算出
する(ステップS21)。具体的には、取引先である売
掛先企業についての貸借対照表、損益計算書等の財務情
報を含む企業情報を企業情報データベース17から取り
込み、さらに債権回収までの期間の景気情報を景気予測
サーバ19から取り込むか、あるいは入力装置21によ
り入力し、これらの情報を基に後述するデフォルト確率
決定アルゴリズムによって取引先のデフォルト確率を算
出する。
【0025】次に、取引先との個別取引に関わるリター
ンとリスクを算出する(ステップS22)。リターンと
は個別取引に関わる利益の平均的な程度を表すパラメー
タであり、先に述べた利益の期待値E[r]である。リ
スクとは将来の不確定要素によって変動する利益の変動
の程度を表すパラメータであり、先に述べた利益の分散
V[r]である。取引先をiとすると、利益の期待値E
[r]は
【数4】 で表され、これを本実施形態ではリターンと呼ぶ。一
方、利益の分散V[r]は
【0026】
【数5】 で表され、これを本実施形態ではリスクと呼ぶ。
【0027】なお、リスクは取引に関わる利益の標準偏
差としても良い。さらに、リターンは取引に関わる収益
率の期待値、リスクは取引に関わる収益率の分散として
それぞれ定義してもよい。
【0028】さらに、取引基準算出部12はステップS
22で算出されたリターンとリスクに基づいて、リスク
を分母、リターンを分子とするリターン・リスク比E
[r]/V[r]を取引基準として算出する(ステップ
S23)。取引先iとの個別取引に関わる取引基準は、
次式により算出できる。
【0029】
【数6】
【0030】取引基準算出部12は、ステップS22で
算出されたリターンとリスクの情報及びステップS23
で算出された取引基準の情報を取引先名の情報と共に表
示出力処理部16に送る。表示出力処理部16は、入力
された取引先名、リターンとリスク及び取引基準の情報
に基づき、出力装置22での表示出力のための処理を行
う(ステップS24)。これによって出力装置22で
は、図4(a)に示すように取引先毎のリターン、リス
ク及び取引基準を示す数値を取引先名に対応させて表形
式で表示すると共に、図4(b)に示すようにリスクを
横軸、リターンを縦軸とするリスク・リターングラフを
表示し、このグラフ上に各取引先のポジション、すなわ
ち各取引先との取引に関わるリターンとリスクで指定さ
れるポジションを表示する。この場合、図4(a)に示
すように取引基準の大きさ順で取引先をソートして表示
することにより、ユーザは取引に有利な取引先を把握す
ることができる。
【0031】次に、取引回避指標決定部13において、
対象企業と取引先全体との取引改善率から、個別取引に
関わるリスクを回避するための取引回避指標θを決定す
る(ステップS25)。具体的には、例えばユーザが入
力装置21を介して対象企業と取引先全体との取引改善
率を指定することにより、後述する取引回避指標決定ア
ルゴリズムを用いて取引回避指標θを算出する。算出さ
れた取引回避指標θの情報は、必要に応じて表示出力処
理部16を経て出力装置22に送られ、図4に示したよ
うにリスク、リターン、取引基準の数値及びリスク・リ
ターングラフと共に表示される。
【0032】取引回避指標θは一つの取引先に対して必
ずしも一つである必要はなく、取引先が有する属性、例
えば取引先の業種、規模(従業員数、資本金等)、地
域、及び取引先を担当する対象企業の支部(支店、事業
部等)のセグメント毎に設定することも可能である。
【0033】次に、取引条件修正部14において、ステ
ップS25で決定された取引回避指標θを基に取引条件
の修正、例えばステップS20で入力された取引計画や
取引債権情報の修正を行う(ステップS26)。すなわ
ち、
【数7】
【0034】の条件を満たすように取引条件を修正す
る。式(9)の持つ性質は、次の通りである。 (a)デフォルト確率pが大きくなると、左辺は小さく
なる(条件を満たしににくくなる)。 (b)売上高yが増加すると、左辺は小さくなる(条件
を満たしににくくなる)。 (c)利益率uが減少すると、左辺は小さくなる(条件
を満たしににくくなる)。
【0035】従って、例えば式(9)の条件を満たすよ
うに売上高yを決定する。売上高yは、取引計画から求
めることができる。式(9)の条件を満たさない売上高
については、条件を満たすまで売上高yを減少させる。
これは次式で表現できる。
【数8】
【0036】図5は利益率u及びデフォルト確率pを一
定として、売上高yを変化させた場合のリスクV及びリ
ターンEの変化を表したシミュレーション結果であり、
また図6は売上高y、リスクV及びデフォルト確率pを
一定として、利益率uを変化させた場合のリターンEの
変化を表したシミュレーション結果である。これらのシ
ミュレーション結果より、売上高yを変化させることに
より、式(9)の条件を満たすようにできることが分か
る。
【0037】取引条件の修正は、ユーザが入力装置21
を介して行ってもよい。この場合、例えば図7に示すよ
うに、リスク・リターングラフ上に取引条件を修正する
ことで取り得る軌跡71または範囲72を表示し、この
軌跡71または範囲72内で所望の点を指定することに
より、取引条件が自動的に修正されるようにすると、修
正が容易となる。
【0038】また、ユーザが入力装置21を介して図4
または図7のリスク・リターングラフ上で取引条件を修
正したい取引先を任意に指定することが可能である。こ
のように取引条件を修正したい取引先を指定した場合、
取引回避指標決定部13では取引条件の修正が指定され
なかった取引先に対する取引基準の中で最小の値を取引
回避指標θとして決定してもよい。
【0039】さらに、ステップS20の取引条件の入力
に際して、許容する取引条件の範囲を入力し、この範囲
でステップS26における取引条件の修正を繰り返すこ
とが望ましい。
【0040】次に、取引先全体リスク評価部15におい
て、ステップS26で修正された取引条件(取引計画及
び取引債権情報)に基づいて例えば後述するポートフォ
リオシミュレーションを実行することによって、対象企
業の取引先全体に関わるリスクを評価する(ステップS
27)。評価された取引先全体に関わるリスクが許容値
以下かどうかを調べ(ステップS28)、許容値以下で
あれば処理は終了し、また許容値を超えていればその結
果を取引条件修正部14にフィードバックし、取引先全
体に関わるリスクが許容値以下になるまでステップS2
6で取引条件を修正する。ここで、後述するポートフォ
リオシミュレーションによれば、対象企業の取引先全体
に関わるリスクは、種々の倒産シナリオに対応する、取
引先全体に関わる損失額のパーセンタイルで与えられ
る。
【0041】(デフォルト確率決定アルゴリズム)次
に、図8を用いて図2中のステップS21のデフォルト
確率決定アルゴリズムについて説明する。まず、企業情
報データベース17に取引先の財務情報が存在するかど
うかを確認する(ステップS30)。取引先の財務情報
が存在すればステップS31に進み、財務情報に基づい
てデフォルト確率(倒産確率)を算出する。
【0042】次に、算出されたデフォルト確率を必要に
応じて景気予測サーバ19から取得した、あるいは入力
装置21から入力した取引期間中の景気予測情報に基づ
いて修正する(ステップS32)。すなわち、取引期間
中に景気が悪化すると予測される場合にはデフォルト確
率を増加させ、景気が好転すると予測される場合にはデ
フォルト確率を減少させる処理を行う。この処理につい
ては、本発明者らが既に提案した特願2001−747
19「信用リスク評価方法及びシステム」に詳しく記述
されている。
【0043】次に、ステップS31で算出され、あるい
はステップS32で景気情報に基づき修正されたデフォ
ルト確率が適正であるかのチェックをユーザに行わせる
(ステップS33)。この場合、算出されたデフォルト
確率あるいは景気情報に基づき修正されたデフォルト確
率を格付に変換して、格付が適正であるかどうかをユー
ザが評価してもよい。ステップS33でデフォルト確率
がユーザによって適正と判断された場合はデフォルト確
率決定処理を終了し、適正でなければステップS39に
進み、ユーザにデフォルト確率の入力を委ねる。
【0044】一方、ステップS30で企業情報データベ
ース17に取引先の財務情報が存在しない(もしくは財
務情報が存在しても、必要な情報が不足している)と判
定された場合は、類似企業の検索を行うか否かの判断を
ユーザに委ねる(ステップS34)。ステップS34で
ユーザが類似企業を検索しない旨を入力した場合はステ
ップS39に進み、ユーザにデフォルト確率の入力を委
ねる。
【0045】ステップS34でユーザが類似企業を検索
する旨を入力した場合は、デフォルト確率算出に必要な
財務情報等の情報が全て揃っている複数企業の中から、
類似企業を検索する(ステップS35)。この検索に用
いる類似度は、企業の業種、従業員数・資本金などの規
模、設立年度及び地域などの属性を基に決定され、類似
度が予め定められた値より大きい企業が類似企業とされ
る。
【0046】ステップS35での検索に基づいて類似企
業が存在するか否かを調べる(ステップS36)。ここ
で類似企業が存在しなければ、ステップS39に進んで
ユーザにデフォルト確率の入力を委ね、類似企業が存在
すれば、ステップS37に進む。ステップS37では、
類似企業が単一の場合はその類似企業についてのみ財務
情報に基づき取引先のデフォルト確率を算出し、複数の
類似企業が存在する場合は、全ての類似企業についてそ
れぞれの企業の財務情報に基づきデフォルト確率を算出
する。引き続き、ステップS37で算出された複数の類
似企業のデフォルト確率の平均をとる、あるいは類似度
による荷重平均(類似度に対応した重み付けによる荷重
和)をとることにより、取引先のデフォルト確率を算出
する(ステップS38)。
【0047】ステップS39においては、取引先に関わ
るデフォルト確率をユーザが直接入力するが、これには
以下のようなケースが考えられる。 (1)取引先に関わるデフォルト確率を算出するために
十分な財務情報等の情報がある場合(ステップS30→
S31→S32→S33→S39の順でS39に到達し
た場合)。この場合には、ステップS39においてステ
ップS30→S31→S32→S33の処理を経た後の
デフォルト確率を営業員等のより詳細な情報を反映させ
て修正することで入力する。 (2)財務情報等デフォルト確率を算出するために十分
な情報がない場合(ステップS30→S34→S39ま
たはS30→S34→S35→S36→S39の順でS
39に到達した場合)。この場合には、比較的危険な企
業が多いと考えられるので、ステップS39においては
過去の経験に基づいた社内規定等によりデフォルト確率
を算出して入力する。
【0048】また、ステップS39においては、デフォ
ルト確率の入力を容易にするために格付けをユーザが入
力し、格付けをデフォルト確率に変換するようにしても
よい。その場合、格付をユーザが修正することでデフォ
ルト確率を修正することもできる。
【0049】さらに、ステップS39では例えばステッ
プS36で類似企業が存在しない場合のように、デフォ
ルト確率を算出できない場合にその旨を出力装置22で
表示することにより、ユーザに対してデフォルト確率の
入力を促すようにすることが好ましい。
【0050】(取引回避指標決定アルゴリズム)次に、
図9を用いて図2中のステップS25の取引回避指標決
定アルゴリズムについて説明する。まず、取引改善率を
ユーザが指定する(ステップS40)。ここで取引改善
率とは、対象企業の取引利益が新たな取引先との個別取
引によって改善されるべき割合であり、具体的には対象
企業と全ての取引先との総取引金額の何パーセントの条
件を改善するか、あるいは取引先の件数合計の何パーセ
ントの条件を改善するかを表すパラメータである。この
取引改善率は、図2中のステップS23でのリスク・リ
ターングラフの表示を基にユーザによって指定される。
あるいは、ユーザが指定する代わりに取引改善率を予め
定められた値にセットしても良い。
【0051】次に、図2中のステップS24で算出され
た取引基準をキーとして、企業情報データベース17に
登録された企業を取引基準の小さいものから順にソート
する(ステップS41)。次に、これらの企業の中から
ステップS40で指定された取引改善率に対応する企業
を抽出する(ステップS42)。次に、ステップS42
で抽出した企業に関わる取引基準と、ステップS41に
よるソート順で次に取引基準の大きい企業に関わる取引
基準との平均値を算出し(ステップS43)、この平均
値を取引回避指標θとして出力する(ステップS4
4)。
【0052】取引回避指標θは全ての取引先に対して必
ずしも一つである必要はなく、取引先が有する属性、例
えば取引先の業種、規模(従業員数、資本金等)、地
域、及び取引先を担当する対象企業の支部(支店、事業
部等)のセグメント毎に決定することも可能である。こ
の場合、最初にセグメント毎の許容リスク量を設定し、
以下図9に示したと同様の手順でセグメント毎の取引回
避指標を算出することができる。
【0053】また、以上の説明では決定された取引回避
指標を示すことによって、与信枠等の取引条件を調整し
ているが、様々な経緯で取引条件の調整不可能な取引が
存在する場合に対応して取引回避指標を決定するように
してもよい。
【0054】すなわち、図10に示すように調整不可能
な取引が存在するか否かを調べ(ステップS50)、様
々な経緯で調整不可能な取引が存在する場合には、予め
それらの取引のリスク量を最大許容リスク量から差し引
き(ステップS51)、残ったリスク量に対して取引回
避指標θを算出する(ステップS52)という手順を踏
むようにしてもよい。このように取引不可能な取引先と
の取引に関わるリスク量については取引回避指標の決定
から除外することによって、より適切な取引き回避指標
を決定することができる。
【0055】実際の取引管理システムの運用において
は、取引回避指標θの決定に際して、本部でVaRを算
出し、リスク許容額に余裕があればθを小さくして積極
的に取引を行い、逆にリスク許容額に余裕がなければθ
を大きくして有利な取引先とのみ取引するという戦略が
考えられる。
【0056】取引価格(=利益)一定の下で、商品をい
くつ取引できるかを先の基本的な考え方をベースにして
評価すると、例えば次のようになる。売値1000円で
利益300円の商品をA社とB社に販売(取引)する場
合、支払日までのデフォルト確率がA社は5%、B社は
1%とする。このとき、商品をn個取引するものとし
て、取引基準であるリターン・リスク比E[r]/V
[r]をA社及びB社についてそれぞれ求めると、以下
の通りである。
【0057】
【数9】
【0058】ここで、θ=0.001とすると、E[r]/
V[r]≧θにより評価すれば、A社に対しては5個、
B社に対しては29個それぞれ商品を販売(取引)して
もよいということになる。本部で取引先全体に関わるリ
スクを評価し、まだリスクを大きくしてもよいと判断す
る場合に、取引回避基準θの値を小さくすると、より多
くの商品を販売できるということになる。
【0059】(取引先全体のリスク評価アルゴリズム)
次に、図11を用いて図2中のステップS27のポート
フォリオシミュレーションによる取引全体のリスク評価
アルゴリズムについて説明する。まず乱数を発生させ、
それに従って対象企業の全ての取引先の倒産シナリオを
評価し、倒産シナリオの作成を行う(ステップS6
0)。例えば、i=1の取引先のデフォルト確率が0.
1であれば、乱数に従いデフォルト:非デフォルト=
0.1:0.9の割合になるように、デフォルトするか
非デフォルトかを決定する。i=2以降の取引先につい
ても同様の処理を繰り返し行い、全取引先についてデフ
ォルトするか非デフォルトかを決定し、これを倒産シナ
リオとする。
【0060】次に、ステップS60で作成された倒産シ
ナリオに従って、総回収金額を算出するために、まず取
引先別回収金額を算出する(ステップS61)。ここで
は、作成された倒産シナリオでデフォルトするとされた
取引先の取引債権については、デフォルト時の回収額を
算出し、倒産シナリオで非デフォルトとされた取引先の
取引債権については、取引債権全額が回収されたとして
回収額を算出する。そして、ステップS61で算出され
た取引先別回収金額を足し合わせて、総回収金額を算出
する(ステップS62)。ここで、デフォルト時の回収
金額は予め設定可能であり、常にゼロとすることもでき
れば、取引先毎に担保などを考慮して回収金額予想値を
決めておくこともできる。
【0061】次に、ステップS60での倒産シナリオ評
価回数が予め設定された規定数に到達しているかどうか
判断し(ステップS63)、規定数に到達していればス
テップS64に進み、規定数に到達していなければステ
ップS60に戻る。
【0062】ステップS64では、評価した全ての倒産
シナリオについての総回収金額をソートして、例えば小
さい順に並べた後、パーセンタイルを算出する。パーセ
ンタイルとは、統計学の分野で知られているように、
「数値データ群を値の大きさによってソートして、ある
境界で2分割するとき、値の小さい方のデータ群が、与
えられた百分率で示される数だけ存在する境界(パーセ
ンタイル点)におけるデータの値」をいう。ステップS
64においては、全ての倒産シナリオについての総回収
金額のデータを小さい順にソートしたとき、例えば金額
の小さい側から5%の数のデータが存在する点(95%
点)に対応する総回収金額をパーセンタイルとして算出
する。最後に、評価した全ての倒産シナリオについての
総回収金額の平均と原価の差を利益期待値として算出す
る(ステップS65)。
【0063】ここで、図2中のステップS28では、ス
テップS64で算出されたパーセンタイル(95%点の
総回収金額)を取引先全体に関わるリスクと見なし、こ
れが予め指定された許容値(リスク許容額)以下であれ
ば終了とし、許容値よりも大きければステップS26に
戻って取引条件の修正を行うことになる。
【0064】[第2の実施形態]図12は、本発明の第
2の実施形態に係る取引管理システムにおける取引管理
サーバ11であり、取引回避指標修正部23が追加され
ている。図13を用いて本実施形態における処理の流れ
を説明すると、本実施形態ではステップS28において
ステップS27により評価された取引先全体に関わるリ
スクが許容値を超えているか否かを判定し、許容値を超
えていると判定した場合には、取引回避指標修正部23
により取引回避指標が修正される(ステップS29)。
この後、ステップS26に戻り、取引条件の修正が先と
同様にして行われる。
【0065】本実施形態によれば、取引回避指標そのも
のを取引先全体に関わるリスクに応じて修正することに
よって、より柔軟な取引管理を行うことができる。
【0066】[第3の実施形態]図14に、本発明の第
3の実施形態に係る取引管理の処理の流れを示す。本実
施形態では、対象企業の既存の取引計画に含まれていな
い新規取引の評価依頼を受けた場合の処理について説明
する。新規取引とは、取引先が新規の場合と取引先は新
規でないが、取引条件が新規である場合とがあるが、本
実施形態はこれらのいずれの場合にも有効である。
【0067】本実施形態では、予め前述のようにして算
出された取引回避指標を予め記憶しておく(ステップS
70)。ここで、新規取引の評価依頼があると(ステッ
プS71)、第1の実施形態におけるステップS20同
様に取引条件を入力し(ステップS72)、引き続き新
規取引に関わる取引基準を第1の実施形態におけるステ
ップS21〜S23と同様の手順で算出する(ステップ
S73)。
【0068】次に、さらに算出した新規取引に関わる取
引基準とステップS70で記憶されている取引回避指標
またはこれを予め定められたルールに従って変換した変
換値とを比較し(ステップS74)、取引基準が取引回
避指標または変換値以上であれば取引可能と決定し(ス
テップS75)、取引回避指標または変化値より小さけ
れば取引不可能と決定する(ステップS76)。そし
て、取引不可能と決定された場合には、取引条件の限界
値を表示する(ステップS77)。ここで取引条件の限
界値とは、例えば取引量の最大値または取引から得られ
る利益の最大値等を含む。
【0069】このように本実施形態によると、新規取引
の評価依頼に対して取引可能か否かの評価を適切に行
い、さらに取引不可能と評価した場合には、取引条件の
限界値を提示することで、新規取引が可能となる条件を
提供することも可能である。
【0070】[第4の実施形態]一般に、企業規模が大
きくなると、全社レベルでの販売等の取引計画を本社
(本部という)が細部にわたって立案することは困難に
なってくる。この困難を解決するため、本実施形態では
個々の事業部、支店あるいは支社(これらを総称して支
部という)単位で詳細な取引計画を立て、本部で全社レ
ベルの販売計画の整合性を確認する方法を示す。以下、
図15を用いて本実施形態における処理手順を説明す
る。
【0071】まず、本部において全社レベルの取引条件
を決定する(ステップS80)。これは、第1の実施形
態での処理をそのまま利用できる。すなわち、例えば図
2の処理を経て全社レベルの取引条件を決定する。次
に、本部ではステップS80で決定した全社レベルの取
引条件に基づいて、各支部が取引に際して満たすべき条
件を算出する(ステップS81)。
【0072】具体的には、ステップS81では例えばス
テップS80で決定された取引条件の下で算出された売
掛債権のポートフォリオを基に支部別の損失額のパーセ
ンタイルを算出して、これを支部が取引に際して満たす
べきリスクの上限値(リスク許容額)とし、さらに利益
の期待値を満たすべきリターンの下限値とする。すなわ
ち、これら支部別のリスクの上限値とリターンの下限値
を支部が取引に際して満たすべき条件とする。ここで、
支部が満たすべきリスクの上限値及び満たすべきリター
ンの下限値の少なくとも一方を一定のルールで修正して
もよい。例えば、満たすべきリターンの下限値を与えら
れた値の5%小さくとるなどということも可能である。
【0073】次に、支部別に取引計画を立案する(ステ
ップS82)。具体的には、支部はまずステップS81
で算出された支部が取引に際して満たすべき条件を本部
から受け取る。この際、支部は支部別取引計画のたたき
台を本部より同時に受け取るようにしてもよい。そし
て、支部では(a)取引先との関係等を考慮して支部別
取引計画案に修正を加え、(b)前述のポートフォリオ
算出アルゴリズムを利用して、損失額のパーセンタイル
と利益の期待値を算出し、(c)本部から与えられた条
件を満たしていれば終了、満たさなければ支部別取引計
画案の再修正を行う、という一連の処理を(c)で条件
が満たされるまで繰り返す。もし、この一連の処理によ
り支部が条件を満たすような支部別取引計画案を作成で
きない場合には、本部と相談してステップS81で算出
された支部が取引に際して満たすべき条件を緩める、つ
まり下方修正してもらうなどの処理を行う。支部は、こ
うして作成した支部別取引計画案を本部に回答する。
【0074】次に、本部においてステップS82で得ら
れた各支部から回答のあった支部別取引計画案を集計す
ることによって、全社レベルでの取引計画案を作成する
(ステップS83)。次に、本部ではステップS83で
作成された全社レベルでの取引計画案について、前述の
ポートフォリオシミュレーションを実行することによ
り、損失額のパーセンタイルを算出する(ステップS8
4)。さらに、本部ではステップS84で算出された損
失額のパーセンタイルが予め定められた所定値(許容
値)以下かどうかを判定し(ステップS85)、許容値
以下であれば終了し、そうでなければステップS86に
進む。ステップS86では、本部は支部の満たすべき条
件を強化して、すなわち支部の満たすべきの損失額のパ
ーセンタイル(支部が満たすべきリスクの上限値=リス
ク許容額)を現在の値よりも小さくして、それを支部に
渡す。
【0075】そして、支部におけるステップS82の支
部別取引計画案の作成、本部におけるステップS83の
支部別取引計画案の集計に基づく全社レベルでの取引計
画案の作成、及びステップS84のポートフォリオ算出
アルゴリズムの実行の一連の処理をステップS85で損
失額のパーセンタイルが許容値以下となるまで繰り返
す。
【0076】[第5の実施形態]図16は、本発明の第
5の実施形態における取引管理サーバ30の要部の構成
を示している。第1の実施形態との相違点のみを説明す
ると、本実施形態では取引管理サーバ30内に、取引基
準算出部12で算出された取引基準と取引回避指標決定
部13で決定された取引回避指標とのずれを算出するず
れ算出部31、及びずれ算出部31で算出されたずれに
基づき取引基準算出部12や取引回避指標決定部13か
らの情報を処理して、図1中に示した出力装置22(図
16では図示せず)で表示すべき情報を生成する表示出
力処理部32が追加されている。取引管理サーバ30内
の他の構成要素については、第1の実施形態と同様であ
る。
【0077】以下、表示出力処理部32の制御による出
力装置22上での表示態様の例を示す。 (1)図17に示すように取引先をずれの大きさに応じ
てソートし、ずれが大きい順または小さい順に取引先を
並べて表示する。この場合、任意の取引先選択条件を与
え、全ての取引先でなく、その条件により絞り込まれた
取引先のみをずれの大きさでソートして表示してもよ
い。 (2)ずれの大きさを複数段階に量子化し、図4に示し
たリスク・リターングラフ上で、量子化されたずれの大
きさ毎に各取引先のポジションを色などを変えて区別が
付くように表示する。 (3)図18(a)(b)(c)(d)に示すように取
引先の業種、規模、地域、担当支部等の属性(セグメン
ト)毎にずれを表形式で表示する。この場合、ずれの大
きさに応じて取引先の属性をソートしてもよい。
【0078】このように本実施形態によると、個別の取
引先に関わる取引基準と取引回避指標とのずれという尺
度を付加して表示出力を行うことによって、取引先を客
観的かつ定量的に比較することができ、対象企業がどの
取引先と取引を行うのが有利であるかを容易に把握する
ことが可能となる。
【0079】[第6の実施形態]図19は、本発明の第
6の実施形態における取引管理サーバ50の要部の構成
を示している。本実施形態は、営業期間中に取引の計画
値と実績値との乖離を表示して、この乖離から期中に取
引回避指標を変更してリスクを再配分するようにし、ま
た取引の計画段階で計画値を区間(最大達成可能値、最
低達成可能値、期待値)で入力し、その計画値の情報を
用いて期中に取引回避指標を変更し、リスクを再配分す
るようにしたものである。
【0080】第1の実施形態との相違点を説明すると、
本実施形態における取引管理サーバ50には区間計画値
入力部51、期中計画実績乖離検出部52、表示出力処
理部53、余剰リスク許容量算出部54、全体リスク許
容量算出部55及びリスク再配分処理部56が追加さ
れ、余剰リスク許容量算出部54及び全体リスク許容量
算出部55は取引回避指標決定部13の一部として設け
られている。本実施形態におけるリスク再配分の処理手
順について説明する。
【0081】ステップ1:取引の計画段階で、区間計画
値入力部51によって計画値を区間(最大達成可能値、
最低達成可能値、希望計画値等)を入力する。これに基
づき前述の手順に基づき与信限度額(承認計画値)等の
取引条件が設定される。この時点で、全体リスク許容量
算出部55によりトータルなリスク許容量Ktが確定す
る。ここで、Ktは(1)承認された取引のリスクの総
和(ΣV(r))、(2)取引回避指標θを超える希望計
画値の総和、あるいは、(3)VaRを考慮したもの
等、様々な定義が可能である。
【0082】ステップ2:期中において、期中計画実績
乖離検出部52により取引の実績値と承認計画値の乖離
度を検出して、この乖離度を本部および支部において表
示出力処理部53を経て表示し、乖離が大きい場合は警
告を発する。
【0083】ステップ3:期中において、期中計画実績
乖離検出部52で検出された取引の実績値と承認計画値
の乖離度から、余剰リスク許容量算出部54で期末の余
剰リスク許容量Krを推定する。余剰リスク許容量Kr
の推定には、例えば過去のデータに基づく回帰分析等の
手法を用いることができる。
【0084】ステップ4:リスク再配分処理部56によ
って、余剰リスク許容量算出部54で推定された期末の
余剰リスク許容量Krに対して、承認計画値を超えて取
引可能な取引(最大達成可能値>承認計画値)にリスク
を再配分する。リスク再配分の方法としては、(1)閾
値θの値を変更する、(2)Krに対してナップサック
問題を解く、等の方法がある。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば取
引先との個別の取引の可否や取引条件を取引先全体のリ
スクを考慮して迅速かつ的確に決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る取引管理システ
ムの構成を示すブロック図
【図2】同実施形態に係る取引管理の処理手順を示すフ
ローチャート
【図3】同実施形態における取引条件の例を示す図
【図4】同実施形態におけるリスク・リターングラフ及
び付随情報の表示例を示す図
【図5】同実施形態における利益率及びデフォルト確率
を一定として、売上高を変化させた場合のリスク及びリ
ターンの変化を表したシミュレーション結果を示す図
【図6】同実施形態における売上高、リスク及びデフォ
ルト確率を一定として、利益率を変化させた場合のリタ
ーンの変化を表したシミュレーション結果を示す図
【図7】同実施形態におけるリスク・リターングラフ及
び付随情報の他の表示例を示す図
【図8】同実施形態におけるデフォルト確率決定処理の
手順を示すフローチャート
【図9】同実施形態における取引回避指標決定処理の手
順を示すフローチャート
【図10】同実施形態における取引回避指標決定の前処
理の手順を示すフローチャート
【図11】同実施形態における取引全体のリスク評価処
理の手順を示すフローチャート
【図12】本発明の第2の実施形態に係る取引管理シス
テムにおける取引管理サーバの構成を示すブロック図
【図13】同実施形態における取引管理の処理手順を示
すフローチャート
【図14】本発明の第3の実施形態に係る取引管理の処
理手順を示すフローチャート
【図15】本発明の第4の実施形態に係る取引管理の処
理手順を示すフローチャート
【図16】本発明の第5の実施形態に係る取引管理シス
テムにおける取引管理サーバの構成を示すブロック図
【図17】同実施形態における取引基準と取引回避指標
とのずれの大きさに応じて取引先をソートする様子を示
す図
【図18】同実施形態における同実施形態における取引
先の属性毎に取引基準と取引回避指標とのずれを表形式
で表示する様子を示す図
【図19】本発明の第6の実施形態に係る取引管理シス
テムにおける取引管理サーバの構成を示すブロック図
【符号の説明】
10…ネットワーク 11…取引管理サーバ 12…取引基準算出部 13…取引回避指標決定部 14…取引条件修正部 15…取引先全体リスク評価部 16…表示出力処理部 17…企業情報データベース 18…取引情報データベース 19…景気予測サーバ 20…記憶装置 21…入力装置 22…出力装置 23…取引回避指標修正部 30…取引管理サーバ 31…ずれ算出部 32…表示出力処理部 50…取引管理サーバ 51…区間計画値入力部 52…期中計画実績乖離検出部 53…表示出力処理部 54…余剰リスク許容量算出部 55…全体リスク許容量算出部 56…リスク再配分処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 228 G06F 17/60 228 (72)発明者 内平 直志 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 小林 晋作 東京都品川区上大崎一丁目1番17号 エム エス情報システム株式会社内 (72)発明者 曽我部 茂 東京都品川区上大崎一丁目1番17号 エム エス情報システム株式会社内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンピュータを用いて対象企業と取引先と
    の取引を管理する方法であって、 ネットワークを介して接続された少なくとも一つのデー
    タベースから入手した情報に基づき、前記取引に関わる
    取引基準を算出する取引基準算出ステップと、 前記対象企業のリスク許容度から、前記取引に関わる少
    なくとも一つの取引回避指標を決定する取引回避指標決
    定ステップと、 前記取引基準が前記取引回避指標以上となるように前記
    取引に関わる取引条件を修正して、該取引条件を決定す
    る取引条件修正ステップとを具備する取引管理方法。
  2. 【請求項2】コンピュータを用いて本部と複数の支部を
    有する対象企業と取引先との取引を管理する方法であっ
    て、 ネットワークを介して接続された少なくとも一つのデー
    タベースから入手した情報に基づき、前記対象企業の全
    社レベルの取引に関わる取引基準を算出する取引基準算
    出ステップと、 前記対象企業のリスク許容度から、前記全社レベルの取
    引に関わる取引回避指標を決定する取引回避指標決定ス
    テップと、 前記取引基準が前記取引回避指標以上となるように前記
    全社レベルの取引に関わる取引条件を修正して、該取引
    条件を決定する取引条件修正ステップと、 前記全社レベルの取引に関わる取引条件に基づいて各支
    部が取引に際して満たすべき条件を算出する条件算出ス
    テップと、 前記各支部が取引に際して満たすべき条件に基づいて支
    部別取引計画を立案するステップと、 前記各支部からの支部別取引計画を集計して前記全社レ
    ベルの取引計画案を作成するステップとを具備する取引
    管理方法。
  3. 【請求項3】前記全社レベルの取引計画案から前記全社
    レベルの取引に関わるリスクが許容値以下になるか否か
    を評価する評価ステップと、 該評価ステップの評価結果に従い、前記全社レベルの取
    引に関わるリスクが前記許容値以下になるように前記支
    部が取引に際して満たすべき条件を修正する修正ステッ
    プをさらに具備する請求項2記載の取引管理方法。
  4. 【請求項4】前記取引基準算出ステップは、(a)前記
    データベースから入手した取引先の財務情報を基に該取
    引先のデフォルト確率を算出し、(b)該デフォルト確
    率に基づいて前記取引による利益の平均的な程度を表す
    リターン及び将来の不確定要素によって変動する利益の
    変動の程度を表すリスクを算出し、(c)該リターンと
    リスクの比を前記取引基準として算出する請求項1また
    は2記載の取引管理方法。
  5. 【請求項5】前記取引条件修正ステップによる前記取引
    条件の修正後の取引先全体に関わるリスクが許容値以下
    になるか否かを評価する評価ステップをさらに具備し、 前記取引条件修正ステップは、前記取引先全体に関わる
    リスクが前記許容値以下となるように前記取引条件を修
    正する請求項1または2記載の取引管理方法。
  6. 【請求項6】前記取引条件修正ステップによる前記取引
    条件の修正後の取引先全体に関わるリスクが許容値以下
    になるか否かを評価する評価ステップと、 該評価ステップの評価結果に従い、前記取引先全体に関
    わるリスクが前記許容値以下になるように前記取引回避
    指標を修正するステップをさらに具備する請求項1また
    は2記載の取引管理方法。
  7. 【請求項7】前記取引回避指標を記憶するステップと、 前記対象企業の既存の取引計画に含まれていない新規取
    引に関わる前記取引基準を算出するステップと、 前記新規取引に関わる取引基準が前記取引回避指標また
    は該取引回避指標を予め定めれたルールに従って変換し
    た値よりも大きければ取引可能と決定し、小さければ取
    引不可能と決定するステップとをさらに具備する請求項
    1または2記載の取引管理方法。
  8. 【請求項8】前記取引不可能と決定した場合に、取引条
    件の限界値を表示するステップをさらに有する請求項7
    記載の取引管理方法。
  9. 【請求項9】前記取引による利益の平均的な程度を表す
    リターン及び将来の不確定要素によって変動する利益の
    変動の程度を表すリスクを両軸とするグラフを表示する
    と共に、該グラフ上に各取引先のポジションを表示し
    て、ユーザに対して前記取引条件を修正したい取引先の
    指定を促すステップを有し、 前記取引回避指標決定ステップは、ユーザにより取引条
    件の修正が指定されない取引先に対応する取引基準の中
    で最小の取引基準に基づいて、または修正が指定された
    取引基準の中で最大の取引基準に基づいて取引回避指標
    を決定する請求項1または2記載の取引管理方法。
  10. 【請求項10】前記取引による利益の平均的な程度を表
    すリターン及び将来の不確定要素によって変動する利益
    の変動の程度を表すリスクを両軸とするグラフを表示す
    ると共に、該グラフ上に前記取引条件の修正により取り
    得る軌跡及び範囲の少なくとも一方を表示する表示ステ
    ップをさらに有し、 前記取引条件を修正するステップは、前記軌跡上の点ま
    たは前記範囲内の点がユーザにより指定されたことによ
    って前記取引条件を自動的に修正する請求項1または2
    記載の取引管理方法。
  11. 【請求項11】前記デフォルト確率を算出するステップ
    は、前記取引の取引期間中における景気予測情報を考慮
    してデフォルト確率を算出する請求項4記載の取引管理
    方法。
  12. 【請求項12】前記リターンは取引に関わる利益または
    収益率の期待値であり、前記リターンは取引に関わる利
    益または収益率の分散、あるいは取引に関わる利益また
    は収益率の標準偏差である請求項4記載の取引管理方
    法。
  13. 【請求項13】前記デフォルト確率を算出するステップ
    がデフォルト確率を算出できない場合にその旨を表示す
    ることにより、ユーザに対してデフォルト確率の入力を
    促すステップをさらに有する請求項4記載の取引管理方
    法。
  14. 【請求項14】前記デフォルト確率を算出するステップ
    が前記取引先の財務情報が存在しないか不十分のために
    デフォルト確率を算出できない場合に、前記データベー
    スから該取引先に類似した類似企業を検索し、前記デー
    タベースから入手した該類似企業の財務情報に基づいて
    デフォルト確率を算出する請求項4記載の取引管理方
    法。
  15. 【請求項15】複数の前記類似企業が検索された場合
    に、それぞれの類似企業に関わるデフォルト確率をそれ
    ぞれの財務情報に基づいて算出し、該それぞれのデフォ
    ルト確率の平均、または類似度による荷重平均をとるこ
    とにより、前記取引先のデフォルト確率を算出する請求
    項14記載の取引管理方法。
  16. 【請求項16】前記取引回避指標決定ステップは、取引
    先が有する複数の属性毎に取引回避指標を決定する請求
    項1または2記載の取引管理方法。
  17. 【請求項17】前記取引基準と前記取引回避指標とのず
    れの大きさ順に前記取引先をソートして表示するステッ
    プをさらに具備する請求項1または2記載の取引管理方
    法。
  18. 【請求項18】前記取引指標決定ステップは、前記取引
    のうち前記取引条件の修正が不可能な取引に対応する取
    引を除外して前記取引指標を決定する請求項1または2
    記載の取引管理方法。
  19. 【請求項19】前記取引の取引期間中に前記取引の計画
    値と実績値との乖離を検出するステップと、 前記乖離に従って前記取引期間中に前記取引回避指標を
    変更するステップと、 変更された取引回避指標に基づいて複数の前記取引先毎
    の将来の不確定要素によって変動する利益の変動の程度
    を表すリスクを再配分するステップとをさらに具備する
    請求項4記載の取引管理方法。
  20. 【請求項20】コンピュータを用いて対象企業と取引先
    との取引を管理する取引管理システムであって、 ネットワークを介して接続された少なくとも一つのデー
    タベースから入手した情報に基づき、前記取引に関わる
    取引基準を算出し、前記対象企業のリスク許容度から、
    前記取引に関わる少なくとも一つの取引回避指標を決定
    し、前記取引基準が前記取引回避指標以上となるように
    前記取引に関わる取引条件を修正して、該取引条件を決
    定する処理を行う取引管理サーバを具備する取引管理シ
    ステム。
  21. 【請求項21】対象企業と取引先との取引の管理をコン
    ピュータに実行させるためのプログラムであって、 ネットワークを介して接続された少なくとも一つのデー
    タベースから入手した情報に基づき、前記取引に関わる
    取引基準を算出する処理と、 前記対象企業のリスク許容度から、前記取引に関わる少
    なくとも一つの取引回避指標を決定する処理と、 前記取引基準が前記取引回避指標以上となるように前記
    取引に関わる取引条件を修正して該取引条件を決定する
    処理とを前記コンピュータに実行させるためのプログラ
    ム。
  22. 【請求項22】本部と複数の支部を有する対象企業と取
    引先との取引の管理をコンピュータに実行させるための
    プログラムであって、 ネットワークを介して接続された少なくとも一つのデー
    タベースから入手した情報に基づき、前記対象企業の全
    社レベルの取引に関わる取引基準を算出する処理と、 前記対象企業と全ての取引先との取引改善率から、前記
    全社レベルの取引に関わる取引回避指標を決定する処理
    と、 前記取引基準が前記取引回避指標以上となるように前記
    全社レベルの取引に関わる取引条件を修正して該取引条
    件を決定する処理と、 前記全社レベルの取引に関わる取引条件に基づいて各支
    部が取引に際して満たすべき条件を算出する処理と、 前記各支部が取引に際して満たすべき条件に基づいて支
    部別取引計画を立案する処理と、 前記各支部からの支部別取引計画を集計して前記全社レ
    ベルの取引計画案を作成する処理とをコンピュータに実
    行させるためのプログラム。
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