JP2003058280A - 移送機構および表示装置 - Google Patents

移送機構および表示装置

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JP2003058280A
JP2003058280A JP2001249362A JP2001249362A JP2003058280A JP 2003058280 A JP2003058280 A JP 2003058280A JP 2001249362 A JP2001249362 A JP 2001249362A JP 2001249362 A JP2001249362 A JP 2001249362A JP 2003058280 A JP2003058280 A JP 2003058280A
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JP2001249362A
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Ryusuke Tokui
隆介 徳井
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Advanex Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓋や装置本体に有効なスペースを増やすこと
のできる移送機構と、これを備えてなる表示装置とを提
供する。 【解決手段】 ヒンジ部4により装置本体2に蓋3が開
閉可能に取り付けられ、装置本体2と蓋3の一方が、ヒ
ンジ部4で他方に連結する外体5と、これの内側に配置
された内体6とを備えた開閉式の表示装置(電子手帳)
1用の移送機構12である。装置本体2と蓋3の他方
の、ヒンジ部4の回動軸線上からずれた位置に一端側が
支持されかつ内体6と外体5との間に他端側が配置され
た操作バー13と、操作バー13の他端側に支持されか
つその一端側が外体5に支持され、他端側が内体6に支
持される移送バー14とを備える。移送バー14は、操
作バー13がヒンジ部4の回動でその回動軸4dから移
送バー14との支持点までの距離を変位させることによ
り、外体5側と内体6側との相対的な位置関係を変位さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶などからなる
表示部を備えるとともに、開閉式の蓋を備えた表示装置
に用いられる移送機構と、これを備えた表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶装置の進歩に伴い、電子手帳
やノート型パソコンなど、液晶による表示部を備えた表
示装置が広く普及している。このような表示装置として
例えば電子手帳は、通常、各種のキーを配列した装置本
体と、表示部としての液晶画面を備えた蓋とから構成さ
れている。
【0003】ところで、このような電子手帳やノート型
パソコンなどの表示装置では、持ち運ぶための利便性を
図るうえでより小型化が進められており、これに伴っ
て、表示画面のためのスペースやキーを配列するための
スペースが制限されるようになってきている。また、近
年では、このような表示装置は情報端末機としても用い
られるなど多機能化が進められており、したがって、増
えた機能に対応するスペースを新たに確保する必要に迫
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
表示装置では、小型化などによるスペースの制限をクリ
アする有効な技術が提供されておらず、もちろん増えた
機能に対応する新たなスペースについても、これを確保
し得る有効な技術が提供されていないのが現状である。
また、特に電子手帳の場合などでは、これを机などの上
に置いて操作を行うとき、その表示部を備えた蓋が、小
型化に伴って装置本体からの立ち上がりが少なくなって
おり、したがって表示部が見づらいといった不満もあ
る。
【0005】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、蓋や装置本体に有効なス
ペースを増やすことのできる移送機構と、これを備えて
なる表示装置とを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の移送機構では、
ヒンジ部によって装置本体に蓋が開閉可能に取り付けら
れるよう構成され、装置本体あるいは蓋のうちの一方
が、ヒンジ部によって他方に連結する外体と、この外体
の内側に配置されるとともに、該外体に対して滑動可能
に取り付けられた内体とを備えた開閉式の表示装置に用
いられる移送機構であって、装置本体あるいは蓋のうち
の他方の、前記ヒンジ部の回動軸線上からずれた位置に
一端側が回動可能に支持されるとともに、前記内体と外
体との間に他端側が配置された操作バーと、内体と外体
との間に配設されて前記操作バーの他端側にその中央部
が回動可能に支持され、かつその一端側が前記外体に回
動可能に支持されるとともに、他端側が前記内体に回動
可能に支持される移送バーとを備え、前記移送バーは、
前記操作バーが前記蓋の開閉に伴うヒンジ部の回動によ
ってヒンジ部の回動軸から移送バーとの支持点までの距
離を変位させることにより、外体側の一端側と内体側の
他端側との相対的な位置関係を変位させるよう構成され
てなることを前記課題の解決手段とした。
【0007】この移送機構によれば、以下の作用を奏す
る。操作バーの一端側がヒンジ部の回動軸線上からずれ
た位置に支持されていることにより、この操作バーは、
蓋の開閉に伴うヒンジ部の回動によってヒンジ部の回動
軸から移送バーとの支持点までの距離を変位させるよう
になる。すると、移送バーは、これに伴って外体側の一
端側と内体側の他端側との相対的な位置関係を変位させ
るので、この変位によって内体が外体上を滑動してこれ
から外れるようにこれらを構成しておけば、内体と外体
とを合わせた蓋あるいは装置本体は、その内面側となる
有効面積が広くなる。
【0008】本発明の表示装置は、外体と内体とのうち
の少なくとも一方に表示部を備えるとともに、前記の移
送機構を備えたことを前記課題の解決手段とした。この
表示装置によれば、移送機構によって蓋あるいは装置本
体の有効面積が広くなることから、小型化に伴って縮小
された有効なスペースの拡張が可能となり、これによっ
て多機能化等に対応することが可能になる。
【0009】また、外体のヒンジ部側に切欠を形成し、
該切欠内にこれに嵌合する板体を設け、該板体を、外体
のヒンジ部側にて回動可能に支持させて構成するのが好
ましく、このような構成とすれば、この板体によっても
有効なスペースの拡張が可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1、図2は本発明の移送機構を備えた表示装置を、電
子手帳に適用した場合の実施形態例を示す図であり、こ
れらの図において符号1は電子手帳(表示装置)であ
る。この電子手帳1は、各種の入力キー(図示せず)な
どを配列する装置本体2と、液晶画面による表示部(図
示せず)を有した蓋3とを備えて構成されたもので、ヒ
ンジ部4によって蓋3が装置本体2に開閉可能に取り付
けられたものである。
【0011】ここで、ヒンジ部4は公知の機構からなる
もので、図2に示すように装置本体2側に形成された内
円筒部4aと外円筒部4b、4bとの間に、蓋3側に形
成された円筒部4c、4cがそれぞれ係合し、円筒部4
cと外円筒部4bとの孔(図示せず)内に回動軸4dが
挿通されるとともに、該回動軸4dが前記外円筒部4
b、4bに固定されたことにより、構成されたものであ
る。
【0012】本例においては、図1に示したように蓋3
が外体5と内体6とによって形成されている。外体5
は、その両側部において前記ヒンジ部4の円筒部4c、
4cを一体に形成し、これにより蓋3全体を、ヒンジ部
4を介して装置本体2に連結させた矩形板状のものであ
る。また、この外体5には、前記ヒンジ部4側に切欠7
が形成され、該切欠7内にこれに嵌合する板体8が設け
られている。
【0013】この板体8は、外体5のヒンジ部4側にて
図示しない回動軸によって回動可能に支持されたもの
で、一方の側部に設けられたトーションバネ(図示せ
ず)によって内面側、すなわち装置本体2側に回動する
よう付勢されたものである。なお、この板体8には、後
述する内体6に設けられる表示画面とは別の、液晶画面
等による予備的な表示部や、装置本体2とは別に設けら
れるファンクションキー、あるいはスピーカーなどが設
けられるようになっている。また、この板体8には、図
3(a)に示すようにその上端側(ヒンジ部4と反対の
側)に、内面側(装置本体2側)に向かう傾斜面からな
る係合面8aが形成されている。
【0014】内体6は、図1に示したように外体5の内
側に配置されるとともに、該外体5に対して変位可能に
取り付けられた矩形板状のもので、外体5と略同形状・
同寸法のものであり、液晶画面等による主の表示部(図
示せず)をその内面側に有したものである。この内体6
には、図3(a)に示したようにそのヒンジ部4側(下
端側)に、外体5側に向かう傾斜面からなる係合面6a
が形成されている。この係合面6aは、後述するよう
に、前記板体8の係合面8aに係合するよう構成された
ものである。
【0015】また、前記外体5には、図1、図2に示し
たようにその両側部に、それぞれ内体6の側面を覆うカ
バー9が形成されており、内体6には、これらカバー9
に覆われる側面に、該側面の長手方向に沿って二つの長
溝10、10がその長さ方向に整列した状態で形成され
ている。そして、カバー9、9にはそれぞれ二つのピン
11、11が取り付けられており、これらピン11、1
1の軸部分11aが前記長溝10内に移動可能に係合し
たものとなっている。このような構成のもとに内体6
は、外体5に対してこれに面接触した状態で、これの側
面の長さ方向に滑動可能となっている。
【0016】これら装置本体2と蓋3との間には、本発
明の移送機構の一実施形態例となる移送機構12が設け
られている。この移送機構12は、装置本体2の両方の
外円筒部4b、4bの外側面にそれぞれその一端側が回
動可能に支持された一対の操作バー13、13と、これ
ら操作バー13、13の他端側に回動可能に支持された
移送バー14、14とを備えて構成されたものである。
【0017】操作バー13は、金属等からなる細板によ
って形成されたもので、図4(a)に示すように外体5
のカバー9の外面側に配設されたへ字状の外側部分13
aと、図4(b)に示すようにカバー9の内側で外体5
と内体6との間に配設されたL字状(あるいは逆L字
状)の内側部分13bとからなるものである。これら外
側部分13aと内側部分13bとからなる操作バー13
は、外側部分13a一端側の側面にて、内側部分13b
がこれと90°の角度に折曲された状態で一体に設けら
れたことにより、形成されたものとなっている。
【0018】この操作バー13は、その一端側、すなわ
ち外側部分13a側の端部が軸15によって前記ヒンジ
部4の回動軸4dからずれた位置で外円筒部4bに回動
可能に支持され、他端側、すなわち内側部分13b側の
端部が軸16によって移送バー14を回動可能に支持す
るものとなっている。なお、本例においては、軸15は
回動軸4dの外側、すなわち図4(a)に示したように
蓋3を閉めた状態において装置本体2と蓋3とのほぼ中
間となる位置で、かつ前記カバー10と反対の側に取り
付けられたものとなっている。また、外側部分13aは
カバー9の側面に沿って配置されており、内側部分13
bは外体5の側面(カバー9を形成した側面)に形成さ
れた開口17を通って引き込まれ、外体5の内側にてこ
れと内体6との間に配置されたものとなっている。
【0019】移送バー14は、図4(b)に示したよう
に金属等からなる細板によって形成されたもので、その
中央部にて前述したように操作バー13の他端側に回動
可能に支持されたものである。すなわち、この移送バー
14の中央部には軸16が設けられており、一方、操作
バー13の他端側にはこの軸16に遊嵌する開口18が
形成されている。そして、このような構成により、移送
バー14はその軸16が開口18に遊嵌することによ
り、操作バー13の他端側に回動可能に支持されたもの
となっている。なお、軸16には、開口18との嵌合状
態が外れないよう、これに係止するとともに移送バー1
4にも係止する係止部材(図示せず)が設けられてい
る。
【0020】また、この移送バー14は、その一端側が
軸19aによって外体5に回動可能に支持され、他端側
が軸19bによって内体6に回動可能に支持されたもの
である。ここで、内体6にはその裏面(外体5側の面)
に係合部材20が取り付けられており、この係合部材2
0には内体6の横方向、すなわち前記ヒンジ部4の回動
軸4dの方向に長い矩形状の係合口21が形成されてい
る。そして、このような構成によって移送バー14は、
その他端側の軸19bが係合口21内に移動可能かつ回
動可能に係合していることにより、その他端側が軸19
bによって内体6に回動可能に支持されたものとなって
いるのである。
【0021】なお、この移送バー14の他端側の軸19
bには、トーションバネ22の一端側が取り付けられい
る。このトーションバネ22は、その他端側が外体5の
内面(内体6側の面)に設けられた軸23に取り付けら
れたもので、外体5に固定された軸23に対して、移送
バー14の他端側の軸19bを該軸23から離間する方
向に付勢するものである。すなわち、このように移送バ
ー14の他端側を付勢することによってトーションバネ
22は、図4(b)中実線で示すように蓋3が閉じられ
ている状態のもとで、図4(b)中矢印Aで示す方向、
すなわち蓋3が閉じる方向に移送バー14を介して操作
バー13を付勢し、また、図4(b)中二点鎖線で示す
ように蓋3が開かれている状態のもとで、図4(b)中
矢印Bで示す方向、すなわち蓋3が閉じる方向に移送バ
ー14を介して操作バー13を付勢するようになってい
る。
【0022】次に、このような構成からなる移送機構1
2の動作について説明する。非使用時においては、図3
(a)、図5(a)に示すように蓋3を閉めておくこと
により、内体6は外体5の内面側にてこれから外にずれ
ることなく、該外体5と一体となって装置本体2を覆う
ようになっている。
【0023】また、使用に際しては、まず、図5(b)
に示すように、蓋3の上端側(ヒンジ部4と反対の側)
を上に開く。すると、蓋3を開くことによって蓋3がヒ
ンジ部4の回動軸4dを軸として回動する。このとき、
操作バー13はその一端側がヒンジ部4の回動軸4dか
らずれた位置で支持されていることにより、蓋3を開く
に伴い、ヒンジ部4の回動軸4dから操作バー13の他
端側の、移送バー14との支持点となる軸16までの距
離が変位する。すなわち、本例では操作バー13の一端
側が、ヒンジ部4の回動軸4dの外側にて支持されてい
ることから、前記した、ヒンジ部4の回動軸4dから操
作バー13の他端側の軸16までの距離は、図5(a)
〜(d)に示すように蓋3が開くに連れて長くなる。
【0024】このとき、移送バー14の一端側は、軸1
9aによって外体5に回動可能に支持されているもの
の、外体5はヒンジ部4の回動軸4dに直接連結してい
ることから、外体5に取り付けられた軸19aは蓋3の
開閉に関係なく回動軸4dとの間の距離を一定に保つよ
うになっている。一方、移送バー14の他端側は、軸1
9bによって係合部材20を介して内体6に回動可能に
支持されており、またこの移送バー14は操作バー13
の他端側に回動可能に支持されており、さらに内体6は
外体5に対して滑動(移動)可能となっている。したが
って、これらのことから、前述した蓋3の開閉に伴う回
動軸4dから操作バー13の他端側の軸16までの距離
の変位は、内体6の外体5に対する相対的な位置の変位
となって現れるのである。
【0025】すなわち、図5(a)の蓋3が閉じた状態
から図5(b)のように蓋3を開くと、前記の回動軸4
dから軸16までの距離の変位によって移送バー14
は、その一端側の軸19aを回動軸(固定軸)として、
他端側を図4(b)中の矢印B方向に回動する。する
と、この移送バー14の他端側の回動に伴い、内体6は
その係合部材20が移送バー14の他端側の軸19bに
よって図4(b)中の矢印B方向に引き上げられ、これ
により外体5に対してこれの上端側(ヒンジ部4と反対
の側)にせり上がるように変位(移動)する。
【0026】そして、図5(c)に示すようにさらに蓋
3を開くと、操作バー13による移送バー14の回動が
進められ、これによって内体6の外体5に対する変位、
すなわち外体5の上端側へのせり上がりがより大きくな
る。
【0027】さらに、図3(d)、図4(d)に示すよ
うにヒンジ部4の回動限界まで蓋3を開くと、操作バー
13による移送バー14の回動がさらに進められる。す
ると、移送バー14は軸19aを中心とする回動がさら
に進むことにより、内体6の外体5上端側へのせり上が
りが最大となり、これによって内体6の内面と外体5の
露出した内面とを合わせた有効な面積も最大となる。
【0028】また、このとき、外体5の板体8は、図3
(b)に示すように内体6がせり上がったことによりそ
の内側に障害がなくなることから、トーションバネの付
勢力によってその上端側(ヒンジ部4と反対の側)が内
側(内体6側)に倒れる(回動する)。そして、この板
体8の上端部の係合面8aが内体6の係合面6aに当接
してこれに係合することにより、トーションバネの付勢
力による内側への倒れが停止させられる。
【0029】また、このような蓋3を開いた状態からこ
れを再度閉じると、移送機構12は先の蓋3を開いた場
合と逆に動作し、内体6をヒンジ部4側に引き戻して図
3(a)、図4(a)に示した状態に戻す。このとき、
内体6のヒンジ部4側への移動に伴い、板体8も元の切
欠7内へと戻される。
【0030】このような構成からなる移送機構12とこ
れを備えた電子手帳1にあっては、蓋3の開閉に伴うヒ
ンジ部4の回動によってヒンジ部4の回動軸4dから軸
16までの距離が変位することにより、移送バー14が
外体5側の一端側と内体6側の他端側との相対的な位置
関係を変位させるので、内体6を外体5より上側に移動
させ、これにより内体6と外体5とを合わせた蓋3の内
面側となる有効面積を広くすることができる。したがっ
て、小型化に伴って縮小された有効なスペースを拡張す
ることができ、これにより多機能化等に対応することも
可能になる。
【0031】また、この電子手帳1では、これを机など
の上に置いて蓋3を開いて操作を行うとき、表示部を有
した内体6が外体5の上側にせり上がっていることによ
り、表示部が見易くなり、これにより操作性の向上が図
られたものとなる。また、この電子手帳1では、内体6
が外体5に対して滑動するようになっているので、内体
6の滑動の際、これと外体5との間が開くことがなく、
したがってこれらの間の配線などが露出するといったこ
とがなくなる。
【0032】また、外体5の切欠7内に板体8を設け、
該板体8を、外体5のヒンジ部4側にて回動可能に支持
させているので、この板体8によっても有効なスペース
を拡張することができ、これにより一層の多機能化等が
可能になる。
【0033】なお、前記実施形態例では、本発明の表示
装置を電子手帳に適用した場合の例について説明した
が、本発明はこれに限定されることなく、ノート型パソ
コンやモバイラー、電話、ファクシミリ、さらにはPD
A(パーソナルデータアシスタント)など、表示部を備
えた各種の開閉式表示装置に適用可能である。また、表
示部に関しても、液晶画面に限定されることなく、プラ
ズマディスプレイや有機EL素子による表示部を備えた
ものとしてもよい。
【0034】また、前記実施形態例では、蓋側を内体と
外体とから構成したが、蓋側と装置本体側とを逆にし、
装置本体側を内体と外体とから構成してもよい。また、
移送機構を構成する操作バーや移送バーについては、こ
れらを覆うカバーを設けることにより、表示装置の外か
らはこれら移送機構の構成要素が見えないようにするの
が、意匠性等の点で望ましい。
【0035】また、内体6と外体5との連結について
は、前記実施形態例に示したようなカバー9に取り付け
たピン11と内体6に形成した長溝10との係合に限定
されることなく、種々の構成が採用可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明の移送機構
は、操作バーの一端側をヒンジ部の回動軸線上からずれ
た位置に支持させたことにより、蓋の開閉に伴うヒンジ
部の回動によってヒンジ部の回動軸から操作バーによる
移送バーの支持点までの距離が変位するようにし、これ
により移送バーが外体側の一端側と内体側の他端側との
相対的な位置関係を変位させるようにしたものであるか
ら、内体を外体より上側に変位させることにより、内体
と外体とを合わせた蓋の内面側となる有効面積を広くす
ることができる。
【0037】したがって、このような移送機構を備えて
なる本発明の表示装置は、小型化に伴って縮小された有
効なスペースを拡張することができ、これにより多機能
化等に対応することができる。また、特にこの表示装置
を電子手帳等の主に机などの上に置いて使用するタイプ
のものに適用し、また蓋側を内体と外体とから構成する
とともに、表示部を内体に設ければ、蓋を開いて操作を
行うとき、表示部を有した内体が外体の上側にせり上が
ることにより、表示部が見易くなり、これにより操作性
の向上が図られたものとなる。
【0038】また、外体のヒンジ部側に切欠を形成し、
該切欠内にこれに嵌合する板体を設け、該板体を、外体
のヒンジ部側にて回動可能に支持させて構成すれば、こ
の板体によっても有効なスペースの拡張を拡張すること
ができ、これにより一層の多機能化等を可能にすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の表示装置を電子手帳に適用した場合
の一実施形態例の、要部を切り欠いて断面視した概略構
成図であり、蓋を閉じた状態を示す斜視図である。
【図2】 図1に示した電子手帳の要部を切り欠いて断
面視した図であり、蓋を開いた状態を示す斜視図であ
る。
【図3】 (a)は図1に示した電子手帳の蓋が閉じて
いる状態を示す側断面図、(b)は蓋が開いている状態
を示す側断面図である。
【図4】 (a)は図1に示した電子手帳の部分側断面
図、(b)は要部を平面した断面図である。
【図5】 (a)〜(d)は、図1に示した電子手帳
の、蓋を閉じた状態から開いた状態までの動作を説明す
るための側面図である。
【符号の説明】
1…電子手帳(表示装置)、2…装置本体、3…蓋、4
…ヒンジ部、4b…回動軸、5…外体、6…内体、7…
切欠、8…板体、12…移送機構、13…操作バー、1
4…移送バー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒンジ部によって装置本体に蓋が開閉可
    能に取り付けられるよう構成され、装置本体あるいは蓋
    のうちの一方が、ヒンジ部によって他方に連結する外体
    と、この外体の内側に配置されるとともに、該外体に対
    して滑動可能に取り付けられた内体とを備えた開閉式の
    表示装置に用いられる移送機構であって、 装置本体あるいは蓋のうちの他方の、前記ヒンジ部の回
    動軸線上からずれた位置に一端側が回動可能に支持され
    るとともに、前記内体と外体との間に他端側が配置され
    た操作バーと、内体と外体との間に配設されて前記操作
    バーの他端側にその中央部が回動可能に支持され、かつ
    その一端側が前記外体に回動可能に支持されるととも
    に、他端側が前記内体に回動可能に支持される移送バー
    とを備え、 前記移送バーは、前記操作バーが前記蓋の開閉に伴うヒ
    ンジ部の回動によってヒンジ部の回動軸から移送バーと
    の支持点までの距離を変位させることにより、外体側の
    一端側と内体側の他端側との相対的な位置関係を変位さ
    せるよう構成されてなることを特徴とする移送機構。
  2. 【請求項2】 ヒンジ部によって装置本体に蓋が開閉可
    能に取り付けられるよう構成され、装置本体あるいは蓋
    のうちの一方が、ヒンジ部によって他方に連結する外体
    と、この外体の内側に配置されるとともに、該外体に対
    して変位可能に取り付けられた内体とを備えた開閉式の
    表示装置であって、 前記外体と内体とのうちの少なくとも一方に表示部を備
    えるとともに、請求項1記載の移送機構を備えたことを
    特徴とする表示装置。
  3. 【請求項3】 前記外体にはそのヒンジ部側に切欠が形
    成され、該切欠内にはこれに嵌合する板体が設けられ、
    該板体は、外体のヒンジ部側にて回動可能に支持されて
    なることを特徴とする請求項2記載の表示装置。
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