JP2003057688A - 画像表示媒体、及び画像形成装置 - Google Patents
画像表示媒体、及び画像形成装置Info
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- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G15/00—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
- G03G15/65—Apparatus which relate to the handling of copy material
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- G03G2215/00—Apparatus for electrophotographic processes
- G03G2215/00362—Apparatus for electrophotographic processes relating to the copy medium handling
- G03G2215/00443—Copy medium
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- General Physics & Mathematics (AREA)
- Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 駆動電圧を低く設定でき、長期にわたって繰
返し書換えても画像濃度の変化が小さく、また濃度均一
性の変化が小さく、安定した濃度コントラストの画像表
示媒体、及び画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 対向配置された一対の基板と、該一対の
基板間の空隙に封入された少なくとも2種類以上の粒子
からなる粒子群と、からなり、該2種類以上の粒子が、
そのうちの少なくとも1種類が正に、他の少なくとも1
種類が負に帯電し得る性質を有し、かつ、前記正負に帯
電し得る粒子が相互に異なる色である画像表示媒体であ
って、前記正負に帯電し得る双方の粒子の形状係数が、
形状係数=(L2/S)/4π×100(ここでLは、
Sは粒子面積、Lは周囲長を表す)としたとき、100
<形状係数≦140であることを特徴とする画像表示媒
体及び、それを用いた画像形成装置である。
返し書換えても画像濃度の変化が小さく、また濃度均一
性の変化が小さく、安定した濃度コントラストの画像表
示媒体、及び画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 対向配置された一対の基板と、該一対の
基板間の空隙に封入された少なくとも2種類以上の粒子
からなる粒子群と、からなり、該2種類以上の粒子が、
そのうちの少なくとも1種類が正に、他の少なくとも1
種類が負に帯電し得る性質を有し、かつ、前記正負に帯
電し得る粒子が相互に異なる色である画像表示媒体であ
って、前記正負に帯電し得る双方の粒子の形状係数が、
形状係数=(L2/S)/4π×100(ここでLは、
Sは粒子面積、Lは周囲長を表す)としたとき、100
<形状係数≦140であることを特徴とする画像表示媒
体及び、それを用いた画像形成装置である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粒子を用いた、繰
り返し書き換えが可能な画像表示媒体、及び画像形成装
置に関するものである。
り返し書き換えが可能な画像表示媒体、及び画像形成装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、繰り返し書き換えが可能な画
像表示媒体として、TwistingBall Dis
play(2色塗り分け粒子回転表示)、電気泳動、磁
気泳動、サーマルリライタブル媒体、メモリ性を有する
液晶などの表示技術が提案されている。前記表示技術
は、画像のメモリ性には優れるが、表示面を紙のような
白色表示とすることができず、コントラストが低いとい
う問題があった。
像表示媒体として、TwistingBall Dis
play(2色塗り分け粒子回転表示)、電気泳動、磁
気泳動、サーマルリライタブル媒体、メモリ性を有する
液晶などの表示技術が提案されている。前記表示技術
は、画像のメモリ性には優れるが、表示面を紙のような
白色表示とすることができず、コントラストが低いとい
う問題があった。
【0003】上記のような問題を解決するトナーを用い
た表示技術として、導電性着色トナーと白色粒子を対向
する電極基板間に封入し、非表示基板の電極内側表面に
設けた電荷輸送層を介して導電性着色トナーへ電荷を注
入し、電荷注入された導電性着色トナーが非表示基板に
対向して位置する表示基板側へ、電極基板間の電界によ
り移動し、導電性着色トナーが表示側の基板内側へ付着
して導電性着色トナーと白色粒子とのコントラストによ
り画像表示する表示技術が提案されている(Japan
Hardcopy'99 論文集、p249−25
2)。本表示技術は、画像表示媒体が全て固体で構成さ
れており、白と黒(色)の表示を原理的に100%切り
替えることができる点で優れている。しかし、上記技術
では、非表示基板の電極内側表面に設けた電荷輸送層に
接しない導電性着色トナー、また、他の導電性着色トナ
ーから孤立している導電性着色トナーが存在し、これら
の導電性着色トナーは、電荷が注入されないために電界
によって移動せずにランダムに基板内に存在するため、
コントラストが低いという問題がある。
た表示技術として、導電性着色トナーと白色粒子を対向
する電極基板間に封入し、非表示基板の電極内側表面に
設けた電荷輸送層を介して導電性着色トナーへ電荷を注
入し、電荷注入された導電性着色トナーが非表示基板に
対向して位置する表示基板側へ、電極基板間の電界によ
り移動し、導電性着色トナーが表示側の基板内側へ付着
して導電性着色トナーと白色粒子とのコントラストによ
り画像表示する表示技術が提案されている(Japan
Hardcopy'99 論文集、p249−25
2)。本表示技術は、画像表示媒体が全て固体で構成さ
れており、白と黒(色)の表示を原理的に100%切り
替えることができる点で優れている。しかし、上記技術
では、非表示基板の電極内側表面に設けた電荷輸送層に
接しない導電性着色トナー、また、他の導電性着色トナ
ーから孤立している導電性着色トナーが存在し、これら
の導電性着色トナーは、電荷が注入されないために電界
によって移動せずにランダムに基板内に存在するため、
コントラストが低いという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような問題を改善
する目的で、特願2000−165138には、一対の
基板と、印加された電界により前記基板間を移動可能に
前記基板の間に封入されると共に、色及び帯電特性が異
なる複数種類の粒子群と、を含む画像表示媒体が提案さ
れている。この提案によれば高い白色度とコントラスト
が得られる。この提案の粒子の構成は、白黒画像の表示
に必要な印加電圧が数百ボルトであり、この電圧を低減
することにより駆動回路の設計の自由度を拡大すること
が可能となった。しかしながら、昨今の性能要求のた
め、さらなる性能向上が要求され、画像濃度の安定性や
均一性、濃度コンストラストの安定性、さらには、駆動
回路の設計の自由度をさらに拡大させるため、駆動電圧
の改善が求められているのが現状である。
する目的で、特願2000−165138には、一対の
基板と、印加された電界により前記基板間を移動可能に
前記基板の間に封入されると共に、色及び帯電特性が異
なる複数種類の粒子群と、を含む画像表示媒体が提案さ
れている。この提案によれば高い白色度とコントラスト
が得られる。この提案の粒子の構成は、白黒画像の表示
に必要な印加電圧が数百ボルトであり、この電圧を低減
することにより駆動回路の設計の自由度を拡大すること
が可能となった。しかしながら、昨今の性能要求のた
め、さらなる性能向上が要求され、画像濃度の安定性や
均一性、濃度コンストラストの安定性、さらには、駆動
回路の設計の自由度をさらに拡大させるため、駆動電圧
の改善が求められているのが現状である。
【0005】本発明は、前記従来における諸問題を解決
し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本
発明の目的は、駆動電圧を低く設定でき、長期にわたっ
て繰返し書換えても画像濃度の変化が小さく、また濃度
均一性の変化が小さく、安定した濃度コントラストの画
像表示ができる画像表示媒体、及び画像形成装置を提供
することである
し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本
発明の目的は、駆動電圧を低く設定でき、長期にわたっ
て繰返し書換えても画像濃度の変化が小さく、また濃度
均一性の変化が小さく、安定した濃度コントラストの画
像表示ができる画像表示媒体、及び画像形成装置を提供
することである
【0006】
【課題を解決するための手段】発明者らは、鋭意研究の
結果、粒子相互の付着力や粒子と基板表面間の付着力の
増大、あるいは粒子相互の摩擦帯電による、帯電量不安
定化、及び、電荷分布(帯電分布)のブロード化、ま
た、相互に摩擦された帯電粒子群の流動性に起因する粒
子の分離移動効率の悪化に着目し、これらを改善するこ
とで、上記課題を解決できることを見出し、本発明に想
到するに至った。即ち本発明は、対向配置された一対の
基板と、該一対の基板間の空隙に封入された少なくとも
2種類以上の粒子からなる粒子群と、からなり、該2種
類以上の粒子が、そのうちの少なくとも1種類が正に、
他の少なくとも1種類が負に帯電し得る性質を有し、か
つ、前記正負に帯電し得る粒子が相互に異なる色である
画像表示媒体であって、前記正負に帯電し得る双方の粒
子の形状係数が、形状係数=(L2/S)/4π×10
0(ここでLは、Sは粒子面積、Lは周囲長を表す)と
したとき、100<形状係数≦140であることを特徴
とする画像表示媒体である。
結果、粒子相互の付着力や粒子と基板表面間の付着力の
増大、あるいは粒子相互の摩擦帯電による、帯電量不安
定化、及び、電荷分布(帯電分布)のブロード化、ま
た、相互に摩擦された帯電粒子群の流動性に起因する粒
子の分離移動効率の悪化に着目し、これらを改善するこ
とで、上記課題を解決できることを見出し、本発明に想
到するに至った。即ち本発明は、対向配置された一対の
基板と、該一対の基板間の空隙に封入された少なくとも
2種類以上の粒子からなる粒子群と、からなり、該2種
類以上の粒子が、そのうちの少なくとも1種類が正に、
他の少なくとも1種類が負に帯電し得る性質を有し、か
つ、前記正負に帯電し得る粒子が相互に異なる色である
画像表示媒体であって、前記正負に帯電し得る双方の粒
子の形状係数が、形状係数=(L2/S)/4π×10
0(ここでLは、Sは粒子面積、Lは周囲長を表す)と
したとき、100<形状係数≦140であることを特徴
とする画像表示媒体である。
【0007】本発明においては、前記正負に帯電し得る
粒子が相互に異なる色であり、かつ、少なくとも一方の
粒子の形状係数が重要である。色が異なることで、前記
正に帯電し得る粒子群からなる画像部位と、前記負に帯
電し得る粒子群からなる画像部位と、の間に濃度コント
ラストが得られる。また、形状係数を上記特定の範囲と
することで、相互の粒子間に適当な空間が生じて粒子群
の流動性の向上し、前記正負に帯電し得る双方の粒子の
摩擦帯電分布をシャープにすることができる。一方、粒
子の帯電極性と反する基板との接触による粒子基板間の
付着力もこの正負粒子間に適当な空間が存在するために
弱められる。このため、長期にわたって繰返し書換えて
も画像濃度の変化が小さく、また濃度均一性の変化が小
さく、安定した濃度コントラストの画像表示ができ、さ
らには画像表示に必要な駆動電圧も低減することが可能
となる。
粒子が相互に異なる色であり、かつ、少なくとも一方の
粒子の形状係数が重要である。色が異なることで、前記
正に帯電し得る粒子群からなる画像部位と、前記負に帯
電し得る粒子群からなる画像部位と、の間に濃度コント
ラストが得られる。また、形状係数を上記特定の範囲と
することで、相互の粒子間に適当な空間が生じて粒子群
の流動性の向上し、前記正負に帯電し得る双方の粒子の
摩擦帯電分布をシャープにすることができる。一方、粒
子の帯電極性と反する基板との接触による粒子基板間の
付着力もこの正負粒子間に適当な空間が存在するために
弱められる。このため、長期にわたって繰返し書換えて
も画像濃度の変化が小さく、また濃度均一性の変化が小
さく、安定した濃度コントラストの画像表示ができ、さ
らには画像表示に必要な駆動電圧も低減することが可能
となる。
【0008】本発明の画像表示媒体においては、前記正
負に帯電し得る粒子の一方が、白色であることが望まし
い。少なくともどちらか一方の粒子を白色にすること
で、他方の粒子の着色力、濃度コントラストを向上する
ことができる。また、当該白色の粒子は、色材を含み、
該色材が酸化チタンであることが望ましい。酸化チタン
を使用することにより、可視光の波長の範囲において、
隠蔽力を高くでき、より一層のコントラストを向上でき
る。
負に帯電し得る粒子の一方が、白色であることが望まし
い。少なくともどちらか一方の粒子を白色にすること
で、他方の粒子の着色力、濃度コントラストを向上する
ことができる。また、当該白色の粒子は、色材を含み、
該色材が酸化チタンであることが望ましい。酸化チタン
を使用することにより、可視光の波長の範囲において、
隠蔽力を高くでき、より一層のコントラストを向上でき
る。
【0009】一方、本発明の画像形成装置は、上記本発
明の画像表示媒体に画像を形成する画像形成装置であっ
て、前記一対の基板間に、画像に応じた電界を発生させ
る電界発生手段を備えたことを特徴とする。
明の画像表示媒体に画像を形成する画像形成装置であっ
て、前記一対の基板間に、画像に応じた電界を発生させ
る電界発生手段を備えたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
[本発明の作用機構]まず、本発明の作用機構について
説明する。対向配置された一対の基板間の空隙に封入さ
れる少なくとも2種類以上の粒子は、所定量の割合で攪
拌用の容器中に混合され攪拌される。この機械的な攪拌
混合の過程で各粒子間および粒子と容器内壁との間で摩
擦帯電がなされて、各粒子は帯電すると考えられる。そ
の後、混合された粒子は所定の体積充填率になるように
前記一対の基板間の空隙に封入される。封入された粒子
は、前記一対の基板間に印加される直流電圧の極性切
替、あるいは交流電圧の印加により、電界に従って基板
間を往復する(イニシャライズ工程)。このイニシャラ
イズ工程における過程においても、各粒子は粒子間およ
び粒子と基板表面層との間で、衝突して摩擦帯電すると
考えられる。また、このイニシャライズ工程により、所
望の摩擦帯電量を得ることができる。上記摩擦帯電によ
り、前記粒子のうち少なくとも1種類が正に(以下、正
に帯電する粒子を第1の粒子と称する。)、他の少なく
とも1種類が負に(以下、負に帯電する粒子を第2の粒
子と称する。)、それぞれ帯電し、第1の粒子と第2の
粒子との間のクーロン引力により、粒子間付着し凝集し
ようとするが、基板間に印加された電界中で帯電した個
々の粒子に及ぼす静電気力が、第1及び第2の粒子間の
クーロン力や、粒子と基板の間の影像力(鏡像力)やフ
ァンデルワールス力に勝れば、第1及び第2の粒子は分
離して、その帯電極性とは反対の極性の基板へ移動す
る。このため、画像信号に応じて電界を印加することに
より第1の粒子ないし第2の粒子が電界に従って移動し
てそれぞれ異なる基板に付着すると考えられる。なお、
基板上に付着した帯電粒子は基板表面層との間に生じる
影像力や、粒子と基板間のファンデルワールス力により
基板に付着固定されると考えられる。ここで、各粒子の
帯電性が高い場合は、第1及び第2の粒子間の凝集力が
高くなり分離し難くなる。さらに帯電性の高い粒子は基
板表面との付着性が高くなり、電界を印加しても移動せ
ず、基板表面に固定される確率が高まる。さらに帯電性
の高い凝集粒子を分離した場合には局所的に放電が生じ
るおそれもあり、得られる帯電性が不安定になる。反対
に、粒子の帯電性が低い場合には、各粒子は外部電界に
よる影響を受けにくいために、移動せず、ゆるく凝集し
た状態を保つ。以上説明したことより、異なる極性の粒
子を外部電界により分離移動するために、各粒子が適当
な帯電量と、逆極性に帯電する粒子が少ないという摩擦
帯電特性を持つことが重要であることがわかる。
説明する。対向配置された一対の基板間の空隙に封入さ
れる少なくとも2種類以上の粒子は、所定量の割合で攪
拌用の容器中に混合され攪拌される。この機械的な攪拌
混合の過程で各粒子間および粒子と容器内壁との間で摩
擦帯電がなされて、各粒子は帯電すると考えられる。そ
の後、混合された粒子は所定の体積充填率になるように
前記一対の基板間の空隙に封入される。封入された粒子
は、前記一対の基板間に印加される直流電圧の極性切
替、あるいは交流電圧の印加により、電界に従って基板
間を往復する(イニシャライズ工程)。このイニシャラ
イズ工程における過程においても、各粒子は粒子間およ
び粒子と基板表面層との間で、衝突して摩擦帯電すると
考えられる。また、このイニシャライズ工程により、所
望の摩擦帯電量を得ることができる。上記摩擦帯電によ
り、前記粒子のうち少なくとも1種類が正に(以下、正
に帯電する粒子を第1の粒子と称する。)、他の少なく
とも1種類が負に(以下、負に帯電する粒子を第2の粒
子と称する。)、それぞれ帯電し、第1の粒子と第2の
粒子との間のクーロン引力により、粒子間付着し凝集し
ようとするが、基板間に印加された電界中で帯電した個
々の粒子に及ぼす静電気力が、第1及び第2の粒子間の
クーロン力や、粒子と基板の間の影像力(鏡像力)やフ
ァンデルワールス力に勝れば、第1及び第2の粒子は分
離して、その帯電極性とは反対の極性の基板へ移動す
る。このため、画像信号に応じて電界を印加することに
より第1の粒子ないし第2の粒子が電界に従って移動し
てそれぞれ異なる基板に付着すると考えられる。なお、
基板上に付着した帯電粒子は基板表面層との間に生じる
影像力や、粒子と基板間のファンデルワールス力により
基板に付着固定されると考えられる。ここで、各粒子の
帯電性が高い場合は、第1及び第2の粒子間の凝集力が
高くなり分離し難くなる。さらに帯電性の高い粒子は基
板表面との付着性が高くなり、電界を印加しても移動せ
ず、基板表面に固定される確率が高まる。さらに帯電性
の高い凝集粒子を分離した場合には局所的に放電が生じ
るおそれもあり、得られる帯電性が不安定になる。反対
に、粒子の帯電性が低い場合には、各粒子は外部電界に
よる影響を受けにくいために、移動せず、ゆるく凝集し
た状態を保つ。以上説明したことより、異なる極性の粒
子を外部電界により分離移動するために、各粒子が適当
な帯電量と、逆極性に帯電する粒子が少ないという摩擦
帯電特性を持つことが重要であることがわかる。
【0011】次に、電界の極性を切替えて繰り返し粒子
の移動を行った場合、粒子間の摩擦や粒子基板表面間の
摩擦により、粒子の帯電性が増大して、粒子間凝集が発
生したり、粒子が基板表面層に固着して分離できなくな
る現象がみられることがある。このとき、画像むらを生
じた粒子群の帯電量は高い値から低い値までブロードに
なっている。従って、初期の動作状態を保つには、粒子
の帯電特性の変化が小さいことが重要であると考えられ
る。
の移動を行った場合、粒子間の摩擦や粒子基板表面間の
摩擦により、粒子の帯電性が増大して、粒子間凝集が発
生したり、粒子が基板表面層に固着して分離できなくな
る現象がみられることがある。このとき、画像むらを生
じた粒子群の帯電量は高い値から低い値までブロードに
なっている。従って、初期の動作状態を保つには、粒子
の帯電特性の変化が小さいことが重要であると考えられ
る。
【0012】また、帯電制御する手法として、粒子表面
に無機酸化物微粒子や、樹脂微粒子等の微粒子を存在さ
せて、制御する方法があるが、第1の粒子と第2の粒子
との衝突や、こすれにより、前記微粒子の相手側粒子
(第1の粒子または第2の粒子)への移行、および/ま
たは、透明電極基板への移行による帯電量の低下、粉体
流動性の変化による表示コントラストの低下等の問題が
引き起こされることがある。このような、第1の粒子や
第2の粒子の表面と微粒子との位置関係の変化を回避す
ることは、第1の粒子および第2の粒子の帯電性の維持
や、流動性の維持に重要である。
に無機酸化物微粒子や、樹脂微粒子等の微粒子を存在さ
せて、制御する方法があるが、第1の粒子と第2の粒子
との衝突や、こすれにより、前記微粒子の相手側粒子
(第1の粒子または第2の粒子)への移行、および/ま
たは、透明電極基板への移行による帯電量の低下、粉体
流動性の変化による表示コントラストの低下等の問題が
引き起こされることがある。このような、第1の粒子や
第2の粒子の表面と微粒子との位置関係の変化を回避す
ることは、第1の粒子および第2の粒子の帯電性の維持
や、流動性の維持に重要である。
【0013】本発明においては、第1の粒子および第2
の粒子の双方の形状係数を特定の範囲とすることで、上
記問題点を解決している。即ち、正負に帯電し得る双方
の粒子の形状係数((L2/S)/4π×100)を、
100<形状係数≦140とすることで、粒子流動性を
向上させ、これに伴い、帯電分布の均一化、安定性、及
び表示における異帯電粒子分離速度(表示応答速度)、
表示コントラストを良好なものとすることができる。従
って、本発明の画像表示媒体は、駆動電圧を低く設定で
き、長期にわたって繰返し書換えても画像濃度の変化が
小さく、また濃度均一性の変化が小さく、安定した濃度
コントラストを得ることができる。
の粒子の双方の形状係数を特定の範囲とすることで、上
記問題点を解決している。即ち、正負に帯電し得る双方
の粒子の形状係数((L2/S)/4π×100)を、
100<形状係数≦140とすることで、粒子流動性を
向上させ、これに伴い、帯電分布の均一化、安定性、及
び表示における異帯電粒子分離速度(表示応答速度)、
表示コントラストを良好なものとすることができる。従
って、本発明の画像表示媒体は、駆動電圧を低く設定で
き、長期にわたって繰返し書換えても画像濃度の変化が
小さく、また濃度均一性の変化が小さく、安定した濃度
コントラストを得ることができる。
【0014】なお、上記説明においては、正に帯電する
第1の粒子と、負に帯電する第2の粒子とが、それぞれ
1種類ずつであることを前提とした表現を用いたが、両
者はそれぞれ1種類のみであっても2種類以上であって
も問題なく、2種類以上の場合においても、上記と同様
の作用機構により本発明の効果が発揮される。
第1の粒子と、負に帯電する第2の粒子とが、それぞれ
1種類ずつであることを前提とした表現を用いたが、両
者はそれぞれ1種類のみであっても2種類以上であって
も問題なく、2種類以上の場合においても、上記と同様
の作用機構により本発明の効果が発揮される。
【0015】[本発明における粒子の構成]本発明にお
ける粒子(以下、「本発明における粒子」とは、正負に
帯電し得る双方の粒子の総称とする。)は、形状係数=
(L2/S)/4π×100(ここでLは、Sは粒子面
積、Lは周囲長を表す)としたとき、100<形状係数
≦140であるが、好ましくは105≦形状係数≦13
0であり、さらに好ましくは110≦形状係数≦125
である。この形状係数が、100であると、粒子表面の
凹凸がないため、粒子相互の付着力や粒子と基板表面間
の付着力が増大したり、粒子相互の摩擦帯電によって、
帯電量が不安定化したり、電荷分布(帯電分布)のブロ
ード化が生じる。また、相互に摩擦された帯電粒子群の
流動性が低下し、粒子の分離移動効率の悪化して、駆動
電圧が高くなる。一方、140を超えると、粒子の表面
凹凸が大きすぎて、繰り返し表示における、粉体(粒
子)移動で生じる粒子間の衝突により、粒子表面の凹凸
がとれやすくなり(破壊されやすくなり)、粒度分布が
ブロード化し、これに伴い帯電のブロード化も発生し、
表示画像が不良化する。ここで、形状係数とは、式)形
状係数=(L2/S)/4π×100によって定義され
るトナーの形状の特性を示す指数である。この形状係数
は、走査型電子顕微鏡(SEM)により観察し、画像解
析装置ルーゼックス(ニレコ社製)を用いて、粒子の顕
微鏡写真から粒子の面積(S)と周囲長(L)を求め、
上記式から粒子形状を定量化し求めることができる。
ける粒子(以下、「本発明における粒子」とは、正負に
帯電し得る双方の粒子の総称とする。)は、形状係数=
(L2/S)/4π×100(ここでLは、Sは粒子面
積、Lは周囲長を表す)としたとき、100<形状係数
≦140であるが、好ましくは105≦形状係数≦13
0であり、さらに好ましくは110≦形状係数≦125
である。この形状係数が、100であると、粒子表面の
凹凸がないため、粒子相互の付着力や粒子と基板表面間
の付着力が増大したり、粒子相互の摩擦帯電によって、
帯電量が不安定化したり、電荷分布(帯電分布)のブロ
ード化が生じる。また、相互に摩擦された帯電粒子群の
流動性が低下し、粒子の分離移動効率の悪化して、駆動
電圧が高くなる。一方、140を超えると、粒子の表面
凹凸が大きすぎて、繰り返し表示における、粉体(粒
子)移動で生じる粒子間の衝突により、粒子表面の凹凸
がとれやすくなり(破壊されやすくなり)、粒度分布が
ブロード化し、これに伴い帯電のブロード化も発生し、
表示画像が不良化する。ここで、形状係数とは、式)形
状係数=(L2/S)/4π×100によって定義され
るトナーの形状の特性を示す指数である。この形状係数
は、走査型電子顕微鏡(SEM)により観察し、画像解
析装置ルーゼックス(ニレコ社製)を用いて、粒子の顕
微鏡写真から粒子の面積(S)と周囲長(L)を求め、
上記式から粒子形状を定量化し求めることができる。
【0016】本発明における粒子は、通常、少なくと
も、色材、及び樹脂から構成される。また、必要に応じ
て帯電制御剤が含まれてもよく、色材が帯電制御剤を兼
ねる構成であってもよい。
も、色材、及び樹脂から構成される。また、必要に応じ
て帯電制御剤が含まれてもよく、色材が帯電制御剤を兼
ねる構成であってもよい。
【0017】色材としては、以下のものが挙げられる。
黒色系の色材としては、カーボンブラック、チタンブラ
ック、磁性粉、オイルブラック、等有機、無機系の染・
顔料系の黒色材が挙げられる。白色系の色材としては、
ルチル型酸化チタン、アナターゼ型酸化チタン、亜鉛
華、鉛白、硫化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸
化ジルコニウム等の白顔料が挙げられる。その他、有彩
色の色材としては、フタロシアニン系、キナクリドン
系、アゾ系、縮合系、不溶性レーキ顔料、無機酸化物系
の染顔料を使用することができる。具体的には、アニリ
ンブルー、カルコイルブルー、クロムイエロー、ウルト
ラマリンブルー、デユポンオイルレッド、キノリンイエ
ロー、メチレンブルークロリド、フタロシアニンブル
ー、マラカイトグリーンオキサレート、ランプブラッ
ク、ローズベンガル、C.I.ピグメント・レッド4
8:1、C.I.ピグメント・レッド122、C.I.
ピグメント・レッド57:1、C.I.ピグメント・イ
エロー97、C.ブルー15:1、C.I.ピグメント
・ブルー15:3、等が代表的なものとして好適に挙げ
られる。
黒色系の色材としては、カーボンブラック、チタンブラ
ック、磁性粉、オイルブラック、等有機、無機系の染・
顔料系の黒色材が挙げられる。白色系の色材としては、
ルチル型酸化チタン、アナターゼ型酸化チタン、亜鉛
華、鉛白、硫化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸
化ジルコニウム等の白顔料が挙げられる。その他、有彩
色の色材としては、フタロシアニン系、キナクリドン
系、アゾ系、縮合系、不溶性レーキ顔料、無機酸化物系
の染顔料を使用することができる。具体的には、アニリ
ンブルー、カルコイルブルー、クロムイエロー、ウルト
ラマリンブルー、デユポンオイルレッド、キノリンイエ
ロー、メチレンブルークロリド、フタロシアニンブル
ー、マラカイトグリーンオキサレート、ランプブラッ
ク、ローズベンガル、C.I.ピグメント・レッド4
8:1、C.I.ピグメント・レッド122、C.I.
ピグメント・レッド57:1、C.I.ピグメント・イ
エロー97、C.ブルー15:1、C.I.ピグメント
・ブルー15:3、等が代表的なものとして好適に挙げ
られる。
【0018】本発明における粒子の一方は、白色である
ことことが好ましく、言い換えれば、本発明における粒
子の一方に、白色系の色材を含むことが好ましい。一方
の粒子を白色にすることにより、他方の粒子の着色力、
濃度コントラストを向上することができる。この時、一
方の粒子を白色にするための白色系の色材としては、酸
化チタンが好ましい。色材として酸化チタンを使用する
ことにより、可視光の波長の範囲において、隠蔽力を高
くでき、より、一層濃度コントラストを向上させること
ができる。白色系の色材として、特にこのましくは、
ルチル型の酸化チタンである。但し、本発明は、本発明
における粒子の一方が白色であることに制限されるもの
ではない。例えば、本発明における粒子の一方が黒色で
あることも可能である。この場合は例えば、黒色の文字
と他の色の文字や記号を切替えて表示するときに特に有
効である。
ことことが好ましく、言い換えれば、本発明における粒
子の一方に、白色系の色材を含むことが好ましい。一方
の粒子を白色にすることにより、他方の粒子の着色力、
濃度コントラストを向上することができる。この時、一
方の粒子を白色にするための白色系の色材としては、酸
化チタンが好ましい。色材として酸化チタンを使用する
ことにより、可視光の波長の範囲において、隠蔽力を高
くでき、より、一層濃度コントラストを向上させること
ができる。白色系の色材として、特にこのましくは、
ルチル型の酸化チタンである。但し、本発明は、本発明
における粒子の一方が白色であることに制限されるもの
ではない。例えば、本発明における粒子の一方が黒色で
あることも可能である。この場合は例えば、黒色の文字
と他の色の文字や記号を切替えて表示するときに特に有
効である。
【0019】色材として、帯電制御剤を兼ねるものの構
造としては、電子吸引基あるいは電子供与基をもつも
の、金属錯体等のものが挙げられる。その具体例として
は、C.I.ピグメント・バイオレット1、C.I.ピ
グメント・バイオレット3、C.I.ピグメント・バイ
オレット23、C.I.ピグメント・ブラック1等が挙
げられる。
造としては、電子吸引基あるいは電子供与基をもつも
の、金属錯体等のものが挙げられる。その具体例として
は、C.I.ピグメント・バイオレット1、C.I.ピ
グメント・バイオレット3、C.I.ピグメント・バイ
オレット23、C.I.ピグメント・ブラック1等が挙
げられる。
【0020】色材の添加量は、色材の比重を1としたと
き、粒子全体に対して1〜60質量%の範囲とすること
が好ましく、5〜50質量%の範囲とすることがより好
ましい。
き、粒子全体に対して1〜60質量%の範囲とすること
が好ましく、5〜50質量%の範囲とすることがより好
ましい。
【0021】樹脂としては、ポリオレフィン、ポリスチ
レン、アクリル樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリビニ
ルアセテート、ポリビニルアルコール、塩化ビニル、ポ
リビニルブチラール、等のポリビニル系樹脂;塩化ビニ
ルー酢酸ビニル共重合体;スチレンーアクリル酸共重合
体;オルガノシロキサン結合からなるストレートシリコ
ン樹脂、及びその変性;ポリテトラフルオロエチレン、
ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデンのようなフッ
素樹脂;ポリエステル、ポリウレタン、ポリカーボネー
ト;アミノ樹脂;エポキシ樹脂等が挙げられる。これら
は単独で使用してもよいし、複数の樹脂を混合して使用
しても良い。これら樹脂は、架橋させていてもよい。さ
らに樹脂としは、従来電子写真のトナー用の主要成分と
して知られる公知の結着樹脂を、問題なく用いることが
できる。特に架橋成分を含んだ樹脂を用いることが好ま
しい。
レン、アクリル樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリビニ
ルアセテート、ポリビニルアルコール、塩化ビニル、ポ
リビニルブチラール、等のポリビニル系樹脂;塩化ビニ
ルー酢酸ビニル共重合体;スチレンーアクリル酸共重合
体;オルガノシロキサン結合からなるストレートシリコ
ン樹脂、及びその変性;ポリテトラフルオロエチレン、
ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデンのようなフッ
素樹脂;ポリエステル、ポリウレタン、ポリカーボネー
ト;アミノ樹脂;エポキシ樹脂等が挙げられる。これら
は単独で使用してもよいし、複数の樹脂を混合して使用
しても良い。これら樹脂は、架橋させていてもよい。さ
らに樹脂としは、従来電子写真のトナー用の主要成分と
して知られる公知の結着樹脂を、問題なく用いることが
できる。特に架橋成分を含んだ樹脂を用いることが好ま
しい。
【0022】本発明における粒子には、必要に応じて、
帯電性を制御するために、帯電制御剤を添加してもよ
い。帯電制御剤としては、電子写真用トナー材料に使用
される公知のものが使用でき、例えば、セチルピリジル
クロライド、P−51、P−53(オリエント化学工業
社製)等の第4級アンモニウム塩、サリチル酸系金属錯
体、フェノール系縮合物、テトラフェニル系化合物、ま
た、酸化金属微粒子、又は、各種カップリング剤によ
り、表面処理された酸化金属微粒子をあげることができ
る。
帯電性を制御するために、帯電制御剤を添加してもよ
い。帯電制御剤としては、電子写真用トナー材料に使用
される公知のものが使用でき、例えば、セチルピリジル
クロライド、P−51、P−53(オリエント化学工業
社製)等の第4級アンモニウム塩、サリチル酸系金属錯
体、フェノール系縮合物、テトラフェニル系化合物、ま
た、酸化金属微粒子、又は、各種カップリング剤によ
り、表面処理された酸化金属微粒子をあげることができ
る。
【0023】帯電制御剤としては、無色、低着色力、ま
たは、含まれる粒子全体の色と同系色であることが望ま
しい。無色、低着色力、または、含まれる粒子全体の色
と同系色(つまり、粒子に含まれる色材の色と同系色)
の帯電制御剤をしようすることにより、選択される粒子
の色相へのインパクトを、低減することができる。ここ
で、「無色」とは、色彩を有しないことを意味し、「低
着色力」とは、含まれる粒子全体の色彩に与える影響が
小さいことを意味する。また、「含まれる粒子全体の色
と同系色」とは、それ自身色相を有するものの、含まれ
る粒子全体の色と同色ないし、近似した色相であり、結
果として、含まれる粒子全体の色彩に与える影響が小さ
いものであることを意味し、例えば、白色顔料を色材と
して含有する粒子において、白色の帯電制御剤は、「含
まれる粒子全体の色と同系色」の範疇に含まれる。いず
れにしても、帯電制御剤の色としては、「無色」、「低
着色力」、「含まれる粒子全体の色と同系色」にかかわ
らず、それが含まれる粒子の色が、所望の色となるよう
なものであればよい。
たは、含まれる粒子全体の色と同系色であることが望ま
しい。無色、低着色力、または、含まれる粒子全体の色
と同系色(つまり、粒子に含まれる色材の色と同系色)
の帯電制御剤をしようすることにより、選択される粒子
の色相へのインパクトを、低減することができる。ここ
で、「無色」とは、色彩を有しないことを意味し、「低
着色力」とは、含まれる粒子全体の色彩に与える影響が
小さいことを意味する。また、「含まれる粒子全体の色
と同系色」とは、それ自身色相を有するものの、含まれ
る粒子全体の色と同色ないし、近似した色相であり、結
果として、含まれる粒子全体の色彩に与える影響が小さ
いものであることを意味し、例えば、白色顔料を色材と
して含有する粒子において、白色の帯電制御剤は、「含
まれる粒子全体の色と同系色」の範疇に含まれる。いず
れにしても、帯電制御剤の色としては、「無色」、「低
着色力」、「含まれる粒子全体の色と同系色」にかかわ
らず、それが含まれる粒子の色が、所望の色となるよう
なものであればよい。
【0024】帯電制御剤の添加量は、好ましくは0.1
wt%〜10wt%、より好ましくは0.5〜5wt%
がよい。また、帯電制御剤の粒子中における分散単位の
大きさとしては、体積平均粒子径で、5μm以下のもの
が好適に用いられ、1μm以下のものであることが好ま
しい。また、粒子中において相溶状態で存在していても
よい。
wt%〜10wt%、より好ましくは0.5〜5wt%
がよい。また、帯電制御剤の粒子中における分散単位の
大きさとしては、体積平均粒子径で、5μm以下のもの
が好適に用いられ、1μm以下のものであることが好ま
しい。また、粒子中において相溶状態で存在していても
よい。
【0025】なお、本発明における粒子(2種類以上の
粒子)においては、そのうち少なくとも1種類が、正
に、他の少なくとも1種類が負に帯電し得る性質を有す
るように調整する必要があるが、異なる種類の粒子が衝
突したり、摩擦されたりすることで帯電するときには、
両者の帯電列の位置関係により、一方が正に、他方が負
にそれぞれ帯電する。このため、例えば、帯電制御剤を
適宜選択することにより、この帯電列の位置を適切に調
整することができる。
粒子)においては、そのうち少なくとも1種類が、正
に、他の少なくとも1種類が負に帯電し得る性質を有す
るように調整する必要があるが、異なる種類の粒子が衝
突したり、摩擦されたりすることで帯電するときには、
両者の帯電列の位置関係により、一方が正に、他方が負
にそれぞれ帯電する。このため、例えば、帯電制御剤を
適宜選択することにより、この帯電列の位置を適切に調
整することができる。
【0026】本発明における粒子には、さらに抵抗調整
剤が含有されることが好ましい。抵抗調整剤を使用する
ことにより、粒子相互間の電荷交換を早くすることが可
能となり、装置の早期安定化を達成することが可能とな
る。ここで抵抗調整剤とは、導電性の微粉末のことを意
味し、特に電荷交換や、電荷の漏洩を適度に生じる導電
性の微粉末であることが好ましい。抵抗調整剤を共存さ
せることにより、長期にわたる粒子間摩擦や、粒子−基
板表面間摩擦による粒子の荷電量の増大、いわゆるチャ
ージアップを回避することが可能となる。
剤が含有されることが好ましい。抵抗調整剤を使用する
ことにより、粒子相互間の電荷交換を早くすることが可
能となり、装置の早期安定化を達成することが可能とな
る。ここで抵抗調整剤とは、導電性の微粉末のことを意
味し、特に電荷交換や、電荷の漏洩を適度に生じる導電
性の微粉末であることが好ましい。抵抗調整剤を共存さ
せることにより、長期にわたる粒子間摩擦や、粒子−基
板表面間摩擦による粒子の荷電量の増大、いわゆるチャ
ージアップを回避することが可能となる。
【0027】抵抗調整剤としては、体積抵抗率が1×1
06Ωcm以下、好ましくは、1×104Ωcm以下の無
機微粉末が好適に挙げられる。具体的には、例えば、酸
化スズ、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、各種導電性酸
化物でコートされた微粒子、例えば、酸化スズコートさ
れた酸化チタン等などが挙げられる。抵抗調製剤として
は、無色、低着色力、または、含まれる粒子全体の色と
同系色のものであることが好ましい。これらの用語の意
義については、帯電制御剤のところで説明したものと同
様である。抵抗調整剤の添加量としては、着色粒子の色
を妨げない範囲であれば問題無く、0.1wt%〜10
wt%程度が好ましい。
06Ωcm以下、好ましくは、1×104Ωcm以下の無
機微粉末が好適に挙げられる。具体的には、例えば、酸
化スズ、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、各種導電性酸
化物でコートされた微粒子、例えば、酸化スズコートさ
れた酸化チタン等などが挙げられる。抵抗調製剤として
は、無色、低着色力、または、含まれる粒子全体の色と
同系色のものであることが好ましい。これらの用語の意
義については、帯電制御剤のところで説明したものと同
様である。抵抗調整剤の添加量としては、着色粒子の色
を妨げない範囲であれば問題無く、0.1wt%〜10
wt%程度が好ましい。
【0028】本発明における粒子の粒度としては、例え
ば、白色粒子と黒色粒子の粒子径、及び分布をほぼ同等
にすることで、いわゆる2成分現像剤のような大粒径粒
子が小粒径粒子に囲まれるという付着状態が回避される
ので、高い白色濃度および黒色濃度が得られる。変動係
数が、15%以下程度が好ましく、特に好ましくは、単
分散がよい。小粒径粒子は大粒径粒子の周囲に付着して
大きな粒子本来の色濃度を下げることがある。また、コ
ントラストは白黒粒子の混合比によっても変化すること
がある。本発明における粒子(2つの粒子)の表面積が
同等になる程度の混合比率が望ましい。これから大きく
ずれると比率の多い粒子の色が強くなることがる。但
し、同色で濃い色調の表示と淡い色調の表示でコントラ
ストを付けたい場合や、2種類の着色粒子が混合して作
り出す色で表示したい場合はこの限りではない。
ば、白色粒子と黒色粒子の粒子径、及び分布をほぼ同等
にすることで、いわゆる2成分現像剤のような大粒径粒
子が小粒径粒子に囲まれるという付着状態が回避される
ので、高い白色濃度および黒色濃度が得られる。変動係
数が、15%以下程度が好ましく、特に好ましくは、単
分散がよい。小粒径粒子は大粒径粒子の周囲に付着して
大きな粒子本来の色濃度を下げることがある。また、コ
ントラストは白黒粒子の混合比によっても変化すること
がある。本発明における粒子(2つの粒子)の表面積が
同等になる程度の混合比率が望ましい。これから大きく
ずれると比率の多い粒子の色が強くなることがる。但
し、同色で濃い色調の表示と淡い色調の表示でコントラ
ストを付けたい場合や、2種類の着色粒子が混合して作
り出す色で表示したい場合はこの限りではない。
【0029】本発明における粒子の粒径としては、一概
には言えないが、良好な画像を得るためには、体積平均
粒子径が、1〜100μm程度が好ましく、3〜30μ
m程度がより好ましく、これらの粒度分布はシャープな
ものがよく、より好ましくは、単分散であることが好ま
しい。
には言えないが、良好な画像を得るためには、体積平均
粒子径が、1〜100μm程度が好ましく、3〜30μ
m程度がより好ましく、これらの粒度分布はシャープな
ものがよく、より好ましくは、単分散であることが好ま
しい。
【0030】本発明における粒子の製造方法は、懸濁重
合、乳化重合、分散重合などの球状粒子を製造する湿式
製法や、従来の不定形粒子を製造する粉砕分級法等が挙
げられる。また、粒子の形状を揃える為に、熱処理を施
すことも好適に行うことができる。また、粒度分布を揃
える方法として、分級操作により、調整することができ
る。例えば、各種振動篩、超音波篩、空気式篩、及び湿
式篩、遠心力の原理を使用したローター回転式分級機、
風力分級機等が挙げられるが、これらに限定されるもの
ではない。これらは、単独、または、多数組み合わせる
ことにより、所望の粒度分布に調整できる。特に精密に
調整する場合は、湿式篩を使用するのが好ましい。ま
た、粒子形状を制御する方法(形状係数を制御する方
法)としては、次に示す方法等が好適に挙げられる。例
えば、特開平10−10775公報記載の溶媒にポリマ
ーを溶解し、着色剤を混合し、無機分散剤の存在下で水
系媒体中に分散し粒子化させる、所謂、懸濁重合法にお
いて、モノマーと相溶性のある(溶媒と相溶性のない、
もしくは、少ない)重合性のない有機溶媒を添加し、懸
濁重合をおこない、粒子を作製、取り出し、乾燥させる
工程で、有機溶媒を除去させる乾燥方法を適宜選択する
方法が好適に挙げられる。この乾燥方法としては凍結乾
燥法が好適に挙げられ、この凍結乾燥法においては、−
10℃ないし−200℃(好ましくは、−30℃ないし
−180℃)の範囲で行うことが好ましい。また、凍結
乾燥法は、圧力40Pa以下程度で行うが、特に13P
a以下で行うことが好ましい。ここで、有機溶媒として
は、酢酸メチル、酢酸プロピル等のエステル系溶剤、ジ
エチルエーテル等のエーテル系溶剤、メチルエチルケト
ン、メチルイソプロピルケトン、メチルイソブチルケト
ン等のケトン系溶剤、トルエン、シクロヘキサン等の炭
化水素系溶剤、ジクロロメタン、クロロホルム、トリク
ロロエチレン等のハロゲン化炭化水素系溶剤等が挙げら
れる。これらの溶媒は、ポリマーを溶解できることが好
ましく、また、水に溶解する割合が0〜30重量%程度
であるものが好ましい。また、工業化を行うに当たり、
安全性、コスト及び生産性をも考慮すると、シクロヘキ
サンが特に好ましい。また、特開2000−29297
1公報記載の小粒子を凝集させ、合一させ、所望の粒子
径に増大させる方法。また、従来公知な溶融混練、粉
砕、分級法などで得られた粒子に機械的な衝撃力(例え
ば、ハイブリダイザー(奈良機械製作所)、オングミル
(ホソカワミクロン)、θコンポ−ザー(徳寿工作所)
等)を加える方法や、加熱させる方法等でも粒子形状を
制御させるができる。
合、乳化重合、分散重合などの球状粒子を製造する湿式
製法や、従来の不定形粒子を製造する粉砕分級法等が挙
げられる。また、粒子の形状を揃える為に、熱処理を施
すことも好適に行うことができる。また、粒度分布を揃
える方法として、分級操作により、調整することができ
る。例えば、各種振動篩、超音波篩、空気式篩、及び湿
式篩、遠心力の原理を使用したローター回転式分級機、
風力分級機等が挙げられるが、これらに限定されるもの
ではない。これらは、単独、または、多数組み合わせる
ことにより、所望の粒度分布に調整できる。特に精密に
調整する場合は、湿式篩を使用するのが好ましい。ま
た、粒子形状を制御する方法(形状係数を制御する方
法)としては、次に示す方法等が好適に挙げられる。例
えば、特開平10−10775公報記載の溶媒にポリマ
ーを溶解し、着色剤を混合し、無機分散剤の存在下で水
系媒体中に分散し粒子化させる、所謂、懸濁重合法にお
いて、モノマーと相溶性のある(溶媒と相溶性のない、
もしくは、少ない)重合性のない有機溶媒を添加し、懸
濁重合をおこない、粒子を作製、取り出し、乾燥させる
工程で、有機溶媒を除去させる乾燥方法を適宜選択する
方法が好適に挙げられる。この乾燥方法としては凍結乾
燥法が好適に挙げられ、この凍結乾燥法においては、−
10℃ないし−200℃(好ましくは、−30℃ないし
−180℃)の範囲で行うことが好ましい。また、凍結
乾燥法は、圧力40Pa以下程度で行うが、特に13P
a以下で行うことが好ましい。ここで、有機溶媒として
は、酢酸メチル、酢酸プロピル等のエステル系溶剤、ジ
エチルエーテル等のエーテル系溶剤、メチルエチルケト
ン、メチルイソプロピルケトン、メチルイソブチルケト
ン等のケトン系溶剤、トルエン、シクロヘキサン等の炭
化水素系溶剤、ジクロロメタン、クロロホルム、トリク
ロロエチレン等のハロゲン化炭化水素系溶剤等が挙げら
れる。これらの溶媒は、ポリマーを溶解できることが好
ましく、また、水に溶解する割合が0〜30重量%程度
であるものが好ましい。また、工業化を行うに当たり、
安全性、コスト及び生産性をも考慮すると、シクロヘキ
サンが特に好ましい。また、特開2000−29297
1公報記載の小粒子を凝集させ、合一させ、所望の粒子
径に増大させる方法。また、従来公知な溶融混練、粉
砕、分級法などで得られた粒子に機械的な衝撃力(例え
ば、ハイブリダイザー(奈良機械製作所)、オングミル
(ホソカワミクロン)、θコンポ−ザー(徳寿工作所)
等)を加える方法や、加熱させる方法等でも粒子形状を
制御させるができる。
【0031】[本発明における基板の構成]基板は、対
向配置された一対のものであり、該一対の基板間の空隙
には前記本発明における粒子が封入される。本発明にお
いて、基板とは、導電性を有する板状体(導電性基板)
であり、画像表示媒体としての機能を持たせるために
は、一対の基板のうち少なくとも一方が透明な透明導電
性基板であることが必要となる。このとき、当該透明導
電性基板が表示基板となる。
向配置された一対のものであり、該一対の基板間の空隙
には前記本発明における粒子が封入される。本発明にお
いて、基板とは、導電性を有する板状体(導電性基板)
であり、画像表示媒体としての機能を持たせるために
は、一対の基板のうち少なくとも一方が透明な透明導電
性基板であることが必要となる。このとき、当該透明導
電性基板が表示基板となる。
【0032】導電性基板としては、基板自体が導電性で
あっても、絶縁性の支持体表面を導電化処理したもので
あってもよく、また、結晶であるか非晶質であるかは問
わない。基板自体が導電性である導電性基板としては、
アルミニウム、ステンレススチール、ニッケル、クロム
等の金属及びその合金結晶、Si,GaAs,GaP,
GaN,SiC,ZnOなどの半導体を挙げることがで
きる。
あっても、絶縁性の支持体表面を導電化処理したもので
あってもよく、また、結晶であるか非晶質であるかは問
わない。基板自体が導電性である導電性基板としては、
アルミニウム、ステンレススチール、ニッケル、クロム
等の金属及びその合金結晶、Si,GaAs,GaP,
GaN,SiC,ZnOなどの半導体を挙げることがで
きる。
【0033】絶縁性の支持体としては、高分子フィル
ム、ガラス、石英、セラミック等を挙げることができ
る。絶縁性の支持体の導電化処理は、上記基板自体が導
電性である導電性基板の具体例で挙げた金属又は金、
銀、銅等を、蒸着法、スパッター法、イオンプレーティ
ング法などにより成膜して行うことができる。
ム、ガラス、石英、セラミック等を挙げることができ
る。絶縁性の支持体の導電化処理は、上記基板自体が導
電性である導電性基板の具体例で挙げた金属又は金、
銀、銅等を、蒸着法、スパッター法、イオンプレーティ
ング法などにより成膜して行うことができる。
【0034】透明導電性基板としては、絶縁性の透明支
持体の片面に透明電極が形成された導電性基板、または
それ自体導電性を有する透明支持体が用いられる。それ
自体導電性を有する透明支持体としては、ITO、酸化
亜鉛、酸化錫、酸化鉛、酸化インジウム、ヨウ化銅等の
透明導電性材料を挙げることができる。
持体の片面に透明電極が形成された導電性基板、または
それ自体導電性を有する透明支持体が用いられる。それ
自体導電性を有する透明支持体としては、ITO、酸化
亜鉛、酸化錫、酸化鉛、酸化インジウム、ヨウ化銅等の
透明導電性材料を挙げることができる。
【0035】絶縁性の透明支持体としては、ガラス、石
英、サファイア、MgO,LiF,CaF2等の透明な
無機材料、また、弗素樹脂、ポリエステル、ポリカーボ
ネート、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、
エポキシ等の透明な有機樹脂のフィルムまたは板状体、
さらにまた、オプチカルファイバー、セルフォック光学
プレート等が使用できる。
英、サファイア、MgO,LiF,CaF2等の透明な
無機材料、また、弗素樹脂、ポリエステル、ポリカーボ
ネート、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、
エポキシ等の透明な有機樹脂のフィルムまたは板状体、
さらにまた、オプチカルファイバー、セルフォック光学
プレート等が使用できる。
【0036】上記透明支持体の片面に設ける透明電極と
しては、ITO、酸化亜鉛、酸化錫、酸化鉛、酸化イン
ジウム、ヨウ化銅等の透明導電性材料を用い、蒸着、イ
オンプレーティング、スパッタリング等の方法により形
成したもの、あるいはAl,Ni,Au等の金属を蒸着
やスパッタリングにより半透明になる程度に薄く形成し
たものが用いられる。
しては、ITO、酸化亜鉛、酸化錫、酸化鉛、酸化イン
ジウム、ヨウ化銅等の透明導電性材料を用い、蒸着、イ
オンプレーティング、スパッタリング等の方法により形
成したもの、あるいはAl,Ni,Au等の金属を蒸着
やスパッタリングにより半透明になる程度に薄く形成し
たものが用いられる。
【0037】これら基板において、対向する側の表面
は、前記粒子の帯電極性に影響を及ぼすので、適切な表
面状態の保護層を設けることも好ましい態様である。保
護層は、主に基板への接着性、透明性、および帯電列、
さらには低表面汚染性の観点から選択することができ
る。具体的な保護層の材料としては、例えばポリカーボ
ネート樹脂、ビニルシリコーン樹脂、フッ素基含有樹脂
等を挙げることができる。樹脂の選択は、使用する粒子
の主モノマーの構成、および、粒子との摩擦帯電の差が
小さいものが選択される。
は、前記粒子の帯電極性に影響を及ぼすので、適切な表
面状態の保護層を設けることも好ましい態様である。保
護層は、主に基板への接着性、透明性、および帯電列、
さらには低表面汚染性の観点から選択することができ
る。具体的な保護層の材料としては、例えばポリカーボ
ネート樹脂、ビニルシリコーン樹脂、フッ素基含有樹脂
等を挙げることができる。樹脂の選択は、使用する粒子
の主モノマーの構成、および、粒子との摩擦帯電の差が
小さいものが選択される。
【0038】[本発明の画像形成装置の実施の形態]以
下、図面を参照して本発明の画像表示媒体を用いた、本
発明の画像形成装置の実施の形態について詳細に説明す
る。なお、同様の機能を有すものは全図面通して同じ符
号を付し、その説明を省略する場合がある。
下、図面を参照して本発明の画像表示媒体を用いた、本
発明の画像形成装置の実施の形態について詳細に説明す
る。なお、同様の機能を有すものは全図面通して同じ符
号を付し、その説明を省略する場合がある。
【0039】−第1実施形態−
図1には、本実施の形態に係る画像表示媒体および画像
表示媒体に画像を形成するための画像形成装置が示され
ている。第1の実施の形態に係る画像形成装置12は、
図1に示すように電圧印加手段201を備えている。画
像表示媒体10は、画像が表示される側の表示基板14
と該表示基板14と対向する非表示基板16との間に、
スペーサ204と黒色粒子18及び白色粒子20とが封
入された構成となっている。表示基板14及び非表示基
板16には、後述するように透明電極205が付されて
いるが、非表示基板16の透明電極205は接地されて
おり、表示基板14の透明電極205は電圧印加手段2
01と接続されている。
表示媒体に画像を形成するための画像形成装置が示され
ている。第1の実施の形態に係る画像形成装置12は、
図1に示すように電圧印加手段201を備えている。画
像表示媒体10は、画像が表示される側の表示基板14
と該表示基板14と対向する非表示基板16との間に、
スペーサ204と黒色粒子18及び白色粒子20とが封
入された構成となっている。表示基板14及び非表示基
板16には、後述するように透明電極205が付されて
いるが、非表示基板16の透明電極205は接地されて
おり、表示基板14の透明電極205は電圧印加手段2
01と接続されている。
【0040】次に、画像表示媒体10の詳細について説
明する。画像表示媒体10の外側を構成する表示基板1
4および非表示基板16には、例えば50×50×1.
1mmの透明電極ITO付き7059ガラス基板を使用
する。ガラス基板の粒子と接する内側表面206はポリ
カーボネート樹脂(PC−Z)で厚さ5μmでコートさ
れている。40×40×0.3mmのシリコンゴムプレ
ート204の中央部を15×15mmの正方形に切り抜
いて空間を形成し、このシリコンゴムプレートを非表示
基板16上に設置する。例えば体積平均粒径20μmの
酸化チタン含有の球状白色微粒子20と、例えば体積平
均粒径20μmのカーボン含有球状黒色微粒子18、と
を重量比2対1の割合で混合し、この混合粒子約15m
gを前記シリコンゴムプレートの正方形に切り抜いた空
間にスクリーンを通して振るい落とす。その後、このシ
リコンゴムプレートに表示基板14を密着させ、両基板
間をダブルクリップで加圧保持して、シリコンゴムプレ
ートと両基板とを密着させ、画像表示媒体10を形成す
る。
明する。画像表示媒体10の外側を構成する表示基板1
4および非表示基板16には、例えば50×50×1.
1mmの透明電極ITO付き7059ガラス基板を使用
する。ガラス基板の粒子と接する内側表面206はポリ
カーボネート樹脂(PC−Z)で厚さ5μmでコートさ
れている。40×40×0.3mmのシリコンゴムプレ
ート204の中央部を15×15mmの正方形に切り抜
いて空間を形成し、このシリコンゴムプレートを非表示
基板16上に設置する。例えば体積平均粒径20μmの
酸化チタン含有の球状白色微粒子20と、例えば体積平
均粒径20μmのカーボン含有球状黒色微粒子18、と
を重量比2対1の割合で混合し、この混合粒子約15m
gを前記シリコンゴムプレートの正方形に切り抜いた空
間にスクリーンを通して振るい落とす。その後、このシ
リコンゴムプレートに表示基板14を密着させ、両基板
間をダブルクリップで加圧保持して、シリコンゴムプレ
ートと両基板とを密着させ、画像表示媒体10を形成す
る。
【0041】−第2実施形態−
以下、図面を参照して本発明の第2実施形態を詳細に説
明する。図2には、本実施の形態に係る単純マトリック
スを用いた画像表示媒体10に画像を形成するための画
像形成装置12が示されている。電極403An及び4
04Bn(nは正数)を単純マトリックス構造にし、電
極403An、404Bnによって挟まれた空間に帯電
性の異なる複数の粒子群を封入し、波形発生装置402
B及び電源402Aにより構成された電界発生装置40
2、或いは波形発生装置405B及び電源405Aによ
り構成された電界発生装置405により、各電極403
An、404Bnに電位を発生させ、シーケンサ406
によって電極の電位駆動タイミングを制御して、各電極
の電圧の駆動を制御し、片方の面の電極403A1〜A
nには1行単位で粒子が駆動できる電界を付与し、他方
の面の電極B1〜Bnには画像情報に応じた電界を面内
同時に付与させることができる。
明する。図2には、本実施の形態に係る単純マトリック
スを用いた画像表示媒体10に画像を形成するための画
像形成装置12が示されている。電極403An及び4
04Bn(nは正数)を単純マトリックス構造にし、電
極403An、404Bnによって挟まれた空間に帯電
性の異なる複数の粒子群を封入し、波形発生装置402
B及び電源402Aにより構成された電界発生装置40
2、或いは波形発生装置405B及び電源405Aによ
り構成された電界発生装置405により、各電極403
An、404Bnに電位を発生させ、シーケンサ406
によって電極の電位駆動タイミングを制御して、各電極
の電圧の駆動を制御し、片方の面の電極403A1〜A
nには1行単位で粒子が駆動できる電界を付与し、他方
の面の電極B1〜Bnには画像情報に応じた電界を面内
同時に付与させることができる。
【0042】図3、図4、図5に図2の任意の面での画
像形成部の断面を示す。粒子は、電極面あるいは基板面
に接触しており、基板の少なくとも一方の面は透明で粒
子の色を外部から透過してみることができるものであ
る。電極403A,404Bは、図3、図4に示すよう
に基板に埋めこまれて一体化しても、図5のように基板
と分離した形態をとってもよい。
像形成部の断面を示す。粒子は、電極面あるいは基板面
に接触しており、基板の少なくとも一方の面は透明で粒
子の色を外部から透過してみることができるものであ
る。電極403A,404Bは、図3、図4に示すよう
に基板に埋めこまれて一体化しても、図5のように基板
と分離した形態をとってもよい。
【0043】上記装置に適宜電界の設定を行なうことに
より、単純マトリックス駆動による表示が可能になる。
なお、粒子は電界に対して移動のしきい値を持つもので
あれば駆動は可能であり、粒子の色、帯電極性、帯電
量、などの制限を受けるものではない。
より、単純マトリックス駆動による表示が可能になる。
なお、粒子は電界に対して移動のしきい値を持つもので
あれば駆動は可能であり、粒子の色、帯電極性、帯電
量、などの制限を受けるものではない。
【0044】−第3実施形態−
以下、図面を参照して本発明の第3実施形態を詳細に説
明する。第3実施形態は印字電極を用いる画像形成装置
である。図6及び図7(A)に示すように、印字電極1
1は、基板13と、直径が例えば100μmの複数の電
極15とから構成される。画像形成装置12は、印字電
極11、対向電極26、電源28等を備えている。
明する。第3実施形態は印字電極を用いる画像形成装置
である。図6及び図7(A)に示すように、印字電極1
1は、基板13と、直径が例えば100μmの複数の電
極15とから構成される。画像形成装置12は、印字電
極11、対向電極26、電源28等を備えている。
【0045】また、複数の電極15は、図7(A)に示
すように、表示基板14の片側の面に画像表示媒体10
の搬送方向(図中矢印B方向)と略直交する方向(すな
わち、主走査方向)に沿って画像の解像度に応じて所定
間隔に1列に並べられている。電極15は、図7(B)
に示すように正方形でもよいし、図7(C)に示すよう
にマトリックス状に配置されていてもよい。
すように、表示基板14の片側の面に画像表示媒体10
の搬送方向(図中矢印B方向)と略直交する方向(すな
わち、主走査方向)に沿って画像の解像度に応じて所定
間隔に1列に並べられている。電極15は、図7(B)
に示すように正方形でもよいし、図7(C)に示すよう
にマトリックス状に配置されていてもよい。
【0046】各電極15には、図8に示すように、AC
電源17AとDC電源17Bとが接続制御部19を介し
て接続されている。接続制御部19は、一端が電極15
に接続され、かつ、他端がAC電源17Aに接続された
スイッチ21Aと、一旦が電極15に接続され、かつ、
他端がDC電源17Bに接続されたスイッチ21Bから
なる複数のスイッチで構成されている。
電源17AとDC電源17Bとが接続制御部19を介し
て接続されている。接続制御部19は、一端が電極15
に接続され、かつ、他端がAC電源17Aに接続された
スイッチ21Aと、一旦が電極15に接続され、かつ、
他端がDC電源17Bに接続されたスイッチ21Bから
なる複数のスイッチで構成されている。
【0047】このスイッチは制御部60によりオンオフ
制御され、AC電源17A及びDC電源17Bと電極1
5とを電気的に接続する。これにより、交流電圧や直流
電圧、又は交流電圧と直流電圧とを重畳した電圧を印加
することができる。
制御され、AC電源17A及びDC電源17Bと電極1
5とを電気的に接続する。これにより、交流電圧や直流
電圧、又は交流電圧と直流電圧とを重畳した電圧を印加
することができる。
【0048】次に、第3の実施の形態における作用を説
明する。まず、画像表示媒体10が図示しない搬送手段
により図中矢印B方向へ搬送され、印字電極11と対向
電極26との間に搬送されると、制御部60は、接続制
御部19に指示して全てのスイッチ21Aをオンさせ
る。これにより、すべての電極15にAC電源17Aか
ら交流電圧が印加される。ここで画像表示媒体は電極を
持たない一対の基板内の空間に2種類以上の粒子群が封
入された媒体である。交流電圧が電極15に印加される
と、画像表示媒体10内の黒色粒子18及び白色粒子2
0が表示基板14と非表示基板16との間を往復運動す
る。これにより、粒子同士の摩擦や粒子と基板との摩擦
により黒色粒子18及び白色粒子20は摩擦帯電され、
例えば黒色粒子18がプラスに帯電され、白色粒子20
は帯電されないか、又はマイナスに帯電される。なお、
以下では、白色粒子20はマイナスに帯電されるものと
して説明する。そして、制御部60は、接続制御部19
に指示して画像データに応じた位置の電極15に対応す
るスイッチ17Bのみをオンさせ、画像データに応じた
位置の電極15に直流電圧を印加させる。例えば、非画
像部に直流電圧を印加し、画像部には直流電圧を印加し
ないようにする。これにより、電極15に直流電圧が印
加されていた場合、図4に示すように印字電極11が表
示基板14と対向する部分にあったプラスに帯電された
黒色粒子18は、電界の作用により非表示基板16側へ
移動する。また、非表示基板16側にあったマイナスに
帯電された白色粒子20は電界の作用により表示基板1
4側へ移動する。従って、表示基板14側には白色粒子
20のみが現れるため、非画像部に対応する部分に画像
は表示されない。
明する。まず、画像表示媒体10が図示しない搬送手段
により図中矢印B方向へ搬送され、印字電極11と対向
電極26との間に搬送されると、制御部60は、接続制
御部19に指示して全てのスイッチ21Aをオンさせ
る。これにより、すべての電極15にAC電源17Aか
ら交流電圧が印加される。ここで画像表示媒体は電極を
持たない一対の基板内の空間に2種類以上の粒子群が封
入された媒体である。交流電圧が電極15に印加される
と、画像表示媒体10内の黒色粒子18及び白色粒子2
0が表示基板14と非表示基板16との間を往復運動す
る。これにより、粒子同士の摩擦や粒子と基板との摩擦
により黒色粒子18及び白色粒子20は摩擦帯電され、
例えば黒色粒子18がプラスに帯電され、白色粒子20
は帯電されないか、又はマイナスに帯電される。なお、
以下では、白色粒子20はマイナスに帯電されるものと
して説明する。そして、制御部60は、接続制御部19
に指示して画像データに応じた位置の電極15に対応す
るスイッチ17Bのみをオンさせ、画像データに応じた
位置の電極15に直流電圧を印加させる。例えば、非画
像部に直流電圧を印加し、画像部には直流電圧を印加し
ないようにする。これにより、電極15に直流電圧が印
加されていた場合、図4に示すように印字電極11が表
示基板14と対向する部分にあったプラスに帯電された
黒色粒子18は、電界の作用により非表示基板16側へ
移動する。また、非表示基板16側にあったマイナスに
帯電された白色粒子20は電界の作用により表示基板1
4側へ移動する。従って、表示基板14側には白色粒子
20のみが現れるため、非画像部に対応する部分に画像
は表示されない。
【0049】一方、電極15に直流電圧が印加されてい
ない場合、印字電極11が表示基板14と対向する部分
にあったプラスに帯電された黒色粒子18は、電界の作
用に表示基板14側にそのまま維持される。また、非表
示基板16側にあったプラスに帯電された黒色粒子18
は電界の作用により表示基板14側へ移動する。従っ
て、表示基板14側には黒色粒子18のみが現れるた
め、画像部に対応する部分に画像が表示される。
ない場合、印字電極11が表示基板14と対向する部分
にあったプラスに帯電された黒色粒子18は、電界の作
用に表示基板14側にそのまま維持される。また、非表
示基板16側にあったプラスに帯電された黒色粒子18
は電界の作用により表示基板14側へ移動する。従っ
て、表示基板14側には黒色粒子18のみが現れるた
め、画像部に対応する部分に画像が表示される。
【0050】これにより、表示基板14側には黒色粒子
18のみが現れるため、画像部に対応する部分に画像が
表示される。
18のみが現れるため、画像部に対応する部分に画像が
表示される。
【0051】このようにして、画像に応じて黒色粒子1
8及び白色粒子20が移動し、表示基板14側に画像が
表示される。なお、白色粒子20が帯電されていない場
合、黒色粒子18のみが電界の影響を受けて移動する。
画像が表示されない部位での黒色粒子18は非表示基板
16に移動し、表示基板14側からは白色粒子20によ
って隠蔽されるため画像の表示は可能である。また、画
像表示媒体10の基板間に発生していた電界が消失した
後も、粒子固有の付着力により表示された画像は維持さ
れる。また、これらの粒子は、基板間に電界が発生すれ
ば再び移動することができるため、画像形成装置12に
より繰り返し画像を表示させることができる。
8及び白色粒子20が移動し、表示基板14側に画像が
表示される。なお、白色粒子20が帯電されていない場
合、黒色粒子18のみが電界の影響を受けて移動する。
画像が表示されない部位での黒色粒子18は非表示基板
16に移動し、表示基板14側からは白色粒子20によ
って隠蔽されるため画像の表示は可能である。また、画
像表示媒体10の基板間に発生していた電界が消失した
後も、粒子固有の付着力により表示された画像は維持さ
れる。また、これらの粒子は、基板間に電界が発生すれ
ば再び移動することができるため、画像形成装置12に
より繰り返し画像を表示させることができる。
【0052】このように、空気を媒体として帯電した粒
子を電界により移動させるため、安全性が高い。また、
空気は粘性抵抗が低いため、高速応答性を満足させるこ
ともできる。
子を電界により移動させるため、安全性が高い。また、
空気は粘性抵抗が低いため、高速応答性を満足させるこ
ともできる。
【0053】−第4実施形態−
以下、図面を参照して本発明の第4実施形態を詳細に説
明する。第4の実施形態は静電潜像担時体を用いる画像
形成装置である。図9には、第4実施形態における画像
形成装置12が示されている。画像形成装置12は、静
電潜像形成部22、ドラム状の静電潜像担持体24、対
向電極26、直流電圧電源28等を備えている。
明する。第4の実施形態は静電潜像担時体を用いる画像
形成装置である。図9には、第4実施形態における画像
形成装置12が示されている。画像形成装置12は、静
電潜像形成部22、ドラム状の静電潜像担持体24、対
向電極26、直流電圧電源28等を備えている。
【0054】静電潜像形成部22は、帯電装置80、光
ビーム走査装置82を備えている。この場合、静電潜像
担持体24は、感光体ドラム24を使用することができ
る。感光体ドラム24は、ドラム状にしたアルミニウム
やSUSなどの導電性基体24Aに光導電層24Bを形
成したもので、光導電層としては公知の種々の材料を使
用することができる。たとえばα−Si,α−Se,A
s2Se3などの無機光導電性材料や、PVK/TNFな
どの有機光導電性材料を用いることができ、これらはプ
ラズマCVDや蒸着法やディッピング法などにより形成
することができる。また必要に応じて電荷輸送層やオー
バーコート層等を形成してもよい。
ビーム走査装置82を備えている。この場合、静電潜像
担持体24は、感光体ドラム24を使用することができ
る。感光体ドラム24は、ドラム状にしたアルミニウム
やSUSなどの導電性基体24Aに光導電層24Bを形
成したもので、光導電層としては公知の種々の材料を使
用することができる。たとえばα−Si,α−Se,A
s2Se3などの無機光導電性材料や、PVK/TNFな
どの有機光導電性材料を用いることができ、これらはプ
ラズマCVDや蒸着法やディッピング法などにより形成
することができる。また必要に応じて電荷輸送層やオー
バーコート層等を形成してもよい。
【0055】帯電装置80は、静電潜像担持体24の表
面を所望の電位に一様に帯電する。帯電装置80は、感
光体ドラム24の表面を任意の電位に帯電させられるも
のであればよく、本実施の形態では電極ワイヤに高電圧
を印加し、静電潜像担持体24との間でコロナ放電を発
生させて、感光体ドラム24の表面を一様に帯電するコ
ロトロンを使用したものとする。この他にも、導電性の
ロール部材、ブラシやフィルム部材等を感光体ドラム2
4に接触させ、これに電圧を印加して感光体ドラム表面
を帯電するものなど、公知の種々の帯電器を使用するこ
とができる。
面を所望の電位に一様に帯電する。帯電装置80は、感
光体ドラム24の表面を任意の電位に帯電させられるも
のであればよく、本実施の形態では電極ワイヤに高電圧
を印加し、静電潜像担持体24との間でコロナ放電を発
生させて、感光体ドラム24の表面を一様に帯電するコ
ロトロンを使用したものとする。この他にも、導電性の
ロール部材、ブラシやフィルム部材等を感光体ドラム2
4に接触させ、これに電圧を印加して感光体ドラム表面
を帯電するものなど、公知の種々の帯電器を使用するこ
とができる。
【0056】光ビーム走査装置82は、帯電された静電
潜像担持体24の表面を画像信号に基づいて微小スポッ
ト光を照射し、静電潜像担持体24上に静電潜像を形成
する。光ビーム走査装置82は、画像情報にしたがって
感光体ドラム24表面に光ビームを照射し、一様に帯電
された感光体ドラム24上に静電潜像を形成するもので
あればよく、本実施の形態ではポリゴンミラー84、折
り返しミラー86、図示しない光源やレンズ等を備えた
結像光学系により、所定のスポット径に調整されたレー
ザビームを画像信号に応じてオンオフさせながらポリゴ
ンミラー84によって感光体ドラム24の表面を光走査
させるROS(RasterOutputScanne
r)装置とする。この他にもLEDを所望の解像度に応
じて並べたLEDヘッド等を使用してもよい。なお、静
電潜像担持体24の導電性基体24Aは接地されてい
る。また、静電潜像担持体24は、図中矢印A方向へ回
転する。
潜像担持体24の表面を画像信号に基づいて微小スポッ
ト光を照射し、静電潜像担持体24上に静電潜像を形成
する。光ビーム走査装置82は、画像情報にしたがって
感光体ドラム24表面に光ビームを照射し、一様に帯電
された感光体ドラム24上に静電潜像を形成するもので
あればよく、本実施の形態ではポリゴンミラー84、折
り返しミラー86、図示しない光源やレンズ等を備えた
結像光学系により、所定のスポット径に調整されたレー
ザビームを画像信号に応じてオンオフさせながらポリゴ
ンミラー84によって感光体ドラム24の表面を光走査
させるROS(RasterOutputScanne
r)装置とする。この他にもLEDを所望の解像度に応
じて並べたLEDヘッド等を使用してもよい。なお、静
電潜像担持体24の導電性基体24Aは接地されてい
る。また、静電潜像担持体24は、図中矢印A方向へ回
転する。
【0057】対向電極26は、例えば弾性を有した導電
性ロール部材で構成されている。これにより、画像表示
媒体10とより密着させることができる。また、対向電
極26は、静電潜像担持体24と図中矢印B方向へ図示
しない搬送手段により搬送される画像表示媒体10を挟
んで対向した位置に配置されている。対向電極26は、
直流電圧電源28が接続されている。対向電極26は、
この直流電圧電源28によりバイアス電圧VBが印加さ
れる。この印加するバイアス電圧VBは、例えば図10
に示すように、静電潜像担持体24上の正の電荷が帯電
した部分の電位をVH、帯電されていない部分の電位を
VLとした場合、両者の中間の電位となるような電圧と
する。また、対向電極26は矢印C方向に回転する。
性ロール部材で構成されている。これにより、画像表示
媒体10とより密着させることができる。また、対向電
極26は、静電潜像担持体24と図中矢印B方向へ図示
しない搬送手段により搬送される画像表示媒体10を挟
んで対向した位置に配置されている。対向電極26は、
直流電圧電源28が接続されている。対向電極26は、
この直流電圧電源28によりバイアス電圧VBが印加さ
れる。この印加するバイアス電圧VBは、例えば図10
に示すように、静電潜像担持体24上の正の電荷が帯電
した部分の電位をVH、帯電されていない部分の電位を
VLとした場合、両者の中間の電位となるような電圧と
する。また、対向電極26は矢印C方向に回転する。
【0058】次に、第4実施形態における作用を説明す
る。静電潜像担持体24が図9において矢印A方向に回
転開始されると、静電潜像形成部22により静電潜像担
持体24上に静電潜像が形成される。一方、画像表示媒
体10は、図示しない搬送手段により図中矢印B方向へ
搬送され、静電潜像担持体24と対向電極26との間に
搬送される。
る。静電潜像担持体24が図9において矢印A方向に回
転開始されると、静電潜像形成部22により静電潜像担
持体24上に静電潜像が形成される。一方、画像表示媒
体10は、図示しない搬送手段により図中矢印B方向へ
搬送され、静電潜像担持体24と対向電極26との間に
搬送される。
【0059】ここで、対向電極26は図10に示すよう
なバイアス電圧VBが印加されており、対向電極26と
対向する位置の静電潜像担持体24の電位はVHとなっ
ている。このため、静電潜像担持体24の表示基板14
と対向する部分が正の電荷で帯電されていた場合(非画
像部)で、かつ表示基板14の静電潜像担持体24と対
向する部分に黒色粒子18が付着していた場合には、正
に帯電している黒色粒子18は、表示基板14側から非
表示基板16側へ移動し、非表示基板16に付着する。
これにより、表示基板14側には白色粒子20のみが現
れるため、非画像部に対応する部分に画像は表示されな
い。
なバイアス電圧VBが印加されており、対向電極26と
対向する位置の静電潜像担持体24の電位はVHとなっ
ている。このため、静電潜像担持体24の表示基板14
と対向する部分が正の電荷で帯電されていた場合(非画
像部)で、かつ表示基板14の静電潜像担持体24と対
向する部分に黒色粒子18が付着していた場合には、正
に帯電している黒色粒子18は、表示基板14側から非
表示基板16側へ移動し、非表示基板16に付着する。
これにより、表示基板14側には白色粒子20のみが現
れるため、非画像部に対応する部分に画像は表示されな
い。
【0060】一方、静電潜像担持体24の表示基板14
と対向する部分が正の電荷で帯電されていない場合(画
像部)で、かつ非表示基板16の対向電極26と対向す
る部分に黒色粒子18が付着していた場合には、対向電
極26と対向する位置の静電潜像担持体24の電位はV
Lとなっているので、帯電された黒色粒子18は、非表
示基板16側から表示基板14側へ移動し、表示基板1
4に付着する。これにより、表示基板14側には黒色粒
子18のみが現れるため、画像部に対応する部分に画像
が表示される。
と対向する部分が正の電荷で帯電されていない場合(画
像部)で、かつ非表示基板16の対向電極26と対向す
る部分に黒色粒子18が付着していた場合には、対向電
極26と対向する位置の静電潜像担持体24の電位はV
Lとなっているので、帯電された黒色粒子18は、非表
示基板16側から表示基板14側へ移動し、表示基板1
4に付着する。これにより、表示基板14側には黒色粒
子18のみが現れるため、画像部に対応する部分に画像
が表示される。
【0061】このようにして、画像に応じて黒色粒子1
8が移動し、表示基板14側に画像が表示される。な
お、画像表示媒体10の基板間に発生していた電界が消
失した後も、粒子固有の付着力及び粒子と基板間の鏡像
力により表示された画像は維持される。また、黒色粒子
18及び白色粒子20は、基板間に電界が発生すれば再
び移動することができるため、画像形成装置12により
繰り返し画像を表示させることができる。
8が移動し、表示基板14側に画像が表示される。な
お、画像表示媒体10の基板間に発生していた電界が消
失した後も、粒子固有の付着力及び粒子と基板間の鏡像
力により表示された画像は維持される。また、黒色粒子
18及び白色粒子20は、基板間に電界が発生すれば再
び移動することができるため、画像形成装置12により
繰り返し画像を表示させることができる。
【0062】このように、対向電極26にバイアス電圧
が印加されているため、黒色粒子18が表示基板14、
非表示基板16の何れの基板に付着している場合であっ
ても黒色粒子18を移動させることができる。このた
め、黒色粒子18を予め一方の基板側に付着させておく
必要がない。また、コントラスト及び尖鋭度の高い画像
を形成することができる。さらに、空気を媒体として帯
電した粒子を電界により移動させるため、安全性が高
い。また、空気は粘性抵抗が低いため、高速応答性を満
足させることもできる。
が印加されているため、黒色粒子18が表示基板14、
非表示基板16の何れの基板に付着している場合であっ
ても黒色粒子18を移動させることができる。このた
め、黒色粒子18を予め一方の基板側に付着させておく
必要がない。また、コントラスト及び尖鋭度の高い画像
を形成することができる。さらに、空気を媒体として帯
電した粒子を電界により移動させるため、安全性が高
い。また、空気は粘性抵抗が低いため、高速応答性を満
足させることもできる。
【0063】以上、図面を参照して本発明の画像表示媒
体を用いた、本発明の画像形成装置の実施の形態につい
て説明するしたが、上記本発明における粒子を用いる以
外、これら実施の形態に限定されるわけではなく、所望
に応じた構成とすることができる。また、粒子の色の組
合せを黒、白としたが、この組合せに限定されるわけで
はなく、所望に応じて適宜選択することができる。
体を用いた、本発明の画像形成装置の実施の形態につい
て説明するしたが、上記本発明における粒子を用いる以
外、これら実施の形態に限定されるわけではなく、所望
に応じた構成とすることができる。また、粒子の色の組
合せを黒、白としたが、この組合せに限定されるわけで
はなく、所望に応じて適宜選択することができる。
【0064】
【実施例】以下、本発明を、実施例を挙げてさらに具体
的に説明する。ただし、これら各実施例は、本発明を制
限するものではない。なお、以下の実施例および比較例
においては、既述の[本発明の画像形成装置の実施の形
態]の項で説明した第1の実施の形態に係る画像表示媒
体ないし画像形成装置(図1の構成の画像表示媒体ない
し画像形成装置)を用い、白色粒子20および黒色粒子
18の構成を変えることにより、本発明の効果を確認す
ることとした。このとき、各部材の大きさ、材質等も既
述の[本発明の画像形成装置の実施の形態]の項で説明
したものと同様とした。
的に説明する。ただし、これら各実施例は、本発明を制
限するものではない。なお、以下の実施例および比較例
においては、既述の[本発明の画像形成装置の実施の形
態]の項で説明した第1の実施の形態に係る画像表示媒
体ないし画像形成装置(図1の構成の画像表示媒体ない
し画像形成装置)を用い、白色粒子20および黒色粒子
18の構成を変えることにより、本発明の効果を確認す
ることとした。このとき、各部材の大きさ、材質等も既
述の[本発明の画像形成装置の実施の形態]の項で説明
したものと同様とした。
【0065】(白色粒子−1の作製)
―分散液Aの調製―
下記組成を混合し、10mmΦのジルコニアボールにて
ボールミル粉砕を20時間実施しして分散液Aを調製し
た。 <組成> ・メタクリル酸シクロヘキシル ・・・・53重量部 ・酸化チタン ・・・・45重量部 (タイペークCR63:石原産業社製) ・帯電制御剤 ・・・・2重量部 (COPY CHARGE PSY VP2038:クラリアントジャパン社製 ) ・シクロヘキサン ・・・・5重量部
ボールミル粉砕を20時間実施しして分散液Aを調製し
た。 <組成> ・メタクリル酸シクロヘキシル ・・・・53重量部 ・酸化チタン ・・・・45重量部 (タイペークCR63:石原産業社製) ・帯電制御剤 ・・・・2重量部 (COPY CHARGE PSY VP2038:クラリアントジャパン社製 ) ・シクロヘキサン ・・・・5重量部
【0066】―分散液Bの調製―
下記下記組成を混合し、分散液Aと同様にボールミルに
て微粉砕して分散液Bを調製した。 <組成> ・炭酸カルシウム ・・・・40重量部 ・水 ・・・・60重量部
て微粉砕して分散液Bを調製した。 <組成> ・炭酸カルシウム ・・・・40重量部 ・水 ・・・・60重量部
【0067】―混合液Cの調製―
下記組成を混合し、超音波機で脱気を10分間行い、つ
いで乳化機で攪拌して混合液Cを調製した。 <組成> ・2%セロゲン水溶液 ・・・・4.3g ・分散液B ・・・・8.5g ・20%食塩水 ・・・・50g
いで乳化機で攪拌して混合液Cを調製した。 <組成> ・2%セロゲン水溶液 ・・・・4.3g ・分散液B ・・・・8.5g ・20%食塩水 ・・・・50g
【0068】分散液A35gとジビニルベンゼン1g
と、重合開始剤AIBN0.35gとを秤量して充分混
合し、超音波機で脱気を10分行った。この混合液を上
記混合液Cの中に入れ、乳化機で乳化を実施した。次
に、この乳化液を瓶に入れ、シリコーン詮をし、注射針
を使用し、減圧脱気を充分行い、窒素ガスで封入する。
次に、60℃で10時間反応させ粒子を得た。冷却後、
粒子を含む分散液を、凍結乾燥機により−35℃、0.
1Paの下で2日間シクロヘキサンを除いた。得られた
微粒子粉をイオン交換水中に分散させ、塩酸水で炭酸カ
ルシウムを分解させ、ろ過を行う。その後充分な蒸留水
で洗浄し、目開き:20μm、25μmのナイロン篩に
かけ、粒度を揃えた。これを乾燥させ、平均粒子径23
μmの白色粒子―1を得た。得られた粒子をSEM写真
で観察したところ球形であり、形状係数をもとめたとこ
ろ、形状係数は、107であった。
と、重合開始剤AIBN0.35gとを秤量して充分混
合し、超音波機で脱気を10分行った。この混合液を上
記混合液Cの中に入れ、乳化機で乳化を実施した。次
に、この乳化液を瓶に入れ、シリコーン詮をし、注射針
を使用し、減圧脱気を充分行い、窒素ガスで封入する。
次に、60℃で10時間反応させ粒子を得た。冷却後、
粒子を含む分散液を、凍結乾燥機により−35℃、0.
1Paの下で2日間シクロヘキサンを除いた。得られた
微粒子粉をイオン交換水中に分散させ、塩酸水で炭酸カ
ルシウムを分解させ、ろ過を行う。その後充分な蒸留水
で洗浄し、目開き:20μm、25μmのナイロン篩に
かけ、粒度を揃えた。これを乾燥させ、平均粒子径23
μmの白色粒子―1を得た。得られた粒子をSEM写真
で観察したところ球形であり、形状係数をもとめたとこ
ろ、形状係数は、107であった。
【0069】(黒色粒子−1の作製)分散液Aの代わり
に、下記分散液Kを用いた以外は、白色粒子−1と同様
にして平均粒子径23.2μmの黒色粒子―1を得た。
得られた粒子をSEM写真で観察したところ球形であ
り、形状係数をもとめたところ、形状係数は、110で
あった。
に、下記分散液Kを用いた以外は、白色粒子−1と同様
にして平均粒子径23.2μmの黒色粒子―1を得た。
得られた粒子をSEM写真で観察したところ球形であ
り、形状係数をもとめたところ、形状係数は、110で
あった。
【0070】―分散液Kの調製―
下記組成を混合し、10mmΦのジルコニアボールにて
ボールミル粉砕を20時間実施して分散液Kを調製し
た。 <組成> ・スチレンモノマー ・・・・87重量部 ・黒顔料 ・・・・10重量部 カーボンブラック(CF9:三菱化学製) ・シクロヘキサン ・・・・5重量部
ボールミル粉砕を20時間実施して分散液Kを調製し
た。 <組成> ・スチレンモノマー ・・・・87重量部 ・黒顔料 ・・・・10重量部 カーボンブラック(CF9:三菱化学製) ・シクロヘキサン ・・・・5重量部
【0071】(黒色粒子−2の作製)分散液Aの代わり
に、下記分散液K’を用いた以外は、白色粒子−1と同
様にして平均粒子径23.3μmの黒色粒子―1を得
た。得られた粒子をSEM写真で観察したところ球形で
あり、形状係数をもとめたところ、形状係数は、102
であった。
に、下記分散液K’を用いた以外は、白色粒子−1と同
様にして平均粒子径23.3μmの黒色粒子―1を得
た。得られた粒子をSEM写真で観察したところ球形で
あり、形状係数をもとめたところ、形状係数は、102
であった。
【0072】―分散液K’の調製―
下記組成を混合し、10mmΦのジルコニアボールにて
ボールミル粉砕を20時間実施して分散液K’を調製し
た。 ・スチレンモノマー ・・・・87重量部 ・黒顔料 ・・・・10重量部 カーボンブラック(CF9:三菱化学製) ・シクロヘキサン ・・・・2重量部
ボールミル粉砕を20時間実施して分散液K’を調製し
た。 ・スチレンモノマー ・・・・87重量部 ・黒顔料 ・・・・10重量部 カーボンブラック(CF9:三菱化学製) ・シクロヘキサン ・・・・2重量部
【0073】(黒色粒子−3の作製)分散液Aの代わり
に、下記分散液K’’を用い、さらにシクロヘキサン除
去工程において、分散液を1.3×104Pa,30℃
で5時間乾燥させた以外は、白色粒子−1と同様にして
平均粒子径22.2μmの黒色粒子―3を得た。得られ
た粒子をSEM写真で観察したところ球形であり、形状
係数をもとめたところ、形状係数は、135であった。
に、下記分散液K’’を用い、さらにシクロヘキサン除
去工程において、分散液を1.3×104Pa,30℃
で5時間乾燥させた以外は、白色粒子−1と同様にして
平均粒子径22.2μmの黒色粒子―3を得た。得られ
た粒子をSEM写真で観察したところ球形であり、形状
係数をもとめたところ、形状係数は、135であった。
【0074】―分散液K’’の調製―
下記組成を混合し、10mmΦのジルコニアボールにて
ボールミル粉砕を20時間実施して分散液K’’を調製
した。 ・スチレンモノマー ・・・・87重量部 ・黒顔料 ・・・・10重量部 カーボンブラック(CF9:三菱化学製) ・シクロヘキサン ・・・・10重量部
ボールミル粉砕を20時間実施して分散液K’’を調製
した。 ・スチレンモノマー ・・・・87重量部 ・黒顔料 ・・・・10重量部 カーボンブラック(CF9:三菱化学製) ・シクロヘキサン ・・・・10重量部
【0075】(黒色粒子−4の作製)スチレン−ブチル
アクリレート共重合樹脂(ガラス転移点:73℃)10
0重量部、及びカーボンブラック(CF9:三菱化学
製)10重量部を秤量し、バンバリ−ミキサーにて、加
熱溶融混練を行った。これをハンマーミルにて粗粉砕を
実施し、ついで、ジェットミルにて微粉砕を行った。こ
れをエルボージェットにて分級し、更に、ハイブリダイ
ザー(奈良機械製作所)にて、球形化処理を実施した。
これを更に分級し、平均粒子径22.2μmの黒色粒子
―4を得た。得られた粒子をSEM写真で観察したとこ
ろほぼ球形であり、形状係数をもとめたところ、形状係
数は、143であった。
アクリレート共重合樹脂(ガラス転移点:73℃)10
0重量部、及びカーボンブラック(CF9:三菱化学
製)10重量部を秤量し、バンバリ−ミキサーにて、加
熱溶融混練を行った。これをハンマーミルにて粗粉砕を
実施し、ついで、ジェットミルにて微粉砕を行った。こ
れをエルボージェットにて分級し、更に、ハイブリダイ
ザー(奈良機械製作所)にて、球形化処理を実施した。
これを更に分級し、平均粒子径22.2μmの黒色粒子
―4を得た。得られた粒子をSEM写真で観察したとこ
ろほぼ球形であり、形状係数をもとめたところ、形状係
数は、143であった。
【0076】(黒色粒子−5の作製)分散液Aの代わり
に、下記分散液K’’’を用い、さらにシクロヘキサン
除去工程において、分散液を1.3×104Pa,30
℃で5時間乾燥させた以外は、白色粒子−1と同様にし
て平均粒子径21.2μmの黒色粒子―5を得た。得ら
れた粒子をSEM写真で観察したところ球形であり、形
状係数をもとめたところ、形状係数は、120であっ
た。
に、下記分散液K’’’を用い、さらにシクロヘキサン
除去工程において、分散液を1.3×104Pa,30
℃で5時間乾燥させた以外は、白色粒子−1と同様にし
て平均粒子径21.2μmの黒色粒子―5を得た。得ら
れた粒子をSEM写真で観察したところ球形であり、形
状係数をもとめたところ、形状係数は、120であっ
た。
【0077】―分散液K’’’の調製―
下記組成を混合し、10mmΦのジルコニアボールにて
ボールミル粉砕を20時間実施して分散液K’’’を調
製した。 ・スチレンモノマー ・・・・89重量部 ・黒顔料 ・・・・8重量部 カーボンブラック(CF9:三菱化学製) ・シクロヘキサン ・・・・8重量部
ボールミル粉砕を20時間実施して分散液K’’’を調
製した。 ・スチレンモノマー ・・・・89重量部 ・黒顔料 ・・・・8重量部 カーボンブラック(CF9:三菱化学製) ・シクロヘキサン ・・・・8重量部
【0078】<実施例1〜4、比較例1>表1に従って
白色粒子と黒色粒子とを混合し、この混合物を、先の実
施形態で説明した第1の実施の形態に係る画像表示媒体
および画像表示媒体に画像を形成するための画像形成装
置における対向配置された基板(表示基板14、非表示
基板16)間の空隙に封入し、実施例、及び比較例の画
像表示媒体および画像表示媒体とした。このとき、白色
粒子と黒色粒子との配合比率(個数基準)としては、白
色粒子:黒色粒子=2:1となるようにした。
白色粒子と黒色粒子とを混合し、この混合物を、先の実
施形態で説明した第1の実施の形態に係る画像表示媒体
および画像表示媒体に画像を形成するための画像形成装
置における対向配置された基板(表示基板14、非表示
基板16)間の空隙に封入し、実施例、及び比較例の画
像表示媒体および画像表示媒体とした。このとき、白色
粒子と黒色粒子との配合比率(個数基準)としては、白
色粒子:黒色粒子=2:1となるようにした。
【0079】(評価)得られた画像表示媒体および画像
形成装置について、以下に示す評価を行った。
形成装置について、以下に示す評価を行った。
【0080】−駆動電圧−
白色粒子20と黒色粒子18とを重量比2:1で混合し
た二粒子の所定量を封入した上記画像表示媒体10の表
示基板14の透明電極に直流電圧135Vを印加する
と、非表示基板16側にあった負極性に帯電された白色
粒子20の一部が電界の作用により表示基板14側へ移
動し初め、直流電圧(駆動電圧)を印加すると表示基板
14側へ多くの白色粒子20が移動して表示濃度はほぼ
飽和する。この時、正極性に帯電された黒色粒子18は
非表示基板16側へ移動する。このあと、電圧を0Vと
しても、表示基板上の粒子は移動せず、表示濃度に変化
はなかった。このとき印加する直流電圧を駆動電圧と
し、この駆動電圧を表1に示す。
た二粒子の所定量を封入した上記画像表示媒体10の表
示基板14の透明電極に直流電圧135Vを印加する
と、非表示基板16側にあった負極性に帯電された白色
粒子20の一部が電界の作用により表示基板14側へ移
動し初め、直流電圧(駆動電圧)を印加すると表示基板
14側へ多くの白色粒子20が移動して表示濃度はほぼ
飽和する。この時、正極性に帯電された黒色粒子18は
非表示基板16側へ移動する。このあと、電圧を0Vと
しても、表示基板上の粒子は移動せず、表示濃度に変化
はなかった。このとき印加する直流電圧を駆動電圧と
し、この駆動電圧を表1に示す。
【0081】−画像むら−
上述のように、表示基板14−非表示基板16間に電圧
を印加して、所望の電界を粒子群に作用させることによ
り、それぞれの粒子18,20は表示基板14−非表示
基板16間を移動する。印加する電圧の極性を切替える
ことにより、各粒子18,24は表示基板14−非表示
基板16間を異なる方向へ移動し、電圧極性を繰り返し
切替えることにより表示基板14−非表示基板16間を
往復する。この過程で、それぞれの粒子18,20間、
および、粒子18,20と表示基板14または非表示基
板16との間の衝突により、粒子18と粒子20とはそ
れぞれ異なる極性に帯電する。黒色粒子18(黒色粒子
−1)は正極性に、白色粒子20(白色粒子−1)は負
極性に帯電して、表示基板14−非表示基板16間の電
界に従って互いに異なる方向へ移動し、電界を一方向へ
固定すると、各粒子18,20はそれぞれ表示基板14
または非表示基板16に付着し、画像むらのない均一な
高濃度、高コントラストな画像が表示される。この電圧
の極性切替えを1秒間隔で16000サイクル、続いて
0.1秒間隔で合計5000サイクルまで合計2100
0サイクル繰り返し、この画像の反射濃度コントラスト
と反射濃度むらを測定し、画像むらの官能評価を実施し
た。ここで、画像むらの官能評価方法は、20mm×2
0mmのパッチ内の5ヶ所を濃度測定計X−Rite4
04で測定して、5ヶ所の濃度のばらつきを濃度むらの
判定基準とした。また、5ヶ所の濃度の平均値をこのテ
ストパッチの平均濃度とした。例えば、この評価で測定
点5ヶ所の黒色反射濃度が±0.05以内であれば、反
射濃度むらは少ないと判定した。結果を表1に示す。
を印加して、所望の電界を粒子群に作用させることによ
り、それぞれの粒子18,20は表示基板14−非表示
基板16間を移動する。印加する電圧の極性を切替える
ことにより、各粒子18,24は表示基板14−非表示
基板16間を異なる方向へ移動し、電圧極性を繰り返し
切替えることにより表示基板14−非表示基板16間を
往復する。この過程で、それぞれの粒子18,20間、
および、粒子18,20と表示基板14または非表示基
板16との間の衝突により、粒子18と粒子20とはそ
れぞれ異なる極性に帯電する。黒色粒子18(黒色粒子
−1)は正極性に、白色粒子20(白色粒子−1)は負
極性に帯電して、表示基板14−非表示基板16間の電
界に従って互いに異なる方向へ移動し、電界を一方向へ
固定すると、各粒子18,20はそれぞれ表示基板14
または非表示基板16に付着し、画像むらのない均一な
高濃度、高コントラストな画像が表示される。この電圧
の極性切替えを1秒間隔で16000サイクル、続いて
0.1秒間隔で合計5000サイクルまで合計2100
0サイクル繰り返し、この画像の反射濃度コントラスト
と反射濃度むらを測定し、画像むらの官能評価を実施し
た。ここで、画像むらの官能評価方法は、20mm×2
0mmのパッチ内の5ヶ所を濃度測定計X−Rite4
04で測定して、5ヶ所の濃度のばらつきを濃度むらの
判定基準とした。また、5ヶ所の濃度の平均値をこのテ
ストパッチの平均濃度とした。例えば、この評価で測定
点5ヶ所の黒色反射濃度が±0.05以内であれば、反
射濃度むらは少ないと判定した。結果を表1に示す。
【0082】
【表1】
【0083】結果から、実施例1では、駆動電圧が16
0Vと低いことがわかる。この駆動電圧は、各粒子とし
て形状係数100の真球粒子を用いた場合と比較してお
よそ半分の値であった。また、画像むら官能評価でも良
好であったことがわかる。なお、濃度のばらつきと濃度
変化を、電圧の極性入れ替えを21000サイクル行っ
た後に測定すると、濃度のばらつきは±0.03であ
り、また反射濃度は初期の値より0.05変化しただけ
で安定していた。実施例2〜4でも、実施例1と同様な
結果が得られたことがわかる。一方、比較例1では、黒
色粒子−4の形状係数が140以上であり、駆動電圧も
高く、画像むらについても画像が粗く、良好な結果が得
られなかったことがわかる。なお、濃度のばらつきと濃
度変化を、電圧の極性入れ替えを21000サイクル行
った後に測定すると、濃度のばらつきは±0.1であ
り、また反射濃度は初期の値より0.15変化してお
り、安定性に欠けていた。
0Vと低いことがわかる。この駆動電圧は、各粒子とし
て形状係数100の真球粒子を用いた場合と比較してお
よそ半分の値であった。また、画像むら官能評価でも良
好であったことがわかる。なお、濃度のばらつきと濃度
変化を、電圧の極性入れ替えを21000サイクル行っ
た後に測定すると、濃度のばらつきは±0.03であ
り、また反射濃度は初期の値より0.05変化しただけ
で安定していた。実施例2〜4でも、実施例1と同様な
結果が得られたことがわかる。一方、比較例1では、黒
色粒子−4の形状係数が140以上であり、駆動電圧も
高く、画像むらについても画像が粗く、良好な結果が得
られなかったことがわかる。なお、濃度のばらつきと濃
度変化を、電圧の極性入れ替えを21000サイクル行
った後に測定すると、濃度のばらつきは±0.1であ
り、また反射濃度は初期の値より0.15変化してお
り、安定性に欠けていた。
【0084】また、上記実施例及び比較例を、第2〜4
の実施の形態に係る画像表示媒体および画像表示装置に
適用しても同様な結果が得られた。
の実施の形態に係る画像表示媒体および画像表示装置に
適用しても同様な結果が得られた。
【0085】
【発明の効果】以上、本発明によれば、駆動電圧を低く
設定でき、長期にわたって繰返し書換えても画像濃度の
変化が小さく、また濃度均一性の変化が小さく、安定し
た濃度コントラストの画像表示媒体、及び画像形成装置
を提供することができる。
設定でき、長期にわたって繰返し書換えても画像濃度の
変化が小さく、また濃度均一性の変化が小さく、安定し
た濃度コントラストの画像表示媒体、及び画像形成装置
を提供することができる。
【図1】 第1の実施の形態における画像形成装置の概
略構成図である。
略構成図である。
【図2】 第2の実施の形態における画像形成装置の概
略構成図である。
略構成図である。
【図3】 画像表示媒体の他の例を示す図である。
【図4】 画像表示媒体の他の例を示す図である。
【図5】 画像表示媒体の他の例を示す図である。
【図6】 第3の実施の形態における画像形成装置の概
略構成図である。
略構成図である。
【図7】 印字電極の電極のパターンを示す図である。
【図8】 印字電極の概略構成図である。
【図9】 第4の実施の形態における画像形成装置の概
略構成図である。
略構成図である。
【図10】 静電潜像担持体及び対向電極における電位
を示す図である。
を示す図である。
10 画像表示媒体
11 印字電極
12 画像形成装置
14 表示基板
16 非表示基板
18 黒色粒子
20 白色粒子
22 静電潜像形成部
24 静電潜像担持体
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 重廣 清
神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン
テクなかい 富士ゼロックス株式会社内
(72)発明者 町田 義則
神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン
テクなかい 富士ゼロックス株式会社内
(72)発明者 松永 健
神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン
テクなかい 富士ゼロックス株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 対向配置された一対の基板と、該一対の
基板間の空隙に封入された少なくとも2種類以上の粒子
からなる粒子群と、からなり、該2種類以上の粒子が、
そのうちの少なくとも1種類が正に、他の少なくとも1
種類が負に帯電し得る性質を有し、かつ、前記正負に帯
電し得る粒子が相互に異なる色である画像表示媒体であ
って、 前記正負に帯電し得る双方の粒子の形状係数が、形状係
数=(L2/S)/4π×100(ここでLは、Sは粒
子面積、Lは周囲長を表す)としたとき、100<形状
係数≦140であることを特徴とする画像表示媒体。 - 【請求項2】 前記正負に帯電し得る粒子の一方が、白
色であることを特徴とする請求項1記載の画像表示媒
体。 - 【請求項3】 前記白色である粒子が色材を含み、且つ
前記色材が酸化チタンであることを特徴とする請求項2
に記載の画像表示媒体。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の画像表
示媒体に画像を形成する画像形成装置であって、 前記一対の基板間に、画像に応じた電界を発生させる電
界発生手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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