JP2003057312A - 半導体回路 - Google Patents

半導体回路

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JP2003057312A
JP2003057312A JP2001248657A JP2001248657A JP2003057312A JP 2003057312 A JP2003057312 A JP 2003057312A JP 2001248657 A JP2001248657 A JP 2001248657A JP 2001248657 A JP2001248657 A JP 2001248657A JP 2003057312 A JP2003057312 A JP 2003057312A
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power supply
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cmos
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pad
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JP2001248657A
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Kenji Tanaka
健志 田中
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクリーニング効果の高い静止電源電流測定
を行なうことが可能な半導体回路を提供する。 【解決手段】 CMOS回路1Aは、CMOS回路装置
100で仕様上の動作をする通常回路領域5と、通常回
路領域5で論理の不具合により回路が正常に動作しない
場合に修復のために利用するテスト回路領域10Aとか
ら構成されている。通常回路領域5には、通常セル6が
設けられており、テスト回路領域10Aには、CMOS
インバータを備えるリペアセル11が設けられている。
通常セル6は、電源用パッドVddAおよびグラウン
ド用パッドGNDおよびGND’に接続されている。ま
た、通常セル6の入力側は、入力用パッド7に接続され
ており、出力側は、出力用パッド8に接続されている。
リペアセル11は、電源用パッドVddBおよびグラウ
ンド用パッドGNDおよびGND’に接続されている。
また、リペアセル11の入力側は、電源用パッドVdd
Bに接続されており、出力側は、出力用パッド13に接
続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CMOS回路装置
の静止電源電流測定に関し、特に、CMOS回路装置の
スクリーニング効果の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、CMOS論理回路を主体とした
半導体集積回路チップの不良判別を行なう手法として、
回路の静止状態での電源電流を測定し、故障による異常
電流を検出する方法(静止電源電流測定)が用いられ
る。この方法は、静止状態ではPチャネル型MOSトラ
ンジスタまたはNチャネルMOSトランジスタのいずれ
かがオフ状態となって大きなDC電流が流れない、とい
うCMOS回路の特性を利用している。
【0003】以下に、従来の静止電源電流測定について
説明する。
【0004】(第1の従来技術)図5は、従来のCMO
S回路装置の構成を示す図である。
【0005】図5に示すように、CMOS回路装置50
0は、矩形の半導体チップであり、内部に設けられたC
MOS回路1と、半導体チップの4つの端辺に設けられ
た複数のパッド2とを備える。
【0006】CMOS回路1は、CMOS回路装置50
0で仕様上の動作をする通常回路領域5と、通常回路領
域5で論理の不具合により回路が正常に動作しない場合
に修復のために利用するテスト回路領域10とから構成
されている。通常回路領域5には、通常セル6が設けら
れており、テスト回路領域10には、リペアセル11が
設けられている。なお、ここでは、簡単のために通常セ
ル6およびリペアセル11には、いずれもCMOSイン
バータを代表的に示し、他の回路を省略している。しか
しながら、実際には通常セル6およびリペアセル11
は、多数のCMOSトランジスタを組み合わせた回路か
ら構成されている。
【0007】パッド2は、通常セル6の入力側に接続さ
れる入力用パッド7、通常セル6の出力側に接続される
出力用パッド8、リペアセル11の出力側に接続される
出力用パッド13、電源用パッドVddAと、電源用パ
ッドVddBと、グラウンド用パッドGNDと、グラウ
ンド用パッドGND’とを含む。
【0008】通常セル6は、電源用パッドVddAおよ
びグラウンド用パッドGNDおよびGND’に接続され
ている。また、通常セル6の入力側は、入力用パッド7
に接続されており、出力側は、出力用パッド8に接続さ
れている。
【0009】リペアセル11は、電源用パッドVddB
およびグラウンド用パッドGNDおよびGND’に接続
されている。また、リペアセル11の入力側は、電源用
パッドVddAに接続されており、出力側は、出力用パ
ッド13に接続されている。つまり、電源用パッドVd
dBは、電源用パッドVddAと全く同じ電圧が印加さ
れる。
【0010】以上のように構成されたCMOS回路装置
500における静止電源電流測定を説明する。
【0011】まず、全てのパッド2からリセット電圧を
印加した後、全てのパッド2からベクターパターン信号
を入力し、CMOS回路1を静止状態とする。この状態
で、電源VddAおよび電源VddBと、グラウンドG
NDおよびGND’との間に電流計を接続する。このこ
とによって、通常セル6、リペアセル11等を含めたC
MOS回路装置500全体の静止電源電流を測定する。
この結果と、既に得られた判定値とを比較することによ
って良品/不良品検査を行なう。
【0012】(第2の従来技術)特開平08−2715
84号公報には、ワンチップ構成のCMOS回路装置が
備える多数のCMOS回路を、いくつかの領域に分割
し、その分離された領域の回路ごとに、上記第1の従来
技術と同様の静止電源電流測定を行なう方法が開示され
ている。この方法では、判定値として、既に評価して得
られた良品/不良品検査に用いた判定値が用いられる。
【0013】(第3の従来技術)図6は、従来の多電源
用I/Oパッドを備える半導体チップに設けられたCM
OS回路の構成を示す図である。
【0014】図6に示すように、CMOS回路1Fは、
高電圧側の入力バッファ21、高電圧から低電圧へ変換
するレベルシフタ22、低電圧側の入力バッファ23、
外部入出力端子24、内部回路(不図示)に接続されて
いる出力用端子25、高電圧電源用パッドVdd、低電
圧電源用パッドLVdd、グラウンド用パッドGND、
CMOS回路(不図示)に接続されている入力用端子3
9、低電圧側の出力バッファ40、低電圧から高電圧へ
変換するレベルシフタ41、高電圧側の出力バッファ4
2および入出力の方向を制御する入出力制御信号用端子
43を備える。
【0015】低電圧側の出力バッファ40は、低電圧電
源用パッドLVddAおよびグラウンド用パッドGND
に接続されている。また、出力バッファ40の入力側
は、入力側が端子39に接続されており、出力側はレベ
ルシフタ41に接続されている。
【0016】高電圧側の出力バッファ42は、低電圧電
源用パッドLddAおよびグラウンド用パッドGNDに
接続されている。また、出力バッファ42の入力側は、
レベルシフタ41および入出力制御信号用端子43に接
続されており、出力側は次に述べる高電圧側の入力バッ
ファ21の入力側に接続されている。
【0017】高電圧側の入力バッファ21は、高電圧電
源用パッドVddAおよびグラウンド用パッドGNDに
接続されている。入力バッファ21の入力側は、外部入
出力端子24および高電圧側の出力バッファ42の出力
側に接続されており、出力側はレベルシフタ22に接続
されている。
【0018】低電圧側の入力バッファ23は、低電圧電
源用パッドLddAおよびグラウンド用パッドGNDに
接続されている。また、入力バッファ23の入力側は、
レベルシフタ22に接続されており、出力側は出力用端
子25に接続されている。
【0019】以上のように構成されたCMOS回路1F
の動作を説明する。なお、上記従来のCMOS回路1F
は、静止電源電流測定のための付加的な回路を備えてい
ない。
【0020】まず、外部からの信号入力時には、入出力
制御信号用端子43を、レベルシフタ41の出力が外部
入出力端子24に伝搬されないように設定し、外部入出
力端子24から信号電圧をバッファ21に印加する。こ
のとき、外部入出力端子24における電圧の振幅は、0
Vから高電圧側最大電圧(例えば3.3V)である。
【0021】次に、高電圧側入力バッファ21は、外部
入出力端子24の入力を論理反転してレベルシフタ22
に出力する。レベルシフタ22は、入力信号の電圧の振
幅を高電圧動作トランジスタから低電圧動作トランジス
タ用にレベル変換する。例えば、高電圧側の振幅0Vか
ら3.3Vを、低電圧側の振幅0Vから1.8Vに変換
する。低電圧側入力バッファ23は論理反転し、出力用
端子25を通じてCMOS回路内部へ信号を出力する。
【0022】外部への出力時は、回路内部の低電圧動作
トランジスタから低電圧側出力バッファ40へ信号が入
力される。低電圧側出力バッファ40は、信号を論理反
転しレベルシフタ41へ出力する。レベルシフタ41
は、入力幅の振幅を低電圧動作トランジスタから高電圧
動作トランジスタ用にレベル変換する。例えば、低電圧
側の振幅0Vから1.8Vを高電圧側の振幅0Vから
3.3Vに変換する。低電圧側出力バッファ42は、論
理を反転し、入出力制御信号端子43の出力信号に従っ
て外部入出力端子24に信号を出力する。
【0023】以上のように構成されたCMOS回路1F
と、CMOS回路1Fに接続されている内部回路(不図
示)とを合わせた回路全体の静止電源電流測定は、上記
第1の従来技術と同様の方法である。
【0024】(第4の従来技術)特許第2907278
号公報に開示されている半導体装置の試験方法のよう
に、予めCMOS回路内にトランジスタのゲートを開放
したテスト回路を設けて、このテスト回路の静止電源電
流を測定することによって、静止電源電流による良品/
不良品検査の判定値を設定する。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】MOSトランジスタの
製造においては、微細化が進むにつれて、ゲート酸化膜
厚の薄膜化で耐圧が低下するという信頼性の問題と、集
積度が増大するに伴って消費電力が増えるという問題と
がある。そこで、これらの問題を解決するために、電源
電圧を小さくする傾向にある。
【0026】一方、電源電圧が下がってくると、MOS
トランジスタに流れる電流が減少するので、回路の動作
速度が低下する。このような電源電圧の減少で生じる動
作速度の低下を防ぐために、MOSトランジスタのデバ
イス特性の設定としては、しきい値電圧も同時に小さく
する傾向にある。
【0027】しかしながら、しきい値電圧を小さくする
とトランジスタのオフリーク電流が増加するという別の
問題が生じてくる。つまり、CMOS回路の微細化およ
び集積化が進むにつれて、トランジスタ1個当たりの静
止電源電流値が増加する。従って、たとえ良品であって
も静止電源電流値がゼロに近い値とはならない。つま
り、トランジスタのオフリーク電流と、異常電流との判
別がつきにくくなる。
【0028】また、量産時では、トランジスタの特性に
ばらつきが生じやすくなる。このため、CMOS回路の
良品と不良品とを選別する判定値は、個々のCMOS回
路について最適な値を設定することが本来望ましい。し
かしながら、上記第1および第2の従来技術では、通常
セル6、リペアセル11等を含めたCMOS回路装置全
体の静止電源電流を測定するのみであり、個々のCMO
S回路について最適な値を設定することができない。従
って、CMOS回路毎に生じるトランジスタの特性のば
らつき見込んで、判定値を最適と考えられる値よりも高
く設定する必要がある。このことによって、スクリーニ
ング効果が低くなるという不具合がある。
【0029】さらに、静止電源電流測定において、CM
OS回路を静止状態に移行させるためにベクターパター
ンを入力する必要がある。また、静止状態に移行しても
静止電源電流が大きくなる傾向があるため、良品であっ
ても正常に静止状態に移行したのか否かの判定が困難な
場合がある。
【0030】また、第2の従来技術では、静止電源電流
測定を行なう際にCMOS回路をいくつかの領域に分割
するための回路を別途設ける必要がある。このため、回
路構成が大きくなり、静止状態に移行させるためのベク
ターパターンが増大する。
【0031】第3および第4の従来技術では、上記第1
の従来技術と同様にスクリーニング効果が低くなると言
う不具合に加えて、上記第1の従来技術と同様にスクリ
ーニング効果が低くなると言う不具合に加えて、CMO
S回路に常時電流が流れる、ならびにゲートに印加する
電圧を自由に設定できないという不具合がある。
【0032】本発明は、上記不具合を解決するためにな
されたものであり、スクリーニング効果の高い静止電源
電流測定を行なうことが可能な半導体回路を提供するこ
とを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体回路は、
半導体チップに形成され、第1電源ラインと接地ライン
とに接続されているCMOS論理回路をテストするため
の半導体回路であって、上記半導体チップに形成され、
上記第1電源ラインと異なる第2電源ラインと上記接地
ラインとに接続され、且つ、上記第1電源ラインとは切
り離されているCMOSセルを備える。
【0034】本発明の半導体回路では、CMOSセルが
第1電源ラインとは切り離されている。このため、本発
明の半導体回路と共通の半導体チップに形成されたCM
OS論理回路から分離して、本発明の半導体回路の静止
電源電流を測定することができる。このことによって、
半導体回路の静止電源電流値に基づいて共通の半導体チ
ップに形成されたCMOS論理回路の良品/不良品検査
を行なうことができる。量産時においてCMOS論理回
路および半導体回路のトランジスタの特性にばらつきが
生じたとしても、静止電源電流測定において、CMOS
論理回路の良品と不良品とを選別する判定値を、それぞ
れのCMOS論理回路について、それぞれ共通の半導体
チップに形成された本発明の半導体回路の静止電源電流
測定の結果から最適な値に設定することができる。従っ
て、スクリーニング効果を従来よりも高めることができ
る。
【0035】上記CMOSセルは、配線工程において上
記CMOS論理回路を修正するために利用可能なリペア
セルであってもよい。
【0036】上記CMOSセルは、上記第2電源ライン
に接続されている入力端子を有していてもよい。
【0037】上記CMOSセルは、上記第1電源ライン
および上記第2電源ラインとは異なる第3電源ラインに
接続されている入力端子を有していることが好ましい。
【0038】静止電源電流測定において、第3電源ライ
ンの電圧を段階的に変化させることによって、CMOS
セルが有するMOSトランジスタのしきい値電圧を測定
することができる。このため、本発明の半導体回路と共
通の半導体チップに形成されたCMOS論理回路から本
発明の半導体回路を分離して、CMOSセルの各MOS
トランジスタのしきい値電圧を測定することができる。
予めCMOSセルの各MOSトランジスタのしきい値電
圧と、CMOS論理回路の静止電源電流との関係を評価
しておくことによって、この評価結果と上記のしきい値
電圧に基づいて、CMOS回路装置の静止電源電流値の
判定値を設定することができる。CMOS論理回路の静
止電源電流を測定することによって得られた静止電源電
流値と上記判定値と比較することによって良品/不良品
検査を行なうことができる。
【0039】本発明の半導体回路は、半導体チップに形
成され、第1電源ラインと接地ラインとに接続されてい
るCMOS論理回路をテストするための半導体回路であ
って、上記半導体チップに形成され、上記第1電源ライ
ンとは異なる第2電源ラインと、上記接地ラインとに接
続されており、上記CMOS論理回路の出力を受ける入
力端子を有し、上記入力端子は、上記第1電源ラインお
よび上記第2電源ラインとはそれぞれ異なる上記第3電
源ラインに接続されているCMOSセルを備える。
【0040】本発明の半導体回路では、CMOSセルが
第1電源ラインとは切り離されている。このため、本発
明の半導体回路と共通の半導体チップに形成されたCM
OS論理回路から本発明の半導体回路を分離して、CM
OSセルの各MOSトランジスタのしきい値電圧を測定
することができる。予めCMOSセルの各MOSトラン
ジスタのしきい値電圧と、CMOS論理回路の静止電源
電流との関係を評価しておくことによって、この評価結
果と上記のしきい値電圧に基づいて、CMOS回路装置
の静止電源電流値の判定値を設定することができる。C
MOS論理回路の静止電源電流を測定することによって
得られた静止電源電流値と上記判定値と比較することに
よって良品/不良品検査を行なうことができる。
【0041】上記第2電源ラインと上記接地ラインとに
接続され、上記CMOS論理回路の出力を受ける入力端
子を有するトライステートバッファCMOSをさらに備
え、上記トライステートバッファCMOSの入力端子
は、上記第3電源ラインに接続されており、上記トライ
ステートバッファCMOSの出力信号は、上記CMOS
論理回路の外部から観測可能となるように接続されてい
てもよい。
【0042】このことによって、第3電源ラインの電圧
を変化させることによって、トライステートバッファC
MOSが有する各MOSトランジスタのしきい値電圧を
測定することができる。予めトライステートバッファC
MOSの各MOSトランジスタのしきい値電圧と、CM
OS論理回路の静止電源電流との関係を評価しておくこ
とによって、この評価結果と上記のしきい値電圧に基づ
いて、CMOS回路装置の静止電源電流値の判定値を設
定することができる。CMOS論理回路の静止電源電流
を測定することによって得られた静止電源電流値と上記
判定値と比較することによって良品/不良品検査を行な
うことができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態ついて、
図面を参照しながら説明する。簡単のため、各実施形態
に共通する構成要素は、同一の参照符号で示す。なお、
本明細書中で使用される用語「接続」は、特に記載のな
い限り「電気的接続」を意味する。
【0044】(実施形態1)図1は、本実施形態のワン
チップ構成のCMOS回路装置の構成を示す図である。
【0045】図1に示すように、CMOS回路装置10
0は、矩形の半導体チップであり、内部に設けられたC
MOS回路1Aと、半導体チップの4つの端辺に設けら
れた複数のパッド2とを備える。
【0046】CMOS回路1Aは、CMOS回路装置1
00で仕様上の動作をする通常回路領域5と、テスト回
路領域10Aとから構成されている。通常回路領域5に
は、通常セル6が設けられており、テスト回路領域10
Aには、CMOSインバータを備えるリペアセル11が
設けられている。リペアセル11は、通常回路領域5で
論理の不具合により回路が正常に動作しない場合に修復
のためにも利用される。なお、ここでは、簡単のために
通常セル6およびリペアセル11には、いずれもCMO
Sインバータを代表的に示している。しかしながら、実
際には通常セル6およびリペアセル11は、多数のCM
OSトランジスタを組み合わせた回路から構成されてい
てもよい。
【0047】パッド2は、通常セル6の入力側に接続さ
れる入力用パッド7、通常セル6の出力側に接続される
出力用パッド8、リペアセル11の出力側に接続される
出力用パッド13、電源用パッドVddAと、電源用パ
ッドVddBと、グラウンド用パッドGNDと、グラウ
ンド用パッドGND’とを含む。特に本実施形態では、
上記第1の従来技術(図5参照)とは異なり、電源用パ
ッドVddAと電源用パッドVddBとは分離されてい
る。
【0048】通常セル6は、電源用パッドVddAおよ
びグラウンド用パッドGNDおよびGND’に接続され
ている。また、通常セル6の入力側は、入力用パッド7
に接続されており、出力側は、出力用パッド8に接続さ
れている。
【0049】リペアセル11は、電源用パッドVddB
およびグラウンド用パッドGNDおよびGND’に接続
されている。また、リペアセル11の入力側は、電源用
パッドVddBに接続されており、出力側は、出力用パ
ッド13に接続されている。
【0050】次に、上記構成を有するCMOS回路装置
100について、静止電源電流測定におけるその動作を
説明する。
【0051】まず、検査対象となるCMOS回路1Aを
安定化させるためリセット信号を入力する。
【0052】テスト回路領域10A内の全論理回路の全
入力信号の論理値は、電源用パッドVddCが論理値0
または1のいずれかに常に固定された静止状態である。
この状態で、電源用パッドVddBとグラウンドGND
との間に電流計を接続することによって、リペアセル1
1を含めたテスト回路領域10Aの静止電源電流を測定
する。
【0053】テスト回路領域10Aは、予め電源が分離
されており、且つ、常に静止状態であるので、極めて容
易に、且つ、確実に静止電源電流測定を行なうことがで
きる。上記のように測定した静止電源電流値と、試作時
での標準サンプルで評価して得られたテスト回路領域1
0Aの静止電源電流値とを比較することによって、検査
に用いる半導体チップに設けられたCMOS回路1Aの
静止電源電流値の判定値を設定する。
【0054】次に、パッド2からベクターパターンを入
力し、CMOS回路1Aを静止状態にする。この静止状
態において、電源用パッドVddAとグラウンドGND
との間に電流計を接続することによって、CMOS回路
1Aのうち、テスト回路領域10A以外の領域、つまり
通常回路領域5にある回路の静止電源電流値を測定する
ことができる。CMOS回路1A全体の静止電源電流値
と上記判定値とを比較することによって、CMOS回路
1Aが設けられたCMOS回路装置100の良品/不良
品検査を行なう。
【0055】本実施形態によれば、量産時においてトラ
ンジスタの特性にばらつきが生じたとしても、CMOS
回路の良品と不良品とを選別する判定値を、個々のCM
OS回路について最適な値に設定することができる。こ
のため、スクリーニング効果が従来に比べて高くなる。
【0056】なお、上記の検査方法の代わりに、特開2
000−206174号公報方法に開示されている検査
方法に従ってもよい。
【0057】また、リペアセル11の入力側は、本実施
形態では電源用パッドVddBに接続されているが、テ
スト回路領域10A内の電源用パッドVddB以外の端
子に接続されていても同様の検査を行なうことができ
る。
【0058】さらに、テスト回路領域10Aは、通常動
作では動作せず、一般ユーザに仕様として公開しないテ
スト専用回路であってもよい。
【0059】(実施形態2)図2は、本実施形態の静止
電源電流測定を行なうためのテスト回路を備えるワンチ
ップ構成のCMOS回路装置の構成を示す図である。
【0060】図2に示すように、本実施形態のCMOS
回路装置200は、上記実施形態1で示したものとほぼ
同じ構成を有している。但し、CMOS回路1Bにおい
てリペアセル11の入力側と電源用パッドVddCとが
互いに接続されている点で上記実施形態1と異なる。つ
まり、本実施形態では、上記第1の従来技術(図5参
照)とは異なり、通常回路領域5に設けられた電源用パ
ッドVddAと、テスト回路領域10Bに設けられた電
源用パッドVddBおよび電源用パッドVddCとが分
離されている。
【0061】以上のように構成されたCMOS回路1B
における静止電源電流測定について、以下にその動作を
説明する。
【0062】まず、検査対象となるCMOS回路1Bを
安定化させるためリセットを入力する。テスト回路領域
10B内の全論理回路の全入力信号の論理値は、電源が
0または1に固定されているため当初から静止状態であ
る。この状態で、電源用パッドVddBとグラウンドG
NDとの間に電流計を接続し、電源用パッドVddCに
印加する電圧を、0Vから通常動作の最大電圧までの間
で段階的に変化させる。このことよって、リペアセル1
1の静止電源電流値を測定し、静止電源電流が増大する
しきい値電圧を測定する。
【0063】しきい値電圧は、トランジスタのスイッチ
ングレベルを決定する電圧であり、しきい値電圧を境に
してトランジスタのオン/オフ状態が決定される。通
常、CMOS回路では、リペアセル11のようにPチャ
ネル型MOSトランジスタ15とNチャネル型MOSト
ランジスタ16とが存在し、両トランジスタの各チャネ
ルがともにオフ状態になったとき、電源電流が増加す
る。
【0064】Pチャネル型MOSトランジスタ15のし
きい値電圧を測定する場合、電源用パッドVddCに0
Vを印加することによって、電源用パッドVddBとグ
ラウンドGNDとの間の電源電流を測定する。このと
き、電源用パッドVddCの電圧を段階的に増大させ、
電源電流が増加し始める電圧がPチャネル型MOSトラ
ンジスタ15のしきい値電圧となる。
【0065】Nチャネル型MOSトランジスタ16のし
きい値電圧を測定する場合、動作最大電圧を電源用パッ
ドVddCに印加することによって、電源用パッドVd
dBとグラウンドGNDとの間の電源電流を測定する。
このとき、電源用パッドVddCの電圧を段階的に減少
させ、電源電流が増加し始める電圧がNチャネルトラン
ジスタ16のしきい値電圧となる。
【0066】しきい値電圧と静止電源電流との間には相
関があり、しきい値が低い場合、静止電源電流値が大き
くなることが分かっている。このことに基づいて、予め
リペアセル11が備える各トランジスタのしきい値電圧
と、通常回路領域5の静止電源電流との関係を、実測に
より特性評価(具体的には、各トランジスタのしきい値
電圧をX軸に、静止電源電流値をY軸にとって、実測値
の相関関係を求める)しておく。この評価結果と上述の
ように実測したしきい値電圧とに基づいて、検査に用い
る通常回路領域5の静止電源電流値の判定値を設定す
る。
【0067】次に、全てのパッド2からベクターパター
ンを入力しCMOS回路1Bを静止させる。この状態
で、電源用パッドVddAとグラウンドGNDとの間に
電流計を接続することによって、通常セル6を含めた通
常回路領域5の静止電源電流を測定する。通常回路領域
5の静止電源電流値と上記判定値とを比較することによ
って良品/不良品検査を行なう。
【0068】本実施形態によれば、量産時においてトラ
ンジスタの特性にばらつきが生じたとしても、CMOS
回路の良品と不良品とを選別する判定値を、個々のCM
OS回路について最適な値に設定することができる。こ
のため、スクリーニング効果が従来に比べて高くなる。
【0069】さらに、本実施形態によれば、静止電源電
流測定を行なう際にCMOS回路をいくつかの領域に分
割するための回路を別途設ける必要がない。このため、
回路構成が大きくならず、静止状態に移行させるための
ベクターパターンも増大しない。
【0070】なお、ここで検査方法として、特開200
0−206174号公報に開示されている検査方法を用
いてもよい。
【0071】(実施形態3)図3は、本実施形態の多電
源用I/Oパッドを備えるCMOS回路装置に設けられ
ている入力部のCMOS回路の構成を示す図である。
【0072】本実施形態のCMOS回路装置は、入力部
のCMOS回路1Cと、内部回路(不図示)とを有す
る。図3に示すように、CMOS回路1Cは、高電圧側
の入力バッファ21、高電圧から低電圧へ変換するレベ
ルシフタ22、低電圧側の入力バッファ23、外部入出
力端子24、内部回路(不図示)に接続されている出力
用端子25、高電圧電源用パッドVdd、低電圧電源用
パッドLVddAおよびLVddB、ならびにグラウン
ド用パッドGNDを備える。
【0073】高電圧側の入力バッファ21および低電圧
側の入力バッファ23は、Pチャネルトランジスタおよ
びNチャネルトランジスタから構成されている。
【0074】なお、本実施形態では、簡単のために各入
力バッファおよび各出力バッファには、いずれもCMO
Sインバータを代表的に示している。しかしながら、実
際には各入力バッファおよび各出力バッファは、複数の
CMOSトランジスタを組み合わせた回路から構成され
ていてもよい。
【0075】以上のように構成されたCMOS回路1C
について、以下にその動作を説明する。
【0076】まず、通常動作について説明する。
【0077】最初に、外部入出力端子24から信号電圧
が印加される。このとき、入力信号の電圧の振幅は、0
Vから高電圧側最大電圧(例えば3.3V)である。
【0078】次に、高電圧側入力バッファ21は、外部
入出力端子24の入力を論理反転してレベルシフタ22
に出力する。レベルシフタ22は、入力信号の電圧の振
幅を高電圧動作トランジスタから低電圧動作トランジス
タ用にレベル変換する。例えば、高電圧側の振幅0Vか
ら3.3Vを、低電圧側の振幅0Vから1.8Vに変換
する。低電圧側入力バッファ23は論理反転し、出力用
端子25を通じてCMOS回路内部へ信号を出力する。
【0079】次に、CMOS回路装置において静止電源
電流測定を行なう場合のCMOS回路1Cの動作につい
て説明する。
【0080】電源用パッドLVddAとグラウンドGN
Dとに電流計を接続し、電源用パッドLVddBを0V
から通常動作の最大電圧(例えば1.8V)までの間で
段階的に変化させる。このとき、低電圧側の入力バッフ
ァ23の電源電流を測定し、電源電流が増大し始める電
源用パッドLVddBに印加されている電圧(しきい値
電圧)を測定する。入力バッファ23が備えるPチャネ
ル型MOSトランジスタ50およびNチャネル型MOS
トランジスタ51のしきい値電圧の測定は、上記実施形
態2と同様に行なう。
【0081】また、上記実施形態2と同様に、予め入力
バッファの各トランジスタのしきい値電圧と、CMOS
回路1Cおよび内部回路を合わせたCMOS回路装置全
体の静止電源電流との関係を、実測により特性評価して
おく。この評価結果と上述のように実測したしきい値電
圧とに基づいて、CMOS回路装置の静止電源電流値の
判定値を設定する。
【0082】次に、CMOS回路1Cおよび内部回路
(不図示)を静止状態とし、電源用パッドVddとグラ
ウンドGNDとに電流計を接続することによって、CM
OS回路装置全体の静止電源電流を測定する。このよう
にして得られたCMOS回路全体の静止電源電流値と上
記判定値と比較することによって良品/不良品検査を行
なう。
【0083】なお、ここで、検査手法は特開2000−
206174に開示されている検査方法に従ってもよ
い。
【0084】本実施形態によれば、量産時においてトラ
ンジスタの特性にばらつきが生じたとしても、CMOS
回路の良品と不良品とを選別する判定値を、個々のCM
OS回路装置について最適な値に設定することができ
る。このため、スクリーニング効果が従来に比べて高く
なる。
【0085】(実施形態4)図4は、本実施形態の多電
源用I/Oパッドを備えるCMOS回路装置に設けられ
ているCMOS回路の構成を示す図である。
【0086】本実施形態のCMOS回路装置は、CMO
S回路1Dと、内部回路(不図示)とを有する。図4に
示すように、CMOS回路1Dは、高電圧側の入力バッ
ファ21、高電圧から低電圧へ変換するレベルシフタ2
2、低電圧側の入力バッファ23、外部入出力端子2
4、内部回路(不図示)に接続されている出力用端子2
5、高電圧電源用パッドVdd、低電圧電源用パッドL
VddAおよびLVddB、グラウンド用パッドGN
D、内部回路(不図示)に接続されている入力用端子3
9、低電圧側の出力バッファ40、低電圧から高電圧へ
変換するレベルシフタ41、高電圧側の出力バッファ4
2、入出力の方向を制御する入出力制御信号用端子31
および43、ならびにテスト用低電圧バッファ30を備
える。
【0087】テスト用低電圧バッファ30は、Pチャネ
ル型MOSトランジスタとNチャネル型MOSトランジ
スタとから構成されている。
【0088】なお、本実施形態では、簡単のために各入
力バッファおよび各出力バッファおよびには、いずれも
CMOSインバータを代表的に示している。しかしなが
ら、実際には各入力バッファおよび各出力バッファは、
複数のCMOSトランジスタを組み合わせた回路から構
成されていてもよい。
【0089】低電圧側の出力バッファ40は、低電圧電
源用パッドLVddAおよびグラウンド用パッドGND
に接続されている。また、出力バッファ40の入力側
は、入力側が端子39に接続されており、出力側はレベ
ルシフタ41に接続されている。
【0090】高電圧側の出力バッファ42は、低電圧電
源用パッドLddAおよびグラウンド用パッドGNDに
接続されている。また、出力バッファ42の入力側は、
レベルシフタ41および入出力制御信号用端子43に接
続されており、出力側は次に述べる高電圧側の入力バッ
ファ21の入力側に接続されている。
【0091】高電圧側の入力バッファ21は、高電圧電
源用パッドVddAおよびグラウンド用パッドGNDに
接続されている。入力バッファ21の入力側は、外部入
出力端子24および高電圧側の出力バッファ42の出力
側に接続されており、出力側はレベルシフタ22に接続
されている。
【0092】低電圧側の入力バッファ23は、低電圧電
源用パッドLddAおよびグラウンド用パッドGNDに
接続されている。また、入力バッファ23の入力側は、
レベルシフタ22に接続されており、出力側は出力用端
子25に接続されている。
【0093】テスト用低電圧バッファ30(トライステ
ートバッファ)は、低電圧電源用パッドLddAおよび
グラウンド用パッドGNDに接続されている。また、テ
スト用低電圧バッファ30の入力側は、レベルシフタ2
2および入出力制御信号用端子31に接続されており、
出力側は高電圧側の入力バッファ21の入力側に接続さ
れている。
【0094】以上のように構成されたCMOS回路1D
について、以下にその動作を説明する。
【0095】まず、外部からの信号入力時には、入出力
制御信号用端子43を、レベルシフタ41の出力が外部
入出力端子24に伝搬しないように設定し、外部入出力
端子24から信号電圧をバッファ21印加する。このと
き、外部入出力端子24における電圧の振幅は、0Vか
ら高電圧側最大電圧(例えば3.3V)である。
【0096】次に、高電圧側入力バッファ21は、外部
入出力端子24の入力を論理反転してレベルシフタ22
に出力する。レベルシフタ22は、入力信号の電圧の振
幅を高電圧動作トランジスタから低電圧動作トランジス
タ用にレベル変換する。例えば、高電圧側の振幅0Vか
ら3.3Vを、低電圧側の振幅0Vから1.8Vに変換
する。低電圧側入力バッファ23は論理反転し、出力用
端子25を通じてCMOS回路内部へ信号を出力する。
【0097】外部への出力時は、テスト用低電圧バッフ
ァ30の入出力制御信号用端子31に入力許可信号が入
力され、CMOS回路内部の低電圧動作トランジスタか
ら低電圧側出力バッファ40へ信号が入力される。低電
圧側出力バッファ40は、信号を論理反転しレベルシフ
タ41へ出力する。レベルシフタ41は、入力幅の振幅
を低電圧動作トランジスタから高電圧動作トランジスタ
用にレベル変換する(例えば、低電圧側の振幅0Vから
1.8Vを高電圧側の振幅0Vから3.3Vに変換す
る)。低電圧側出力バッファ42は、論理を反転し、入
出力制御信号端子43の出力信号に従って外部入出力端
子24に信号を出力する。
【0098】続いて、CMOS回路1Dの静止電源電流
測定における動作を説明する。
【0099】まず、入出力制御信号用端子43に入力許
可信号を入力し、レベルシフタ41から外部入出力端子
24へ出力されないように設定し、入出力制御信号用端
子31に出力許可信号を入力し、テスト用低電圧バッフ
ァ30の出力が外部入出力端子24へ伝搬可能となるよ
うに設定する。この状態で、レベルシフタ22に接続さ
れた低電圧電源用パッドLVddBに、0Vから通常動
作の最大電圧(たとえば1.8V)までの間で段階的に
テスト用低電圧バッファ30に電圧を印加する。このこ
とによって、外部入出力端子24から直接テスト用低電
圧バッファ30の出力電圧が測定できるようになる。
【0100】次に、低電圧電源用パッドLVddBに0
Vの電圧を印加すると、Pチャネル型MOSトランジス
タ52がオン状態となり、テスト用低電圧バッファ30
の出力である低電圧側の動作最大電圧1.8Vを外部入
出力端子24から出力される。
【0101】次に、低電圧電源用パッドLVddBに印
加される電圧を段階的に増大させ、Pチャネル型MOS
トランジスタ52の出力電圧を外部入出力端子24から
観測することによって、電圧降下の特性を測定し、Pチ
ャネル型MOSトランジスタ52がオフ状態となる低電
圧電源用パッドLVddBの電圧を得る。
【0102】次に、低電圧側の動作最大電圧1.8Vを
低電圧電源用パッドLVddBに印加すると、Nチャネ
ル型MOSトランジスタ53がオン状態となり、テスト
用低電圧バッファ30の出力である0Vが外部入出力端
子24から出力される。
【0103】次に、低電圧電源用パッドLVddBに印
加される電圧を段階的に減少させ、Nチャネル型MOS
トランジスタ53の出力電圧を外部入出力端子24から
観測することによって、電圧上昇の特性を測定し、Nチ
ャネル型MOSトランジスタ53がオフ状態となる低電
圧電源用パッドLVddBの電圧を得る。
【0104】上記ようにして得られた2つの低電圧電源
用パッドLVddBにおける電圧からしきい値電圧を設
定する。
【0105】次に、上記実施形態2と同様に、テスト用
低電圧バッファ30が備えるPチャネル型MOSトラン
ジスタ52およびNチャネル型MOSトランジスタ53
のしきい値電圧と、CMOS回路1Cおよび内部回路を
合わせたCMOS回路装置全体の静止電源電流の関係の
評価を予め行なっておく。この評価結果と上記のように
実測したしきい値電圧とに基づいて、CMOS回路装置
の静止電源電流値の判定値を設定する。
【0106】次に、CMOS回路装置を静止状態とし、
電源用パッドVddとグラウンドGNDとに電流計を接
続することによって、CMOS回路装置全体の静止電源
電流を測定する。このとき得られるCMOS回路装置全
体の静止電源電流値と上記の判定値と比較することで良
品/不良品検査する。
【0107】なお、本実施形態において、特開2000
−206174号公報に開示された検査方法に従っても
よい。
【0108】本実施形態によれば、量産時においてトラ
ンジスタの特性にばらつきが生じたとしても、CMOS
回路装置の良品と不良品とを選別する判定値を、個々の
CMOS回路装置について最適な値に設定することがで
きる。このため、スクリーニング効果が従来に比べて高
くなる。
【0109】また、本実施形態によれば、CMOS回路
1D内に設けられたテスト用低電圧バッファ30は、第
4の従来技術のようにゲートが開放されていない。従っ
て、CMOS回路1Dに常時電流が流れることがない。
【0110】
【発明の効果】本発明によれば、スクリーニング効果の
高い静止電源電流測定を行なうことが可能なCMOS回
路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施形態1のCMOS回路装置の構成
を示す図である。
【図2】図2は、実施形態2のCMOS回路装置の構成
を示す図である。
【図3】図3は、実施形態3のCMOS回路の構成を示
す図である。
【図4】図4は、実施形態4のCMOS回路の構成を示
す図である。
【図5】図5は、従来のCMOS回路装置の構成を示す
図である。
【図6】図6は、従来のCMOS回路の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1、1A、1B、1C、1D、1F CMOS回路 2 パッド 5 通常回路領域 6 通常セル 7 入力用パッド 8、13 出力用パッド 10、10A、10B テスト回路領域 11 リペアセル 15、50、52 Pチャネル型MOSトランジスタ 16、51、53 Nチャネル型MOSトランジスタ 21、23 入力バッファ 22、41 レベルシフタ 24 外部入出力端子 25 出力用端子 30 テスト用低電圧バッファ 31 入出力制御信号用端子 39 入力用端子 40、42 出力バッファ 43 入出力制御信号用端子 Vdd 高電圧電源用パッド VddA、VddB、VddC 電源用パッド LVdd、LVddA、LVddB 低電圧電源用パッ
ド GND、GND’ グラウンド用パッド、 100、200、500 CMOS回路装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップに形成され、第1電源ライ
    ンと接地ラインとに接続されているCMOS論理回路を
    テストするための半導体回路であって、 上記半導体チップに形成され、上記第1電源ラインと異
    なる第2電源ラインと上記接地ラインとに接続され、且
    つ、上記第1電源ラインとは切り離されているCMOS
    セルを備える半導体回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体回路において、 上記CMOSセルは、配線工程において上記CMOS論
    理回路を修正するために利用可能なリペアセルであるこ
    とを特徴とする半導体回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の半導体回路に
    おいて、 上記CMOSセルは、上記第2電源ラインに接続されて
    いる入力端子を有していることを特徴とする半導体回
    路。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の半導体回路に
    おいて、 上記CMOSセルは、上記第1電源ラインおよび上記第
    2電源ラインとは異なる第3電源ラインに接続されてい
    る入力端子を有していることを特徴とする半導体回路。
  5. 【請求項5】 半導体チップに形成され、第1電源ライ
    ンと接地ラインとに接続されているCMOS論理回路を
    テストするための半導体回路であって、 上記半導体チップに形成され、上記第1電源ラインとは
    異なる第2電源ラインと、上記接地ラインとに接続され
    ており、上記CMOS論理回路の出力を受ける入力端子
    を有し、 上記入力端子は、上記第1電源ラインおよび上記第2電
    源ラインとはそれぞれ異なる上記第3電源ラインに接続
    されているCMOSセルを備える半導体回路。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の半導体回路において、 上記第2電源ラインと上記接地ラインとに接続され、上
    記CMOS論理回路の出力を受ける入力端子を有するト
    ライステートバッファCMOSをさらに備え、 上記トライステートバッファCMOSの入力端子は、上
    記第3電源ラインに接続されており、 上記トライステートバッファCMOSの出力信号は、上
    記CMOS論理回路の外部から観測可能となるように接
    続されていることを特徴とする半導体回路。
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