JP2003057072A - リニアエンコーダ - Google Patents
リニアエンコーダInfo
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- JP2003057072A JP2003057072A JP2001241334A JP2001241334A JP2003057072A JP 2003057072 A JP2003057072 A JP 2003057072A JP 2001241334 A JP2001241334 A JP 2001241334A JP 2001241334 A JP2001241334 A JP 2001241334A JP 2003057072 A JP2003057072 A JP 2003057072A
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- scale
- slider
- linear encoder
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- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
Abstract
を有するリニアエンコーダで、スケール片間の隙間の位
置を実機上で正確に計測する。 【解決手段】 スケールに対して相対移動するスライダ
に固定された検出部より、スケール目盛に対応した周期
を有する信号を受信する。この信号は、振幅が同一で、
90°ずつ位相のずれた4つの信号である。この周期信
号より、目盛に対応した周期成分を有さず、スケール片
間の隙間にだけ対応して変化するような評価関数G1,
G2,G3,G4を算出する。評価関数G1は、前記4
つの周期信号の総和として得られ、この関数が所定の値
TH1となったスライダ位置に基づきスケール片間の隙
間位置を算出する。
Description
直線位置の検出を行うリニアエンコーダに関する。
クを載置するテーブルや工具を保持するヘッドの直線上
の移動量または位置を検出するリニアエンコーダが知ら
れている。このリニアエンコーダには一般的に光学式と
磁気式とがある。図1は、これらの方式に共通する従来
のリニアエンコーダの一例を示す概略構造図であり、図
示矢印方向に移動するテーブル5と、長手方向がテーブ
ル5の移動方向と平行になるように配設されたスケール
ユニット1と、テーブル5と共に移動するスライダ3
と、スライダ3から出力される位置信号Sを位置データ
PDに変換して出力する信号処理部6とで構成されてい
る。スケールユニット1内には、光学的、あるいは磁気
的な目盛が施されたスケール2が含まれており、この目
盛をスライダ3の内部に具備された検出部4によって、
光学的、あるいは磁気的に検出するようになっている。
ローク長を検出する場合の構成例について説明する。リ
ニアエンコーダでは、必要な測定長に合わせてスケール
の長さが決められるが、製造設備や運搬上の問題によ
り、1本で3mを超えるような長いスケールを適用する
のは困難である。そこで、複数本のスケールユニットを
長手方向に直列に設置して、長い測定長に対応する方法
が提案されている。
本のスケールユニットを長手方向に配置した場合の概略
構造図である。同一構成箇所は同符号を付して説明を省
略する。この構成例では、2本のスケールユニット1a
と1bが長手方向に配置されている。2本のスケールユ
ニット内には、それぞれスケール片2aと2bが含まれ
ている。二つのスケール片が、個々のスケール片の長さ
より長いスケールを構成する。一方、テーブル5側に
は、2つのスライダ3a、3bが、ある間隔を隔てて取
付けられている。スケール片に施された目盛は、検出部
4a、4bで読み取られ、スライダ3a、3bから2組
の位置信号S1,S2として信号処理部6に出力され
る。ただし、この位置信号S1,S2はそれぞれひとつ
の信号とは限らず、通常は、スライダの移動によってs
in状に変化する周期信号とcos状に変化する周期信
号との2つ周期信号が含まれていたり、さらにsin、
cosに対して逆位相の周期信号、つまり−sin、−
cos状の信号を加えた4つの周期信号が含まれていた
りする。また、スケールとスライダに異なった周期の複
数の周期信号を得る検出部がある場合は、さらに多くの
位置信号からなる場合もある。信号処理部6では、それ
ぞれのスライダからの位置信号S1,S2と、テーブル
のおよその位置を示す概テーブル位置データPTABを
元に、正確な位置データPDを出力する。
説明する。スライダ3aからの位置信号S1とスライダ
3bからの位置信号S2は位置演算部に入力されてそれ
ぞれのスライダの位置データSD1、SD2に変換され
る。一方、スライダ間隔記憶部13には、あらかじめ2
つのスライダの間隔が記憶されており、スケールオフセ
ット記憶部15にはあらかじめ2本のスケール片の位置
オフセットが記憶されている。また、スケール隙間位置
記憶部20には、あらかじめ2本のスケール片とスケー
ル片の隙間の位置が記憶されている。使用ユニット判定
部16には、スケール隙間位置記憶部20のデータに基
づいて求められた、テーブルの位置とその時にどのスケ
ール片とスライダを有効にするかの関係が記憶されてお
り、重み係数判定部17には、スケール隙間位置記憶部
20のデータに基づいて求められた、テーブルの位置と
その時に2つのスライダのデータに与えるべき重みの値
が記憶されている。
説明する。図2でテーブルが左端から右端まで移動する
場合を、図4の位置P1〜P7に対応させて示す。図4
の横軸は、図2のテーブル位置を示している。
ライダが共にスケール片2aに対向している。したがっ
てスライダ3aとスライダ3bは共にスケール片2aに
対して位置検出可能でありスケール片2aに対して有効
領域である。使用ユニット判定部にはあらかじめ、この
区間のテーブル位置においては、2つのスライダがスケ
ール片2aに対して有効であることが記憶されており位
置演算部で計算された2つの位置データが重み付け演算
部に送られる。ただし、ここで、スライダ3bからの位
置データはスライダ3aからの位置データに対して、2
つのスライダの間隔の分だけずれている。前述のように
この距離はあらかじめスライダ間隔記憶部に記憶されて
いる。そこで使用ユニット判定部ではこの距離分をそれ
ぞれのスライダの位置データに加味するように働く。
データの増加方向がテーブルが右に進む方向とし、ま
た、テーブル位置基準を2つのスライダの中心点に取る
場合を想定すると、スライダ3aからの位置データは、
テーブル位置基準から見るとスライダ間隔の1/2だけ
小さい値が出力される。同様にスライダ3bからの位置
データはスライダ間隔の1/2だけ大きい値が出力され
る。そこで、使用ユニット判定部16はスライダ3aの
位置データに加算器9によってスライダ間隔の1/2を
加えてテーブル位置基準の値に修正する。同様に、使用
ユニット判定部16はスライダ3bの位置データに加算
器10によってスライダ間隔の1/2を減じてテーブル
位置基準の値に修正する。この動作によって、重み付け
演算部には、テーブル位置基準に修正された2つのスラ
イダの位置データが送信される。
重み係数判定部17には図4に示す重み係数のように、
あらかじめこの領域に相当するテーブル位置では、スラ
イダ3aに対する重み係数が1であり、スライダ3bに
対する重み係数が0であるように記憶されている。重み
係数判定部17ではこの領域に相当する概テーブル位置
データPTABの入力の場合、重み付け判定部に対し
て、それぞれのスライダの重み係数を出力する。
スライダ3a、3bの重み係数が1、0であることか
ら、スライダ3bからの位置データSD2’は位置デー
タPDに寄与せず、スライダ3aからの位置データSD
1’を位置データPDとして出力する。
ダ3aはスケール片2aに対向しているが、スライダ3
bはスケール片の隙間にさしかかる。したがってスライ
ダ3bは位置検出不可能となり無効領域である。使用ユ
ニット判定部にはあらかじめ、この区間のテーブル位置
においては、スライダ3bは無効であることが記憶され
ておりスライダ無効情報が、重み付け演算部に送られス
ライダ3bのデータが誤って使用されないようにしてい
る。一方、位置演算部で計算された2つの位置データは
位置P1〜P2の区間と同様に、加算器によってテーブ
ル位置基準に修正されて重み付け演算部に送られる。
ダ3aはスケール片2aに対向しており、スライダ3b
はスケール片2bに対向し始めている。したがってスラ
イダ3aはスケール片2aに対して位置検出可能であり
スライダ3bはスケール片2bに対して位置検出可能で
ある。使用ユニット判定部にはあらかじめ、この区間の
テーブル位置においては、スライダ3aはスケール片2
aに、またスライダ3bはスケール片2bに対して有効
であることが記憶されている。ただし、ここで、スケー
ル片2bの原点とスケール片2aの原点の間隔距離分だ
け読取値を修正しないと2つのスケール片から読み取っ
た位置データの連続性が保たれない。スケールオフセッ
ト記憶部には前述のように2つのスケール片の原点の間
隔距離が記憶されている。そこで使用ユニット判定部で
はこの距離分をそれぞれのスライダの位置データに加味
するように働く。
原点であった場合、スライダ3bがスケール片2aから
読み取った位置データに対して、スライダ3bがスケー
ル片2bから読み取った位置データには、2つのスケー
ル片の原点間の距離分だけ加算する。なお、原点の位置
は必ずしもスケール片左端とは限らないので使用するス
ケール片に合わせて設定する必要がある。
定部はスライダ3bに対して、前述のスライダ間隔に関
する修正分とスケール片の原点距離に関する修正分を加
算器によって加算し重み付け演算部に送信する。この領
域の重み係数について説明する。この領域ではP3から
P5に向かってスライダ3aの重み係数を1から0に向
かって減じ、スライダ3bの重み係数を0から1に向か
って増加させている。テーブル位置とこの重み係数との
関係は重み係数判定部17に記録されており、概テーブ
ル位置データPTABの入力によりその位置に対応した
重み係数を重み付け演算部に出力する。重み付け演算部
では2つのスライダ位置データにそれぞれ重み付けした
ものを位置データとして出力する。
イダ3aはスケール片の隙間になるので読取不可能とな
り、使用ユニット判定部ではスライダ3aが無効である
情報を重み付け判定部に送る。また、この区間での重み
係数はスライダ3aが0でスライダ3bが1となってお
りスライダ3bからの位置データが結果的に重み付け演
算部から出力される。
ライダが共にスケール片2bに対向している。したがっ
てスライダ3aとスライダ3bは共にスケール片2bに
対して位置検出可能でありスケール片2bに対して有効
領域である。使用ユニット判定部にはあらかじめ、この
区間のテーブル位置においては、2つのスライダがスケ
ール片2aに対して有効であることが記憶されており位
置演算部で計算された2つの位置データが重み付け演算
部に送られる。この領域では、2つのスライダのスライ
ダ間隔に関する補正と、両方のスライダに対してスケー
ル片2bのオフセットが加算器によって加えられてか
ら、重み付け演算部に送られる。また、重み係数につい
ては、スライダ3aが0でスライダ3bが1となってお
りスライダ3bからの位置データが結果的に重み付け演
算部から出力される。このような処理によって、複数の
スライダを用いて、複数のスケール片からの位置データ
を滑らかにつなぎ、長ストロークの位置検出をすること
ができる。
ニアエンコーダで、全長に渡って連続した位置データを
求めるためには、使用ユニットの判定と重み係数の判定
を正確に行う必要があり、そのためには、2本のスケー
ル片の隙間の位置や、隙間の大きさを正確にスケール隙
間位置記憶部20に記憶しておく必要がある。理想的に
は、設計値通りの正確な位置にスライダを取り付け、ま
た、複数のスケール片も設計値通りの正確な位置関係で
機械に取り付ける必要がある。また、取付後に測定器等
で物理的に測定してその値を設定することも可能である
が、スケールは機械の内部に組み込まれるために、正確
な測定は困難である。
イダやスケールを機械に取り付けた後で、複数のスケー
ル片の間の隙間の位置や大きさを正確に測定することを
目的とする。
めに、本発明のリニアエンコーダは、複数のスケール片
で構成されたスケールの、スケール片間の隙間の位置や
大きさを測定するために、位置測定のための周期信号を
用い評価関数を生成している。
期信号に含まれる、スケール目盛に相当する周期成分を
ほぼ含まない関数とすることができる。これによれば、
隙間による指示値の変化を精度良く検出することがで
き、隙間の検出精度が向上する。
をあらかじめ記憶し、必要に応じて隙間検出動作を実行
させるようにすることができる。
おくことができ、この記憶された情報に基づき位置検出
のための信号処理を精度よく行うことができる。
従って説明する。スケールやテーブルなどの構成は、す
でに、図1に示した構成とほぼ同じである。信号処理部
の構成は、前述した図3の構成に比して、図5の構成を
有している。図5について、すでに述べた構成について
は、同一の符号を付し、その説明を省略する。本実施形
態では、2組の位置信号S1,S2と概テーブル位置デ
ータPTABを入力とするスケール隙間位置検出部21
が設けられている。以下にそれらを用いて2つのスケー
ル片の隙間の位置や大きさを計測する方法を説明する。
S2を構成する周期信号を表している。位置信号S1,
S2のそれぞれは、cos、sin、−cos、−si
n(それぞれ、a相、b相、a/相、b/相と呼ぶ)の
4つの周期信号より構成されている。この4つの変位信
号を得るための信号検出部が、スケール片とスケール片
の隙間を通過するときの、それぞれの周期信号の挙動を
表している。本図では例として周期信号の周期が1であ
り信号検出部の幅が2であり、スケール片とスケール片
との隙間が4である場合を表している。図中A1、A5
で示される領域では、4つの信号検出部はスケール片に
対向しており、それぞれ一定の振幅とオフセットを維持
している。A2、A4の領域では信号検出部がスケール
片とスケール片の隙間の両方にまたがっている。したが
って、振幅が減少していくと共にスケール片上の格子を
通らずに光が直接、受光素子に入射するため、オフセッ
トが増加している。A3の領域では信号検出部が完全に
スケール片の無い部分に対向しているため、振幅は現れ
ず光量も最大値となる。
方法について説明する。方法としては、ひとつ以上の周
期信号によって変化する評価関数を定めて、その評価関
数がある状態になったときの位置を検出することによっ
て可能となる。簡単な方法としては周期信号の内あるひ
とつの信号、例えば、a相信号がある光量以上になった
時の位置、そして、再びある光量以下になったときの位
置を求めそれらの中点を計算することによってスケール
隙間の中心位置をおよそ求めることも可能であるが、厳
密には左右非対称であり特に信号の周期が大きくなると
その量は顕著となる。また、評価関数として見た場合、
信号の振幅が大きいため何らかの原因で誤った場所で隙
間であると認識する可能性がある。
号の演算結果を用いること、そして、通常の位置ではな
るべく一定のレベルとなる信号であることが望ましい。
そこで、ここでは、例として、互いに90°位相の異な
る4つの信号a、b、a/、b/を使った3種の評価関
数を、図7を使って、説明する。評価関数G1は、G1
=a+b+a/+b/によって得られるものであり、通
常の場所、つまり信号検出部がスケール片に対向してい
る場所では、一定値を示す。しかし、スケール片の隙間
の部分にさしかかるとそれぞれの信号の光量が増加する
ため、評価関数G1は大きくなる。したがって、しきい
値TH1を用いて評価関数G1を判定することにより、
正確にスケール片間の隙間の位置を知ることができる。
なお、この評価関数G1がスケール隙間部分で取る値
は、発光部の光量等により変わることがあるため、しき
い値TH1をあらかじめ適切な位置にセットしたり、発
光部の光量等に合わせて変更できるようにすることも考
えられる。また、図から分かるように評価関数G1は、
ほぼ−2.0の位置でしきい値を超えて、ほぼ2.0の
位置で再びしきい値以下にもどる。つまり、しきい値を
超えている長さは、ほぼ4である。この値は隙間の大き
さに対応しており、隙間が大きくなるとしきい値を超え
ている長さも増える。したがって、実際の隙間の大きさ
と、しきい値を超えている長さとの関係を事前に求めて
おけば、しきい値を超えている長さから実際の隙間の大
きさを求めることができる。また、隙間の位置は、評価
関数としきい値が交差する2点の中点とすることができ
る。また、隙間の位置は、評価関数としきい値が交差す
る2点の中点とすることができる。なお、以下に様々な
評価関数を用いた隙間位置の検出方法を説明するが、こ
の方法と同様なやり方で、隙間の大きさも求めることが
できる。
る。評価関数G2は、(a−a/)と(b−b/)の2
乗和である。この評価関数も、通常の場所では、一定値
を示す。しかし、スケール片の隙間の部分にさしかかる
とそれぞれ信号の振幅が減少するため、評価関数G2は
減少し、ゼロになる。したがって、しきい値TH2を用
いて評価関数G2を判定することにより、正確にスケー
ル片間の隙間の位置を知ることができる。
る。評価関数G3は、(a−a/)、(b−b/)、そ
れぞれの絶対値の和である。この評価関数は、通常の場
所では、ある一定の範囲の中で変動している、しかし、
スケール片の隙間の部分にさしかかるとそれぞれ信号の
振幅が減少するため、評価関数G3は減少し、ゼロにな
る。従って、しきい値TH2を用いて評価関数G3を判
定することにより、正確にスケール片間の隙間の位置を
知ることができる。なお、この評価関数G3の長所とし
て、データ処理上で2乗の計算が不要であること、そし
て、スケール片の隙間では、評価関数がほぼゼロとなる
ことにより、上述の評価関数G1のように発光部の光量
等に影響を受けることが無い等があげられる。
影響を受け細かい増減を含む場合がある。その場合は、
何らかのフィルタリング機能を付加したり、検出信号の
オン時とオフ時のしきい値を変えるシュミットトリガ機
能を付加することによって、細かい増減の影響を排除す
ることも可能である。
向に関して、異なった位置に検出部が配置されている場
合について説明する。図8は、その一例の周期信号を表
している。図では、a相とb相の対は変位方向に対して
同じ位置に配置されている、また、a/相とb/相の対
も変位方向に対して同じ位置に配置されている。ただ
し、それぞれの対どうしは変位方向に3ずれた位置に配
置されている。したがって、図1においてスライダが右
に移動する場合、a相とb相とが、スケール片の隙間に
入り始めることで振幅が減少し始める位置から3あと
に、a/相、b/相が減少し始める。つまりスケール隙
間による振幅やオフセットの変化がちょうど3ずれた形
となっている。
号を図9を用いて説明する。評価関数G4は、a+b+
a/+b/の式によってもとめられる。したがって、し
きい値TH4によって判定することにより、スケール隙
間の位置を求めることができる。また、評価関数G5は
(a−a/)+(b−b/)の式によって求められる。
したがって、しきい値TH5によって判定することによ
り、スケール隙間の位置を求めることができる。評価関
数の例としては、他にも、それぞれの信号同士の演算に
よって一番適切なものを選べばよい。このように、評価
関数を、あるしきい値や特定の条件によって判定するこ
とにより、スケール片の隙間位置を検出する。
位置を設定する方法を具体的に説明する。まず、図1で
テーブルが左端に位置するとき設定機能をスタートさせ
ると共に、テーブルを右方向に移動させる。スライダ3
bがスケール片間の隙間にさしかかると周期信号の振幅
やオフセットが変化することにより、評価関数も変化し
あらかじめ決められたしきい値を超える。スケール隙間
位置検出部21ではこのときの概テーブル位置データP
TABを記憶する。さらにテーブルを移動させてスライ
ダ3bがスケール隙間を通り過ぎてスケール片2bに対
向し始めると、周期信号の振幅やオフセットが通常の状
態に遷移することにより、評価関数は再びしきい値を超
えて元の状態に戻る。スケール隙間位置検出部21では
このときの概テーブル位置データPTABを再び記憶す
る。ここで記憶された2カ所の概テーブル位置データP
TABの中点がスケール隙間位置の中心である。この値
はスケール隙間位置記憶部20に送られて記憶される。
このようにスライダ3bとスケール隙間位置との関係が
求められ記憶される。さらにテーブルが右に進むと今度
は、スライダ3aがスケール片間の隙間にさしかかり、
前述のスライダ3bの場合と同様に処理が行われ、スラ
イダ3aとスケール隙間位置との関係が求められる。な
お、ここでは、2つのスライダ3a、3bそれぞれに対
して、スケール隙間位置を求める方法を説明したが、そ
の代わりに、この機能で求めたスライダ3bとスケール
隙間の中心の関係と、あらかじめスライダ間隔記憶部に
記憶されている2つのスライダの距離からスライダ3a
とスケール隙間の中心との位置関係を求めることも可能
である。
設定が、テーブル制御装置と連動して自動的に行われる
装置に関して説明する。ブロック図を図10に示す。本
実施形態では、テーブル制御装置に対してスケール隙間
位置自動設定コマンドAGSを指令すると、以下のよう
なステップで自動測定を実行する。
がスケール片2aに対向する位置に移動する [ステップ2]テーブルは右方向に移動しながら信号処
理部に対してスケール隙間位置計測指令SGCを送る。
その指令によって、スライダ間隔検出部はスライダから
の周期信号を観測してそれらの評価関数があらかじめ決
められたしきい値をクロスする時の概テーブル位置デー
タを記憶することにより、スケール隙間位置を検出する [ステップ3]スケール隙間位置が検出できたら、スケ
ール隙間位置記憶部20にデータを記憶させる [ステップ4]スケール隙間位置の設定が完了したら、
テーブルの移動を停止する。
ニアエンコーダを取り付けた後で、正確に、かつ、自動
的にスケール隙間位置を計測し設定することができるた
め、テーブルの位置検出の高精度化と省力化が実現でき
る。また、保守上の理由からスケール片やスライダを交
換した場合でも特別な測定装置無しで正確なスケール隙
間位置の設定ができるため、ユーザ先での設定等も誤り
なく自動的に実施することができる。さらに、本発明
は、特別なハードウェアを付加することなくソフトウェ
ア処理の追加で実現可能なので、コストアップも無い。
ケール片が2つの例を説明したが、個数は限定されるも
のではなく、それぞれが2つ以上のシステムにも対応可
能であるし、逆にスライダがひとつの場合でも利用可能
である。
大きさの双方を算出する装置について説明した。しか
し、位置、大きさの一方を単独に算出することも可能で
ある。例えば、装置の構造上一方が設計値を用いて十分
な精度を得られる場合他方のみを算出するようにでき
る。
数のスケール片によって位置を検出する場合に必要なス
ケール片間の隙間の位置を実機上で正確かつ簡単に計測
し設定することができるので、テーブルの位置検出の高
精度化と省力化が実現できる。
リニアエンコーダの構成を示す図である。
ロック図である。
する図である。
構成ブロック図である。
示す図であり、特にスケール片の隙間およびその前後を
示す図である。
図である。
例を示す図である。
図である。
成を示す図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 目盛が形成されたスケール片を長手方向
に複数配列して形成したスケールと、 前記スケールの長手方向に前記スケールと相対移動する
スライダ上に配置され、前記目盛に対応した電気信号を
出力する検出部と、 前記検出部の電気信号に基づき前記スケールに対する前
記スライダの位置を算出する位置算出部と、 を有するリニアエンコーダであって、前記検出部の出力
する電気信号に基づき隣り合うスケール片の隙間の位置
および隙間の大きさのうち、少なくとも一方を検出する
隙間検出部、を有するリニアエンコーダ。 - 【請求項2】 請求項1に記載のリニアエンコーダであ
って、 前記検出部の出力する電気信号は複数の周期信号を含
み、 前記スライダを移動させて得られる前記複数の周期信号
を合成して評価関数を生成し、この評価関数の変化に基
づき隣り合うスケール片の隙間の位置および隙間の大き
さのうち、少なくとも一方を検出する隙間検出部、を有
するリニアエンコーダ。 - 【請求項3】 請求項2に記載のリニアエンコーダであ
って、前記複数の周期信号は、位相が90°ずつ相違す
る4個の周期信号であり、前記評価関数は、前記4個の
周期信号の和である、リニアエンコーダ。 - 【請求項4】 請求項2に記載のリニアエンコーダであ
って、前記複数の周期信号は、位相が90°ずつ相違す
る4個の周期信号であり、前記評価関数は、前記4個の
うち位相が180°異なる信号同士の差の2乗の和であ
る、リニアエンコーダ。 - 【請求項5】 請求項2に記載のリニアエンコーダであ
って、前記複数の周期信号は、位相が90°ずつ相違す
る4個の周期信号であり、前記評価関数は、前記4個の
うち位相が180°異なる信号同士の差の絶対値の和で
ある、リニアエンコーダ。 - 【請求項6】 請求項2〜5のいずれかに記載のリニア
エンコーダであって、前記隙間検出部は、前記評価関数
が所定のしきい値となる2カ所のスライダ位置に基づき
隙間の位置もしくは隙間の大きさのうち、少なくとも一
方を算出するものである、リニアエンコーダ。 - 【請求項7】 請求項2〜6のいずれかに記載のリニア
エンコーダであって、スライダを前記スケール片の隙間
を含む範囲で移動させ、その間前記検出部の出力する周
期信号を受信して前記評価関数を算出し、算出された評
価関数に基づき前記スケール片の隙間の位置および隙間
の大きさのうち、少なくとも一方を検出する、一連の動
作を行うためのプログラムを記憶し、隙間検出の指令に
基づき、前記プログラムに従い一連の動作を行う、リニ
アエンコーダ。 - 【請求項8】 請求項2〜7のいずれかに記載のリニア
エンコーダであって、 あらかじめ前記評価関数が所定のしきい値となる2カ所
のスライダの位置間隔と、前記隣り合うスケール片の隙
間の大きさとの関係を記憶する記憶部、を有し、 前記隙間検出部は、実際に前記評価関数が所定のしきい
値となる2カ所のスライダの位置を測定し、これらの位
置の間隔と前記記憶部に記憶されたスライダ位置と隙間
の大きさとの関係から、実際の隙間の大きさを算出する
ものである、リニアエンコーダ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001241334A JP4189139B2 (ja) | 2001-08-08 | 2001-08-08 | リニアエンコーダ |
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