JP2003056727A - 油圧制御装置および油圧制御システム - Google Patents

油圧制御装置および油圧制御システム

Info

Publication number
JP2003056727A
JP2003056727A JP2001246003A JP2001246003A JP2003056727A JP 2003056727 A JP2003056727 A JP 2003056727A JP 2001246003 A JP2001246003 A JP 2001246003A JP 2001246003 A JP2001246003 A JP 2001246003A JP 2003056727 A JP2003056727 A JP 2003056727A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic
pressure
spool
sleeve
switching valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001246003A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4113693B2 (ja
Inventor
Yoichiro Yamazaki
洋一郎 山崎
Takahiro Kobayashi
隆博 小林
Makoto Yamamoto
良 山本
Noboru Ito
登 伊藤
Seiji Aoki
誠司 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobelco Construction Machinery Co Ltd, Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2001246003A priority Critical patent/JP4113693B2/ja
Publication of JP2003056727A publication Critical patent/JP2003056727A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4113693B2 publication Critical patent/JP4113693B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jib Cranes (AREA)
  • Fluid-Driven Valves (AREA)
  • Multiple-Way Valves (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】サーボ制御方式において操作部材の操作に拘わ
らず油圧アクチュエータの作動を作動限界値内へ強制制
御を行い得るようにする。 【解決手段】油圧アクチュエータの作動を制御する中立
復帰用の反力バネ10を備えた切換弁スプール1と、こ
の切換弁スプール1を操作する操作弁11とを有し、操
作弁11が操作レバー2により切換え操作される。操作
弁11は、互いに相対的にスライド可能なスリーブ7お
よびスプール5とピストン6とを備える。スプール5に
は操作レバー2が連結され、スリーブ7にはピストン6
及び切換弁スプール1が連結されている。小径圧室13
と大径圧室14とを備える復帰手段により、これら両油
圧室13、14のピストン6に作用する推力差が反力バ
ネ10の中立復帰力よりも小さくなるようにすること
で、切換弁スプール1は中立に向けて復帰作動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧駆動さ
れるクレーンや高所作業車等の産業車両などに用いられ
る油圧制御装置およびそれを用いた産業車両の安全装置
などとして用いられる油圧制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】上述した産業車両では、作業範囲制限や
過負荷制限のため一般的に操作レバーの操作位置によら
ず制御信号により自動的に停止する油圧制御装置が設け
られている。そのような油圧制御装置としては、図6に
示す構成のものが知られている(特開平6−2468
8)。
【0003】この油圧制御装置は、例えばクレーンの油
圧系に組み込まれていて限界旋回角度で停止させる旋回
制御が可能になっている。具体的には、旋回モータ10
6の回転を制御するパイロット切換弁101を有し、そ
のパイロット切換弁101は、一対の減圧弁102a、
102bおよび操作レバー102cを備えたリモコン弁
102により操作される。パイロット切換弁101と減
圧弁102aを結ぶパイロット配管102dと、パイロ
ット切換弁101と減圧弁102bを結ぶパイロット配
管102eとにはそれぞれ電磁比例減圧弁102fと1
02gが設けられており、操作レバー102cの操作位
置によらず、制動信号iにより電磁比例減圧弁102
f、102gを制御することにより、パイロット切換弁
101が中立位置に戻り旋回モータ106の回転が停止
される。この回転停止は、旋回モータ106とパイロッ
ト切換弁101を結ぶ管路104、105にそれぞれ設
けられたブレーキ弁108により発生するブレーキ圧力
が電磁比例リリーフ弁110により調整されることで滑
らかに行われる構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の油圧
制御装置による場合には、操作レバーの操作位置によら
ず旋回モータ106の回転を停止させることができるも
のの、パイロット切換弁101を用いる故に、パイロッ
ト配管102d、102eの容積や、流体の粘性および
流体への空気混入などの要因により応答遅れが発生し、
機械の応答性が悪いものとなっていた。またパイロット
切換弁101の操作が圧力制御によるため、スプールに
作用する流体力により操作レバー102aの操作位置と
パイロット切換弁101のスプール位置とにズレが生じ
て制御性が悪いものとなっていた。更に、双方向での停
止制御を行うためには少なくとも2つの電磁比例減圧弁
102f、102gが必要となるという難点があった。
【0005】そこで、このような難点を解決できる油圧
制御装置として、図7に示すサーボ制御方式をとるもの
が提案されている(特開平10−9414)。この装置
は、切換弁スプール110にシリンダバレル111を連
結し、操作レバー112にサーボスプール113を連結
して操作力を低減できる構成となっている。
【0006】しかし、このサーボ制御方式による場合に
は、パイロット切換弁を用いない故に応答性を損なわな
いものの、切換弁スプール110、シリンダバレル11
1、操作レバー112およびサーボスプール113が相
互に連結された構成であるために、作業範囲限度や過負
荷制限限度に達しても操作レバーの操作とは無関係に油
圧システムを停止させる等の強制制御を行えないという
課題があった。
【0007】本発明は、このような技術技術の課題を解
決すべくなされたものであり、サーボ制御方式において
操作レバーの操作に拘わらず油圧アクチュエータの作動
を作動限界値内へ強制制御を行い得る油圧制御装置およ
び油圧制御システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の油圧制御装置
は、油圧アクチュエータの作動を制御する切換弁本体
と、この切換弁本体を操作する操作弁とを有し、該操作
弁が操作部材により切換え操作される油圧制御装置であ
って、上記操作弁は、互いに相対的にスライド可能なス
リーブおよびスプールと、上記切換弁本体に連結された
ピストンとを備え、スリーブおよびスプールの一方が上
記操作部材に連結され、他方が上記ピストンに連結され
ていて、上記操作部材の操作に伴うスリーブとスプール
の相対移動による油圧切換作用により上記ピストンの位
置を制御する油圧サーボ機構として構成され、更に、外
部からの油圧制御に基づいて上記切換弁本体を中立に向
けて復帰作動させる復帰手段を具備することを特徴とす
る(請求項1)。
【0009】本発明の油圧制御装置にあっては、操作弁
が互いに相対的にスライド可能なスリーブおよびスプー
ルを有して構成され、これらスリーブおよびスプールを
介して操作部材と切換弁本体が完全に切り離されてい
る。それ故に、操作部材を操作している途中でも、外部
からの油圧制御を受けることにより、復帰手段が切換弁
本体を中立に向けて復帰作動させる。よって、油圧アク
チュエータの作動、例えば産業車両の旋回角度や過負
荷、クレーン等の高さ、走行速度などが、作動限界値に
達しても、作動限度値下へ強制制御することができる。
また、パイロット切換弁を用いないので、強制制御の応
答性および制御性を向上させ得る。
【0010】本発明の油圧制御装置において、前記復帰
手段は、前記スリーブおよびスプールの切換わり作用に
応じて前記ピストンをストローク作動させる第1油圧室
と、この第1油圧室に対抗する油圧力を発揮する第2油
圧室とを備え、前記外部からの油圧制御により、両油圧
室がピストンに作用する推力差を前記切換弁本体の中立
復帰バネによる中立復帰力よりも小さくする構成とする
ことができる(請求項2)。
【0011】この構成による場合には、復帰手段として
の両油圧室の圧力によりピストンに作用する推力差が、
切換弁本体の中立復帰バネによる中立復帰力よりも小さ
くなると、相対的に大きい中立復帰力により切換弁本体
が中立に向けて復帰作動することとなる。
【0012】本発明の油圧制御装置において、前記スリ
ーブは、タンクポートと、外部から油圧が与えられる圧
油供給ポートとを有し、前記スプールは、スリーブとの
相対位置に拘わらず上記タンクポートに連通するタンク
室と、圧力室とを有し、スプールがスリーブに対して一
方側に移動するとき該圧油供給ポートが圧力室にのみ連
通し、かつ、スプールがスリーブに対して他方側に移動
するとき該圧油供給ポートが両室と非連通状態となるよ
うに、該圧油供給ポートおよび両室の3者の位置関係が
規制されている構成とすることができる(請求項3)。
【0013】この構成にあっては、スプールとスリーブ
の切換え位置に拘わらず圧油供給ポートとタンクポート
が連通しないので、油圧アクチュエータや、油圧タンク
或いはそれに連結された配管等が破損するのを防止する
ことが可能になる。また、スプールがスリーブに対して
一定方向にのみ移動した場合にだけ、圧力室に圧油供給
ポートから圧油が供給されるので、ピストンを所望方向
に駆動させることが可能になる。
【0014】本発明の油圧制御システムは、油圧アクチ
ュエータを作動限界値下で作動させるための油圧制御シ
ステムであって、上述した油圧制御装置と、上記油圧制
御装置における復帰手段に対して外部から中立復帰用の
油圧信号を送る油圧供給手段と、上記油圧アクチュエー
タの作動が作動限界値に達したことを検出する検出手段
と、上記検出手段からの検出信号入力に伴って、油圧ア
クチュエータの作動を作動限界値下に制動させる方向に
油圧供給手段を制御する制御手段とを具備することを特
徴とする。
【0015】この油圧制御システムによる場合には、検
出手段が、油圧アクチュエータの作動が作動限界値に達
したことを検出すると、制御手段は検出手段からの検出
信号入力に伴って、油圧アクチュエータの作動を作動限
界値下に制動させる方向に油圧供給手段を制御する、つ
まり油圧供給手段が復帰手段に対して外部から中立復帰
用の油圧信号を送るので、油圧制御装置の復帰手段が切
換弁本体を中立に向けて復帰作動させる。よって、操作
部材を操作している途中に、油圧アクチュエータの作
動、例えば産業車両の旋回角度や過負荷、クレーン等の
高さ、走行速度などが、作動限界値に達しても、作動限
界値下に強制的に制御することが可能となる。また、パ
イロット切換弁を用いないので、強制制御の応答性およ
び制御性を向上させ得る。
【0016】本発明の油圧制御システムは、油圧アクチ
ュエータを作動限界値下で作動させるための油圧制御シ
ステムであって、上記復帰手段として前記スリーブおよ
びスプールの切換わり作用に応じて前記ピストンをスト
ローク作動させる第1油圧室と、この第1油圧室に対抗
する油圧力を発揮する第2油圧室とを備える油圧制御装
置と、上記油圧制御装置における第1、第2両油圧室に
よってピストンに作用する推力差を中立復帰バネによる
中立復帰力よりも小さくする油圧信号を送る油圧供給手
段と、上記油圧アクチュエータの作動が作動限界値に達
したことを検出する検出手段と、上記検出手段からの検
出信号入力に伴って、油圧アクチュエータの作動を作動
限界値下に制動させる方向に油圧供給手段を制御する制
御手段とを具備することを特徴とする。
【0017】この油圧制御システムにあっては、油圧供
給手段は、ピストンを移動させるための第1又は第2油
圧室のいずれかに圧油を供給する。この状態において、
操作部材によりスリーブとスプールの相対位置が切換え
られても、両油圧室のピストンに作用する推力差に基づ
きピストンが操作部材の操作方向にスライドしてスリー
ブとスプールとを操作部材の操作量に応じた偏位量にす
るサーボ機能が働くので、操作部材によるスリーブまた
はスプールの移動量に応じたストロークで切換弁本体が
切換わった状態に静止する。
【0018】ところで、操作部材の操作中に検出手段が
油圧アクチュエータの作動が作動限界値に達したことを
検出すると、制御手段は油圧アクチュエータの作動を作
動限界値下に制動させるように、つまり一方の油圧室の
油圧を下げるように油圧供給手段を制御し、これに伴い
他方の圧油室の圧力も低下する。そして、両圧油室の作
用によるピストンの推力差が切換弁本体の中立復帰力よ
りも小さくなると、切換弁本体が中立に向けて復帰作動
していき、その後この作動に伴う中立復帰力の減少によ
り最終的に(ピストンの推力)=(切換弁本体の中立復
帰力)である均衡状態を保持する位置で停止する。
【0019】よって、操作部材を操作している途中に、
油圧アクチュエータの作動、例えば産業車両の旋回角度
や過負荷、クレーン等の高さ、走行速度などが、作動限
界値に達しても、作動限界値下に強制的に制御すること
が可能となる。また、パイロット切換弁を用いないの
で、強制制御の応答性および制御性を向上させ得る。
【0020】本発明の油圧制御システムにおいて、前記
油圧供給手段は前記復帰手段に圧油を供給する圧油供給
配管と、その圧油供給配管に設けられた制御弁とを有
し、前記制御手段は前記検出手段からの検出信号入力に
伴って前記制御弁に作動指令信号を出力するコントロー
ラを有する構成とすることができる。例えば、前記制御
弁が比例減圧弁であり、前記コントローラは該比例減圧
弁により前記圧油供給配管内の油圧を所定の圧力からそ
れ以下の任意圧力まで調整する構成とすることができ
る。ここで、任意圧力は、所定の圧力以下であればよ
く、ゼロであってもよい。
【0021】この構成にあっては、コントローラは検出
手段からの検出信号を入力すると、制動信号を比例減圧
弁に出力する。すると、比例減圧弁は、第2油圧室の圧
力を下げる。これにより、油圧アクチュエータの作動、
例えば産業車両の旋回角度や過負荷、クレーン等の高
さ、走行速度などを作動限界値下に制動させることが可
能になる。更に、第2油圧室に接続されている圧油供給
配管は、切換わり作用に応じてピストンを作動させると
きに第1油圧室に圧油を供給できるように一系統の配管
を分岐させればよく、また、双方向での制御を行う場合
でも、1つの比例減圧弁で済むことになる。これによ
り、簡易な構成にすることが可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につき具
体的に説明する。
【0023】図1は、本実施形態に係る油圧制御システ
ムを、例えばクレーンの旋回操作系に適用した例を示す
油圧回路図である。この油圧制御システムは、ポンプ4
と、ポンプ4により送られる圧油により駆動されてクレ
ーンのブームを旋回させるモータ3と、ポンプ4とモー
タ3の間に設けられ、モータ3の回転方向を3a方向と
3b方向とに切り換える切換弁本体としての切換弁スプ
ール1とを有する。
【0024】切換弁スプール1は、1a方向と1b方向
とに切換可能となっていて、その切換は、これの両側に
それぞれ取り付けられた中立状態に復帰させるための中
立復帰バネとしての反力バネ10、操作部材としての操
作レバー2、および操作レバー2により切換え操作され
る操作弁11を備える油圧制御装置と、この油圧制御装
置の操作弁11へサーボ圧油を供給するサーボ圧源12
および圧油供給配管18並びにこの圧油供給配管18に
設けられた制御弁としての電磁比例減圧弁8を有する油
圧供給手段20と、この油圧供給手段20により供給さ
れるサーボ圧油の圧力を制御する制御手段としてのコン
トローラ15とにより行われるようになっている。
【0025】上記圧油供給配管18は、サーボ圧源12
からの圧油を第2油圧室としての小径圧室13と、後述
するスリーブ7に設けられたaポート(圧油供給ポー
ト)に与えるように途中で分岐して設けられ、前記電磁
比例減圧弁8は圧油供給配管18の分岐点18aよりも
サーボ圧源12寄りに設けられている。
【0026】上記操作弁11は、互いにスライド可能な
サーボスプール5及びスリーブ7と、ピストン6と、こ
のピストン6を作動させる前記小径圧室13及び第1油
圧室としての大径圧室14を備える。これら小径圧室1
3及び大径圧室14は、本実施形態では切換弁スプール
1を中立位置に復帰させる復帰手段としても機能する。
サーボスプール5の両側には中立復帰用の反力バネ9が
取り付けられ、サーボスプール5には操作レバー2が連
結部2cを介して連結されている。一方、スリーブ7に
は、連結部7cを介してピストン6及び切換弁スプール
1に連結されており、このスリーブ7はピストン6にて
7a方向と7b方向とにスライドされる。
【0027】上記ピストン6は、小径圧室13にサーボ
圧源12からの圧油が与えられると6a方向にスライド
し、一方、圧油がサーボスプール5及びスリーブ7を介
して大径圧室14に与えられると6b方向にスライドす
る。大径圧室14はスリーブ7のbポートに連通し、ス
リーブ7のcポート(タンクポート)はタンクに繋がっ
ている。よって、サーボスプール5の5a方向へのスラ
イドにより、大径圧室14の圧油はタンクに戻される。
【0028】上記コントローラ15にはセンサ17から
の信号が入力される。そのセンサ17は、クレーンのブ
ームの旋回角度が作動限界値に達することを検出するも
のであり、ブームの旋回角度が作動限界値に達すると所
定の信号をコントローラ15に出力する。
【0029】コントローラ15は、センサ17からの信
号を入力すると、制動信号16を上記電磁比例減圧弁8
に与えられるようになっており、電磁比例減圧弁8はそ
の制動信号16に応じて弁開度を調整する。
【0030】図2は、上記操作弁11の具体的な構造の
一例を示す正面図であり、中立位置の状態を表す。
【0031】弁枠体11aの内部には、サーボスプール
5が図の左右方向にスライド可能に設けられ、サーボス
プール5の右側を覆ってスリーブ7が設けられている。
サーボスプール5の左端部には、操作レバー2が連結部
2cを介して連結され、スリーブ7の右端部には連結部
7cを介して切換弁スプール1が連結されている。
【0032】スリーブ7の右側の連結部7cの周囲は右
上がりのハッチングで示す小径圧部13となり、スリー
ブ7の左側であってサーボスプール5の外周部は右下が
りのハッチングで示す大径圧部14となっており、スリ
ーブ7がピストン(6)として機能する。
【0033】スリーブ7内部には径方向にbポートが形
成され、そのbポートはスリーブ7内の通路を介して大
径圧部14と連通している。また、このbポートは、図
2に示す中立位置のときサーボスプール5のランド部5
cにて塞がれ、サーボスプール5が5a方向側にスライ
ドすると、図3(a)に示すようにランド部5cの右側
に設けられたタンク室5dと連通する。このタンク室5
dはサーボスプール5内に設けた通路5gを介して、ス
リーブ7とサーボスプール5の相対的な偏位状態に拘わ
らず、周方向に設けた環状のタンクポート(cポート)
5fと繋がっている。
【0034】一方、サーボスプール5が5b方向側にス
ライドすると、ランド部5cの左側に周方向に設けた環
状の圧力室5eを介してbポートはaポートと連通する
ようになっている(図3(b)参照)。
【0035】小径圧部13には弁枠体11aに設けたパ
イロットポートPiを介し、電磁比例減圧弁8を経たサ
ーボ圧源12からの圧油が供給される。
【0036】次に、このように構成された油圧制御シス
テムの作動を説明する。
【0037】(切換弁スプール1が中立状態を保つ原
理)ここで、クレーンのブームの旋回角度が作動限界値
内にあり、コントローラ15から制動信号16が出力さ
れていないものと仮定する。また、制動しない状態では
電磁比例減圧弁8が励磁されている。
【0038】大径圧室14の圧力は、下記(1)式にて
表され、小径圧室13の面積/大径圧室14の面積の比
(面積比)で決定され、面積比が例えば1/2であれば
サーボ圧(サーボ圧油の圧力)の1/2となり、両圧室
13、14のピストン6に作用する推力は均衡する。よ
って、この原理により、切換弁スプール1は中立状態を
保つこととなる。 大径圧室14の圧力=サーボ圧×面積比 …(1)
【0039】ここで、図2における小径圧室13の面積
は、(小径圧室13部分の弁枠体11aの内径を直径と
する円の面積W1)−(小径圧室13部分の切換弁スプ
ール1の外径を直径とする円の面積W2)で、同じく大
径圧室14の面積は、(大径圧室14部分の弁枠体11
aの内径を直径とする円の面積W3)−(大径圧室14
部分のスプール5の外径を直径とする円の面積W4)で
ある。
【0040】(操作レバーによる操作に伴う切換弁スプ
ール1の動作)操作レバー2を中立状態から2aの方向
に作動させると、サーボスプール5が5aの方向へと作
動するため、大径圧室14内の圧油がタンクへ排出さ
れ、これに伴ってピストン6を6aの方向へ作動させる
とともに切換弁スプール1を1aの方向へと作動する。
すると、スリーブ7が7aの方向へと移動するので、サ
ーボスプール5とスリーブ7の相対位置が中立状態にな
り、切換弁スプール1は切換った状態で停止する(図3
(a)参照)。
【0041】上記とは逆に、操作レバー2を中立状態か
ら2bの方向へ作動させると、サーボスプール5が5b
の方向へと作動するため、サーボ圧油が大径圧室14へ
と流入し、ピストン6を6bの方向へ作動させるととも
に切換弁スプール1を1bの方向へと作動する。する
と、スリーブ7が7bの方向へと移動するので、サーボ
スプール5とスリーブ7の相対位置が中立状態になり、
切換弁スプール1は切換った状態で停止する(図3
(b)参照)。
【0042】このように、操作レバー2によるサーボス
プール5の移動量に見合うストロークだけ、スリーブ7
と切換弁スプール1が移動するようになる故に、操作レ
バー2の位置指令による切換弁スプール1の位置制御が
行われる。これは一般に用いられているサーボ機構と同
じ制御である。
【0043】なお、図3(a)のとき、スリーブ7に設
けられ、パイロットポートPiに連通されるaポート
と、サーボスプール5に設けられた圧油排出用のタンク
室5dとにおける中立位置での離隔距離(L1)が、サ
ーボスプール5の最大ストローク長(S)に対してL1
>Sを満足し、操作レバー2によりaポートとタンク室
5dとが接近する引き方向(5a方向)にサーボスプー
ル5を操作しても、図3(a)に示すようにaポートと
タンク室5dとが非連通状態となるように離隔配置され
ている構成とすることが好ましい。加えて、図3(b)
のとき、aポートが大径圧室14に繋がる圧力室5eと
連通するように構成する、つまり圧力室5eの長さL2
をサーボスプール5の最大ストローク長(S)に対して
L2>Sを満足する構成とすることが好ましい。
【0044】このような構成にすることにより、サーボ
スプール5とスリーブ7の切換え位置に拘わらず、aポ
ートとタンク室5dとが連通しないので、油圧アクチュ
エータとしてのクレーン或いはタンクや、タンクとcポ
ートの間の配管等が破損するのを防止することが可能に
なる。また、サーボスプール5がスリーブ7に対して一
定方向にのみ移動した場合にだけ、圧力室5eにaポー
ト(圧油供給ポート)から圧油が供給されるので、ピス
トン6を左右の所望方向に駆動させることが可能にな
る。
【0045】この場合の制御においては、大径圧室14
の圧力がピストン6に作用する推力(A)は、理論上小
径圧室13に供給されたサーボ圧がピストン6に作用す
る推力(B)と、反力バネ10による反力(C)との和
に均衡する圧力となり、下記(2)式で表される。但
し、中立復帰力として機能する、反力バネ10による反
力(C)は、操作レバーの操作方向により符号が反転す
る。 A=B+C …(2)
【0046】図4は、上記面積比が1/2である場合に
おける、切換弁スプール1のストロークと大径圧室14
の圧力との関係を示す図であり、横軸は大径圧室14の
圧力で、左側縦軸は1b方向に切換弁スプール1がスラ
イドしたときのストローク、右側縦軸は1a方向に切換
弁スプール1がスライドしたときのストロークである。
図中の破線は切換弁スプール1が1a方向にスライドし
たとき、実線は切換弁スプール1が1b方向にスライド
したときを示す。
【0047】この図4から理解されるように、反力バネ
10による反力(C)の作用方向の違いに基づき、切換
弁スプール1が1b方向(ストローク正方向)に操作さ
れると大径圧室14の圧力は高い方へ、切換弁スプール
1が1a方向(ストローク負方向)に操作されると大径
圧室14の圧力は低い方へとずれる。このため、サーボ
圧の設定は反力バネ10の反力に対して十分に大きな余
裕のある設定とすることが望ましい。なお、図4中の実
線や破線の傾きは、反力バネ10のバネ定数に応じたも
のである。
【0048】(切換弁スプール1のストローク制御)次
に、コントローラ15からの制動信号16により切換弁
スプール1のストロークを制御する場合について説明す
る。なお、コントローラ15には、クレーンの旋回角度
が作動限界値に達すると出力される制動信号16の一例
として、例えば後述する図5に示す信号が設定されてい
る。
【0049】操作レバー2を2aの方向に切換えている
場合、切換弁スプール1も1aの方向に切換っている。
【0050】このときにピストン6に作用する力の関係
は、下記(3)式で示される。 B=A+C …(3)
【0051】そして、制動信号16を与えて電磁比例減
圧弁8を作動させ、図5の破線にて示すようにサーボ圧
を下げると、小径圧室13の圧力が下がりピストン6が
6aの方向に移動しようとするが、サーボ機構が働き切
換弁スプール1の位置を保持しようと大径圧室14の圧
力を下げる方向へと作用する。
【0052】そして、大径圧室14の圧力がゼロになる
までは切換弁スプール1の位置は操作レバー2で設定さ
れた位置を保つが、小径圧室13の圧力(サーボ圧)が
それまで以下(大径圧室14の圧力がゼロになるときの
小径圧室13の圧力以下)に下がると、つまりB−A<
Cになると、ピストン6を移動させる推力差が反力バネ
10による反力(C)よりも小さくなるため、切換弁ス
プール1の位置はサーボ圧の低下に伴って中立方向へと
移動し、その後反力(C)の低下により最終的に(3)
式で示すように反力バネ10による反力(C)と小径圧
室13の圧力によりピストン6に作用する反力(B)と
の均衡で決定される位置となる。これに伴い、クレーン
の旋回角度が作動限界値下の角度に調整される。
【0053】一方、操作レバー2を2bの方向に切換え
ている場合、切換弁スプール1も1bの方向に切換って
いる。
【0054】このときにピストン6に作用する力の関係
は、下記(4)式で示される。 A=B+C …(4)
【0055】そして、制動信号16を与えて電磁比例減
圧弁8を作動させ、図5の実線にて示すようにサーボ圧
を低下させると、小径圧室13の圧力が下がりピストン
6が6bの方向に移動しようとするが、サーボ機構が働
き切換弁スプール1の位置を保持しようと大径圧室14
の圧力を下げる方向へと作用する。
【0056】このとき、小径圧室13の圧力と大径圧室
14の圧力の双方におけるピストン6に作用する推力
(AとB)が下がっていくため、反力バネ10による反
力(C)に打ち勝つ力が保てないところまでは切換弁ス
プール1の位置は操作レバー2で設定された位置を保つ
が、A−B<Cの状態に、つまりピストン6を移動させ
る推力差が反力バネ10による反力(C)よりも小さく
なる状態にサーボ圧が低下すると、切換弁スプール1の
位置は中立方向へと移動し、その後反力(C)の低下に
より最終的に切換弁スプール1の位置は(4)式に基づ
く各作用力(AとBとC)が均衡する位置となる。これ
に伴い、クレーンの旋回角度が作動限界値下の所定角度
に調整される。
【0057】上述した図5は、サーボ圧の減少が線形と
なるように制動信号16を電磁比例減圧弁8へ与えた場
合の制動制御特性例を示す図であり、横軸はサーボ圧、
左側縦軸は切換弁スプール1のストローク、右側縦軸は
大径圧室14の圧力をとっている。なお、破線は切換弁
スプール1が1a方向にスライドしたとき、実線は切換
弁スプール1が1b方向にスライドしたときを示し、一
点鎖線は切換弁スプール1が1a方向にスライドしたと
きの大径圧室14の圧力を、二点鎖線は切換弁スプール
1が1b方向にスライドしたときの大径圧室14の圧力
を示す。
【0058】したがって、本実施形態の油圧制御装置に
よる場合には、操作弁11が互いに相対的にスライド可
能なスリーブ7およびスプール5を有して構成され、そ
のスリーブ7およびスプール5を介して操作レバー2と
切換弁スプール1が完全に切り離されている故に、操作
レバー2を操作している途中でも両圧室13、14のピ
ストン6に作用する推力差を、切換弁スプール1の反力
バネ10による反力Cよりも小さくすることにより、切
換弁スプール1を中立方向に向けて復帰作動させること
が可能になり、クレーンにおけるブームの旋回角度を作
動限度値下へ強制制御することができる。また、パイロ
ット切換弁を用いないので、強制制御の応答性および制
御性を向上させ得る。また、ピストン6がスリーブ7に
連結部7cを介して連結されているので、ピストン6と
スリーブ7との相対的な動きを規制することが可能とな
り、より高精度の制御が可能になる。
【0059】また、本実施形態の油圧制御システムによ
る場合には、操作レバー2を操作している途中でも、セ
ンサ17がクレーンにおけるブームの作動が作動限界値
に達したことを検出すると、コントローラ15が小径圧
室13の油圧を低下させるように電磁比例減圧弁8の制
御を行うので、切換弁スプール1を強制的に中立方向へ
切換駆動することが可能になり、操作レバー2の操作に
よりブームの旋回角度を作動限界値下に強制的に制御す
ることが可能となる。また、パイロット切換弁を用いな
いので、強制制御の応答性および制御性を向上させ得
る。更に、aポート及び小径圧室13に一系統の圧油供
給配管18を分岐させて圧油を供給できるようにすれば
よく、また、双方向での制御を行う場合でも、1つの電
磁比例減圧弁8で済むので、簡易な構成にすることが可
能になる。
【0060】また、本発明の油圧制御システムによる場
合には、コントローラ15に例えば図5に示すような所
定の制動信号16を設定しておくことで、電磁比例減圧
弁8にその制動信号16を与えてサーボ圧を制御でき、
クレーンの旋回角度を作動限界値下の一定値に調整する
ことが可能になる。
【0061】なお、上述した実施形態では電磁比例減圧
弁8を用いているが、本発明はこれに限らない。例え
ば、図8に示すように電磁弁等の開閉弁8′を用いて油
圧アクチュエータの作動を停止させるように制御するこ
ととしてもよい。
【0062】また、上述した実施形態では操作レバー2
をスプール5に、切換弁スプール1をスリーブ7にそれ
ぞれ連結しているが、本発明はこれに限らず、操作レバ
ー2をスリーブ7に、切換弁スプール1をスプール5に
それぞれ連結してもよい。
【0063】また、上述した実施形態では大径圧室と小
径圧室に同じ圧力の圧油を配管18にて供給し、両圧室
のピストンに作用する力を面積比により変えるようにし
ているが、本発明はこれに限らず、両圧室の面積比を1
にし、これら各圧室に供給する圧油の圧力自体を変える
構成としても実施できることは勿論である。
【0064】また、上述した実施形態ではクレーンのブ
ームの旋回角度が作動限界値に達したことをセンサによ
り検出する構成としているが、本発明はセンサに限ら
ず、センサ以外の方式により検出する構成としてもよ
い。
【0065】また、上述した実施形態ではクレーンの旋
回操作系に適用し旋回角度を制限しているが、本発明は
これに限らず、クレーンの過負荷制限や高さ制限、走行
時の最高速度の制限などにも適用できる。更には、本発
明は、クレーン以外の産業車両、例えば高所作業車など
に対しても上述した制限や他の制限を行う場合にも適用
することができる。
【0066】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の油圧制御装
置による場合には、操作弁が互いに相対的にスライド可
能なスリーブおよびスプールを有して構成され、これら
スリーブおよびスプールを介して操作部材と切換弁本体
が完全に切り離されている故に、操作部材を操作してい
る途中でも、外部からの油圧制御を受けることにより復
帰手段が切換弁本体を中立に向けて復帰作動させる。よ
って、油圧アクチュエータの作動、例えば産業車両の旋
回角度や過負荷、クレーン等の高さ、走行速度などが、
作動限界値に達しても、作動限度値下へ強制制御するこ
とができる。また、パイロット切換弁を用いないので、
強制制御の応答性および制御性を向上させ得る。
【0067】また、本発明の油圧制御システムによる場
合には、検出手段が、油圧アクチュエータの作動が作動
限界値に達したことを検出すると、制御手段は検出手段
からの検出信号入力に伴って、油圧アクチュエータの作
動を作動限界値下に制動させる方向に油圧供給手段を制
御する、つまり油圧供給手段が復帰手段に対して外部か
ら中立復帰信号としての圧油を供給するので、油圧制御
装置の復帰手段が切換弁本体を中立に向けて復帰作動さ
せる。よって、操作部材を操作している途中に、油圧ア
クチュエータの作動、例えば産業車両の旋回角度や過負
荷、クレーン等の高さ、走行速度などが、作動限界値に
達しても、作動限界値下に強制的に制御することが可能
となる。また、パイロット切換弁を用いないので、強制
制御の応答性および制御性を向上させ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る油圧制御システムの一
例を示す油圧回路図である。
【図2】本発明の実施形態に係る操作弁の具体的な構造
を示す正面図であり、中立位置の状態を表す。
【図3】図2の操作弁を操作したときのサーボスプール
とスリーブとの位置関係を示す図であり、(a)は操作
レバーを引き方向に操作した場合で、(b)は操作レバ
ーを押し方向に操作した場合である。
【図4】本発明の実施形態に係る油圧制御システムにお
ける大径圧室の圧力(横軸)と切換弁スプールのストロ
ーク(縦軸)との関係を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る油圧制御装置におい
て、サーボ圧の減少が線形となるように制動信号を電磁
比例減圧弁へ与えた場合のサーボ圧(横軸)と切換弁ス
プールのストローク(左側縦軸)との関係を示す図であ
る。
【図6】従来技術の油圧制御装置の構成を示す図であ
る。
【図7】他の従来技術の油圧制御装置の構成を示す図で
ある。
【図8】本発明の他の実施形態に係る油圧制御システム
の一例を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
1 切換弁スプール(切換弁本体) 2 操作レバー(操作部材) 5 サーボスプール 5d タンク室 5e 圧力室 6 ピストン 7 スリーブ 8 電磁比例減圧弁(制御弁) 10 反力バネ(中立復帰バネ) 11 操作弁 12 サーボ圧源 13 小径圧室(第2油圧室) 14 大径圧室(第1油圧室) 15 コントローラ(制御手段) 18 圧油供給配管 20 油圧供給手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 隆博 兵庫県明石市大久保町八木740番地 コベ ルコ建機株式会社大久保工場内 (72)発明者 山本 良 神戸市西区櫨谷町松本234番地 川崎重工 業株式会社西神戸工場内 (72)発明者 伊藤 登 神戸市西区櫨谷町松本234番地 川崎重工 業株式会社西神戸工場内 (72)発明者 青木 誠司 神戸市西区櫨谷町松本234番地 川崎重工 業株式会社西神戸工場内 Fターム(参考) 3H067 AA17 AA38 CC44 CC50 DD05 DD12 DD22 EA02 EA06 EA14 EB13 ED10 ED14 ED15 FF11 GG22 3H089 AA43 AA60 BB10 BB15 BB17 CC08 CC18 DA02 DB49 DB54 EE22 FF09 GG02 JJ08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧アクチュエータの作動を制御する切
    換弁本体と、この切換弁本体を操作する操作弁とを有
    し、該操作弁が操作部材により切換え操作される油圧制
    御装置であって、 上記操作弁は、互いに相対的にスライド可能なスリーブ
    およびスプールと、上記切換弁本体に連結されたピスト
    ンとを備え、スリーブおよびスプールの一方が上記操作
    部材に連結され、他方が上記ピストンに連結されてい
    て、上記操作部材の操作に伴うスリーブとスプールの相
    対移動による油圧切換作用により上記ピストンの位置を
    制御する油圧サーボ機構として構成され、更に、外部か
    らの油圧制御に基づいて上記切換弁本体を中立に向けて
    復帰作動させる復帰手段を具備することを特徴とする油
    圧制御装置。
  2. 【請求項2】 前記復帰手段は、前記スリーブおよびス
    プールの切換わり作用に応じて前記ピストンをストロー
    ク作動させる第1油圧室と、この第1油圧室に対抗する
    油圧力を発揮する第2油圧室とを備え、前記外部からの
    油圧制御により、両油圧室がピストンに作用する推力差
    を前記切換弁本体の中立復帰バネによる中立復帰力より
    も小さくすることを特徴とする請求項1に記載の油圧制
    御装置。
  3. 【請求項3】 前記スリーブは、タンクポートと、外部
    から油圧が与えられる圧油供給ポートとを有し、前記ス
    プールは、スリーブとの相対位置に拘わらず上記タンク
    ポートに連通するタンク室と、圧力室とを有し、 スプールがスリーブに対して一方側に移動するとき該圧
    油供給ポートが圧力室にのみ連通し、かつ、スプールが
    スリーブに対して他方側に移動するとき該圧油供給ポー
    トが両室と非連通状態となるように、該圧油供給ポート
    および両室の3者の位置関係が規制されていることを特
    徴とする請求項1または2に記載の油圧制御装置。
  4. 【請求項4】 油圧アクチュエータを作動限界値下で作
    動させるための油圧制御システムであって、 請求項1乃至3のいずれかに記載の油圧制御装置と、 上記油圧制御装置における復帰手段に対して外部から中
    立復帰用の油圧信号を送る油圧供給手段と、 上記油圧アクチュエータの作動が作動限界値に達したこ
    とを検出する検出手段と、 上記検出手段からの検出信号入力に伴って、油圧アクチ
    ュエータの作動を作動限界値下に制動させる方向に油圧
    供給手段を制御する制御手段とを具備することを特徴と
    する油圧制御システム。
  5. 【請求項5】 油圧アクチュエータを作動限界値下で作
    動させるための油圧制御システムであって、 請求項2または3に記載の油圧制御装置と、 上記油圧制御装置における第1、第2両油圧室によって
    ピストンに作用する推力差を中立復帰バネによる中立復
    帰力よりも小さくする油圧信号を送る油圧供給手段と、 上記油圧アクチュエータの作動が作動限界値に達したこ
    とを検出する検出手段と、 上記検出手段からの検出信号入力に伴って、油圧アクチ
    ュエータの作動を作動限界値下に制動させる方向に油圧
    供給手段を制御する制御手段とを具備することを特徴と
    する油圧制御システム。
  6. 【請求項6】 前記油圧供給手段は前記復帰手段に圧油
    を供給する圧油供給配管と、その圧油供給配管に設けら
    れた制御弁とを有し、前記制御手段は前記検出手段から
    の検出信号入力に伴って前記制御弁に作動指令信号を出
    力するコントローラを有することを特徴とする請求項4
    または5に記載の油圧制御システム。
  7. 【請求項7】 前記制御弁が比例減圧弁であり、前記コ
    ントローラは該比例減圧弁により前記圧油供給配管内の
    油圧を所定の圧力からそれ以下の任意圧力まで調整する
    ことを特徴とする請求項6に記載の油圧制御システム。
JP2001246003A 2001-08-14 2001-08-14 油圧制御システム Expired - Fee Related JP4113693B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001246003A JP4113693B2 (ja) 2001-08-14 2001-08-14 油圧制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001246003A JP4113693B2 (ja) 2001-08-14 2001-08-14 油圧制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003056727A true JP2003056727A (ja) 2003-02-26
JP4113693B2 JP4113693B2 (ja) 2008-07-09

Family

ID=19075645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001246003A Expired - Fee Related JP4113693B2 (ja) 2001-08-14 2001-08-14 油圧制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4113693B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009014157A (ja) * 2007-07-09 2009-01-22 Kobelco Cranes Co Ltd 油圧パイロット式コントロールバルブ及びクレーン用ウインチの駆動制御装置
CN110319242A (zh) * 2019-08-05 2019-10-11 安徽理工大学 一种基于双向扭转弹簧的旋转阀芯切换机构

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0671496U (ja) * 1993-03-19 1994-10-07 真也 阿部 宅配品受け取り機能付き扉
JP5115255B2 (ja) 2008-03-12 2013-01-09 富士通株式会社 プラグインユニット実装構造および電子装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009014157A (ja) * 2007-07-09 2009-01-22 Kobelco Cranes Co Ltd 油圧パイロット式コントロールバルブ及びクレーン用ウインチの駆動制御装置
CN110319242A (zh) * 2019-08-05 2019-10-11 安徽理工大学 一种基于双向扭转弹簧的旋转阀芯切换机构
CN110319242B (zh) * 2019-08-05 2024-03-26 安徽理工大学 一种基于双向扭转弹簧的旋转阀芯切换机构

Also Published As

Publication number Publication date
JP4113693B2 (ja) 2008-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3865590B2 (ja) 建設機械の油圧回路
EP2123541B1 (en) Steering system for working vehicle
US9932957B2 (en) Switchable hydrostatic adjusting device
KR102460499B1 (ko) 쇼벨
EP2933486B1 (en) Pump volume control device
JP2001349426A (ja) 油圧ポンプの容量制御装置および油圧モータのブレーキ制御装置
JP3763375B2 (ja) 建設機械の制御回路
JPH0420083B2 (ja)
US6131476A (en) Gear ratio selecting and shifting apparatus in a transmission
JP2003056727A (ja) 油圧制御装置および油圧制御システム
WO2018164238A1 (ja) ショベル
JP6095547B2 (ja) 建設機械の旋回制御装置
JP2006200575A (ja) 作業車両用無段変速伝動制御装置
EP0084835B1 (en) Power transmission
JP3078947B2 (ja) 流体圧アクチュエータの駆動制御装置
JP6118705B2 (ja) 建設機械の旋回制御装置
US20170108015A1 (en) Independent Metering Valves with Flow Sharing
JP6761283B2 (ja) ポンプ装置
JPH0735161Y2 (ja) 油圧走行車両等の液圧ポンプ制御装置
WO2021140821A1 (ja) 油圧ポンプシステム、及び制御装置
JP2880365B2 (ja) 油圧モーターの駆動回路
JPH04303392A (ja) 産業車両の制御装置
JP2002193597A (ja) フォークリフトおよび作業機制御用油圧装置
JP2023147951A (ja) ロボット装置
JP2003172306A (ja) 油圧信号出力回路

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20040918

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20041215

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071023

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080401

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080414

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120418

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120418

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130418

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140418

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees