JP2003055861A - ノンコートエアバッグ用基布およびエアバッグ用繊維 - Google Patents
ノンコートエアバッグ用基布およびエアバッグ用繊維Info
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Abstract
を保持しつつ、収納性にも優れた高圧展開用のノンコー
トエアバッグ用基布とそのエアバッグ用基布を与えるエ
アバッグ用繊維を提供する。 【解決手段】単糸の断面形状が扁平率1.5〜8.0、
単糸繊度が10dtex以下、総繊度200〜1000
dtexの合成繊維マルチフィラメントを経糸/緯糸の
両方、もしくは片方に用いたエアバッグ用基布におい
て、下記(1)〜(3)を同時に満足することを特徴と
する。 (1)カバーファクターが1700〜2200 (2)低圧下での通気度(PL)が0.1cc/cm2/
sec以下 (3)高圧下での通気度(PH)が20cc/cm2/s
ec以下
Description
グ用基布およびエアバッグ用繊維に関するものである。
さらに詳しくは、エアバッグとしての必要な強力および
低通気性を保持しつつ、収納性にも優れた高圧展開用の
ノンコートエアバッグ用基布とそのエアバッグ用基布を
与えるエアバッグ用繊維に関するものである。
の安全を確保するための装置として欠かせないものとな
り、車輌への装着率が益々高まっている。
スムーズに展開するための低通気性ならびにバック自体
の損傷・破裂を防ぐための高強力、さらには、展開時に
乗員の顔面擦傷防止のための柔軟性など種々挙げられ
る。また、近年ではエアバッグ基布自体の折り畳み性や
収納性の向上、さらにはコストダウンといった点につい
ても重要な要求事項となってきている。
布表面に樹脂を塗布したいわゆるコート基布と製織後の
基布をそのまま使用するノンコート基布に大別できる。
エアバックとして上述の低通気性を保持するためには、
一般にコート基布が有利とされている。
よび低通気性を損なうことなく、折り畳み性に優れ、収
納容積の小さなエアバッグを実現させる技術が数多く開
示されている。例えば、特開平1−41438号公報に
は、強度8.5g/d以上、かつ単糸繊度が3デニール
以下の繊維からなる糸条で構成されたエアバッグ基布と
することによって、前記の目的が達成されるとしてい
る。該公報ではコート基布およびノンコート基布の別に
ついて何ら言及されていないものの、実質的には基布の
表面にクロロプレンゴムなどのエラストマーを塗布した
いわゆるコート基布に関するものもであり、ノンコート
基布に当該技術を適用した場合には、確かに強力および
収納性については満足するものの、低通気性を保持する
という点で十分満足できるものではなかった。
は、単糸繊度1.0〜12デニール、単糸変形度1.5
〜7.0である異形断面を有する単糸の複数本からなる
ポリアミドマルチフィラメントを用いることで、強力お
よび折り畳み性に優れたエアバッグ用基布を得る技術が
開示されている。しかしながら、当該技術についてもコ
ート基布に適用した場合にのみエアバッグ用基布として
の要求特性を満たすものの、ノンコート基布については
通気性の点、特に縫製部での通気性に課題が残るもので
あった。
平7−252740号公報記載の方法がある。該公報で
は扁平率1.5以上、扁平断面糸を用いることにより、
低通気性、折り畳み性および収納性に優れたノンコート
エアバッグ用基布が得られるとしている。しかしなが
ら、当該技術では低圧(124Pa)下での通気度が
0.3cc/cm2/sec以上であって、近年要求さ
れるより低い通気性を十分満足できるものではなかっ
た。
法規FMVSS208に対応するため、インフレーター
のデュアル化が検討されている。このインフレーターは
2段階展開方式になることから、2段階目のガス出力が
従来のインフレーターの出力よりも大きくなる。そのた
め高圧下において従来よりも低通気性であること、また
エアバッグを構成する縫製部分の縫製糸と基布の目ズレ
(以下縫製部目ズレと呼ぶ)を小さくすることが要求さ
れるようになっている。
0954号公報には、総繊度300〜400dtexの
糸を用いたノンコート基布が開示されているが、当該特
許における縫製部目ズレは十分に小さいとは言い難い。
また、特開平8−2359号公報には、経緯のカバーフ
ァクターがともに900〜1400である基布におい
て、この基布の残留油剤付着量および滑脱抵抗力を規定
したエアバッグ基布が開示されているが、当該特許公開
公報においても、縫製部目ズレを満足させるには十分と
は言い難い。
来技術における問題点の解決を課題として検討した結果
達成されたものである。
の優れた強力、低通気性および収納性を兼ね備え、ま
た、高圧展開用エアバッグとして高圧下での低通気性、
縫製部の低通気性、さらには縫製部目ズレを改善したノ
ンコートエアバッグ用基布およびエアバッグ用繊維を提
供することにある。
に、本発明のノンコートエアバッグ用基布は、主として
次の構成を有する。すなわち、単糸の断面形状が扁平率
1.5〜8.0、単糸繊度が10dtex以下、総繊度
200〜1000dtexの合成繊維マルチフィラメン
トを経糸/緯糸の両方、もしくは片方に用いたエアバッ
グ用基布において、下記(1)〜(3)を同時に満足す
ることを特徴とするノンコートエアバッグ用基布。 (1)カバーファクターが1700〜2200 (2)常圧下での通気度が0.1cc/cm2/sec
以下 (3)高圧下での通気度が20cc/cm2/sec以
下。
基布においては、次の(a)〜(e)がそれぞれ好まし
い態様であり、これらの条件を適用することによって、
さらに優れた効果の取得を期待することができる。 (a)伸長後における高圧下での通気度が50cc/c
m2/sec以下であること。 (b)合成繊維マルチフィラメントの単糸の長軸方向と
基布の水平方向とからなる角度を余弦で表した水平度指
数HIが0.75以上であること。 (c)基布から抜き取った経糸の残留交絡が10個/m
以下であること。 (d)基布の残留油分が0.1重量%以下であること。 (e)合成繊維マルチフィラメントが硫酸相対粘度3.
0以上のポリアミドからなること。
して次の構成を有する。すなわち、合成繊維マルチフィ
ラメントからなるエアバック用繊維であって、下記
(4)〜 (7)を同時に満足することを特徴とするエアバッグ用
繊維。 (4)単糸の断面形状において最大長軸長aと最大短軸
長bの比a/bで表される扁平率が1.5〜8.0 (5)単糸の断面形状において最大短軸長bと最小短軸
長cの比c/bで表される長軸方向の表面平坦率が0.
8以上 (6)単糸繊度が10dtex以下 (7)最大短軸長bが15μm以下。
の(f)、(g)の条件を適用することによって、さら
に優れた効果の取得を期待することができる。 (f)緊張処理後の交絡数が15個/m以下であるこ
と。 (g)合成繊維マルチフィラメントが、硫酸相対粘度
3.0以上のポリアミドであること。
する。本発明のノンコートエアバッグ用基布を構成する
合成繊維マルチフィラメントの総繊度は200〜100
0dtexであることが必須であり、さらに好ましくは
200〜700dtexである。総繊度が200dte
x未満の場合、合成繊維マルチフィラメントから構成さ
れるエアバック用基布は収納性の点では満足するもの
の、強力が不足し展開時および展開後の乗員衝突時にバ
ッグが破裂する恐れがあり好ましくない。逆に総繊度が
1000dtexを越えると、エアバッグとして十分な
強力が得られ安全性の面では満足できるものの、本発明
の目的の1つである優れた収納性を保持することができ
なくなる。
位により設計が異なり、エアバッグ用基布を構成する合
成繊維マルチフィラメントの総繊度も適宜選択される。
例えば通常の乗用車の場合、運転席および助手席用のエ
アバッグは総繊度300〜500dtexの合成繊維マ
ルチフィラメントから構成されることが好ましい。かか
る総繊度範囲は、衝突時に乗員を早期に拘束するための
高いインフレーター出力に耐えうるための高強力と運転
席ではハンドル内、助手席では前面のダッシュボード内
といった比較的狭いスペースに搭載するためのバッグの
優れた収納性を兼ね備えるものである。
れるサイド用エアバッグについては側面衝突による衝撃
から乗員を早期に拘束するための高いインフレータ出力
設定に耐えうるため高強力が要求され、エアバッグ用基
布を構成する合成繊維マルチフィラメントの総繊度は4
50〜700dtexであることが好ましい。
布については、狭いスペースへの搭載が要求されること
から、総繊度200〜500dtexであることが好ま
しい。
成繊維マルチフィラメンの単糸繊度については10dt
ex以下であることが必須であり、好ましくは7dte
x以下、さらに好ましくは5dtex以下である。通
常、単糸繊度が小さい繊維を用いるほど、得られる基布
は柔軟で折り畳み性に優れ収納性が良好になる。また、
単糸繊度が小さくなるとともにカバリング性が向上し、
その結果、基布の通気性を抑制することができる。単糸
繊度が10dtexを越えると基布の折り畳み性および
収納性の悪化、さらに通気性の増大を伴いエアバッグ基
布として十分な機能を果たさなくなるため好ましくな
い。
aと最大短軸長bの比a/bで表される扁平率が1.5
〜8.0であることが必須であり、好ましくは2.0〜
6.0である。かかる範囲の扁平断面形状を有する合成
繊維マルチフィラメントを使用して基布に製織すると、
製織時の繊維全体にかかる一般的な張力によって、各単
糸の長軸が基布の水平方向に配列することになる。その
結果、基布の単位面積あたりの隙間が減少し、同繊度の
丸断面繊維を使用した場合に比べ、基布の通気性が低く
抑えることができるようになる。また、丸断面繊維と同
等の通気性を確保することを考えた場合に扁平断面繊維
の必要量は少なくなる。すなわち、かかる範囲の扁平断
面繊維を使用することで、低通気性と収納性を兼ね備え
たエアバッグ用基布を得ることが可能となる。扁平率が
1.5未満になると、通常の丸断面繊維との差が小さく
扁平断面繊維を用いる効果が十分に発揮されない。一
方、扁平率が8.0を越えると扁平断面繊維としての効
果が飽和するばかりか、エアバッグ用繊維に要される高
強度繊維、具体的には6.5cN/dtex以上の強度
を有する繊維を、良好な品位で得ることが困難となり、
ひいては製織工程における工程通過性を著しく悪化させ
ため好ましくない。
グ用基布においては、基布を構成する合成繊維マルチフ
ィラメントの単糸が扁平断面形状を有しており、その長
軸が基布の水平方向に配列することが特徴である。
数(HI:Horizontal Index)を定義した。水平度指数
HIは、基布を構成する各単糸の扁平断面の長軸と基布
の水平方向とがなす角度(θ)の余弦(hi)について
の平均値で表すことにする。すなわち以下の式で算出す
ることができる。 HI=(Σhi)/f hi=cosθ θ:扁平断面の長軸と基布の水平方向とがなす角度 f:測定した単糸数。
度指数HIは0.75以上が好ましく、より好ましくは
0.85以上、さらに好ましくは0.90以上である。
水平度指数HIをかかる範囲とすることで、上述のごと
く良好な折り畳み性および収納性、さらには基布の通気
性が抑制でき、本発明の目的が達成できる。
カバーファクターが1700〜2200であることが必
須であり、好ましくは1800〜2100である。
の総繊度をD1(dtex)、織密度をN1(本/2.
54cm)、緯糸の総繊度をD2(dtex)、織密度
をN2(本/2.54cm)としたときに、(D1×
0.9)1/2 ×N1+(D2×0.9)1/2 ×N2で表
される値である。
ンコートエアバッグ用基布においての機械的特性が低下
するとともに、特に高圧下での通気度(PH)が増大す
る。また、縫製部目ズレが発生しやすくなり、安全装置
として十分な機能を保持できなくなるため好ましくな
い。逆に、カバーファクターが2200を越えると、す
なわち織密度が高くなると、収納性が悪化するため好ま
しくない。また、繊維の使用量が増えることでコスト面
でも不利になる。
性および収納性と大きく関係しており、この特性が上記
のごとく適切な範囲にあることが本発明のノンコートエ
アバッグ用基布について重要である。
下での通気度(PL)が0.1cc/cm2/sec以下
であることが必要であり、好ましくは0.08cc/c
m2/sec以下である。さらに、高圧下での通気度
(PH)が20cc/cm2/sec以下であることが必
要であり、好ましくは15cc/cm2/sec以下で
ある。
27.1A法)に規定される方法で測定した通気度であ
り、PHとは直径10cmの円形部分に層流管式通気度
測定機を用いて、19.6KPaの圧力に調整した空気
を流したときに通過する空気流量で表される通気度であ
る。
性、すなわち、エアバッグの展開性を直接示す値であ
り、PLおよびPHをかかる範囲にすることで安全装置と
して十分な機能を果たすことになり、本発明の目的を達
成できる。PLおよびPHが0.1cc/cm2/se
c、20cc/cm2/secを越えると、衝突時にお
いてエアバックがスムーズに展開しなくなり、安全装置
の役割を担わなくなるため好ましくない。
気度(Ps)は50cc/cm2 /sec以下であるこ
とが好ましい。Psがかかる範囲にあることで、バッグ
展開後に乗員がバッグに進入した際にバッグ内圧を保持
でき、安全性を確保できる。
mの基布サンプルにおいて、タテ方向に引張速度200
mm/minで1764Nの引張力を加えた後、その中
央部の直径10cmの円形部分に層流管式通気度測定機
を用いて、19.6KPaの圧力に調整した空気を流し
たときに通過する空気流量で表される。
m以下であることが好ましい。残留交絡をかかる範囲と
することで基布の縫製部目ズレを抑制する効果が期待で
きる。また、残留交絡は先述の水平度指数HIとの関わ
りが深く、経糸残留交絡を10個/m以下とすることで
HIは増大する傾向にあり、したがって基布の通気性の
面で満足できる結果が得られるようになる。
残留油分は0.1重量%以下であることが好ましい。残
留油分をかかる範囲とすることで、単糸間での摩擦が向
上し、基布自体の通気性、特に縫製部での通気性を低く
抑えることができる。
明する。本発明のエアバック繊維における単糸断面形状
は、いわゆる楕円断面、菱形断面とは異なった図1に示
すような扁平断面であり、最大長軸長aと最大短軸長b
の比a/bで表される扁平率が1.5〜8.0である。
この断面形状は短軸を直径とする複数個の円を1列に並
べたような形状である。
長bと最小短軸長cの比c/bで表される長軸方向の表
面平坦率が0.8以上であることが必須であり、好まし
くは0.85以上である。表面平坦率をかかる範囲とす
ることで、単糸どおしの摩擦が増大し、該繊維を使用し
たエアバッグ基布において良好な通気性を確保できる。
表面平坦率が0.8に満たない繊維を用いたエアバッグ
基布では通気性、特に縫製部での通気性が抑制できず、
本発明の目的とするエアバッグ用繊維として適さない。
ること、単糸繊度が10dtex以下であることが必須
である。最大短軸長bおよび単糸繊度をかかる範囲とす
ることで、本発明が目的とするノンコートエアバッグ用
基布を得るためのエアバッグ用繊維として好適に用いる
ことができようになる。
定されるものではないが、エアバック用繊維に好適な高
強度、柔軟性を達成するために硫酸相対粘度が3.0以
上のポリアミドであることが好ましい。また、該成分は
ホモポリマーであっても共重合成分を含むものであって
もよく、ポリマー中には色調、耐候性、耐酸化性などを
改善する目的で酸化チタン、酸化ケイ素、炭酸カルシウ
ムなどの無機物や耐候剤、耐酸化剤などの薬剤が含まれ
ていてもよい。
方法について説明する。本発明のエアバッグ用繊維につ
いては通常の溶融紡糸法によって製造することができ
る。図2はエアバッグ用ポリアミド繊維の製造方法の一
例を示している。
(0)から紡出された糸条(Y)は口金直下に設けられ
た加熱領域(1)を通過する。ここで加熱領域(1)の
長さは100〜200mmであることが好ましく、かか
る範囲の長さとすることで本発明のエアバッグ繊維とし
て好適な強度と扁平率を兼ね備えた繊維が得られやすく
なる。次いで糸条(Y)は冷却部(2)から供給される
20〜50m/minの冷却風により冷却固化され、紡
糸ダクト(3)を通過した後、給油部(4)で給油を施
され紡糸引き取りローラー(5)、(6)で引き取られ
る。
加熱ローラー群(7)、(8)、(9)に巻き掛けられ
延伸される。より高強度の繊維を得るためには2段以上
の複数段延伸することが好ましい。次に、糸条は張力調
整ローラー(10)に巻き掛けられ弛緩処理され、規制
ガイド(12、12’)および交絡装置(11)を経て
交絡付与された後、巻き取り機(13)により巻き取ら
れる。弛緩処理は得られる繊維の収縮特性を決めるうえ
で重要であり、エアバッグ繊維として好適な収縮率を得
るためには通常3〜15%の弛緩処理が施される。ま
た、緊張処理後の繊維に15個/m以下の交絡を施すた
めに、交絡装置には0.05〜0.4MPaの圧空を供
給することが好ましい。
出孔形状の一例について図3(A)に示す。吐出孔は両
端および内部の丸孔部分(d)がスリット部分(e)で
繋がれた構造をしている。本発明での単糸繊度、扁平
率、長軸方向の表面平坦率、最大短軸長を満足する扁平
断面繊維を効率よく得るためには、丸孔(d)の個数は
2個以上、直径0.15〜0.25mm、スリット
(e)の幅0.10〜0.20mm、長さ0.10〜
0.20mmであることが好ましい。なお、他の一例で
ある図4(B)の吐出孔形状では長軸方向の表面平坦率
が悪化する傾向にあり、得られた繊維を用いてなるエア
バック基布の通気性の点で問題が生じやすくなる。
布の製造方法、すなわち、基布の製織方法としては、ウ
ォータージェットルーム、レピアルーム、エアージェッ
トルームなどを用いることができる。本発明が目的とす
るノンコートエアバッグ用基布を得るためには、基布の
残留油分0.1重量%以下であることが好ましいため、
繊維に付着している油剤の脱落性を考慮するとウォータ
ージェットルームにて製織することが好ましい。また、
製織時の経糸張力は0.2〜0.6cN/dtexであ
ることが好ましい。かかる範囲の張力条件で製織するこ
とにより、扁平断面繊維が基布平面上で並びやすくな
り、すなわち、水平度指数HIが向上し基布の通気性が
より低く抑える効果が期待できる。更に製織後、精練処
理および/または160〜190℃の熱セット処理を行
うことが好ましい。
きたが、本発明の扁平断面繊維を用いた基布がエアバッ
グ用、特にノンコ−トエアバッグ用基布として好適であ
ること、すなわち、基布自体の低通気性および縫製部で
の低通気性を保持し、折り畳み性および収納性に優れこ
と等であるが、この特徴は以下の扁平断面繊維を用いた
基布特有の作用によって発現するものである。
は製織時に、繊維を構成する各単糸断面の長軸が基布の
水平方向に配列しているため、カバリング性に優れ低通
気性を有し、収納性に優れ、厚みが薄く柔軟な基布とな
ること、そして更に、(2)本発明扁平繊維の各単糸の
断面は長方形断面即ち、短軸を直径とする複数の円を一
列に並べることに依って得られる扁平断面である。そし
て、この短軸の長さは15μm以下であり、例えば、本
発明の好ましい範囲の例である10μmの場合、その繊
度は1デニ−ル(1.1dtex)以下に相当し、通常
マイクロフィイバ−と呼ばれる領域の繊維である。本発
明の扁平繊維は、かかるマイクロファイバーを横に配列
させたものと見なすことができ、その結果、収納性に優
れ、厚みが薄く柔軟な基布が得られ、マイクロファイバ
−からなる基布と共通した特徴を発現するのである。ち
なみに、マイクロファイバ−からなるエアバッグ用基布
についても従来から開示されているが、直紡で安定に製
糸することは困難であり、一方、海島からなる高分子配
列体法での製造は高コストとなり、実用化が困難であ
る。
からなる基布と比較して、低通気性で、収納性に優れ、
厚みが薄く柔軟である等抜群のエアバッグ基布特性を有
するが、その製造についても従来の溶融紡糸・直接紡糸
延伸法をベ−スに容易に製造することができ、極めて実
用的である。
明をさらに具体的に説明する。なお、本件明細書中およ
び以下の実施例に記載する物性の測定法は次のとおりで
ある。
測定した。
準じ、試長25cm、引張速度30cm/分の条件で測
定した。
濃硫酸25ccに溶解し、25℃恒温槽の一定温度下にお
いて、オストワルド計を用いて測定した。
拡大した単糸断面の写真を撮影し、長軸方向の最大長軸
長aおよび短軸方向の最大短軸長bを測定し、各々10
本の平均値をもって次の式に従って算出した。扁平率=
a/b。
同様に光学顕微鏡を用いて200倍の拡大写真を撮り、
写真上で扁平断面繊維の長軸と基布の水平方向とがなす
角度θを測定し、下記の式に示した余弦の平均値を算出
した。測定単糸数f=100とした。 HI=(Σhi)/f hi=cosθ θ:単糸における長方形断面の長軸が基布の水平方向と
がなす角度 f:測定した単糸数。
倍に拡大した単糸断面の写真を撮影し、短軸方向の最大
長軸長bおよび最小短軸長cを測定し、各々10本の平
均値をもって次の式に従って算出した。 表面平坦率=c/b。
の残留交絡数を測定するために、経糸を一本ずつ掴み、
経糸方向に対して20〜45°の角度で40〜60秒/
m程度の速さで基布から抜糸した。抜糸について長さ1
mm以上の交絡部の個数を水浸法にて測定し、10本の
平均値をもって繊維1mあたりの交絡個数に換算した。
水浸バスは長さ70cm、幅15cm、深さ5cmの大
きさで、長手方向両端より10cmのところに仕切板を
設けたものを用い、バスには純水を深さ約3cmになる
ように満たした。なお、油剤などの不純物の影響を排除
するために測定毎に純水を入れ替えて測定した。また、
緊張処理後交絡数は、長さ1.0mの繊維に2cN/d
tex相当の荷重を掛けて5秒経過後荷重を外し、水浸
法にて上記と同様に測定した。
の方法で経糸および緯糸を抜糸して得た試料をJIS
L−1096(6.36.1A法)(アルコール・ベン
ゼン抽出法)に従って測定した。その詳細は、約5gの
試験片を採り、これを正確に量り、ソックスレー抽出器
に円筒ろ紙を用いずに軽く入れた後、附属フラスコに溶
液比1:2で調整したアルコール・ベンゼン混合液12
0mlを入れ、水浴上で抽出液を3時間加熱した後、試
料部ににたまった溶液をフラスコに戻した。フラスコ内
容物を約3mlに濃縮した後、はかり瓶に移し、水浴中
で溶剤を揮散させ、その残分の絶乾重量を測定した。試
験回数は2回行った。
6.1A法)にて得られた残留物を採取し、この残留物
中に含まれるポリアミドのモノマ・オリゴマ量(重量
%)をガスクロマトグラフ、および高速液体クロマトグ
ラフにて測定した。なお、定量用標準品として、東京化
成特級試薬のアジピン酸およびヘキサメチレナジパミ
ド、自社にて調整したナイロン66環状3量体標準品を
用いた。
値をもって下記式に従い油分量を算出した。 油分=アルコール・ベンゼン抽出法測定値−モノマ・オ
リゴマ測定値。
(6.12.1A法)に準じて測定した。
(6.15.2A−2法)に準じて測定した。
1(dtex)、織密度をN1(本/2.54cm)、
緯糸の総繊度をD2(dtex)、織密度をN2(本/
2.54cm)とし、式(D1×0.9)1/2 ×N1+
(D2×0.9)1/2 ×N2に従い算出した。
L−1096(6.27.1A法)に準じて測定した。
その詳細は、タテ20cm、ヨコ15cmの基布サンプ
ルにおいて、直径10cmの円形部分に層流管式通気度
測定機を用いて、124Paの圧力に調整した空気を流
したときに通過する空気流量(cc/cm2/sec)
を測定した。
cm、ヨコ15cmの基布サンプルにおいて、直径10
cmの円形部分に層流管式通気度測定機を用いて、1
9.6KPaの圧力に調整した空気を流したときに通過
する空気流量(cc/cm2/sec)を測定した。
m、ヨコ15cmの基布サンプルにおいて、タテ方向に
引張速度200mm/minで1764Nの引張力を加
えた後、直径10cmの円形部分に層流管式通気度測定
機を用い、19.6KPaの圧力に調整した空気を流し
たときに通過する空気流量(cc/cm2/sec)を
測定した。
0cmの基布サンプル2枚を、縫い代を2cm設けて、
1400dtexの縫製糸で、かつ、TV×7 #19
の針を用い、二重環縫いで、縫製ピッチ3mm、2本の
縫製距離が2mmでJUKI CORPORATION製MH−380
ミシンを用いて縫製した、縫製部を有する基布サンプル
の中央部分において、直径10cmの円形部分に層流管
式通気度測定機を用いて、19.6KPaの圧力に調整
した空気を流したときに通過する空気流量(cc/cm
2/sec)を測定した。
の基布サンプル2枚を採取し、タテ方向同志およびヨコ
方向同志を重ね合わせて縫い代を2.5cm設け、上
糸、下糸ともナイロン6・6繊維の1400dtex/
1から構成される縫糸で、かつ、TV×7 #19の針
を用い、JUKI CORPORATION製MH−380ミシンを用
いて二重環縫いにより縫製した縫製サンプルを、両端1
cmを余して5cm幅のチャックで保持して引張試験機
にセットし、1274Nの引っ張り力を加えたときの縫
糸と基布間に生ずる隙間長さをメジャーで読みとり、隙
間の大きい5カ所を測定した平均値で示した。
グを製織し、150×150mmの面積になるよう左右
方向からそれぞれ4回蛇腹に折り畳んだ後、さらに上下
方向からそれぞれ4回蛇腹に折り畳んだ。この折り畳ん
だバッグに、4000gの荷重をかけ、その時のバッグ
の厚さを測定した。
機を用い、25℃での98%硫酸相対粘度が3.7のナ
イロン66チップを295℃で溶融紡糸した。表1およ
び表2に示す吐出孔形状を有した紡糸口金を擁する紡糸
パックから糸条を紡出し、口金直下に設置された長さ1
50mmの230℃に加熱された領域を通過させ、冷却
部にて30m/minの冷却風を供給し糸条を冷却固化
し、給油ローラにて給油を施した後、引き取りローラ、
給糸ローラ、第1延伸ローラ、第2延伸ローラ、張力調
整ローラに順次巻き掛け、総倍率4.1倍の2段延伸を
行い、7%の弛緩処理を施し3800m/minの速度
で巻き取り機にて巻き取った。また、弛緩処理後に設置
した交絡付与装置に0.3MPaの圧空を供給し糸条に
交絡を付与した。上記方法により得られたエアバッグ用
合成繊維マルチフィラメントの物性を表1および表2に
示す。
N/dtexの張力のもと200m/minの速度で整
経し、津田駒製ウォータージェットルーム(ZW30
3)を用いて、回転速度800rpmの速度で製織し
た。引き続き、得られた織布を、アルキルベンゼンスル
ホン酸ソーダ0.5g/lおよびソーダ灰0.5g/l
を含んだ80℃温水浴中に3分間浸漬し、次いで130
℃の雰囲気下で3分間の乾燥し精錬処理を施した。最後
に180℃で1分間の熱セットを行いエアバッグ用基布
を得た。上記方法により得られたノンコートエアバッグ
用基布について、織密度(経糸/緯糸の打ち込み本数)
ならびに特性評価結果を表3および表4に示す。
施例1と同様の方法でエアバッグ用繊維を得て、製織
し、熱セットしノンコートエアバッグ用基布を製造し
た。表1および表2には口金形状、繊維物性を、表3お
よび表4には基布特性をそれぞれ示す。
有した紡糸口金を用い、実施例1と同様の方法でエアバ
ッグ用繊維を得た。得られたエアバッグ用合成繊維の物
性を表5に示す。
トを施しノンコートエアバッグ用基布を製造した。得ら
れた基布の特性を表6に示す。
として整径した以外は実施例1と同様の方法でエアバッ
グ用繊維およびノンコートエアバッグ用基布を製造し
た。表5には口金形状、繊維物性を、表6には基布特性
をそれぞれ示す。
を、比較例9では精錬工程および熱セット工程をそれぞ
れ省略した以外は、実施例1と同様の方法でエアバッグ
用繊維を得て、製織し、ノンコートエアバッグ用基布を
製造した。表5には口金形状、繊維物性を、表6には基
布特性をそれぞれ示す。
トエアバッグ用基布は、従来の基布と比較した場合、好
適な強力を有し、また、低圧下での通気性、高圧下での
通気性、伸長後の通気性、縫製部における高圧下での通
気性に優れ、さらには基布の厚みが薄く折り畳み性およ
び収納性にも優れる。このように本発明のノンコートエ
アバッグ用基布はエアバッグに要求されるあらゆる特性
を同時に満たすことが可能になるものである。
トエアバッグ用基布は、高強度、低通気性、良好な収納
性など特性を兼ね備え高圧展開用のエアバッグとして好
適に使用することができる。また、本発明のエアバッグ
用基布を構成する合成繊維マルチフィラメントについて
は、通常の溶融紡糸・直接紡糸延伸法をベースに製造す
ることができ、基布についても通常の製織機を用いて製
造することができることから、極めて実用的である。
る合成繊維マルチフィラメントの単糸断面形状の概略
図。
る方法の概略図。
例の概略図。
の一例の概略図。
Claims (10)
- 【請求項1】単糸の断面形状が扁平率1.5〜8.0、
単糸繊度が10dtex以下、総繊度200〜1000
dtexの合成繊維マルチフィラメントを経糸/緯糸の
両方、もしくは片方に用いたエアバッグ用基布におい
て、下記(1)〜(3)を同時に満足することを特徴と
するノンコートエアバッグ用基布。 (1)カバーファクターが1700〜2200 (2)低圧下での通気度(PL)が0.1cc/cm2/
sec以下 (3)高圧下での通気度(PH)が20cc/cm2/s
ec以下 - 【請求項2】伸長後における高圧下での通気度(PS)
が50cc/cm2/sec以下であることを特徴とす
る請求項1に記載のノンコートエアバッグ用基布。 - 【請求項3】合成繊維マルチフィラメントの単糸の長軸
方向と基布の水平方向とからなる角度を余弦で表した水
平度指数HIが0.75以上であることを特徴とする請
求項1または2に記載のノンコートエアバッグ用基布。 - 【請求項4】基布から抜き取った経糸の残留交絡が10
個/m以下であることを特徴とする請求項1〜3のいず
れか1項に記載のノンコートエアバッグ用基布。 - 【請求項5】基布の残留油分が0.1重量%以下である
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の
ノンコートエアバッグ用基布。 - 【請求項6】合成繊維マルチフィラメントが硫酸相対粘
度3.0以上のポリアミドからなることを特徴とする請
求項1〜5のいずれか1項に記載のノンコートエアバッ
グ用基布。 - 【請求項7】合成繊維マルチフィラメントからなるエア
バック用繊維であって、下記(4)〜(7)を同時に満
足することを特徴とするエアバッグ用繊維。 (4)単糸の断面形状において最大長軸長aと最大短軸
長bの比a/bで表される扁平率が1.5〜8.0 (5)単糸の断面形状において最大短軸長bと最小短軸
長cの比c/bで表される長軸方向の表面平坦率が0.
8以上 (6)単糸繊度が10dtex以下 (7)最大短軸長bが15μm以下 - 【請求項8】緊張処理後の交絡数が15個/m以下であ
ることを特徴とする請求項7に記載のエアバッグ用繊
維。 - 【請求項9】合成繊維マルチフィラメントが硫酸相対粘
度3.0以上のポリアミドであることを特徴とする請求
項7または8に記載のエアバッグ用繊維。 - 【請求項10】請求項7〜9のいずれかに記載のエアバ
ッグ用繊維からなる請求項1〜6のいずれか1項に記載
のノンコートエアバッグ用基布。
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