JP2003055785A - 円筒状金属母型、その製造方法及び、継ぎ目無し可撓性無端状部材の製造方法 - Google Patents

円筒状金属母型、その製造方法及び、継ぎ目無し可撓性無端状部材の製造方法

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JP2003055785A
JP2003055785A JP2001246503A JP2001246503A JP2003055785A JP 2003055785 A JP2003055785 A JP 2003055785A JP 2001246503 A JP2001246503 A JP 2001246503A JP 2001246503 A JP2001246503 A JP 2001246503A JP 2003055785 A JP2003055785 A JP 2003055785A
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Shoji Ishiwatari
正二 石渡
Shinji Ueda
信二 植田
Sakae Suzuki
栄 鈴木
Eisuke Sugisawa
英輔 杉沢
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SUS304等のステンレス鋼を使用して電
気鋳造用金属母型を作製する場合に、その表面を改質し
て孔食等の発生を抑制する。 【解決手段】 円筒状金属母型の製造方法では、オース
テナイト系ステンレス鋼からなる円筒状の金属母型材料
の外周面を表面粗さRz0.2μm以下の鏡面とした
後、前記金属母型材料と同等又はこれより高い硬度を有
する粒径20〜200μmの球状ショットを前記鏡面に
噴射して表面硬度をHv450〜550に加工硬化させ
る。この表面改質した円筒状金属母型を用いて電鋳処理
で作製した画像形成装置用感光体基体ではピンホールや
凹みの発生が少なく、発生しても微細なものであり、高
品質の画像形成上の妨げにはならない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は円筒状金属母型、そ
の製造方法及び、画像形成装置用感光体基体などの継ぎ
目無し可撓性無端状部材の製造方法に関する。本発明
は、電気鋳造処理関係の技術分野に広く応用できるもの
である。
【0002】
【従来の技術】本発明に関連する従来技術として、以下
のものがある。 (1)特開平11−300758号公報の発明(発明の
名称:光学式記録ディスクの成形用金型及び金型の製造
方法)は、光学式記録ディスク成形用金型の平滑性と硬
度を得るための加工方法の組み合わせに関するもので、
その中で表面硬度を得るための方法として、従来の焼き
入れ・焼戻し処理を行わず、ショットピーニング処理で
表面硬度を向上させることにより金型表面の磨耗防止を
図ったものである。すなわち、光学式記録ディスク成形
用金型の固定金型表面及び、スタンパを保持する可動金
型表面に鏡面加工を施し、その表面に成品硬度と同等の
硬度を有する微小粒子材を噴射させ、表面温度を金属変
態点以上に上昇させて硬化させ、その表面にラッピング
処理を施すことで、平滑性と硬度を兼ね備えた金型を製
造するものである。
【0003】(2)特開平7−62433号公報の発明
(発明の名称:ステンレス鋼の応力腐食割れ防止方法)
は、原子炉内構造物の構成材料である、中性子照射を受
けたオーステナイト系ステンレス鋼の表面にショットピ
ーニング処理を施して所定深さの冷間加工層を生じさ
せ、次にその表面をクロム炭化物固溶層温度以上に加熱
し急冷することにより、前記原子炉内構造物の応力腐食
割れを防止するものである。
【0004】(3)特開平7−188738号公報の発
明(発明の名称:金属成品の摺動部の磨耗防止方法)
は、金属成品の摺動部表面に、この金属成品の硬度と同
等以上(同等又はこれより高い)硬度を有し、略球状で
粒径が20〜200μmのショットを速度50m/se
c以上で噴射させて金属成品の表面温度をA3変態点以
上にする(非鉄金属成品の場合は、この非鉄金属材料の
再結晶温度以上に上昇させる)ことにより、摺動部表面
に微細な円弧状をなす無数の凹部からなる油溜まりを形
成することを特徴としたものである。
【0005】ところで、画像形成装置用の有機感光体基
体、現像・定着・搬送用のベルト・スリーブ等の継ぎ目
無し可撓性無端状部材を電気鋳造処理にて形成する方法
の一例として、円筒状の金属母型外周面に膜厚20〜5
0μmのニッケル薄膜を析出させ、端部を剥離切断し、
密着しているニッケル薄膜に圧縮空気等を吹き付けて全
体を離型させて生産する方法がある。この電気鋳造方法
では、スルファミン酸ニッケル液に応力調整剤としてサ
ッカリンナトリウムを添加し、陰極となる円筒状金属母
型の析出膜に圧縮応力を持たせて製造する。
【0006】スルファミン酸ニッケル液から析出形成さ
れる薄膜を、電析中は円筒状金属母型の外周面に密着し
ていて離型時に容易に剥がせるようにするには、円筒状
金属母型の材質とその表面性が重要であって、材質とし
てはオーステナイト系ステンレス鋼であるSUS304
等が一般的であり、市場性がある。また、この金属材料
を用いることで、種々の外径に対応でき、外周面を必要
な表面粗さと精度に加工することも可能である。
【0007】しかし、スルファミン酸ニッケル電鋳液に
は、ニッケルイオン補給の目的から陽極のニッケルペレ
ットが溶解しやすいよう臭化ニッケルを5〜10g/l
添加しているため、オーステナイト系ステンレス鋼SU
S304で形成される円筒状金属母型の外周面は、臭素
イオンによる孔食が特に発生し易いという欠点があり、
また特に表面性の要求される有機感光体基体ではピンホ
ールや凹みができて欠陥となり、その上に感光層が形成
されると、この感光層に微小な黒ポチや微小欠陥が発生
する結果、良好な品質の画像を得るのが難しくなる。こ
のため、前記SUS304等を電気鋳造用金属母型の材
料として使用するには、表面を改質して孔食の発生を抑
制することが必要となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みなされたもので、その第1の目的は、表面を改質し
た円筒状金属母型を提供することにある。本発明の第2
の目的は、前記金属母型の製造方法を提供することであ
る。本発明の第3の目的は、画像形成装置用感光体基体
などの継ぎ目無し可撓性無端状部材を、前記金属母型を
使用し電気鋳造処理にて製造する方法を提供することで
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
オーステナイト系ステンレス鋼からなる円筒状の金属母
型材料の外周面(円筒部すなわち、金属母型本体の外周
面。請求項2,3においても同じ)を表面粗さRz0.
2μm以下の鏡面とした後、前記金属母型材料と同等又
はこれより高い硬度を有する粒径20〜200μmの球
状ショットを前記鏡面に噴射して加工硬化させることを
特徴とする円筒状金属母型の製造方法である。
【0010】請求項2に係る発明は、オーステナイト系
ステンレス鋼からなる円筒状の金属母型材料の外周面を
表面粗さRz0.2μm以下の鏡面とし、前記金属母型
材料と同等又はこれより高い硬度を有する粒径20〜2
00μmの球状ショットを前記鏡面に噴射して加工硬化
させた後、この加工硬化表面に超仕上げ加工を施して表
面粗さRz0.2μm以下の鏡面とすることを特徴とす
る円筒状金属母型の製造方法である。
【0011】請求項3に係る発明は、オーステナイト系
ステンレス鋼からなる円筒状の金属母型材料の外周面を
表面粗さRz0.2μm以下の鏡面とし、前記金属母型
材料と同等又はこれより高い硬度を有する粒径20〜2
00μmの球状ショットを前記鏡面に噴射して加工硬化
させ、この加工硬化表面に超仕上げ加工を施して表面粗
さRz0.2μm以下の鏡面とした後、さらにこの鏡面
を、砥粒を付着させた不織布により研磨して表面粗さR
z0.03〜0.3μmとすることを特徴とする円筒状
金属母型の製造方法である。
【0012】請求項4に係る発明は、請求項1,2又は
3において、前記加工硬化により表面硬度をHv450
〜550とすることを特徴とする円筒状金属母型の製造
方法である。
【0013】請求項5,6,7,8に係る発明は、それ
ぞれ請求項1,2,3,4の製造方法で製造されたこと
を特徴とする円筒状金属母型である。
【0014】請求項9,10,11,12に係る発明
は、それぞれ請求項5,6,7,8の円筒状金属母型を
用いて、継ぎ目無し可撓性無端状部材を電気鋳造処理に
て製造することを特徴とする継ぎ目無し可撓性無端状部
材の製造方法である。
【0015】請求項13,14,15,16に係る発明
は、それぞれ請求項9,10,11,12において、継
ぎ目無し可撓性無端状部材として画像形成装置用感光体
基体を製造することを特徴とする継ぎ目無し可撓性無端
状部材の製造方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら説明する。図1は、電気鋳造処理(電
鋳)にて形成されるベルト、スリーブ等の継ぎ目無し可
撓性無端状部材を使用して構成した、カールソンプロセ
スによる画像形成装置(複写機)の構成例を示す説明図
である。
【0017】この画像形成装置は、継ぎ目無し可撓性無
端状部材を基体とするベルト状有機感光体1、帯電部
2、露光部3、継ぎ目無し可撓性無端状部材であるスリ
ーブ状現像部4、転写部5、継ぎ目無し可撓性無端状部
材であるベルト状搬送部(搬送ベルト)6、及び継ぎ目
無し可撓性無端状部材を基体とするスリーブ状定着部7
などを備えている。図1において符号1aはベルト走行
ローラ、7aは定着ローラ、7bは加圧ローラである。
【0018】上記のような、継ぎ目無し可撓性無端状部
材を基体とするベルト状有機感光体や搬送機構等を使用
すると、画像形成システムの配置に自在性が生まれ、装
置のコンパクト化が図れる等の利点がある。また、継ぎ
目無し可撓性無端状部材を基体とするスリーブ状定着機
構では、熱容量を小さくできることから立上り時間や待
機時間を短くできる等の利点が得られる。
【0019】図2は、電気鋳造処理(電鋳)で形成され
た継ぎ目無し可撓性無端状部材単体形状を示す斜視図で
あって、(a)はベルトを、(b)はスリーブを示す。
図1のベルト状有機感光体1や、図2の搬送ベルト8
(又はベルト状有機感光体)には、寄り止めガイド9が
接着形成される。スリーブ状現像部4やスリーブ状定着
部7として使用されるスリーブ状の継ぎ目無し可撓性無
端状部材10では、両端部にフランジ11が圧入又は接
着される。
【0020】図3は電気鋳造用の円筒状金属母型の外観
を示す斜視図である。この金属母型による継ぎ目無し可
撓性無端状部材すなわち、画像形成装置用の円筒状感光
体基体(感光体ドラム基体)12の製造に際しては、図
3に示す長手方向中央部が円筒状で上下部分が円錐状の
金属母型30の、前記円筒部(金属母型本体)外周面に
メッキにて厚み20〜50μmの薄膜を析出させた後、
このメッキ膜を母型から剥離(離型)する。通常、この
メッキ膜はニッケルからなる。
【0021】本発明では、この離型操作を容易に行うこ
とができるように、前記金属母型を以下のように構成す
る。金属母型30の上端部13及び下端部14にそれぞ
れ剥離開始部15及び16を形成する。前記メッキ膜
(析出膜)の剥離操作は、前記剥離開始部から行い、メ
ッキ膜の膜厚適正部となる点線17及び18で切断され
る(これら点線間の円筒状メッキ膜が円筒状感光体基体
の製品となる)。
【0022】前記点線17,18からの切断は、切断冶
具を装着するか、又は金属母型に予めケガキ線を入れて
おいて行われるのが一般的である。円筒状メッキ膜の上
下両端部を切断された継ぎ目無し可撓性無端状部材12
では、圧縮空気が金属母型との間に吹きつけられ、全面
が離型されると下方に落下するような電鋳条件が採用さ
れる。すなわち、析出膜に圧縮応力が発生して金属母型
外周面と析出膜内周面との間に隙間が形成されるような
メッキ液で電鋳される。
【0023】通常スルファミン酸ニッケル液で電鋳する
場合は、圧縮応力発生剤としてサッカリンが添加され、
その添加量は金属母型の外径寸法や表面性及びニッケル
液温度や電流密度により調整される。析出膜厚30μm
程度の画像形成用感光体基体では、金属母型外径が60
〜200mmであり、圧縮応力発生剤は10〜100p
pm程度の範囲で添加される。定着用スリーブ等を作製
するための外径30〜60mmの金属母型では析出膜厚
が30〜50μm程度と厚くするため、圧縮応力発生剤
を100ppm以上添加しないと金型からの全面離型が
やや困難となる。
【0024】図4はショットピーニング処理を施すこと
により、本発明に係る電気鋳造用金属母型を製造する方
法を示す工程説明図(斜視図)である。図4(a)の工
程Aでは、上下両端部に剥離開始部15,16を設け
た、円筒状の金属母型本体19の外周面を砥石で湿式超
仕上げして、表面粗さRz0.2μm以下に鏡面加工す
る。
【0025】図4(b)の工程Bでは、金属母型本体1
9の上下両端部に図略の円錐状フランジを取りつけ、剥
離開始部15,16を除いた外周面全面に、金属母型本
体19の材質と同等以上の硬度を有する粒径20〜20
0μmの球状ショットを噴射して加工硬化させる。実施
例において、SUS304で40〜50μmのセラミッ
クショット材を使用した場合、表面加工硬化の結果はH
v450〜500であった。
【0026】図4(c)の工程Cでは、加工硬化した両
端部20,21を除く外周面を砥石で湿式超仕上げする
ことにより表面粗さRz0.2μm以下の鏡面する。
【0027】図4(d)の工程Dでは、両端部20,2
1に円錐部19a,19bを取り付けて円筒状金属母型
30を組み立て、電鋳工程に投入する直前に、砥粒を付
着させた不織布22で研磨して表面粗さRz0.03〜
0.3μmの範囲とする。前記湿式超仕上げ加工によれ
ば、ショットピーニング処理で加工硬化された表面の硬
度がそれほど下がることなく鏡面が得られるため、電気
鋳造工程(電鋳工程)で形成された析出膜のエッジが擦
れてスジ傷が発生するなどの不具合のない電鋳用金属母
型が得られる。このため、この析出膜により、高品質の
継ぎ目無し可撓性無端状部材(画像形成装置用感光体基
体など)を作製することができる。
【0028】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば以下の効果が得られる。 請求項1,5,9,13の発明 画像形成装置用の感光体基体を電気鋳造処理で形成する
場合の処理液には、スルファミン酸ニッケルが通常用い
られ、マスターとなる金属母型の材質は電析時の密着性
と離型のし易さ及び市場性からSUS304又はSUS
316材が使われるが、陽極溶解剤として処理液中に添
加される臭素や塩素成分によりマスターとなる外径表面
に孔食が起こりやすい。
【0029】また、オーステナイト系ステンレス鋼では
結晶粒界で粒界腐食が起こりやすいため、そのSUS3
04又はSUS316材を使用する場合はマスターとな
る外周面を改質する必要があり、その表面を表面粗さR
z0.2μm以下の鏡面とした後に、金属母型の材質と
同等以上の硬度を有する粒径20〜200μmの球状シ
ョットを表面に噴射して加工硬化が起こる状態とする
と、表面の金属結晶粒界が微細化し、孔食や粒界腐食が
起きにくくなることと、発生してもその大きさが微細な
ものとなり、補修する場合も欠陥部の溶接などを必要と
せず、再ショット仕上げが可能となる。
【0030】この表面改質した円筒状金属母型を用い
て、画像形成装置用の感光体基体などの継ぎ目なし可撓
性無端状部材を形成すると、ピンホールや凹みの発生も
少なく、発生しても微細なものであり画像形成上の妨げ
とならなくなる。
【0031】請求項2,6,10,14の発明 表面改質した円筒状金属母型の表面を砥石及び研磨ベル
トによる超仕上げを施して表面粗さRz0.2μm以下
の鏡面とすれば、スルファミン酸ニッケル液に添加する
サッカリンナトリウム量を低下させることができ、析出
膜の持つ圧縮応力を最小限として円筒状金属母型外周面
から析出膜を剥離し、離型することが可能となる。この
表面改質と鏡面加工とを施した円筒状金属母型を用い
て、継ぎ目なし可撓性無端状部材としての画像形成装置
用感光体基体を形成すると、剥離し離型するのが容易で
あり、しかもピンホールや凹みの発生も少なく、発生し
ても微細なものであり、画像形成上の妨げとならなくな
る。
【0032】請求項3,7,11,15の発明 表面改質を施すとともに表面粗さRz0.2μm以下の
鏡面にした円筒状金属母型の表面を、砥粒を付着させた
不織布により研磨して、圧縮応力発生剤サッカリンナト
リウム量の濃度に対応して、表面粗さRz0.03〜
0,3μmの範囲で粗さを調整れば、円筒状金属母型外
径表面から析出膜を剥離し、離型することが可能とな
る。この表面改質と鏡面加工とを施し、Rz0.03〜
0.3μmの範囲で粗さを調整した円筒状金属母型を用
いて画像形成装置用の感光体基体などの継ぎ目なし可撓
性無端状部材を形成すると、剥離し、離型することが容
易であり、またピンホールや凹みの発生も少なく、発生
しても微細なものとなり、画像形成上の妨げとならなく
なる。
【0033】請求項4,8,12,16の発明 球状ショットを噴射して表面がHv400〜500の範
囲に加工硬化すれば、スルファミン酸ニッケル液から形
成されるニッケル膜(析出膜)は、硬度Hv400〜5
00と同等になり、離型の際に円筒状金属母型の外周面
に縦スジが付きにくくなり、縦スジの発生からささくれ
部に起こる、感光体基体等の継ぎ目なし可撓性無端状部
材表面の突起が発生しにくい電気鋳造用金属母型とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】電気鋳造処理にて形成されるベルト、スリーブ
等の継ぎ目無し可撓性無端状部材を使用して構成した、
カールソンプロセスによる画像形成装置の構成例を示す
説明図である。
【図2】電気鋳造処理で形成された継ぎ目無し可撓性無
端状部材単体形状を示す斜視図であって、(a)はベル
トを、(b)はスリーブを示す。
【図3】本発明に係る電気鋳造用金属母型の外観を示す
斜視図である。
【図4】本発明に係る電気鋳造用金属母型の製造方法を
示す斜視図であって、工程Aは砥石による鏡面加工工程
を、工程Bは表面硬化工程を、工程Cは砥石による再度
の鏡面加工工程を、工程Dは不織布による仕上げ工程を
それぞれ示す。
【符号の説明】
1 ベルト状有機感光体 1a ベルト走行ローラ 2 帯電部 3 露光部 4 スリーブ状現像部 5 転写部 6 ベルト状搬送部(搬送ベルト) 7 スリーブ状定着部 7a 定着ローラ 7b 加圧ローラ 8 搬送ベルト 9 寄り止めガイド 10 継ぎ目無し可撓性無端状部材 11 フランジ 12 円筒状感光体基体(感光体ドラム基体) 13 上端部 14 下端部 15 剥離開始部 16 剥離開始部 17 点線 18 点線 19 金属母型本体 19a 円錐部 19b 円錐部 20 加工硬化した端部 21 加工硬化した端部 22 不織布 30 金属母型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 5/10 G03G 5/10 B 21/00 350 21/00 350 (72)発明者 杉沢 英輔 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H035 CB02 CB06 2H068 AA54 AA55 EA04

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーステナイト系ステンレス鋼からなる
    円筒状の金属母型材料の外周面を表面粗さRz0.2μ
    m以下の鏡面とした後、前記金属母型材料と同等又はこ
    れより高い硬度を有する粒径20〜200μmの球状シ
    ョットを前記鏡面に噴射して加工硬化させることを特徴
    とする円筒状金属母型の製造方法。
  2. 【請求項2】 オーステナイト系ステンレス鋼からなる
    円筒状の金属母型材料の外周面を表面粗さRz0.2μ
    m以下の鏡面とし、前記金属母型材料と同等又はこれよ
    り高い硬度を有する粒径20〜200μmの球状ショッ
    トを前記鏡面に噴射して加工硬化させた後、この加工硬
    化表面に超仕上げ加工を施して表面粗さRz0.2μm
    以下の鏡面とすることを特徴とする円筒状金属母型の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 オーステナイト系ステンレス鋼からなる
    円筒状の金属母型材料の外周面を表面粗さRz0.2μ
    m以下の鏡面とし、前記金属母型材料と同等又はこれよ
    り高い硬度を有する粒径20〜200μmの球状ショッ
    トを前記鏡面に噴射して加工硬化させ、この加工硬化表
    面に超仕上げ加工を施して表面粗さRz0.2μm以下
    の鏡面とした後、さらにこの鏡面を、砥粒を付着させた
    不織布により研磨して表面粗さRz0.03〜0.3μ
    mとすることを特徴とする円筒状金属母型の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記加工硬化により表面硬度をHv45
    0〜550とすることを特徴とする請求項1,2又は3
    に記載の円筒状金属母型の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の製造方法で製造された
    ことを特徴とする円筒状金属母型。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の製造方法で製造された
    ことを特徴とする円筒状金属母型。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載の製造方法で製造された
    ことを特徴とする円筒状金属母型。
  8. 【請求項8】 請求項4に記載の製造方法で製造された
    ことを特徴とする円筒状金属母型。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の製造方法で製造された
    円筒状金属母型を用いて継ぎ目無し可撓性無端状部材を
    電気鋳造処理にて製造することを特徴とする継ぎ目無し
    可撓性無端状部材の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項2に記載の製造方法で製造され
    た円筒状金属母型を用いて継ぎ目無し可撓性無端状部材
    を電気鋳造処理にて製造することを特徴とする継ぎ目無
    し可撓性無端状部材の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項3に記載の製造方法で製造され
    た円筒状金属母型を用いて継ぎ目無し可撓性無端状部材
    を電気鋳造処理にて製造することを特徴とする継ぎ目無
    し可撓性無端状部材の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項4に記載の製造方法で製造され
    た円筒状金属母型を用いて継ぎ目無し可撓性無端状部材
    を電気鋳造処理にて製造することを特徴とする継ぎ目無
    し可撓性無端状部材の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記継ぎ目無し可撓性無端状部材が画
    像形成装置用の感光体基体であることを特徴とする請求
    項9に記載の継ぎ目無し可撓性無端状部材の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記継ぎ目無し可撓性無端状部材が画
    像形成装置用の感光体基体であることを特徴とする請求
    項10に記載の継ぎ目無し可撓性無端状部材の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 前記継ぎ目無し可撓性無端状部材が画
    像形成装置用の感光体基体であることを特徴とする請求
    項11に記載の継ぎ目無し可撓性無端状部材の製造方
    法。
  16. 【請求項16】 前記継ぎ目無し可撓性無端状部材が画
    像形成装置用の感光体基体であることを特徴とする請求
    項12に記載の継ぎ目無し可撓性無端状部材の製造方
    法。
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