JP2003055176A - カチオン性両親媒性ポリマー、オキシアルキレン化又はグリセロール化脂肪アルコール及びヒドロキシル化溶媒を含有するケラチン繊維の酸化染色用組成物 - Google Patents

カチオン性両親媒性ポリマー、オキシアルキレン化又はグリセロール化脂肪アルコール及びヒドロキシル化溶媒を含有するケラチン繊維の酸化染色用組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発色速度を遅らせて酸化染料の時期尚早の酸
化を防止することができる酸化染色用組成物を提供す
る。 【解決手段】 染色に適した媒体中に、酸化染料と、脂
肪鎖を有するカチオン性両親媒性ポリマーとを含有する
酸化染色用組成物において、(I)オキシアルキレン化又
はグリセロール化脂肪アルコールと、(II)250未満
の分子量のヒドロキシル化溶媒とを、重量比(I)/(I
I)が1を越える割合で含む組み合わせを含有せしめ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、染色に適した媒体
中に、少なくとも1種の酸化染料、少なくとも1つの脂
肪鎖を有する少なくとも1種のカチオン性両親媒性ポリ
マー、及び(I)少なくとも1種のオキシアルキレン化又
はグリセロール化脂肪アルコールと、(II)250未満
の分子量を持つ少なくとも1種のヒドロキシル化溶媒
を、重量比(I)/(II)が1を越える割合で含む組み合
わせを含有するケラチン繊維、特に毛髪等のヒトのケラ
チン繊維の酸化染色用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ケラチン繊維、特にヒトの毛髪を、一般
に「酸化ベース(oxidation bases)」として知られてい
る酸化染料先駆物質、特に、オルト-又はパラ-フェニレ
ンジアミン類、オルト-又はパラ-アミノフェノール類及
び複素環ベースを含む染色組成物で染色することが知ら
れている。酸化染料先駆物質は、最初は無色かわずかに
着色しており、酸化剤の存在下で毛髪へのその染色力を
生じ、着色した化合物を生成する化合物である。これら
の着色した化合物の生成は、「酸化ベース」のそれ自身
との酸化縮合か、酸化染色に使用される染色組成物に一
般に存在し、より詳細にはメタ-フェニレンジアミン
類、メタ-アミノフェノール類及びメタ-ジフェノール
類、及びある種の複素環化合物に代表される調色剤又は
「カップラー」との「酸化ベース」の酸化縮合の結果と
して生じる。
【0003】一方では「酸化ベース」からなり、他方で
は「カップラー」からなる様々な使用分子により、非常
に広範囲の色彩を得ることが可能になる。毛髪への塗布
時に、第1に顔又は染色を意図している領域の外側に流
れ落ちないように、第2に頭髪の全体にわたって一様で
均一な着色を得るために、毛髪に酸化染料生成物を正し
く局在化できることが重要である。また酸化染料を含む
組成物が、特に酸化剤との混合の前に、経時的に安定
し、特に流体力学的に安定していることが重要である。
これらのデータを満たす酸化染料製品を処方するために
欧州特許出願第0943320号においては、少なくと
も1つの脂肪鎖を有するヒドロキシエチルセルロース類
及び第4級化セルロースから選択されるカチオン性会合
ポリマーを用いることが推奨されている。
【0004】適用時に上記組成物により得られる良好な
品質に加えて、毛髪に良好な化粧品特性を付与すると同
時に、それらはまた低選択性の強くて有色(明るい)の
着色と、化学的要因(シャンプー、パーマネントウェー
ブ処理製品)又は天然の要因(光、発汗)に対する良好
な堅牢性をまた生じる。しかし、本出願人は、酸化染料
と酸化剤を含む組成物を用いて得られた即席調合剤の色
彩があまりに速く発色し;この色彩は、上記混合物が毛
髪上に残っている間に速やかに暗くなるが、これは染料
の時期尚早の酸化を示しており、染色結果を台無しに
し、美的な問題にもなる。
【0005】しかして、この事項について鋭意研究した
結果、本出願人は、以下に定義する組み合わせを組成物
中に導入すると、酸化剤との混合物が早すぎない形で発
色を生じ、よって酸化染料の時期尚早の酸化を減じるこ
とが可能になる酸化染色組成物を得ることが可能になる
ことをまさに発見した。この発見が本発明の基礎を形成
する。
【0006】よって、本発明の第1の主題は、染色に適
した媒体中に、少なくとも1種の酸化染料、少なくとも
1つの脂肪鎖を有する少なくとも1種のカチオン性両親
媒性ポリマーを含有するケラチン繊維、特に毛髪等のヒ
トのケラチン繊維の酸化染色用組成物において、(I)少
なくとも1種のオキシアルキレン化又はグリセロール化
脂肪アルコールと、(II)250未満の分子量を持つ少
なくとも1種のヒドロキシル化溶媒を、重量比(I)/
(II)が1を越える割合で含む組み合わせを更に含有す
ることを特徴とする組成物にある。
【0007】本発明の他の主題は、染色に適した媒体中
に、少なくとも1種の酸化染料、少なくとも1つの脂肪
鎖を有する少なくとも1種のカチオン性両親媒性ポリマ
ー、少なくとも1種の酸化剤及び上述した本発明に係る
組み合わせを含有する、ケラチン繊維、特に毛髪等のヒ
トのケラチン繊維の酸化染色のための使用準備が整った
組成物に関する。本発明の目的に対して、「使用準備が
整った組成物」という表現は、ケラチン繊維に即座に適
用されることが意図される任意の組成物を意味する;よ
って、それは使用前にその状態で保管されていてもよい
し、あるいは2又はそれ以上の組成物の即席の混合によ
っても得られうる。
【0008】本発明はまた染色に適した媒体中に、少な
くとも1種の酸化染料、少なくとも1つの脂肪鎖を有す
る少なくとも1種のカチオン性両親媒性ポリマー及び上
で定義した組み合わせを含有する組成物(A)をケラチン
繊維に塗布し、丁度使用時に組成物(A)と混合される
か、中間のすすぎを行わないで連続して塗布される少な
くとも1種の酸化剤を含む組成物(B)を用いてアルカリ
性、中性又は酸性のpHで発色を行わしめることからな
る、ケラチン繊維、特にヒトの毛髪等のケラチン繊維の
染色方法にも関する。
【0009】本発明の主題はまた第1の区画に少なくと
も1種の酸化染料、少なくとも1つの脂肪鎖を有する少
なくとも1種のカチオン性両親媒性ポリマー及び上述の
組み合わせを含み、第2の区画に少なくとも1種の酸化
剤を含む、ケラチン繊維、特にヒトの毛髪等のケラチン
繊維の酸化染色のための多区画染色具又は「キット」で
ある。しかし、本発明の他の特徴、側面、主題及び利点
は以下の説明と実施例を読むことにより更に明確になる
であろう。
【0010】カチオン性両親媒性ポリマー 両親媒性ポリマーの化学構造は水における溶解性を提供
する親水性領域と水性媒体中においてポリマーが互いに
あるいは他の分子の疎水性部分と一緒になる疎水性領域
の存在によって特徴付けられる。それらはまた「会合性
ポリマー(associative polymers)」、つまり水性媒体中
で互いに又は他の分子と可逆的に「会合」可能な水溶性
ポリマーとも称される。本発明において使用される少な
くとも1つの脂肪鎖を含むカチオン性両親媒性ポリマー
は、特に第4級化セルロース誘導体、カチオン性ポリウ
レタン類、カチオン性ポリビニルラクタム類及びアクリ
ルターポリマーから選択され、その構成は以下に与えら
れる。
【0011】第4級化セルロース誘導体は、特に: − 少なくとも1つの脂肪鎖を有する基、例えば少なく
とも8個の炭素原子を有するアルキル、アリールアルキ
ル又はアルキルアリール基、又はその混合物で変性され
た第4級化セルロース類; − 少なくとも1つの脂肪鎖を有する基、例えば少なく
とも8個の炭素原子を有するアルキル、アリールアルキ
ル又はアルキルアリール基、又はその混合物で変性され
た第4級化ヒドロキシエチルセルロース類、である。上
記第4級化セルロース類又はヒドロキシエチルセルロー
ス類に担持されるアルキル基は、好ましくは8〜30の
炭素原子を有する。アリール基は、好ましくはフェニ
ル、ベンジル、ナフチル又はアントリル基を示す。C
-C30脂肪鎖を有する第4級化アルキルヒドロキシエ
チルセルロース類の例としては、アメルコール社(Amerc
hol)から販売されている製品であるクアトリソフト(Qua
trisoft)LM200、クアトリソフトLM-X529-1
8-A、クアトリソフトLM-X529-18B(C12
ルキル)及びクアトリソフトLM-X529-8(C18
ルキル)、及びクロダ社(Croda)から販売されている製品
であるクロダセル(Crodacel)QM、クロダセルQL(C
12アルキル)及びクロダセルQS(C18アルキル)を
挙げることができる。
【0012】カチオン性ポリウレタン類 本発明に係るカチオン性両親媒性ポリウレタン類のファ
ミリーは、仏国特許出願第0009609号に本出願人
によって記載されている;これは以下の一般式(Ia): R-X-(P)-[L-(Y)]-L'-(P')-X'-R' (Ia) (上式中:RとR'は、同一でも異なっていてもよく、疎
水性基又は水素原子を表し;XとX'は、同一でも異な
っていてもよく、任意に疎水性基を有していてもよいア
ミン官能基を有する基、又はL"基を表し;L、L'及び
L"は、同一でも異なっていてもよく、ジイソシアネー
トから誘導された基を表し;PとP'は、同一でも異な
っていてもよく、疎水性基を担持していてもよいアミン
官能基を含む基を表し;Yは親水性基を表し;rは1か
ら100、好ましくは1から50、特に1から25の整
数であり、n、m及びpはそれぞれ互いに独立して0か
ら1000である)によって表すことができ、該分子は
少なくとも1つのプロトン化又は第4級化アミン官能基
と少なくとも1つの疎水性基を含む。
【0013】本発明のポリウレタン類の好適な一実施態
様では、唯一の疎水性基は鎖の末端にあるR基とR'基
である。カチオン性両親媒性ポリウレタン類の好適な一
ファミリーは、RとR'が共に独立して疎水性基を表
し、XとX'がそれぞれL"基を表し、nとpが1と10
00の間であり、L、L'、L"、P、P'、Y及びmが
上記の意味を有する、上述の式(Ia)に相当するもので
ある。カチオン性両親媒性ポリウレタン類の好適な他の
ファミリーは、RとR'が共に独立して疎水性基を表
し、XとX'がそれぞれL"基を表し、nとpが0であ
り、L、L'、L"、Y及びmが上記の意味を有する、上
述の式(Ia)に相当するものである。nとpが0である
ということは、これらのポリマーが、重縮合の間にポリ
マー中に導入される、アミン官能基を含むモノマーから
誘導される単位を有してないことを意味している。これ
らポリウレタン類のプロトン化アミン官能基は、鎖末端
での過剰なイソシアネート官能基の加水分解の後に、疎
水性基を含むアルキル化剤、つまりRとR'が上述した
ものでQがハロゲン化物、サルフェート等の脱離基を示
すRQ又はR'Q型の化合物で形成した第1級アミン官
能基のアルキル化を行うことにより得られる。
【0014】カチオン性両親媒性ポリウレタン類の更に
他の好適なファミリーは、RとR'が共に独立して疎水
性基を表し、XとX'が共に独立して第4級アミンを含
む基を表し、nとpが0であり、L、L'、Y及びmが
上記の意味を有する、上述の式(Ia)に相当するもので
ある。カチオン性両親媒性ポリウレタン類の数平均分子
量は好適には400と500000の間、特に1000
と400000の間、理想的には1000と30000
0の間である。
【0015】「疎水性基」という用語は、P、O、N又
はSのような一又は複数のヘテロ原子、又はパーフルオ
ロ又はシリコーン鎖を含む基を含んでいてもよい、飽和
又は不飽和で、直鎖状もしくは分枝状の炭化水素ベース
鎖を含む基又はポリマーを意味する。それが炭化水素ベ
ース基を意味する場合、疎水性基は少なくとも10の炭
素原子、好ましくは10から30の炭素原子、特に12
から30の炭素原子、より好ましくは18から30の炭
素原子を含む。好適には、炭化水素ベース基は単官能化
合物から誘導される。例を挙げると、疎水性基は、ステ
アリルアルコール、ドデシルアルコール又はデシルアル
コールのような脂肪アルコールから誘導されうる。ま
た、炭化水素ベースのポリマー、例えばポリブタジエン
を意味しうる。
【0016】X及び/又はX'が第3級又は第4級アミ
ンを有する基を示す場合は、X及び/又はX'は次の
式:
【化6】 (上式中、Rは、飽和又は不飽和環を有していてもよ
い1から20の炭素原子を含む、直鎖状又は分枝状のア
ルキレン基、又はアリレン基を表し、又は炭素原子の一
又は複数はN、S、O及びPから選択されるヘテロ原子
と置換され得;RとRは、同一でも異なっていても
よく、直鎖状又は分枝状のC-C30アルキル又はア
ルケニル基あるいはアリール基を表し、炭素原子の少な
くとも1つはN、S、O及びPから選択されるヘテロ原
子と置換され得;Aは生理学的に許容可能な対イオン
である)の一つを表しうる。
【0017】L、L'及びL"基は式:
【化7】 (Zは-O-、-S-又は-NH-を表し;Rは飽和又は不
飽和環を有していてもよい1から20の炭素原子を含
む、直鎖状又は分枝状のアルキレン基、又はアリレン基
を表し、炭素原子の一又は複数はN、S、O及びPから
選択されるヘテロ原子と置換されうる)の基を表す。
【0018】アミン官能基を有するP及びP'基は次の
式:
【化8】 (上式中、RとRは、上で定義したRと同じ意味
を有し;R、R及びRは上で定義したR及びR
と同じ意味を有し;R10は、N、S、O及びPから
選択される一又は複数のヘテロ原子を含んでいてもよ
く、直鎖状又は分枝状で、不飽和であってもよいアルキ
レン基を表し、Aが生理学的に許容可能な対イオンで
ある)の一つを表しうる。Yの意味に関しては、「親水
性基」という用語はポリマー性又は非ポリマー性水溶性
基を意味する。
【0019】例を挙げると、それらがポリマーでない場
合は、エチレングリコール、ジエチレングリコール及び
プロピレングリコールが挙げられる。本発明の好適な実
施態様において、それらが親水性ポリマーである場合、
例えばポリエーテル類、スルホン化ポリエステル類、ス
ルホン化ポリアミド類又はこれらのポリマーの混合物を
挙げることができる。親水性化合物は好適にはポリエー
テル、特にポリ(エチレンオキシド)又はポリ(プロピレ
ンオキシド)である。
【0020】本発明に係る式(Ia)のカチオン性両親媒
性ポリウレタン類は、ジイソシアネート類と置換活性
(labile)水素を含む官能基を持つ様々な化合物から生
成される。置換活性水素を含む官能基は、ジイソシアネ
ート官能基との反応後に、ポリウレタン類、ポリ尿素類
及びポリチオ尿素類を生じるアルコール、第1級又は第
2級アミンあるいはチオール官能基でありうる。本発明
における「ポリウレタン類」という用語はこれら3種の
ポリマー、すなわちポリウレタン類そのものとポリ尿素
類及びポリチオ尿素類、並びにそのコポリマーを包含す
る。
【0021】式(Ia)のポリウレタンの調製に関与する
第1のタイプの化合物は、アミン官能基を含む少なくと
も1つの単位を有する化合物である。この化合物は多官
能性であってもよいが、好ましくは二官能性である。つ
まり、好ましい実施態様では、この化合物は、例えばヒ
ドロキシル、第1級アミン、第2級アミン又はチオール
官能基により担持された2個の置換活性な水素原子を有
する。多官能性化合物のパーセントが低い多官能性及び
二官能性化合物の混合物がまた使用されうる。
【0022】上述のように、この化合物はアミン官能基
を含む1を越える単位を有しうる。この場合、それはア
ミン官能基を含む単位の繰り返しを持つポリマーであ
る。この種の化合物は次の式: HZ-(P)-ZH 又は HZ-(P')-ZH (ここで、Z、P、P'、n及びpは上述したものであ
る)の一つによって表されうる。
【0023】アミン官能基を含む化合物の例としては、
N-メチルジエタノールアミン、N-tert-ブチルジエタ
ノールアミン及びN-スルホエチルジエタノールアミン
を挙げることができる。式(Ia)のポリウレタンの調製
に関与する第2の化合物は、式: O=C=N-R-N=C=O (ここで、Rは上記の通り)に相当するジイソシアネ
ートである。例としては、メチレンジフェニルジイソシ
アネート、メチレンシクロヘキサンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート、トルエンジイソシアネー
ト、ナフタレンジイソシアネート、ブタンジイソシアネ
ート及びヘキサンジイソシアネートを挙げることができ
る。
【0024】式(Ia)のポリウレタンの調製に関与する
第3の化合物は、式(Ia)のポリマーの末端疎水性基を
生成するための疎水性化合物である。この化合物は疎水
性基と置換活性水素を含む官能基、例えばヒドロキシ
ル、第1級又は第2級アミン又はチオール官能基からな
る。例を挙げると、この化合物は、脂肪アルコール、例
えば特に、ステアリルアルコール、ドデシルアルコール
又はデシルアルコールでありうる。この化合物がポリマ
ー鎖を含む場合、それは例えばα-ヒドロキシル化硬化
ポリブタジエンでありうる。式(Ia)のポリウレタンの
疎水性基は少なくとも1つの第3級アミン単位を有する
化合物の第3級アミンの第4級化反応によってもまた得
られうる。しかして、疎水性基が第4級化剤を介して導
入される。この第4級化剤は、RとR'が上述のもので
Qがハロゲン化物、サルフェート等のような脱離基を示
すRQ又はR'Q型の化合物である。
【0025】カチオン性の両親媒性ポリウレタンはまた
親水性配列(シーケンス)を含みうる。この配列はポリマ
ーの調製に関与する第4のタイプの化合物によってもた
らされる。この化合物は多官能性でありうる。これは好
ましくは二官能性である。多官能性化合物の割合が低い
混合物とすることがまた可能である。置換活性水素を含
む官能基はアルコール、第1級又は第2級アミン又はチ
オール官能基である。この化合物は置換活性水素を含む
これらの官能基の一つを持つ鎖末端で終端するポリマー
でありうる。例を挙げると、ポリマーではない場合に
は、エチレングリコール、ジエチレングリコール及びプ
ロピレングリコールを挙げることができる。
【0026】それらが親水性ポリマーである場合は、た
とえば、ポリエーテル類、スルホン化ポリエステル類及
びスルホン化ポリアミド類、又はこれらポリマーの混合
物を挙げることができる。親水性化合物は好適にはポリ
エーテル、特にポリ(エチレンオキシド)又はポリ(プロ
ピレンオキシド)である。式(Ia)においてYと命名さ
れた親水性基は任意のものである。すなわち、第4級化
又はプロトン化アミン官能基を含む単位が水溶液中にお
けるこのタイプのポリマーに必要とされる溶解度又は水
分散性をもたらすのに十分である。親水性基Yの存在は
任意であるが、にもかかわらず、カチオン性両親媒性ポ
リウレタン類がそのような基を含むのが好ましい。上記
カチオン性両親媒性ポリウレタン類は水溶性又は水分散
性である。
【0027】カチオン性ポリビニルラクタム類 本発明に係るカチオン性ポリ(ビニルラクタム)ポリマー
は、 −a)ビニルラクタム又はアルキルビニルラクタム型の
少なくとも1つのモノマー; −b)以下の構造(Ib)又は(IIb):
【化9】 [上式中、Xは酸素原子又はNR基を示し、RとR
は、互いに独立して、水素原子又は直鎖状もしくは分
枝状のC-C アルキル基を示し、Rは直鎖状もし
くは分枝状のC-Cアルキル基を示し、R、R
及びRは、互いに独立して、水素原子又は直鎖状もし
くは分枝状のC-C30アルキル基あるいは式(III
b): -(Y)-(CH-CH(R)-O)-R (IIIb) の基を示し、Y、Y及びYは、互いに独立して、直
鎖状又は分枝状のC-C16アルキレン基を示し、R
は水素原子又は直鎖状もしくは分枝状のC-C
ルキル基あるいは直鎖状もしくは分枝状のC-C
ドロキシアルキル基を示し、Rは水素原子又は直鎖状
もしくは分枝状のC-C30アルキル基を示し、p、
q及びrは、互いに独立して、0の値か1の値の何れか
を示し、mとnは、互いに独立して、0から100の範
囲の整数を示し、xは1から100の範囲の整数を示
し、Zは有機又は無機酸アニオンを示し、但し、 − 置換基R、R、R又はRの少なくとも1つ
が直鎖状もしくは分枝状のC-C30アルキル基を示
し、 − m又はnがゼロ以外の場合は、qが1に等しく、 − m又はnがゼロに等しい場合は、p又はqが0に等
しい]の少なくとも1つのモノマー、を含む。
【0028】本発明に係るカチオン性ポリ(ビニルラク
タム)ポリマーは架橋されていても非架橋であってもよ
く、またブロックポリマーであってもよい。好ましく
は、式(Ib)のモノマーの対イオンZはハロゲン化物
イオン、ホスフェートイオン、メトサルフェートイオン
及びトシレートイオンから選択される。好ましくは、R
、R及びRは、互いに独立して、水素原子又は直
鎖状もしくは分枝状のC-C30アルキル基を示す。
より好ましくは、モノマーb)は、式(Ib)のモノマー
で、更により好ましくはそこでmとnが0に等しいもの
である。
【0029】ビニルラクタム又はアルキルビニルラクタ
ムモノマーは好ましくは構造(IVb):
【化10】 (上式中、sは3から6の範囲の整数を示し、Rは水
素原子又はC-Cアルキル基を示し、R10は水素
原子又はC-Cアルキル基を示し、但し基RとR
10の少なくとも1つが水素原子を示す)の化合物であ
る。更により好ましくは、モノマー(IVb)はビニルピ
ロリドンである。
【0030】本発明に係るカチオン性ポリ(ビニルラク
タム)ポリマーはまた一又は複数の更なるモノマー、好
ましくはカチオン性又は非イオン性モノマーを含みう
る。本発明において特に好ましい化合物としては、少な
くとも、次の a)式(IVb)の一つのモノマー、 b)式(Ib)の一つのモノマーで、p=1、q=0、R
とRが、互いに独立して、水素原子又はC-C
アルキル基を示し、RがC-C24アルキル基を示
すもの、 c)式(IIb)のモノマーで、RとRが、互いに独
立して、水素原子又はC -Cアルキル基を示すも
の、を含むターポリマーからなりうる。更により好まし
くは、重量で40〜95%のモノマー(a)、0.1〜5
5%のモノマー(c)及び0.25〜50%のモノマー
(b)を含んでなるターポリマーが使用される。このよう
なポリマーは、その内容が本発明の一部を構成する特許
出願国際公開00/68282号に記載されている。
【0031】本発明に係るカチオン性ポリ(ビニルラク
タム)ポリマーとしては、ビニルピロリドン/ジメチル
アミノプロピルメタクリルアミド/ドデシルジメチルメ
タクリルアミドプロピルアンモニウムトシレートのター
ポリマー、ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピル
メタクリルアミド/ココイルジメチルメタクリルアミド
プロピルアンモニウムトシレートのターポリマー、ビニ
ルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミ
ド/ラウリルジメチルメタクリルアミドプロピルアンモ
ニウムトシレート又はクロリドのターポリマーが特に使
用される。本発明に係るカチオン性ポリ(ビニルラクタ
ム)ポリマーの重量平均分子量は好ましくは500と2
0000000の間である。それはより詳細には200
000と2000000の間、更により好ましくは40
0000と800000の間である。
【0032】以下に記載のアクリルターポリマー 本発明に係るカチオン性両親媒性ポリマーとしては、ま
た、欧州特許出願1090623号に記載され、 − 5〜80重量%、好ましくは15〜70重量%、よ
り好ましくは40〜70重量%の、アクリル酸C-C
アルキル及びメタクリル酸C-Cアルキルから選
択されるアクリレートモノマー(a) − 5〜80重量%、好ましくは10〜70重量%、よ
り好ましくは20〜60重量%の、少なくとも一つの窒
素又は硫黄原子を含む複素環ビニル化合物、(メタ)アク
リルアミド、モノ-又はジ(C-C)アルキルアミノ
(C-C)アルキル(メタ)アクリレート及びモノ-又は
ジ(C-C)アルキルアミノ(C-C)アルキル(メ
タ)アクリルアミドから選択されるモノマー(b); − 0.1〜30重量%、好ましくは0.1〜10重量
%の、 (i)モノエチレン性不飽和イソシアネートとC1-6
ルコキシ末端を持つ非イオン性界面活性剤との間の反応
により生成されるウレタン; (ii)1,2-ブチレンオキシドと1,2-エチレンオキシ
ドのブロックコポリマー; (iii)α,β-エチレン性不飽和カルボン酸又はその無
水物との非イオン性界面活性剤の縮合により得られる共
重合性エチレン性不飽和の界面活性剤モノマー; (iv)アミン官能基を含む非イオン性界面活性剤とのモ
ノエチレン性不飽和のモノイソシアネートの尿素のよう
な反応の生成物から選択される界面活性剤モノマー; (v)式CH=CRCHOAの(メ
ト)アリルエーテル(ここで、Rは水素原子又はメチ
ル基を示し、Aはプロピレンオキシ又はブチルオキシ基
を示し、Bはエチレンオキシを示し、nはゼロに等しい
か200以下、好ましくは100以下の整数を示し、m
とpはゼロか、nより小さい整数を示し、R は少なく
とも8の炭素原子、好ましくはC-C30の疎水性基
である);及び (vi)モノエチレン性不飽和のイソシアネートとの一水
酸基非イオン性界面活性剤の反応により生成されるウレ
タン型の非イオン性モノマー;から選択されるモノマー
(c);からなるアクリルターポリマーからなりうる。
【0033】特に好ましいアクリレートモノマー(a)
は、アクリル酸C-Cアルキルを含む。アクリル酸
エチルが最も好ましい。挙げることができる好適なモノ
マー(b)の例は、N,N-ジメチルアミノエチルメタクリ
レート(DMAEMA)、N,N-ジエチルアミノエチル
アクリレート,N,N-ジエチルアミノエチルメタクリレ
ート、N-t-ブチルアミノエチルアクリレート、N-t-ブ
チルアミノエチルメタクリレート、N,N-ジメチルアミ
ノプロピルアクリルアミド、N,N-ジメチルアミノプロ
ピルメタ-アクリルアミド、N,N-ジエチルアミノプロ
ピルアクリルアミド及びN,N-ジエチルアミノプロピル
メタクリルアミドである。N,N-ジメチルアモノエチル
メタクリレートが最も好ましい。
【0034】好ましいモノマー(c)は、α,β-エチレン
性不飽和カルボン酸又はその無水物、好ましくはC-
モノ-又はジカルボン酸又はその無水物、より詳細
には、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイ
ン酸、マレイン酸無水物、最も特定的にはイタコン酸及
びイタコン酸無水物との非イオン性界面活性剤の縮合に
より得られる共重合性エチレン性不飽和の界面活性剤モ
ノマーである。特に好ましいモノマー(c)は、イタコン
酸との非イオン性界面活性剤の縮合により得られる共重
合性エチレン性不飽和の界面活性剤モノマーに相当す
る。特に挙げることができる非イオン性界面活性剤とし
ては、2〜100モル、好ましくは5〜50モルのアル
キレンオキシドでアルコキシル化されたC10-C30
脂肪アルコール、例えばC10-C30脂肪アルコール
のポリエチレングリコールエーテル、より詳細にはセチ
ルアルコールのポリエチレングリコールエーテルで、C
TFA辞典の第7版(1997年)においてセテス(CETET
H)として知られているものである。
【0035】これらのアクリルターポリマーを調製する
一般的な方法は当業者に知られている。かかる方法は、
溶液重合、沈殿重合及び乳化重合を含む。本発明に係る
ターポリマーとその調製方法は特に欧州特許出願公開第
0824914号及び同第0825200号に記載され
ている。これらのターポリマーのなかで、特に、ナショ
ナル・スターチ社から販売されている「ストラクチャー
・プラス(登録商標)」ポリマーを用いることが好まし
く、これは、20%の活性物質を含む水性分散液の形態
で、アクリレート、アミノ(メタ)アクリレート及びイタ
コン酸C10-C30アルキルからなり、20モルのエ
チレンオキシドでポリオキシエチレン化されたものであ
る。
【0036】これらのモノマーに加えて、ターポリマー
は、上記ターポリマーが架橋できるようにする他のモノ
マーを含むことができる。これらのモノマーは、ターポ
リマーを調製するために使用されるモノマーの全重量に
対して2重量%までの比較的低い割合で使用される。こ
のような架橋モノマーは、幾つかのビニル置換基を有す
る芳香族モノマー、幾つかのビニル置換基を有する脂環
式モノマー、フタル酸の二官能性エステル類、メタクリ
ル酸の二官能性エステル類、アクリル酸の多官能性エス
テル類、N-メチレンビスアクリルアミド及び幾つかの
ビニル置換基を有する脂肪族モノマー、例えばジエン
類、トリエン類及びテトラエン類を含む。
【0037】架橋モノマーは、特に、ジビニルベンゼン
類、トリビニルベンゼン類、1,2,4-トリビニルシク
ロヘキセン、1,5-ヘキサジエン、1,5,9-デカトリ
エン、1,9-デカジエン、1,5-ヘプタジエン、ジアリ
ルフタレート類、エチレングリコールジメタクリレー
ト、ポリエチレングリコールジメタクリレート類、ペン
タ-及びテトラアクリレート類、トリアリルペンタエリ
トリトール類、オクタアリルスクロース類、シクロパラ
フィン類、シクロオレフィン類及びN-メチレンビスア
クリルアミドでありうる。本発明において、少なくとも
1つの脂肪鎖を含むカチオン性両親媒性ポリマーは、好
ましくは染色組成物の全重量に対して約0.01〜3重
量%の範囲とできる量で使用される。より好ましくは、
この量は約0.02〜0.5重量%の範囲である。
【0038】オキシアルキレン化又はグリセロール化脂
肪アルコール 「オキシアルキレン化脂肪アルコール」という表現は、
次の式:
【化11】 {上式中、Rは8〜40、好ましくは8〜30の炭素原
子を含む飽和又は不飽和で、直鎖状もしくは分枝状の基
を示し、Zは次の式:
【化12】 のオキシエチレン化された(i)及び/又はオキシプロピ
レン化された(ii)又は(ii)基を示し、mは1〜
250、好ましくは2〜100の範囲のエチレンオキシ
ド(i)及び/又はプロピレンオキシド(ii)又は(i
i)基の数を示す}の任意の純粋な脂肪アルコールを意
味する。
【0039】「グリセロール化脂肪アルコール」という
表現は、次の式:
【化13】 {上式中、Rは8〜40、好ましくは8〜30の炭素原
子を含む飽和又は不飽和で、直鎖状もしくは分枝状の基
を示し、Zは次の式:
【化14】 のグリセロール化された基(iii)を示し、nは1〜3
0、好ましくは1〜10の範囲のグリセロール化(ii
i)基の数を示す}の任意の純粋な脂肪アルコールを意味
する。本発明に係る組成物はこれらオキシアルキレン化
又はグリセロール化脂肪アルコールの混合物を含みう
る。
【0040】本発明において特に好適なオキシアルキレ
ン化脂肪アルコールは、10〜20の炭素原子と2〜4
0のエチレンオキシド基を含む飽和又は不飽和で直鎖状
もしくは分枝状の脂肪アルコールである。オキシアルキ
レン化脂肪アルコール型の化合物としては、特に、次の
市販製品:マージタル(Mergital)LM2(COGNIS)[ラ
ウリルアルコール2EO];イフララン(Ifralan)L12
(IFRACHEM)及びレオパル(Rewopal)12(GOLDSCHMID
T)[ラウリルアルコール12EO];エンピラン(Empi
lan)KA2.5/90FL(ALBRIGHT & WILSON)及び
マージタルBL309(COGNIS)[デシルアルコール3
EO];エンピラン(Empilan)KA5/90FL(ALBRIG
HT & WILSON)及びマージタルBL589(COGNIS)[デ
シルアルコール5EO];ブリジ(Brij)58(UNIQUEM
A)及びサイマルソル(Simulsol)58(SEPPIC)[セチル
アルコール20EO];ユーマルジン(Eumulgin)05(C
OGNIS)[オレオセチルアルコール5EO];マージタ
ル(Mergital)OC30(COGNIS)[オレオセチルアルコ
ール30EO];ブリジ(Brij)72(UNIQUEMA)[ステア
リルアルコール2EO];ブリジ(Brij)76(UNIQUEM
A)[ステアリルアルコール10EO];ブリジ(Brij)7
8p(UNIQUEMA)[ステアリルアルコール20EO];ブ
リジ(Brij)700(UNIQUEMA)[ステアリルアルコール
100EO];ユーマルジン(Eumulgin)B1(COGNIS)
[セチルステアリルアルコール12EO];ユーマルジ
ン(Eumulgin)L(COGNIS)[セチルアルコール9EO及
び2PO];ウィトコノール(Witconol)APM(GOLDSC
HMIDT)[ミリスチルアルコール3PO]が挙げられ
る。
【0041】グリセロール化脂肪アルコール型の化合物
としては、特に4モルのグリセロールを含むラウリルア
ルコール(ICNI名:ポリグリセリル-4ラウリルエ
ーテル)、4モルのグリセロールを含むオレイルアルコ
ール(ICNI名:ポリグリセリル-4オレイルエーテ
ル)、2モルのグリセロールを含むオレイルアルコール
(ICNI名:ポリグリセリル-2オレイルエーテ
ル)、2モルのグリセロールを含むセテアリルアルコー
ル、6モルのグリセロールを含むセテアリルアルコー
ル、6モルのグリセロールを含むオレオセチルアルコー
ル、及び6モルのグリセロールを含むオクタデカノール
を挙げることができる。脂肪アルコールは脂肪アルコー
ルの混合物を表してもよく、これは、幾つかのオキシア
ルキレン化又はグリセロール化脂肪アルコール種が一市
販製品中に混合物の形態で共存しうることを意味する。
オキシアルキレン化又はグリセロール化脂肪アルコール
は組成物の全重量に対して0.05〜50重量%、好ま
しくは2〜40重量%を占める。
【0042】ヒドロキシル化溶媒 本発明の目的に対して、「ヒドロキシル化溶媒」という
用語は、鎖に少なくとも1つの-OH官能基を有する直
鎖状、分枝状又は環状、飽和又は不飽和の化合物を示
す。好ましくは、それは2〜12、より好ましくは2〜
8の炭素原子を含む化合物である。有利には、この化合
物は2又は3の炭素原子を含む。本発明において使用さ
れるヒドロキシル化溶媒は、特に、エチルアルコール、
プロピルアルコール、n-ブチルアルコール、2-メチル
-1,3-ブタンジオール、2,2-ジメチル-1,3-プロパ
ンジオール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、2-
メチル-2,4-ペンタンジオール、1,5-ペンタンジオ
ール、3-メチル-1,5-ペンタンジオールを含むC-
ポリオール類、より詳細にはグリセロール、プロピ
レングリコール、ジプロピレングリコール及び1,3-プ
ロパンジオールを挙げることができる。
【0043】ポリオールエーテル類もまた、それらが少
なくとも1つのフリーなヒドロキシル官能基を含んでい
る限りは本発明において使用することができる;それら
は特にC-CグリコールのC-Cエーテル類から
選択することができる。C-CグリコールのC-C
エーテル類としては、特に、(i)Cグリコールの
-Cエーテル類、より詳細にはCグリコールの
-Cアルキルエーテル類、例えばエチレングリコ
ールモノブチルエーテル、及びCグリコールのC-
アリールエーテル類、例えばエチレングリコールモ
ノフェニルエーテル又はエチレングリコールモノベンジ
ルエーテル、(ii)C-CグリコールのC-C
エーテル類で、より詳細には、(a)C -Cグリコー
ルのC-Cアルキルエーテル類、例えばプロピレン
グリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコール
モノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチル
エーテル及びモノエチルエーテル、ジプロピレングリコ
ールモノメチルエーテル又はトリプロピレングリコール
モノメチルエーテル、及び(b)C-Cグリコールの
-Cアリールエーテル類、例えばプロピレングリ
コールモノフェニルエーテル、ピロピレングリコールモ
ノベンジルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニ
ルエーテル及びジエチレングリコールモノベンジルエー
テルを含むもの、を挙げることができる。
【0044】250未満の分子量を持つヒドロキシル化
溶媒は本発明に係る組成物中に組成物の全重量に対して
一般に0.01〜25重量%、更に詳細には0.1〜2
0重量%の割合で存在する。本発明に係る組成物におい
て、オキシアルキレン化又はグリセロール化脂肪アルコ
ール(類)とヒドロキシル化溶媒(類)の間の重量比は1よ
り大きく、好ましくは1と30の間、更により好ましく
は1.5と20の間である。
【0045】酸化染料 本発明において使用することができる酸化染料は酸化ベ
ース及び/又はカップラーから選択される。好ましく
は、本発明に係る組成物は少なくとも1種の酸化ベース
を含む。本発明において使用することができる酸化ベー
スは、酸化染色において一般的に知られているものから
選択され、挙げることができるものは、特に以下のオル
ト-フェニレンジアミン類とパラ-フェニレンジアミン
類、複ベース類(double bases)、オルト-及びパラ-アミ
ノフェノール類及び複素環ベース類、並びにその酸との
付加塩類である。特に挙げることができるものは: − (I)以下の式(I):
【化15】 [上式中、Rは、水素原子、C-Cアルキル基、C
-Cモノヒドロキシアルキル基、C-Cポリヒド
ロキシアルキル基、(C-C)アルコキシ(C-C)
アルキル基、窒素含有基で置換されたC-Cアルキ
ル基、フェニル基又は4'-アミノフェニル基を表し;R
は、水素原子、C-Cアルキル基、C-Cモノ
ヒドロキシアルキル基、C-Cポリヒドロキシアル
キル基、(C-C)アルコキシ(C-C)アルキル基
又は窒素含有基で置換されたC-Cアルキル基を表
し;RとRはまたそれらを担持する窒素原子と共に
置換されていてもよい窒素含有複素環を形成可能であ
り;Rは、水素原子、ハロゲン原子、例えば塩素原
子、C-Cアルキル基、スルホ基、カルボキシ基、
-Cモノヒドロキシアルキル基、C-Cヒドロ
キシアルコキシ基、アセチルアミノ(C-C)アルコ
キシ基、メシルアミノ(C-C)アルコキシ基又はカ
ルバモイルアミノ(C-C)アルコキシ基を表し;R
は、水素又はハロゲン原子又はC-Cアルキル基
を表す]のパラ-フェニレンジアミン類とその酸付加塩で
ある。上述の式(I)の窒素含有基としては、特にアミ
ノ、モノ(C-C)アルキルアミノ、ジ(C-C)ア
ルキルアミノ、トリ(C-C)アルキルアミノ、モノ
ヒドロキシ(C-C)アルキルアミノ、イミダゾリニ
ウム及びアンモニウム基を挙げることができる。
【0046】上述した式(I)のパラ-フェニレンジアミ
ン類としては、特に、パラ-フェニレンジアミン、パラ-
トルイレンジアミン、2-クロロ-パラ-フェニレンジア
ミン、2,3-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,
6-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジエチ
ル-パラ-フェニレンジアミン、2,5-ジメチル-パラ-フ
ェニレンジアミン、N,N-ジメチル-パラ-フェニレンジ
アミン、N,N-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、
N,N-ジプロピル-パラ-フェニレンジアミン、4-アミ
ノ-N,N-ジエチル-3-メチルアニリン、N,N-ビス(β
-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、4-ア
ミノ-N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)-3-メチルアニ
リン、4-アミノ-3-クロロ-N,N-ビス(β-ヒドロキシ
エチル)アニリン、2-β-ヒドロキシエチル-パラ-フェ
ニレンジアミン、2-フルオロ-パラ-フェニレンジアミ
ン、2-イソプロピル-パラ-フェニレンジアミン、N-
(β-ヒドロキシプロピル)-パラ-フェニレンジアミン、
2-ヒドロキシメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N
-ジメチル-3-メチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N
-(エチル-β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジア
ミン、N-(β,γ-ジヒドロキシプロピル)-パラ-フェニ
レンジアミン、N-(4'-アミノフェニル)-パラ-フェニ
レンジアミン、N-フェニル-パラ-フェニレンジアミン
及び2-β-ヒドロキシエチルオキシ-パラ-フェニレンジ
アミン、及びその酸付加塩類を挙げることができる。
【0047】上述した式(I)のパラ-フェニレンジアミ
ン類としては、パラ-フェニレンジアミン、パラ-トルイ
レンジアミン、2-イソプロピル-パラ-フェニレンジア
ミン、2-β-ヒドロキシエチル-パラ-フェニレンジアミ
ン、2-β-ヒドロキシエチルオキシ-パラ-フェニレンジ
アミン、2,6-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、
2,6-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、2,3-ジメ
チル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ビス(β-ヒドロ
キシエチル)-パラ-フェニレンジアミン及び2-クロロ-
パラ-フェニレンジアミン、及びその酸付加塩類が最も
好適である。
【0048】−(II) 本発明において、複ベースとい
う用語は、アミノ及び/又はヒドロキシル基を担持する
少なくとも2つの芳香環を含む化合物を意味するものと
理解される。本発明に係る染色組成物における酸化ベー
スとして使用することができる複ベース類としては、特
に以下の式(II):
【化16】 [上式中、 − Z及びZは、同一でも異なっていてもよく、結
合手Y又はC-Cアルキル基で置換されうるヒドロ
キシル又は-NH基を表し; − 結合手Yは、一又は複数のヒドロキシル又はC-
アルコキシ基で置換されていてもよく、一又は複数
のへテロ原子、例えば酸素、硫黄又は窒素原子及び/又
は一又は複数の窒素含有基が挿入されるか又はこれを末
端に有していてもよい、1〜14の炭素原子を有する直
鎖状又は分枝状のアルキレン鎖を表し; − R及びRは、水素又はハロゲン原子、C-C
アルキル基、C-Cモノヒドロキシアルキル基、
-Cポリヒドロキシアルキル基、C-Cアミノ
アルキル基又は結合手Yを表し; − R、R、R、R10、R11及びR12は、
同一でも異なっていてもよく、水素原子、結合手Y又は
-Cアルキル基を表す]に相当する化合物及びそれ
らの酸付加塩類を挙げることができ、式(II)の化合物
は一分子当り単一の結合手Yのみを有すると理解され
る。
【0049】上述した式(II)の窒素含有基として、特
に、アミノ、モノ(C-C)アルキルアミノ、ジ(C
-C)アルキルアミノ、トリ(C-C)アルキルアミ
ノ、モノヒドロキシ(C-C)アルキルアミノ、イミ
ダゾリニウム及びアンモニウム基を挙げることができ
る。上述した式(II)の複ベース類としては、特に、
N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4'-
アミノフェニル)-1,3-ジアミノプロパノール、N,N'
-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4'-アミノ
フェニル)エチレンジアミン、N,N'-ビス(4-アミノフ
ェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(β-ヒド
ロキシエチル)-N,N'-ビス(4-アミノフェニル)テトラ
メチレンジアミン、N,N'-ビス(4-メチルアミノフェ
ニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(エチル)-
N,N'-ビス(4'-アミノ-3'-メチルフェニル)エチレン
ジアミン及び1,8-ビス(2,5-ジアミノフェノキシ)-
3,5-ジオキサオクタン及びそれらの酸付加塩類を挙げ
ることができる。これら式(II)の複ベース類のなかで
も、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス
(4'-アミノフェニル)-1,3-ジアミノプロパノール及
び1,8-ビス(2,5-ジアミノフェノキシ)-3,5-ジオ
キサオクタン、又はそれらの酸付加塩類の1つが特に好
ましい。
【0050】−(III) 以下の式(III):
【化17】 [上式中、R13は、水素原子、ハロゲン原子、例えば
フッ素、又はC-Cアルキル、C-Cモノヒドロ
キシアルキル、(C-C)アルコキシ(C-C)アル
キル、C-Cアミノアルキル又はヒドロキシ(C-
)アルキルアミノ(C -C)アルキル基を表し、R
14は、水素原子、ハロゲン原子、例えばフッ素、又は
-Cアルキル、C-Cモノヒドロキシアルキ
ル、C-Cポリヒドロキシアルキル、C-Cアミ
ノアルキル、C-Cシアノアルキル又は(C-C)
アルコキシ(C -C)アルキル基を表す]に相当するパ
ラ-アミノフェノール類とその酸付加塩類。
【0051】上述した式(III)のパラ-アミノフェノ
ール類としては、特に、パラ-アミノフェノール、4-ア
ミノ-3-メチルフェノール、4-アミノ-3-フルオロフ
ェノール、4-アミノ-3-ヒドロキシメチルフェノー
ル、4-アミノ-2-メチルフェノール、4-アミノ-2-ヒ
ドロキシメチルフェノール、4-アミノ-2-メトキシメ
チルフェノール、4-アミノ-2-アミノメチルフェノー
ル及び4-アミノ-2-(β-ヒドロキシエチルアミノメチ
ル)フェノール及びそれらの酸付加塩類を挙げることが
できる。
【0052】−(IV) 本発明に係る染色組成物におい
て酸化ベースとして使用することができるオルト-アミ
ノフェノール類は、特に2-アミノフェノール、2-アミ
ノ-5-メチルフェノール、2-アミノ-6-メチルフェノ
ール、5-アセトアミド-2-アミノフェノール、及びそ
の酸付加塩類から選択される。
【0053】−(V) 本発明に係る染色組成物において
酸化ベースとして使用することができる複素環ベース類
としては、特にピリジン誘導体、ピリミジン誘導体及び
ピラゾール誘導体、及びそれらの酸付加塩類を挙げるこ
とができる。ピリジン誘導体としては、特に例えば英国
特許第1026978号及び同第1153196号に開
示されている化合物、例えば2,5-ジアミノピリジン、
2-(4-メトキシフェニル)アミノ-3-アミノピリジン、
2,3-ジアミノ-6-メトキシピリジン、2-(β-メトキ
シエチル)アミノ-3-アミノ-6-メトキシピリジン及び
3,4-ジアミノピリジン、及びそれらの酸付加塩類を挙
げることができる。
【0054】ピリミジン誘導体としては、特に、独国特
許第2359399号又は日本国特許第88-1695
71号及び同第91-10659号、又は国際公開第9
6/15765号に開示されている化合物、例えば2,
4,5,6-テトラアミノピリミジン、4-ヒドロキシ-2,
5,6-トリアミノピリミジン、2-ヒドロキシ-4,5,6
-トリアミノピリミジン、2,4-ジヒドロキシ-5,6-ジ
アミノピリミジン及び2,5,6-トリアミノピリミジ
ン、及びピラゾロピリミジン誘導体、例えば仏国特許出
願公開第2750048号に記載されているものが挙げ
られ、なかでも、ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,7
-ジアミン;2,5-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミ
ジン-3,7-ジアミン;ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-
3,5-ジアミン;2,7-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピ
リミジン-3,5-ジアミン;3-アミノピラゾロ[1,5-
a]ピリミジン-7-オール;3-アミノピラゾロ[1,5-
a]ピリミジン-5-オール;2-(3-アミノピラゾロ[1,
5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)エタノール;2-(7-
アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イルアミノ)
エタノール;2-[(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミ
ジン-7-イル)(2-ヒドロキシエチル)アミノ]エタノー
ル;2-[(7-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-
イル)(2-ヒドロキシエチル)アミノ]エタノール;5,6
-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,7-ジアミ
ン;2,6-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,
7-ジアミン及び2,5,N7,N7-テトラメチルピラゾ
ロ[1,5-a]ピリミジン-3,7-ジアミン、及びその付
加塩類及び互変異性平衡が存在する場合にはそれらの互
変異性体、及びその酸付加塩類を挙げることができる。
【0055】ピラゾール誘導体としては、より詳細に
は、独国特許第3843892号、同第4133957
号及び国際公開第94/08969号、同第94/08
970号、仏国特許出願公開第2733749号及び独
国特許第19543988号に開示されている化合物、
例えば4,5-ジアミノ-1-メチルピラゾール、4,5-ジ
アミノ-1-ヒドロキシエチルピラゾール、3,4-ジアミ
ノピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(4'-クロロベンジ
ル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1,3-ジメチルピラゾ
ール、4,5-ジアミノ-3-メチル-1-フェニルピラゾー
ル、4,5-ジアミノ-1-メチル-3-フェニルピラゾー
ル、4-アミノ-1,3-ジメチル-5-ヒドラジノピラゾー
ル、1-ベンジル-4,5-ジアミノ-3-メチルピラゾー
ル、4,5-ジアミノ-3-tert-ブチル-1-メチルピラゾ
ール、4,5-ジアミノ-1-tert-ブチル-3-メチルピラ
ゾール、4,5-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチル)-3
-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-メ
チルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-(4'-
メトキシフェニル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エ
チル-3-ヒドロキシメチルピラゾール、4,5-ジアミノ
-3-ヒドロキシメチル-1-メチルピラゾール、4,5-ジ
アミノ-3-ヒドロキシメチル-1-イソプロピルピラゾー
ル、4,5-ジアミノ-3-メチル-1-イソプロピルピラゾ
ール、4-アミノ-5-(2'-アミノエチル)アミノ-1,3-
ジメチルピラゾール、3,4,5-トリアミノピラゾー
ル、1-メチル-3,4,5-トリアミノピラゾール、3,5
-ジアミノ-1-メチル-4-メチルアミノピラゾール及び
3,5-ジアミノ-4-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-1-
メチルピラゾール、及びそれらの酸付加塩類を挙げるこ
とができる。本発明において、酸化ベース類は、好まし
くは組成物の全重量に対して約0.0005〜12重量
%を占める。
【0056】本発明の染色方法において使用することが
できるカップラーは、酸化染色組成物において一般的に
使用されるもの、つまり、メタ-フェニレンジアミン
類、メタ-アミノフェノール類及びメタ-ジフェノール
類、モノ-又はポリヒドロキシル化ナフタレン誘導体、
セサモールとその誘導体、及び複素環化合物、例えばイ
ンドールカップラー、インドリンカップラー及びピリジ
ンカップラー、及びその酸付加塩類である。
【0057】これらのカップラーは、特に、2-メチル-
5-アミノフェノール、5-N-(β-ヒドロキシエチル)ア
ミノ-2-メチルフェノール、3-アミノフェノール、1,
3-ジヒドロキシベンゼン、1,3-ジヒドロキシ-2-メ
チルベンゼン、4-クロロ-1,3-ジヒドロキシベンゼ
ン、2,4-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチルオキシ)
ベンゼン、2-アミノ-4-(β-ヒドロキシエチルアミノ)
-1-メトキシベンゼン、1,3-ジアミノベンゼン、1,
3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、セサモ
ール、α-ナフトール、6-ヒドロキシインドール、4-
ヒドロキシインドール、4-ヒドロキシ-N-メチルイン
ドール、3-(4-ヒドロキシ-1-メチル-1H-インドー
ル-5-イルメチル)-1-メチルピリジニウム、6-ヒドロ
キシインドリン、2,6-ジヒドロキシ-4-メチルピリジ
ン、1H-3-メチルピラゾル-5-オン及び1-フェニル-
3-メチルピラゾル-5-オン、及びその酸付加塩類から
選択される。
【0058】これらのカップラーが存在する場合、それ
らは、好ましくは、組成物の全重量に対して約0.00
01〜10重量%、より好ましくはこの重量に対して約
0.005〜5重量%を占める。一般に、酸化ベース及
びカップラーの酸付加塩は、特に塩酸塩類、臭化水素酸
塩類、硫酸塩類、酒石酸塩類、乳酸塩類及び酢酸塩類か
ら選択される。
【0059】上述の酸化染料に加えて、本発明に係る組
成物は、色調を光沢に富んだものにする直接染料をまた
含んでいてもよい。この場合、これら直接染料は、特
に、組成物の全重量の約0.001〜20重量%、好ま
しくは0.01〜10重量%の重量割合で、中性、カチ
オン性又はアニオン性ニトロ染料、アゾ染料又はアント
ラキノン染料から選択することができる。
【0060】本発明に係る使用準備が整った組成物にお
いて、染色組成物(A)及び/又は酸化組成物(B)はまた
より詳細には本発明のもの以外の少なくとも1種のカチ
オン性ポリマー、又は両性ポリマーを含有してもよい。
本発明の目的に対して、「カチオン性ポリマー」という
表現は、カチオン基及び/又はカチオン基にイオン化さ
れうる基を含有する任意のポリマーを示す。本発明にお
いて使用することができる上記カチオン性ポリマーは、
毛髪の美容特性を改善するものとして既にそれ自体既に
知られているものの任意のもの、すなわち特に、欧州特
許出願公開第337354号、及び仏国特許公開第22
70846号、同2383660号、同2598611
号、同2470596号及び同2519863号に記載
されているものから選択することができる。
【0061】好ましいカチオン性ポリマーは、主ポリマ
ー鎖の一部を形成するか、又は主ポリマー鎖に直接結合
した側鎖置換基により担持され得る、第1級、第2級、
第3級及び/又は第4級アミン基を有する単位を含むも
のから選択される。使用されるカチオン性ポリマーは、
一般的に約500〜5×10、好ましくは約10
3×10の数平均分子量を有する。
【0062】カチオン性ポリマーとして、より詳細に
は、ポリアミン、ポリアミノアミド及びポリ第4級アン
モニウム型のポリマーを挙げることができる。これらは
既知の生成物である。これらは、仏国特許第25053
48号及び同第2542997号に記載されている。上
記ポリマーの中で次のものを挙げることができる:
【0063】(1)次の式(I)、(II)、(III)又は
(IV):
【化18】 [上式中、R基は、同一でも異なっていてもよく、水
素原子又はCH基を示し;Aは、同一でも異なってい
てもよく、1から6の炭素原子、好ましくは2又は3の
炭素原子を有する直鎖状又は分枝状のアルキル基、又は
1から4の炭素原子を有するヒドロキシアルキル基を示
し;R、R及びR基は、同一でも異なっていても
よく、1から18の炭素原子を有するアルキル基又はベ
ンジル基、好ましくは1から6の炭素原子を有するアル
キル基を示し;R及びR基は、同一でも異なってい
てもよく、水素原子又は1から6の炭素原子を有するア
ルキル基、好ましくはメチル又はエチルを表し;Xは無
機又は有機酸から誘導されたアニオン、例えばメトスル
ファートアニオン又はハライド、例えば塩化物又は臭化
物を示す]の単位の少なくとも1つを有し、アクリル酸
又はメタクリル酸エステル又はアミドから誘導されるホ
モポリマー又はコポリマー。
【0064】また、(1)群のコポリマーは、アクリル
アミド類、メタクリルアミド類、ジアセトンアクリルア
ミド類、窒素上に低級アルキル基(C−C)で置換
されたアクリルアミド類及びメタクリルアミド類、アク
リル酸又はメタクリル酸又はそれらのエステル、ビニル
ラクタム類、例えばビニルピロリドンやビニルカプロラ
クタム、及びビニルエステル類の群から選択されうるコ
モノマーから誘導される一又は複数の単位を含む。
【0065】従って、(1)群のこれらのポリマーとし
ては、以下のようなポリマーを挙げることができる: − アクリルアミドと、硫酸ジメチル又はジメチルハラ
イドで第4級化されたメタクリル酸ジメチルアミノエチ
ルとのコポリマー、例えば、ハーキュリーズ社からハー
コフロック(Hercofloc)の名称で販売されている製品、 − 例えば欧州特許出願公開第080976号に記載さ
れ、チバガイギー社からビナ・クアット(Bina Quat)
P100の名称で販売されている、アクリルアミドとメ
タクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロ
リドとのコポリマー、 − ハーキュリーズ社からレテン(Reten)の名称で販売
されている、アクリルアミドとメタクリロイルオキシエ
チルトリメチルアンモニウムのメトスルフェートとのコ
ポリマー、 − ビニルピロリドン/ジアルキルアミノアルキルアク
リラート又はメタクリラートの第4級化された又は第4
級化されていないコポリマー、例えばISP社から「ガ
フクアット(Gafquat)」の名称で販売されている製
品、例えば「ガフクアット734」又は「ガフクアット
755」、あるいは「コポリマー(Copolymer)845、
958及び937」として知られている製品。これらの
ポリマーはフランス特許第2077143号及び第23
93573号に詳細に記載されている、 − メタアクリル酸ジメチルアミノエチル/ビニルカプ
ロラクタム/ビニルピロリドンからなるターポリマー、
例えばISP社からガフィックス(Gaffix)VC713の
名称で販売されている製品; − 特にISP社からスティレーゼ(Styleze)CC10
の名称で市販されているビニルピロリドン/メタクリル
アミドプロピルジメチルアミンのコポリマー、及び − 例えばISP社から「ガフクアットHS100」の
名称で販売されている製品のような第4級化されたビニ
ルピロリドン/ジメチルアミノプロピル-メタクリルア
ミドのコポリマー。
【0066】(2) 仏国特許第1492597号に記載
されている、第4級アンモニウム基を含むセルロースエ
ーテル誘導体で、特に、ユニオン・カーバイド・コーポ
レーションから「JR」(JR400、JR125及び
JR30M)又は「LR」(LR400又はLR30M)
の名称で販売されているポリマー。これらのポリマー
は、また、トリメチルアンモニウム基で置換されたエポ
キシドと反応したヒドロキシエチルセルロースの第4級
アンモニウムとしてCTFA辞典に定義されている。
【0067】(3) カチオン性セルロース誘導体、例え
ば、水溶性の第4級アンモニウムモノマーがグラフトし
たセルロース誘導体又はセルロースのコポリマーで、特
に米国特許第4131576号に開示されているもの、
例えば、特に、メタクリロイルエチルトリメチルアンモ
ニウム、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニ
ウム又はジメチルジアリルアンモニウムの塩がグラフト
した、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル又はヒドロ
キシプロピルセルロースのようなヒドロキシアルキルセ
ルロース。この定義に相当する市販品としては、特に、
ナショナル・スターチ社から「セルクアット(Celquat)
L200」及び「セルクアットH100」の名称で販売
されている製品がある。
【0068】(4) 特に米国特許第3589578号及
び第4031307号に記載されているカチオン性多糖
類、例えば、カチオン性トリアルキルアンモニウム基を
含むグアーガム。例えば、2,3-エポキシプロピルトリ
メチルアンモニウムの塩(例えば塩化物)で変性したグ
アーガムが使用される。このような製品は、特に、メイ
ホール社(Meyhall)からジャガー(Jaguar)C13S、ジ
ャガーC15、ジャガーC17又はジャガーC162の
商品名で販売されている。
【0069】(5) 酸素、硫黄又は窒素原子、もしくは
芳香環又は複素環が挿入されていてもよい、直鎖状又は
分枝状鎖を有する二価のアルキレン又はヒドロキシアル
キレン基と、ピペラジニル単位からなるポリマー、並び
にこれらのポリマーの酸化及び/又は第4級化生成物。
このようなポリマーは、特に、仏国特許第216202
5号及び同2280361号に記載されている。
【0070】(6) 特に、酸性化合物とポリアミンとの
重縮合により調製された水溶性のポリアミノアミド;こ
れらのポリアミノアミドは、エピハロヒドリン、ジエポ
キシド、二無水物、不飽和の二無水物、ビス不飽和誘導
体、ビス-ハロヒドリン、ビス-アゼチジニウム、ビス-
ハロアシルジアミン、ビス-アルキルハライド、もしく
は、ビスハロヒドリン、ビスアゼチジニウム、ビスハロ
アシルジアミン、ビス-アルキルハライド、エピハロヒ
ドリン、ジエポキシド、又は二不飽和誘導体に対して反
応性を有する二官能化合物の反応の結果生じたオリゴマ
ーで架橋されていてもよく;架橋剤は、ポリアミノアミ
ドのアミン基当りに0.025〜0.35モルの範囲の
割合で使用され;これらのポリアミノアミドはアルキル
化されていてもよく、又はそれらが一又は複数の第3級
アミン官能基を含む場合には第4級化されていてもよ
い。このようなポリマーは、特に仏国特許第22528
40号及び同2368508号に記載されている。
【0071】(7) ポリカルボン酸とポリアルキレンポ
リアミンを縮合させ、続いて二官能剤でアルキル化して
得られるポリアミノアミド誘導体。例えば、アルキル基
が1〜4の炭素原子を含み、好ましくはメチル、エチル
又はプロピルを示す、アジピン酸/ジアルキルアミノヒ
ドロキシアルキルジアルキレントリアミンのポリマーを
挙げることができる。このようなポリマーは、特に、仏
国特許第1583363号に開示されている。これらの
誘導体として、特に、サンド社(Sandoz)から「カルタレ
チン(Cartaretine)F、F4又はF8」の名称で販売さ
れている、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロ
ピル/ジエチレントリアミンのポリマーを挙げることが
できる。
【0072】(8) 3〜8の炭素原子を有する、飽和し
た脂肪族のジカルボン酸、及びジグリコール酸から選択
されるジカルボン酸と、少なくとも1つの第2級アミン
基と、2つの第1級アミン基を含有するポリアルキレン
ポリアミンとを反応させて得られるポリマー。ジカルボ
ン酸に対するポリアルキレンポリアミンのモル比は、
0.8:1〜1.4:1であり;そこで得られたポリア
ミノアミドは、ポリアミノアミドの第2級アミン基に対
して、0.5:1〜1.8:1のモル比でエピクロロヒ
ドリンと反応させる。このようなポリマーは、特に、米
国特許第3227615号及び同2961347号に記
載されている。このタイプのポリマーは、特に、アジピ
ン酸/エポキシプロピル/ジエチレントリアミンのコポ
リマーの場合は、ハーキュレス社から「デルセット(Del
sette)101」又は「PD170」の名称で、もしくは
ハーキュリーズ社から「ヘルコセット(Hercosett)5
7」の名称で販売されている。
【0073】(9) アルキルジアリルアミン、又はジア
ルキルジアリルアンモニウムのシクロポリマー、例え
ば、次の式(V)又は(VI):
【化19】 [上式中、k及びtは、0又は1であり、k+tの合計
は1であり;Rは、水素原子又はメチル基を示し;R
及びRは、互いに独立して、1〜22の炭素原子を
有するアルキル基、アルキル基が好ましくは1〜5の炭
素原子を有するヒドロキシアルキル基、又は低級C
アミドアルキル基を示すか、又はRとRは、そ
れが結合している窒素原子と共同して、複素環基、例え
ばピペリジニル又はモルホリニルを示してもよく;R
とRは、互いに独立して、好ましくは1〜4の炭素原
子を有するアルキル基を示し;Yは、アニオン、例え
ば臭化物、塩化物、アセタート、ボラート、シトラー
ト、タートラート、ビスルファート、二亜硫酸塩、スル
ファート又はホスファートである]に相当する単位の鎖
を主な構成要素として含有するホモポリマー又はコポリ
マー。これらポリマーは、特に、仏国特許第20807
59号、及び追加特許証第2190406号に記載され
ている。例えば、カルゴン社(Calgon)から「メルクアッ
ト(Merquat)100」の名称で販売されている、塩化ジ
メチルジアリルアンモニウムのホモポリマー、及び「メ
ルクアット550」の名称で販売されているアクリルア
ミドと塩化ジアリルジメチルアンモニウムのコポリマー
を特に挙げることができる。
【0074】(10) 次の式(VII):
【化20】 {上式(VII)中、R10、R11、R12及びR13
は、同一でも異なっていてもよく、1〜20の炭素原子
を有するアリール脂肪族、脂環式、又は脂肪族の基、も
しくは低級ヒドロキシアルキル脂肪族基を示すか、又は
10、R11、R12及びR13は、共同して、又は
別々に、それが結合する窒素原子と共に、窒素以外の第
2のヘテロ原子を含有していてもよい複素環を形成する
か、又はR10、R11、R 12及びR13は、R14
がアルキレンで、Dが第4級アンモニウム基である、-
CO-NH-R14-D又は-CO-O-R14-D基、アミ
ド、アシル、エステル又はニトリル基で置換される、直
鎖状又は分枝状のC-Cアルキル基を示し;A
びBは、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和であって
よく、主鎖に、一又は複数の芳香環、もしくは一又は複
数の酸素又は硫黄原子、又はスルホキシド、スルホン、
ジスルフィド、アミノ、アルキルアミノ、ヒドロキシ
ル、第4級アンモニウム、ウレイド、アミド又はエステ
ル基が挿入、又は連結されてもよい、2〜20の炭素原
子を有するポリメチレン基を表し、Xは、無機又は有
機酸から誘導されるアニオンを示し;A、R10及び
12は、それらが結合する2つの窒素原子とともにピ
ペラジン環を形成するものであってもよく;さらに、A
が飽和又は不飽和で、直鎖状又は分枝状のアルキレン
又はヒドロキシアルキレン基を示す場合は、Bもまた
(CH)n-CO-D-OC-(CH)n-基を示し、D
が、 a)式:-O-Z-O-のグリコール残基[ここで、Zは、
直鎖状又は分枝状の炭化水素基、又は次の式: -(CH-CH-O)-CH-CH- -[CH-CH(CH)-O]-CH-CH(CH)- (上式中、x及びyは、定まった一つの重合度を表す1
〜4の整数を示すか、あるいは、平均重合度を表す1〜
4の任意の数を示す)の一つに相当する基を示す]; b)ビス-二級ジアミン残基、例えばピペラジン誘導体; c)式:-NH-Y-NH-のビス一級ジアミン残基(ここ
で、Yは、 -CH-CH-S-S-CH-CH- で示される二価の基、又は直鎖状又は分枝状の炭化水素
含有基を示す); d)式:-NH-CO-NH-のウレイレン基;を示す}に
相当する繰り返し単位を有する第4級ジアンモニウムポ
リマー。好ましくは、Xはアニオン、例えば塩化物又
は臭化物である。これらのポリマーは、一般的に100
0〜100000の数平均分子量を有する。
【0075】このタイプのポリマーは、特に、仏国特許
第2320330号、同2270846号、同2316
271号、同2336434号及び同2413907
号、及び米国特許第2273780号、同237585
3号、同2388614号、同2454547号、同3
206462号、同2261002号、同227137
8号、同3874870号、同4001432号、同3
929990号、同3966904号、同400519
3号、同4025617号、同4025627号、同4
025653号、同4026945号、及び同4027
020号に記載されている。より詳細には、次の式(V
III):
【化21】 (上式中、R10、R11、R12及びR13は同一で
も異なっていてもよく、約1〜4の炭素原子を含むアル
キル又はヒドロキシアルキル基を示し、pは約2〜20
の範囲の整数であり、Xは無機酸又は有機酸から誘導
されるアニオンである)に相当する繰り返し単位からな
るポリマーを用いることができる。
【0076】(11)次の式(IX):
【化22】 (上式中、pは約1〜6の範囲の整数であり、Dはない
か、rが4又は7に等しい数を示す基-(CH)-CO
-を表し得、X−はアニオンである)の繰り返し単位から
なるポリ第4級アンモニウムポリマー。このようなポリ
マーは米国特許第4157388号、同第470290
6号及び同第4719282号に記載された方法に従っ
て調製することができる。これらの製品としては、例え
ば、ミラノール社から販売されている「ミラポール(Mir
apol)A15」、「ミラポールAD1」、「ミラポール
AZ1」及び「ミラポール175」を挙げることができ
る。
【0077】(12)ビニルイミダゾールとビニルピロリ
ドンの第4級ポリマー、例えばBASF社からルビクア
ット(Luviquat)FC905、FC550及びFC370
の名称で販売されている製品。 (13)ポリアミン類、例えば、CTFA辞典においては
「ポリエチレングリコール(15)獣脂ポリアミン」の名
称で記載され、ヘンケル社(Henkel)から販売されている
ポリクアート(Polyquart)H。
【0078】(14)架橋したメタクリロイルオキシ(C
-C)アルキルトリ(C-C)アンモニウム塩のポ
リマー、例えば、塩化メチルで第4級化されたメタクリ
ル酸ジメチルアミノエチルを単独重合させ、又は塩化メ
チルで第4級化されたメタクリル酸ジメチルアミノエチ
ルとアクリルアミドとを共重合させ、単独重合又は共重
合に続いて、オレフィン性不飽和、特にメチレンビスア
クリルアミドを含む化合物で架橋することにより得られ
たポリマー。特に、鉱物性油に、50重量%の上記コポ
リマーを含む分散液の形態の架橋したアクリルアミド/
メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムク
ロリド(重量比 20:80)のコポリマーがより好まし
くは使用できる。この分散液は、アライド・コロイヅ社
(Allied Colloids)から「サルケア(Salcare)(登録商標)
SC92」の名称で販売されている。また、鉱物性油に
又は液体エステルに約50重量%のメタクリロイルオキ
シエチルトリメチルアンモニウムクロリドの架橋したホ
モポリマーを含有せしめてなるものを使用することもで
きる。これらの分散液は、アライド・コロイヅ社から
「サルケア(登録商標)SC95」及び「サルケア(登録
商標)SC96」の名称で販売されている。
【0079】本発明で使用可能な他のカチオン性ポリマ
ーは、ポリアルキレンイミン類、特にポリエチレンイミ
ン類、ビニルピリジン又はビニルピリジニウム単位を含
有するポリマー、ポリアミン類とエピクロロヒドリンの
縮合物、第4級ウレイレン及びキチン誘導体である。
【0080】本発明において使用することができる全て
のカチオン性ポリマーのなかで、ファミリー(1)、
(9)、(10)、(11)及び(14)のポリマーを
使用することが好ましく、更には以下の式(W):
【化23】 の繰り返し単位からなるポリマーで、特にゲル透過クロ
マトグラフィーにより測定した重量平均分子量が950
0〜9900の間のもの;及び以下の式(U)
【化24】 の繰り返し単位からなるポリマーで、特にゲル透過クロ
マトグラフィーにより測定した重量平均分子量が約12
00であるものを使用することがより好ましい。
【0081】本発明に係る組成物における、本発明のカ
チオン性両親媒性ポリマー以外のカチオン性ポリマーの
濃度は、組成物の全重量に対して0.01〜10重量
%、好ましくは0.05〜5重量%、更により好ましく
は0.1〜3重量%の範囲とできる。本発明において使
用することができる両性ポリマーは、Kが少なくとも1
つの塩基性窒素原子を含むモノマーから誘導される単位
を表し、Mが一又は複数のカルボン酸又はスルホン酸基
を含む酸性モノマーから誘導される単位を表すか、ある
いはKとMがカルボキシベタイン又はスルホベタインの
双性イオン性モノマーから誘導される基を表すK及びM
単位がポリマー鎖中に統計的に分布したポリマーから選
択することができ;KとMはまたアミン基の少なくとも
1つが炭化水素基を介して結合したカルボン酸基又はス
ルホン酸基を担持する第1級、第2級、第3級又は第4
級アミン基を含むカチオン性ポリマー鎖を表すか、ある
いはKとMがカルボン酸基の1つが一又は複数の第1級
又は第2級アミン基を含むポリアミンと反応させられた
α,β-ジカルボン酸エチレン単位を持つポリマー鎖の一
部を形成する。
【0082】特に好適である上記の定義に相当する両性
ポリマーは、次のポリマーから選択される: (1) より特定的にはアクリル酸、メタクリル酸、マレ
イン酸、α-クロロアクリル酸のようなカルボン酸基を
担持するビニル化合物から誘導されたモノマーと、より
特定的にはアクリル酸及びメタクリル酸ジアルキルアミ
ノアルキル、ジアルキルアミノアルキルメタクリルアミ
ド及びアクリルアミドのような少なくとも1つの塩基性
原子を含む置換ビニル化合物から誘導された塩基性モノ
マーの共重合から得られるポリマー。このような化合物
は米国特許第3836537号に記載されている。ま
た、ヘンケル社からポリクアート(Polyquart)KE30
33なる名称で販売されているアクリル酸ナトリウム/
アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリ
ドのコポリマーを挙げることができる。ビニル化合物は
またジメチルジアリルアンモニウムクロリドのようなジ
アルキルジアリルアンモニウム塩でありうる。アクリル
酸と後者のモノマーのコポリマーはカルゴン社からメル
クアット(Merquat)280、メルクアット295及びメ
ルクアット・プラス3330なる名称で販売されてい
る。
【0083】(2) a) 窒素上にアルキル基が置換さ
れたアクリルアミド及びメタクリルアミドから選択され
る少なくとも1種のモノマー、 b) 一又は複数の反応性カルボン酸基を含む少なくと
も1種の酸性コモノマー、及び c) 例えばアクリル及びメタクリル酸の第1級、第2
級、第3級及び第4級アミン置換基とのエステルのよう
な少なくとも1種の塩基性コモノマー及びメタクリル酸
ジメチルアミノエチルの硫酸ジメチル又はジエチルでの
第4級化生成物、から誘導される単位を含むポリマー。
【0084】本発明において最も特に好ましいN-置換
アクリルアミド又はメタクリルアミドは、アルキル基が
2〜12の炭素原子を含む群で、より詳細にはN-エチ
ルアクリルアミド、N-tert-ブチルアクリルアミド、N
-tert-オクチルアクリルアミド、N-オクチルアクリル
アミド、N-デシルアクリルアミド、N-ドデシルアクリ
ルアミド及び対応するメタクリルアミドである。酸性コ
モノマーは、より詳細には、アクリル酸、メタクリル
酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸及びフマル酸
並びにマレイン酸又はフマル酸又は無水物の1〜4の炭
素原子を有するアルキルモノエステルから選択される。
好適な塩基性コモノマーは、アミノエチル、ブチルアミ
ノエチル、N,N'-ジメチルアミノエチル及びN-tert-
ブチルアミノエチルのメタクリラートである。
【0085】特に使用されるものは、そのCTFA名
(第4版、1991年)がオクチルアクリルアミド/アク
リラート/ブチルアミノエチルメタクリラートコポリマ
ーであるコポリマー、例えばナショナルスターチ社から
アンホーマー(Amphomer)又はロボクリル(Lovocryl)47
なる名称で販売されている製品である。
【0086】(3) 一般式:
【化25】 [上式中、R19は、飽和ジカルボン酸、エチレン性二
重結合を有するモノ-又はジ脂肪族カルボン酸、これら
の酸の1〜6の炭素原子を有する低級アルカノールのエ
ステルから誘導された二価の基又はビス(第1級)又はビ
ス(第2級)アミンとの上記酸のいずれかの付加から誘導
される基を表し、またZはビス(第1級)、モノ-又はビ
ス(第2級)ポリアルキレン-ポリアミンの基を示し、好
ましくは、 a) 60〜100モル%の割合の、次の基:
【化26】 (上式中、x=2及びp=2又は3、あるいはx=3及
びp=2)で、この基はジエチレントリアミン、トリエ
チレンテトラアミン又はジプロピレントリアミンから誘
導されるもの; b) 0〜40モル%の割合の、上記の基(XI){ここ
で、x=2及びp=1で、エチレンジアミンから誘導さ
れたものあるいはピペラジン:
【化27】 から誘導された基である} c) 0〜20モル%の割合の、ヘキサメチレンジアミ
ンから誘導された基-NH-(CH)-NH-で、これら
のポリアミノアミンは、エピハロヒドリン類、ジエポキ
シド類、二無水物、ビス不飽和誘導体から選択された二
官能性架橋剤を添加することにより、ポリアミノアミド
の1アミン基当たり0.025〜0.35モルの架橋剤
によって架橋され、アクリル酸、クロロ酢酸又はアルカ
ンサルトン又はその塩によってアルキル化されたもの]
のポリアミノアミドから誘導された部分的又は完全にア
ルキル化及び架橋されたポリアミノアミド。
【0087】不飽和カルボン酸は、好ましくは6〜10
の炭素原子を有する酸、例えばアジピン酸、2,2,4-
トリメチルアジピン酸及び2,4,4-トリメチルアジピ
ン酸、テレフタル酸、及びアクリル酸、メタクリル酸及
びイタコン酸のようなエチレン性二重結合を持つ酸から
選択される。アルキル化に使用されるアルカンスルトン
は、好ましくはプロパン又はブタンスルトンで、アルキ
ル化剤の塩は好ましくはナトリウム又はカリウム塩であ
る。
【0088】(4) 次の式:
【化28】 [上式中、R20はアクリラート、メタクリラート、ア
クリルアミド又はメタクリルアミド基のような重合性不
飽和基を表し、yとzは1〜3の整数を表し、R 21
22は水素原子、メチル、エチル又はプロピルを表
し、R23とR24は水素原子又はR23とR24中の
炭素原子の合計が10を越えないようなアルキル基を表
す]の双性イオン性単位を含むポリマー。
【0089】このような単位を含むポリマーは、アクリ
ル酸又はメタクリル酸ジメチル又はジエチルアミノエチ
ル又はアクリル酸又はメタクリル酸アルキル、アクリル
アミド又はメタクリルアミド又は酢酸ビニルのような非
双性イオン性モノマーから誘導される単位をまた含むこ
とができる。例としては、メタクリル酸ブチル/メチル
メタクリル酸ジメチルカルボキシメチルアンモニオエチ
ルのコポリマー、例えばサンド社からダイアフォーマー
(Diaformer)Z301なる名称で販売されている製品を
挙げることができる。
【0090】(5) 次の式(XIII)、(XIV)及び
(XV):
【化29】 に相当するモノマー単位を含むキトサンから誘導された
ポリマーで、(XIII)単位は0〜30%の割合で存在
し、(XIV)単位は5〜50%の割合で、(XV)単位は
30〜90%の割合で存在し、この(XV)単位におい
て、R25は次の式:
【化30】 {ここで、q=0の場合、R26、R27及びR
28は、同一でも異なってもよく、それぞれ、水素原
子、メチル、ヒドロキシル、アセトキシ又はアミノ残
基、モノアルキルアミン残基又はジアルキルアミン残基
で、一又は複数の窒素原子が介在されていてもよいか、
及び/又は一又は複数のアミン、ヒドロキシル、カルボ
キシル、アルキルチオ又はスルホン酸基で置換されてい
てもよいもの、又はアルキル基がアミノ残基を担持する
アルキルチオ残基を表し、R26、R27及びR28
の少なくとも1つはこの場合水素原子であり;あるいは
q=1の場合、R26、R27及びR28はそれぞれ水
素原子を表す}の基を表すもの、並びに塩基又は酸とこ
れらの化合物により形成された塩。
【0091】(6) ジャンデッカー(Jan Dekker)社から
「エバルサン(Evalsan)」なる名称で販売されているN-
カルボキシブチルキトサン又はN-カルボキシメチルキ
トサンのようなキトサンのN-カルボキシアルキル化か
ら誘導されたポリマー。
【0092】(7) 例えば仏国特許第1400366号
に記載されている一般式(XVI):
【化31】 [上式中、R29は水素原子、CHO、CHCH
O又はフェニル基を表し、R30は水素又は低級アルキ
ル基、例えばメチル又はエチルを表し、R31は水素又
は低級アルキル基、例えばメチル又はエチルを表し、R
32は低級アルキル基、例えばメチル又はエチルあるい
は式:-R33-N(R31){ここで、R 33は-CH
-CH-、-CH-CH-CH-あるいは-CH-C
H(CH)-基を表し、R31は上述の意味を有する}に
相当する基、並びにこれらの基の高次のホモログで6ま
での炭素原子を含むものを表す]に相当するポリマー
で、rは分子量が500〜6000000、好ましくは
1000〜1000000となるような値である。
【0093】(8) a) 次の式: -D-X-D-X-D- (XVII) [上式中、Dは基:
【化32】 を示し、Xは符号E又はE'を示し、E又はE'は同一で
も異なっていてもよく、未置換でもヒドロキシル基で置
換されていてもよく、さらに酸素、窒素又は硫黄原子、
1〜3の芳香族環及び/又は複素環を含んでいてもよい
主鎖中に7までの炭素原子を含む直鎖状又は分枝状の鎖
を持つアルキレン基である二価の基を示し;酸素、窒素
及び硫黄原子は、エーテル、チオエーテル、スルホキシ
ド、スルホン、スルホン、スルホニウム、アルキルアミ
ン又はアルケニルアミン基、又はヒドロキシル、ベンジ
ルアミン、アミンオキシド、第4級アンモニウム、アミ
ド、イミド、アルコール、エステル及び/又はウレタン
基の形態で存在している]の少なくとも1つの単位を含
む化合物へのクロロ酢酸又はクロロ酢酸ナトリウムの作
用により得られるポリマー; b) 次の式: -D-X-D-X- (XVIII) [上式中、Dは基:
【化33】 を示し、Xは符号E又はE'を示し、少なくとも一回は
E'を示し;Eは上に示した意味を有し、E'は未置換か
一又は複数のヒドロキシル基で置換され、さらに一又は
複数の窒素原子を含む主鎖中に7までの炭素原子を含む
直鎖状又は分枝状の鎖を持つアルキレン基である二価の
基を示し、窒素原子が、酸素原子が介在していてもよい
アルキル鎖で置換され、一又は複数のカルボキシル官能
基又は一又は複数のヒドロキシル官能基を必ず含んでお
り、クロロ酢酸又はクロロ酢酸ナトリウムとの反応でベ
タイン化されている]から選択される-D-X-D-X-型両
性ポリマー。
【0094】(9) 例えばN,N-ジメチルアミノプロピ
ルアミンのようなN,N-ジアルキルアミノアルキルアミ
ンでの半アミド化又はN,N-ジアルカノールアミンでの
半エステル化により部分的に変性された(C−C)ア
ルキルビニルエーテル/マレイン酸無水物のコポリマ
ー。これらのコポリマーは、またビニルカプロラクタム
のような他のビニルコモノマーを含んでいてもよい。
【0095】本発明において特に好ましい両性ポリマー
はファミリー(1)のものである。本発明において、両性
ポリマーは、組成物の全重量に対して、0.01〜10
重量%、好ましくは0.05〜5重量%、より好ましく
は0.1〜3重量%とすることができる。組成物に対し
て、染色に適した媒体は、水と上述の一又は複数のヒド
ロキシル化溶媒からなる水性媒体である。
【0096】また、本発明の組成物は、例えば、EDT
A及びエチドロン酸のような金属イオン封鎖剤、UVス
クリーン剤、ロウ、揮発性又は非揮発性の環状、線状又
は分枝状の有機変性(特にアミノ基による)されていて
もよいシリコーン類、非イオン性又はアニオン性ポリマ
ー、カチオン性、アニオン性又は両性界面活性剤、本発
明のもの以外の非イオン性界面活性剤、本発明のもの以
外の脂肪鎖を含む両親媒性ポリマー、特にポリウレタン
型の非イオン性ポリマー、糖単位を含む増粘剤、防腐
剤、セラミド類、疑似セラミド類、植物油、鉱物油、合
成油、ビタミン類又はプロビタミン類、例えばパンテノ
ール、乳白剤等々のような、従来から酸化染色において
知られているその他の添加剤を有効量含むことができ
る。
【0097】上記組成物はまた還元剤又は抗酸化剤を含
みうる。これらの薬剤は特に亜硫酸ナトリウム、チオグ
リコール酸、チオ酪酸、亜硫酸水素ナトリウム、デヒド
ロアスコルビン酸、ヒドロキノン、2−メチルヒドロキ
ノン、tert−ブチルヒドロキノン及びホモゲンチジン酸
から選択することができ、この場合、これらは、組成物
の全重量に対して約0.05〜1.5重量%の範囲の量
で一般に存在する。言うまでもなく、当業者であれば、
本発明に係る組成物に本来的に備わっている有利な性質
が、考えられた添加によって悪影響を受けないか実質的
に悪影響を受けないように留意して、上述の任意の更な
る化合物を選択するであろう。
【0098】酸化組成物(B)おいて、酸化剤は、好ま
しくは過酸化水素、過酸化尿素、臭素酸アルカリ金属
塩、フェリシアン化アルカリ金属塩、及び過ホウ素酸塩
及び過硫酸塩などの過酸の塩の中から選択される。過酸
化水素の使用が特に好ましい。この酸化剤は、好適に
は、力価がより詳細には約1ないし40容量の範囲で、
更に好ましくは約5ないし40容量の範囲の過酸化水素
水溶液からなる。
【0099】また使用されうる酸化剤は、4電子オキシ
ドレダクターゼ(例えばラッカーゼ)、ペルオキシダー
ゼ及び2電子オキシドレダクターゼ(例えばウリカー
ゼ)のような一又は複数の酸化還元酵素であり、ここで
必要な場合はそれぞれの供与体又は補助因子が伴う。染
色組成物(A)又はケラチン繊維に使用される使用準備
が整った染色組成物[染色組成物(A)と酸化組成物
(B)を混合して得られる組成物]のpHは、一般に4
ないし12の間である。pHは、好ましくは6ないし1
0の範囲に調整され、ケラチン繊維の染色において従来
から良く知られている酸性化又はアルカリ性化剤を使用
して所望の値に調節することができる。
【0100】塩基性化剤としては、例えば、アンモニア
水、アルカリ金属炭酸塩類、アルカノールアミン類、例
えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びト
リエタノールアミンとその誘導体、オキシエチレン化及
び/又はオキシプロピレン化ヒドロキシアルキルアミン
及びエチレンジアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、及び次の式(XIX):
【化34】 [ここで、Rは、C-Cアルキル基又はヒドロキシル
基で置換されていてもよいプロピレン残基であり;R
38、R39、R40及びR41は、同一でも異なって
いてもよく、水素原子、C-Cアルキル基又はC-
ヒドロキシアルキル基を表す] の化合物を挙げるこ
とができる。 酸性化剤としては、例えば、無機酸又
は有機酸、例えば、塩酸、オルトリン酸、カルボン酸
類、例えば酒石酸、クエン酸又は乳酸、又はスルホン酸
類を挙げることができる。
【0101】本発明に係る染色方法は、好ましくは、上
述の組成物(A)及び(B)から使用時に即席に調製した使
用準備が整った組成物を、湿った又は乾いたケラチン繊
維に適用し、好ましくは約1〜60分、より好ましくは
約5〜45分のさらし時間の間、組成物を作用させ、繊
維をすすぎ、ついで場合によってはシャンプーで洗浄
し、再度すすいだ後に、乾燥させることからなる。本発
明を例証する具体的な実施例を以下に記載するが、これ
らは発明を限定する性質のものではない。
【0102】
【実施例】次の2種の染色組成物を調製した:− 一方
は、本発明に係る組成物1で、オキシエチレン化脂肪ア
ルコール/ヒドロキシル化溶媒(グリセロール)の重量
比が10.8に等しいもの、− 他方は、本発明によら
ない組成物2で、オキシエチレン化脂肪アルコール/ヒ
ドロキシル化溶媒(グリセロール)の重量比が0.5に
等しいもの染色組成物 :(グラム%で表したもの)
【表1】
【0103】プラスチック製のボール中で酸化組成物
1.5部に対して染色組成物1部の割合で、染色組成物
を酸化組成物(以下に記載)と使用時に混合した。酸化組成物 : 脂肪アルコール 2.3 オキシエチレン化脂肪アルコール 0.6 脂肪アミド 0.9 グリセロール 0.5 過酸化水素 7.5 香料 適量 脱塩水 100にする量
【0104】90%の白髪を含むナチュラルな髪の束3
gに上述の混合物をそれぞれ含浸させ(浴比:髪1g当
たり10gの混合物)、支持体上に横にして置いた。つ
いで、これらの髪の束の色彩を、ミノルタ色差計CM2
002を使用してL 系において時間T0、T
5分及びT10分にて測定した。L系におい
て、上記3種のパラメータはそれぞれ輝度(L)、色
調(a)及び彩度(b)を示す。該系によれば、L値が
大きくなると色彩はより明るく又は強さが少なくなる。
逆にL値が低くなると、色彩はより暗くなるか強さが増
す。T0におけるL値(LT0)に対するΔLはL値の
変化を表す:ΔLの負の度合いが増すと、混合物はより
速く暗くなり、よって混合物の酸化の度合いが多くな
る。 ΔL5=LT5−LT0、 ΔL10=LT10−LT0。
【0105】結果を以下の表(1)にまとめる。
【表2】
【0106】結論:5分及び10分でのΔL値は、本発
明に係る組成物1の場合におけるよりも本発明によらな
い組成物2の場合により負であり、これは染色混合物の
色彩の変化が本発明の場合にはそれほど速やかではない
ことを示している。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3/18 C08K 3/18 3/28 3/28 5/05 5/05 5/06 5/06 5/13 5/13 5/14 5/14 5/18 5/18 5/20 5/20 5/21 5/21 5/3432 5/3432 5/3445 5/3445 5/3477 5/3477 5/42 5/42 C08L 33/02 C08L 33/02 39/00 39/00 71/02 71/02 79/02 79/02 101/12 101/12 D06P 3/08 D06P 3/08 Fターム(参考) 4C083 AA121 AA122 AA161 AB082 AB331 AB351 AB411 AB412 AC01 AC071 AC072 AC081 AC082 AC091 AC101 AC111 AC121 AC122 AC252 AC271 AC301 AC471 AC472 AC521 AC551 AC552 AC641 AC642 AC782 AC851 AD071 AD091 AD131 AD161 AD171 AD281 AD471 AD611 BB04 BB05 BB06 BB07 BB21 BB34 BB35 BB46 4H057 AA02 BA01 BA09 CA07 CA29 CB13 CB14 CB25 CB31 CC02 DA01 DA21 4J002 AB011 AB012 AB034 AB054 AE033 AE053 BE044 BG014 BG041 BG042 BG044 BG051 BG052 BG054 BG071 BG072 BG074 BG131 BG132 BG134 BH014 BJ001 BJ002 BJ004 BN014 CH051 CK031 CK032 CK041 CK042 CK051 CK052 CL074 CM014 CM024 CP033 DE039 DE199 DF009 DG049 DL009 EC038 EC048 EC058 ED026 ED027 ED037 EF099 EJ016 EJ019 EK009 EL069 EN076 EN106 EN126 EP016 ET019 EU046 EU116 EU126 EU136 EV099 EV236 FD039 FD059 FD079 FD096 FD209 FD311 FD313 FD319 FD339 GB00 HA05 4J027 AC02 AC04 AC06 AC07 AJ08 BA04 BA07 BA13 BA14 BA17 BA18 BA19 BA20 BA22 BA23 BA24 CD07 4J100 AJ02P AN14Q CA04 JA61

Claims (47)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 染色に適した媒体中に、少なくとも1種
    の酸化染料、少なくとも1つの脂肪鎖を有する少なくと
    も1種のカチオン性両親媒性ポリマーを含有するケラチ
    ン繊維、特に毛髪等のヒトのケラチン繊維の酸化染色用
    組成物において、(I)少なくとも1種のオキシアルキレ
    ン化又はグリセロール化脂肪アルコールと、(II)25
    0未満の分子量を持つ少なくとも1種のヒドロキシル化
    溶媒を、重量比(I)/(II)が1を越える割合で含む組
    み合わせを更に含有することを特徴とする組成物。
  2. 【請求項2】 オキシアルキレン化脂肪アルコールが直
    鎖状又は分枝状で、飽和又は不飽和であり、8から40
    の炭素原子と1から250のエチレンオキシド及び/又
    はプロピレンオキシド基を有することを特徴とする請求
    項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 オキシアルキレン化脂肪アルコールが直
    鎖状又は分枝状で、飽和又は不飽和であり、10から2
    0の炭素原子と2から40のエチレンオキシド基を有す
    ることを特徴とする請求項2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 グリセロール化脂肪アルコールが直鎖状
    又は分枝状で、飽和又は不飽和であり、8から40の炭
    素原子と1から30のグリセロール基を有することを特
    徴とする請求項1に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 オキシアルキレン化又はグリセロール化
    脂肪アルコールが、組成物の全重量に対して0.05重
    量%から50重量%を占めることを特徴とする請求項1
    ないし4の何れか1項に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 オキシアルキレン化又はグリセロール化
    脂肪アルコールが組成物の全重量に対して2重量%から
    40重量%を占めることを特徴とする請求項5に記載の
    組成物。
  7. 【請求項7】 ヒドロキシル化溶媒が、2から12の炭
    素原子、好ましくは2から8の炭素原子、より好ましく
    は2から3の炭素原子を有することを特徴とする請求項
    1に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 ヒドロキシル化溶媒が、エチルアルコー
    ル、プロピルアルコール、n-ブチルアルコール、2-メ
    チル-1,3-ブタンジオール、2,2-ジメチル-1,3-プ
    ロパンジオール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、
    2-メチル-2,4-ペンタンジオール、1,5-ペンタンジ
    オール及び3-メチル-1,5-ペンタンジオールから選択
    されることを特徴とする請求項7に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 ヒドロキシル化溶媒が、グリセロール、
    プロピレングリコール、ジプロピレングリコール及び
    1,3-プロパンジオールから選択されることを特徴とす
    る請求項7に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 ヒドロキシル化溶媒が、少なくとも1
    つの遊離のヒドロキシル官能基を含んでなるポリオール
    エーテルから選択されることを特徴とする請求項7に記
    載の組成物。
  11. 【請求項11】 ヒドロキシル化溶媒が、組成物の全重
    量に対して0.01重量%から25重量%を占めること
    を特徴とする請求項1ないし10の何れか1項に記載の
    組成物。
  12. 【請求項12】 ヒドロキシル化溶媒が、組成物の全重
    量に対して0.1重量%から20重量%を占めることを
    特徴とする請求項11に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 250未満の分子量を持つヒドロキシ
    ル化溶媒に対するオキシアルキレン化又はグリセロール
    化脂肪アルコールの重量比が1と30の間であることを
    特徴とする請求項1ないし12の何れか1項に記載の組
    成物。
  14. 【請求項14】 250未満の分子量を持つヒドロキシ
    ル化溶媒に対するオキシアルキレン化又はグリセロール
    化脂肪アルコールの重量比が1.5と20の間であるこ
    とを特徴とする請求項13に記載の組成物。
  15. 【請求項15】 酸化染料が、酸化ベース及び/又はカ
    ップラーから選択されることを特徴とする請求項1ない
    し14の何れか1項に記載の組成物。
  16. 【請求項16】 少なくとも1種の酸化ベースと少なく
    とも1種のカップラーを含有することを特徴とする請求
    項1ないし15の何れか1項に記載の組成物。
  17. 【請求項17】 酸化ベースが、オルト-又はパラ-フェ
    ニレンジアミン類、複ベース類、オルト-又はパラ-アミ
    ノフェノール類及び複素環ベース類、並びにこれら化合
    物の酸付加塩類から選択されることを特徴とする請求項
    15又は16に記載の組成物。
  18. 【請求項18】 パラ-フェニレンジアミンが、次の構
    造(I): 【化1】 [ここで、 Rは、水素原子、C-Cアルキル基、C-C
    ノヒドロキシアルキル基、C-Cポリヒドロキシア
    ルキル基、(C-C)アルコキシ(C-C)アルキル
    基、窒素含有基で置換されたC-Cアルキル基、フ
    ェニル基又は4'-アミノフェニル基を表し;Rは、水
    素原子、C-Cアルキル基、C-Cモノヒドロキ
    シアルキル基、C-Cポリヒドロキシアルキル基、
    (C-C)アルコキシ(C-C)アルキル基又は窒素
    含有基で置換されたC-Cアルキル基を表し;R
    とRはまたそれらを担持する窒素原子と共に置換され
    ていてもよい窒素含有複素環を形成してもよく;R
    は、水素原子、ハロゲン原子、C-Cアルキル
    基、スルホ基、カルボキシ基、C-Cモノヒドロキ
    シアルキル基、C-Cヒドロキシアルコキシ基、ア
    セチルアミノ(C-C)アルコキシ基、メシルアミノ
    (C-C)アルコキシ基又はカルバモイルアミノ(C
    -C)アルコキシ基を表し;Rは、水素又はハロゲン
    原子又はC-Cアルキル基を表す]の化合物から選択
    されることを特徴とする請求項17に記載の組成物。
  19. 【請求項19】 複ベース類が、以下の構造(II): 【化2】 [上式中、 − Z及びZは、同一でも異なっていてもよく、結
    合手Y又はC-Cアルキル基で置換されうるヒドロ
    キシル又は-NH基を表し; − 結合手Yは、一又は複数のヒドロキシル又はC-
    アルコキシ基で置換されていてもよく、酸素、硫黄
    又は窒素原子等の一又は複数のへテロ原子及び/又は一
    又は複数の窒素含有基が挿入されるか又はこれを末端に
    有していてもよい、1〜14の炭素原子を有する直鎖状
    又は分枝状のアルキレン鎖を表し; − R及びRは、水素又はハロゲン原子、C-C
    アルキル基、C-Cモノヒドロキシアルキル基、
    -Cポリヒドロキシアルキル基、C-Cアミノ
    アルキル基又は結合手Yを表し; − R、R、R、R10、R11及びR12は、
    同一でも異なっていてもよく、水素原子、結合手Y又は
    -Cアルキル基を表し;一分子当りただ一つの結
    合手Yを有すると理解される]の化合物から選択される
    ことを特徴とする請求項17に記載の組成物。
  20. 【請求項20】 窒素含有基が、アミノ、モノ(C-C
    )アルキルアミノ、ジ(C-C)アルキルアミノ、ト
    リ(C-C)アルキルアミノ、モノヒドロキシ(C-
    )アルキルアミノ、イミダゾリニウム及びアンモニ
    ウム基から選択されることを特徴とする請求項18又は
    19に記載の組成物。
  21. 【請求項21】 パラ-アミノフェノール類が、次の構
    造(III): 【化3】 [上式中、 R13は、水素原子、フッ素等のハロゲン原子、C-
    アルキル、C-C モノヒドロキシアルキル、(C
    -C)アルコキシ(C-C)アルキル、C-C
    ミノアルキル又はヒドロキシ(C-C)アルキルアミ
    ノ(C-C)アルキル基を表し;R14は、水素、フ
    ッ素等のハロゲン原子、C-Cアルキル、C-C
    モノヒドロキシアルキル、C-Cポリヒドロキシア
    ルキル、C-Cアミノアルキル、C-Cシアノア
    ルキル又は(C-C)アルコキシ(C-C)アルキル
    基を表す]の化合物から選択されることを特徴とする請
    求項17に記載の組成物。
  22. 【請求項22】 複素環ベース類が、ピリジン誘導体、
    ピリミジン誘導体及びピラゾール誘導体から選択される
    ことを特徴とする請求項17に記載の組成物。
  23. 【請求項23】 酸化ベースが、組成物の全重量に対し
    て0.0005重量%から12重量%の範囲の濃度で存
    在することを特徴とする請求項17ないし22の何れか
    1項に記載の組成物。
  24. 【請求項24】 カップラーが、メタ-フェニレンジア
    ミン類、メタ-アミノフェノール類、メタ-ジフェノール
    類、モノ-又はポリヒドロキシル化ナフタレン誘導体、
    セサモールとその誘導体、及び複素環カップラー類、及
    びこれら化合物の酸付加塩類から選択されることを特徴
    とする請求項15又は16に記載の組成物。
  25. 【請求項25】 カップラーが、組成物の全重量に対し
    て0.0001重量%から10重量%の範囲の濃度で存
    在することを特徴とする請求項15、16又は24に記
    載の組成物。
  26. 【請求項26】 酸化ベースとカップラーの酸付加塩類
    が、塩酸塩類、臭化水素酸塩類、硫酸塩類、酒石酸塩
    類、乳酸塩類及び酢酸塩類から選択されることを特徴と
    する請求項15ないし25の何れか1項に記載の組成
    物。
  27. 【請求項27】 少なくとも1つの脂肪鎖を有するカチ
    オン性の両親媒性ポリマーは、(i)少なくとも8個の炭
    素原子を有する少なくとも1つのアルキル、アリールア
    ルキル又はアルキルアリール鎖、又はそれらの混合物を
    含む基で変性された第4級化セルロース類、(ii)少な
    くとも8個の炭素原子を有する少なくとも1つのアルキ
    ル、アリールアルキル又はアルキルアリール鎖、又はそ
    れらの混合物で変性された第4級化ヒドロキシエチルセ
    ルロース類、(iii)10から30の炭素原子を有する
    少なくとも1つの疎水性基を持つカチオン性両親媒性ポ
    リウレタン類、(iv)カチオン性両親媒性ポリビニルラ
    クタム類、(v)20モルのエチレンオキシドでポリオキ
    シエチレン化された、アクリル酸C 10−C30アルキ
    ル、アミノ(メタ)アクリレート及びイタコネートからな
    るアクリルターポリマー、から選択されることを特徴と
    する請求項1ないし26の何れか1項に記載の組成物。
  28. 【請求項28】 第4級化セルロース類又はヒドロキシ
    エチルセルロース類のアルキル基が8から30の炭素原
    子を有することを特徴とする請求項27に記載の組成
    物。
  29. 【請求項29】 カチオン性両親媒性ポリマーが、C
    12又はC18アルキル基で変性された第4級化ヒドロ
    キシエチルセルロースであることを特徴とする請求項2
    7又は28に記載の組成物。
  30. 【請求項30】 カチオン性両親媒性ポリウレタンが、
    以下の式(Ia): R-X-(P)-[L-(Y)]-L'-(P')-X'-R' (Ia) [上式中、RとR'は、同一でも異なっていてもよく、疎
    水性基又は水素原子を表し;XとX'は、同一でも異な
    っていてもよく、疎水性基を含んでいてもよいアミン官
    能基を含む基、又は基L"を表し;L、L'及びL"は、
    同一でも異なっていてもよく、ジイソシアネートから誘
    導される基を表し;PとP'は、同一でも異なっていて
    もよく、疎水性基を担持していてもよいアミン官能基を
    含む基を表し;Yは親水性基を表し;rは1から10
    0、好ましくは1から50、特に1から25の整数であ
    り、n、m及びpはそれぞれ互いに独立して0から10
    00である]のポリマーであり、該分子は少なくとも1
    つのプロトン化又は第4級化アミン官能基と少なくとも
    1つの疎水性基を含むことを特徴とする請求項27に記
    載の組成物。
  31. 【請求項31】 少なくとも1つの脂肪鎖を含むカチオ
    ン性両親媒性ポリマーが、組成物の全重量に対して0.
    01重量%から3重量%の範囲の量で存在することを特
    徴とする請求項1ないし30の何れか1項に記載の組成
    物。
  32. 【請求項32】 少なくとも1つの脂肪鎖を含むカチオ
    ン性両親媒性ポリマーが、組成物の全重量に対して0.
    02重量%から0.5重量%の範囲の量で存在すること
    を特徴とする請求項31に記載の組成物。
  33. 【請求項33】 組成物の全重量に対して0.001重
    量%から20重量%の重量割合で少なくとも1種の直接
    染料を更に含有することを特徴とする請求項1ないし3
    2の何れか1項に記載の組成物。
  34. 【請求項34】 組成物の全重量に対して0.05重量
    %から3重量%の量で存在する少なくとも1種の還元剤
    又は抗酸化剤を更に含有することを特徴とする請求項1
    ないし33の何れか1項に記載の組成物。
  35. 【請求項35】 金属イオン封鎖剤、UVスクリーン
    剤、ロウ、任意に有機修飾(特にアミン基)されていて
    もよい揮発性又は非揮発性で、環状もしくは直鎖状又は
    分枝状のシリコーン類、非イオン性又はアニオン性ポリ
    マー、カチオン性、アニオン性又は両性界面活性剤、本
    発明のオキシアルキレン化又はポリグリセロール化脂肪
    アルコール以外の非イオン性界面活性剤、本発明の脂肪
    鎖を持つカチオン性両親媒性ポリマー以外の脂肪鎖を含
    む両親媒性ポリマー、糖単位を含む増粘剤、防腐剤、セ
    ラミド類、疑似セラミド類、植物性、鉱物性又は合成
    油、ビタミン類、プロビタミン類、及び乳白剤から選択
    される一又は複数のアジュバントを更に含むことを特徴
    とする請求項1ないし34の何れか1項に記載の組成
    物。
  36. 【請求項36】 請求項1ないし35の何れか1項に記
    載の組成物又は組成物(A)と少なくとも1種の酸化剤を
    含む組成物(B)を混合することにより得られることを特
    徴とする、ケラチン繊維、特に毛髪等のヒトのケラチン
    繊維の酸化染色のための使用準備が整った組成物。
  37. 【請求項37】 酸化剤が、過酸化水素、過酸化尿素、
    アルカリ金属臭素塩又はフェリシアニド類、過酸塩類及
    び必要に応じて各ドナー又は補助因子を伴う酸化還元酵
    素から選択されることを特徴とする請求項36に記載の
    組成物。
  38. 【請求項38】 酸化剤が過酸化水素であることを特徴
    とする請求項37に記載の組成物。
  39. 【請求項39】 酸化剤が1から40容量の範囲の力価
    を有する過酸化水素水溶液であることを特徴とする請求
    項38に記載の組成物。
  40. 【請求項40】 4から12の範囲のpHを有すること
    を特徴とする請求項1ないし39の何れか1項に記載の
    組成物。
  41. 【請求項41】 組成物(A)及び/又は組成物(B)が本
    発明のもの以外の少なくとも1種のカチオン性ポリマー
    又は両性ポリマーを含むことを特徴とする請求項36に
    記載の組成物。
  42. 【請求項42】 カチオン性ポリマーが、次の式(W): 【化4】 に相当する反復単位からなるポリ(第4級アンモニウム)
    であることを特徴とする請求項41に記載の組成物。
  43. 【請求項43】 カチオン性ポリマーが、次の式(U): 【化5】 に相当する反復単位からなるポリ(第4級アンモニウム)
    であることを特徴とする請求項41に記載の組成物。
  44. 【請求項44】 両性ポリマーが、少なくとも1つのア
    クリル酸モノマーとジメチルジアリルアンモニウム塩を
    有するコポリマーであることを特徴とする請求項41に
    記載の組成物。
  45. 【請求項45】 カチオン性又は両性ポリマーが、組成
    物の全重量に対して0.01重量%から10重量%、好
    ましくは0.05重量%から5重量%、より好ましくは
    0.1重量%から3重量%を占めることを特徴とする請
    求項36ないし44の何れか1項に記載の組成物。
  46. 【請求項46】 ケラチン繊維、特にヒトの毛髪等のケ
    ラチン繊維の染色方法において、染色に適した媒体中
    に、少なくとも1種の酸化染料、少なくとも1つの脂肪
    鎖を有する少なくとも1種のカチオン性両親媒性ポリマ
    ー及び少なくとも1種のオキシアルキレン化又はグリセ
    ロール化脂肪アルコール(I)と250未満の分子量を持
    つ少なくとも1種のヒドロキシル化溶媒(II)を、重量
    比(I)/(II)が1を越える割合で含む組み合わせを含
    有する組成物(A)をケラチン繊維に塗布し、丁度使用時
    に組成物(A)と混合されるか、中間のすすぎを行わない
    で連続して塗布される少なくとも1種の酸化剤を含む組
    成物(B)によってアルカリ性、中性又は酸性のpHで発
    色がなされることを特徴とする方法。
  47. 【請求項47】 一方の区画に、染色に適した媒体中
    に、少なくとも1種の酸化染料、少なくとも1つの脂肪
    鎖を有する少なくとも1種のカチオン性両親媒性ポリマ
    ー及び少なくとも1種のオキシアルキレン化又はグリセ
    ロール化脂肪アルコール(I)と250未満の分子量を持
    つ少なくとも1種のヒドロキシル化溶媒(II)を、重量
    比(I)/(II)が1を越える割合で含む組み合わせを含
    有する組成物(A)を含み、他方の区画に、染色に適した
    媒体中に酸化剤を有する組成物(B)を含む少なくとも2
    つの区画を具備することを特徴とする、ケラチン繊維、
    特にヒトの毛髪等のケラチン繊維の酸化染色のための多
    区画染色具又はキット。
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