JP2003055126A - 発色団キセロゲルベースの重合可能歯科用材料 - Google Patents

発色団キセロゲルベースの重合可能歯科用材料

Info

Publication number
JP2003055126A
JP2003055126A JP2002214427A JP2002214427A JP2003055126A JP 2003055126 A JP2003055126 A JP 2003055126A JP 2002214427 A JP2002214427 A JP 2002214427A JP 2002214427 A JP2002214427 A JP 2002214427A JP 2003055126 A JP2003055126 A JP 2003055126A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
chromophore
dental material
weight
meth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002214427A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3990606B2 (ja
Inventor
Stefan Spange
シュパンゲ シュテファン
Norbert Moszner
モッツナー ノールベルト
Volker Dr Rheinberger
ラインベルガー フォルカー
Peter Burtscher
ブルトゥシャー ペーター
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ivoclar Vivadent AG
Original Assignee
Ivoclar Vivadent AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ivoclar Vivadent AG filed Critical Ivoclar Vivadent AG
Publication of JP2003055126A publication Critical patent/JP2003055126A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3990606B2 publication Critical patent/JP3990606B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/02Silicon compounds
    • C07F7/08Compounds having one or more C—Si linkages
    • C07F7/18Compounds having one or more C—Si linkages as well as one or more C—O—Si linkages
    • C07F7/1804Compounds having Si-O-C linkages
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K6/00Preparations for dentistry
    • A61K6/60Preparations for dentistry comprising organic or organo-metallic additives
    • A61K6/65Dyes
    • A61K6/66Photochromic dyes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K6/00Preparations for dentistry
    • A61K6/80Preparations for artificial teeth, for filling teeth or for capping teeth
    • A61K6/884Preparations for artificial teeth, for filling teeth or for capping teeth comprising natural or synthetic resins
    • A61K6/887Compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K6/00Preparations for dentistry
    • A61K6/80Preparations for artificial teeth, for filling teeth or for capping teeth
    • A61K6/884Preparations for artificial teeth, for filling teeth or for capping teeth comprising natural or synthetic resins
    • A61K6/891Compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • A61K6/896Polyorganosilicon compounds

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Plastic & Reconstructive Surgery (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Dental Preparations (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光重合中の全硬化深さを改良した着色歯科用
材料の調製すること。 【解決手段】 重合可能結合剤ベースの歯科用材料であ
って、式(I)の少なくとも1種の発色団キセロゲルを
含有する:(SiO(SiO1.5−Sp−X−
CG)(Me(I)。ここで、Meは、元素
の周期表における第II族〜第III族メイングループ
のメイングループ金属または第IV族のサブグループの
遷移金属を表わす;nは1または2であり、nが1の場
合、mは1または2に等しく、nが2の場合、mは3に
等しい;Spは、1〜4個の酸素原子を有するC〜C
10アルキレン基またはC〜C10オキシアルキレン
基であるか、または存在しない;Xは、化合物基である
かまたは存在せず、Rは、水素またはC〜Cアルキ
ル基である;CGは発色団である;aは、0〜20の整
数である;そしてbは、0〜5の整数である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着色成分として発
色団キセロゲルを含有する歯科用材料に関する。
【0002】
【従来の技術】歯科用材料は、主に、自然な歯の物質と
光学的に一致させるために、美的な理由から、着色物質
と反応される。この目的のために、原則として、染料ま
たは色素が使用される。光重合可能な歯科用材料の場
合、染料および色素の両方が全硬化深さ(full−c
uring depth)に悪影響を与える(すなわ
ち、全硬化深さの低下を引き起こす)という問題が生じ
る。この影響は、複合材料を充填する際に、さらに顕著
に起こり、ここで、充填剤の添加もまた、この材料の透
明性をさらに低下させる。従って、国際標準ISO 4
049(2000)によれば、復元材料には、少なくと
も1.5mmの全硬化深さが必要である。
【0003】歯科用材料で使用される着色剤には、ある
範囲の基本要件(L.−A.Linden,Photo
curing of polymeric denta
lmaterials and plastic co
mposite resins”,in:Radiat
ion curing in polymer sci
ence and technology,Vol.I
V.,Pub.J.P.Fouassier und
J.F.Rabek.Elsevier Appl.S
ci.,London and New York 1
993,402 ff.を参照)、特に、多年にわたる
色安定性、例えば、熱い食べ物を食べている間の熱に対
する安定性、および酸化剤または還元剤に対する化学的
安定性がある。さらに、歯科用着色剤は、脂肪または
水、アルコールまたは他の溶媒に溶解してはならず、歯
科用材料の他の成分に対して不活性に挙動しなければな
らず、かつ、毒物学的に許容できなければならない。こ
のような理由のために、主に、色素が使用されている。
これらの色素は、一般に、無機色素と有機色素とに分類
され得る。無機色素には、しばしば、白色色素として、
金属酸化物または金属水酸化物(例えば、二酸化チタン
またはZnO)、赤色色素として、酸化鉄(Fe
)、または黄色色素として、水酸化鉄(FeOO
H)がある。有機色素は、特に、アゾ色素(例えば、モ
ノアゾイエローおよび橙色色素、ジアゾ色素またはα−
ナフトール色素)と非アゾまたは多環式色素(例えば、
フタロシアニン色素、キナクリドン色素、ペリレン色素
またはフラバントロン(flavanthrone)色
素)とに分類され得る(W.Herbst und
K.Hunger,Industrielle org
anische Pigmente,VCH,Wein
heim 1987,4 ffを参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、光重
合中の全硬化深さを改良した着色歯科用材料を調製する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】1つの局面において、本
発明は、重合可能結合剤ベースの歯科用材料を低居う
し、この歯科用材料は、式(I)の少なくとも1種の発
色団キセロゲルを含有する: (SiO(SiO1.5−Sp−X−CG)(Me (I) ここで、Meは、元素の周期表における第II族〜第I
II族メイングループのメイングループ金属または第I
V族のサブグループの遷移金属を表わし;nは、1また
は2であり、nが1に等しい場合、mは、1または2に
等しく、nが2に等しい場合、mは3に等しく;Sp
は、1個〜4個の酸素原子を有するC〜C10アルキ
レン基またはC〜C10オキシアルキレン基である
か、または存在せず;Xは、化合物基、例えば、CO−
O、O−CO、CO−NH、NH−CO、O−CO−N
H、NH−CO−O、NR、OまたはSであるか、また
は存在せず、Rは、水素またはC〜Cアルキル基で
あり;CGは、発色団であり;aは、0〜20の整数で
あり;そしてbは、0〜5の整数である。
【0006】1つの実施形態において、Meは、Ti、
Zrおよび/またはAlであり;ならびに/あるいはS
pは、C〜Cアルキレン基、好ましくは、プロピレ
ン基であり;Xは、CO−NH、NH−CO、O−CO
−NH、NH−CO−OまたはNRであり;Rは、水素
またはC〜Cアルキル基、好ましくはメチルであ
り;ならびに/あるいはCGは、4−ニトロフェニル
基、芳香族アゾ基、ジ−またはトリアリールメタン基、
キサンテン基またはアントラキノン基であり;ならびに
/あるいはaは、0、1、2、3、4または5であり;
ならびに/あるいはbは、0、1、2または3である。
【0007】他の局面において、上記歯科用材料は、ラ
ジカル重合のための開始剤を含有する。
【0008】別の局面において、上記歯科用材料は、前
記開始剤として、ベンゾフェノン、ベンゾイン、α−ジ
ケトン(例えば、9,10−フェナントレンキノン)、
ジアセチル、4,4−ジクロロベンジル、ショウノウキ
ノン、2,2−メトキシ−2−フェニルアセトフェノ
ン、アシルホスフィン(例えば、2,4,6−トリメチ
ルベンゾイルジフェニルまたはビス(2,6−ジクロロ
ベンゾイル)−4−N−プロピルフェニルホスフィニッ
クオキシド)、あるいは指定された化合物の誘導体を含
む。
【0009】なお別の局面において、上記歯科用材料
は、還元剤として、さらに、アミン、好ましくは4−
(N,N−ジメチルアミノ)安息香酸エステル、メタク
リル酸N,N−ジメチルアミノエチル、N,N−ジメチ
ル−sym.−キシリジンおよび/またはトリエタノー
ルアミンを含有する。
【0010】さらなる局面において、上記歯科用材料
は、上記重合可能結合剤として、モノ(メタ)アクリレ
ート(例えば、(メタ)アクリル酸のメチル、エチル、
ブチル、ベンジル、フルフリルまたはフェニルエステ
ル)、多官能性(メタ)アクリレート(例えば、ビスフ
ェノール−A−ジ(メタ)アクリレート、ビス−GMA
(メタクリル酸およびビスフェノール−A−ジグリシジ
ルエーテルの付加生成物)、UDMA(メタクリル酸2
−ヒドロキシエチルおよび2,2,4−トリメチルヘキ
サメチレンジイソシアネートの付加生成物)、ジ−、ト
リ−またはテトラエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、デカンジオールジ(メタ)アクリレート、トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ブタンジ
オールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオ
ールジ(メタ)アクリレートまたは1,12−ドデカン
ジオールジ(メタ)アクリレート)、あるいはこれらの
化合物の混合物を含有する。
【0011】好ましい実施形態において、上記歯科用材
料は、無機または有機の微粒子状または繊維状の充填材
を含有する。
【0012】別の実施形態において、上記歯科用材料
は、各場合において、歯科用材料の全質量に対して、 (a)0.0001〜1.0重量%、好ましくは、0.
001〜0.1重量%の一般式(I)の発色団キセロゲ
ル; (b)10〜98重量%、好ましくは、10〜80重量
%の重合可能結合剤;および (c)0.1〜5.0重量%、好ましくは、0.2〜
2.0重量%の重合開始剤、を含有する。
【0013】さらなる実施形態において、上記歯科用材
料は、さらなる成分として、前記歯科用材料の全質量に
対して、(d)0〜90重量%、好ましくは、0〜80
重量%の充填剤を含有する。
【0014】別の局面において、本発明は、式Iの発色
団キセロゲルを提供する: (SiO(SiO1.5−Sp−X−CG)(Me (I) ここで、Meは、元素の周期表における第II族〜第I
II族メイングループのメイングループ金属または第I
V族のサブグループの遷移金属を表わし;nは、1また
は2であり、nが1に等しい場合、mは1または2に等
しく、nが2に等しい場合、mは3に等しく;Spは、
1個〜4個の酸素原子を有するC〜C10アルキレン
基またはC〜C10オキシアルキレン基であるか、ま
たは存在せず;Xは、化合物基、例えば、CO−O、O
−CO、CO−NH、NH−CO、O−CO−NH、N
H−CO−O、NR、OまたはSであるか、または存在
せず、Rは、水素またはC〜Cアルキル基であり;
CGは、発色団であり;aは、0〜20の整数であり;
そしてbは、0〜5の整数である。
【0015】他の局面において、本発明は、歯科用材料
を調製するための上記発色団キセロゲルの使用を提供す
る。
【0016】1の実施形態において、上記使用は、光硬
化可能な歯科用材料を調製するための使用である。
【0017】別の実施形態において、上記使用は、セメ
ント、上塗り材料または充填複合材料を調製するための
使用である。
【0018】さらなる局面において、本発明は、上記発
色団キセロゲルを調製する方法を提供し、この方法にお
いて、テトラアルコキシシランおよび発色団トリアルコ
キシシランが加水分解縮合により共に反応される。
【0019】1つの実施形態において、上記加水分解縮
合は、1種またはそれ以上のさらなる金属アルコキシド
の存在下にて実行される。
【0020】この目的は、着色色素として式Iの発色団
キセロゲルを含有する歯科用材料により、達成される: (SiO(SiO1.5−Sp−X−CG)(Me (I) ここで、Meは、元素の周期表における第II族〜第I
II族メイングループのメイングループ金属または第I
V族のサブグループの遷移金属を表わす;nは、1また
は2であり、もしnが1に等しい場合、mは、1または
2に等しく、そしてもしnが2に等しい場合、mは、3
に等しい;Spは、1個〜4個の酸素原子を有するC
〜C10アルキレン基またはC〜C10オキシアルキ
レン基であるか、または存在しない;Xは、化合物基、
例えば、CO−O、O−CO、CO−NH、NH−C
O、O−CO−NH、NH−CO−O、NR、Oまたは
Sであるか、または存在せず、Rは、水素またはC
アルキル基である;CGは、発色団である;aは、
0〜20の整数である;そしてbは、0〜5の整数であ
る。
【0021】XおよびSpは、好ましくは、同時に存在
しない場合はない。
【0022】規定の変数の好ましい意味は、以下であ
る:Meは、Ti、Zrおよび/またはAlである;S
pは、C〜Cアルキレン基、好ましくは、プロピレ
ン基である;Xは、CO−NH、NH−CO、O−CO
−NH、NH−CO−OまたはNRである;Rは、水素
またはC〜Cアルキル基、好ましくは、メチルであ
る;CGは、4−ニトロフェニル基、芳香族アゾ基、ジ
−またはトリアリールメタン基、キサンテン基またはア
ントラキノン基である;aは、0、1、2、3、4また
は5である;および/あるいはbは、0、1、2または
3である。
【0023】芳香族アゾ基とは、一般構造R−N=N
−Rを有する基を意味し、RおよびRは、芳香族
基を表わす。
【0024】これらの好ましい意味は、互いに無関係に
選択され得る。しかしながら、本来、数個または全部の
変数が好ましい意味の1つを有するキセロゲルが特に好
ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】キセロゲルは、その液状分散剤が
蒸発、吸引または押圧により除去されるなら、シリカゲ
ルを形成する固形物である。それらは、コロイド状であ
り、緻密であるかまたは密でなく、成形または未成形の
ケイ酸であり、これは、微細な細孔構造を有し、それゆ
え、高い吸着能を有する(Ullmanns Ency
klopadie der technischen
Chemie,4th Edition,Vol.2
1,Verlag Chemie,Weinheim
etc.,1982,458 ffを参照)。構造が非
常に変わりやすいシリカゲルは、ケイ酸エステル(例え
ば、テトラアルコキシシラン)の混合物を有機変性した
テトラアルコキシシランまたは他の金属アルコキシド
(例えば、アルミニウムアルコキシド、チタンアルコキ
シドまたはジルコニウムアルコキシド)でゾル−ゲル処
理することにより、利用できる(C.J.Brinke
r and G.W.Scherer,Sol−Gel
Science,AcademicPress,Bo
stin etc.1990,2 ffを参照)。この
ような混合物を溶液中で加水分解縮合している間、主
に、ゾル相が形成され、これは、ゲル(これは、無機ヘ
テロポリシロキサンネットワークおよびその中に物理的
に取り込まれた溶媒からなる)に変わる。この溶媒を蒸
発させて除くことにより、対応して圧縮された乾燥キセ
ロゲルが最終的に得られる。本発明によれば、キセロゲ
ルとは、好ましくは、狭義のキセロゲル(すなわち、乾
燥中にヒドロゲルと比べて容量収縮を受けるキセロゲ
ル)を意味する。
【0026】本発明による発色団キセロゲルは、発色団
テトラアルコキシシランおよび必要に応じてさらなる金
属アルコキシドでテトラアルコキシシラン(例えば、テ
トラエトキシシラン(TEOS))を加水分解縮合する
ことにより、ゾル−ゲル法によって、利用できる。発色
団テトラアルコキシシランとは、有機ラジカルとして発
色団を備えているシランを意味する。発色団キセロゲル
と呼ばれる着色キセロゲルが得られる。
【0027】好ましいさらなる金属アルコキシドには、
ジルコニウム化合物およびチタン化合物(例えば、Zr
(OC、Zr(OC、Zr(OC
、Ti(OC、Ti(OC
およびTi(OC)がある。好ま
しいアルミニウム化合物には、Al(OCH、A
l(OC、Al(OCおよびAl
(OCがある。これらの金属アルコキシド
は、加水分解縮合中にて、対応する金属酸化物Me
に変換される。TiO(Me=Ti)、ZrO
(Me=Zr)またはAl (Me=Al)は、
シリカゲルの変性に特に適当である。
【0028】発色団トリアルコキシシランは、例えば、
3位置で官能化したプロピルトリアルコキシシラン(例
えば、3−アミノ、3−クロロ、3−イソシアナトまた
は3−メルカプトトリエトキシシラン)と適当な官能化
発色団化合物との化学反応、例えば、
【0029】
【化1】 により、利用できる。YおよびFGは、それぞれ、X基
が発生するとき、記述した様式で反応し易くするため
に、この発色団化合物またはアルキルトリアルコキシシ
ランを備え付けた官能基を意味する。YおよびFGは、
好ましくは、上で示した意味を有し、好ましくは、ま
た、示した組み合わせで、共に反応される。
【0030】具体例:
【0031】
【化2】 この発色団キセロゲルを加水分解縮合で調製している
間、好ましい手順は、加水分解触媒および縮合触媒の存
在下にて、加水分解性シランを必要量の水と反応させ、
得られた混合物を攪拌することにある。好ましくは、T
EOSおよび発色団シランの混合物が使用される。これ
らのシランは、そのままで、または適当な溶媒に溶解し
て、いずれかで、存在できる。水は、室温でまたは僅か
に冷却して、添加される。このゲルが形成された後、こ
の反応混合物は、この反応が完結するまで、長時間放置
され、次いで、使用した溶媒は、加熱または排気によ
り、分離される。溶媒としては、主に、脂肪族アルコー
ル(例えば、エタノールまたはi−プロパノールな
ど)、ジアルキルケトン(例えば、アセトンまたはメチ
ルイソブチルケトン)、エーテル(例えば、ジエチルエ
ーテルまたはテトラヒドロフラン(THF)など)、エ
ステル(例えば、酢酸エチルまたは酢酸ブチル)、およ
びそれらの混合物が考えられる。得られたキセロゲル
は、未反応成分を分離して除くために、不活性溶媒でも
う1回洗浄され得、次いで、それらの重量が一定になる
まで、乾燥される。もし、この加水分解縮合が、反応性
Zr、TiまたはAl化合物の存在下にて実行されるな
ら、水の添加を、約0〜30℃で、段階的に実行するべ
きである。この水は、そのままではなく水含有溶媒(例
えば、水性エタノールなど)の形状で添加するか、また
は水を化学反応(例えば、エステル化)で遊離すること
が好ましい。
【0032】この発色団シランの合成および加水分解縮
合は、特に好ましくは、ワンポット法で実行される。こ
れは、例えば、この発色団シランの合成中にTEOSが
溶媒として使用され得、かつ、この加水分解縮合中に触
媒として作用するフッ化水素が同時に遊離される場合に
可能である。このシランを調製した後、ゲルを形成する
には、水しか添加する必要がない。
【0033】50〜800m/g、特に、200〜6
00m/gの特定のBET表面を有するキセロゲルが
好ましい。一次粒径は、キセロゲルを走査型電子顕微鏡
(SEM)で観察して測定されるが、好ましくは、0.
1〜20μm、特に、0.1〜5μmの範囲である。こ
の粒径は、数平均である。BJH方法(Barnett
E.T.ら、J.Amer.Soc.73(195
1)373)で測定した細孔サイズは、好ましくは、1
〜15nm、特に、1〜10nmの範囲である。残留し
ている水または溶媒の含量は、2.0重量%未満、好ま
しくは、1.0重量%未満であるべきである。
【0034】発色団、発色基または発色システムとは、
そのスペクトルの可視範囲で光の吸収を起こすがπ電子
を備えた個々の原子基ではない着色遊離基(C=C、C
=O、C=S、N=O、C=N)を意味し、その吸収ス
ペクトルは、しばしば、そのスペクトルの紫外領域にあ
る(M.Klessinger,Chemie inu
nserer Zeit,12(1978),1〜1
0)。
【0035】単一の発色基は、好ましくは、発色団(例
えば、4−ニトロフェニル誘導体)として使用される
か、または公知の染料種から誘導した基であってそのラ
ジカル重合に悪影響を及ぼさない基(例えば、アゾ染
料、ジ−およびトリアリールメタン染料、キサンテン染
料またはアントラキノン染料など)として使用される。
【0036】このヘテロポリシロキサン骨格への発色団
の結合は、好ましくは、スペーサSpを介して起こり、
プロピレン基は、スペーサとして特に好ましい。このス
ペーサ用の出発成分として働く3位で官能化したプロピ
ルトリアルコキシシランは、市販されている。
【0037】CO−NH、NH−CO、O−CO−N
H、NH−CO−OおよびNR(R=HまたはCH
は、化合物基Xとして、特に適当である。この化合物基
は、主として、この発色団基をスペーサSpに(それゆ
え、この加水分解的に縮合可能なトリアルコキシシリル
基にもまた)結合するように働く。
【0038】これらの発色団キセロゲルは、多年にわた
る高い色安定性、熱に対する安定性(これは、例えば、
熱い食べ物を食べるときに重要である)、および酸化剤
または還元剤に対する化学的安定性により、特徴付けら
れる。さらに、それらは、脂肪、水、アルコールまたは
他の溶媒に不溶であり、歯科用材料の他の成分に対して
不活性に挙動する。それに加えて、それらは、毒物学的
に許容できる。
【0039】本発明による歯科用材料を調製するには、
その発色団キセロゲルは、重合可能結合剤(好ましく
は、重合可能有機結合剤)と混合される。一般に、この
結合剤中でのキセロゲルの分散が得られる。この混合物
は、次いで、このラジカル重合用の開始剤(好ましく
は、光開始剤)と反応され、そして必要に応じて、さら
に他の添加剤および充填剤と反応される。
【0040】これらの歯科用材料を着色するには、少量
の発色団キセロゲルで十分であり、その結果、それら
は、歯科用材料の全質量に対して、好ましくは、0.0
001〜1.0重量%、特に好ましくは、0.001〜
0.1重量%の量で、使用される。
【0041】ラジカル重合可能結合剤としては、例え
ば、以下の重合可能モノマーが特に適当である:モノ
(メタ)アクリレート(例えば、(メタ)アクリル酸の
メチル、エチル、ブチル、ベンジル、フルフリルまたは
フェニルエステル)、ならびに架橋性モノマーとして公
知の多官能性アクリレートおよびメタクリレート(例え
ば、ウレタンジメタクリレートのようなジメタクリレー
ト、ビスフェノール−A−ジ(メタ)アクリレート、ビ
ス−GMA(メタクリル酸およびビスフェノール−A−
ジグリシジルエーテルの付加生成物)、UDMA(メタ
クリル酸2−ヒドロキシエチルおよび2,2,4−トリ
メチルヘキサメチレンジイソシアネートの付加生成
物)、ジ−、トリ−またはテトラエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、デカンジオールジ(メタ)アク
リレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリ
レート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレ
ート、およびブタンジオールジ(メタ)アクリレート、
1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレートまた
は1,12−ドデカンジオールジ(メタ)アクリレー
ト)ならびにこれらのモノマーの混合物。
【0042】この結合剤の含量は、歯科用材料の全質量
に対して、好ましくは、10〜90重量%、特に好まし
くは、10〜80重量%の範囲である。
【0043】このラジカル光重合を開始するために、ベ
ンゾフェノン、ベンゾインおよびそれらの誘導体または
それらの誘導体あるいはα−ジケトンまたはそれらの誘
導体(例えば、9,10−フェナントレンキノン)、ジ
アセチルまたは4,4−ジクロロベンジルが好ましくは
使用される。ショウノウキノンおよび2,2−メトキシ
−2−フェニルアセトフェノン、ならびに特に好ましく
は、α−ジケトン(例えば、ショウノウキノン)は、還
元剤としてのアミン、好ましくは、第三級アミン、例え
ば、4−(N,N−ジメチルアミノ)安息香酸エステ
ル、メタクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、N,
N−ジメチル−sym.−キシリジンまたはトリエタノ
ールアミンと組み合わせて、好ましくは使用される。さ
らに、アシルホスフィン(例えば、2,4,6−トリメ
チルベンゾイルジフェニルまたはビス(2,6−ジクロ
ロベンゾイル)−4−N−プロピルフェニルホスフィニ
ックオキシド)もまた、特に適当である。
【0044】開始剤は、好ましくは、各場合において、
歯科用材料の全質量に対して、0.1〜5.0重量%、
特に好ましくは、0.2〜2.0重量%の量で、使用さ
れる。
【0045】さらに、本発明による歯科用材料には、そ
の機械的特性を改良するために、有機または無機の粒子
または繊維が充填できる。好ましい無機微粒子充填剤に
は、酸化物をベースにした非晶質球形材料(例えば、Z
rOおよびTiO、またはSiO、ZrOおよ
び/またはTiOの混合酸化物)、約40〜300n
mの一次粒径を有する金属酸化物、10〜100μmの
粒径を有するスプリッターポリメリセート(split
ter polymerisates)(R.Jand
a,Kunststoffverbundsystem
e,VCH Verlagsgesellschaf
t,Weinheim,1990,page 225
ffを参照)、ナノ微粒子またはマイクロファイン充填
剤(例えば、発熱ケイ酸または沈殿ケイ酸)、ならびに
マクロ充填剤またはミニ充填剤(例えば、0.01〜5
μmの平均粒径を有する石英、ガラスセラミックまたは
ガラス粉末)およびX線不透過性充填剤(例えば、約
0.5μmと5μmの間の平均粒径を有するイッテルビ
ウムトリフルオライドおよび粉砕したX線不透過性ガラ
ス)がある。さらに、ガラス繊維、ポリアミドまたは炭
素繊維もまた、使用できる。
【0046】この充填剤の含量は、この歯科用材料の所
望の用途に依存している。各場合において、この歯科用
材料の全質量に対して、セメントは、好ましくは、5〜
60重量%、特に、20〜60重量%の充填剤を含有
し、上塗り材料は、好ましくは、50〜90重量%、特
に、60〜80重量%の充填剤を含有し、そして充填複
合材料は、好ましくは、50〜90重量%、特に、75
〜85重量%の充填剤を含有する。
【0047】本発明に従って使用される組成物は、必要
に応じて、さらに他の添加剤、例えば、安定剤、芳香性
物質、殺菌活性成分、蛍光増白剤、可塑剤またはUV吸
収剤、早期の重合を防止する抑制剤、および光酸化劣化
に対して保護する光安定剤を含有できる。これらの添加
剤は、この歯科用材料の全質量に対して、好ましくは、
全部で0.1〜3.0重量%、特に、0.1〜1.0重
量%の少量で、使用される。
【0048】重合中において、本発明による歯科用材料
は、驚くべきことに、従来の色素を使った材料と比較し
て、より高い全硬化深さを示す。それに加えて、その発
色団キセロゲル含量は、生じる色強度を低下させること
なく、従来の色素に比較して、明らかに少なくできる。
【0049】以下を含有する歯科用材料が好ましい:各
場合において、この歯科用材料の全質量に対して、 (a)0.0001〜1.0重量%、特に、0.001
〜0.1重量%の一般式(I)の発色団キセロゲル; (b)10〜98重量%、特に、10〜80重量%の重
合可能結合剤; (c)0.1〜5.0重量%、特に、0.2〜2.0重
量%の重合開始剤;および (d)0〜90重量%、特に、0〜80重量%の充填
剤。
【0050】これらの歯科用材料は、セメント、上塗り
材料、および特に、充填複合材料として、特に適当であ
る。
【0051】特に好ましいセメントは、以下を含有す
る:各場合において、このセメントの全質量に対して、 (a)0.0001〜1.0重量%、特に、0.001
〜0.1重量%の一般式(I)の発色団キセロゲル; (b)10〜90重量%、特に、20〜50重量%の重
合可能結合剤; (c)0.1〜5.0重量%、特に、0.2〜2.0重
量%の重合開始剤;および (d)5〜60重量%、特に、20〜60重量%の充填
剤。
【0052】特に好ましい上塗り材料は、以下を含有す
る:各場合において、この上塗り材料の全質量に対し
て、 (a)0.0001〜1.0重量%、特に、0.001
〜0.1重量%の一般式(I)の発色団キセロゲル; (b)10〜50重量%、特に、10〜30重量%の重
合可能結合剤; (c)0.1〜5.0重量%、特に、0.2〜2.0重
量%の重合開始剤;および (d)50〜90重量%、特に、60〜80重量%の充
填剤。
【0053】特に好ましい充填複合材料は、以下を含有
する:各場合において、この複合材料の全質量に対し
て、 (a)0.0001〜1.0重量%、特に、0.001
〜0.1重量%の一般式(I)の発色団キセロゲル; (b)10〜50重量%、特に、15〜25重量%の重
合可能結合剤; (c)0.1〜5.0重量%、特に、0.2〜2.0重
量%の重合開始剤;および (d)50〜90重量%、特に、75〜85重量%の充
填剤。
【0054】本発明は、実施例の助けを借りて、以下で
さらに詳細に説明する。
【0055】
【実施例】(実施例1:発色団キセロゲルの合成)4−
フルオロニトロベンゾール3.527g(0.025m
ol)、テトラエトキシシラン25.88ml(26.
041g、0.116mol)および3−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン11.03ml(11.2056
g、0.0625mol)を、三ッ口フラスコ中で攪拌
することにより、混合した。淡黄色で僅かに濁った溶液
が形成された。これを、130℃で、5時間沸騰させ
た。この反応混合物は、透明で暗色になった。この混合
物をゆっくりと冷却し、一晩放置した。次いで、エタノ
ール50mlを加え、そうすると、僅かな濁りが確認で
きた。次いで、水3mlを滴下した。次いで、加熱する
と、この混合物は、粘稠となり、さらに濁った。さらに
別の水100mlを加え、次いで、その懸濁液を2時間
攪拌し、次いで、濾過により除いた。それを水およびエ
タノールで洗浄し、その重量が一定になるまで、塩化カ
ルシウムによりデシケーター(減圧)中で乾燥した。約
90%の全収率が得られた。
【0056】この発色団キセロゲルを、電子顕微鏡およ
13C−MAS−CP−固体NMRを使用して、検査
した。その生成物の電子顕微鏡写真を図1に示し、その
NMR検査は、以下の結果となった:
【0057】
【化3】 (実施例2;発色団キセロゲルをベースにした黄色歯科
用複合材料の調製)歯の色を複合材料で染色するため
に、酸化鉄(III)(ライトイエロー8G)ベースの
黄色色素を特に使用する。従って、そのように着色した
複合材料は、比較例として選択した。ライトイエロー8
Gと同じ色効果を得るために必要な発色団キセロゲルの
濃度は、予備試験で設定した。
【0058】
【表1】 この全硬化深さを測定する方法は、ISO−4049に
よる手順を包含した。鋼鉄金型にある円筒形開口部(高
さ=6mm、直径=4mm)に、この複合材料ペースト
を充填し、重合装置を使って、40秒間重合させた。次
いで、この金属金型から複合材料を取り除き、プラスチ
ックスパチュラを使って、硬化した部分から非重合部分
を掻き取った。次いで、硬化した複合材料の厚さをノギ
スで測定した。これらの検査には、重合ランプAstr
alis 5(Vivadent)を使用した。
【0059】これらの試験は、0.01%の濃度の発色
団キセロゲルでは、0.3%のライトイエロー8Gと同
じ発色効果であることを示した。明らかに高い全硬化深
さ(+25%)が得られた。
【0060】(実施例3:発色団キセロゲルベースの暗
色の歯科用複合材料の調製)歯の色にした複合材料で
は、最適な歯の色を得るために、黄色色素と共に、赤色
色素、褐色色素および黒色色素もまた、使用される。V
ita ColorA3.5(比較的に暗い色)で複合
材料を調製し、黄色色素であるライトイエロー8Gおよ
び発色団キセロゲルを再度比較した。
【0061】
【表2】 この非常に暗い複合材料を使っても、これらの発色団キ
セロゲルの好ましい効果が立証された。同じ色では、そ
の全硬化深さにおける0.4mmの改善が達成され、こ
のことは、暗い色について著しい差を示す。
【0062】
【発明の効果】本発明により、光重合中の全硬化深さを
改良した着色歯科用材料が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1の発色団キセロゲルの電子顕
微鏡写真である。
フロントページの続き (72)発明者 シュテファン シュパンゲ ドイツ国 07768 オルラミュンデ, ハ ウスベルクシュトラーセ 29 (72)発明者 ノールベルト モッツナー リヒテンシュタイン公国 エフエル−9492 エッシェン, オイゲン−シャフハウザ ーシュトラーセ 43ツェー (72)発明者 フォルカー ラインベルガー リヒテンシュタイン公国 エフエル−9490 ファドッツ, マレーシュトラーセ 34 (72)発明者 ペーター ブルトゥシャー オーストリア国 アー−6714 ヌッツダー ス, ヒンターオフェルスト 1 Fターム(参考) 4C089 AA06 BC13 BE11 4J011 PA07 PA99 PC02 QA03 QA12 QA14 QA22 SA21 SA31 SA41 SA82 WA08 4J026 AB44 BA27 BA28 BA30 DB36 GA08 4J035 BA13 CA07N CA071 CA17U CA18M CA18N CA181 CA19M CA19N CA19U CA191 CA21U CA26M CA26N CA26U CA261 CA30M CA30N CA301 FB01 LB20

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合可能結合剤ベースの歯科用材料であ
    って、該歯科用材料は、式(I)の少なくとも1種の発
    色団キセロゲルを含有し: (SiO(SiO1.5−Sp−X−CG)(Me (I) ここで、 Meは、元素の周期表における第II族〜第III族メ
    イングループのメイングループ金属または第IV族のサ
    ブグループの遷移金属を表わし;nは、1または2であ
    り、nが1に等しい場合、mは、1または2に等しく、
    nが2に等しい場合、mは3に等しく;Spは、1個〜
    4個の酸素原子を有するC〜C10アルキレン基また
    はC〜C10オキシアルキレン基であるか、または存
    在せず;Xは、化合物基、例えば、CO−O、O−C
    O、CO−NH、NH−CO、O−CO−NH、NH−
    CO−O、NR、OまたはSであるか、または存在せ
    ず、Rは、水素またはC〜Cアルキル基であり;C
    Gは、発色団であり;aは、0〜20の整数であり;そ
    してbは、0〜5の整数である、 歯科用材料。
  2. 【請求項2】 Meが、Ti、Zrおよび/またはAl
    であり;ならびに/あるいはSpが、C〜Cアルキ
    レン基、好ましくは、プロピレン基であり;Xが、CO
    −NH、NH−CO、O−CO−NH、NH−CO−O
    またはNRであり;Rが、水素またはC〜Cアルキ
    ル基、好ましくはメチルであり;ならびに/あるいはC
    Gが、4−ニトロフェニル基、芳香族アゾ基、ジ−また
    はトリアリールメタン基、キサンテン基またはアントラ
    キノン基であり;ならびに/あるいはaが、0、1、
    2、3、4または5であり;ならびに/あるいはbが、
    0、1、2または3である、請求項1に記載の歯科用材
    料。
  3. 【請求項3】 ラジカル重合のための開始剤を含有す
    る、請求項1または2に記載の歯科用材料。
  4. 【請求項4】 前記開始剤として、ベンゾフェノン、ベ
    ンゾイン、α−ジケトン(例えば、9,10−フェナン
    トレンキノン)、ジアセチル、4,4−ジクロロベンジ
    ル、ショウノウキノン、2,2−メトキシ−2−フェニ
    ルアセトフェノン、アシルホスフィン(例えば、2,
    4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルまたはビス
    (2,6−ジクロロベンゾイル)−4−N−プロピルフ
    ェニルホスフィニックオキシド)、あるいは指定された
    化合物の誘導体を含む、請求項3に記載の歯科用材料。
  5. 【請求項5】 さらに、還元剤として、アミン、好まし
    くは4−(N,N−ジメチルアミノ)安息香酸エステ
    ル、メタクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、N,
    N−ジメチル−sym.−キシリジンおよび/またはト
    リエタノールアミンを含有する、請求項3または4に記
    載の歯科用材料。
  6. 【請求項6】 前記重合可能結合剤として、モノ(メ
    タ)アクリレート(例えば、(メタ)アクリル酸のメチ
    ル、エチル、ブチル、ベンジル、フルフリルまたはフェ
    ニルエステル)、多官能性(メタ)アクリレート(例え
    ば、ビスフェノール−A−ジ(メタ)アクリレート、ビ
    ス−GMA(メタクリル酸およびビスフェノール−A−
    ジグリシジルエーテルの付加生成物)、UDMA(メタ
    クリル酸2−ヒドロキシエチルおよび2,2,4−トリ
    メチルヘキサメチレンジイソシアネートの付加生成
    物)、ジ−、トリ−またはテトラエチレングリコールジ
    (メタ)アクリレート、デカンジオールジ(メタ)アク
    リレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリ
    レート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレ
    ート、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,1
    0−デカンジオールジ(メタ)アクリレートまたは1,
    12−ドデカンジオールジ(メタ)アクリレート)、あ
    るいはこれらの化合物の混合物を含有する、請求項1〜
    5の1項に記載の歯科用材料。
  7. 【請求項7】 無機または有機の微粒子状または繊維状
    の充填材を含有する、請求項1〜6の1項に記載の歯科
    用材料。
  8. 【請求項8】 各場合において、前記歯科用材料の全質
    量に対して、 (a)0.0001〜1.0重量%、好ましくは、0.
    001〜0.1重量%の一般式(I)の発色団キセロゲ
    ル; (b)10〜98重量%、好ましくは、10〜80重量
    %の重合可能結合剤;および (c)0.1〜5.0重量%、好ましくは、0.2〜
    2.0重量%の重合開始剤、を含有する、請求項1〜7
    の1項に記載の歯科用材料。
  9. 【請求項9】 さらなる成分として、前記歯科用材料の
    全質量に対して、(d)0〜90重量%、好ましくは、
    0〜80重量%の充填剤を含有する、請求項8に記載の
    歯科用材料。
  10. 【請求項10】 式Iの発色団キセロゲル: (SiO(SiO1.5−Sp−X−CG)(Me (I) ここで、 Meは、元素の周期表における第II族〜第III族メ
    イングループのメイングループ金属または第IV族のサ
    ブグループの遷移金属を表わし;nは、1または2であ
    り、nが1に等しい場合、mは1または2に等しく、n
    が2に等しい場合、mは3に等しく;Spは、1個〜4
    個の酸素原子を有するC〜C10アルキレン基または
    〜C10オキシアルキレン基であるか、または存在
    せず;Xは、化合物基、例えば、CO−O、O−CO、
    CO−NH、NH−CO、O−CO−NH、NH−CO
    −O、NR、OまたはSであるか、または存在せず、R
    は、水素またはC〜Cアルキル基であり;CGは、
    発色団であり;aは、0〜20の整数であり;そしてb
    は、0〜5の整数である、 発色団キセロゲル。
  11. 【請求項11】 歯科用材料を調製するための、請求項
    10に記載の発色団キセロゲルの使用。
  12. 【請求項12】 光硬化可能な歯科用材料を調製するた
    めの、請求項11に記載の使用。
  13. 【請求項13】 セメント、上塗り材料または充填複合
    材料を調製するための、請求項11または12に記載の
    使用。
  14. 【請求項14】 請求項10に記載の発色団キセロゲル
    を調製する方法であって、テトラアルコキシシランおよ
    び発色団トリアルコキシシランが加水分解縮合により共
    に反応される、 方法。
  15. 【請求項15】 前記加水分解縮合が、1種またはそれ
    以上のさらなる金属アルコキシドの存在下にて実行され
    る、請求項14に記載の方法。
JP2002214427A 2001-07-31 2002-07-23 発色団キセロゲルベースの重合可能歯科用材料 Expired - Fee Related JP3990606B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10137372.4 2001-07-31
DE10137372A DE10137372C2 (de) 2001-07-31 2001-07-31 Polymerisierbares Dentalmaterial auf der Basis chromophorer Xerogele

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003055126A true JP2003055126A (ja) 2003-02-26
JP3990606B2 JP3990606B2 (ja) 2007-10-17

Family

ID=7693779

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002214427A Expired - Fee Related JP3990606B2 (ja) 2001-07-31 2002-07-23 発色団キセロゲルベースの重合可能歯科用材料

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6833394B2 (ja)
EP (1) EP1281383B1 (ja)
JP (1) JP3990606B2 (ja)
AT (1) ATE304835T1 (ja)
CA (1) CA2396604A1 (ja)
DE (2) DE10137372C2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005171073A (ja) * 2003-12-11 2005-06-30 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 色素含有メソ多孔体の製造方法
JP2009280822A (ja) * 2009-07-03 2009-12-03 Honeywell Internatl Inc フォトリソグラフィ用のスピンオングラス反射防止性コーティング
WO2014132464A1 (ja) * 2013-02-27 2014-09-04 株式会社オートネットワーク技術研究所 ラジカル、アニオン併用型光硬化材料

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040206932A1 (en) * 2002-12-30 2004-10-21 Abuelyaman Ahmed S. Compositions including polymerizable bisphosphonic acids and methods
WO2004103421A1 (de) * 2003-05-22 2004-12-02 Artoss Gmbh Anorganisches resorbierbares knochenersatzmaterial
DE102005040848A1 (de) * 2005-08-29 2007-03-01 Artoss Gmbh Osteoinduktives Material und Verfahren zur Herstellung desselben
WO2008076739A2 (en) * 2006-12-13 2008-06-26 3M Innovative Properties Company Methods of using a dental composition having an acidic component and a photobleachable dye

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3903407A1 (de) * 1989-02-06 1990-08-09 Blendax Werke Schneider Co Dentales fuellungsmaterial
DD293486A5 (de) * 1989-02-06 1991-09-05 Friedrich-Schiller-Universitaet Jena,De Zahnrestaurationswerkstoffe
GB9115154D0 (en) * 1991-07-12 1991-08-28 Patel Bipin C M Sol-gel composition for producing glassy coatings
GB9300261D0 (en) * 1993-01-08 1993-03-03 British Tech Group Sol-gel composition for producing glassy coatings
US5883153A (en) * 1993-04-15 1999-03-16 Shofu Inc. Fluoride ion sustained release preformed glass ionomer filler and dental compositions containing the same
GB9309397D0 (en) * 1993-05-07 1993-06-23 Patel Bipin C M Laser treatment
JP3928070B2 (ja) * 1994-06-30 2007-06-13 スリーエム カンパニー 硬化指示性成形及びコーティング組成物
DE19520016C2 (de) * 1995-05-26 1997-04-30 Ivoclar Ag Photochrome Dentalmaterialien
DE69817760T2 (de) * 1997-06-09 2004-08-05 KURARAY CO., LTD, Kurashiki Polymerisierbare zusammensetzung für dentalanwendungen
DE19811900C2 (de) * 1998-03-18 2003-12-11 Kallies Feinchemie Ag Biokompatibles Kompositmaterial, Verfahren zu seiner Herstellung und seine Verwendung
DE19846660A1 (de) * 1998-10-09 2000-04-13 Inst Oberflaechenmodifizierung Hochtemperaturbeständige polymerisierbare Metalloxidpartikel
DE19950284A1 (de) * 1999-10-19 2001-04-26 Deltamed Medizinprodukte Gmbh Mit sichtbarem Licht aushärtende Zusammensetzung und deren Verwendung

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005171073A (ja) * 2003-12-11 2005-06-30 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 色素含有メソ多孔体の製造方法
JP4507581B2 (ja) * 2003-12-11 2010-07-21 株式会社豊田中央研究所 色素含有メソ多孔体の製造方法
JP2009280822A (ja) * 2009-07-03 2009-12-03 Honeywell Internatl Inc フォトリソグラフィ用のスピンオングラス反射防止性コーティング
WO2014132464A1 (ja) * 2013-02-27 2014-09-04 株式会社オートネットワーク技術研究所 ラジカル、アニオン併用型光硬化材料
JP2014162892A (ja) * 2013-02-27 2014-09-08 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk ラジカル、アニオン併用型光硬化材料
US9695270B2 (en) 2013-02-27 2017-07-04 Autonetworks Technologies, Ltd. Photocurable material combining radical curability and anionic curability

Also Published As

Publication number Publication date
US20030060536A1 (en) 2003-03-27
EP1281383B1 (de) 2005-09-21
JP3990606B2 (ja) 2007-10-17
US6833394B2 (en) 2004-12-21
DE50204310D1 (de) 2006-02-02
EP1281383A1 (de) 2003-02-05
DE10137372A1 (de) 2003-02-27
ATE304835T1 (de) 2005-10-15
DE10137372C2 (de) 2003-07-10
CA2396604A1 (en) 2003-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10787468B2 (en) Acyl germanium photoinitiators and process for the preparation thereof
US5192815A (en) Dental restorative material
AU670913B2 (en) Method for treating fluoroaluminosilicate glass
US6362251B1 (en) Dental material comprising porous glass ceramics, porous glass ceramics, processes and use
KR0179984B1 (ko) 치과용 충전재
JP6762623B2 (ja) 歯科用硬化性組成物
US7541392B2 (en) Materials leading to improved dental composites and dental composites made therefrom
US20080187499A1 (en) Tough, Long-Lasting Dental Composites
US20020193462A1 (en) Dental composite containing discrete nanoparticles
JP2000212018A (ja) ポリシロキサンをベ―スにした歯科用材料
US8466212B2 (en) Process for preparing dental materials having low polymerization shrinkage
US20060058415A1 (en) Materials leading to improved dental composites and dental composites made therefrom
CN108601710B (zh) 包含提供在可聚合树脂和填料之间的折射率差的纳米粒子的牙科用组合物
US9839585B2 (en) Free radically curable dental compositions
JP2020083891A (ja) 急速硬化および低収縮応力を有する光重合性歯科用コンポジット
JP2017507138A (ja) 歯科用組成物及びその使用
JPH08259415A (ja) 重合可能な歯科材料
JP3990606B2 (ja) 発色団キセロゲルベースの重合可能歯科用材料
JP2003286270A (ja) (メタ)アクリレート置換イミノオキサジアジンジオン誘導体
US20060058418A1 (en) Materials leading to improved dental composites and dental composites made therefrom
US7101942B2 (en) Dental materials based on metal oxide clusters
JP7560376B2 (ja) 長波吸収光開始剤
US11013669B2 (en) Dental materials with light-induced reversible coloring
JPH05213713A (ja) 美的乳白光の冷温重合性歯科用材料
US9333150B2 (en) Dental restorative materials based on polymerizable azides and alkynes

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070316

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070618

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070710

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070720

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100727

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110727

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120727

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120727

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130727

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees