JP2003054612A - キャップ装置 - Google Patents

キャップ装置

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JP2003054612A
JP2003054612A JP2001243296A JP2001243296A JP2003054612A JP 2003054612 A JP2003054612 A JP 2003054612A JP 2001243296 A JP2001243296 A JP 2001243296A JP 2001243296 A JP2001243296 A JP 2001243296A JP 2003054612 A JP2003054612 A JP 2003054612A
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rotation
closing
cap
torque
cap device
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Application number
JP2001243296A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Hagano
博之 波賀野
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャップ装置は、燃料キャップ10の開閉時
の操作性に優れ、かつ衝撃を受けた場合にも高いシール
性を維持するとともに、簡単に構成する。 【解決手段】 キャップ装置は、注入口FNbをとじる
燃料キャップ10を備えている。燃料キャップ10は、
ケーシング本体20と、操作部42を有する蓋体40
と、トルク機構80と、回転規制手段110とを備えて
いる。回転規制手段110は、操作部42の外面に形成
された回転係止突起43c,43cと、支持筒112
と、保護筒114と、スプリング116とを備えてい
る。燃料キャップ10をフィラーネックFNに装着する
と、蓋体40の上部まで覆うように保護筒114が上昇
するとともに、保護筒114が回転係止突起43c,4
3cと係止溝114cで係合して、蓋体40を回り止め
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンク開口に着脱
可能に装着されるキャップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の燃料キャップとして、ガ
スケットを備え、燃料タンクに接続されるフィラーネッ
クに対して、2〜3回転することにより給油口を開閉す
る構成が知られている。上記燃料キャップの複数回の操
作は、十分に締めない状態を招いたりする場合があるの
で、これを解決する技術として、所定角度、例えば、9
0゜程度回転するだけでフィラーネックの給油口を閉じ
る、いわゆるクイックターン式の燃料キャップが知られ
ている。このようなクイックターン式の燃料キャップで
は、操作回転角が小さいことで操作性に優れているが、
衝突などの大きな外力を受けた場合に閉め具合が緩みや
すいという問題がある。
【0003】こうした燃料キャップの緩みを防止するた
めの技術として、ロストモーション機構が知られてい
る。ここでロストモーション機構とは、ガスケットを装
着したケーシングと、ケーシングに装着された操作部と
を備え、ケーシングに対する操作部の回転を許容する遊
びを設けた機構である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ロストモーシ
ョン機構は、燃料キャップの構成が複雑になるだけでな
く、燃料キャップを外すときに、ロストモーションの分
だけ余分に回転させる必要があり、操作性がよくないと
いう問題があった。
【0005】本発明は、上記従来の技術の問題を解決す
るものであり、燃料キャップの開閉時の操作性に優れ、
かつ衝撃を受けた場合にも高いシール性を維持するとと
もに、簡単な構成のキャップ装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題を解決するためになされた本発明は、タンク開口
を有するタンク開口部材と、タンク開口部材に係合する
ことでタンク開口を閉じるキャップとを有するキャップ
装置において、タンク開口を閉止位置で閉じる閉止体
と、閉止体に回転可能に装着され、タンク開口を閉じる
方向または開く方向へ閉止体を回転させるための操作部
と、操作部と閉止体との間に介在し、操作部に加わった
回転トルクを閉止体に伝達する連結機構と、操作部の開
き方向への回転を規制する回転規制手段と、を備え、上
記回転規制手段は、操作部の外面に形成された回転係止
部と、タンク開口の周辺の固定部材に設けられ、操作部
の回転操作により移動して、閉止体の閉止位置にて、上
記回転係止部と係合して操作部を回り止めする係合部材
と、を備えたことを特徴とする。
【0007】本発明にかかるキャップ装置では、操作部
で回転操作を行なうと、操作部の回転トルクが連結機構
を通じて閉止体に伝達されて閉止体がタンク開口部材と
係合する閉止位置に達してタンク開口を閉じる。
【0008】閉止体が閉止位置に達したときに、操作部
は回転規制手段により空回りを規制される。すなわち、
閉止体が閉止位置に達したときに、操作部の外周に形成
された回転係止部が係合部材に係合する。係合部材は、
タンク開口の周辺の固定部材に固定されているので、操
作部を回転止めする。したがって、閉止体が閉止位置に
あるときに、操作部は、衝突などにより大きな外力を受
けても係合部材を介して固定部材に固定されて回転する
ことがなく、閉止体が開いてシール性を損なうことがな
い。
【0009】このように操作部が受ける外力によって閉
止体が簡単に緩むことがないから、キャップの締付トル
クを大幅に低めることができ、操作性を向上させること
ができる。
【0010】しかも、連結機構として、操作部を90゜
程度の小さい回転操作角度で開閉操作する、いわゆるク
イックターン式のトルク機構を用いた場合であっても、
操作部が外力で簡単に開くことがないから、上記トルク
機構に好適に適用することができる。ここで、操作部が
受ける外力とは、操作部の横方向、下方向または下方か
ら45゜方向に加わる衝撃負荷、静荷重負荷(こじり荷
重)などをいう。
【0011】キャップ装置の好適な態様として、固定部
材が燃料タンクに接続されるフィラーパイプであり、上
記係合部材がフィラーパイプに装着され、キャップの開
閉動作により移動する方向と同じ方向に進退する保護筒
であり、保護筒が閉止体の閉止位置にて、操作部の外周
と所定間隙隔てかつ操作部の上部まで覆う筒本体を備
え、筒本体に形成され操作部を回転方向へガイドする周
ガイド溝と、閉止位置に達したときに回転係止部に係合
する係止溝とを備える構成をとることができる。
【0012】この構成により、保護筒が操作部の外周で
所定間隙隔てて操作部の上部まで覆うから、操作部に向
けて外力が加わった場合でも、操作部は、保護筒により
保護されて、外力を直接受けず、不意な回転を生じな
い。
【0013】さらに、回転規制手段の他の好適な態様と
して、閉止体が閉止位置に達したときに、操作部の回転
係止部が係止溝にガイドされつつ、保護筒を上方に移動
させるように付勢するスプリングを備える構成をとるこ
とができる。この態様により、操作部の回転操作が終了
したときに、手動によらず、スプリングにより保護筒が
上昇するので、操作性に優れている。しかも、保護筒
は、給油ガンにより押されると、スプリングが圧縮され
ることにより押し込まれ、タンク開口が奥まった位置に
ならないから、給油への妨げにならない。また、保護筒
は、操作部の上部まで覆って操作部をその周辺に対して
隔離するから、閉止体のシール部などへの塵などの侵入
量を低減でき、高いシール性を維持することができる。
【0014】周ガイド溝の好適な態様として、操作部の
閉じ方向への回転に伴って、保護筒を上方へ移動させる
ように傾斜した形状とすることができる。この構成によ
り、周ガイド溝は、回転に伴って徐々に保護筒を上昇さ
せることができ、操作性に優れている。
【0015】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例
について説明する。
【0016】図1ないし図3は本発明の一実施の形態に
かかる燃料キャップ10(タンク用キャップ)を備えた
キャップ装置を示す断面図であり、図1は燃料キャップ
10を装着した状態を示し、図2は燃料キャップ10を
装着する前の状態を示し、図3は燃料キャップ10の装
着の途中を示す断面図である。図1において、燃料キャ
ップ10は、図示しない燃料タンクに燃料を補給するた
めの注入口FNb(タンク開口)を有するフィラーネッ
クFNに装着されており、ポリアセタール等の合成樹脂
材料から形成されたケーシング本体20(閉止体)と、
このケーシング本体20の上部に装着されナイロン等の
合成樹脂材料から形成される操作部を有する蓋体40
と、ケーシング本体20の上部開口を閉じて弁室24を
形成する内蓋30と、弁室24に収納された調圧弁35
と、トルク機構80(連結機構)と、ケーシング本体2
0の上部外周に装着されてケーシング本体20とフィラ
ーネックFNとの間をシールするガスケットGSと、操
作部を有する蓋体40を回り止めする回転規制手段11
0とを備えている。
【0017】次に、本実施の形態にかかる燃料キャップ
10などの各部の構成について詳細に説明する。図2に
おいて、ケーシング本体20は、ほぼ円筒状の外管体2
1と、外管体21の内側に一体に設けられた弁室形成体
22とを備えている。弁室形成体22は、調圧弁35と
して作用する正圧弁及び負圧弁を収納している。上記内
蓋30は、弁室形成体22の上部に超音波溶着法を用い
て溶着することにより弁室24を形成している。
【0018】ケーシング本体20の上部のフランジ21
bの下面には、ガスケットGSが外装されている。ガス
ケットGSは、フランジ21bのシール保持部21aと
フィラーネックFNの注入口FNbとの間に介在してお
り、燃料キャップ10を注入口FNbに締め込むと、シ
ール保持部21aに対して押しつけられてシール作用を
果たす。
【0019】図4はケーシング本体20のケーシング側
係合部20aとフィラーネックFNとの関係を説明する
説明図である。外管体21の外周下部には、ケーシング
側係合部20aが形成されている。フィラーネックFN
の内周部には、開口側係合部FNcが形成されている。
この開口側係合部FNcの内周側の一部には、燃料キャ
ップ10のケーシング側係合部20aを軸方向に挿入可
能なネック側挿入切欠FNdが形成されている。したが
って、ケーシング側係合部20aをネック側挿入切欠F
Ndに位置合わせして、燃料キャップ10をフィラーネ
ックFNに挿入した状態にて、燃料キャップ10を所定
角度(約90゜)回転すれば、ケーシング側係合部20
aが開口側係合部FNcに係合することにより、燃料キ
ャップ10がフィラーネックFNに装着される。
【0020】図2に示すように、フランジ21bは、外
管体21の上部に設けられた内環状部21cと、内環状
部21cの外側でやや上方に配置された外環状部21d
と、内環状部21cと外環状部21dとを周方向で4カ
所連結する連結部21eとを備えている。
【0021】蓋体40は、フランジ21bに回転可能か
つ着脱自在に装着されている。蓋体40は、上壁41
と、上壁41の上面に突設された操作部42と、上壁4
1の外周部に形成された側壁43とを備え、導電性樹脂
を用いて射出により一体成形されている。また、側壁4
3の内側には、係合突部(図示省略)が周方向に沿って
等間隔で8カ所突設されている。係合突部が上記フラン
ジ21bの外環状部21dに係合することにより、蓋体
40がケーシング本体20に組み付けられている。
【0022】図5は蓋体40とケーシング本体20の上
部とにわたって設けられたトルク機構80を示す分解斜
視図、図6はトルク機構80を上方から示す説明図であ
る。トルク機構80は、図4に示す燃料キャップ10で
注入口FNbを閉じる動作の際に、蓋体40が所定以上
の回転トルクを受けたときに節度感を与えて、燃料キャ
ップ10が所定の回転トルクでフィラーネックFNに装
着したことを確認できる機構である。
【0023】図5および図6に示すように、トルク機構
80は、外管体21の上部外周に立設されかつ3つに分
割形成された本体側リブ21f,21fと、蓋体40の
円弧状回動部46,46と、操作部側係合部46a,4
6a、操作部側トリガ突起47,47と、スプリング8
2(図2参照)と、トルクプレート90とを備えてい
る。
【0024】すなわち、蓋体40の内側中央部には、円
弧状回動部46,46が突設されており、円弧状回動部
46,46の外周部に、操作部側係合部46a,46a
が突設されている。図7は図5の要部を拡大した斜視図
である。図7に示すように、操作部側係合部46a,4
6aの一方の面がほぼ垂直に形成された係合垂直面46
bに形成され、他方の面は上下方向に傾斜する係合斜面
46cに形成されている。
【0025】また、図5に示す蓋体40の内面外周部に
は、操作部側トリガ突起47,47が円弧状に突設され
ている。操作部側係合部46a,46a及び操作部側ト
リガ突起47,47は、蓋体40の回転軸を中心にして
対称に1対形成されている。
【0026】図6において、トルクプレート90は、樹
脂から形成された薄い円板であり、中央の凸部やガイド
溝を備えている。すなわち、トルクプレート90の中央
部には、上向きにカップ状のスプリング収納凸部92
(図2参照)が形成されて、その同心上にリブ用ガイド
部93,93及びさらにその外周側にトリガ用ガイド溝
95,95が形成されている。スプリング収納凸部92
の外周側には、蓋体40の円弧状回動部46が配置され
るとともに、その周縁部に弾性トルク片94,94が形
成されている。弾性トルク片94,94は、支持端部9
4aを支点としたアーチ状の片持ちで形成されており、
内周側にトルク片側係合部94bが突設されて、このト
ルク片側係合部94bの外周側に長穴94cが形成され
ている。上記スプリング収納凸部92は、連結部92c
(図5)を両側に突出させて弾性トルク片94,94の
支持端部94aから周方向に延設された部分と一体にな
っている。
【0027】図7に示すように、トルク片側係合部94
bは、一方の面が係合垂直面94dに形成され、他方の
面が係合斜面94eに形成されている。係合垂直面94
dは、係合垂直面46bにトルクプレート90の回転方
向に対して垂直面で当たるように形成され、操作部側係
合部46aにより中心から半径方向へ向けて押圧される
と、トルク片側係合部94bが長穴94cを狭くするよ
うに弾性変形する(図11参照)。一方、係合斜面94
eは、係合斜面46cに上記回転方向に対して傾斜した
面で当たるように形成され、蓋体40の係合斜面46c
により押圧されると、トルク片側係合部94bが支持端
部94aを支点に下方に押し下げられるように弾性変形
する。
【0028】図6において、弾性トルク片94,94の
外周側に配置されたリブ用ガイド部93,93には、本
体側リブ21f,21fがそれぞれ挿入されている。本
体側リブ21fは、リブ用ガイド部93の両端である押
圧端93aと押圧端93bとの間で往復動する。また、
トリガ用ガイド溝95,95には、操作部側トリガ突起
47,47が挿入されている。操作部側トリガ突起47
は、トリガ用ガイド溝95の両端であるトリガ用ガイド
溝95の押圧端95aと押圧端95bとの間で往復動す
る。
【0029】図2において、蓋体40とトルクプレート
90との間には、トーションスプリングとして作用する
スプリング82が掛け渡されている。すなわち、スプリ
ング82は、蓋体40の中央下面に形成されたスプリン
グ係止端49と、トルクプレート90のスプリング収納
凸部92の上壁に形成されたスプリング係止端92aと
の間に架設されることにより、蓋体40をトルクプレー
ト90に対して時計方向に回転すると付勢力を蓄積す
る。
【0030】フィラーネックFNの上部には、蓋体40
の開き方向への回転を規制する回転規制手段110が設
けられている。回転規制手段110は、蓋体40の外面
に形成された回転係止突起43c,43cと、支持筒1
12と、保護筒114(係合部材)と、スプリング11
6とを備えている。回転係止突起43c,43cは、蓋
体40の側壁43から180゜の間隔で2カ所形成され
た突起である。図2では側壁43の両側で示している。
支持筒112は、フィラーネックFNの上部に固定され
た筒体であり、上方を開放しかつ保護筒114を上下方
向へ昇降させるための昇降スペース112aを有してい
る。昇降スペース112aに面する壁面の上部には、ス
トッパ112bが突設されている。
【0031】保護筒114は、筒本体114aを備えて
おり、その下部から昇降スペース112aに昇降可能に
挿入されている。筒本体114aの内周には、蓋体40
の回転係止突起43c,43cをガイドするガイドおよ
び溝が形成されている。すなわち、筒本体114aの内
周に沿って周ガイド溝114bが形成され、この周ガイ
ド溝114bに接続された係止溝114cが垂直方向に
形成されている。周ガイド溝114bは、回転係止突起
43c,43cを倣わせて蓋体40を回転方向にガイド
し、係止溝114cは、燃料キャップ10が閉止位置ま
で達したときに係合して燃料キャップ10を回り止めす
る。また、スプリング116は、保護筒114の昇降ス
ペース112aに収納されており、支持筒112の下端
と保護筒114の内壁のストッパ114dとの間に介在
することにより、保護筒114を上方へ付勢している。
回転規制手段110の構成により、燃料キャップ10の
開閉に伴い保護筒114が昇降するが、その動作につい
ては燃料キャップ10の開閉動作とともに後述する。
【0032】次に、フィラーネックFNの注入口FNb
を燃料キャップ10で開閉する操作を行なったときのト
ルク機構80および回転規制手段110の動作について
説明する。図9から図13が燃料キャップ10を閉じる
までの動作を示し、図14から図16までが燃料キャッ
プ10を開くまでの動作を示す。なお、トルク機構80
の弾性トルク片94等は、蓋体40の回転軸を中心に2
つ設けられているので、図示の上側を中心に説明する。
【0033】図2に示すように、注入口FNbが開いた
状態にて、蓋体40の操作部42を親指と人差し指で挟
んで、保護筒114内に、ケーシング本体20の下端側
から燃料キャップ10を挿入する。このとき、蓋体40
の回転係止突起43c,43cを、保護筒114の周ガ
イド溝114bに押し当てて、保護筒114をスプリン
グ116の付勢力に抗して押し込むとともに、ケーシン
グ本体20のケーシング側係合部20aをフィラーネッ
クFNのネック側挿入切欠FNdに位置合わせして軸方
向へ挿入する。この場合において、操作部42をほぼ鉛
直方向に向けると、ケーシング側係合部20aとネック
側挿入切欠FNdとが挿入可能な位置関係になり、つま
り燃料キャップ10の装着作業が容易な位置関係になっ
ている。また、図9に示すように、トルク機構80の位
置関係は、トルクプレート90の押圧端93aが本体側
リブ21fに当たっているとともに、蓋体40の操作部
側係合部46aがトルクプレート90のトルク片側係合
部94bに当たった状態になっている。
【0034】この状態から、蓋体40に時計方向の回動
力を加えて閉じる操作を行なうと、図3に示すように保
護筒114は、押し込められた位置でかつ回転方向の位
置を維持して、蓋体40の回転係止突起43c,43c
を周ガイド溝114bで回転方向へガイドする。一方、
図9に示すトルク機構80は、図10、図11、図12
を経て図13に示すような一連の動作を行なう。すなわ
ち、蓋体40に加えられた時計方向の回動力は、蓋体4
0の操作部側係合部46aとトルクプレート90のトル
ク片側係合部94bとの係合状態を介してトルクプレー
ト90に伝えられ、トルクプレート90を同方向へ回転
させる。このトルクプレート90の回転に伴ってケーシ
ング本体20の本体側リブ21fがトルクプレート90
の押圧端93aで押される。これにより、蓋体40、ト
ルクプレート90、ケーシング本体20が一体に回転し
て、注入口FNbを閉じる方向へ進み、ケーシング側係
合部20aが開口側係合部FNcに係合する力が増大す
る。そして、この係合する力によって生じる反力が所定
回転トルク以上になると、図11に示すように、操作部
側係合部46aがトルク片側係合部94bを乗り越え
て、図12の第1係脱状態になる。
【0035】このとき、操作部側係合部46aの係合垂
直面46bが係合垂直面94dに半径方向に押圧するか
ら弾性トルク片94は長穴94cの幅を変えるように弾
性変形する。この場合において、図8(A)(B)に示
すように、弾性トルク片94は、水平面内に姿勢維持す
る。第1係脱状態を経ると、使用者は節度感を確認する
ことができる。これにより、燃料キャップ10は、注入
口FNbに所定の締付トルクで閉じられている状態にな
る。
【0036】このように、操作部側係合部46aがトル
ク片側係合部94bを乗り越えると、つまり蓋体40が
トルクプレート90に対して相対的に回転すると、その
間に架設されているスプリング82も約30゜だけねじ
られて付勢力を蓄積する。
【0037】そして、スプリング82に蓄積された付勢
力は、操作部42(図4)から手を離すことにより、蓋
体40を反時計方向へ回動させる。すなわち、スプリン
グ82の付勢力が蓋体40を反時計方向へ回動させる
と、図8(D)に示すように、操作部側係合部46aの
係合斜面46cがトルク片側係合部94bの係合斜面9
4eに倣って弾性トルク片94を支持端部94aを支点
に下方へ押し下げる。そして、操作部側係合部46aが
トルク片側係合部94bを容易に乗り越えて第2係脱状
態になる(図13の状態)。
【0038】すなわち、操作部側係合部46aは、燃料
キャップ10を閉じるときよりも小さい回転トルクでト
ルク片側係合部94bを乗り越える。このとき、蓋体4
0自体は、反時計方向に戻って操作部42が約100゜
の位置まで戻る。このような状態にて、燃料キャップ1
0が注入口FNbを閉じることになる。なお、この状態
にて、蓋体40は、操作部側トリガ突起47がトルクプ
レート90の押圧端95bに接触するとともに、トルク
プレート90の押圧端93bも本体側リブ21fに接触
しているから、ロストモーションを生じない。
【0039】また、燃料キャップ10の回転に伴って、
図3および図1に示すように、燃料キャップ10の回転
係止突起43c,43cが保護筒114の係止溝114
cに達すると、保護筒114は、スプリング116に蓄
積されている付勢力が釈放されて、回転係止突起43
c,43cが係止溝114cにガイドされて上昇する。
これにより、保護筒114は、燃料キャップ10の上方
まで覆う(図1の状態)。
【0040】一方、燃料キャップ10を開くには、保護
筒114をスプリング116の付勢力に抗して、回転係
止突起43c,43cが周ガイド溝114bの位置に達
するまで押し込む。続いて、蓋体40の操作部42を他
方の手の指で摘んで、図13の状態から、反時計方向へ
回転する力を加える。これにより、操作部側トリガ突起
47がトリガ用ガイド溝95の押圧端95aを押圧し
て、蓋体40に連動してトルクプレート90が回転す
る。本体側リブ21fもリブ用ガイド部93の押圧端9
3bに当たっているから、蓋体40に加わる回転力は、
操作部側トリガ突起47、トルクプレート90、押圧端
93b、本体側リブ21f、ケーシング本体20を介し
て伝達され、蓋体40、トルクプレート90、ケーシン
グ本体20が一体に反時計方向へ回転する。
【0041】そして、蓋体40と一体にケーシング本体
20が約90゜回転すると(図15の状態)、ケーシン
グ側係合部20aがフィラーネックFNの開口側係合部
FNcから外れて、ケーシング本体20は、フィラーネ
ックFNに対する拘束力から解放される。そして、蓋体
40を軸方向へ引き抜くことにより、燃料キャップ10
をフィラーネックFNから外すことができる。このと
き、保護筒114もスプリング116の付勢力により元
の突出した状態に戻る。
【0042】このように、燃料キャップ10を閉じる操
作過程において、蓋体40の操作部側係合部46aがト
ルクプレート90のトルク片側係合部94bを乗り越え
たときに節度感を確認でき、燃料キャップ10が所定ト
ルクで締め付けられていることが分かるから、ガスケッ
トGSなどの弾性にかかわらず、一定トルクで締め付け
ることができる。
【0043】しかも、燃料キャップ10は、ケーシング
側係合部20aと開口側係合部FNcとの係合により、
約90゜という小さな回転角度で操作すればよく、何回
も回転する操作が不要となり、装着作業が容易である。
【0044】上記実施例によれば、燃料キャップ10を
閉じたときに、保護筒114が蓋体40の外周で所定間
隙隔てて操作部42の上部まで覆うから、操作部42に
向けて外力が加わった場合でも、操作部42は、保護筒
114により保護されて、外力を直接受けず、不意な回
転を生じない。
【0045】また、衝突などの外力が保護筒114の上
開口を通じて操作部42に及んでも、蓋体40は、保護
筒114により回転止めされているからケーシング本体
20を開く方向へ回転させてシール性を損なうこともな
い。
【0046】しかも、操作部42の操作部42の回転操
作が終了したときに、手動によらず、スプリング116
により保護筒114が上昇するので、操作性に優れてい
る。
【0047】また、保護筒114は、給油ガンにより押
されると、スプリング116が圧縮されることにより押
し込まれ、注入口FNbが奥まった位置にならないか
ら、給油への妨げにならない。また、保護筒114は、
操作部42の上部まで覆って操作部42をその周辺に対
して隔離するから、弁室24内の調圧弁35などへ侵入
量を低減でき、高いシール性を維持することができる。
【0048】図16は他の実施の形態にかかる回転規制
手段110Bを示す断面図である。回転規制手段110
Bの保護筒114Bは、係止溝114Bcを備えてい
る。係止溝114Bcは、蓋体40の閉じ方向への回転
に伴って、保護筒114Bを上方へ移動させるように傾
斜して形成されている。この構成により、係止溝114
Bcは、回転に伴って徐々に保護筒114Bを上昇させ
ることができ、操作性に優れている。
【0049】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能であり、例えば次のよ
うな変形も可能である。
【0050】(1) 上記実施例では、係合部材として
保護筒を適用した例について説明したが、これに限ら
ず、操作部の回転止めをする部材であればよく、またフ
ィラーネックに装着するほか、注入口の周辺の車体側部
材に取り付けてもよい。
【0051】(2) キャップ装置としては、自動車の
燃料タンクの給油装置に限らず、キャップが外力により
不意に開くのを防止したい箇所であれば各種のタンクに
適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる燃料キャップ1
0を装着したキャップ装置を示す断面図である。
【図2】燃料キャップ10を装着する前の状態を示す説
明図である。
【図3】燃料キャップ10を装着する途中の過程を示す
説明図である。
【図4】ケーシング本体20のケーシング側係合部20
aとフィラーネックFNとの関係を説明する説明図であ
る。
【図5】蓋体40とケーシング本体20の上部とにわた
って設けられたトルク機構80を示す分解斜視図であ
る。
【図6】トルク機構80を上方から示す説明図である。
【図7】トルク機構の作用を説明するために分解して示
す斜視図である。
【図8】トルク機構の作用を説明する説明図である。
【図9】トルク機構の動作を説明する説明図である。
【図10】図9に続く動作を説明する説明図である。
【図11】図10に続く動作を説明する説明図である。
【図12】図11に続く動作を説明する説明図である。
【図13】図12に続く動作を説明する説明図である。
【図14】図13に続く動作を説明する説明図である。
【図15】図14に続く動作を説明する説明図である。
【図16】他の実施の形態にかかる回転規制手段110
Bを示す断面図である。
【符号の説明】
10…燃料キャップ(タンク用キャップ) 20…ケーシング本体(閉止体) 20a…ケーシング側係合部 21…外管体 21a…シール保持部 21b…フランジ 21c…内環状部 21d…外環状部 21e…連結部 21f…本体側リブ 22…弁室形成体 24…弁室 30…内蓋 35…調圧弁 40…蓋体 41…上壁 42…操作部 43…側壁 43c…回転係止突起 46…円弧状回動部 46a…操作部側係合部 46b…係合垂直面 46c…係合斜面 47…操作部側トリガ突起 49…スプリング係止端 80…トルク機構(連結機構) 82…スプリング 90…トルクプレート 92…スプリング収納凸部 92a…スプリング係止端 92c…連結部 93…リブ用ガイド部 93a…押圧端 93b…押圧端 94…弾性トルク片 94a…支持端部 94b…トルク片側係合部 94c…長穴 94d…係合垂直面 94e…係合斜面 95…トリガ用ガイド溝 95a…押圧端 95b…押圧端 110…回転規制手段 112…支持筒 112a…昇降スペース 112b…ストッパ 114…保護筒 114a…筒本体 114b…周ガイド溝 114c…係止溝 114d…ストッパ 116…スプリング FN…フィラーネック FNb…注入口(タンク開口) FNc…開口側係合部 FNd…ネック側挿入切欠 GS…ガスケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D038 CA19 CA32 CB01 CC15 3E084 AA05 AA12 AB04 BA02 CA01 DA01 DB14 DB17 EA02 FA09 FD02 GA02 GA08 GB02 GB12 HA05 HB04 HD02 JA01 KA05 KA11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク開口を有するタンク開口部材と、
    タンク開口部材に係合することでタンク開口を閉じるキ
    ャップとを有するキャップ装置において、 タンク開口を閉止位置で閉じる閉止体と、 閉止体に回転可能に装着され、タンク開口を閉じる方向
    または開く方向へ閉止体を回転させるための操作部と、 操作部と閉止体との間に介在し、操作部に加わった回転
    トルクを閉止体に伝達する連結機構と、 操作部の開き方向への回転を規制する回転規制手段と、
    を備え、 上記回転規制手段は、 操作部の外面に形成された回転係止部と、 タンク開口の周辺の固定部材に設けられ、操作部の回転
    操作により移動して、閉止体の閉止位置にて、上記回転
    係止部と係合して操作部を回り止めする係合部材と、 を備えたことを特徴とするキャップ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のキャップ装置において、 上記固定部材は、燃料タンクに接続されるフィラーパイ
    プであり、 上記係合部材は、フィラーパイプに装着され、キャップ
    の開閉動作により移動する方向と同じ方向に進退する保
    護筒であり、 上記保護筒は、閉止体の閉止位置にて、操作部の外周と
    所定間隙隔てかつ操作部の上部まで覆う筒本体を備え、
    筒本体に形成され操作部を回転方向へガイドする周ガイ
    ド溝と、閉止位置に達したときに回転係止部に係合する
    係止溝とを備えるキャップ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2のキャップ装置において、 上記回転規制手段は、閉止体が閉止位置に達したとき
    に、操作部の回転係止部が係止溝にガイドされつつ、保
    護筒を上方に移動させるように付勢するスプリングを備
    えたキャップ装置。
  4. 【請求項4】 請求項2のキャップ装置において、 上記周ガイド溝は、操作部の閉じ方向への回転に伴っ
    て、保護筒を上方へ移動させるように傾斜して形成され
    ているキャップ装置。
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