JP4306610B2 - 燃料キャップ - Google Patents
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Description
開口側係合部を有するタンク開口を開閉しかつシール保持部を有するキャップ本体と、上記シール保持部に保持され上記キャップ本体の締め込み方向に圧縮されることで上記タンク開口のシール面に対してシールするガスケットとを備えた燃料キャップにおいて、
上記ガスケットは、
上記シール面に押圧される第1リップと、第2リップと、上記第1リップと上記第2リップとを連結する連結部とを有し、上記第1リップ、上記第2リップおよび上記連結部とにより断面C字形に形成されたガスケット本体と、
上記連結部の内周部であり上記ガスケットの高さ方向の中央部位から該ガスケットの軸心に向けて突設された回り止め部と、
を備え、
上記シール保持部は、上記ガスケットを支持する環状凹所であり、
上記第2リップを支持する第1シール壁面と、該第1シール壁面から上記締め込み方向に延設されて第1シール壁面とともに上記環状凹所を形成する第2シール壁面と、上記第2シール壁面に形成され上記キャップ本体の軸方向に向かって形成された平面を有し該平面に上記回り止め部が当たることで上記回り止め部を位置決めするストッパ段部とを備え、上記第2シール壁面は、上記連結部との間にギャップを隔てるとともに、上記第1リップが上記シール面から圧縮力を受けたときに上記連結部が上記ギャップを狭めるように設けられており、
上記回り止め部は、上記第1リップが上記シール面により押されることで上記第2リップが上記第1シール壁面で受ける最大のシール面圧が発生する箇所より上記ストッパ段部に発生するシール面圧が小さくなる箇所に設けられ、上記第1リップが上記シール面と接触する点をP1、上記第2リップが上記第2シール壁面と接触して最大面圧を受ける点をP2とし、P1とP2とを結ぶ線をLn1とし、さらにP1が上記回り止め部と結ぶ線をLn2とすると、Ln1とLn2とがなす角度αが、30〜60゜となるように形成されていること、を特徴とする。
本発明は、回り止め部は、第1リップと第2リップとを結ぶ線に対するなす角度が30〜60゜となるように形成している。ここで、30゜以上としたのは、回り止め部が第2リップより離れていないと、上述した効果を得ることができないからであり、一方、60゜を越えない角度としたのは、回り止め部が第1リップを大きく変形させる動作を阻害しないためである。
図1は本発明の一実施例にかかる燃料キャップ10(キャップ装置)を示す半断面図である。図1において、燃料キャップ10は、図示しない燃料タンクに燃料を補給する注入口FNb(タンク開口)を有するフィラーネックFNに装着されており、ポリアセタール等の合成樹脂材料から形成されたキャップ本体20(閉止体)と、このキャップ本体20の上部に装着されナイロン等の合成樹脂材料から形成される操作部を有する蓋体40と、キャップ本体20の上部開口を閉じて弁室25を形成する内蓋30と、弁室25に収納された調圧弁50と、トルク機構80と、キャップ本体20の上部外周に装着されてフィラーネックFNとの間をシールする環状のガスケットGSとを備えている。
次に、本実施の形態にかかる燃料キャップ10の各部の構成について詳細に説明する。
(2)−1 キャップ本体20などの構成
上記キャップ本体20は、パイプ形状のフィラーネックFN(開口形成部材)の内壁の雌ネジ部FNcに係合される雄ネジ部21を有するほぼ円筒状の外管体20aと、外管体20aの下部内側に設けられた弁室形成体20bとを備えている。弁室形成体20bは、調圧弁50として作用する正圧弁及び負圧弁を収納している。上記内蓋30は、弁室形成体20bの上部に圧入されることにより弁室25を覆っている。
(2)−2−1 ガスケットGSの構成
図4は燃料キャップのシール保持部24に装着されたガスケットGSの付近を拡大して示す断面図である。ガスケットGSは、フッ素ゴムから形成され、ほぼ断面C字形であり、撓み方向の長さを短くするように圧縮されるガスケット本体GSaを備えている。ガスケット本体GSaは、外周側に開口されたほぼ断面U字形のスリットGSbを取り囲むように断面C字形に形成されており、つまりフィラーネックFNのシール面FNfに押圧される第1リップGScと、第2リップGSdと、第1リップGScと第2リップGSdとを連結する連結部GSeとを有し、第1リップGSc、第2リップGSdおよび第2リップGSdにより断面C字形に構成されている。なお、ガスケットのゴム材料は、上述したフッ素ゴムに限定されず、ほかの材料、例えば、NBR・PVC等のエラストマーなどを各種の材料を用いることができる。
図5はガスケットGSの平面図、図6はガスケットGSを側面の半断面図である。第2リップGSdのスリットGSbの開口部であって、第1リップGScが密着する部位には、空気通路GSpが形成されている。空気通路GSpは、図5に示すように、周方向に45゜の等間隔で8箇所形成された溝状の切欠きから形成されている。空気通路GSpは、スリットGSbが押しつぶされるようにガスケットGSが圧縮されたときに、スリットGSb内の空気を逃がすように形成された通路である。
図4において、回り止め部GSfは、ガスケットGSの高さ方向の中央部位から軸心に向けて突設されている。図4(B)において、第1リップGScがシール面FNfと接触する点をP1、第2リップGSdがシール保持部24と接触して最大面圧を受ける点をP2とし、P1とP2とを結ぶ線をLn1とし、さらにP1が回り止め部GSfと結ぶ線をLn2とすると、Ln1とLn2とがなす角度αが、30〜60゜となっている。この角度に設定した理由については、燃料キャップ10の閉じ動作に伴うガスケットGSの圧縮動作とともに後述する。
図4において、上記シール保持部24は、ガスケットGSの外周面を支持する環状凹所であり、第2リップGSdを支持する第1シール壁面24aと、ストッパ部として作用するストッパ段部24bと、第2シール壁面24cと、シール下面24dとを備えている。上記ストッパ段部24bは、ガスケットGSの回り止め部GSfを位置決めすることにより第1リップGScがシール面FNfにより押圧されたときの回り止めとして作用する。
図7および図8は燃料キャップ10を閉じるときのガスケットGSの圧縮される過程を説明する説明図である。燃料キャップ10の締め込み初期において、ガスケットGSの第1リップGScがシール面FNfに当たり(図7(A))、さらに締め込むとスリットGSbの開口を狭めつつ撓み方向に圧縮される(図7(B))。このとき、ガスケットGSは、回り止め部GSfがストッパ段部24bに位置決めされて回り止めされているから、第1リップGScが押されるにつれて、連結部GSeが第2シール壁面24cに対するギャップGpを狭めるように変形する。そして、図8(A)に示すように、第1リップGScの開口端面が第2リップGSdの開口端面に密着する。このとき、スリットGSbにより空隙AGが形成される。そして、さらにガスケットGSに圧縮力が加わると、空隙AG内で圧縮された空気は空気通路GSpを通じて外部へ排出されつつ、ガスケットGSが押しつぶされる。そして、図8(B)に示すように、空隙AGがほぼなくなるまでガスケットGSが押しつぶされるとともに、第1リップGScの先端が、第2リップGSdの先端の側方であって第1シール壁面24aに当たったときにガスケットGSの圧縮が完了して、燃料キャップ10が注入口FNbを閉じる。そして、ガスケットGSは、第1リップGScが第2リップGSdに当たる面でスリットを空隙とするように変形するが、当たり面の切欠きが空隙を密閉としないで、外部への空気抜きの経路となる。よって、ガスケットGSを圧縮する際に、空隙AGを狭めるための圧縮力を低減することができる。
また、キャップ装置の開き動作において、つまり、図8(B)、図8(A)から図7の状態のように、ガスケットGSが密着した状態から戻されるときに、空気通路GSpが大気を空隙に流入させる働きをするので、スリットGSbで形成される空隙AGが負圧にならず、第1リップGScが第2リップGSdに固着した状態になることがない。
このような、ガスケットGSの撓み代で得られる所定以上のシール面圧を確保するとともに、ガスケットGSに過度な応力が加わらないように図2のストッパ21dにより締め込みが完了する締め込み量を2mm以上、好ましくは3〜5mmとすることが好ましい。
(2)−2−4−1 ガスケットGSは、回り止め部GSfでストッパ段部24bに位置決めされて回り止めされるとともに、ギャップGpが設けられているから、第1リップGScがシール面FNfにより押されるにつれて、連結部GSeが第2シール壁面24cと連結部GSeとの間のギャップGpを狭めるように容易に変形するから、小さな締め込み力によっても大きなシール面圧が得られ、しかも優れた操作性を得ることができる。また、上記ガスケットGSの構成によると、第1リップGScがシール面FNfにより押され、第1シール壁面24aに対して押圧力が加わると、回り止め部GSfがガスケットGSが回転するのを止める。回り止め部GSfは、第1リップGScと第2リップGSdとを結ぶ線に対するなす角度αが30〜60゜の位置に形成されているので、シール面FNfからシール保持部24を押圧する大きな力は、第2リップGSdに加わり、回り止め部GSfへ及ぶ力が小さい。よって、シール面圧を受ける箇所は、第2リップGSdに主に加わって分散しないから、線接触によるシール面圧が高くなり、シール性が向上する。
図1において、蓋体40は、操作機構を構成するものであり、トルク機構80を介してフランジ部22に回転可能かつ着脱自在に装着されている。蓋体40は、上壁41と、上壁41の上面に突設された操作部42と、上壁41の外周部に形成された側壁43とを備え、導電性樹脂を用いて射出により一体成形されている。また、側壁43の内側には、係合突部43aが周方向に沿って等間隔で4カ所突設されている。係合突部43aは、蓋体40を、トルク機構80を介してキャップ本体20に組み付けるための突起である。蓋体40の取付構造について後述する。
(2)−4−1 トルク機構80の概略構成
図11は蓋体40とキャップ本体20の上部とにわたって設けられたトルク機構80を示す分解斜視図、図12はトルク機構80を上方から示す説明図である。トルク機構80は、図12に示すトルク伝達部82と、クリック音発生部84とを備え、図3に示す燃料キャップ10で注入口FNbを閉じる動作の際に、トルク伝達部82により伝達される回転トルクが所定の回転トルクを越えたときに、クリック音発生部84によりクリック音を発して、燃料キャップ10が所定の回転トルクでフィラーネックFNに装着されていることを確認できる機構である。
トルク伝達部82は、蓋体40からトルクプレート90へ回転トルクを伝達する2つの第1伝達機構と、トルクプレート90からキャップ本体20に回転トルクを伝達する第2伝達機構とを備えている。
第1伝達機構は、蓋体40に形成されたトルク伝達リブ44と、上記トルクプレート90から弾性変形可能に突設された撓みバネ93とを備えている。トルク伝達リブ44は、操作部42の下壁42aに、半径方向に伸びるリブであり、蓋体40の中心軸から所定距離を隔てて、2カ所突設されている。撓みバネ93は、トルク本体91上に柱状に垂直方向に一体に突設されており、操作部42の凹所42b内に突入して、その先端がトルク伝達リブ44に係合する係合端93aとなっている。
クリック音発生部84は、蓋体40の上壁41の下壁に突設された第1係合部45と、トルクプレート90に形成されたクリック用アーム94とを備えている。図14はクリック音発生部84を示す斜視図、図15は図14の第1係合部45およびクリック用アーム94との係合関係を説明する説明図である。第1係合部45は、上壁41の下面から突設されかつ面取りされたほぼ三角錐であり、半径方向の平面である第1ガイド面45aと、外周側の規制面45bと、内周側に形成された湾曲した第2ガイド面45cとを備えている。クリック用アーム94は、アーム支持部91aから突設されたアーム本体94aと、アーム本体94aの自由端から上方に突設された第2係合部94cを備えている。クリック用アーム94は、支持根元94bを支点とした片持ち梁から形成されており、第2係合部がトルク本体91に対して所定の間隙を隔てている。第2係合部94cは、第1ガイド面45aに押圧される垂直壁94c1と、規制面45bを経て第2ガイド面45cに押圧される傾斜面94c2と、上端を面取りされたコーナー面94c3とを備え、これらでほぼ上方に突設された山形状になっている。
すなわち、蓋体40が閉じ方向に回転すると、図16(A)から図16(B)に示すように、第1係合部45の第1ガイド面45aが第2係合部94cの垂直壁94c1を押して、クリック用アーム94を、支持根元94bを支点として外周方向に撓ませる。そして、第2係合部94cが第1ガイド面45aから規制面45bを乗り越えて(図17(A))、クリック用アーム94の復帰のスプリング力により、第2係合部94cがアーム支持部91aの外周に衝突することでクリック音を生じる。
そして、図17(B)に示すように傾斜面94c2が第2ガイド面45cに当たった後に、撓みバネ93の復元力による蓋体40の開き方向の回転に伴って第1係合部45が移動すると、第2ガイド面45cが傾斜面94c2を斜め下方へ押して、クリック用アーム94を支持根元94bを支点にして押し下げる。
そして、クリック用アーム94の弾性変形量が最大になった後に、第2ガイド面45cの斜面を傾斜面94c2がかけ上がる。第2ガイド面45cは、三角錐(または円錐面であってもよい。)になっているので、傾斜面94c2を倣わせ、直ぐにコーナー面94c3を倣わせる。つまり、クリック用アーム94は、最初、斜め下方に撓むが、徐々に上昇してその撓みを小さくするように戻す。
したがって、クリック用アーム94は、弾性変形が急激に戻らず、つまり、図19(B)に示すように第2ガイド面45cが傾斜面94c2を倣わせつつクリック用アーム94を徐々に戻し、しかも、クリック用アーム94が戻るときの弾性変形量は、図19(C)に示すL2であり、図18(B)のクリック用アーム94が乗り越えるときのL1と比べて小さいので、第2係合部94cが第1係合部45を乗り越えたときに大きな音も生じることもなく、使用者に違和感を生じさせない。なお、図19(D)に示すように蓋体40の下面であって、第1係合部45の周辺部に、クリック用アーム94の弾性変形が戻るときに第2係合部94cが蓋体40の下面を叩くのを防止するための凹所41aを形成すると、クリック用アーム94が軸方向に撓んでも、音の発生をより確実に防止することができる。
次に、キャップ本体20とトルクプレート90との装着構造(プレート装着機構)、トルクプレート90と蓋体40との装着構造(ハンドル装着機構)について説明する。図20は図11の要部を示す斜視図、図21は燃料キャップ10の側部を示す断面図である。トルクプレート90の外環部91bの内周側に、プレート係合部98の係合爪98aが形成されている。係合爪98aは、切欠98bを通じて上方から見ることができる位置であり、外環部91bの内壁から中心軸方向に向けて突設された舌片であり、軸方向に弾性変形可能に形成されている。一方、キャップ本体20のフランジ部22の上部外周には、円弧状の係合突部22bが形成されている。係合爪98aを係合突部22bに圧入することによりトルクプレート90がキャップ本体20の上部外周で回転可能に装着されている。
図22はトルクプレート90の周辺部を説明する説明図である。図8および図22に示すように、トルクプレート90には、該トルクプレート90を蓋体40の上壁41の下面とキャップ本体20の上部との間で支持するための第1スプリング片96および第2スプリング片97が形成されている。すなわち、トルクプレート90の中央上面には、4つの第1スプリング片96が周方向に90゜の位置に形成されている。第1スプリング片96は、蓋体40の上壁41の下面に対して上下方向のスプリング力を与えるものである。図23に示す第1スプリング片96は、トルクプレート90の上面と同一面でありかつ周方向に延設された片持ち梁から形成されたアーム96aと、アーム96aの先端でトルクプレート90の上面より突出した押圧突起96bとを備えている。第2スプリング片97は、やや下方に向けて傾斜した片持ち梁であり、アーム本体97aと、アーム本体97aの先端でフランジ部22の上面22aに対して押圧する押圧突起97bとを備え、トルクプレート90の上面の切欠97c内で一端が傾動する。第2スプリング片97は、押圧突起97bが傾斜した上面22aを押圧するため上下方向および半径方向の両方向に位置決めする。
次に、フィラーネックFNの注入口FNbを燃料キャップ10で開閉する操作を行なったときのトルク機構80の動作について説明する。なお、トルク機構80のトルク伝達リブ44、ガイド突部46、撓みバネ93などは、蓋体40の回転軸を中心に2つ設けられているので、図示の一方の側を中心に説明する。
図3に示すように、注入口FNbが開いた状態にて、蓋体40の操作部42を手で持って、キャップ本体20を注入口FNbに軸方向に挿入する。このとき、雄ネジ部21の始端部21cを雌ネジ部FNcの始端部FNc1に合わせる。そして、操作部42に時計方向の回動力を加えて閉じる操作を行なうと、トルク機構80は、図24の状態から、図25、図26を経て図27に示すような一連の動作を行なう。
燃料キャップ10を開くには、図27の状態から、蓋体40の操作部42を指で摘んで、反時計方向へ回転する力を加える。これにより、蓋体40のガイド突部46がトルクプレート90のリブ用ガイド部95の押圧端95bを押圧してトルクプレート90を回転させる。トルクプレート90の回転によりガイド突起92が本体側係合部23の押圧突部23bを押す。これにより、蓋体40に加わる回転力は、ガイド突部46、トルクプレート90、本体側係合部23の押圧突部23bを介して、キャップ本体20に伝達され、蓋体40、トルクプレート90、キャップ本体20が一体に反時計方向へ回転する。そして、蓋体40と一体にキャップ本体20が約180゜回転すると(図24の状態)、雄ネジ部21がフィラーネックFNの雌ネジ部FNcの始端部FNc1から外れて、キャップ本体20は、フィラーネックFNに対する拘束力から解放される。そして、燃料キャップ10をフィラーネックFNから抜くことができ、注入口FNbが開かれる。
(4)−1 燃料キャップ10を閉じる操作過程において、蓋体40の第1係合部45が第2係合部94cを乗り越えたときに節度感を確認でき、燃料キャップ10が所定トルクで締め付けられていることが分かるから、ガスケットGSなどの弾性にかかわらず、一定トルクで締め付けることができる。
20...キャップ本体
20a...外管体
20b...弁室形成体
21...雄ネジ部
21a...ネジ山
21b...ネジ溝
21c...始端部
21d...ストッパ
21e...拘束部
22...フランジ部
22a...上面
22b...係合突部
23...本体側係合部
23a...押圧突部
23b...押圧突部
23c...ガイド段
24...シール保持部
24a...第1シール壁面
24b...ストッパ段部
24c...第2シール壁面
24d...シール下面
25...弁室
30...内蓋
40...蓋体
41...上壁
41a...凹所
42...操作部
42a...下壁
42b...凹所
43...側壁
43a...係合突部
44...トルク伝達リブ
45...第1係合部
45a...第1ガイド面
45b...規制面
45c...第2ガイド面
46...ガイド突部
50...調圧弁
80...トルク機構
82...トルク伝達部
84...クリック音発生部
90...トルクプレート
91...トルク本体
91a...アーム支持部
91b...外環部
91c...連結部
92...ガイド突起
93...撓みバネ
93a...係合端
94...クリック用アーム
94a...アーム本体
94b...支持根元
94c...第2係合部
94c1...垂直壁
94c2...傾斜面
94c3...コーナー面
95...リブ用ガイド部
95a...押圧端
95b...押圧端
96,97...第1および第2スプリング片
96a...アーム
96b...押圧突起
97a...アーム本体
97b...押圧突起
97c...切欠
98...プレート係合部
98a...係合爪
98b...切欠
99...装着部
99a...係合爪
99b...係合凹所
FN...フィラーネック
FNb...注入口
FNc...雌ネジ部
FNc1...始端部
FNf...シール面
GS...ガスケット
GSa...ガスケット本体
GSb...スリット
GSc...第1リップ
GSd...第2リップ
GSe...連結部
GSf...回り止め部
GSp...空気通路
Gp...ギャップ
AG...空隙
Claims (1)
- 開口側係合部を有するタンク開口を開閉しかつシール保持部(24)を有するキャップ本体(20)と、上記シール保持部(24)に保持され上記キャップ本体(20)の締め込み方向に圧縮されることで上記タンク開口のシール面(FNf)に対してシールするガスケット(GS)とを備えた燃料キャップにおいて、
上記ガスケット(GS)は、
上記シール面(FNf)に押圧される第1リップ(GSc)と、第2リップ(GSd)と、上記第1リップ(GSc)と上記第2リップ(GSd)とを連結する連結部(GSe)とを有し、上記第1リップ(GSc)、上記第2リップ(GSd)および上記連結部(GSe)とにより断面C字形に形成されたガスケット本体(GSa)と、
上記連結部(GSe)の内周部であり上記ガスケット(GS)の高さ方向の中央部位から該ガスケット(GS)の軸心に向けて突設された回り止め部(GSf)と、
を備え、
上記シール保持部(24)は、上記ガスケット(GS)を支持する環状凹所であり、
上記第2リップ(GSd)を支持する第1シール壁面(24a)と、該第1シール壁面(24a)から上記締め込み方向に延設されて第1シール壁面(24a)とともに上記環状凹所を形成する第2シール壁面(24c)と、上記第2シール壁面(24c)に形成され上記キャップ本体(20)の軸方向に向かって形成された平面を有し該平面に上記回り止め部(GSf)が当たることで上記回り止め部(GSf)を位置決めするストッパ段部(24b)とを備え、上記第2シール壁面(24c)は、上記連結部(GSe)との間にギャップ(Gp)を隔てるとともに、上記第1リップ(GSc)が上記シール面(FNf)から圧縮力を受けたときに上記連結部(GSe)が上記ギャップ(Gp)を狭めるように設けられており、
上記回り止め部(GSf)は、上記第1リップ(GSc)が上記シール面(FNf)により押されることで上記第2リップ(GSd)が上記第1シール壁面(24a)で受ける最大のシール面圧が発生する箇所より上記ストッパ段部(24b)に発生するシール面圧が小さくなる箇所に設けられ、上記第1リップ(GSc)が上記シール面(FNf)と接触する点をP1、上記第2リップ(GSd)が上記第2シール壁面(24c)と接触して最大面圧を受ける点をP2とし、P1とP2とを結ぶ線をLn1とし、さらにP1が上記回り止め部(GSf)と結ぶ線をLn2とすると、Ln1とLn2とがなす角度αが、30〜60゜となるように形成されていること、を特徴とする燃料キャップ。
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