JP2003054211A - 車軸用軸受装置 - Google Patents

車軸用軸受装置

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JP2003054211A
JP2003054211A JP2001240857A JP2001240857A JP2003054211A JP 2003054211 A JP2003054211 A JP 2003054211A JP 2001240857 A JP2001240857 A JP 2001240857A JP 2001240857 A JP2001240857 A JP 2001240857A JP 2003054211 A JP2003054211 A JP 2003054211A
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shaft
spline
axle
serration
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JP2001240857A
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Koji Shima
孝爾 嶋
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/14Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
    • F16C19/18Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls
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    • F16C19/187Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement with all four raceways integrated on parts other than race rings, e.g. fourth generation hubs
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    • F16C2326/01Parts of vehicles in general
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    • F16C43/00Assembling bearings
    • F16C43/04Assembling rolling-contact bearings

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  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】車軸用軸受装置において、ハブホイールに対す
る軸の挿入作業を簡単かつ迅速に行えるようにしたうえ
で、前記両者の径方向ならびに周方向のがたを抑制でき
るようにする。 【解決手段】ハブホイール1側の車両インナ側の円筒面
15における内径寸法C1が、軸25側のスプライン2
8の歯先円径D2よりも大きく設定されているととも
に、ハブホイール1側の円筒面15における軸方向長さ
A1が、軸25側のスプライン28の軸方向長さB2よ
りも長く設定されており、スプライン14,28による
嵌合部分に径方向および周方向のしめしろが付けられて
いる。これにより、ハブホイール1に対して軸25を挿
入するときに、スプライン14,28による嵌合よりも
先に円筒面15,27どうしを嵌合させることができ
て、スプライン14,28の位相合わせが簡単に行え
る。しかも、ハブホイール1に対して軸25を結合した
ときに径方向および周方向のがたを無くせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体に駆動輪を支
持するための車軸用軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記駆動輪支持に用いるタイプの車軸用
軸受装置の基本構成として、例えば実施形態の説明に引
用する図1に示すようなものがある。
【0003】図1では、ハブホイール1の中心孔に、等
速ジョイント2の椀形外輪21の軸部25をスプライン
結合して、ハブホイール1を軸方向両端から挟む形態で
結合し、それら両方にまたがる外周に複列転がり軸受3
を配設した構造にしている。
【0004】この例では、ハブホイール1と等速ジョイ
ント2の椀形外輪21の軸部25とを、複列転がり軸受
3の2つの内輪軌道として兼用することにより、複列転
がり軸受3の2つの内輪を省略した構造にしている。
【0005】ここで、ハブホイール1と等速ジョイント
2の椀形外輪21とを結合するための構造について説明
する。
【0006】つまり、ハブホイール1の内周面において
軸方向中間領域に雌スプライン14を設け、この雌スプ
ライン14の軸方向両側に径方向外向きに拡径する円筒
面15,16を設ける一方で、等速ジョイント2に備え
る椀形外輪21の軸部25の外周面においてもハブホイ
ール1の雌スプライン14と車両インナ側の円筒面15
とに対応して、雄スプライン28と円筒面27とを設
け、前記円筒面どうしを嵌合することによりハブホイー
ル1と等速ジョイント2の椀形外輪21との芯出しを行
い、スプライン14,28を嵌合することによりハブホ
イール1と等速ジョイント2との間で回転トルクの伝達
を行わせるようにしている。
【0007】そして、等速ジョイント2の椀形外輪21
の軸部25における自由端を径方向外向きに屈曲させて
ハブホイール1の車両アウタ側の円筒面16と雌スプラ
イン14との境の段壁面に対してかしめつけることによ
り、複列転がり軸受3に予圧を付与するようにしてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、ハブ
ホイール1と等速ジョイント2とを結合するにあたり、
次のような不具合がある。
【0009】そもそも、前記円筒面15,27どうしの
嵌合部分や、前記スプライン14,28による嵌合部分
については、径方向や周方向のがたを少なくするため
に、嵌合しめしろを小さくするのが好ましい。
【0010】ここで、仮に、ハブホイール1に対して等
速ジョイント2に備える椀形外輪21の軸部25を挿入
する過程で、前記円筒面15,27どうしの嵌合を、前
記スプライン14,28による嵌合よりも先に行わせる
ように設定すると、スプライン14,28の位相を合わ
せるためにハブホイール1と等速ジョイント2とを相対
回転させる必要があるが、前記円筒面15,27どうし
の嵌合しめしろを小さくしていることが原因で、前記位
相合わせの作業が非常に行いにくくなる。
【0011】一方、前記円筒面15,27どうしの嵌合
を、スプライン14,28の嵌合よりも後に行わせるよ
うに設定すると、スプライン14,28の嵌合しめしろ
を小さくしていることが原因で、前記円筒面15,27
どうしが嵌合するまでの間、ハブホイール1と等速ジョ
イント2とが傾くおそれがあり、スプライン14,28
にかじりが発生するおそれがある。
【0012】このような事情に鑑み、本発明は、車軸用
軸受装置において、ハブホイールに対する軸の挿入作業
を簡単かつ迅速に行えるようにしたうえで、前記両者の
径方向ならびに周方向のがたを抑制できるようにするこ
とを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明第1の車軸用軸受
装置は、請求項1に示すように、車輪が取り付けられる
ハブホイールと、ハブホイールの中心孔に対して嵌合さ
れる軸と、前記ハブホイールを車体に対して回転自在に
支持する複列転がり軸受と、前記軸をハブホイールに対
して軸方向で位置決めした状態で各々を結合するととも
に前記複列転がり軸受に対して予圧を付与する結合手段
とを備え、前記ハブホイールの中心孔に対する前記軸の
嵌合が、円筒面どうしによる嵌合部分と、スプラインま
たはセレーションによる嵌合部分とを含み、前記ハブホ
イール側の円筒面の内径寸法が、軸部側のスプラインま
たはセレーションの歯先円径よりも大きく設定されてい
るとともに、ハブホイール側の円筒面における軸方向長
さが、軸側のスプラインまたはセレーションよりも長く
設定されており、前記スプラインまたはセレーションに
よる嵌合部分に径方向および周方向のしめしろが付けら
れている。
【0014】本発明第2の車軸用軸受装置は、請求項2
に示すように、上記第1において、前記軸の車両インナ
側に、等速ジョイントが設けられており、この等速ジョ
イントに備える椀形外輪の小径側に前記軸が一体に連接
されている。
【0015】本発明第3の車軸用軸受装置は、請求項3
に示すように、上記第1または第2において、前記軸
が、複列転がり軸受の車両インナ側内輪を、また、前記
ハブホイールが、複列転がり軸受の車両アウタ側内輪を
それぞれ兼用している。
【0016】本発明第4の車軸用軸受装置は、請求項4
に示すように、上記第1から第3のいずれかにおいて、
前記スプラインまたはセレーションによる嵌合部分につ
いて、軸側のスプラインまたはセレーションの各歯先と
ハブホイール側のスプラインまたはセレーションの各歯
元とを圧接させる大径合わせに設定することにより径方
向にしめしろが付けられているとともに、前記いずれか
一方のスプラインまたはセレーションに、ねじれ角をつ
けて両者の歯面を圧接させることにより周方向にしめし
ろが付けられている。
【0017】要するに、本発明では、前記ハブホイール
側の円筒面に対して軸側のスプラインを抵抗少なく通過
させるとともに、ハブホイールに対する軸の挿入過程
で、円筒面どうしの嵌合をスプラインまたはセレーショ
ンによる嵌合よりも先に行わせるように設定している。
これにより、上記ハブホイールに対して軸を挿入すると
きに、スプラインまたはセレーションの位相合わせが容
易に行えるとともに、スプラインまたはセレーションの
嵌合を進行させる過程で、ハブホイールと軸との姿勢が
傾かないようにガイドできるようになるなど、結合作業
が簡単かつ迅速に行えるようになる。
【0018】そして、ハブホイールに対して軸を結合し
た後は、スプラインまたはセレーションの嵌合しめしろ
を小さく設定しているから、前記両者の径方向ならびに
周方向のがたが小さく抑制される。
【0019】特に、上記第2の構成では、軸を等速ジョ
イントの椀形外輪と一体に形成したものを例示してい
る。また、上記第3の構成では、複列転がり軸受の内輪
を省略したものであり、コスト低減を図るうえで有利と
なる。また、上記第4の構成では、スプラインまたはセ
レーションの嵌合部分にしめしろをつけるための構成を
特定している。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図面に示す
実施形態に基づいて説明する。
【0021】図1から図6は、本発明の一実施形態を示
している。図1は、車軸用軸受装置の縦断面図、図2
は、図1の要部を拡大して示す図、図3は、ハブホイー
ルと等速ジョイントとを分離した状態を示す縦断面図、
図4は、ハブホイールに対する等速ジョイントの挿入途
中段階を示す縦断面図、図5は、図1の(5)−(5)線断
面の矢視図、図6は、ハブホイールと等速ジョイントと
のスプライン嵌合部分の平面展開図である。
【0022】図例の車軸用軸受装置は、ハブホイール1
と、等速ジョイント2と、複列転がり軸受3とを備えて
いる。
【0023】ハブホイール1は、中空構造となってお
り、その外周面の車両アウタ側には径方向外向きのフラ
ンジ11が形成されている。このハブホイール1の外周
面においてフランジ11よりも車両インナ側の領域は、
下記複列転がり軸受2において車両アウタ側の玉32群
の内輪軌道面12とされる。なお、上記フランジ11に
対してディスクブレーキ装置のディスクロータ4および
車輪(図示省略)があてがわれて複数のボルト5により
取り付けられる。
【0024】等速ジョイント2は、周知のツェッパタイ
プのCVJ(Constant Velocity Joint)が用いられて
おり、椀形外輪21、内輪22、複数の玉23群、保持
器24などを備えている。この椀形外輪21の小径側に
は、軸部25が突出する状態で一体に形成されており、
椀形外輪21と軸部25との境界部分が下記複列転がり
軸受3において車両インナ側の玉32群の内輪軌道面2
6とされる。なお、上記内輪22に対してアクスルシャ
フト6がスプライン嵌合されて止め輪(符号省略)など
で抜け止め固定される。このアクスルシャフト6の他端
側は、図示しないが、別の等速ジョイントを介して車両
のデファレンシャル装置に取り付けられる。
【0025】複列転がり軸受3は、二列の軌道溝を有す
る単一の外輪31と、二列で配設される転動体としての
複数の玉32と、二つの冠形保持器33とを備えてお
り、上記ハブホイール1の内輪軌道面12と等速ジョイ
ント2の椀形外輪25の内輪軌道面26とを内輪とする
構成になっている。外輪31の外周面の軸方向中間には
径方向外向きのフランジ34が設けられており、このフ
ランジ34が車体の一部であるナックル7に対してボル
ト8で取り付けられる。
【0026】次に、上記各構成要素の組み付け形態につ
いて説明する。
【0027】まず、上記ハブホイール1の中心孔に対し
て等速ジョイント2の軸部25を挿入しつつ、ハブホイ
ール1と等速ジョイント2とにまたがる外周に複列転が
り軸受3を装着する。このとき、等速ジョイント2に備
える椀形外輪21の本体部分がハブホイール1に対して
軸方向隣り合わせに配置される。
【0028】この後、予め等速ジョイント2の軸部25
の自由端側に設けていた円筒部分(図1の二点鎖線参
照)を径方向外向きに屈曲してハブホイール1の車両ア
ウタ側所定部位に対してかしめつけることにより、複列
転がり軸受3に対して所要の予圧が付与される。このか
しめ部には、符号13を付してある。
【0029】ところで、この実施形態では、上記ハブホ
イール1と等速ジョイント2との結合部分を工夫してい
るので、以下で詳細に説明する。
【0030】具体的に、ハブホイール1の中心孔の軸方
向中間領域には、雌スプライン14が設けられ、この雌
スプライン14の軸方向両側には、円筒面15,16が
設けられている。
【0031】また、等速ジョイント2の椀形外輪21の
軸部25において、付け根側には内輪軌道面26よりも
小径の円筒面27が設けられ、また、自由端側には雄ス
プライン28が設けられている。
【0032】そして、上記ハブホイール1の車両インナ
側の円筒面15に対して等速ジョイント2側の軸部25
の円筒面27が嵌合され、ハブホイール1の雌スプライ
ン14が軸部25の雄スプライン28に対して嵌合され
るのであるが、この2ヶ所の嵌合部分については、ハブ
ホイール1に対する軸部25の挿入作業を簡単かつ迅速
に行えるようにしたうえで、前記両者の径方向ならびに
周方向のがたを抑制するために、下記(a)〜(d)を規定し
ている。
【0033】(a) 挿入初期段階において、ハブホイー
ル1の円筒面15に対して軸部25の雄スプライン28
を抵抗少なく通過させるために、ハブホイール1におけ
る車両インナ側の円筒面15の内径C1と、雄スプライ
ン28の歯先円径D2とを、C1>D2の関係に設定す
る。
【0034】(b) 挿入途中段階において、円筒面1
5,27どうしを、スプライン14,28よりも先に嵌
合させるようにするために、ハブホイール1における車
両インナ側の円筒面15の軸方向長さA1と、雄スプラ
イン28の軸方向長さB2とを、A1>B2の関係に設
定する。
【0035】(c) 円筒面15,27どうしが嵌合して
からスプライン14,28による嵌合が始まる挿入後半
段階における挿入抵抗を少なくするために、ハブホイー
ル1における車両インナ側の円筒面15の内径C1と、
軸部25の円筒面27の外径C2とを、C1≧C2の関
係に設定することにより、円筒面15,27どうしの嵌
合を行っている。
【0036】(d) スプライン14,28の嵌合部分に
ついて、径方向および周方向のがたを無くすために、雌
スプライン14の歯元円径D1と雄スプライン28の歯
先円径D2とを、D1≦D2の関係、つまりいわゆる大
径合わせに設定するとともに、雄スプライン28につい
て、図6に示すように、所定のねじれ角θをつけること
により、雄スプライン28の歯面を雌スプライン14の
歯面に対して斜めに接触させて、歯間にしめしろを付け
る。
【0037】これら(a)から(d)のように各部の寸法関係
を規定すれば、ハブホイール1の中心孔に対して等速ジ
ョイント2側の軸部25を挿入するときに、ハブホイー
ル1の車両インナ側の円筒面15に対して軸部25の雄
スプライン28を抵抗少なく通過させることができて、
まず、図4に示すように、ハブホイール1側の円筒面1
5に対して軸部25側の円筒面27を嵌合することがで
きる。
【0038】この後、ハブホイール1の雌スプライン1
4に対して軸部25の雄スプラインの位相を合わせてか
ら、軸部25の挿入を進行させることにより、ハブホイ
ール1の雌スプライン14に対して軸部25の雄スプラ
イン28が嵌合することになる。
【0039】このように、ハブホイール1側の円筒面1
5に対して軸部25の雄スプライン28をすきまばめに
するとともに、円筒面15,27どうしの嵌合を、スプ
ライン14,28の嵌合よりも先に行わせるようにして
いるから、スプライン14,28の位相合わせを容易に
行うことができるとともに、スプライン14,28の嵌
合を進行させる過程で、ハブホイール1と等速ジョイン
ト2との姿勢が傾かないようにガイドすることができる
ので、挿入作業が簡単かつ迅速に行えるようになる。
【0040】しかも、円筒面15,27どうしの嵌合し
めしろを大きく設定しているものの、スプライン14,
28の嵌合しめしろを小さく設定しているから、ハブホ
イール1と等速ジョイント2とを結合した後は、当該両
者の径方向ならびに周方向のがたを無くすことができ
る。
【0041】このように、ハブホイール1の中心孔に対
して等速ジョイント2に備える椀形外輪21の軸部25
を挿入する作業を簡単かつ迅速に行うことができるとと
もに、ハブホイール1と等速ジョイント2とを径方向な
らびに周方向のがたをなくした状態で結合できてトルク
伝達ロスを抑制できるようになる。
【0042】ところで、この実施形態では、ハブホイー
ル1の中心孔に対して軸部25を挿入して軸方向で位置
決め結合するときに、複列転がり軸受3に対して適正な
予圧を付与するために、図2に示すように、ハブホイー
ル1の車両インナ側端面を、軸部25における円筒面2
7と内輪軌道面26との境の段壁面29に対して軸方向
から当接させる一方で、ハブホイール1側の雌スプライ
ン14の車両インナ側端縁を、軸部25側の雄スプライ
ン28の車両インナ側端縁から離すように設定する。そ
のために、ハブホイール1における車両インナ側の円筒
面15の軸方向長さをA1、雌スプライン14の軸方向
長さをB1、軸部25の円筒面27の軸方向長さをA
2、雄スプライン28の軸方向長さをB2としたとき、
A1>A2、B1<B2の関係にする。
【0043】このようにしていれば、上述したようにし
てハブホイール1に対して軸部25を挿入した状態で、
軸部25の自由端を径方向外向きにかしめるときに、こ
のかしめ時の加圧力でもってハブホイール1の車両イン
ナ側端面と軸部25の段壁面29との当接部分に対して
任意の圧縮応力を加えることが可能になって、複列転が
り軸受3に対して付与する予圧を簡単かつ正確に管理で
きるようになる。したがって、複列転がり軸受3に対し
て適正な予圧を付与できるから、その転がり特性や寿命
を設計どおりに設定できるようになり、好ましい。
【0044】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、種々の変形や応用が可能である。
【0045】(1)上記実施形態では、等速ジョイント
2の軸部25の自由端をかしめる構造にしているが、そ
れに代えて、図7に示すように、軸部25の自由端側の
外周面を雄ねじ形状として、ここにナット9を螺合する
構造としてもよい。つまり、請求項の結合手段は、上記
実施形態で示した軸部25の段壁面29とかしめ部とで
挟む構造の他に、軸部25の段壁面29とナット9とで
挟む構造も含まれる。
【0046】(2)上記実施形態では、等速ジョイント
2を設けた構成としたが、この等速ジョイント2を省略
して、ハブホイール1の中心孔に対してアクスルシャフ
ト6を直接結合させるようにしたものも本発明に含まれ
る。
【0047】(3)上記実施形態では、ハブホイール1
と軸部25とにスプライン14,28を設けているが、
セレーションにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】請求項1から4の発明に係る車軸用軸受
装置は、ハブホイールに対して軸を挿入するときに、ス
プラインまたはセレーションの嵌合よりも先に円筒面ど
うしを抵抗少なく嵌合させるようにしているから、スプ
ラインまたはセレーションの位相合わせを容易に行うこ
とができるとともに、スプラインまたはセレーションの
嵌合を進行させる過程で、ハブホイールと軸との姿勢が
傾かないようにガイドすることができて、結合作業を簡
単かつ迅速に行うことができる。しかも、スプラインま
たはセレーションの嵌合部分にしめしろを付けているか
ら、ハブホイールと軸とを結合した後は当該両者の径方
向ならびに周方向のがたを小さく抑制できるようになる
など、トルク伝達ロスの低減に貢献できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車軸用軸受装置の縦
断側面図
【図2】図1の要部を拡大して示す図
【図3】図1のハブホイールと等速ジョイントとを分離
した状態を示す縦断面図
【図4】ハブホイールに対する等速ジョイントの挿入途
中を示す縦断面図
【図5】図2の(5)−(5)線断面の矢視図
【図6】ハブホイールと等速ジョイントとのスプライン
嵌合部分の平面展開図
【図7】本発明の他の実施形態に係る車軸用軸受装置の
縦断側面図
【符号の説明】
1 ハブホイール 2 等速ジョイント 3 複列転がり軸受 7 ナックル 11 ハブホイールのフランジ 14 ハブホイールの雌スプライン 15 ハブホイールの車両インナ側の円筒面 21 等速ジョイントの椀形外輪 25 椀形外輪の軸部 27 軸部の円筒面 28 軸部の雄スプライン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輪が取り付けられるハブホイールと、ハ
    ブホイールの中心孔に対して嵌合される軸と、前記ハブ
    ホイールを車体に対して回転自在に支持する複列転がり
    軸受と、前記軸をハブホイールに対して軸方向で位置決
    めした状態で各々を結合するとともに前記複列転がり軸
    受に対して予圧を付与する結合手段とを備え、 前記ハブホイールの中心孔に対する前記軸の嵌合が、円
    筒面どうしによる嵌合部分と、スプラインまたはセレー
    ションによる嵌合部分とを含み、 前記ハブホイール側の円筒面の内径寸法が、軸部側のス
    プラインまたはセレーションの歯先円径よりも大きく設
    定されているとともに、ハブホイール側の円筒面におけ
    る軸方向長さが、軸側のスプラインまたはセレーション
    よりも長く設定されており、 前記スプラインまたはセレーションによる嵌合部分に径
    方向および周方向のしめしろが付けられていることを特
    徴とする車軸用軸受装置。
  2. 【請求項2】請求項1の車軸用軸受装置において、 前記軸の車両インナ側に、等速ジョイントが設けられて
    おり、この等速ジョイントに備える椀形外輪の小径側に
    前記軸が一体に連接されていることを特徴とする車軸用
    軸受装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2の車軸用軸受装置におい
    て、 前記軸が、複列転がり軸受の車両インナ側内輪を、ま
    た、前記ハブホイールが、複列転がり軸受の車両アウタ
    側内輪をそれぞれ兼用していることを特徴とする車軸用
    軸受装置。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれかの車軸用軸受装
    置において、 前記スプラインまたはセレーションによる嵌合部分につ
    いて、軸側のスプラインまたはセレーションの各歯先と
    ハブホイール側のスプラインまたはセレーションの各歯
    元とを圧接させる大径合わせに設定することにより径方
    向にしめしろが付けられているとともに、 前記いずれか一方のスプラインまたはセレーションに、
    ねじれ角をつけて両者の歯面を圧接させることにより周
    方向にしめしろが付けられていることを特徴とする車軸
    用軸受装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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