JP2003054170A - 偽造防止策が施された情報記録カード - Google Patents

偽造防止策が施された情報記録カード

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JP2003054170A
JP2003054170A JP2001250269A JP2001250269A JP2003054170A JP 2003054170 A JP2003054170 A JP 2003054170A JP 2001250269 A JP2001250269 A JP 2001250269A JP 2001250269 A JP2001250269 A JP 2001250269A JP 2003054170 A JP2003054170 A JP 2003054170A
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Yoshihiro Kitamoto
義博 北本
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】技術的に一般化されていず、偽造・複製が困難
な偽造防止策が施された情報記録カードの提供にある。 【解決手段】センター基材10に偽造防止策が施された
情報記録カード1であって、該偽造防止策は、透明なセ
ンター基材10の表裏面の一部に同一形状で、同色また
は同系色の同心円の万線パターン12が施され、この万
線パターン12の線幅は、0.3〜1.0mmの範囲
で、その間隔は線幅と同じで、裏面の同心円の万線パタ
ーン12の上と裏面全面に、前記万線パターン12を引
き立たせる背景色でなるベタ印刷層20が施され、この
ベタ印刷層20が施されていない面で同心円の万線パタ
ーン12のない一部にデザイン柄層30が施されている
情報記録カード1とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャッシュカード
やクレジットカード等の如き情報記録カードに関するも
のであり、さらに詳細には、プラスチックでなるセンタ
ー基材に偽造防止策が施された情報記録カードに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、プラスチックシートに磁気ストラ
イプが施された磁気カードが、キャッシュカードやクレ
ジットカード等の如き情報記録カードとして広く利用さ
れている。
【0003】しかし、その一方でこのカード類の偽造・
複製等による不正使用が頻発し、深刻な社会問題となっ
ている。その対応策として、例えばホログラムを貼り付
けたり、紫外線で発色する材料や画像等を施して紫外線
で真偽判定をする方法などがなされているが、最近では
これらの技術も一般化されてきて、偽造・複製が比較的
容易になってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の問題点を解決するものであり、その課題とすると
ころは、センター基材に偽造防止策が施された情報記録
カードにおいて、技術的に一般化されていず、偽造・複
製が困難な偽造防止策が施された情報記録カードを提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に於いて上記課題
を達成するために、まず請求項1の発明では、センター
基材に偽造防止策が施された情報記録カードであって、
該偽造防止策は、透明なセンター基材を用い、該基材の
表裏面の一部に同一パターンで、同色または同系色の幾
何学模様の万線パターンが施されていることを特徴とす
る偽造防止策が施された情報記録カードとしたものであ
る。
【0006】上記請求項1の発明によれば、ある程度の
厚み(磁気カードの規格では、保護層等を含めて0.6
8〜0.84mm)のある透明のセンター基材の表裏面
の一部に、同一形状で、同色または同系色の幾何学模様
の万線パターンが同一位置に施されているので、どちら
か一方の面からみると、その一方の面の万線パターンと
他方の面の万線パターンが重なった場合は、通常の幾何
学模様の万線パターン即ち線幅とその間隔が1対1の幾
何学模様の万線パターンが観察され、見る角度を変える
とこの幾何学模様の万線の幅が太くなり、全体に濃度の
ある(黒ずんだ)幾何学模様の万線パターンが観察さ
れ、さらに見る角度を変えると完全に濃度のある(黒ず
んだ)幾何学模様のベタパターンが観察されるようにな
るもので、技術的に一般化されていず、偽造・複製が困
難な情報記録カードとすることができる。
【0007】また、請求項2の発明では、前記幾何学模
様の万線パターンの線幅は、0.3〜1.0mmの範囲
で、その間隔は線幅と同じであることを特徴とする請求
項1記載の偽造防止策が施された情報記録カードとした
ものである。
【0008】上記請求項2の発明によれば、幾何学模様
の万線パターンの線幅を、0.3〜1.0mmの範囲で
その間隔を線幅と同じとすることによって、どちらか一
方面からみると、一方の面の万線と他方の面の万線とが
丁度重なった場合は、線幅とその間隔が1対1の幾何学
模様の万線パターンが観察され、見る角度を変えると万
線の幅が太くなり、さらに見る角度を変えると完全に濃
度のある(黒ずんだ)幾何学模様のベタパターンが観察
されるようになる。この幾何学模様の万線パターンの線
幅およびその間隔が0.3mmに満たないと、印刷によ
る表裏面の幾何学模様の万線パターンの位置精度や線幅
等に対しその再現性が技術的に困難になり、かつ目視に
よる万線の分解能力に限界があるため角度を変えても幾
何学模様の万線パターンの濃度変化が読みとれなくな
り、逆にこの幾何学模様の万線パターンの線幅およびそ
の間隔が1.0mmを越えると見る角度を変えるるの
に、カードをかなり傾けないと、万線の濃度の変化が見
られないという真偽判定がしにくくなるので好ましくな
い。
【0009】また、請求項3の発明では、前記表裏面の
幾何学模様の万線パターンのいずれか一方の上全面に、
前記万線パターンを引き立たせる背景色でなるベタ印刷
層が施されていることを特徴とする請求項1または2記
載の偽造防止策が施された情報記録カードとしたもので
ある。
【0010】上記請求項3の発明によれば、前記表裏面
の幾何学模様の万線パターンのいずれか一方の上全面
に、前記万線パターンを引き立たせる背景色でなるベタ
印刷層を施すことによって、このベタ印刷層が施されて
いない面からみると、万線パターンおよび見る角度を変
えることによるこの幾何学模様の万線パターンの濃度変
化がより引き立たって見え、真偽判定のし易い偽造防止
策が施された情報記録カードとすることができる。
【0011】また請求項4の発明では、前記ベタ印刷層
上の全面または一部に、もしくは該ベタ印刷層が施され
ていない面で万線パターンのない領域の一部にデザイン
柄が施されていることを特徴とする請求項1、2または
3記載の偽造防止策が施された情報記録カードとしたも
のである。
【0012】上記請求項4の発明によれば、ベタ印刷層
上あるいはベタ印刷層が施されていない面で幾何学模様
の万線パターンのない領域の一部にこの情報記録カード
の種類等を含むデザイン柄を施すことによって、この情
報記録カードの種類等の情報を伝えたり、万線パターン
やベタ印刷層を背景としてデザイン効果を向上させる偽
造防止策が施された情報記録カードとすることができ
る。
【0013】さらにまた、請求項5の発明では、前記セ
ンター基材の表裏最外層に透明な保護層が施されている
ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の偽造
防止策が施された情報記録カードとしたものである。
【0014】上記請求項5の発明によれば、センター基
材の表裏最外層に透明な保護層が施すことによって、偽
造防止策が施された情報記録カード、例えばクレジット
カードやキャッシュカードとして各種特性に耐えること
のできる偽造防止策が施された情報記録カードとするこ
とができる。
【0015】上記でいう「ベタ」とは、印刷事典(日本
印刷学会編)によれば、印刷面に濃淡の差や白く抜けた
部分がなく、印刷インキで完全に覆われている部分のこ
とで、網点印刷物では、網点面積率が100%の部分を
いう。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を説明す
る。本発明の偽造防止策が施された情報記録カードは、
例えば図1の平面図およびそのB−B断面図として図2
に示すように、センター基材(10)に偽造防止策が施
された情報記録カード(1)であって、この偽造防止策
として、透明なセンター基材(10)を用い、この表裏
面に同一パターンで、同色または同系色の同心円の万線
パターン(12)が、このカードの下部右側に施されて
いる情報記録カード(1)である。
【0017】また、本発明では、例えば図3の拡大模式
図に示すように、前記の同心円の万線パターン(12)
の線幅(12w)は、0.3〜1.0mmの範囲で、そ
の間隔(12s)は線幅(12w)と同じである偽造防
止策が施された情報記録カード(1)とするものであ
る。
【0018】以上のような同心円の万線パターン(1
2)による偽装防止策を施すことによって、図2に示す
ように、例えばこの透明なセンター基材(10)に厚さ
(D)があるので、表面あるいは裏面側から見ると、透
明なセンター基材(10)の表面の万線パターン(1
2)と裏面の万線パターン(12)が丁度重なった場合
には、図3の拡大模式図に示すように、その線幅(12
w)とその間隔(12s)が同じように見えるが、例え
ば図4の拡大模式図に示すように、見る方向を上下方向
(P)に変えると、この表裏の万線パターン(12)が
ずれて、上下方向の線幅の半分が重なって見え、太い万
線パターン(12wa)と細いその間隔(12sa)と
になり、同心円の万線パターン(12)の上下方向が黒
ずんだ色に見えるようになる。
【0019】さらに見る方向の角度を上下方向(P)に
変える(カードを長手方向と直角方向に傾けてみてもよ
い)と、図示しないが、表裏面の同心円の万線パターン
(12)がさらにずれて見え、結果として全面ベタに近
い同心円となって現れるようになる。
【0020】以上のように見る方向の角度を変えるか、
あるいはカードを傾けて見ることによって表裏面の同心
円の万線パターン(12)が濃度変化となって表現され
るようになるには、図3に示すようにその線幅(12
w)が0.3〜1.0mmの範囲、好ましくは0.5m
m程度で、その間隔(12s)は線幅(12w)と同一
とするもので、この線幅(12w)が0.3mmに満た
ないと、細かすぎで線の作成技術の問題や、目視での分
解能力の関係から無理、無駄となり、その線幅(12
w)が1.0mmを越えると太すぎて、カードをかなり
傾けないと濃度の変化が見られない等があり好ましくな
い。
【0021】また、表裏面の同心円の万線パターン(1
2)は同一パターンで、かつその色としては、同色また
は同系色のものとするも、この範囲内では特に限定する
ものではないが、濃度のある黒、グレー、あるいは褐色
系など比較的コントラストのとれる色が好ましい。
【0022】また、幾何学模様の万線パターンとして、
上記図3に示すような同心円の万線パターン(12)に
代え、例えば、図6(a)に示すように同心三角形の万
線パターン(16)、図6(b)に示すように同心四角
形の万線パターン((18)、あるいは図示しないが同
心多角形、同心楕円形の万線パターンとすることもでき
るが、見る方向やカードを傾ける方向性を選ばない点で
同心円の万線パターン(12)がより効果的である。
【0023】また、本発明では、図6の側断面に示すよ
うに、例えば透明なセンター基材(10)の裏面の一部
に設けられた同心円の万線パターン(12)の上とその
センター基材(10)の裏面全面に、表裏面の同心円の
万線パターン(12)を引き立たせるような背景色でな
るベタ印刷層(20)が施されている情報記録カード
(1)とするものである。
【0024】このように、この表裏面の同心円の万線パ
ターン(12)を引き立たせるような背景色のベタ印刷
層(20)を設けることによって、表面から見ると、表
裏面の同心円の万線パターン(12)が引き立って見
え、見る方向の角度をずらすことによる濃度の変化もよ
り引き立って見え易くなり、よって真偽判定もし易い偽
造防止策が施された情報記録カード(1)とすることが
できる。
【0025】前述のようにこの同心円の万線パターン
(12)の色として、黒、グレーあるいは褐色系が好ま
しいことから、この同心円の万線パターン(12)の色
を引き立たせるような背景色としてのベタ印刷層(2
0)の色は、白色を始め比較的明るい黄色系を主体とし
た色が好ましい。ただし、このベタ印刷層(20)に
は、この背景色としての役割の他に、このカードの磁気
記録情報を機械読み取りする場合、この機械でカードの
挿入(の有無)を光学センサーで検知する役割とするこ
とが一般的で、そのためこのベタ印刷層(20)は遮光
性のあるものとすることが望ましく、例えば上記白色イ
ンキにアルミニウム粉末を分散させたシルバーインキと
することがより好ましい。さらにこれらシルバーインキ
に明るい黄色系の顔料を分散させて金色系とし、よりデ
ザイン効果のある背景色とすることもできる。
【0026】また、この背景色としてのベタ印刷層(2
0)の形成は、特に図示しないが、例えば表面の同心円
の万線パターン(12)の上の表面全面に施してもよい
が、この時の真偽判定は裏面から行うことになる。
【0027】また、本発明では、図7の平面図およびそ
の横方向のA−A断面を表した図8の側断面図に示すよ
うに、例えば透明なセンター基材(10)の表裏面の下
部右縁に同心円の万線パターン(12)が施され、この
裏面の同心円の万線パターン(12)上と裏面全面にベ
タ印刷層(20)が施され、そのベタ印刷層(20)が
施されていない表面で、同心円の万線パターン(12)
のない略中央にデザイン柄層(30)が施されている偽
造防止策が施された情報記録カード(1)とするもので
ある。
【0028】上記デザイン柄層(30)は、このカード
名等を含めこのカードの意匠性を高めるための印刷層で
あり、図7の正面図および図8の横方向側断面図に示す
ように、カードの表面に設けるのが一般的であり、また
同心円の万線パターン(12)のない中央部などの一部
に設け、このデザイン柄層(30)のないところの同心
円の万線パターン(12)により、上方(表面側)から
このカードの真偽判定をすることになる。
【0029】上記デザイン柄層(30)として、図9の
カード横方向の側断面図に示すように、例えば透明なセ
ンター基材(10)の表裏面の右縁に同心円の万線パタ
ーン(12)を施し、その表面の万線パターン(12)
の上と表面全面にベタ印刷層(20)が施され、このベ
タ印刷層(20)上の略中央部にデザイン柄層(30)
を設けた偽造防止策が施された情報記録カード(1)と
することもできる。さらに図示しないがこのデザイン柄
層(30)をベタ印刷層(20)上の全面に設けること
もできる。
【0030】上記のようなベタ印刷層(20)上にデザ
イン柄層(30)を設けた構成の偽造防止策が施された
情報記録カード(1)の場合の真偽判定は、裏面から同
心円の万線パターン(12)の変化を見て行えばよい。
【0031】さらにまた、本発明では、図10のカード
横方向の側断面図に示すように、例えば透明なセンター
基材(10)の表裏面の右縁に同心円の万線パターン
(12)を設け、裏面の同心円の万線パターン(12)
上と裏面全面にベタ印刷層(20)を、表面の略中央部
で、その面の同心円の万線パターン(12)のない一部
にデザイン柄層(30)を設け、さらに表裏の最外層
に、透明な保護層(50)を施した情報記録カード
(1)として、例えば磁気ストライプ(14)が施され
たキャッシュカードやクレジットカードとして使用する
場合の各種耐性、即ち耐磨耗性、耐汚性、耐薬品性等々
に耐えられる偽造防止策が施された情報記録カード
(1)とするものである。
【0032】以下に本発明の偽造防止策が施された情報
記録カードを構成する各層の材料や作成方法等について
述べる。まず、透明なセンター基材(10)としては、
厚さが磁気カードの規格(0.68〜0.84mm)に
対し、保護層を差し引いた0.5mm程度の透明プラス
チックであればよく、例えば塩化ビニル(PVC)、ポ
リエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン
(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(P
S)あるいはABS樹脂などのシートが挙げられ、これ
らのうちでエンボス適性等から塩化ビニルが多く使用さ
れているが、廃棄に際する焼却での環境問題等から非晶
性のPET等を含め前記の樹脂を工夫して使用するよう
になってきている。
【0033】また、幾何学模様の万線パターンの形成と
しては、オフセットインキ、グラビアインキ、スクリー
ンインキ等を用いてそれぞれの印刷法で、その線幅が
0.3mm〜1.0mmの範囲で、かつその間隔を線幅
と同じように形成することができる。
【0034】また、ベタ印刷層(20)としては、読取
り機械の光学センサーでその有無を検知できる、すなわ
ち遮光性の高いようにすることが望ましく、例えばアル
ミニウム粉末が含有しているシルバーインキを基調とし
た明るい色のオフセットインキ、グラビアインキ、スク
リーンインキ等を用いてそれぞれの印刷法で形成すれば
よいが、さらに遮光性の高くすることを考慮するとスク
リーンインキが最も好ましい。さらに遮光性を最優先と
する場合は、アルミニウム等をフィルムに蒸着した金属
薄膜をラミネートするかあるいは転写してベタ印刷層
(20)とすることもできる。
【0035】また、このカードの表裏最外層に設ける保
護層(50)としては、厚さ5〜15μmの透明な塩化
ビニルフィルムを熱ラミネートするのが一般的である
が、前述したように、近年廃棄に際して、焼却に係わる
環境問題を配慮して、アクリル、ポリエステル(PET
を含む)樹脂等耐熱性と堅牢性に優れた樹脂を主成分と
し、機械等での滑り性等を考慮してシリコンやエチレン
系ワックスを1〜5重量%の割合で配合されている樹脂
をグラビア法等によるコーティングで形成することもで
きる。
【0036】
【発明の効果】本発明は以上の構成であるから、下記に
示す如き効果がある。即ち、センター基材に偽造防止策
が施された情報記録カードにおいて、この偽造防止策と
して、ある程度の厚み(磁気カードの規格では、保護層
等を含めて0.68〜0.84mmとなっている)のあ
る透明のセンター基材の表裏面の一部に、線幅が0.3
〜1.0mmの範囲で、その間隔がこの線幅と同じで、
かつ同色または同系色の幾何学模様の万線パターンを施
したものでなるので、どちらか一方面からみると、一方
の面の万線パターンと他方の面の万線パターンが重なっ
た場合は、通常の幅とその間隔の万線パターンが観察さ
れ、見る方向の角度を変えることにより、この幾何学模
様の万線パターンの見る方向の幅が太くなり、全体に濃
度のある万線パターンが観察され、さらに見る方向の角
度を変えると完全に近い濃度のある(黒ずんだ)ベタパ
ターンが観察されるようになるもので、技術的に一般化
されていず、よって偽造・複製が困難な情報記録カード
とすることができる。
【0037】また、前記表裏面の幾何学模様の万線パタ
ーンのいずれか一方の上全面に、前記万線パターンを引
き立たせる背景色でなるベタ印刷層を施すことによっ
て、このベタ印刷層が施されていない面からみると、幾
何学模様の万線パターンおよび見る方向の角度の変化に
よるこの幾何学模様の万線パターンの濃度変化がより引
き立たって見えるので、真偽判定のし易い偽造防止策が
施された情報記録カードとすることができる。
【0038】また、前記ベタ印刷層上あるいはベタ印刷
層が施されていない面で幾何学模様の万線パターンがな
い部分にこの情報記録カードの種類等を含むデザイン柄
を施すことによって、この情報記録カードの種類等の情
報を伝えたり、万線パターンやベタ印刷層を背景として
デザイン効果をより向上させる偽造防止策が施された情
報記録カードとすることができる。
【0039】さらにまた、センター基材の表裏最外層に
透明な保護層が施すことによって、偽造防止策が施され
た情報記録カード、例えばクレジットカードやキャッシ
ュカードとして各種特性に耐えることのできる偽造防止
策が施された情報記録カードとすることができる。
【0040】従って本発明は、キャッシュカードやクレ
ジットカード等の如き情報記録カードにおいて、特に、
プラスチックでなるセンター基材に偽造防止策が施され
た情報記録カードとして、優れた実用上の効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偽造防止策が施された情報記録カード
の一実施の形態を平面で表した説明図である。
【図2】本発明の偽造防止策が施された情報記録カード
の一実施の形態を図1のB−B断面で表した説明図であ
る。
【図3】本発明の偽造防止策が施された情報記録カード
を構成する幾何学模様の万線パターンの一実施の形態を
模式的に表した説明図である。
【図4】本発明の偽造防止策が施された情報記録カード
を構成する幾何学模様の万線パターンの見え方の一実施
の形態を模式的に表した説明図である。
【図5】本発明の偽造防止策が施された情報記録カード
を構成する幾何学模様の万線パターンの他の一実施の形
態を模式的に表した説明図で、(a)は、同心三角形の
万線パターンであり、(b)は、同心四角形の万線パタ
ーンである。
【図6】本発明の偽造防止策が施された情報記録カード
の他の一実施の形態を側断面で表した説明図である。
【図7】本発明の偽造防止策が施された情報記録カード
の他の一実施の形態を正面で表した説明図である。
【図8】本発明の偽造防止策が施された情報記録カード
の他の一実施の形態を図7の横方向A−A断面で表した
説明図である。
【図9】本発明の偽造防止策が施された情報記録カード
の他の一実施の形態を正面で表した説明図である。
【図10】本発明の偽造防止策が施された情報記録カー
ドの他の実施の形態を側断面で表した説明図である。
【符号の説明】
1‥‥偽造防止策が施された情報記録カード 10‥‥透明なセンター基材 12‥‥同心円の万線パターン 12s‥‥同心円の万線パターンの間隔 12w‥‥同心円の万線パターンの線幅 12sa‥‥同心円の万線パターンの細い間隔 12wa‥‥同心円の太い万線パターン 14‥‥磁気ストライプ 16‥‥同心三角形の万線パターン 18‥‥同心四角形の万線パターン 20‥‥ベタ印刷層 30‥‥デザイン柄層 50‥‥保護層 D‥‥透明なセンター基材の厚さ P‥‥カードの上下方向

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】センター基材に偽造防止策が施された情報
    記録カードであって、該偽造防止策は、透明なセンター
    基材を用い、該基材の表裏面の一部に同一パターンで、
    同色または同系色の幾何学模様の万線パターンが施され
    ていることを特徴とする偽造防止策が施された情報記録
    カード。
  2. 【請求項2】前記幾何学模様の万線パターンの線幅は、
    0.3〜1.0mmの範囲で、その間隔は線幅と同じで
    あることを特徴とする請求項1記載の偽造防止策が施さ
    れた情報記録カード。
  3. 【請求項3】前記表裏面の幾何学模様の万線パターンの
    いずれか一方の上全面に、前記万線パターンを引き立た
    せる背景色でなるベタ印刷層が施されていることを特徴
    とする請求項1または2記載の偽造防止策が施された情
    報記録カード。
  4. 【請求項4】前記ベタ印刷層上の全面または一部に、も
    しくは該ベタ印刷層が施されていない面で万線パターン
    のない領域の一部にデザイン柄が施されていることを特
    徴とする請求項1、2または3記載の偽造防止策が施さ
    れた情報記録カード。
  5. 【請求項5】前記センター基材の表裏最外層に透明な保
    護層が施されていることを特徴とする請求項1、2、3
    または4記載の偽造防止策が施された情報記録カード。
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Cited By (2)

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