JP2003053446A - 自動車用構造部材の成形方法 - Google Patents

自動車用構造部材の成形方法

Info

Publication number
JP2003053446A
JP2003053446A JP2001246667A JP2001246667A JP2003053446A JP 2003053446 A JP2003053446 A JP 2003053446A JP 2001246667 A JP2001246667 A JP 2001246667A JP 2001246667 A JP2001246667 A JP 2001246667A JP 2003053446 A JP2003053446 A JP 2003053446A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
press
cavity
molding
section
structural member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001246667A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Sato
浩一 佐藤
Itsuro Hiroshige
逸朗 弘重
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2001246667A priority Critical patent/JP2003053446A/ja
Publication of JP2003053446A publication Critical patent/JP2003053446A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属製バンパーのような複雑な形状の自動車
用部品を効率よく安価に生産することができる自動車用
構造部材の成形方法を提供すること。 【解決手段】 平板状の高張力鋼板11を凹状の成形用
キャビィティ1aを設けた金型1上にセットする。次
に、プレス型2の下降によりプレス加工を施して略B字
型の閉断面を有するプレス成形品14を成形する。この
後、引き続き同一キャビィティ1a内でハイドロフォー
ム加工を施して前記プレス成形品14をキャビィティ内
面に添った外形状に仕上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属製バンパーの
ような複雑な形状の自動車用部品を効率よく安価に生産
することができる自動車用構造部材の成形方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車の衝突安全性確保を目
的として、B型バンパーと称される略B字型の閉断面を
有する金属製バンパー部品が用いられており、最近では
更に十分な強度を得るために素材として高張力鋼板が用
いられるようになってきた。このような自動車用構造部
材の成形方法としては、多段式のプレス成形法やロール
成形法、あるいは電縫溶接鋼管をプレス成形する方法等
が用いられている。
【0003】しかしながら、多段式のプレス成形法等に
よるときは、素材である高張力鋼板が硬いために伸び不
足を生じたり、大きな反力により戻りが生じたりして成
形不良を発生させるという問題点があった。また、複雑
な多段式成形であるためプレス金型が多数必要となり金
型コストが高くなるとともに、金型の設計作業およびそ
の後のメンテナンス作業も膨大なものとなるという問題
点があった。更には、プレス成形後において接合部の溶
接処理を必要とするという問題点もあった。一方、電縫
溶接鋼管をプレス成形する場合は、溶接処理が不要にな
るものの材料費が高くなってコストダウンが図れないと
いう問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決して、高張力鋼板を用いた複雑な形
状の自動車用部品を1つの成形型のみで効率よく安価に
生産することができ大幅なコストダウンを図ることがで
きるとともに、優れた強度を有する製品を生産すること
ができる自動車用構造部材の成形方法を提供することを
目的として完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の自動車用構造部材の成形方法は、
平板状の高張力鋼板を凹状の成形用キャビィティを設け
た金型上にセットし、プレス型の下降によりプレス加工
を施して略B字型の閉断面を有するプレス成形品を成形
した後、引き続き同一キャビィティ内でハイドロフォー
ム加工を施して前記プレス成形品をキャビィティ内面に
添った外形状に仕上げることを特徴とするものである。
【0006】また、同一の課題を解決するために、プレ
ス型として、中央プレス部と両側プレス部とが独立して
キャビィティ内を自在に昇降動する構造のものを用い、
先ず中央プレス部のみを下降させて高張力鋼板を成形用
キャビィティ内に押し込み断面略円形状の筒体を成形
し、次いで両側プレス部のみを下降させて断面略矩形状
の筒体を成形し、最後に中央プレス部を両側プレス部よ
りも下方側まで下降させて略B字型の閉断面を有するプ
レス成形品を成形するようにしたものを請求項2に係る
発明とする。更に、同一の課題を解決するために、中央
プレス部の下面に突出部が設けられており、ハイドロフ
ォーム加工の際に該突出部で高張力鋼板の重なり合う端
部どうしをシール加工するようにしたものを請求項3に
係る発明とする。また、同一の課題を解決するために、
平板状の高張力鋼板を合わせ目が未溶接の状態で筒状に
加工してなる予備成形品を準備しておき、該予備成形品
を金型に設けた凹状の成形用キャビィティ内にセット
し、プレス型の下降によりプレス加工を施して略B字型
の閉断面を有するプレス成形品を成形した後、引き続き
同一キャビィティ内でハイドロフォーム加工を施して前
記プレス成形品をキャビィティ内面に添った外形状に仕
上げることを特徴とする自動車用構造部材の成形方法を
請求項4に係る発明とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ本発明
の好ましい実施の形態を示す。図1は、自動車用構造部
材の一例としてB字型の閉断面を有する金属製バンパー
部品に適用した場合を示すものであり、このバンパー1
0は引張強度が約1000MPa程度の高張力鋼材で成
形されており、幅wが約100mm、厚みtが約50m
mで、優れた強度特性および吸収エネルギー特性を有す
るものである。そして本発明では、ひとつの金型のみを
使用してプレス加工とハイドロフォーム加工を行うこと
により、板材から前記バンパーのような複雑な形状の自
動車用構造部材を効率よく、かつ安価に生産するのであ
る。
【0008】以下に、前記バンパー10の成形工程を説
明する。先ず、図2に示されるように、ワークとなる平
板状の高張力鋼板11を凹状の成形用キャビィティ1a
を設けた金型1上にセットする。次いで、図3〜図7に
示されるように、プレス型2の下降によりプレス加工を
施して略B字型の閉断面を有するプレス成形品14を成
形する。その後、図8に示されるように、引き続き同一
のキャビィティ1a内でハイドロフォーム加工を施して
前記プレス成形品14をキャビィティ内面に添った外形
状に仕上げる。
【0009】前記プレス型2としては、中央プレス部2
aと両側プレス部2b、2bとが独立してキャビィティ
1a内を自在に昇降動する構造のものを用いる。先ず、
図3に示されるように、中央プレス部2aのみを下降さ
せて高張力鋼板10を成形用キャビィティ1a内に押し
込み断面略円形状の筒体12を成形する。この後、図4
に示されるように、中央プレス部2aを再び上昇させて
元の位置まで戻すと、成形用キャビィティ1a内には断
面略円形状の筒体12が両端部を略中央部で上向きにし
た状態で残ることとなる。
【0010】次いで、図5に示されるように、両側プレ
ス部2b、2bのみを下降させると、前記断面略円形状
の筒体12の両端部は両側プレス部2b、2bの隙間に
丁度入り込んだ状態となる。その後、図6に示されるよ
うに、そのまま両側プレス部2b、2bの下降を続けて
断面略矩形状の筒体13を成形する。なお、この状態で
は両端部は両側プレス部2b、2bの隙間に入り込んだ
ままで未接合の状態である。
【0011】次いで、図7に示されるように、両側プレ
ス部2b、2bはそのままの状態にして、中央プレス部
2aを該両側プレス部2b、2bよりも下方側まで下降
させ、略B字型の閉断面を有するプレス成形品14を成
形する。この時、両側プレス部2b、2bの隙間に入り
込んでいた両端部は、中央プレス部2aに押圧されて中
央部で重ね合わされることとなる。
【0012】以上のようにして、略B字型の閉断面を有
するプレス成形品14をプレス成形した後は、図8に示
されるように、プレス型2をそのままの状態に保ち、引
き続き同一キャビィティ内でハイドロフォーム加工を施
す。このハイドロフォーム加工は、液体を利用して液圧
により絞り加工を行うものであり、前記プレス成形品1
4をキャビィティ内面に添った外形状に仕上げ加工す
る。
【0013】なお本発明では、図9に示されるように、
中央プレス部2aの下面に突出部2cが設けられてお
り、ハイドロフォーム加工の際に該突出部2cで高張力
鋼板の重なり合う端部どうしをシール加工するようにし
てあるので、従来のように合わせ目を溶接処理する必要
もなく、作業工程を簡易なものとできる利点がある。勿
論、本発明においても合わせ目に溶接処理を施すことも
できるが、この場合には簡易なスポット溶接で十分な接
合強度を確保できるので、作業的には非常に楽になる。
【0014】また、図10に示されるように、平板状の
高張力鋼板を合わせ目が未溶接の状態で筒状に加工して
なる予備成形品15を準備しておき、該予備成形品15
を金型1に設けた凹状の成形用キャビィティ1a内にセ
ットし以下、前述の成形方法と同様に、プレス型2の下
降によりプレス加工を施して略B字型の閉断面を有する
プレス成形品14を成形した後、引き続き同一キャビィ
ティ内でハイドロフォーム加工を施して前記プレス成形
品14をキャビィティ内面に添った外形状に仕上げるよ
うにすることもできる。この場合は、前述した図2〜図
5に示す工程の部分を省いて外部で段取りしておき、図
6〜図8に従いプレス加工処理およびハイドロフォーム
加工処理を行うものである。
【0015】以上のように本発明は、平板状の高張力鋼
板11にプレス加工を施して略B字型の閉断面を有する
プレス成形品14を成形した後、引き続き同一キャビィ
ティ内でハイドロフォーム加工を施して前記プレス成形
品14をキャビィティ内面に添った外形状に仕上げるよ
うにしたので、成形型は1個だけですみ、また成形工程
数および金型の調製工数も少なくてすみ大幅なコストダ
ウンと生産性の向上を達成できることとなる。また、板
材をベースにし、かつ溶接も省略できるため原料費の低
減を図ることができ、更にはハイドロフォーム加工を施
すので鋼板に加工硬化を付与して優れた引張強度と吸収
エネルギー特性を確保することも可能となる。なお、本
発明により成形されたバンパーは、同一材料で従来のプ
レス法により成形したものに比べて引張強度で約30
%、吸収エネルギー特性で約20%向上したことが確認
できた。
【0016】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明は高張力鋼板を用いた複雑な形状の自動車用部品を1
つの成形型のみで効率よく安価に生産することができ大
幅なコストダウンを図ることができるとともに、優れた
強度を有する製品を生産することができるものである。
よって本発明は従来の問題点を一掃した自動車用構造部
材の成形方法として、産業の発展に寄与するところは極
めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形方法により得られるB型バンパー
部品を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態を示す成形工程図である。
【図3】プレス加工工程を示す成形工程図である。
【図4】プレス加工工程を示す成形工程図である。
【図5】プレス加工工程を示す成形工程図である。
【図6】プレス加工工程を示す成形工程図である。
【図7】プレス加工工程を示す成形工程図である。
【図8】ハイドロフォーム加工工程を示す成形工程図で
ある。
【図9】シール加工工程を示す成形工程図である。
【図10】その他のプレス加工工程を示す成形工程図で
ある。
【符号の説明】
1 金型 1a 凹状の成形用キャビィティ 2 プレス型 2a 中央プレス部 2b 両側プレス部 2c 突出部 10 バンパー 11 平板状の高張力鋼板 12 断面略円形状の筒体 13 断面略矩形状の筒体 14 プレス成形品 15 予備成形品

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状の高張力鋼板を凹状の成形用キャ
    ビィティを設けた金型上にセットし、プレス型の下降に
    よりプレス加工を施して略B字型の閉断面を有するプレ
    ス成形品を成形した後、引き続き同一キャビィティ内で
    ハイドロフォーム加工を施して前記プレス成形品をキャ
    ビィティ内面に添った外形状に仕上げることを特徴とす
    る自動車用構造部材の成形方法。
  2. 【請求項2】 プレス型として、中央プレス部と両側プ
    レス部とが独立してキャビィティ内を自在に昇降動する
    構造のものを用い、先ず中央プレス部のみを下降させて
    高張力鋼板を成形用キャビィティ内に押し込み断面略円
    形状の筒体を成形し、次いで両側プレス部のみを下降さ
    せて断面略矩形状の筒体を成形し、最後に中央プレス部
    を両側プレス部よりも下方側まで下降させて略B字型の
    閉断面を有するプレス成形品を成形するようにした請求
    項1に記載の自動車用構造部材の成形方法。
  3. 【請求項3】 中央プレス部の下面に突出部が設けられ
    ており、ハイドロフォーム加工の際に該突出部で高張力
    鋼板の重なり合う端部どうしをシール加工するようにし
    た請求項1または2に記載の自動車用構造部材の成形方
    法。
  4. 【請求項4】 平板状の高張力鋼板を合わせ目が未溶接
    の状態で筒状に加工してなる予備成形品を準備してお
    き、該予備成形品を金型に設けた凹状の成形用キャビィ
    ティ内にセットし、プレス型の下降によりプレス加工を
    施して略B字型の閉断面を有するプレス成形品を成形し
    た後、引き続き同一キャビィティ内でハイドロフォーム
    加工を施して前記プレス成形品をキャビィティ内面に添
    った外形状に仕上げることを特徴とする自動車用構造部
    材の成形方法。
JP2001246667A 2001-08-15 2001-08-15 自動車用構造部材の成形方法 Withdrawn JP2003053446A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001246667A JP2003053446A (ja) 2001-08-15 2001-08-15 自動車用構造部材の成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001246667A JP2003053446A (ja) 2001-08-15 2001-08-15 自動車用構造部材の成形方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003053446A true JP2003053446A (ja) 2003-02-26

Family

ID=19076168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001246667A Withdrawn JP2003053446A (ja) 2001-08-15 2001-08-15 自動車用構造部材の成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003053446A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7931315B2 (en) 2007-03-09 2011-04-26 Marujun Co., Ltd. Bumper beam for automobile
CN104159681A (zh) * 2012-03-06 2014-11-19 杰富意钢铁株式会社 温热压制成型方法和汽车骨架部件

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7931315B2 (en) 2007-03-09 2011-04-26 Marujun Co., Ltd. Bumper beam for automobile
CN104159681A (zh) * 2012-03-06 2014-11-19 杰富意钢铁株式会社 温热压制成型方法和汽车骨架部件
CN104159681B (zh) * 2012-03-06 2016-02-24 杰富意钢铁株式会社 温热压制成型方法和汽车骨架部件

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101702795B1 (ko) 센터 필러 보강재의 제조 방법
JP5733475B2 (ja) 湾曲部品の製造方法及び湾曲部品の製造装置
KR101863469B1 (ko) 강판 소재, 그 제조 방법 및 제조 장치, 및 그 강판 소재를 이용한 프레스 성형품의 제조 방법
KR101846760B1 (ko) 프레스 성형 장치, 이 성형 장치를 이용한 프레스 성형품의 제조 방법, 및 프레스 성형품
KR102036062B1 (ko) 프레스 가공 장치 및 프레스 가공 방법
US7748743B2 (en) Structural or chassis component for a motor vehicle, and method of making such a structural or chassis component
KR101932878B1 (ko) 프레스 성형 장치 및 프레스 성형 방법
WO2016103682A1 (ja) パネル状成形品及びパネル状成形品の製造方法
WO2010035884A1 (ja) 閉構造部材の製造方法、プレス成形装置及び閉構造部材
CN110494329B (zh) 汽车用的构造构件及其制造方法
CN107257762B (zh) 用于制造具有多个彼此不同壁厚的区域的金属板成型件的方法以及车桥副车架
KR101579028B1 (ko) 폐단면 구조 부품의 제조 방법 및 장치
KR101815404B1 (ko) 프레스 성형품 및 프레스 성형품의 제조 방법 및 프레스 성형품의 제조 장치
US6675620B1 (en) Process for manufacturing large area sheet metal parts, in particular a body component for a vehicle
CN102947021A (zh) 制造具有纵向法兰的空心型材的方法
JP2011067841A (ja) 中空柱状部品の製造方法
CN110475628B (zh) 热冲压成形品、使用该热冲压成形品的汽车用的构造构件及热冲压成形品的制造方法
JPH091254A (ja) 引き伸ばし制御成形装置及び金属半製品成形法
JP7087568B2 (ja) 熱間プレス加工方法及び加工装置
CN108213861B (zh) 一种汽车桥壳成型方法
JP2001259754A (ja) 液圧バルジ加工部品の成形方法、金型および液圧バルジ加工部品
JP2003053446A (ja) 自動車用構造部材の成形方法
CN113770256B (zh) 提升机盖内板材料利用率的拉延工艺
JP4232451B2 (ja) 形状凍結性に優れたプレス加工方法
JP2020121336A (ja) 車両構造部材を製造する方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20081104