JP2003052762A - 介護用ベッド - Google Patents
介護用ベッドInfo
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- JP2003052762A JP2003052762A JP2001244672A JP2001244672A JP2003052762A JP 2003052762 A JP2003052762 A JP 2003052762A JP 2001244672 A JP2001244672 A JP 2001244672A JP 2001244672 A JP2001244672 A JP 2001244672A JP 2003052762 A JP2003052762 A JP 2003052762A
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- lever
- release lever
- bed
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 逆転防止機構部の解除操作荷重を低減するこ
とができる介護用ベッドを得る。 【解決手段】 介護用ベッド10はベッドフレーム12
に対して回動可能とされた背もたれ板16を備えてお
り、その裏面には操作レバー80が設けられている。一
方、ベッドフレーム12の裏面側には、リニアアクチュ
エータ18の逆転防止機構部の作動を解除するための解
除レバー74が配設されている。この解除レバー74と
操作レバー80とがケーブル84を介して連結されてい
る。従って、背もたれ板16を水平位置に復帰させる場
合には、操作レバー80を把持して背もたれ板16を一
旦持上げることにより、逆転防止機構部に作用している
負荷を除去することができ、簡単に解除レバー74を解
除方向へ回転させることができる。
とができる介護用ベッドを得る。 【解決手段】 介護用ベッド10はベッドフレーム12
に対して回動可能とされた背もたれ板16を備えてお
り、その裏面には操作レバー80が設けられている。一
方、ベッドフレーム12の裏面側には、リニアアクチュ
エータ18の逆転防止機構部の作動を解除するための解
除レバー74が配設されている。この解除レバー74と
操作レバー80とがケーブル84を介して連結されてい
る。従って、背もたれ板16を水平位置に復帰させる場
合には、操作レバー80を把持して背もたれ板16を一
旦持上げることにより、逆転防止機構部に作用している
負荷を除去することができ、簡単に解除レバー74を解
除方向へ回転させることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベッド本体に対し
て背もたれ部が回動可能に連結され、当該背もたれ部が
水平位置と所定角度起こした位置との間で回動される介
護用ベッドに関する。
て背もたれ部が回動可能に連結され、当該背もたれ部が
水平位置と所定角度起こした位置との間で回動される介
護用ベッドに関する。
【0002】
【従来の技術】昨今では、福祉の拡充を背景にして電動
式の介護用ベッドに対する需要が高まってきている。こ
の種の電動式の介護用ベッドでは、一例として、水平な
ベッドフレームに対して背もたれ部の下端部がヒンジ結
合されており、所定の操作を行うことによりリニアアク
チュエータが作動し、背もたれ部を所定角度起こすこと
ができるようになっている。リニアアクチュエータは、
出力時にはロスを少なくして効率良く背もたれ部を起こ
すように、又非出力時にはブレーキがかかって不用意に
逆転駆動して背もたれ部が水平位置側へ倒れることが無
いように構成されている。
式の介護用ベッドに対する需要が高まってきている。こ
の種の電動式の介護用ベッドでは、一例として、水平な
ベッドフレームに対して背もたれ部の下端部がヒンジ結
合されており、所定の操作を行うことによりリニアアク
チュエータが作動し、背もたれ部を所定角度起こすこと
ができるようになっている。リニアアクチュエータは、
出力時にはロスを少なくして効率良く背もたれ部を起こ
すように、又非出力時にはブレーキがかかって不用意に
逆転駆動して背もたれ部が水平位置側へ倒れることが無
いように構成されている。
【0003】ところで、従来の電動式の介護用ベッドの
場合、背もたれ部を起こした状態から水平位置まで回動
させるのに30秒〜40秒かかっていた。しかしなが
ら、要介護者によっては急に心停止状態等になることも
ある。このような緊急時には速やかに心臓マッサージ等
の応急処置が行われることが望ましい。このため、従来
の電動式の介護用ベッドにおいては、リニアアクチュエ
ータのリードスクリューのねじれ角を大きくすると共に
逆転防止のためのブレーキを強制的に解除可能とするこ
とで、背もたれ部の自重で背もたれ部を素早く水平位置
に復帰させる機構を採用していた。
場合、背もたれ部を起こした状態から水平位置まで回動
させるのに30秒〜40秒かかっていた。しかしなが
ら、要介護者によっては急に心停止状態等になることも
ある。このような緊急時には速やかに心臓マッサージ等
の応急処置が行われることが望ましい。このため、従来
の電動式の介護用ベッドにおいては、リニアアクチュエ
ータのリードスクリューのねじれ角を大きくすると共に
逆転防止のためのブレーキを強制的に解除可能とするこ
とで、背もたれ部の自重で背もたれ部を素早く水平位置
に復帰させる機構を採用していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記機
構を採用すると別の問題が生じることとなった。すなわ
ち、上記機構は、解除レバーを操作することにより、リ
ニアアクチュエータのモータ部のベベルギヤをウォーム
をから強制的に離間させ、これにより駆動力の伝達経路
を遮断し、その結果、背もたれ部を自重を利用して水平
位置まで回動させる構成になっているため、解除レバー
の操作荷重が大きく、操作し難いという問題点が生じる
こととなった。
構を採用すると別の問題が生じることとなった。すなわ
ち、上記機構は、解除レバーを操作することにより、リ
ニアアクチュエータのモータ部のベベルギヤをウォーム
をから強制的に離間させ、これにより駆動力の伝達経路
を遮断し、その結果、背もたれ部を自重を利用して水平
位置まで回動させる構成になっているため、解除レバー
の操作荷重が大きく、操作し難いという問題点が生じる
こととなった。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、逆転防止機構
部の解除操作荷重を低減することができる介護用ベッド
を得ることが目的である。
部の解除操作荷重を低減することができる介護用ベッド
を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係る介護用ベッドは、ベッド本体に対して背もたれ部が
回動可能に連結され、当該背もたれ部が水平位置と所定
角度起こした位置との間で回動される介護用ベッドにお
いて、駆動源となるモータ部と、一端部がモータ部に連
結されると共に伸長又は縮小することにより他端部を介
して背もたれ部に起上がり方向への回動力を付与する伸
縮機構部と、この伸縮機構部内に設けられ、所定角度起
こした位置にある背もたれ部が水平位置側へ不用意に回
動するのを防止する逆転防止機構部と、この逆転防止機
構部の作動を強制的に解除して伸縮機構部の早期縮小又
は早期伸長を可能とする解除レバーと、一端部が解除レ
バーに連結されると共に他端部が背もたれ部の所定位置
に連結された連結手段と、を有し、前記解除レバーの操
作方向と前記伸縮機構部の伸縮方向とを同一又は略同一
に設定すると共に、前記連結手段を介した前記解除レバ
ーによる解除操作を背もたれ部の回動動作を利用して行
うこととした、ことを特徴としている。
係る介護用ベッドは、ベッド本体に対して背もたれ部が
回動可能に連結され、当該背もたれ部が水平位置と所定
角度起こした位置との間で回動される介護用ベッドにお
いて、駆動源となるモータ部と、一端部がモータ部に連
結されると共に伸長又は縮小することにより他端部を介
して背もたれ部に起上がり方向への回動力を付与する伸
縮機構部と、この伸縮機構部内に設けられ、所定角度起
こした位置にある背もたれ部が水平位置側へ不用意に回
動するのを防止する逆転防止機構部と、この逆転防止機
構部の作動を強制的に解除して伸縮機構部の早期縮小又
は早期伸長を可能とする解除レバーと、一端部が解除レ
バーに連結されると共に他端部が背もたれ部の所定位置
に連結された連結手段と、を有し、前記解除レバーの操
作方向と前記伸縮機構部の伸縮方向とを同一又は略同一
に設定すると共に、前記連結手段を介した前記解除レバ
ーによる解除操作を背もたれ部の回動動作を利用して行
うこととした、ことを特徴としている。
【0007】請求項1記載の本発明の作用は、以下の通
りである。
りである。
【0008】水平位置にある背もたれ部を起こす際に
は、駆動源となるモータ部が駆動される。モータ部が駆
動されると、伸縮機構部が伸長又は縮小することによ
り、当該伸縮機構部の他端部を介して背もたれ部に起上
がり方向への回動力が付与される。その結果、背もたれ
部は、所定の傾斜角度まで起こされる。なお、伸縮機構
部内には逆転防止機構部が設けられているため、所定の
傾斜角度まで起こされた状態にある背もたれ部が水平位
置側へ不用意に回動することはない。
は、駆動源となるモータ部が駆動される。モータ部が駆
動されると、伸縮機構部が伸長又は縮小することによ
り、当該伸縮機構部の他端部を介して背もたれ部に起上
がり方向への回動力が付与される。その結果、背もたれ
部は、所定の傾斜角度まで起こされる。なお、伸縮機構
部内には逆転防止機構部が設けられているため、所定の
傾斜角度まで起こされた状態にある背もたれ部が水平位
置側へ不用意に回動することはない。
【0009】一方、緊急時において、起こした状態にあ
る背もたれ部をできるだけ速やかに水平位置に復帰させ
なければならないとき等、背もたれ部を元の水平位置に
復帰させる際には、連結手段を介して解除レバーを操作
することにより、逆転防止機構部の作動が強制的に解除
される。その結果、伸縮機構部に背もたれ部の自重が作
用し、伸縮機構部が早期に縮小又は伸長して背もたれ部
を水平位置に復帰させる。
る背もたれ部をできるだけ速やかに水平位置に復帰させ
なければならないとき等、背もたれ部を元の水平位置に
復帰させる際には、連結手段を介して解除レバーを操作
することにより、逆転防止機構部の作動が強制的に解除
される。その結果、伸縮機構部に背もたれ部の自重が作
用し、伸縮機構部が早期に縮小又は伸長して背もたれ部
を水平位置に復帰させる。
【0010】ここで、本発明では、解除レバーの操作方
向と伸縮機構の伸縮方向とを同一又は略同一に設定した
ので、連結手段を介して解除レバーに作用する操作力
を、逆転防止機構部の強制的な解除のために、効率良く
(即ち、殆どロスすることなく)利用することができ
る。さらに、本発明では、解除レバーと背もたれ部とを
連結手段で連結することにより、連結手段を介した解除
レバーによる解除操作を、背もたれ部の回動動作を利用
して行うこととしたので、解除レバーを直接手で操作す
る場合に比し、てこ比を大きくとることができる。これ
らのことから、本発明によれば、逆転防止機構部の解除
操作荷重を低減させることができ、ひいては操作性を向
上させることができる。
向と伸縮機構の伸縮方向とを同一又は略同一に設定した
ので、連結手段を介して解除レバーに作用する操作力
を、逆転防止機構部の強制的な解除のために、効率良く
(即ち、殆どロスすることなく)利用することができ
る。さらに、本発明では、解除レバーと背もたれ部とを
連結手段で連結することにより、連結手段を介した解除
レバーによる解除操作を、背もたれ部の回動動作を利用
して行うこととしたので、解除レバーを直接手で操作す
る場合に比し、てこ比を大きくとることができる。これ
らのことから、本発明によれば、逆転防止機構部の解除
操作荷重を低減させることができ、ひいては操作性を向
上させることができる。
【0011】請求項2記載の本発明に係る介護用ベッド
は、請求項1記載の発明において、前記連結手段は、背
もたれ部の上部側所定位置に回転可能に設けられた操作
レバーと、この操作レバーと解除レバーとを連結し操作
レバーに加えた操作力を解除レバーに伝達するケーブル
と、を含んで構成されており、前記操作レバーを把持し
た状態で背もたれ部を若干持上げて背もたれ部から伸縮
機構部に作用している負荷を除去することで解除レバー
を所定の解除位置に至らせる、ことを特徴としている。
は、請求項1記載の発明において、前記連結手段は、背
もたれ部の上部側所定位置に回転可能に設けられた操作
レバーと、この操作レバーと解除レバーとを連結し操作
レバーに加えた操作力を解除レバーに伝達するケーブル
と、を含んで構成されており、前記操作レバーを把持し
た状態で背もたれ部を若干持上げて背もたれ部から伸縮
機構部に作用している負荷を除去することで解除レバー
を所定の解除位置に至らせる、ことを特徴としている。
【0012】請求項2記載の本発明の作用は、以下の通
りである。
りである。
【0013】背もたれ部が所定の傾斜角度まで起こされ
ている場合、その状態の背もたれ部を支持している伸縮
機構部には、例えば100kgf程度の大きな荷重が作
用している。この荷重が解除レバーの解除操作荷重を大
きくし、操作をし難くしている。
ている場合、その状態の背もたれ部を支持している伸縮
機構部には、例えば100kgf程度の大きな荷重が作
用している。この荷重が解除レバーの解除操作荷重を大
きくし、操作をし難くしている。
【0014】ここで、本発明によれば、背もたれ部の所
定位置に回転可能に設けられた操作レバーを把持した状
態で背もたれ部を若干持上げることにより、背もたれ部
から伸縮機構部に作用している負荷を除去することがで
きる。従って、小さな力でも解除レバーを所定の解除位
置に至らせることができる。その結果、本発明によれ
ば、逆転防止機構部の解除操作荷重をより効果的に低減
させることができ、操作性をより一層向上させることが
できる。
定位置に回転可能に設けられた操作レバーを把持した状
態で背もたれ部を若干持上げることにより、背もたれ部
から伸縮機構部に作用している負荷を除去することがで
きる。従って、小さな力でも解除レバーを所定の解除位
置に至らせることができる。その結果、本発明によれ
ば、逆転防止機構部の解除操作荷重をより効果的に低減
させることができ、操作性をより一層向上させることが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図3を用いて、本
発明の一実施形態に係る介護用ベッド10について説明
する。
発明の一実施形態に係る介護用ベッド10について説明
する。
【0016】図1には、本実施形態に係る介護用ベッド
10の概略側面図が示されている。この図に示されるよ
うに、介護用ベッド10は、水平部12A及び水平部1
2Aの裏面前後にそれぞれ設けられた脚部12Bとから
成るベッドフレーム12を備えている。また、介護用ベ
ッド10は、ヒンジ14によってベッドフレーム12に
対して回動可能に連結された背もたれ板16を備えてい
る。なお、ベッドフレーム12が本発明の「ベッド本
体」に相当し、背もたれ板16が本発明の「背もたれ
部」に相当する。
10の概略側面図が示されている。この図に示されるよ
うに、介護用ベッド10は、水平部12A及び水平部1
2Aの裏面前後にそれぞれ設けられた脚部12Bとから
成るベッドフレーム12を備えている。また、介護用ベ
ッド10は、ヒンジ14によってベッドフレーム12に
対して回動可能に連結された背もたれ板16を備えてい
る。なお、ベッドフレーム12が本発明の「ベッド本
体」に相当し、背もたれ板16が本発明の「背もたれ
部」に相当する。
【0017】上述したベッドフレーム12の水平部12
Aの下方には、リニアアクチュエータ18が配設されて
いる。詳細には、図2及び図3に示されるように、リニ
アアクチュエータ18は、駆動源となるモータ部20
と、水平部12Aの長手方向に対して平行に配置された
長尺状の伸縮機構部22と、モータ部20と伸縮機構部
22との間に介在されてモータ部20の駆動力を伸縮機
構部22に伝達する駆動力伝達機構部24とを含んで構
成されている。
Aの下方には、リニアアクチュエータ18が配設されて
いる。詳細には、図2及び図3に示されるように、リニ
アアクチュエータ18は、駆動源となるモータ部20
と、水平部12Aの長手方向に対して平行に配置された
長尺状の伸縮機構部22と、モータ部20と伸縮機構部
22との間に介在されてモータ部20の駆動力を伸縮機
構部22に伝達する駆動力伝達機構部24とを含んで構
成されている。
【0018】モータ部20は、モータ本体26と、モー
タ本体26に対して直交する方向(水平部12Aの幅方
向)を軸方向として配置されてモータ本体26の駆動力
によって軸線回りに回転する出力軸28と、出力軸28
の先端部に固着された第1ベベルギヤ30とによって構
成されている。
タ本体26に対して直交する方向(水平部12Aの幅方
向)を軸方向として配置されてモータ本体26の駆動力
によって軸線回りに回転する出力軸28と、出力軸28
の先端部に固着された第1ベベルギヤ30とによって構
成されている。
【0019】伸縮機構部22は、円筒状のロッド32
と、このロッド32の軸心部に同軸上に配置された真直
棒状のリードスクリュー34とを主要部として構成され
ている。ロッド32の一端部には取付部材36が装着さ
れており、背もたれ板16の下端部付近の裏面から垂下
された連結部材38(図1参照)の先端部と相対回転可
能に連結されている。また、ロッド32の他端部には軸
心部に雌ねじ40Aが形成されたナット40が装着され
ており、当該ナット40と取付部材36との間には所定
の空間部42が形成されている。一方、リードスクリュ
ー34の外周面には、ナット40の雌ねじ40Aに螺合
可能な雄ねじ34Aが形成されている。リードスクリュ
ー34は、頭部34Bがロッド32の空間部42に挿入
された状態でナット40に螺合されて保持されている。
なお、雄ねじ34Aは、リードスクリュー34の実スト
ローク量+α程度に形成されおり、それ以外の部分は平
滑面とされている。
と、このロッド32の軸心部に同軸上に配置された真直
棒状のリードスクリュー34とを主要部として構成され
ている。ロッド32の一端部には取付部材36が装着さ
れており、背もたれ板16の下端部付近の裏面から垂下
された連結部材38(図1参照)の先端部と相対回転可
能に連結されている。また、ロッド32の他端部には軸
心部に雌ねじ40Aが形成されたナット40が装着され
ており、当該ナット40と取付部材36との間には所定
の空間部42が形成されている。一方、リードスクリュ
ー34の外周面には、ナット40の雌ねじ40Aに螺合
可能な雄ねじ34Aが形成されている。リードスクリュ
ー34は、頭部34Bがロッド32の空間部42に挿入
された状態でナット40に螺合されて保持されている。
なお、雄ねじ34Aは、リードスクリュー34の実スト
ローク量+α程度に形成されおり、それ以外の部分は平
滑面とされている。
【0020】駆動力伝達機構部24はモータ部20に隣
接して配置されており、ケーシング44を備えている。
ケーシング44の基端部(ロッド32と反対側の端部)
には取付部44Aが一体に形成されており、当該取付部
44Aはベッドフレーム12の水平部12Aの裏面から
下方へ突出された支持部材46に固定されている。ま
た、ケーシング44の基端部側には(ラジアル)ベアリ
ング48が配設されている。ベアリング48の軸心部に
は前述したリードスクリュー34の先端部が回転自在か
つ軸方向移動可能に支持されている。
接して配置されており、ケーシング44を備えている。
ケーシング44の基端部(ロッド32と反対側の端部)
には取付部44Aが一体に形成されており、当該取付部
44Aはベッドフレーム12の水平部12Aの裏面から
下方へ突出された支持部材46に固定されている。ま
た、ケーシング44の基端部側には(ラジアル)ベアリ
ング48が配設されている。ベアリング48の軸心部に
は前述したリードスクリュー34の先端部が回転自在か
つ軸方向移動可能に支持されている。
【0021】リードスクリュー34の先端部付近には第
2ベベルギヤ50が固着されており、前述した第1ベベ
ルギヤ30に噛み合っている。従って、第1ベベルギヤ
30の回転軸となる出力軸28と第2ベベルギヤ50の
回転軸となるリードスクリュー34とは直交する位置関
係にある。
2ベベルギヤ50が固着されており、前述した第1ベベ
ルギヤ30に噛み合っている。従って、第1ベベルギヤ
30の回転軸となる出力軸28と第2ベベルギヤ50の
回転軸となるリードスクリュー34とは直交する位置関
係にある。
【0022】また、ケーシング44内には、逆転防止機
構部52が配設されている。より具体的に説明すると、
ケーシング44内に挿入されたリードスクリュー34の
平滑部分の軸方向所定位置には、円筒スリーブ状のワン
ウェイクラッチ54が装着されている。図2及び図3を
対比すると判るように、リードスクリュー34は、ワン
ウェイクラッチ54に対して軸方向移動可能である。こ
のワンウェイクラッチ54の外周側には、略リング板状
に形成された樹脂製の第1ブレーキ56と、断面形状が
略L字形に形成されかつ内周壁58A、外周壁58B、
及び底壁58Cによって構成された金属製の第2ブレー
キ58とが同軸上に配置されている。第1ブレーキ56
と第2ブレーキ58は、その対向面同士が当接すること
により、双方の当接面間に所定の摩擦力(ブレーキ力)
が発生するようになっている。そして、上記のワンウェ
イクラッチ54は、リードスクリュー34が正転方向に
回転した場合にはその回転力を第2ブレーキ58に伝達
せず、リードスクリュー34が逆転方向へ回転した場合
にはその回転力を第2ブレーキ58に伝達して所定のブ
レーキ力(逆転防止力)が作用するように構成されてい
る。
構部52が配設されている。より具体的に説明すると、
ケーシング44内に挿入されたリードスクリュー34の
平滑部分の軸方向所定位置には、円筒スリーブ状のワン
ウェイクラッチ54が装着されている。図2及び図3を
対比すると判るように、リードスクリュー34は、ワン
ウェイクラッチ54に対して軸方向移動可能である。こ
のワンウェイクラッチ54の外周側には、略リング板状
に形成された樹脂製の第1ブレーキ56と、断面形状が
略L字形に形成されかつ内周壁58A、外周壁58B、
及び底壁58Cによって構成された金属製の第2ブレー
キ58とが同軸上に配置されている。第1ブレーキ56
と第2ブレーキ58は、その対向面同士が当接すること
により、双方の当接面間に所定の摩擦力(ブレーキ力)
が発生するようになっている。そして、上記のワンウェ
イクラッチ54は、リードスクリュー34が正転方向に
回転した場合にはその回転力を第2ブレーキ58に伝達
せず、リードスクリュー34が逆転方向へ回転した場合
にはその回転力を第2ブレーキ58に伝達して所定のブ
レーキ力(逆転防止力)が作用するように構成されてい
る。
【0023】また、上述した第2ブレーキ58内には、
スラストベアリング60が配設されている。このスラス
トベアリング60には、第2ブレーキ58に隣接して配
置された略円柱形状のスペーサ62が当接状態で配置さ
れている。なお、スペーサ62はスラストベアリング6
0の外径と略同一の外径を有しており、軸心部にはリー
ドスクリュー34が挿通されている。さらに、スペーサ
62の軸心部のロッド32側の面には凹部64が形成さ
れており、これに対応してリードスクリュー34の軸方
向中間部付近にも凹部66が形成されている。そして、
両凹部64、66内にボール68が収容されている。
スラストベアリング60が配設されている。このスラス
トベアリング60には、第2ブレーキ58に隣接して配
置された略円柱形状のスペーサ62が当接状態で配置さ
れている。なお、スペーサ62はスラストベアリング6
0の外径と略同一の外径を有しており、軸心部にはリー
ドスクリュー34が挿通されている。さらに、スペーサ
62の軸心部のロッド32側の面には凹部64が形成さ
れており、これに対応してリードスクリュー34の軸方
向中間部付近にも凹部66が形成されている。そして、
両凹部64、66内にボール68が収容されている。
【0024】一方、ケーシング44の基端部側には、ベ
アリング48と取付部44Aとの間に所定のスペース7
0が形成されている。このスペース70には、略ホーム
ベース形状のカム72が収容されている。カム72の上
端部には解除レバー74の一端部が固定されており、カ
ム72を支点76回りに揺動可能としている。なお、カ
ム72は図示しない捩りコイルスプリング等の付勢手段
によって図3図示位置から図2図示位置に至る方向(反
解除方向であり、具体的には反時計方向)へ回転付勢さ
れている。さらに、カム72の下端部にはボール78が
収容されている。図2に示される如く、モータ部20の
駆動時にはリードスクリュー34の先端部がベアリング
48を貫通してカム72の側面72Aに近接して配置さ
れているが、図3に示される如く、モータ部20の駆動
解除時にはリードスクリュー34の先端部がボール78
に押されて軸方向移動するようになっている。
アリング48と取付部44Aとの間に所定のスペース7
0が形成されている。このスペース70には、略ホーム
ベース形状のカム72が収容されている。カム72の上
端部には解除レバー74の一端部が固定されており、カ
ム72を支点76回りに揺動可能としている。なお、カ
ム72は図示しない捩りコイルスプリング等の付勢手段
によって図3図示位置から図2図示位置に至る方向(反
解除方向であり、具体的には反時計方向)へ回転付勢さ
れている。さらに、カム72の下端部にはボール78が
収容されている。図2に示される如く、モータ部20の
駆動時にはリードスクリュー34の先端部がベアリング
48を貫通してカム72の側面72Aに近接して配置さ
れているが、図3に示される如く、モータ部20の駆動
解除時にはリードスクリュー34の先端部がボール78
に押されて軸方向移動するようになっている。
【0025】さらに、図1に示されるように、背もたれ
板16の上端部の裏面側には、操作レバー80が支軸8
2回りに回転可能に配置されている。操作レバー80は
互いに直交する把持部80Aと牽引部80Bとを備えて
おり、このうちの牽引部80Bと上述した解除レバー7
4の他端部とがケーブル84によって連結されている。
さらに、解除レバー74の操作方向(図3の矢印C方
向)は時計方向とされており、伸縮機構部22の伸縮方
向(図2の矢印A方向)と略同一に設定されている。加
えて、本実施形態では、解除レバー74と背もたれ板1
6とを操作レバー80及びケーブル84で連結すること
により、操作レバー80及びケーブル84を介した解除
レバー74による解除操作が背もたれ板16の回動動作
(背もたれ板16を若干持上げる動作)を利用して行わ
れるようになっている。
板16の上端部の裏面側には、操作レバー80が支軸8
2回りに回転可能に配置されている。操作レバー80は
互いに直交する把持部80Aと牽引部80Bとを備えて
おり、このうちの牽引部80Bと上述した解除レバー7
4の他端部とがケーブル84によって連結されている。
さらに、解除レバー74の操作方向(図3の矢印C方
向)は時計方向とされており、伸縮機構部22の伸縮方
向(図2の矢印A方向)と略同一に設定されている。加
えて、本実施形態では、解除レバー74と背もたれ板1
6とを操作レバー80及びケーブル84で連結すること
により、操作レバー80及びケーブル84を介した解除
レバー74による解除操作が背もたれ板16の回動動作
(背もたれ板16を若干持上げる動作)を利用して行わ
れるようになっている。
【0026】なお、上記構成において、操作レバー80
及びケーブル84が本発明における「連結手段」に相当
する。
及びケーブル84が本発明における「連結手段」に相当
する。
【0027】次に、本実施形態の作用並びに効果につい
て説明する。
て説明する。
【0028】背もたれ板16を水平位置から起こすに
は、モータ部20を駆動させればよい。図2に示される
ように、モータ部20のモータ本体26が駆動すると、
出力軸28が軸線回りに回転する。出力軸28には第1
ベベルギヤ30が固着されているため、第1ベベルギヤ
30も同一方向へ回転する。このため、第1ベベルギヤ
30と噛み合っている第2ベベルギヤ50が回転され、
第2ベベルギヤ50が固着されているリードスクリュー
34が軸線回りに回転される。リードスクリュー34の
雄ねじ34Aにはロッド32のナット40の雌ねじ40
Aが螺合されているため、リードスクリュー34は軸方
向移動することなく、ロッド32がリードスクリュー3
4に対して離間する方向へ軸方向移動(伸長)される。
これにより、ロッド32の取付部材36を介して背もた
れ板16の連結部材が図1の矢印A方向へ押圧され、背
もたれ板16が図1の矢印B方向へ回動される。これに
より、図1に示されるように、背もたれ板16は所定の
傾斜角度に起こされる。なお、このとき、リードスクリ
ュー34にはロッド32の反力が図2の矢印A方向と反
対方向へ作用するが、当該反力はボール68及びスペー
サ62を介してスラストベアリング60に回転自在に支
持されるので問題はない。
は、モータ部20を駆動させればよい。図2に示される
ように、モータ部20のモータ本体26が駆動すると、
出力軸28が軸線回りに回転する。出力軸28には第1
ベベルギヤ30が固着されているため、第1ベベルギヤ
30も同一方向へ回転する。このため、第1ベベルギヤ
30と噛み合っている第2ベベルギヤ50が回転され、
第2ベベルギヤ50が固着されているリードスクリュー
34が軸線回りに回転される。リードスクリュー34の
雄ねじ34Aにはロッド32のナット40の雌ねじ40
Aが螺合されているため、リードスクリュー34は軸方
向移動することなく、ロッド32がリードスクリュー3
4に対して離間する方向へ軸方向移動(伸長)される。
これにより、ロッド32の取付部材36を介して背もた
れ板16の連結部材が図1の矢印A方向へ押圧され、背
もたれ板16が図1の矢印B方向へ回動される。これに
より、図1に示されるように、背もたれ板16は所定の
傾斜角度に起こされる。なお、このとき、リードスクリ
ュー34にはロッド32の反力が図2の矢印A方向と反
対方向へ作用するが、当該反力はボール68及びスペー
サ62を介してスラストベアリング60に回転自在に支
持されるので問題はない。
【0029】背もたれ板16が所定の傾斜角度まで起こ
されると、モータ部20の駆動が停止される。停止状態
ではロッド32にかかる負荷がナット40を介してリー
ドスクリュー34に作用し、当該リードスクリュー34
に逆転方向への回転力を与えるが、ワンウェイクラッチ
54が間に介在することによってこの回転力は第2ブレ
ーキ58に伝達される。従って、第2ブレーキ58が当
該逆転方向へ回転しようとする。その一方で、リードス
クリュー34にはロッド32の負荷が軸方向(図2の矢
印A方向と反対方向)へも作用しているため、ボール6
8、スペーサ62、スラストベアリング60を介して第
2ブレーキ58を第1ブレーキ56に押し付ける。これ
により、第2ブレーキ58と第1ブレーキ56との間に
所定の摩擦力(ブレーキ力)が発生し、当該摩擦力と、
ナット40とリードスクリュー34との間に作用する摩
擦力とによってリードスクリュー34の逆回転が阻止さ
れる。このように伸縮機構部22内には逆転防止機構部
52が設けられているため、起上がった位置にある背も
たれ板16が水平位置側へ不用意に回動することはな
い。
されると、モータ部20の駆動が停止される。停止状態
ではロッド32にかかる負荷がナット40を介してリー
ドスクリュー34に作用し、当該リードスクリュー34
に逆転方向への回転力を与えるが、ワンウェイクラッチ
54が間に介在することによってこの回転力は第2ブレ
ーキ58に伝達される。従って、第2ブレーキ58が当
該逆転方向へ回転しようとする。その一方で、リードス
クリュー34にはロッド32の負荷が軸方向(図2の矢
印A方向と反対方向)へも作用しているため、ボール6
8、スペーサ62、スラストベアリング60を介して第
2ブレーキ58を第1ブレーキ56に押し付ける。これ
により、第2ブレーキ58と第1ブレーキ56との間に
所定の摩擦力(ブレーキ力)が発生し、当該摩擦力と、
ナット40とリードスクリュー34との間に作用する摩
擦力とによってリードスクリュー34の逆回転が阻止さ
れる。このように伸縮機構部22内には逆転防止機構部
52が設けられているため、起上がった位置にある背も
たれ板16が水平位置側へ不用意に回動することはな
い。
【0030】一方、緊急時等も含めて、背もたれ板16
を起こした状態から水平位置に戻すには、以下の要領で
操作すればよい。すなわち、背もたれ板16の上端部の
裏面に設けられた操作レバー80の把持部80Aを把持
し、そのまま一旦背もたれ板16を持上げる。背もたれ
板16を一旦持上げることにより、背もたれ板16から
ロッド32に作用していた負荷が一次的に除去される。
同時に、操作レバー80の牽引部80Bと解除レバー7
4とはケーブル84によって連結されているため、図示
しない付勢手段の付勢力に抗して解除レバー74が図3
の矢印C方向へ簡単かつスムーズに揺動される。これに
伴い、カム72が支点76回りに揺動され、先端部のボ
ール78によってリードスクリュー34の先端部が押さ
れて、図3に示されるようにリードスクリュー34を軸
方向移動させる。このため、第2ベベルギヤ50が第1
ベベルギヤ30から離間して、逆転防止機構部52の作
動が解除される。その後、背もたれ板16から手を離せ
ば、背もたれ板16の自重等によってリードスクリュー
34が逆転し、速やかに水平位置に復帰される。
を起こした状態から水平位置に戻すには、以下の要領で
操作すればよい。すなわち、背もたれ板16の上端部の
裏面に設けられた操作レバー80の把持部80Aを把持
し、そのまま一旦背もたれ板16を持上げる。背もたれ
板16を一旦持上げることにより、背もたれ板16から
ロッド32に作用していた負荷が一次的に除去される。
同時に、操作レバー80の牽引部80Bと解除レバー7
4とはケーブル84によって連結されているため、図示
しない付勢手段の付勢力に抗して解除レバー74が図3
の矢印C方向へ簡単かつスムーズに揺動される。これに
伴い、カム72が支点76回りに揺動され、先端部のボ
ール78によってリードスクリュー34の先端部が押さ
れて、図3に示されるようにリードスクリュー34を軸
方向移動させる。このため、第2ベベルギヤ50が第1
ベベルギヤ30から離間して、逆転防止機構部52の作
動が解除される。その後、背もたれ板16から手を離せ
ば、背もたれ板16の自重等によってリードスクリュー
34が逆転し、速やかに水平位置に復帰される。
【0031】ここで、本実施形態に係る介護用ベッド1
0では、解除レバー74の操作方向と伸縮機構部22の
伸縮方向とを略同一に設定したので、操作レバー80及
びケーブル84を介して解除レバー74に作用する操作
力を、逆転防止機構部52の強制的な解除のために、効
率良く(即ち、殆どロスすることなく)利用することが
できる。さらに、本実施形態では、解除レバー74と背
もたれ板16とを操作レバー80及びケーブル84で連
結することにより、解除レバー74による解除操作を背
もたれ板16の回動動作を利用して行うこととしたの
で、解除レバー74を直接手で操作する場合に比し、て
こ比を大きくとることができる。これらのことから、本
実施形態によれば、逆転防止機構部52の解除操作荷重
を低減させることができる。
0では、解除レバー74の操作方向と伸縮機構部22の
伸縮方向とを略同一に設定したので、操作レバー80及
びケーブル84を介して解除レバー74に作用する操作
力を、逆転防止機構部52の強制的な解除のために、効
率良く(即ち、殆どロスすることなく)利用することが
できる。さらに、本実施形態では、解除レバー74と背
もたれ板16とを操作レバー80及びケーブル84で連
結することにより、解除レバー74による解除操作を背
もたれ板16の回動動作を利用して行うこととしたの
で、解除レバー74を直接手で操作する場合に比し、て
こ比を大きくとることができる。これらのことから、本
実施形態によれば、逆転防止機構部52の解除操作荷重
を低減させることができる。
【0032】また、本実施形態に係る介護用ベッド10
では、背もたれ板16の上端部の裏面側に設けられた操
作レバー80の把持部80Aを把持した状態で背もたれ
板16を若干持上げることにより、背もたれ板16から
ロッド32に作用していた100kgf程度の荷重を除
去することができる。従って、小さな力でも解除レバー
74を所定の解除位置に至らせることができる。その結
果、本実施形態によれば、逆転防止機構部52の解除操
作荷重をより効果的に低減させることができる。
では、背もたれ板16の上端部の裏面側に設けられた操
作レバー80の把持部80Aを把持した状態で背もたれ
板16を若干持上げることにより、背もたれ板16から
ロッド32に作用していた100kgf程度の荷重を除
去することができる。従って、小さな力でも解除レバー
74を所定の解除位置に至らせることができる。その結
果、本実施形態によれば、逆転防止機構部52の解除操
作荷重をより効果的に低減させることができる。
【0033】すなわち、本実施形態に係る介護用ベッド
10によれば、極めて軽い操作力で逆転防止機構部52
の解除操作を行うことができる。さらに、この効果は、
解除操作時間の短縮化という効果をももたらすので、背
もたれ板16の水平位置への早期復帰に寄与するもので
ある。
10によれば、極めて軽い操作力で逆転防止機構部52
の解除操作を行うことができる。さらに、この効果は、
解除操作時間の短縮化という効果をももたらすので、背
もたれ板16の水平位置への早期復帰に寄与するもので
ある。
【0034】なお、本実施形態に係る介護用ベッド10
では、モータ部20のモータ本体26及び伸縮機構部2
2のリードスクリュー34間の駆動力の伝達を第1ベベ
ルギヤ30及び第2ベベルギヤ50によって行ったが、
これに限らず、ウォームとウォームホイールを用いても
よい。この場合、ウォームとウォームホイールとの間に
作用する保持力(ブレーキ力)が充分に大きければ、駆
動力伝達機構部24の逆転防止機構部52を廃止しても
よい。その場合、ウォームとウォームホイールが本発明
の逆転防止機構部をも兼ねることになる。
では、モータ部20のモータ本体26及び伸縮機構部2
2のリードスクリュー34間の駆動力の伝達を第1ベベ
ルギヤ30及び第2ベベルギヤ50によって行ったが、
これに限らず、ウォームとウォームホイールを用いても
よい。この場合、ウォームとウォームホイールとの間に
作用する保持力(ブレーキ力)が充分に大きければ、駆
動力伝達機構部24の逆転防止機構部52を廃止しても
よい。その場合、ウォームとウォームホイールが本発明
の逆転防止機構部をも兼ねることになる。
【0035】また、本実施形態に係る介護用ベッド10
では、伸縮機構部22が伸長することにより背もたれ板
16が水平位置から起上がり方向へ回動されるように構
成したが、これはロッド32と背もたれ板16側の連結
部材38とを直結したからそうなるのであり、伸縮機構
部22が縮小することにより背もたれ板16が水平位置
から起上がり方向へ回動するように構成してもよい。こ
のような構成は、ロッド32の取付部材36と背もたれ
板16の連結部材38との間に別の部材を介在させれば
可能である。
では、伸縮機構部22が伸長することにより背もたれ板
16が水平位置から起上がり方向へ回動されるように構
成したが、これはロッド32と背もたれ板16側の連結
部材38とを直結したからそうなるのであり、伸縮機構
部22が縮小することにより背もたれ板16が水平位置
から起上がり方向へ回動するように構成してもよい。こ
のような構成は、ロッド32の取付部材36と背もたれ
板16の連結部材38との間に別の部材を介在させれば
可能である。
【0036】さらに、本実施形態に係る介護用ベッド1
0では、カム72の下端部にボール78が収容されてお
り、解除レバー74の一端部はカム72の上端部に固定
されているとして説明したが、広義には「解除手段」と
して把握されるこれらの構成要素の替わりに他の構成を
採用してもよい。例えば、ボール78の替わりに円柱状
のピンを側方へ突出させておき、解除レバー74はカム
72の上端部に遊嵌状態で係止させておいてもよい。こ
の場合においても、解除レバー74が揺動すればピンに
干渉し、干渉した時点からカム72を揺動させることが
できる。なお、本実施形態では、カム72の側面72A
が平面と曲面で構成され、これらの部分がカム面として
の機能を果たすように構成されているが、解除レバーに
よって操作される部材はカム以外のリンク等であっても
よいし、種々の機構が適用可能である。
0では、カム72の下端部にボール78が収容されてお
り、解除レバー74の一端部はカム72の上端部に固定
されているとして説明したが、広義には「解除手段」と
して把握されるこれらの構成要素の替わりに他の構成を
採用してもよい。例えば、ボール78の替わりに円柱状
のピンを側方へ突出させておき、解除レバー74はカム
72の上端部に遊嵌状態で係止させておいてもよい。こ
の場合においても、解除レバー74が揺動すればピンに
干渉し、干渉した時点からカム72を揺動させることが
できる。なお、本実施形態では、カム72の側面72A
が平面と曲面で構成され、これらの部分がカム面として
の機能を果たすように構成されているが、解除レバーに
よって操作される部材はカム以外のリンク等であっても
よいし、種々の機構が適用可能である。
【図1】本実施形態に係る介護用ベッドの要部を概略的
に示した側面図である。
に示した側面図である。
【図2】本実施形態に係る介護用ベッドにおいて使用さ
れるリニアアクチュエータを、逆転防止機構部の作動状
態で示す断面図である。
れるリニアアクチュエータを、逆転防止機構部の作動状
態で示す断面図である。
【図3】本実施形態に係る介護用ベッドにおいて使用さ
れるリニアアクチュエータを、逆転防止機構部の解除状
態で示す断面図である。
れるリニアアクチュエータを、逆転防止機構部の解除状
態で示す断面図である。
10 介護用ベッド
12 ベッドフレーム(ベッド本体)
14 ヒンジ
16 背もたれ板(背もたれ部)
20 モータ部
22 伸縮機構部
52 逆転防止機構部
74 解除レバー
80 操作レバー(連結手段)
82 ケーブル(連結手段)
Claims (2)
- 【請求項1】 ベッド本体に対して背もたれ部が回動可
能に連結され、当該背もたれ部が水平位置と所定角度起
こした位置との間で回動される介護用ベッドにおいて、 駆動源となるモータ部と、 一端部がモータ部に連結されると共に伸長又は縮小する
ことにより他端部を介して背もたれ部に起上がり方向へ
の回動力を付与する伸縮機構部と、 この伸縮機構部内に設けられ、所定角度起こした位置に
ある背もたれ部が水平位置側へ不用意に回動するのを防
止する逆転防止機構部と、 この逆転防止機構部の作動を強制的に解除して伸縮機構
部の早期縮小又は早期伸長を可能とする解除レバーと、 一端部が解除レバーに連結されると共に他端部が背もた
れ部の所定位置に連結された連結手段と、 を有し、 前記解除レバーの操作方向と前記伸縮機構部の伸縮方向
とを同一又は略同一に設定すると共に、前記連結手段を
介した前記解除レバーによる解除操作を背もたれ部の回
動動作を利用して行うこととした、 ことを特徴とする介護用ベッド。 - 【請求項2】 前記連結手段は、背もたれ部の上部側所
定位置に回転可能に設けられた操作レバーと、この操作
レバーと解除レバーとを連結し操作レバーに加えた操作
力を解除レバーに伝達するケーブルと、を含んで構成さ
れており、 前記操作レバーを把持した状態で背もたれ部を若干持上
げて背もたれ部から伸縮機構部に作用している負荷を除
去することで解除レバーを所定の解除位置に至らせる、 ことを特徴とする請求項1記載の介護用ベッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001244672A JP2003052762A (ja) | 2001-08-10 | 2001-08-10 | 介護用ベッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001244672A JP2003052762A (ja) | 2001-08-10 | 2001-08-10 | 介護用ベッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003052762A true JP2003052762A (ja) | 2003-02-25 |
Family
ID=19074571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001244672A Pending JP2003052762A (ja) | 2001-08-10 | 2001-08-10 | 介護用ベッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003052762A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004321666A (ja) * | 2003-04-28 | 2004-11-18 | Iijima Seisakusho:Kk | ベッド |
US8024987B2 (en) | 2005-09-28 | 2011-09-27 | Mitsuba Corporation | Linear actuator |
US8402854B2 (en) | 2007-03-30 | 2013-03-26 | Mitsuba Corporation | Linear actuator |
-
2001
- 2001-08-10 JP JP2001244672A patent/JP2003052762A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004321666A (ja) * | 2003-04-28 | 2004-11-18 | Iijima Seisakusho:Kk | ベッド |
US8024987B2 (en) | 2005-09-28 | 2011-09-27 | Mitsuba Corporation | Linear actuator |
US8402854B2 (en) | 2007-03-30 | 2013-03-26 | Mitsuba Corporation | Linear actuator |
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