JP2003052664A - 磁気共鳴撮影装置及び撮影方法 - Google Patents

磁気共鳴撮影装置及び撮影方法

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JP2003052664A
JP2003052664A JP2001240939A JP2001240939A JP2003052664A JP 2003052664 A JP2003052664 A JP 2003052664A JP 2001240939 A JP2001240939 A JP 2001240939A JP 2001240939 A JP2001240939 A JP 2001240939A JP 2003052664 A JP2003052664 A JP 2003052664A
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magnetic resonance
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JP2001240939A
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Naoko Nagao
尚子 永尾
Tetsuhiko Takahashi
哲彦 高橋
Masahiro Takizawa
将宏 瀧澤
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
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Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 I−MRIにおける侵襲デバイスの施術操作
性を改善する。 【解決手段】 被検体に挿入される侵襲デバイスの挿入
操作を支援するナビゲーション画像を撮影してモニタに
表示する磁気共鳴撮影において、予め撮影された設定用
画像101をモニタに表示して関心領域106'、10
7'、111'、114' を設定し、設定された関心領
域に対応付けて撮影プロトコルを設定した後、予め設定
された撮影プロトコルに従ってナビゲーション画像を撮
影してモニタに表示するとともに、このナビゲーション
画像に基づいて侵襲デバイス202の位置を検出し、検
出された侵襲デバイスの位置が関心領域に近づいたと
き、その関心領域に対応付けて設定された撮影プロトコ
ルに従ってナビゲーション画像を撮影してモニタに表示
することにより、侵襲デバイスが位置する生体の部位に
応じた見易いナビゲーション画像を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気共鳴撮影装置
及び撮影方法に係り、具体的には、被検体である患者の
生体内にカテーテル等の侵襲デバイスを挿入する際に、
その侵襲デバイスの挿入を誘導するのに好適な技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴撮影装置(MRI装置)は、生
体に均一な静磁場を作用させた状態で高周波磁場パルス
を照射し、生体中の水素や燐などの原子核を励起させ、
この励起により発生する核磁気共鳴信号(NMR信号)
を計測し、それら水素や燐の密度分布あるいは緩和時間
分布等の磁気共鳴情報に基づいて、生体内の計測領域を
画像化することにより、医療診断に資する装置である。
【0003】また、患者に対する侵襲性を少なくして患
者のQOL(Quality of Life)を向上させるため、M
RI透視下で検査や治療を行なうI−MRI(Interven
tional MRI)が臨床で用いられるようになってきてい
る。そのため、患者の撮影部位の周囲空間をできるだけ
開放して、術者が患者にアクセスし易くした開放型のM
RI装置の開発も進んでいる。また、心臓撮影や、血管
内治療時のカテーテルモニタリングにおいては、リアル
タイムにカテーテルを追跡したいという要望があり、こ
れに対応する技術開発が行なわれつつある。
【0004】例えば、カテーテルをMRIモニタの下で
血管に挿入し、経皮的血管形成術(PTA:Percutaneo
us Transluminal Angioplasty)行なうことが考えられ
る。この場合、準リアルタイムに撮影してカテーテルの
位置をモニタリングするトラッキング法として、アクテ
ィブトラッキング法と、パッシブトラッキング法とに大
別される。そして、現在、トラッキングの画質向上と、
リアルタイム化が臨床普及の課題となっている。
【0005】因みに、アクティブトラッキング法は、次
のような特徴を有する。(1)カテーテル等の侵襲デバ
イスに小型ループ状又は線状のRFコイルを組み込み、
そのRFコイルで直接近傍のNMR信号を検出し、侵襲
デバイスの位置を別途撮影した生体の形態画像(ロード
マップあるいはナビゲーション画像とも言う。)上に表
示する。(2)高感度な小型RFコイルを複数並べたマ
ルチプルRFコイルと同規模の検出回路が必要となると
ともに、侵襲デバイスとナビゲーション画像の画像合成
処理が必要となる。(3)カテーテルは、準リアルタイ
ム(5〜20フレーム/秒)で表示される。(4)ナビ
ゲーション画像は、静止画像又は準リアルタイム(1〜
5フレーム/秒)で表示される。(5)侵襲デバイスが
挿入される血管近傍等のNMR信号が直接検出されるの
で、潜在的な情報が多い。
【0006】一方、パッシブトラッキング法は、次のよ
うな特徴を有する。(1)カテーテル等の侵襲デバイス
に可視可能なマーカ(例えば、低信号材料又は高信号材
料)を取り付け、MR撮影時にマーカが低又は高信号部
としてモニタに表示する方式であるが、背景との区別が
つきにくい場合がある。(2)マーカの実装が開発のポ
イントであり、MRIによる評価実験が必要であるが、
MRI装置の開発項目は少ない。(3)RFコイルが生
体内に入らないため、RFによる加熱などの問題がな
く、比較的小規模な開発で実施可能なため、アクティブ
トラッキングに先行して臨床試用が行なわれている。
(4)準リアルタイム(5フレーム/秒)による表示の
試みが始まっているが、一層の高速化が要求される場合
は、画質との両立が難しい。
【0007】従来例としては、血管カテーテルに挿入可
能なRFコイルが、特開平6−70902号公報に提案
されている。また、カテーテル先端を特に高感度にする
ために、小型ループコイルをカテーテル先端につける例
もある。また、3個のマイクロコイルを誘導結合して、
侵襲デバイスの先端に組み込み、デバイスの位置と方向
を検出して、MRスキャン断面を侵襲デバイスの進入方
向と目的組織の位置から自動的に決定することも提案さ
れている(雑誌:Magn Reson Med 44、56〜65,
2000年)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
侵襲デバイスのナビゲーションにおいては、侵襲デバイ
スの移動に応じて撮影部位が変った場合に、例えば、撮
影断面を変えて侵襲デバイスの挿入等の操作をし易くす
ることについて配慮されていないことから、侵襲デバイ
スの操作性を改善する余地があった。
【0009】すなわち、従来、侵襲デバイスのナビゲー
ション画像の撮影条件を施術前に決め、その決めた1つ
の撮影条件に従ってナビゲーション画像を取得してい
る。したがって、例えば、撮影断面を冠状断面(CO
R)に設定すると、侵襲デバイスの移動に応じて撮影部
位が変っても、冠状断面の撮影でナビゲーション画像が
得られる。ところが、被検体の内部構造は局所的に変化
があるから、例えば、血管の分岐部、屈曲部、狭窄部を
侵襲デバイスが通過する場合、あるいは治療部位におい
ては、特に慎重な操作が必要である。このような部位又
は領域では、侵襲デバイスの移動に応じて撮影断面、撮
影シーケンス等の撮影条件(撮影プロトコル)を変更し
た方が、侵襲デバイスの操作をし易いことがある。本発
明は、I−MRIにおける侵襲デバイスの施術操作性の
改善を課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、被検体に挿入される侵襲デバイスの挿入
操作を支援するナビゲーション画像を撮影してモニタに
表示する磁気共鳴撮影方法において、予め撮影された設
定用画像を前記モニタに表示して関心領域を設定し、設
定された関心領域に対応付けて撮影プロトコルを設定し
た後、予め設定された撮影プロトコルに従ってナビゲー
ション画像を撮影して前記モニタに表示するとともに、
このナビゲーション画像に基づいて侵襲デバイスの位置
を検出し、検出された侵襲デバイスの位置が前記関心領
域に近づいたとき、該関心領域に対応付けて設定された
撮影プロトコルに従ってナビゲーション画像を撮影して
前記モニタに表示することを特徴とする。
【0011】具体的な装置としては、被検体を励起して
発生する磁気共鳴信号に空間位置情報を付与して計測す
る撮影シーケンスを実行するシーケンサと、前記磁気共
鳴信号に基づいて磁気共鳴画像を生成する画像構成手段
と、メモリと、前記磁気共鳴画像を表示するモニタと、
入力手段と、前記シーケンサと前記画像構成手段と前記
メモリと前記モニタと前記入力手段とを制御する制御手
段とを備えてなる磁気共鳴撮影装置において、前記制御
手段に次の機能を備えたことを特徴とする。
【0012】すなわち、前記制御手段は、侵襲デバイス
のナビゲーション設定部とナビゲーション実行部とを備
えてなり、前記ナビゲーション設定部は、前記入力手段
から入力される指令に基づいて、予め撮影された設定用
画像を前記モニタに表示し、該設定用画像に設定される
関心領域を記憶するとともに、該関心領域と非関心領域
に対応付けて設定される撮影プロトコルとを記憶し、前
記ナビゲーション実行部は、記憶された前記撮影プロト
コルに従ってナビゲーション画像を撮影するシーケンス
を実行して前記モニタに表示するとともに、該ナビゲー
ション画像に基づいて侵襲デバイスの位置を検出し、該
侵襲デバイスの位置を前記モニタのナビゲーションに表
示することを特徴とする。
【0013】このように構成することにより、次に説明
するように、本発明の課題が解決される。まず、術者は
侵襲デバイスを生体に挿入するに際して、モニタに表示
される予め撮影した施術部位を含むMR画像である設定
用画像を見ながら、例えば血管の分岐部、狭窄部、治療
部等、侵襲デバイスの挿入操作を慎重にすべき部位を決
める。そして、入力手段を介してその部位を関心領域と
してマーク等により設定する。また、関心領域の他に、
設定用画像上の例えば血管に沿って、侵襲デバイスの挿
入予定経路上に、適宜、挿入予定軌跡点を設定すること
ができる。
【0014】次いで、術者は、関心領域に対応付けて、
また挿入予定軌跡ポイントに対応付けて、撮影プロトコ
ルを設定する。ここで、撮影プロトコルとは、MR撮影
の撮影断面や撮影シーケンス等の撮影条件を指すものと
する。撮影断面には、横断面(TRS)、矢状断面(SA
G)、冠状断面(COR)等の直交断面の他、オブリーク
面、ダブルオブリーク面等があり、また生体の基準軸に
対する撮影断面の角度などがある。また、各撮影断面ご
とに、アーチファクトの少ない適切な位相エンコード方
向がある。撮影シーケンスには、T1強調シーケンス、
T2拡散強調シーケンス、プロトン密度シーケンス等が
ある。その他、視野等のパラメータがある。
【0015】このようにして、設定用画面で関心領域に
対応付けて撮影プロトコルを設定することにより、制御
手段は、ナビゲーション画像中に表示される侵襲デバイ
スの位置を追跡し、その侵襲デバイスが関心領域に来た
とき、術者が設定した撮影プロトコルに変更して撮影を
実行する。その結果、侵襲デバイスが移動して関心領域
に達したとき、例えば、撮影断面が切換わり、術者は侵
襲デバイスを見失うことなく、侵襲デバイスの挿入操作
を適切に行なうことができる。
【0016】なお、関心領域のマークは、点又は円形で
設定することが好ましい。点で設定する場合は、その点
を中心として一定の範囲を関心領域として設定すること
が好ましい。また、円形で設定するときは、その円の半
径を自由に設定できるようにする。侵襲デバイスの位置
が関心領域の設定範囲内にあるか否かの判断は、次に述
べるトラッキング手段を設けることにより実現できる。
つまり、トラッキング手段は、画像中の侵襲デバイスを
輝度の違いなどに基いて割り出す。そして、侵襲デバイ
スの位置変化を画像が更新されるたびに検出して、その
位置を追跡する。一方、画像上に設定されたマークの位
置を割り出し、マークと侵襲デバイスとの間隔を演算に
より求める。そして、求めた間隔が予め設定された範囲
内のときは、侵襲デバイスが関心領域内に存在すると判
断する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を用いて本発明
の一実施形態を説明する。図5は、本発明が適用される
典型的な磁気共鳴撮影装置(MRI装置)の全体構成を
模式的に示したものである。図示のように、被検体40
1が置かれる空間(計測空間)に静磁場を発生する磁石
402と、同じ計測空間に傾斜磁場を発生する傾斜磁場
コイル403と、同じ計測空間に高周波磁場を発生する
RFコイル404と、被検体から発生するNMR信号を
受信するRFコイル405とを備えて構成される。被検
体401は、ベッド412に横臥した状態で撮影部位を
計測空間に位置させるように静磁場内に挿入される。
【0018】傾斜磁場コイル403は、直交3軸(X,
Y,Z)方向に傾斜した磁場を発生する複数の傾斜磁場
コイルで構成され、傾斜磁場電源409から供給される
パルス状の励磁電流により所望の傾斜磁場を発生する。
RFコイル404は、RF送信部410から供給される
高周波磁場パルスに応じた高周波磁場を発生する。RF
コイル405により受信されたNMR信号は、信号検出
部406で検出され、画像構成部である信号処理部40
7で信号処理され、演算により画像信号に変換される。
信号処理部407から出力される画像信号はモニタ40
8に表示されるようになっている。傾斜磁場電源40
9、RF送信部410、信号検出部406は、撮影シー
ケンスあるいはパルスシーケンスと称されるシーケンス
に基いて制御部411によって制御される。つまり、制
御部411には、シーケンサが備えられている。そし
て、制御部411は、信号処理部407及びモニタ40
8を制御すると共に、信号処理部407及びモニタ40
8の画像情報を取り込んで、各種の解析を行なう他、図
示していないメモリに画像データ等の必要なデータを記
憶する。また、入力部413は操作者が各種の設定情報
を制御部411に入力するものである。
【0019】このように構成されるMRI装置を用い
て、侵襲デバイスの1つであるカテーテルを血管内に挿
入して施術を行なう場合のナビゲーションを例に説明す
る。MR撮影は周知の撮影シーケンスに従って行なわれ
る。例えば、撮影部位に応じてスライス断面を決め、こ
れに対応した方向の傾斜磁場を印加しながら、高周波磁
場(RF)パルスを印加する。これにより、被検体のス
ライス部位の例えばプロトンが励起され、被検体からエ
コー信号が発生する。このエコー信号に空間位置情報で
ある位相エンコード情報と周波数エンコード情報を付与
するため、まず位相エンコード傾斜磁場パルスを印加し
た後、リードアウト傾斜磁場パルスを印加する。このリ
ードアウト傾斜磁場パルスの印加期間内に、エコー信号
(各磁気共鳴信号)をサンプリングする。
【0020】このようなパルスシーケンスを位相エンコ
ード傾斜磁場パルスの強度を順次変化させながら複数回
繰り返すことにより、2次元画像を撮影することができ
る。例えば、位相エンコードの数は1画像あたり64、
128、256、512等が一般に選ばれる。また、エ
コー信号は通常128、256、512、1024個の
サンプリングウィンドにより時系列信号としてサンプリ
ングされる。これらのエコー信号を2次元フーリエ変換
して1枚のMR画像が作成される。このようにして作成
されるMR画像は、パルスシーケンスの繰り返し時間ご
とに得られ、I−MRIにおいては撮影の間に連続して
得られる画像をモニタに随時表示する。これによって、
被検体の状態や、被検体に挿入された侵襲デバイスの位
置等をモニタすることができる。
【0021】次に、図1を参照しながら、本発明の特徴
である侵襲デバイスの位置に応じて撮影プロトコルを変
更して、侵襲デバイスの操作性を向上させるナビゲーシ
ョン画像の撮影法について説明する。
【0022】まず、施術に用いるナビゲーション画像に
先だって、図1に示すような所望部位の例えばCOR画
像を設定用画像101として撮影する。撮影シーケンス
は、例えば、3D造影MRAである。モニタに表示され
る設定用画像101内には、血管102、治療対象の動
脈瘤であるターゲット103が描画されている。図示例
の場合、図において下方の血管からカテーテルを血管内
に挿入し、ターゲット103の動脈瘤の位置まで進めて
治療を行なう。そのカテーテルの挿入予定軌跡を設定用
画像101上で予め設定する。つまり、操作者は、制御
部411に付属した入力手段(マウス等のポインティン
グデバイス)413を用いて、設定用画像101上の血
管部位にカテーテルの挿入予定軌跡点104〜114を
ポイントする。次に、その軌跡上で、特に血管走行が急
激に変化する場所や、分岐部、ターゲット103など
を、関心領域106'、107'、111'、114'とし
て選択して設定する。また、操作者は、関心領域ごと
に、その解剖学的構造等を考慮しながら、撮影プロトコ
ルを設定することができるようになっている。例えば、
関心領域106'近傍では矢状断面(SAG)で、垂直
軸に対する角度がa°で撮影するプロトコルを設定す
る。また、同様に、関心領域107'近傍では、矢状断
面(SAG)で、垂直軸に対する角度がb°に設定す
る。これらの撮影プロトコルを、関心領域ごとに設定す
る。この撮影プロトコルの設定は、例えば、設定用画像
101に撮影プロトコル設定用のメニュー画面を重ねて
表示し、入力手段によりクリック及びキーボード入力に
より行なう。また、関心領域以外の領域の撮影プロトコ
ルは、例えば、挿入予定軌跡点104〜114に対応付
けて設定することができる。
【0023】このようにしてナビゲーション撮影の準備
が終了した後、施術のための本撮影を行なう。撮影部位
は、設定用画像111に設定した挿入予定軌跡点104
〜114に沿うように設定する。撮影シーケンスは、例
えば、T1強調の2D高速シーケンスを採用する。ま
た、撮影マトリクスは128×128画素、スライス厚
は10mm、視野(FOB)は200mmに設定する。
そして、スライス枚数は1枚、撮影時間は2秒/画像と
する。
【0024】このようにして種々の撮影プロトコルを設
定した後、カテーテルを挿入しながらナビゲーション撮
影を開始することにより、連続して撮影される時系列画
像がモニタに表示される。図2に、撮影開始直後のナビ
ゲーション画像201を示す。同画像は、COR画像で
ある。同図に示すように、カテーテル先端202が、ま
た挿入予定軌跡点105〜107及び関心領域106'
が表示されている。制御部411は、連続して撮影した
時系列画像から、画像内のカテーテル先端202の位置
を随時検出する。例えば、カテーテルに組み込まれたコ
イル等から受信される信号によって、通常の生体の部位
とは異なる輝度でカテーテルが表示されることから、制
御部411は容易にカテーテル先端202を検出でき
る。カテーテル先端202の位置は、画像に予め設定さ
れた座標に基づいて検出する。そして、制御部411
は、関心領域106'の中心とカテーテル先端202の
座標を結ぶ直線距離L203を計算で随時求めて、カテ
ーテル先端202の位置をトラッキングする。
【0025】このようにしてカテーテル先端202の位
置をトラッキングし、求めた直線距離L203が、
「0」あるいは図中に円で示す設定範囲の値よりも小さ
くなったとき、例えば典型的には3cm以内となったと
き、関心領域106'に対応させて設定されている撮影
プロトコルに切り換える。
【0026】図3と図4は、術中のナビゲーション画像
の表示例である。図3の画像301は術前の設定用画像
上に現在のカテーテル先端202位置を重ねて表示して
いる。そして、カテーテル先端202が関心領域10
6'に来たとき、術前に設定していた矢状断面(SA
G)に撮影断面が変り、図4のナビゲーション画像30
3がモニタに表示される。これにより、図3では分から
ない紙面の奥行側の血管走行が観察できるので、カテー
テル先端202の進行方向の観察が容易になる。
【0027】なお、この場合、例えば、スライス厚を厚
めに設定して、スライス方向の血管の蛇行によってカテ
ーテルが見えなくならないように配慮することができ
る。また、カテーテルの進行方向をリードアウト方向に
設定し、その直交方向を位相エンコード方向に設定して
おくことにより、動きによるアーチファクトを低減でき
る。また、撮影視野も、150mmに減少するなど、変
えても良い。
【0028】さらに、予め複数枚の撮影プロトコルを設
定していた場合、例えば横断面(TRS)の他に、冠状
断面(COR)を追加するなど、それらの画像を同時
に、あるいは切り換えて表示するようにしてもよい。ま
た、撮影シーケンスは部位ごとにT2強調画像や拡散強
調画像用のシーケンスをセットしてもよい。
【0029】また、術中に、術前に撮影した設定用画像
とに位置ずれが生じた場合は、関心領域や撮影プロトコ
ルの微調整を行なうようにすることができる。これは、
被検体の呼吸などによって、血管位置がずれる場合があ
り、この場合にカテーテルが画像から消えてしまうのを
防止するために重要である。
【0030】以上述べたように、本実施形態によれば、
被検体の内部を移動するカテーテルの移動に応じて、部
位ごとに適当な撮影プロトコル、すなわち撮影断面、撮
影シーケンス、撮影位置で撮影することが可能となり、
侵襲デバイスなどの挿入操作を支援するのに適したナビ
ゲーション画像を提供できる。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、I
−MRIにおける侵襲デバイスの施術操作性を改善する
ことができる。つまり、侵襲デバイスが位置する生体の
部位に応じた見易いナビゲーション画像を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の特徴に係るナビゲーション設定用画像
の一実施形態を説明する図である。
【図2】本発明の特徴に係るナビゲーション画像の一実
施形態を説明する図である。
【図3】本発明の特徴に係るナビゲーション設定用画像
の他の実施形態を説明する図である。
【図4】本発明の特徴に係るナビゲーション画像の他の
実施形態を説明する図である。
【図5】本発明が適用可能な磁気共鳴撮影装置の一実施
形態のブロック構成図である。
【符号の説明】
101 設定用画像 102 血管 103 ターゲット 104〜114 挿入予定軌跡点 106'、107'、111'、114' 関心領域 201 ナビゲーション画像 203 直線距離L 301 設定用画像 303 ナビゲーション画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C096 AA12 AA18 AA20 AB36 AB50 AD03 AD15 AD19 AD23 BA41 CA16 DA03 DB13 DB19 EA03 EA04 FC20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体を励起して発生する磁気共鳴信号
    に空間位置情報を付与して計測する撮影シーケンスを実
    行するシーケンサと、前記磁気共鳴信号に基づいて磁気
    共鳴画像を生成する画像構成手段と、メモリと、前記磁
    気共鳴画像を表示するモニタと、入力手段と、前記シー
    ケンサと前記画像構成手段と前記メモリと前記モニタと
    前記入力手段とを制御する制御手段とを備えてなる磁気
    共鳴撮影装置において、 前記制御手段は、侵襲デバイスのナビゲーション設定部
    とナビゲーション実行部とを備えてなり、 前記ナビゲーション設定部は、前記入力手段から入力さ
    れる指令に基づいて、予め撮影された設定用画像を前記
    モニタに表示し、該設定用画像に設定される関心領域を
    記憶するとともに、該関心領域と非関心領域に対応付け
    て設定される撮影プロトコルとを記憶し、 前記ナビゲーション実行部は、記憶された前記撮影プロ
    トコルに従ってナビゲーション画像を撮影するシーケン
    スを実行して前記モニタに表示するとともに、該ナビゲ
    ーション画像に基づいて侵襲デバイスの位置を検出し、
    該侵襲デバイスの位置を前記モニタのナビゲーションに
    表示することを特徴とする磁気共鳴撮影装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記入力手段から入力
    される指令に従って、設定された撮影プロトコルを微調
    整する調整部を有してなることを特徴とする請求項1に
    記載の磁気共鳴撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記撮影プロトコルは、撮影断面の方向
    と、空間位置情報と、前記撮影シーケンスの種類と、前
    記撮影シーケンスに係るパラメータの少なくとも1つで
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気共鳴
    撮影装置。
  4. 【請求項4】 被検体を励起して発生する磁気共鳴信号
    を計測する撮影シーケンスを実行するシーケンサと、前
    記磁気共鳴信号に基づいて前記被写体に係る磁気共鳴画
    像を生成する画像構成手段と、該画像構成手段により作
    成された画像を表示するモニタと、前記シーケンサと前
    記画像構成手段と前記モニタとを制御する制御手段とを
    備えてなる磁気共鳴撮影装置において、前記モニタの表
    示された侵襲デバイスが移動して血管の分岐部等の特定
    の部位に達したとき、撮影プロトコルが変化することを
    特徴とする磁気共鳴撮影装置。
  5. 【請求項5】 被検体に挿入される侵襲デバイスの挿入
    操作を支援するナビゲーション画像を撮影してモニタに
    表示する磁気共鳴撮影方法において、 予め撮影された設定用画像を前記モニタに表示して関心
    領域を設定するステップと、 前記関心領域に対応付けて撮影プロトコルを設定するス
    テップと、 予め設定された撮影プロトコルに従ってナビゲーション
    画像を撮影して前記モニタに表示するステップと、 ナビゲーション画像に基づいて侵襲デバイスの位置を検
    出するステップと、 検出された侵襲デバイスの位置が前記関心領域に近づい
    たとき、該関心領域に対応付けて設定された撮影プロト
    コルに従ってナビゲーション画像を撮影して前記モニタ
    に表示するステップとを有する磁気共鳴撮影方法。
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CN110613450A (zh) * 2018-06-19 2019-12-27 西门子医疗有限公司 用于创建血管造影的磁共振图像的方法

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