JP2003052496A - 乳幼児拘束ベルト - Google Patents

乳幼児拘束ベルト

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JP2003052496A
JP2003052496A JP2001243819A JP2001243819A JP2003052496A JP 2003052496 A JP2003052496 A JP 2003052496A JP 2001243819 A JP2001243819 A JP 2001243819A JP 2001243819 A JP2001243819 A JP 2001243819A JP 2003052496 A JP2003052496 A JP 2003052496A
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baby
infant
chest
baby seat
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Noriko Nishimoto
則子 西本
Hayae Ochi
早恵 大知
Hiromitsu Yoda
洋光 依田
Noboru Yazawa
昇 矢澤
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Combi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 おむつの交換を容易にし、乳幼児の皮膚に負
担をかけることなく、また、その誤使用を防止すること
ができる乳幼児拘束ベルトを提供する。 【解決手段】 乳幼児拘束ベルト1を、乳幼児の胸部分
を拘束する胸ベルト1A,1Bと、この胸ベルト1A,
1Bを結合させるバックル11A,11Bと、乳幼児の
両肩を拘束する肩ベルト2A,2Bとから構成し、この
胸ベルト1A,1Bを、ベビーシート50の中央部付近
に比較的狭い間隔(170mm〜200mm)で設けら
れたベルト通し穴3A,3Bを通してベビーシート50
の上面に出るように設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は乳幼児拘束ベルトに
関し、特に、おむつの交換を容易にし、乳幼児の皮膚に
負担をかけることなく、また、その誤使用を防止するこ
とができる乳幼児拘束ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】親などの保護者が乳幼児を連れて百貨店
や民間施設あるいは役所などの公共施設へ出かけた際、
休憩室でお手洗いを使用したり、乳幼児のおむつの交換
をしたい場合がある。このようなとき、保護者は乳幼児
を身体から離さなければならないが、この場合、乳幼児
を安全に保持できる乳幼児用ベッドが必要である。
【0003】図17は、このような休憩室に設置されて
いる乳幼児用ベッドのベビーシートの斜視図である。こ
のベビーシート50は、ウレタンフォーム等の緩衝材を
充填発泡させたもので、幼児を安定して乗せるため、幅
方向の両側縁側よりも幅方向中央部が低くなるよう湾曲
に形成されている。また、このベビーシート50には、
長さ方向中央部で幅方向両端部から、乳幼児の動きをウ
エスト近傍の位置で拘束するための乳幼児拘束ベルト1
0A,10Bが取り付けられている。
【0004】この乳幼児拘束ベルト10Aは、幅方向端
部でその一端が固定されており、その他端には乳幼児拘
束ベルト10Bのバックル11Bと係合させるバックル
11Aが設けられている。一方、乳幼児拘束ベルト10
Bは、図18に示すように、その一端がベビーシート5
0の下方に延び、ベッド本体100に取り付けられたリ
ング110を介してベッド本体100に設けられたベル
ト長さ調整バネ120に接続されている。
【0005】この乳幼児拘束ベルトによれば、ベルト長
さ調整バネ120が作用して乳幼児拘束ベルト10A,
10Bで乳幼児を一定の力で拘束することができるの
で、乳幼児が多少激しい動きをしたとしても、保護者は
乳幼児を安心してベッドに保持させ、おむつ等の交換を
行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の乳幼児拘束ベルトによると、以下のような問題
があった。 (1)ベルトがベビーシートの幅方向端部から延びるも
のであるため、ベルトで乳幼児を拘束するとき、図19
に示すように、ベルト10A,10Bと乳幼児Xとの間
にどうしても隙間Yが生じざるを得ない。この隙間Yの
ため、乳幼児Xが隙間Yのある横方向へ移動したり寝返
りを打ったり、拘束の程度によっては、乳幼児が、上下
方向へ蹴上がったり、ずり上がり、あるいは、ずり下が
りすることにより、おむつ交換がしずらくなるという問
題があった。 (2)ベルトがベビーシートの長手方向の略中央部に設
けられているため、ウエスト位置で乳幼児を拘束するこ
とになり、そうすると、おむつ交換時にこのベルトが交
換用おむつに衝接してしまい、おむつ交換作業の妨げに
なるという問題があった。 (3)また、ベルトの幅方向の端部が乳幼児の身体に触
れて、乳幼児の皮膚に負担をかけるという問題があっ
た。 (4)また、ベビーシートにベルトを設けていても、ベ
ルト装着を忘れてしまい、ベルト未装着のままでおむつ
交換をするなど、ベルトの誤使用や不使用などの問題も
あった。
【0007】従って、本発明の目的は、おむつの交換を
容易にし、乳幼児の皮膚に負担をかけることなく、ま
た、その誤使用を防止することができる乳幼児拘束ベル
トを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、乳幼児を所定形状のベビーシートに寝か
せた状態で拘束するベルトを有する乳幼児拘束ベルトで
あって、前記ベルトは、乳幼児をベビーシートに寝かせ
た際に、乳幼児の胸部に相当する位置に設けられ乳幼児
の胸部を拘束する胸ベルトと、乳幼児の両肩部に相当す
る位置に設けられ乳幼児の両肩部を拘束する肩ベルトと
から構成されることを特徴とする乳幼児拘束ベルトを提
供するものである。
【0009】また、本発明は、上記の目的を達成するた
め、乳幼児を所定形状のベビーシートに寝かせた状態で
拘束する胸ベルトを有する乳幼児拘束ベルトであって、
胸ベルトは、乳幼児をベビーシートに寝かせた際に、乳
幼児の胸部に相当する位置に設けられて乳幼児の胸部を
拘束する胸ベルトであり、この胸ベルトは、幅広に形成
され、乳幼児を拘束したときに乳幼児に当接する箇所に
滑り止め部材が設けられていることを特徴とする乳幼児
拘束ベルトを提供するものである。
【0010】以上の構成において、胸ベルトは、一端が
ベビーシートに固定されるとともに他端に第1のバック
ルが設けられた第1のベルトと、先端部に第1のバック
ルに係合する第2のバックルが設けられるとともにベビ
ーシートに引き出し可能に設けられた第2のベルトとを
備えることが望ましい。
【0011】また、前記胸ベルトは、一端がベビーシー
トの裏面に設けられた第1のバネにリングを介して固定
されるとともに他端に第1のバックルが設けられた第1
のベルトと、先端部に第1のバックルに係合する第2の
バックルが設けられるとともにベビーシートの裏面に設
けられた第2のバネにリングを介して固定される第2の
ベルトとを備え、第1のベルトおよび第2のベルトは、
ベビーシートに引き出し可能に設けられていることが望
ましい。また、前記胸ベルトは、第1のベルトのベビー
シートへの固定位置と第2のベルトのベビーシートから
引き出される引き出し位置との長さが170mm〜20
0mmに設定されていることが望ましい。さらに、前記
胸ベルトは、第1のベルトおよび第2のベルトのベビー
シートへの引き出し位置との長さが170mm〜200
mmに設定されていることが望ましい。
【0012】また、前記肩ベルトは、一端がベビーシー
トに固定されるとともに他端が第1のベルトに固定され
る第1の肩ベルトと、一端がベビーシートに固定される
とともに他端が第2のベルトに固定される第2の肩ベル
トとを備えていることが望ましい。
【0013】また、前記胸ベルトおよび/または肩ベル
トは、幅方向の両端部に沿って断面円形のカバーが設け
られており、また、幅方向の両端部が断面円形に形成さ
れ、この断面円形に形成された両端部に芯材が挿通され
ており、さらに、中空で断面楕円形の樹脂製のカバーに
挿通されていることが望ましい。
【0014】また、前記断面円形のカバー,前記芯材あ
るいは前記樹脂製のカバーは、所定の剛性を有すること
が望ましい。
【0015】上記構成によれば、乳幼児拘束ベルトを、
乳幼児の胸部分を拘束する胸ベルトと、この胸ベルトを
結合させるバックルと、乳幼児の両肩を拘束する肩ベル
トとから構成し、この胸ベルトを、ベビーシートの中央
部付近に比較的狭い間隔で設けられたベルト通し穴を通
してベビーシート上面に出るように設けることで、ベビ
ーシートのみを取り外すだけで、胸ベルトおよび肩ベル
トを設ける位置を容易に左右対称にすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明のいくつかの実施の形態を詳細に説明する。
【0017】<第1の実施の形態>図1および図2は、
本発明の第1の実施の形態による乳幼児拘束ベルトを示
す図であり、図1はその斜視図、図2はこの乳幼児拘束
ベルトで乳幼児を拘束している状態を示す断面図であ
る。図17〜図19と同一の内容には同一の符号を付し
たので重複する説明は省略するが、図1に示すように、
この乳幼児拘束ベルト1では、乳幼児の胸部分を拘束す
る胸ベルト1A,1Bと、この胸ベルト1A,1Bを結
合させるバックル11A,11Bと、乳幼児の両肩を拘
束する肩ベルト2A,2Bとから構成し、この胸ベルト
1A,1Bを、図2に示すように、ベビーシート50の
中央部付近に170mm〜200mmの比較的狭い間隔
で設けられたベルト通し穴3A,3Bを通してベビーシ
ート50の上面に出るように設けた点において、図17
〜図19に示した従来の乳幼児拘束ベルトと異なる。
【0018】以上の構成において、肩ベルト2A,2B
は、それぞれその一端が胸ベルト1A,1Bに縫製され
固定されており、それぞれの他端はベビーシート50に
固定されている。また、図から明らかなように、この乳
幼児拘束ベルト1は、長手方向の中央部より若干短手方
向に寄った位置に設けられている。この胸ベルト1A,
1Bが設けられる位置は、ベビーシート50の使用時に
乳幼児の胸に相当する位置であり、肩ベルト2A,2B
が設けられる位置は、ベビーシート50の使用時に乳幼
児の両肩に相当する位置である。
【0019】このような位置に胸ベルト1A,1Bを設
けることにより、乳幼児を胸部で拘束できるので、乳幼
児の寝返りや起き上がり等を防止することができる。ま
た、このような位置に肩ベルト2A,2Bを設けること
により、乳幼児の両肩部を拘束できるので、ベビーシー
ト使用時に乳幼児の蹴上がり、ずり上がり、あるいはず
り下がりを防止することができる。また、胸ベルト1
A,1Bにより乳幼児を胸部で拘束できるので、ウエス
ト位置で乳幼児を拘束するのと異なり、乳幼児のお尻を
持ち上げやすくなる。このため、おむつ交換時において
交換用おむつが胸ベルト1A,1Bに衝接することがな
く、おむつ交換作業を容易に行うことができる。
【0020】<第2の実施の形態>図3は、第2の実施
の形態による乳幼児拘束ベルトを示す図である。図1お
よび図2と同一の内容については同一の符号を付したの
で重複する説明は省略するが、本実施の形態において
は、胸ベルト1A,1Bおよび肩ベルト2A,2Bのベ
ルトの幅方向の両端部に沿って断面円形のカバー30を
設けた点において、図1に示す第1の実施の形態のもの
と異なる。
【0021】このように、ベルトの幅方向の両端部に沿
って断面円形のカバー30を設けることにより、胸ベル
ト1A,1Bおよび肩ベルト2A,2Bの幅方向の両端
部が丸みを帯びることとなる。このため、これらのベル
トの両端部が乳幼児の身体に触れたとしても、そのこと
に起因する怪我等の発生を防止することができる。
【0022】なお、断面円形のカバー30を胸ベルト1
A,1Bおよび肩ベルト2A,2Bに設ける以外に、例
えば、図4(a)に示すように、ベルトの両端部に芯材
41を形成して、両端部が断面円形になるようにしても
良く、また、図4(b)に示すように、中空で断面楕円
形の樹脂製のカバー42に胸ベルト1A,1Bおよび肩
ベルト2A,2Bを挿通させるようにしても良い。図4
(a)に示す例では、図3に示した例と同様の効果が得
られ、図4(b)に示す例では、図3に示した例と同様
の効果に加え、全体的に丸みを帯びているので凹凸感が
なく乳幼児の皮膚にもやさしくはたらく。
【0023】また、図3におけるカバー30、図4
(a)における芯材41、および、図4(b)における
樹脂製のカバー42に所定の剛性を持たせることによ
り、乳幼児拘束ベルト1を使用したときにバックル11
A,11Bの締結部付近で乳幼児の身体に沿ってできる
立体的な形状を、乳幼児拘束ベルト1を使用しないとき
でも維持させるようにしても良い。そのようにした場
合、この乳幼児拘束ベルト1を装着せずにおむつの交換
作業を行おうとすると、この乳幼児拘束ベルト1が立体
形状を維持しているため、おむつの交換作業の邪魔にな
り、保護者は乳幼児をベビーシート50に適切に寝かせ
ることができない。このため、保護者はどうしても乳幼
児拘束ベルト1を装着せざるを得なくなる。その結果、
この乳幼児拘束ベルト1の装着率が高まり、ベルト未装
着のままでおむつを交換するといった誤使用がなくな
り、その誤使用に起因する事故を防止することができ
る。
【0024】<第3の実施の形態>図5(a),(b)
および図6は、第3の実施の形態による乳幼児拘束ベル
トを示す図である。例えば、方形の室内のコーナーに乳
幼児用ベッドを設けようとする場合に、図5(a)に示
すように、乳幼児Xの左側面側と頭部側に壁面200,
300が来るように設ける必要がある。このようにする
ことにより、保護者Zは乳幼児の足元側に立っておむつ
交換作業を容易に行うことができる。また、おむつを交
換するための空間が比較的狭い場合は空間の有効利用に
もつながる。しかし、例えば、図5(b)に示すように
設置スペース等何らかの事情で、乳幼児用ベッドを乳幼
児Xの左側面側と足元側の壁面200,400に取り付
けざるを得ない場合がある。
【0025】このような場所に乳幼児用ベッドを取り付
けると、図に示すように、保護者Zは乳幼児Xの足元側
に立っておむつ交換作業を行うことができず、不自然な
状態でおむつ交換の作業を行わなければならなくなる。
そうしないためには、胸ベルト1A,1Bおよび肩ベル
ト2A,2Bを設ける位置を左右対称にする必要があ
る。そのためには、ベッド本体100(図示せず)から
ベビーシート50を一旦取り外して左右を逆にした上
で、再度、ベッド本体100にベビーシート50を取り
付けるようにすればよい。
【0026】しかし、図18の説明で言及したように、
ベルトはその一端がベビーシート50の下方に延び、ベ
ッド本体100に取り付けられたリング110を介して
ベッド本体100に設けられたベルト長さ調整バネ12
0に接続されているため、ベッド本体100からベビー
シート50を一旦取り外して左右を逆にした上で、再
度、ベッド本体100にベビーシート50を取り付ける
ようにするためには、ベビーシート50のみならず、ベ
ルト長さ調整バネ120、リング110をも一旦取り外
し、再度、これらをベッド本体100に取り付けなけれ
ばならない。従って、取り付け作業が煩雑となってしま
う。
【0027】このため、図6に示すように、ベビーシー
ト50の裏面にベルト長さ調整バネ120A,120B
およびリング110を取り付け、胸ベルト1A,1Bを
それぞれリング110を介してベルト長さ調整バネ12
0A,120Bに固定するようにする。こうすることに
より、ベルト長さ調整バネ120A,120Bおよびリ
ング110を取り外すことなく、ベビーシート50のみ
を取り外すだけで、胸ベルト1A,1Bおよび肩ベルト
2A,2Bを設ける位置を容易に左右対称にすることが
できる。このため、取り付け作業を容易に行うことがで
きる。
【0028】<第4の実施の形態>図7は、第4の実施
の形態による乳幼児拘束ベルトを示す図である。図1〜
図6においては、胸ベルト1A,1B、肩ベルト2A,
2Bおよびバックル11A,11Bによって乳幼児拘束
ベルトを構成するようにしているが、図7に示すよう
に、胸ベルト1A,1Bとバックル11A,11Bのみ
で乳幼児拘束ベルト1を構成するようにしても良い。こ
の場合、胸ベルト1A,1Bのベルト幅を広く形成し、
乳幼児に当接する側のベルト面に、例えば、滑り止め部
材(図示せず)を設けるようにする。このように構成す
れば、胸ベルト1A,1Bの乳幼児への面圧が高くな
り、また、滑り止め部材により、乳幼児の蹴上がりやず
り上がり、あるいはずり下がりを防止することができ
る。
【0029】<ベビーシートの他の例>図8〜図16
は、本実施の形態による乳幼児用ベッドに用いられるベ
ビーシートの他の例を示す図である。図8(a)に示し
たベビーシートは、ベビーシート50に、すり鉢状に湾
曲した窪み500を形成し、乳幼児を寝かせた場合に乳
幼児の足部が位置する側に開口部510を設け、更に、
この窪み500の部分の長手方向の一端から他端にかけ
て傾斜520を設けるようにしたものである。なお、図
8(b)は、図8(a)のA−A線断面図である。ここ
で、窪み500を設けたのは、前述した通り、おむつ交
換中における乳幼児の寝返り等を防止させるためであ
り、開口部510を設けたのは、乳幼児を寝かせる方向
を限定させる、即ち、開口部510と反対の方向に乳幼
児の頭が来るように限定させるためである。一方、窪み
500の部分に傾斜520を設けるようにしたのは、例
えば、このような乳幼児ベッドは化粧室やトイレ等公共
性のある場所に設置される例が多いが、その中でも、特
に、公共性の高いトイレや屋外の独立した建屋で設置さ
れているトイレ等では、清掃時に床や壁等に直接水をか
けて清掃する場合がある。このようなところでは、清掃
時にベビーシート50上に水がかかることがあり、利用
者がおむつを交換しようと思っても、ベビーシート50
が濡れていておむつ交換ができなくなってしまう。この
ため、窪み500の部分に傾斜520を設けるようにし
て水はけを良くし、清掃後でも直ちにおむつ交換ができ
るようにしたものである。また、この傾斜520を設け
ることにより、濡れたままでしておくことによる雑菌の
繁殖を押えることができる。
【0030】図9(a)に示したベビーシート50は、
更に、乳幼児を寝かせた場合に乳幼児の頭部が位置する
側にも開口部530を設けるようにしたものである。な
お、図9(b)は、図9(a)のB−B線断面図であ
る。この場合でも、図8(a),(b)に示したベビー
シートと同様な効果を得ることができる。
【0031】図10(a),(b)に示したベビーシー
トは、図8(a)および図9(a)に示したベビーシー
ト50の開口部510側に半楕円形状の突起710を設
けるようにしたものである。このように半楕円形状の突
起710を設けることにより、図8(a)および図9
(a)に示したベビーシート50より更に乳幼児を寝か
せる方向を限定させる効果が得られる。即ち、この突起
710のある側に乳幼児の足部がくるように乳幼児を寝
かせると問題はないが、乳幼児を逆向きにしてここに頭
部がくるように寝かせると、頭部の下にこの突起710
がくるので頭部が安定せず、かえって邪魔になり、乳幼
児がむずがるなどおむつ交換作業がしずらくなる。この
ため、使用者は、必ず突起710が設けられた側に乳幼
児の足部がくるように寝かせなければならない。このた
め、誤使用からくる乳幼児の落下等の危険性を防止する
ことができる。加えて、図8〜図9の説明で述べた効果
も得られる。
【0032】図11に示したベビーシートは、図10
(a)に示したベビーシート50の使用時において乳幼
児の腰がくる位置に所定の膨らみ720を設けたもので
ある。なお、図12(a)は図10におけるC−C線断
面図、図12(b)は図10におけるD−D線断面図で
ある。このように、乳幼児の腰がくる位置に所定の膨ら
み720を設けることにより、乳幼児が寝返りをしよう
としたときにこの膨らみ720が乳幼児の腰にあたるた
め、乳幼児が寝返りしにくくなる。また、これにより、
乳幼児の腰が安定し、おむつ交換作業がしやすくなる。
加えて、図8〜図10の説明で述べた効果も得られる。
【0033】図13に示したベビーシートは、ベビーシ
ート50に形成する窪み800を湾曲状にではなく、高
低差をつけて形成するとともにベビーシート50の使用
時において乳幼児の腰がくる位置に前述した膨らみ72
0を設けるようにしたものである。この場合でも、図1
1に示したベビーシートと同様な効果を得ることができ
る。加えて、図8〜図10の説明で述べた効果も得られ
る。
【0034】図14に示したベビーシートは、ベビーシ
ート50の乳幼児を寝かせる面に方向性を持たせた絵9
00を描いたものである。図では、図10(a)に示し
たベビーシート50に絵900を描いたものを示してい
るが、図10(a)のベビーシート50に限定するもの
ではなく、図8〜図12に示したいずれのベビーシート
であっても良い。このように、乳幼児を寝かせる面に絵
900を描くことにより、乳幼児を寝かせる方向を限定
させることができる。なお、ここに描かれる絵900
は、子供の絵や動物の絵であってもよい。
【0035】図15に示したベビーシートは、図13に
示したベビーシートのうち、突起710を設けず、ま
た、乳幼児の腰がくる位置に設ける膨らみ720を、図
13に示したベビーシートと比較してより大きくかつよ
り曲線を持たせるようにしたものである。この場合で
も、図13に示したベビーシートと同様な効果を得るこ
とができる。加えて、図8〜図10の説明で述べた効果
も得られる。
【0036】図16に示したベビーシートは、図9
(a)に示したベビーシートのうち、乳幼児を寝かせた
場合に乳幼児の頭部が位置する側に設けられる開口部5
30の幅を図9(a)に示したベビーシートと比較して
より広く形成したものである。この場合でも、図8およ
び図9に示したベビーシートと同様な効果も得られる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の乳幼児拘
束ベルトによると、乳幼児を胸部と両肩部で拘束でき、
その結果、乳幼児の寝返りや起き上がり、蹴上がり、ず
り上がり、あるいは、ずり下がりを防止することができ
る。また、乳幼児を胸部で拘束できるので、乳幼児のお
尻を持ち上げやすくなり、おむつ交換作業を容易に行う
ことができる。
【0038】前記胸ベルトを幅広に形成し、乳幼児を拘
束したときに乳幼児に当接する箇所に滑り止め部材を設
けていると、乳幼児の寝返りや起き上がり、蹴上がり、
ずり上がり、あるいは、ずり下がり防止が一層向上す
る。また、乳幼児を胸部で拘束できるので、乳幼児のお
尻を持ち上げやすくなり、おむつ交換作業を容易に行う
ことができる。
【0039】また、前記胸ベルトおよび/または肩ベル
トの幅方向の両端部に沿って断面円形のカバーを設けた
り、幅方向の両端部を断面円形に形成し該断面円形に形
成された両端部に芯材が挿通したり、胸ベルトおよび/
または肩ベルトを中空で断面楕円形の樹脂製のカバーに
挿通するよう構成すると、胸ベルトおよび/または肩ベ
ルトの幅方向の両端部が丸みを帯びる。このため、これ
らのベルトの両端部が乳幼児の身体に触れたとしても、
そのことに起因する怪我等の発生を防止することができ
る。
【0040】また、これらの断面円形のカバー,芯材あ
るいは樹脂製のカバーは、所定の剛性を有するため、こ
の乳幼児拘束ベルトが立体形状を維持する。このため、
保護者はどうしても乳幼児拘束ベルトを装着せざるを得
なくなり、この乳幼児拘束ベルト1の装着率が高まると
ともに、ベルト未装着のままでおむつを交換するといっ
た誤使用がなくなり、その誤使用に起因する事故を防止
することができる。
【0041】さらに、胸ベルトを第1のベルトと第2の
ベルトで構成するとともに、ベビーシートに引き出し可
能に設けた場合、ベビーシートのみを取り外すだけで、
胸ベルトおよび肩ベルトを設ける位置を容易に左右対称
にすることができる。このため、取り付け作業を容易に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による乳幼児拘束ベ
ルトを示す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態による乳幼児拘束ベルトで乳
幼児を拘束している状態を示す断面図である。
【図3】第2の実施の形態による乳幼児拘束ベルトを示
す図であり、ベルトの幅方向の両端部に沿って断面円形
のカバーを設けたことを説明する斜視図である。
【図4】第2の実施の形態による乳幼児拘束ベルトを示
す図であり、(a)はベルトの両端部に芯材を形成し
て、両端部を断面円形になるようにしたことを説明する
斜視図、(b)は中空で断面楕円形の樹脂製のカバーに
胸ベルトおよび肩ベルトを挿通させた状態を説明する斜
視図である。
【図5】第3の実施の形態による乳幼児拘束ベルトを示
す概略平面図であり、(a)に示した乳幼児用ベッドを
(b)の位置に取り付けた場合の不都合を説明するため
の図である。
【図6】第3の実施の形態による乳幼児拘束ベルトを示
す図であり、図5の不都合を解決するために、ベビーシ
ート裏面にバネ,リングを取り付けこれに胸ベルトを固
定した状態を示す概略平面図である。
【図7】第4の実施の形態による乳幼児拘束ベルトを示
す斜視図である。
【図8】各実施の形態による乳幼児拘束ベルトに用いら
れるベビーシート本体の他の例を示し、(a)は斜視
図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図9】各実施の形態による乳幼児拘束ベルトに用いら
れるベビーシート本体の他の例を示し、(a)は斜視
図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図10】各実施の形態による乳幼児拘束ベルトに用い
られるベビーシート本体の他の例を示す斜視図である。
【図11】各実施の形態による乳幼児拘束ベルトに用い
られるベビーシート本体の他の例を示す斜視図である。
【図12】図11に示したベビーシート本体の断面図で
あり、(a)は図11のC−C線断面図、(b)は図1
1のD−D線断面図である。
【図13】各実施の形態による乳幼児拘束ベルトに用い
られるベビーシート本体の他の例を示す斜視図である。
【図14】各実施の形態による乳幼児拘束ベルトに用い
られるベビーシート本体の他の例を示す斜視図である。
【図15】各実施の形態による乳幼児拘束ベルトに用い
られるベビーシート本体の他の例を示す斜視図である。
【図16】各実施の形態による乳幼児拘束ベルトに用い
られるベビーシート本体の他の例を示す斜視図である。
【図17】従来の乳幼児拘束ベルトを示す斜視図であ
る。
【図18】図17に示した乳幼児拘束ベルトとベビーシ
ートとベビーシート本体の構造を説明するための図であ
る。
【図19】図17の乳幼児拘束ベルトによって乳幼児を
拘束した場合の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
1 乳幼児拘束ベルト 1A,1B 胸ベルト 2A,2B 肩ベルト 3A,3B ベルト通し穴 11A,11B バックル 30 カバー 41 芯材 42 樹脂製のカバー 50 ベビーシート 100 ベビーシート本体 200,300,400 壁面 X 乳幼児 Z 保護者 110 リング 120A,120B ベルト長さ調整バネ
フロントページの続き (72)発明者 依田 洋光 東京都台東区元浅草2−6−7 コンビチ ャチャ株式会社内 (72)発明者 矢澤 昇 東京都台東区元浅草2−6−7 コンビチ ャチャ株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳幼児を所定形状のベビーシートに寝か
    せた状態で拘束するベルトを有する乳幼児拘束ベルトで
    あって、 前記ベルトは、乳幼児を前記ベビーシートに寝かせた際
    に、乳幼児の胸部に相当する位置に設けられ乳幼児の胸
    部を拘束する胸ベルトと、乳幼児の両肩部に相当する位
    置に設けられ乳幼児の両肩部を拘束する肩ベルトとから
    構成されることを特徴とする乳幼児拘束ベルト。
  2. 【請求項2】 乳幼児を所定形状のベビーシートに寝か
    せた状態で拘束するベルトを有する乳幼児拘束ベルトで
    あって、 前記ベルトは、乳幼児を前記ベビーシートに寝かせた際
    に、乳幼児の胸部に相当する位置に設けられて乳幼児の
    胸部を拘束する胸ベルトであり、この胸ベルトは、幅広
    に形成され、乳幼児を拘束したときに乳幼児に当接する
    箇所に滑り止め部材が設けられていることを特徴とする
    乳幼児拘束ベルト。
  3. 【請求項3】 前記胸ベルトは、一端が前記ベビーシー
    トに固定されるとともに他端に第1のバックルが設けら
    れた第1のベルトと、先端部に前記第1のバックルに係
    合する第2のバックルが設けられるとともに前記ベビー
    シートに引き出し可能に設けられた第2のベルトとを備
    えたことを特徴とする、請求項1または2に記載の乳幼
    児拘束ベルト。
  4. 【請求項4】 前記胸ベルトは、一端が前記ベビーシー
    トの裏面に設けられた第1のバネにリングを介して固定
    されるとともに他端に第1のバックルが設けられた第1
    のベルトと、先端部に前記第1のバックルに係合する第
    2のバックルが設けられるとともに前記ベビーシートの
    裏面に設けられた第2のバネに前記リングを介して固定
    される第2のベルトとを備え、前記第1のベルトおよび
    前記第2のベルトは、前記ベビーシートに引き出し可能
    に設けられていることを特徴とする、請求項1または2
    に記載の乳幼児拘束ベルト。
  5. 【請求項5】 前記胸ベルトは、前記第1のベルトの前
    記ベビーシートへの固定位置と前記第2のベルトの前記
    ベビーシートから引き出される引き出し位置との長さが
    170mm〜200mmに設定されていることを特徴と
    する、請求項1、2または3に記載の乳幼児拘束ベル
    ト。
  6. 【請求項6】 前記胸ベルトは、前記第1のベルトおよ
    び前記第2のベルトの前記ベビーシートへの引き出し位
    置との長さが170mm〜200mmに設定されている
    ことを特徴とする請求項1、2または4に記載の乳幼児
    拘束ベルト。
  7. 【請求項7】 前記肩ベルトは、一端が前記ベビーシー
    トに固定されるとともに他端が前記第1のベルトに固定
    される第1の肩ベルトと、一端が前記ベビーシートに固
    定されるとともに他端が前記第2のベルトに固定される
    第2の肩ベルトとを備えたことを特徴とする、請求項1
    に記載の乳幼児拘束ベルト。
  8. 【請求項8】 前記胸ベルトおよび/または肩ベルト
    は、幅方向の両端部に沿って断面円形のカバーが設けら
    れていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1
    項に記載の乳幼児拘束ベルト。
  9. 【請求項9】 前記胸ベルトおよび/または肩ベルト
    は、幅方向の両端部が断面円形に形成され、該断面円形
    に形成された両端部に芯材が挿通されていることを特徴
    とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の乳幼児拘
    束ベルト。
  10. 【請求項10】 前記胸ベルトおよび/または肩ベルト
    は、中空で断面楕円形の樹脂製のカバーに挿通されてい
    ることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記
    載の乳幼児拘束ベルト。
  11. 【請求項11】 前記断面円形のカバー,前記芯材ある
    いは前記樹脂製のカバーは、所定の剛性を有することを
    特徴とする、請求項8〜10のいずれか1項に記載の乳
    幼児拘束ベルト。
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