JP2003052261A - 動物の排泄物処理材及びその製造方法 - Google Patents

動物の排泄物処理材及びその製造方法

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JP2003052261A JP2002129339A JP2002129339A JP2003052261A JP 2003052261 A JP2003052261 A JP 2003052261A JP 2002129339 A JP2002129339 A JP 2002129339A JP 2002129339 A JP2002129339 A JP 2002129339A JP 2003052261 A JP2003052261 A JP 2003052261A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 動物が排泄した尿の吸収及び保水性が良く、
排泄物を包み込んで塊状化して、取り出しやすく、また
焼却でき、しかも、廃物のヒノキチオールを含有する木
粉を有効に利用でき、さらにヒノキチオールを含有する
木粉の本来の色以外の色にも着色可能であり、使用場所
に応じて適宜の色彩のものを選ぶことができる動物の粉
状の排泄物処理材を提供する。 【構成】 動物の粉状の排泄物処理材は、ヒノキチオー
ルを含有する木粉を主として含有し、これに配合物質及
び又は殺菌作用を有する物質を配合して造粒して、1ミ
リメートル以上の粒径を有する粒子に形成された造粒物
又はこの造粒物の表面を着色材料物質で着色した造粒物
をり、該造粒物は、1ミリメートル以上の粒径を有する
ことを特徴とする動物の排泄物処理材であり、少なくと
も一部表面を適宜着色物質により着色されて、木粉及び
配合物質の本来の色以外の色に着色されている動物の排
泄物処理材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動物、特に猫科及び犬
科動物並びにその他愛玩動物等の動物の粒状の排泄物処
理材及びその製造方法に関し、特に、製材所などからで
る木粉の有効利用を図る、動物、特に猫科及び犬科動物
並びにその他愛玩動物等の動物の粒状の排泄物処理材及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】家畜、愛玩動物等の動物の排泄物処理
材、特に屋内での排泄物処理材としては、砂、ベントナ
イト、ゼオライト、製紙用パルプ、パルプスラッジなど
を小塊状に成形して使用されている。この種の愛玩動物
の排泄物処理材は、例えば室内で使用されるところか
ら、清潔で、衛生的であることが望まれ、使用後、清潔
さ及び衛生上の点から、廃棄処理され易いのが望まれ
る。しかし、砂、ゼオライト、ベントナイトなどの無機
物の場合は、使用時、砕けて埃となり易く、また、使用
後放置する間に汚臭を発生しても、非可燃物であるため
焼却処理を行うことができず、また下水等に流すことも
できない。そこで、消臭効果が低く、価格が高いが、吸
水能に優れ、可燃物であるところから、製紙用パルプ及
び紙粉の小塊状成形物が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】木粉は製材所などか
ら、製材の過程で発生し、その量は膨大な量に上ってお
り、その多くが、産業廃棄物として捨てられており、そ
の扱いが製材産業の課題の一となっている。本発明は、
木粉、殊にヒノキチオールを成分として含有する木粉
が、保水機能を有する点に着目したもので、従来の動物
排泄物処理材の問題点と木粉の産業廃棄物として問題点
を解決することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、動物が排泄し
た尿の吸収及び保水性が良く、排泄物に接して塊状化で
き、また焼却でき、産業廃棄物の木粉を有効に利用でき
る動物の排泄物処理材を提供することを目的としてい
る。即ち、本発明は、ヒノキチオールを含有する木粉を
主として含有し、さらに、前記ヒノキチオールを含有す
る木粉より少ない量の配合物質を含有し、1ミリメート
ル以上の粒径を有している乾燥造粒物であることを特徴
とする動物の排泄物処理材にあり、また本発明は、ヒノ
キチオールを含有する木粉を主として含有し、さらに配
合物質及び殺菌作用を有する物質を含有し、1ミリメー
トル以上の粒径を有している乾燥造粒物であることを特
徴とする動物の排泄物処理材にある。
【0005】さらに本発明は、ヒノキチオールを含有す
る木粉を主として含有し、さらに、前記ヒノキチオール
を含有する木粉より少ない量の配合物質を含有して形成
されている1ミリメートル以上の粒径の粒子を有し、該
粒子の表面の少なくとも一部が着色物質により着色され
ている乾燥造粒物であることを特徴とする動物の排泄物
処理材にあり、さらにまた本発明は、ヒノキチオールを
含有する木粉を主として含有し、さらに、前記ヒノキチ
オールを含有する木粉より少ない量の配合物質及び殺菌
作用を有する物質を含有して形成されている1ミリメー
トル以上の粒径の粒子を有し、該粒子の表面の少なくと
も一部が着色物質により着色されている乾燥造粒物であ
ることを特徴とする動物の排泄物処理材にある。
【0006】また、本発明は、ヒノキチオールを含有す
る木粉に、前記木粉より少ない量の配合物質を配合して
造粒し、前記木粉配合物の造粒物を形成しせ、乾燥する
ことを特徴とする動物の排泄物処理材の製造方法にあ
り、さらに本発明は、ヒノキチオールを含有する木粉
に、前記木粉より少ない量の配合物質及び殺菌作用を有
する物質を配合して造粒し、前記木粉配合物の造粒物を
形成し、乾燥することを特徴とする動物の排泄物処理材
の製造方法にあり、さらにまた本発明は、ヒノキチオー
ルを含有する木粉に、前記木粉より少ない量の配合物質
又は配合物質及び殺菌作用を有する物質を配合して造粒
して、前記木粉配合物の造粒物を形成し、形成された木
粉配合物の造粒物を乾燥することを特徴とする動物の排
泄物処理材の製造方法にある。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、木粉は、製材所
等から得られるもので、針葉樹及び広葉樹の何れの木粉
も使用できる。本発明において、動物の排泄物処理材に
使用される木粉は、保存時の黴の発生を避けるために、
ヒノキチオールを木粉の成分として含有するものから選
択されるのが好ましい。ヒノキチオールはヒノキ科の木
材に含まれているので、ヒノキ科の木材のおが屑を使用
するのが好ましい。このような、ヒノキ科の木材として
は、例えば、アスナロ属ではアスナロ、ヒノキアスナロ
(ひば)があり、ネズミサシ属の木材としては、イブ
キ、ハイネズミがあり、クロベ属の木材としては、クロ
ベ(ネズコ)、ウエスタンレッドシーダーがあり、また
インセンスシーダ属では、インセンスシーダーがあり、
ヒノキ属としてタイワンヒノキがある。
【0008】本発明において、木粉としては、ヒノキチ
オールを採取した採取滓の木粉をも使用することができ
る。このような木粉を使用する場合には、殺菌作用を有
する物質を木粉に配合して、このような木粉の排泄物処
理材を長期に亙って保存するときに、排泄物処理材に黴
などの発生を避けるようにするのが好ましい。このよう
な殺菌作用を有する物質としては、殺菌剤、防黴剤又は
防腐剤があり、例えば、安息香酸若しくはその塩、ソル
ビン酸若しくはその塩、プロピオン酸カルシウム、次亜
塩素酸ナトリウム又は食塩或いはこれら2種以上の混合
物を使用することができる。本発明において、木粉を含
む造粒物の表面は、該木粉の本来有する色を呈してお
り、造粒物をその侭、排泄物処理材として使用できる
が、特別に着色物質により着色して、木粉造粒物の表面
本来の色彩を隠して、周囲の排泄物処理材とすることが
できる。
【0009】本発明において、排泄物処理材は、乾燥状
態で使用されるので、排泄物処理材とされる木粉の造粒
物は乾燥状態で保存される。このように乾燥状態にする
と、排泄物処理材としての使用時に、動物に乾燥したさ
らさらした感触を与え、また排泄物処理材の長期保存に
あたって黴等を生じることがない。そこで、本発明にお
いては、着色された木粉の造粒物は、好ましくは含有水
分が10重量%以下、さらに好ましくは5重量%以下に
なるまで乾燥して、動物の排泄物処理材とされる。本発
明において、着色された木粉の造粒物は、その侭、排泄
物処理材として使用することができるが、この場合、埃
となるのを避けるために、例えば1mmより小さい粒径
の細かい粉状部分を分離しておくのが好ましい。
【0010】本発明において、排泄物処理材を使用雰囲
気に調和させる目的で、木粉造粒物は着色物質により着
色される。本発明において、着色物質は、顔料及び染料
を使用することができる。このような顔料及び染料に
は、例えば、白色のものとして、炭酸カルシウム、酸化
チタン及び合成パールがあり、青色の顔料及び染料とし
ては、シアニンブルー、アゾブルー及びパテントブルー
があり、緑色の顔料及び染料としては、シアニングリー
ン及びエメラルドグリーンがあり、黄色の顔料及び染料
としては、アゾイエロー、アシッドイエロー及びハンサ
イエローがある。
【0011】本発明において、排泄物処理材には、木粉
の吸水性、脱臭性等を補うために、配合物質を配合する
ことができる。このような配合物質としては、水溶性又
は水分散性の配合物質として、コーヒー液抽出残渣、茶
殻、紙粉、製紙用パルプ、製紙スラッジ、チャコールフ
ィルターパルプスラッジ、パルプスラッジ、ポリビニル
アルコール(PVA)、小麦粉、澱粉、コーンスター
チ、高吸水性樹脂、カルボキシメチルセルロース(CM
C)、アルギン酸ナトリウム、プルラン、カゼイン又は
ゼラチンなどがあり、これらは、単独で使用されるか、
又はこれら2種以上を混合して使用される。また、アル
コール溶解性の配合物質としては、ヒドロキシエチルセ
ルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース
(HPC)又はポリビニルピロリドン(PVP)などが
あり、この場合も同様に、単独で使用されるか、又はこ
れら2種以上を混合して使用される。
【0012】しかし、排泄物処理材が、尿に触れた部分
を容易に取り出し易くさせるように、木粉に配合する配
合物質として、尿に触れて粉体粒子相互を接着させて、
容易に塊状物とするような接着機能を有するものを選択
するのが好ましい。このような配合物質には、紙粉、製
紙用パルプ、製紙スラッジ、ポリビニルアルコール(P
VA)、小麦粉、澱粉、コーンスターチ、孤高吸水性樹
脂、カルボキシメチルセルロース(CMC)、アルギン
酸ナトリウム、プルラン、カゼイン又はゼラチンなどが
ある。
【0013】また本発明の排泄物処理材において、吸水
能及び保水機能を高めるために、粉状の高吸水性樹脂を
配合するのが好ましい。本発明において配合される高吸
水性樹脂は、自重の数十倍から二千倍程度の水を吸収し
ても、形を保持できる樹脂であり、例えば、ビニルエス
テルとエチレン系不飽和カルボン酸又はその誘導体との
共重合体鹸化物、澱粉とアクリル酸のグラフト重合体、
ポリアクリル酸の架橋物、ビニルアルコールとアクリル
酸の共重合体、ポリアクリロニトリルの部分加水分解
物、カルボキシメチルセルロースの架橋物、ポリエチレ
ングリコールの架橋物、キトサンの塩又はプルランのゲ
ルなどがあり、これらは、木粉に、単独で又は2種以上
の混合物として配合することができる。
【0014】本発明の動物の排泄物処理材は、木粉に、
粉状の配合物質を40重量%以下の量で、好ましくは1
0重量%以下の量で混合することができる。この場合、
配合物質は、木粉に直接、又は木粉の造粒物に加えるこ
とができる。またの造粒時に、造粒物粒子に付着させる
ようにしてもよい。
【0015】本発明において、排泄物処理材を排泄物指
示薬として兼用することができる。この場合には、着色
物質及び配合物質の色彩を例えば白一色に揃えると、そ
の指示薬の発色の確認が容易となり、適宜の排泄物検査
用指示薬を配合して、動物の排泄物による検診を簡単に
行うことができることとなり好ましい。本発明において
使用される動物用の尿検査用指示薬は、従来の動物用の
尿検査用指示薬と同様に、人の尿検査用指示薬、即ち尿
pH指示薬、尿蛋白指示薬、尿糖指示薬、尿ヘモグロビ
ン指示薬及びその他の人の尿検査用指示薬を使用するこ
とができる。
【0016】本発明において、このような尿検査用の指
示薬を配合するなどのために、木粉の造粒乾燥粒子の表
面を白色に着色する場合、指示薬が添加され又は添加さ
れない白色乃至略白色の配合物質を木粉に配合すること
ができる。この場合、白色乃至略白色の配合物質を、上
記の白色の顔料及び染料に代えて使用することができ
る。したがって、例えば上に列記の、例えば、ベントナ
イト、ゼオライト、炭酸カルシウム及び石膏等の鉱物質
の白色配合物質、並びに小麦粉、紙粉、製紙用パルプ
粉、製紙スラッジ及びCMC等の白色配合物質を、木粉
粒子の表面の白色着色用物質として、使用することがで
きる。尿pH指示薬の場合は、使用される着色物質及び
配合物質はpHに影響を与えないものとされる。例えば
紙粉、チタン白等が使用される。
【0017】また、本発明において、木粉の造粒乾燥物
は、それ自体脱臭能を有していないので、動物が排泄し
た尿等が分解して汚臭となるのを極力避けるために、本
発明の動物の排泄物処理材には、補助脱臭剤として、1
0重量%以下の量で、吸着能を有する白色粉状のベント
ナイト、ゼオライト等、焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽
出残渣、即ちコーヒー粕及び/又はチャコールフィルタ
ーパルプスラッジを配合することができる。これらは造
粒物中に配合されるのが好ましい。しかし、コーヒー液
抽出残渣、即ちコーヒー粕は、コーヒー飲料製造におけ
る浸出乃至抽出粕として生じるが産業廃棄物であり、ま
たチャコールフィルターパルプスラッジはフィルタ付き
タバコ製造過程でフィルタ屑として生じる産業廃棄物で
ある。このようにコーヒー液抽出残渣及び/又はチャコ
ールフィルターパルプスラッジは、木粉と同様に産業廃
棄物であるが、コーヒー液抽出残渣は脱臭機能を有し、
またチャコールフィルターパルプスラッジは、脱臭機能
及び吸水機能を有するので、これらの機能を木粉の吸水
機能と共に活用するために、本発明においては、木粉と
共に、動物の排泄物処理材の主たる成分として、10重
量%以上の量で使用することができる。
【0018】本発明において、使用時の排泄物処理材の
粉化を避けるために、木粉に、接着機能を有する配合物
質を配合するのが好ましい。このような配合物質には、
水溶性又は水分散性の配合物質として、紙粉、製紙用パ
ルプ、製紙スラッジ、パルプスラッジ、ポリビニルアル
コール(PVA)、小麦粉、澱粉、コーンスターチ、高
吸水性樹脂、カルボキシメチルセルロース(CMC)、
プルラン又はゼラチンなどがあり、これらは、単独で又
はこれら2種以上を混合して使用することができる。ま
た、アルコール溶解性の配合物質としては、ヒドロキシ
エチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセル
ロース(HPC)又はポリビニルピロリドン或(PV
P)などがあり、この場合も同様に、単独で又はこれら
2種以上を混合して使用することができる。
【0019】本発明において、排泄物処理材は、木粉等
の微細な粉塵の存在を極力避けるために、例えば1mm
以上の粒径の造粒物に造粒されるのが好ましいが、3m
m以上の粒径の粒子に造粒すると、例えば動物のトイレ
用の箱から室内に散り難くなり、仮令散ったとしても、
粒子を拾い集めるのが容易であり、室内の衛生を保つ上
で好ましい。しかし、これらの場合、1mm以下の粒子
の存在や、3mm以下の粒子の存在を完全に排斥するも
のではない。造粒物は、球状、柱状、粒状、顆粒状等各
種形状に形成することができる。
【0020】本発明において、木粉は、造粒装置により
造粒される。造粒装置としては、従来周知の、押出し造
粒装置を使用することができる。しかし、この他に、パ
ン型、ドラム型及び流動層型の各種造粒装置を使用する
ことができる。これらの造粒装置において、造粒成形さ
れた造粒物の表面への白色粉末等の付着は、造粒物が形
成されたところで、造粒物表面に、例えば白色粉末を直
接接触させて付着させたり、又は白色粉末を溶液又は懸
濁液にして、噴霧等により付着させることによって行う
ことができる。
【0021】本発明においては、このように木粉造粒物
は製造されるが、この造粒過程で、又は造粒後に、更に
木粉造粒粒子の安定を図るために、接着能、吸水能を有
する配合物質、例えば高吸水性樹脂、殺菌作用を有する
配合物質をまぶすなどして、造粒物の表面にこれら配合
物質を付着させ、その後乾燥することにより、付着物
が、造粒粒子の表面から容易に剥落しないようにするの
が好ましい。
【0022】
【作用】本発明において、動物の排泄物処理材は、木粉
を含む造粒物表面が着色物質で着色されているので、木
粉の特有の色は隠されて、排泄物処理材の使用時におけ
る、例えば室内の調度との調和、衛生感、使用者の好み
及び色彩雰囲気等に応じた着色物とすることが可能な
り、動物の排泄物処理材の多色化を可能にすることがで
きる。本発明において、動物の排泄物処理材は、木粉配
合物の造粒物表面が接着性物質で被覆されているので、
表面に付着した排泄物を、処理材により容易に包むこと
ができ、排泄物の汚臭等は、木粉に吸着されて周囲に放
散されることはない。
【0023】しかも、本発明において、木粉は、それ自
体、吸水性及び保水性を有するが、それに吸水性及び/
又は脱臭性を有する配合物質が配合されているので、動
物の排泄物処理材として使用することができる。したが
って、本発明の動物の排泄物処理材は、動物の排泄した
尿の吸収性及び消臭性が良好である。さらに、本発明の
排泄物処理材は、特に着色物質で着色してあるので、尿
検査用指示薬を配合しても、その発色を際立たせること
が容易であり、動物の排泄した尿の色を検査して、動物
の健康状態を監視することが容易となる。
【0024】本発明において、ポバール及び/又は小麦
粉が混合されている場合には、動物の排泄物に付着し
て、排泄物を塊状に包み込むこととなり、後始末が簡単
かつ容易である。また、動物の排泄処理材中に補助脱臭
剤及び/又は高吸水性樹脂が混合されている場合には、
排泄物処理材として更に優れた脱臭性並びに吸水性及び
保水性を発揮する。本発明は、従来、廃物とされて、そ
の処理が問題とされていた木粉、チャコールフィルター
パルプスラッジ、茶殻、コーヒー液抽出残渣、紙粉等の
可燃性の産業廃物を、動物の排泄物処理材として有効に
利用するものであり、しかも、主たる量を可燃物で構成
するので、廃棄処理が容易である。
【0025】本発明の動物の排泄物処理材は、産業廃棄
物の木粉を主として含有し、1mm以上、好ましくは3
mm以上の粒径の造粒物に、吸水性及び/又は脱臭性の
配合物質と共に成形されるので、動物の排泄した尿の吸
収性が良く、また保水性が良い。しかも本発明において
は、木粉は木の香りを周囲に与えるので、消臭性が良好
である。また、本発明の排泄物処理材には、例えば、高
吸水性樹脂、又は小麦粉、ポバール、澱粉若しくはその
他接着能を有する配合物質、又は殺菌作用を有する物質
或はこれら配合物質の二以上のものを混合して配合でき
るので、動物の排泄物に付着して、排泄物を塊状に包み
込むことができ、後始末が簡単かつ容易である。また、
脱臭剤及び/又は吸水剤が混合されている場合には、排
泄物処理材として更に優れた脱臭性及び吸水性を発揮す
る。さらにまた、殺菌作用を有する物質が混合されてい
る場合には、排泄物処理材は、黴などの発生がなく長期
間に亙って保存することができる
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施の態様の例を説明する
が、本発明は、以下の説明及び例示によって何等制限さ
れるものではない。図1は、本発明の一実施例を本例に
使用される木粉を着色造粒する装置の一例を示す概念図
である。図1において、木粉供給用の管路1が設けられ
ている木粉供給用の第1原料タンク2、底部に接着性物
質供給用の管路3が設けられている接着性物質供給用の
第2原料タンク4及び同様に底部に配合物質供給用の管
路5が設けられている配合物質供給用の第3原料タンク
6が設けられている。夫々の原料タンク2、4及び6の
管路1、3及び5は、夫々、流路切換装置7に接続して
おり、流路切換装置7の流路を切換えることにより、木
粉、接着性物質又は配合物質を、流路切換装置7の流出
側に設けられている管路8を介して、選択的に撹拌装置
9に導入することができる。
【0027】本例において、撹拌装置9への、木粉、接
着性物質又は配合物質の導入は、撹拌装置9に接続する
真空装置10を動作させて、その吸引力により行われ
る。流路切換装置7からの管路8及び真空装置10への
管路11は、何れも撹拌装置9の上方空間部に接続して
いる。撹拌装置9の下部開閉口12は、コンベヤ13の
供給側ホッパー14の上方に位置して設けられる。ベル
トコンベヤ13は、造粒装置15の供給側ホッパー16
上にまで延びて設けられている。
【0028】本例において、造粒装置15は、押出し造
粒装置であり、直径6.4mm、長さ12.5mmの細
い円柱体に成形されるようにダイス(図示されていな
い)が設けられている。造粒物は造粒装置15のダイス
部出口17から押し出される。造粒装置15のダイス部
出口17の下方には、造粒物搬送用のネットコンベヤ1
8が設けられている。このネットコンベヤ18は、噴霧
装置19を貫通して、円盤乾燥器20の上部導入口21
まで延びて設けられている。
【0029】噴霧装置19には、ネットコンベヤ18の
上方及び下方に、ネットコンベヤ18に向けて噴霧用ノ
ズル22が設けられており、ネットコンベヤ18上を搬
送される粒子に、噴霧用ノズル22から被覆物質を噴霧
することができる。噴霧装置19の底部23には、被覆
物質供給口24、被覆物質搬送用管路25及び円盤乾燥
器20の底部26に接続する被覆物質戻送用管路27が
設けられている。被覆物質搬送用管路25は搬送ポンプ
28に接続し、搬送ポンプ28は被覆物質搬送用上部管
路29に接続しており、被覆物質搬送用上部管路29は
噴霧用ノズル22に接続している。被覆物質は、噴霧装
置19の底部に、被覆物質供給口24から新規に供給さ
れる被覆物質、造粒物に付着しないで底部23に集まる
被覆物質及び被覆物質戻送用管路27から戻送される被
覆物質を、搬送ポンプ28を介して吸引して、被覆物質
搬送用上部管路29から噴霧用ノズル22に送り、噴霧
用ノズル22から造粒物に噴霧される。噴霧装置19で
被覆物質を噴霧された被覆物質が被着された造粒物は、
噴霧装置19からネットコンベヤ18により加熱乾燥器
20に送られる。
【0030】熱風乾燥器20の上部に設けられた排気管
路30は、加熱装置31の気体入口32に接続し、加熱
装置31の気体出口33は、熱風導入管路34を介して
熱風乾燥器20の底部26に接続している。したがっ
て、熱風乾燥器20の排気は加熱装置31に送られ加熱
され、熱風導入管路34を介して熱風乾燥器20の底部
26に送られて、熱風乾燥器の加熱に循環使用される。
熱風乾燥器20の底部26には、篩(図示されていな
い)が設けられており、篩上出口には、着色乾燥造粒物
を包装装置35に送る乾燥造粒物搬送用コンベヤ36が
設けられている。熱風乾燥器20の底部26には噴霧装
置底部23に接続して被覆物質戻送用管路27が形成さ
れており、加熱乾燥器20の乾燥工程で砕けた篩下部分
は被覆用粉体として、噴霧装置19に送られ、噴霧ノズ
ル22から噴霧され、再度造粒物の被覆に使用される。
【0031】本例の装置は以上のように構成されている
ので、先ず流路切換装置7を動作させて、木粉を第1原
料タンク2から撹拌装置9内に導入し、次いで流路切換
装置7の流路を切り替えて、接着性物質を第2原料タン
ク4から撹拌装置9内に導入し、さらに流路切換装置7
を切り替えて、配合物質を第3原料タンク6から撹拌装
置9内に導入し、撹拌装置9において、これら各原料タ
ンクから導入された原料物質の撹拌を行う。
【0032】配合工程が終了したところで、撹拌装置7
の下部開閉口12を開いて、配合物質及び接着性物質が
配合された木粉を、ホッパー14へ入れる。ホッパー1
4に入れられた接着性物質等が配合された木粉配合物
は、ベルトコンベヤ13により造粒装置15のホッパー
16に入れられ、造粒される。造粒された木粉の造粒物
はネツトコンベヤ18によって、被覆物質を噴霧により
被着させるために、噴霧装置19に送られ、噴霧ノズル
22から被覆物質が噴霧される。
【0033】被覆物質が被着された木粉の造粒物は、ネ
ットコンベヤ18によって、円盤乾燥器20に送られ、
乾燥される。乾燥された木粉の着色乾燥造粒物の1mm
以上の粒径のものが、コンベヤ36によって、包装装置
35に送られ、動物の排泄物処理材となる。本例の動物
の排泄物処理材製造装置において、造粒装置15は、脱
水を行うことができる脱水造粒装置であり、脱水された
水は、排水管37に流れ、浄水装置38により浄化され
る。
【0034】例1.含水率10%以下に乾燥されたヒノ
キアスナロ系木粉900gを、木粉供給用の第1原料タ
ンク2に入れ、澱粉糊(ニシキ糊工業株式会社製)13
0g及び2800mlの混合物を接着性物質供給用の第
2原料タンク4入れる。次いで配合物質として、炭酸カ
ルシウム50g、小麦粉50g、ポリビニルアルコール
10g及びハイモ株式会社製の高吸水性樹脂ハイモサブ
500(登録商標)50gを配合物質供給用の第3原料
タンク6に入れる。
【0035】原料を、各原料タンクに入れたところで、
流路切換装置7の流路を切り替えて、先ず前記第1原料
タンク2を撹拌装置9に連通させ、真空装置10を作動
させて、その真空圧により、該第1原料タンク2から木
粉を、撹拌装置9内に吸引導入する。該第1原料タンク
2から、該木粉を撹拌装置9内に吸引導入したところ
で、流路切換装置7の流路を切り替えて、接着性物質供
給用の第2原料タンク4に連通させ、真空装置を作動さ
せて、その真空圧により、接着性物質配合物の、澱粉糊
水溶液を、撹拌装置9内に吸引導入する。配合物質が第
3原料タンク6より、撹拌装置9に導入されたところ
で、流路切換装置7の流路を配合物質供給用の第3原料
タンク6に連通させるように切換え、真空装置を作動さ
せて、その真空圧により、前記第3原料タンク6より、
配合物質の炭酸カルシウム、小麦粉、ポリビニルアルコ
ール及び高吸水性樹脂を第3原料タンク6より、撹拌装
置9内に吸引導入する。
【0036】配合物質供給用の第3原料タンク6より、
配合物質物を、撹拌装置9に導入されたところで、撹拌
装置9を作動させて、木粉、並びに配合物質の炭酸カル
シウム、高吸水性樹脂、ポリビニルアルコール及び小麦
粉並びに澱粉糊水溶液を撹拌混合する。炭酸カルシウ
ム、高吸水性樹脂、ポリビニルアルコール及び小麦粉並
びに澱粉糊水溶液が配合された木粉配合物は、全体的に
木粉の色彩が薄められた色を呈しており、撹拌装置9の
下部開閉口12を開いてホッパー14へ入れられる。ホ
ッパー14に入れられた白色に着色された木粉配合物
は、ベルトコンベヤ13により造粒装置15のホッパー
16に入れられ、直径6.4mm、長さ12.5mmの
細い円柱状の造粒物に形成された。
【0037】木粉の造粒物は、振動型ネツトコンベヤ1
8によって、噴霧装置19に送られ、第1噴霧位置で第
1の噴霧ノズル22から、木粉70%高吸水性樹脂30
%の混合物36gがまぶされた。被覆物質が被着されて
木粉の造粒物は、振動型ネットコンベヤ18によって、
円盤乾燥器20に送られ、そこで含水率7%に乾燥され
た。乾燥されたチャコールフィルターパルプスラッジの
白色乾燥造粒物は、1mm以下の粒径のものを除いて、
コンベヤ36から取出し、直径6mm、長さ10mmの
猫のトイレ用の砂を得た。
【0038】室内において、この猫のトイレ用の砂10
0gに、35℃の温度の20倍に希釈したアンモニア水
50mlを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好で
あり、アンモニア臭が消臭された後、木の香りが認めら
れた。この猫のトイレ用の砂は、全体が木粉の色が薄め
られた色を呈して清潔感があり、猫のトイレに厚さ3c
mの厚さに敷いて使用されたが、猫は普段と同様にトイ
レとして使用しており、使用の上で何等支障がなかっ
た。本例のトイレ用の砂は、排泄物の周囲に容易に付着
して、排泄物の取り出しを容易にする。しかも本例のト
イレ用の砂は、使用後、木の香りを漂わせるので、脱臭
性が優れる上に、消臭性も優れるので、屋内に不快な臭
いを発生するのを避けることができた。
【0039】例2.含水率10%以下に乾燥された木粉
1,000gを木粉供給用の第1原料タンク2に入れ、
第2原料タンク4に水3000mlを入れた。次いでハ
イモ株式会社製の高吸水性樹脂ハイモサブ500(登録
商標)150gを配合物質供給用第3原料タンク6に入
れ、以下、例1の場合と同様に、各原料タンクから撹拌
装置9に、木粉、高吸水性樹脂及び水を導入して、木粉
配合物を製造した。次いでこの配合物を造粒装置に送り
造粒して、直径6.4mm、長さ12.5mmの細い円
柱状の木粉造粒物を形成した。
【0040】この木粉造粒物は、振動型ネットコンベヤ
18によって、噴霧装置19に送られ、第1の噴霧位置
で第1の噴霧ノズル22から、例1と同様に被覆物質の
第1噴霧位置で第1の噴霧ノズル22から、木粉70%
高吸水性樹脂30%の混合物35gがまぶされた。被覆
物質が被着されたチャコールフィルターパルプスラッジ
の着色造粒物は、振動型ネットコンベヤ18によって、
円盤乾燥器20に送られ、含水率7%に乾燥された。乾
燥されたチャコールフィルターパルプスラッジ配合物の
白色乾燥造粒物の1mm以下の粒径のものが除かれ、コ
ンベヤ36によって取出し、直径5mm、長さ10mm
の猫のトイレ用の砂が得られた。
【0041】室内において、この猫のトイレ用の砂10
0gに、35℃の温度の20倍に希釈したアンモニア水
50mlを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好で
あり、5乃至10分で室内でアンモニア臭が感じられな
くなった。この猫のトイレ用の砂は、全体が白色を呈し
て清潔感があり、猫のトイレに厚さ3cmの厚さに敷い
て使用されたが、猫は普段と同様にトイレとして使用し
ており、使用の上で何等支障がなかった。本例のトイレ
用の砂は、排泄物の周囲に容易に付着して、排泄物の取
り出しを容易にする。しかも本例のトイレ用の砂は、使
用後、木の香りを漂わせるので、脱臭性が優れる上に、
消臭性も優れるので、屋内に不快な臭いを発生するのを
避けることができた。
【0042】例3.含水率10%以下に乾燥された木粉
700gを木粉供給用の第1原料タンク2に入れ、次い
で配合物質の乾燥コーヒー液抽出残渣100g、茶殻1
00g及び水2500mlを配合物質供給用の第2原料
タンク4に入れ、これに次いで、吸水性物質の高吸水性
樹脂100gを、配合物質供給用の第3原料タンク6に
入れ、以下、例1の場合と同様に、撹拌装置9に、木
粉、コーヒー液抽出残渣、茶殻及び吸水性樹脂を導入
し、木粉の色が薄められた木粉配合物を製造し、これを
造粒装置に送り造粒し、直径6.4mm、長さ12.5
mmの細い円柱状の、全体的に略均一に薄められ木粉色
を呈する造粒物を形成した。
【0043】造粒された木粉造粒物は、振動型ネットコ
ンベヤ18によって、噴霧装置19に送られ、第1の噴
霧位置で第1のノズル22から、ヒノキアスナロ系木粉
60%及び高吸水性樹脂40%の被覆物質が、造粒物表
面にまぶされた。このように被覆物質及び配合物質が被
着された木粉配合物の造粒物は、振動型ネットコンベヤ
18によって、直接円盤乾燥器20に送られ、含水率8
%に乾燥された。乾燥された木粉配合物の乾燥造粒物
は、1mm以下の粒径のものが除かれて、直径6mm、
長さ10mmの猫のトイレ用の砂として、コンベヤ36
から取出された。
【0044】室内において、この猫のトイレ用の砂10
0gに、35℃の温度の20倍に希釈したアンモニア水
50mlを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好で
あり、5乃至10分で室内でアンモニア臭が感じられな
くなった。この猫のトイレ用の砂は、全体が薄められた
木粉色を呈して清潔感があり、猫のトイレに厚さ3cm
の厚さに敷いて使用されたが、猫は普段と同様にトイレ
として使用しており、使用の上で何等支障がなかった。
本例のトイレ用の砂は、排泄物の周囲に容易に付着し
て、排泄物の取り出しを容易にする。しかも本例のトイ
レ用の砂は、使用後、木の香りを漂わせるので、脱臭性
が優れる上に、消臭性も優れるので、屋内に不快な臭い
を発生するのを避けることができた。
【0045】例4.ヒノキアスナロ系木材の木粉400
gを木粉供給用の第1原料タンク2に入れた。続いて、
接着性物質のポリビニルアルコール20g及び高吸水性
樹脂60gを接着性及び吸水性配合物質供給用の第2原
料タンク4に入れた。次に含水率60%のチャコールフ
ィルターパルプスラッジ300gと乾燥コーヒー液抽出
残渣300gと水1200mlを混合して、配合物質供
給用の第3原料タンク6に入れた。以下、例1の場合と
同様に、撹拌装置9に、木粉、チャコールフィルターパ
ルプスラッジ、コーヒー液抽出残渣、ポリビニルアルコ
ール及び前記高吸水性樹脂を導入し撹拌した。撹拌装置
9で製造された木粉配合物の造粒物、即ち、木粉、チャ
コールフィルターパルプスラッジ、コーヒー液抽出残
渣、ポリビニルアルコール及び高吸水性樹脂配合物を、
造粒装置に送り造粒し、直径6.4mm、長さ12.5
mmの細い円柱状の木粉配合物の造粒物を形成した。
【0046】木粉配合物の造粒物は、振動型ネットコン
ベヤ18によって、噴霧装置19に送られ、第1の噴霧
位置で第1の噴霧ノズル22から、木粉配合物の造粒物
表面に、紙粉32gが噴霧され、第2の噴霧位置で第2
の噴霧ノズルから水32mlが噴霧され、第3の噴霧位
置で第3の噴霧ノズルから、紙粉90%及び高吸水性樹
脂10%の被覆組成物32gが噴霧された。このように
被覆物質が被着された木粉配合物の造粒物は、振動型ネ
ットコンベヤ18によって、直接円盤乾燥器20に送ら
れ、含水率8%に乾燥された。乾燥されたチャコールフ
ィルターパルプスラッジ配合物の白色乾燥造粒物は、1
mm以下の粒径のものが除かれて、直径6mm、長さ1
0mmの猫のトイレ用の砂として、コンベヤ36から取
出された。
【0047】室内において、この猫のトイレ用の砂10
0gに、35℃の温度の20倍に希釈したアンモニア水
50mlを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好で
あり、5乃至10分で室内でアンモニア臭が感じられな
くなった。この猫のトイレ用の砂は、全体が白色を呈し
て清潔感があり、猫のトイレに厚さ3cmの厚さに敷い
て使用されたが、猫は普段と同様にトイレとして使用し
ており、使用の上で何等支障がなかった。本例のトイレ
用の砂は、排泄物の周囲に容易に付着して、排泄物の取
り出しを容易にする。しかも本例のトイレ用の砂は、使
用後、木の香りを漂わせるので、脱臭性が優れる上に、
消臭性も優れるので、屋内に不快な臭いを発生するのを
避けることができた。
【0048】例5.ヒノキアスナロ系木材の木粉600
gを木粉供給用の第1原料タンク2に入れ、着色性物質
の炭酸カルシウム50g及び吸水性物質の高吸水性樹脂
80gを着色性、吸水性及び接着性配合物質供給用の第
2原料タンク4に入れた。続いて、乾燥コーヒー液抽出
残渣270gと水2500mlを混合して、配合物質供
給用の第3原料タンク6に入れた。以下、例1の場合と
同様に、撹拌装置9に、木粉、コーヒー液抽出残渣、炭
酸カルシウム及び前記高吸水性樹脂を導入し撹拌した。
撹拌装置9で製造された木粉配合物の造粒物を、造粒装
置に送り造粒し、直径6.4mm、長さ12.5mmの
細い円柱状の白色の木粉配合物の造粒物を形成した。
【0049】造粒された木粉造粒物は、振動型ネットコ
ンベヤ18によって、噴霧装置19に送られ、第1の噴
霧位置で第1の噴霧ノズル22から、ヒノキアスナロ系
の木粉60%及び高吸水性樹脂40%の被覆組成物30
gを、前記木粉造粒物表面に、まぶした。このように被
覆物質及び着色物質が被着されたチャコールフィルター
パルプスラッジ配合物の白色造粒物は、振動型ネットコ
ンベヤ18によって、直接円盤乾燥器20に送られ、含
水率6%に乾燥された。乾燥されたチャコールフィルタ
ーパルプスラッジ配合物の白色乾燥造粒物は、1mm以
下の粒径のものが除かれて、直径6mm、長さ10mm
の猫のトイレ用の砂として、コンベヤ36から取出され
た。
【0050】室内において、この猫のトイレ用の砂10
0gに、35℃の温度の20倍に希釈したアンモニア水
50mlを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好で
あり、5乃至10分で室内でアンモニア臭が感じられな
くなった。この猫のトイレ用の砂は、全体が白色を呈し
て清潔感があり、猫のトイレに厚さ3cmの厚さに敷い
て使用されたが、猫は普段と同様にトイレとして使用し
ており、使用の上で何等支障がなかった。本例のトイレ
用の砂は、排泄物の周囲に容易に付着して、排泄物の取
り出しを容易にする。しかも本例のトイレ用の砂は、使
用後、木の香りを漂わせるので、脱臭性が優れる上に、
消臭性も優れるので、屋内に不快な臭いを発生するのを
避けることができた。以上の実施例において、ヒノキア
スナロ系木材の木粉を使用しているが、これ以外の異な
った種類の木材の各種木粉を使用しても同様の結果を得
ることができる。
【0051】
【発明の効果】本発明において、動物の排泄物処理材
は、木粉に吸水性、脱臭性配合物質が配合されて、造粒
されるので、柔らかい木粉の色を呈し、またそれ以外の
色に着色することが容易であるので、従来の動物の排泄
物処理材に比して、使用場所の色調に合わせて、種々の
色調、即ち適宜の色彩の排泄物処理材を選ぶことが可能
となり、衛生的な雰囲気はもとより、室内の色彩の調和
を保つことができる。しかも木粉は、固有の香りを有す
るので、例えば室内に放置して、トイレ特有の臭いを消
して、室内の環境を改善する。またそれ自体保水性を有
するので、従来の動物の排泄物処理材に比して、検尿用
指示薬の使用が容易となり、動物の健康状態を把握する
ことが容易となる。
【0052】本発明は、従来、廃物とされていた木粉、
チャコールフィルターパルプスラッジ、コーヒー液抽出
残渣、茶殻等を、動物の排泄物処理材として有効に利用
するものであり、しかも、主として可燃物で構成するの
で、廃棄処理が容易である。しかも、本発明は、木粉の
乾燥造粒物を適宜着色させて、動物の排泄物処理材とで
きるので、その儘廃棄物として処理されていた木粉、チ
ャコールフィルターパルプスラッジ、コーヒー液抽出残
渣等の可燃性の廃棄物を動物排泄物処理材とするので、
使用後の排泄物処理材が、可燃性廃棄物として容易に焼
却処理できることとなり、従来の排泄物処理材に比し
て、廃棄物処理が容易である。以上のように、本発明
は、従来の動物の廃棄物処理材に比して、産業廃棄物の
木粉、チャコールフィルターパルプスラッジ、コーヒー
液抽出残渣及び茶殻等の廃棄に係る問題点と、従来の使
用済みの動物の排泄物処理材の非可燃性に係る廃棄処理
に係る問題点を一挙に解決するものであり、資源の有効
利用、たばこ製造等のコストの軽減及び環境廃棄物の処
理の軽減等の点で有意義なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本例に使用されるコーヒー抽出液抽出残渣の着
色装置の一例を示す概念図である。
【符号の説明】
1 コーヒー抽出液抽出残渣供給用の管路 2 コーヒー抽出液抽出残渣供給用の原料タンク 3 着色物質供給用の管路 4 着色物質供給用の原料タンク 5 配合物質供給用の管路 6 配合物質供給用の原料タンク 7 流路切換装置 8 流路切換装置7の流出側の管路 9 撹拌装置 10 真空装置 11 管路 12 撹拌装置9の下部開閉口 13 コンベヤ 14 コンベヤ13の供給側ホッパー 15 造粒装置 16 造粒装置15の供給側ホッパー 17 ダイス部出口 18 ネットコンベヤ 19 噴霧装置 20 円盤乾燥器 21 上部導入口 22 噴霧用ノズル 23 噴霧装置19の底部 24 被覆物質供給口 25 被覆物質搬送用管路 26 円盤乾燥器の底部 27 被覆物質戻送用管路 28 搬送ポンプ 29 被覆物質搬送用上部管路 30 排気管路 31 加熱装置 32 気体入口 33 気体出口 34 熱風導入管路 35 包装装置 36 脱水造粒装置15の排水管 37 脱水造粒装置15の排水浄化装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61L 9/01 A61L 9/01 W X C02F 11/14 C02F 11/14 Z

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒノキチオールを含有する木粉を主とし
    て含有し、さらに、前記ヒノキチオールを含有する木粉
    より少ない量の配合物質を含有し、1ミリメートル以上
    の粒径を有している乾燥造粒物であることを特徴とする
    動物の排泄物処理材。
  2. 【請求項2】 ヒノキチオールを含有する木粉を主とし
    て含有し、さらに配合物質及び殺菌作用を有する物質を
    含有し、1ミリメートル以上の粒径を有している乾燥造
    粒物であることを特徴とする動物の排泄物処理材。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のヒノキチオール
    を含有する木粉、並びに配合物質又は配合物質及び殺菌
    作用を有する物質を含有する乾燥造粒物粒子の表面の少
    なくとも一部が着色物質により着色されている乾燥造粒
    物であることを特徴とする動物の排泄物処理材。
  4. 【請求項4】 配合物質が、チャコールフィルターパル
    プスラッジ、紙粉、製紙用パルプ、パルプスラッジ、製
    紙スラッジ、ポリビニルアルコール、小麦粉、コーンス
    ターチ、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、高吸
    水性樹脂、ビニルエステル澱粉、カルボキシメチルセル
    ロース、ベントナイト又はゼオライト或はこれら2種以
    上の混合物であることを特徴とする請求項1、2又は3
    に記載の動物の排泄物処理材。
  5. 【請求項5】 配合物質の含有量が15重量%以下であ
    ることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の動物の
    排泄物処理材。
  6. 【請求項6】 乾燥造粒物が、ヒノキチオールを含有す
    る木粉を30重量%以上の量で含有するものであること
    を特徴とする請求項1、2又は3に記載の動物の排泄物
    処理材。
  7. 【請求項7】 乾燥造粒物が、ヒノキチオールを含有す
    る木粉を50重量%以上の量で含有するものであること
    を特徴とする請求項1、2又は3に記載の動物の排泄物
    処理材。
  8. 【請求項8】 乾燥造粒物の水分含有量が10重量%以
    下であることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の
    動物の排泄物処理材。
  9. 【請求項9】 着色物質が、炭酸カルシウム、酸化チタ
    ン及び合成パール、シアニンブルー、アゾブルー、パテ
    ントブルー、シアニングリーン及びエメラルドグリーン
    があり、アゾイエロー、アシッドイエロー又はハンサイ
    エロー或いはこれら2種以上の混合物であることを特徴
    とする請求項3に記載の動物の排泄物処理材。
  10. 【請求項10】 殺菌作用を有する物質が、殺菌剤、防
    黴剤又は防腐剤であることを特徴とする請求項3に記載
    の動物の排泄物処理材。
  11. 【請求項11】 殺菌作用を有する物質が、安息香酸若
    しくはその塩、ソルビン酸若しくはその塩、プロピオン
    酸カルシウム、次亜塩素酸ナトリウム又は食塩或いはこ
    れら2種以上の混合物であることを特徴とする請求項2
    又は3に記載の動物の排泄物処理材。
  12. 【請求項12】 ヒノキチオールを含有する木粉に、前
    記木粉より少ない量の配合物質を配合して造粒し、前記
    木粉配合物の造粒物を形成しせ、乾燥することを特徴と
    する動物の排泄物処理材の製造方法。
  13. 【請求項13】 ヒノキチオールを含有する木粉に、前
    記木粉より少ない量の配合物質及び殺菌作用を有する物
    質を配合して造粒し、前記木粉配合物の造粒物を形成
    し、乾燥することを特徴とする動物の排泄物処理材の製
    造方法。
  14. 【請求項14】前記請求項12又は13に記載の方法で
    形成されたヒノキチオールを含有する木粉、並びに配合
    物質又は配合物質及び殺菌作用を有する物質を含有する
    造粒物を形成し、この造粒物粒子に着色物質を噴霧し、
    乾燥することを特徴とする動物の着色排泄物処理材の製
    造方法。
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