JP2003052110A - 線条体外被中間皮剥機 - Google Patents

線条体外被中間皮剥機

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JP2003052110A
JP2003052110A JP2002131682A JP2002131682A JP2003052110A JP 2003052110 A JP2003052110 A JP 2003052110A JP 2002131682 A JP2002131682 A JP 2002131682A JP 2002131682 A JP2002131682 A JP 2002131682A JP 2003052110 A JP2003052110 A JP 2003052110A
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cutting edge
stripping
clamp
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Application number
JP2002131682A
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English (en)
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Shigeto Koseki
成人 小関
Toshito Tachibana
敏人 橘
Yoshikatsu Nakajima
義勝 中島
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Kandenko Co Ltd
Nakajima Tsushinki Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kandenko Co Ltd
Nakajima Tsushinki Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新設又は既設の異なる直径の線条体でも、外
被厚さに変動があっても過不足なく確実に外被を剥ぎ取
ることができる中間皮剥機を得る。 【解決手段】 線条体の外部被覆を剥ぎ取る中間皮剥機
10Aは、線条体を収容できる収容窪み12Aを有する
本体14と、周方向カッタ支持手段15に固定した剥ぎ
取りカッタ16と、この剥ぎ取りカッタの切断端縁の収
容窪みの空間内への突出量を調整するカッタ突出量調整
手段18と、カッタ突出量が調整自在の縦方向切開カッ
タ手段31とを具え、クランプ部22で線条体をクラン
プすることにより各カッタの突出量を調整する。外被を
剥ぎ取る中間部分の両側の端部で剥ぎ取りカッタ16に
より周方向の剥ぎ取りを行い、これら周方向剥ぎ取り部
分間に残存する中間部分を縦方向切開カッタ手段31で
縦方向に切れ目を入れて縦方向の剥ぎ取りを行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部被覆を有する
線条体、例えば、配電ケーブル、通信ケーブル、各種配
管パイプ等の外部被覆を軸線方向の中間区間にわたり剥
ぎ取る線条体外被中間皮剥機に関するものである。特
に、通信ケーブルとしては、これに限定するものではな
いが、芯線として多数の光ファイバを有する光ケーブル
がある。
【0002】
【従来の技術】本件出願人は平成11年12月15日付
けの先の出願である特願平11‐355911号(発明
の名称は「光ケーブル外被カッタ」)において、図1の
(a)に示すような皮剥機を提案した。この先願の皮剥
機31Aは、特にモータ駆動できるように2分割円筒体
を互いにヒンジ連結したものであり、1対の円筒体ハー
フ33a,33bを閉じたときに中心にケーブルが通過
できるケーブル挿入孔22を画定するようにしていた。
【0003】また、この本件出願人の先願の皮剥機のカ
ッタ37は、一方の円筒体ハーフ33aにおいてケーブ
ル挿入孔32に対する突出量が一定となるように配置し
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の皮剥機
は、特定の直径の線条体例えば、ケーブルにしか対応で
きず、異なる直径のケーブル毎に皮剥機を用意しておく
ことが必要であった。
【0005】また直径が同一のケーブルでも外被の厚さ
は仕様によって異なり、従って、所定のケーブル皮剥機
でも対応直径のケーブルの絶縁外部被覆を過不足なく確
実に剥ぎ取ることはできなかった。
【0006】従って、本発明の目的は、新設又は既設の
異なる直径の線条体でも、また外被の厚さに変動があっ
ても、過不足なく確実に外被を剥ぎ取ることができる線
条体外被中間皮剥機を得るにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明による第1の発明である線条体外被中間皮剥
機は、線条体の側面の一部を包囲する収容窪みを有する
本体と、この本体の頂面に移動自在に取り付けた周方向
カッタ支持手段と、この周方向カッタ支持手段に固定し
た剥ぎ取りカッタと、この剥ぎ取りカッタの切断端縁の
前記収容窪みの空間内への突出量を調整するカッタ突出
量調整手段と、前記収容窪みの側方でこの収容窪みの中
心軸線に平行に本体に固定した枢軸の周りに回動自在に
取り付け、また挿入する線条体の側面を把持するクラン
プ部を有する1対のクランプアームと、この1対のクラ
ンプアームを開閉する線条体クランプ操作手段とを具え
たことを特徴とする。
【0008】この第1の本発明によれば、線条体例え
ば、光ケーブルの外被の皮剥ぎを開始する位置に開始マ
ークをまた終了する位置に終了マークを付ける。終了マ
ークに剥ぎ取りカッタの下側端縁が一致する状態に仮位
置決めした皮剥機の剥ぎ取りカッタ側とは反対側の底面
にストッパ面が接触するよう図2に示すストッパ30を
線条体の周りに固定する。
【0009】次に、開始マーク位置に剥ぎ取りカッタの
上端縁が一致する位置で1対のクランプアームを開いた
状態にした皮剥機を線条体の周りに位置決めする。この
とき、開いている1対のクランプアームを閉じる向きに
クランプ操作手段によりクランプアームを収容窪みの内
方に回動させ、クランプアームを閉じてクランプ部によ
り線条体をクランプする。このとき剥ぎ取りカッタの切
断端縁が線条体に干渉しないようカッタ突出量調整手段
を調整し、剥ぎ取りカッタを収容窪みから後退させてお
く。
【0010】剥ぎ取りカッタ側とは反対側の本体端面を
終了マーク側に向けた状態にして、剥ぎ取りカッタを開
始マークに整列させてクランプアームにより線条体をク
ランプした後に、カッタ突出量調整手段を調整して剥ぎ
取りカッタを線条体の外被に食い込ませる。次に、線条
体に軽く接触する程度にクランプアームを若干緩めた後
に、皮剥機を線条体の周りに一回転させ、外被の剥げた
部分をチェックする。外被の内側のテープに傷か付いて
いないことを確認した後に皮剥機を線条体の周りに回転
させて皮剥ぎを行いながら線条体に沿って軸線方向に移
動させ線条体の外部被覆(外被)を螺旋状に剥ぎ取って
いく。この作業をストッパに皮剥機の底面が接触するま
で継続する。
【0011】線条体、特に、既設されている線条体の中
間部分をこのようにして皮剥ぎし、例えば、光ケーブル
の何百もの多数の芯線のうちのごく僅かな数例えば、4
本だけを分岐させ、分岐後にこの皮剥ぎした中間部分を
中間クロージャによってカバーする。このようにするこ
とによって、従来行なっていた基本ケーブルの端部から
分岐すべき所定芯線を継ぎ足してこの中間位置まで引き
戻す作業に伴う材料、時間、労力のムダを排除すること
ができる。
【0012】また、上述の目的を達成するため、本発明
の好適な実施例の線条体外被中間皮剥機は、線条体の一
部を包囲する収容窪みを有する本体と、この本体の軸線
方向端面のうちの一方の端面に移動自在に取り付けた周
方向カッタ支持手段と、この周方向カッタ支持手段に固
定した剥ぎ取りカッタと、この剥ぎ取りカッタの切断端
縁の前記収容窪みの空間内への突出量を調整するカッタ
突出量調整手段と、前記収容窪みの側方で中心軸線に平
行に本体に固定した枢軸の周りに回動自在に取り付け、
また挿入する線条体の側面を把持するクランプ部を有す
る1対のクランプアームと、この1対のクランプアーム
を開閉するクランプ操作手段と前記本体の軸線方向端面
のうちの他方の端面に設け、縦方向切開カッタの切断端
縁の前記収容窪みの空間内に縦方向切開カッタの切断端
縁が突出する突出量を調整自在に縦方向切開カッタを取
り付けた縦方向切開カッタ手段とを具えたことを特徴と
する。
【0013】この実施例によれば、線条体例えば、光ケ
ーブルの外被の皮剥ぎを行なう領域の両側の端部位置に
マークを付け、マークを付けた2箇所の位置のうちの一
方で、クランプアームにより線条体をクランプした後
に、カッタ突出量調整手段を調整して周方向剥ぎ取りカ
ッタの切断端縁を線条体の外被に食い込ませる。次に、
線条体に軽く接触する程度にクランプアームを若干緩め
てから、皮剥機を線条体の周りに一回転させ、外被を一
周分剥ぎ取り、外被の剥げた部分をチェックする。外被
の内側のテープに傷か付いていないことを確認したら、
カッタ突出量調整手段を調整して周方向剥ぎ取りカッタ
の切断端縁を後退させ、マークを付けた他方の位置まで
そのままスライドさせ、この他方の位置で同様の手順で
外被を一周分剥ぎ取る。
【0014】次に、最初に一周分の剥ぎ取りを行なった
側の所定位置に、上述したように、図2に示すストッパ
30を線条体の周りに固定する。このとき、カッタ突出
量調整手段を調整して周方向剥ぎ取りカッタを収容窪み
から後退させておく。2番目に一周分の剥ぎ取りを行な
った周方向剥ぎ取り部分に、縦方向切開カッタの切断端
縁を整列させ、クランプアームにより線条体をクランプ
した後に、外被の厚さ部分だけ縦方向切開カッタの切断
端縁を突出させる。この後、線条体に軽く接触する程度
にクランプアームを緩めた状態で、皮剥機をストッパに
達するまで縦方向切開カッタにより線条体の外被を縦方
向に切開する。好適には、2番目に一周分の剥ぎ取りを
行なった周方向剥ぎ取り部分に戻り、最初に縦方向に切
開した位置とは直径方向反対側において、先の操作と同
様にして外被に対して縦方向切開を行なう。この縦方向
切開カッタの切断端縁で生じた縦方向の裂け目を手掛か
りにすることにより筍の皮を剥くように、手作業で一気
に外被の中間部分を剥ぎ取りことができる。
【0015】更に、好適な実施例においては、縦方向切
開カッタを、山形切断端縁と、この山形切断端縁に連続
する案内内面とを有する構造とし、前記山形切断端縁と
前記本体の前記収容窪みの端縁とで包囲されて縦方向に
切開される外部被覆が前記案内内面を経て帯状に排出さ
れる構造とする。この実施例においては、外被が縦方向
に帯状に剥ぎ取られ、内部構造を露出させる溝を生ず
る。この溝を手掛かりにすることにより外被を手作業で
剥ぎ取り易くなる。好適には、外被の側面の直径方向に
互いに対向する位置で、山形切断端縁により帯状剥ぎ取
りを行なうと一層剥ぎ取り易くなる。
【0016】更に、本発明の第2の発明は、第1の発明
における周方向カッタ支持手段を持たない形態として、
線条体の外部被覆を軸線方向の中間区間にわたり剥ぎ取
る線条体外被中間皮剥機において、線条体の一部を包囲
する収容窪みを有する本体と、前記収容窪みの側方で中
心軸線に平行に本体に固定した枢軸の周りに回動自在に
取り付け、また挿入する線条体の側面を把持するクラン
プ部を有する1対のクランプアームと、この1対のクラ
ンプアームを開閉するクランプ操作手段と前記本体の軸
線方向端面のうちの一方の端面に設け、縦方向切開カッ
タの切断端縁の前記収容窪みの空間内に縦方向切開カッ
タの切断端縁が突出する突出量を調整自在に縦方向切開
カッタを取り付けた縦方向切開カッタ手段とを具えたこ
とを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、図面につき本発明の好適な
実施の形態を説明する。
【0018】図3には、ケーブル、パイプ等の線条体の
外部被覆(外被)を剥ぎ取る本発明による実施の形態と
しての第1の実施例の中間皮剥機10の平面図を示す。
この第1の実施例では、中間皮剥機10は、中心にケー
ブル、パイプ等の線条体11を収容できる中心孔12を
有する円筒体から軸線に平行に切り取った平坦面13に
中心孔の壁面の一部である収容窪み12Aを有する本体
14を有する。
【0019】この本体14の頂面に移動自在に取り付け
た周方向カッタ支持手段としてのカッタ支持ブロック1
5を設ける。図示の実施の形態では、このカッタ支持ブ
ロック15は本体14に固定した枢軸15Aの周りに回
動自在に取り付ける。このカッタ支持ブロック15に剥
ぎ取りカッタ16を取付ボルト16Aによって固定す
る。この剥ぎ取りカッタ16自体は、図1の(b)に示
す従来のものと同様の形式とすることができる。
【0020】本体14の頂面に形成した長円形状の溝孔
14A(図4参照)に下端が嵌合する受圧ピン15Bを
カッタ支持ブロック15に固定し、受圧ピン15B及び
剥ぎ取りカッタ16ともどもカッタ支持ブロック15が
枢軸15Aの周りに回動自在にする。
【0021】カッタ支持ブロック15に固定した受圧ピ
ン15Bの一方の側面に作用する押圧ばね17を本体1
4に設けた横孔(図示せず)に配置し、調整ねじ17A
によってばねの押圧力を調整自在にする。この押圧ばね
17によりカッタ支持ブロック15は図3及び図5で見
て枢軸15Aの周りに時計方向に最大限長円形状の溝孔
14Aの壁面で限定される位置まで回動することができ
る。
【0022】図示の実施の形態では、押圧ばね17は剥
ぎ取りカッタ16の先端の切断端縁が収容窪み12Aに
突出しないよう受圧ピン15Bを介してカッタ支持ブロ
ック15を押圧変位する。
【0023】押圧ばね17とは直径方向反対側からカッ
タ支持ブロック15の受圧ピン15Bに作用するつまみ
付きねじ18を本体14に設ける。このつまみ付きねじ
18は本体に設けたねじ孔(図示せず)に螺合させる。
このつまみ付きねじ18を本体14内にねじ込むことに
より、ねじの先端が押圧ばね17のばね力に抗してカッ
タ支持ブロック15を押圧し、剥ぎ取りカッタ16の先
端の切断端縁を収容窪み12Aに突出させるよう作用す
る。
【0024】押圧ばね17とこのつまみ付きばね18の
位置を左右逆転した実施例では、押圧ばね17は剥ぎ取
りカッタ16の先端の切断端縁を平素収容窪み12Aに
突出させるよう作用し、つまみ付きねじ18は剥ぎ取り
カッタ16の先端の切断端縁が収容窪み12Aに突出し
ないよう押圧ばね17のばね力に抗してカッタ支持ブロ
ック15を後退させる作用を行なう。
【0025】本体14の平坦面13と外周面19とで挟
まれる本体両側のコーナー部分の近傍で中心軸線に平行
に固定した枢軸20の周りに回動自在に1対のクランプ
アーム21を取り付ける。このクランプアーム21に
は、収容窪み12Aに挿入するケーブル、パイプ等の線
条体11の側面を把持するクランプ部22を設ける。
【0026】この1対のクランプアーム21を開閉する
クランプ操作手段として、図5に示すように、本体14
の中心孔12の中心に向かって半径方向に延在し、本体
14に対して回転自在に取り付けたつまみヘッド付きね
じ棒23と、このねじ棒23の軸線方向の移動を規制す
るプレート23Aとよりなるねじ棒手段を設ける。
【0027】更に、クランプ操作手段として、本体14
の外周面19に半径方向外方に開口しかつ周方向に延在
するガイド溝24内に配置しかつねじ棒23に螺合して
このねじ棒23の回転によりねじ棒23の軸線に沿って
半径方向に移動可能な送りナット25と、クランプアー
ム21及び送りナット25の双方に回動自在に連結し両
者間を連結するリンク部材26とを設ける。
【0028】使用にあたり、図示の実施の形態では、つ
まみヘッド付きねじ棒23のつまみヘッドを例えば、反
時計方向に回転することにより送りナット25を半径方
向内方に収容窪み12Aに向かってねじ棒23に沿って
移動させることにより、リンク部材26を介して1対の
クランプアーム21をその枢軸20の周りに収容窪み1
2Aから離れる方向に押圧してクランプアーム21を開
く(図6参照)。
【0029】このとき剥ぎ取りカッタ16の切断端縁
が、ケーブル、パイプ等の線条体11に干渉しないよう
押圧ねじ手段のつまみ付きねじ18をねじ戻しておき、
カッタ支持ブロック15に固定した受圧ピン15Bに作
用する押圧ばね17のばね力の下にカッタ支持ブロック
15を図3で見て枢軸15Aの周りに本体14に対して
時計方向に回転させ、剥ぎ取りカッタ16を中心孔12
から後退させておく。
【0030】この状態で、ケーブル、パイプ等の線条体
11の中間位置に付けた開始マーク位置に剥ぎ取りカッ
タ16の上端縁が一致する位置で1対のクランプアーム
21が開いた状態にある中間皮剥機10をケーブル、パ
イプ等の線条体11の周りに位置決めする。
【0031】次に、クランプ操作手段のねじ棒23のつ
まみヘッドを時計方向に回転して、送りナット25を半
径方向外方に移動させることによりリンク部材26を介
して1対のクランプアーム21をその枢軸20の周りに
収容窪み12Aに接近する方向に回動させ、クランプア
ーム21を閉じてクランプ部22によりケーブル、パイ
プ等の線条体11をクランプする。
【0032】ケーブル、パイプ等の線条体11のクラン
プ後に、押圧ねじ手段のつまみ付きねじ18を本体14
に対してねじ込むことによりこのねじ18の先端をカッ
タ支持ブロック15の受圧ピン15Bに対して押圧ばね
17のばね力に抗してカッタ支持ブロック15の枢軸1
5Aの周りに反時計方向に回動させ、図3に示すよう
に、剥ぎ取りカッタ16を中心孔12内に突出させ、ケ
ーブル、パイプ等の線条体11の外被に食い込ませる。
【0033】図示しないが、剥ぎ取りカッタ16の作用
力に対する反作用部材として機能する反作用ブロックを
本体14の頂面に設け、この反作用ブロックは中心孔1
2の輪郭に対応する面を設け、剥ぎ取りカッタ16、及
びクランプ部22と連携するようにすると好適である。
【0034】この状態において、中間皮剥機10をケー
ブル、パイプ等の線条体11の周りに、図3で見て時計
方向の皮むき方向Pに一回転させ、外被の剥げた部分を
チェックする。外被の内側のテープに傷か付いていない
ことを確認した後に皮剥機10を線条体の周りに回転さ
せて皮剥ぎを行いながら線条体11に沿って軸線方向に
移動させ線条体の外被を剥ぎ取りカッタ16の切断端縁
の刃渡りに相当する幅で螺旋状に剥ぎ取っていく。この
作業を線条体11の剥ぎ取り終了マークから所定距離シ
フトした位置に固定したストッパ30の側面に中間皮剥
機10の本体14の底面が接触するまで継続する。
【0035】この後、この外被を剥ぎ取ったケーブル中
間位置で、例えば、光ケーブルの多数の芯線のうちごく
小数の芯線を分岐させ、中間クロージャでこのケーブル
中間位置を密閉して分岐作業を完了する。
【0036】図7には、上述の第1の実施例に対して、
第2の発明を合体させた第2の実施例である中間皮剥機
10Aの平面図を示す。この実施例では、本体14の一
方の端面、カッタ支持ブロック15(周方向カッタ支持
手段)を取り付ける端面とは反対側の端面に、縦方向切
開カッタ手段31を設ける。図8には、第2の実施例の
斜視図を示す。
【0037】この縦方向切開カッタ手段31は、本体1
4の端面に固定する切開カッタ支持ブロック32と、こ
の切開カッタ支持ブロック32にねじ込むねじ33と、
このねじの端部のノブ34を操作することにより、切開
カッタ支持ブロック32の案内面及び本体14の端面に
沿って摺動し、収容窪み12Aに向かって進退する縦方
向切開カッタ35とにより構成する。
【0038】図示の実施例の縦方向切開カッタ35は、
山形切開端縁36と、この山形切開端縁に隣接する案内
内面とを有し、この案内内面は縦方向切開カッタ35に
設けた開孔37により構成すると好適である。また、切
開カッタ支持ブロック32には、開孔37に連通する開
口38を設ける。
【0039】この第2の実施例によれば、線条体例え
ば、光ケーブル11の外被の皮剥ぎを行なう領域の両側
の端部位置にマークを付け、マークを付けた2箇所の位
置のうちの一方で、クランプアーム21及びクランプ部
22により線条体11をクランプした後に、カッタ突出
量調整手段としてのつまみ付きねじ18を調整して周方
向の剥ぎ取りカッタ16の切断端縁を線条体11の外被
に食い込ませる。次に、線条体11に軽く接触する程度
にクランプアーム21を若干緩めてから、中間皮剥機1
0Aを線条体11の周りに一回転させ、外被を一周分剥
ぎ取り、外被の剥げた部分をチェックする。外被の内側
のテープに傷か付いていないことを確認したら、つまみ
付きねじ18を調整して周方向剥ぎ取りカッタ16の切
断端縁を後退させ、マークを付けた他方の位置までその
ままスライドさせ、この他方の位置で同様の手順で外被
を一周分剥ぎ取る。
【0040】次に、最初に一周分の剥ぎ取りを行なった
側の所定位置に、上述したように、図2に示すストッパ
30を線条体11の周りに固定する。このとき、つまみ
付きねじ18を調整して剥ぎ取りカッタ16を収容窪み
から後退させておく。2番目に一周分の剥ぎ取りを行な
った周方向剥ぎ取り部分に、縦方向切開カッタ35の山
形の切断端縁36を整列させ、クランプアーム21及び
クランプ部22により線条体11をクランプした後に、
外被の厚さ部分だけ縦方向切開カッタ35の山形の切断
端縁36を収容窪み12Aに突出させる。この後、線条
体11に軽く接触する程度にクランプアーム21を緩め
た状態で、中間皮剥機10Aをストッパ30(図2参
照)に達するまで縦方向切開カッタ35により線条体1
1の外被を縦方向に切開する。山形切断端縁36と本体
14の収容窪み12Aの端縁とで包囲されて縦方向に剥
ぎ取られる外部被覆は、開孔(案内内面)37及び開孔
37に連通するよう切開カッタ支持ブロック32にに設
けた開口38を経て帯状に排出される。
【0041】好適には、2番目に一周分の剥ぎ取りを行
なった周方向剥ぎ取り部分(即ち、ストッパ30とは反
対側の部分)に戻り、外被の最初に縦方向に切開した位
置とは直径方向反対側の側面において、先の操作と同様
にして外被に対して縦方向切開を行なう。この縦方向切
開カッタ35の山形切断端縁36で帯状に剥ぎ取られて
生じた縦方向の裂け目を手掛かりにすることにより筍の
皮を剥くように、手作業で一気に外被の中間部分を剥ぎ
取りことができる。このように、外被の側面の直径方向
に互いに対向する位置で、山形切断端縁36と収容窪み
12Aの端縁とで包囲されて帯状に外被を剥ぎ取ること
により、中間部分の外被の剥ぎ取りが一層容易になる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、クランプアームが開閉
自在のクランプ手段により新設又は既設の異なる直径の
線条体、例えば、ケーブル、パイプ等でも、またカッタ
突出量調整手段により外被の厚さに変動があっても、過
不足なく確実に線条体の中間位置で外被を剥ぎ取ること
ができる。
【0043】本発明の第2の発明を組み込んだ実施例に
よれば、周方向に螺旋状に連続的に剥ぎ取ることを省略
し、最初と最後の部分だけ周方向に剥ぎ取った後、これ
ら部分の中間部分は縦方向切開カッタによって縦方向に
直線的に一気に剥ぎ取ることができ、外被の剥ぎ取り作
業を短時間で済ますことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願人による従来の線条体外被中間皮剥機の
説明図であり、(a)は本体の斜視図、(b)は剥ぎ取
りカッタの斜視図である。
【図2】 ケーブルの皮剥に使用する普通のストッパの
説明図である。
【図3】 本発明による線条体外被中間皮剥機の好適な
実施の形態としての第1の実施例の平面図である。
【図4】 第1の実施例の線条体外被中間皮剥機の周方
向カッタ支持ブロックを取り外した状態の斜視図であ
る。
【図5】 第1の実施例の線条体外被中間皮剥機のクラ
ンプアームが閉じた状態の斜視図である。
【図6】 第1の実施例の線条体外被中間皮剥機のクラ
ンプアームが開いた状態の斜視図である。
【図7】 本発明による線条体外被中間皮剥機の第2実
施例の平面図である。
【図8】 第2の実施例の線条体外被中間皮剥機のクラ
ンプアームが閉じた状態の斜視図である。
【符号の説明】
10 中間皮剥機 11 線条体 12 中心孔 12A 収容窪み 13 平坦面 14 本体 15 周方向カッタ支持ブロック 15A 枢軸 15B 受圧ピン 16 剥ぎ取りカッタ 17 押圧ばね 17A 調整ねじ 18 つまみ付きねじ 19 外周面 20 枢軸 21 クランプアーム 22 クランプ部 23 ねじ棒 24 ガイド溝 25 送りナット 26 リンク部材 30 ストッパ 31 縦方向切開カッタ手段 32 切開カッタ支持ブロック 33 ねじ 34 ノブ 35 縦方向切開カッタ 36 山形切開端縁 37 開孔(案内内面) 38 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橘 敏人 東京都港区芝浦4丁目8番33号 株式会社 関電工内 (72)発明者 中島 義勝 東京都葛飾区立石8丁目43番13号 中島通 信機工業株式会社内 Fターム(参考) 3C061 EE22 5G353 AA01 AC02 DA05 DA08 EA02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線条体の外部被覆を軸線方向の中間区間
    にわたり剥ぎ取る線条体外被中間皮剥機において、 線条体の側面の一部を包囲する収容窪みを有する本体
    と、 この本体の軸線方向の両側の端面のうちの一方に移動自
    在に取り付けた周方向カッタ支持手段と、 この周方向カッタ支持手段に固定した剥ぎ取りカッタ
    と、 この剥ぎ取りカッタの切断端縁の前記収容窪みの空間内
    への突出量を調整するカッタ突出量調整手段と、 前記収容窪みの側方で中心軸線に平行に本体に固定した
    枢軸の周りに回動自在に取り付け、また挿入する線条体
    の側面を把持するクランプ部を有する1対のクランプア
    ームと、 この1対のクランプアームを開閉するクランプ操作手段
    とを具えたことを特徴とする線条体外被中間皮剥機。
  2. 【請求項2】 前記カッタ突出量調整手段を、 前記本体内に配置して前記周方向カッタ支持手段に作用
    するばねを有し、剥ぎ取りカッタの切断端縁が前記収容
    窪みに突出しないよう又は突出するよう前記周方向カッ
    タ支持手段を押圧変位させる押圧ばね手段と、 前記本体内にねじ込む先端が前記押圧ばね手段のばね力
    に抗して前記周方向カッタ支持手段を押圧し、剥ぎ取り
    カッタの切断端縁を前記収容窪みに突出させるよう又は
    突出しないよう前記本体のねじ孔に螺合するつまみ付き
    ねじを有する押圧ねじ手段とにより構成した請求項1記
    載の線条体外被中間皮剥機。
  3. 【請求項3】 前記線条体外被クランプ手段を、 前記収容窪みの中心軸線に向かって半径方向に延在さ
    せ、前記本体に対して回転自在に取り付けたつまみヘッ
    ド付きねじ棒を有するねじ棒手段と、 前記本体の外周面に半径方向外方に開口しかつ周方向に
    延在するガイド溝内に配置するとともに、前記ねじ棒に
    螺合して前記ねじ棒の回転によってねじ棒の軸線に沿っ
    て半径方向に移動可能な送りナットと、 前記クランプアームと前記送りナットとの間を連結する
    リンク部材とにより構成した請求項1又は2記載の線条
    体外被中間皮剥機。
  4. 【請求項4】 前記本体の軸線方向端面のうちの他方の
    端面に、縦方向切開カッタの切断端縁の前記収容窪みの
    空間内に縦方向切開カッタの切断端縁が突出する突出量
    を調整自在に縦方向切開カッタを取り付けた縦方向切開
    カッタ手段を設けた請求項1乃至3のうちのいずれか一
    項に記載の線条体外被中間皮剥機。
  5. 【請求項5】 前記縦方向切開カッタを、山形切開端縁
    と、この山形切開端縁に連続する案内内面とを有する構
    造とし、前記山形切開端縁と前記本体の前記収容窪みの
    端縁とで包囲されて縦方向に切開される外部被覆が前記
    案内内面を経て帯状に排出される構造とした請求項4記
    載の線条体外被中間皮剥機。
  6. 【請求項6】 線条体の外部被覆を軸線方向の中間区間
    にわたり剥ぎ取る線条体外被中間皮剥機において、 線条体の一部を包囲する収容窪みを有する本体と、 前記収容窪みの側方で中心軸線に平行に本体に固定した
    枢軸の周りに回動自在に取り付け、また挿入する線条体
    の側面を把持するクランプ部を有する1対のクランプア
    ームと、 この1対のクランプアームを開閉するクランプ操作手段
    と 前記本体の軸線方向両側端面のうちの一方の端面に設
    け、縦方向切開カッタの切断端縁の前記収容窪みの空間
    内に縦方向切開カッタの切断端縁が突出する突出量を調
    整自在に縦方向切開カッタを取り付けた縦方向切開カッ
    タ手段とを具えたことを特徴とする線条体外被中間皮剥
    機。
  7. 【請求項7】 前記縦方向切開カッタを、山形切開端縁
    と、この山形切開端縁に隣接する案内内面とを有する構
    造とし、前記山形切開端縁と前記本体の前記収容窪みの
    端縁とで包囲されて縦方向に切開される外部被覆が前記
    案内内面を経て帯状に排出される構造とした請求項6記
    載の線条体外被中間皮剥機。
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