JP2003051260A - カラープラズマディスプレイパネル及びその製造方法 - Google Patents

カラープラズマディスプレイパネル及びその製造方法

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JP2003051260A
JP2003051260A JP2001238252A JP2001238252A JP2003051260A JP 2003051260 A JP2003051260 A JP 2003051260A JP 2001238252 A JP2001238252 A JP 2001238252A JP 2001238252 A JP2001238252 A JP 2001238252A JP 2003051260 A JP2003051260 A JP 2003051260A
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color
plasma display
phosphor
color plasma
paste
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JP2001238252A
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Masamichi Yokono
真路 横野
Hiroshi Kawamura
宏 川村
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
  • Luminescent Compositions (AREA)
  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】発光輝度が安定し、輝度寿命も長く、発光スペ
クトルが安定し、長時間点灯後でも色変化の少ないカラ
ーPDPを提供する。 【解決手段】ナトリウム含有量を調整した蛍光体ペース
トをカラープラズマディスプレイパネルの発光表示部に
塗布乾燥し、焼成することによって蛍光体層6を形成
し、ナトリウム含有量によって、発光輝度及び/又は輝
度寿命を調整するカラープラズマディスプレイの製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラープラズマデ
ィスプレイ(以後、カラーPDPと略称)の蛍光体材料
に関し、特に、発光輝度、輝度寿命、発光スペクトル、
長時間点灯時の信頼性に優れたカラーPDP及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラープラズマディスプレイ(以後、カ
ラーPDPと略称)は気体放電を利用し、気体放電によ
り発生した紫外線で放電セル内面に塗布された赤、緑、
青に発光する蛍光体を励起し、三原色発光を得ることに
より、カラー表示を実現している。図5にカラーPDP
の代表的なAC面放電型のパネル構造を示す。表示側と
なる絶縁性透明基板である前面基板7上に、金属のバス
電極(図5では省略)が積層された透明導電膜からなる
面放電電極8と、表面に酸化マグネシウム膜が付着され
た透明誘電体層9が形成されており、更に黒色の格子状
のブラックマトリクス(図5では省略)が画素を画定す
るように形成されている。背面側の絶縁性透明基板であ
る背面基板1上にはアドレス電極2と誘電体層3、スト
ライプ状の白色の隔壁4が形成される。放電セルを形成
する白色の隔壁4の側面部と溝の底部には、赤、緑、青
の各蛍光体層6が3本おきに塗り分けられている。
【0003】前面基板7と背面基板1の間には放電ガス
が封入され、パネルが完成される。面放電電極8は走査
電極と維持電極から成り、走査電極には順次に走査パル
スが印加され、それに同期して選択されたアドレス電極
2にデーターパルスが印加される。この線順次走査がパ
ネル全面に亘って行われた後、パネル全面で維持電極と
走査電極の間で維持放電を行わせ、カラー発光が得られ
る。この様な動作を、60分の1秒のフィールド期間
に、デジタル化された階調データーに対応した所定の発
光回数を有する複数のサブフィールドで行い、カラーテ
レビなどの表示が行われる。
【0004】この様なパネルの製造工程において、図5
に示す構造のように隔壁の底面と側壁に蛍光体層6を形
成するために、スクリーン印刷法、微細なディスペンサ
により蛍光体を塗布するディスペンス法、ドライフィル
ムによる蛍光体層形成法などが実現されている。スクリ
ーン印刷は、ストライプ状のセルの3倍のピッチでスト
ライプ状の開口部を持ったスクリーン版を用いて、蛍光
体ペーストをスクリーンメッシュを通して、セル内壁に
塗布する方法である。このスクリーン印刷工程を乾燥工
程を挟んで順次繰り返し、3色の蛍光体層を形成後40
0〜600℃の温度で蛍光体組成物中の有機成分を燃焼
させて蛍光体プロセスが完成する。
【0005】スクリーン印刷法あるいはディスペンス法
によって蛍光体層を形成する場合の蛍光体含有組成物
は、有機溶剤により蛍光体粉末をバインダー樹脂中に分
散させてペースト状に加工した蛍光体ペーストが一般的
に使用されている。すなわち、蛍光体含有組成物である
蛍光体ペーストは蛍光体粉末、バインダー樹脂、有機溶
剤から構成されている。
【0006】蛍光体ペースト中の樹脂バインダーとして
は、エチルセルロース等のセルロース系樹脂が一般的に
使用されている。蛍光体ペースト中の蛍光体粉末として
は様々なものが知られているが、青色蛍光体としては、
ユーロピウムを添加したBaMgAl10017:Eu
化合物(BaMgAl10017が母材、Euが発光中
心である)が一般的に使用されている。この蛍光体粒子
は254nmと147nmのいずれの紫外線励起でも高
い量子効率を示し、純度の高い青色光を放射することで
知られている。また、前記の蛍光体ペーストに光重合性
モノマー、光重合性開始材を添加することで、感光性を
付与することも可能である。これらの詳細は、特開平2
000−147766号公報、特開平2000−208
055号公報、特開平2000−345091号公報等
に記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来、製造ロッ
トによって、カラーPDPの発光輝度、発光スペクト
ル、輝度寿命がばらつくという問題があった。本願発明
者がこの原因を調査した結果、カラーPDPの発光表示
部を具備する背面基板によって発光輝度のばらつきが発
生していることが判明した。そこで、実験1としてカラ
ーPDPを分解し、背面基板の発光表示部の蛍光体層の
SEM分析を行ったところ、発光輝度の低い背面基板の
発光表示部の表面に、ナトリウムまたはナトリウム化合
物が付着していることが分かった。図6にSEM写真の
様子を観察した結果を示す。(a)は発光輝度の低い背
面基板の発光表示部の蛍光体層の表面のSEM写真の様
子を表したものであり、(b)は正常な発光輝度の背面
基板の発光表示部の蛍光体層の表面のSEM写真の様子
を表したものである。「蛍光体層の表面に見えるぶつぶ
つ」とはナトリウムのことであり、(b)にも「わずか
に」と表現されているように正常な発光輝度の蛍光体層
の表面にも少し見られるが、(a)に「多数見られる」
と表現されているように、発光輝度の低い蛍光体層の表
面では顕著に見られ、(a)と(b)では明らかに差が
あることが分かる。
【0008】一方、実験2では、実験1に用いた発光輝
度の低いカラーPDPに塗布した蛍光体ペーストAと正
常な発光輝度のPDPに塗布した蛍光体ペーストBに含
有されるナトリウム含有率を測定した。測定は蛍光X線
分析法で、理学製自動蛍光X線分析装置RIX3000
を用いて行った。この結果を図7に示す。
【0009】図7は蛍光X線分析強度から推定した不純
物の含有率(ppm)を示す。ナトリウム以外の不純物
元素は、いずれも1−10ppmの微量と推定される。
【0010】この結果、蛍光体ペーストAのナトリウム
含有率は、蛍光体ペーストBの同含有率の4〜5倍であ
ることが分かった。また、蛍光体ペーストA、Bを使っ
たカラーPDPの発光輝度も図7に示す。蛍光体ペース
トAを使ったカラーPDPの発光輝度は蛍光体ペースト
Bを使ったカラーPDPの発光輝度の90%であること
が分かる。
【0011】更に、蛍光体ペーストを構成する蛍光体粒
子、樹脂バインダー、有機溶剤のナトリウム含有量の調
査を実施したところ、少なくとも一般的に用いられる樹
脂材料であるセルロース系樹脂において、ナトリウムあ
るいはナトリウム化合物の含有が確認された。
【0012】天然樹脂であるセルロース系樹脂は、その
製造過程における反応開始材として苛性ソーダを、更な
る反応材としてエチルクロライドを使用している。ま
た、前記のセルロース系樹脂の製造過程で苛性ソーダ及
びエチルクロライドを使用することで塩化ナトリウムが
副次的に生成されるが、前記の塩化ナトリウムは製造過
程終了後もセルロース系樹脂中に残留することが確認さ
れている。一般に、ナトリウムの焼失温度は650〜7
00℃であり、従来の蛍光体ペースト中の有機成分燃焼
温度である400〜600℃では焼失せず、結果的にナ
トリウムあるいはナトリウム化合物が蛍光体粒子表面に
付着したまま残留する可能性があることが分かった。蛍
光体ペーストの燃焼温度をこれ以上上げると、現在使用
している蛍光体ペーストでは蛍光体の劣化が大きいた
め、燃焼温度はこれ以上上げることができない。
【0013】以上の調査結果から、本願発明者は、発光
輝度の低い背面基板の発光表示部の表面にナトリウムま
たはナトリウム化合物が付着し、蛍光体の発光が阻害さ
れているという仮説を立てた。
【0014】そこで、青色蛍光体について以下の実験を
行った。青色蛍光体で実験をしたのは、赤、緑の蛍光体
に比べ、青色蛍光体の発光輝度は低く、輝度の経時劣化
も大きいため、設計上ネックになるためである。
【0015】実験3として、青色蛍光体BaMgAl1
0017:Eu化合物粉末をナトリウム濃度の異なる複
数の炭酸ナトリウム水溶液に溶き、これを焼成し、焼成
後の粉体を評価サンプルとし、色彩輝度計のトプコン製
PL測定器BM−5Aによって評価サンプルの発光輝度
を測定した。測定は、窒素雰囲気中でKrエキシマラン
プ(波長=146nm)を評価サンプルに当て、そのと
きの発光輝度を測った。有機成分燃焼を行っていない未
処理の蛍光体粒子をリファレンスとし、リファレンス、
純水(蛍光体粉末を炭酸ナトリウム水溶液の替わりに純
水に溶いた場合、すなわちナトリウム含有率0pp
m)、ナトリウム含有率100ppm、200ppm、
500ppm、1000ppm、10000ppmの順
に3回測定し、平均値を算出し、リファレンスの発光輝
度を1としたときの各評価サンプルの発光輝度をグラフ
に表示したのが図8である。ここで、ナトリウム含有率
は重量含有率であり、本明細書の含有率は特に断らない
限り重量含有率とする。また、ナトリウム含有率は、評
価サンプルに添加した炭酸ナトリウムの添加量と蛍光体
ペーストの量から、蛍光体ペーストに換算したときのナ
トリウム含有率である。
【0016】図8では、ナトリウム含有率200ppm
以下ではナトリウムによる発光輝度低下の影響はほとん
どなく、ナトリウム含有率0の純水の場合ほとんど変わ
らないが、200ppm→500ppm→1000pp
m→10000ppmとナトリウム含有率を増加する
と、劇的に発光輝度が低下することが分かる。
【0017】実験4は、実験3の評価サンプルの内0,
100,10000ppmを用いて発光スペクトルを測
定した。測定は、窒素雰囲気中でKrエキシマランプ
(波長=146nm)を評価サンプルに当て、そのとき
の発光スペクトルを大塚電子製色彩輝度計MCPD−3
000によって測った。この結果を図9に示す。スペク
トルは波長に対する発光エネルギーで示すため、ナトリ
ウム含有率によって発光エネルギーのピーク値も変る
が、ここで顕著なのは、100ppm→10000pp
mとナトリウム含有率を増加すると、長波長側の裾野が
広がり、スペクトルが赤側にシフトしていることであ
る。
【0018】実験5は、実験3の評価サンプルの内0、
100、1000ppmを用いて発光輝度の経時劣化を
測定した。測定は、窒素雰囲気中でKrエキシマランプ
(波長=146nm)を評価サンプルに連続的に当て、
色彩輝度計のトプコン製PL測定器BM−5Aによって
評価サンプルの発光輝度の経時変化を測定した。このよ
うな評価をVUV劣化測定と言い、輝度の経時劣化の加
速評価法である。この結果を図10に示す。ナトリウム
含有率100ppmでは、ナトリウム含有率0の場合と
ほとんど変らないが、、100ppm→10000pp
mでは、輝度劣化が約2.5倍になり、ナトリウムによ
る影響が大きいことが分かる。
【0019】図7、8、9、10の結果を図6の結果と
結びつけて考えると、ナトリウム含有率が高い蛍光体粒
子を使った蛍光体ペーストを発光表示部に塗布したカラ
ーPDPの発光表示部の表面には、ナトリウムが付着し
ている傾向にあり、このようなカラーPDPの発光輝度
は低くなると推測される。また、発光輝度の劣化も速い
ことが推測される。さらに、発光スペクトルもナトリウ
ム含有率によって赤側にシフトすると考えられる。
【0020】本願発明は上述のような課題認識に基づい
て行われたものであり、その目的は、発光輝度が安定
し、輝度寿命も長いカラーPDPを提供することであ
る。他の目的は、発光スペクトルが安定し、長時間点灯
後でも色変化の少ないカラーPDPを提供することであ
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の請求項1に係る本願発明のカラープラズマディスプレ
イは、第1の絶縁性透明基板と、前記第1の絶縁性透明
基板と対向する第2の絶縁性透明基板と、前記第1の絶
縁性透明基板と前記第2の絶縁性透明基板との間に複数
の色の蛍光体層を有する放電セルとを具備し、前記放電
セル内に充填された放電ガスに電圧を印加して前記放電
ガスを放電させることによって前記複数の色の蛍光体層
を発光させるカラープラズマディスプレイにおいて、前
記複数の色の蛍光体層の内一の色の蛍光体層のアルカリ
金属、遷移金属、重金属のいずれか一の含有率が他の色
の蛍光体層の該含有率と異なっていることを特徴とす
る。
【0022】赤色、緑色、青色の画素を同時に発光させ
た際に、色毎の発光輝度を色毎の蛍光体層のアルカリ金
属、遷移金属、重金属のいずれか一の含有率によって調
整することによって、各色の輝度バランスを適正化して
白色発光における色純度を向上させることができる。ま
た、初期の各色の輝度バランスのみならず、色毎の発光
輝度を色毎の蛍光体層のアルカリ金属、遷移金属、重金
属のいずれか一の含有率によって調整することによっ
て、各色の輝度の経時変化を揃え、時間の経過によって
も安定した各色の輝度バランスを得ることができる。
【0023】前記課題を解決するための請求項2に係る
本願発明のカラープラズマディスプレイは、第1の絶縁
性透明基板と、前記第1の絶縁性透明基板と対向する第
2の絶縁性透明基板と、前記第1の絶縁性透明基板と前
記第2の絶縁性透明基板との間に複数の色の蛍光体層を
有する放電セルとを具備し、前記放電セル内に充填され
た放電ガスに電圧を印加して前記放電ガスを放電させる
ことによって前記複数の色の蛍光体層を発光させるカラ
ープラズマディスプレイにおいて、前記複数の色の蛍光
体層の内一の色の蛍光体層のナトリウム含有率が他の色
の蛍光体層のナトリウム含有率と異なっていることを特
徴とする。
【0024】赤色、緑色、青色の画素を同時に発光させ
た際に、色毎の発光輝度を色毎の蛍光体層のナトリウム
含有率によって調整することによって、各色の輝度バラ
ンスを適正化して白色発光における色純度を向上させる
ことができる。また、初期の各色の輝度バランスのみな
らず、色毎の発光輝度を色毎の蛍光体層のナトリウム含
有率によって調整することによって、各色の輝度の経時
変化を揃え、時間の経過によっても安定した各色の輝度
バランスを得ることができる。
【0025】前記課題を解決するための請求項3に係る
本願発明のカラープラズマディスプレイは、第1の絶縁
性透明基板と、前記第1の絶縁性透明基板と対向する第
2の絶縁性透明基板と、前記第1の絶縁性透明基板と前
記第2の絶縁性透明基板との間に蛍光体層を有する放電
セルとを具備し、前記放電セル内に充填された放電ガス
に電圧を印加して前記放電ガスを放電させることによっ
て前記蛍光体層を発光させるカラープラズマディスプレ
イにおいて、前記蛍光体層のナトリウム含有率が200
ppm以下であることを特徴とする。
【0026】蛍光体層のナトリウム含有率を200pp
m以下に抑えることによって、高い発光輝度を確保し、
輝度の経時変化も少ない安定した表示を得ることができ
る。
【0027】前記課題を解決するための請求項4に係る
本願発明のカラープラズマディスプレイの製造方法は、
蛍光体ペーストをカラープラズマディスプレイパネルの
発光表示部に塗布乾燥し、焼成することによって蛍光体
層を形成するカラープラズマディスプレイの製造方法で
あって、前記蛍光体ペーストに含まれるアルカリ金属、
遷移金属、重金属のいずれか一の含有量を調整すること
によってカラープラズマディスプレイの発光輝度及び/
又は輝度寿命を調整することを特徴とする。
【0028】赤色、緑色、青色の画素を同時に発光させ
た際に、色毎の発光輝度を色毎の蛍光体層のアルカリ金
属、遷移金属、重金属のいずれか一の含有率によって調
整することによって、各色の輝度バランスを適正化して
白色発光における色純度を向上させることができる。ま
た、初期の各色の輝度バランスのみならず、色毎の発光
輝度を色毎の蛍光体層のアルカリ金属、遷移金属、重金
属のいずれか一の含有率によって調整することによっ
て、各色の輝度の経時変化を揃え、時間の経過によって
も安定した各色の輝度バランスを得ることができる。
【0029】また、前記課題を解決するための請求項5
に係る本願発明のカラープラズマディスプレイの製造方
法は、蛍光体ペーストをカラープラズマディスプレイパ
ネルの発光表示部に塗布乾燥し、焼成することによって
蛍光体層を形成するカラープラズマディスプレイの製造
方法であって、前記蛍光体ペーストに含まれるナトリウ
ム含有量を調整することによってカラープラズマディス
プレイの発光輝度及び/又は輝度寿命を調整することを
特徴とする。
【0030】また、前記課題を解決するための請求項6
に係る本願発明のカラープラズマディスプレイ製造方法
は、前記蛍光体ペーストに含まれるナトリウム含有率を
200ppm以下に調整することを特徴とする。
【0031】蛍光体ペーストのナトリウム含有率を20
0ppm以下に抑えることによって、高い発光輝度を確
保し、輝度の経時変化も少ない安定した表示を得ること
ができる。さらに、赤色、緑色、青色の画素を同時に発
光させた際に、色毎の発光輝度を色毎の蛍光体ペースト
のナトリウム含有率によって調整することによって、各
色の輝度バランスを適正化して白色発光における色純度
を向上させることができる。また、初期の各色の輝度バ
ランスのみならず、色毎の発光輝度を色毎の蛍光体ペー
ストのナトリウム含有率によって調整することによっ
て、各色の輝度の経時変化を揃え、時間の経過によって
も安定した各色の輝度バランスを得ることができる。
【0032】また、前記課題を解決するための請求項7
に係る本願発明のカラープラズマディスプレイの製造方
法は、蛍光体粉末とバインダー樹脂を溶剤に溶解・分散
した蛍光体ペーストをカラープラズマディスプレイパネ
ルの発光表示部に塗布乾燥し、焼成することによって蛍
光体層を形成するカラープラズマディスプレイの製造方
法であって、前記バインダー樹脂に含まれるナトリウム
含有量を調整することによってカラープラズマディスプ
レイの発光輝度及び/又は輝度寿命を調整することを特
徴とする。
【0033】また、前記課題を解決するための請求項8
に係る本願発明のカラープラズマディスプレイの製造方
法は、前記バインダー樹脂に含まれるナトリウム含有率
を200ppm以下に調整することを特徴とする。
【0034】また、前記課題を解決するための請求項9
に係る本願発明のカラープラズマディスプレイの製造方
法は、前記バインダー樹脂がセルロース系であることを
特徴とする。
【0035】また、前記課題を解決するための請求項1
0に係る本願発明のカラープラズマディスプレイの製造
方法は、前記バインダー樹脂がエチルセルロースである
ことを特徴とする。
【0036】バインダー樹脂としてセルロース系のエチ
ルセルロースを採用し、エチルセルロースのナトリウム
含有率を200ppm以下、好ましくは100ppm以
下に抑えることによって、高い発光輝度を確保し、輝度
の経時変化も少ない安定した表示を得ることができる。
さらに、赤色、緑色、青色の画素を同時に発光させた際
に、色毎の発光輝度を色毎のエチルセルロースのナトリ
ウム含有率によって調整することによって、各色の輝度
バランスを適正化して白色発光における色純度を向上さ
せることができる。また、初期の各色の輝度バランスの
みならず、色毎の発光輝度を色毎のエチルセルロースの
ナトリウム含有率によって調整することによって、各色
の輝度の経時変化を揃え、時間の経過によっても安定し
た各色の輝度バランスを得ることができる。
【0037】前記課題を解決するための請求項11に係
る本願発明のカラープラズマディスプレイは、第1の絶
縁性透明基板と、前記第1の絶縁性透明基板と対向する
第2の絶縁性透明基板と、前記第1の絶縁性透明基板と
前記第2の絶縁性透明基板との間に蛍光体層を有する放
電セルとを具備し、前記放電セル内に充填された放電ガ
スに電圧を印加して前記放電ガスを放電させることによ
って前記蛍光体層を発光させるカラープラズマディスプ
レイにおいて、前記蛍光体層は前記第2の絶縁性透明基
板の上に形成された反射層の表面に形成され、前記反射
層のナトリウム含有率が200ppm以下であることを
特徴とする。
【0038】反射層のナトリウム含有率を200ppm
以下に抑えることによって、高い発光輝度を確保し、輝
度の経時変化も少ない安定した表示を得ることができ
る。さらに、赤色、緑色、青色の画素を同時に発光させ
た際に、色毎の発光輝度を色毎の反射層のナトリウム含
有率によって調整することによって、各色の輝度バラン
スを適正化して白色発光における色純度を向上させるこ
とができる。また、初期の各色の輝度バランスのみなら
ず、色毎の発光輝度を色毎の反射層のナトリウム含有率
によって調整することによって、各色の輝度の経時変化
を揃え、時間の経過によっても安定した各色の輝度バラ
ンスを得ることができる。
【0039】また、前記課題を解決するための請求項1
2に係る本願発明のカラープラズマディスプレイの製造
方法は、反射材ペーストをカラープラズマディスプレイ
パネルの発光表示部に塗布乾燥し、さらに前記反射材ペ
ーストの表面に蛍光体ペーストを塗布乾燥し、焼成する
ことによって反射層、蛍光体層を形成するカラープラズ
マディスプレイの製造方法であって、前記反射材ペース
トに含まれるアルカリ金属、遷移金属、重金属のいずれ
か一の含有率を調整することによってカラープラズマデ
ィスプレイの発光輝度及び/又は輝度寿命を調整するこ
とを特徴とする。
【0040】赤色、緑色、青色の画素を同時に発光させ
た際に、色毎の発光輝度を色毎の反射材ペーストのアル
カリ金属、遷移金属、重金属のいずれか一の含有率によ
って調整することによって、各色の輝度バランスを適正
化して白色発光における色純度を向上させることができ
る。また、初期の各色の輝度バランスのみならず、色毎
の発光輝度を色毎の反射材ペーストのアルカリ金属、遷
移金属、重金属のいずれか一の含有率によって調整する
ことによって、各色の輝度の経時変化を揃え、時間の経
過によっても安定した各色の輝度バランスを得ることが
できる。
【0041】また、前記課題を解決するための請求項1
3に係る本願発明のカラープラズマディスプレイの製造
方法は、反射材ペーストをカラープラズマディスプレイ
パネルの発光表示部に塗布乾燥し、さらに前記反射材ペ
ーストの表面に蛍光体ペーストを塗布乾燥し、焼成する
ことによって反射層、蛍光体層を形成するカラープラズ
マディスプレイの製造方法であって、前記反射材ペース
トに含まれるナトリウム含有量を調整することによって
カラープラズマディスプレイの発光輝度及び/又は輝度
寿命を調整することを特徴とする。
【0042】また、前記課題を解決するための請求項1
4に係る本願発明のカラープラズマディスプレイの製造
方法は、前記反射材ペーストに含まれるナトリウム含有
量を200ppm以下に調整することを特徴とする。
【0043】反射材ペーストのナトリウム含有率を20
0ppm以下に抑えることによって、高い発光輝度を確
保し、輝度の経時変化も少ない安定した表示を得ること
ができる。さらに、赤色、緑色、青色の画素を同時に発
光させた際に、色毎の発光輝度を色毎の反射材ペースト
のナトリウム含有率によって調整することによって、各
色の輝度バランスを適正化して白色発光における色純度
を向上させることができる。また、初期の各色の輝度バ
ランスのみならず、色毎の発光輝度を色毎の蛍光体ペー
ストのナトリウム含有率によって調整することによっ
て、各色の輝度の経時変化を揃え、時間の経過によって
も安定した各色の輝度バランスを得ることができる。
【0044】また、前記課題を解決するための請求項1
5に係る本願発明のカラープラズマディスプレイの製造
方法は、微粒子とバインダー樹脂とを溶剤に溶解・分散
した反射材ペーストをカラープラズマディスプレイパネ
ルの発光表示部に塗布乾燥し、さらに前記反射材ペース
トの表面に蛍光体ペーストを塗布乾燥し、焼成すること
によって反射層、蛍光体層を形成するカラープラズマデ
ィスプレイの製造方法であって、前記バインダー樹脂に
含まれるナトリウム含有量を調整することによってカラ
ープラズマディスプレイの発光輝度及び/又は輝度寿命
を調整することを特徴とする。
【0045】また、前記課題を解決するための請求項1
6に係る本願発明のカラープラズマディスプレイの製造
方法は、前記バインダー樹脂に含まれるナトリウム含有
率を200ppm以下に調整することを特徴とする。
【0046】また、前記課題を解決するための請求項1
7に係る本願発明のカラープラズマディスプレイの製造
方法は、前記バインダー樹脂がセルロース系であること
を特徴とする。
【0047】また、前記課題を解決するための請求項1
8に係る本願発明のカラープラズマディスプレイの製造
方法は、前記バインダー樹脂がエチルセルロースである
ことを特徴とする。
【0048】バインダー樹脂としてセルロース系のエチ
ルセルロースを採用し、エチルセルロースのナトリウム
含有率を200ppm以下に抑えることによって、高い
発光輝度を確保し、輝度の経時変化も少ない安定した表
示を得ることができる。さらに、赤色、緑色、青色の画
素を同時に発光させた際に、色毎の発光輝度を色毎のエ
チルセルロースのナトリウム含有率によって調整するこ
とによって、各色の輝度バランスを適正化して白色発光
における色純度を向上させることができる。また、初期
の各色の輝度バランスのみならず、色毎の発光輝度を色
毎のエチルセルロースのナトリウム含有率によって調整
することによって、各色の輝度の経時変化を揃え、時間
の経過によっても安定した各色の輝度バランスを得るこ
とができる。
【0049】
【発明の実施の形態】本発明の上記目的、特徴および利
点を明確にすべく、添付した図面を参照しながら本発明
の実施形態を以下に詳述する。
【0050】図1は本願発明の第1の実施形態に採用し
ている面放電型カラーPDPの単位セルを示す断面図で
ある。この構造は公知の一般的構成である。
【0051】図1において、背面基板1上には、ストラ
イプ状のアドレス電極2が図面に垂直な方向に延在する
ように形成されている。アドレス電極2上には、アドレ
ス電極2を被覆する誘電体層3が形成されている。誘電
体層3上には、アドレス電極2と平行でかつその両側に
位置するアドレス電極2までの距離がそれぞれ均等であ
るような隔壁4が少なくとも図面に垂直な方向に延在す
るように形成されている。
【0052】誘電体層3と隔壁4で画定される背面基板
側の放電空間の内側に蛍光体ペーストをスクリーン印刷
法又はディスペンス法で所望の形状に塗布し、乾燥した
後、焼成炉に入れて、400〜600℃の温度で蛍光体
ペースト中の有機成分を燃焼し、R(赤色)、G(緑
色)、B(青色)の蛍光体層6を規則的に形成する。
【0053】蛍光体ペーストは蛍光体粒子、バインダー
樹脂、有機溶剤からなる。樹脂としてはセルロース系樹
脂が、なかでもエチルセルロースが一般的に用いられて
いる。ダウケミカル社製エチルセルロースを例にとる
と、エチルセルロースは工業用途品と医薬用途品に大別
されるが、蛍光体ペースト用途としては従来工業用途品
が用いられていた。
【0054】背面基板1に対向するように配置された表
示面側の透明な前面基板7の内面上には放電維持電極と
しての一対の透明電極である面放電電極8がアドレス電
極2と直行する方向に延在するように形成されている。
通常、面放電電極8上には抵抗値を下げるために金属材
料から成るバス電極(図示省略)を形成する。
【0055】背面基板1と前面基板7とを組み合わせ放
電空間を真空に引いた後、不活性ガスを封入し、エージ
ング(枯化)をかけてカラーPDPのパネルは完成す
る。カラーPDPは、一対の面放電電極間の放電で生じ
る紫外線によって各蛍光体層6の蛍光体粒子が励起され
発光する。通常、面放電電極8及びバス電極(図示省
略)は誘電体層(図示省略)で覆われており、交流放電
を行うように構成されている。
【0056】第1の実施形態の特徴は使用した蛍光体ペ
ーストにある。蛍光体ペーストは蛍光体粒子、樹脂バイ
ンダー、有機溶剤からなる。樹脂バインダーとしてはセ
ルロース系樹脂が、なかでもエチルセルロースが一般的
に用いられている。ダウケミカル社製エチルセルロース
を例にとると、エチルセルロースは工業用途品と医薬用
途品に大別されるが、蛍光体ペースト用途としては従来
工業用途品が用いられていた。エチルセルロース中の塩
化物含有量、即ちエチルセルロースの製造過程で副次的
に生じエチルセルロース中に残留する塩化ナトリウム含
有量に着目すると、工業用途品は医薬用途品の約3倍の
塩化ナトリウム含有量、すなわち約3倍のナトリウム含
有量を有することが確認された。具体的には、工業用途
品のエチルセルロース中の塩化物含有量は0.15%以
下、医薬途品のエチルセルロース中の塩化物含有量は
0.05%以下である。
【0057】そこで、工業用途品のエチルセルロースを
用いた蛍光体ペーストAと医薬用途品のエチルセルロー
スを用いた蛍光体ペーストBを作製し、両者の蛍光体ペ
ーストを用いてスクリーン印刷法で蛍光体層を形成した
カラーPDPを作製し、発光輝度を評価した。その結果
を図3(A)に示す。図3(A)から、医薬用途品のエ
チルセルロースを用いた蛍光体ペーストBで蛍光体層を
形成したカラーPDPの発光輝度は、工業用途品のエチ
ルセルロースを用いた蛍光体ペーストAで蛍光体層を形
成したカラーPDPの発光輝度より約5%高いことが分
かる。
【0058】第1の実施形態では、蛍光体層を形成する
蛍光体ペーストの樹脂バインダーであるエチルセルロー
スのナトリウム含有量に着目したが、第2の実施形態で
は、蛍光体層の下地となる反射層に着目する。図2は第
2の実施形態に採用している面放電型カラーPDPの単
位セルを示す断面図である。この構造は特開平10−1
25228号公報に記載されている。
【0059】図2において、背面基板1上には、ストラ
イプ状のアドレス電極2が図面に垂直な方向に延在する
ように形成されている。アドレス電極2上には、アドレ
ス電極2を被覆する誘電体層3が形成されている。誘電
体層3上には、アドレス電極2と平行でかつその両側に
位置するアドレス電極2までの距離がそれぞれ均等であ
るような隔壁4が少なくとも図面に垂直な方向に延在す
るように形成されている。
【0060】誘電体層3と隔壁4で画定される背面基板
側の放電空間の内側に反射材ペーストをスクリーン印刷
法又はディスペンス法で所望の形状に塗布し、乾燥した
後、蛍光体ペーストの塗布乾燥を第1の実施形態と同様
の方法で行った。この後、焼成炉に入れて、400〜6
00℃の温度で反射材ペースト、蛍光体ペースト中の有
機成分を燃焼し、反射層5、蛍光体層6を形成する。
【0061】反射材ペーストは、蛍光体ペーストと同様
に、反射材粒子、樹脂バインダー、有機溶剤からなる。
反射材粒子としては、酸化チタンの微粉末を用いた。酸
化チタンの微粒子は、反射効果による発光輝度の改善の
ほか、隔壁の空孔部分にしみ込み、強度を増加させる効
果もある。
【0062】反射材ペーストの樹脂としては、蛍光体ペ
ーストと同じ樹脂バインダーを、すなわち工業用途品の
エチルセルロースを用いていた。そこで、第2の実施形
態では、工業用途品のエチルセルロースを用いた蛍光体
ペーストA、医薬用途品のエチルセルロースを用いた蛍
光体ペーストB、工業用途品のエチルセルロースを用い
た反射材ペーストC、医薬用途品のエチルセルロースを
用いた反射材ペーストDを作製し、A+C,A+D,B
+C,B+Dの4種類の組合せの反射材ペースト、蛍光
体ペーストを用いてスクリーン印刷法で蛍光体層を形成
したカラーPDPを作製し、発光輝度を評価した。その
結果を図3(B)に示す。図3(B)から、蛍光体ペー
スト、反射材ペーストともに医薬用途品のエチルセルロ
ースを用いた蛍光体層を形成したカラーPDPの方が発
光輝度が高いことが分かる。
【0063】第1及び第2の実施形態においては、蛍光
体ペーストや反射材ペーストを構成する樹脂バインダー
にエチルセルロースを採用したとき、エチルセルロース
のナトリウム含有率が低い方が高い発光輝度を得られる
ことが分かった。この傾向から判断すると、エチルセル
ロースのナトリウム含有率がゼロであることが最適であ
ると考えられる。しかし、前述のように、ナトリウムは
エチルセルロースの製造過程で副次的に生じる塩化ナト
リウムに含まれており、エチルセルロース製造工程後エ
チルセルロースの洗浄、またはイオン交換樹脂によって
ナトリウムあるいはナトリウム化合物を除去している。
ナトリウム含有率を下げるには前記洗浄やイオン交換樹
脂工程を繰り返すことになるが、完全にゼロにすること
は工業的には不可能である。また、実際は測定装置の測
定限界以下の含有量は測定できないため、実際的でな
い。本願発明は、ナトリウム含有率削減の効果とコスト
を勘案し、工業的に最適なカラーPDP用のエチルセル
ロース、又はそれを使った蛍光体ペースト、反射材ペー
ストのナトリウム含有率を求めた。
【0064】一方、第3の実施形態は、カラーPDPに
おいて、赤色、緑色、青色の画素を同時に発光させた際
に、色毎の発光輝度を色毎の蛍光体ペーストのナトリウ
ム含有率、又は色毎の蛍光体ペーストを構成するエチル
セルロースのナトリウム含有率によって調整することに
よって、各色の輝度バランスを適正化して白色発光にお
ける色純度を向上させることを目的とする。
【0065】また、初期の各色の輝度バランスのみなら
ず、色毎の発光輝度を色毎の蛍光体層のナトリウム含有
率によって調整することによって、各色の輝度の経時変
化を揃え、時間の経過によっても安定した各色の輝度バ
ランスを得ることを目的とする。
【0066】通常、初期の発光輝度は全点灯したときの
白色の色温度が7000〜10000Kになるように
赤、緑、青各色の発光輝度を調整する。各色の発光輝度
の調整方法は各種提案されている。隔壁によって、青色
画素又は赤色画素の面積を緑色画素の面積よりも大きく
して、色バランスを調整する方法が特開平8−1908
69号公報に記載されている。また、開口面積を緑より
赤が大きく、かつ、赤より青が大きくなるように、赤、
緑、青のそれぞれの画素の開口面積を調整する方法が特
開2000−228150号公報に記載されている。本
願発明者は、赤、緑、青の画素にそれぞれフィルタを備
え、色ごとのフィルタの透過率を調整することによって
色バランスを調整している。
【0067】しかし、蛍光体ペースト及び/又は反射材
ペーストのナトリウム含有率によって、色バランスを調
整することもできる。例えば、青の蛍光体ペーストのナ
トリウム含有率を200ppm以下、赤の蛍光体ペース
トのナトリウム含有率を400〜600ppm、緑の蛍
光体ペーストのナトリウム含有率を900〜1000p
pmに調整することによって色バランスを調整すること
もできる。
【0068】さらに重要なのは、蛍光体の色ごとの輝度
劣化の相違である。図4に従来のカラーPDPを連続全
点灯したときの赤、緑、青各色の発光輝度の経時変化を
示す。発光輝度は初期の発光輝度を1.0としたときの
相対輝度で表示する。10000時間連続点灯後の輝度
劣化は緑と赤は約10%だが、青は約30%にも及ぶ。
これは、経時変化でディスプレイの色合いが変化するこ
とを意味する。これに対する積極的な対策は従来なかっ
た。
【0069】しかし、蛍光体ペースト及び/又は反射材
ペーストのナトリウム含有率によって、蛍光体の色ごと
の輝度劣化の相違を緩和することができる。例えば、青
の蛍光体ペーストのナトリウム含有率を約200pp
m、赤と緑の蛍光体ペーストのナトリウム含有率を約1
000ppmに調整することによって蛍光体の色ごとの
輝度劣化の相違を大幅に改善することができる。図4に
青の蛍光体ペーストのナトリウム含有率を約200pp
mとし、赤、緑の蛍光体ペーストのナトリウム含有率を
従来並の約1000ppmに調整したときの、改善され
た青の蛍光体の輝度劣化を太い実線で示す。これは今回
の図10の実験結果から、青の蛍光体ペーストのナトリ
ウム含有率を約1000ppmから約200ppmに低
減することによって連続点灯による輝度劣化の割合が約
1/2.5に改善されたことから、図4においても、青
の蛍光体ペーストのナトリウム含有率を約200ppm
に低減することによって連続点灯による輝度劣化の割合
が約1/2.5に改善すると仮定して描いた大まかな予
想であり、予想の数値的精度は低いが、このような方法
によって改善できることは確かである。(上記予測にお
いて、従来の赤、緑、青の蛍光体ペーストのナトリウム
含有率を約1000ppmと仮定した。しかし、従来の
値は、今回の実験では確認していない。)以上は、今回
の実験に基いた内容であるが、これらの実験から得た知
見からさらに以下のようなことも言える。
【0070】以上の検討はナトリウム及びナトリウム化
合物が蛍光体層表面に付着することによって発光輝度、
輝度劣化、発光スペクトルに影響を与えることに基づ
く。しかし、蛍光体の表面に付着して蛍光体を劣化させ
るのは、一般的にはナトリウムに限らず、アルカリ金
属、遷移金属、重金属も同様な効果を有することが知ら
れている。従って、蛍光体ペーストや反射材ペーストに
含まれるアルカリ金属、遷移金属、重金属のいずれか一
の含有量を調整することによってカラープラズマディス
プレイの発光輝度及び/又は輝度寿命を調整することも
できると思われる。
【0071】また、反射層とは異なり蛍光体層とは直接
接触することはないものの、背面基板側の隔壁や誘電体
層、更にはアドレス電極といった背面基板上構造物にア
ルカリ金属、遷移金属、重金属、特にナトリウムあるい
はナトリウム化合物が残留した場合、前記のアルカリ金
属、遷移金属、重金属、特にナトリウムあるいはナトリ
ウム化合物が蛍光体粒子表面に二次的に付着する可能性
がある。このため、背面基板側の隔壁や誘電体層、アド
レス電極といった背面基板上各種構造物形成のための各
構造物用形成材含有組成物に対し、アルカリ金属、遷移
金属、重金属、特にナトリウムあるいはナトリウム化合
物含有量の規定を設けることも有効であると考えられ
る。
【0072】同様に、反射層とは異なり蛍光体層とは直
接接触することはないものの、前面基板側の誘電体層、
バス電極といった前面基板上構造物にアルカリ金属、遷
移金属、重金属、特にナトリウムあるいはナトリウム化
合物が残留した場合、前記のアルカリ金属、遷移金属、
重金属、特にナトリウムあるいはナトリウム化合物が蛍
光体粒子表面に二次的に付着する可能性がある。このた
め、前面基板側の誘電体層や透明電極、バス電極といっ
た前面基板上各種構造物形成のための各構造物用形成材
含有組成物に対し、アルカリ金属、遷移金属、重金属、
特にナトリウムあるいはナトリウム化合物含有量の規定
を設けることも有効であると考えられる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カラーPDPの蛍光体層に塗布する蛍光体ペーストのナ
トリウム含有率、及び/又は蛍光体層の下地である反射
層に塗布する反射材ペーストのナトリウム含有率を所定
の値以下に抑えることによって、高い発光輝度を確保
し、輝度の経時変化も少ない安定した表示を得ることが
できる。また、蛍光体ペーストを構成する樹脂バインダ
ーのナトリウム含有率、及び/又は反射材ペーストを構
成する樹脂バインダーのナトリウム含有率を所定の値以
下に抑えることによって、高い発光輝度を確保し、輝度
の経時変化も少ない安定した表示を得ることができる。
【0074】さらに、赤色、緑色、青色の画素を同時に
発光させた際に、色毎の発光輝度を色毎の蛍光体ペース
ト及び/又は反射材ペーストのナトリウム含有率によっ
て調整することによって、各色の輝度バランスを適正化
して白色発光における色純度を向上させることができ
る。また、色毎の発光輝度を色毎の蛍光体ペーストを構
成する樹脂バインダー及び/又は反射材ペーストを構成
する樹脂バインダーのナトリウム含有率によって調整す
ることによって、各色の輝度バランスを適正化して白色
発光における色純度を向上させることができる。
【0075】さらに、初期の各色の輝度バランスのみな
らず、色毎の発光輝度を色毎の蛍光体ペースト及び/又
は反射材ペーストのナトリウム含有率によって調整する
ことによって、各色の輝度の経時変化を揃え、時間の経
過によっても安定した各色の輝度バランスを得ることが
できる。また、色毎の発光輝度を色毎の蛍光体ペースト
を構成する樹脂バインダー及び/又は反射材ペーストを
構成する樹脂バインダーのナトリウム含有率によって調
整することによって、各色の輝度の経時変化を揃え、時
間の経過によっても安定した各色の輝度バランスを得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のカラーPDP単位セ
ルを表す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態により得られる単位セ
ルを表す断面図である。
【図3】(a)は、本願発明の第1の実施形態のカラー
PDPの発光輝度である。(b)は、本願発明の第1の
実施形態のカラーPDPの発光輝度である。
【図4】本願発明の第3の実施形態のカラーPDPの発
光輝度の経時変化である。
【図5】カラーPDPの構造を説明する分解斜視図であ
る。
【図6】実験1の結果を示す図である。
【図7】実験2の結果を示す図で、蛍光体ペーストA/
Bの蛍光体X線分析結果及びその発光ペーストを使った
カラーPDPの発光輝度である。
【図8】実験3の結果を示す図で、蛍光体ペーストのナ
トリウム含有率と発光輝度(相対値)の関係を示す。
【図9】実験4の結果を示す図で、蛍光体ペーストのナ
トリウム含有率と発光スペクトルを示す。
【図10】実験5の結果を示す図で、蛍光体ペーストの
ナトリウム含有率と発光輝度の経時変化(VUV劣化)
を示す。
【符号の説明】
1 背面基板 2 アドレス電極 3 誘電体層 4 隔壁 5 反射層 6 蛍光体層 7 前面基板 8 面放電電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H001 CA01 CA06 XA08 XA12 XA13 XA56 YA63 5C028 FF11 FF12 FF16 5C040 FA01 GB03 GG07 GG09 JA03 KA17 KB03 KB28 MA05 MA10

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の絶縁性透明基板と、前記第1の絶
    縁性透明基板と対向する第2の絶縁性透明基板と、前記
    第1の絶縁性透明基板と前記第2の絶縁性透明基板との
    間に複数の色の蛍光体層を有する放電セルとを具備し、
    前記放電セル内に充填された放電ガスに電圧を印加して
    前記放電ガスを放電させることによって前記複数の色の
    蛍光体層を発光させるカラープラズマディスプレイにお
    いて、前記複数の色の蛍光体層の内一の色の蛍光体層の
    アルカリ金属、遷移金属、重金属のいずれか一の含有率
    が他の色の蛍光体層の該含有率と異なっていることを特
    徴とするカラープラズマディスプレイ。
  2. 【請求項2】 第1の絶縁性透明基板と、前記第1の絶
    縁性透明基板と対向する第2の絶縁性透明基板と、前記
    第1の絶縁性透明基板と前記第2の絶縁性透明基板との
    間に複数の色の蛍光体層を有する放電セルとを具備し、
    前記放電セル内に充填された放電ガスに電圧を印加して
    前記放電ガスを放電させることによって前記複数の色の
    蛍光体層を発光させるカラープラズマディスプレイにお
    いて、前記複数の色の蛍光体層の内一の色の蛍光体層の
    ナトリウム含有率が他の色の蛍光体層のナトリウム含有
    率と異なっていることを特徴とするカラープラズマディ
    スプレイ。
  3. 【請求項3】 第1の絶縁性透明基板と、前記第1の絶
    縁性透明基板と対向する第2の絶縁性透明基板と、前記
    第1の絶縁性透明基板と前記第2の絶縁性透明基板との
    間に蛍光体層を有する放電セルとを具備し、前記放電セ
    ル内に充填された放電ガスに電圧を印加して前記放電ガ
    スを放電させることによって前記蛍光体層を発光させる
    カラープラズマディスプレイにおいて、前記蛍光体層の
    ナトリウム含有率が200ppm以下であることを特徴
    とするカラープラズマディスプレイ。
  4. 【請求項4】 蛍光体ペーストをカラープラズマディス
    プレイパネルの発光表示部に塗布乾燥し、焼成すること
    によって蛍光体層を形成するカラープラズマディスプレ
    イの製造方法であって、 前記蛍光体ペーストに含まれるアルカリ金属、遷移金
    属、重金属のいずれか一の含有量を調整することによっ
    てカラープラズマディスプレイの発光輝度及び/又は輝
    度寿命を調整することを特徴とするカラープラズマディ
    スプレイの製造方法。
  5. 【請求項5】 蛍光体ペーストをカラープラズマディス
    プレイパネルの発光表示部に塗布乾燥し、焼成すること
    によって蛍光体層を形成するカラープラズマディスプレ
    イの製造方法であって、 前記蛍光体ペーストに含まれるナトリウム含有量を調整
    することによってカラープラズマディスプレイの発光輝
    度及び/又は輝度寿命を調整することを特徴とするカラ
    ープラズマディスプレイの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記蛍光体ペーストに含まれるナトリウ
    ム含有率を200ppm以下に調整することを特徴とす
    る請求項5に記載のカラープラズマディスプレイの製造
    方法。
  7. 【請求項7】 蛍光体粉末とバインダー樹脂を溶剤に溶
    解・分散した蛍光体ペーストをカラープラズマディスプ
    レイパネルの発光表示部に塗布乾燥し、焼成することに
    よって蛍光体層を形成するカラープラズマディスプレイ
    の製造方法であって、 前記バインダー樹脂に含まれるナトリウム含有量を調整
    することによってカラープラズマディスプレイの発光輝
    度及び/又は輝度寿命を調整することを特徴とするカラ
    ープラズマディスプレイの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記バインダー樹脂に含まれるナトリウ
    ム含有率を200ppm以下に調整することを特徴とす
    る請求項7に記載のカラープラズマディスプレイの製造
    方法。
  9. 【請求項9】 前記バインダー樹脂がセルロース系であ
    ることを特徴とする請求項7又は8に記載のカラープラ
    ズマディスプレイの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記バインダー樹脂がエチルセルロー
    スであることを特徴とする請求項9に記載のカラープラ
    ズマディスプレイの製造方法。
  11. 【請求項11】 第1の絶縁性透明基板と、前記第1の
    絶縁性透明基板と対向する第2の絶縁性透明基板と、前
    記第1の絶縁性透明基板と前記第2の絶縁性透明基板と
    の間に蛍光体層を有する放電セルとを具備し、前記放電
    セル内に充填された放電ガスに電圧を印加して前記放電
    ガスを放電させることによって前記蛍光体層を発光させ
    るカラープラズマディスプレイにおいて、前記蛍光体層
    は前記第2の絶縁性透明基板の上に形成された反射層の
    表面に形成され、前記反射層のナトリウム含有率が20
    0ppm以下であることを特徴とするカラープラズマデ
    ィスプレイ。
  12. 【請求項12】 反射材ペーストをカラープラズマディ
    スプレイパネルの発光表示部に塗布乾燥し、さらに前記
    反射材ペーストの表面に蛍光体ペーストを塗布乾燥し、
    焼成することによって反射層、蛍光体層を形成するカラ
    ープラズマディスプレイの製造方法であって、 前記反射材ペーストに含まれるアルカリ金属、遷移金
    属、重金属のいずれか一の含有率を調整することによっ
    てカラープラズマディスプレイの発光輝度及び/又は輝
    度寿命を調整することを特徴とするカラープラズマディ
    スプレイの製造方法。
  13. 【請求項13】 反射材ペーストをカラープラズマディ
    スプレイパネルの発光表示部に塗布乾燥し、さらに前記
    反射材ペーストの表面に蛍光体ペーストを塗布乾燥し、
    焼成することによって反射層、蛍光体層を形成するカラ
    ープラズマディスプレイの製造方法であって、 前記反射材ペーストに含まれるナトリウム含有量を調整
    することによってカラープラズマディスプレイの発光輝
    度及び/又は輝度寿命を調整することを特徴とするカラ
    ープラズマディスプレイの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記反射材ペーストに含まれるナトリ
    ウム含有量を200ppm以下に調整することを特徴と
    する請求項13に記載のカラープラズマディスプレイの
    製造方法。
  15. 【請求項15】 微粒子とバインダー樹脂とを溶剤に溶
    解・分散した反射材ペーストをカラープラズマディスプ
    レイパネルの発光表示部に塗布乾燥し、さらに前記反射
    材ペーストの表面に蛍光体ペーストを塗布乾燥し、焼成
    することによって反射層、蛍光体層を形成するカラープ
    ラズマディスプレイの製造方法であって、 前記バインダー樹脂に含まれるナトリウム含有量を調整
    することによってカラープラズマディスプレイの発光輝
    度及び/又は輝度寿命を調整することを特徴とするカラ
    ープラズマディスプレイの製造方法。
  16. 【請求項16】 前記バインダー樹脂に含まれるナトリ
    ウム含有率を200ppm以下に調整することを特徴と
    する請求項15に記載のカラープラズマディスプレイの
    製造方法。
  17. 【請求項17】 前記バインダー樹脂がセルロース系で
    あることを特徴とする請求項15又は16に記載のカラ
    ープラズマディスプレイの製造方法。
  18. 【請求項18】 前記バインダー樹脂がエチルセルロー
    スであることを特徴とする請求項17に記載のカラープ
    ラズマディスプレイの製造方法。
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