JP2003050541A - 発汗人体模型装置およびその装置を用いた測定方法 - Google Patents

発汗人体模型装置およびその装置を用いた測定方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運動上想定した温熱快適性の評価を可能とす
るために、多量(液相)発汗環境を再現することを可能
とし、また、立つ、座る、寝るの姿勢を得ることを可能
とする発汗人体模型装置およびその装置を用いた測定方
法を提供する。 【解決手段】 発汗人体模型装置の人体形状を形作る本
体壁100Aの所定位置には、発汗孔110aと、この
発汗孔を含む本体壁100Aを覆うように設けられる模
擬皮膚層130と、本体壁100Aの内面側に設けられ
る加熱ヒータ120、発汗孔110aに連通され発汗孔
110aに所定量の水分を送り込むための水量調整手段
111と、温度センサ140と、温湿度センサ150と
を備えている。また、発汗人体模型装置の発汗制御は、
体表面を合計9部位に分割して、各部位毎に水量調整手
段111が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は発汗人体模型装置
およびその装置を用いた測定方法に関し、より特定的に
は、発汗人体模型装置の新規構造の案出およびその装置
を用いた測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、衣服は体を熱的に保護し、外界か
らの危害や汚染から守るという機能を発揮するものとし
て着用され、機能面中心の衣服開発が行なわれてきた。
しかし、近年は、機能性を前提として、快適性の要求を
加味した衣服の開発が重要となってきている。特に、衣
服着用時に感じる温熱湿潤感覚を考慮した衣服の素材、
デザインなどの事前評価を行なうことは有用である。
【0003】しかし、人体による着心地評価などでは、
再現性が低い、個人差がある、特殊環境条件下での評価
が難しいなどの問題があるため、機器による計測が有効
になる。温熱・湿潤感覚を反映した快適な衣服等を開発
するには、衣服の熱・水分移動特性を計測できるマネキ
ン型の発汗人体模型装置を用いて、それらの感覚と対応
が取れるように発汗量、皮膚温について実際の人体に近
い状態を再現できる必要がある。
【0004】ここで、図4を参照して、従来の発汗人体
模型装置の発汗機構について説明する。人体の外形を形
成する本体壁501には、複数(体全体では、数万個程
度)の微細な発汗孔501aが設けられている。本体壁
501の中側には、開口孔502aが設けられた緩衝壁
502が設けられ、さらにこの緩衝壁502の中側に
は、閉じられた空間を形成するための内部壁503が設
けられている。内部壁503によって閉じられた空間内
に、ポンプ505により飽和蒸気506がチューブ50
4を通って送り込まれる。飽和蒸気506は、緩衝壁5
02に一旦衝突することにより分散され、本体壁501
に設けられた発汗孔501aから外方に流れ出すことに
なる。
【0005】従来の衣類の評価においては、上記構造か
らなる発汗人体模型装置を用いることにより、衣類の熱
・水分移動特性等が測定されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造からなる発汗人体模型装置の場合、汗として飽和蒸気
が用いられており、不感蒸泄、少量(気相)発汗環境に
おける衣類の評価を行なうことは可能であった。しか
し、たとえばハードなスポーツ(スキー等)時の多量
(液相)発汗環境を再現することはできなかった。ま
た、人間の関節に相当する位置、特に、股部および膝部
を曲げることができない構造となっていたために、立
つ、座る、寝るの姿勢を発汗人体模型装置に与えること
ができず、座った状態での衣類の評価を行なうこともで
きなかった。
【0007】したがって、この発明は、上記問題を解決
することを1つの目的としてなされたものであり、運動
上想定した温熱快適性の評価を可能とするために、多量
(液相)発汗環境を再現することを可能とし、また、立
つ、座る、寝るの姿勢を得ることを可能とする発汗人体
模型装置およびその装置を用いた測定方法を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に基く発汗人体模型装置においては、衣服の
特性を測定するために用いられる発汗人体模型装置であ
って、人体の外形を形成する本体壁と、上記本体壁に設
けられる複数の発汗孔と、上記発汗孔を含む上記本体壁
を覆うように設けられる模擬皮膚層と、上記本体壁の内
面側に設けられる加熱手段と、上記発汗孔に連通され、
上記発汗孔に所定量の水分を送り込むための水量調整手
段と、上記模擬皮膚層の表面温度を測定するための第1
センサと、上記衣服を当該発汗人体模型装置に装着した
場合に、上記模擬皮膚層と上記衣服との間に形成される
空気層の温度および湿度を測定するための第2センサ
と、を備える。
【0009】上記構成によれば、加熱手段により模擬皮
膚層の表面温度を所定温度に制御しながら、水量調整手
段により模擬皮膚層に送り込まれる水分量を制御するこ
とにより、多量(液相)発汗環境を再現することが可能
になる。これにより、第1センサおよび第2センサを用
いて、運動上想定した衣服内温湿度、模擬皮膚表面温度
の経時変化の測定が可能となり、このような環境下にお
ける適切な衣服の評価ができ、衣服着用時に感じる温熱
湿潤感覚を考慮した衣服の素材、デザインなどの事前評
価の充実化を図ることが可能になる。なお、加熱手段お
よび水量調整手段の制御により、不感蒸泄、および少量
(気相)発汗環境の再現も可能である。
【0010】また、上記発明において好ましくは、上記
人体の表面を所定の表面部位に分割し、分割された各表
面部位毎に所定数の上記発汗孔が設けられ、かつ、分割
された各表面部位毎に上記水量調整手段が設けられる。
また、上記発明においてさらに好ましくは、上記人体の
表面を、全身を体幹前部、体幹後部、腰部、右腕部、左
腕部、右大腿部、左大腿部、右下腿部、および左下腿部
の9つの表面部位に分割する。
【0011】このように、各表面部位毎に水量調整手段
を設けることにより、人間の発汗パターンに適合させた
発汗環境を再現することが可能になり、信頼性の高い衣
服の評価を行なうことが可能になる。
【0012】また、上記発明においてさらに好ましく
は、上記本体壁の股部および膝部に相当する位置が、屈
曲可能に設けられる。これにより、当該発汗人体模型装
置に立位および寝位だけでなく、座位の状態も与えるこ
とが可能になり、座位状態における、背面部、臀部、大
腿部裏側等の発汗環境を再現することが可能になり、さ
らに信頼性の高い衣服の評価を行なうことが可能にな
る。
【0013】また、この発明に基いた測定方法において
は、上記発汗人体模型装置に衣服を装着した状態で、発
汗人体模型装置の環境を測定するための測定方法であっ
て、上記加熱手段および上記水量調整手段を制御するこ
とにより、所定の測定環境を形成する測定環境形成ステ
ップと、上記測定環境下において、上記第1センサ、上
記第2センサ、および上記加熱手段の少なくともいずれ
かにより衣服特性評価データを測定する評価データ測定
ステップとを備える。
【0014】このような評価ステップにおいては、加熱
手段により模擬皮膚層の表面温度を所定温度に制御しな
がら、水量調整手段により模擬皮膚層に送り込まれる水
分量を制御することにより、多量(液相)発汗環境を再
現することが可能になる。これにより、第1センサおよ
び第2センサを用いて、運動上想定した衣服内温湿度、
模擬皮膚表面温度の経時変化の測定が可能となり、この
ような環境下における適切な衣服の評価ができ、衣服着
用時に感じる温熱湿潤感覚を考慮した衣服の素材、デザ
インなどの事前評価の充実化を図ることが可能になる。
なお、加熱手段および水量調整手段の制御により、不感
蒸泄、および少量(気相)発汗環境の再現も可能であ
る。
【0015】また、上記発明において好ましくは、上記
測定環境形成ステップは、上記加熱手段により定温制御
を行ない、上記評価データ測定ステップは、上記第2セ
ンサにより衣服内の温湿度を測定する。これにより、衣
服の保温性能、吸・放湿性能等を測定することが可能に
なる。
【0016】また、上記発明において好ましくは、上記
測定環境形成ステップは、上記加熱手段により定温制御
を行ない、上記評価データ測定ステップは、上記加熱手
段により消費電力量を測定する。これにより、衣服の放
熱量の測定が可能になり、その結果、衣服の保温性能を
正確に測定することが可能になる。
【0017】また、上記発明において好ましくは、上記
測定環境形成ステップは、上記加熱手段により定電力制
御を行ない、上記評価データ測定ステップは、上記第1
センサにより上記模擬皮膚層の表面温度を測定する。こ
れにより、発汗人体模型装置の表面からの熱移動の測定
が可能となり、体の蓄熱量、放熱量を評価することが可
能になる。
【0018】また、上記発明においてさらに好ましく
は、上記人体の表面を、所定の表面部位に分割し、分割
された各表面部位のそれぞれに上記水量調整手段が設け
られ、分割された各表面部位毎に、上記測定環境形成ス
テップおよび評価データ測定ステップが実行される。こ
れにより、人間の発汗パターンに適合させた発汗環境を
再現することが可能になり、信頼性の高い衣服の評価を
行なうことが可能になる。
【0019】また、上記発明においてさらに好ましく
は、上記本体壁の股部および膝部に相当する位置が、屈
曲可能に設けられ、上記発汗人体模型装置を、立位、座
位、および寝位のいずれかの状態にして、上記測定環境
形成ステップおよび評価データ測定ステップが実行され
る。これにより、従来の立位および寝位だけでなく、座
位状態における、背面部、臀部、および大腿部裏側等の
発汗環境を再現することが可能になり、さらに信頼性の
高い衣服の評価を行なうことが可能になる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明に基いた発汗人体
模型装置およびその装置を用いた測定方法について、図
を参照しながら説明する。
【0021】(発汗人体模型装置100の概要)まず、
図1〜図3を参照して、この発明に基いた発汗人体模型
装置の概要について説明する。なお、図1は、本実施の
形態における発汗人体模型装置100の全体を示す模式
図であり、図2は、発汗人体模型装置100に採用され
る発汗機構の構成を示す部分断面図であり、図3は発汗
人体模型装置100の産熱制御を制御するためのブロッ
ク図である。
【0022】本実施の形態における発汗人体模型装置1
00は、日本人の成人男子をベースにした人体形状本体
壁を備え、関節部、頭部、手、足以外の全身部位で人体
に近い産熱発汗が模擬できる機能を備えている。また、
股部および膝部に相当する位置を屈曲可能にすること
で、立位および寝位だけでなく、座位を含む3態様の姿
勢変化が可能で、衣服を装着しているときの衣服内温湿
度、消費電力を計測できる機能を有している。
【0023】図1を参照して、本実施の形態における発
汗人体模型装置100は、その表面を、体幹前部10
1、体幹後部102、腰部103、右腕部104、左腕
部105、右大腿部106、左大腿部107、右下腿部
108、および左下腿部109の9つの表面部位に分割
して、各部位の発汗を制御する機構が採用されている。
【0024】(ボディサイズおよび面積)発汗人体模型
装置100のボディは、JISL4004に準拠したサ
イズの日本人成人男性25〜29歳の平均(200人)
に近似し、厚さ約4mmアルミ合金製の鋳造ボディから
なり、表面にアルマイト加工を施して黒色にしてある。
両肩、股部、膝に人間の関節機能を再現するための屈曲
機構が備えられ、立位、寝位、および座位の姿勢変化が
可能である。
【0025】他の付属装置類を含むボディ重量は約60
kgである。発汗人体模型装置100の産熱、発汗に寄
与する部位の面積には、頭部、手、足、関節の接合面な
どの面積は含まれていない。
【0026】(ボディ分割および関節)上述したよう
に、この発汗人体模型装置100の発汗制御は、体幹前
101、体幹後102、腰103、右左腕104,10
5、右左大腿106,107、右左下腿108,109
の合計9部位に分割されている。関節部位として、左右
の腕と体幹部との間(肩)、左右の腰と股部(大腿部の
付け根)との間、左右の大腿部と下腿部との間(膝)に
あり、関節自由度は肩が3次元、大腿部の付け根および
膝が2次元のジョイント機構を採用している。
【0027】上記関節部位に加え、首部、体幹前後部、
腰部、手首部、足首部には樹脂板による断熱が施してあ
る。発汗人体模型装置100の姿勢変化を伴う場合は、
手動により、頭部のワイヤ牽引、および腰−大腿部−下
腿部の関節の調節により、立位、座位、寝位の3姿勢変
化および維持が可能である。関節固定角度は、膝、大腿
部の付け根ともに0°、30°、60°、90°で固定
可能である。
【0028】(発汗機構の構成)次に、図2を参照し
て、発汗人体模型装置100の発汗機構の構成について
説明する。発汗人体模型装置100の人体形状を形作る
本体壁100Aの所定位置には、発汗孔110aと、こ
の発汗孔を含む本体壁100Aを覆うように設けられる
模擬皮膚層130と、本体壁100Aの内面側に設けら
れる加熱手段としての加熱ヒータ120、発汗孔110
aに連通され、発汗孔110aに所定量の水分を送り込
むための水量調整手段111と、模擬皮膚層130の表
面温度(皮膚温(模擬皮膚温度))を測定するため、模
擬皮膚層130の表面に接するように設けられる第1セ
ンサとしての温度センサ140と、衣服200を発汗人
体模型装置100に装着した場合に、模擬皮膚層130
と衣服200との間に形成される空気層Aの温度および
湿度(衣服内気候(衣服内温湿度))を測定するため、
センサ部が空気層Aに位置するように配置される第2セ
ンサとしての温湿度センサ150とを備えている。な
お、皮膚温(模擬皮膚温度)とは、発汗人体模型装置1
00のボディ部位の設定温度、あるいは、温度センサ1
40にて計測した発汗人体模型装置100の表面温度
(単位は℃)を意味する。また、衣服内気候(衣服内温
湿度)とは、発汗人体模型装置100の皮膚表面と衣服
との隙間の温度(単位は℃)および湿度(単位は%RH
またはmmHg)を意味する。
【0029】水量調整手段111としては、発汗孔11
0aに直接連通するチューブ112と、送水ポンプ11
4と、水を蓄えるための元水タンク118とを備える。
【0030】発汗孔110aは、全身に約90〜450
個設けられ、各発汗孔110aにチューブ112が配置
されるとともに、上述した体の各部位ごとに送水ポンプ
114が割当てられる。したがって、体の各部位毎に送
水量(発汗量)を調節することが可能である。たとえ
ば、発汗孔110aは、各部位にそれぞれ10〜50箇
所設けられる。なお、発汗孔110aの直径は約1mm
である。なお、送水量(発汗量)とは、発汗人体模型装
置100のボディ部位の設定する水(汗)の吐出量を示
し、単位はg/m2・hである。
【0031】送水ポンプ114には、ISMADEC社
製IP−24を用い、時間吐出制御(タイマ制御による
1回の吐出量は1秒)で使用する。送水量(発汗量)は
チューブポンプ送水法により、1000g/m2・hレ
ベルの吐出が可能である。元水タンク118の水(汗)
は発汗人体模型装置100の頭部に設けられるチューブ
導入部で定温ヒータ(図示省略)により予熱する。送水
量(発汗量)は、送水ポンプ114の運転/停止時間の
関係に基づき設定される。元水タンク118の水源秤量
も天秤でモニタすることが可能である。発汗人体模型装
置100の姿勢変化の影響は、チューブ112に最も屈
曲が生じると思われる座位姿勢、ベッド差が懸念される
寝位においても吐出を確認したが、実用上の問題はな
い。
【0032】本体壁100Aの表面には、発汗孔110
aから吐出する水を皮膚上に拡散させるため、立体的に
縫製された模擬皮膚層130が設けられている。この模
擬皮膚層130は、綿100%、30’s天竺編地が用
いられている。体幹部(体幹前101、体幹後102、
腰103)はボディスーツ状に縫製され、四肢(左右腕
104,105、左右大腿部106、107、左右下腿
部108,109)はそれぞれ筒状に縫製されている。
なお、関節部は模擬皮膚層130では覆われていない。
【0033】(加熱ヒータ120)加熱ヒータ120と
して本体壁100Aのボディ内側には、分割した各部位
ごとにコードヒータがワイヤリングしてある。各部位の
ヒータ容量は、約100〜200Wである。各部位の略
中央の領域に、模擬皮膚層130の表面温度を測定する
ための温度センサ140が設けられている。なお、温度
センサ140を制御するためのケーブル類はすべて、発
汗人体模型装置100の頭部側から、本体壁100Aの
内側に導入している。各部位への供給電力は、通電時間
率とヒータ容量との積から算出することが可能である。
なお、供給電力の単位はW/m2である。
【0034】(発汗人体模型装置100の計測制御)発
汗人体模型装置100の計測制御について、図3を参照
して説明する。発汗人体模型装置100の計測制御とし
ては、水量調整手段111の各部位毎の送水ポンプ11
4を調整して、送水量を制御するための送水量調整手段
301、加熱ヒータ120を制御するためのヒータ制御
手段302、および送水量調整手段301とータ制御手
段302との情報処理を実行するための中央演算装置
(CPU)300を備える。また、温度センサ140お
よび湿温度センサ150によって得られる情報も、中央
演算装置(CPU)300に入力される。
【0035】発汗人体模型装置100は、体幹前10
1、体幹後102、腰103、左右腕104,105、
左右大腿106,107、左右下腿108,109の合
計9部位それぞれに独立した温度制御チャンネルが割当
てられており、各部位ごとに定温制御あるいは定電力出
力によるボディの温度制御が可能なようにプログラムさ
れている。また、各部位ごとの加熱ヒータ120への通
電率(時間比率)から供給電力を求めることができる。
【0036】(産熱能力)模擬皮膚層130の表面温度
は、室温〜50℃まで制御可能である。室温程度(2
4.9℃×58.6%RH)から皮膚温を40.0℃に
設定した場合、約30分で昇温可能である。また、同じ
外気条件下で、40.0℃定温制御安定時の供給電力に
基づき、定電力制御に切換えた場合の制御性も確認して
ある。
【0037】(検出器の構成)計測に用いる検出器に
は、温湿度センサ150および温度センサ140が用い
られる。温湿度センサ150には、ヴァイサラ社製(1
5041Pt)を使用した。温湿度センサ150は胸
部、背部、腰前部、右腕部、右大腿部、右下腿部、フリ
ー(2点)、および外気モニタ用の計9点使用した。温
度は0〜50℃、湿度は0から99%RHで検出でき
る。温度センサ140には、測温抵抗体のチノー社製
(R060−33、12.5×8.0×1.0mm)
を、5箇所任意の箇所に取付けた。
【0038】(ソフトウェア機能)中央演算装置(CP
U)300には富士通社製、FMV−TII20を使用
し、Windows(登録商標)95上で動作する計測
制御ソフトウェアにより、産熱、発汗の制御と、温湿
度、供給電力などの計測を行なった。
【0039】計測制御ソフトウェアは次の機能を備えて
いる。 発汗人体模型装置100のシステムの起動および停止 発汗人体模型装置100の条件設定(定数テーブルの設
定・変更・保存、その他の条件設定) 発汗人体模型装置100の制御条件設定(皮膚温、発汗
量、計測条件、その他) 発汗人体模型装置100の計測条件設定モード(事項入
力、計測値) 発汗人体模型装置100の調整モード(準備・調整:予
熱運転(定温)、放流運転(発汗)) 発汗人体模型装置100の計測・制御(運転)(データ
ファイル、制御・計測開始・データ出力・表示、測定終
了) 発汗人体模型装置100のデータ保存・表示・印刷(デ
ータの表示・出力) (測定方法)次に、上記発汗人体模型装置100に衣服
を装着した状態で、発汗人体模型装置100の環境を測
定するための測定方法について説明する。なお、細部に
ついては測定の目的に応じて変更することが可能であ
る。
【0040】まず、実験に用いる試料衣服の調整(調
湿)、測定室の外気温湿度等の調整を実施しておく。ま
た、発汗人体模型装置100に試料衣服を着せることが
できるように、必要に応じて切込部を設ける。切込部は
発汗人体模型装置100に後縫い付けるか、安全ピンな
どを用いて固定する。
【0041】次に、発汗人体模型装置100の計測制御
ソフトウェアを立上げる。必要に応じて装置の固有値の
確認変更を行なう。初期状態をできるだけ捉えるため、
計測制御ソフトウェアのコンディショニングを選択し、
発汗人体模型装置100の予熱、初期発汗(汗腺に汗が
満たされている状態にする)を行なう。
【0042】測定目的に応じて立位、座位、寝位に姿勢
を変化させる。試料衣服をボディに装着する。必要に応
じて手・足は外して着せる。次いで計測に必要な温度セ
ンサ140センサおよび温湿度センサ150を所定位置
に固定する。その後、少なくとも試料衣料の装着後30
分以上経過させて安定させ、測定環境形成ステップを実
行する。なお、本実施の形態においては、多量(液相)
発汗環境を再現することを目的としているが、加熱手段
および水量調整手段の制御により、不感蒸泄、および少
量(気相)発汗環境の再現も可能である。
【0043】次に、計測プロトコルをソフトウェアで設
定する。その後、計測制御ソフトウェアに従い、衣服内
温湿度、表面温度、および供給電力等の衣服特性評価デ
ータの計測ステップを開始する。必要に応じて画面で計
測値をモニタする。
【0044】なお、衣服の断熱性は次の式(1)および
(2)により記述される。 R=(Ts−Ta)/(H/S)・・・(1) R:熱抵抗(℃・m2/W) Ts:発汗人体模型装置100の表面温度(℃) Ta:環境温度(℃) S:発汗人体模型装置100の表面積(m2) H:供給電力(W) ΔR=RNUDE−Rcl・・・(2) ΔR:衣服の熱抵抗(℃・m2/W) RNUDE:衣服を装着していない状態での熱抵抗(℃・m
2/W) Rcl:衣服を装着した状態での熱抵抗(℃・m2/W) また、衣服内気候は発汗人体模型装置100のボディに
設けられた温湿度センサ150による衣服内温度(℃)
および衣服内湿度(%RHまたはmmHg)により示さ
れる。
【0045】次に、衣服特性評価データの計測が終了し
たらデータを記録媒体に保存する。後処理として、発汗
状態での測定後は、発汗人体模型装置100を乾燥させ
るため、好ましくは2時間以上の乾燥運転を行なう。
【0046】次に、上記測定によって得られた衣服内温
湿度、表面温度、供給電力の計測値から試料衣服の素材
感の差、発汗量による差、衣服のデザインなどの違いに
よる効果を考察する。
【0047】なお、上記測定環境形成ステップにおい
て、加熱ヒータ120により定温制御を行ない、上記評
価データ測定ステップにおいて、温湿度センサ150に
より衣服内の温湿度を測定することにより、衣服の保温
性能、吸・放湿性能等を測定することが可能になる。
【0048】また、上記測定環境形成ステップにおい
て、加熱ヒータ120により定温制御を行ない、上記評
価データ測定ステップにおいて、加熱ヒータ120によ
り消費電力量を測定する。これにより、衣服の放熱量の
測定が可能になり、その結果、衣服の保温性能を正確に
測定することが可能になる。
【0049】また、上記測定環境形成ステップにおい
て、加熱ヒータ120により定電力制御を行ない、上記
評価データ測定ステップにおいて、温度センサ140に
より上記模擬皮膚層130の表面温度を測定する。これ
により、発汗人体模型装置の表面からの熱移動の測定が
可能となり、体の蓄熱量、放熱量を評価することが可能
になる。
【0050】(作用・効果)以上、本実施の形態におけ
る発汗人体模型装置およびその装置を用いた測定方法に
よれば、加熱ヒータ120により模擬皮膚層130の表
面温度を所定温度に制御しながら、水量調整手段111
により模擬皮膚層130に送り込まれる水分量を制御す
ることにより、多量(液相)発汗環境を再現することが
可能になる。これにより、温度センサ140および温湿
度センサ150を用いて、運動上想定した衣服内温湿
度、模擬皮膚表面温度の経時変化の測定が可能となり、
このような環境下における適切な衣服の評価ができ、衣
服着用時に感じる温熱湿潤感覚を考慮した衣服の素材、
デザインなどの事前評価の充実化を図ることが可能にな
る。
【0051】また、発汗人体模型装置100の全身を、
体幹前部101、体幹後部102、腰部103、右腕部
104、左腕部105、右大腿部106、左大腿部10
7、右下腿部108、および左下腿部109の9つの表
面部位に分割し、各部位毎に水量調整手段111を設け
ることにより、人間の発汗パターンに適合させた発汗環
境を再現することが可能になり、信頼性の高い衣服の評
価を行なうことが可能になる。
【0052】さらに、本体壁100Aの股部および膝部
に相当する位置が、屈曲可能に設けられることにより、
発汗人体模型装置100に立位および寝位だけでなく、
座位の状態も与えることが可能になる。その結果、座位
状態における、背面部、臀部、大腿部裏側等の発汗環境
を再現することが可能になり、さらに信頼性の高い衣服
の評価を行なうことが可能になる。
【0053】なお、上記実施の形態においては、衣服の
場合について説明したが、発汗を考慮した計測が可能で
あるとの観点に立てば、各種の繊維材料なども用いた、
椅子シート、寝具等の評価に使用することが可能であ
る。
【0054】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0055】
【発明の効果】上記目的を達成するために、本発明に基
く発汗人体模型装置およびその装置を用いた測定方法に
よれば、加熱手段により模擬皮膚層の表面温度を所定温
度に制御しながら、水量調整手段により模擬皮膚層に送
り込まれる水分量を制御することにより、多量(液相)
発汗環境を再現することが可能になる。これにより、第
1センサおよび第2センサを用いて、運動上想定した衣
服内温湿度、模擬皮膚表面温度の経時変化の測定が可能
となり、このような環境下における適切な衣服の評価が
でき、衣服着用時に感じる温熱湿潤感覚を考慮した衣服
の素材、デザインなどの事前評価の充実化を図ることが
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に基いた実施の形態における発汗人
体模型装置100の全体を示す模式図である。
【図2】 この発明に基いた実施の形態における発汗人
体模型装置100に採用される発汗機構の構成を示す部
分断面図である。
【図3】 発汗人体模型装置100の産熱制御を制御す
るためのブロック図である。
【図4】 従来の技術における発汗人体模型装置に採用
される発汗機構の構成を示す部分断面図である。
【符号の説明】
100 発汗人体模型装置、100A 本体壁、101
体幹前部、102体幹後部、103 腰部、104
右腕部、105 左腕部、106 右大腿部、107
左大腿部、108 右下腿部、109 左下腿部、11
0a 発汗孔、111 水量調整手段、112 チュー
ブ、114 送水ポンプ、118 元水タンク、120
加熱ヒータ、130 模擬皮膚層、140 温度セン
サ、150 温湿度センサ、200 衣服、300 中
央演算装置(CPU)、301送水量調整手段、302
ヒータ制御手段、A 空気層。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衣服の特性を測定するために用いられる
    発汗人体模型装置であって、 人体の外形を形成する本体壁と、 前記本体壁に設けられる複数の発汗孔と、 前記発汗孔を含む前記本体壁を覆うように設けられる模
    擬皮膚層と、 前記本体壁の内面側に設けられる加熱手段と、 前記発汗孔に連通され、前記発汗孔に所定量の水分を送
    り込むための水量調整手段と、 前記模擬皮膚層の表面温度を測定するための第1センサ
    と、 前記衣服を当該発汗人体模型装置に装着した場合に、前
    記模擬皮膚層と前記衣服との間に形成される空気層の温
    度および湿度を測定するための第2センサと、を備え
    る、発汗人体模型装置。
  2. 【請求項2】 前記人体の表面を所定の表面部位に分割
    し、分割された各表面部位毎に所定数の前記発汗孔が設
    けられ、かつ、分割された各表面部位毎に前記水量調整
    手段が設けられる、請求項1に記載の発汗人体模型装
    置。
  3. 【請求項3】 前記人体の表面を、全身を体幹前部、体
    幹後部、腰部、右腕部、左腕部、右大腿部、左大腿部、
    右下腿部、および左下腿部の9つの表面部位に分割す
    る、請求項2に記載の発汗人体模型装置。
  4. 【請求項4】 前記本体壁の股部および膝部に相当する
    位置が、屈曲可能に設けられる、請求項1から3のいず
    れかに記載の発汗人体模型装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の発汗人体模型装置に衣
    服を装着した状態で、発汗人体模型装置の環境を測定す
    るための測定方法であって、 前記加熱手段および前記水量調整手段を制御することに
    より、所定の測定環境を形成する測定環境形成ステップ
    と、 前記測定環境下において、前記第1センサ、前記第2セ
    ンサ、および前記加熱手段の少なくともいずれかにより
    衣服特性評価データを測定する評価データ測定ステップ
    と、を備える、測定方法。
  6. 【請求項6】 前記測定環境形成ステップは、前記加熱
    手段により定温制御を行ない、 前記評価データ測定ステップは、前記第2センサにより
    衣服内の温湿度を測定する、請求項5に記載の測定方
    法。
  7. 【請求項7】 前記測定環境形成ステップは、前記加熱
    手段により定温制御を行ない、 前記評価データ測定ステップは、前記加熱手段により消
    費電力量を測定する、請求項5に記載の測定方法。
  8. 【請求項8】 前記測定環境形成ステップは、前記加熱
    手段により定電力制御を行ない、 前記評価データ測定ステップは、前記第1センサにより
    前記模擬皮膚層の表面温度を測定する、請求項5に記載
    の測定方法。
  9. 【請求項9】 前記人体の表面を、所定の表面部位に分
    割し、分割された各表面部位のそれぞれに前記水量調整
    手段が設けられ、 分割された各表面部位毎に、前記測定環境形成ステップ
    および評価データ測定ステップが実行される、請求項5
    から8のいずれかに記載の測定方法。
  10. 【請求項10】 前記本体壁の股部および膝部に相当す
    る位置が、屈曲可能に設けられ、 前記発汗人体模型装置を、立位、座位、および寝位のい
    ずれかの状態にして、前記測定環境形成ステップおよび
    評価データ測定ステップが実行される、請求項5から9
    のいずれかに記載の測定方法。
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