JP2003050331A - 光学素子の製造方法、凹部を有する構造体の製造方法 - Google Patents

光学素子の製造方法、凹部を有する構造体の製造方法

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JP2003050331A
JP2003050331A JP2002157464A JP2002157464A JP2003050331A JP 2003050331 A JP2003050331 A JP 2003050331A JP 2002157464 A JP2002157464 A JP 2002157464A JP 2002157464 A JP2002157464 A JP 2002157464A JP 2003050331 A JP2003050331 A JP 2003050331A
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resist film
substrate
film
manufacturing
optical element
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JP2002157464A
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English (en)
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Madoka Kondo
円華 近藤
Toshihiro Kuroda
敏裕 黒田
Toshihiko Kanazawa
稔彦 金沢
Nobuo Miyadera
信生 宮寺
Hiroaki Kikuchi
広明 菊池
Hiroyuki Matsuura
弘幸 松浦
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Showa Denko Materials Co Ltd
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】凹部を備えた基板を用いる光学素子の製造工程
において、凹部内の被膜を容易に除去することのできる
光学素子の製造方法を提供する。 【解決手段】凹部21を備えた基板1上に被膜22を形
成する膜形成工程と、凹部21内の被膜22を除去する
除去工程とを有する。除去工程は、基板1上にレジスト
膜150を塗布し、所望のパターンのフォトマスクを用
いてレジスト膜150を露光した後、現像することによ
り、凹部21のレジスト膜150を除去し、残ったレジ
スト膜150をエッチングマスクとして被膜22を除去
する工程である。このとき、レジスト膜150をネガ型
レジストにより形成し、凹部21を露光の際の非露光部
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂製の光学素子
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】簡単な製造プロセスで光学特性に優れた
光導波路等の光学素子を製造可能な材料として、ポリイ
ミド系樹脂が注目されている。ポリイミド系樹脂は、ガ
ラス転移温度(Tg)が高く、耐熱性に優れるため、製
造された光学素子は、長期信頼性が期待でき、しかも、
樹脂製でありながら半田付けにも耐え得る。特に、フッ
素を含むポリイミド系樹脂は、フッ素を含まないポリイ
ミド系樹脂に比べ、光の透過性が高い、屈折率が低い等
の特徴を有するため、光学素子の材料として優れてい
る。
【0003】しかしながら、フッ素を含むポリイミド系
樹脂は、光学素子の基板として用いられるガラス、石
英、シリコン、酸化シリコン、窒化シリコン、アルミニ
ウム、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化タン
タル、ガリウムヒ素などに対する接着性が低い。そのた
め、特開平7−174930号公報には、有機ジルコニ
ウム化合物層を基板上に形成した上に、フッ素を含むポ
リイミド系樹脂被膜を形成する光学装置の製造方法が開
示されている。また、特開2000−241640号公
報では、有機ジルコニウム化合物の被膜とフッ素を含ま
ない樹脂被膜とをこの順に積層した2上に、フッ素を含
むポリイミド系樹脂被膜を形成する構成が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、光学
特性の優れたフッ素を含むポリイミド系樹脂層を基板上
に形成するために、有機ジルコニウム化合物の被膜とフ
ッ素を含まない樹脂被膜が、従来より接着層として用い
られている。これら接着層、ならびに、フッ素を含むポ
リイミド系樹脂層を形成する際には、スピンコート等の
塗布技術を用いることができる。スピンコートを用いる
ことにより、ウエハ状の大きな基板の上に、複数の光学
素子を一度に形成することができるため、複数の光学素
子を効率よく量産することが可能である。しかしなが
ら、光通信用のように光ファイバに接続される用途の光
学素子は、光ファイバと光学素子とのアライメントを容
易にするために、基板上に光ファイバ設置用のV溝等の
凹部を備えるものがある。この場合、光ファイバ設置用
凹部の上には、接着層やフッ素を含むポリイミド樹脂層
は不要であるため、スピンコートで基板全体に接着層や
樹脂層を形成した後で、凹部上のこれらの層を除去する
必要がある。しかしながら、一般的には深さ数十μm程
度以上に形成されているV溝等の凹部の内部に入り込ん
だ接着層や樹脂層を、アッシングや反応性イオンエッチ
ング等の通常の方法で除去するのは容易ではない。
【0005】本発明では、凹部を備えた基板を用いる光
学素子の製造工程において、凹部内の被膜を容易に除去
することのできる光学素子の製造方法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、基板上に被膜を形成した後、凹部内の
被膜を除去するために、基板上にレジスト膜を塗布し、
所望のパターンに露光および現像し、残った前記レジス
ト膜をエッチングマスクとして被膜を除去する。このと
き、レジスト膜をネガ型レジストにより形成し、凹部を
前記露光の際の非露光部とする。上述の被膜は、有機金
属化合物を含むカプラー層とすることができる。カプラ
ー層は、有機アルミニウム化合物および有機ジルコニウ
ム化合物のうちの少なくとも一方を含む構成にすること
ができる。光学素子の構造は、前記基板上にカプラー層
を配置し、その上に光導波路構造層を配置する構成にす
ることができる。光導波路構造層がフッ素を含む樹脂層
を含む場合には、光導波路構造層とカプラー層との間に
は、第2のカプラー層を配置することができ、第2のカ
プラー層は、フッ素を含まない樹脂層とすることができ
る。レジスト膜の現像の際に現像液としてウエットエッ
チング液を用い、現像液によりレジスト膜とともに第2
のカプラー層を同時にエッチングする工程にすることが
できる。このとき、現像液として、テトラメチルアンモ
ニウムハイドロオキサイド溶液を用いることができる。
第2のカプラー層を現像液によりエッチングした後、ウ
エットエッチングまたはドライエッチングにより、前記
カプラー層を除去することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について説
明する。(第1の実施の形態)
【0008】まず、本発明の第1の実施の形態の光学素
子100の構成を図1〜図4を用いて説明する。光学素
子100は、シリコン単結晶の基板1上に、光導波路積
層体10が搭載された領域と、V溝21が配置された領
域20と、発光素子または受光素子を搭載するための電
極7が配置された領域30とを有している。光導波路積
層体10は光導波路4を含み、V溝21は光ファイバを
搭載するためのものである。V溝21は、予め定められ
た径の光ファイバを搭載した場合、光導波路4とアライ
メントした状態となるよう、その深さおよび幅が設計さ
れている。したがって例えば、電極7上に発光素子を搭
載し、V溝21に光ファイバを搭載することにより、発
光素子から発せられた光を、光導波路4に入射させてこ
れを伝搬させ、光ファイバに高効率で入射させることが
可能である。また、電極7上に受光素子を搭載した場合
には、光ファイバを伝搬してきた光を高効率で光導波路
4に入射させ、光導波路4を伝搬させ、受光素子に向か
って精度良く出射させることができる。
【0009】基板1の上面には、基板1を保護し、屈折
率を調整するための二酸化珪素層2が備えられ、光導波
路積層体10は、二酸化珪素層2の上に搭載されてい
る。光導波路積層体10は、図3のように二酸化珪素層
2の上に、順に積層された、第1カプラー層22と、第
2カプラー層23と、下部クラッド層3と、光導波路4
と、光導波路4を埋め込む上部クラッド層5と、保護層
9とを含んでいる。下部クラッド層3、光導波路4およ
び上部クラッド層5はいずれも、光学特性に優れたフッ
素を含むポリイミド系樹脂により形成されている。第1
カプラー層22および第2カプラー層23は、基板1と
下部クラッド層3との接着性を高めるために配置されて
いる。
【0010】第1カプラー層22を構成する化合物とし
ては、後述するように種々の化合物を用いることができ
るが、第1の実施の形態では、第1のカプラー層22と
して有機アルミニウムの被膜を用いる。有機アルミニウ
ムとして、ここでは、アルミニウムアセチルアセトネー
トを用いる。第1カプラー層22は、数十オングストロ
ームから数百オングストローム程度の膜厚でむらなく形
成されている。
【0011】第2カプラー層23は、第1の実施の形態
では、フッ素を含まないポリイミド系樹脂被膜である。
ここでは日立化成工業株式会社製PIQ(商品名)を用
いて形成したポリイミド層である。その膜厚は、約0.
23μmである。
【0012】下部クラッド層3および上部クラッド層5
は、ここでは、日立化成工業株式会社製OPI−N31
05(商品名)を用いて形成したフッ素を含むポリイミ
ド膜からなる。下部クラッド層3の膜厚は、約6μm、
上部クラッド層5の膜厚は、光導波路4の直上で約10
μm、他の部分で約15μmである。光導波路4は、日
立化成工業株式会社製OPI−N3305(商品名)を
用いて形成したフッ素を含むポリイミド膜からなり、そ
の膜厚は約6.5μmである。保護層9は、日立化成デ
ュポンマイクロシステムズ株式会社製PIX−6400
(商品名)を用いて形成したポリイミド膜であり、その
膜厚は、光導波路4から離れた端部の部分で約5μmで
ある。
【0013】また、光導波路積層体10には、光導波路
4を横切るように切り込み27が形成されている。この
切り込み27には、光導波路4を伝搬する光を通過させ
るための波長選択フィルタや偏光フィルタ等のフィルタ
を挿入することができる。
【0014】また、V溝21は、シリコン単結晶の基板
1を異方性エッチングすることにより形成された深さ約
100μmの溝であり、断面はV字型である。V溝21
が配置された領域20と光導波路積層体10との境界に
は、図1、図2、図4のように光導波路積層体10の端
面を切断する際に形成された切り込み25が存在してい
る。同様に、電極7の領域30と光導波路積層体10と
の境界にも切り込み26が存在している。切り込み25
の底には、位置合わせマーク33が、領域30の電極7
の両脇には位置合わせマーク31,32が配置されてい
る。これら位置合わせマーク31,32,33は、V溝
21を形成する際に同時に異方性エッチングにより形成
された凹部である。
【0015】つぎに、本実施の形態の光学素子の製造方
法について、図5を用いて説明する。
【0016】ここでは、基板1としてシリコンウエハを
用意し、この基板1の上に図1の構造を縦横に多数配列
して形成し、後の工程でダイシングにより切り離して、
個々の光学素子100に分離する。これにより、多数の
図1の光学素子100を量産することができる。よっ
て、成膜やパターニング等は、ウエハ状の基板1全体で
一度に行う。
【0017】まず、ウエハ状の基板1の上面全体に、二
酸化珪素層2を熱酸化法や気相堆積法等により形成した
後、フォトリソグラフィとシリコン単結晶の異方性を利
用したウエットエッチングによりV溝21を図5のよう
に配列して形成する。このとき、図4に示した位置合わ
せマーク31,32,33として用いる凹部もV溝21
と同時に形成しておく。
【0018】このウエハ状の基板1の上に金属膜を成膜
してパターニングすることにより、図1の電極7を形成
する。これにより、図5のように、ウエハ状の基板1に
は、V溝21と電極7とが多数配列されて形成される。
なお、電極7を形成する際、電極7の位置決めを位置合
わせマーク31,32を用いて行う。これにより、V溝
21に対して電極7の位置を高精度に位置合わせして形
成することができる。
【0019】つぎに、図5のウエハ状の基板1の全体
に、第1カプラー層22をスピンコート法を用いて形成
する。まず、第1カプラー層22の材料溶液として、ア
ルミニウムアセチルアセトネートを溶媒N−メチル−2
−ピロリドンに溶解した溶液を用意し、一般的なスピン
コート装置を用いて材料溶液を滴下した基板1を回転さ
せ、材料溶液の塗膜を形成する。これにより、膜厚の一
様な薄い塗膜を形成することができる。この後、形成さ
れた塗膜を、160℃で5分程度加熱して乾燥させ、第
1カプラー層22を形成する。これにより、図5のウエ
ハ状の基板1の全面に第1カプラー層22を形成でき
る。
【0020】つぎに、第1カプラー層22の上に、第2
カプラー層23を形成する。第2カプラー層23は、既
に述べたように日立化成工業株式会社製PIQ(商品
名)を材料溶液とする、フッ素を含まないポリイミド系
樹脂被膜である。まず、通常のスピンコート装置を用い
て、材料溶液(PIQ(商品名))を基板1上にスピン
コート法により塗布する。これにより、基板1上に、第
2カプラー層23の材料溶液の塗膜を形成する。その
後、加熱して溶媒を蒸発させ、さらに加熱して硬化させ
ることにより、第2カプラー層23を形成する。ここで
は、硬化後の第2カプラー層23の厚さが0.23μm
となるようにスピンコートの条件を制御した。
【0021】つぎに、ウエハ状の基板1上の上面のう
ち、完成後の光学素子で光導波路積層体10が配置され
ていない領域20,30となる部分について、第2カプ
ラー層23と、第1カプラー層22を除去する。ウエハ
状の基板1には光学素子を縦横に配列して製造している
ため、ウエハ状の基板1の上面のうち、領域20および
領域30に相当する部分は、図6のように光導波路積層
体10の両脇の帯状の部分である。この帯状の部分から
第2カプラー層23と第1カプラー層22とを除去する
ことにより、この帯状の部分においては下部クラッド3
が基板1から剥がれやすくなる。これにより、後述する
工程で光導波路積層体10を基板1の領域20,30に
相当する部分から、帯状に剥がして除去することが可能
になる。
【0022】基板1上の領域20,30から第2カプラ
ー層23と第1カプラー層22とを除去する方法につい
て、具体的に説明する。
【0023】基板上の領域20,30のみから帯状に第
2カプラー層23と第1カプラー層22とを除去するた
めには、光導波路積層体10が配置される領域のみを覆
うレジスト膜を配置し、領域20,30上の第2カプラ
ー層23と第1カプラー層22とをエッチングすること
が考えられる。しかしながら、領域20には、深さ10
0μmの深いV溝21が存在するため、レジストを露光
する光がV溝21内壁で乱反射されやすく、V溝21の
底部や端部に光が届きにくい。そのため、光が照射され
た部分が現像時に溶解するポジ型のレジストを用いた場
合、V溝21の底部や端部にレジストが残りやすくな
る。V溝21の底部や端部にレジストが残存すると、エ
ッチング時に第2カプラー層23と第1カプラー層22
を除去できない。そこで、本実施の形態では、ネガ型の
レジストを用いることにより、深いV溝21が存在する
領域20から第2カプラー層23と第1カプラー層22
とを除去する。
【0024】まず、図15(a)のように、ウエハ状の
基板1の全面にネガ型のレジスト膜150を塗布により
形成する。ここでは、ネガ型レジスト液として、ZPN
−1100(日本ゼオン株式会社製)を用い、これをス
ピン塗布し、100℃で乾燥することによりネガ型レジ
スト膜150を形成した。この後、フォトマスクを用い
て水銀ランプからの光を照射し、ネガ型レジスト膜15
0を露光する。フォトマスクは、光導波路積層体10を
形成すべき部分にのみに、光が照射されるようにパター
ニングされている。これにより、光導波路積層体10が
形成されるべき部分のレジスト膜150のみが露光され
て光反応を生じ、現像液に非溶解性の樹脂へと変化す
る。すなわち、V溝21の部分のレジスト膜150は露
光されず、V溝21の内壁で露光用光が乱反射する等の
問題は生じない。その後、ネガ型レジスト膜150を現
像する。これにより、非露光部のレジスト膜150が現
像液に溶解し、露光部のレジスト膜150のみが残る。
また、同時に、第2カプラー層23も現像液に溶解する
ため、露光部のレジスト膜150の部分以外はウエット
エッチングされ、図15(b)のように領域20および
領域30の第2カプラー層23が除去される。このと
き、V溝21の内部のレジスト膜150と第2カプラー
層23もきれいに除去することができる。このように、
本実施の形態では、ネガ型レジスト膜150を用いるこ
とにより、V溝21の内部のレジスト膜50および第2
カプラー層23を容易に除去できる。
【0025】この後、光導波路積層体10を形成すべき
部分に残ったレジスト膜150をエッチングマスクとし
て、フッ酸を用いたウエットエッチングまたは反応性イ
オンエッチングにより、第1カプラー層22を除去する
(図15(c))。最後に、レジスト膜50を除去す
る。これにより、図6のウエハ状の基板1の領域20お
よび30の部分およびV溝21の内部から、第1カプラ
ー層22と第2カプラー層23を除去できる。
【0026】つぎに、ウエハ状の基板1の上面全体に前
述のOPI−N3105をスピン塗布して、下部クラッ
ド層3の材料溶液塗膜を形成する。その後、乾燥器で1
00℃で30分、次いで、200℃で30分加熱するこ
とにより溶媒を蒸発させ、続けて370℃で60分加熱
することにより硬化させ、厚さ6μmの下部クラッド層
3を形成する。
【0027】この下部クラッド層3の上に、前述のOP
I−N3305をスピン塗布して、光導波路4の材料溶
液塗膜を形成する。その後、乾燥器で100℃で30
分、次いで、200℃で30分加熱することにより溶媒
を蒸発させ、続けて350℃で60分加熱することによ
り硬化を行い、光導波路4となる厚さ6.5μmのポリ
イミド膜を形成する。
【0028】つぎに、このポリイミド膜をフォトリソグ
ラフィにより光導波路4の形状にパターニングする。パ
ターニングは、レジストパターン層をエッチングマスク
として、酸素イオンを用いた反応性イオンエッチング
(O2−R1E)により行う。これにより、図6のよう
に基板1上に多数配列して一度に形成することができ
る。その後、レジストパターン層を剥離する。なお、上
記レジストパターン層を露光する際に、V溝21を形成
する際に同時に形成しておいた位置合わせマーク33を
用いてフォトマスクを位置合わせすることにより、V溝
21と正確に位置合わせされた光導波路4を形成するこ
とができる。
【0029】つぎに、光導波路4および下部クラッド層
3を覆うように、OPI−N3105をスピン塗布し、
上部クラッド層5の材料溶液膜を形成する。この後、乾
燥器で100℃で30分、次いで、200℃で30分加
熱して材料溶液膜中の溶媒を蒸発させ、350℃で60
分加熱することによりポリイミド膜の上部クラッド層5
を形成する。
【0030】さらに、上部クラッド層5の上面に、PI
X−6400をスピン塗布し、乾燥器で100℃で30
分、200℃で30分加熱して溶媒を蒸発させ、続け
て、350℃で60分加熱して、上面がほぼ平坦で光導
波路4から離れた端部の部分で厚さ約5μmのポリイミ
ド膜の保護層9を得る。
【0031】つぎに、下部クラッド層3から保護層9ま
での各層は、これらが不要な部分である領域20および
30にも配置されているため、これを剥がして除去す
る。すなわち、図6のように領域20と光導波路積層体
10との境界、および、光導波路積層体10と領域30
との境界にそれぞれダイシングにより切り込み25,2
6を入れ、下部クラッド層3から保護層9までの各層を
切断する。このとき、ダイシングによる切り込みの深さ
は、基板1は切り離さない深さにする。先の工程で、領
域20および領域30の基板1の上面からは、第1カプ
ラー層22と第2カプラー層23が除去されているた
め、領域20および領域30では、下部クラッド層3と
基板1との密着力は小さい。したがって、領域20およ
び領域30の上に搭載されている下部クラッド層3から
保護層9間での各層は、切り込み25,26を入れたこ
とにより、ウエハ状の基板1から帯状に容易に剥がすこ
とができる。これにより、図6のウエハ状の基板1にお
いて、領域20および領域30では基板上面が露出され
る。
【0032】つぎに、ウエハ状の基板1のまま、光導波
路積層体10にダイシングにより切り込み27を形成す
る。また、必要に応じて、露出された領域30の電極7
に、所望の形状のはんだ層を形成する。
【0033】つぎに、図7(a)、(b)のようにウエ
ハ状の基板1をダイシングにより切断することにより、
短冊状に切り出し、さらに図7(c)、(d)のように
短冊状の基板1をダイシングにより個々の光学素子10
0に切り出し、光学素子100を完成させる。なお、ダ
イシング工程の手順は、この手順に限られるものではな
く、図7(a)の工程で縦横にメッシュ状にダイシング
して図7(d)のように光学素子100を形成すること
も可能である。
【0034】上述してきたように、本実施の形態では、
第1カプラー層22の材料溶液として有機アルミニウム
化合物(アルミニウムアセチルアセテート)を溶媒(N
−メチル−2−ピロリドン)に溶解した溶液を用いるこ
とにより、深いV溝21が形成されている基板1上に、
通常のスピンコート装置を用いて、第1カプラー層22
の塗膜を薄くむらなく形成することができる。これによ
り、基板1と下部クラッド層3との接着性を高めること
ができ、膜剥がれが生じにくく、光学特性と耐久性に優
れた光導波路積層体10を備えた光学素子を製造するこ
とができる。また、本実施の形態では、第1カプラー層
22および第2カプラー層23を除去する際に、ネガ型
レジスト膜150を用いることにより、V溝21の内部
から容易に除去することができる。したがって、ウエハ
ー状の基板1の全面に光導波路積層体10を形成した後
で、領域20および領域30から帯状に光導波路積層体
10を剥がして除去することが可能になるため、V溝2
1を備えた光学素子100を大量生産することができ
る。なお、上述の実施の形態では、フッ素を含むポリイ
ミド樹脂からなる下部クラッド層3と基板1との密着性
を高めるために、第1カプラー層22と、フッ素を含ま
ないポリイミド樹脂からなる第2カプラー層23とを配
置した構造について説明したが、第2カプラー層23を
備えない構成にすることも可能である。第2カプラー層
23を備えない場合には、第2カプラー層23を備える
場合よりも下部クラッド層3と基板1との密着性が若干
低下するが、第1カプラー層22の作用により実用可能
なレベルの密着性は維持できる。よって、第2カプラー
層23を備えない構成にすることもできる。
【0035】上述してきた光学素子100は、光ファイ
バを搭載するV溝21を備え、V溝21を形成する際
に、位置合わせマーク31,32,33をV溝21と同
時に形成している。光導波路4を形成する際には、位置
合わせマーク33を用いて、V溝21と光導波路4とを
正確に位置合わせしている。また、電極7を形成する際
にも位置合わせマーク31、32を用いて、電極7とV
溝21とを正確に位置合わせしている。また、電極7上
に発光素子もしくは受光素子を搭載する際に、位置合わ
せマーク31、32を用いることにより、発光素子もし
くは受光素子の光軸をV溝21に正確に位置合わせする
ことができる。したがって、V溝21と光導波路4と
は、光学素子100が完成した時点で主平面方向に正確
にアライメントされており、V溝21に設計通りの光フ
ァイバを搭載するだけで光導波路4とを容易にアライメ
ントすることができる。また、発光素子もしくは受光素
子を電極7上に搭載する際に位置合わせマーク31、3
2を用いて位置合わせすることにより、発光素子もしく
は受光素子を光導波路4に容易にアライメントすること
ができる。これにより、発光素子または受光素子と、光
導波路4と、V溝21上の光ファイバとを容易にかつ正
確にアライメントすることができ、結合効率の高い光学
素子を提供することができる。
【0036】(第2の実施の形態)つぎに、本発明の第
2の実施の形態の光学素子100の製造方法を説明す
る。第2の実施の形態の光学素子100の構成は、第1
の実施の形態と同様に図1〜図4の形状および層構成で
あるが、第1カプラー層22として、有機ジルコニウム
化合物被膜を用いる点が第1の実施の形態とは異なる。
また、第1カプラー層22を形成する際のスピンコート
方法が第1の実施の形態とは異なっている。さらに、第
2の実施の形態では、第1カプラー層22および第2カ
プラー層23を領域20,30から除去する工程におい
て、ポジ型レジスト膜を用い、露光現像方法を工夫する
ことにより、V溝21内からレジスト層および第2カプ
ラー層23を完全に除去するようにしている。
【0037】本実施の形態において、第1カプラー層2
2を構成する有機ジルコニウム化合物としては、後述す
るように種々のものを用いることができるが、ここで
は、トリブトキシアセチルアセトネートジルコニウム被
膜を第1カプラー層22とする。第1カプラー層22の
膜厚は、50オングストローム以上200オングストロ
ーム以下の範囲であることが好ましく、特に、50オン
グストローム以上150オングストローム以下の範囲で
あることが望ましい。これは、膜厚が50オングストロ
ームよりも薄くなると、接着性向上の効果を十分発揮で
きず、下部クラッド3が基板1から剥がれやすくなるた
めである。また、膜厚が200オングストロームを越え
ると、膜がもろくなるためである。この50オングスト
ローム以上200オングストローム以下という範囲は、
有機ジルコニウム化合物の分子層(分子の重なり)でい
うと、5分子層以上15分子層以下にほぼ相当する。膜
の形成方法については、後で詳しく説明する。
【0038】第2カプラー層23は、第1の実施の形態
と同様に、日立化成工業株式会社製PIQ(商品名)を
用いて形成したフッ素を含まないポリイミド樹脂被膜で
ある。その膜厚は、約0.23μmである。下部クラッ
ド層3、上部クラッド層5、光導波路4、および、保護
層9の材料および膜厚も、第1の実施の形態と同様であ
る。
【0039】つぎに、第2の実施の形態の光学素子の製
造方法について説明する。
【0040】第1の実施の形態と同様に、基板1として
シリコンウエハを用意し、基板1の上面全体に、二酸化
珪素層2を熱酸化法や気相堆積法等により形成した後、
V溝21を図5のように配列して形成する。このとき、
図4に示した位置合わせマーク31,32,33も同時
に形成する。この後、基板1の上に、図1の電極7を形
成する。これにより、図5のように、ウエハ状の基板1
には、V溝21と電極7とが多数配列されて形成され
る。
【0041】つぎに、図5のウエハ状の基板1の全体に
第1カプラー層22を形成する。まず、第1カプラー層
22の材料溶液として、トリブトキシアセチルアセトネ
ートジルコニウムをブタノールに溶解して、1重量%溶
液に調合したものを用意し、これをスピンコート法によ
って基板1上に塗布する。この材料溶液は、第1の実施
の形態で用いた第1カプラー層22の材料溶液と比較し
て、スピンコート時に膜厚むらが生じやすいため、スピ
ンコート法としては、以下の第1〜第3のスピンコート
方法のいずれかを用いる。第1〜第3のいずれのスピン
コート方法を用いた場合でも、第1カプラー層22を5
0オングストローム以上200オングストローム以下の
範囲の膜厚で形成することができる。
【0042】第1のスピンコート方法は、図10のスピ
ンコート装置を用いる方法である。図10のスピンコー
ト装置は、固定カップ202と、固定カップ202の内
部に配置された回転カップ210とを有している。回転
カップ210は、カップ状の本体207と、本体207
内に配置された基板搭載部206と、本体207を覆う
蓋205とを有している。カップ本体207は、回転駆
動部201に接続され、軸211を中心に回転する。ま
た、カップ本体207には、基板搭載部206まで連通
する基板吸着用貫通孔212が設けられ、この貫通孔2
12は、不図示の真空排気装置に接続されている。ま
た、カップ本体207には、塗布液を排出するための排
液用貫通孔213が設けられている。排液用貫通孔21
3は、塗布液の侵入口213aから軸211に向かうよ
うに形成されている。よって、排出口213bは、侵入
口213aよりも軸211寄りに配置されている。
【0043】図10のスピンコート装置を用いてスピン
コートする場合には、基板搭載部206にウエハ状の基
板1を搭載して吸着し、基板1の上に有機ジルコニウム
化合物溶液を滴下した後、蓋205をカップ本体207
にかぶせる。これにより、回転カップ210の内部空間
には、溶液中の溶媒が充満し、溶媒雰囲気となる。この
状態で、回転カップを回転させると、遠心力により、基
板1上に溶液が塗布される。ここでは、500rpm〜
2000rpmの条件で90秒間回転カップを回転させ
た。このとき、排液用貫通孔213は、排出口213b
が侵入口213aよりも軸211寄りに配置されている
ため、回転中は遠心力により、排出口213b側から侵
入口213aに向かって予圧が加わり、回転カップ21
0は密閉状態となる。よって、回転カップ210内の溶
液および雰囲気は、外部に排出されない。このため、回
転カップ210内は減圧されず、外部に向かう雰囲気の
流れは形成されない。しかも、基板1と対向する蓋20
5は、基板1と共に同じ速度で回転しているため、基板
1と蓋205との相対速度はゼロになり、基板1と蓋2
05との間の雰囲気と基板1との相対速度もほぼゼロで
ある。このように、基板1が回転している間に、基板1
の周囲は溶媒雰囲気に満たされ、しかも溶媒雰囲気は、
基板1と共に回転し、雰囲気の流れが存在しないため、
基板1上の溶液塗膜は回転中はほとんど乾燥しない。
【0044】このように、回転中の乾燥を防ぐことので
きる図10のスピンコート装置を用いてスピンコートを
行うことにより、図5のように深いV溝21が多数配列
された基板1であっても、第1カプラー層22の材料溶
液の塗膜を薄く均一に形成することができる。発明者ら
の実験によると、一枚のウエハ状の基板1上で、最小膜
厚約60オングストローム、最大膜厚約113オングス
トロームの範囲の塗膜を形成することができる。このよ
うに膜厚むらを非常に小さくできるのは、図10のスピ
ンコート装置の場合、雰囲気の流れがほとんど存在せ
ず、基板1が回転中に塗膜が乾燥しにくいため、V溝2
1に溜まった溶液が遠心力で外側にとばされて塗膜が厚
くなっても、そのままさらに回転する間に周囲に広がり
均一化されるためであると考えられる。回転終了後は、
遠心力がなくなるため、排液用貫通孔213の侵入口2
13aから排出口213bに向かって、図11のように
溶液が流れる。これによって、回転カップ210内から
溶媒雰囲気が排出される流れが生じる。また、蓋205
を開けると溶媒雰囲気が一気に大気と入れ替わる。これ
により、むらなく塗布されていた基板1上の塗膜が、そ
のまま乾燥し、薄くむらのない第1カプラー層22の材
料溶液の塗膜が形成される。
【0045】第2のスピンコート方法は、図12のスピ
ンコート装置を用いる方法である。図12のスピンコー
ト装置は、固定カップ202内に、直接、基板搭載部2
20を配置し、基板搭載部220を回転させる構成であ
る。固定カップ202には、蓋222をかぶせて密閉
し、固定カップ202内に溶液に含まれる溶媒を充満さ
せ、溶媒雰囲気中でスピンコートを行う。図12の構成
では、蓋222が停止しているため、回転している基板
1との間には、回転速度と同じだけ相対速度があり、こ
れにより、基板1と蓋222との間には溶媒雰囲気の気
流が発生する。この気流により、第1のスピンコート方
法よりも、基板1上の溶液が乾燥するが、第2のスピン
コート方法では、回転終了後に、固定カップ202に設
けた排気口221から不図示の流量計で流量を測定しな
がら、2〜3リットル/min程度のゆっくりした排気
速度で10分程度時間をかけて溶媒雰囲気を排気してか
ら蓋222を開ける方法を用いることにより、回転停止
後の乾燥速度を抑制する。これにより、第1の方法より
は、膜厚のむらが若干大きくなるが、一枚のウエハ状の
基板1上で最小膜厚約54オングストローム、最大膜厚
約140オングストロームの範囲の膜厚の塗膜を形成す
ることができる。この膜厚むらは、接着性を向上させる
ために望ましい膜厚むらの範囲50オングストローム以
上200オングストローム以下の範囲に入っており、十
分な接着性向上の作用を得ることができる。
【0046】また、第3のスピンコート方法は、第2の
スピンコート方法と同じ図12の装置を用い、第2のス
ピンコート方法と同様に回転後の排気流量を2〜3リッ
トル/minに制御して10分間排気するものである
が、第2のスピンコート方法と異なる点は、回転終了後
から排気開始までの間に、2分間の静止時間を置くこと
である。この2分間の静止時間は、排気を行わない。こ
のように静止時間をおくことにより、回転中に生じた膜
厚むらがある程度均一化される。これにより、一枚のウ
エハ状の基板1上で最小膜厚約59オングストローム、
最大膜厚約138オングストロームの範囲の膜厚の塗膜
を形成することができ、膜厚むらを第2のスピンコート
方法よりも減少させることができる。
【0047】なお、比較例として、図13のスピンコー
ト装置を用いて、第1カプラー層22の材料溶液の塗膜
を形成した。図13のスピンコート装置は、上述の図1
0のスピンコート装置と似ているが、排液用貫通口23
0が回転カップ231の本体207の円周側に配置され
ている点が、図10の装置とは異なっている。図13の
装置は、回転カップ231を回転させると、遠心力によ
り排液用貫通口230から外側に向かって溶液および内
部雰囲気が連続的に排出される。このため、回転カップ
内は減圧となり、溶媒雰囲気を維持できず、減圧乾燥が
生じるため、溶液が乾燥しながら塗布される。このた
め、図13のスピンコート装置を用いた場合には、V溝
21に溜まった溶液が外周側に向かって流れた部分の塗
膜が厚くなり、塗膜の膜厚は50オングストローム以上
200オングストローム以下の範囲には入らなかった。
【0048】また、別の比較例として、図12のスピン
コート装置と同様の構成であるが、蓋222を備えない
図14のスピンコート装置でスピンコートを行った。図
14の装置は、固定カップ202が開放されているた
め、溶媒雰囲気は形成されず、また、基板1の周囲の雰
囲気は停止しているため、基板1の周囲に気流が発生す
る。このため、回転中に乾燥するため、V溝21に溜ま
った溶液が外周側に向かって流れた部分の塗膜が厚くな
ったまま乾燥し、一枚のウエハ状の基板1上で、最小膜
厚約5オングストローム、最大膜厚約194オングスト
ロームと大きな膜厚むらが生じた。このため、第1カプ
ラー層22が50オングストロームよりも薄い部分で、
下部クラッド層3の膜はがれを生じた。
【0049】このように、上述の第1,第2,第3のス
ピンコート方法のいずれかを用いて、第1カプラー層2
2の材料溶液を塗布することにより、接着性を向上させ
るために望ましい膜厚の範囲50オングストローム以上
200オングストローム以下の塗膜を形成することがで
きる。この後、形成された塗膜を、160℃で5分程度
加熱して乾燥させ、第1カプラー層22を形成する。こ
れにより、図5のウエハ状の基板の全面に第1カプラー
層22を形成できる。
【0050】つぎに、第1カプラー層22の上に、日立
化成工業株式会社製PIQ(商品名)をスピンコートで
塗布することにより、第1の実施の形態と同様に、第2
カプラー層23の材料溶液の塗膜を形成する。その後、
加熱して溶媒を蒸発させ、さらに加熱して硬化させるこ
とにより、第2カプラー層23を形成する。第2カプラ
ー層23の厚さは、0.23μmとなるようにスピンコ
ートの条件を制御する。
【0051】つぎに、ウエハ状の基板1上の上面のう
ち、完成後の光学素子で光導波路積層体10が配置され
ていない領域20,30となる部分について、第2カプ
ラー層23と、第1カプラー層22を除去する。
【0052】基板1上の領域20,30から第2カプラ
ー層23と第1カプラー層22とを除去する方法につい
て、具体的に説明する。
【0053】第2の実施の形態では、ポジ型レジストを
用いて、光導波路積層体10が配置される領域のみを覆
うレジスト膜を形成し、領域20,30上の第2カプラ
ー層23と第1カプラー層22とをエッチングする。ま
ず、図8(a)のように、ウエハ状の基板1の全面にポ
ジ型のレジスト膜50を塗布により形成する。ここで
は、レジスト液として、OFPR800(東京応化工業
株式会社製)を用い、これをスピン塗布し、100℃で
乾燥することによりレジスト膜50を形成した。この
後、水銀ランプでフォトマスクの像を露光する。ポジ型
レジストは、露光された部分が現像液に溶解する化合物
に変化する性質を有するため、フォトマスクは、領域2
0、30に光が照射され、光導波路積層体10を形成す
べき部分には光が照射されないようにパターニングされ
ている。よって、領域20,30のレジスト膜50のみ
が露光されて光反応を生じ、現像液に溶解する化合物へ
と変化する。露光後、現像液としてテトラメチルアンモ
ニウムハイドロオキサイド(TMAH)2.38重量%
溶液を用いて、レジスト膜50を現像する。これによ
り、図8(b)のように、領域20,30のレジスト膜
50が溶解し、光導波路積層体10が形成されるべき部
分にのみ、レジスト膜50が残る。また、第2カプラー
層23も現像液時に溶解するため、ウエットエッチング
され、領域20,30から除去される。なお、領域20
のV溝21内では、露光時にV溝21の内壁で光が乱反
射され、V溝21の底部や端部には光が到達しにくい。
このため、レジスト膜50と第2カプラー層23が、V
溝21の底部や端部の角に一部残存する。そこで、本実
施の形態では、残存するレジスト膜50と第2カプラー
層23を除去するため、この状態で、もう一度、先ほど
のフォトマスクを用いて露光し、TMAHにより現像を
行う。これにより、V溝21内に残っていたレジスト膜
50と第2カプラー層23とを図8(c)のように、完
全に除去することができる。この方法により、ポジ型の
レジスト膜50を用いた場合であっても、露光および現
像を繰り返すという簡単な工程で、第2カプラー層23
をV溝21から完全に除去できる。
【0054】この後、光導波路積層体10を形成すべき
部分に残ったレジスト膜150をエッチングマスクとし
て、フッ酸を用いたウエットエッチングまたは反応性イ
オンエッチングにより、第1カプラー層22を除去する
(図9(d))。第1カプラー層22は、膜厚が非常に
薄いため、V溝21の内部の層もウエットエッチングま
たは反応性イオンエッチングにより除去することができ
る。最後に、レジスト膜50を除去する(図9
(e))。これにより、図6のウエハ状の基板1の領域
20および30の部分およびV溝21の内部から、第1
カプラー層22と第2カプラー層23を除去できる。
【0055】この後、第1の実施の形態と同様に、ウエ
ハ状の基板1に下部クラッド層3,光導波路4、上部ク
ラッド層5,保護層9を形成し、領域20,30の部分
からこれら各層を剥がしとり、ダイシングにより、光学
素子100ごとに切り分け、光学素子100を完成させ
る。
【0056】上述してきたように、第2の実施の形態で
は、第1カプラー層22の材料溶液として有機ジルコニ
ウム化合物(アルミニウムアセチルアセテート)を溶媒
(ブタノール)に溶解した溶液を用い、深いV溝21が
形成されている基板1上に、第1カプラー層22の塗膜
を、50オングストローム以上200オングストローム
以下の膜厚分布範囲、特に望ましい膜厚範囲として50
オングストローム以上150オングストローム以下で、
薄くむらなく形成することができる。これは、第2カプ
ラー層22の有機ジルコニウム化合物溶液を溶媒雰囲気
中でスピンコートし、スピンコート中の乾燥を抑制しな
がら塗布する方法を用いたことにより実現できた。この
ように、第1カプラー層22を薄くむらなく形成したこ
とにより、基板1と下部クラッド層3との接着性を高め
ることができ、膜剥がれが生じにくく、光学特性と耐久
性に優れた光導波路積層体10を備えた光学素子を製造
することができる。また、第2の実施の形態では、第1
カプラー層22および第2カプラー層23を除去する際
に、ポジ型レジスト膜50を用い、露光と現像を複数回
行うことにより、V溝21の内部から比較的容易に除去
することができる。したがって、ウエハー状の基板1の
全面に光導波路積層体10を形成した後で、領域20お
よび領域30から帯状に光導波路積層体10を剥がして
除去することが可能になるため、V溝21を備えた光学
素子100を大量生産することができる。なお、第2の
実施の形態では、第1カプラー層22および第2カプラ
ー層23を除去する際に、ポジ型レジスト膜50を用い
ているが、第1の実施の形態で説明したようにネガ型レ
ジスト膜150を用いることももちろん可能である。な
お、上述の実施の形態では、フッ素を含むポリイミド樹
脂からなる下部クラッド層3と基板1との密着性を高め
るために、第1カプラー層22と、フッ素を含まないポ
リイミド樹脂からなる第2カプラー層23とを配置した
構造について説明したが、第2カプラー層23を備えな
い構成にすることも可能である。第2カプラー層23を
備えない場合には、第2カプラー層23を備える場合よ
りも下部クラッド層3と基板1との密着性が若干低下す
るが、第1カプラー層22の作用により実用可能なレベ
ルの密着性は維持できる。よって、第2カプラー層23
を備えない構成にすることもできる。
【0057】また、第1および第2の実施の形態では、
第2カプラー層23を除去するためにウエットエッチン
グを用いているが、例えば反応性イオンエッチング(R
IE)を用いた場合、プラズマの異方性が強く、基板1
の平面部における第2カプラー層23の形状制御は容易
であるが、側面が斜めに傾いたV溝21の内部にある第
2カプラー層23の樹脂の除去効率が悪い。一方、第2
カプラー層23を除去するためにアッシングを用いた場
合、プラズマの等方性が強いため、V溝21内の第2カ
プラー層23の樹脂を除去しようとすると、基板1の平
坦部における第2カプラー層23の形状制御が難しい。
また、反応性イオンエッチングとアッシングとを組み合
わせ、RIEにより基板1の平面部を、アッシングによ
りV溝21部の第2カプラー層23をそれぞれ除去した
場合、アッシング時に、光導波路積層体10を形成すべ
き部分の第2カプラー層23にサイドエッチングが発生
しやすい。これに対し、本実施の形態のようにウエット
エッチングを用いることにより、容易に第2カプラー層
23を除去できる。また、本実施の形態では、現像液と
してウエットエッチング液(TMAH)を用いることに
より、レジスト膜50と第2カプラー層23とを同時に
除去できるため、工程数が少なくなるという利点も得ら
れる。上述してきた第1および第2の本実施の形態の光
学素子は、光導波路4が直線形状であったが、光導波路
積層体10の光導波路4の形状は、光学素子として必要
とされる機能に合わせて直線形状に限らずy分岐やx型
等の所望の形状にすることができる。それに応じて、V
溝21を複数本備え、複数の光ファイバを搭載可能な構
成にすることができる。また、電極7についても、複数
の発光素子や受光素子が搭載できるように、複数の電極
を配置することができる。
【0058】なお、本発明で光学素子とは、基板とし
て、ガラス、石英等の無機材料、シリコン、ガリウムヒ
素、アルミニウム、チタン等の半導体や金属材料、ポリ
イミド、ポリアミド等の高分子材料、またはこれらの材
料を複合化した材料を用いて、これら基板の上に、光導
波路、光合波器、光分波路、光減衰器、光回折器、光増
幅器、光干渉器、光フィルタ、光スイッチ、波長変換
器、発光素子、受光素子あるいはこれらが複合化された
ものなどを形成したものを指す。上記の基板上には、発
光ダイオード、フォトダイオード等の半導体装置や金属
膜が形成されることもあり、更に基板の保護や屈折率調
整などのために、基板上に二酸化珪素、窒化シリコン、
酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化タンタルな
どの被膜が形成されることもある。第1の実施の形態で
は、第1カプラー層22は有機アルミニウム化合物から
なり、第2の実施の形態では、第2カプラー層は有機ジ
ルコニウム化合物からなる構成としたが、第1カプラー
層22は、有機アルミニウム化合物および有機ジルコニ
ウム化合物の少なくとも一方を含む構成にすることが可
能である。
【0059】第2の実施の形態の第1カプラー層22を
構成する有機ジルコニウム化合物としては、ジルコニウ
ムエステルおよびジルコニウムキレート化合物が好まし
い。
【0060】ジルコニウムエステルとしては、テトラプ
ロピルジルコネート、テトラブチルジルコネートなどが
挙げられ、ジルコニウムキレート化合物としては、テト
ラキス(アセチルアセトネート)ジルコニウム、モノブ
トキシトリス(アセチルアセトネート)ジルコニウム、
ジブトキシビス(アセチルアセトネート)ジルコニウ
ム、トリブトキシアセチルアセトネートジルコニウム、
テトラ(エチルアセチルアセテート)ジルコニウム、モ
ノブトキシトリス(エチルアセチルアセテート)ジルコ
ニウム、ジブトキシビス(エチルアセチルアセテート)
ジルコニウム、トリブトキシエチルアセチルアセテー
ト、テトラキス(エチルラクトネート)ジルコニウム、
ビス(ビスアセチルアセトネート)ビス(エチルアセチ
ルアセトネート)ジルコニウム、モノアセチルアセトネ
ートトリス(エチルアセチルアセトネート)ジルコニウ
ム、モノブトキシモノアセチルアセトネートビス(エチ
ルアセチルアセトネート)ジルコニウムなどが挙げられ
る。ジルコニウムエステルおよびジルコニウムキレート
化合物のいずれの場合でも、被膜形成時に酸化ジルコニ
ウムを含むものであれば、これらの例示したものに限ら
れるものではない。上記の化合物は、単独または混合し
て使用することができる。
【0061】有機ジルコニウム化合物は、メタノール、
エタノール、ブタノール、ベンゼン、トルエン、N−メ
チル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、γ−ブチロラクトン等の有機溶剤、水などに溶解さ
れ、溶液としてスピン塗布法などにより基板表面上に塗
布され、70〜400℃で乾燥して被膜形成が行われ
る。有機ジルコニウム化合物の膜厚は、厚すぎると膜が
もろくなるため50〜200オングストローム以下の範
囲内であることが好ましい。
【0062】また、本実施の形態の第2カプラー層23
を構成する樹脂としては、フッ素を含まない樹脂を用い
ることができ、例えば、ポリイミド系樹脂、シリコーン
系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、エ
ポキシ系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹
脂、フェノール系樹脂等の種々の樹脂を用いることがで
きる。素子の製造工程や使用環境などで耐熱性を要求さ
れる用途では、ポリイミド系樹脂、ポリキノリン系樹脂
等が好ましい。フッ素を含まない樹脂としては、窒素を
含む樹脂が好ましい。
【0063】第1および第2の実施の形態で用いられる
第2カプラー層23として、フッ素を含まないポリイミ
ド系樹脂を用いる場合、例えば、ポリイミド樹脂、ポリ
(イミド・イソインドロキナゾリンジオンイミド)樹
脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂,
ポリエステルイミド樹脂などが挙げられる。本実施の形
態で第2カプラー層23として用いられるフッ素を含ま
ない樹脂は,フッ素原子を全く含まない樹脂の替わりに
フッ素含量がフッ素を含むポリイミド系樹脂のフッ素含
量に比べて十分低い樹脂を選択することができる。この
場合には,フッ素含量は,フッ素を含むポリイミド系樹
脂で形成された光導波路の半分以下であることが好まし
い。具体的には,フッ素含量が10wt%以下であるこ
とが好ましい。さらに,好ましくは,2wt%以下であ
ることが好ましい。
【0064】第1および第2の実施の形態で、下部クラ
ッド層3,光導波路層4、上部クラッド層5等を形成す
るために用いられるフッ素を含むポリイミド系樹脂とし
ては、フッ素を有するポリイミド樹脂、フッ素を有する
ポリ(イミド・イソインドロキナゾリンジオンイミド)
樹脂、フッ素を有するポリエーテルイミド樹脂、フッ素
を有するポリアミドイミド樹脂などが挙げられる。ポリ
アミドイミド樹脂を得る場合には、塩化無水トリメリッ
ト酸などが用いられる。ポリイミド系樹脂の前駆体溶液
は、N−メチル−2−ピロリドン,N,N−ジメチルア
セトアミド、γ−ブチロラクトン、ジメチルスルホキシ
ドなどの極性溶媒中で、テトラカルボン酸二無水物とジ
アミンの反応により得られる。フッ素を有するテトラカ
ルボン酸二無水物とジアミンとの反応により,フッ素含
むポリイミド系樹脂の前駆体溶液を製造することができ
る。テトラカルボン酸二無水物とフッ素を有するジアミ
ンとの反応により,フッ素を含むポリイミド系樹脂の前
駆体溶液を製造することができる。テトラカルボン酸二
無水物とジアミンのいづれもがフッ素を有していない場
合に,フッ素を含まないポリイミド系樹脂の前駆体溶液
を製造することができる。
【0065】フッ素を有するテトラカルボン酸二無水物
の例としては、(トリフルオロメチル)ピロメリット酸
二無水物、ジ(トリフルオロメチル)ピロメリット酸二
無水物、ジ(ヘプタフルオロプロピル)ピロメリット酸
二無水物、ペンタフルオロエチルピロメリット酸二無水
物、ビス{3,5−ジ(トリフルオロメチル)フェノキ
シ}ピロメリット酸二無水物、2,2−ビス(3,4−
ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水
物、5,5′−ビス(トリフルオロメチル)−3,
3′,4, 4′−テトラカルボキシビフェニル二無水
物、2,2′,5,5′−テトラキス(トリフルオロメ
チル)−3,3′,4,4′−テトラカルボキシビフェ
ニル二無水物、5,5′−ビス(トリフルオロメチル)
−3,3′,4,4′−テトラカルボキシジフェニルエ
ーテル二無水物、5,5′−ビス(トリフルオロメチ
ル)−3,3′,4,4′−テトラカルボキシベンゾフ
ェノン二無水物、ビス{(トリフルオロメチル)ジカル
ボキシフェノキシ}ベンゼン二無水物、ビス{(トリフ
ルオロメチル)ジカルボキシフェノキシ}(トリフルオ
ロメチル)ベンゼン二無水物、ビス(ジカルボキシフェ
ノキシ)(トリフルオロメチル)ベンゼン二無水物、ビ
ス(ジカルボキシフェノキシ)ビス(トリフルオロメチ
ル)ベンゼン二無水物、ビス(ジカルボキシフェノキ
シ)テトラキス(トリフルオロメチル)ベンゼン二無水
物、2,2−ビス{(4−(3,4−ジカルボキシフェ
ノキシ)フェニル}ヘキサフルオロプロパン二無水物、
ビス{(トリフルオロメチル)ジカルボキシフェノキ
シ}ビフェニル二無水物、ビス{(トリフルオロメチ
ル)ジカルボキシフェノキシ}ビス(トリフルオロメチ
ル)ビフェニル二無水物、ビス{(トリフルオロメチ
ル)ジカルボキシフェノキシ}ジフェニルエーテル二無
水物、ビス(ジカルボキシフェノキシ)ビス(トリフル
オロメチル)ビフェニル二無水物1,4−ビス(2−ヒ
ドロキシヘキサフルオロイソプロピル)ベンゼンビス
(トリメリット酸無水物)、1,3−ビス(2−ヒドロ
キシヘキサフルオロイソプロピル)ベンゼンビス(トリ
メリット酸無水物)、などが挙げられ、2種類以上を混
合して用いてもよい。
【0066】フッ素を有しないテトラカルボン酸二無水
物の例としては、ピロメリット酸二無水物、ベンゼン−
1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物、3,
3′,4,4′−ジフェニルテトラカルボン酸二無水
物、2,2′,3,3′−ジフェニルテトラカルボン酸
二無水物、2,3,3′,4′−ジフェニルテトラカル
ボン酸二無水物、p−ターフェニル−3,4,3″,
4″−テトラカルボン酸二無水物、m−ターフェニル−
3,4,3″,4″−テトラカルボン酸二無水物、1,
2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、
2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水
物、1,2,4,5−ナフタレンテトラカルボン酸二無
水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二
無水物、2,6−ジクロルナフタレン−1,4,5,8
−テトラカルボン酸二無水物、2,7−ジクロルナフタ
レン−1,4,5,8,テトラカルボン酸二無水物、
2,3,6,7−テトラクロルナフタレン−1,4,
5,8−テトラカルボン酸二無水物、2,3,5,6−
ピリジンテトラカルボン酸二無水物、3,4,9,10
−ペリレンテトラカルボン酸 二無水物、3,3′,
4,4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、
2,2′,3,3′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸
二無水物、2,3,3′,4′−ベンゾフェノンテトラ
カルボン酸二無水物、3,3′,4,4′−ビフェニル
エーテルテトラカルボン酸二無水物、4,4′−スルホ
ニルジフタル酸二無水物、3,3′,4,4′−テトラ
フェニルシランテトラカルボン酸二無水物、3,3′−
4,4′−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸二無水
物、1,3−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)−
1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン二無水物、
1−(2,3−ジカルボキシフェニル)−3−(3,4
−ジカルボキシフェニル)−1,1,3,3−テトラメ
チルジシロキサン二無水物、2,2−ビス(3,4−ジ
カルボキシフェニル)プロパン二無水物、2,2−ビス
(2,3−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、
1,1−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)エタン
二無水物、
【0067】1,1−ビス(3,4−ジカルボキシフェ
ニル)エタン二無水物、ビス(2,3−ジカルボキシフ
ェニル)メタン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシ
フェニル)メタン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキ
シフェニル)スルホン二無水物、フェナンスレン−1,
8,9,10−テトラカルボン酸二無水物、ピラジン−
2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、チオフェ
ン−2,3,4,5−テトラカルボン酸二無水物、ビス
(3,4−ジカルボキシフェニル)ジメチルシラン二無
水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メチルフ
ェニルシラン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフ
ェニル)ジフェニルシラン二無水物、1,4−ビス
(3,4−ジカルボキシフェニルジメチルシリル)ベン
ゼン二無水物、1,3−ビス(3,4−ジカルボキシフ
ェニル)−1,1,3,3−テトラメチルジシクロヘキ
サン二無水物、p−フェニルビス(トリメリット酸モノ
エステル酸無水物)エチレングリコールビス(トリメリ
ット酸無水物)、プロパンジオールビス(トリメリット
酸無水物)、ブタンジオールビス(トリメリット酸無水
物)、ペンタンジオールビス(トリメリット酸無水
物)、ヘキサンジオールビス(トリメリット酸無水
物)、オクタンジオールビス(トリメリット酸無水
物)、デカンジオールビス(トリメリット酸無水物)、
エチレンテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−
ブタンテトラカルボン酸二無水物、デカヒドロナフタレ
ン−1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物、4,
8−ジメチル−1,2,3,5,6,7−ヘキサヒドロ
ナフタレン−1,2,5,6−テトラカルボン酸二無水
物、シクロペンタン−1,2,3,4−テトラカルボン
酸二無水物、
【0068】ピロリジン−2,3,4,5−テトラカル
ボン酸二無水物、1,2,3,4−シクロブタンテトラ
カルボン酸二無水物、ビス(エキソ−ビシクロ〔2,
2,1〕ヘプタン−2,3−ジカルボン酸無水物)スル
ホンビシクロ−(2,2,2)−オクト(7)−エン−
2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、4,4′
−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニル
スルフイド二無水物、5−(2,5−ジオキソテトラヒ
ドロフリル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,
2−ジカルボン酸無水物、テトラヒドロフラン−2,
3,4,5−テトラカルボン酸二無水物、などが挙げら
れ、2種類以上を混合して用いてもよい。
【0069】フッ素を有するジアミンの例としては、4
−(1H,1H,11H−エイコサフルオロウンデカノ
キシ)−1,3−ジアミノベンゼン、4−(1H,1H
−パ−フルオロ−1−ブタノキシ)−1,3−ジアミノ
ベンゼン、4−(1H,1H−パーフルオロ−1−ヘプ
タノキシ)−1,3−ジアミノベンゼン、4−(1H,
1H−パーフルオロ−1−オクタノキシ)−1,3−ジ
アミノベンゼン、4−ペンタフルオロフェノキシ−1,
3−ジアミノベンゼン、4−(2,3,5,6−テトラ
フルオロフェノキシ)−1,3−ジアミノベンゼン、4
−(4−フルオロフェノキシ)−1,3−ジアミノベン
ゼン、4−(1H,1H,2H,2H−パーフルオロ−
1−ヘキサノキシ)−1,3−ジアミノベンゼン、
【0070】4−(1H,1H,2H,2H−パーフル
オロ−1−ドデカノキシ)−1,3−ジアミノベンゼ
ン、(2,5−)ジアミノベンゾトリフルオライド、ビ
ス(トリフルオロメチル)フェニレンジアミン、ジアミ
ノテトラ(トリフルオロメチル)ベンゼン、ジアミノ
(ペンタフルオロエチル)ベンゼン、2,5−ジアミノ
(パーフルオロヘキシル)ベンゼン、2,5−ジアミノ
(パーフルオロブチル)ベンゼン、1,4−ビス(4−
アミノフェニル)ベンゼン、p−ビス(4−アミノ−2
−トリフルオロメチルフェノキシ)ベンゼン、ビス(ア
ミノフェノキシ)ビス(トリフルオロメチル)ベンゼ
ン、ビス(アミノフェノキシ)テトラキス(トリフルオ
ロメチル)ベンゼン、ビス{2−〔(アミノフェノキ
シ)フェニル〕ヘキサフルオロイソプロピル}ベンゼン
2,2′−ビス(トリフルオロメチル)−4,4′−ジ
アミノビフェニル、3,3′−ビス(トリフルオロメチ
ル)−4,4′−ジアミノビフェニル、オクタフルオロ
ベンジジン、ビス{(トリフルオロメチル)アミノフェ
ノキシ}ビフェニル、4,4′−ビス(4−アミノ−2
−トリフルオロメチルフェノキシ)ビフェニル、4,
4′−ビス(4−アミノ−3−トリフルオロメチルフェ
ノキシ)ビフェニル、1,4−ビス(アニリノ)オクタ
フルオロブタン、1,5−ビス(アニリノ)デカフルオ
ロペンタン、1,7−ビス(アニリノ)テトラデカフル
オロヘプタン、3,3′−ジフルオロ−4,4′−ジア
ミノジフェニルエーテル、3,3′,5,5′−テトフ
ルオロ−4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、2,
2′−ビス(トリフルオロメチル)−4,4′−ジアミ
ノジフェニルエーテル、3,3′−ビス(トリフルオロ
メチル)−4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、
【0071】3,3′,5,5′−テトラキス(トリフ
ルオロメチル)−4,4′−ジアミノジフェニルエーテ
ル、3,3′−ジフルオロ−4,4′−ジアミノジフェ
ニルメタン、3,3′−ジ(トリフルオロメチル)−
4,4′−ジアミノジフェニルメタン、3,3′,5,
5′−テトラフルオロ−4,4′−ジアミノジフェニル
メタン、3,3′,5,5′−テトラキス(トリフルオ
ロメチル)−4,4′−ジアミノジフェニルメタン、
3,3′−ジフルオロ−4,4′−ジアミノジフェニル
プロパン、3,3′,5,5′−テトラフルオロ−4,
4′−ジアミノジフェニルプロパン、3,3′−ビス
(トリフルオロメチル)−4,4′−ジアミノジフェニ
ルプロパン、3,3′,5,5′−テトラ(トリフルオ
ロメチル)−4,4′−ジアミノジフェニルプロパン、
3,3′−ジフルオロ−4,4′−ジアミノジフェニル
スルホン、3,3′,5,5′−テトラフルオロ−4,
4′−ジアミノジフェニルスルホン、3,3′−ビス
(トリフルオロメチル)−4,4′−ジアミノジフェニ
ルスルホン、3,3′,5,5′−テトラキス(トリフ
ルオロメチル)−4,4′−ジアミノジフェニルスルホ
ン、4,4′−ビス(4−アミノ−2−トリフルオロメ
チルフェノキシ)ジフェニルスルホン、4,4′−ビス
(3−アミノ−5−トリフルオロメチルフェノキシ)ジ
フェニルスルホン、3,3′−ジフルオロ−4,4′−
ジアミノジフェニルスルフィド、3,3′,5,5′−
テトラフルオロ−4,4′−ジアミノジフェニルスルフ
ィド、3,3′−ビス(トリフルオロメチル)−4,
4′−ジアミノジフェニルスルフィド、
【0072】3,3′,5,5′−テトラキス(トリフ
ルオロメチル)−4,4′−ジアミノジフェニルスルフ
ィド、3,3′−ジフルオロ−4,4′−ジアミノベン
ゾフェノン、3,3′,5,5′−テトラフロオロ−
4,4′−ジアミノベンゾフェノン、3,3′−ビス
(トリフルオロメチル)−4,4′−ジアミノベンゾフ
ェノン、3,3′,5,5′−テトラ(トリフルオロメ
チル)−4,4′−ジアミノベンゾフェノン、4,4′
−ジアミノ−p−テルフェニル、3,3′−ジメチル−
4,4′−ジアミノジフェニルヘキサフルオロプロパ
ン、3,3′−ジメトキシ−4,4′−ジアミノジフェ
ニルヘキサフルオロプロパン、3,3′−ジエトキシ−
4,4′−ジアミノジフェニルヘキサフルオロプロパ
ン、3,3′−ジフルオロ−4,4′−ジアミノジフェ
ニルヘキサフルオロプロパン、3,3′−ジクロロ−
4,4′−ジアミノジフェニルヘキサフルオロプロパ
ン、3,3′−ジブロモ−4,4′−ジアミノジフェニ
ルヘキサフルオロプロパン、3,3′,5,5′−テト
ラメチル−4,4′−ジアミノジフェニルヘキサフルオ
ロプロパン、3,3′,5,5′−テトラメトキシ−
4,4′−ジアミノジフェニルヘキサフルオロプロパ
ン、3,3′,5,5′−テトラエトキシ−4,4′−
ジアミノジフェニルヘキサフルオロプロパン、3,
3′,5,5′−テトラフロオロ−4,4′−ジアミノ
ジフェニルヘキサフルオロプロパン、3,3′,5,
5′−テトラクロロ−4,4′−ジアミノジフェニルヘ
キサフルオロプロパン、3,3′,5,5′−テトラブ
ロモ−4,4′−ジアミノジフェニルヘキサフルオロプ
ロパン、3,3′,5,5′−テトラキス(トリフルオ
ロメチル)−4,4′−ジアミノジフェニルヘキサフル
オロプロパン、
【0073】3,3′−ビス(トリフルオロメチル)−
4,4′−ジアミノジフェニルヘキサフルオロプロパ
ン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)ヘキサフルオ
ロプロパン、1,3−ビス(アニリノ)ヘキサフルオロ
プロパン、2,2−ビス{4−(4−アミノフェノキ
シ)フェニル}ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス
{4−(3−アミノフェノキシ)フェニル}ヘキサフル
オロプロパン、2,2−ビス{4−(2−アミノフェノ
キシ)フェニル}ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビ
ス{4−(4−アミノフェノキシ)−3,5−ジメチル
フェニル}ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス{4
−(4−アミノフェノキシ)−3,5−ジトリフルオロ
メチルフェニル}ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビ
ス{4−(4−アミノ−3−トリフルオロメチルフェノ
キシ)フェニル}ヘキサフルオロプロパン、ビス
〔{(トリフルオロメチル)アミノフェノキシ}フェニ
ル〕ヘキサフルオロプロパン、1,3−ジアミノ−5−
(パーフルオロノネニルオキシ)ベンゼン、1,3−ジ
アミノ−4−メチル−5−(パーフルオロノネニルオキ
シ)ベンゼン、1,3−ジアミノ−4−メトキシ−5−
(パーフルオロノネニルオキシ)ベンゼン、1,3−ジ
アミノ−2,4,6−トリフルオロ−5−(パーフルオ
ロノネニルオキシ)ベンゼン、1,3−ジアミノ−4−
クロロ−5−(パーフルオロノネニルオキシ)ベンゼ
ン、1,3−ジアミノ−4−ブロモ−5−(パーフルオ
ロノネニルオキシ)ベンゼン、1,2−ジアミノ−4−
(パーフルオロノネニルオキシ)ベンゼン、
【0074】1,2−ジアミノ−4−メチル−5−(パ
ーフルオロノネニルオキシ)ベンゼン、1,2−ジアミ
ノ−4−メトキシ−5−(パーフルオロノネニルオキ
シ)ベンゼン、1,2−ジアミノ−3,4,6−トリフ
ルオロ−5−(パーフルオロノネニルオキシ)ベンゼ
ン、1,2−ジアミノ−4−クロロ−5−(パーフルオ
ロノネニルオキシ)ベンゼン、1,2−ジアミノ−4−
ブロモ−5−(パーフルオロノネニルオキシ)ベンゼ
ン、1,4−ジアミノ−3−(パーフルオロノネニルオ
キシ)ベンゼン、1,4−ジアミノ−2−メチル−5−
(パーフルオロノネニルオキシ)ベンゼン、1,4−ジ
アミノ−2−メトキシ−5−(パーフルオロノネニルオ
キシ)ベンゼン、1,4−ジアミノ−2,3,6−トリ
フルオロ−5−(パーフルオロノネニルオキシ)ベンゼ
ン、1,4−ジアミノ−2−クロロ−5−(パーフルオ
ロノネニルオキシ)ベンゼン、1,4−ジアミノ−2−
ブロモ−5−(パーフルオロノネニルオキシ)ベンゼ
ン、1,3−ジアミノ−5−(パーフルオロヘキセニル
オキシ)ベンゼン、1,3−ジアミノ−4−メチル−5
−(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,3
−ジアミノ−4−メトキシ−5−(パーフルオロヘキセ
ニルオキシ)ベンゼン、1,3−ジアミノ−2,4,6
−トリフルオロ−5−(パーフルオロヘキセニルオキ
シ)ベンゼン、1,3−ジアミノ−4−クロロ−5−
(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,3−
ジアミノ−4−ブロモ−5−(パーフルオロヘキセニル
オキシ)ベンゼン、1,2−ジアミノ−4−(パーフル
オロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,2−ジアミノ−
4−メチル−5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベ
ンゼン、
【0075】1,2−ジアミノ−4−メトキシ−5−
(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,2−
ジアミノ−3,4,6−トリフルオロ−5−(パーフル
オロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,2−ジアミノ−
4−クロロ−5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベ
ンゼン、1,2−ジアミノ−4−ブロモ−5−(パーフ
ルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,4−ジアミノ
−3−(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、
1,4−ジアミノ−2−メチル−5−(パーフルオロヘ
キセニルオキシ)ベンゼン、1,4−ジアミノ−2−メ
トキシ−5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼ
ン、1,4−ジアミノ−2,3,6−トリフルオロ−5
−(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,4
−ジアミノ−2−クロロ−5−(パーフルオロヘキセニ
ルオキシ)ベンゼン、1,4−ジアミノ−2−ブロモ−
5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼンなどが
挙げられ、2種類以上を混合して用いてもよい。
【0076】フッ素を有しないジアミンの例としては、
p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、
2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジアミノナフタレ
ン、2,6−ジアミノナフタレン、ベンジジン、3,
3′−ジメチルベンジジン、3,3′−ジメトキシベン
ジジン、3,3′−ジアミノベンゾフェノン、3,3′
−ジメチル−4,4′−ジアミノベンゾフェノン、3,
3′−ジメトキシ−4,4′−ジアミノベンゾフェノ
ン、3,3′−ジエトキシ−4,4′−ジアミノベンゾ
フェノン、3,3′−ジクロロ−4,4′−ジアミノベ
ンゾフェノン、3,3′−ジブロモ−4,4′−ジアミ
ノベンゾフェノン、3,3′,5,5′−テトラメチル
−4,4′−ジアミノベンゾフェノン、3,3′,5,
5′−テトラメトキシ−4,4′−ジアミノベンゾフェ
ノン、3,3′,5,5′−テトラエトキシ−4,4′
−ジアミノベンゾフェノン、3,3′,5,5′−テト
ラクロロ−4,4′−ジアミノベンゾフェノン、3,
3′,5,5′−テトラブロモ−4,4′−ジアミノベ
ンゾフェノン、4,4′−ジアミノジフェニルエーテ
ル、3,4′−ジアミノジフェニルエーテル、3,3′
−ジアミノジフェニルエーテル、3,3′−ジメチル−
4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、3,3′−ジ
イソプロピル−4,4′−ジアミノジフェニルエーテ
ル、3,3′−ジメトキシ−4,4′−ジアミノジフェ
ニルエーテル、3,3′−ジエトキシ−4,4′−ジア
ミノジフェニルエーテル、3,3′−ジクロロ−4,
4′−ジアミノジフェニルエーテル、3,3′−ジブロ
モ−4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、3,
3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジアミノジ
フェニルエーテル、3,3′,5,5′−テトラエチル
−4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、3,3′,
5,5′−テトラメトキシ−4,4′−ジアミノジフェ
ニルエーテル、3,3′,5,5′−テトラエトキシ−
4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、3,3′,
5,5′−テトラクロロ−4,4′−ジアミノジフェニ
ルエーテル、3,3′,5,5′−テトラブロモ−4,
4′−ジアミノジフェニルエーテル、3,3′−ジイソ
プロピル−5,5′−ジメチル−4,4′−ジアミノジ
フェニルエーテル、
【0077】3,3′−ジイソプロピル−5,5′−ジ
エチル−4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、4,
4′−ジアミノジフェニルメタン、3,3′−ジアミノ
ジフェニルメタン、3,3′−ジメチル−4,4′−ジ
アミノジフェニルメタン、3,3′−ジエチル−4,
4′−ジアミノジフェニルメタン、3,3′−ジメトキ
シ−4,4′−ジアミノジフェニルメタン、3,3′−
ジエトキシ−4,4′−ジアミノジフェニルメタン、
3,3′−ジクロロ−4,4′−ジアミノジフェニルメ
タン、3,3′−ジブロモ−4,4′−ジアミノジフェ
ニルメタン、3,3′,5,5′−テトラメチル−4,
4′−ジアミノジフェニルメタン、3,3′,5,5′
−テトライソプロピル−4,4′−ジアミノジフェニル
メタン、3,3′,5,5′−テトラメトキシ−4,
4′−ジアミノジフェニルメタン、3,3′,5,5′
−テトラエトキシ−4,4′−ジアミノジフェニルメタ
ン、3,3′,5,5′−テトラクロロ−4,4′−ジ
アミノジフェニルメタン、3,3′,5,5′−テトラ
ブロモ−4,4′−ジアミノジフェニルメタン、3,
3′,5,5′−テトライソプロピル−4,4′−ジア
ミノジフェニルメタン、3,3′−ジイソプロピル−
5,5′−ジメチル−4,4′−ジアミノジフェニルメ
タン、3,3′−ジイソプロピル−5,5′−ジエチル
−4,4′−ジアミノジフェニルメタン、4,4′−ジ
アミノジフェニルプロパン、3,3′−ジアミノジフェ
ニルプロパン、3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミ
ノジフェニルプロパン、
【0078】3,3′−ジメトキシ−4,4′−ジアミ
ノジフェニルプロパン、3,3′−ジエトキシ−4,
4′−ジアミノジフェニルプロパン、3,3′−ジクロ
ロ−4,4′−ジアミノジフェニルプロパン、3,3′
−ジブロモ−4,4′−ジアミノジフェニルプロパン、
3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジアミ
ノジフェニルプロパン、3,3′,5,5′−テトラメ
トキシ−4,4′−ジアミノジフェニルプロパン、3,
3′,5,5′−テトラエトキシ−4,4′−ジアミノ
ジフェニルプロパン、3,3′,5,5′−テトラクロ
ロ−4,4′−ジアミノジフェニルプロパン、3,
3′,5,5′−テトラブロモ−4,4′−ジアミノジ
フェニルプロパン、3,3′−ジイソプロピル−5,
5′−ジメチル−4,4′−ジアミノジフェニルプロパ
ン、3,3′−ジイソプロピル−5,5′−ジエチル−
4,4′−ジアミノジフェニルプロパン、4,4′−ジ
アミノジフェニルスルホン、3,3′−ジアミノジフェ
ニルスルホン、3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミ
ノジフェニルスルホン、3,3′−ジメトキシ−4,
4′−ジアミノジフェニルスルホン、3,3′−ジエト
キシ−4,4′−ジアミノジフェニルスルホン、3,
3′−ジクロロ−4,4′−ジアミノジフェニルスルホ
ン、3,3′−ジブロモ−4,4′−ジアミノジフェニ
ルスルホン、3,3′,5,5′−テトラメチル−4,
4′−ジアミノジフェニルスルホン、3,3′,5,
5′−テトラメトキシ−4,4′−ジアミノジフェニル
スルホン、3,3′,5,5′−テトラエトキシ−4,
4′−ジアミノジフェニルスルホン、3,3′,5,
5′−テトラクロロ−4,4′−ジアミノジフェニルス
ルホン、3,3′,5,5′−テトラブロモ−4,4′
−ジアミノジフェニルスルホン、3,3′−ジイソプロ
ピル−5,5′−ジメチル−4,4′−ジアミノジフェ
ニルスルホン、3,3′−ジイソプロピル−5,5′−
ジエチル−4,4′−ジアミノジフェニルスルホン、
【0079】4,4′−ジアミノジフェニルスルフィ
ド、3,3′−ジアミノジフェニルスルフィド、3,
3′−ジメチル−4,4′−ジアミノジフェニルスルフ
ィド、3,3′−ジメトキシ−4,4′−ジアミノジフ
ェニルスルフィド、3,3′−ジエトキシ−4,4′−
ジアミノジフェニルスルフィド、3,3′−ジクロロ−
4,4′−ジアミノジフェニルスルフィド、3,3′−
ジブロモ−4,4′−ジアミノジフェニルスルフィド、
3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジアミ
ノジフェニルスルフィド、3,3′,5,5′−テトラ
メトキシ−4,4′−ジアミノジフェニルスルフィド、
3,3′,5,5′−テトラエトキシ−4,4′−ジア
ミノジフェニルスルフィド、3,3′,5,5′−テト
ラクロロ−4,4′−ジアミノジフェニルスルフィド、
3,3′,5,5′−テトラブロモ−4,4′−ジアミ
ノジフェニルスルフィド、1,4−ビス−(4−アミノ
フェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス−(4−アミノフ
ェノキシ)ベンゼン、2,2−ビス−(4−アミノフェ
ノキシフェニル)プロパン、ビス−(4−アミノフェノ
キシフェニル)スルホン、ビス−(4−アミノフェノキ
シフェニル)スルフィド、ビス−(4−アミノフェノキ
シフェニル)ビフェニル、4,4′−ジアミノジフェニ
ルエーテル−3−スルホンアミド、3,4′−ジアミノ
ジフェニルエーテル−4−スルホンアミド、3,4′−
ジアミノジフェニルエーテル−3′−スルホンアミド、
3,3′−ジアミノジフェニルエーテル−4−スルホン
アミド、4,4′−ジアミノジフェニルメタン−3−ス
ルホンアミド、3,4′−ジアミノジフェニルメタン−
4−スルホンアミド、3,4′−ジアミノジフェニルメ
タン−3′−スルホンアミド、
【0080】3,3′−ジアミノジフェニルメタン−4
−スルホンアミド、4,4′−ジアミノジフェニルスル
ホン−3−スルホンアミド、3,4′−ジアミノジフェ
ニルスルホン−4−スルホンアミド、3,4′−ジアミ
ノジフェニルスルホン−3′−スルホンアミド、3,
3′−ジアミノジフェニルスルホン−4−スルホンアミ
ド、4,4′−ジアミノジフェニルサルファイド−3−
スルホンアミド、3,4′−ジアミノジフェニルサルフ
ァイド−4−スルホンアミド、3,3′−ジアミノジフ
ェニルサルファイド−4−スルホンアミド、3,4′−
ジアミノジフェニルサルファイド−3′−スルホンアミ
ド、1,4−ジアミノベンゼン−2−スルホンアミド、
4,4′−ジアミノジフェニルエーテル−3−カルボン
アミド、3,4′−ジアミノジフェニルエーテル−4−
カルボンアミド、3,4′−ジアミノジフェニルエーテ
ル−3′−カルボンアミド、3,3′−ジアミノジフェ
ニルエーテル−4−カルボンアミド、4,4′−ジアミ
ノジフェニルメタン−3−カルボンアミド、3,4′−
ジアミノジフェニルメタン−4−カルボンアミド、3,
4′−ジアミノジフェニルメタン−3′−カルボンアミ
ド、3,3′−ジアミノジフェニルメタン−4−カルボ
ンアミド、4,4′−ジアミノジフェニルスルホン−3
−カルボンアミド、3,4′−ジアミノジフェニルスル
ホン−4−カルボンアミド、3,4′−ジアミノジフェ
ニルスルホン−3′−カルボンアミド、3,3′−ジア
ミノジフェニルスルホン−4−カルボンアミド、4,
4′−ジアミノジフェニルサルファイド−3−カルボン
アミド、3,4′−ジアミノジフェニルサルファイド−
4−カルボンアミド、3,3′−ジアミノジフェニルサ
ルファイド−4−カルボンアミド、3,4′−ジアミノ
ジフェニルサルファイド−3′−カルボンアミド、1,
4−ジアミノベンゼン−2−カルボンアミド、4−アミ
ノフェニル−3−アミノ安息香酸、
【0081】2,2−ビス(4−アミノフェニル)プロ
パン、ビス−(4−アミノフェニル)ジエチルシラン、
ビス−(4−アミノフェニル)ジフェニルシラン、ビス
−(4−アミノフェニル)エチルホスフインオキサイ
ド、ビス−(4−アミノフェニル)−N−ブチルアミ
ン、ビス−(4−アミノフェニル)−N−メチルアミ
ン、N−(3−アミノフェニル)−4−アミノベンズア
ミド、2,4−ビス−(β−アミノ−t−ブチル)トル
エン、ビス−(p−β−アミノ−t−ブチル−フェニ
ル)エーテル、ビス−(p−β−メチル−γ−アミノ−
ペンチル)ベンゼン、ビス−p−(1,1−ジメチル−
5−アミノペンチル)ベンゼン、ヘキサメチレンジアミ
ン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミ
ン、ノナメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、テ
トラメチレンジアミン、プロピレンジアミン、3−メチ
ルヘプタメチレンジアミン、4,4′−ジメチルヘプタ
メチレンジアミン、2,11−ジアミノドデカン、1,
2−ビス−(3−アミノプロポキシ)エタン、2,2−
ジメチルプロピレンジアミン、3−メトキシ−ヘキサメ
チレンジアミン、2,5−ジメチルヘキサメチレンジア
ミン、2,5−ジメチルヘプタメチレンジアミン、5−
メチルノナメチレンジアミン、2,17−ジアミノアイ
コサデカン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、1,1
0−ジアミノ−1,10−ジメチルデカン、1,12−
ジアミノオクタデカン、などが挙げられ、2種類以上を
混合して用いてもよい。
【0082】ジアミンの一部としては、シリコンジアミ
ンを使用してもよい。シリコンジアミンとしては、1,
3−ビス(3−アミノプロピル)−1,1,1−テトラ
フェニルジシロキサン、1,3−ビス(3−アミノプロ
ピル)−1,1,1−テトラメチルジシロキサン、1,
3−ビス(4−アミノブチル)−1,1,1−テトラメ
チルジシロキサンなどがある。シリコンジアミンを使用
するときは、これらは、ジアミンの総量に対して、0.
1〜10モル%使用するのが好ましい。上記のテトラカ
ルボン酸二無水物およびジアミンは二種以上を併用して
もよい。ポリイミド系樹脂の前駆体溶液として、感光性
を有するものを使用することもできる。
【0083】また、第1および第2の実施の形態におい
て、第2カプラー層23の厚さは、10μm以下である
ことが好ましい。10μmを超えると、第2カプラー層
23及びフッ素を含むポリイミド系樹脂被膜(下部クラ
ッド層3から保護層9の各層)の樹脂皮膜全体の厚みが
大となり、基板との膨張係数の差に基づく応力によるそ
りが発生しやすくなる。また樹脂皮膜全体の厚みの均一
性が達成されにくくなる。特に、第2カプラー層23の
厚さは,1.0μm以下であることがより好ましい。第
2カプラー層23の厚さは,その上に形成されるフッ素
を含むポリイミド系樹脂被膜(下部クラッド層3から保
護層9の各層)を用いて製造された光導波路の構成によ
って最適に選択されなければならない。すなわち,第2
カプラー層23の上が直接コア(光導波路4)となるよ
うな光導波路を形成する場合や,第2カプラー層23と
光導波路4とが近接して構成された光導波路積層体を形
成する場合(第2カプラー層23と光導波路4との間に
位置するクラッド層3の厚さが薄い場合)などは,第2
カプラー層23が光損失増大の要因となるため,第2カ
プラー層23の厚さを薄くすることが好ましい。具体的
な厚さは,基板1,フッ素を含まないポリイミド系樹脂
で形成された第2カプラー層23,フッ素を含むポリイ
ミド系樹脂被膜で形成されたクラッド層3,5,光導波
路4の屈折率,及び,それぞれの高さ,幅などを考慮し
て決定されるべきであるが,一般には伝送路である光フ
ァイバとの整合性を考慮し、フッ素を含むポリイミド系
樹脂皮膜からなる光導波路4のサイズは10μm前後と
することが多く、同導波路を伝播する光に対しての損失
を十分に低減するためには、第2カプラー層23の厚さ
は、光導波路4の1/10以下にすることが望ましく、
先の例の場合には1.0μm以下とすることがより好ま
しい。さらにより好ましくは、0.5μm以下である。
【0084】また、第1および第2の実施の形態におい
て第2カプラー層23を形成するためのポリイミド前駆
体溶液として、以下のように調製したものを用いること
も可能である。すなわち、4,4’ージアミノジフェニ
ルエーテル35.33g及び4,4’ージアミノジフェ
ニルエーテルー3ーカルボンアミド4.77gをNーメ
チルー2ーピロリドン528.3gに溶解した後に、
3,3’,4,4’ーベンゾフェノンテトラカルボン酸
二無水物31.69g及びピロメリット酸二無水物2
1.44gを添加し、室温で6時間撹拌することにより
得た溶液である。
【0085】また、第1および第2の実施の形態におい
て下部クラッド層3から保護層9の各層を構成するフッ
素を含むポリイミド層を形成するための前駆体溶液とし
て、以下のように調整したものを用いことが可能であ
る。すなわち、2,2ービス(4−アミノフェニル)ヘ
キサフルオロプロパン21.47gをN,Nージメチル
アセトアミド450gに溶解した後に、2,2′ービス
(3,4−ジカルボキシフェニルヘキサフルオロプロパ
ン酸二無水物28.53gを添加し、室温で20時間撹
拌することにより得た溶液である。
【0086】また、第1及び第2の実施の形態におい
て、第2カプラー層23としては、分子構造中にSi原
子を有してシリコンやSiO2と強い自己接着性を持つ
ポリイミドシリコーン樹脂を用いることも可能である。
また、フッ素を含有しないアクリル系樹脂や、フッ素を
含有していないポリカーボネート系樹脂を第2カプラー
層23として用いることもできる。
【0087】ポリイミドシリコーン樹脂として、構造式
【0088】
【化1】 で示されるベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物
(BTDA)とメチレンジアニリン(MDA)及びビス
−γ−アミノプロピルテトラメチルジシロキサン(GA
PD)との重合生成物を使用することができる。
【0089】クラッド層3,5を構成する樹脂として
は、以下のフッ素化ポリイミドAを用いることができ
る。フッ素化ポリイミドAは構造式
【0090】
【化2】 で表される2,2’−ビス(トリフルオロメチル)−
4,4’−ジアミノビフェニル(TFDB)と2,2’
−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオ
ロプロパン二無水物(6FDA)との重合生成物であ
る。また、光導波路4を構成する樹脂としては、以下の
フッ素化ポリイミド樹脂Bを用いることができる。フッ
素化ポリイミド樹脂Bは構造式
【0091】
【化3】 で表されるTFDBと6FDA及びピロメリット酸二無
水物(PMDA)との重合生成物であり、光導波路4の
屈折率がクラッド層3,5の屈折率より約0.3%大き
くなるように6FDAとPMDAの割合(すなわちmと
nの割合)を4:1とすることができる。
【0092】
【発明の効果】上述してきたように、本発明によれば、
凹部を備えた基板を用いる光学素子の製造工程におい
て、凹部内の被膜を容易に除去することのできる光学素
子の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1および第2の実施の形態の光学素
子100の構造を示す斜視図である。
【図2】図1の光学素子のA−A’断面図である。
【図3】図1の光学素子のB−B’断面図である。
【図4】図1の光学素子の上面図である。
【図5】本発明の第1および第2の実施の形態の光学素
子100の製造方法を説明するためのウエハ状の基板の
上面図である。
【図6】本発明の第1および第2の実施の形態の光学素
子100の製造方法を説明するためのウエハ状の基板の
上面図である。
【図7】(a)〜(d)本発明の第1および第2の実施
の形態の光学素子100の製造方法においてウエハ状の
基板を切り出す工程を示す説明図である。
【図8】(a)〜(c)本発明の第2の実施の形態の光
学素子100の製造方法において、V溝21内の第1カ
プラー層22と第2カプラー層23とを除去する工程を
示す説明図である。
【図9】(d)〜(e)本発明の第2の実施の形態の光
学素子100の製造方法において、V溝21内の第1カ
プラー層22と第2カプラー層23とを除去する工程を
示す説明図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態の光学素子100
の製造方法において、第1カプラー層22の形成に用い
るスピンコート装置の回転中の構成を示す説明図であ
る。
【図11】図10のスピンコート装置が停止した状態の
構成を示す説明図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態の光学素子100
の製造方法において、第1カプラー層22の形成に用い
るスピンコート装置の回転中の構成を示す説明図であ
る。
【図13】比較例のスピンコート装置の回転中の構成を
示す説明図である。
【図14】比較例のスピンコート装置の回転中の構成を
示す説明図である。
【図15】(a)〜(c)本発明の第1の実施の形態の
光学素子100の製造方法において、V溝21内の第1
カプラー層22と第2カプラー層23とを除去する工程
を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・シリコン基板、2・・・二酸化珪素層、3・・
・下部クラッド層、4・・・光導波路、5・・・上部ク
ラッド層、7・・・電極、9・・・保護層、10・・・
光導波路積層体、20・・・領域、21・・・V溝、2
2・・・第1カプラー層、23・・・第2カプラー層、
25,26,27・・・切り込み、30・・・領域、3
1,32,33・・・位置合わせマーク、50・・・ポ
ジ型レジスト膜、150・・・ネガ型レジスト膜、20
1・・・回転駆動部、202・・・固定カップ、205
・・・蓋、206・・・基板搭載部、207・・・回転
カップ本体、210・・・回転カップ、211・・・
軸、213・・・排液用貫通孔、212・・・基板吸着
用貫通孔、220・・・基板搭載部、221・・・排気
口、222・・・蓋、230・・・排液用貫通孔、23
1・・・回転カップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金沢 稔彦 茨城県つくば市和台48 日立化成工業株式 会社オプト事業推進部内 (72)発明者 宮寺 信生 茨城県つくば市和台48 日立化成工業株式 会社オプト事業推進部内 (72)発明者 菊池 広明 茨城県つくば市和台48 日立化成工業株式 会社オプト事業推進部内 (72)発明者 松浦 弘幸 茨城県つくば市和台48 日立化成工業株式 会社オプト事業推進部内 Fターム(参考) 2H047 KA04 MA05 PA02 PA21 PA24 PA28 QA01 QA02 QA04 QA05

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面の一部の領域に凹部が形成されている
    基板上に、カプラー層を形成するカプラー層形成工程
    と、 前記基板上の、前記凹部が形成されている領域から前記
    カプラー層を除去する除去工程と、 前記基板上に樹脂被膜を塗布し、光導波路構造層を形成
    する導波路形成工程と、 前記凹部が形成されている領域から、前記光導波路構造
    層を剥がし取ることにより、前記凹部が形成されている
    領域の前記基板の上面を露出させる剥離工程とを有し、 前記除去工程は、前記基板上にレジスト膜を塗布し、所
    望のパターンのフォトマスクを用いて前記レジスト膜を
    露光した後、現像することにより、前記凹部が配置され
    ている領域の前記レジスト膜を除去し、残った前記レジ
    スト膜をエッチングマスクとして前記カプラー層を除去
    することを特徴とする光学素子の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の光学素子の製造方法にお
    いて、前記除去工程は、前記レジスト膜をネガ型レジス
    トにより形成し、前記凹部が配置されている領域を前記
    露光の際の非露光部とすることを特徴とする光学素子の
    製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の光学素子の製造方法にお
    いて、前記除去工程は、前記レジスト膜をポジ型レジス
    トにより形成して、前記凹部が配置されている前記領域
    を前記露光の際の露光部とし、露光された前記レジスト
    膜を前記現像により除去した後、前記フォトマスクを用
    いて前記レジスト膜の前記露光および前記現像を再度行
    うことを特徴とする光学素子の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3に記載の光学素子の
    製造方法において、前記カプラー層は、有機金属化合物
    を含むことを特徴とする光学素子の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の光学素子の製造方法にお
    いて、前記カプラー層は、有機アルミニウム化合物およ
    び有機ジルコニウム化合物のうちの少なくとも一方を含
    むことを特徴とする光学素子の製造方法。
  6. 【請求項6】請求項4または5に記載の光学素子の製造
    方法において、前記光導波路構造層はフッ素を含む樹脂
    層を含み、前記光導波路構造層と前記カプラー層との間
    には、第2のカプラー層が配置され、該第2のカプラー
    層は、フッ素を含まない樹脂層であることを特徴とする
    光学素子の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の光学素子の製造方法にお
    いて、前記現像の際に現像液としてウエットエッチング
    液を用い、該現像液により前記レジスト膜とともに前記
    第2のカプラー層を同時にエッチングすることを特徴と
    する光学素子の製造方法。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の光学素子の製造方法にお
    いて、前記現像液として、テトラメチルアンモニウムハ
    イドロオキサイド溶液を用いることを特徴とする光学素
    子の製造方法。
  9. 【請求項9】請求項7または8に記載の光学素子の製造
    方法において、前記第2のカプラー層を前記現像液によ
    りエッチングした後、ウエットエッチングまたはドライ
    エッチングにより、前記カプラー層を除去することを特
    徴とする光学素子の製造方法。
  10. 【請求項10】凹部を備えた基板上に被膜を形成する膜
    形成工程と、 前記凹部内の前記被膜を除去する除去工程とを有し、 前記除去工程は、前記基板上にレジスト膜を塗布し、所
    望のパターンのフォトマスクを用いて前記レジスト膜を
    露光した後、現像することにより、前記凹部の前記レジ
    スト膜を除去し、残った前記レジスト膜をエッチングマ
    スクとして前記被膜を除去する工程であり、 前記レジスト膜をネガ型レジストにより形成し、前記凹
    部を前記露光の際の非露光部とすることを特徴とする凹
    部を有する構造体の製造方法。
  11. 【請求項11】凹部を備えた基板上に被膜を形成する膜
    形成工程と、 前記凹部内の前記被膜を除去する除去工程とを有し、 前記除去工程は、前記基板上にレジスト膜を塗布し、所
    望のパターンのフォトマスクを用いて前記レジスト膜を
    露光した後、現像することにより、前記凹部の前記レジ
    スト膜を除去し、残った前記レジスト膜をエッチングマ
    スクとして前記被膜を除去する工程であり、 前記レジスト膜をポジ型レジストにより形成し、前記凹
    部を前記露光の際の露光部とし、露光された前記レジス
    ト膜を前記現像により除去した後、前記フォトマスクを
    用いて前記レジスト膜の露光および現像を再度繰り返す
    ことを特徴とする凹部を有する構造体の製造方法。
  12. 【請求項12】凹部を備えた基板を用いる光学素子の製
    造方法において、 前記基板上に被膜を形成した後、前記凹部内の前記被膜
    を除去するために、前記基板上にレジスト膜を塗布し、
    所望のパターンに露光および現像し、残った前記レジス
    ト膜をエッチングマスクとして前記被膜を除去する工程
    を含み、 前記レジスト膜をネガ型レジストにより形成し、前記凹
    部を前記露光の際の非露光部とすることを特徴とする光
    学素子の製造方法。
  13. 【請求項13】凹部を備えた基板を用いる光学素子の製
    造方法において、 前記基板上に被膜を形成した後、前記凹部内の前記被膜
    を除去するために、前記基板上にレジスト膜を塗布し、
    所望のパターンに露光および現像し、残った前記レジス
    ト膜をエッチングマスクとして前記被膜を除去する工程
    を含み、 前記レジスト膜をポジ型レジストにより形成し、前記凹
    部を前記露光の際の露光部とし、露光された前記レジス
    ト膜を前記現像により除去した後、前記フォトマスクを
    用いて前記レジスト膜の露光および現像を再度繰り返す
    ことを特徴とする光学素子の製造方法。
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JP2006058831A (ja) * 2004-03-29 2006-03-02 Jsr Corp 光導波路用感光性樹脂組成物および光導波路

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006058831A (ja) * 2004-03-29 2006-03-02 Jsr Corp 光導波路用感光性樹脂組成物および光導波路

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