JP2003049338A - 混繊糸の製造装置 - Google Patents

混繊糸の製造装置

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JP2003049338A
JP2003049338A JP2001237483A JP2001237483A JP2003049338A JP 2003049338 A JP2003049338 A JP 2003049338A JP 2001237483 A JP2001237483 A JP 2001237483A JP 2001237483 A JP2001237483 A JP 2001237483A JP 2003049338 A JP2003049338 A JP 2003049338A
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roller
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yarns
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Hajime Shibaike
哉 芝池
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】高速加工の場合でも糸条の損傷を低減でき、多
品種に渡って良質な混繊糸の製造を可能とすると共に、
設備を小型化することで作業性を良好とする。 【解決手段】糸条の走行方向に沿った上流から2本のマ
ルチフィラメント糸条a、bを互いに混繊するための混
繊装置5を、取出ローラ4a、4bと入側ローラ6との
間、及び/又は出側ローラ8と引取ローラ9との間に配
置し、糸条の走行方向に対して鉛直下向きに設けた加熱
装置7と巻取装置10との間に作業領域を設けて、該作
業領域を挟んで互いに作業面が対面する位置に加熱装置
7と巻取装置10とを配置し、加熱装置7から出た糸条
の走行方向を変えて前記作業領域の下方に設置された作
業台11の下側を走行させるための入側ローラ8と、糸
条の走行方向を鉛直上向きに変更する引取ローラ9とを
配置し、そして引取ローラ9の上方に混繊された糸条を
巻き取るための巻取装置10を配置した混繊糸の製造装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は混繊糸の製造装置に
関するもので、更に詳しくは、ポリエステル、ポリアミ
ド等の合成樹脂からなる複数の糸条を交絡、複合させた
混繊糸を製造するための製造装置の構成に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、種類の異なる複数本のマルチフィ
ラメント糸条を交絡付与装置へ供給して交絡処理するこ
とにより、複数本の糸条を複合混繊した混繊糸を製造す
るための装置について、数多くの提案がある。
【0003】一例を挙げれば、特開平5−195355
号公報において、熱可塑性マルチフィラメント糸条に熱
処理を施した後、他のマルチフィラメント糸条と混繊、
交絡させ、引き続き、前記の混繊、交絡処理工程に撚を
伝播させることなく、交絡数以下の撚数で撚糸して捲取
るための技術が提案されている。
【0004】この技術では、図4に示すように、複数本
のマルチフィラメント糸条A及びBを個別に取り出すた
めのローラ40A及び40B、取り出したマルチフィラ
メント糸条A及びBを熱処理するための加熱装置70、
次にそれらのマルチフィラメント糸条を合糸するための
合糸ガイド80、合糸したマルチフィラメント糸条A及
びBを交絡させるための混繊装置50、引取りローラ9
0、及び巻取装置100などが糸条の走行方向の上流か
ら下流にかけて鉛直方向に配列された製造装置がその目
的を達成するための装置として使用されている。
【0005】しかしながら、混繊処理速度、即ち、加工
速度がそれ程高速でない場合にはこのような装置におい
ては、このような配列の装置であっても、混繊糸を良好
に製造できるが、800m/minを超える高速での加
工を行おうとする際には、各装置が鉛直方向に配置され
ているため、製造装置の全体高さが高くなり過ぎる。こ
のため、糸掛けを行ったり、断糸処理を行ったりするよ
うな場合に、上下に長くなった製造装置では、作業性に
問題がある。その上、このような装置では、設置する建
物の高さを高くする必要があり、経済的ではない。
【0006】逆に、各装置が水平方向に配置されている
場合にも、それだけ広い設置スペースが必要とされるた
め、製造装置を設置する建物の敷地面積が大きくなるた
め、やはり経済的ではない。
【0007】以上に述べた問題は、糸条の走行路をなる
べく屈曲させないようにした場合に発生する問題であ
る。そこで、製造設備をコンパクトにするため、糸条の
走行路を屈曲させることが考えられる。
【0008】その際、このような場合には、通常はガイ
ドを用いて糸条の走行路を規制して、屈曲させることと
なる。しかしながら、800m/minを超える高速加
工においては、ガイドに糸条を接触させることにより、
糸条が損傷をうける可能性が高くなる。
【0009】したがって、糸条の走行路を余りにも屈曲
させたり、ガイドを多用したりすることは、毛羽の発
生、断糸等が生じやすくなるため、良好な品質の混繊糸
を得ることができないばかりでなく、安定した加工が困
難となるという問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の問題に鑑み、本
発明の目的は、高速加工をする場合であっても、糸条の
損傷を低減でき、多品種に渡って良好な品質を有する混
繊糸の製造を可能とすると共に、設備をコンパクトにす
ることで作業性が良好な混繊糸の製造設備を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】ここに、本発明によれ
ば、「糸条の走行方向に沿った上流から複数本のマルチ
フィラメント糸条をそれぞれ取り出すための取出ロー
ラ、入側ローラ、加熱装置、出側ローラ、引取ローラ、
及び巻取装置を少なくとも有し、その際、複数本のマル
チフィラメント糸条を互いに混繊するための混繊装置を
前記取出ローラと前記入側ローラとの間、及び/又は出
側ローラと引取ローラとの間に配置し、糸条の走行方向
に対して鉛直下向きとなるように設けられた前記加熱装
置と前記巻取装置との間に作業領域を設けて、該作業領
域を挟んで互いに作業面が対面する位置に前記加熱装置
と前記巻取装置とを配置し、前記加熱装置から出た糸条
の走行方向を変えて前記作業領域の下方に設置された作
業台の下側を走行させるためのローラと、該作業台の下
側を通過してきた糸条の走行方向を鉛直上向きに変更す
るローラとを配置し、そして該上向きに変更するローラ
の上方に混繊された糸条を巻き取るための巻取装置を配
置した混繊糸の製造装置」が提供される。
【0012】その際、前記入側ローラの上流に少なくと
も1本の糸条を熱処理するための予備加熱装置を配置す
ることが、該予備加熱装置によって糸条の物性差が拡大
され得られる混繊糸を多銘柄化でき好ましい。
【0013】更には、前記加熱装置及び/又は前記予備
加熱装置が非接触式加熱装置であり、かつL1を加熱装
置の全長(m)、L2を予備加熱装置の全長(m)とし
た時に、これらL1とL2とが0.6≦L1≦1.0、
及び0.2≦L2≦0.5であることが、混繊糸の製造
装置をよりコンパクト化できるなどの利点を有するため
好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以上に述べた本発明の実施の形態
について、以下に図面を参照しながら、その作用と共に
詳細に説明する。
【0015】図1〜3は、本発明に係わる混繊糸の製造
装置に関し、その三つの実施形態を例示した模式説明図
である。該図において、a及びbは糸条(以下、“原
糸”ともいう)、1a及び1bはクリール、2a及び2
bは該クリール1a及び1bにそれぞれ懸架された二個
の異種又は同種の原糸パッケージ、3a及び3bは該原
糸パッケージ2a及び2bをそれぞれ保持するクリール
パイプ、4a及び4bは原糸パッケージ2a及び2bか
ら原糸a及びbをそれぞれ取り出すための取出ローラを
示す。
【0016】また、5は混繊装置、6は入側ローラ、7
は加熱装置、7′は予備加熱装置、8は出側ローラ、9
は引取ローラ、10は巻取装置、そして、11は作業台
をそれぞれ示す。なお、参照符号cは糸条a及びbを混
繊した後の混繊糸条を示す。
【0017】その際、図1〜3において、これらの装置
は、長手方向(図示した紙面に対して垂直方向)へ24
錘を1スパンとして、このスパンが複数設置される。し
たがって、図1〜3の例においては、原糸パッケージ2
aと原糸パッケージ2bとを一対としてクリール1aと
1bとからそれぞれ供給されるので、クリール1aと1
bとは、前記名が長手方向に3台設けられ、巻取機10
は同様に前記長手方向に上下3段積みで8台分設けられ
ていることになる。
【0018】以上に述べた本発明の混繊糸の製造装置例
において、クリール1a及び1bは、既に述べたように
原糸パッケージ2a及び2bを供給するものであり、混
繊糸cを製造する場合に使用する原糸パッケージの種類
毎に準備される。また、クリールパイプ3a及び3b
は、クリール1a及び1bから供給される原糸パッケー
ジ2a及び2bの各糸端を取出ローラ4a及び4bへそ
れぞれ導くものであり、その内部は、糸条a及びbが走
行できるように中空形状となっている。
【0019】次に、混繊装置5については、複数のマル
チフィラメント糸条のフィラメント同士を混合して混繊
させ、フィラメント同士を複合化させる装置である。こ
のような装置としては、圧縮気体を合糸したマルチフィ
ラメント糸条に吹付けて各フィラメントを開繊させて、
フィラメント同士を混合混繊させると共に、混繊したフ
ィラメント同士を交絡させる圧縮気体流吹付ノズルが一
般に用いられる。なお、このようなノズルに使用される
圧縮気体としては、圧縮空気、スチーム等が使用でき
る。
【0020】また、加熱装置7或いは予備加熱装置7′
としては、加熱面に糸条を接触させて加熱する接触式の
プレートヒータであっても、或いは加熱面に接触させな
い非接触式ヒータであっても、どちらのタイプの加熱装
置も選択できる。ただし、高速加工という点において
は、接触式ヒータでは、糸条と加熱面との接触時間が短
くなるため、必要加熱長が大きくなる。このため、製造
装置全体も大きくなるため、混繊装置を設置するための
建物も大きくなる。更に、そればかりではなく、混繊装
置の全体長さが余りにも長くなると、糸掛けなどの作業
性にも問題を生じるため、非接触式ヒータを使用するこ
とが好ましい。
【0021】しかしながら、一般に、非接触式ヒータに
よる加熱装置7であっても、その全長L1(m)は、
0.6≦L1≦1.0の範囲とすることが好ましい。何
故ならば、L1が0.6m未満であれば、糸条の加熱が
不足するため、良好な品質の混繊糸を得ることが困難と
なり、L1が1.0mを超えると、混繊糸の製造装置が
大きくなるため好ましくないからである。なお、加熱装
置7は、図1〜3に示すように、糸条の走行方向に対し
て鉛直下向きとなるように設けられている。
【0022】その際、加熱装置7と巻取装置10との間
に作業領域を設け、図1〜3に示したように、この作業
領域を挟んで加熱装置7と巻取装置10の各作業面が互
いに対面する位置に、これら加熱装置7と巻取装置10
とを設置することが肝要である。何故ならば、このよう
な配置により、加熱装置7の設置スペースを十分に確保
しつつ、混繊糸の製造装置全体の大きさをコンパクトに
抑えることができるからである。このようにすること
で、最も質の高い作業が要求される加熱装置7と巻取装
置10への糸掛け等の作業を前記作業領域に設けられた
作業台11の上で、容易に行うことができるからであ
る。
【0023】以上に述べたように、加熱装置7と巻取装
置10とを作業領域を挟んでその作業面が互いに対面す
る位置に設置するためには、加熱装置7から出てきた糸
条を作業台11の下部を通して、巻取装置10へ導くよ
うにすることが肝要である。このように、糸条を作業台
11の下部を通して巻取装置10へ導く際には、糸条の
走行方向を変更するために設けられる屈曲部において、
糸条を屈曲させるための手段としてセラミック製或いは
金属製の糸道規制ガイドを使用することは好ましくな
い。
【0024】何故ならば、このような屈曲部に糸道規制
ガイドを使用すると、特に、本発明で問題とするような
高速加工時において、糸条がガイドに擦過されることに
よって、糸条が摩擦損傷を受けるからである。もし、こ
のような摩擦損傷を糸条が受けるようなことがあった
ら、その品質を著しく損なうことは言うまでもない。
【0025】このような理由から、本発明においては、
これら屈曲部にそれぞれ、加熱装置7から出た糸条の走
行方向を変えて作業領域の下方に設置された作業台11
の下側を走行させるためのローラと、該作業台11の下
側を通過してきた糸条の走行方向を鉛直上向きに変更す
るローラとを配置することが肝要である。
【0026】なお、加熱装置7から出た糸条の走行方向
を変えて作業領域の下方に設置された作業台11の下側
を走行させるためのローラとしては、本発明においては
出側ローラ8が相当し、作業台11の下側を通過してき
た糸条の走行方向を鉛直上向きに変更するローラとして
は、引取ローラ9が相当する。そして、このようなロー
ラを設置することによって、本発明の装置では、高速加
工時においても糸条の損傷を防止することができる。
【0027】なお、原糸パッケージ2a及び2bから原
糸a及びbを解舒して引き出す際の糸条張力は、比較的
低い値であるため、この部分ではその一部に糸道規制ガ
イドを使用することは可能であるが、前述のように、比
較的高い張力が作用する可能性のある屈曲部では、前述
のように出側ローラ8及び引取ローラ9を設置して、糸
条が擦過されずに走行方向を変更することが肝要とな
る。
【0028】なお、本装置に用いられるローラについて
は、図示した糸押えローラと糸送りローラとで形成され
るニップローラー方式以外に、回転ローラと走行ベルト
とにより走行する糸条を挟持して移動させるエプロンロ
ーラー方式、糸送りローラにセパレートローラを設けて
これらのローラ上に糸条を複数回巻回するセパレートロ
ーラ方式、或いは一対のネルソンローラに糸条を巻回す
るネルソンローラ方式等を用いることができる。要する
に、肝要なことは、糸条が摩擦損傷を受けずに所定の速
度で取り出しや供給ができることであることは言うまで
もない。
【0029】以上に述べた本発明の混繊糸の製造装置に
おいて、その具体例として、以下に3つの実施形態例を
説明する。
【0030】先ず、図1の実施形態例では、クリール1
a及び1bに懸架された二種類の性質の異なる原糸パッ
ケージ2a及び2bから原糸a及びbをそれぞれ引き出
し、引き出した糸条a及びbをそれぞれクリールパイプ
3a及び3bへ供給し、取出ローラ4a及び4bへそれ
ぞれ導く。そして、取出ローラ4a及び4bからそれぞ
れ供給された糸条a及びbを合糸した後、混繊装置5へ
導入して混繊糸cとする。その後、入側ローラ6と出側
ローラ8との間で回転速度差をつけることで延伸又は弛
緩状態で加熱装置7へ導いて熱処理することで原糸aと
bとの間の物性差(例えば、収縮差、潜在捲縮差など)
を現出させて、巻取機10で巻き取るものである。
【0031】ここで、前記混繊装置5は、取出ローラ4
a及び4bと入側ローラ6の間に配置され、更に、加熱
装置7は入側ローラ6と出側ローラ8の間に配置されて
いる。このため、これらのローラ間に速度差をつけるこ
とにより、混繊装置5及び加熱装置7で処理中の糸条の
弛緩状態又は延伸状態をそれぞれ独立に現出できるた
め、品質を微妙に変化させた糸条を製造する上での糸条
の張力制御が可能となり、多種多様な品質、風合いを有
する混繊糸を製造することができることとなる。
【0032】また、図2の実施形態例は、先ず、クリー
ル1a及び1bに懸架された二種類の性質の異なる原糸
パッケージ2a及び2bから原糸a及びbをそれぞれ引
き出し、引き出した糸条a及びbをそれぞれクリールパ
イプ3a及び3bへ供給し、取出ローラ4a及び4bへ
導くところまでは図1の実施形態例と同様である。
【0033】しかしながら、この実施形態例では、一方
では、糸条aを入側ローラ6と出側ローラ8との間で回
転速度差をつけながら加熱装置7に導き、他方では、糸
条bを加熱装置7を介さずにそのまま出側ローラ8に供
給し、ここで合糸する点で図1に例示した実施形態例異
なる。
【0034】そして、合糸された糸条a及びbとを混繊
装置5へ供給し、そのフィラメント同士を混繊させると
同時に交絡もさせて、巻取機10で巻き取る。したがっ
て、本実施形態例は、図1の実施形態例とは、熱処理装
置7の前で混繊装置5による混繊処理をするのではな
く、熱処理装置7の後で混繊装置5による混繊処理をす
る点においても異なっている。つまり、このような実施
形態とすることで、図1の実施形態とは異なる銘柄の混
繊糸を製造できることとなり、多銘柄に対応できる。
【0035】また、混繊装置5を挟んでその前後に、出
側ローラ8と引取ローラ9が設置されているため、加熱
装置7とは独立に弛緩状態、延伸状態を制御できる構造
となっている。その際、混繊装置5は加熱装置7の上流
側、下流側の両方に設置してもよい。ただし、その際、
混繊装置5を設置するのが、どちらか一方のみで良いと
なった場合には、取り外しできるように、脱着可能な構
造とすることが好ましい。
【0036】最後に、図1及び図2の実施形態例ように
糸条の加熱手段が加熱装置7のみである製造装置のばあ
いには、製造される混繊糸の種類は限られてくる。そこ
で、図3に示した実施形態例では、更に製造できる混繊
糸の種類が必要な場合においては、予備加熱装置7′を
設置することによって多銘柄化を図ることができる。こ
れにより、クリール1a及び1bにそれぞれ懸架された
原糸パッケージ2a及び2bから供給された2本の糸条
a及びbを予備加熱装置7′へ通すことが可能となり、
製造できる混繊糸の種類は飛躍的に増える。
【0037】その際、一方の糸条aのみを予備加熱装置
7′に導き、他方の糸条bは予備加熱装置7′を通さず
に加工するようにしてもよい。一般的に、ポリエステ
ル、ポリアミド等の合成繊維は加熱することにより、結
晶化度が変化するため、前記のように予備加熱装置7′
を設けることで、品質を制御することができる。即ち、
加熱時間、加熱温度、冷却時間等により決まる熱履歴に
より様々な品質の混繊糸を製造できるのである。
【0038】ここで、予備加熱装置7′の全長L2
(m)としては0.2≦L2≦0.5とすることが好ま
しい。何故ならば、もし、L2が0.2mより短いと糸
条の加熱が十分ではなく、L2が0.5mを超えると設
備の全長が長くなるため、設置スペースが増加して経済
的ではないからである。
【0039】
【発明の効果】以上に述べたとおり、本発明の混繊糸の
製造装置によれば、装置自体をコンパクトにでき、予備
加熱装置7′を設けたり、混繊装置5を配置する位置を
変えたりするだけで、全体の設備を改造するといった大
掛かりな設備改造をすることなく、様々な種類の混繊糸
を製造することができる。
【0040】また、少なくとも加熱装置7と巻取装置1
0は作業領域を挟んで、その作業面が互いに対面に配置
されているため、糸掛け作業や断糸処理といった作業性
に非常に優れた装置とすることができる。
【0041】更には、設備全体のレイアウトをコンパク
ト化する過程で必然的に生じる糸条の屈曲部に対して
は、糸条との擦過損傷が非常に起こり難いようにローラ
を使用して糸条の走行方向を変更している。したがっ
て、高速加工時にあって、比較的高張力で加工される場
合であっても、糸条が摩擦による損傷を受けることもな
く良好な品質な混繊糸を製造できるという極めて顕著な
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の混繊糸の製造装置に係わる第一番目の
実施形態例を説明するための模式説明図である。
【図2】本発明の混繊糸の製造装置に係わる第二番目の
実施形態例を説明するための模式説明図である。
【図3】本発明の混繊糸の製造装置に係わる第三番目の
実施形態例を説明するための模式説明図である。
【図4】従来の混繊糸の製造装置を説明するための模式
説明図である。
【符号の説明】
1a、1b クリール 2a、2b 原糸パッケージ 3a、3b クリールパイプ 4a、4b 取出ローラ 5 混繊装置 6 入側ローラ 7 加熱装置 7′ 予備加熱装置 8 出側ローラ 9 引取ローラ 10 巻取装置 11 作業台 a、b 糸条(原糸)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸条の走行方向に沿った上流から複数本
    のマルチフィラメント糸条をそれぞれ取り出すための取
    出ローラ、入側ローラ、加熱装置、出側ローラ、引取ロ
    ーラ、及び巻取装置を少なくとも有し、 その際、複数本のマルチフィラメント糸条を互いに混繊
    するための混繊装置を前記取出ローラと前記入側ローラ
    との間、及び/又は出側ローラと引取ローラとの間に配
    置し、 糸条の走行方向に対して鉛直下向きとなるように設けら
    れた前記加熱装置と前記巻取装置との間に作業領域を設
    けて、該作業領域を挟んで互いに作業面が対面する位置
    に前記加熱装置と前記巻取装置とを配置し、 前記加熱装置から出た糸条の走行方向を変えて前記作業
    領域の下方に設置された作業台の下側を走行させるため
    のローラと、該作業台の下側を通過してきた糸条の走行
    方向を鉛直上向きに変更するローラとを配置し、そして
    該上向きに変更するローラの上方に混繊された糸条を巻
    き取るための巻取装置を配置した混繊糸の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記入側ローラの上流に少なくとも1本
    の糸条を熱処理するための予備加熱装置を配置した請求
    項1記載の混繊糸の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱装置及び/又は前記予備加熱装
    置が非接触式加熱装置であり、かつL1を加熱装置の全
    長(m)、L2を予備加熱装置の全長(m)とした時
    に、これらL1とL2とが0.6≦L1≦1.0、及び
    0.2≦L2≦0.5である請求項1又は請求項2の混
    繊糸の製造装置。
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