JP2003048372A - インクジェット記録材料およびインクジェット記録用インク - Google Patents

インクジェット記録材料およびインクジェット記録用インク

Info

Publication number
JP2003048372A
JP2003048372A JP2001245125A JP2001245125A JP2003048372A JP 2003048372 A JP2003048372 A JP 2003048372A JP 2001245125 A JP2001245125 A JP 2001245125A JP 2001245125 A JP2001245125 A JP 2001245125A JP 2003048372 A JP2003048372 A JP 2003048372A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
group
recording material
compound
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001245125A
Other languages
English (en)
Inventor
Kozo Haino
耕造 拝野
Koichi Sumioka
孝一 住岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP2001245125A priority Critical patent/JP2003048372A/ja
Priority to US10/127,576 priority patent/US6821585B2/en
Priority to DE10218503A priority patent/DE10218503B4/de
Publication of JP2003048372A publication Critical patent/JP2003048372A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】フォトライクの高光沢と高いインク吸収性、及
び保存性が改良されたインクジェット記録用材料及び、
保存性が改良されたインクジェット記録用インクを提供
する。 【解決手段】支持体上に、無機微粒子を含有する多孔質
のインク受容層を設けたインクジェット記録材料におい
て、該インクジェット記録材料が4−オキシセミカルバ
ジド構造を有する化合物を含有することを特徴とするイ
ンクジェット記録材料。そして該化合物を含有すること
を特徴とするインクジェット記録用インク。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録材料およびインクジェット記録用インクに関し、更に
詳しくは、フォトライクな高い光沢を有し、インク吸収
性に優れ、かつ印字後の保存性が改良されたインクジェ
ット記録材料、および印字後の保存性が改良されたイン
クジェット記録用インクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式に使用される記
録材料として、通常の紙やインクジェット記録用紙と称
される支持体上に非晶質シリカやアルミナ等の顔料とポ
リビニルアルコール等の水溶性バインダーからなる多孔
質のインク吸収層を設けてなる記録材料が知られてい
る。
【0003】例えば、特開昭55−51583号、同5
6−157号、同57−107879号、同57−10
7880号、同59−230787号、同62−160
277号、同62−184879号、同62−1833
82号、及び同64−11877号公報等に開示のごと
く、シリカ等の含珪素顔料を水系バインダーと共に紙支
持体に塗布して得られる記録材料が提案されている。
【0004】また、特公平3−56552号、特開平2
−188287号、同10−81064号、同10−1
19423号、同10−175365号、同10−19
3776号、同10−203006号、同10−217
601号、同11−20300号、同11−20306
号、同11−34481号公報等には、気相法による合
成シリカ微粒子(以降、気相法シリカと称す)を用いる
ことが開示されている。この気相法シリカは、一次粒子
の平均粒径が数nm〜数十nmの超微粒子であり、高い
光沢が得られるという特徴がある。さらに特開平2−2
76671、同3−251488、同5−16517号
公報等には、アルミナ水和物を用いる記録材料が示され
ている。
【0005】近年、フォトライクの記録シートが要望さ
れる中、益々光沢性が重要視されてきており、ポリオレ
フィン樹脂被覆紙(紙の両面にポリエチレン等のポリオ
レフィン樹脂をラミネートしたもの)やポリエステルフ
ィルム等の耐水性支持体上に気相法シリカやアルミナ等
を主体とするインク受容層が塗設された記録材料が有利
に用いられている。
【0006】しかしながら気相法シリカのような無機微
粒子を用いた多孔質記録材料は、多孔質であるが故に、
印字後の保管中に印字画像が変色しやすいという問題を
有している。即ち、光や、特に大気中の微量ガスによる
変退色が生じやすいという、大きな課題を抱えていた。
加えて、耐水性支持体においては、従来から用いられて
きた紙支持体と異なり、支持体自体にインク吸収能が全
くないため、多孔質記録層の空隙率を高め、かつ塗布量
も多くして、インク吸収能を確保する必要がある。この
ような設計の結果、上述した画像の変色問題が特に深刻
となってきている。
【0007】このような変退色を抑え、印字画像の保存
性を改良するという目標に対しては、従来より多数の提
案がなされている。例えば、特開昭57−74193
号、同57−87988号及び同62−261478号
には紫外線吸収剤を用いる方法が、また、特開昭57−
74192号、同57−87989号、同60−727
85号、同61−146591号、同61−15498
9号、同62−170381号、同62−61477
号、特開平3−13376号、同7−314881号、
同7−314882号、同8−25796号、同9−2
67544号などには、酸化防止剤や退色防止剤を用い
る方法が記載されている。しかしながら、これらの方法
はいずれも、変退色防止効果が不十分であったり、ある
いは防止効果があってもそれ自身が着色したり、記録色
素を印字直後の時点で変色させたりするなどの悪影響が
出るものが多く、十分な実用化レベルには到達していな
いのが現状である。上述したように、多孔質インク受容
層を有するインクジェット記録用材料においては、この
印字画像の保存性はとりわけ重要な課題であり、早急な
対策が望まれていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、フォトライクの高光沢、高インク吸収性、高耐水性
及び保存性が改良されたインクジェット記録用材料およ
びインクジェット記録用インクを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、支
持体上に少なくとも一層のインク受容層を有するインク
ジェット記録材料において、該インクジェット記録材料
が4−オキシセミカルバジド構造を有する化合物を含有
することを特徴とするインクジェット記録材料によって
達成された。特にインク受容層が無機微粒子を含有する
多孔質の場合に効果的である。また、この4−オキシセ
ミカルバジド構造を有する化合物をインク中に含有させ
ることによっても同様の効果が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のインクジェット記録材料
は、少なくとも1層のインク受容層を有しており、該イ
ンク受容層は無機微粒子を主体に含有する、いわゆる空
隙タイプであっても、水溶性ポリマーを主体に含有する
膨潤タイプであっても良い。本発明において好ましくは
前者のタイプである。上記の空隙タイプは、皮膜中に形
成された空隙にインクを吸収させるものであり、高いイ
ンク吸収性を発現させるためには空隙容量を高める必要
がある。このため、支持体上には比較的多量の無機微粒
子を塗布する必要があり、また、親水性バインダー量は
空隙率を高めるために減量することが好ましい。
【0011】本発明に用いられる無機微粒子としては、
軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリ
ウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、
サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸
カルシウム、合成シリカ、アルミナ、アルミナ水和物、
珪酸マグネシウム、リトポン、ゼオライト、水酸化マグ
ネシウムなどが挙げられる。これらの中で、合成シリ
カ、アルミナ微粒子(アルミナ、アルミナ水和物)が好
ましく、特に気相法シリカ、アルミナ微粒子が好まし
い。これらは単独でも、あるいは組み合わせて用いても
よい。特に気相法シリカとアルミナ微粒子の組み合わせ
においては、同一層に混合あるいは別々の層にして積層
形態で用いることによって、画像濃度及び画像保存性の
向上が図れる。
【0012】本発明に好ましく用いられる気相法シリカ
は、乾式法シリカとも呼ばれ、一般的には火炎加水分解
法によって作られる。具体的には四塩化ケイ素を水素及
び酸素と共に燃焼して作る方法が一般的に知られてい
る。気相法シリカは、日本アエロジル(株)からアエロ
ジル、トクヤマ(株)からQSタイプとして市販されて
おり入手することができる。一般的には気相法シリカは
凝集して適度な空隙を有する二次粒子となっており、5
0〜300nm程度の二次粒子になる迄超音波や高圧ホ
モジナイザー、対向衝突型ジェット粉砕機等で粉砕、分
散させたものがインク吸収性と光沢性が良好であり好ま
しい。
【0013】本発明に好ましく用いられるアルミナ微粒
子(アルミナ、及びアルミナ水和物)は、酸化アルミニ
ウムやその含水物であり、結晶質でも非晶質でもよく、
不定形や、球状、板状等の形態を有しているものが使用
される。アルミナとしては酸化アルミニウムのγ型結晶
であるγ−アルミナが好ましい。γ−アルミナは一次粒
子を10nm程度まで小さくすることが可能であるが、
通常は、数千から数万nmの二次粒子結晶を超音波や高
圧ホモジナイザー、対向衝突型ジェット粉砕機等で50
〜300nm程度まで粉砕したものが好ましく使用出来
る。アルミナ水和物はAl23・nH2O(n=1〜
3)の構成式で表される。nが1の場合がベーマイト構
造のアルミナ水和物を表し、nが1より大きく3未満の
場合が擬ベーマイト構造のアルミナ水和物を表す。アル
ミニウムイソプロポキシド等のアルミニウムアルコキシ
ドの加水分解、アルミニウム塩のアルカリによる中和、
アルミン酸塩の加水分解等の公知の製造方法により得ら
れる。
【0014】本発明の気相法シリカ、アルミナ、及びア
ルミナ水和物の一次粒子の平均粒径とは、分散された粒
子の電子顕微鏡観察により一定面積内に存在する100
個の粒子各々の投影面積に等しい円の直径を粒子の粒径
として求めた。本発明で使用される気相法シリカの一次
粒子の平均粒径は5〜50nmであり、好ましくは5〜
30nmである。本発明のアルミナ、及びアルミナ水和
物の一次粒子の平均粒径は10〜50nmであり、好ま
しくは10〜30nmである。
【0015】本発明において、記録層で使用される無機
微粒子の量は8g/m2以上が好ましく、10〜30g/
m2の範囲がより好ましい。この範囲より少ないとインク
吸収性が劣り、多いとインク受容層の強度が低下し、製
造時や使用時に問題となりやすい。
【0016】本発明において、無機微粒子はインク受容
層中に主たる割合、すなわちインク受容層の全固形分に
対して無機微粒子を50重量%以上、好ましくは60重
量%以上、より好ましくは65重量%以上含有すること
が好ましい。
【0017】本発明において、無機微粒子とともに用い
られる親水性バインダーとしては、公知の各種バインダ
ーを用いることができるが、透明性が高くインクのより
高い浸透性が得られる親水性バインダーが好ましく用い
られる。親水性バインダーの使用に当たっては、親水性
バインダーがインクの初期の浸透時に膨潤して空隙を塞
いでしまわないことが重要であり、この観点から比較的
室温付近で膨潤性の低い親水性バインダーが好ましく用
いられる。特に好ましい親水性バインダーは完全または
部分ケン化のポリビニルアルコールまたはカチオン変性
ポリビニルアルコールである。
【0018】ポリビニルアルコールの中でも特に好まし
いのは、ケン化度が80以上の部分または完全ケン化し
たものである。平均重合度200〜5000のものが好
ましい。
【0019】また、カチオン変性ポリビニルアルコール
としては、例えば特開昭61−10483号に記載され
ているような、第1〜3級アミノ基や第4級アンモニウ
ム基をポリビニルアルコールの主鎖あるいは側鎖中に有
するポリビニルアルコールである。
【0020】本発明は、上記親水性バインダーと共に架
橋剤(硬膜剤)を用いることが好ましい。架橋剤の具体
的な例としては、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒ
ドの如きアルデヒド系化合物、ジアセチル、クロルペン
タンジオンの如きケトン化合物、ビス(2−クロロエチ
ル尿素)、2−ヒドロキシ−4,6−ジクロロ−1,
3,5−トリアジン、米国特許第3,288,775号
記載の如き反応性のハロゲンを有する化合物、ジビニル
スルホン、米国特許第3,635,718号記載の如き
反応性のオレフィンを持つ化合物、米国特許第2,73
2,316号記載の如きN−メチロール化合物、米国特
許第3,103,437号記載の如きイソシアナート
類、米国特許第3,017,280号、同2,983,
611号記載の如きアジリジン化合物類、米国特許第
3,100,704号記載の如きカルボジイミド系化合
物類、米国特許第3,091,537号記載の如きエポ
キシ化合物、ムコクロル酸の如きハロゲンカルボキシア
ルデヒド類、ジヒドロキシジオキサンの如きジオキサン
誘導体、クロム明ばん、硫酸ジルコニウム、ほう酸及び
ほう酸塩の如き無機架橋剤等があり、これらを1種また
は2種以上組み合わせて用いることができる。これらの
中でも、特にほう酸またはほう酸塩が好ましい。
【0021】本発明の好ましい態様によれば、耐水性支
持体上に、無機微粒子と組み合わせて、膜面pH3〜
6、好ましくはpH3〜5.5のインク受容層を有する
インクジェット記録材料に、本発明の4−オキシセミカ
ルバジド構造を有する化合物を含有させることによっ
て、光沢性、インク吸収性、および印字後の保存性を著
しく改良することができる。
【0022】本発明の別の好ましい態様によれば、気相
法シリカまたはアルミナ微粒子と組み合わせて、膜面p
H3〜6、好ましくはpH3〜5.5のインク受容層に
カチオン性化合物を含有させたインクジェット記録材料
に、本発明の4−オキシセミカルバジド構造を有する化
合物を含有させることによって、光沢性、インク吸収
性、および印字後の保存性を著しく改良することができ
る。
【0023】本発明の4−オキシセミカルバジド構造を
有する化合物は、同一分子中に同構造を一つまたは二つ
以上有する化合物であっても、あるいは同構造を分子主
鎖または側鎖に有するポリマーであってもよい。これら
の中で、インク受容層への溶解性や製造上の見地から、
一般式[I]で示される化合物が好ましい。式中、
1、R2はそれぞれ独立に水素原子、脂肪族基、芳香族
基、複素環基、アシル基を表し、R1、R2は互いに結合
して複素環を形成してもよい。R3、R4は水素原子、脂
肪族基、芳香族基、複素環基を表す。R5は水素原子、
脂肪族基、芳香族基、複素環基、アシル基、カルバモイ
ル基、オキシカルボニル基、オキサリル基、オキサモイ
ル基を表す。
【0024】具体的には、R1、R2はそれぞれ独立して
水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、へキシル
基、シクロヘキシル基、クロロエチル基、ヒドロキシエ
チル基、ベンジル基などのアルキル基、アリル基、3−
ブテニル基などのアルケニル基、2−プロピニル基など
のアルキニル基(以上脂肪族基)、フェニル基、ナフチ
ル基、4−メチルフェニル基、3−アミノフェニル基、
2−ブロモフェニル基、4−ヒドロキシフェニル基など
の芳香族基、ピリジン−4−イル基、ピペリジン−4−
イル基などの複素環基、アセチル基、プロピオニル基、
ヘキサノイル基、ベンゾイル基などのアシル基を表す。
またR1、R2が互いに結合して形成する複素環の例とし
ては、ピロリジン環、ピペリジン環、ピラジン環、モル
ホリン環、1,2,4−トリアゾール環等を挙げること
ができる。
【0025】また、R3、R4の具体例としてはそれぞれ
独立して水素原子、上記に示したR 1、R2の内の脂肪族
基、芳香族基、複素環基などの置換基が同様に挙げられ
る。うち好ましいものは、水素原子、炭素数4個以下の
低級アルキル基などである。そしてR5は水素原子、上
記のR1、R2で述べたような脂肪族基、芳香族基、複素
環基、アシル基、さらにジメチルカルバモイル基、ジエ
チルカルバモイル基などのカルバモイル基、メトキシカ
ルボニル基、エトキシカルボニル基などのオキシカルボ
ニル基、エトキサリル基などのオキサリル基、ジメチル
オキサモイル基、フェニルオキサモイル基などのオキサ
モイル基を表す。うち好ましいものは水素原子、炭素数
4個以下の低級アルキル基である。
【0026】以上述べたうち、R1とR2については特に
1とR2が同時にアルキル基であるものや、R1とR2
が結合して環を形成しているものが好ましい。そしてR
3とR4、R5については水素原子、メチル基が特に好ま
しい。
【0027】以下に本発明に用いられる4−オキシセミ
カルバジド誘導体の代表的化合物を例示するが、本発明
はもちろんこれらに限定されるものではない。
【0028】
【化2】
【0029】
【化3】
【0030】
【化4】
【0031】
【化5】
【0032】
【化6】
【0033】
【化7】
【0034】
【化8】
【0035】なおこれらの化合物は既知の合成法によ
り、ヒドロキシルアミン誘導体とクロロぎ酸エステル類
との縮合物にヒドラジン類を反応させる方法や、逆にヒ
ドラジン類とクロロぎ酸エステル類との縮合物にヒドロ
キシルアミン誘導体を反応させることにより合成でき
る。
【0036】合成例1(化合物(3)の合成) 50%ヒドロキシルアミン水溶液48g及びイオン交換
水50mlの水溶液に冷却下トリエチルアミン30gと
酢酸エチル400mlを順次加え、次にクロロぎ酸フェ
ニル94gを0℃以下で1.5時間で滴下した。その後
室温で1.5時間攪拌した。反応後有機層を分取し、飽
和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒
を留去して、残留物にシクロヘキサンを加えて結晶化さ
せ、少量のクロロホルムで洗浄して、白色の中間体であ
るN−フェノキシカルボニルヒドロキシルアミンを得
た。収量31g、融点108℃。
【0037】次にこの中間体31gと1,1−ジメチル
ヒドラジン13gとをアセトニトリル150mlに溶解
し、1時間還流したのち、若干の不溶物を濾去後、溶媒
を留去した。残留物にイソプロピルアルコールを加えて
結晶化させ、濾取し、目的物を得た。収量11g、融点
122℃(分解)。
【0038】合成例2(化合物(25)の合成) 1,1−ジメチルヒドラジン18g、トリエチルアミン
33gを酢酸エチル200mlに溶解し、次にクロロぎ
酸フェニル47gを5℃以下で1時間で滴下した。その
後室温で1時間攪拌した。ついで不溶物を濾別し、その
濾液を20%食塩水で洗浄(200ml×3回)、乾燥
(無水硫酸マグネシウム)後、溶媒を留去し、残留物に
シクロヘキサン300mlを加えて結晶化、濾取、乾燥
して白色の中間体であるN,N−ジメチル−N’−フェ
ノキシカルボニルヒドラジンを得た。収量40.3g、
融点72〜74℃。
【0039】次にこの中間体15g、O−メチルヒドロ
キシルアミン塩酸塩6.6g、トリエチルアミン8gと
をトルエン150ml中に加え、8時間還流、冷却後、
不溶物を濾別した。ついでこの濾液から、目的物を水1
00mlで抽出後、水を徹底的に留去した。そして残留
物に酢酸エチル30ml、ジイソプロピルエーテル15
mlを加えて不溶物を濾別し、濾液を減圧乾固すること
により目的物を得た。収量7.7g、融点65〜68
℃。以上の構造はNMR測定により確認した。
【0040】本発明に用いられる化合物化1のインクジ
ェット記録材料中における含有量は、0.1〜50ミリ
モル/m2が好ましく、0.2〜20ミリモル/m2がより
好ましい。この本発明の化合物化1は、インクジェット
記録材料を構成する支持体、インク受容層、中間層、下
引き層、保護層中などに含有させることができるが、好
ましくはインク受容層中に含有させる。また、インク受
容層が複数層存在する場合には、いずれか一層に含有さ
せてもよいし、複数の層に含有させてもよい。
【0041】本発明に用いられるカチオン性化合物とし
ては、例えばカチオン性ポリマーや水溶性金属化合物が
挙げられる。カチオン性ポリマーとしては、ポリエチレ
ンイミン、ポリジアリルアミン、ポリアリルアミン、ア
ルキルアミン重合物、特開昭59−20696号、同5
9−33176号、同59−33177号、同59−1
55088号、同60−11389号、同60−499
90号、同60−83882号、同60−109894
号、同62−198493号、同63−49478号、
同63−115780号、同63−280681号、特
開平1−40371号、同6−234268号、同7−
125411号、同10−193776号公報等に記載
された1〜3級アミノ基、4級アンモニウム塩基を有す
るポリマーが好ましく用いられる。これらのカチオンポ
リマーの分子量は、5,000以上が好ましく、更に
5,000〜10万程度が好ましい。
【0042】これらのカチオン性ポリマーの使用量は無
機微粒子に対して1〜10重量%、好ましくは2〜7重
量%である。
【0043】本発明に用いられる水溶性金属化合物とし
て、例えば水溶性の多価金属塩が挙げられる。カルシウ
ム、バリウム、マンガン、銅、コバルト、ニッケル、ア
ルミニウム、鉄、亜鉛、ジルコニウム、クロム、マグネ
シウム、タングステン、モリブデンから選ばれる金属の
水溶性塩が挙げられる。具体的には例えば、酢酸カルシ
ウム、塩化カルシウム、ギ酸カルシウム、硫酸カルシウ
ム、酢酸バリウム、硫酸バリウム、リン酸バリウム、塩
化マンガン、酢酸マンガン、ギ酸マンガンニ水和物、硫
酸マンガンアンモニウム六水和物、塩化第二銅、塩化ア
ンモニウム銅(II)ニ水和物、硫酸銅、塩化コバルト、
チオシアン酸コバルト、硫酸コバルト、硫酸ニッケル六
水和物、塩化ニッケル六水和物、酢酸ニッケル四水和
物、硫酸ニッケルアンモニウム六水和物、アミド硫酸ニ
ッケル四水和物、硫酸アルミニウム、亜硫酸アルミニウ
ム、チオ硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、硝
酸アルミニウム九水和物、塩化アルミニウム六水和物、
臭化第一鉄、塩化第一鉄、塩化第二鉄、硫酸第一鉄、硫
酸第二鉄、臭化亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛六水和物、硫
酸亜鉛、酢酸ジルコニウム、塩化ジルコニウム、塩化酸
化ジルコニウム八水和物、ヒドロキシ塩化ジルコニウ
ム、酢酸クロム、硫酸クロム、硫酸マグネシウム、塩化
マグネシウム六水和物、クエン酸マグネシウム九水和
物、りんタングステン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウ
ムタングステン、12タングストりん酸n水和物、12タン
グストけい酸26水和物、塩化モリブデン、12モリブドり
ん酸n水和物等が挙げられる。
【0044】本発明において、特に水溶性アルミニウム
化合物あるいは周期表4A族元素を含む水溶性化合物が
好ましい。水溶性アルミニウム化合物は、例えば無機塩
としては塩化アルミニウムまたはその水和物、硫酸アル
ミニウムまたはその水和物、アンモニウムミョウバン等
が知られている。さらに、無機系の含アルミニウムカチ
オンポリマーである塩基性ポリ水酸化アルミニウム化合
物がある。特に、塩基性ポリ水酸化アルミニウム化合物
が好ましい。
【0045】前記塩基性ポリ水酸化アルミニウム化合物
とは、主成分が下記の一般式1、2又は3で示され、例
えば[Al6(OH)153+、[Al8(OH)204+
[Al13(OH)345+、[Al21(OH)603+、等
のような塩基性で高分子の多核縮合イオンを安定に含ん
でいる水溶性のポリ水酸化アルミニウムである。
【0046】 [Al2(OH)nCl6-nm 式1 [Al(OH)3nAlCl3 式2 Aln(OH)mCl(3n-m) 0<m<3n 式3
【0047】これらのものは多木化学(株)よりポリ塩
化アルミニウム(PAC)の名で水処理剤として、浅田
化学(株)よりポリ水酸化アルミニウム(Paho)の
名で、また、(株)理研グリーンよりピュラケムWTの
名で、また他のメーカーからも同様の目的を持って上市
されており、各種グレードの物が容易に入手できる。本
発明ではこれらの市販品をそのままでも使用できるが、
pHが不適当に低い物もあり、その場合は適宜pHを調
節して用いることも可能である。
【0048】本発明に用いられる周期表4A族元素を含
む水溶性化合物は水溶性で有れば特に制限はないがチタ
ンまたはジルコニウムを含む水溶性化合物が好ましい。
例えばチタンを含む水溶性化合物としては塩化チタン、
硫酸チタンが、ジルコニウムを含む水溶性化合物として
は酢酸ジルコニウム、塩化ジルコニウム、オキシ塩化ジ
ルコニウム、ヒドロキシ塩化ジルコニウム、硝酸ジルコ
ニウム、塩基性炭酸ジルコニウム、水酸化ジルコニウ
ム、炭酸ジルコニウム・アンモニウム、炭酸ジルコニウ
ム・カリウム、硫酸ジルコニウム、フッ化ジルコニウム
化合物等が知られている。これらの化合物はpHが不適
当に低い物もあり、その場合は適宜pHを調節して用い
ることも可能である。本発明に於いて、水溶性とは常温
常圧下で水に1重量%以上溶解することを目安とする。
【0049】本発明において、上記水溶性の金属化合物
のインク受容層中の含有量は、無機微粒子に対して0.
1〜10重量%が好ましく、更に好ましくは1〜5重量
%である。
【0050】上記したカチオン性化合物は2種以上を併
用することができる。例えば、カチオン性ポリマーと水
溶性金属化合物を併用するのが好ましい。
【0051】本発明において、インク受容層の膜面pH
は、J.TAPPI紙パルプ試験方法N0.49に記載
の方法に従って、蒸留水を用い、30秒後に測定した表
面pHである。
【0052】インク受容層のpHは、塗布液の段階で調
整するのが好ましいが、塗布液のpHと塗布乾燥された
状態での膜面pHとは必ずしも一致しないため、塗布液
と膜面pHとの関係を予め実験等によって求めておくこ
とが所定の膜面pHにするために必要である。インク受
容層塗布液のpHは、酸またはアルカリを適当に組み合
わせて行われる。酸としては、塩酸、硝酸、硫酸、リン
酸等の無機酸、酢酸、クエン酸、コハク酸等の有機酸が
用いられ、アルカリとしては、水酸化ナトリウム、アン
モニア水、炭酸カリウム、リン酸三ナトリウム、または
弱アルカリとして、酢酸ナトリウム等の弱酸のアルカリ
金属塩が用いられる。
【0053】本発明のインク受容層は、更に皮膜の脆弱
性を改良するために各種油滴を含有することができる。
そのような油滴としては室温における水に対する溶解性
が0.01重量%以下の疎水性高沸点有機溶媒(例え
ば、流動パラフィン、ジオクチルフタレート、トリクレ
ジルホスフェート、シリコンオイル等)や重合体粒子
(例えば、スチレン、ブチルアクリレート、ジビニルベ
ンゼン、ブチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタ
クリレート等の重合性モノマーを一種以上重合させた粒
子)を含有させることができる。そのような油滴は好ま
しくは親水性バインダーに対して10〜50重量%の範
囲で用いることができる。
【0054】本発明において、インク受容層に界面活性
剤を添加することができる。用いられる界面活性剤はア
ニオン系、カチオン系、ノニオン系、ベタイン系のいず
れのタイプでもよく、また低分子のものでも高分子のも
のでもよい。1種もしくは2種以上界面活性剤をインク
受理層塗液中に添加するが、2種以上の界面活性剤を組
み合わせて使用する場合は、アニオン系のものとカチオ
ン系のものとを組み合わせて用いることは好ましくな
い。界面活性剤の添加量はインク受容層を構成するバイ
ンダー100gに対して0.001〜5gが好ましく、
より好ましくは0.01〜3gである。
【0055】本発明において、インク受容層には更に、
着色染料、着色顔料、インク染料の定着剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、顔料の分散剤、消泡剤、レベリング
剤、防腐剤、蛍光増白剤、粘度安定剤などの公知の各種
添加剤を添加することもできる。
【0056】本発明に用いられる支持体としては耐水性
支持体が好ましい。耐水性支持体としては、ポリエチレ
ンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ジアセテート
樹脂、トリアセテート樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリイミド樹脂、セロハ
ン、セルロイド等のプラスチック樹脂フィルム、及び紙
の両面にポリオレフィン樹脂をラミネートした樹脂被覆
紙が挙げられる。本発明に用いられる耐水性支持体の厚
みは、約50〜300μm程度が好ましい。
【0057】本発明において好ましく用いられる樹脂被
覆紙を構成する原紙は、特に制限はなく、一般に用いら
れている紙が使用できるが、より好ましくは例えば写真
用支持体に用いられているような平滑な原紙が好まし
い。原紙を構成するパルプとしては天然パルプ、再生パ
ルプ、合成パルプ等を1種もしくは2種以上混合して用
いられる。この原紙には一般に製紙で用いられているサ
イズ剤、紙力増強剤、填料、帯電防止剤、蛍光増白剤、
染料等の添加剤が配合される。
【0058】さらに、表面サイズ剤、表面紙力剤、蛍光
増白剤、帯電防止剤、染料、アンカー剤等が表面塗布さ
れていてもよい。
【0059】また、原紙の厚みに関しては特に制限はな
いが、紙を抄造中または抄造後カレンダー等にて圧力を
印加して圧縮するなどした表面平滑性の良いものが好ま
しく、その坪量は30〜250g/m2が好ましい。
【0060】樹脂被覆紙の樹脂としては、ポリオレフィ
ン樹脂や電子線で硬化する樹脂を用いることができる。
ポリオレフィン樹脂としては、低密度ポリエチレン、高
密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリ
ペンテンなどのオレフィンのホモポリマーまたはエチレ
ン−プロピレン共重合体などのオレフィンの2つ以上か
らなる共重合体及びこれらの混合物であり、各種の密
度、溶融粘度指数(メルトインデックス)のものを単独
にあるいはそれらを混合して使用できる。
【0061】また、樹脂被覆紙の樹脂中には、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、タルク、炭酸カルシウムなどの白色顔
料、ステアリン酸アミド、アラキジン酸アミドなどの脂
肪酸アミド、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシ
ウムなどの脂肪酸金属塩、イルガノックス1010、イ
ルガノックス1076などの酸化防止剤、コバルトブル
ー、群青、セシリアンブルー、フタロシアニンブルーな
どのブルーの顔料や染料、コバルトバイオレット、ファ
ストバイオレット、マンガン紫などのマゼンタの顔料や
染料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤などの各種の添加剤を
適宜組み合わせて加えるのが好ましい。
【0062】本発明において好ましく用いられる支持体
である樹脂被覆紙は、走行する原紙上にポリオレフィン
樹脂の場合は、加熱溶融した樹脂を流延する、いわゆる
押出コーティング法により製造され、その両面が樹脂に
より被覆される。また、電子線により硬化する樹脂の場
合は、グラビアコーター、ブレードコーターなど一般に
用いられるコーターにより樹脂を塗布した後、電子線を
照射し、樹脂を硬化させて被覆する。また、樹脂を原紙
に被覆する前に、原紙にコロナ放電処理、火炎処理など
の活性化処理を施すことが好ましい。支持体のインク受
容層が塗布される面(表面)は、その用途に応じて光沢
面、マット面などを有し、特に光沢面が優位に用いられ
る。裏面に樹脂を被覆する必要はないが、カール防止の
点から樹脂被覆したほうが好ましい。裏面は通常無光沢
面であり、表面あるいは必要に応じて表裏両面にもコロ
ナ放電処理、火炎処理などの活性処理を施すことができ
る。また、樹脂被覆層の厚みとしては特に制限はない
が、一般に5〜50μmの厚味に表面または表裏両面に
コーティングされる。
【0063】本発明における支持体には帯電防止性、搬
送性、カール防止性などのために、各種のバックコート
層を塗設することができる。バックコート層には無機帯
電防止剤、有機帯電防止剤、親水性バインダー、ラテッ
クス、硬化剤、顔料、界面活性剤などを適宜組み合わせ
て含有せしめることができる。
【0064】本発明において、インク受容層の塗布方法
は、特に限定されず、公知の塗布方法を用いることがで
きる。例えば、スライドリップ方式、カーテン方式、エ
クストルージョン方式、エアナイフ方式、ロールコーテ
ィング方式、ロッドバーコーティング方式等がある。
【0065】本発明において、インクジェット記録材料
には、少なくとも1つの無機微粒子を含有する層に加
え、さらにインク吸収層、インク定着層、中間層、保護
層等を設けてもよい。例えば、下層に水溶性ポリマー層
を塗設したり、上層に膨潤層や多孔質層を塗設しても良
い。特に下層の気相法シリカより少ない塗布量でアルミ
ナ水和物の多孔質上層を設けることにより印字濃度が高
く保存性に優れたインクジェット記録材料を得ることが
できる。
【0066】本発明の4−オキシセミカルバジド誘導体
は、インクジェット記録用インク中に含有させることに
より、印字後の保存性を大きく改良することが出来る。
含有量は、インク組成物中において0.05〜15重量
%程度が好ましく、0.1〜10重量%程度がより好ま
しい。またインクに用いられる色材は、染料、顔料のい
ずれであってもよいが、特に染料の場合に有効である。
【0067】染料としては、直接染料、酸性染料、食用
染料、反応性染料、分散染料、建染染料、可溶性建染染
料、反応分散染料など各種染料を使用することができ
る。
【0068】例えば染料の例としては、C.I.ダイレ
クトブラック−4、−9、−11、−17、−19、−
22、−32、−80、−151、−154、−16
8、−171、−194及び−195、C.I.ダイレ
クトブルー−1、−2、−6、−8、−22、−34、
−70、−71、−76、−78、−86、−142、
−199、−200、−201、−202、−203、
−207、−218、−236及び−287、C.I.
ダイレクトレッド−1、−2、−4、−8、−9、−1
1、−13、−15、−20、−28、−31、−3
3、−37、−39、−51、−59、−62、−6
3、−73、−75、−80、−81、−83、−8
7、−90、−94、−95、−99、−101、−1
10、−189及び−227、C.I.ダイレクトイエ
ロー−1、−2、−4、−8、−11、−12、−2
6、−27、−28、−33、−34、−41、−4
4、−48、−86、−87、−88、−135、−1
42及び−144、C.I.フードブラック−1及び−
2、C.I.アシッドブラック−1、−2、−7、−1
6、−24、−26、−28、−31、−48、−5
2、−63、−107、−112、−118、−11
9、−121、−172、−194及び−208、C.
I.アシッドブルー−1、−7、−9、−15、−2
2、−23、−27、−29、−40、−43、−5
5、−62、−78、−80、−81、−90、−10
2、−104、−111、−185及び−254、C.
I.アシッドレッド−1、−4、−8、−13、−1
4、−15、−18、−21、−26、−35、−3
7、−52、−249及び−257、C.I.アシッド
イエロー−1、−3、−4、−7、−11、−12、−
13、−14、−19、−23、−25、−34、−3
8、−41、−42、−44、−53、−55、−6
1、−71、−76及び−79、ブロジェットシアン
1、ブロジェットマゼンタ1、ブロジェットマゼンタ1
T、ボルジェットイエロー1G(以上Zeneca
社)、AE−SF VP344、Duasyn Bri
lliant Red F3BSF VP180(以上
ヘキスト社)、Basacid Black X34
liquid、Basacid Black X38
liquid、Basacid Red495 liq
uid、Basacid Blue 752 liqu
id、Basacid Blue 624 liqui
d、Basacid Blue765 liquid、
Basacid Yellow SE0840 liq
uid、Basacid Yellow SE0173
liquid、Basacid Yellow 09
9 liquid(以上BASF社)、Special
Black SP liquid、Special
Black HF(以上バイエル社)等が挙げられる。
これら染料は単独で、あるいは2種以上混合して、さら
にはシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4原色の
他、赤、青、緑等のカスタムカラーに調色したものもの
を用いてもよい。
【0069】また、顔料を用いることも可能であり、例
えばカーボンブラック、ブリリアントーカミンBS、レ
ーキカーミンFB、ブリリアントファーストスカーレッ
ド、ジアゾイエロー、パーマネントレッドR、ファスト
イエロー10G、フタロシアニンブルー、ブルーレー
キ、ローダミンレーキ等を用いることができる。
【0070】これら色材の含有量は、全インク量に対し
て0.5〜20重量%の範囲、より好ましくは1〜10
重量%である。
【0071】本発明のインク組成物に用いられる水溶性
有機溶媒としては、保湿剤として作用するものを含有さ
せることができ、例えばエチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレング
リコール、トリエチレングリコール、ヘキシレングリコ
ール、グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、
1,5−ペンタンジオール等の多価アルコール類、エチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチル
エーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、
ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノブチルエーテル等の多価アルコール誘導
体、ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロ
ヘキシルピロリドン、トリエタノールアミン等の塩基性
溶媒、エタノール、イソプロピルアルコール、ブチルア
ルコール、ベンジルアルコール等のアルコール類等が挙
げられる。これらの水溶性有機溶媒は、全インク量に対
して1〜40重量%の範囲で含有させるのが好ましい。
【0072】本発明のインク組成物には、次のような有
機溶剤をさらに含むこともできる。すなわち、イミダゾ
ール、メチルイミダゾール、ヒドロキシイミダゾール、
トリアゾール、ニコチンアミド、ジメチルアミノピリジ
ン、ε−カプロラクタム、1,3−ジメチル−2−イミ
ダゾリジノン、乳酸アミド、スルホラン、ジメチルスル
ホキシド、1,3−プロパンサルトン、カルバミン酸メ
チル、カルバミン酸エチル、1−メチロール−5,5−
ジメチルヒダントイン、ヒドロキシエチルピペラジン、
ピペラジン、エチレン尿素、プロピレン尿素、炭酸エチ
レン、炭酸プロピレン、ジメチルスルホキシド、N−メ
チル−2−ピロリジノン、アセトアミド、ホルムアミ
ド、ジメチルホルムアミド、N−メチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミド等を含むことができる。
【0073】本発明のインク組成物には、色材の溶解、
分散状態をさらに安定化させるため、界面活性剤、分散
剤、包接化合物等を添加してもよい。界面活性剤として
は、ノニオン、アニオン、カチオンあるいは両性界面活
性剤のいずれを用いてもよいが、特にノニオン界面活性
剤が好ましい。ノニオン界面活性剤としては、例えばポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシ
エチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソ
ルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、脂肪酸アルキロールアミド等が挙げ
られる。アニオン界面活性剤としては、アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ア
ルキルナフタレンスルホン酸塩のホルマリン縮合物、高
級脂肪酸塩、高級脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、高
級脂肪酸エステルのスルホン酸塩、高級アルコールエー
テルの硫酸エステル塩、およびスルホン酸塩、高級アル
キルスルホンアミドのアルキルカルボン酸塩、スルホコ
ハク酸塩等が挙げられる。カチオン界面活性剤として
は、第1級ないし第3級アミン塩、第4級アンモニウム
塩等が使用でき、両性界面活性剤としては、ベタイン、
スルホベタイン、サルフェートベタイン等が使用でき
る。
【0074】その他、アクリル酸/メタクリル酸/マレ
イン酸又はそれらの塩を単量体成分とする水溶性ポリマ
ー、ポリエチレンイミン、ポリアミン類、ポリビニルピ
ロリドン、ポリエチレングリコール、セルロース誘導
体、シクロデキストリン、大環状アミン類、クラウンエ
ーテル類、尿素、アセトアミド等を用いることができ
る。その他、必要に応じてpH調整剤、防カビ剤、キレ
ート剤、防腐剤、防錆剤、粘度調整剤あるいは導電剤等
を含有させることも可能である。
【0075】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳しく説明する
が、本発明の内容は実施例に限られるものではない。な
お、部とは固形分重量部を意味する。
【0076】実施例1 広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)と針葉樹晒サルフ
ァイトパルプ(NBSP)の1:1混合物をカナディア
ン スタンダード フリーネスで300mlになるまで
叩解し、パルプスラリーを調製した。これにサイズ剤と
してアルキルケテンダイマーを対パルプ0.5重量%、
強度剤としてポリアクリルアミドを対パルプ1.0重量
%、カチオン化澱粉を対パルプ2.0重量%、ポリアミ
ドエピクロロヒドリン樹脂を対パルプ0.5重量%添加
し、水で希釈して1%スラリーとした。このスラリーを
長網抄紙機で坪量170g/m2になるように抄造し、乾
燥調湿してポリオレフィン樹脂被覆紙の原紙とした。抄
造した原紙に、密度0.918g/cm3の低密度ポリ
エチレン100重量%の樹脂に対して、10重量%のア
ナターゼ型チタンを均一に分散したポリエチレン樹脂組
成物を320℃で溶融し、200m/分で厚さ35μm
になるように押出コーティングし、微粗面加工されたク
ーリングロールを用いて押出被覆した。もう一方の面に
は密度0.962g/cm3の高密度ポリエチレン樹脂
70重量部と密度0.918の低密度ポリエチレン樹脂
30重量部のブレンド樹脂組成物を同様に320℃で溶
融し、厚さ30μmになるように押出コーティングし、
粗面加工されたクーリングロールを用いて押出被覆し
た。
【0077】上記ポリオレフィン樹脂被覆紙表面に高周
波コロナ放電処理を施した後、下引き層をゼラチンが5
0mg/m2となるように塗布乾燥して支持体を作成し
た。
【0078】気相法シリカとシャロールDC902Pを
含む水溶液を高圧ホモジナイザーで分散し、ポリビニル
アルコール等を加えて下記組成となるようなインク受容
層塗液を調整し、気相法シリカの塗布量が固形分で18
g/m2となるように塗布、乾燥してインクジェット記録
シートを作成した。尚、いずれの記録シートもインク受
容層の膜面pHが4.0になるように調整した。
【0079】 <記録シート1> 気相法シリカ(平均一次粒径7nm、BET法による比表面積300m2/g)100部 ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重縮合物 3部 (第一工業製薬(株)製、商品名シャロールDC902P) ポリビニルアルコール 25部 (商品名:PVA235、(株)クラレ製、ケン化度88%、平均重合度3500) ほう酸 4部 塩基性ポリ水酸化アルミニウム(理研ク゛リーン株製のヒ゜ュラケムWT) 2部 両性界面活性剤 0.3部 (商品名:SWAM AM-2150、日本サーファクタント製)
【0080】<記録シート2>上記記録シート1のイン
ク受容層にヒドロキシ尿素を5ミリモル/m2加えた。
【0081】<記録シート3>上記記録シート1のイン
ク受容層にN,N−ジエチルヒドロキシルアミンを5ミ
リモル/m2加えた。
【0082】<記録シート4>上記記録シート1のイン
ク受容層にセミカルバジドを5ミリモル/m2加えた。
【0083】<記録シート5>上記記録シート1のイン
ク受容層に本発明の化合物(3)を5ミリモル/m2加え
た。
【0084】<記録シート6>上記記録シート1のイン
ク受容層に本発明の化合物(7)を5ミリモル/m2加え
た。
【0085】<記録シート7>上記記録シート1のイン
ク受容層に本発明の化合物(9)を5ミリモル/m2加え
た。
【0086】<記録シート8>上記記録シート1のイン
ク受容層に本発明の化合物(10)を5ミリモル/m2
えた。
【0087】<記録シート9>上記記録シート1のイン
ク受容層に本発明の化合物(17)を5ミリモル/m2
えた。
【0088】<記録シート10>上記記録シート1のイ
ンク受容層に本発明の化合物(21)を5ミリモル/m2
加えた。
【0089】<記録シート11>上記記録シート1のイ
ンク受容層に本発明の化合物(25)を5ミリモル/m2
加えた。
【0090】<記録シート12>上記記録シート1のイ
ンク受容層に本発明の化合物(31)を5ミリモル/m2
加えた。
【0091】得られた各々のインクジェット記録シート
について、インク吸収性、耐水性、印字後の保存性(耐
光性及び耐ガス性)、及び光沢度を評価した。その結果
を表1に示す。
【0092】<インク吸収性>インクジェットプリンタ
ー(セイコーエプソン社製PM−800C)を用いて、
C、M、Yをそれぞれ100%で印字して、印字直後に
PPC用紙を印字部に重ねて軽く圧着し、PPC用紙に
転写したインク量の程度を目視で観察し、下記の基準で
評価した。 ○:全く転写しない。 ×:転写する。
【0093】<耐水性>幅100μmの細線を100μ
m間隔で印字し、1日放置した後で、35℃90%相対
湿度(RH)の条件下に2日間置いた後、細線の滲みを
下記の基準で評価した。 ○:ほとんど滲んでいなく、細線と細線の間隔が明確で
ある。 △:滲みがあるが、細線と細線の間が完全には潰れてい
ない。 ×:細線が滲み、細線と細線の間隔が無くなっている。
【0094】<耐光性>インクジェットプリンター(セ
イコーエプソン社製PM−800C)を用いてCYMK
のインクでそれぞれベタ印字を行い、アトラス社製サン
テストCPS光退色試験機にて600W/m2で50時間
照射した後、印字部の濃度を測定し、画像残存率(照射
後濃度/照射前の濃度)を求め、CMYK画像の内、最
も残存率が低いものを表示した。
【0095】<耐ガス性>上記耐光性試験と同様に印字
後、空気中に室温で4ヶ月間曝露した後、印字部の濃度
を測定し、画像残存率(曝露後濃度/曝露前の濃度)を
求め、CMYK画像の内、最も残存率が低いものを表示
した。
【0096】<光沢度>JIS P−8142(紙及び
板紙の75度鏡面光沢度試験方法)に記載の方法に従っ
て測定した。
【0097】
【表1】 ───────────────────────────────── 記録シート インク吸収性 耐水性 保 存 性(%) 備考 耐光性 耐カ゛ス性 ───────────────────────────────── 1 ○ ○ 67 62 比較 2 ○ ○ 71 66 比較 3 ○ ○ 76 73 比較 4 ○ ○ 81 83 比較 5 ○ ○ 94 93 本発明 6 ○ ○ 91 91 本発明 7 ○ ○ 93 91 本発明 8 ○ ○ 91 90 本発明 9 ○ ○ 92 91 本発明 10 〇 〇 88 89 本発明 11 ○ ○ 94 91 本発明 12 ○ ○ 91 91 本発明 ─────────────────────────────────
【0098】光沢度は、いずれの記録シートも60〜6
5%で、高い光沢を示した。上記結果から明らかなよう
に、本発明の一般式[I]の構造を有する化合物を用い
ることによって、高いインク吸収性、高い耐水性を維持
しつつ耐光性と耐ガス性が改良される。即ち本発明は、
インク吸収性、耐水性および保存性が同時に改良され、
かつフォトライクな高光沢が得られる。
【0099】実施例2 実施例1に用いた気相法シリカを、平均一次粒径15n
m、アスペクト比5の平板状の擬ベーマイトに代える以
外は同様に試験した。その結果、インク吸収性、保存
性、光沢度においてほぼ同じ結果が得られた。
【0100】実施例3 実施例1の支持体としてポリエステルフイルムを用いる
以外は実施例1と同様に試験した結果、実施例1と同様
の結果を得た。
【0101】実施例4 実施例1の支持体上に下記2種類の組成のインク受容層
A、B塗布液を同時にスライドビード塗布装置で塗布し
乾燥した。下記に示す支持体に近い下層用のインク受容
層A、上層用のインク受容層B塗布液は、無機微粒子を
9重量%の固形分濃度になるように高圧ホモジナイザー
で分散した後調製した。これらの塗布液を、インク受容
層Aは気相法シリカが固形で16g/m2、インク受容層
Bの擬ベーマイトが4g/m2になるように塗布、乾燥し
た(記録シート1A)。
【0102】 <インク受容層A塗布液> 気相法シリカ 100部 (平均一次粒径7nm) ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重縮合物 4部 (第一工業製薬(株)製、商品名シャロールDC902P) ほう酸 4部 ポリビニルアルコール 20部 (ケン化度88%、平均重合度3500) 界面活性剤 0.3部 酢酸ジルコニウム 2部
【0103】 <インク受容層B塗布液> 擬ベーマイト 100部 (平均一次粒径15nm、アスペクト比5の平板状) ほう酸 4部 ポリビニルアルコール 20部 (ケン化度88%、平均重合度3500) 界面活性剤 0.3部 酢酸ジルコニウム 2部
【0104】塗布後の乾燥条件を下記に示す。5℃で3
0秒間冷却後、全固形分濃度が90重量%までを45℃
10%RHで乾燥し、次いで35℃10%RHで乾燥し
た。
【0105】インク受容層Aおよびインク受容層Bに実
施例1の記録シート2〜12で用いた化合物をそれぞれ
5ミリモル/m2添加して記録シート2A〜12Aを同様
に作成した。
【0106】上記のようにして作成したインクジェット
記録シートについて下記の評価を行った。インク吸収
性、耐光性および耐ガス性は実施例1に従った。その結
果を表2に示す。
【0107】<印字部濃度>黒ベタ部の印字濃度をマク
ベス反射濃度計で測定し、5回測定の平均値で示した。
【0108】
【表2】 ───────────────────────────────── 記録シート インク吸収性 印字部 保 存 性(%) 備考 濃度 耐光性 耐カ゛ス性 ───────────────────────────────── 1 ○ 2.09 67 62 比較 1A ○ 2.20 72 67 比較 2A ○ 2.22 73 66 比較 3A ○ 2.21 76 80 比較 4A ○ 2.21 80 84 比較 5A ○ 2.22 95 95 本発明 6A ○ 2.22 92 92 本発明 7A ○ 2.21 94 93 本発明 8A ○ 2.22 91 91 本発明 9A ○ 2.22 90 90 本発明 10A 〇 2.21 89 88 本発明 11A 〇 2.22 94 92 本発明 12A 〇 2.21 91 90 本発明 ─────────────────────────────────
【0109】上記結果に示す通り、実施例1と同じく本
発明の優位性は明らかである。
【0110】実施例5 下記のインクジェット記録用インクを調製した。 [イエローインク−Y1] ダイレクトイエロー86 2.0g ジエチレングリコール 22.2g グリセリン 4.5g 純水で100mlに仕上げる。 [マゼンタインク−M1] ダイレクトレッド227 1.8g グリセリン 3.5g ジエチレングリコールモノブチルエーテル 21.5g 純水で100mlに仕上げる。 [シアンインク−C1] ダイレクトブルー199 2.4g エチレングリコール 16.1g グリセリン 9.5g 純水で100mlに仕上げる。
【0111】上記各色のインクY1、M1、C1にN,
N−ジエチルヒドロキシルアミンを2.5g含有させ、
比較例のインクY2、M2、C2を得た。
【0112】上記各色のインクY1、M1、C1に本発
明の化合物(3)を2.5g含有させ、インクY3、M
3、C3を得た。
【0113】上記各色のインクY1、M1、C1に本発
明の化合物(7)を2.5g含有させ、インクY4、M
4、C4を得た。
【0114】上記各色のインクY1、M1、C1に本発
明の化合物(9)を2.5g含有させ、インクY5、M
5、C5を得た。
【0115】上記各色のインクY1、M1、C1に本発
明の化合物(10)を2.5g含有させ、インクY6、
M6、C6を得た。
【0116】上記各色のインクY1、M1、C1に本発
明の化合物(25)を2.5g含有させ、インクY7、
M7、C7を得た。
【0117】上記各色のインクY1、M1、C1に本発
明の化合物(31)を2.5g含有させ、インクY8、
M8、C8を得た。
【0118】得られた各々のインクジェット記録用イン
クについて、印字濃度、インク吸収性、印字後の保存性
(耐光性及び耐ガス性)、及び光沢度を評価した。記録
方法は、インクジェットプリンター(セイコーエプソン
社製PM800C)を使用し、実施例1で用いた記録シ
ート1に、上記C、M、Yをそれぞれ100%で印字し
た。
【0119】上記のようにして作成したインクジェット
記録シートについて、実施例1と同様の評価を行った。
その結果を表3に示す。
【0120】
【表3】 ─────────────────────────────────── インク インク吸収性 耐水性 保 存 性(%) 備考 耐光性 耐カ゛ス性 ─────────────────────────────────── Y1 ○ ○ 80 91 比較 M1 ○ ○ 71 88 比較 C1 ○ ○ 90 72 比較 Y2 ○ ○ 87 92 比較 M2 ○ ○ 73 90 比較 C2 ○ ○ 92 82 比較 Y3 ○ ○ 95 97 本発明 M3 ○ ○ 96 96 本発明 C3 ○ ○ 94 94 本発明 Y4 ○ ○ 94 96 本発明 M4 ○ ○ 95 97 本発明 C4 ○ ○ 96 94 本発明 Y5 ○ ○ 93 97 本発明 M5 ○ ○ 93 95 本発明 C5 ○ ○ 94 95 本発明 Y6 〇 〇 95 96 本発明 M6 〇 〇 92 95 本発明 C6 〇 〇 94 93 本発明 Y7 ○ ○ 95 97 本発明 M7 ○ ○ 94 95 本発明 C7 ○ ○ 94 93 本発明 Y8 〇 〇 92 95 本発明 M8 〇 〇 92 95 本発明 C8 〇 〇 92 91 本発明 ───────────────────────────────────
【0121】以上より、本発明のオキシセミカルバジド
誘導体をインク中に含有させることによっても高いイン
ク吸収性、高い耐水性を維持しつつ耐光性と耐ガス性が
改良されることがわかる。
【0122】
【発明の効果】本発明によれば、高インク吸収性、高耐
水性、高光沢でかつ保存性の改良されたフォトライクな
インクジェット記録材料およびインクジェット記録用イ
ンクが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA13 FC06 2H086 BA01 BA15 BA17 BA31 BA33 BA37 BA41 BA45 BA59 4J039 AB02 AD09 AE07 AE09 BC07 BC08 BC10 BC11 BC14 BC15 BC20 BC36 BC37 BC49 BC51 BE01 BE02 BE03 BE04 BE12 BE15 BE22 CA06 EA29 EA33 EA44 EA46 GA24

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも一層のインク受容
    層を有するインクジェット記録材料において、該インク
    ジェット記録材料が4−オキシセミカルバジド構造を有
    する化合物を少なくとも一つ以上含有することを特徴と
    するインクジェット記録材料。
  2. 【請求項2】 前記4−オキシセミカルバジド構造が、
    4−ヒドロキシセミカルバジド構造である請求項1記載
    のインクジェット記録材料。
  3. 【請求項3】 前記4−オキシセミカルバジド構造が、
    4−アルコキシセミカルバジド構造である請求項1記載
    のインクジェット記録材料。
  4. 【請求項4】 前記4−オキシセミカルバジド構造を有
    する化合物が、下記一般式[I]に示される化合物であ
    る請求項1記載のインクジェット記録材料。 【化1】 〔式中、R1、R2はそれぞれ独立に水素原子、脂肪族
    基、芳香族基、複素環基、アシル基を表し、R1、R2
    互いに結合して複素環を形成してもよい。R3、R4は水
    素原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基を表す。R5
    水素原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、アシル基、
    カルバモイル基、オキシカルボニル基、オキサリル基、
    オキサモイル基を表す。〕
  5. 【請求項5】 前記インク受容層が、無機微粒子を含有
    する請求項1記載のインクジェット記録材料。
  6. 【請求項6】 前記無機微粒子が、一次粒子の平均粒径
    30nm以下の気相法シリカまたはアルミナ微粒子であ
    る、請求項5記載のインクジェット記録材料。
  7. 【請求項7】 インク受容層が架橋剤で架橋されている
    請求項1または5記載のインクジェット記録材料。
  8. 【請求項8】 膜面pHが3〜6である請求項1〜7の
    いずれか記載のインクジェット記録材料。
  9. 【請求項9】 さらにカチオン性化合物を含有する請求
    項1〜8のいずれか記載のインクジェット記録材料。
  10. 【請求項10】 支持体が耐水性支持体である請求項1
    〜9のいずれか記載のインクジェット記録材料。
  11. 【請求項11】 4−オキシセミカルバジド構造を有す
    る化合物を少なくとも一つ以上を含有することを特徴と
    するインクジェット記録用インク。
  12. 【請求項12】 4−オキシセミカルバジド構造を有す
    る化合物が、上記化1に示される化合物である請求項9
    記載のインクジェット記録用インク。
JP2001245125A 2001-04-26 2001-08-13 インクジェット記録材料およびインクジェット記録用インク Pending JP2003048372A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001245125A JP2003048372A (ja) 2001-05-30 2001-08-13 インクジェット記録材料およびインクジェット記録用インク
US10/127,576 US6821585B2 (en) 2001-04-26 2002-04-23 Ink-jet recording material and ink for ink-jet recording
DE10218503A DE10218503B4 (de) 2001-04-26 2002-04-25 Tintenstrahl-Aufzeichnungsmaterial und Tinte zur Tintenstrahlaufzeichnung

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001162488 2001-05-30
JP2001-162488 2001-05-30
JP2001245125A JP2003048372A (ja) 2001-05-30 2001-08-13 インクジェット記録材料およびインクジェット記録用インク

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003048372A true JP2003048372A (ja) 2003-02-18

Family

ID=26615976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001245125A Pending JP2003048372A (ja) 2001-04-26 2001-08-13 インクジェット記録材料およびインクジェット記録用インク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003048372A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1655142A1 (en) 2004-10-12 2006-05-10 Mitsubishi Paper Mills Limited Ink-jet recording material and method for preparing the same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1655142A1 (en) 2004-10-12 2006-05-10 Mitsubishi Paper Mills Limited Ink-jet recording material and method for preparing the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6589635B2 (en) Ink-jet recording material and ink-jet recording method
KR20050002571A (ko) 수성 잉크 및 잉크 기록 방법
US6821585B2 (en) Ink-jet recording material and ink for ink-jet recording
JPH08150773A (ja) インクジェット記録シート
JP2003048372A (ja) インクジェット記録材料およびインクジェット記録用インク
JP4047550B2 (ja) インクジェット用記録材料
JPH08118791A (ja) インクジェット記録シート及びその製造方法
JP2004025634A (ja) インクジェット記録材料およびインクジェット記録用インク
JP2003312139A (ja) インクジェット記録材料およびインクジェット記録用インク
JP2003011489A (ja) インクジェット記録材料およびインクジェット記録用インク
JP2003220758A (ja) インクジェット記録材料およびインクジェット記録用インク
JP2003025721A (ja) インクジェット記録材料及び画像形成方法
JP2002219857A (ja) インクジェット記録材料
JP2006248121A (ja) インクジェット記録用シート
JP4080172B2 (ja) インクジェット記録材料およびインクジェット記録用インク
JP2003220757A (ja) インクジェット記録材料
JP2005271444A (ja) インクジェット被記録媒体
JP2003251932A (ja) インクジェット記録材料
JP2002362022A (ja) 耐光性が改善されたインクジェット記録材料
JP2003220759A (ja) インクジェット記録材料
JP2003080819A (ja) インクジェット記録材料の画像形成方法
JP2002274016A (ja) インクジェット記録材料
JP2004027026A (ja) インクジェット用水性顔料インク及び記録物及び記録方法
JP2003145920A (ja) インクジェット記録媒体
JP3862581B2 (ja) インクジェット記録方法