JP2003048144A - レンズ研磨機の上軸機構 - Google Patents

レンズ研磨機の上軸機構

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JP2003048144A
JP2003048144A JP2001240215A JP2001240215A JP2003048144A JP 2003048144 A JP2003048144 A JP 2003048144A JP 2001240215 A JP2001240215 A JP 2001240215A JP 2001240215 A JP2001240215 A JP 2001240215A JP 2003048144 A JP2003048144 A JP 2003048144A
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lens
upper shaft
mounting portion
grindstone
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JP2001240215A
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Yoshiaki Murayama
義彰 村山
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Olympus Corp
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、レンズホルダと砥石とが接触し砥
石を壊してしまうという不都合を伴うことなくレンズを
砥石に当て付けて研磨を行うことができるレンズ研磨機
の上軸機構を提供する。 【解決手段】 軸周りに回転可能かつ軸方向に加圧可能
な上軸1と、砥石17に当て付けて加工するレンズ16
を保持するレンズホルダ15と、レンズホルダ15を嵌
め合いで保持するレンズホルダ取付部13と、前記上軸
1に対して前記レンズホルダ取付部13を、外力が作用
していない場合には定方向を維持し、外力の作用下では
定方向への復元力を発揮する状態で連結するカップリン
グ12とを有し、上軸1側と砥石17とのずれをカップ
リング12により吸収し、レンズ16を砥石17に確実
に当て付けて加工を行うものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、研磨加工のために
レンズを保持するレンズ研磨機の上軸機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、研磨加工のためにレンズを保持し
て回転駆動するレンズ研磨機の上軸機構として、特開2
000−94287号公報の発明が開示されている。上
記発明の上軸機構の概略図を図6に示す。
【0003】図6に示す上軸機構において、上軸101
はハウジング109に取り付けられたガイド102によ
って、上下方向に摺動可能かつこの上軸101の中心軸
を中心に回転可能に支持されている。
【0004】上軸101とガイド102が摺動する中間
部分には、空隙103が設けられており、ガイド102
に設けられた通気口104から、図示せぬ空圧装置によ
って圧縮空気が前記空隙103に送り込まれる構成にな
っている。
【0005】ガイド102の上端に固定されたバネ受け
部105と、継手部130のピン受け106との間に
は、バネ107がピン受け106を持ち上げる方向に作
用するように設置されており、また、通気口104から
圧縮空気が空隙103に送りこまれたときには、この部
分が加圧手段となり、バネ107の付勢力に対抗して上
軸101が下方向に押し下げられる構造になっている。
【0006】上軸101の上方には、継手部130が設
けられており、上軸101と同軸上にハウジング109
に取り付けられた回転駆動手段であるモータ108の回
転を、上軸101に伝達するようになっている。
【0007】継手部130は、ジョイント110と、ピ
ン111と、ピン受け106とから構成されており、モ
ータ108の回転軸に固定されたジョイント110には
2本のピン111が取り付けられるようになっている。
【0008】前記ピン111は、ジョイント110の下
方に位置するピン受け106に設けられた穴106aを
貫通し、モータ108の回転をピン受け106を介して
上軸101に伝達する構成になっており、また、ピン1
11とピン受け106の穴106aとの間には適当な隙
間が存在し、上軸101がピン受け106とともに自在
に上下動できる構造になっている。上軸101の上端は
ナット120によりピン受け106に連結されている。
【0009】上軸101の下端部には、ユニバーサルジ
ョイント112が取り付けられ、その先端にネジ等で着
脱自在に取り付けられたレンズホルダ113に貼り付け
られたレンズ114が、加工時に接触する砥石115の
球面形状に自由になじめる構成になっている。レンズ1
14の下方に位置する砥石115は、図示せぬ駆動モー
タにより回転されるスピンドル116の上端に固定され
ている。
【0010】また、ハウジング109にはアーム117
に固定されており、アーム軸118を中心に揺動動作を
行いながらレンズ114の加工を行うようになってい
る。
【0011】上記の構成からなるレンズ研磨機の上軸機
構は、まず、レンズ114が貼着されたレンズホルダ1
13を、上軸101の下端部のユニバーサルジョイント
112の先端に取り付ける。次に、ハウジング109の
開口109a、ガイド102の通気口104を経て図示
せぬ空圧装置によって圧縮空気を空隙103に送り込
み、上軸101を下方向に押し下げ、レンズ114を砥
石115に接触させる。このときレンズ114は所定の
圧力で、下方向に加圧された状態になる。
【0012】次に、図示せぬ駆動モータによりスピンド
ル116に固定された砥石115を回転させる。また、
これと同時にモータ108を回転させて、モータ108
の回転を継手部130を介して上軸101に伝達し、こ
の上軸101の回転動作により、レンズホルダ113に
貼着されたレンズ114を砥石115上で回転させて加
工を行う。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した上軸機構は、
上軸101とレンズ114の間に可動部分であるユニバ
ーサルジョイント112を設け、ユニバーサルジョイン
ト112が微小変位することにより、レンズ加工時にレ
ンズ114が確実に砥石115の球面になじむような構
造になっている。
【0014】しかしユニバーサルジョイント112には
衝となる定位置がないため、レンズ114と砥石115
とを当て付ける際にはレンズホルダ113がどちらを向
いているか解らない。そのため砥石115とレンズ11
4を当てるける際には、毎回人手でレンズ114を位置
調整して砥石115に当て付けなければならないという
問題があった。
【0015】また、ユニバーサルジョイント112は、
どの方向にも大きく動けるため、図7に示すように、加
工中のレンズ114が砥石115と当て付かなくなるま
でレンズホルダ113が回転してしまい、レンズホルダ
113の端部と砥石115とが接触し砥石115を壊し
てしまう不都合が生じるという問題もあった。
【0016】さらに、ユニバーサルジョイント112の
先端にネジ結合を用いてレンズホルダ113を取り付け
るため、レンズホルダ113の脱着に時間がかかり、加
工能率が低下するという問題があった。
【0017】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、レンズホルダと砥石とが接触し砥石を壊してし
まうという不都合を伴うことなくレンズを砥石に当て付
けて研磨を行うことができ、かつ、レンズホルダを短時
間で着脱可能としたレンズ研磨機の上軸機構を提供する
ことを目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
軸周りに回転可能かつ軸方向に加圧可能な上軸と、砥石
に当て付けて加工するレンズを保持するレンズホルダ
と、レンズホルダを嵌め合いで保持するレンズホルダ取
付部と、前記上軸に対して前記レンズホルダ取付部を、
外力が作用していない場合には定方向を維持し、外力の
作用下では定方向への復元力を発揮する状態で連結する
微小可動機構とを有することを特徴とするものである。
【0019】請求項2記載の発明は、請求項1記載のレ
ンズ研磨機の上軸機構において、前記上軸に前記レンズ
ホルダ取付部を連結する微小可動機構は、外力が作用し
ていない場合の定方向から違う方向に回動するにつれ
て、前記定方向に復元しようとする力が大きくなるよう
に構成されていることを特徴とするものである。
【0020】請求項1及び2記載の発明のレンズ研磨機
の上軸機構によれば、砥石に前記レンズホルダにより保
持したレンズを当て付けて加工する際に、このレンズホ
ルダはレンズホルダ取付部に嵌め合いで保持され、レン
ズホルダ取付部は外力が作用していない場合には定方向
を維持し、外力の作用下では定方向への復元力を発揮す
る微小可動機構を介して上軸に連結されていることか
ら、微小可動機構の微小変位により上軸側と砥石との間
の微小な位置ずれを吸収し、確実にレンズが砥石になら
う状態として加工を行うことができる。
【0021】特に、微小可動機構は、外力が作用してい
ない場合の定方向から違う方向に回動するにつれて、前
記定方向に復元しようとする力が大きくなるように構成
されていることから、上軸側と砥石との間に大きな位置
ずれが生じようとする場合にも、微小可動機構によりそ
の位置ずれを速やかに吸収して確実にレンズが砥石にな
らう状態として加工を行うことができる。
【0022】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載のレンズ研磨機の上軸機構において、前記レンズホル
ダを嵌め合いで保持するレンズホルダ取付部は、磁力の
作用下でレンズホルダを着脱可能に保持することを特徴
とするものである。
【0023】請求項4記載の発明は、請求項1又は2記
載のレンズ研磨機の上軸機構において、前記上軸側から
レンズホルダ取付部内を経てレンズホルダへの空気吸引
力の作用又は不作用によって、このレンズホルダを着脱
可能に保持することを特徴とするものである。
【0024】請求項3、請求項4記載の発明のレンズ研
磨機の上軸機構によれば、レンズホルダ取付部が磁力の
作用下でレンズを保持するレンズホルダを着脱可能に保
持し、又は、レンズホルダ取付部が空気吸引力の作用又
は不作用によってレンズを保持するレンズホルダを着脱
可能に保持するものであるから、レンズホルダ取付部に
対するレンズホルダの着脱の簡略化を図ることができ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】(実施の形態1) (構成)以下に本発明のレンズ研磨機の上軸機構の実施
の形態1について説明する。図1は本実施の形態1の上
軸機構の正面図を示す。図2は本実施の形態1の上軸機
構の分解斜視図を示す。
【0026】本実施の形態1において、上軸1は、ハウ
ジング2の軸孔2aに対して上下方向に摺動可能に、か
つ、この上軸1の軸を中心に回転可能に挿入される。
【0027】上軸1をハウジング2へ挿入した後、ハウ
ジング2の上部に設けた中心孔より大径のハウジング穴
2bから突出する上軸1の上側軸部1aの外周部ヘ、バ
ネ7を載置し、上軸1と円板状のピン受け6とを、上側
軸部1aの上端部に設けられた雄ねじ1dと、ピン受け
6の中心孔の軸方向に設けられた雌ねじとにより一体的
に螺合連結する。これにより、バネ7はハウジング穴2
bの底面とピン受け6の下面とにより挟まれることにな
る。前記ハウジング2の側壁部には、前記軸孔2aに連
通する通気口4が設けられている。
【0028】前記ピン受け6の上方に配置されるモータ
8は、L形状のモータブラケット21へ固定される。こ
のモータブラケット21は、不図示のネジにより図2に
示すように矩形状のベース板25へ固定される。前記モ
ータ8のモータ軸8aは、円板状のジョイント10のジ
ョイント穴10cへ挿入され、このジョイント10と不
図示のネジにより固定される。
【0029】ピン受け6とジョイント10との間に配置
される一対のピン11の上端は、ジョイント10に前記
ジョイント穴10cと同方向に設けた一対のピン穴10
aへ各々圧入され、固定される。さらに、前記一対のピ
ン11の下端は、ピン受け6に設けた一対のピン受け穴
6aへ挿入される。各ピン受け穴6aと、各ピン11の
間には各々適度な隙間があり、各ピン11は各ピン受け
穴6aに沿って上下方向に移動可能となっている。
【0030】前記ハウジング2は、モータ8のモータ軸
8aと上軸1とが同軸配置となるように、かつ、前記モ
ータブラケット21の下側の位置でベース板25へ固定
される。
【0031】前記上軸1の下側軸部1bの下端部1cに
は、微小可動機構を構成するカップリング12の一端が
不図示のイモネジで連結固定される。カップリング12
の他端には、レンズホルダ取付部13が不図示のイモネ
ジで固定される。レンズホルダ取付部13の下端には磁
石14が接着される。有底円筒状に形成したレンズホル
ダ15の下端には、研磨対象であるレンズ16が貼り付
けられている。
【0032】カップリング12は、上軸1の軸方向と直
交する方向に関して、外力が作用していない場合の定方
向から違う方向に回動するにつれて、前記定方向に復元
しようとする力が大きくなる可動特性を有している。
【0033】前記レンズホルダ取付部13の下部側はレ
ンズホルダ15内へ挿入されて、レンズホルダ取付部1
3のつば部13aとレンズホルダ15の上端とが接合状
態となり、これにより、レンズホルダ15は、レンズホ
ルダ取付部13の下端に接着された磁石14の磁力によ
ってレンズホルダ取付部13に対して一体的に保持され
るようになっている。
【0034】上軸1の下方には、この上軸1と同軸とな
る配置でスピンドル18が配置されている。スピンドル
18は、不図示のモータにより軸周りに回転駆動され
る。また、スピンドル18の上端には砥石17が取り付
られており、スピンドル18が回転すると砥石17も回
転するように構成している。
【0035】(作用)本実施の形態1において、モータ
8に通電し、モータ軸8aを回転させることによりジョ
イント10が回転し、一対のピン11が回転する。ピン
受け穴6aに挿入された一対のピン11の回転によりピ
ン受け6、上軸1も回転する。
【0036】この状態で、通気口4へ不図示の圧縮空気
供給装置から圧縮空気を送り込むことにより、下側軸部
1bの上部が押され上軸1は回転しながら下方向へ加圧
される。圧縮空気の送り込みを中止するとバネ7により
上軸1は回転しながら加圧前の状態へ戻る。
【0037】上軸1を加圧状態にした後、スピンドル1
8を上昇させ、レンズ16と砥石17を当て付けレンズ
16を加工する。レンズ16と砥石17を当て付けたと
き、カップリング12が微小変形することにより上軸1
と下軸の微妙なズレを吸収し、確実にレンズ16が砥石
17にならう状態で研磨を実行できる。
【0038】(効果)本実施の形態1によれば、上軸1
とレンズホルダ15の間の微小移動部分がカップリング
12であるのでレンズホルダ15に力が掛かっていない
場合、このレンズホルダ15はいつも同じ方向を向いて
いる。そのため一度位置出しをしておけばレンズ16と
砥石17とを自動運転で確実に当て付けることができ
る。
【0039】また、不可抗力等によりレンズ加工中に大
きく微小可動部分が動いても、カップリング12は定位
置へ戻ろうとするため、加工中にレンズ16と砥石17
の正常な接触が無くなり砥石17とレンズホルダ15が
直接当たってしまうような不都合を無くすことができ
る。
【0040】さらに、上軸1側ヘレンズホルダ15を保
持する際にネジを用いず磁石14の磁力を利用している
ので、素早くレンズホルダ15を脱着できる。さらにレ
ンズホルダ15に力が掛かっていないとき上軸1は定位
置にあるためオートローダーを用いて自動運転で素速く
レンズホルダ15を上軸1に供給でき、同様にオートロ
ーダーを用いて自動運転で上軸1から素速くレンズホル
ダ15を取り外すこともできる。
【0041】また、図8に示す従来例のように、レンズ
ホルダ113をユニバーサルジョイント112に螺合し
ている場合には、ネジ部で0.02mm程度のガタが生
じるが、図3に示すように本実施の形態1の場合には、
嵌め合いでレンズホルダ15をレンズホルダ取付部13
に取り付けているので、レンズホルダ取付部13とレン
ズホルダ15との間の隙間は数μm程度で済む。そのた
めレンズホルダ15のレンズホルダ取付部13に対する
繰り返し取付精度が向上する。
【0042】(実施の形態2) (構成)図4、図5に本発明の実施の形態2の上軸機構
を示す。本実施の形態2においては実施の形態1と異な
る構成のみを主に説明する。本実施の形態2において、
上側軸部31a、下側軸部31b及び下端部31cから
なる上軸31において、前記下側軸部31bには軸方向
に貫通していない穴37がレンズホルダ取付部34側か
ら開けられている。また軸方向と垂直方向に、かつ、外
部へ貫通するように、前記穴37と連通する穴38が開
けられている。尚、図4、図5中、31dは雄ねじであ
る。
【0043】ハウジング2内には、上軸31の下側軸部
31bより大きい内径を有する円筒形の吸引口36が設
けられ、さらに吸引口36に連通するように、かつ、前
記穴38と同方向に排気口35が開けられている。
【0044】レンズホルダ取付部34には、軸方向に貫
通する貫通穴34aが設けられている。上軸31の下側
軸部31bから突出させた下端部31cとレンズホルダ
取付部34の中空突部34bとの間には中空のチューブ
32が取り付けられ、さらにチューブ32の外周にはコ
イル状の微小可動機構を構成するバネ33が下側軸部3
1bとレンズホルダ取付部34とにより挟まれるように
して装着される。
【0045】バネ33は、上軸1の軸方向と直交する方
向に関して、外力が作用していない場合の定方向から違
う方向に回動するにつれて、前記定方向に復元しようと
する力が大きくなるバネ特性を有している。
【0046】レンズ16を下端面で接着保持する有底筒
状のレンズホルダ15は、レンズホルダ取付部34の外
周に嵌め付けられ、これにより、レンズホルダ15とレ
ンズホルダ取付部34との間に空隙39が形成される構
造としている。
【0047】(作用)次に、本実施の形態2の作用を実
施の形態1の場合と異なる点を主にして説明する。
【0048】不図示の吸引装置により排気口35から空
気を吸引することにより、吸引口36、穴37,38、
チューブ32、貫通穴34a、レンズホルダ15とレン
ズホルダ取付部34との間の空隙39の内部は全て真空
状態となり、レンズホルダ15はレンズホルダ取付部3
4に吸引された状態となる。
【0049】次に、上軸31を実施の形態1の場合と同
様な加圧状態にした後、スピンドル18を上昇させ、レ
ンズ16に砥石17を当て付けこのレンズ16を加工す
る。レンズ16と砥石17を当て付けたとき、前記バネ
33が微小変形することにより上軸31とスピンドル1
8の軸との微妙なズレを吸収し、レンズ16が砥石17
に確実にならう状態で加工を行うことができる。
【0050】(効果)本実施の形態2によれば、実施の
形態1におけるレンズホルダ15を磁石14により吸引
保持する構成に替えて、空気吸引機構によりレンズホル
ダ15を吸引保持する構成としたこと、実施の形態1に
おけるカップリング12に替えてバネ33を用いる構成
としたことが特徴であり、これにより、実施の形態1の
場合と同様な効果を発揮させることができる。
【0051】即ち、レンズホルダ15はバネ33の弾力
によりいつも同じ方向を向いている。そのため一度位置
出しをしておけばレンズ16と砥石17とを自動運転で
確実に当て付けることができる。また、不可抗力等によ
りレンズ加工中に大きく微小可動部分が動いても、バネ
33の弾力により定位置へ戻ろうとするため、加工中に
レンズ16と砥石17の正常な接触が無くなり砥石17
とレンズホルダ15が直接当たってしまうような不都合
を無くすことができる。
【0052】さらに、空気吸引機構によりレンズホルダ
15を吸引保持する構成としいるので、素早くレンズホ
ルダ15を脱着できる。さらに、レンズホルダ15に力
が掛かっていないとき上軸1は定位置にあるためオート
ローダーを用いて自動運転で素速くレンズホルダ15を
上軸1側に供給でき、同様にオートローダーを用いて自
動運転で上軸1側から素速くレンズホルダ15を取り外
すこともできる。
【0053】また、実施の形態1の場合と同様、嵌め合
いでレンズホルダ15をレンズホルダ取付部13に取り
付けているので、レンズホルダ取付部13とレンズホル
ダ15との間の隙間は数μm程度で済む。そのためレン
ズホルダ15のレンズホルダ取付部13に対する繰り返
し取付精度が向上する。
【0054】
【発明の効果】以上説明した請求項1、請求項2記載の
発明によれば、一度レンズホルダ15に保持されるレン
ズの砥石に対する位置出しをしておけば、微小可動機構
の微小変位により上軸側と砥石との間の微小な位置ずれ
を吸収し、確実にレンズが砥石にならう状態として加工
を行うことができるレンズ加工機の上軸機構を提供する
ことができる。
【0055】また、請求項3、請求項4記載の発明によ
れば、レンズホルダ取付部に対するレンズホルダの着脱
の簡略化、さらには自動化を図ることができるレンズ加
工機の上軸機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の上軸機構の概略断面図
である。
【図2】本実施の形態1の上軸機構の分解斜視図であ
る。
【図3】本実施の形態1の上軸機構におけるレンズホル
ダのガタの寸法を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態2の上軸機構の概略断面図
である。
【図5】本実施の形態2の上軸機構の分解斜視図であ
る。
【図6】従来例の上軸機構の概略断面図である。
【図7】従来例の上軸機構のレンズホルダのレンズに対
する研磨位置からレンズホルダの端部がレンズに当接す
る状態への変化を示す説明図である。
【図8】従来例の上軸機構におけるレンズホルダのガタ
の寸法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 上軸 1a 上側軸部 1b 下側軸部 1c 下端部 2 ハウジング 2a 軸孔 2b ハウジング穴 4 通気口 6 ピン受け 6a 穴 7 バネ 8 モータ 8a モータ軸 10 ジョイント 10a ピン穴 10c ジョイント穴 11 ピン 12 カップリング 13 レンズホルダ取付部 14 磁石 15 レンズホルダ 16 レンズ 17 砥石 18 スピンドル 21 モータブラケット 25 ベース板 31 上軸 31a 上側軸部 31b 下側軸部 31c 下端部 32 チューブ 33 バネ 34 レンズホルダ取付部 34a 貫通穴 34b 中空突部 35 排気口 36 吸引口 37 穴 38 穴 39 空隙

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸周りに回転可能かつ軸方向に加圧可能
    な上軸と、 砥石に当て付けて加工するレンズを保持するレンズホル
    ダと、 レンズホルダを嵌め合いで保持するレンズホルダ取付部
    と、 前記上軸に対して前記レンズホルダ取付部を、外力が作
    用していない場合には定方向を維持し、外力の作用下で
    は定方向への復元力を発揮する状態で連結する微小可動
    機構と、 を有することを特徴とするレンズ研磨機の上軸機構。
  2. 【請求項2】 前記上軸に前記レンズホルダ取付部を連
    結する微小可動機構は、外力が作用していない場合の定
    方向から違う方向に回動するにつれて、前記定方向に復
    元しようとする力が大きくなるように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のレンズ研磨機の上軸機
    構。
  3. 【請求項3】 前記レンズホルダを嵌め合いで保持する
    レンズホルダ取付部は、磁力の作用下でレンズホルダを
    着脱可能に保持することを特徴とする請求項1又は2記
    載のレンズ研磨機の上軸機構。
  4. 【請求項4】 前記上軸側からレンズホルダ取付部内を
    経てレンズホルダへの空気吸引力の作用又は不作用によ
    って、このレンズホルダを着脱可能に保持することを特
    徴とする請求項1又は2記載のレンズ研磨機の上軸機
    構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007313634A (ja) * 2006-04-28 2007-12-06 Fdk Corp 研磨バイトおよびそれを用いた鏡面研磨方法

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